有限会社三立 - エコアクション21 中央 ... ·...

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レポート発行期日 丨2019年10月01TEL: (0238) 88-1646 FAX: (0238) 88-1701 993-0075 山形県長井市成田700-2 2018年度 環境経営レポート 2018年度取組期間丨201891日~2019831有限会社三立 認証番号 0008564

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レポート発行期日 丨2019年10月01日

TEL: (0238) 88-1646 FAX: (0238) 88-1701

〒993-0075 山形県長井市成田700-2

2018年度

環境経営レポート2018年度取組期間丨2018年9月1日~2019年8月31日

有限会社三立

認証番号0008564

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1. 組織の概要(事業所名、所在地、事業内容、事業規模) …………………… 1

2. 対象範囲 (エコアクション21推進体制図) ………………………… 2

3. 環境経営方針(基本理念・行動方針) …………………… 3

4. 環境経営目標 (環境負荷の現状と推移) ………………… 4~7

※「環境経営目標」の順番は、二酸化炭素排出に関係の深い項目の順序へと変更しています。(社内からの提案による)

5. 環境経営計画 ………………………………… 8~18

6. 環境経営計画に基づき実施した取組内容 …………………………………… 19~26

7. 環境経営目標及び環境経営計画の実績・取組結果とその評価並びに次年度の環境経営目標及び環境経営計画 ………………… 27~28・ 緊急事態発生への対応記録 ……………………………… 29・ 問題点の是正処置 ……………………………… 30

8. 環境関連法規などの遵守状況の確認及び評価の結果、並びに違反、訴訟などの有無 …………………………… 31

・環境教育(社内・社外) ………………………………… 32~33・ 環境コミュニケーション(外部・内部) ………………………………………… 34

9. 代表者による全体の評価と見直し記録 …………………………………… 35・ 編集後記 ………………………………………… 35・ 環境経営レポートの公表 ………………………………………… 36

表紙写真:長井橋からの最上川

実績等の色分け 当社独自の取組 参考情報 環境問題

赤色系文字・背景青色系文字・背景

赤:未達成 青:達成など 当社独自のものと思われる取組に表示

環境目標に関連する各種情報のご紹介

現在の地球の環境問題のご紹介

参 考 情 報現在の環境問題

●環境経営レポート内の各種表記についての説明

三立独自の取組手段

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1. 事業者名及び代表者名 |有限会社 三立(旧 鈴木製作所)代表取締役社長 鈴木 祐一

2. 所在地(1) 本社工場

〒993-0075 山形県長井市成田700-2(あかしあ産業団地内)℡電話 : (0238) 88-1646 Fax : (0238) 88-1701

(2) 第二工場〒993-0033 山形県長井市今泉1371 (サンリット工業株式会社様 構内)

℡電話 : (0238) 88-9992 Fax : (0238) 88-9953

3. 環境管理責任者氏名、及び担当者連絡先(1) 環境管理責任者、及び連絡担当者|環境管理責任者 阿部 英治(2) 連絡先|電話:(0238) 88-1646 FAX:(0238) 88-1701(3) E-mail|[email protected]

4. 設立年月|平成2年10月(法人設立|平成16年9月)

5. 事業活動の内容(1) 本社工場

PC周辺機器のリユース検査、ガラスレンズの組立、調整、検査とセル方式での各種組立作業

(2) 第二工場アルミ製品の加工、組立、検査。樹脂成形品の加工、仕上げ、検査。

1

6. 事業規模(1) 資本金:9,000 千円

(2) 売上高:308,891 千円(2018年9月1日~2019年8月31日)(3) 従業員数:80名

有限会社三立 本社工場

●有限会社三立の決算期は、9月1日~翌年 8月31日です。

長井市の花 アヤメ

長井市の位置

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1. 認証・登録範囲有限会社 三立 本社工場(長井市成田)の全組織を対象とします。※他社構内で運営する製造部(第二工場)は、他社の管理下で

ISO14001に準じた活動を行っている為、範囲には含みません。

【エコアクション21推進体制図】当社では、下記の体制によりエコアクション21の推進を図っています。また、社内に「環境推進委員会」を設置し定期的に会議を開催し、現状の問題点の把握や、改善策の検討と実施を行っています。

職 名 役 割 ・ 責 任 ・ 権 限

代表者 代表取締役社長

環境経営に関する統括責任環境経営システムの実施に必要な資源を準備環境管理責任者を任命環境経営方針の策定環境関連文書の承認代表者による全体の評価と見直し実施

環境管理責任者環境経営システムの構築、実施、管理環境関連文書の確認環境活動の取組状況を代表者へ報告環境経営レポートの確認

環境管理事務局

環境管理責任者の補佐、環境推進委員会の事務局担当環境関連文書の作成、環境活動の実績集計外部コミュニケーション窓口担当環境経営レポートの作成と公表

各部門長

自部門における環境経営システムの実施環境経営方針の周知 従業員への教育訓練各手順書の作成、テスト訓練の実施、記録の作成保管問題点の発見と是正、予防処置の実施

全従業員 環境経営方針の理解と環境への取組の重要性を自覚決められた事を守り、自主的・積極的に環境活動へ参加

代表者

環境管理責任者

環境事務局

総務部 製造部技術部

従業員 従業員従業員

代表者を含む環境推進委員による「環境推進委員会」を定期的に開催しています。(隔月)

現状の確認・問題点の把握と改善策の検討・実施を行っています。

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有限会社三立は、地球環境の保全を経営の重要な指針と認識し、地域社会及び

地球環境の保全のために、事業活動を通じて全社員が積極的に環境保全活動に取り組みます。

環境経営システム構築の手段としてエコアクション21を導入し、地球温暖化防止、

循環型社会の構築、環境負荷低減の取組等を推進し、環境経営の継続的改善を実施します。

また、全従業員を対象とした環境教育を実施し、3R運動(減らす、繰り返し使用、再資源化)

により省資源・省エネルギーに努めた事業活動を実施して行きます。

※3R (Reduce, Reuse, Recycle)

有限会社三立は、アルミ製品、樹脂成形品、PC周辺機器、ガラスレンズなどの製品の製造及び

販売をする事業活動において、環境に与える影響を出来る限り低減する為に、

以下の活動を実施します。

(1) 環境関連法規や地域条例などを遵守する。

(2) 二酸化炭素排出量の削減に努める。(電力、燃料の省エネ活動推進)

(3) 廃棄物の削減。

(4) 水使用量、紙使用量の削減。

(5) 不良品削減を目指すことによりコスト削減(省エネルギーと廃棄物の削減)

に繋げ、環境保全に努める。

(6) 5Sを推進し、ムリムラムダの追求による作業環境の改善と安全・衛生の維持向上に努める。

(7) 地域環境活動と会社周辺・敷地内の緑化運動に積極的に取組む。

(8) 山形エコアクション21の活動に取組む。

定例集会、また全従業員に配布する「環境経営方針ポケット版」や社内報「三立環境通信」

などにより活動方針を周知徹底すると共に、全従業員が一丸となって環境保全活動を展開し、

環境に対する意識の統一を図ります。

制定 | 2011年12月28日改定 | 2018年09月03日

有限会社三立代表取締役社長

【基本理念】

【行動方針】

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環境負荷の現状と推移

(1) 二酸化炭素排出量と排出源内訳

4

※電力使用に係る「二酸化炭素排出量」(以下、CO2排出量と略す)の実排出係数は、環境省発表に基づき

「平成28年度の電気事業者ごとの実排出係数・調整後排出係数等の公表について」にて公表されている

東北電力株式会社の実排出係数「0.548」(kg-CO2/kWh) を使用しました。

このページ以降、電力使用に伴うCO2排出量の実排出係数は全てこの数値になります。 (2020年度:第18期までこの数値を運用予定)

各エネルギー資源ごとのCO2排出量(単位:kg-CO2)

2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度 2018年度

電力 29,945 24,501 18,189 15,348 17,388 17,544 14,873 16,161 19,555

LPG 4,810 6,581 9,601 8,091 8,399 10,513 13,357 11,284 12,776

灯油 4,269 4,249 5,101 7,912 7,740 6,033 6,579 3,020 6,199

ガソリン 1,878 2,781 2,577 3,527 2,101 2,127 2,524 2,337 2,357

軽油 6,264 5,362 6,141 9,070 9,563 7,516 341 414 310

排出量合計 47,166 43,474 41,609 43,948 45,191 43,733 37,674 33,216 41,197

当社のエコアクション21 認証登録は2012年7月31日です。(2011年度途中からの活動開始)

電力

LPG

灯油

ガソリン

軽油

0

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度 2018年度

年度ごとCO2排出量

(各エネルギーごと推移)EA21

活動開始

電力

47.5%LPG

31.0%

灯油

15.0%

ガソリン

5.7%

軽油

0.8%

2018年度CO2排出量の

各エネルギー内訳

前期は灯油が9.1%でした。その他はほぼ同じです。

前期に比べ、CO2排出量が7,981 kg-CO2 増加となりました。(約124%増)

増加の主な要因は稼働状況の大幅な変動と、特に第16期では冬期間の暖房機器用燃料の

使用量の増加の影響が大きいと考えられます。(下記の各推移グラフを参照下さい。)

第16期中の冬期の降雪量は少なかったのですが、厳しい冷え込みが続いていました。

0

1,000

2,000

3,000

4,000

9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月

(kg-CO2)各エネルギーごとのCO2排出量月ごと推移

電力

灯油

LPG

軽油

0

100,000

200,000

300,000

400,000

500,000

9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月

LPG 月ごと使用量各期推移比較単位:L

12期 13期 14期 15期 16期

0

200

400

600

800

1000

9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月

灯油月ごと使用量各期推移比較単位:L

12期 13期 14期 15期 16期

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(2) 水使用量(地下水使用量)

5

※当社では上水道は使用していません。地下水を使用しています。

製造工程内では水は使用していないため、水の使用は「生活用水」が主となります。

また、使用した後の「排水量」の測定により、水使用量が算出されます。

【第16期の結果】

水の使用量自体は、前期に比べて34.3m3の増加でした。

第16期は稼働状況の変動により人員数が大きく増加したのですが、これが生活用水の

使用量に大きな影響となりました。生活用水の中で、最も使用する割合の多いのはトイレの

水使用になりますが、人員数の増加によりこの使用量も大きく増加したためです。

なお、目標値は稼働状況変動に合わせて第16期中に変更を行ったこともあり

目標値「168.0m3」に対して実績値「166.3m3」となり目標達成となりました!

(リットル換算では、34,300リットルの増加となります。ドラム缶換算では約171本相当となります。)

※体積換算:1m3=1,000リットル(ドラム缶 5本分)

171.5

前期の実績との比較 (m3)

2017年度 2018年度 差異

132.0 166.3 34.3増加262.0 268.0 230.0 235.0 235.0 226.0 156.0 132.0

166.3

0.0

50.0

100.0

150.0

200.0

250.0

300.0

2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度 2018年度

(m3)年度ごと水使用量推移

前期に比べ、水使用量は34.3m3の大きな増加となりました。(約125%増)

稼働状況の変動により、人員数が増え生活用水(主にトイレ)の使用量もそれに伴って

増加したことが要因となります。

期間中、この水使用量の急激な増加を受けて弊社内環境推進委員会に問題を諮り、

現状に合わせた目標値に変更したため、目標も達成となりました。

今後も、実績値を随時確認し大きな変動があった際に、確実に対応を取れるように努めます。

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【第16期の結果】

一般廃棄物の排出量は前期に比べ、20.0kgの増加となりました。

なお、目標値「720.0kg」に対して実績値「680.0kg」となり目標達成となりました。

第16期の期間中、安定した排出量推移となり目標達成に繋がりました。

(3) 廃棄物排出量(一般/産業廃棄物)

6

一般廃棄物は、事務処理から発生する紙ゴミ、食堂から発生する生活ゴミが主なものでした。

今期より、新規事業の開始などもあり梱包材などの排出物が新たに発生しています。

一般廃棄物

産業廃棄物

産業廃棄物は、廃プラスチック類(以下、廃プラ類と省略)と廃油類が対象となります。

【第16期の結果】

廃プラ類の目標値「780kg」に対して、実績値350kgとなり目標達成となりました。

廃油類も、目標値「128g」に対して、実績値72.6kgとなり目標達成となりました。

前期の実績との比較 (kg)

2017年度 2018年度 差異

660.0 680.0 20.0増加130.0 530.0 660.0 830.0 900.0 650.0 660.0

680.0

0

200

400

600

800

1000

2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度 2018年度

(kg)一般廃棄物排出量推移

245

420

2,170

280 350 350

162.0 130.0 72.6

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

2012年度 2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度 2018年度

(kg) 産業廃棄物排出量推移 第16期実績 (kg)

目標値 実績 状況

廃プラ類 780 350 達成

廃油類 128 72.6 達成

(前期の排出量実績がともに無かったため、達成状況としています。)

一般廃棄物は前期に比べ、20.0kgの増加となりました。(約103%増)

ただし、目標値は達成しています。

産業廃棄物は前期は排出実績がありませんでしたが、第16期は廃プラ類、廃油類ともに排出が

ありました。いずれも目標値を達成となりました。突発的な排出を抑えた結果だと思われます。

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※1. 「含有率」はSDS記載の「組成及び成分情報」にて確認しています。

※2. 各化学物質が「第一種指定化学物質」に該当するかの確認は、経済産業省の「第一種指定化学物質リスト」、

並びに各化学物質のSDS内に記載されている「適用法令」にて行っています。

※3. 「保管量」の把握が難しいため、「購入量」で確認をしています。

※4. 「トリエチレンテトラミン」は、上記接着剤には含有されていませんでした。その後、同接着剤の成分の変更があり

含有となり、第16期より確認対象化学物質となりました。

(4) 化学物質使用量(購入量)

7

当社では、PRTR法の「第一種指定化学物質」の対象化学物質の中で

●「酢酸ビニル」 ●「トルエン」 ●「トリエチレンテトラミン」 を含む

溶剤などを使用しています。対象となるものは下記の物質です。

【ホッキョクグマの遠距離移動(温暖化の影響か)】 CNN.co.jp 2019.04.19 より

ロシア極東に生息するホッキョクグマが、餌を求めて生息地から約700キロも離れた集落に迷い込んだとのニュースがありました。住民によると、疲れ切った姿でしたが、人を襲うような様子は見せなかったとのことです。

北極圏では、気候変動の影響で海氷が急減に減少し、ホッキョクグマが餌を求めて長距離を移動するようになっているとのこと。

ホッキョクグマを見かけた女性は「クマは2歳くらい」「普通は3歳くらいまで母親と一緒にいて、単独で生きることにはまだあまり慣れていない」と話しているそうです。

気候変動が原因と見られるホッキョクグマの長距離移動は今回が初めてでは無いとのことです。

今後も気候変動が長期間続くのであれば、更に同様の事件が起こりそうです…

現在の環境問題

化学物質名 Cas No. 含有される溶剤名 含有率 (%) 購入量 (kg) PRTR法

届出対象

トルエン 108-88-3ラッカーシンナー 57

13.984(その内トルエン:

7.970)対象外

酢酸ビニル 108-05-4 ネジロック剤 1% 未満 0 対象外

トリエチレンテトラミン 112-24-3

エポキシ系接着剤 1~10% 0 対象外

【第16期の結果】

各化学物質の使用量(取扱量)は、PRTR法で規定されている「第一種指定化学物質の年間取扱量

:1トン以上」よりもはるかに少ない量であり、届出の対象外となります。

各化学物質の年間使用量(取扱量)は規定の量(第一種指定化学物質の場合:1トン)に

達していないため、「第一種指定化学物質等取扱事業者」(対象化学物質の排出量・

移動量を届け出なければならない事業者)には該当しませんが、自主的に環境目標にも組入れて、

使用量・購入量の把握を実施しています。

各化学物質は全て「SDS」を入手し保管しています。またSDSの更新内容を毎年確認しています。

内容の大幅な変更があった場合は、後述の「SDSまとめ版」等にも反映しています。

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39,024

35,331 32,891

31,351 33,527 34,090 34,664 30,465

38,530

0

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

8期 9期 10期 11期 12期 13期 14期 15期 16期

(KG-CO2) 各期ごとのCO2排出量推移

No. 環境経営目標 目標値 第16期実績値 目標達成判定

1 生産関連のCO2排出量(kg-CO2) 32,600 38,688 6,088 の超過:

未達成

対象となるエネルギー 使用用途

電力 電気機器用電力

LPG GHPエアコン(3台)とガスコンロ用燃料

灯油 (冬期間)暖房機器用燃料

当社では、色々なエネルギーを使用しています。照明や生産工程内の機械を動かすための

電力や、冷暖房用の燃料、また社用車用の燃料などです。

この中で直接生産に関連する3つのエネルギーを対象とし、それらを使用した時に発生する

「二酸化炭素排出量 (kg-CO2)」の削減を環境経営目標に入れています。

第16期は前期に比べて稼働時間が多かったこともあり、それに伴い電力使用量とLPG使用量が大きく増加したため、

二酸化炭素排出量の数値も目標値を超過し、目標未達成となりました。

稼働状況の変動と数値の変化、それに対する改善対応も今後注意して実施します。

対象外のエネルギー(生産に直接関連しない燃料のため)

ガソリン 社用車2台の燃料

軽油 除雪車用の燃料

当社環境推進委員会での取り決めにより、各環境経営目標の順番をCO2排出に関連の深いものの順に変更しました。

●前期に続き、電力とLPGで全体の80%を占めています ●前期排出量の約1.2倍の排出量となっています

実績と課題まとめ

電力

50.8%LPG

33.2%

灯油

16.1%

各エネルギーごとの排出量割合

8

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No. 環境経営目標 目標値 第16期実績値 目標達成判定

電力使用量(kWh)36,000

35,685 目標達成!

電圧:200ボルト(低圧電力)

コンプレッサー(空気圧縮機)

エアコン(GHPエアコン、通常エアコン)

地下水ポンプ

●夏・冬のエアコン使用量がやはり多くなっています ●前期第15期の約1.3倍の使用量となっています

当社で使用する電力は、照明や生産工程内の機械のため、また冷暖房機器の電力としても使用しています。

第16期では、稼働状況の変動に加えて、天候による冷暖房機器の使用頻度が大幅に上がったため

電力使用量も大きく増加しました。

現状のまま推移した場合、期の途中で目標達成がほぼ、困難と予想されたため、

定期的に開催している「環境推進委員会」での取り決めにより目標値を変更しました。

この目標値の修正もあり、第16期は目標を達成となりました。

第17期では、再度稼働状況を考慮しての目標値の設定を実施します。

電圧:100ボルト(従量電灯C)

照明装置

各種電気機器

パソコンなど

0

1,000

2,000

3,000

4,000

'18年9月 10月 11月 12月 '19年1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月

(kWh) 第16期電力使用量内訳 従量電灯C

低圧電力

47,944

64,604

54,744

44,791

33,252

28,059 31,788

29,685

25,165 27,345

35,685

0

20,000

40,000

60,000

80,000

6期 7期 8期 9期 10期 11期 12期 13期 14期 15期 16期

(kWh) 6期~16 期電力使用量(総量)での推移

実績と課題まとめ

2019年1月、目標値を27,000kWh→36,000kWh

に変更!

9

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598 741 774

1,059

1,545

1,302 1,352

1,692

2,124

1,818

2,058

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

第6期 第7期 第8期 第9期 第10期 第11期 第12期 第13期 第14期 第15期 第16期

(KWH) 第6期~第16期 LPG使用量比較

No. 環境経営目標 目標値 第16期実績値 目標達成判定

LPG使用量(m3) 2,000 2,05858 の超過未達成

LPGの使用機器 内 容

ガスコンロ 食堂調理用

GHP(ガスヒートポンプ)エアコン(3台)

GHPエアコン内にあるエンジン用の燃料

「LPGガス」は一般的には家庭で使用するガスコンロ用燃料として知られていますが、

当社では、GHP(ガスヒートポンプ)エアコンの燃料で主に多く使用しています。

設置しているエアコン中、3台がGHPエアコンです。(使用場所は上の表を参照下さい。)

【GHPエアコンの良いところ】

1.エアコン室外機の中の圧縮機を電気では無くガスで動かすので

電力使用量がかなり少なくなる。

2.電気に比べて、エネルギー効率が高い。電気の場合発電所から

当社に来るまでに作った電力の「37%」しか届きませんが

ガスはほぼ100%のエネルギーが届きます。

※参考:アイシン精機HP、ダイキン工業HP、神奈川県LPガス協会HPなど

稼働状況の変動に伴う稼働時間・日数の増加、冬期間の厳しい低温もありGHPエアコンの稼働時間も

増加し、それに伴いLPGガスの使用量も目標値を超過し目標未達成となりました。

●冬期間の使用頻度が増え使用量もかなり増加しました ●増減はありますが、年々増加傾向となっています

GHPエアコン:設置場所・工程

事務棟用 事務室、食堂、応接室

西棟用 EC課工程、ケーブル工程

OM用 OM課組立室

0

100

200

300

400

9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月

(m3 ) LPG使用量第15期と第16期比較15期

16期

3~4人の

家庭での使用量は

毎月「20m3」

程度です

(参考:日本プロパンガス消費者センターHP)

GHPエアコン室外機とガスボンベ

実績と課題まとめ

10

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No. 環境経営目標 目標値 第16期実績値 目標達成判定

紙使用量(束) 72 59 目標達成!

当社では、3サイズのコピー用紙を使用しています。内訳は上の表の通りです。(1束:500枚入り)

第16期は目標値72束(=36,000枚)に対して実績で「59束(=29,500枚)」となり目標達成となりました。

紙使用量の削減は、各取組の実施もあり、ここのところ非常に安定した傾向となっています。

●突発的な使用量増加もなく、年間を通して安定しています

使用している主なコピー用紙

A3用紙 アスクル社:1束500枚

A4用紙 FUJI XEROX社:1束500枚

B5用紙 アスクル社:1束500枚

0

2

4

6

8

10

9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月

( 束数 ) 紙使用量第15期と第16期比較 第15期

第16期

52

59 59

0

20

40

60

80

第14期 第15期 第16期

( 束数 ) 第14期~第16期使用量比較

用紙包装に記載の森林認証制度マークこのマークは、「管理された森林」の木材から作られたことを表します。(勝手にどこかの森から持って来たようなものでは無いと言うことです。)

A4コピー用紙10束の生産に

必要な木の量は??

アカシアの木が1本必要!

(直径30cm高さ20m)

(参考:アスクル社HPより)

実績と課題まとめ

参考情報

11

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当社では「量水器メーター」の数値確認によりよりリアルタイムでの水使用量の確認を行っています。

9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月0.00

5.00

10.00

15.00

20.00

(m3)水使用量第15期と第16期比較 第15期

第16期

No. 環境経営目標 目標値 第16期実績値 目標達成判定

水使用量(m3) 168.0 166.3 目標達成!

当社での水使用量は、「生活用水」のみとなります。(工程内での水の使用はありません。)

生活用水は、主に社員数の増減がその使用量に大きく影響して来ます。第16期は、新しい工程も増え、

それに伴って人員数も多くなりました。結果として第15期に比べて大きく増加(125%)しました。ただし、

第16期の途中で目標値の見直しを実施したこともあり、今期は目標達成となりました。

第17期の目標値も、工場稼働状況も十分に考慮して取り決めます。

●前期使用量に比べ、毎月の使用量が増加していました。●第15期までは減少傾向、ただし第15期から集計方法が変わっており単純な比較はできません。

主な水の使用用途

食堂流し台用

トイレ(大・小)

水道局からの請求は、「量水器」を流れた水の量になります

(参考情報)水の体積換算 (水の質量=1.0)

水の場合のみ。他の液体や固体の場合、物質の質量を計算に入れる必要があります。

水の入るもの ml(ミリリットル)またはL(リットル) m3(立方メートル)

一般的なペットボトル 500 ml / 0.5 L 0.0005 m3

家庭の浴槽/ドラム缶 200 L 0.2 m3

一般的なプール 540,000 L 540 m3

322.0

504.0

262.0 268.0

230.0 235.0 235.0 226.0

156.0132.0

166.3

0.0

100.0

200.0

300.0

400.0

500.0

600.0

6期 7期 8期 9期 10期 11期 12期 13期 14期 15期 16期

(m3) 第6期~第16期水使用量比較

第16期使用量

166.3m3はドラム

缶で約831本分に

相当します

【166.3(使用量) ➗0.2(ドラム缶m3換算)=831.5】

実績と課題まとめ

三立独自の取組手段

12

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No. 環境経営目標 目標値 第16期実績値 目標達成判定

一般廃棄物排出量(kg) 720 680 目標達成!

一般廃棄物の区分は、上記の表の通りです。(各工程内にも区分リストが表示されています)

一般廃棄物も水使用量と同様に、人が増えることに伴って、排出量も増える傾向があります。

第16期は新規の作業工程も増え、そこから発生する梱包材等の増加がありました。

そのため、この梱包材を一般廃棄物では無く「有価物の回収」に廻したりして最大限、

一般廃棄物の排出量を抑えるようにしました。

この結果、人員数は増えましたが排出量は前期第15期数値並みに、抑えることが出来ました。

●特に冬期間の排出を少なく出来ました ●第14期からはわずかに増加しています

一般廃棄物区分

紙ゴミ、布類 紙のゴミ、布のゴミ 文書類 点検表、記録表など

柔らかいプラスチック類 食品トレー、梱包トレーその他の可燃物 これらに属さない

燃やせるゴミビニール類、ゴム類 レジ袋、ゴム製品

0

20

40

60

80

100

120

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

( kg )一般廃棄物排出量推移:2013年~2019年

2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019

0

200

400

600

800

1000

9期 10期 11期 12期 13期 14期 15期 16期

(kg) 第9期~第16期排出量比較

●食品ロスについて:

年間1人あたりの食品ロス量は51キログラムという。コンビニエンスストアやスーパーの店頭で、

小さな変化は始まっている。カルビーやハウス食品といった大手食品メーカーが、スナック菓子や

飲料などの製造年月日の表示を順次、「年月表示」(月まで表示)に切り替えている。

店頭で消費者が1日でも賞味期限の遅い商品を買うような行動を防ぎ、廃棄につながる

商品を減らす狙いだ。 (日本経済新聞 電子版 9/1より)

参考情報●実際の商品の表記:年月までの表示

実績と課題まとめ

13

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No. 環境経営目標 目標値 第16期実績値 目標達成判定

産業廃棄物排出量(kg)

廃プラ類:780

廃油類: 128

廃プラ類:350廃油類:72.6 目標達成!

産業廃棄物は、上記の表の通りです。(各工程内にも区分リストが表示されています)

この中の「廃プラスチック類」と「廃油類(廃棄場所を別に指定しているため、この表にはありません)」を

当社の産業廃棄物排出量の削減目標としています。

●第12期の大きな排出は工場改築に伴う突発的なものです

産業廃棄物区分

木くず 硬質プラスチック類

金属くず ガラス類

組立品類 陶磁器類

産業廃棄物は、作業工程から発生するゴミが主なものになります。

一番に量が多いものは、やはり梱包材などが関連する「硬質プラスチック」です。

第16期は、定期的・計画的な産業廃棄物の排出の実施により、目標達成となりました。

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

第10期 第11期 第12期 第13期 第14期 第15期 第16期

(kg) 第10期~第16期産業廃棄物排出量推移

(廃プラ類/廃油類) 廃プラ類

廃油類

●排出量と体積変換について●

廃プラ類・廃油類ともに実績値の単位は

「kg」で算出しています。

廃棄物処理業者が回収する際の単位は

「廃プラ類:m3」「廃油類:L」です。

目標値の単位のkgに換算するために、

「廃プラ類:0.35(1.0m3で350kg)」

「廃油類:0.90(100Lで90kg)」

の排出係数を使用しています。

(排出係数値はH18年環境省通達のもの)

焼却灰を不法投棄の疑い 大館の製材工場を現場検証

秋田県大館市の製材工場が、ボイラーの焼却灰などの産業廃棄物数十キロを

敷地内に不法投棄した疑いがあるとして、大館署は27日、廃棄物処理法違反

(不法投棄)の疑いで同工場敷地内の現場検証を始めた。

工場周辺では今年5月、原野火災が発生しており、同署は工場敷地内に

あった焼却灰に残っていた火が燃え広がったのが原因とみている。(秋田魁新報:2019年8月27日 掲載)

参考情報

実績と課題まとめ

14

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No. 環境経営目標 目標値 第16期実績値 目標達成判定

社用車の燃費向上

全社員の運転意識向上

エコドライブアンケートによる意識調査など

目標達成!

2019年3月に、エコドライブに関して当社従業員の意識調査を目的とした、

「エコドライブアンケート」を初めて実施しました。アンケートには4つの設問を上げています。

結果として、多くの従業員がエコドライブについての意識を持ち、運転中も実施されていることが分かりました。

エコドライブアンケートより、回答結果です

エコドライブの内容を知っていますか? エコドライブのイメージは?

25.7%

70.0%

4.3%内容は良く知っている

詳しい内容は分からないが

知っている

言葉自体、聞いたことがな

36.1%

34.9%

21.9%

3.0%

3.6%0.6%

ガソリンの節約になる

環境に優しい

安全運転になる

面倒な感じ

後ろのクルマにあおられ

運転が楽しくなくなる

エコドライブを実践していますか? エコドライブの効果はありましたか?

32.4%

56.3%

11.3%

常にエコドライブを心が

けている

時々はエコドライブをして

いる

エコドライブは全くしてい

ない

29.6%

28.2%

25.4%

16.9%

今までのところ特になかっ

燃費が良くなった

安全運転になった

環境問題に関心を持つよ

うになった

90%を超える割合の方がエコドライブを認識していました!

「時々」を合わせると80%以上がエコドライブを実践しています!

多くの人が節約や安全運転などメリットを感じているようです

効果がないとの意見もありました。今後も情報を発信していきます

実績と課題まとめ

15

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96.3

97.2

99.2

98.1 98.4

98.1

99.0

90.0

92.0

94.0

96.0

98.0

100.0

第10期 第11期 第12期 第13期 第14期 第15期 第16期

(%) 外観検査良品率推移

No. 環境経営目標 目標値 第16期実績値 目標達成判定

製品歩留向上(OM課外観検査) 98.0%以上 99.0% 目標達成!

「製品歩留向上」は、OM課の製品(量産品)の外観検査の歩留を対象としています。

第15期に続いて、第16期も目標を達成することが出来ました!

●現在まで、検査良品率の数値は安定しています。

(対象工程の説明と、仕入先さんの説明は詳細を省略させて頂きます。)

各部品は、例えばガラスレンズに購入時に既にキズなどが付いていた場合、それが外観検査の際の歩留を

下げる要因になります。このため、各部品の外観品質には特に注意をしています。

また、各部品の仕入先さんの品質維持・改善の協力を頂き、目標達成に繋がりました。

-5.0

0.0

5.0

10.0

15.0

20.0

25.0

30.0

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

(℃)月毎の平均気温:日間平均

(2018年/2019年)2018年

2019年

-10.0

-5.0

0.0

5.0

10.0

15.0

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

(℃)3月の最低気温推移 2018年

2019年

-10.0

-5.0

0.0

5.0

10.0

15.0

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

(℃)4月最低気温推移

2018年

2019年

【実際の外観不具合の実例:キズ】

写真は、外観不具合で最も多い項目である

「キズ」です。この写真の場合は、

規格外のものだったため

不適合判定となりました。

2019年の気温傾向

第16期のエネルギーのうち、電力使用量とLPG使用量の冬期間の突出が大きく目立ったため、

改めて期中の冬期間の気温傾向を確認してみました。 (気象庁の過去データでは、1976年からの各気象データが確認出来ます。)

結果として、3月後半~4月前半に掛けて、最低気温が0℃前後となる寒い日が多かったことが分かりました。

実際に、体感的には気温が平年よりも低いことを感じていたのですが、それを適切な数値で確認出来ました。

今後も、気象データなども活用しての実績確認を行っていきたいと考えています。

実績と課題まとめ

16

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【PRTR法(特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律:Pollutant Release and Transfer Registers)】

この法律の目的:人の健康や生態系に有害なおそれのある化学物質が、どこから、どれだけ排出されているかを知るとともに、

化学物質の排出量や化学物質による環境リスクを減らすための制度 (環境省:市民ガイドブックより)

この法律の適用対象条件として、「第1種指定化学物質を年間1トン以上(=1,000kg) 使用するもの」があります。

当社では、上記の3つの品物が対象の化学物質となりますが、いずれも年間で使用する量は非常にわずか

(10kgもないくらい)であり、適用対象外とはなりますが、今後も購入量・使用量の確認は継続して行きます。

No. 環境経営目標 目標値 第16期実績値 目標達成判定

10 化学物質の適正管理

購入・使用量の把握

購入・使用量ともに把握済み 目標達成!

当社で使用している化学物質の種類は少ないですが、いくつか日常的に使用しているものもあるため、

環境経営目標の中でも、「購入量」と「使用量」を把握することを活動の取組として決めています。

第16期は、購入量・使用量ともに各量を全て把握しており、目標達成となりました!

●当社使用の化学物質情報(概略):これらの化学物質を使用しています

名 前 主な使用用途 PRTR法の適用

軽油 除雪車(ホイールローダー)用燃料

灯油 暖房機器用燃料

アセトン レンズ部品洗浄用

エタノール(エチルアルコール)

レンズ部品洗浄用

ラッカーシンナー 接着剤等の希釈用 あり (トルエン)

エポキシ系接着剤アラルダイト レンズの接着 あり (トリエチレンテトラミン)

ネジロック剤スリーボンド ネジロック剤 あり (酢酸ビニル)

IPA(イソプロピルアルコール) (将来的)レンズ洗浄機の洗浄液

実績と課題まとめ

17

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会社周辺の環境整備(県道、土手)

土手の草刈りを2018年10月19日、2019年08月02日実施 花壇整備と朝顔のシェード

No. 環境経営目標 目標値 第16期実績値 目標達成判定

山形エコアクション21

社員参加100%

2回の清掃活動と周辺環境整備 目標達成!

山形エコアクション21の活動は、第16期期間中に社員全員参加の除草・清掃作業を2回実施しました。

また、山形県の県道の周辺や当社敷地内の花壇整備、東・南側の土手の除草作業の実施もあり

充実した環境整備活動を行っており、目標は十分に達成されています。

【山形エコアクション21:山形エコアクション21とは】

山形県では、環境省が策定した「エコアクション21」に、地産地消や水環境保全等の項目を追加して

取り組んでいる事業所を山形エコアクション21に認定登録する制度を設けています。

(以上、NPO法人環境ネットやまがたHPより)

第16期の活動実績:山形エコアクション21の環境保全活動

あかしあ産業団地、県道259号線周辺の清掃・除草活動(第16期:2回実施)

2018年10月18日実施:マラソン大会に備え歩道の除草を実施 2019年05月29日実施:ゴミ拾い

実績と課題まとめ

18

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環境経営計画の各項目ごとの取組結果と評価、並びに次年度の取組手段は下記のとおりです。

環境推進委員会にて、全ての取組の実施状況の再確認と、次期新規取組手段を検討しました。

※既に各目標に対する取組は出尽くしており、新たな取組手段よりも今の取組が確実に実施されているかを重視することとなりました。

19

環境経営目標 具体的取組内容今期評価 / 次期継続

今期の評価

次期の実施

電力使用によるCO2排出量削減

・社内照明・PCモニタ等の不要時の消灯徹底 一部に未徹底あり 継 続

・照明スイッチ位置の表示と節電の表示

位置が分かりにくい場所のスイッチの表示

O K 継 続

・エアコン温度設定管理、不要時のOFF徹底 O K 継 続

・エアコン不使用時のブレーカOFF(省エネ診断より) O K 継 続

・水道管凍結防止ヒータ等、季節限定装置の電源OFF(省エネ診断より) O K 継 続

・長期休暇前の自販機の電源OFF

電源OFF前後での電力使用量の自主的確認も実施し効果を把握

O K 継 続

取組状況のまとめと今後の取組の課題

不要時(休み時間等)の消灯の徹底は、トイレ照明の消し忘れがまだ少し見られるので継続。長期休暇前の自販機OFFは、第16期は実施出来ました。(※自販機停止による電力使用量の変動も、自主的に確認しました。)

敷地内の電力メーター

※環境経営目標の順番と一致していませんが、電力・LPG使用量、生産関連のCO2排出量の

各目標の取組内容がほぼ、同じとなるため以前の順番のままで運用しております。

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20

環境経営目標 具体的取組内容今期評価 / 次期継続

今期の評価

次期の実施

紙使用量の削減

・用紙の価格の表示

各用紙サイズごとの価格を掲示→使用者の意識向上

O K 継 続

・社内ネットワークシステム活用により印刷物の発生を抑える O K 継 続

・両面印刷、2つ割り印刷などにより使用枚数を抑える O K 継 続

・裏紙(片面使用済用紙)の再利用により使用枚数削減 O K 継 続

・文書電子化、簡素化。会議時にはプロジェクタを使用する O K 継 続

・カラー印刷を控え、モノクロ印刷により料金を抑制 O K 継 続

取組状況のまとめと今後の取組の課題

取組は全体的に非常に上手く進んでいます。次期も各取組を継続します。

三立独自の取組手段

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環境経営目標 具体的取組内容今期評価 / 次期継続

今期の評価

次期の実施

水使用量の削減

・量水器メータの読取りによるリアルタイムな水使用量確認

前期より実施 継 続

・水使用場所(トイレ、流し台)

への流量表示O K 継 続

・トイレタンクフロートバルブの使用継続(※今期、一部で流量の変更を実施。下記参照) O K 継 続

・女子トイレ擬音装置(音消し)の使用継続 O K 継 続

・使用量の突発的増大の際には、漏水点検を実施 O K 継 続

・トイレタンクフロートバルブの流量変更

(No.7→No.5へ変更)

流量増加(約0.8L/

1回)継 続

取組状況のまとめと今後の取組の課題

水使用量の削減の取組は、全体的に上手く進んでいます。男子トイレの一部で、流れが悪いとの情報がありバルブ変更により流量を増加しました。(これにより1回につき0.8リットルの流量増加となりました)その他の設備の設置は既に終わっており、今後は継続と維持が重要になります。

三立独自の取組手段

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22

環境経営目標 具体的取組内容今期評価 / 次期継続

今期の評価

次期の実施

一般廃棄物の排出量削減

・シュレッダ紙片の再利用

梱包材転用の徹底

O K 継 続

・ゴミの圧縮によりゴミの量を減量 O K 継 続

・一般廃棄物の区分・処理方法の社内徹底 O K 継 続

・商品購入時、簡易包装のものから優先して購入する O K 継 続

・商品購入後に発生する段ボールの再利用 O K 継 続

・製品用梱包材の再利用

O K 継 続

取組状況のまとめと今後の取組の課題

一般廃棄物排出量の削減の取組は、全体的に上手く進んでいます。製品出荷の際に使用する梱包用プラ板は、製品が客先に到着後、まとめての当社への返却をお願いしています。これにより客先側での廃棄物の削減と当社側での資源の節約となっています。

客先側の廃棄物削減

三立側の資源節約

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23

環境経営目標 具体的取組内容今期評価 / 次期継続

今期の評価

次期の実施

産業廃棄物の排出量削減

・産業廃棄物の区分処理方法の社内徹底

水銀使用製品産業廃棄物の区分も確実に実施中

O K 継 続

・金物(有価物)、ガラス、瀬戸物の別途回収 O K 継 続

・定期的社内不要物の整理と確認産業廃棄物の排出を計画的に行い、突発的な排出を発生させないようにする

O K 継 続

・一部工程で使用する部品梱包箱の回収処理

産廃処理からダンボール回収処理へ

O K 継 続

取組状況のまとめと今後の取組の課題

産業廃棄物の排出量削減の取組は、上手く進んでいます。現在の法規制に沿って、水銀を使用した産業廃棄物(蛍光灯など)も区分・表記を徹底しています。

また、一部工程で使用する部品の箱(かなり重量があります)を従来の産業廃棄物処理から、ダンボール回収へ変更したことにより少ない量ではありますが、産業廃棄物の排出量の削減となりました。今後もこの取組手段の実施を継続します。

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24

環境経営目標 具体的取組内容今期評価 / 次期継続

今期の評価

次期の実施

化学物質の適正管理(化学物質の購入量把握)

・SDS最新版管理と変更内容の社内伝達

SDSの最新版管理は一覧表により変更点を確認、社内へ伝達

O K 継 続

・化学物質の社内保管と管理の徹底

2019年EA21中間審査時の指摘を受けての「第二種有機溶剤等」の表示ほか、火災対応・漏洩対応などの表示を設置

O K 継 続

・SDSの重要点をまとめた

「まとめ版」の更新と内容の改訂

当社使用の化学物質は全てSDSを取得し、その内容は年1回の確認を実施内容に大きな変更があれば「まとめ版」も改訂します

O K 継 続

取組状況のまとめと今後の取組の課題

化学物質の購入量把握の取組は非常に上手く進んでいます。

第16期は1件の新規購入品がありました。購入量・使用量ともにPRTR法の

規定以下でした。SDSの最新版管理も年一回の頻度で実施しています。

また変更内容の伝達も行われています。今後も取組手段を継続します。

三立独自の取組手段

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環境経営目標 具体的取組内容今期評価 / 次期継続

今期の評価

次期の実施

製品歩留・不良率削減

・工程内不良率集計と基準値設定 O K 継 続

・外観検査教育・指導(目合わせ、検査方法) O K 継 続

・客先との外観目合わせ O K 継 続

・不良品の要因分析調査と改善手段実施

(第16期は特に仕入先品の部品品質の向上を目標として、海外を含めた仕入先様への品質改善をお願いしました。)

O K 継続

取組状況のまとめと今後の取組の課題 取組は、上手く進んでいます。今後もこの取組手段の実施を継続します。

山形エコアクション21

・三立周辺の清掃実施(あかしあ産業団地) O K 継 続

・山形県・長井市が管理する土手の草刈りと側溝清掃 O K 継 続

・敷地内や周辺の緑化(花壇の設置と維持管理) O K 継 続

・環境標語等の推進活動

毎年実施している環境標語の募集・表彰を第16期も実施

(従業員全員の参加)

O K 継 続

・山形県環境保全協議会の定期会議に出席

毎年開催されている、山形県環境保全協議会の定期会議には毎回、出席をしています

O K 継 続

取組状況のまとめと今後の取組の課題

山形エコアクション21対応の取組は、全体的にほぼ進んでいます。毎年実施の環境標語も、前期に引き続き実施しています。今後もこれらの取組手段の実施を継続します。

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環境経営目標 具体的取組内容

今期評価 / 次期継続

今期の評価

次期の実施

生産関連のCO2排出量

・化石燃料の毎月の使用量集計と確認 O K 継 続

・電力使用量、暖房機器用燃料(灯油、LPG)の使用量監視 O K 継 続

・各エネルギーごとの現状に合わせた目標値の再設定

(電力と他のエネルギーとの関連も確認する)

一部に未徹底あり 継 続

取組状況のまとめと今後の取組の課題

各エネルギー使用量は、随時確認していますが、稼働状況の変動などにより目標値がかけ離れている場合には目標値の変更も行っています。その際に、他のエネルギーとの関連も踏まえての考慮を実施して行きます。

社用車の燃費向上

・エコドライブの実践(車外へのステッカー設置や車内への情報掲示など)

O K 継 続

・毎月初めの「エコ通勤日」の周知と徹底 O K 完 了

・従業員への「エコドライブアンケート」の実施とエコドライブ周知 O K 完 了

社内広報誌「三立環境通信」などによる情報提供 O K 継 続

取組状況のまとめと今後の取組の課題

社用車の燃費値の向上は、ある程度の効果が出ており今後は従業員への運転意識の向上と情報の周知徹底に移行します。(エコ通勤日は廃止し、今後は毎日のエコドライブを目標とします。)なお、社用車の燃費値の把握は今後も行います。

三立所有の社用車には車内の目立つところに前期のガソリン使用量(料金)実績を掲示し、エコドライブの意識向上を図っています

三立独自の取組手段

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「環境への負荷」「環境への取組」それぞれの自己チェックシートを使用して自社の環境への負荷と

環境への取組を採点し、環境経営方針の内容との整合性を図った結果、環境経営目標を下記の通り

決定しました。また、今期の各目標の達成状況は下記のとおりです。

なお、環境推進委員からの提案により、目標項目を「CO2排出量に関連の深い順番」に並び変えています。

27

2018年度目標値と実績 達成度判定

中長期目標(2019年度以降)

環境経営目標 単位 目標値 実績値

達成/未達成の判定

2019年度

2020年度

2021年度

エネルギー関連

生産関連のCO2排出量

Kg-CO2

32,600 38,530 38,000 37,200 36,400

電力使用量削減 kWh 36,000 35,685 35,200 34,400 33,700

LPG使用量削減

m3 2,000 2,058 2,010 1,960 1,920

紙使用量削減 束 72 59 72 72 72

水使用量削減 m3 168.0 166.3 162.0 158.0 154.0

廃棄物関連

一般廃棄物排出量削減 kg 720 680 706 691 677

産業廃棄物排出量削減

(廃プラ/廃油)

kg / kg

780 /

128

350 /

72.6

760 /

123

740 /

118

720 /

113

(1/2)

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2018年度目標値と実績 達成度判定

中長期目標(2019年度以降)

環境経営目標 単位 目標値 実績値

達成/未達成の判定

2019年度

2020年度

2021年度

社用車燃費

社用車の燃費向上 -

エコドライブアンケートの実施

全従業員対象の

アンケート実施完了

毎日のエコドライブの実施と社内広報誌「三立環境通信」

によるエコドライブ情報周知の継続

化学物質管理

化学物質の購入量把握 - 購入量の

把握購入量の把握済 新規購入量の把握

環境負荷削減

製品歩留向上

良品率

98.0%

以上 99.0% 98%以上 98%以上 98%以上

山形EA21対応

・河川管理・周辺清掃・保全協議会参加・環境標語 他

参加率

参加率100%以上

従業員100%参加

対象従業員の参加率:100%

(2/2)

第15期 第16期 達成状況

達成項目数(達成項目/全項目数)

9 / 11 9 / 11達成項目数

変わらず

達成率(達成項目/全項目数) 75.0% 75.0%

達成率変わらず

第16期の各環境経営目標と、それぞれの実績値は上記一覧表の通りです。

達成した環境経営目標の実績を、前期第15期と比較しました。

達成目標項目数、達成率ともに同じで、変化はありませんでした。

今後も更に改善を進め、達成項目数を増やすことを目指して行きます。

目標達成率の

前期との比較

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第16期では、残念ながら当社敷地内にある喫煙室の灰皿からの発火事故がありました。

即日、対応を協議して対策を実施済みです。(※詳細は「問題点の是正処置」を参照下さい)

また、毎年実施している避難訓練ですが上記の事故を受けて、動画による火災事例の研修を行いました。

●災害対応

火災避難と火災関連動画による避難の実施(2018年10月17日)

毎年実施している避難訓練ですが、前述の灰皿発火事故発生もあり、今回は火災関連動画視聴による研修も合わせて実施しました。

やはり動画は実際の姿が見えるため理解もし易いようでした。

(2) 避難訓練の実施(火災発生時を想定)

【その他の実施事項】

緊急事態発生時の対応の際に、重要となる緊急事態対応文書である、

・自衛消防隊組織図 ・避難経路図 ・緊急連絡網

これらの各文書も当社の組織の変更に合わせ、随時の改訂を実施しています。

(組織変更などがあった際に、実情に合わせた改訂を実施しています。)

喫煙室の灰皿(金属製)からの発火(発煙)事故 (2018年10月02日)

当社の喫煙室で使用している金属製の灰皿からの発火事故がありました。推測原因としては…

1. タバコの吸い殻が充満2. そこに火が完全に消えていない

タバコが投入された3. 通常はフタを閉めているが

底部が腐食により破損しており密閉状態とならなかった

即日、当社内で対応策を協議し対策を実施しています。今後も喫煙室は重点的に対応を取って行きます。

(1) 緊急事態発生:喫煙室内灰皿からの発火

金属製灰皿の発煙と消火

灰皿底部の腐食による破損

充満した吸い殻

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2018年度の問題点是正処置対応内容

消火器設置台(スタンド)の設置(2018年4月:社内見廻り時に発見

(1) 喫煙室内の灰皿からの発火(発煙)対応

「緊急事態対応」でも上げた通り当社敷地内にある喫煙室の灰皿より発火(発煙)する事故が発生しました。

該当の灰皿は金属製で不燃性ではありましたが一部に金属腐食があり密閉も不完全な状態となってしまっていました。

吸い殻を水で消火する作業も未徹底でした。

(2) 環境経営目標の目標値の見直しと変更

【是正処置 その1:灰皿発火事故対応】

灰皿からの発火事故は発生してしまいましたが、その際の対応も全社的な動きを取ることが出来たため迅速な

是正処置を実施することが出来ました。喫煙室は退社時のチェックリストにも追加して確認漏れを予防しています。

【是正処置 その2:環境経営目標の目標値変更対応】

環境経営マニュアルの規定に沿って、稼働状況の変動に合わせて目標値の見直しを実施しました。

なお、この際に稼働状況の変動で影響を及ぼす「CO2排出量」も関連して見直すべきところを

見落としてしまいました。今後の課題として徹底して行きます。

30

該当の灰皿は即日撤去しました。

その後、駅などで使われているスタンド式の金属製灰皿を導入しました。

内部の下側に水を張ることが出来るため、吸い殻を落とす→吸い殻の消火までを同時に行うことが可能です。

これにより確実な吸い殻の消火が出来るようになりました。

環境経営目標の「水使用量の削減」と「電力使用量の削減」の目標値の変更

【水使用量の削減】稼働状況の大きな変動により、当社内の人員数が増加。それに伴って、生活用水を主とする水使用量も大幅に増加し、第16期の終了前に、既に目標達成が困難であることが判明しました。

【電力使用量の削減】稼働状況の大きな変動により、新規工程も増加。また、稼働時間・日数も増えたため電力使用量も大幅に増加し、第16期の終了前に、既に目標達成が困難であることが判明しました。

当社では定期的(隔月)の頻度で環境推進委員会を開催しています。

第54回、第55回の委員会の開催時に2件の環境経営目標の現状の確認と見直しを検討しました。

その結果、水使用量と電力使用量の目標値を現状の稼働状況に合わせて変更することを取り決め、社内へ周知しました。

当社独自作成の「環境経営マニュアル」では、環境経営目標の未達成が3ヶ月連続で続いた場合、是正処置を取ることを決めており今回の対応はこれに沿ったものとなります。

なお、この際関連する目標である、「CO2排出量」についても見直しを行うべきところでした。

今後も、随時実績値の確認を行い稼働状況に応じた環境経営目標の運用に努めます。

内部に水を張ることが可能

これにより吸い殻を落とす↓そのまま同時に消火

となる

新しい灰皿の導入

実績と課題まとめ

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(1) 該当する環境関連法規などとその遵守状況

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環境関連法規制は、毎月初めにそれぞれの改訂状況(最新版)を確認しています。(確認の際には、環境省配信メール、社団法人産業環境管理協会様サイト、(株)テクノファ様サイトなどを活用しています。)

2019年9月、㈲三立の法規制遵守状況を確認した結果は、下記の通りでした。※該当しない法規制は挙げていません。対象外法規制はリサイクル関連、排水処理関連、大気汚染関連、騒音・振動規制関連です。

法規制・条例名 内 容 該当する設備適用する項目 遵守状況確認 判 定

地球温暖化対策の推進に関する法律(温対法)

温室効果ガスの排出規制等を促進

「特定排出者」には該当せず

2018年度原油換算エネルギー使用量は 14.190 klで規定の「1,500 kl」未満となり非該当。温室効果ガスも 41.197 t-CO2であり規定の「3,000 t」未満であり非該当。「特定事業所」には該当しませんが、環境経営目標にはCO2排出量の削減を取り上げ、活動しています。

水質汚濁防止法

山形県の条例

特定施設からの排水・地下への浸透を規制

貯油施設として灯油ホームタンクが該当

事故発生時の外部への漏洩防止として「防油堤」を設置しています。防油堤容量はホームタンク容量より更に約80リットルの余裕を持っています。その他、漏洩時の拡散防止の為の備品として各種吸着マット、砂袋を常時設置しています。

廃棄物処理法

廃棄物の保管基準一般・産業廃棄物の管理(分別、保管)

マニフェスト交付と回収・管理

廃棄物保管場所の設置と管理

当社構内に、規定内容が記載された掲示板を設置した保管場所を確保して、運用しています。

マニフェスト(産業廃棄物管理票)管理状況

2018年度の排出は、廃プラ類:1件、廃油類:0件でした。管理票は、管理台帳により回収・確認の管理をしています。

山形県知事への報告書提出

山形県知事へのマニフェスト交付状況報告書は前年度の排出実績が無かった為、提出実績無しです。

水銀使用製品産業廃棄物の適正な排出と回収依頼

蛍光灯などの水銀を含む「水銀使用製品産業廃棄物」は置場も別区分して設置しています。産廃業者の許可証も確認済みです。

PRTR法 特定化学物質の排出量を把握

第1種指定化学物質

当社使用の溶剤類に含まれる「酢酸ビニル」と「トルエン」、「トリエチレンテトラミン」が第1種指定化学物質に該当します。2018年度の取扱量は規定の1トン未満の為、法規制の対象外となります。各溶剤の保管場所には「保管限度数リスト」を掲示しています。

消防法

地方の火災予防条例

危険物の届出 指定数量未満危険物、可燃性液体

当社使用の危険物は、消防法指定数量の1/5未満の為届出の対象外となります。保管場所には「保管限度数リスト」を掲示しています。

フロン排出抑制法

簡易・定期点検の実施と記録の保管、フロン漏洩時の報告

GHPエアコン空気圧縮機など

当社では7台の設備が該当します。3ヶ月に1回の実施が義務付けられている簡易点検を実施・継続中です。点検の記録も作成し、保管しています。

1. 法令・条例の遵守について有限会社三立は、遵守状況確認結果のとおり関係する法令・条例を遵守しています。また、環境面での訴訟も操業開始から発生しておりません。

2. 法令違反の指摘、外部例外関係者からの苦情について関係当局からの法令違反の指摘、及び外部利害関係者からの環境面での苦情は過去8年間、受けておりません。

(2) 違反、及び訴訟の有無実績と課題まとめ

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1. 社内教育

当社では、全従業員を対象とした環境標語の募集を実施しています。(年1回実施)

(日程は、環境月間に合わせたものとしています。)今期も前期に引き続き、多数の応募がありました。

厳正な審査を実施し、「最優秀賞」「優秀賞」「社長賞」を表彰しました。

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(2) 社内誌「三立環境通信」の発行と全従業員への配布当社では環境情報誌としての「三立環境通信」を発行、全従業員へ配布しています。

第16期は第08~第10号の3号分を発行することが出来ました。

今後も定期的な発行を目標とし、従業員の環境意識向上に繋げます。

(1) 第5回環境標語の募集

第5回 環境標語の募集

第4回と同様に全従業員から応募があり多数の標語が集まりました。

年を重ねるごとに、現状の環境問題や活動などを取り入れる作品が多くなっています。それだけ、日頃の関心が高くなっていることを表していると期待しています。

今回も選考が難しかったのですが最優秀賞として左記の標語が選ばれました。

同標語は、社内各場所へ掲示し従業員の環境意識の向上を図っています。「一人ひとりの心がけ 省エネ実践

我社の合言葉」

社内広報誌「三立環境通信」の発行と全従業員への配布

主な内容をご紹介します

(EA21に関する内容)・第16期の環境経営方針・環境経営目標の

決定と内容・前期第15期の実績まとめ・奉仕活動の報告・環境経営目標の目標値変更の周知・環境コミュニケーション大賞受賞の連絡

(その他の環境・生活情報)・乾燥と火災の予防呼び掛け・冬期間凍結転倒注意の呼び掛け・熱中症の予防呼び掛け・レジ袋有料化の動き

環境情報誌は社外のアスクル社へ印刷を依頼し印刷費用を抑えています。もちろん、印刷形態も両面印刷として紙の節約を図っています。

三立独自の取組手段

有限会社三立 環境情報誌「三立環境通信」第08号・第09号・第10号

(A4版1枚、両面印刷)

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2. 社外教育

今期は、環境管理責任者の外部教育として下記の2件の外部講習を受講しました。

1. EA21フォローアップセミナー (宮城県仙台市)

2. 中小企業向け人材育成セミナー「環境人づくり」 (東京都渋谷区)

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(1) 環境管理責任者の教育

●社内教育

(1) 環境標語:

社内教育として、第15期に引き続き「環境標語」の募集を実施しました。

(2) 環境情報誌「三立環境通信」の作成と配布

第15期に引き続き、環境広報誌(パンフレット形式)を作成し全従業員へ配布しています。

第15期は1号分の発行でしたが、第16期は3号分の発行が出来ました。

●社外教育

(1) EA21フォローアップセミナー、中小企業向け人材育成セミナー

第16期の環境管理責任者の外部講習実績は2件となりました。

EA21の新ガイドラインの重要ポイント、また他の事業所の活動の実例を知ることが出来ました。

今後も、環境管理責任者の外部教育は年間1回以上は受けて行きたいと考えています。

中小企業向け人材育成セミナー「環境人づくり」 (東京都渋谷区)一般財団法人 持続性推進機構が主催する環境人づくりセミナーと言うこともあり参加しました。

各優良事業所の事例紹介では、社長を含めた全社的な環境活動となっており、改めて従業員全員での取組の重要さを感じました。

また、環境に関する基本的な知識を問う「ECO検定」を各社とも、従業員教育に上手く活用していることも印象的でした。

エコアクション21 フォローアップセミナー (宮城県仙台市)エコアクション21はガイドラインが改正され、「2017年版」となりました。仙台市で開催されるエコアクション21のフォローアップセミナーで、重要ポイントの説明があると言うことで、参加しました。多数の重要ポイントが事例を含めて紹介され理解が深まりました。

なお、当社従業員全員に対して発行・配布をしている「環境経営方針ポケット版」もガイドライン改正に伴い、内容を改訂して配布しています。

実績と課題まとめ

環境経営方針 ポケット版

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1. 外部コミュニケーション実績

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当社の「外部」「内部」の環境コミュニケーション実績をご紹介します。

(1) 第22回 環境コミュニケーション大賞の受賞第22回 環境コミュニケーション大賞(優良賞)の受賞

環境省が主催する、第22回環境コミュニケーション大賞の「優良賞」を受賞しました。(「環境経営レポート部門」)2019年2月20日に東京で表彰式も開催されました。当社の受賞は、第19回以来4回目となります。

【審査委員からの講評(内容概要)】環境目標の一つとして製品歩留を設定、有識者意見を入れ本来業務と一体となった活動を実施。山形エコアクション21の清掃、緑化、草刈りなどの地域活動も実践。活動評価は実績把握が丁寧で振り返りも適切に行われている。レポートは大変分かりやすく、独自の項目設定など創意工夫も見られる。

【外部・内部コミュニケーション】第16期は、第22回環境コミュニケーション大賞の優良賞を受賞することが出来ました。第19回以来、4回目の受賞となりました。

内部コミュニケーションは、従来より継続している「環境推進委員会」を主として活動を行い、同委員会での決定事項や環境目標の現在の取り組み状況、環境関連情報については当社の「環境関連掲示板」への情報掲示により、全従業員への周知を行っています。

2. 内部コミュニケーション実績(1) 環境推進委員会の開催 (2) 各種環境関連情報の掲示

環境推進委員会の定期的開催 環境情報の社内周知当社社長の鈴木を含む、環境推進委員により「環境推進委員会」を開催しています。(隔月の開催)これは、当社の上下相互及び部門間に於ける社内コミュニケーション手段として、当社の「環境経営マニュアル」にも定められているものです。

第16期も、定期的な開催を行いました。今期は第53回~第58回までの6回、開催しています。話し合われた内容は議事録に記録し、関係者に回覧しています。

委員会で問題となった項目に対しては、是正処置を実施しています。

従業員への環境情報提供の場として、環境関連の掲示板を設置しています。

随時、環境情報を掲示することにより情報の共有を図っています。

掲示する主な内容は

【環境推進委員会での取り決め事項】

【環境経営目標の現在の取組み・達成の状況】

【環境関連情報:地球環境の問題など】

となっています。

受賞履歴

2014年(第17回)|奨励賞

2015年(第18回)|優良賞

2016年(第19回)|優良賞

2019年(第22回)|優良賞

実績と課題まとめ

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(1) 代表者による全体の評価

EA21のキックオフ宣言から早いもので、

今年で運用9年目に突入となる。

サイクルは上手く機能し、取組状況も進んでいると判断する。

第16期は稼働状況変動により大きく目標値を超過するものがあった。

リアルタイムでの状況確認と対応を確実に実施する必要がある。

環境コミュニケーションは内部・外部共に充実していた。

今後も環境標語の継続、環境通信の発行により社内的な

情報伝達をより良くし、充実した活動に繋げたい。

(2) 環境管理責任者への指示

1. 環境経営目標の実績値確認

第16期に引き続いて、各環境経営目標の実績値を随時確認し

対応する。その際は各目標の関連も注視する。

2. 未達成となった環境経営目標の見直しを確実に実施すること。

3. 社内環境教育としての広報誌「三立環境通信」は、

今後も滞らずに積極的に発行・配布を実施すること。

(最低4回/年程度の発行頻度にて)

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【環境経営レポート作成後記:環境管理責任者】

本レポートを最後までお読み頂きまして、誠にありがとうございました!

第16期の環境経営レポートは、期の終わりから時間をそれほど置かずに作成することが

出来ました。これは現在、当社内のEA21推進体制もスムーズに運用されており、

各集計作業なども各部署で担当してもらうことが出来るようになったことが大きいです。

第16期は、環境経営目標の全ての目標を達成、とは行きませんでした。

期間中に当社内の稼働状況に大きな変動があり(業績的には良い方向の変動ですが)

当初想定していた状況を、大きく超える稼働があったことが主な要因でした。

今後も、毎月の実績の傾向の確実な把握と迅速な対応に努めて参ります。

なお、本レポートは当社従業員が読むことも考慮しており、以下を重視して作成しました。

(1) 内容は文章だけでなく(文章は長くなり過ぎない)、図解やグラフなどを多く使用する。

(2) 環境関連用語の説明を極力取り上げました。このレポートを読めばそのまま社内の

環境教育に も活かせることを目指しました。

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【環境経営レポートの公表について】この環境経営レポートは、ご要望があればいつでも差し上げております。ご希望の方は、当社窓口までお申し出下さい。また、下記連絡先へご連絡を頂ければ、郵送にてもお送り致します。インターネット上では、エコアクション21中央事務局のホームページにてもご覧頂けます。

当社 所在地│有限会社 三立(ゆうげんがいしゃ さんりつ)〒993-0075 山形県長井市成田700-2 (あかしあ産業団地内)電話│(0238) 88-1646 FAX│(0238) 88-1701

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