NTTドコモグループCSRコミュニケーションブック2014 · 2015. 3. 20. ·...

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ドコモが社会のためにできること CSRコミュニケーションブック 2014 NTTドコモグループ 株式会社NTTドコモ CSR部 〒100-6150 東京都千代田区永田町2丁目11番1号 山王パークタワー TEL : 03-5156-1111  E-mail : [email protected] URL : https://www.nttdocomo.co.jp/corporate/csr/ S140008B 掲載している会社名、商品名、サービス名は(株)NTTドコモあるいは各社の商標または登録商標です。 キャプチャ画像はすべてイメージです。 色覚の個人差を問わず、見 やすい配色・表示となるよう 配慮し、NPO法人カラーユ ニバーサルデザイン機構か ら認証を取得しています。 見やすいユニバーサルデザイ ンフォントを採用しています。

Transcript of NTTドコモグループCSRコミュニケーションブック2014 · 2015. 3. 20. ·...

ドコモが社会のためにできること

CSRコミュニケーションブック 2014NTTドコモグループ

株式会社NTTドコモ CSR部〒100-6150

東京都千代田区永田町2丁目11番1号 山王パークタワーTEL : 03-5156-1111 

E-mail : [email protected] : https://www.nttdocomo.co.jp/corporate/csr/

S140008B掲載している会社名、商品名、サービス名は(株)NTTドコモあるいは各社の商標または登録商標です。キャプチャ画像はすべてイメージです。

色覚の個人差を問わず、見やすい配色・表示となるよう配慮し、NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構から認証を取得しています。

見やすいユニバーサルデザインフォントを採用しています。

3つの重点テーマ

いま問われるのは、通信の品質。

Theme1

Contents

3

5

7

9

高い品質のサービスを安定的に提供

Theme2 安心・安全な社会の実現

より豊かな社会の実現

大災害の発生時に頼れる強固なライフライン。

“歩きスマホ”という新たな課題。

楽しさや便利さの裏に潜むトラブル。

11 年齢やハンディキャップにかかわりなく安心して暮らせる社会。

13

15

地球環境のために17社会とともに21

社長メッセージ25

コーポレートデータ26

Theme3現代社会における健康管理。

「学び」への意欲に応える学習機会の創出。

社会のさまざまな問題の解決に貢献する

スマートライフのパートナーへ。

Introduction

CSRの考え方

高い品質のサービスを

安定的に提供

新たな価値の絶え間ない創造

社会インフラを担う企業としての社会的責任の遂行社会インフラを担う企業としての社会的責任の遂行社会インフラを担う企業としての社会的責任の遂行

基本的な人権の尊重

より豊かな社会の実現

安心・安全な社会の実現

お客様満足度の向上公正・透明・自由な競争と取引

働きがいのある職場環境の実現 社会貢献地球環境保全

適正な組織統治の実践

スマートライフのパートナーとして、スマートライフのパートナーとして、社会の様々な問題を解決社会の様々な問題を解決

スマートライフのパートナーとして、スマートライフのパートナーとして、社会の様々な問題を解決社会の様々な問題を解決

スマートライフのパートナーとして、社会の様々な問題を解決

ドコモグループは、高い品質のネットワークやサービスの安定的な提供と、「スマートライフのパートナー」として新たな価値の絶え間ない創造に努めています。

これらの事業活動を通じて、社会のさまざまな問題を解決し、国や地域、世代を超えて、人々がより安心・安全かつ快適で豊かに暮らすことができる社会の実現に貢献することがドコモグループの社会的責任(CSR)であると考え、

CSRを経営の根幹に位置づけています。

社会インフラを担う企業としての社会的責任の遂行

1 2

オペレーションセンター

「Xi」基地局数

2013年3月末

24,400

0

100,000

50,000

75,000

25,000

(局)

2015年3月末(目標)

95,300

2014年3月末

55,300

1年間で基地局数を

2.3倍に

エリアを広げ、通信品質を磨き続けるdocomo View

すべてのケータイやスマートフォンが、使い

たい時に使える通信環境を実現することは、通

信事業者としてのドコモの使命です。

スマートフォンが普及した近年は、とくにデー

タ通信の品質向上に力を注いでいます。より高

速なデータ通信環境を実現する「Xi」(クロッ

シィ)や、公衆無線LANサービス「docomo

Wi-Fi」のエリア構築を進め、「Xi」の基地局数を

1年間で倍増しました。また、地下鉄の駅構内や

高速道路のトンネル、山岳地帯などへも、積極

的にサービスエリアを広げています。

基地局を増設し、快適な通信を実現

ドコモのオペレーションセンターでは、24時

間365日体制で全国の通信ネットワークの状況

をチェックしています。設備の故障などに対し

ても迅速に対応しています。

24時間365日体制で通信の安定稼働を見守る

ウェブサイトやインフォメーションセンターに

は、お客様から電波状況についての声も寄せら

れます。ドコモのスタッフは、そうしたお客様の

声などをもとに各地へ足を運び、電波状況をき

め細かく調査して、通信品質の改善に取り組ん

でいます。

サービスエリアを広げ、すべてのネットワー

ク状態を見守る──その両面の取組みを継続

することで、ドコモは通信ネットワークのさらな

る品質向上をめざしています。

きめ細かく電波状況を調査し、通信品質を改善

高い品質のサービスを安定的に提供

いま問われるのは、通信の品質。今や人々の日々の暮らしに不可欠なツールとなったケータイやスマートフォン。だからこそ、通信ネットワークには、いつでも、どこでもつながる「確かな品質」が望まれている。

Theme1

3 4

災害時でも通信サービスを提供し続けるdocomo View

お客様の安心のために災害対策の強化を進めています。大規模災害の発生時に、緊急通信などの重要な通信を確保できるようにすることが私たちの業務の大きなミッションです。いざという時にも迅速かつ的確に対応できるよう、全社を挙げて体制や機器を整備するとともに、社員一人ひとりへの教育・訓練に取り組んでいます。また、NTTグループ各社をはじめ、防衛省や自治体など関係機関との連携強化も進めています。今後もこうした取組みを通じて災害への備えを強化し、お客様の安心・安全に貢献していきます。

VOICE

災害対策室長 山下 武志

2011年3月の東日本大震災では、ドコモの

通信設備も大きな影響を受け、全国で6,720も

の無線基地局がサービス中断を余儀なくされ

ました。この教訓から、ドコモでは大災害時にも

止まらない、強固な通信ネットワークを構築す

べく、さまざまな対策を推進してきました。

その一つが「大ゾーン基地局」の設置です。カ

バー範囲が半径数100m~数kmの一般基地

局に対し、大ゾーン基地局は半径約7kmの広

域をカバーして、広域災害やそれにともなう停

電の発生時にも通信を確保します。ドコモは、

人口密集地を中心に、2014年3月時点で全国

105か所に大ゾーン基地局を設置しています。

都道府県庁や市町村役場などの重要エリア

より広い範囲をカバーする大ゾーン基地局を全国105か所に設置

には、長期停電が発生した時もサービスを継続

できるよう、非常用電源としてバッテリーの増

設や発電機の配備を行っています。また、通信

伝送路を複数ルート化するとともに、「iモード」

「spモード」を提供するパケット通信プラット

フォームのバックアップセンターを構築するなど、

通信サービスの中断のリスクに備えています。

これらのほかにも、移動電源車や移動基地局

車の全国拠点への配備、災害マニュアルの拡

充、定期的な防災訓練の実施など、さまざまな

取組みを通して非常時にも頼れる「強い通信イ

ンフラ」の構築に努めています。

さまざまな取組みで「頼れる通信インフラ」へ

大地震が起きた時、台風や集中豪雨に襲われた時、通信ネットワークは、まさに人々の命をつなぐライフラインとなる。非常時にこそ、しっかりとつながる「強さ」が求められる。

大災害の発生時に頼れる強固なライフライン。

総合防災訓練

高い品質のサービスを安定的に提供Theme1

5 6

シミュレーション動画

「あんしんモード」アプリに歩きスマホ防止機能を追加青少年向けの「あんしんモード」アプリに、2013年12月から「歩きスマホ防止機能」を追加しました。この機能は、スマートフォンに内蔵されたセンサーを利用して、ユーザーが「歩行中」であることを検知すると警告画面を表示します。スマートフォンの操作に夢中になりがちなお子様を“歩きスマホ”による事故から守ります。

“歩きスマホ”の危険性を伝えるdocomo View

警告画面

TOPICS

便利で快適なサービスの提供だけでなく、そ

れを安心・安全に使っていただけるようにするこ

とも、私たちドコモの重要な使命です。

歩きながらや自転車に乗りながらのスマート

フォンの操作、いわゆる“歩きスマホ”は、ユー

ザー本人はもちろん、周囲の人をも事故に巻き

込むおそれのある、とても危険な行為です。

“歩きスマホ”による事故を防止するために、

ドコモは2011年度から新聞・雑誌・ラジオでマ

ナー広告を展開。また、ウェブサイトや冊子など

で注意喚起のメッセージを積極的に発信すると

多様なメディア・機会を活用し、幅広くメッセージを発信

ともに、全国の学校で実施している「ケータイ安

全教室」においても“歩きスマホ”の危険性を

説明しています。

ドコモでは、2013年8月、日本で最も乗降客

数が多いJR新宿駅に階段全面を使った「特大マ

ナー広告」を掲出したほか、2014年3月には、

「もしも渋谷スクランブル交差点を横断する人

が全員歩きスマホだったら?」というシミュレー

ション動画を動画サイト「YouTube」限定で公

開。これらは多くのメディアに取り上げられ、大

きな話題となりました。

こうした取組みとともに、“歩きスマホ”による

事故防止に役立つアプリの提供も開始してお

り、スマートフォンをより安心・安全に使ってい

ただける環境づくりに努めています。特大マナー広告やシミュレーション動画でより関心を高める

“歩きスマホ”という新たな課題。スマートフォンの画面を見たり、操作したりしながら歩く行為が、路上や駅構内で思わぬ事故を生んでいる。不幸な事故を、いかにしてなくすか。サービスの提供者には、その対応が求められている。

安心・安全な社会の実現Theme2

7 8

ケータイ安全教室

「ケータイ安全教室」開催回数と受講者数(累計・概数)

2013

414

601

2012

344

502

2011

278

410

2010

207

315

0

600

400

200

(年度)

(百回)

0

750

500

250

(万人)

子どもたちに安心を提供するdocomo View

ケータイやスマートフォンをもつ子どもは、

今や小学6年生で4割強、中学3年生では7割に

も上ると言われており、子どもたちが事件やト

ラブルに巻き込まれたり、携帯電話に夢中にな

りすぎ、睡眠不足など生活リズムを乱すケース

も増えています。

このような問題から子どもたちを守っていく

ために、ドコモが10年前から全国各地の小・中

学校や高校などで実施している「ケータイ安全

教室」では、携帯電話の使用にあたってのルー

ルやマナー、事件・トラブルの事例と対処方法

などについても詳しく解説しています。2013年

度も全国で98万人以上が「ケータイ安全教室」

を受講し、2014年3月時点の累計では、開催数

は4万回、受講者数は600万人に上っています。

青少年のお客様が「iモード」「spモード」をご

利用いただくさいは、有害サイトなどへのアク

セスを防ぐ「アクセス制限サービス」(フィルタリ

ングサービス)を原則としてお申込みいただい

ています。同サービスでは学齢に応じた基本メ

ニューを提供。保護者の判断によってサイトや

時間帯ごとの細かなカスタマイズも行えます。

また、アプリのインストールや起動、指定外

の相手との通話などを制限できる「あんしん

モード」アプリを提供するなど、子どもたちの安

全を守る取組みを積極的に展開しています。

■ 開催回数   受講者数

受講者数は

600万人を突破

全国の小・中学校や高校で「ケータイ安全教室」を開催

子どもたちの安全を守る「アクセス制限サービス」を提供

楽しさや便利さの裏に潜むトラブル。ケータイやスマートフォンの急速な普及は、楽しさや利便性の提供とともに「リスク」ももたらした。さまざまなトラブルから子どもたちを守る環境づくりが、ますます重要になっている。

安心・安全な社会の実現Theme2

9 10

「つながりほっとサポート」アプリの提供を開始「つながりほっとサポート」は携帯電話の利用状況(歩数計の歩数や電池残量など)を、離れて暮らすご家族などの「つながりメンバー」へメールでお知らせするサービスです。2014年3月からは「らくらくスマートフォン」でも利用可能になりました。「つながりほっとサポート」アプリでは、お客様自身が登録する体調情報もお知らせするなど、安心の機能を充実させています。

TOPICS

誰にでも使いやすい製品・サービスを提供するdocomo View

アプリTOP画面

ケータイやスマートフォンは、人が社会とつ

ながり、生き生きと暮らしていくための大切な

ツール。だからこそ、ドコモは誰にでも安心し

て使っていただけるサービスを提供していか

なければならないと考えています。

例えば、高齢者の方に対しては「らくらくホ

ン」「らくらくスマートフォン」を提供していま

す。これらの製品は、明るく鮮明なディスプレ

イや大きな文字でわかりやすいメニュー画面

のほか、ワンプッシュ(長押し)でセンターの専

門アドバイザーに通話料無料でつながる専用

ボタンなど、高齢者ユーザーをサポートする各

種機能を搭載しています。さらに、タブレットを

活用して高齢者を

見守る民生委員の

活動を支援する実

証研究に参加する

など、自治体やほか

の企業などとも連

携して、新たなサー

ビスの開発にも積

極的に取り組んで

います。

ドコモは、全国のドコモショップでバリアフ

リー化を進めています。入口段差の解消、広い

店内スペースや障がいのある方用駐車スペー

スの確保、車いす対応カウンター・トイレの設置

のいずれかに、99%の店舗が対応しています。

また、障がいのある方を対象とした「ハーティ割

引」を用意しているほか、携帯電話の便利な使

い方などを紹介する「ドコモ・ケータイお役立

ち講座」も開催しています。

今後もドコモは、誰にでも使いやすく、安心・

安全なサービスを提供していきます。らくらくスマートフォン2

障がいのある方へのサポート高齢者の暮らしをサポート

誰もが毎日、不自由を感じることなく、安心して過ごせる社会の実現。そのためには、さまざまな「障壁」を、一つひとつ取り除いていくことが必要だ。

誰もが毎日、不自由を感じることなく、安心して過ごせる社会の実現。そのためには、さまざまな「障壁」を、一つひとつ取り除いていくことが必要だ。

年齢やハンディキャップにかかわりなく安心して暮らせる社会。

安心・安全な社会の実現Theme2

11 12

「からだの時計 WM」で健康づくりを応援しています。不規則な生活による「体内時計の乱れ」が、現代人の健康に大きく影響していると言われています。そこで、体内時計を整えて「ダイエット」「疲労回復」「アンチエイジング」に貢献したいと考え、新サービス「からだの時計 WM」を開発しました。利用者の方々からは「10kgのダイエットに成功した」といった声もいただいており、今後もより健やかで、生き生きとした暮らしの実現に役立つサービスをめざしていきます。

お客様一人ひとりの健康づくりを支援するdocomo View

ケータイやスマートフォンには、まだまだ新し

い使い方があるとドコモは考えています。そう

したモバイルの可能性の追求から生まれたの

が、ウェルネス分野での新サービスです。ドコモ

は、「人が常に身に付けている」というモバイル

の特性と、すべての人の活動の根本である「健

康」を結び付けることで、ユーザーの日々の健

康管理だけでなく、より豊かなライフスタイル

の提案に取り組んでいます。

そして、その中心となるのが、会員制健康プ

ラットフォーム「WM(わたしムーヴ)」です。

WMではユーザーが登録する「からだデータ」

を活用することで、一人ひとりのライフスタイ

ルに応じた健康支援サービスを提案すること

をめざしており、WMのポータルサイトでは、

個々のお客様の健康づくりに役立つさまざま

なジャンルのアプリなどを提供しています。

2014年1月からは、リストバンド型活動量計

「ムーヴバンド」とクラウドを結び付けた新サー

ビス「からだの時計 WM」の提供も開始しまし

た。独自開発のムーヴバンドは、手首に付けるだ

けでさまざまな健康データを計測。クラウド上

に蓄積されたこれらのデータをもとに、より健

康的な24時間の過ごし方を提案しています。

今後もドコモは、お客様の健康をサポートす

る新しいサービスを提供していきます。

ムーヴバンドで計測した健康データ

ドコモ・ヘルスケア(株) サービス企画本部 サービス企画部 村田 裕子

「WM(わたしムーヴ)」を通じて健康を軸としたライフスタイルを提案

リストバンド型活動量計を活用した「からだの時計 WM」の提供を開始

VOICE

現代社会における健康管理。社会が豊かになった反面、飽食、ストレス、運動不足などからさまざまな健康問題が増加している。「健康」を維持し続けるために、日々の生活の適切なコントロールが必要だ。

より豊かな社会の実現Theme3

13 14

日本初の大規模公開オンライン講座「gacco(ガッコ)」を開設“大人の学習ニーズ”に応えるために、ドコモはスマートフォンやタブレット、PCを使って、大学教授陣による本格的な講義をオンラインで無料受講できる日本初のサイト「gacco(ガッコ)」を2014年4月に開設しました。2014年4月から6月には東京大学教授などによる3講座

を開講しており、今後も順次新講座を追加していきます。

多様な学びの機会を提供し、楽しさを伝える

ドコモゼミ「こどもえいごずかん」

docomo View

スマートライフのパートナーとして、もっと社

会に役立つサービスを実現していきたい──

こうした思いから、ドコモは「モバイル」と「学び」

を融合させた新しいサービスの開発にも積極

的にチャレンジしています。

例えば、学習支援サービス「ドコモゼミ」で

は、複数の教育関連企業と連携して、「手軽に、

楽しく学べる」コンテンツを提供。英単語・英会

話などの語学アプリをはじめ、各種資格取得の

学習アプリ、幼児向け知育教材、小中学生の科

目別参考書といった教育・学習系アプリなど、

さまざまな層を対象にしたコンテンツを用意し

ており、通勤や通学などの“すきま時間”でも、

目的に応じて自由にご利用いただくことがで

きます。

ドコモでは、2013年11月から「dマーケット」

の新サービスとして、子育て家族向けの知育

サービス「dキッズ」の提供も開始しました。この

サービスでは、ぬりえ、絵本、図鑑など、子ども

の力を育む豊富な知育コンテンツを用意。1回

の利用時間や子どもが利用できるコンテンツ

などを保護者が設定できるので、家族で、安心

して楽しく学ぶことができます。

ドコモはこれからもお客様一人ひとりの学習

ニーズに応えられる、新しいサービスの開発を

進めていきます。

TOPICS

「gacco」ホームページ

さまざまな学びのニーズに応える「ドコモゼミ」を展開

楽しみながら学べる「dキッズ」を提供

「学び」への意欲に応える 学習機会の創出。社会・経済が急激に変化するなか、誰もが、自らの目的に沿って、いつでも自由に学ぶことのできる環境づくりが求められている。

より豊かな社会の実現Theme3

15 16

ドコモが消費する電力の約6割は、全国の基地局で使われています。サービスの品質を維持しつつ消費電力を低減するため、ドコモでは基地局の省エネ化を推進しています。2013年度は、従来比約25%の省電力化を実現した小型基地局装置を開発・導入しました。

既存基地局にソーラーパネルや風力発電設備、燃料電池を導入した「次世代グリーン基地局」の整備にも注力しています。グリーン基地局には発電後の余剰電力を蓄えるリチウムイオン電池などを設置し、停電時への対応力も高め

ています。2013年度は3局でフィールド実験を実施し、省エネ効果や停電時の機能維持能力を確認。また、多様な気象条件下での効果を検証するため、新たに7局の試験局を設置しました。2014年度は10局での実験を実施し、全国エ

リアでの早期実用化をめざしていきます。

全国約2,400店のドコモショップでは店内・看板照明のLED化や、ソーラーパネルの設置を推進。2013年度末までにLED照明やソーラーパネルを導入した店舗は約1,600店に上っています。その結果、いずれも推計で2013年度のLED導入店舗における電力量の削減効果は約1,400万kWh/年、ソーラーパネル導入店舗の発電量は約90万kWh/年となりました。

T O P I C S

ドコモショップの省エネを推進

省電力化された小型基地局装置を開発・導入

自然エネルギーなどを利用した新たな基地局

地球環境のためにこの先も私たちが暮らす地球が豊かなものであってほしい。ドコモは、事業活動における省エネや省資源・リサイクルに取り組むとともに、生物多様性保全に貢献する活動などにも力を注いでいます。

環境に優しい通信設備の実現Action1

携帯電話の回収・リサイクルAction2

「ドコモの森」での森林整備Action3

環境に優しい通信設備の実現CO2削減に向けて

グリーン基地局

地球環境のために

Action

1

17 18

2009

376

2010

409

2013

380

2012

367

2011

372

0

500

200

100

300

400

携帯電話の回収台数

(年度)

(万台)

累計回収台数は

約8,800万台

ドコモでは1998年から使用済み携帯電話の回収・リサイクルを開始し、2001年には業界団体と連携して、自社・他社製品を問わず回収する「モバイル・リサイクル・ネットワーク」を構築。ドコモショップの店頭などで回収を進めるとともに、店頭への「端末回収PRステッカー」の掲示、各種イベントでのPR活動も行っています。2013年度も約380万台を回収し、累計回収台数は約8,800万台に上っています。

回収にあたっては、お客様の目の前で端末を破砕処理し、個人情報の保護を徹底していま

ドコモは、自然環境保護活動の一環として、1999年から全国各地に「ドコモの森」を設置しています。この取組みは、林野庁の「法人の森林」制度や(社)国土緑化推進機構の「緑の募金」制度、各都道府県が実施する「企業の森づくり」サポート制度などを活用して行うもので、全国47都道府県(50か所)に設けた「ドコモの森」の総面積は、野球場約152個分に相当する約198haに上ります。

各地の「ドコモの森」では、毎年ドコモの社員とその家族が中心となって、枝払いや下草刈り

す。また、液晶画面の飛散を防ぐスマートフォン専用の破砕工具を開発し、他社に先駆けて全国のドコモショップへ配備しています。

などの森林整備活動を継続的に行っています。こうした自然とふれあう活動を通じて環境保護やボランティアに対する社員たちの意識を高めていくことも、活動の狙いです。ドコモは今後もこの活動を継続し、生物多様性の保全や生態系の保護に貢献していきます。

回収台数は累計約8,800万台に

社員を中心とした森林整備活動回収時の個人情報保護を徹底

47都道府県50か所に広がる「ドコモの森」

イベントでのPR(左上)/イベントでの回収(左下)/回収時の端末破砕(右上)/回収された端末(右下)

「ドコモの森」での森林整備生物多様性の保全に貢献する

地球環境のために

Action

3

ドコモ天竜の森(静岡県浜松市)

社員とその家族による森林整備活動

携帯電話の回収・リサイクル貴重な資源の有効活用

地球環境のために

Action

2

2019

Action3

ドコモでは、常にお客様の声に耳を傾け、お客様の期待を上回る価値の提供に努めています。例えば、お問い合わせ窓口などを通じて寄せ

られた年間約600万件ものご意見・ご要望を全社員で共有し、製品・サービスの改善に役立てています。また、ドコモショップでも、こうした「お客様の声」を“あたたかい応対”の実践に生かしています。さらに、全国各地のドコモショップスタッフがお客様応対のスキルを披露する「応対コンテスト」などを実施。スタッフ自身の意識向上や、スキルの共有を図ることで応対品質のレベルアップにつなげています。

全国大会へ参加するまでに私を支えてくれた多くの方々に、どのようにして恩返しをすることができるかを考えてコンテストに臨み、結果、グランプリをいただけたことを大変嬉しく思います。また、コンテストを通じて多くのことを勉強させていただきました。今後はお客様にドコモのサービスをもっと知っていただき、お客様ニーズに適したサービスを提案することで、もっとドコモのファンを増やしていきたいと思います。

V O I C E

応対スキルをもっと向上させてドコモファンを増やしていきたい。

ドコモショップスタッフ応対コンテストマイスター・オブ・ザ・イヤー2013全国大会グランプリ受賞ドコモショップ和泉府中店

宮林 里奈

あらゆる側面でお客様の声を生かす

社会とともに社会の一員として信頼される企業であり続けるために、ドコモは、お客様や地域社会の皆様をはじめ、ドコモを応援し、支えていただくすべての人々とのよりよい関係づくりに努めています。

お客様サービス向上の取組みAction1

被災地への支援活動Action2

お客様サービス向上の取組み全国約2,400店のドコモショップにおける

お客様応対の様子

子どもたちの育成支援

社会とともに

Action

1

21 22

社会とともに

Action

2

ドコモ未来ミュージアム表彰式(左上)/スポーツ教室(左下)/キッザニア東京(右)

ドコモは2011年12月に「東北復興新生支援室」を設立し、被災地の人々の声を聞きながら復興支援活動に取り組んでいます。例えば、福島の原発事故で避難している住民

にタブレットを配布して住民同士のコミュニティ維持につなげる取組みや、宮城県南三陸町で栽培された農産物をブランド化し、地域活性をめざす「未来の種プロジェクト」など、それぞれのニーズに沿った支援活動を進めています。また、2012年4月から社員によるボランティア活動も継続しており、全国から集まった社員が被災地の支援に取り組んでいます。

「未来の種プロジェクト」では2013年度から森林保全活動も開始しています。南三陸町の町有林の間伐材でつくったドコモダケグッズを「dショッピング」やドコモショップ、ドコモオンラインショップで販売し、その売上金の一部を南三陸町の森林保全活動に役立てています。

T O P I C S

南三陸町の森林保全に貢献

ドコモは、子どもたちの未来や夢を描く力を応援する創作絵画コンクール「ドコモ未来ミュージアム」を開催しています。毎年、未就学児から中学生までを対象に、「僕たち私たちの未来のくらし」をテーマに自由な発想で描いた絵画を全国から募集しています。受賞作品は、ウェブサイトや新聞、全国の展示会で紹介しています。

また、子どもたちに野球やサッカー、ラグビー、テニスなどを教えるスポーツ教室も全国各地で開催し、ドコモの各運動部の部員も指導員としてボランティアで参加しています。

さまざまな職業やサービスを体験して社会の仕組みを学べる「キッザニア東京」と「キッザニア甲子園」に、オフィシャルスポンサーとしてパビリオンを出展しています。子どもたちが施設内で自由に使える携帯電話をレンタルしているほか、「キッザニア東京」では携帯電話ショップスタッフの仕事やドコモの商品・サービスを体験できる楽しいメニューも用意しています。

大規模な自然災害などが発生したさいには、携帯電話から寄付ができる「被災地支援チャリティサイト」を開設し、「ドコモ口座」や「ドコモポイントによる募金」などを利用して、お客様からの募金を受け付けています。

東日本大震災の復興支援活動 大規模災害時にチャリティサイトを開設 芸術やスポーツを通じて成長を応援

携帯電話ショップの「おしごと」体験

被災地への支援活動現地の声に応える

タブレットによる見守り活動(左上)/社員ボランティアによるガレキ撤去作業(左下)/タブレット講習(右上)/未来の種プロジェクト(右下)

子どもたちの育成支援豊かな心を育む

社会とともに

Action

3

第12回受賞作品文部科学大臣賞ドコモ未来大賞ゴールド絵画部門未就学児童の部

神奈川県井上 和音さん(5歳)

「つなわたり」

23 24

営業収益(売上高) 当社に帰属する当期純利益

※ドコモの連結決算は、米国会計基準に基づいて作成しています。

2009 2013201220112010

42,844 44,61244,70142,40042,243

(年度)0

50,000

40,000

30,000

10,000

20,000

(億円)

2009 2013201220112010

4,9484,647

4,9104,639

4,905

(年度)0

6,000

4,000

2,000

(億円)

社会のさまざまな問題を解決する「スマートライフのパートナー」をめざして

2013年度、ドコモは、端末などのデバイス、ネットワーク、サービス、料金・窓口などお客様との接点すべてにおいて、「どうやったらお客様に喜んでいただけるか」ということを社員一人ひとりが考え、スマートフォンの普及とともに、お客様や家族の生活、社会がより「幸せ」になるよう、「スマートライフのパートナー」をめざし取り組みました。お客様からの要望が多かったiPhoneの取り扱いを開始、端末の総販売数の6割以上をスマートフォンが占めるまでになり、スマートフォンの利用数は前年度末比で3割増加し2,435万人となりました。また、LTE基地局の大幅増によるエリア強化や、「dマーケット」などのサービスの拡充により、スマートフォンをより快適に、そして便利にご利用いただける環境を整えてまいりました。その一方で、「歩きスマホ」や「スマートフォンでのSNS利用による青少年の犯罪被害増加」が社会的な問題になってまいりました。ドコモは、「歩きスマホ」を防止する機能を提供するとともに、渋谷のスクランブル交差点での「歩きスマホ」のシミュレーションの映像化および動画サイトでの公開などを行い、「歩きスマホ」の危険性の認識向上のため積極的に取り組みました。また、ドコモのネットワークの利用時だけでなく、他社のWi-Fi通信の利用時にもフィルタリング機能を提供するなど、青少年が安心・安全にスマートフォンを利用できる環境整備に向け真摯に取り組んでまいりました。ドコモは「『スマートライフのパートナー』として社会のさまざまな問題を解決する」ことがCSRであると考えています。これからもドコモは、安定した通信品質でサービスを快適に、そして便利にご利用いただくための環境を整えるとともに、社会のさまざまな問題を解決できるよう、取り組んでまいります。

社名 株式会社NTTドコモ

所在地 〒100-6150 東京都千代田区永田町2丁目11番1号 山王パークタワー

資本金 9,496億7,950万円 (2014年3月31日現在)

従業員数(連結) 24,860名 (2014年3月31日現在)

主な事業内容 携帯電話事業を主な事業とし、 主要な事業内容は下記の通りです。

●携帯電話事業 携帯電話サービス(「Xi」(クロッシィ)サービス、「FOMA」サービス)、国際電話サービス、衛星電話サービス、各サービスの端末機器販売など

●その他事業 クレジットサービス、通信販売、音楽ソフト販売、ホテル向けインターネット接続サービス、モバイル広告販売など

コーポレートデータ

人材活用、環境、企業統治、社会性の4つの観点と財務面から企業を評価するランキング。ドコモは非製造業として初めて総合1位に選定されました。

業績だけでなく、消費者の認知度や従業員の働きやすさなど、幅広い観点で企業を評価するランキング。2013年度、ドコモは4位に選定されました。

ドコモのCSRに対する社外からの評価

会社概要

CSR企業ランキング 2014(東洋経済新報社)

NICES(日本経済新聞社)

総合1位 総合4位

社長メッセージ

代表取締役社長

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