明和町に伝わる匠の技 ―三忠の擬革紙―...明和町に伝わる匠の技...

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和町に伝わるさんちゅう ぎかくし 忠の革紙― 江戸時代の貞享元年(1684)、みしま屋忠次郎は、 革の風合いを紙で表現した擬革紙を考案しました。 神聖な神宮内へ動物の革を用いた製品を身に着けた ままお参りすることは良くないとされ、擬革紙で作 られた煙草入れなどは、伊勢神宮へお参りに訪れた 参詣客のおみやげとして大人気となりました。明治 になると擬革紙はヨーロッパ・アメリカの博覧会で も絶賛され、大量に輸出され壁紙にも使われました。 かつて擬革紙を製作した伊勢街道沿いの場所には「ま ちかど博物館」があり、擬革紙でできた製品など貴 重な資料が見学できます。 参宮ブランド 擬革紙の会 まちかど博物館 三忠 擬革紙で作られた煙草入れ 明治時代三忠店頭図 たばこ

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Page 1: 明和町に伝わる匠の技 ―三忠の擬革紙―...明和町に伝わる匠の技 さんちゅう ぎかくし ―三忠の擬革紙― 江戸時代の貞享元年(1684)、みしま屋忠次郎は、

  明和町に伝わる匠の技 さんちゅう       ぎかくし

―三忠の擬革紙― 江戸時代の貞享元年(1684)、みしま屋忠次郎は、

革の風合いを紙で表現した擬革紙を考案しました。

神聖な神宮内へ動物の革を用いた製品を身に着けた

ままお参りすることは良くないとされ、擬革紙で作

られた煙草入れなどは、伊勢神宮へお参りに訪れた

参詣客のおみやげとして大人気となりました。明治

になると擬革紙はヨーロッパ・アメリカの博覧会で

も絶賛され、大量に輸出され壁紙にも使われました。

かつて擬革紙を製作した伊勢街道沿いの場所には「ま

ちかど博物館」があり、擬革紙でできた製品など貴

重な資料が見学できます。

参宮ブランド 擬革紙の会まちかど博物館 三忠

擬革紙で作られた煙草入れ

明治時代三忠店頭図

たばこ