「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 ›...

96
「観点別学習状況の評価」 実施の手引き 平成28年10月 大阪府教育委員会

Transcript of 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 ›...

Page 1: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

「観点別学習状況の評価」

実施の手引き

平成28年10月

大阪府教育委員会

Page 2: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導
Page 3: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

目 次

Ⅰ はじめに .................................................................................................................................. 1

Ⅱ 高等学校における学習評価について ........................................................................................ 2

1 学習評価の意義・目的.......................................................................................................... 2

2 高等学校における学習評価の現状 ........................................................................................ 4

3 高等学校における学習評価の改善 ........................................................................................ 4

4 学力の3要素と学習評価における観点との関連 ................................................................... 5

5 学習評価における観点.......................................................................................................... 6

6 各教科の評価の観点及びその趣旨 ........................................................................................ 7

Ⅲ 観点別学習状況の評価の実施について .................................................................................. 15

1 観点別学習状況の評価の進め方 ......................................................................................... 15

2 評価規準の設定について .................................................................................................... 16

3 評価方法について ............................................................................................................... 16

Ⅳ 指導と評価の年間計画(シラバス)の作成について ............................................................. 19

1 「科目の評価の観点の趣旨」の設定 .................................................................................. 19

2 指導と評価の年間計画(シラバス)の記入例及び作成上の留意点 ..................................... 20

Ⅴ 教科別資料(モデルシラバス) ............................................................................................. 25

1 国語 .................................................................................................................................... 25

2 地理歴史・公民 .................................................................................................................. 30

3 数学 .................................................................................................................................... 34

4 理科 .................................................................................................................................... 38

5 保健体育 ............................................................................................................................. 40

6 芸術(音楽) ...................................................................................................................... 49

7 芸術(美術) ...................................................................................................................... 53

8 芸術(書道) ...................................................................................................................... 57

9 外国語 ................................................................................................................................ 60

10 家庭 .................................................................................................................................... 64

11 情報 .................................................................................................................................... 69

12 農業 .................................................................................................................................... 72

13 工業 .................................................................................................................................... 74

14 商業 .................................................................................................................................... 77

15 福祉 .................................................................................................................................... 80

Ⅵ Q&A .................................................................................................................................... 84

Ⅶ 参考資料・参考文献 ............................................................................................................... 90

Ⅷ おわりに ................................................................................................................................ 91

Page 4: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

1

Ⅰ はじめに

近年、情報化やグローバル化といった社会の変化は、いよいよ加速し、複雑かつ予測困難となり、

どのような職業や人生を選択するにせよ、すべての生徒の生き方に影響するものとなっています。こ

のように変化の激しい社会においては、生徒が自信を持って自分の人生を切り拓き、よりよい社会を

創り出していくことができるよう、必要となる「生きる力」を育むことが強く求められおり、今後よ

り一層、学校教育を進化させていくことが必要となります。

予測できない未来に立ち向かうには、社会の変化に受け身で対処するのではなく、高い志と意欲を

持ち、身に付けた知識を基盤としながら、他者と協働して新たな価値を生み出していく力が求められ

ます。

これまで、学校においては、とりわけ高等学校では、ともすれば、ある事柄に関する知識の伝達に

偏りがちでしたが、今後は、学ぶことと社会との関わりをより意識した教育を行うことが必要となり

ます。生徒たちには、そのような教育を通じて、基礎的な知識・技能を習得し、実社会や実生活の中

で、自ら問題を発見し、解決に向けて主体的・協働的に探究し、学びの成果等を実践に生かしていく

ことが求められています。このような力を育むためには、「何を教えるか」という知識の質や量とと

もに、「どのように学ぶか」という学びの質や深まりを重視した学習・指導方法の改善が必要です。

加えて、「何が身に付いたか」という多様な学習成果についての評価を学びの過程を含めて一体的に

推進することも必要です。

換言すると、今後より一層、課題の発見と解決に向けて主体的・対話的で深い学び(いわゆる「ア

クティブ・ラーニング」)の実現をめざした不断の授業改善を行い、そうした学習を通じて育成され

る資質・能力を的確に評価するために、「関心・意欲・態度」、「思考・判断・表現」、「技能」及び「知

識・理解」の4つの観点において評価すること(観点別学習状況の評価)が必要となります。

府教育庁としても、目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価を推進するため、英語科につ

いては今年度から、各学校が生徒の実態等に応じて「CAN-DOリスト」の形で学習到達目標を設定し、

目標に基づいた「指導と評価の年間計画(シラバス)」を作成することとしました。来年度からは英

語科以外の教科についても、観点別学習状況の評価を踏まえた「指導と評価の年間計画(シラバス)」

を作成することとし、本手引きを作成したところです。

各学校においては、本手引きに示した内容を踏まえて、各教科・科目ごとに「指導と評価の年間計

画(シラバス)」の作成を行い、評価を指導の改善に生かすという視点(指導と評価の一体化)を一

層重視し、組織的に指導の過程や評価方法を見直すことにより、学校全体の教育力を向上させること

を期待しています。

大阪府教育庁 教育振興室 高等学校課

Page 5: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

2

Ⅱ 高等学校における学習評価について

1 学習評価の意義・目的

(1) 学習評価を通じた高等学校における教育の質の保証

高等学校においては多様な興味・関心をもつ生徒が在学するとともに、卒業後の進路も多様に

なっており、これまで以上に教育の質の向上を図っていくことが求められており、そのため、生

徒一人ひとりの希望する進路の実現に向けて、高等学校学習指導要領に示す各教科・科目の目標

や内容に基づいた適切な指導が行われることが必要である。

学習指導要領は、各学校において編成される教育課程の基準として、すべての生徒に対して指

導すべき内容を示したものであり、指導の面から全国的な教育水準の維持向上を保障するもので

ある。これに対し、学習評価は、生徒の学習状況を検証し、結果の面から教育水準の維持向上を

保障する機能を有するものであることから、学習指導要領に示された目標に照らしてその実現状

況を適切に評価することにより、教育の質の保証を図ることが求められる。

(2) 指導と評価の一体化

学習評価は、当該教科・科目の目標に向けて、生徒がどのように変容しているのか、その実現

状況を見るためのものである。そして、その評価結果については、生徒一人ひとりに当該教科・

科目の内容が確実に定着することをめざし、学習指導の改善につなげていく必要がある。

そのため、学習評価を通じて、学習指導の在り方を見直すことや個に応じた指導の充実を図る

こと、学校における教育活動を組織として改善することが重要である。

学校においては、計画→実践(指導)→評価→改善という一連の活動(PDCAサイクル)が

繰り返されながら、生徒のよりよい成長をめざした指導が展開されている。したがって、指導と

評価は別物ではなく、評価の結果によって後の指導を改善し、さらに新しい指導の成果を再度評

価するという、指導に生かすための評価を充実させることが重要である。

このような「指導と評価の一体化」を進め、評価活動を評価のための評価に終わらせることな

く、指導の改善に生かすことによって指導の質を高めることが一層重要となる。

加えて、学習の評価規準や評価方法などを生徒や保護者に十分説明し、生徒や保護者と共有す

ることも大切である。

■指導と評価の一体化

○ 学習指導と学習評価のPDCAサイクル

は、日常の授業、単元等の指導、学校におけ

る教育活動全体等の様々な段階で繰り返さ

れながら展開することが必要

○ 生徒や保護者にとっても学習評価は重要

【生 徒】自らの学習状況に気付き、その後の

学習や発達・成長が促される契機

【保護者】家庭における学習を生徒に促す契機

指導計画等

の作成

Plan

指導計画を踏まえた教育の実施

Do

生徒の学習評価

指導計画の評価

Check

授業や指導計画

等の改善

Action

Page 6: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

3

(3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価

きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

要領では、各教科・科目における生徒の学習状況を分析的に捉える観点別学習状況の評価とそれ

らを総括的に捉える評定を行うこととされている。

観点別学習状況の評価とは、各教科・科目の目標や内容に照らして、生徒の実現状況がどのよ

うなものであるかを、観点ごとに評価し、生徒の学習状況を分析的に捉えるものである。評価の

観点に関しては教科により違いはあるが、基礎的・基本的な知識・技能については「知識・理解」

や「技能」において評価し、それらを活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表

現力等については「思考・判断・表現」において、また、主体的に学習に取り組む態度について

は「関心・意欲・態度」において、それぞれ評価を行うことを基本としている(各教科の評価の

観点及びその趣旨については、7頁~14頁に掲載)。

また、観点別学習状況の評価を行うにあたっては、目標に準拠した評価により実施することと

されており、高等学校における目標に準拠した評価は、学習指導要領に示す各教科・科目の目標

に基づき、学校が地域や生徒の実態に即して定めた当該教科・科目の目標や内容に照らしてその

実現状況を捉えるものとされている。

■目標に準拠した評価における「目標」

○ 小学校、中学校における観点別学習状況、評定については、

小学校、中学校学習指導要領に示す各教科の目標に照らし、その実現状況を評価する。

○ 高等学校における評定については、

高等学校学習指導要領に示す各教科・科目の目標に基づき、

学校が地域や生徒の実態に即して定めた当該教科・科目の目標や内容に照らし、

その実現状況を評価する。

※高等学校は生徒の多様化への対応により、

昭和 56年の通知以降、この文言に変更

全国、どの

学校でも同じ

学校ごとに異なる

ことも予定

Page 7: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

4

2 高等学校における学習評価の現状

高等学校の学習評価については、以下に示した意識調査(平成 21年度文部科学省委託調査)の

結果においても、ペーパーテストを中心としていわゆる平常点を加味した、成績付けのための評価

にとどまっている割合が多く、観点別学習状況の評価が十分に浸透していない状況が見える。

この調査以降、観点別学習状況の評価の趣旨を踏まえた学習評価を行い、授業の改善につなげる

よう努めている学校がある一方で、引き続き「知識・理解」や「技能」を中心に評価を行っている

学校があることも想定される。

その原因として、高等学校においては、目標に準拠した評価という考え方が定着していないこと

が影響しているのではないか、評価は通知表の点数付けや指導要録の評定付けであるという意識が

強いのではないかといった指摘もある。

3 高等学校における学習評価の改善

(1) 観点別学習状況の評価の推進

高等学校においても、基礎的・基本的な知識・技能に加え、主体的に学習に取り組む態度に関

する観点についても評価を行うなど、観点別学習状況の評価を推進し、きめの細かい学習指導と

生徒一人ひとりの学習の確実な定着を図っていく必要がある。

また、学校が地域や生徒の実態を踏まえて設定した観点別学習状況の評価規準や評価方法など

を明示するとともに、それらに基づき学校において適切な評価を行うことにより、高等学校教育

の質の保証を図ることが求められる。

■観点別学習状況の評価の推進に向けて

○ 知識や技能のみの評価など一部の観点に偏した評定ではなく、思考力・判断力・表現

力等、主体的に学習に取り組む態度に関する評価を十分踏まえ、評定を行うことが必要

○ 文部科学省の通知に示された4つの観点の趣旨を踏まえながら、各学校において、具

体的な評価規準を設定するなど、評価の在り方を工夫することが必要

○ 教員の主観ではなく、妥当性、信頼性のある評価を行うことが必要

出典:平成 21年度文部科学省委託調査 学習指導と学習評価に対する意識調査

所属学校における観点別学習状況の評価の実施状況(高校のみ)

6.6

6.6

29.9

46.1

5.0

3.6

76.7

- 20 40 60 80 100

指導要録に観点別学習状況を記録している

通信簿に観点別学習状況を記録している

定期テストなどにおいて,観点に配慮した問題を課している

定期テストなどに加え,平常点を加味して,評価を行っている

指導計画やシラバスに観点別の評価規準などを設けている

その他

無回答

(%)

高校(N=1691)

Page 8: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

5

(2) 組織的・計画的な学習評価の推進

観点別学習状況の評価を推進するためには、学習指導の改善や学校における教育課程全体の改

善に向けた取組と効果的に結び付け、学習指導に係るPDCAサイクルの中で適切に実施するこ

とが必要である。また、学習評価の妥当性、信頼性の向上を図るとともに、教員の負担感を軽減

するため、校長のリーダーシップの下での組織的・計画的な取組が求められる。

各学校において、学習指導要領に対応した評価規準や評価方法の充実を図るとともに、校内に

おいてこれらの一層の共有を促進すること、評価結果について教員同士で検討すること、実践事

例を着実に継承すること、また、授業研究等により教員一人ひとりの力量の向上を図ることなど

が重要である。さらに、評価に関する仕組みについて事前に説明したり、評価結果についての説

明を充実させるなど、保護者の理解の促進に努めることも必要となる。

4 学力の3要素と学習評価における観点との関連

これからの時代においては、「何を知っているか」だけでなく、「知っていることを使ってどのよ

うに社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか」という観点から、「基礎的・基本的な知識・技

能」、「知識・技能を活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力等」、「主体的に

学習に取り組む態度」が、学力の3要素として学校教育法に規定されている。

これらと学習評価における4つの観点との関連は、以下のとおり整理される。

■学力の3要素と学習評価における観点との関連

学力の3要素 学習評価における4つの観点

「基礎的・基本的な知識・技能の習得」 「技能」及び「知識・理解」で評価

「思考力・判断力・表現力等の育成」 「思考・判断・表現」で評価

「主体的に学習に取り組む態度」 「関心・意欲・態度」で評価

■学習評価の「妥当性」と「信頼性」について

学習評価については、従前、「客観性」という文言を用いて語られることが多かったが、

平成 22年5月の学習評価及び指導要録の改善通知では、「妥当性」と「信頼性」いう文言

が用いられており、各学校においては、組織的・計画的な取組を推進し、学習評価の「妥

当性」、「信頼性」を高めるよう努めることが重要である。

学習評価の「妥当性」を高めるには、評価結果が評価の対象である資質や能力を適切に

反映していることが必要であるため、以下のことが求められる。

○ 評価結果と評価しようとした目標の間に適切な関連があること

(学習評価が学習指導の目標に対応するものとして行われていること)

○ 評価方法が評価の対象である資質や能力を適切に把握するものとしてふさわしいも

のであること

Page 9: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

6

5 学習評価における観点

「関心・意欲・態度」、「思考・判断・表現」、「技能」及び「知識・理解」の4つの観点を基本と

しつつ、各教科の評価の観点については教科の特性に応じて設定されている。

■「関心・意欲・態度」

各教科(の各科目)が対象としている学習内容に関心をもち、自ら課題に取り組もうとす

る意欲や態度を生徒が身に付けているかどうかを評価

授業での観察、面接、確認テスト、ワークシート、振り返りシート、レポート等

※ 授業中の挙手や発言の回数、提出物の状況といった表面的な状況のみに着目するのでは

なく、獲得した知識や技能を積極的に活用しようとする態度に焦点を当てることが必要

※ 各単元(題材)など、ある程度長い期間の中で、適切な頻度で評価することが必要

■「思考・判断・表現」

各教科(の各科目)の知識・技能を活用して課題を解決するために必要となる思考力・判

断力・表現力等を生徒が身に付けているかどうかを評価

論述、発表や討論、観察・実験とレポート、ワークシート、テスト等

※ 論述、発表や討論、観察・実験とレポートの作成といった学習指導要領において充実が

求められている学習活動を積極的に取り入れ、学習指導の目標に照らして実現状況を評価

することが必要

※ 思考・判断の結果だけではなく、その過程を含めて評価することが必要

■「技能」

各教科(の各科目)において習得すべき技能を生徒が身に付けているかどうかを評価

[数学] [理科]

式やグラフに表すこと 観察・実験の過程や結果を的確に記録し整理すること

■「知識・理解」

各教科(の各科目)において習得すべき知識や重要な概念等を生徒が身に付けているかど

うかを評価

※ 習得すべき知識や重要な概念等を単に記憶しているのではなく、理解しているかを評価

することが必要

Page 10: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

7

6 各教科の評価の観点及びその趣旨

(1) 各学科に共通する各教科

教科 観点 趣旨

関心・意欲・態度 国語で伝え合う力を進んで高めるとともに、言語文化に対する関

心を深め、国語を尊重してその向上を図ろうとする。

話す・聞く能力 目的や場に応じて効果的に話し的確に聞き取ったり、話し合った

りして、自分の考えをまとめ、深めている。

書く能力 相手や目的、意図に応じた適切な表現による文章を書き、自分の

考えをまとめ、深めている。

読む能力 文章を的確に読み取ったり、目的に応じて幅広く読んだりして、

自分の考えを深め、発展させている。

知識・理解 伝統的な言語文化及び言葉の特徴やきまり、漢字などについて理

解し、知識を身に付けている。

歴 史

関心・意欲・態度 歴史的・地理的事象に対する関心と課題意識を高め、意欲的に追

究するとともに、国際社会に主体的に生き国家・社会を形成する

日本国民としての責任を果たそうとする。

思考・判断・表現 歴史的・地理的事象から課題を見いだし、我が国及び世界の形成

の歴史的過程と生活・文化の地域的特色を世界的視野に立って多

面的・多角的に考察し、国際社会の変化を踏まえ公正に判断して、

その過程や結果を適切に表現している。

資料活用の技能 歴史的・地理的事象に関する諸資料を収集し、有用な情報を適切

に選択して、効果的に活用している。

知識・理解 我が国及び世界の形成の歴史的過程と生活・文化の地域的特色に

ついての基本的な事柄を理解し、その知識を身に付けている。

関心・意欲・態度 現代の社会と人間にかかわる事柄に対する関心を高め、意欲的に

課題を追究するとともに、平和で民主的なよりよい社会の実現に

向けて参加、協力する態度を身に付け人間としての在り方生き方

についての自覚を深めようとする。

思考・判断・表現 現代の社会と人間にかかわる事柄から課題を見いだし、社会的事

象の本質や人間の存在及び価値などについて広い視野に立って多

面的・多角的に考察し、社会の変化や様々な考え方を踏まえ公正

に判断して、その過程や結果を適切に表現している。

資料活用の技能 現代の社会と人間にかかわる事柄に関する諸資料を収集し、有用

な情報を適切に選択して、効果的に活用している。

知識・理解 現代の社会的事象と人間としての在り方生き方とにかかわる基本

的な事柄を理解し、その知識を身に付けている。

Page 11: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

8

教科 観点 趣旨

関心・意欲・態度 数学の論理や体系に関心をもつとともに、数学のよさを認識し、

それらを事象の考察に積極的に活用して数学的論拠に基づいて判

断しようとする。

数学的な見方や考

え方

事象を数学的に考察し表現したり、思考の過程を振り返り多面

的・発展的に考えたりすることなどを通して、数学的な見方や考

え方を身に付けている。

数学的な技能 事象を数学的に表現・処理する仕方や推論の方法などの技能を身

に付けている。

知識・理解 数学における基本的な概念、原理・法則などを体系的に理解し、

知識を身に付けている。

関心・意欲・態度 自然の事物・現象に関心や探究心をもち、意欲的にそれらを探究

しようとするとともに、科学的態度を身に付けている。

思考・判断・表現 自然の事物・現象の中に問題を見いだし、探究する過程を通して、

事象を科学的に考察し、導き出した考えを的確に表現している。

観察・実験の技能 観察、実験を行い、基本操作を習得するとともに、それらの過程

や結果を的確に記録、整理し、自然の事物・現象を科学的に探究

する技能を身に付けている。

知識・理解 自然の事物・現象について、基本的な概念や原理・法則を理解し、

知識を身に付けている。

関心・意欲・態度 運動の楽しさや喜びを深く味わうことができるよう、運動の合理

的、計画的な実践に主体的に取り組もうとする。また、個人生活

及び社会生活における健康・安全について関心をもち、意欲的に

学習に取り組もうとする。

思考・判断 生涯にわたる豊かなスポーツライフの実現を目指して、自己や仲

間の課題に応じた運動の取り組み方や健康の保持及び体力を高め

るための運動の計画を工夫している。また、個人生活及び社会生

活における健康・安全について、課題の解決を目指して考え、判

断し、それらを表している。

運動の技能 運動の合理的な実践を通して、運動の特性に応じた段階的な技能

を身に付けている。

知識・理解 運動の合理的、計画的な実践に関する具体的な事項及び生涯にわ

たって豊かなスポーツライフを継続するための理論について理解

している。また、個人生活及び社会生活における健康・安全につ

いて、課題の解決に役立つ基礎的な事項を理解している。

Page 12: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

9

教科 観点 趣旨

音 楽 へ の 関

心・意欲・態度

音楽活動の喜びを味わい、音楽や音楽文化に関心をもち、主体的

に音楽表現や鑑賞の学習に取り組もうとする。

音楽表現の創

意工夫

音楽を形づくっている要素を知覚し、それらの働きを感受しなが

ら、音楽表現を工夫し、表現意図をもっている。

音楽表現の技

創意工夫を生かした音楽表現をするための技能を身に付け、創造

的に表している。

鑑賞の能力 音楽を形づくっている要素を知覚し、それらの働きを感受しなが

ら、解釈したり価値を考えたりして、音楽に対する理解を深め、

よさや美しさを創造的に味わっている。

美 術 へ の 関

心・意欲・態度

美術の創造活動の喜びを味わい、美術や美術文化に関心をもち、

主体的に表現や鑑賞の創造活動に取り組もうとする。

発想や構想の

能力

感性や想像力を働かせて、主題を生成し、創造的な表現の構想を

練っている。

創造的な技能 創造的な美術の表現をするために必要な技能を身に付け、表現方

法を工夫して表している。

鑑賞の能力 美術や美術文化を幅広く理解し、そのよさや美しさを創造的に味

わっている。

工 芸 へ の 関

心・意欲・態度

工芸の創造活動の喜びを味わい、工芸や工芸の伝統と文化に関心

をもち、主体的に表現や鑑賞の創造活動に取り組もうとする。

発想や構想の

能力

感性や想像力を働かせて、心豊かな発想をし、よさや美しさなど

を考え制作の構想を練っている。

創造的な技能 創造的な工芸の制作をするために必要な技能を身に付け、表現方

法を工夫して表している。

鑑賞の能力 工芸や工芸の伝統と文化を幅広く理解し、そのよさや美しさを創

造的に味わっている。

書への関心・意

欲・態度

書の創造的活動の喜びを味わい、書の伝統と文化に関心をもって、

主体的に表現や鑑賞の創造的活動に取り組もうとする。

書表現の構想

と工夫

書表現の諸要素を感受し、感性を働かせながら、自らの意図に基

づいて構想し、表現を工夫している。

創造的な書表

現の技能

創造的な書表現をするために、書の効果的な表現の技能を身に付

け表している。

鑑賞の能力 文字や書の伝統と文化について幅広く理解し、その価値を考え、

書のよさや美しさを創造的に味わっている。

Page 13: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

10

教科 観点 趣旨

コミュニケーショ

ンへの関心・意欲・

態度

コミュニケーションに関心をもち、積極的に言語活動を行い、コ

ミュニケーションを図ろうとする。

外国語表現の能力 外国語で話したり書いたりして、情報や考えなどを適切に伝えて

いる。

外国語理解の能力 外国語を聞いたり読んだりして、情報や考えなどを的確に理解し

ている。

言語や文化につい

ての知識・理解

外国語の学習を通して、言語やその運用についての知識を身に付

けているとともに、その背景にある文化などを理解している。

関心・意欲・態度 家庭や地域の生活について関心をもち、その充実向上を目指して

主体的に取り組もうとするとともに、実践的な態度を身に付けて

いる。

思考・判断・表現 家庭や地域の生活について課題を見いだし、その解決を目指して

思考を深め、適切に判断し工夫し創造する能力を身に付けている。

技能 家庭や地域の生活を充実向上するために必要な基礎的・基本的な

技術を身に付けている。

知識・理解 家庭生活の意義や役割を理解し、家庭や地域の生活を充実向上す

るために必要な基礎的・基本的な知識を身に付けている。

関心・意欲・態度 情報や情報社会に関心をもち、身のまわりの問題を解決するため

に、自ら進んで情報及び情報技術を活用し、社会の情報化の進展

に主体的に対応しようとする。

思考・判断・表現 情報や情報社会における身のまわりの問題を解決するために、情

報に関する科学的な見方や考え方を活かすとともに情報モラルを

踏まえて、思考を深め、適切に判断し表現している。

技能 情報及び情報技術を活用するための基礎的・基本的な技能を身に

付け、目的に応じて情報及び情報技術を適切に扱っている。

知識・理解 情報及び情報技術を活用するための基礎的・基本的な知識を身に

付け、社会における情報及び情報技術の意義や役割を理解してい

る。

Page 14: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

11

(2) 主として専門学科において開設される各教科

教科 観点 趣旨

関心・意欲・態度 農業に関する諸課題について関心をもち、その改善・向上を目指

して主体的に取り組もうとするとともに、実践的な態度を身に付

けている。

思考・判断・表現 農業に関する諸課題の解決を目指して思考を深め、基礎的・基本

的な知識と技術を基に、農業に携わる者として適切に判断し、表

現する創造的な能力を身に付けている。

技能 農業の各分野に関する基礎的・基本的な技術を身に付け、農業に

関する諸活動を合理的に計画し、その技術を適切に活用している。

知識・理解 農業の各分野に関する基礎的・基本的な知識を身に付け、農業の

意義や役割を理解している。

関心・意欲・態度 工業技術に関する諸課題について関心をもち、その改善・向上を

目指して主体的に取り組もうとするとともに、実践的な態度を身

に付けている。

思考・判断・表現 工業技術に関する諸課題の解決を目指して思考を深め、基礎的・

基本的な知識と技術を基に、技術者として適切に判断し、表現す

る創造的な能力を身に付けている。

技能 工業の各分野に関する基礎的・基本的な技術を身に付け、環境に

配慮し、ものづくりを合理的に計画し、その技術を適切に活用し

ている。

知識・理解 工業の各分野に関する基礎的・基本的な知識を身に付け、現代社

会における工業の意義や役割を理解している。

関心・意欲・態度 ビジネスの諸活動に関する諸課題について関心をもち、その改

善・向上を目指して主体的に取り組もうとするとともに、実践的

な態度を身に付けている。

思考・判断・表現 ビジネスの諸活動に関する諸課題の解決を目指して思考を深め、

基礎的・基本的な知識と技術を基に、ビジネスの諸活動に携わる

者として適切に判断し、表現する創造的な能力を身に付けている。

技能 商業の各分野に関する基礎的・基本的な技術を身に付け、ビジネ

スの諸活動を合理的に計画し、その技術を適切に活用している。

知識・理解 商業の各分野に関する基礎的・基本的な知識を身に付け、ビジネ

スの意義や役割を理解している。

Page 15: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

12

教科 観点 趣旨

関心・意欲・態度 水産や海洋に関する諸課題について関心をもち、その改善・向上

を目指して主体的に取り組もうとするとともに、実践的な態度を

身に付けている。

思考・判断・表現 水産や海洋に関する諸課題の解決を目指して思考を深め、基礎

的・基本的な知識と技術を基に、水産業や海洋関連産業に携わる

者として適切に判断し、表現する創造的な能力を身に付けている。

技能 水産や海洋の各分野に関する基礎的・基本的な技術を身に付け、

水産や海洋に関する諸活動を合理的に計画し、その技術を適切に

活用している。

知識・理解 水産や海洋の各分野に関する基礎的・基本的な知識を身に付け、

水産業や海洋関連産業の意義や役割を理解している。

関心・意欲・態度 生活産業を取り巻く諸課題について関心をもち、その改善・向上

を目指して主体的に取り組もうとするとともに、実践的な態度を

身に付けている。

思考・判断・表現 生活産業を取り巻く諸課題の解決を目指して思考を深め、基礎

的・基本的な知識と技術を基に、生活産業に携わる者として適切

に判断し、表現する創造的な能力を身に付けている。

技能 生活産業に関する基礎的・基本的な技術を身に付け、生活産業に

関する諸活動を合理的に計画し、その技術を適切に活用している。

知識・理解 生活産業に関する基礎的・基本的な知識を身に付け、生活産業の

社会的な意義や役割を理解している。

護 関心・意欲・態度 看護に関する諸課題について関心をもち、その改善・向上を目指

して主体的に取り組もうとするとともに、実践的な態度を身に付

けている。

思考・判断・表現 看護に関する諸課題の解決を目指して思考を深め、基礎的・基本

的な知識と技術を基に、看護に携わる者として適切に判断し、表

現する創造的な能力を身に付けている。

技能 看護の各分野に関する基礎的・基本的な技術を身に付け、看護に

関する諸活動を合理的に計画し、その技術を適切に活用している。

知識・理解 看護の各分野に関する基礎的・基本的な知識を身に付け、看護の

意義や役割を理解している。

Page 16: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

13

教科 観点 趣旨

関心・意欲・態度 情報の各分野に関する諸課題について関心をもち、その改善・向

上を目指して主体的に取り組もうとするとともに、実践的な態度

を身に付けている。

思考・判断・表現 情報の各分野に関する諸課題の解決を目指して思考を深め、基礎

的・基本的な知識と技術を基に、情報産業に携わる者として適切

に判断し、表現する創造的な能力を身に付けている。

技能 情報の各分野に関する基礎的・基本的な技術を身に付け、情報の

各分野に関する諸活動を合理的に計画し、その技術を適切に活用

している。

知識・理解 情報の各分野に関する基礎的・基本的な知識を身に付け、現代社

会における情報及び情報産業の意義や役割を理解している。

関心・意欲・態度 社会福祉に関する諸課題について関心をもち、その改善・向上を

目指して主体的に取り組もうとするとともに、実践的な態度を身

に付けている。

思考・判断・表現 社会福祉に関する諸課題の解決を目指して思考を深め、基礎的な

知識と技術を基に、福祉に携わる者として適切に判断し、表現す

る創造的な能力を身に付けている。

技能 社会福祉の各分野に関する基礎的・基本的な技術を身に付け、福

祉に関する諸活動を合理的に計画し、その技術を適切に活用して

いる。

知識・理解 社会福祉の各分野に関する基礎的・基本的な知識を身に付け、社

会福祉の意義や役割を理解している。

関心・意欲・態度 自然の事物・現象や数学的事象に関心をもち、積極的にそれらを

探究しようとするとともに、事象を科学的・数学的に考察し表現

する態度を身に付けている。

思考・判断・表現 自然の事物・現象の中に問題を見いだし探究する過程を通して、

事象を科学的、創造的に考察し、導き出した考えを的確に表現し

ている。また、数学的な見方や考え方を身に付け、事象を数学的、

創造的に考察し的確に表現している。

技能 観察、実験の基本操作及び自然の事物・現象を探究する技能を身

に付けている。また、事象を数学的に表現・処理する仕方や推論

の方法などの技能を身に付けている。

知識・理解 科学や数学における基本的な概念や原理・法則などを系統的に理

解し、知識を身に付けている。

Page 17: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

14

教科 観点 趣旨

関心・意欲・態度 スポーツ文化を尊重し、主体的、合理的、計画的に、各科目の学

習に取り組もうとする。

思考・判断 生涯を通してスポーツの振興発展に寄与することを目指して、各

科目の課題に応じた運動や学習の取り組み方、健やかな心身の高

め方や維持の仕方を工夫している。

運動の技能 高度な技能の習得を目指して、各科目の運動の特性に応じた段階

的な技能を身に付けている。

知識・理解 スポーツの専門的な実践に関する具体的な事項及びスポーツの振

興発展に寄与するための理論について理解している。

音楽への関心・意

欲・態度

音楽文化を尊重し、主体的、創造的に音楽の学習に取り組もうと

する。

音楽表現の創意工

音楽を形づくっている要素を知覚し、それらの働きを感受しなが

ら、音楽表現を工夫し、表現意図をもっている。

音楽表現の技能 創意工夫を生かした音楽表現をするための技能を身に付け、創造

的に表している。

鑑賞の能力 音楽を形づくっている要素を知覚し、それらの働きを感受しなが

ら、価値判断し、音楽に対する理解を深め、よさや美しさを創造

的に味わっている。

美術への関心・意

欲・態度

美術文化を尊重し、主体的、創造的に美術の学習に取り組もうと

する。

発想や構想の能力 感性や想像力を働かせて感じ取ったことや考えたことなどを基に

豊かに発想し、よさや美しさなどを考え、創造的・機能的で個性

豊かな表現の構想を練っている。

創造的な技能 創造的な表現活動をするために必要な造形感覚や専門的な技能を

身に付け、表現方法を創意工夫して表現している。

鑑賞の能力 美術作品や文化遺産、美術文化などについて理解を深め、感性や

想像力を働かせて価値や美意識を感じ取り、創造的に味わってい

る。

コミュニケーショ

ンへの関心・意欲・

態度

コミュニケーションに関心をもち、積極的に言語活動を行い、コ

ミュニケーションを図ろうとする。

英語表現の能力 英語で話したり書いたりして、情報や考えなどを適切に伝えてい

る。

英語理解の能力 英語を聞いたり読んだりして、情報や考えなどを的確に理解して

いる。

言語や文化につい

ての知識・理解

英語の学習を通して、言語やその運用についての知識を身に付け

ているとともに、その背景にある文化などを理解している。

Page 18: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

15

■「観点別学習状況の評価」実施の流れ

Ⅲ 観点別学習状況の評価の実施について

1 観点別学習状況の評価の進め方

観点別学習状況の評価を進めるにあたっては、以下の流れのとおり、最初に各教科・科目の学習

到達目標、評価の観点の趣旨と評価方法を設定する。その上で、単元(題材)ごとの学習内容、そ

の学習に対する観点ごとの評価規準と、それぞれの場面に応じて生徒の学習状況を的確に把握でき

る評価方法を設定し、指導と評価の年間計画(シラバス)に位置付ける。

そして、作成した指導と評価の年間計画(シラバス)に基づき授業を実施し、生徒一人ひとりの

変容や教科の目標に対する実現状況を把握し評価を行うとともに、評価結果を分析し、学習指導の

見直しや個に応じた指導の改善・充実を図ること(評価結果によるフィードバック)が重要である。

(1) 各教科・科目の学習到達目標を設定する。

・各学校が「めざす学校像」や「教育目標」を踏まえ、学習指導要領に

示す各教科・科目の目標に基づき、地域や生徒の実態等に即して設定

(2) 各教科・科目の評価の観点の趣旨と評価方法を設定する。

・各学校が学習指導要領に示されている「科目の目標」及び「各教科の

評価の観点及びその趣旨」に基づき、各科目の評価の観点の趣旨を設定

・評価の観点ごとに生徒の学習状況を的確に評価できる方法を設定

(3) 単元(題材)ごとの学習内容と評価規準・評価方法を設定する。

・評価基準は、設定した目標に対して生徒がどのような学習状況を実現

すればよいのかを具体的に想定しながら、4つの観点ごとに設定

・それぞれの場面に応じて生徒の学習状況を的確に評価できる方法を設定

(4) 作成した指導と評価の年間計画(シラバス)に基づき、授業を実施する。

・設定した評価規準に基づき、観点ごとに評価結果を記録に残す。

(5) 生徒の評価を行うとともに、評価結果を授業や指導計画の改善に生かす。

・生徒一人ひとりの変容や教科の目標に対する実現状況により評価を行う。

・評価結果を分析し、学習指導の見直しや個に応じた指導の充実を図る。

・生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着をめざす。

(6) 評価結果を観点別に総括し、評定に結び付ける。

フィードバック

指導と評価の年間計画(シラバス)に位置付ける

Page 19: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

16

2 評価規準の設定について

学習評価を適切に実施するためには、各教科・科目の学習到達目標だけでなく、単元(題材)ご

との学習指導のねらいを明確にした上で、生徒の学習状況としてどのような場合にそのねらいが実

現された(おおむね満足する)とするのかをあらかじめ設定しておくことが必要である。このよう

に、「どんな点がどのようになっていればよい」など、ある観点において生徒に付けたい力をより

具体的な生徒の成長の姿として文章表記したものが評価規準である。

そのため、評価規準は各教科の評価の観点ごとに設定することが必要である。また、学習指導の

ねらいと整合性があり、その達成を判断する基準として適していることに加え、何らかの方法(評

価方法)で実際に確認できるものでなければならない。

評価規準の設定にあたっては、それぞれの単元(題材)で固有の学習内容と教材、そして生徒に

身に付けさせたい力を関連づけて、具体的な活動場面やその場面に応じた評価方法を想定しながら、

文章表現を工夫することが重要である。

評価規準を設定することは、毎時間の授業や単元(題材)の学習を通して、生徒にどのような力

を身に付けさせたいのかを具体的に想定することでもある。したがって、教科等の組織で検討する

など、学校として適切に設定することが求められる。また、評価規準を設定することは、生徒の学

習状況を判断する際のめやすが明らかになり、指導と評価を着実に実施することにもつながる。

3 評価方法について

評価方法には、観察、生徒との対話、ノート、学習カード、作品、レポート、ペーパーテスト、

質問紙、面接など様々な方法が考えられるが、各学校において、各教科・科目の学習活動の特質、

評価の観点や評価規準、評価の場面に応じて、生徒の学習状況を的確に評価できる方法を選択する

ことが必要である。また、生徒による自己評価や生徒同士の相互評価など、生徒による評価を取り

入れることは生徒の参画意識を高めることにもつながり、とても有効である。

評価を適切に行うという点でいえば、できるだけ多様な評価を行い、多くの情報を得ることは重

要であるが、評価に追われ、十分な指導ができなくなれば意味がない。そのため、生徒の学習状況

を適切に評価し、その評価を指導に生かすということに留意する必要がある。

【例】学習状況の観察、発表等のパフォーマンスの評価、報告会での発表内容、ノート、

ワークシート、作品、ポスター、レポート、小論文、実習記録表、振り返りシート、

確認テスト、単元テスト、実技テスト、小テスト、インタビューテスト、定期考査

■評価方法を検討する上での留意点

○ ペーパーテストは評価方法の一つとして有効であるが、ペーパーテストにおいて得られ

る結果は、目標に準拠した評価における学習状況のすべてを表すものではない。

○ 「関心・意欲・態度」については、授業中の挙手や発言の回数といった表面的な状況の

みに着目しないよう、また、ある程度長い区切りの中で評価するよう留意が必要である。

○ 評価方法を評価規準と組み合わせて設定することが必要であり、評価規準と対応した評

価方法を準備することが、評価方法の妥当性、信頼性を高める。

Page 20: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

17

(1) 「関心・意欲・態度」を評価する方法について

「関心・意欲・態度」は、各教科・科目における学習内容に関心をもち、自ら課題に取り組

もうとする意欲や態度を生徒が身に付けているかどうかを評価するものであり、獲得した知識

や技能を積極的に活用しようとする「態度」に焦点を当てる必要がある。

「関心・意欲・態度」は教員の主観が入りやすく、評価が難しいと受け止められていること

もある。したがって、評価にあたっては、教科・科目のどの目標に対する関心・意欲・態度な

のかという評価の対象(評価規準)を明確にし、どういった生徒の学習状況が観察された場合

に「おおむね満足できる」状況にあると判断するのか(評価基準)を明確にした上で、取り組

むことが必要である。

具体的な評価方法としては、授業中の挙手や発言の回数といった表面的な状況のみに着目す

ることにならないよう留意し、授業や面談における発言や行動等を観察するほか、ワークシー

トや授業の振り返りシート、レポートの作成、発表といった様々な学習活動を通して評価する

ことが考えられる。また、生徒の自己評価や相互評価、予習・復習の状況の評価など多様な評

価方法により継続的・総合的に行うとともに、ポートフォリオ評価やパフォーマンス評価など

による質的な方法による評価を取り入れるなどの工夫改善が望まれる。

さらに、教科の特性や学習指導の内容等も踏まえつつ、ある程度長い区切りの中で適切な頻

度で「おおむね満足できる」状況にあるかどうかを評価するなどの工夫を行うことも重要であ

る。時には1か月や学期を通して長期的に評価することも考えられる。

(2) 「思考・判断・表現」を評価する方法について

「思考・判断・表現」は、それぞれの教科の知識・技能を活用して課題を解決することに求

められる思考力・判断力・表現力等を生徒が身に付けているかどうかを評価するものであり、

各教科・科目の基礎的・基本的な知識・技能を活用する学習活動において、思考・判断したこ

とと、その内容を表現する活動を一体的に評価することが重要である。

具体的な評価方法としては、単に文章、表や図といった表面的に表されている現象や思考・

判断の結果のみで評価するのではなく、基礎的・基本的な知識・技能を活用しつつ、各教科・

科目の内容に即して考えたり、判断したりしたことを、生徒の記録、要約、説明、論述、討論

といった言語活動の成果により評価することが考えられる。さらに、言語だけでなく、教科の

特性に応じた表現に係る活動を通じて学習過程を評価することも必要であり、例えば、観察・

実験の分析や解釈を通じ規則性を式や図、グラフ等を用いて表現していることを評価したり、

生徒の作品を通じて構想や設計に係る工夫を評価することなどが考えられる。このように、評

価にあたっては、各教科・科目の知識・技能を活用する、論述、発表や討論、観察・実験とレ

ポートの作成といった学習活動を積極的に取り入れることが大切であり、学習指導の目標に照

らして実現状況を評価することが求められる。

その他の評価方法として、ワークシート、レポート、スピーチ、プレゼンテーションなどの

内容について、※ルーブリックを用いて評価することや、キーワードとなる単語を利用して物

事を説明する記述式の考査問題などにおいて「思考・判断・表現」を測ることが考えられる。

※ルーブリック:絶対評価のための判断基準表のこと。評価の観点と評価基準(尺度)を表にしたもので、

表中には各観点における各尺度の典型となる文章表記がはめ込まれている。

Page 21: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

18

ルーブリックを活用することにより、ペーパーテストでは評価しにくい「思考・判断・表現」

などの観点を客観的に評価することができる。また、その評価基準の文章表記やレベル分けの

仕方について継続的な改善と修正を行うことで、より高い妥当性と信頼性をもちながら評価す

ることができるようになる。

また、あらかじめ生徒にルーブリックを示し評価の観点を伝えること、ルーブリックによる

評価結果を生徒にフィードバックすること、ルーブリックを活用し生徒が相互評価することは、

高い教育効果が見込まれる。

(参考)課題研究発表に対する評価シート(ルーブリック)の例

観点 4 3 2 1 得点

課題設定力

① 研究の

意義

研究の意義を極めて明確に説明できており、その価値

は高い。

研究の意義を説明できている。

研究の意義を説明しているが、不十分である

研究の意義を、説明できていない。

② 問いの

設定

研究対象を正しく理解し、深い問いを設定している。

研究対象を理解し、問いを設定している。

研究対象を理解しているが、問いの設定が浅い。

研究対象への理解が不足もしくは誤解している。そのため設定された問いが浅

い、もしくは明確でない。

③ オリジ

ナリテ

高校生として、発想や着眼点が比類ないものであり、研究のオリジナリティは極

めて高い。

高校生として研究のオリジナリティが高い。

研究にはオリジナリティが若干認められる。

研究のオリジナリティが認められず、既視感がある。

研究基礎力

④ 研究

方法

新たな研究方法を開発しよ

うとするなど、極めて斬新な研究方法を追求しようとしている。

高校生として適切な研究

方法を用いている。

研究方法がやや不適切であ

る。

研究方法が不適切である。

⑤ 先行研究

との関連

づけ

先行研究の知見が適切に整

理されており、本研究を極めて的確に位置づけている。

先行研究の知見を整理し

た上で、本研究を位置づけている。

先行研究にあたっている

が、量が不足しており、本研究の位置づけが不明確である。

先行研究をあたっていると

考えられない。

資料やデ

ータとの

収集と典

拠の明示

実際に周到な調査を行って

いる、もしくは正確な資料を収集している。また典拠が極めて明確に示されてい

る。

実際に調査を行っている、

もしくは正確な資料を収集している。また典拠が示されている。

調査は行われていない、も

しくは資料を収集しているものの不正確である。また典拠が示されているが、や

や不正確である。

調査は行われていない、も

しくは資料の収集もされておらず、独りよがりな主張となっている。また典拠も

示せていない。

研究開発力

⑦ 分析と

検証

収集した資料やデータを十分に解釈・分析したうえで、結論を導くために極めて適

切に活用できている。

収集した資料やデータを解釈・分析して、結論を導くために活用している。

収集した資料やデータを十分に解釈・分析しきれておらず、結論を導きだすため

に活用できていない。

収集した資料やデータの解釈・分析に誤りがある。そのため結論を導きだすため

に活用できていない。

⑧ 論理的

な構成

結論や結果が揺るぎない根

拠に基づいて示されており、理路整然と論理的に主張が展開できている。

結論や結果が根拠に基づ

いて示されており、論理的に主張が展開できている。

結論や結果が示されている

ものの、根拠が不十分である。主張の展開の論理性が弱い。

結論や結果が示されている

ものの、根拠がない。もしくは結論や結果が明確に示されていない。

表現力

⑨ 発表の

技法

発表は自信に満ちており、

聴衆を魅了するほどの卓越した発表技法を持っている。

発表は、周到な準備に裏付

けされたものであり、優れた発表技法を持っている。

発表は、やや準備不足を感

じさせるものであるが、一定の発表技法は持っている。

発表は、準備が不足してお

り、発表技法の向上が望まれる。

⑩ 発表の

態度

聴衆に十分配慮した言動で

発表ができており、集中力を途切れさせない優れた工夫がみられる。

聴衆に配慮した言動で発

表ができており、集中力を途切れさせない工夫がみられる。

聴衆への配慮にやや欠ける

言動で発表がなされている。もしくはやや単調で集中力を持続しにくい。

聴衆への配慮に欠けた言動

の発表がなされている。もしくは非常に単調で集中力の持続が困難である。

応答力

⑪ 質疑に

対する

応答

質疑の主旨を十分に理解し

て、シンプルかつストレートに応答ができている。応答には余裕が感じられる。

質疑の主旨を理解して適

切な応答ができている。

質疑の主旨を理解している

ものの、十分に応答ができていない。

質疑の主旨を理解できてい

ない、もしくは誤解しているため、応答ができていない。

コメント 合計

Page 22: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

19

■「科目の評価の観点の趣旨」の設定について

Ⅳ 指導と評価の年間計画(シラバス)の作成について

1 「科目の評価の観点の趣旨」の設定

指導と評価の年間計画(シラバス)の作成にあたっては、学習指導要領に示されている「科目の

目標(※ア)」、及び本手引きⅡ6に示した「各教科の評価の観点及びその趣旨(※イ)」に基づき、

以下の設定方法を参考に、各学校において「科目の評価の観点の趣旨」を設定する必要がある。

なお、必履修科目などについては、国立教育政策研究所「評価規準の作成、評価方法等の工夫改

善のための参考資料」に掲載されている例示を参考とすること。

※ア 学習指導要領の「科目の目標」

例)数学I

※イ 「各教科の評価の観点及びその趣旨」

例)数学

関心・意欲・態度 数学的な

見方や考え方 数学的な技能 知識・理解

数学の理論や体系

に関心をもつとと

もに、数学のよさを

認識し、それらを事

象の考察に積極的

に活用して数学的

論拠に基づいて判

断しようとする。

事象を数学的に考察

し表現したり、思考

の過程を振り返り多

面的・発展的に考え

たりすることなどを

通して、数学的な見

方や考え方を身に付

けている。

事象を数学的に表現・処理する仕方や推論の方法などの技能を身に付けている。

数学における基本的な概念、原理・法則などを体系的に理解し、知識を身に付けている。

「科目の評価の観点の趣旨(数学Ⅰ)」

関心・意欲・態度 数学的な見方や考え方 数学的な技能 知識・理解

数と式、図形と計

量、二次関数及び

データの分析の考

え方に関心をもつ

とともに、数学の

よさを認識し、そ

れらを事象の考察

に活用しようとす

る。

事象を数学的に考察し

表現したり、思考の過程

を振り返り多面的・発展

的に考えたりすること

などを通して、数と式、

図形と計量、二次関数及

びデータの分析におけ

る数学的な見方や考え

方を身に付けている。

数と式、図形と計量、

二次関数及びデータ

の分析において、事

象を数学的に表現・

処理する仕方や推論

の方法などの技能を

身に付けている。

数と式、図形と計量、

二次関数及びデータ

の分析における基本

的な概念、原理・法

則などを体系的に理

解し、知識を身に付

けている。

ゴシック及び網掛けは抜き出した箇所を表す。

数と式、図形と計量、二次関数及びデータの分析について理解させ、基礎的な知識

の習得と技能の習熟を図り、事象を数学的に考察する能力を培い、数学のよさを認

識できるようにするとともに、それらを活用する態度を育てる。

Page 23: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

20

2 指導と評価の年間計画(シラバス)の記入例及び作成上の留意点

(1) 記入例及び作成上の留意点(数学)

学校番号

平成○○年度 数学科

教科 数学科 科目 数学Ⅰ 単位数 3単位 年次 1年次

使用教科書 ○○○○「○○○○○」 (○○出版)

副教材等 ○○○○ (○○出版)

1 担当者からのメッセージ(学習方法等)

・授業では、課題に対して、自ら考え、周りの人と協働で考える活動を行います。

・「課題を理解する → 結果を予想する → 解決の方向を構想する → 解決する → 解決の過程を

振り返ってよりよい解決を考える」といった一連の過程で、自分の考えを発表したり、議論した

りする活動を行います。

・問題集用のノートを用意してください。

問題集の問題をまず自分で解いてみましょう。ただ答えを求めるだけでなく、途中の式や考え方

も書くようにしましょう。また、各自答え合わせをしてください。答え合わせは、自分がどこで

つまずいたかを知るための大切なものです。

・家庭学習における課題は定期的に提出してもらいます。最後まであきらめずに取り組みましょう。

2 学習の到達目標

数と式、図形と計量、二次関数及びデータの分析についての基礎的な知識や技能を習得します。

また、事象を数学的に考察する能力を培い、数学のよさを認識できるようにします。さらに、それ

らを活用する態度を身に付けることを目標とします。

3 学習評価(評価規準と評価方法)

観点 a:関心・意欲・態度 b:数学的な見方や考え方 c:数学的な技能 d:知識・理解

観点の

趣旨

数と式、図形と計

量、二次関数及びデ

ータの分析の考え

方に関心をもつと

ともに、数学のよさ

を認識し、それらを

事象の考察に活用

しようとする。

事象を数学的に考察し

表現したり、思考の過程

を振り返り多面的・発展

的に考えたりすること

などを通して、数と式、

図形と計量、二次関数及

びデータの分析におけ

る数学的な見方や考え

方を身に付けている。

数と式、図形と計

量、二次関数及び

データの分析にお

いて、事象を数学

的に表現・処理す

る仕方や推論の方

法などの技能を身

に付けている。

数と式、図形と計

量、二次関数及び

データの分析に

おける基本的な

概念、原理・法則

などを体系的に

理解し、知識を身

に付けている。

評価

方法

確認テスト

単元テスト

ワークシート

レポート

観察等

単元テスト

定期テスト

ワークシート

レポート

観察等

確認テスト

単元テスト

定期テスト

観察等

確認テスト

単元テスト

定期テスト

レポート

観察等

上に示す観点に基づいて、学習のまとまりごとに評価し、学年末に5段階の評定にまとめます。

学習内容に応じて、それぞれの観点を適切に配分し、評価します。

授業の進め方、学習方法、生徒が注意

すべきことについて記入します。

学習指導要領を参考に作成してください。

Page 24: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

21

4 学習の活動

単元

(題材) 学習内容

主な評価の

観点 単元(題材)の評価規準 評価方法

a b c d

1学期

数と式

式の計算 整式の加法

と減法

○ ○ a:具体的な事象の考察に式の展開や因数分解などを活用しようとしている。

b:一つの文字に着目したり、一つの文字に置き換えたりするなどして、いろいろな式の見方をすることや、目的に応じて、的確に式を変形する方法を考察することができる。

c:式を用いて事象を適切に表現することや見通しをもって式を扱うこと、そして、乗法公式や因数分解の公式などを用いて、式を目的に応じて変形することができる。

d:乗法公式及び因数分解の公式の意味や複雑な式が簡単な式に帰着できることを理解している。

確認テスト

単元テスト

ワークシート

観察等

整式の乗法 ○ ○ ○

因数分解 ○ ○ ○ ○

2学期

二次関数

二次関数

の値の変

二次関数の

最大・最小

○ ○ ○ a:二次関数の値の変化に関心をもち、具体的な事象の考察に二次関数の最大・最小を活用しようとしている。

b:二次関数の値の変化の様子について、グラフを用いて考察することができる。

c:二次関数のグラフや式を用いて、二次関数の最大値・最小値を求めることができる。

d:二次関数の最大値・最小値とその求め方について理解している。

確認テスト

単元テスト

ワークシート

レポート

観察等

二次関数の

決定

○ ○

3学期

データの分析

データの散らば

りと四分位数

○ ○ a:四分位数、四分位偏差、分散及び標準偏差などを用いてデータの傾向を把握し、それらを事象の考察に活用しようとしている。

b:四分位数、四分位偏差、分散及び標準偏差などを用いてデータの傾向を捉え、それらを的確に表現することができる。

c:四分位数、四分位偏差、分散及び標準偏差などを求めることができる。

d:四分位数、四分位偏差、分散及び標準偏差などの意味を理解している。

確認テスト

単元テスト

ワークシート

レポート

観察等

Page 25: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

22

<指導と評価の年間計画 作成上の留意点について>

①… 単元の評価規準作成の基になるものです。Ⅳ指導と評価の年間計画(シラバス)の作

成についての1「科目の評価の観点の趣旨」の設定を参照して下さい。

②… それぞれの場面に応じて、生徒の学習状況を的確に評価できる方法を選択します。学

習状況の観察、確認テスト、単元テスト、ワークシート、レポートなどが考えられま

す。Ⅲ 3 評価方法についてを参照して下さい。

③… 当該教科のすべての学習内容におけるバランスを考え、単元(題材)を設定します。

④… 学習内容の欄には、小単元(単元を構成する小さな単元)を記載する場合もあります。

⑤… 原則として、一つの単元(題材)で、すべての観点について評価することとなります

が、学習内容(小単元)の各項目において、特に重点的に評価を行う観点(もしくは

重み付けを行う観点)に○を付けます。

注)内容のまとまり・単元(題材)・学習内容等の区分けは、教科によって異なります。

⑥… 「評価規準の作成、評価方法等の工夫改善のための参考資料(高等学校 数学)」に掲

載の「評価規準に盛り込むべき事項」、「評価規準の設定例」を参考に作成しますが、

基本的には学習指導要領の各教科の目標・各科目の目標及び内容並びに当該部分の学

習指導要領解説の記述、当該教科の評価の観点の趣旨などを基に作成します。

注)1単位時間の中で4つの観点すべてについて評価基準を設定し、そのすべてを評価

し学習指導の改善に生かしていくことは現実的に困難ですが、1単元(題材)の中で

は、各観点をバランスよく評価できるようにします。

Page 26: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

23

(2) 記入例及び作成上の留意点(地理歴史)

学校番号

平成○○年度 地理歴史科

教科 地理歴史 科目 世界史A 単位数 2単位 年次 2年次

使用教科書 ○○○○「○○○○○」 (○○出版)

副教材等 ○○○○ (○○出版)

1 担当者からのメッセージ(学習方法等)

・歴史という時間軸を感じる。

・歴史的事象に「なぜ」の視点を持つ。

・歴史を背景とした世界の国の諸事情を踏まえ、現在の日本の在り方を考える。

2 学習の到達目標

・諸資料に親しみ、歴史的思考力を培う。

・現代の諸課題を近現代史を中心とする歴史と結び付け歴史的観点から考察することができる。

・世界の歴史を地理的条件や日本の歴史と関連付けながら理解し、 国際社会に主体的に生きる日本

国民としての自覚と資質を養う。

3 学習評価(評価規準と評価方法)

観点 a:関心・意欲・態度 b:思考・判断・表現 c:資料活用の技能 d:知識・理解

観点の趣旨

近現代史を中心とする

世界の歴史に対する関

心と課題意識を高め、意

欲的に追究するととも

に、国際社会に主体的に

生き国家・社会を形成す

る日本国民としての責

務を果たそうとする。

現代世界の諸課題

を歴史的観点から

考察し、国際社会の

変化を踏まえ公正

に判断して、その過

程や結果を適切に

表現している。

近現代史を中心と

する世界の歴史に

関する諸資料を収

集し、有用な情報を

選択して、読み取っ

たり図表などにま

とめたりしている。

近現代史を中心と

する世界の歴史に

ついての基本的な

事柄を地理的条件

や日本の歴史と関

連付けながら理解

し、その知識を身に

付けている。

評価方法

ワークシート

レポート

定期考査

ワークシート

定期考査

ワークシート

定期考査

〔主題学習〕

振り返りシート

〔主題学習〕

レポート

報告会での発表内容

〔主題学習〕

ポスター

〔主題学習〕

内容のまとまり

上に示す観点に基づいて、学習のまとまりごとに評価し、学年末に5段階の評定にまとめます。

学習内容に応じて、それぞれの観点を適切に配分し、評価します。

※「主題学習」とは主題を設定して行う学習活動で、適切な時間を確保して行う。

Page 27: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

24

4 学習の活動

単元名

学習内容

主な評価の

観点 単元(題材)の評価規準 評価方法

a b c d

1学期

世界史へのいざない

・風土がはぐく

む人々のくら

・妙なる楽の音

日本列島へ

a:自然環境と歴史、日本の歴史と世界の歴

史のつながりに関わる主題を意欲的に

考察し、地理と歴史への関心を高めよう

としている。

b:設定された主題について、多面的・多角

的に考察し、その過程や結果を適切に表

現している。

c:設定された主題について、事例の考察に

必要な諸資料を収集し、有用な情報を選

択して、読み取ったり図表などにまとめ

たりしている。

d:設定された主題について、地理的条件や

日本の歴史と関連付けながら理解し、そ

の知識を身に付けている。

ワークシート

2学期

ユーラシアの諸文明と交流

・文明のはじま

・ユーラシア諸

文明の特質

・ユーラシアの

交流

○ a:ユーラシア各地に形成された諸文明の

特質と、ユーラシアの交流について関心

を高め、意欲的に追究しようとしてい

る。

b:ユーラシア諸文明と交流の特質を見い

だし、地域世界相互の文化変容などと関

連付けながら多面的・多角的に考察し、

その過程や結果を適切に表現している。

c:必要な諸資料を収集し、有用な情報を選

択して、読み取ったり図表などにまとめ

たりしている。

d:ユーラシア各地に形成された諸文明と

交流の特質について理解し、その知識を

身に付けている。

定期考査

ワークシート

<指導と評価の年間計画 作成上の留意点について>

① … ・基本的には学習指導要領の各教科の目標・各科目の目標及び内容並びに当該部分

の学習指導要領解説の記述、当該科目の評価の観点の趣旨などを基に作成します。

・単元(題材)全体を見渡し、指導の流れなども踏まえ適切に設定します。

例えば、まず、「関心・意欲・態度」及び「思考・判断・表現」をどの学習内容に

設定するかを考え、その他を「資料活用の技能」及び「知識・理解」で配分する

という方法もあります。あるいは、「資料活用の技能」について最も重みをつけて

評価を行う学習内容を選択し、その他の観点をバランス良く配分する、という方

法もあります。

Page 28: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

25

Ⅴ 教科別資料(モデルシラバス)

1 国語

学校番号

平成○○年度 国語科

教科 国語科 科目 国語総合 単位数 4 年次 1

使用教科書 ○○○○「○○○○○」 (○○出版)

副教材等 ○○○○ (○○出版)

1 担当者からのメッセージ

・1年生では社会人に必要となる基礎的な国語の力を身に付けることを心がけましょう。

・話し合いや文章記述、発表など、アクティブな活動を取り入れた授業を行います。

・様々な文章を「読む能力」を向上させるとともに、コミュニケーションのための「話す・聞く

能力」や意思を伝えるための「書く能力」をしっかりと身に付けてください。

・古典の時間では、有名な古文と漢文の作品に親しむとともに、正しく心情等を理解するために

語彙力や文法の知識をしっかりと身に付けてください。

・予習として必ず本文を読んでおきましょう。授業の後には内容を振り返って復習してください。

・提出物の期限は守りましょう。定期考査は学習計画を立てて臨んでください。

2 学習の到達目標

・目的や場にふさわしい語句を選んで、適切に思いや考えを表現することができる。

・目的や場に応じて的確に文章の内容や構成、登場人物の心情を理解することができる。

・人間関係において、互いを尊重し、相互理解を深め、正しく意思を伝え合うことができる。

・言語感覚を磨き、論理的な思考力、豊かな想像力を場面に応じて活用することができる。

・伝統的な言語文化に対する関心を持ち、国語を尊重する態度を育んでいる。

3 学習評価(評価規準と評価方法)

a:関心・意欲

・態度

b:話す・聞く能

力 c:書く能力 d:読む能力 e:知識・理解

観点の趣旨

国語で伝え合う

力を進んで高め

るとともに、言

語文化に対する

関心を深め、国

語を尊重してそ

の向上を図ろう

とする。

目的や場に応じ

て効果的に話

し、的確に聞き

取ったり、話し

合ったりして、

自分の考えをま

とめ、深めてい

る。

相手や目的、意

図に応じた適切

な表現による文

章を書き、自分

の考えをまと

め、深めている。

文章を的確に読

み取ったり、目

的に応じて幅広

く 読 ん だ り し

て、自分の考え

を深め、発展さ

せている。

伝統的な言語

文化及び言葉

の特徴やきま

り、漢字などに

ついて理解し、

知識を身に付

けている。

主たる評価方法

行動の観察

記述の点検

(ノート、ワー

クシート等)

行動の観察

(発表等のパフ

ォーマンスの

評価)

記述の確認及び

分析

(ワークシー

ト、原稿用紙)

記述の確認及び

分析(ワークシ

ート)

定期考査

行動の観察

記述の確認

(ノート、ワー

クシート等)

定期考査

小テスト

上に示す観点に基づいて、学習のまとまりごとに評価し、学年末に5段階の評定にまとめます。

学習内容に応じて、それぞれの観点を適切に配分し、評価します。

Page 29: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

26

4 学習の活動

学期

単元名

学習内容

主な評価の観点

単元(題材)の評価規準 評価方法 a b c d e

1学期

自分について語る

【近代以降】

〈自己紹介をしあっ

て、話し方聞き方を

学ぶ〉

教材:

「話し方聞き方の基

礎」

ワークシート

○ ◎ ○

a:何のために、誰に向かって、ど

のような条件で話すのかを考

えようとしている。

b:何のために、誰に向かって、ど

のような条件で話すのかを考

えている。

e:話すこと・聞くことに必要な文

の組立てについて理解してい

る。

a、b、e:

行動の観察と確

評論の内容を理解するⅠ

【近代以降】

教材:

「水の東西」

「やっぱり」 ○ ◎ ○

a:考えの進め方や、情景や心情の

推移など、文章の筋道を的確に

とらえようとしている。

d:考えの進め方や、情景や心情の

推移など、文章の筋道を的確に

とらえている。

e:正しく理解し、使いこなせる言

葉の数を増やしている。

a:行動の観察及

び記述の点検

d:記述の確認及

び定期考査

e:小テスト

意見文を書く

【近代以降】

〈評論についての意

見文を書くことで、文

章の書き方を学ぶ〉

教材:「小論文を書こ

う 」

ワークシート

○ ◎ ○

a:文章の形態や文体、語句などに

合った適切な表現の仕方で書

こうとしている。

c:文章の形態や文体、語句などに

合った適切な表現の仕方で書

いている。

e:書くことに必要な、文章の形態

や文体の違いによる特色につ

いて理解している。

a、c、e:

記述の点検と確

古文入門

【古典】

教材:

説話『宇治拾遺物

語』

「児のそら寝」

随筆『徒然草』「高名

の木登り」

文法等…歴史的仮

名遣い、文語の動詞

の基礎

○ ◎ ○

a:文章に描かれている人物の心

情を表現に即して読み、異なる

立場から読み深めようとして

いる。

d:文章に描かれている人物の心

情を表現に即して読み、異なる

立場から読み深めている。

e:古文を読むことに役立つ、文語

のきまりを身に付けている。

a:行動の観察

d:記述の確認

及び定期考

e:小テスト及び

定期考査

2学期

本を紹介する

【近代以降】

〈本を紹介しあうこと

で、話し方聞き方を

学ぶ〉

教材:「ブックトークを

しよう」

ワークシート

○ ◎ ○

a:話す内容について幅広く資料

などに当たって調べようとし

ている。

b:話す内容について幅広く資料

などに当たって調べている。

e:話すこと・聞くことに必要な文

章の形態や文体の違いによる

特色について理解している。

a、b、e:

行動の観察と確

Page 30: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

27

小説の内容を理解するⅠ

【近代以降】

教材:

「羅生門」

「ナイン」

○ ◎ ○

a:人物、情景、心情などを、どう

して書き手がこのように描い

ているのかを捉え、象徴、予兆

などに果たしている効果に気

付こうとしている。

d:人物、情景、心情などを、どう

して書き手がこのように描い

ているのかを捉え、象徴、予兆

などに果たしている効果に気

付いている。

e:文章の形態や文体の違いによ

る特色について理解している。

a:行動の観察及

び記述の点検

d、e:

記述の確認及

び定期考査

文学を創作する

【近代以降】

〈羅生門」に基づい

て、小説を書くことを

学ぶ〉

教材:

ワークシート、

原稿用紙

○ ◎ ○

a:物事の様子や場面などを、読み

手が言葉を通してありありと

想像できるよう描こうとして

いる。

c:物事の様子や場面などを、読み

手が言葉を通してありありと

想像できるよう描いている。

e:書くことに必要な、文の組立て

について理解している。

a、c、e:

記述の点検と確

認及び分析

評論の内容を理解するⅡ

【近代以降】

教材:

「仮想化する現実世

界」

「ものと記号」 ○ ◎ ○

a:文章の構成や展開を確かめ、文

章の内容にふさわしい文体や

語句、表現の技法が用いられて

いるかどうかを考察しようと

している。

d:文章の構成や展開を確かめ、文

章の内容にふさわしい文体や

語句、表現の技法が用いられて

いるかどうかを考察している。

e:言語が個人や社会の中で果た

している役割について理解し

ている。

a:行動の観察及

び記述の点検

d、e:

記述の確認と分

析及び定期考

2学期

短詩形文学を味わう

【近代以降】

〈俳句と短歌の代表

的な作品を鑑賞す

る〉

教材:教科書に掲載

された俳句と短歌、

○ ◎ ○

a:人物、情景、心情などを、どの

ように書き手が描いているの

かを捉え、言葉の美しさや深さ

に気付こうとしている。

d:人物、情景、心情などを、どの

ように書き手が描いているの

かを捉え、言葉の美しさや深さ

に気付いている。

e:文章の形態や文体の違いによ

る特色について理解している。

a:行動の観察及

び記述の点検

d、e:

記述の確認と分

析及び定期考

Page 31: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

28

漢文入門

【古典】

教材:

故事成語「矛盾」

句法等…訓点、再読

文字

○ ◎ ○

a:我が国の言語文化は、中国をは

じめとする外国の文化の受容

とその変容を繰り返しつつ築

かれてきたことに気付こうと

している。

d:文章の組立てや骨組みを的確

に捉えている。

e:漢文を読むことに役立つ、訓読

のきまりを身に付けている。

a:行動の観察及

び記述の点検

d:記述の確認及

び定期考査

e:小テスト及び

定期考査

古文の物語を読む

【古典】

教材:

『伊勢物語』

「筒井筒」

「東下り」

『平家物語』

「木曾の最期」「敦盛

の最期」

文法等…文語の用

言の活用

○ ◎ ○

a:文章に描かれている情景を、文

や文章、語句などから離れない

ようにして読み、人物の言動や

状況を捉える手掛かりとしよ

うとしている。

d:文章に描かれている情景を、文

や文章、語句などから離れない

ようにして読み、人物の言動や

状況を捉える手掛かりとして

いる。

e:古文を読むことに役立つ、文語

のきまりを身に付けている。

a:行動の観察及

び記述の点検

d:記述の確認及

び定期考査

e:小テスト及び

定期考査

3学期

ディベートを行う

【近代以降】

〈ディベートを通し

て、互いの考えを深

めながら、話し方聞

き 方 に つ い て 学

ぶ。〉

教材:

「ディベートをしてみ

よう」、

ワークシート

○ ◎ ○

a:相手の考えを踏まえて自分の

考えを説明したり、考えを相対

化したりして話し合おうとし

ている。

b:相手の考えを踏まえて自分の

考えを説明したり、考えを相対

化したりして話し合っている。

e:話すこと・聞くことに必要な、

文章の形態や文体の違いによ

る特色について理解している。

a、b、e:

行動の観察と確

認及び分析

調べてレポートにまとめる

【近代以降】

〈正確な情報を伝

え、自分の考えを論

理的に構成すること

を通してレポートの

書き方を学ぶ〉

教材:

「レポートを書こう」、

ワークシート、

原稿用紙

○ ◎ ○

a:文章の形態や文体、語句などに

合った適切な表現の仕方で書

こうとしている。

c:文章の形態や文体、語句などに

合った適切な表現の仕方で書

いている。

e:書くことに必要な、文章の形態

や文体の違いによる特色につ

いて理解している。

a、c、e:

記述の点検と確

認及び分析

Page 32: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

29

3学期

評論の内容を理解するⅢ

【近代以降】

教材:

「二十世紀の自画

像」

○ ◎ ○

a:文章の構成や展開を確かめ、文

章の内容にふさわしい文体や

語句、表現の技法が用いられて

いるかどうかを考察しようと

している。

d:文章の構成や展開を確かめ、文

章の内容にふさわしい文体や

語句、表現の技法が用いられて

いるかどうかを考察している。

e:正しく理解し、使いこなせる言

葉の数を増やしている。

a:行動の観察及

び記述の点検

d:記述の確認と

分析及び定

期考査

e:小テスト及び

定期考査

小説の内容を理解するⅡ

【近代以降】

教材:

「夢十夜」

○ ◎ ○

a:人物、情景、心情などを、どう

して書き手がこのように描い

ているのかを捉え、象徴、予兆

などに果たしている効果に気

付こうとしている。

d:人物、情景、心情などを、どう

して書き手がこのように描い

ているのかを捉え、象徴、予兆

などに果たしている効果に気

付いている。

e:文章の形態や文体の違いによ

る特色について理解している。

a:行動の観察及

び記述の点検

d、e:

記述の確認と分

析及び定期考

様々な漢文を読む

【古典】

教材:

史伝「鶏鳴狗盗」

思想『論語』

詩「江雪」

「送元二使安西」

○ ◎ ○

a:考えの進め方や、情景や心情の

推移など、文章の筋道を的確に

捉えようとしている。

d:考えの進め方や、情景や心情の

推移など、文章の筋道を的確に

とらえている。

e:漢文を読むことに役立つ、訓読

のきまりを身に付けている。

a:行動の観察及

び記述の点検

d:記述の確認及

び定期考査

e:小テスト及び

定期考査

古文の和歌を味わい日記を読む

【古典】

教材:

和歌集『万葉集』

『古今和歌集』

日記『土佐日記』

「門出」

○ ◎ ○

a:人物、情景、心情などを、どの

ように書き手が描いているの

かを捉え、言葉の美しさや深さ

に気付こうとしている。

d:人物、情景、心情などを、どの

ように書き手が描いているの

かを捉え、言葉の美しさや深さ

に気付いている。

e:古文を読むことに役立つ、文語

のきまりを身に付けている。

a:行動の観察及

び記述の点検

d:記述の確認及

び定期考査

e:小テスト及び

定期考査

※ 表中の観点について a:関心・意欲・態度 b:話す・聞く能力 c:書く能力

d:読む能力 e:知識・理解

※ 評価の観点のうち「関心・意欲・態度」と「知識・理解」については、すべての単元に位置付け

て○印を、また、その単元で主として扱う国語の領域(「話すこと・聞くこと」「書くこと」「読む

こと」)に関わる観点には◎を付している。

Page 33: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

30

2 地理歴史・公民

学校番号

平成○○年度 地理歴史科

教科 地理歴史 科目 世界史A 単位数 2単位 年次 2年次

使用教科書 ○○○○「○○○○○」 (○○出版)

副教材等 ○○○○ (○○出版)

1 担当者からのメッセージ(学習方法等)

・歴史という時間軸を感じる。

・歴史的事象に「なぜ」の視点を持つ。

・歴史を背景とした世界の国の諸事情を踏まえ、現在の日本の在り方を考える。

2 学習の到達目標

・諸資料に親しみ、歴史的思考力を培う。

・現代の諸課題を近現代史を中心とする歴史と結び付け歴史的観点から考察することができる。

・世界の歴史を地理的条件や日本の歴史と関連付けながら理解し、国際社会に主体的に生きる日

本国民としての自覚と資質を養う。

3 学習評価(評価規準と評価方法)

点 a:関心・意欲・態度 b:思考・判断・表現 c:資料活用の技能 d:知識・理解

観点の趣旨

近現代史を中心と

する世界の歴史に

対する関心と課題

意識を高め、意欲的

に追究するととも

に、国際社会に主体

的に生き国家・社会

を形成する日本国

民としての責務を

果たそうとする。

現代世界の諸課題を

歴史的観点から考察

し、国際社会の変化を

踏まえ公正に判断し

て、その過程や結果を

適切に表現している。

近現代史を中心と

する世界の歴史に

関する諸資料を収

集し、有用な情報を

選択して、読み取っ

たり図表などにま

とめたりしている。

近現代史を中心と

する世界の歴史に

ついての基本的な

事柄を地理的条件

や日本の歴史と関

連付けながら理解

し、その知識を身に

付けている。

評価方法

ワークシート

レポート

定期考査

ワークシート

定期考査

ワークシート

定期考査

〔主題学習〕

振り返りシート

〔主題学習〕

レポート

報告会での発表内容

〔主題学習〕

ポスター

〔主題学習〕

内容のまとまり

上に示す観点に基づいて、学習のまとまりごとに評価し、学年末に5段階の評定にまとめます。

学習内容に応じて、それぞれの観点を適切に配分し、評価します。

※「主題学習」とは主題を設定して行う学習活動で、適切な時間を確保して行う。

Page 34: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

31

4 学習の活動

単元名 学習内容

主な評価の観点 単元(題材)の評価規準

評価

方法 a b c d

1学期

世界史へのいざない

・風土がはぐくむ

人々のくらし

・妙なる楽の音 日

本列島へ

a:自然環境と歴史、日本の歴史と世界の歴

史のつながりに関わる主題を意欲的に考

察し、地理と歴史への関心を高めようと

している。

b:設定された主題について、多面的・多角

的に考察し、その過程や結果を適切に表

現している。

c:設定された主題について、事例の考察に

必要な諸資料を収集し、有用な情報を選

択して、読み取ったり図表などにまとめ

たりしている。

d:設定された主題について、地理的条件や

日本の歴史と関連付けながら理解し、そ

の知識を身に付けている。

ワークシート

ユーラシアの諸文明と交流

・文明のはじまり

・ユーラシア諸文明

の特質

・ユーラシアの交流

○ a:ユーラシア各地に形成された諸文明の特

質と、ユーラシアの交流について関心を

高め、意欲的に追究しようとしている。

b:ユーラシア諸文明と交流の特質を見いだ

し、地域世界相互の文化変容などと関連

付けながら多面的・多角的に考察し、そ

の過程や結果を適切に表現している。

c:必要な諸資料を収集し、有用な情報を選

択して、読み取ったり図表などにまとめ

たりしている。

d:ユーラシア各地に形成された諸文明と交

流の特質について理解し、その知識を身

に付けている。

定期考査

ワークシート

むすびつく世界と日本

・世界の一体化の

第一歩

・ルネサンスと宗教

改革

・ヨーロッパの主権

国家体制

・アジアの繁栄

・世界経済体制の

形成

a:大航海時代におけるヨーロッパの海外進

出、ルネサンスと宗教改革などの動き、

ヨーロッパの主権国家体制の成立、アジ

アの諸帝国の繁栄などに対する関心を高

め、意欲的に追究しようとしている。

b:設定された時代の諸地域の特質を見いだ

し、世界商業の進展などに関連付けて多

面的・多角的に考察し、その過程や結果

を適切に表現している。

c:設定された時代に関する諸資料を収集

し、有用な情報を選択して、読み取った

り図表にまとめたりしている。

d:大航海時代におけるヨーロッパの海外進

出、ルネサンスと宗教改革などの動き、

ヨーロッパの主権国家体制の成立、アジ

アの諸帝国の繁栄について理解し、その

知識を身に付けている。

定期考査

ワークシート

Page 35: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

32

2学期

19世紀の世界の一体化と日本

・産業革命と工業

化社会の成立

・アメリカ独立戦争

・フランス革命とナ

ポレオン戦争

・ウィーン体制とそ

の崩壊

・ヨーロッパ国民国

家の発展

・アジア・アフリカ・

ラテンアメリカの

変動

・東アジアの変容と

日本の近代化

a:18世紀後期以降の諸地域世界の様子につ

いて、社会の変化と新たな社会の成立、

ヨーロッパの進出によるアジア・アフリ

カ・ラテンアメリカの変貌に対する関心

を高め、意欲的に追究しようとしている。

b:18世紀後期以降の諸地域世界の変貌の特

質を見いだし、19世紀の世界の一体化と

関連付けて、多面的・多角的に考察し、

その過程や結果を適切に表現している。

c:18世紀後期以降の諸地域世界の変貌に関

する諸資料を収集し、有用な情報を選択

して、読み取ったり図表などにまとめた

りしている。

d:18世紀後期以降の諸地域世界の変貌につ

いての基本的な事柄を 19 世紀の世界の

一体化と関連付けて理解し、その知識を

身に付けている。

定期考査

ワークシート

二つの世界大戦

・激変する社会と帝

国主義

・第一次世界大戦

とロシア革命

・戦間期のヨーロッ

パとアメリカ

・民族運動の高まり

・第二次世界大戦

a:19 世紀末から 20 世紀初頭にみられた社

会の急激な変化や、二つの世界大戦の原

因や影響と平和の意義などに対する関心

を高め、意欲的に追究しようとしている。

b:20世紀初頭にみられた社会の急激な変化

の具体的な様相や、二つの世界大戦の原

因や影響と平和の意義について多面的・

多角的に考察し、その過程や結果を適切

に表現している。

c:20世紀という時代の特質、二つの世界大

戦の原因や総力戦としての性格、両大戦

の影響と平和の意義などに関する諸資料

を収集し、有用な情報を選択して、読み

取ったり図表などにまとめたりしてい

る。

d:20世紀という時代の基本的な事柄や、二

つの世界大戦の原因や総力戦としての性

格についての基本的な事柄を、両大戦の

影響と平和の意義などと関連付けて理解

し、その知識を身に付けている。

定期考査

ワークシート

Page 36: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

33

※ 表中の観点について a:関心・意欲・態度 b:思考・判断・表現

c:資料活用の技能 d:知識・理解

※ 原則として一つの単元(題材)で全ての観点について評価することとなるが、学習内容(小単元)

の各項目において重点的に評価を行う観点(もしくは重み付けを行う観点)について○を付けて

いる。

3学期

第二次世界大戦後の世界と日本

・冷たい戦争

・アジア・アフリカ諸

国の独立と混乱

・多極化の進展と

冷戦体制の崩壊

・現代の世界

a:第二次世界大戦後の諸地域世界につい

て、現在まで続く課題に対する関心を高

め、意欲的に追究しようとしている

b:第二次世界大戦後の諸地域世界につい

て、現在の政治・経済の動向と関連付け

て、多面的・多角的に考察し、その過程

や結果を適切に表現している。

c:第二次世界大戦後の諸地域世界の問題な

どに関する諸資料を収集し、有用な情報

を選択して、読み取ったり図表などにま

とめたりしている。

d:第二次世界大戦後の諸地域世界について

の基本的な事柄を、世界の政治・経済の

動向と関連付けて理解し、その知識を身

に付けている。

定期考査

ワークシート

持続可能な社会への展望

〔主題学習〕

・課題の設定

・調査方法

・資料収集

・成果報告

a:現代の諸課題を、近現代史を中心とする

歴史と結び付け歴史的観点に基づいて意

欲的に追究しようとしている。

b:現代の諸課題を、近現代史を中心とする

歴史と結び付け歴史的観点から考察し適

切に表現している。

c:現代の諸課題を、近現代史を中心とする

歴史と結び付け歴史的観点に基づく必要

な情報を収集し図表にまとめたりしてい

る。

d:現代の諸課題に関する知識を身に付けて

いる。

レポート

振り返りシー

Page 37: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

34

3 数学

学校番号

平成○○年度 数学科

教科 数学科 科目 数学Ⅰ 単位数 3単位 年次 1年次

使用教科書 ○○○○「○○○○○」 (○○出版)

副教材等 ○○○○ (○○出版)

1 担当者からのメッセージ(学習方法等)

・授業では、課題に対して、自ら考え、周りの人と協働で考える活動を行います。

・「課題を理解する→結果を予想する→解決の方向を構想する→解決する→解決の過程を振り返

ってよりよい解決を考える」といった一連の過程で、自分の考えを発表したり、議論したりす

る活動を行います。

・問題集用のノートを用意してください。

問題集の問題をまず自分で解いてみましょう。ただ答えを求めるだけでなく、途中式や考え方

も書くようにしましょう。また、各自答え合わせをしてください。答え合わせは、自分がどこ

でつまずいたかを知るための大切なものです。

・家庭学習における課題は、定期的に提出してもらいます。最後まであきらめずに取り組みまし

ょう。

2 学習の到達目標

数と式、図形と計量、二次関数及びデータの分析についての基礎的な知識や技能を習得します。

また、事象を数学的に考察する能力を培い、数学のよさを認識できるようにします。さらに、そ

れらを活用する態度を身に付けることを目標とします。

3 学習評価(評価規準と評価方法)

点 a:関心・意欲・態度 b:数学的な見方や考え方 c:数学的な技能 d:知識・理解

観点の趣旨

数と式、図形と計量、

二次関数及びデータ

の分析の考え方に関

心をもつとともに、

数学のよさを認識

し、それらを事象の

考察に活用しようと

する。

事象を数学的に考察し

表現したり、思考の過程

を振り返り多面的・発展

的に考えたりすること

などを通して、数と式、

図形と計量、二次関数及

びデータの分析におけ

る数学的な見方や考え

方を身に付けている。

数と式、図形と計

量、二次関数及びデ

ータの分析におい

て、事象を数学的に

表現・処理する仕方

や推論の方法など

の技能を身に付け

ている。

数と式、図形と計

量、二次関数及びデ

ータの分析におけ

る基本的な概念、原

理・法則などを体系

的に理解し、知識を

身に付けている。

評価方法

確認テスト

単元テスト

ワークシート

レポート

観察等

単元テスト

定期テスト

ワークシート

レポート

観察等

確認テスト

単元テスト

定期テスト

観察等

確認テスト

単元テスト

定期テスト

レポート

観察等

上に示す観点に基づいて、学習のまとまりごとに評価し、学年末に5段階の評定にまとめます。

学習内容に応じて、それぞれの観点を適切に配分し、評価します。

Page 38: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

35

4 学習の活動

単元

(題材) 学習内容

主な評価の観点 単元(題材)の評価規準 評価方法

a b c d

1学期

数と式

式の計

整式の加

法と減法

○ ○ a:具体的な事象の考察に式の展開や因数分解などを活用しようとしている。

b:一つの文字に着目したり、一つの文字に置き換えたりするなどして、いろいろな式の見方をすることや、目的に応じて、的確に式を変形する方法を考察することができる。

c:式を用いて事象を適切に表現することや見通しをもって式を扱うこと、そして、乗法公式や因数分解の公式などを用いて、式を目的に応じて変形することができる。

d:乗法公式及び因数分解の公式の意味や複雑な式が簡単な式に帰着できることを理解している。

確認テスト

単元テスト

ワークシート

観察等 整式の乗

○ ○ ○

因数分解 ○ ○ ○ ○

実数 実数

○ ○ a:数の体系を拡張する過程や数の四則計算に関心をもち、それらを数の考察に活用しようとしている。

b:数を拡張してきた過程や数の四則計算の可能性について考察することができる。

c:簡単な無理数についての四則計算ができる。

d:数を実数まで拡張することの意義や実数が数直線上の点と1対1に対応していることを理解している。

根号を含

む式の計

○ ○

一次不

等式

不等式の

性質

○ ○ a:数量の関係を不等式で表すことのよさを捉え、それらを具体的な事象の考察に活用しようとしている。

b:一次不等式の解について、数直線と対比したり、いろいろな数値を代入したりして考察することができ、不等式の性質を等式の性質と対比して捉え、不等式の性質を基にして、一次不等式の解き方を考察することができる。

c:数量の関係を一次不等式で表したり、不等式の性質を基にして、一次不等式を解いたり、一次不等式の解を数直線上に表したりすることができる。

d:不等式の中に含まれている文字の意味や不等式の性質及び一次不等式とその解の意味を理解し、解を求めるための基礎的な知識を身に付けている。

一次不等

○ ○

絶対値を

含む方程

式・不等式

○ ○

集合と命題

集合と

命題

集合と命題 ○ ○ ○ a:集合の包含関係と命題を関連付けて捉え、それらを命題の考察に活用しようとしている。

b:ベン図などを用いて数学の対象を整理しそれらを多面的・統合的に見たり、事象を命題として表現し、考察したりすることができる。

c:与えられた二つの集合の共通部分や和集合、補集合などを求めたり、簡単な命題やその命題の逆・裏・対偶について真偽を証明したりすることができる。

d:集合に関する基本的な用語・記号を理解し、命題の必要条件・十分条件、逆・裏・対偶などを集合と関連付けて理解している。

Page 39: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

36

2学期

2次関数

二次関

数とグラ

二次関数と

グラフ

○ ○ a:二次関数とそのグラフについて関心をもち、それらを二次関数の考察に活用しようとしている。

b:二次関数の式とグラフを関係付けて考察することができる。

c:二次関数y = ax2 + 𝑏𝑥 + 𝑐 のグラフとy = ax2 のグラフの位置関係を調べることができる。

d:二次関数の式やグラフの特徴について理解している。

確認テスト

単元テスト

ワークシート

レポート

観察等

二次関

数の値

の変化

二次関数

の最大・最

○ ○ ○ a:二次関数の値の変化に関心をもち、具体的な事象の考察に二次関数の最大・最小を活用しようとしている。

b:二次関数の値の変化の様子について、グラフを用いて考察することができる。

c:二次関数のグラフや式を用いて、二次関数の最大値・最小値を求めることができる。

d:二次関数の最大値・最小値とその求め方について理解している。

二次関数

の決定

○ ○

二次方

程式と

二次不

等式

二次方程

○ ○ a:二次関数のグラフと x 軸の位置関係を基に、2次方程式の解について考察しようとしている。

b:二次関数のグラフと x 軸の位置関係を、二次方程式の解に対応させて考察することができる。

c:二次関数のグラフと x 軸の位置関係を二次方程式の解を用いて求めることができる。

d:二次関数のグラフと x 軸の位置関係と二次方程式の解との関係を理解している。

二次不等

○ ○ a:二次関数のグラフと x 軸の位置関係を基に、二次不等式の解について考察しようとしている。

b:二次不等式の解を二次関数のグラフを用いて考察することができる。

c:二次関数のグラフを活用して二次不等式の解を求めることができる。

d:二次不等式の解の意味を二次関数のグラフとの関係から理解している。

図形と計量

三角比 鋭角の三

角比

○ a:鋭角の三角比に関心をもち、それらを直角三角形の計量に活用しようとしている。

b:図形の相似の考え方を用いて、直角三角形の辺の比を角との関係で捉えることができる。

c:直角三角形を用いて考えられる計量の問題を、三角比の記号を用いて表現し処理することができる。

d:正弦、余弦及び正接を直角三角形の辺の比と角との関係として理解し、基礎的な知識を身に付けている。

確認テスト

単元テスト

ワークシート

レポート

観察等

三角比の

相互関係

○ ○ ○ a:三角比の相互関係に関心をもち、それらを直角三角形の計量に活用しようとしている。

b:三角比の相互関係について考察することができる。

c:三角比の相互関係を用い、与えられた三角比の値から残りの三角比の値を求めることができる。

d:三角比の相互関係について理解し、基礎的な知識を身に付けている。

Page 40: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

37

三角比の

拡張

○ ○ a:鋭角の三角比を鈍角まで拡張する考えに関心をもち、それらを図形の性質の考察に活用しようとしている。

b:鈍角まで拡張した三角比について考察することができる。

c:90°までの三角比の表を用いて鈍角の三角比の値を求めることができる。

d:鈍角まで拡張した三角比の意義を理解している。

3学期

三角形

への応

正弦定理と

余弦定理

○ a:正弦定理・余弦定理が有用であること認識し、それらを図形の計量に活用しようとしている。

b:正弦定理・余弦定理を導く過程を考察することができる。

c:三角形の決定条件が与えられたとき、三角形の残りの要素を求めることができる。

d:正弦定理・余弦定理を三角形の決定条件と関連付けて理解している。

図形の計

○ ○ a:三角比や正弦定理・余弦定理などを平面図形や空間図形の計量に活用しようとしている。

b:平面図形や空間図形の計量に活用するために正弦定理・余弦定理の式を多面的に見ることができる。

c:三角比や正弦定理・余弦定理を用いて平面図形や空間図形の計量をすることができる。

d:正弦定理・余弦定理の利用の仕方及び三角形の面積の求め方について基礎的な知識を身に付けている。

データの分析

データ

の散ら

ばり

データの

散らばり

○ ○ a:四分位数、四分位偏差、分散及び標準偏差などを用いてデータの傾向を把握し、それらを事象の考察に活用しようとしている。

b:四分位数、四分位偏差、分散及び標準偏差などを用いてデータの傾向を捉え、それらを的確に表現することができる。

c:四分位数、四分位偏差、分散及び標準偏差などを求めることができる。

d:四分位数、四分位偏差、分散及び標準偏差などの意味を理解している。

確認テスト

単元テスト

ワークシート

レポート

観察等

データ

の相関

データの

相関

○ a:散布図や相関係数などを用いてデータの相関を把握し、それらを事象の考察に活用しようとしている。

b:散布図や相関係数などを用いてデータの傾向を捉え、それらを的確に表現することができる。

c:散布図を描いたり、相関係数を求めたりすることができる。

d:散布図及び相関係数などの意味を理解している。

※ 表中の観点について a:関心・意欲・態度 b:数学的な見方や考え方

c:数学的な技能 d:知識・理解

※ 原則として一つの単元(教材)で全ての観点について評価することとなるが、学習内容(小単元)

の各項目において重点的に評価を行う観点(もしくは重み付けを行う観点)について○を付けて

いる。

Page 41: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

38

4 理科

学校番号

平成○○年度 理科

教科 理科 科目 生物基礎 単位数 2単位 年次 1年次

使用教科書 ○○○○「○○○○○」 (○○出版)

副教材等 ○○○○ (○○出版)

1 担当者からのメッセージ(学習方法等)

「自然に親しみ、見通しをもって観察、実験などを行い、問題解決の能力と自然を愛する心情を

育てる」小・中学校での理科の学習を終えて、人と自然について「遺伝子」、「恒常性」、「生

態系」という3つの視点を見ると、どのように見えてくるのか?どのように生き、行動すれば人

と自然を大切にし、健康な生活を送れるのか?この2つの問題を常に意識して、学び考え続けて

ください。

2 学習の到達目標

多様な生物も細胞からなり、遺伝子としてDNAを、エネルギーの受け渡しにATPを使うとい

う共通性をもつことを理解し、人が健康に生きるには個々の細胞の働きによって内部環境が一定

に保たれることが重要であること、地球上の多様な生物は気温や降水量等と密接な関係を持つ生

態系を構成し物質循環とエネルギーの移動によってつながっていることに気付き、生命を尊重

し、自然環境の保全に寄与する態度と、持続可能な社会づくりに貢献できる力を身に付ける。

3 学習評価(評価規準と評価方法)

点 a:関心・意欲・態度 b:思考・判断・表現 c:観察・実験の技能 d:知識・理解

観点の趣旨

日常生活や社会との

関連を図りながら生

物や生物現象の関係

に関心をもち、意欲的

に探究しようとする

とともに、生物の共通

性と多様性を常に意

識するなど、科学的な

見方や考え方を身に

付けている。

生物や生物現象の中に

問題を見いだし、探究

する課程を通して、事

象を科学的に考察し、

導き出した考えを適切

に表現している。

生物や生物現象に関

する観察、実験など

を行い、基本操作を

習得するとともに、

それらの過程や結果

を的確に記録、整理

し、自然の事物・現

象を科学的に探究す

る技能を身に付けて

いる。

生物や生物現象に

ついて、基本的な概

念や原理・原則を理

解し、知識を身に付

けている。

評価方法

学習状況の観察

ノートやワークシー

トの記述

探究活動の記録、発表

学習状況の観察

ノートやワークシート

の記述

探究活動の記録、発表

定期考査の結果

学習状況の観察

ノートやワークシー

トの記述

観察・実験の記録

定期考査の結果

学習状況の観察

ノートやワークシート

の記述

観察・実験の記録

定期考査の結果

上に示す観点に基づいて、学習のまとまりごとに評価し、学年末に5段階の評定にまとめます。

学習内容に応じて、それぞれの観点を適切に配分し、評価します。

Page 42: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

39

4 学習の活動

学期

単元名

学習内容 主な評価の観点

単元(題材)の評価規準 評価方法 a b c d

1学期

生物と遺伝子

生物の多様性と共通

○ a:生物の多様性と共通性、遺伝現象とD

NAに関心を持ち、意欲的に探究しよ

うとする。

b:体細胞分裂の前後で遺伝情報の同一性

が保たれていることを考察し、導き出

した考えを表現している。

c:「生物と遺伝子」に関する探究活動を

行い、生物学的に探究する方法を習得

するとともに、それらの過程や結果を

的確に記録、整理している。

d:生命活動に必要なエネルギーと代謝に

ついて理解し、知識を身に付けている。

DNAの情報に基づいてタンパク質

が合成されることを理解し、知識を身

に付けている。

学習状況

探究活動

ノート・ワー

クシート

観察・実験

定期考査

細胞とエネルギー ○

遺伝現象とDNA ○

遺伝情報の分配 ○

遺伝情報とタンパク質

の合成

生物と遺伝子に関す

る探究活動

2学期

生物の体内環境

体液とその働き ○ a:体内環境について関心をもち、意欲的

に探究しようとする。

b:病原筋などの異物を認識、排除して体

内環境を保つ仕組みを考察し、導き出

した考えを表現している。

c:「生物の体内環境の維持」に関する探

究活動を行い、生物学的に探究する方

法を習得するとともに、それらの過程

や結果を的確に記録、整理している。

d:体内環境の維持に自律神経とホルモン

が関わっていることを理解し、知識を

身に付けている。

学習状況

探究活動

ノート・ワー

クシート

観察・実験

定期考査

生体防御 ○

体内環境の維持のし

くみ

生物の体内環境の維

持に関する探究活動

3学期

生物の多様性と生態系

気候とバイオーム ○ a:気候とバイオーム、生態系のバランス

について関心をもち、意欲的に探究し

ようとする。

b:「生物の多様性と生態系」に関する探

究活動を行い、事象や結果を考察し、

導き出した考えを表現している。

c:生態系と物質循環について観察、実験、

資料収集などを行い、基本操作を習得

するとともに、それらの過程や結果を

的確に記録、整理している。

d:陸上には様々な植生がみられ、植生は

長期的に移り変わっていくことを理解

し、知識を身に付けている。

学習状況

探究活動

ノート・ワー

クシート

観察・実験

定期考査

植生と遷移 ○

生態系と物質循環 ○

生態系のバランス ○

生物の多様性と生態

系に関する探究活動

※ 表中の観点について a:関心・意欲・態度 b:思考・判断・表現

c:観察・実験の技能 d:知識・理解

※ 原則として一つの単元(題材)で全ての観点について評価することとなるが、学習内容(小単元)

の各項目において重点的に評価を行う観点(もしくは重み付けを行う観点)について○を付けて

いる。

Page 43: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

40

5 保健体育

学校番号

平成○○年度 保健体育科

教科 保健体育 科目 体育 単位数 3単位 年次 1年次

使用教科書 ○○○○「○○○○○」 (○○出版)

副教材等 ○○○○ (○○出版)

1 担当者からのメッセージ(学習方法等)

・集団行動や各種目の中で、自己の能力に応じて基礎・基本的な運動技能・体力や筋力を高めよ

う。

・自他の運動を観察し、分析することで興味・関心を高め、運動の楽しさや喜び、達成感を一緒

に味わおう。

・体育の授業を通して、運動をする・見る・支える・調べるといった関わりを学び、自分にあっ

たスポーツライフを考えてみよう。

2 学習の到達目標

・心と体を一体として捉え、健康・安全に留意して運動する態度を育て、運動の合理的、計画的

な実践を通して運動を習慣化する。

・生涯にわたって豊かなスポーツライフを継続する資質や能力を運動場面だけでなく日常生活で

生かせるよう、ライフステージと健康について知識や理解を深めるとともに健康の保持増進の

ための実践力の育成と体力の向上を図り適切に判断する能力を養う。

3 学習評価(評価規準と評価方法)

点 a:関心・意欲・態度 b:思考・判断 c:運動の技能 d:知識・理解

観点の趣旨

自ら進んで運動の楽

しさや喜びを味わお

うとする。

健康や安全を確保し

て学習に主体的に取

り組もうとする。

結果や勝敗を受け入

れ、自他の技能を客

観的に判断できる。

公正・協力・責任・

参画などの態度を身

に付ける。

知識を活用し、技能向

上につなげる。

自己や仲間の課題に

応じた運動を継続す

るための取組を工夫

できる。

運動を継続したり、体

力や技能向上をする

ための計画を考える

ことができる。

学習で得た成果を自

ら応用・発展させ、実

生活に生かせる。

記録や技能向上に

挑戦する。

運動の合理的な実

践を通して、種目特

性に応じて勝敗を

競ったり、攻防を展

開したり、表現する

ための各領域の運

動特性に応じた段

階的な技能を身に

付ける。

仲間と連携・協力し

て各種目を楽しむ。

運動の技術の名称や

行い方、体力の高め

方、課題解決の方法、

練習や発表の仕方、

スポーツを行う際の

健康・安全の確保の

仕方についての具体

的な方法を理解して

いる。

スポーツの歴史、文

化的特性、スポーツ

との関わり方につい

て理解している。

評価方法

受講態度の観察

ノート

レポート

ノート

レポート

体育理論のテスト

技能観察

ノート

ノート

レポート

体育理論のテスト

上に示す観点に基づいて、学習のまとまりごとに評価し、学年末に5段階の評定にまとめます。

学習内容に応じて、それぞれの観点を適切に配分し、評価します。

Page 44: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

41

4 学習の活動

単元名

学習内容

主な評価の観点

単元(題材)の評価規準 評価方法 a b c d

1学期

集団行動

体つくり運動

オリエンテーション

集団行動

ラジオ体操

体ほぐしの運動

新体力テスト

体力を高める運動

○ ○ ○ a:体つくり運動の楽しさや心地よさ

を味わうことができるよう、体力

の違いに配慮しようとすること、

自己の責任を果たそうとすること

など、健康・安全を確保して学習

に自主的に取り組もうとしてい

る。

b:ねらいに応じて健康の保持増進や

調和のとれた体力の向上を図るた

めの運動の計画を立てるととも

に、自己の課題に応じた運動の取

り組み方を工夫している。

d:運動を継続する意義、体の構造、

運動の原則などを理解している。

受講態度の

観察

ノート

レポート

水泳(女子)

武道(男子)

水泳

クロール

平泳ぎ

武道(柔道)

○ ○ ○ ○ a:水泳の楽しさや喜びを味わうこと

ができるように勝敗を冷静に受け

止め、マナーやルールを大切にし

ようとすることや自己責任を果た

そうとすることなどや、水泳の事

故防止に関する心得など、健康や

安全を確保して、自主的に取り組

もうとしている。

b:生涯にわたって水泳を豊かに実践

するための自己の課題に応じた運

動の取り組み方を工夫している。

c:水泳の特性に応じた、効率的な泳

法を身に付けている。

d:技術の名称や行い方、体力の高め

方、運動観察の方法を理解してい

る。

受講態度の

観察

ノート

レポート

技能観察

2学期

武道(女子)

水泳(男子)

水泳

クロール

平泳ぎ

武道(柔道)

○ ○ ○ ○ a:武道の楽しさや喜びを味わうこと

ができるよう相手を尊重し、伝統

的な行動の仕方を大切にしようと

することや自己責任を果たそうと

するなど、健康・安全を確保して、

自主的に取り組もうとしている。

b:生涯にわたって柔道を豊かに実践

するための自己の課題に応じた運

動の取り組み方を工夫している。

c:武道の特性に応じた、攻防を展開

するための得意技を身に付けてい

る。

d:伝統的な考え方、技の名称や見取

り稽古の仕方、体力の高め方、運

動観察の方法を理解している。

受講態度の

観察

ノート

レポート

技能観察

Page 45: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

42

陸上競技

器械体操

陸上競技

短距離走

跳躍種目

器械体操

接転技

ほん転技

発展技

演技構成

○ ○ ○ a:各種目の楽しさや喜びを味わうこ

とができるように勝敗を冷静に受

け止めること、よい演技を讃えよ

うとすること、マナーやルールを

大切にしようとすることや自己責

任を果たそうとすることなど、健

康や安全を確保して、自主的に取

り組もうとしている。

b:生涯にわたって各種目を豊かに実

践するための自己の課題に応じた

運動の取り組み方を工夫してい

る。

c:各種目の特性に応じた、各種目、

演技特有の技能を身につける。

d:技術や技の名称や行い方、体力の

高め方、運動観察の方法を理解し

ている。

受講態度の

観察

ノート

レポート

技能観察

体育理論

現代社会とスポーツ

競技スポーツの意義

スポーツの社会的役割

スポーツの始まりと変遷

スポーツと国際理解

ライフステージとスポーツ

文化としての・スポーツの

関わり方

地域におけるスポーツライフ

ライフスタイルとスポーツ

○ ○ ○ a:スポーツの歴史、文化的特性や現

代のスポーツの特徴について、意

見交換や自身の考えを発表するな

どの活動を通して、学習に自主的

に取り組もうとしている。

b:スポーツの歴史、文化的特性や現

代のスポーツの特徴について、必

要な情報を比較したり分析したり

してまとめた考えを説明できる。

d:スポーツの歴史、文化的特性や現

代のスポーツの特徴について、言

ったり書きだしたりしている。

受講態度の

観察

ノート

レポート

体育理論の

テスト

3学期

陸上競技

ダンス

陸上競技

長距離走

駅伝

ダンス

創作ダンス

リズムダンス

○ ○ ○ a:各種目の楽しさや喜びを味わうこ

とができるように互いの違いや良

さを認めあうこと、よい演技を讃

えようとすること、マナーやルー

ルを大切にしようとすることや自

己責任を果たそうとするなど、健

康や安全を確保して、自主的に取

り組もうとしている。

b:生涯にわたって各種目を豊かに実

践するための自己の課題に応じた

運動の取り組み方を工夫してい

る。

c:各種目の特性に応じた、各種目、

演技特有の技能やイメージを深め

た表現が身につけている。

d:技術やダンスの名称、用語、表現

の仕方など、体力の高め方、運動

観察の方法を理解している。

受講態度の

観察

ノート

レポート

技能観察

Page 46: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

43

球技

ネット型

ゴール型

ネット型

バレーボール

ゴール型

サッカー

○ ○ ○ a:球技の楽しさや喜びを味わうこと

ができるよう、フェアプレイを大

切にしようとすること、自己責任

を果たそうとすること、作戦など

についての話合いに貢献しようと

することなどや、健康や安全を確

保して、自主的に取り組もうとし

ている。

b:生涯にわたって球技を豊かに実践

するための自己の課題に応じた運

動の取り組み方を工夫している。

c:球技の特性に応じてゲームを展開

するための作戦に応じた技能や仲

間との連携した動きを身につけて

いる。

d:技術や技の名称や行い方、体力の

高め方、運動観察の方法を理解し

ている。

受講態度の

観察

ノート

レポート

技能観察

※ 表中の観点について a:関心・意欲・態度 b:思考・判断

c:運動の技能 d:知識・理解

※ 原則として一つの単元(題材)で全ての観点について評価することとなるが、学習内容(小単元)

の各項目において重点的に評価を行う観点(もしくは重み付けを行う観点)について○を付けて

いる。

Page 47: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

44

平成○○年度 保健体育科

教科 保健体育 科目 保健 単位数 2単位 年次 1年次

使用教科書 ○○○○「○○○○○」 (○○出版)

副教材等 ○○○○ (○○出版)

1 担当者からのメッセージ(学習方法等)

・健康・安全について理解しよう。

・健康的な生活行動について学ぶ。

・日常生活で直面するであろう健康課題を知り、その解決方法を考える。

・健康や安全についての社会的な取組や個人での対応について知る。

・身近な健康問題に興味をもってもらう。

2 学習の到達目標

・健康的な生活行動とはどのようなことか理解できるようになる。

・身近な健康問題に興味をもち、その解決方法について考えることができるようになる。

・健康や安全に対する社会的な取組みを知り、個人的な対応と関連づけて実践できるようになる。

・心と体を一体としてとらえ、健康・安全について総合的に理解する。

3 学習評価(評価規準と評価方法)

点 a:関心・意欲・態度 b:思考・判断 c:知識・理解

観点の趣旨

健康を保持増進するために

は、自らの健康を適切に管

理すること及び環境を改善

していくことが重要である

ことに関心を持ち、個人生

活及び社会生活における

健康・安全課題について、

意欲的に学習に取り組も

うとする。

健康を保持増進するための課

題や個人生活及び社会生活に

おける健康・安全課題について

の解決をめざして、知識を活用

した学習活動などにより、総合

的に考え、判断し、それらを表

している。

健康を保持増進するための

課題や個人生活及び社会生

活における健康・安全課題の

解決に役立ち、自らの健康を

適切に管理すること及び環

境を改善していくための基

礎的な事項を理解している。

評価方法

ワークシート

ディスカッション等の事

例を用いた活動

実習

ブレインストーミング

定期テスト

ワークシート

ディスカッション等の事例を

用いた活動

実習

ブレインストーミング

その他成果物

定期テスト

ワークシート

ディスカッション等の事例

を用いた活動

実習

ブレインストーミング

その他成果物

上に示す観点に基づいて、学習のまとまりごとに評価し、学年末に5段階の評定にまとめます。

学習内容に応じて、それぞれの観点を適切に配分し、評価します。

学校番号

Page 48: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

45

4 学習の活動

単元名

学習内容

主な評価の

観点 単元(題材)の評価規準 評価方法

a b c

1学期

現代社会と健康

健康の考え方と成

り立ち

1.健康については

さまざまな考え方

がある

2.健康はさまざまな

要因から成り立

っている

○ ○

a:「健康」とは何かについて資料を探したり、見

たり読んだりするなどの学習活動に取り組も

うとする。

b:「健康」について、理解したこと、自身の考え

を基に課題を見つけたり、整理したり、説明す

ることができる。

c:「健康」は様々な要因の影響を受けながら主体

と環境の相互作用の下に成り立っていること

を説明したり、記述したりすることができる。

ワークシート

ブレインスト

ー ミングの

成果物

私たちの健康のす

がた

1.わが国の健康水

準は向上を続け

てきた

2.健康問題は時代

とともに変化する

○ ○

a:健康水準の向上について健康指標を調べたり、

資料を見たり読んだりするなどの学習活動に

取り組もうとする。

b:健康水準向上の背景について考え、自身の考え

を整理し、説明することができる。

c:健康水準や疾病構造の変化に伴って「健康のす

がた」が変わってきていることを理解し、新た

な健康課題について知る。

ワークシート

健康に関する意思

決定・行動選択

1.適切な意思決

定・行動選択は

重要である

2.適切な意思決

定・行動選択す

るために

3.健康にかかわる

環境づくりが重

要である

○ ○

a:健康を保持増進する時の意思決定や行動選択

に関連している要因を調べるなどの学習活動

に取り組もうとする。

b:個人、社会生活や事例などと比較したり分析し

たりする。また、筋道を立てて説明することが

できる。

c:適切な意思決定や行動選択を行う過程につい

て理解し、個人の力だけでなく健康にかかわる

環境づくりについて記述、説明することができ

る。

ワークシート

生活習慣とその予防

1.生活習慣と関連

の深い病気を生

活習慣病という

2.生活習慣病を予

防しよう

○ ○

a:日常の生活行動と生活習慣病について調べた

りするなどの学習活動に取り組もうとする。

b:生活習慣病の要因と自身の日常の生活行動を

比較・分析し、課題を見つけたり、説明したり

することができる。

c:生活習慣病の例をあげ、なぜ生活習慣病と呼ば

れるのかを理解し、その予防法について記述、

説明できる。

ワークシート

食事と健康

1.食事は健康の基

礎である

2.健康的な食事を

とろう ○ ○ ○

a:健康な生活を送る上での食事の意味について

資料を探したり、調べたりするなどの学習活動

に取り組もうとする。

b:自身の食生活と健康的な食事について比較・分

析し、課題を見つけたり、説明したりすること

ができる。

c:健康的な食事について理解し、健康的な食事の

ポイントについて記述、説明することができ

る。また、自身の食生活を見直し、改善方法を

考えることができる。

ワークシート

Page 49: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

46

運動・休養と健康

1.適度な運動が健

康をつくる

2.休養が疲労を回

復し、活力をよみ

がえらせる

○ ○ ○

a:健康な生活を送る上での運動の意味について

多様な運動の種類やその効果について調べ、ま

とめるなどの学習活動に取り組もうとする。

b:運動が健康に及ぼす影響について調べたこと

を基に、自身の生活と比較・分析することがで

きる。

c:健康づくりのための運動や休養の必要性につ

いて理解し、健康によい運動の行い方・休養の

取り方を説明・記述することができる。

ワークシート

2学期

現代社会と健康

喫煙と健康

1.喫煙は、健康に

大きな影響をも

たらす

2.喫煙を始めるとな

かなかやめられ

なくなる

3.たばこ対策は全

世界で進められ

ている

○ ○

a:「喫煙」による健康被害や、有害物質について

調べたり、資料を見たり読んだりするなどの学

習活動に取り組もうとする。

b:「喫煙」がもたらす健康被害について自身の生

活や社会生活の事例を基に喫煙対策について

分析することができる。

c:喫煙者やその周囲の人に起こる健康被害につ

いて理解し、日本や世界各国における喫煙対策

について例を上げ、説明することができる。

ワークシート

ディスカッシ

ョン等

飲酒と健康

1.アルコールは、脳

や体に影響を及

ぼす

2.長期間の過度の

飲酒は多くの問

題を引き起こす

3.さまざまな飲酒対

策がおこなわれ

ている

○ ○

a:アルコールが脳や体にどのような影響を及ぼ

すか、またその健康影響について調べるなどの

学習活動に取り組もうとする。

b:飲酒による健康影響について設定された課題

に対して自身の考えや課題解決策を導き出す

ことができる。

c:飲酒による短期的影響と長期的欲求について

理解し、健康問題に対する個人や社会環境への

対策の例を挙げるなどの説明及び記述ができ

る。

ワークシート

課題学習の

成果物等

薬物乱用と健康

1.「1 回だけ」でも薬

物は人生を台な

しにする

2.自分の周囲や社

会にも薬物は悪

影響をもたらす

3.薬物には多面的

な対策が必要で

ある

○ ○ ○

a:薬物乱用について資料を探したり、見たり、読

んだりするなどの学習活動に取り組もうとす

る。

b:薬物乱用が個人及び周囲の人々、社会にも影響

があることを知り、自身でできる薬物乱用への

対策について考え、発表することができる。

c:薬物乱用が心身の健康や社会に与える影響に

ついて理解し、その防止に向けた個人や社会環

境への対策について説明、記述することができ

る。

ワークシート

ロールプレ

イングによる

判別発表等

感染症とその予防

1.病原体が原因の

病気を感染症と

いう

2.問題となる感染

症は変化してき

ている

3.感染症の予防

は、社会と個人

で取り組む

○ ○

a:感染症について調べ、現在どのような感染症が

あるのか、また、流行しているのかを調べたり、

発表するなどの学習活動に取り組もうとする。

b:感染症を予防し流行を防ぐためにはどのよう

な対策が必要か、個人でできる対策、社会的な

対策に分類して考えることができる。

c:感染症問題に関して例をあげて説明したり、感

染症の予防対策について、個人でできる対策と

社会的な対策について分類して、記述・説明で

きる。

ワークシート

課題学習の

成果物等

Page 50: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

47

2学期

現代社会と健康

性感染症・エイズと

その予防

1.性感染症・エイズ

が若者の間で問

題となっている

2.性感染症・エイズ

は予防できる

○ ○

a:性感染症・エイズとその予防について課題の解

決に向けての調べものや、意見交換・話合いな

どの学習活動に取り組もうとする。

b:性感染症・エイズの現状を知り、感染拡大の理

由やどのように予防するのかを考え、意見交換

することができる。

c:性感染症・エイズとその予防には、社会的な対

策を前提とした個人の取組が必要であること

について理解し、説明や記述することができ

る。

ワークシート

課題学習の

成果物等

欲求と適応機制

1.欲求は成長ととも

に多様化する

2.欲求不満や葛藤

をやわらげる心

の働きがある

○ ○

a:欲求・欲求不満・適応機制について心と体のつ

ながりついて調べたり、自身の行動を振り返り

記述するなどの学習活動に取り組もうとする。

b:欲求の種類を理解し、欲求を分類したり、適応

機制について自身の行動を振り返り、心と体が

どのように作用しているか考えることができ

る。

c:人間の欲求の種類を理解し、欲求不満に対処す

るための適応機制の例をあげて説明、記述する

ことができる。

ワークシート

課題学習の

成果物等

3学期

現代社会と健康

心身の相関とストレ

1.心と体は一体とな

って働いている

2.ストレスは、心と

体に影響を及ぼ

○ ○

a:心身相関やストレスについて考え、心と体の関

係性、ストレスについて調べたりする学習活動

に取り組もうとする。

b:心と体の関連について考え、ストレスの原因に

ついて自身の考えを発表したり整理したりす

ることができる。

c:心と体の働きが相互に影響しあう関係やスト

レスの心理・社会的要因と物理的要因について

説明・記述することができる。

ワークシート

課題学習の

成果物等

心の健康のために

1.ストレスにはさま

ざまな対処法が

ある

2.自己実現は、心

の健康につなが

○ ○

a:ストレスへの対処について、調べたり、自身の

実生活と置き換えて考えたりする学習活動に

取り組もうとする。

b:ストレスに対するさまざまな対処法について

調べ、どのようにストレスと関わっていくこと

が必要か、自身の生活を振り返って考えること

ができる。

c:ストレスへのさまざまな対処法の例をあげる

ことができ、自己実現と心の健康の関係につい

て考え、記述することができる。

ワークシート

課題学習の

成果物等

交通事故の現状と

要因

1.若者では自動車

と二輪車の事故

が多い

2.3つの要因がか

かわって交通事

故が起こる

○ ○

a:交通事故の現状とその原因について資料を見

たり、読んだりするなどの学習活動に取り組も

うとする。

b:交通事故の現状を踏まえ調べたことを基に課

題を見つけたり、整理したりすることができ

る。

c:交通事故には、車両の特性や、当事者の意識や

行動、周囲の環境が関連していることについて

理解し、記述することができる。

ディスカッシ

ョン等の事

例を用いた

活動

ワークシート

課題学習の

成果物

Page 51: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

48

交通事故を防ぐた

めに

1.運転者には資質

と責任が必要で

ある

2.安全な交通社会

づくりが進められ

ている

○ ○

a:交通社会で必要な資質と責任や交通事故など

による傷害がない安全な社会づくりについて

資料を調べたり、まとめたりする学習活動に取

り組もうとする。

b:交通社会で必要な資質と責任や交通事故など

による傷害がない安全な社会づくりについて

学習したことを個人および社会生活に関する

事例と比較・分析するなどして、説明すること

ができる。

c:事故を防止し、安全な社会づくりをするには自

他の生命を尊重し、個人の心身状態や適切な行

動や環境の整備が重要であることを理解し、記

述することができる。

ディスカッシ

ョン等の事

例を用いた

活動

ワークシート

課題学習の

成果物

応急手当の意義と

その基本

1.適切な応急手当

は命を救い、痛

みをやわらげる

2.応急手当の最初

のポイントは確認

と観察である

○ ○

a:応急手当の必要性や意義について調べ、応急手

当が必要な時にどのような行動が必要か考え、

発表するなどの学習活動に取り組もうとする。

b:応急手当が必要な場面に遭遇した際、どのよう

な行動をとるか考え、グループ等で発表し合う

ことができる。

c:応急手当の意義、重要性について理解し、傷病

者を発見したときにどのように対応すべきか

ポイントをあげて、説明、記述することができ

る。

ワークシート

課題学習の

成果物等

日常的な応急手当

1.けがに応急手当

がある

2.熱中症には適切

な手当が大切で

ある

○ ○

a:日常生活のどのような場面や状況で傷害等が

発生するか調べたり、考えたりするなどの学習

活動に取り組もうとする。

b:日常生活で起こりうる傷害や熱中症などの疾

病について学んだことを基に、どのような応急

手当が必要か調べ、まとめたり、説明したりす

ることができる

c:日常的なけがや熱中症の応急手当の手順や方

法を理解し、記述することができる。

ワークシート

課題学習の

成果物等

心肺蘇生法の原理

とおこない方

1.心肺蘇生法は原

理にもとづいて

いる

2.心肺蘇生法には

適切な手順があ

○ ○

a:心肺蘇生法の手順や AED の使い方を実践した

り、その注意点を考えるなどの学習活動に取り

組もうとする。

b:心肺蘇生法や AEDの実践や、他者が実施した手

順や方法が正しいかを判断したり指摘し、互い

に教え合い活動ができる。

c:胸骨圧迫、人工呼吸、AEDによる除細動の原理

や心肺蘇生法の各手順のポイントを理解し、実

践したり、記述することができる。

ワークシート

実習

※ 表中の観点について a:関心・意欲・態度 b:思考・判断 c:知識・理解

※ 原則として一つの単元(題材)で全ての観点について評価することとなるが、学習内容(小単元)

の各項目において重点的に評価を行う観点(もしくは重み付けを行う観点)について○を付けて

いる。

Page 52: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

49

6 芸術(音楽)

学校番号

平成○○年度 芸術〔音楽〕

教科 芸術 科目 音楽Ⅰ 単位数 2単位 年次 1年次

使用教科書 ○○○○「○○○○○」 (○○出版)

副教材等 ○○○○ (○○出版)

1 担当者からのメッセージ(学習方法等)

・「歌うこと」「楽器を演奏すること」「音楽をつくること」「音楽を聴くこと」の4つの分野

を年間通して学習します。

・学習の到達度は、授業で配付するワークシートや実技テストで評価します。

・音楽の学習は、クラスメートとともに実際にやってみて、試してみてこそ価値あるものとなり、

そうして感性が豊かになります。

・音楽が、生涯ずっと、みなさんの心の支えとなり、生きていく力となることを願っています。

2 学習の到達目標

音楽の幅広い活動を通して、生涯にわたり音楽を愛好する心情を育てるとともに、感性を高め、

創造的な表現と鑑賞の能力を伸ばし、音楽文化についての理解を深める。

3 学習評価(評価規準と評価方法)

a:音楽への関心・意

欲・態度

b:音楽表現の創意工

夫 c:音楽表現の技能 d:鑑賞の能力

観点の趣旨

音楽や音楽文化に

関心をもち、歌唱、

器楽、創作、鑑賞の

学習に主体的に取

り組もうとする。

音楽を形づくってい

る要素を知覚し、それ

らの働きを感受しな

がら、歌唱、器楽、創

作の音楽表現を工夫

し、どのように歌う

か、演奏するか、音楽

をつくるかについて

表現意図をもってい

る。

創意工夫を生かした

音楽表現をするため

に必要な歌唱、器楽、

創作の技能を身に付

け、創造的に表して

いる。

音楽を形づくってい

る要素を知覚し、そ

れらの働きを感受し

ながら、楽曲や演奏

を解釈したり、それ

らの価値を考えたり

して、音楽に対する

理解を深め、よさや

美しさを創造的に味

わって聴いている。

評価方法

観察

ワークシート

観察

ワークシート

演奏の聴取

提出作品

観察

ワークシート

上に示す観点に基づいて、学習のまとまりごとに評価し、学年末に5段階の評定にまとめます。

学習内容に応じて、それぞれの観点を適切に配分し、評価します。

Page 53: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

50

4 学習の活動

題材名

学習内容

主な評価の観点

題材の評価規準 評価方法 a b c d

1学期

イメージをもって豊かな声で歌いあげよう!

~出会いのうた~

【歌唱】

校歌

翼をください

ありがとう

a:歌う喜びを味わい、イメージをもって歌

う学習に主体的に取り組もうとしてい

る。

b:音楽を形づくっている要素を知覚し、そ

れらの働きが生み出す雰囲気や特質を

感受しながら、歌詞の内容と関わらせて

どのように歌うか、表現意図をもってい

る。

c:表現したいことを伝えるための歌唱の

技能を身に付けている。

観察

ワークシート

演奏の聴取

リズムアンサンブルを楽しもう

【器楽】

クラッピングカ

ルテット第 1

a:アンサンブルに関心をもち、その持ち味

を生かして演奏する学習に主体的に取

り組もうとしている。

c:リズム譜を読譜し、表現したいことを伝

えるための技能を身に付けている。

観察

ワークシート

演奏の聴取

【創作】

クラッピングア

ンサンブルを

つくろう

b:リズムの特徴や反復、変化を知覚し、そ

の働きを感受しながら、表現したい音楽

をイメージして、どのように音楽をつく

るかについて表現意図をもっている。

観察

ワークシート

演奏の聴取

鑑賞のファーストステップ

~音楽を聴く力をつけよう~

【鑑賞】

バレエ音楽

ボレロ(ラヴェ

ル)

a:管弦楽で扱われる楽器の音色や旋律、リ

ズムの特徴と表現上の効果との関わり

に関心をもち、鑑賞する学習に主体的に

取り組もうとしている。

d:音楽を形づくっている要素を知覚し、そ

れらの働きが生み出す特質や雰囲気な

どを感受しながら、それらの価値を考え

たりして、音楽に対する理解を深め、よ

さや美しさを創造的に味わって聴いて

いる。

観察

ワークシート

2学期

日本語の美しい語感を生かして表現しよう

【歌唱】

この道

a:「この道」の曲想や歌詞が表す情景や心

情、楽曲の背景との関わりに関心をも

ち、イメージをもって歌う学習に主体的

に取り組もうとしている。

b:「この道」のリズム、速度、旋律、強弱

を知覚し、それらの働きが生み出す特質

や雰囲気を感受し、どのように歌うかに

ついて表現意図をもっている。

c:曲想を歌詞や楽曲の背景と関わらせて、

イメージをもって音楽表現するために

必要な発声、日本語の発音、呼吸法、読

譜などの技能を身に付けている。

観察

ワークシート

演奏の聴取

Page 54: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

51

篠笛に挑戦!

【器楽】

夕やけ 小や

けをふいてみ

よう

さくらさくら

赤とんぼ

a:篠笛の音色や奏法の特徴に関心をもち、

それらを生かして演奏する学習に主体

的に取り組んでいる。

b:音色やリズムなど音楽を形づくってい

る要素を知覚し、それらの働きが生み出

す特質や雰囲気を感受し、どのように演

奏するかについて表現意図をもってい

る。

c:篠笛の音色や奏法の特徴を生かした技

能を身に付け、創造的に表している。

観察

ワークシート

演奏の聴取

日本の民謡の特徴や

日本の心を感じ取ろう

【鑑賞】

「民謡の特徴

1」

「民謡の特徴

2」

a:我が国や郷土の伝統音楽の種類とそれ

ぞれの特徴に関心をもち、鑑賞する学習

に主体的に取り組もうとしている。

d:音楽を形づくっている要素を知覚、感受

しながら、我が国や郷土の伝統音楽の種

類とそれぞれの特徴を理解して、それら

の価値を考えたりして、民謡に対する理

解を深め、よさや美しさを創造的に味わ

って聴いている。

観察

ワークシート

日本の音階で旋律をつくろう!

【創作】

「民謡音階」

「都節音階」

「律音階」「沖

縄音階」から

音階を選択

し、旋律を創

a:我が国や郷土の音階の特徴に関心をも

ち、イメージをもって音楽をつくる学習

に主体的に取り組もうとしている。

b:我が国や郷土の音階の特徴を知覚し、そ

の醸し出す雰囲気を感受しながら、どの

ように音楽をつくるかについて表現意

図をもっている。

c:イメージに沿った旋律やリズムの組み

合わせ方、記譜の仕方など必要な創作技

能を身に付け、創造的に表している。

観察

ワークシート

演奏の聴取

ギターで弾き語りに挑戦してみよ

う 【器楽】

スカボローフ

ェア

a:ギターの基礎的な奏法の特徴に関心を

もち、弾き語りで演奏する学習に主体的

に取り組もうとしている。

b:旋律と和音の特徴を知覚し、それらの働

きが生み出す特質や雰囲気などを感受

しながら、を生かして表現を工夫してい

る。

c:弾き語りするために必要なギターの基

礎的な演奏技能を身に付け、創造的に表

している。

観察

ワークシート

演奏の聴取

3学期

鑑賞のステップアップ

~声の魅力を探ろう~

【鑑賞】

オペラ「トゥー

ランドット」より

「誰も寝ては

ならぬ」 (プッ

チーニ)

a:総合芸術オペラの特徴に、関心をもち、

鑑賞する学習に主体的に取り組もうと

している。

d:声の音色と表現上の効果との関わりを

知覚、感受し、アリア「誰も寝てはなら

ぬ」とその演奏を解釈したり、それらの

価値を考えたりして、オペラに対する理

解を深め、よさや美しさを創造的に味わ

って聴いている。

観察

ワークシート

Page 55: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

52

旋律の美しさや言葉の響きを感じ取

って歌おう

【歌唱】

カーロミーオ

ベン

(斉唱・原語)

a:曲想と文化的・歴史的背景との関わりに

関心をもち、歌う学習に主体的に取り組

もうとしている。

b:旋律、リズム、速度など音楽を形づくっ

ている要素を知覚し、それらの働きが生

み出す特質や雰囲気を感受し、曲種に応

じた発声の特徴を生かした表現を工夫

し、どのように歌うかについて表現意図

をもっている。

c:表現したいことを伝えるための歌唱の

技能を身に付けている。

観察

ワークシート

演奏の聴取

文楽に親しむ

【鑑賞】

文楽(人形浄

瑠璃)

「 義 経 千 本

桜」から

<道行初音

旅>

a:我が国や郷土の伝統音楽の種類とそれ

ぞれの特徴に関心をもち、鑑賞する学習

に主体的に取り組もうとしている。

d:音楽を形づくっている要素を知覚、感受

しながら、我が国や郷土の伝統音楽の種

類とそれぞれの特徴を理解して、それら

の価値を考えたりして、文楽に対する理

解を深め、よさや美しさを創造的に味わ

って聴いている。

観察

ワークシート

演奏の聴取

ハーモニーを味わおう

【歌唱】

アメイジング

グレイス (混

声4)

a:曲想と文化的・歴史的背景との関わりに

関心をもち、合唱をする学習に主体的に

取り組もうとしている。

b:旋律、ハーモニーを知覚し、それらの働

きが生み出す特質や雰囲気を感受し、ど

のように歌うかについて表現意図をも

っている。

c:曲想を歌詞の内容や楽曲の背景と関わ

らせて感じ取り、イメージをもって合唱

するために必要な歌唱の技能(発声、言

葉の発音、呼吸法、姿勢や身体の使い方)

を身に付け、協力し合い創造的に表して

いる。

観察

ワークシート

演奏の聴取

※ 表中の観点について a:音楽への関心・意欲・態度 b:音楽表現の創意工夫

c:音楽表現の技能 d:鑑賞の能力

※ 原則として、「歌唱」「器楽」「創作」の分野は a,b,c の3観点で、「鑑賞」の分野は a,d の2観

点で評価をする。

※ 年間を通して全ての観点について評価することとなるが、学習内容(題材)の各項目において

重点的に評価を行う観点(もしくは重み付けを行う観点)について○を付けている。

Page 56: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

53

7 芸術(美術)

学校番号

平成○○年度 美術科

教科 芸術 科目 美術Ⅰ 単位数 2単位 年次 1年次

使用教科書 ○○○○「○○○○○」 (○○出版)

副教材等 ○○○○ (○○出版)

1 担当者からのメッセージ(学習方法等)

・感じ取ったことから考える「絵画・彫刻」、目的や機能から考える「デザイン」、感じ取った

こと・目的や機能から考える「映像メディア表現」と「鑑賞」の分野について学習します。

・一人ひとり、思いや見方、感じ方が違います。表現形式の特性や形体・色彩などについて着目

して、自分なりの感じ方や見方、表現を深めていきましょう。違った見方を「鑑賞」で共有す

ると、また更に広がったり深まったりします。

2 学習の到達目標

美術の幅広い活動を通して、生涯にわたり美術を愛好する心情を育てるとともに、感性を高め、

創造的な表現と鑑賞の能力を伸ばし、美術文化についての理解を深める。

3 学習評価(評価規準と評価方法)

a:美術への

関心・意欲・態度 b:発想や構想の能力 c:創造的な技能 d:鑑賞の能力

観点の趣旨

美術の創造活動の

喜びを味わい、多様

な表現方法や美術

文化に関心を持ち、

主体的に表現や鑑

賞の創造活動に取

り組もうとする。

感性や想像力を働か

せて、感じ取ったこと

や考えたこと、目的や

機能、美しさなどから

主題を生成し、創造的

な表現の構想を練っ

ている。

創造的な美術の表現

をするために必要な

技能を身に付け、意

図に応じて、表現方

法を工夫している。

美術作品などの表現

の工夫や美術文化な

どを理解し、そのよ

さや美しさを創造的

に味わっている。

評価方法

制作の様子

ワークシート

鑑賞活動やグルー

プワークの様子

ワークシート

アイデアスケッチ

制作途中の作品

作品

制作途中の作品

作品

ワークシート

発言内容

上に示す観点に基づいて、学習のまとまりごとに評価し、学年末に5段階の評定にまとめます。

学習内容に応じて、それぞれの観点を適切に配分し、評価します。

Page 57: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

54

4 学習の活動

学 期

題材名

学習内容 主な評価の観点

単元(題材)の評価規準 評価方法 a b c d

1学期

美術ってなんだろう

【鑑賞】【絵画・彫刻】

・オリエンテーション

教科書等を鑑賞し、多

様な表現形式につい

て学び、「美術Ⅰ」の

学習イメージを持つ。

・クロッキー

a:美術の多様な表現に関心を持ち、こ

れからの学習に意欲を高めている。

d:美術作品などのよさや美しさを感

じ取り、美術の働きや文化ついての

理解を深めている。

b:対象を見つめて、形体の特徴をつか

み、構成などを工夫している。

c:クロッキーの目的を理解し、鉛筆の

特性を生かして表現している。

学習活動の

様子

制作の様子

作品

四季のイメージ

【デザイン】

・色彩基礎

・色彩構成

画用紙にアクリル絵の

具で着色する。

四季それぞれのイメー

ジに合うように明度・

彩度・配色・構成等を

工夫し表現する。

a:四季のイメージを表現することに

関心を持ち、形や色彩などの働きを

考えながら構想を練ったり、表現し

たりしようとしている。

b:条件や美しさとなどから、形や色彩

などの働きを考えて表現の構想を

練っている。

c:アクリル絵の具の特性を生かし、表

現方法を工夫して、条件や計画を基

に表現している。

制作の様子

制作途中の

作品

作品

歩くCM!

オリジナル紙袋を作ろう

【デザイン】【鑑賞】

・紙袋の鑑賞

・アイデアスケッチ

グループごとに目的

やテーマを決める。

テーマに沿った紙袋

デザインを各自で考え

る。

・アイデアスケッチの相互

鑑賞(班)

・制作

アクリル絵の具やクレヨ

ン、その他必要な素材

等を用いて、制作を行

う。

・相互鑑賞・プレゼンテ

ージョン(全体)

a:生活や社会を心豊かにする美術の

働きやデザインの目的や条件、機能

や用途などを考えて表現すること

に関心を持ち、表現や鑑賞の活動に

主体的に取り組もうとしている。

b:アピールする事物などデザインの

目的、機能、美しさなどから主題を

生成し、描画材や表現形式の特性、

形や色彩などの働きを考えて表現

の構想を練っている。

c:目的や意図に応じて材料や用具の

特性を生かし、表現方法を工夫し

て、目的や計画を基に表現してい

る。

d:作者の意図や表現の工夫、よさや美

しさなどを感じ取り、生活や社会を

心豊かにする美術の働きや作品な

どついて理解を深めている

ワークシート

アイデアス

ケッチ

制作の様子

制作途中の

作品

鑑賞活動の

様子や発言

内容

鑑賞ワーク

シート

作品

Page 58: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

55

2学期

2学期

日本の美術、発見!

【鑑賞】

・絵巻物、障壁画、浮世

絵などの作品から、班

で1作品選び、表現の

特徴や工夫について話

し合い、まとめる。

・作品について調べる。

・班ごとに発表する。

a:日本の伝統的な美術の表現の特質

に関心を持ち、日本及び諸外国の美

術文化について理解しようとして

いる。

d:日本の伝統的な美術の表現の特質

や様式、主題や表現方法、日本及び

諸外国の美術文化について理解を

深めている。

ワークシート

鑑賞活動の

様子や発言

内容

どっちが本物?!野菜の彫刻

【絵画・彫刻】【鑑賞】

・デッサン

・制作

石粉粘土で成形し、

乾燥後削るなどして

細部を作る。

アクリル絵の具で着彩

する。

・相互鑑賞

a:モチーフの特徴を表現することに

関心を持ち、表現や鑑賞の活動に主

体的に取り組もうとしている。

b:表現形式の特性を生かし、形体、色

彩などを工夫して表現の構想を練

っている。

c:粘土やアクリル絵の具、用具の特性

を生かし、表現方法を工夫して表現

している。

d:よさや美しさ、表現の工夫などを感

じ取り、作品について理解を深めて

いる。

デッサン

制作の様子

制作途中の

作品

鑑賞ワーク

シート

作品

○○高校3

0

秒CM

【映像メディア表現】

【鑑賞】

・アピールしたいテーマ

ごとにグループになり、

アイデアスケッチ(絵コ

ンテ)を作成する。

・班で協力してカメラで撮

影をする。

・コンピューターで編集を

行う。

・相互鑑賞

プレゼンテーション

a:目的を基に写真やコンピューター

など映像メディアの特性を生かし

て表現することに関心をもち、表現

や鑑賞の活動に主体的に取り組も

うとしている。

b:映像メディアの特性を踏まえ、目的

を基に主題を生成し、視点や動きな

ど視覚的要素を工夫して表現の構

想を練っている。

c:カメラやコンピューター、プロジェ

クターなどの様々な用具の特性を

理解し、効果的な表現方法や編集を

工夫して表現している。

d:映像メディア表現の特質や視覚的

効果を生かした独自の表現効果な

どを感じ取り、作品の主題や作者の

表現意図、効果的な表現の工夫など

を読み取り、作品や作者について理

解している。

制作の様子

ワークシート

アイデアス

ケッチ

制作途中の

作品

鑑賞活動の

様子や発言

内容

作品

Page 59: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

56

3学期

3学期

私と居場所

【絵画・彫刻】【鑑賞】

・自己の内面や取り巻く

状況などから主題を生

成する。

・主題を基に構想を練

る。

・構想を基に自分の表現

意図に合う表現方法を

工夫する。

・主題を追及し、表現を

深める。

・他者の作品から、作者

の主題、意図、創造的

な表現の工夫などを感

じ取り、理解する。

a:テーマを基に自己の内面を見つめ

て表現することに関心を持ち、表現

や鑑賞の活動に主体的に取り組も

うとしている。

b:テーマを基に感性や想像力を働か

せて、自己の内面を見つめて感じ取

ったことや考えたことから主題を

生成し、表現形式の特性を生かし

て、形体、色彩、構成などを工夫し

て創造的な表現の構想を練ってい

る。

c:意図に応じて材料や用具の特性を

生かし、表現方法を工夫して、主題

を追及して表現している。

d:他の生徒の作品などのよさや美し

さ、作者の心情や意図と表現の工夫

などを感じ取り、作品などについて

理解を深めている。

ワークシート

アイデアス

ケッチ

制作の様子

制作途中の

作品

鑑賞活動の

様子や発言

内容

作品

展覧会を企画しよう!

【鑑賞】

・作品カードの中から展

示する作品を班で選択

する。

・作品説明や展覧会名

等を考え、キャプション

等を作る。

・ミニ展覧会を開き、展覧

会の意図等を説明し合

う。

a:美術作品のよさや美しさ、作者の意

図や表現の工夫などに関心を持ち、

作品について理解しようとしてい

る。

d:美術作品のよさや美しさ、作者の意

図や表現の工夫などを感じ取り、作

品に対する見方や感じ方、考えなど

を持ち、理解している。

ワークシート

活動の様子

※ 表中の観点について a:美術への関心・意欲・態度 b:発想や構想の能力

c:創造的な技能 d:鑑賞の能力

※ 原則として一つの単元(題材)で全ての観点について評価することとなるが、学習内容(小単元)

の各項目において重点的に評価を行う観点(もしくは重み付けを行う観点)について○を付けて

いる。

Page 60: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

57

8 芸術(書道)

学校番号

平成○○年度 芸術科(書道)

教科 芸術 科目 書道Ⅰ 単位数 2単位 年次 1年次

使用教科書 ○○○○「○○○○○」 (○○出版)

副教材等 ○○○○ (○○出版)

1 担当者からのメッセージ(学習方法等)

・小学校、中学校の書写の授業で学んだことを発展させて、芸術科書道では用具用材の違いによ

る表現の違い等を学びましょう。

・平仮名から入り、篆隷行草から楷書に至るまで様々な書体を体験し、筆の弾力を使いこなし、

自分らしい文字を書くことが出来るようになることをめざします。

・身近に飾れる作品を作ることで達成感を味わい、書を愛好する心情を育てます。

2 学習の到達目標

書道の幅広い活動を通して、生涯にわたり書を愛好する心情を育てるとともに、感性を高め、書

写能力の向上を図り、表現と鑑賞の基礎的な能力を伸ばし、書の伝統と文化についての理解を深

める。

3 学習評価(評価規準と評価方法) 観

a:書への

関心・意欲・態度

b:書表現の

構想と工夫

c:創造的な書表現の

技能 d:鑑賞の能力

観点の趣旨

書の創造的活動の喜

びを味わい、書の伝

統と文化に関心をも

って、主体的に表現

や鑑賞の創造的活動

に取り組もうとす

る。

書のよさや美しさを

感じ取り、感性を働か

せながら、自らの意図

に基づいて構想し、表

現を工夫している。

創造的な書表現をす

るために、基礎的な

能力を生かし、効果

的な表現の技能を身

に付け表している。

日常生活の書の効用

や書の伝統と文化に

ついて幅広く理解

し、その価値を考え、

書のよさや美しさを

創造的に味わってい

る。

評価方法

観察

レポート

ワークシート

ポートフォリオ

観察

レポート

ワークシート

ポートフォリオ

提出作品

観察

レポート

ワークシート

ポートフォリオ

提出作品

観察

レポート

ワークシート

ポートフォリオ

提出作品

上に示す観点に基づいて、学習のまとまりごとに評価し、学年末に5段階の評定にまとめます。

学習内容に応じて、それぞれの観点を適切に配分し、評価します。

Page 61: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

58

4 学習の活動

月 題材名 学習内容・活動 主な評価の観点

単元(題材)の評価規準 評価方法 a b c d

書写と書

(書体の

変遷)

・国語科書写と芸術科

書道

・正式書体・略式書体

「天」の字を使った書

体の変遷

・さまざまな篆書を使

って書として表現さ

れた文字に興味を持

○ ○ a:書写と書道の類似点・相違点、正式書体

・略式書体について興味を持ち、今後の

学習に意欲的に取り組もうとしている。

b:国語科書写での基礎・基本を踏まえ

表現を工夫している。

c:姿勢や執筆法の基本を身に付け表

現している。

d:書道の類似点・相違点、正式書体・略式

書体について理解し、さまざまな書のよ

さを味わっている。

観察

レポート

ワークシート

ポートフォリオ

提出作品

仮名(ひ

らがな

)から

漢字かな

交じり

の書へ

・淡墨によるひらが

な連綿

・漢字仮名交じりの

書(ひらがなの連

綿と漢字による表

現)

○ ○

a:墨色について関心を持ち、積極的に

表現技法を高めようとしている。

b:一番省略された用筆法や単純化された平

仮名の筆使いについて理解し、表現を工

夫している。

c:平仮名の単純化された筆使いを身に付け

表現している。

d:墨色は黒一色ではないことを理解し、そ

のよさを味わっている。

観察

レポート

ワークシート

ポートフォリオ

提出作品

漢字の書

(五書体

の学習か

ら1文字

作品制作

へ)

表具

・五書体の学習

・正式書体と略式書体

・漢字一文字作品制

・漢字一文字作品表

・相互鑑賞会

○ ○

○ a:五書体(楷書・行書・草書・隷書・

篆書)の美とその表現技法について

関心を持ち、表現や鑑賞の活動に意

欲的に取り組もうとしている。

b:各書体の基本的な用筆方法を理解

し、表現を工夫している。

c:逆筆と順筆、筆の弾力を利用する用筆方

法を身に付け表している。

d:文字の成り立ちに興味を持ち、代表的な

五書体の古典を知り、そのよさや美しさ

を味わっている。

観察

レポート

ワークシート

ポートフォリオ

提出作品

8 漢字の書

(硬筆)

・楷書と行書

(夏期休業中の課題と

しても扱う。)

○ a:国語科書写の基礎的な能力を身に

付け、その向上に努め、主体的に表

現や鑑賞の活動に取り組もうとし

ている。

b:国語科書写で身に付けた基礎的な

能力を生かして表現を工夫してい

る。

c:国語科書写で身に付けた基礎的な

技能を生かして表現している。

d:日常生活の硬筆の書の効用につい

て理解し、そのよさを味わってい

る。

観察

提出作品

Page 62: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

59

10

11

発泡スチ

ロール印

による姓

名印づく

・自分の名前調べ

(各書体)

・名前の1文字白文

印の制作

○ ○ a:名前の各書体調べを通じて書体の

変遷について関心を持ち、表現や鑑

賞の活動に意欲的に取り組もうと

している

b:篆刻における分間布白を理解し、表

現を工夫している。

c:印稿づくりにおいて小筆の弾力を活か

し、硬筆等にも応用できる技法を身に付

け表している。

d:様々な石や銅の印影を鑑賞し、そのよさ

や美しさを味わっている。

観察

レポート

ワークシート

ポートフォリオ

提出作品

12 生活の中

の書

・年賀状

・ペン字

(冬期休業中の課題)

○ ○ a:仮名の美(連綿、散らし書きなど)

について関心を持ち、表現や鑑賞の

活動に意欲的に取り組もうとして

いる

b:年賀状の基本的な表現方法を理解

し、自らの意図に基づいて工夫して

いる。

c:基礎的・基本的な連綿や散らし書き

の技法を身に付け表している。

d:暮らしの中に書を生かすことを理

解し、そのよさや美しさを味わって

いる。

観察

提出作品

色紙作品

作ろう

自分の作

品につい

て語り他

人の作品

を味わお

(作品発

表)

・色紙作品制作

語句 の選定

文字調べ

草稿作成

半紙による作品制

作後色紙への清書

、押印

・自分の作品につい

て工夫した点やポイ

ントを発表

・相互批評会

○ ○ ○ a:文字の選定、作品の構想、完成に至

る創作活動について関心を持ち、表

現や鑑賞の活動に意欲的に取り組

もうとしている

b:各書体のよさを感じ取り、作品の意

図を明確にし、表現を工夫してい

る。

c:作品の意図を明確にするための表

現の技能を身に付け表している。

d:互いの作品を鑑賞し、そのよさや美

しさを創造的に味わっている。

観察

レポート

ワークシート

ポートフォリオ

提出作品

※ 表中の観点について a:書への関心・意欲・態度 b:書表現の構想と工夫

c:創造的な書表現の技能 d:鑑賞の能力

※ 原則として一つの単元(題材)で全ての観点について評価することとなるが、学習内容(小単元)

の各項目において重点的に評価を行う観点(もしくは重み付けを行う観点)について○を付けて

いる。

Page 63: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

60

9 外国語

指導と評価の年間計画(シラバス)

教科 科目 単位数 指導学年 教材名・副教材名

外国語 コミュニケーション英語Ⅰ 3 第1学年 〇〇〇「〇〇〇〇〇〇〇」

〇〇〇「〇〇〇〇〇〇〇」

1 担当者からのメッセージ(学習方法等)

・コミュニケーション英語Ⅰの授業は、「話すこと」、「書くこと」、「聞くこと」、「読むこと」という4技能の力をつける

授業です。そのため、聞いたり読んだりしたことを基に情報や考えなどについて話したり書いたりする言語活動を多く

行います。授業では積極的に活動に参加しましょう。

・英語の語彙や文法については、実際のコミュニケーションでどのように使われるか、ということを意識して学習するこ

とが大切です。常に「英語を使う」ということを意識して学習しましょう。

・音読は外国語学習の中でとても大切な練習の一つです。英語のリズムやイントネーションに気をつけ、聞いている人に

きちんと伝わるような音読を心がけましょう。

2 学習の到達目標(CAN-DO リストによる当該学年の4技能の到達目標)

【第1学年】履修科目:「コミュニケーション英語Ⅰ」(3単位)及び「英語表現Ⅰ」(2単位)

主な教材:上記科目の教科書、教科書の内容に関連した別教材

話すこと 書くこと 聞くこと 読むこと

学習到達目標 科目・評価 学習到達目標 科目・評価 学習到達目標 科目・評価 学習到達目標 科目・評価

・聞いたり読んだ

りしたこと、学

んだことや経験

したことに基づ

き、情報や考え

などについて、

話し合ったり意

見の交換をした

りすることがで

きる。

・事実と意見など

を区別して話す

ことができる。

・・・・・・・・・・・・・

など

コミュ英Ⅰ

インタビュ

ーテスト

スピーチ

英語表現Ⅰ

インタビュ

ーテスト

スピーチ

・聞いたり読んだり

したこと、学んだ

ことや経験したこ

とに基づき、情報

や考えなどについ

て、簡潔に書くこ

とができる。

・内容の要点を示す

語句や文、つなが

りを示す語句など

に注意しながら書

くことができる。

・・・・・・・・・・・・・

など

コミュ英Ⅰ

ライティン

グテスト

定期考査

英語表現Ⅰ

ライティン

グテスト

定期考査

・事物に関する紹

介や対話などを

聞いて、情報や

考えなどの概要

をとらえること

ができる。

・事物に関する紹

介や対話などを

聞いて、情報や

考えなどの要点

や詳細をとらえ

ることができ

る。

・・・・・・・・・・・・・

など

コミュ英Ⅰ

リスニング

テスト

定期考査

・説明や物語な

どを読んで、

情報や考えな

どの概要をと

らえることが

できる。

・説明や物語な

どを読んで、

情報や考えな

どの要点や詳

細をとらえる

ことができ

る。

・・・・・・

など

コミュ英Ⅰ

リーディン

グテスト

音読テスト

定期考査

3 学習評価(評価の観点と実施方法)

コミュニケーションへの

関心・意欲・態度 外国語表現の能力 外国語理解の能力

言語や文化についての

知識理解

コミュニケーションに関心を

もち、積極的に言語活動を行

い、コミュニケーションを図

ろうとしているかを的確に評

価できる方法で実施。

CAN-DO リストによる「話す

こと」と「書くこと」の到達

目標を的確に評価できる方法

で実施。

CAN-DO リストによる「聞く

こと」と「読むこと」の到達

目標を的確に評価できる方法

で実施。

英語やその運用についての知

識を身に付けているととも

に、その背景にある文化など

を理解しているかどうかを的

確に評価できる方法で実施。

上に示す観点に基づいて、学習のまとまりごとに評価し、学年末に5段階の評定にまとめます。

学習内容に応じて、それぞれの観点を適切に配分し、評価します。

Page 64: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

61

4 学習の活動

Lesson ○

(○時間)

宇宙飛行士が、

宇宙ステーショ

ンでどのような

生活を送ってい

るかを紹介する

内容。

「コミュニケーションへの関心・意欲・態度」

・宇宙について知って

いる情報や、宇宙に

ついて考えているこ

とを、間違うことを

恐れず、積極的に話

す。

・各セクションを読む前

に、宇宙について知っ

ている情報や、宇宙に

ついて考えていること

を、ワークシートに基

づいて、ペアで伝え合

う。

・宇宙について知って

いる情報や、宇宙に

ついて考えているこ

とを、間違うことを

恐れず、積極的に話

している。

・ペアでの言語活動を

観察する。

・ワークシートを提出

させ、その内容を取

組状況の判断材料

として活用する。

「外国語表現の能力」

・興味をひかれた宇宙

実験や宇宙での生活

について、適切に書

く。

・セクションごとに、興

味をひかれた宇宙実験

や宇宙での生活につい

て、ワークシートに英

語で書く。

・興味をひかれた宇宙

実験や宇宙での生活

について、適切に書

くことができる。

・ワークシートを提出

させ、その内容を取

組状況の判断材料

として活用する。

「外国語理解の能力」

・宇宙飛行士が、宇宙

ステーションでどの

ような生活を送り、

どのような宇宙実験

を行っているかにつ

いて、読んだことを

理解する。

・セクションごとに、関

連した画像などを見な

がら、宇宙実験や宇宙

での生活について読

み、イメージとともに、

その内容を理解する。

・宇宙飛行士が、宇宙

ステーションでど

のような生活を送

り、どのような宇宙

実験を行っている

かについて、読んだ

ことを理解するこ

とができる。

・定期テストの筆記テ

ストにおいて、内容

理解を問う出題によ

り、内容理解ができ

ているかを判断す

る。

「言語や文化についての知識・理解」

・目的などを表現する

不定詞の使い方を理

解する。

・動名詞の使い方を理

解する。

・本文中で用いられてい

る意味や用法を確認す

る。

・目的などを表現する

不定詞の使い方を理

解している。

・動名詞の使い方を理

解している。

・言語の使用場面と働

きを意識した定期テ

ストの筆記テストに

おいて、知識が身に

付いているかを判断

する。

単元

(配当時間) 題材内容 単元の目標 主な学習内容 単元の評価規準 評価方法

Lesson ○

( ○時間)

海外に渡って成

功を収めた日本

人が、どのよう

にして自分の夢

を見つけ、それ

を実現していっ

たかについて、

インタビューを

通して紹介する

内容。

「コミュニケーションへの関心・意欲・態度」

・ペア・ワークにおい

て、互いに協力しな

がら会話を続ける。

・セクションごとの内容

に対する感想や意見に

ついて話すためのキー

ワードをワークシート

にメモし、それを参考

にしながらペアで伝え

合う。

・ペア・ワークにおい

て、互いに協力しな

がら会話を続けて

いる。

・ペアでの言語活動を

観察する。

・ワークシートを提出

させ、その内容を取

組状況の判断材料

として活用する。

「外国語表現の能力」

・人物についての説明

を読んで、その内容

を口頭で要約する。

・読んだことに基づき、

自分の将来の夢につ

いて話す。

・各セクションの内容を

口頭で要約する。

・ペアで、メモに基づい

て、自分の将来の夢に

ついて伝え合う。

・人物についての説明

を読んで、その内容

を口頭で要約する

ことができる。

・読んだことに基づ

き、自分の将来の夢

について話すこと

ができる。

・授業時間を利用して

インタビューテス

トを実施する。

(テスト時は、1クラ

スに教員2人を配

置する)

「外国語理解の能力」

(本単元では設定しな

い)

・Summary Chart を利

用して、セクションご

とに概要を把握する。

(本単元では設定し

ない)

「言語や文化についての知識・理解」

・自分の考えや気持ち

を伝える表現

(hope[that]S’+V’

~など)の使い方を

理解する。

・本文中で用いられてい

る意味や用法を確認す

る。

・自分の考えや気持ち

を伝える表現

(hope[that]S’+V’

~など)の使い方を

理解している。

・言語の使用場面と働

きを意識した定期

テストの筆記テス

トにおいて、知識が

身に付いているか

を判断する。

Page 65: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

62

単元

(配当時間) 題材内容 単元の目標 主な学習内容 単元の評価規準 評価方法

Lesson ○

( ○時間)

動物の睡眠

について、

その特性を

説明する内

容。

「コミュニケーションへの関心・意欲・態度」

(本単元では設定しな

い)

・ワークシートを利用し

て、セクションごとに動

物の睡眠の特性につい

て例示する表現を用い

た対話をペア・ワークで

行う。

(本単元では設定しない)

「外国語表現の能力」

・動物の睡眠についての

説明を読み、その内容

について、写真やグラ

フを見せながら、例示

する表現と比較表現

を用いて簡潔に説明

する文章を書く。

・ワークシートを用いて、

セクションごとに動物

の睡眠の特性について、

例示する表現と比較表

現を用いて簡潔な説明

文を書く。

・動物の睡眠についての説

明を読み、その内容につ

いて、写真やグラフを見

せながら、例示する表現

と比較表現を用いて簡

潔に説明する文章を書

くことができる。

・ワークシートを提

出させ、その内容

を取組状況の判

断材料として活

用する。

「外国語理解の能力」

・動物の睡眠についての

説明を読んで、その特

性に関する情報の概

要や要点を捉える。

・セクションごとに、関連

した画像などを見なが

ら、動物の睡眠とその特

性について読み、イメー

ジとともに、その内容を

理解する。

・動物の睡眠についての説

明を読んで、その特性に

関する情報の概要や要

点を捉えることができ

る。

・定期テストの筆記

テストにおいて、

内容理解を問う

出題により、内容

理解ができてい

るかを判断する。

「言語や文化についての知識・理解」

・比較表現の使い方を理

解する。

・例示する表現の使い方

を理解する。

・本文中で用いられている

意味や用法を確認する。

・比較表現の使い方を理解

している。

・例示する表現の使い方を

理解している。

・言語の使用場面と

働きを意識した

定期テストの筆

記テストにおい

て、知識が身に付

いているかを判

断する。

Lesson ○

( ○ 時間)

三人の人物

が外国語を

習得した経

験 を 通 し

て、母語と

外国語につ

いて筆者の

考えを述べ

た内容。

「コミュニケーションへの関心・意欲・態度」

・聞き取れない箇所や未

知の語句があっても、

推測するなどして聞き

続ける。

・セクションごとに、本文

の音声を聞き、事実と筆

者の考えを区別して、ワ

ークシートにメモする。

・聞き取れない箇所や未

知の語句があっても、

推測するなどして聞き

続けている。

・ペアでの言語活動

を観察する。

・ワークシートを提

出させ、その内容

を取組状況の判

断材料として活

用する。

「外国語表現の能力」

(本単元では設定しな

い)

・ワークシートを利用し

て、三人の人物の外国語

習得経験についての対

話をペア・ワークで行

う。

(本単元では設定しな

い)

「外国語理解の能力」

・三人の経験に関する事

実と、筆者の考えを区

別して聞く。

・セクションごとに、本文

の音声を聞き、事実と筆

者の考えを区別して、ワ

ークシートにメモする。

・三人の経験に関する事

実と、筆者の考えを区

別して聞くことができ

る。

・定期考査のリスニ

ングテストにお

いて、事実と考え

を区別して聞き

取れているかを

判断する。

「言語や文化についての知識・理解」

・英語を使用している

人々の日常生活、風俗

習慣など、本文の内容

を聞き取る際に必要な

文化的背景について理

解する。

・本文の内容を聞き取る際

に必要な文化的背景をワ

ークシートにメモを取り

ながら理解する。

・英語を使用している

人々の日常生活、風俗

習慣など、本文の内容

を聞き取る際に必要な

文化的背景について理

解している。

・定期考査のリスニ

ングテストにお

いて、文化的背景

をもとに、正しく

聞き取れている

かを判断する。

Page 66: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

63

Lesson ○

( ○ 時間)

日本そして世界の水問題 に つ い

て、データや数値を示しながら、

説明する内容。

「コミュニケーションへの関心・意欲・態度」

・間違うことを恐れず、積極的に水問題についての情報や考えに

ついて話す。

・セクションごとの内容に対する感想や意見について話すためのキーワ

ードをワークシートにメモし、それを参考にしながらグループで伝え

合う。

・間違うことを恐れず、積極的に水問題についての情報や考えについ

て話している。

・ワークシートを提出させ、その内容を取組状況

の判断材料として活用する。

「外国語表現の能力」

・この単元で学んだ語句や表現を用いて、水問

題についての情報や考えなどを、聞き手に伝わるように話す。

・水問題について、データや数値などの情報を再

話し、自身の考えなどを、グループで互いに発表しあう。

・この単元で学んだ語句や表現を用いて、水問

題についての情報や考えなどを、聞き手に伝わるように話すこ

とができる。

・グループでの言語活動を観察す

る。

・ワークシートを提出させ、その

内容を取組状況の判断材料として活用する。

「外国語理解の能力」

・つながりを示す語やフレーズに注意して文

章を読み、論理がどのように展開しているかを把握する。

・つながりを示す語やフレーズをたよりに、論理の

展開を読み取る。

・つながりを示す語やフレーズに注意して文章

を読み、論理がどのように展開しているかを把握することができ

る。

・定期考査の筆記テストにおい

て、内容理解を問う出題により、内容理解が

できているかを判断する。

「言語や文化についての知識・理解」

・つながりを示す語やフレーズを理解する。

・仮定法過去の使い方を

理解する。

・本文中で用いられている意味や用法を確認する。

・つながりを示す語やフレーズを理解している。

・仮定法過去の使い方を理解している。

・言語の使用場面と働きを意識した定期テストの

筆記テストにおいて、知識が身に付いているか

を判断する。

Lesson ○

( ○ 時間)

近現代の歴

史を象徴す

る写真を示

しながら、

歴史から何

を学び、現

代に生かす

べきかを問

いかける内

容。

「コミュニケーションへの関心・意欲・態度」

・間違うことを恐れず、

積極的に近現代の歴

史についての情報に

ついて話す。

・ワークシートを利用し、

キーワードをもとに各

写真を示しながら歴史

について簡単な英語で

説明する。

・間違うことを恐れず、

積極的に近現代の歴史

についての情報につい

て話している。

・ワークシートを

提出させ、その

内容を取組状況

の判断材料とし

て活用する。

「外国語表現の能力」

・近現代の歴史について

の説明を読んで、写真

を示しながら説明し、

事実と自分の考えを

区別して話す。

・近現代の歴史を象徴する

写真を示しながら、その

歴史について説明し、自

分の考えを話す。

・近現代の歴史について

の説明を読んで、写真

を示しながら説明し、

事実と自分の考えを区

別して話すことができ

る。

・授業時間を利用

してインタビュ

ーテストを実施

する。

(テスト時は、1

クラスに教員2

人を配置する)

「外国語理解の能力」

・近現代の歴史につい

て、写真を示しながら

説明されていること

について、読んだこと

を理解する。

・関連した画像などを見な

がら、近現代の歴史につ

いて読み、イメージとと

もに、その内容を理解す

る。

・近現代の歴史について、

写真を示しながら説明

されていることについ

て、読んだことを理解

することができる。

・定期テストの筆

記テストにおい

て、内容理解を

問う出題によ

り、内容理解が

できているかを

判断する。

「言語や文化についての知識・理解」

・仮定法過去完了の使い

方を理解する。

・本文中で用いられている

意味や用法を確認する。

・仮定法過去完了の使い

方を理解している。

・言語の使用場面

と働きを意識し

た定期テストの

筆記テストにお

いて、知識が身

に付いているか

を判断する。

Page 67: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

64

10 家庭

学校番号

平成○○年度 家庭科

教科 家庭 科目 家庭基礎 単位数 2単位 年次 1年次

使用教科書 ○○○○「○○○○○」 (○○出版)

副教材等 ○○○○ (○○出版)

1 担当者からのメッセージ(学習方法等)

○家庭生活に関心をもち、積極的に取り組みましょう

・生活の様々な現象や課題をワークショップや演習等を通して考え、理解を深め知識を身に付

けます。友だちの考えを知り、多様な考え方を学び、自分の考えをもちましょう。

・実践的・体験的な学習を通して、科学的な理解に基づいた確かな技術を身に付けます。

・学んだことを自分の生活の問題として捉え、よりよい生活をめざします。

2 学習の到達目標

人の一生と家族・家庭及び福祉、衣食住、消費生活などに関する基礎的・基本的な知識と技術

を習得させ、家庭や地域の生活課題を主体的に解決するとともに、生活の充実向上を図る能力と

実践的な態度を育てる。

3 学習評価(評価規準と評価方法)

点 a:関心・意欲・態度 b:思考・判断・表現 c:技能 d:知識・理解

観点の趣旨

人の一生と家族・家庭及び福祉、衣食住、消費生活などについて関心をもち、その充実向上をめざして主体的に取り組むとともに、実践的な態度を身に付けている。

人の一生と家族・家庭及び福祉、衣食住、消費生活などについて生活の充実向上を図るための課題を見いだし、その解決をめざして思考を深め、適切に判断し、工夫し創造する能力を身に付けている。

人の一生と家族・家庭及び福祉、衣食住、消費生活などに関する基礎的・基本的な技術を身に付けている。

人の一生と家族・家庭及び福祉、衣食住、消費生活などに関する基礎的・基本的な知識を身に付けている。

評価方法

学習状況の観察 ノートやワークシートの記述 調理計画、製作計画、実習記録表 レポート、発表 自己評価 等

学習状況の観察 ノートやワークシートの記述 調理計画、製作計画、実習記録表 レポート、発表 定期考査の結果 自己評価・相互評価等

学習状況の観察 ノートやワークシートの記述 写真、製作品 観察記録表 レポート、発表 定期考査、実技テストの結果 自己評価・相互評価等

学習状況の観察 ノートやワークシートの記述 調理計画、製作計画、実習記録表 観察記録表 レポート、発表 定期考査の結果等

上に示す観点に基づいて、学習のまとまりごとに評価し、学年末に5段階の評定にまとめます。

学習内容に応じて、それぞれの観点を適切に配分し、評価します。

Page 68: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

65

4 学習の活動

学 期

単元名

学習内容 主な評価の観点

単元(題材)の評価規準 評価方法 a b c d

4月

自分らしい人生をつくる

○家庭科の学び方

・ホームプロジェクトと

学校家庭クラブ活動

*エンカウンターグループワーク

〇自分を見つめる

・生涯発達の視点

・青年期をどう生きるか

*自己を知る

○目標をもって生きる

*将来の生活を展望する

a:青年期の生き方について関心

を持ち、意欲的に学習に取り組

もうとしている。

b:青年期にある自分を見つめ、課

題を見いだし、その解決をめざ

して考え、表現している。

c:事例研究などを通して、青年期

の生き方について検討する技

術を身に付けている。

d:青年期の課題について理解し、

人の一生を自分の問題として

捉えるための知識を身に付け

ている。

授業観察

ワークシート

定期考査

5月

ささえあって生きる

〇家族・家庭を見つめる

*家族法クイズ

*サイレントオークション

*ワークショップ

○これからの家庭生活と

社会

○ a:家族・家庭の意義や役割、男女

の平等と相互の協力などにつ

いて関心を持ち、意欲的に学習

に取り組もうとしている。

b:生涯発達の視点から家族・家庭

と社会との関わりについての

課題を見いだし、その解決をめ

ざして考え、表現している。

c:事例研究などを通して、家族や

家庭の在り方について検討す

る技術を身に付けている。

d:生涯発達の視点から、家族・家

庭の意義、社会との関わりなど

について理解し、人の一生を自

分の問題として捉えるための

知識を身に付けている。

授業観察

ワークシート

定期考査

6月

子どもと共に育つ

★この単元は1年間にわた

って学習する

○子どもの育つ力を知る

〇親として共に育つ

・子どもの発達と保育

・子どもの生活と保育

「子どもの安全」

*潜在危険

住まいの衛生・安全チ

ェック

「子どもの食事」

*離乳食実習

「子どもの被服」

*おむつを科学する

〇子どもを取り巻く環境

*親子にインタビューしよう

*しつけを考える

*ドラマ「やさしい花」

( 囲みの部分は、

後期に実施)

a:子どもの発達と保育について

関心を持ち、実践的・体験的な

活動を通して意欲的に学習に

取り組もうとしている。

b:子どもの発達と保育について、

家族や地域の生活を見つめて

課題を見いだし、その解決をめ

ざして考え、表現している。

c:子どもと適切に関わることが

できたり子どもの健やかな発

達を支える技術を身に付けて

いる。

d:子どもの発達と保育について

理解し、家族・地域・社会の果

たす役割を認識するために必

要な知識を身に付けている。

授業観察

ワークシート

レポート

発表

観察記録表

定期考査

Page 69: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

66

7月

高齢社会を生きる

○高齢社会の現状と課題

○高齢者の心身の特徴

〇高齢者の暮らし

*「高齢者インタビュー」

〇高齢者を支える社会の

しくみ

a:高齢者の生活について関心を

持ち、実践的・体験的な活動を

通して意欲的に学習に取り組

もうとしている。

b:高齢者の生活について、家族や

地域の生活を見つめて課題を

見いだし、その解決をめざして

考え、表現している。

c:高齢者と適切に関わることが

できたり高齢者の自立生活を

支える技術を身に付けている。

d:高齢者の生活について理解し、

家族・地域・社会の果たす役割

を認識するために必要な知識

を身に付けている。

授業観察

ワークシート

レポート

発表

定期考査

8月

○ホームプロジェクトと学校家

庭クラブ活動

*自由テーマ

調査研究、個人発表

○ ○ ○ ○ a:ホームプロジェクトと学校家

庭クラブ活動について関心を

もち、主体的に学習に取り組も

うとしている。

b:生活上の課題を見いだし、その

解決をめざして科学的に探究

し、表現している。

c:計画に沿ってホームプロジェ

クトや学校家庭クラブ活動を

実践することができる。

d:ホームプロジェクトと学校家

庭クラブ活動の実践に必要な

知識を身に付けている。

レポート

発表

自己評価

相互評価

9月

共に生き、共に支える

〇よりよく生きるためにはどう

したらいいだろう?

・私たちの生活と福祉

〇現代日本の抱える問題を

生活者の視点(子育て支

援、高齢者福祉、防災・減

災、社会保障 等)で捉え

*調査研究、グループ発表

a:共生社会と福祉について家庭

や社会の一員として関心を持

ち、意欲的に学習に取り組もう

としている。

b:共生社会を成立させるための

課題を見いだし、その解決をめ

ざし社会の一員として何がで

きるか考え、工夫している。

c:地域で行われているコミュニ

ティ活動や NPO 活動などにつ

いて、情報を収集・整理したり、

参加したりする技術を身に付

けている。

d:共生社会と福祉について理解

し、生涯を通して家族・家庭の

生活を支える福祉や社会的な

支援が果たす役割を認識する

ための知識を身に付けている。

授業観察

ワークシート

レポート

発表

自己評価

相互評価

定期考査

前期末考査 ○ ○ ○ 定期考査

Page 70: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

67

10

11

食生活をつくる

〇食生活の管理と健康

○食事と栄養・食品

・何をどれだけ食べたら

いいのか?

○食生活の安全と衛生

〇日本人は何を食べてきた

か?

〇日本の食問題

〇調理の基礎

*調理実習3回

(10月~2月)

a:食事と健康、安全と環境に配慮

した食生活、ライフスタイルと

環境に関心をもち、意欲的に学

習に取り組もうとしている。

b:食事と健康、安全と環境に配慮

した食生活について、課題を見

いだし、その解決をめざして考

え、適切に判断し表現してい

る。

c:生涯を通して健康で安全かつ

環境に配慮した食生活を営む

ために必要な栄養、食品、調理、

食品衛生等の技術を日常食の

調理実習を通して身に付けて

いる。

d:栄養、食品、調理、食品衛生、

ライフスタイルと環境などに

ついて実験・実習を中心とした

学習を通して科学的に理解し、

健康で安全な食生活を主体的

に営むために必要な知識を身

に付けている。

授業観察

ワークシート

写真

実習計画

実習レポート

実技テスト

定期考査

11

12

衣生活をつくる・子どもと共に育つ

〇被服の機能と着装

何をどう着るか

*自分に似合う色とは?

○被服の管理と計画

*界面活性剤のはたらき

*衣服を自分で直そう

○これからの衣生活

〇親として共に育つ

・子どもの生活と保育

「子どもの被服」

*おむつを科学する

〇子どもを取り巻く環境

*親子にインタビューしよう

a:被服管理と着装、健康で快適な

衣生活、ライフスタイルと環境

に関心をもち、意欲的に学習に

取り組もうとしている。

b:被服管理と着装、健康で快適な

衣生活などについて、課題を見

いだし、その解決をめざして考

え、適切に判断し表現してい

る。

c:生涯を通して健康で快適な衣

生活を営むために必要な被服

計画、被服整理などの技術を身

に付けている。

d:被服の機能と着装、被服材料、

被服の構成、被服管理などにつ

いて科学的に理解し、健康で快

適な衣生活を主体的に営むた

めに必要な知識を身に付けて

いる。

授業観察

ワークシート

製作計画

実習レポート

製作物

定期考査

12

○ホームプロジェクトと学校家

庭クラブ活動

*お正月を科学する

調査研究、個人発表

○ ○ ○ ○ a:ホームプロジェクトと学校家

庭クラブ活動について関心を

もち、主体的に学習に取り組も

うとしている。

b:生活上の課題を見いだし、その

解決をめざして科学的に探究

し、表現している。

c:計画に沿ってホームプロジェ

クトや学校家庭クラブ活動を

実践することができる。

d:ホームプロジェクトと学校家

庭クラブ活動の実践に必要な

知識を身に付けている。

レポート

発表

自己評価

相互評価

Page 71: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

68

1月 住生活をつくる・子どもと共に育つ

〇住まいは暮らしの器

・安全で快適な住居

*住宅広告を読む

・ライフステージにあった

住居

*子ども部屋を考える

〇子どもを取り巻く環境

*しつけを考える

*ドラマ「やさしい花」

○ ○

a:住居と住環境、安全で環境に配

慮した住生活に関心を持ち、意

欲的に学習に取り組もうとし

ている。

b:住居と家族の生活、安全で環境

に配慮した住生活について課

題を見いだし、その解決をめざ

して考え、適切に判断し表現し

ている。

c:安全で快適、かつ健康な住生活

を営むために、住居の計画や選

択に必要な情報を収集・整理す

る技術を身に付けている。

d:住居の機能、住環境などについ

て科学的に理解し、安全で快

適、かつ健康な住生活を主体的

に営むために必要な知識を身

に付けている。

授業観察

ワークシート

実習レポート

定期考査

2月

3月

経済生活を営む・生活を設計する

〇賢い消費者になる

・消費行動と意思決定

・キャッシュレス社会のメリッ

ト・デメリット

・消費者の権利と責任

・ライフスタイルと家計管理

や経済計画の重要性

*マネープランのシミュレー

ションゲーム

〇成熟した社会とは(共生経

済について考える)

・持続可能な社会をめざし

たライフスタイル

○生涯を見通す

・自分のめざすライフスタイ

ルとは?

・生涯を見通した生活設計

*生活設計に必要な要素

a:消費生活と生涯を見通した経

済の計画・管理、生活設計につ

いて関心を持ち、意欲的に学習

に取り組もうとしている。

b:消費生活と生涯を見通した経

済の計画・管理、生活設計につ

いて、考え、工夫している。

c:消費生活と生涯を見通した経

済の計画・管理、生活設計を立

案するための技術を身に付け

ている。

d:現在及び将来の消費生活と経

済の計画・管理、生活設計のた

めに必要な知識を身に付けて

いる。

授業観察

ワークシート

定期考査

自己評価

相互評価

後期末考査 ○ ○ ○ 定期考査

※ 表中の観点について a:関心・意欲・態度 b:思考・判断・表現

c:技能 d:知識・理解

※ *は、ワークショップ、実習・実験など実践的・体験的な学習活動や問題解決的な学習活動を示

している。

※ 原則として一つの単元(題材)で全ての観点について評価することとなるが、学習内容(小単元)

の各項目において重点的に評価を行う観点(もしくは重み付けを行う観点)について○を付けて

いる。

Page 72: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

69

11 情報

学校番号

平成○○年度 情報科

教科 情報 科目 情報の科学 単位数 2単位 年次 1年次

使用教科書 ○○○○「○○○○○」 (○○出版)

副教材等 ○○○○ (○○出版)

1 担当者からのメッセージ(学習方法等)

・実践的・体験的な学習を通して、コンピュータやネットワークについて学び、日常使っている

機械(コンピュータ)に対して、理解を深め、良い使い方は何かを考えましょう。

・コンピュータやネットワークを利用したコミュニケーションについて、ワークショップや演習

等を通して考え、友だちを含めた多様な考え方を学び、自分の考えを持ちましょう。

2 学習の到達目標

・日常のさまざまな問題を解決するために、コンピュータを活用して情報の収集や整理を行うこ

とができる。

・情報化が社会に及ぼす影響、情報を受信・発信するときの責任を理解した上で、ネットワーク

を利用したコミュニケーションを含め、情報社会に積極的に参加する。

・コンピュータの仕組みやネットワークの仕組みを理解し、それらを適切に活用できる。

3 学習評価(評価規準と評価方法)

点 a:関心・意欲・態度 b:思考・判断・表現 c:技能 d:知識・理解

観点の趣旨

・情報を多角的・多面的に吟味し、その価値を見極めていこうとする態度

・自らの情報活用を振り返り、評価し改善しようとする態度

・情報モラルや情報に対する責任について考え行動しようとする態度

・情報社会に主体的に参画し、その発展に寄与しようとする態度

・さまざまな事象を情報とその結び付きの視点から捉える力

・問題の発見・解決に向けて情報技術を適切かつ効果的に活用する力

・複数の情報を結び付けて新たな意味を見いだす力

・情報と情報技術を活用するための基礎・基本的な技能を身に付け、目的に応じて、情報および情報技術を適切に扱っている

・情報と情報技術を適切に活用するための知識とそれを活用して問題を発見・解決するための方法についての理解

・情報社会の進展とそれが社会に果たす役割と及ぼす影響、および、情報に関する法・制度やマナーの意義と情報社会において個人が果たす役割や責任についての理解

評価方法

学習状況の観察 ノートやワークシートの記述 実習作品 レポート、発表 相互評価・自己評価 等

学習状況の観察 ノートやワークシートの記述 レポート、発表 定期考査の結果 自己評価・相互評価 等

学習状況の観察 課題作品 発表 実技テストの結果 等

学習状況の観察 ノートやワークシートの記述 定期考査の結果 等

上に示す観点に基づいて、学習のまとまりごとに評価し、学年末に5段階の評定にまとめます。

学習内容に応じて、それぞれの観点を適切に配分し、評価します。

Page 73: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

70

4 学習の活動

単元名

学習内容

主な評価の観点

単元(題材)の評価規準 評価方法 a b c d

1学期

情報とコンピュータ

〇情報の表し方

〇情報のディジタル化

・ディジタルデータの特

・コンピュータにおける

数値、文字、画像、音

声の表現

〇コンピュータとの仕組

CPU

ソフトウェア など

a:コンピュータの仕組みに興味をも

ち、学習に積極的に取り組もうと

している。

b:情報をディジタル化することの利

点や問題点について考えることが

できる。

c:情報機器を用いて情報をディジタ

ル化することができる。また、デ

ィジタル化した情報を編集し、発

信することができる。

d:コンピュータ内部での情報の表し

方や処理の仕組みを理解してい

る。ディジタル化の利点について

理解している。

授業観察

ワークシート

定期考査

1学期

ネットワークの仕組みと情報システム

〇ネットワークの動作の

仕組み

〇情報システムと情報

セキュリティ

a:情報セキュリティの仕組みに関心

をもち、情報通信ネットワークを

安全に活用しようとしている。

b:情報システムや提供されるサービ

スの活用のあり方、社会生活に及

ぼす影響と役割について考えてい

る。

c:効果的に情報を共有するため、情

報通信ネットワークや情報機器を

活用することができる。

d:プロトコルや情報伝達の仕組みに

ついて理解し、安全に活用するた

めのセキュリティ対策について理

解している。

ワークシート

授業観察

定期考査

2学期

問題解決のためのコンピュータ活用

○問題解決

○アルゴリズム

○モデル化とシミュレー

ション

a:問題解決の方法と手段について関

心をもち、問題解決に取り組もう

としている。

b:問題解決のためのさまざまな方法

を考え、目的に応じて、適切な解

決方法を選択することができる。

アルゴリズムを記述し、プログラ

ムを作成することができる。

c:問題解決のための、さまざまな技

法を使うことができ、目的に応じ

て適切な方法を活用できる。

d:基本的なアルゴリズムを理解して

いる。

実習作品

授業観察

定期考査

Page 74: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

71

2学期

ネットワークとデータベースの活用

○ネットワークの活用

○データベース

a:ネットワークやデータベースにつ

いて、身の回りにある情報システ

ムや提供されるサービスについて

関心を持とうとしている。

b:情報を蓄積・管理することで、ど

のようなことが可能になるかを考

えることができる。問題解決にお

いての情報の有用性について考え

ることができる。

c:必要な情報を素早く検索できる。

d:データベースの役割と概念を理解

している。

授業観察

ワークシート

定期考査

3学期

情報技術と社会

〇情報化による生活の

変化

・POSシステム

・GPS

・情報格差

・情報社会における法

著作権

個人情報の保護

など

〇情報技術による社会

の発展

〇情報技術を活用した

作品制作

a:情報社会において、情報の発信者

および受信者として、情報モラル

や法を踏まえて、適切に行動をし

ようとしている。

b:情報技術、法や制度および人間と

の関係に基づいて情報社会の安全

や発展について考えることができ

る。

c:情報モラルを踏まえて、情報技術

を活用することができる。

d:情報化が人間に及ぼす影響につい

て理解する。よりよい情報社会を

構築するための考え方や工夫につ

いて理解する。

授業観察

ワークシート

定期考査

※ 表中の観点について a:関心・意欲・態度 b:思考・判断・表現

c:技能 d:知識・理解

※ 原則として一つの単元(題材)で全ての観点について評価することとなるが、学習内容(小単元)

の各項目において重点的に評価を行う観点(もしくは重み付けを行う観点)について○を付けて

いる。

Page 75: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

72

12 農業

学校番号

平成○○年度 農業科

教科 農業 科目 農業と環境 単位数 3単位 年次 1年次

使用教科書 ○○○○「○○○○○」 (○○出版)

副教材等 ○○○○ (○○出版)

1 担当者からのメッセージ(学習方法等)

これから高校で学ぶ教科「農業」の基礎的な科目です。農業と環境のかかわりや農業の役割、作物の

生育の仕組み、栽培技術について、座学・実習・ワークショップ等を通して、科学的な考え方や知識・

技術を身に付けます。実習では作物をよく観察し、積極的に取り組みましょう。

2 学習の到達目標

・農業及び環境についての興味・関心を高める。

・農業に関する基礎的な知識と技術を習得する。

・科学的思考力と問題解決能力を伸ばし、農業の各分野で活用する能力と態度を育てる。

3 学習評価(評価規準と評価方法)

点 a:関心・意欲・態度 b:思考・判断・表現 c:技能 d:知識・理解

観点の趣旨

農業生物の育成と環

境の保全など、農業と

環境について興味・関

心を持ち、課題の探究

に意欲的に取り組む

とともに、その課題を

科学的に捉えて合理

的に解決しようとす

る実践的な態度を身

に付けている。

農業生物の育成と環境

の保全など、農業と環

境に関する諸課題の解

決をめざして思考を深

め、基礎的な知識と技

術を基に、課題を適切

に判断するとともに、

科学的に捉えて合理的

に解決し表現する創造

的な能力を身に付けて

いる。

農業生物の育成と環

境の保全など、農業

と環境に関する基礎

的な技術を身に付

け、農業生物の育成

と環境の保全に関す

るプロジェクトを合

理的に計画し、その

技術を適切に活用し

ている。

農業生物の育成と環

境の保全など、農業

と環境に関する基礎

的な知識を身に付

け、農業生物の特性

と栽培・飼育環境や

環境保全・創造の重

要性を理解してい

る。

評価方法

学習状況の観察

ノートやワークシー

トの記述

実習記録表

レポート、発表

自己評価 等

学習状況の観察

ノートやワークシート

の記述

実習記録表

レポート、発表

定期考査の結果

自己評価・相互評価

学習状況の観察

ノートやワークシー

トの記述

実習記録表

レポート、発表

定期考査、実技テス

トの結果

自己評価・相互評価

学習状況の観察

ノートやワークシー

トの記述

実習記録表

レポート、発表

定期考査の結果等

上に示す観点に基づいて、学習のまとまりごとに評価し、学年末に5段階の評定にまとめます。

学習内容に応じて、それぞれの観点を適切に配分し、評価します。

Page 76: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

73

4 学習の活動

学期

単元名 学習内容 主な評価の観点

単元(題材)の評価規準 評価方法 a b c d

1学期

農業と環

境を学ぶ

栽培と飼

育 の 基

礎、栽培

と飼育の

プロジェ

クト

○農業と環境の学び

プロジェクト学習とは

学校農業クラブ活動

○トウモロコシ・トマト

性質と形態

課題設定と栽培計画

栽培の実際

加工と利用

a:農業と環境の学び方、作物の栽

培について関心を持ち、意欲的

に学習に取り組もうとしてい

る。

b:農業と環境の学び方、作物の栽

培について、課題を見い出し、

その解決をめざして思考を深

め、判断・表現する姿が見られ

る。

c:農業と環境の学び方、作物の栽

培について、基礎的な技術を身

に付け、その技術を活用してい

る。

d:農業と環境の学び方、作物の栽

培について理解し、基礎的な知

識を身に付けている。

授業観察

ノート

レポート

定期考査

2学期

栽培と飼

育 の 基

礎、栽培

と飼育の

プロジェ

クト

○プロジェクトのまとめ

○ダイコン・ハクサイ

性質と形態

課題設定と栽培計画

栽培の実際

加工と利用

○プロジェクトのまとめ

a:作物の栽培について関心をも

ち、意欲的に学習に取り組もう

としている。

b:作物の栽培について、課題を見

い出し、その解決をめざして思

考を深め、判断・表現する姿が

見られる。

c:作物の栽培について、基礎的な

技術を身に付け、その技術を活

用している。

d:作物の栽培について理解し、基

礎的な知識を身に付けている。

授業観察

ノート

レポート

定期考査

3学期

環境の調

査と環境

保全

私たちの

暮 ら し と

農業・農

○環境の調査

土壌の構造

土壌の三相分布調査

○暮らしと農業・農村

人間と植物・動物との

かかわり

農業・農村の役割

農業とエネルギー

a:環境や農業・農村について関心

を持ち、意欲的に学習に取り組

もうとしている。

b:環境や農業・農村について、課

題を見い出し、その解決をめざ

して思考を深め、判断・表現す

る姿が見られる。

c:環境を調査し、農業・農村を取

り巻く諸課題について検討す

る基礎的な技術を身に付け、そ

の技術を活用している。

d:環境や農業・農村について理解

し、基礎的な知識を身に付けて

いる。

授業観察

ノート

レポート

定期考査

※ 表中の観点について a:関心・意欲・態度 b:思考・判断・表現

c:技能 d:知識・理解

※ 原則として一つの単元(題材)で全ての観点について評価することとなるが、学習内容(小単元)

の各項目において重点的に評価を行う観点(もしくは重み付けを行う観点)について○を付けて

いる。

Page 77: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

74

13 工業

学校番号

平成○○年度 工業科(機械系)

教科 工業 科目 機械実習Ⅰ(加工) 単位数 3単位 年次 2年次

使用教科書 ○○○○「○○○○○」 (○○出版)

副教材等 ○○○○ (○○出版)

1 担当者からのメッセージ(学習方法等)

機械実習は、単に機器、装置のオペレート技術や、職業的技能を身に付けるだけではなく、安全

衛生(5Sや報連相など)、技術者としての倫理観、環境及びエネルギーへの配慮について総合

的に理解し、産業界を支える人材となることが目標です。実習の中では、機械製図や、機械設計、

機械工作などの専門に関する座学や、理科、数学などの教科で学んだことを活用し、学習の効果

を高めるよう工夫しましょう。

2 学習の到達目標

金属加工や接合、鋳造に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ、現代社会における工業

の意義や役割を理解させるとともに、環境及びエネルギーに配慮しつつ、工業技術の諸問題を主

体的、合理的に、かつ倫理観をもって解決し、工業と社会の発展を図る創造的な能力と実践的な

態度を育てる。

3 学習評価(評価規準と評価方法)

点 a:関心・意欲・態度 b:思考・判断・表現 c:技能 d:知識・理解

観点の趣旨

機械加工に関する

課題について関心

をもち、その改善・

向上をめざして主

体的に取り組もう

とするとともに、実

践的な態度を身に

付けている。

機械加工に関する諸

課題の解決をめざし

て思考を深め、基礎

的・基本的な知識と技

術を基に、技術者とし

て適切に判断し、表現

する創造的な能力を

身に付けている。

機械加工に関する

基礎的・基本的な技

術を身に付け、環境

に配慮し、ものづく

りを合理的に計画

し、その技術を適切

に活用している。

機械加工に関する基

礎的・基本的な知識

を身に付け、現代社

会における工業の意

義や役割を理解して

いる。

評価方法

学習状況の観察

ワークシートの記

製作品

観察記録表

レポート、発表

自己評価・相互評価

学習状況の観察

ワークシートの記述

製作品

観察記録表

レポート、発表

自己評価・相互評価

学習状況の観察

製作品

観察記録表

レ ポ ー ト 自 己 評

価・相互評価 等

学習状況の観察

ワークシートの記述

製作品

観察記録表

レポート、発表

自己評価・相互評価

上に示す観点に基づいて、学習のまとまりごとに評価し、学年末に5段階の評定にまとめます。

学習内容に応じて、それぞれの観点を適切に配分し、評価します。

Page 78: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

75

4 学習の活動

ローテーション

単元名

学習内容

主な評価の観点

単元(題材)の評価規準 評価方法 a b c d

パート1

汎用旋盤

・切削の原理

・身近な製品との関連

観察

・切削工具の選択

・作品の評価と成果表

・安全作業、報連相

a:装置の仕組みや、他の加工方法との

関連に関心を持ち、意欲的に取り組

んでいる。

また、教員、グループ員に適時、的

確に状況を報告し、安全に作業を進

めることができる。

b:加工条件の違いが加工面仕上がり

や刃物の寿命(破損)などに与える

影響を見い出し、その解決に向け条

件設定する能力が身に付いている。

c:旋盤加工について、基礎的・基本的

な技術を身に付けるとともに、加工

手順(工程)を合理的に計画するこ

とができている。

d:旋盤加工に関する基礎的・基本的な

知識を身に付け、現代社会における

汎用加工作業の意義や役割を理解

している。

学習状況の観

ワークシートの

記述

製作品

観察記録表

レポート、発表

自己評価・相

互評価 等

パート2

フライス盤

・切削の原理

・身近な製品との関連

観察

・切削工具の選択

・作品の評価と成果表

・安全作業、報連相

a:装置の仕組みや、他の加工方法との

関連に関心を持ち、意欲的に取り組

み、安全に作業を進めることができ

る。

また、教員、グループ員に適時、的

確に状況を報告し、安全に作業を進

めることができる。

b:加工条件の違いが加工面仕上がり

や刃物の寿命(破損)などに与える

影響を判断し、その解決に向け条件

設定する能力が身に付いている。

c:基礎的・基本的な技術を身に付ける

とともに、加工手順(工程)を合理

的に計画することができている。

d:基礎的・基本的な知識を身に付け、

現代社会における汎用加工作業の

意義や役割を理解している。

学習状況の観

ワークシートの

記述

製作品

観察記録表

レポート、発表

自己評価・相

互評価 等

Page 79: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

76

パート3

溶接

・溶接の原理

・身近な製品との関連

観察

・作品の評価と成果表

・安全作業、報連相の

実践

a:ガス溶接、アーク溶接の原理や装置

のしくみに関心を持ち、接着やボル

ト固定などの他の接合方法との違

いに関心をもち、意欲的に取り組も

うとしている。また、教員、グルー

プ員に適時、的確に状況を報告し、

安全に作業を進めることができる。

b:炎の色や大きさ、また電流値や溶接

棒の太さや材質が溶接強度や溶け

込みに与える影響を判断し、トーチ

や溶接棒の送り速度に反映する能

力が身に付いている。

c:基礎的・基本的な技術を身に付ける

とともに、集合装置の取り扱いや、

感電防止装置のチェックなどが手

順通りに実行できている。

母材の材質、厚み、作業環境から適

切な溶接方法を選択できる

d:基礎的・基本的な知識を身に付け、

現代社会における溶接の意義や役

割を理解している。

学習状況の観

ワークシートの

記述

製作品

観察記録表

レポート、発表

自己評価・相

互評価 等

パート4

鋳造

・鋳造の原理

・身近な製品との関連

観察

・作品の評価と成果表

・生産性向上の考察

・安全作業、報連相の

実践

a:【自動車のクランクケースを例に】

追加工(機械加工面)と鋳肌面の違

いに着目し、追加工の必要性や目的

に関心を持つ。また、教員、グルー

プ員に適時、的確に状況を報告し、

安全に作業を進めることができる。

b:鋳物砂に含ませる水分量が、型の強

度に与える影響を判断し、適切な水

分量を触感により調整できる。ま

た、溶湯の流れを予測して、湯口や

押湯の適所に設定できる。

c:基礎的・基本的な技術を身に付ける

とともに、後工程(機械加工による

追加工)を考慮した形状を合理的に

計画することができている。

d:基礎的・基本的な知識を身に付け、

現代社会における砂型鋳物作業の

意義や役割を理解している。

学習状況の観

ワークシートの

記述

製作品

観察記録表

レポート、発表

自己評価・相

互評価 等

※ 表中の観点について a:関心・意欲・態度 b:思考・判断・表現

c:技能 d:知識・理解

※ 原則として一つの単元(題材)で全ての観点について評価することとなるが、学習内容(小単元)

の各項目において重点的に評価を行う観点(もしくは重み付けを行う観点)について○を付けて

いる。

Page 80: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

77

14 商業

平成○○年度 商業科

教科 商業 科目 ビジネス基礎 単位数 2単位 年次 1年次

使用教科書 「○○○○」(○○○○)

副教材等 「○○○○」(○○○○)

1 担当者からのメッセージ(学習方法等)

・商業の学習内容の土台である「マーケティング分野」「ビジネス経済分野」「会計分野」「ビ

ジネス情報分野」を学びます。

・ビジネスに対する心構えやマナーを身に付けるために、課題意識をもって積極的に授業に参加

しましょう。

・現在の日本や世界で起こっている経済やビジネスの事柄に関心を持つことが大切です。最低で

も1日 15分程度は新聞報道やテレビニュース等に気を配ってください。

2 学習の到達目標

ビジネスに関する基礎的な知識と技術を習得し、経済社会の一員としての望ましい心構えを身に付け

るとともに、ビジネスの諸活動に適切に対応する能力と態度が育まれることを目標とします。

3 学習評価(評価規準と評価方法)

点 a:関心・意欲・態度 b:思考・判断・表現 c:技能 d:知識・理解

観点の趣旨

ビジネスについて関心

を持ち、ビジネスの諸

活動への適切な対応を

めざして主体的に取り

組もうとするととも

に、経済社会の一員と

しての望ましい心構え

や実践的な態度を身に

付けている。

ビジネスの諸活動への適

切な対応をめざして思考

を深め、基礎的・基本的

な知識を基に、ビジネス

の諸活動に携わる者とし

て適切に判断し、表現す

る創造的な能力を身に付

けている。

ビジネスに関する

基礎的・基本的な

技術を身に付け、

ビジネスの諸活動

への適切な対応を

合理的に計画し、

その技術を適切に

活用している。

ビジネスに関す

る基礎的・基本

的な知識を身に

付け、経済社会

の一員としての

望ましい心構え

について理解し

ている。

評価方法

ワークシート

レポート

定期考査

レポート

ワークシート

定期考査

実習の観察

定期考査

上に示す観点に基づいて、学習のまとまりごとに評価し、学年末に5段階の評定にまとめます。

学習内容に応じて、それぞれの観点を適切に配分し、評価します。

Page 81: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

78

4 学習の活動

単元名

学習内容

主な評価の観点

単元(題材)の評価規準 評価方法 a b c d

1 商業の学習ガイダンス

・21 世紀にはば

たく

・しっかり楽しく

学んでいこう

a:商業の学習やビジネスの諸活動について関

心を持っている。

b:商業の学習分野と職業との関連及び卒業後

の進路について思考を深め、導き出した考

えを表現している。

c:商業の学習分野と職業に関する資料を収集

し、整理している。

d:商業の学習分野と職業に関する基礎的・基本

的な知識を身に付けている。

ワークシート

1 経済と流通の基礎

・経済のしくみと

ビジネス

・社会の変化と

ビジネスの発

・経済活動と流

○ a:経済について関心を持ち「生産要素の希少

性」「トレード・オフ」等について探究しよ

うとしている。

b:経済活動における流通の意義や役割につい

て思考を深め、基礎的・基本的な知識を基に

適切に判断し、導き出した考えを表現してい

る。

c:企業が行う経済的諸活動に関する資料を収

集し、意味を読み取り、整理している。

d:流通に関する基礎的・基本的な知識を身に付

け、経済活動における流通の意義や役割及び

役割の拡大について理解している。

定期考査

ワークシート

ビジネスの担い手

・ものの生産者

・サービスの生

産者

・小売業者

・卸売業者

・物流業者

・金融業者

・情報通信業者

a:ビジネスの担い手について関心を持ち、その

役割や仕事の概要及び求められる倫理につ

いて探究しようとしている。

b:ビジネスの担い手の役割や仕事の概要及び

求められる倫理について思考を深め、基礎

的・基本的な知識と技能を基に適切に判断

し、導き出した考えを表現している。

c:ビジネスの担い手に関する資料を収集し、得

られた情報の持つ意味を読み取り、整理し

ている。

d:ビジネスの担い手に関する基礎的・基本的な

知識を身に付け、その役割や仕事の概要及

び求められる倫理について理解している。

定期考査

レポート

Page 82: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

79

※ 表中の観点について a:関心・意欲・態度 b:思考・判断・表現

c:技能 d:知識・理解

※ 原則として一つの単元(題材)で全ての観点について評価することとなるが、学習内容(小単元)

の各項目において重点的に評価を行う観点(もしくは重み付けを行う観点)について○を付けて

いる。

2 企業活動の基礎

・ビジネスと企業

・資金調達

・企業活動と税

・雇用

・企業倫理

a:企業活動について関心を持ち、企業に求めら

れる倫理観について探究しようとしている。

b:我が国における雇用形態の特徴と多様化及

び雇用に伴う企業の責任について思考を深

め、基礎的・基本的な知識と技術を基に適切

に判断し、導き出した考えを表現している。

c:企業の形態と経営組織及び企業活動にかか

る税に関する資料を収集し、得られた情報の

持つ意味を読み取り、整理している。

d:企業の形態と経営組織、企業の資金調達及び

企業活動にかかる税等に関する基礎的・基本

的な知識を身に付け、理解している。

定期考査

レポート

2 ビジネスと売買取引

・売買取引の手

・代金決済

○ ○

a:売買取引について関心を持ち、流通活動にお

ける売買契約の意義について探究しようと

している。

b:流通活動における売買契約の意義、条件、締

結と履行について思考を深め、基礎的・基本

的な知識と技術を基に適切に判断し、導き出

した考えを表現している。

c:ビジネス計算に関する基礎的・基本的な技術

を身に付け、適切に活用している。

d:代金決済に関する基礎的・基本的な知識を身

に付け、その手段と仕組みについて理解して

いる。

定期考査

レポート

3 売買に関する計算

・売買に関する

計算の基礎

・売買に関する

計算の応用

3 ビジネスとコミュニケーション

・コミュニケーシ

ョン

・ビジネスマナー

・情報の入手と

活用

a:コミュニケーションについて関心を持ち、ビ

ジネスの諸活動を円滑に行う上でのコミュ

ニケーションの必要性と方法について探究

しようとしている。

b:ビジネスマナーや望ましい人間関係構築の

意義や必要性及びビジネスに対する望まし

い心構えや考え方について思考を深め、基礎

的・基本的な知識と技術を基に適切に判断

し、導き出した考えを表現している。

c:ビジネスマナーに関する基礎的・基本的な技

術を身に付け、適切に活用している。

d:情報の入手と活用に関する基礎的・基本的な

知識を身に付け、ビジネスの諸活動に必要な

情報の所在及び情報の信頼性を見極めるこ

との重要性について理解している。

定期考査

実習の観察

ワークシート

Page 83: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

80

15 福祉

学校番号

平成○○年度 福祉科

教科 福祉 科目 社会福祉基礎 単位数 2単位 年次 2年次

使用教科書 「○○○○」(○○○○)

副教材等 「○○○○」(○○○○)

1 担当者からのメッセージ(学習方法等)

○これから地域社会で生活されている人々の「ふだんのくらしのしあわせ」について、みなさん

と一緒に考えていきましょう。

・社会で起こっている福祉に関する諸問題について、新聞記事、テレビニュース、web等か

ら興味や関心の幅を広げましょう。

・卒業後、福祉・介護・医療・保育分野に進みたい人にとって、必要とする基礎的な社会福祉

に関する知識や技術を学ぶとともに「福祉の心」も育みます。

・夏季休業期間中等を活用して、自分の興味や関心のある福祉分野(児童・障がい・高齢者な

ど)についてボランティア実習に参加します。

2 学習の到達目標

社会福祉に関する基礎的な知識を習得し、現代社会における社会福祉の意義や役割を理解させる

とともに、人間としての尊厳の認識を深め、社会福祉の向上を図る能力と態度を育てることを目

標とします。

3 学習評価(評価規準と評価方法)

点 a:関心・意欲・態度 b.思考・判断・表現 c.技能 d.知識・理解

観点の趣旨

社会福祉に関心を

もち、福祉社会に向

けた課題に主体的

に取り組むととも

に、社会福祉に関す

る幅広い視野と福

祉観や社会福祉の

向上を図る実践的

な態度を身に付け

ている。

日常生活から派生す

る社会福祉に関する

諸課題の解決をめざ

して思考を深め、基

礎的な知識と技術を

基に、福祉に携わる

者として適切に判断

し、表現する創造的

な能力を身に付けて

いる。

社会福祉に関する

基礎的な技術を身

に付け、福祉に関す

る諸活動に対応す

ることをめざして

その技術を適切に

活用している。

現代社会における社

会構造の変容や特色

について理解し、社

会福祉に関する基礎

的な知識を身に付け

るとともに、社会福

祉の意義や役割を理

解している。

評価方法

学習状況の観察

ノートやワークシー

トの記述

ボランティア日誌

ノートやワークシー

トの記述

定期考査等

ノートやワークシ

ートの記述

ボランティア実習

定期考査等

ボランティア日誌

学習状況の観察

ノートやワークシー

トの記述

発表

定期考査等

上に示す観点に基づいて、学習のまとまりごとに評価し、学年末に5段階の評定にまとめます。

学習内容に応じて、それぞれの観点を適切に配分し、評価します。

Page 84: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

81

4 学習の活動

単元名

学習内容

主な評価の観点

単元(題材)の評価規準 評価方法 a b c d

1 生活と福祉

・少子高齢化と人口減少

社会の到来

・地域社会の変化

・生活の変化

・疾病構造の変化と国民

の健康づくり

・人の一生と社会福祉

a:家族や地域の機能と役割の変化、

ライフスタイルの変化や健康に関

する考え方について関心をもち、

生活と福祉について探求しようと

している。

b:家庭生活の機能や概要、少子高齢

化の進行と介護の社会化との関連

について思考を深め、適切な知識

と技術の基に判断し、その過程や

結果を適切に表現している。

c:家庭生活の機能や概要、少子高齢

化の進行と介護の社会化との関連

について様々な資料や情報を収集

し、適切に活用している。

d:家庭生活の機能や概要、少子高齢

化の進行と介護の社会化との関連

について理解し、社会全体で介護

を支える介護の社会化の意義につ

いても理解している。

授業観察

ノート

ワークシート

発表

定期考査

1 社会福祉の理念

・日本国憲法と社会福祉

・現代の福祉理念

・社会福祉を支える諸原理

○ ○

a:日本国憲法や社会福祉法が規定し

ている内容、近年の国際的な福祉

の考え方、我が国の社会保障と社

会福祉制度の関連について関心を

もち、諸課題について探究しよう

としている。

b:日本国憲法や社会福祉法が規定し

ている内容、近年の国際的な福祉

の考え方、我が国の社会保障と社

会福祉制度の関連について思考を

深め、自立生活支援へ変化してき

た過程や結果を適切に表現してい

る。

c:日本国憲法や社会福祉法が規定し

ている内容、近年の国際的な福祉

の考え方、我が国の社会保障と社

会福祉制度の関連についての様々

な資料や情報を収集し、適切に活

用している。

d:日本国憲法が規定している内容、

近年の国際的な福祉の考え方、我

が国の社会保障と社会福祉制度の

関連について理解している。

授業観察

ノート

ワークシート

発表

定期考査

Page 85: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

82

1・2

人間の尊厳と福祉社会の創造

・人間としての尊厳

・自立生活支援

・福祉社会の創造

○ ○

a:人間の尊厳と自立について関心を

もち、日本国憲法などを通して権

利擁護の重要性及び利用者自身の

意思決定を尊重した自立支援の向

上について探究しょうとしてい

る。

b:人間の尊厳と自立について思考を

深め、社会福祉と自立生活支援と

の関わりや利用者の意思決定の尊

重について考察し、その過程や結

果を適切に表現している。

c:人間の尊厳と自立について関心を

もち、日本国憲法などに関する

様々な資料や情報を収集し、適切

に活用している。

d:人間の尊厳と自立について日本国

憲法などを通して理解し、利用者

自身の意思決定を尊重した自立支

援について理解している。

授業観察

ノート

定期考査

ボランティア

日誌

発表

2 子ども家庭福祉

・少子化時代の子ども子

育て支援

・子育て支援と保育

・障がいのある子どもの福

・子どものすこやかな成長

と支援

・市町村と児童相談所の

役割

・社会的養護と児童虐待

への対応

・子どもの貧困とひとり親

家庭の福祉

・子どもの権利と子ども家

庭福祉

a:児童家庭福祉と社会福祉サービス

について関心をもち、各制度が生

まれてきた社会的背景、理念、社

会福祉サービスの現状と課題、人

口の減少状況及び子育て支援の考

え方や施策について探究しようと

している。

b:各制度が生まれてきた社会的背

景、理念、社会福祉サービスの現

状と課題、人口の減少状況及び子

育て支援の考え方や施策について

思考を深め、知識と技術をもとに

判断し、その過程や結果を適切に

表現している。

c:児童家庭福祉と社会福祉サービス

に関する様々な資料や情報を収集

し、適切に活用している。

d:各制度が生まれてきた社会的背

景、社会福祉サービスの現状と課

題、人口の減少状況及び子育て支

援の考え方や施策など児童家庭福

祉と社会福祉サービスについて理

解している。

授業観察

ノート

ワークシート

発表

定期考査

Page 86: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

83

2 障がい者福祉

・障がい者福祉とは

・身体障がい者の現状と

課題

・身体障がい者福祉の推

・障がい者の生活支援

・知的障がい者の現状と

課題

・知的障がい者の在宅支

援と施設の役割

・障がい者グループホー

ム・ケアホーム

・発達障がいをめぐる多様

な課題と支援

・精神保健と精神障がい

・精神障がい者の支援-

長期入院から地域生活

支援へ

・障がい者福祉の今後

a:障がい者福祉と障がい者自立支援

制度について関心をもち、各制度

が生まれてきた社会的背景、理念、

社会福祉サービスの概要と現状に

ついて探究しようとしている。

b:各制度の社会的背景、社会福祉サ

ービスの現状と課題について思考

を深め判断し、その過程や結果を

適切に表現している。

c:障がい者福祉と障がい者自立支援

制度に関する様々な資料や情報を

収集し、適切に活用している。

d:各制度の社会的背景、理念、社会

福祉サービスの現状と課題など障

がい者福祉と障がい者自立支援制

度について理解している。

授業観察

ノート

ワークシート

発表

定期考査

3 高齢者福祉

・人口の高齢化と高齢者

福祉

・高齢者の健康保持と社

会参加

・介護保険制度(1)

・介護保険制度(2)

・高齢者の在宅サービス

(1)

・高齢者の在宅サービス

(2)

・認定症ケア

・介護保険施設

・老人保健施設その他

・高齢者の地域生活を支

える各種サービス

・高齢者福祉の将来~地

域包括ケアの実現へ

a:高齢者福祉と介護保険制度につい

て関心をもち、各制度が生まれて

きた社会的背景、理念、社会福祉

サービスの現状と課題、高齢者虐

待などの問題について探究しよう

としている。

b:各制度の社会的背景、理念、社会

福祉サービスの現状と課題や高齢

者虐待などの問題について思考を

深め、知識と技術を基に判断し、

その過程や結果を適切に表現して

いる。

c:高齢者福祉と介護保険制度に関す

る様々な資料や情報を収集し、適

切に活用している。

d:各制度が生まれてきた社会的背

景、理念、社会福祉サービスの現

状と課題、高齢者虐待など、高齢

者福祉と介護保険制度について理

解している。

授業観察

ノート

ワークシート

発表

定期考査

※ 表中の観点について a:関心・意欲・態度 b:思考・判断・表現

c:技能 d:知識・理解

※ 原則として一つの単元(題材)で全ての観点について評価することとなるが、学習内容(小単元)

の各項目において重点的に評価を行う観点(もしくは重み付けを行う観点)について○を付けて

いる。

Page 87: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

84

Ⅵ Q&A

【学習評価について】

○ 昭和 53年の高等学校学習指導要領改訂に伴う指導要録の見直しにおいて、「各教科・科目の評定

については学習指導要領に定める各教科・科目の目標に基づき、学校が地域や生徒の実態に即して

設定した当該教科・科目の目標や内容に照らして行うこと」とされ、「評定に当たっては各教科の

観点を参考とし、一部の観点に偏した評定が行われることのないように十分留意すること」とされ

ました。

その後、平成 11 年の高等学校学習指導要領改訂に伴う指導要録の見直しにおいて、観点別学習

状況の評価については、科目のねらいや特性を勘案した具体的な評価規準を設定して行うことを求

めています。

現行の学習指導要領における学習評価については、引き続き目標に準拠した評価と観点別学習状

況の評価を着実に実施することとされています。

○ 小・中学校については、昭和 55 年までは集団に準拠した評価による評定と児童生徒自身につい

ての所見の記入という形式でしたが、昭和 55 年の指導要録の改訂において、集団に準拠した評価

による評定と並行して、目標に準拠した評価としての観点別評価を実施することになりました。

さらに平成3年の指導要録の改訂では、観点別評価を各教科の評価の基本とし、評定と所見を併

用することになりました。

その後、平成 13 年の指導要録の改訂では、評定も集団に準拠した評価から目標に準拠した評価

に改められ、学習評価はすべて目標に準拠した評価として行われることとなりました。

○ 高等学校については、平成3年に小・中学校の評価の中心が観点別評価に移った後も、主に評定

による評価として実施されてきました。

しかし平成 13年の指導要録の改訂では、「評定に当たっては、ペーパーテスト等による知識や技

能のみの評価など一部の観点に偏した評定が行われることのないように、『関心・意欲・態度』、『思

考・判断』、『技能・表現』、『知識・理解』の4つの観点による評価を十分踏まえながら評定を行っ

ていく」ことが示され、評定は観点別評価を踏まえて行うことが明記されています。

その後、平成 22年の指導要録の改訂では、「各教科・科目の評定については、観点別学習状況の

評価を引き続き十分踏まえること」とされ、同様の趣旨が引き継がれています。とはいえ、高校で

は、指導要録の参考様式に記載欄がなく、評定以外には「総合所見及び指導上参考となる諸事項」

の欄があるのみです。

Q1 高等学校における学習評価は、これまでどのように見直されてきたのですか。

Q2 指導要録等の評価については、これまでどのように見直されてきたのですか。

Page 88: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

85

○ 学習評価については、きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を

図るため、知識や技能のみの評価など一部の観点に偏した評価が行われることのないように、「関

心・意欲・態度」、「思考・判断・表現」、「技能」及び「知識・理解」といった観点別に評価を行い、

それを十分踏まえながら評定を行う必要があります。

特に、専門教科の学習評価については、各教科・科目で実験や実習を重視していることから、ペ

ーパーテストを中心としていわゆる平常点を加味した、成績付けのための評価ではなく、実験や実

習の学習状況についても十分踏まえた上で評価を行う必要があります。

そして、その結果を授業改善や個に応じた指導の充実、指導計画等の改善につなげていくことが

重要です。

【「指導と評価の年間計画(シラバス)」の作成について】

○ 従来の「指導と評価の年間計画(シラバス)」については、特に様式を定めておらず、以下に示

す「基本的な項目」の内容を必ず記載すること、また、必要に応じて「特色ある項目」を記載する

こととしていました。

「基本的な項目」

1 各教科の科目構成等の全体像 学年や系・系列に応じた設置科目の一覧、科目の設置学年

と単位数等の記載

2 各教科・各科目の学習到達目標 学習の後に到達すべき学力等についての記載

3 指導計画 学習のねらい、学習内容、学習形態、進度等に関する記載

4 評価の観点・方法 評価の観点や評価方法等の具体的な内容の記載

「特色ある項目」

1 使用教材 教科書、副教材等についての記載

2 授業の進め方 学習目標の達成に向けた具体的な授業方法等についての

記載

3 定期テスト(考査)の情報 定期テスト(考査)の範囲等についての記載

4 課題・提出物等の情報 学習活動の中で示される課題や提出物等に関する記載

5 学習上の留意点 学習者に対する要望や注意点についての記載

6 家庭や地域社会からの学習サ

ポート

家庭や地域社会等との協力内容や協力体制等についての

記載

7 その他 各学校や地域、生徒の実態等に応じた内容の記載

Q4 従来の「指導と評価の年間計画(シラバス)」と今回提出を求められている観点別学習状況の

評価を踏まえた「指導と評価の年間計画(シラバス)」の違いは何ですか。

Q3 専門教科の学習評価についてどのような点に留意したらよいでしょうか。

Page 89: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

86

○ 今回の観点別学習状況の評価を踏まえた「指導と評価の年間計画(シラバス)」では、以下のと

おり、その中の「評価の観点・方法」の記述を充実させるとともに、「学習上の留意点」として担

当者からのメッセージ(学習方法等)を記述することとしました。

「内容をより充実させる項目」

評価の観点・方法

・「関心・意欲・態度」、「思考・判断・表現」、「技能」及び「知識・理解」な

ど、教科別の評価の観点を記載

・観点別に観点の趣旨を記載

・観点別に主たる評価方法について記載

・各単元の学習内容において特に重点的に評価を行う観点を示す(○印など)

・各単元の学習内容に対する主な評価方法を記載

・各単元の主な評価規準として、学習到達目標が実現された状態を想定し、教

科の観点別にその状況を具体的に示したものを記載

学習上の留意点 担当者からのメッセージとして、学習者に対する要望や注意点のほか、学習方

法などについて記載

○ 観点別学習状況の評価を踏まえた「指導と評価の年間計画(シラバス)」については、本手引き

で示している様式を「標準形」とします。

これまで独自に工夫しながら目標に準拠した評価や観点別学習状況の評価を実施してきた学校

がこれまでの様式を継続して使用したいという場合は、高等学校課教務グループへご相談ください。

現在提出されている様式を確認のうえ、最低限必要であると考える記述すべき項目がすべて盛り

込まれていると判断する場合には、継続して使用することを認めたいと考えています。

○ 高等学校学習指導要領に記載されている各学科に共通する各教科・科目及び主として専門学科に

おいて開設される各教科・科目については、観点別学習状況の評価を踏まえた「指導と評価の年間

計画(シラバス)」を作成のうえ、提出していただきます。なお、学校設定科目及び学校設定教科

に関する科目については、これまでどおりとします。

○ 現在、学校設定科目及び学校設定教科に関する科目の届け出様式(「学校設定科目」届(指導と

評価の年間計画)、「学校設定教科に関する科目」届(指導と評価の年間計画))については、見直

す方向で検討中です。ただし、平成 29 年度に開設する学校設定科目及び学校設定教科に関する科

目の届け出様式については、これまでと変更することはありません。

Q6 開設しているすべての科目について、観点別学習状況の評価を踏まえた「指導と評価の年間

計画(シラバス)」を提出しなければならないのですか。

Q5 来年度から提出する観点別学習状況の評価を踏まえた「指導と評価の年間計画(シラバス)」

については、必ず手引きに示されている様式を使用しなければならないのですか。

Page 90: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

87

○ 学校設定科目及び学校設定教科に関する科目を除く各教科・科目の「指導と評価の年間計画(シ

ラバス)」の提出期限は、例年4月 20日前後としています。

○ 来年度も同様の時期を想定しています。

○ 観点別学習状況の評価を踏まえた「指導と評価の年間計画(シラバス)」を作成することで、よ

り一層の授業改善を図ることができます。年間の授業の計画段階から学習を通じて育成したい資

質・能力が明確になり、それに応じた学習方法、学習評価を選択することにつながります。すなわ

ち、何を身に付けさせたいかという教育の成果から逆向きに設計し、また指導が行われた後で考え

がちな評価方法を先に構想することによって、一層の授業目標の明確化を図ることができるのです。

○ 「Ⅰ はじめに」にも記述したとおり、英語科については文部科学省の提言を踏まえ、今年度か

ら、各学校が生徒の実態等に応じて「CAN-DOリスト」の形で学習到達目標を設定し、その目標に基

づいた「指導と評価の年間計画(シラバス)」を提出することとしました。

○ また、現在、次期学習指導要領に向け議論が進められており、今後より一層、アクティブ・ラー

ニングの視点からの不断の授業改善が求められます。そうした学習を通じて育成される資質・能力

を的確に評価するためには、観点ごとの評価をバランスよく実施することが不可欠となります。

そこで、各学校において、課題の発見と解決に向けて主体的・対話的で深い学びの充実が図られ

ることを期待し、観点別学習状況の評価の実施を推進するため、来年度から観点別学習状況の評価

を踏まえた「指導と評価の年間計画(シラバス)」の提出を求めることとしました。

○ 担当者からのメッセージとして、授業の進め方や学習方法のほか、生徒に対する要望や注意点な

どについて記入いただきたいと考えています。

Q9 担当者からのメッセージ(学習方法等)の欄には何を記入するのですか。教育庁に提出する

様式に担当者からのメッセージ(学習方法等)は必要ないのではないですか。

Q7 観点別学習状況の評価を踏まえた「指導と評価の年間計画(シラバス)」の提出時期はいつに

なりますか。

Q8 なぜ来年度から観点別学習状況の評価を踏まえた「指導と評価の年間計画(シラバス)」の提

出を求めるのですか。

Page 91: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

88

○ 担当者からのメッセージ(学習方法等)を生徒や保護者に示し、授業の進め方、学習方法、生徒

が注意すべきことなどを共有することは大切です。生徒に学習意欲の向上を促す契機となるととも

に、生徒や保護者にとって評価の信頼性を高める契機となることが期待されます。

○ 英語科においては、今年度と同じ様式にて提出いただいて結構です。昨年度指示したとおり、

「CAN-DOリスト」の形で学習到達目標を設定し、その目標に基づいた「指導と評価の年間計画(シ

ラバス)」を提出して下さい。

○ 生徒の学習状況として、学習指導のねらいが実現された状態を具体的な記述として示したものを

「評価規準」、作成した評価規準について、どの程度その状態に到達したかを判断する尺度を示し

たものを「評価基準」といいます。

○ ある単元(題材)において、あまりにも多くの評価規準を設定したり、多くの評価方法を組み合

わせたりすることは、評価を行うこと自体が大きな負担となり、その結果を後の学習指導の改善に

生かすことが十分できなくなる恐れがあります。

また、授業改善のための評価は、日常的に行われることが重要ですが、指導後の生徒の状況を記

録するための評価を行う際には、単元(題材)等のある程度長い区切りの中で適切に設定した時期

において、「おおむね満足できる」状況等にあるかどうかを評価することが必要です。

○ 原則として、それぞれの単元(題材)ですべての観点について評価することとなりますが、学習

内容の各項目において特に重点的に評価を行う観点について○印を付けることとしています。

あくまでも、〇印は重みづけであり、〇印の観点のみで評価を行うわけではありません。

Q13 観点別に学習状況を評価するとありますが、それぞれの観点の線引きは難しいのではないです

か。

Q12 単元(題材)における観点別学習状況の評価の留意点は、どのようなことですか。

Q11 本文中に記述のある「評価規準」と「評価基準」の違いは何ですか。

Q10 英語科については他教科と異なりますが、今年度作成した様式により、「指導と評価の年間計

画(シラバス)」を提出してもよいのですか。

Page 92: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

89

【その他】

○ シラバスは、各科目の詳細な授業計画として学習者が利用するだけではなく、教員相互の授業内

容の調整、さらには家庭や地域社会への情報提示方法の一つとして開かれた学校づくりに活用する

ことができます。学校がシラバスを通して教育内容を公開することは、生徒・保護者や地域社会か

らの理解と信頼を得ることにつながります。「学校教育法」の一部改正(平成 19年6月 27日施行)

により、各学校には教育活動その他の学校運営の状況について評価を行うことや、その情報を積極

的に提供することが求められています。シラバスを公開することは、各学校にとって、有効な情報

提供手段の一つです。

○ また、各教科・科目の目標に照らし、「関心・意欲・態度」、「思考・判断・表現」、「技能」、「知

識・理解」などの観点ごとに評価を行い、生徒の学習状況を分析的に捉え、きめの細かい学習指導

と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図ることが求められています。観点別学習状況の評価

を踏まえた「指導と評価の年間計画(シラバス)」については、授業を振り返る際に、「知識・理解」

や「技能」に偏った評価を行っていないか、目標を実現するのにふさわしい学習活動や教材等を取

り上げているかなどを判断する材料となります。

○ 「指導と評価の年間計画(シラバス)」については、生徒や保護者に配付したり、Webページ

に掲載するなど、広く公表することが望まれます。

○ 教員にとって「指導と評価の年間計画(シラバス)」は、自らの授業方法や学習評価方法を改善

するための重要な判断材料の一つであり、教育活動の質的向上を図る手がかりになるものです。

学習到達目標の実現状況を見る評価を計画的に行うことで、「思考力・判断力・表現力」や「関

心・意欲・態度」を含め4つの観点を統合的にバランス良く評価できる授業、すなわち、生徒が受

け身ではなく、課題の発見と解決に向けて主体的・協働的に学ぶことができる授業を計画的に実施

することができます。

また、評価を観点別に行うことで、学習到達目標の実現状況が不十分であった場合、どの点が不

十分であったのか分析的に捉えることができ、各教員が指導の在り方について工夫改善を図り、よ

り効果的な指導を行えるようになることが期待できます。

Q15 観点別学習状況の評価を踏まえた「指導と評価の年間計画(シラバス)」を導入することが、

どのように授業改善につながりますか。

Q14 観点別学習状況の評価を踏まえた「指導と評価の年間計画(シラバス)」をどのように活用す

れば良いですか。

Page 93: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

90

Ⅶ 参考資料・参考文献

【通知など】

■文部科学省

「児童生徒の学習評価の在り方について(報告)」(平成 22年3月 24日)

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/004/gaiyou/1292163.htm

「小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校等における児童生徒の学習評価及び指導要録の改善

等について(通知)」(平成 22年5月 11日)

http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/1292898.htm

【評価方法に関する資料など】

■文部科学省

高等学校学習指導要領(ポイント、本文、解説等)

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/1304427.htm

言語活動の充実に関する指導事例集【高等学校版】(平成 24年6月)

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/gengo/1322283.htm

■国立教育政策研究所

評価規準の作成、評価方法等の工夫改善のための参考資料

○ 高等学校「共通教科」 (平成 24年7月)

○ 高等学校「専門教科」 (平成 25年3月)

http://www.nier.go.jp/kaihatsu/shidousiryou.html

【次期学習指導要領改訂に向けた国の動きなど】

■文部科学省

教育課程企画特別部会における論点整理について(報告) (平成 27年8月 26日)

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/053/sonota/1361117.htm

高大接続システム改革会議「最終報告」 (平成 28年3月 31日)

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shougai/033/toushin/1369233.htm

次期学習指導要領等に向けたこれまでの審議のまとめについて(報告) (平成 28年8月 26日)

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/004/gaiyou/1377051.htm

【他の都道府県教育委員会が作成した資料】

神奈川県教育委員会「学習評価の手引き」 (平成 25年1月)

http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f460124/

愛媛県教育委員会「学習評価及び指導要録の改善等に関する指導資料」 (平成 23年2月)

http://ehime-c.esnet.ed.jp/gimu/src/02shidou/05hyouka/hyouka_youroku/index.html

(平成 28年 10月 24日現在のURL)

Page 94: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

91

Ⅷ おわりに

相対性理論で有名な物理学者アインシュタインが、「Education is what remains after one has

forgotten everything he learned in school. The aim must be the training of independently acting

and thinking individuals who see in the service of the community their highest life problem.

(教育とは、学校で習ったすべてのことを忘れてしまった後に、自分のなかに残るものをいう。そし

て、その力を社会が直面する最重要課題の解決に役立たせるべく、自ら考え行動できる人間をつくる

こと、それが教育の目的といえよう。)」という名言を残しています。

この言葉は、次期学習指導要領改訂に向けた議論の内容とも方向性を同じくするもので、これまで

の「知識・技能」を重視した、一方的な知識伝達型の授業(生徒の受動的な学び)から脱却し、「思

考・判断・表現」を重視した、課題の発見と解決に向けた主体的・対話的で深い学び(いわゆる「ア

クティブ・ラーニング」)(生徒の能動的な学び)を重視すべきであることを示唆しているとも言えま

す。

「アクティブ・ラーニング」については、単にペア・ワークや協同学習などの対話型を取り入れた

形式的なものとして捉えるのではなく、以下のような視点に立って、生徒に質の高い深い学びを引き

出すことが重要となります。

【深 い 学 び】習得・活用・探究という学習プロセスの中で、問題発見・解決を念頭に置いた深

い学びの過程が実現できているかどうか

【対話的な学び】他者との協働や外界との相互作用を通じて、自らの考えを広げ深める、対話的な

学びの過程が実現できているかどうか

【主体的な学び】生徒が見通しを持って粘り強く取り組み、自らの学習活動を振り返って次につな

げる、主体的な学びの過程が実現できているかどうか

「アクティブ・ラーニング」の実現には、教員自身が「アクティブ・ラーニング」について理解を

深め、また経験することが必要ですが、本手引きで示している「指導と評価の年間計画(シラバス)」

を作成していく過程そのものが、教員自身のアクティブ・ラーニングになると考えます。ぜひ、この

機会に自ら担当する教科・科目について、これまでの指導内容・指導方法を振り返り、より優れた授

業を創り上げるよう工夫・改善してください。

生徒たちの学校生活の大半は授業で成り立っています。授業を「楽しいもの」、「充実したもの」に

することは、生徒たち自身の学校生活を「楽しいもの」、「充実したもの」へと導きます。さらに、生

徒が目的をもって学ぶことは、学力向上はもちろんのこと、中途退学や不登校の防止にもつながりま

す。情報化・グローバル化が急激に進展する不透明な時代を、たくましく、しなやかに生きていく人

材を育てる「わかる授業」の実現に向け、尽力していただくことを期待しています。

Page 95: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導
Page 96: 「観点別学習状況の評価」 実施の手引き › attach › 29196 › 00000000 › guideline...3 (3) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価 きめの細かい学習指導の充実と生徒一人ひとりの学習内容の確実な定着を図るため、学習指導

大阪府教育庁教育振興室高等学校課 平成 28年 10月発行

〒540-8571 大阪市中央区大手前二丁目 TEL06(6941)0351

ホームページアドレス http://www.pref.osaka.lg.jp/kyoikusomu/homepage/index.html

電子メール [email protected]

大阪府