期 結論 - Tama...1792 III期 1854 IV期 1868 期 貿易港構想断念期 国内廻船の管理...

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2012年12月8日 中川英之 萬屋政佳 小菅慧 小山明信 江戸幕府における貿易と海防の変遷 ~浦賀奉行所を題材に~ 2012年度 多摩学 最終発表 浦賀が大きな役割を果たした時期 安土桃山時代から鎖国体制成立期 ロシア船が出没しペリーが来航する 19世紀前半の幕末期 江戸幕府が変化に対応した結果・・・ 役割の変遷 貿易 海防 浦賀がどのような役割を果たしていった? 結論 浦賀は両期ともに、ヨーロッパとアメリカとの関係の最前線に 位置。海外の変化が起こるにつれ、浦賀の役割も変化して いった。 浦賀と横浜の役割が分離。浦賀横浜圏の関係が生まれる。 浦賀:海防 横浜:貿易 江戸の海防拠点への移行が進むと、海防意識が強まり始める。 八王子・浦賀圏のパイプが強くなる。 国防勢力としての八王子千人同心が、蝦夷地探索や横浜警 備を行う。絹の道や浜街道(生糸)による物流網が生まれる。 I15801639 II16391792 III17921854 IV18541868 貿易港構想断念期 国内廻船の管理 港を果たす期 江戸の海防拠点 への移行期 海防と貿易の分 離棲み分け期 海外 主要国 明・朝鮮 (カトリック国) ・スペイン ・ポルトガル (プロテスタント) ・オランダ ・イギリス 清(明末期を含 む) オランダ 朝鮮 琉球 朝鮮 オランダ 琉球 (新規参入国) ロシア アメリカ イギリス フランス アメリカ イギリス ロシア フランス オランダ 朝鮮 江戸幕府 対応 ・海防 ・貿易 四口体制の確立 鎖国 正徳新令による 銀の流出の抑制 蝦夷地探索 無二念打ち払い (1825) 天保の薪水給与 (1842) 開国 横浜警備 浦賀奉行所 北条水軍の拠点 走水 ウィリアム・アダムス 下田から浦賀に移 異国船の対応 国内廻船の関 - 貿易 浦賀警備 スペイ ポルト ガル オラン 朝鮮 スペイン ポルトガ オランダ イギリス 朝鮮 I三期 新規参 入国 ロシア アメリカ イギリス フランス IIII期とIII期の比較 (江戸幕府の対応) (1580~1639) (1792~1854) (1854~1868) ・4口体制の 始まりと鎖国 ・オランダ風説 ・台場の設置 ・薪水給与 ・無二念打払 ・尊皇攘夷派 の阻止 ・貿易管理 10

Transcript of 期 結論 - Tama...1792 III期 1854 IV期 1868 期 貿易港構想断念期 国内廻船の管理...

2012年12月8日

中川英之 萬屋政佳 小菅慧 小山明信

江戸幕府における貿易と海防の変遷

~浦賀奉行所を題材に~

2012年度 多摩学 最終発表

浦賀が大きな役割を果たした時期

安土桃山時代から鎖国体制成立期

ロシア船が出没しペリーが来航する19世紀前半の幕末期

江戸幕府が変化に対応した結果・・・

役割の変遷

貿易 海防

浦賀がどのような役割を果たしていった?

結論

浦賀は両期ともに、ヨーロッパとアメリカとの関係の最前線に位置。海外の変化が起こるにつれ、浦賀の役割も変化していった。

浦賀と横浜の役割が分離。浦賀横浜圏の関係が生まれる。

浦賀:海防

横浜:貿易

江戸の海防拠点への移行が進むと、海防意識が強まり始める。

→八王子・浦賀圏のパイプが強くなる。

→国防勢力としての八王子千人同心が、蝦夷地探索や横浜警備を行う。絹の道や浜街道(生糸)による物流網が生まれる。

I期1580~1639

II期1639~1792

III期1792~1854

IV期1854~1868

期 貿易港構想断念期 国内廻船の管理港を果たす期

江戸の海防拠点への移行期

海防と貿易の分離棲み分け期

海外主要国

明・朝鮮(カトリック国)・スペイン・ポルトガル(プロテスタント)・オランダ・イギリス

清(明末期を含む)オランダ朝鮮琉球

清朝鮮オランダ琉球(新規参入国)ロシアアメリカイギリスフランス

アメリカイギリスロシアフランスオランダ清朝鮮

江戸幕府対応・海防・貿易

四口体制の確立鎖国 正徳新令による

銀の流出の抑制

蝦夷地探索

無二念打ち払い令(1825)天保の薪水給与令(1842)

開国横浜警備

浦賀奉行所 北条水軍の拠点走水ウィリアム・アダムス

下田から浦賀に移転

異国船の対応 国内廻船の関所 - 貿易浦賀警備

スペイン

ポルトガル

オランダ清朝鮮

海外スペイン

ポルトガルオランダイギリス清朝鮮

I期三期

海外

新規参入国ロシアアメリカイギリスフランス

III期 I期とIII・Ⅳ期の比較(江戸幕府の対応)

Ⅰ期(1580~1639)

Ⅲ期(1792~1854)

Ⅳ期(1854~1868)

・4口体制の始まりと鎖国

・オランダ風説書

・台場の設置・薪水給与

・無二念打払令

・尊皇攘夷派の阻止

・貿易管理

江戸幕府の対応

10

Ⅰ期とⅢ・Ⅳ期の比較(浦賀奉行所)

Ⅰ期(1580~1639)

Ⅲ期(1792~1854)

Ⅳ期(1854~1868)

浦賀奉行所

長崎との関係

・江戸湾防備

を考え、国際貿易港にしようとした(家康)・国内廻船を行なっていた

開国を求める船が来航するようになる→防備強化

開国により、横浜浦賀の役割の分離が行

われる

4口体制への移行

異国船対応

Ⅰ期とⅢ・Ⅳ期の比較(八王子千人同心と浦賀横浜圏の確立)

1期 •千人同心登場

3期•蝦夷地探索

4期•横浜警備

•絹の道での繋がり

•海防や貿易で浦賀・横浜圏と結びついていた。

参考文献

O 『八王子千人同心史』 八王子市教育委員会1992/3/31

O 『「絹の道」のはなし』 馬場喜信著 かたくら書店新書 2001/3/24

O 『全集 日本の歴史 第9巻「鎖国という外交」』ロナルド・トビ著 小学館 2008

O 『全集 日本の歴史 第12巻「開国への道」』 平川新著 小学館 2008

O 『幕末海防史の研究‐全国的に見た日本の海防態勢』 原剛著 名著出版 1988

ご清聴ありがとうございました!

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