No. · サービス等生産性向上 IT導入支援補助金 予算規模五〇〇億円...

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商工会 写真上:2月7日(水)に開催された「平成29年度いわてビジネスイノベーショ ンアワード」の席上で、優良企業表彰を受賞された企業の代表の皆様 写真中:同アワードにおける経営革新部門にて発表した株式会社栄組(遠野市) 専務取締役 佐々木 栄写真下:同アワードにおいて、ふるさといわて創造プロジェクトの一つとして 活動事例を発表した岩手大学COC推進室 赤木 徳顕 特任教授 ※詳細は本誌4ページをご覧ください。 主な内容 ○国の中小・小規模企業対策の概要 ○いわてビジネスイノベーションアワード開催報告 ○経営革新計画承認企業の紹介 ○知事を囲む懇談会 ○商談会・全国展開支援事業報告 ○伴走型小規模事業者支援事業の取組事例 ○中小・小規模企業振興条例制定に向けた取組 ○被災地支援とこれから ○県青連・県女性連の活動報告 他 ■編集・発行/ 岩手県商工会連合会 020-0045 盛岡市盛岡駅西通1-3-8 電話 019-622-4165 FAX 019-654-3363 ■印刷/トーバン印刷㈱ No. (2018年3月1日発行) 岩手県商工会連合会ホームページ http://www.shokokai.com/ 題字【いわて】:千葉庄悦岩手県商工会連合会相談役 筆 題字【いわて】:千葉庄悦岩手県商工会連合会相談役 筆

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商工会

写真上: 2月7日(水)に開催された「平成29年度いわてビジネスイノベーションアワード」の席上で、優良企業表彰を受賞された企業の代表の皆様

写真中: 同アワードにおける経営革新部門にて発表した株式会社栄組(遠野市)専務取締役 佐々木 栄洋 氏

写真下: 同アワードにおいて、ふるさといわて創造プロジェクトの一つとして活動事例を発表した岩手大学COC推進室 赤木 徳顕 特任教授

※詳細は本誌4ページをご覧ください。

主な内容○国の中小・小規模企業対策の概要 ○いわてビジネスイノベーションアワード開催報告 ○経営革新計画承認企業の紹介○知事を囲む懇談会 ○商談会・全国展開支援事業報告 ○伴走型小規模事業者支援事業の取組事例○中小・小規模企業振興条例制定に向けた取組 ○被災地支援とこれから ○県青連・県女性連の活動報告 他

■編集・発行/岩手県商工会連合会〒020-0045 盛岡市盛岡駅西通1-3-8電話 019-622-4165 FAX 019-654-3363■印刷/トーバン印刷㈱

No.(2018年3月1日発行)

岩手県商工会連合会ホームページhttp://www.shokokai.com/題字【いわて】:千葉庄悦岩手県商工会連合会相談役 筆題字【いわて】:千葉庄悦岩手県商工会連合会相談役 筆

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商工会いわて

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昨年十二月八日に「新しい経

済政策パッケージ」が閣議決定

され、二〇二〇年までの三年間

を『生産性革命集中投資期間』

として、大胆な税制・予算等の

施策を総動員し、次の三つの目

標実現に向け取り組む国の明確

な方針が打ち出されました。

【生産性革命の目標】

● 我国の生産性を倍増

 

(年二%向上)

二〇二〇年度までに設

備投資額を一〇%増加

 

(二〇一六年度対比)

二〇一八年度以降三%

以上の賃上げ

 

中小・小規模企業の生産性革

命は、

① 

投資促進と賃上げ環境整備

② 

事業承継の集中支援

③ 

支援機関の機能強化

④ 

下請取引適正化

⑤ 

地域中核企業等による地域

経済の活性化

⑥ 

地方創生の推進

⑦ 

特許料金の一律半減

の七項目により推進することと

され、皆さんに関わりの深い具

体的施策を次に示します。

『生産性革命』を強力に推進!

将来の事業承継を見据え、商

工会等と一体となって事業計

画を作成し、販路開拓に取り

組む費用を補助。

補助上限五〇万円

 

※補助率三分の二以内

二月下旬公募開始、五月下旬

締切の見込み。

生産性向上計画を作成し、計

画に基づくIT導入(ソフト

ウェア導入等)費用を補助。

補助上限五〇万円

 

※補助率二分の一以内

四月中旬公募開始の見込み。

締切等は不明。

生産性向上に資する革新的

サービス開発・試作品開発・

生産プロセス改善を行うため

の設備投資等の費用を補助。

補助上限一、〇〇〇万円

 

※補助率二分の一以内

 

(市町村より先端設備等導入

計画の認定があれば、補助率

三分の二以内)

二月下旬公募開始の見込み。

締切等は不明。

対象者は、国より導入促進基

本計画の同意を受けた市町村

に所在し、市町村より先端設

備等導入計画の認定を受けた

中小企業。

条件を満たす設備を対象、但

し中古設備は対象外。

固定資産税を三年間、〇〜二

分の一に減免。

ものづくり・商業・サービス

補助金が採択されている場

合、審査加点有り。

施策の基本的な方向性

 

中堅企業は減税・

 

小規模企業は補助金

 

を中心に推進

具体的施策1

投資促進と賃上げ環境整備

①小規模事業者

持続化補助金

予算規模一〇〇億円

②サービス等生産性向上

IT導入支援補助金

予算規模五〇〇億円

③ものづくり・商業・

サービス補助金

予算規模一、〇〇〇億円

④固定資産税特例措置

二〇二〇年度末迄

~国の中小・小規模企業対策の概要~

改正概要 【適用期限:二〇二〇年度末まで】

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商工会いわて

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事業承継や世代交代を契機と

して、経営革新や事業転換に

取り組み生産性向上を図る中

小企業に対し、設備投資・販

路拡大・既存事業の廃業等に

必要な費用を補助。

 

※補助率は三分の二又は二分

の一。

詳細は現時点では不明だが、

昨年度の内容と大きく変わら

ない見込み。

 

※参考

 

事業所の廃止を伴わない場

合は、補助上限二〇〇万円

 

事業所の廃止を伴う場合

は、補助上限五〇〇万円

今後五年以内に承継計画を国

に申請し、十年以内に実際に

承継を行う者が対象。

 

事業承継に係る負担を最小化

する時限措置。

対象株式数・猶予割合拡大等

主に法人が対象。詳細下段。

【改正案】

●納税猶予対象株式数の上

限を撤廃し全株式を適用可

能に。また納税猶予割合を

一〇〇%に拡大し、承継時

の税負担をゼロに。

●親族外を含む複数の株主

から、代表者である後継者

(最大三人)への承継も対

象に。

●売却額や廃業時の評価額

を基に納税額を計算し、承

継時の株価を基に計算され

た納税額との差額を減免。

●税制適用後五年間で平均

八割以上の雇用維持要件を

未達成の場合でも、猶予を

継続可能に(経営悪化の場

合は商工会等の指導助言が

必要)。

 

また、「支援機関の機能強化」

では、商工会をはじめとする支

援機関の能力向上と連携強化、

及び小規模事業者の販路開拓支

援が盛り込まれています。

 

その他の四項目を含め、今後

具体化されてまいりますので、

各商工会を通じて会員の皆様に

お伝えすることになります。

 

ただ、申請までの期間が短い

制度もありますので、皆様も情

報には十分ご留意ください。

本県における国の中小・小規模企業施策の活用事例小規模事業者持続化補助金の活用

『事業承継を見据えて、親子でITに対応・販路開拓!!』西和賀商工会 会員

▼ ▼とうふや源助代表 髙橋 勇一住所 〒029-5506   岩手県和賀郡西和賀町湯之沢   35-78電話 0197-82-2506

写真右:代表 髙橋 勇一さん写真左:事業承継予定者 康二さん 岩手県を代表する豪雪地帯の西和賀町

事業主 勇一さんの声

 当店は地元農家が生産した大豆、雪解けの綺麗で良質な水にこだわった豆腐とゆばの製造を営んでおります。豆腐等の製造販売を通して、少しでも地域の活性化につなげたいと店頭での販売にこだわり、営業展開してきましたが、ここ数年、テレビや雑誌等のメディアに取り上げられる機会が増えたこと、また、冬期間来店されるお客様の雪道運転の不安解消と、年間を通じて安定した売上の増加を図る必要性があることから、今回ホームページ構築等により、ITに対応する事業を実施しました。事業計画の作成に当たっては商工会の支援をいただくと共に、後継者である息子と販売チャネルの拡充と販路開拓に取り組みました。 インターネットを活用した情報発信に関しては、私が苦手なこともあり、今後は息子に将来を見据えて頑張ってもらいたいと考えております。 看板商品のざる豆腐(豆一心)

具体的施策2

事業承継の集中支援

①事業承継補助金

予算規模五〇億円

②相続・贈与税

特例措置

二〇二七年度末迄

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商工会いわて

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去る2月7日(水)、盛岡市のホテルメトロポリタン盛岡ニューウイングにおいて、東北経済産業局、岩手県を始め多くの関係機関からご来賓が出席する中、平成29年度いわてビジネスイノベーションアワードを商工会関係者約200名参加のもと盛大に開催しました。

平成29年度いわてビジネスイノベーションアワードを盛大に開催

 

本アワードは、戦略的な計画

経営により顕著な成果を上げた

企業を顕彰することにより、優

れた計画に基づく経営への取り

組みを喚起し、併せて支援職員

の意欲喚起及び質的向上を図る

ことを目的に、岩手県商工会議

所連合会、岩手県商工会職員協

議会と共催し今年度で三回目の

開催となりました。

 

本アワードを通じ、職員のプ

レゼンテーション能力が年々向

上しており、また、企業の優良

事例が大変参考になると多くの

商工会員や関係機関からも高い

評価を頂いております。

 

事例発表は、経営革新部門大

賞の株式会社栄組専務取締役

佐々木栄洋さん、同部門優秀賞

の有限会社清水川養鱒場統括マ

ネージャー髙橋愛さん、経営発

達部門大賞の川上塗装工業株式

会社代表取締役川上秀郎さん、

同部門優秀賞のほとり企画店長

佐々木朋乃さんの四名よりそれ

ぞれ行って頂きました。

主催者を代表し挨拶を述べる髙橋県連会長

優良企業取組事例発表

起業家人材育成取組み事例発表

 

ふるさといわて創造協議会の

プロジェクトのうち、岩手県の

豊かで多様な資源に着目した新

ビジネスを創出する若者を育成

するための起業家人材育成講座

「いわてキボウスター開拓塾」

の取組みについて岩手大学CO

C推進室

赤木徳顕特任教授よ

り事例発表して頂きました。

事例発表を行う㈱栄組専務取締役 佐々木栄洋さん

事例発表を行う㈲清水川養鱒場総括マネージャー 髙橋愛さん

事例発表を行う川上塗装工業㈱ 代表取締役 川上秀郎さん

事例発表を行うほとり企画店長 佐々木朋乃さん

事例発表を行う岩手大学 COC推進室赤木徳顕 特任教授

優良職員事例発表

 

優良企業表彰

経営革新部門

 【大賞】㈱栄組(遠野市)

 【優秀賞】

 

㈲清水川養鱒場(八幡平市)

 

長山工芸(一戸町)

 【奨励賞】

 

㈲櫻田自工(雫石町)

 

㈱長根商店(洋野町)

経営発達部門

 【大賞】川上塗装工業㈱

(盛岡市)

 【優秀賞】

 

ほとり企画(盛岡市)

 

広内コンクリート工業㈱

(野田村)

 【特別賞】

 

㈲早野商店(岩泉町)

 【奨励賞】

 

㈲旅館アイリス悠(平泉町)

(敬称略)

 

優良職員表彰

 【最優秀賞】

 

平泉商工会

総括主幹 

加藤 

良大

 【優秀賞】

 

滝沢市商工会

主事  

北村 

愛笑

 

遠野商工会

副主幹 

河内夕希枝

(敬称略)

※奨励賞並びに努力賞受賞者

については割愛させて頂きます。

支援事例を発表する平泉商工会

加藤良大 総括主幹

 

事前審査を通過した八名の職

員が経営革新計画承認まで支援

を行った事例について発表を行

いました。

〈事例発表者〉(発表順)

①滝沢市商工会 

主事 

北村 

愛笑

②遠野商工会 

副主幹 

河内夕希枝

③滝沢市商工会 

主幹 

民部田健一

④平泉商工会 

総括主幹 

加藤 

良大

⑤矢巾町商工会 

主任 

山田 

徳浩

⑥西和賀商工会 

主事 

髙橋  

⑦洋野町商工会 

総括主幹 

奥谷 

博樹

⑧岩泉商工会 

副主幹 

仙台 

英紀

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商工会いわて

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当社自慢のダブルクリームチーズ

経営革新計画承認企業紹介

田野畑山やま

地ち

酪らくのう

農牛乳株式会社(下閉伊郡田野畑村蝦夷森161-3)

【経営革新計画テーマ】山地酪農低脂肪乳を原料とした高品質なダブルクリームチーズの独自製法確立による売上拡大田野畑山地酪農牛乳㈱代表取締役 𠮷塚 公雄(写真右)営業課長  𠮷塚 純平(写真中央)

田野畑村商工会経営指導員 大戸 浩(写真左)

 

平成二十九年度に、岩手県よ

り経営革新計画の承認を受けま

した、田野畑山地酪農牛乳㈱𠮷

塚公雄代表取締役、𠮷塚純平営

業課長と支援を行いました田野

畑村商工会の大戸浩経営指導員

との経営革新までの取組みにつ

いての対談の模様をご紹介しま

す。

 

以下 

𠮷塚公雄

代表取締役…代表

    

𠮷塚純平

営業課長…課長

    

大戸浩

経営指導員…大戸

大戸…本日は、昨年経営革新

計画の策定に取組み承認を受

けた田野畑山地酪農牛乳㈱さ

んをご紹介したいと思いま

す。まずは、𠮷塚社長のこれ

までの経歴をお聞かせくださ

い。

代表…私は、千葉県市川市の生

まれです。昭和四十六年、大学

二年生の時に猶原恭爾(なおは

ら 

きょうじ)博士より山地酪

農の指導を受けたことをきっか

けに、大学の先輩の熊谷隆幸氏

を頼りに決死の覚悟で、昭和

四十九年に田野畑村へ移住し山

地酪農を実践しました。

 

平成八年には、田野畑山地酪

農牛乳として創業し牛乳販売を

始め、平成二十一年に法人成り

しました。

 

山地酪農牛乳は、年中、乳牛

を放牧地に放牧して、主に乳牛

の自分の生きる力により、自然

な営みの中から生み出された、

自然に最も近い牛乳であること

が特徴です。

大戸…経営革新計画に取り組

んだきっかけを教えて下さい。

代表…当社の課題としては、自

然商品で日配品でもある牛乳は

日持ちせず、粗利も低いこと、

また牛乳としては現在以上の付

加価値を生み出しづらい点が挙

げられました。

 

今から二年前に息子が戻って

きましたので何か新しいことに

チャレンジさせたいとの想いも

あり、山地酪農牛乳を活用した

新商品の開発に向けて取り組む

こととしました。

大戸…平成二十八年八月には

ヨーグルト工場(m

ilk port NAO

)の建設、翌年四月か

らヨーグルトやチーズの製造

を始めており、取り組もうと

決めてからは行動が早かった

ですね。

 

ダブルクリームチーズ製造

で苦労した点は何が挙げられ

ますか?

課長…山地酪農牛乳によるダブ

ルクリームチーズは、他社で製

造していませんので、当社のオ

リジナル商品です。当社の山地

酪農牛乳の魅力が十分に伝わる

ような商品にするため、製造工

程を一から検討しました。

 

特に、牛乳もチーズも生き物

なので、日々製造過程を観察

し、その都度適切な温度・湿

度・発酵時間を見極めて製造し

ており、今でも一番苦労してい

る点です。

大戸…新事業への取り組みに

あたり、さんりくチャレンジ

補助金も活用しましたね!

代表…申請時の支援ありがとう

ございました。さんりくチャレ

ンジ補助金を活用して、ダブル

クリームチーズの製造のための

機器を導入することで生産性の

向上に繋がり、導入費用も抑え

ることが出来ました。

 

是非、新たな事業にチャレン

ジしようとしている方は、補助

事業を有効活用することをオス

スメしたいです。

大戸…今後の展望をお聞かせ

ください。

課長…ダブルクリームチーズに

ついては、今は一日三十個製造

していますが、引き合いも多い

ことから、六十個製造出来るよ

うに生産体制を整えていきたい

と考えています。

 

チーズは、牛乳の定期購入し

て頂いている消費者に対し販売

しておりますが、今後は、ネッ

ト販売の強化をするとともに、

BtoBの強化を図るためにも、

例えばチーズ専門店へも販路開

拓していきたいと考えています。

※「山地酪農」とは…

 

起伏の多い急斜面を活か

した自然の在り方に沿った

農法で、広大な牧山に放牧

された乳牛が、四季を通し

てシバを中心に野草と湧水

を求めて食い、歩き、休み、

食み返しするなど自由に動

き回るのが特徴です。

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商工会いわて

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また、東日本大震災からの復

興をテーマに、陸前高田商工会

伊東孝会長が、「昨年のアバッ

セたかたのオープンを機に個店

の再開も相次ぎ、中心市街地で

は百二十店ほどが営業する予定

である。賑わいと活気が戻りつ

つある」と発表しました。

 

 

意見交換では、県内商工会の

持続化補助金の活用状況や経営

革新へ取組み等について(企業

支援委員長滝沢市商工会阿部会

長)、青年部活動について(青

年部連合会下苧坪会長)、炭鉱

ホルモンによる地域振興につい

て(岩泉商工会早野副会長)、

中心市街地の復興状況について

(大槌商工会菊池会長)、若手経

営者のネットワーク構築につい

て(滝沢市商工会青年部三浦副

部長)等について意見が出され

ました。

 

最後に、達増知事が「筑波重

工の取り組みについて経営革新

や様々な制度を活用し、今まで

になかった新しい発想が新規取

引につながっている。また、陸

前高田については、なりわいの

再生が本格的に進むよう県とし

ても応援していきたい。人口減

少・高齢化社会の中で、青年部

女性部の取り組みや、岩泉の炭

鉱ホルモンなど地域資源を活用

した取り組みは大事である。今

回の意見交換において商工会の

役割の重要性を再認識した。県

としても一緒に頑張っていきた

いと思う。」と述べました。

 

また、この懇談会の席上、こ

れまで地域の商工業の振興に功

績があった団体及び優良役職員

に対して県知事表彰及び県商工

会連合会長表彰が行われまし

た。県知事表彰を受章された

方々は次のとおりです。

〔岩手県知事表彰〕(敬称略)

■優良商工会 

西和賀商工会

■役員功労者

 

八戸保彦(岩手町商工会長)

■連合会役員功労者

 

永井英治(岩手県商工会連合会前専務理事)

■優良職員

 

合川剛史(二戸市商工会経営指導員)

 

千葉 

勝(前沢商工会経営指導員)

(岩手県商工会連合会長表彰は

割愛させていただきます)

 

去る一月九日、岩手県商工会

連合会館において達増知事、藤

澤商工労働観光部副部長等を招

き、県下二十五商工会の会長

等、県青連及び県女性連役員約

四十名が出席して「平成二十九

年度知事を囲む懇談会」を開催

しました。

 

髙橋会長は「東日本大震災と

岩泉の台風被害と繰り返し激甚

災害を被ったことに加え、震災

前から地域が直面していた過疎

化などの問題が一層深刻化し、

地域経済の落ち込みが一層危惧

される中、本会としても、復興

を加速させるべく、事業再建支

援や販路開拓等に積極的に取り

組んでいる。

 

中小・小規模企業政策が拡充

強化されたが、必要な施策を、

どのように結び付け成果に導く

かが、商工会に課せられた重要

な使命と捉えている。

 

我々商工会は、経営革新をは

じめとした「経営計画の策定・

実行支援」を組織の最重要目標

として掲げ、一人でも多くの事

業者が自社の経営計画を策定

し、持続的な経営が行えるよ

う、組織一丸となって取組んで

いく。」と挨拶しました。

 

懇談会は、商工会地区におけ

る経営革新・地域振興に向けた

取組みをテーマに開催され、洋

野町の筑波重工株式会社の代表

取締役小田直樹氏が経営革新へ

の取り組み等について紹介しま

した。同社は、フリーアングル

作業システムの開発による産業

機械修理の短納期化の実現に取

り組むとともに、現在では林業

就業者の技術力向上のための木

材伐倒作業の練習機を開発し、

今後も商工会等と連携しながら

顧客ニーズに対応した取り組み

を続けたいと説明しました。

平成二十九年度「知事を囲む懇談会」

産業振興について知事と意見交換

挨拶する達増拓也岩手県知事

筑波重工㈱ 小田 直樹 氏陸前高田商工会 伊東 孝 会長

講評する達増拓也岩手県知事県知事表彰を受章された皆様

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商工会いわて

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事業報告

売れる商材づくり実践!

商わ談てい会

「厳選 いわての展示商談会」

を開催しました。

 

本会では、今年度、商工会地

区の小規模事業者等の首都圏等

への販路開拓支援を目的に、セ

ミナー、商品のブラッシュアッ

プを行い経営力・販売力強化の

支援、商品開発、営業戦略に生

かしてもらうべく首都圏消費者

にテストマーケティング等商談

会事業を実施しました。

 

今回の事業成果を新たな販路

開拓に生かしてもらうべく、本

会主催による「厳選 

いわての

展示商談会」を出展二十七社、

県内外のバイヤー十九社の参加

により、平成三十年一月十日

(水)にホテルメトロポリタン

盛岡本館四階にて開催しました。

 

本商談会は、出展者の商品を

一堂に展示し、バイヤーに試食

してもらう展示会と事前希望調

査によって個別商談を設定、専

門家の同席商談により商談成約

率を高める仕組みを取り入れて

行うアポイント型個別商談会の

二部構成で行いました。

  

本商談会によって、首都圏高

質スーパーからの見積依頼や、

催事への出展案内、県内大手百

貨店との成約等、少しずつ成果

が出始めています。

 

また、招聘した首都圏バイ

ヤーからは、出展者のものづく

りへのこだわりや、商談に対す

る真摯な姿勢を評価する声があ

り、今後もこのような商談会に

参加したいと好評をいただきま

した。

 

今後は、本商談会による更な

る商談成約を目指し、岩手県産

㈱等の協力により支援してまい

ります。

 

軽米町商工会では、軽米町の

特産品である無農薬栽培で高品

質な雑穀の販路開拓を支援して

おります。

 

軽米町は、全国でも指折りの

雑穀の生産地ですが、農産物の

輸入自由化に伴う価格の低迷や

作り手の後継者不足、農業従事

者の高齢化等の課題、さらに

は、お米の代用品のイメージが

払しょくしきれず雑穀の生産量

が急激に落ち込んでいます。

 

一方、ここ数年、健康志向、

安全志向の高まりから雑穀の需

要が急激に伸びており、一過性

のブームに終わることなく、参

画企業の繁栄、軽米町の経済活

性化のため、同事業に取り組み

ました。

 

今年度は、「シリアルサミッ

ト2017inかるまい」をはじ

めとした事業を行いました。

 

特に、町民参加のシリアル料

理・お菓子コンテスト、有名パ

ティシエによるシリアルスイー

ツの発表等、好評を博しました。

 

全二回開催のシリアルサミッ

トは、各報道機関から取材を受

けるなど大変な反響があり、大

口の取引先や新規販路開拓等、

確かな手応えも感じています。

 

今年度で補助事業は終了とな

りますが、今後の取組みとして

は、かるまいブランド推進事業

や経営発達支援計画と連動しな

がら参画事業者を始めとする事

業者の新商品開発や販路開拓支

援を後押しし、軽米町をシリア

ルの中心地として盛り上げ、地

域活性化に繋げていきたいと思

います。

展示会での商談風景

アポイント型個別商談会風景

全国展開支援事業

〜健康、お洒落に、

地球と共存〜

「かるまいシリアルライフ」

開発事業報告

好評だった有名パティシエによる

シリアルスイーツ

「かるまいシリアル」料理コンテスト

のレシピは、町全世帯に配布いたしま

した。

シリアル料理・お菓子コンテストは軽

米高校の生徒が最優秀賞を受賞

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商工会いわて

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 現在、経営発達支援計画の認定を受けた各商工会では、全国商工会連合会の「伴走型小規模事業者支援推進事業補助金」を活用し、計画に基づき小規模事業者の伴走型支援を実施していますが、今回は八幡平市商工会の取り組み事例をご紹介します。八幡平市商工会は、平成27年度に経営発達支援計画の承認を受け、平成28年度から伴走型小規模事業者支援推進事業を行っております。本会の伴走型小規模事業者支援事業の特徴は、商談会への出展を通してさまざまな業種のバイヤーとのビジネスマッチングやネットワーキングを図ることを積極的に実施している点にあります。

●八幡平「食の交流会」東京TERROIRの開催 10月18日(水)に東京都の貝印本社のショールームにおいて、首都圏の飲食店オーナー、シェフ等をターゲットに商談会「八幡平『食の交流会』東京TERROIR」を開催しました。 当日は、八幡平サーモンや安比まいたけ、わしの尾の地酒、ふうせつ花の湯葉、安比塗など地域の小規模事業者等15社の商品を、来場した首都圏の飲食業、料理教室の主宰者等総勢140名の方を対象に、商品PRや販売促進を行いました。 特に、有名シェフによる八幡平市の食材を活用したメニューなども取り揃え、新たな提案も行われました。 出展者の感想として、料理関係の出版社の方から国内の市場の動向についてお聞きすることができ、新たな販路開拓につながる商談会だったと高い評価をいただき、商談成立に向けた動きも110件程度出てきていることから、フォローアップをしながら継続支援していくこととしております。

●商談会への出店による小規模事業者の販路開拓支援 2月7日(水)から9日(金)に東京ビックサイトで開催された、大規模な商談会「グルメ&ダイニングスタイルショー」に八幡平市商工会として参加し、会員企業4社のジェラート、マッシュルーム入りのドックフード、低GI米、山葡萄塩の販路開拓を支援しました。 単なる出展支援だけではなく、事前事後のフォローをしっかり行うことで、成果につなげています。本年度はブース装飾をリニューアルし八幡平ブースには数多くの来場者が訪れ、バイヤーや飲食店経営者は、試食をしながら商品の感想や取引について商談しました。

●ハチクラWEBを活用した小規模事業者の販路開拓支援 八幡平市商工会はFacebook連動の「ハチクラWEB」を制作し、事業者の理念・想いにスポットを当てたYouTube動画により大都市圏のエンドユーザーの注目度を高め、新規の需要開拓と売上増加を支援しております。

高良康之シェフの調理セミナー

商談会の様子

グルメ&ダイニングスタイルショーの出展ブース

ハチクラWEB YouTube 動画

中小・小規模企業振興条例の市町村での制定を推進! 近年、人口減少・少子高齢化社会の急速な進展により、地域経済の縮小が進み、将来の地域社会の維持が懸念されることから、本会では本年度から中小・小規模企業振興条例の制定を本格的に推進しており、ブロック別会長会議での説明、推進資料の提供、市町村要望への盛り込み、市町村への説明等、各商工会の取り組みを側面から支援しています。 本条例の制定により、市町村における中小・小規模企業振興を明確に位置付け、その振興を図ることで雇用と税収を維持・拡大し、持続可能な地域社会の形成を推進しようとするものです。 各商工会での取り組みも活発化しており、推進活動の手応えを感じている商工会も少しずつ増えてきております。 本会でも、現在までに八幡平市商工会や軽米町商工会による市長・町長への要望への同席や、宮古・下閉伊地域振興に関する市町村長と商工団体会頭・会長懇談会での条例制定意義の説明等を行っており、今後も各商工会の要望により、本条例の制定を全力で支援してまいりますので、お気軽に要請願います。

『宮古・下閉伊地域振興に関する市町村と商工団体会頭・会長懇談会』での説明風景

商工会の伴走型小規模事業者支援事業取組事例のご紹介〈八幡平市商工会〉

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商工会いわて

9

 

震災で失った母のお店

 

東京の飲食店での経験を活か

し、平成元年より母親が経営し

ていた飲食店にて勤務していた

三浦朋子さん。愛嬌があり、誰

にでも分け隔てなく接する性格

もあり、看板娘として、多くの

地元住民を呼び込んでいました。

 

常連客も増えていき、高齢で

ある母親から朋子さんの代へ店

を引き継ぐ話が出始めた矢先、

平成二十三年三月十一日に東日

本大震災が発生。自宅も店舗も

全てが津波に飲み込まれまし

た。避難所での生活を経て、住

まいは仮設住宅へ移り、朋子さ

んが所有している経験や資格を

活かし、栄養士として町内の保

育園に勤めながら生計を立てて

いました。

被災地支援と

これから

みうらうみ(山田町商工会会員)代表 三浦 朋子 さんTEL:090-8617-4951

三陸防災復興博(仮称)

基本構想(案)

 

岩手県政策地域部地域振興

室では、三陸防災復興博(仮

称)の基本構想をまとめ、開

催に向けて準備をしています。

【三陸防災復興博(仮称)の

開催意義】

 

東日本大震災津波からの復

興の取組みを通して培ったつ

ながりや絆を財産に、「連携」

を強化し、持続的な仕組みと

して展開しながら、復興や地

域の課題解決に取り組んでい

く必要性があります。

 

復興道路等の整備や宮古〜

室蘭間のフェリー定期航路の

開設に象徴される交通環境の

向上だけでなく、災害復旧活

動やボランティア活動をきっ

かけとした人と人とのつなが

りの広まり、体験型観光や復

興ツーリズムの推進による交

流人口の拡大、三陸ジオパー

クの推進やラグビーワールド

カップ2019TM

の開催に向

けた広域的な取組の強化な

ど、人と人・地域と地域が連

携することで新しい三陸を

創っていこうという動きが多

く見られます。

 

三陸防災復興博(仮称)で

は、この「連携」をテーマに、

様々な催しを通じ、改めて岩

手の底力を引き出し、関係者

の方々とのつながりを大切に

しながら地域振興につなげて

いきます。開催の意義は、大

 

進む山田町の復興

 

震災から七年が経過し、山田

町では復興事業が着実に進み、

平成二十八年十一月に復興の象

徴となる共同店舗棟「オール」

がオープンし、地元のスーパー

を始め、菓子小売店、ゲームセ

ンター、飲食店など、被災した

事業者を含む十店舗が入居し、

生活拠点として町民の暮らしを

支えています。

 

共同店舗棟の周辺において

も、グループ補助金等を活用し

た戸建て店舗の再建が続いてい

ます。

【復興が進む現在の山田町】

 

また、来年度内には、新たに

十六事業者の店舗や事務所等が

完成すると共に、JRから三陸

鉄道へ移管し、陸中山田駅の運

行が再開予定となっています。

 

創業の決断と「さんりく

 

地域起業・新事業活動等

 

支援費補助金」の活用

 

朋子さんは震災直後より、被

災した店舗を復旧させるべく、

各種補助金の説明会や相談会等

にも時間が許す限り参加してき

ましたが、申請の要件を満たす

ことができず、母親が経営して

いた飲食店は休業状態となって

いました。

 

再建目途が立たなくても町の

復興が進んでいく…。

 

歯痒い状況の中においても、

朋子さんの事業再開に対する思

いが消えることはありませんで

した。経験を踏まえた地元の

「食」に対する課題やニーズの

把握、事業のビジョン、地域貢

献への思い等を整理しながら、

創業へ歩みを進めます。

 「さんりく地域起業・新事業

活動等支援費補助金」の申請を

視野に入れ、朋子さんの仕事終

わりや合間を利用し、専門家派

遣事業を活用しながら、約三カ

月をかけて事業計画の精度を高

めていきました。そして迎えた

審査会。無事に採択を受けるこ

とができました。

 

震災、休業、復旧補助金の断

念…苦労を重ねた三浦さん親子

の事業再開への思いが間もなく

実ります。

きく分けて次のとおりです

が、開催後もレガシーとして

三陸地域の振興につながるよ

う取り組んでいきます。

①大地震津波の記憶・記録を

体系化し、教訓を後世に伝え

ること。

②地域の現状と復興への支援

に対する感謝を伝えること。

③三陸の地域資源の魅力を的

確に伝え、その価値を高める

こと。

④復興道路、三陸鉄道等、新

しいネットワークの効果を十

分に引き出すこと。

⑤各種の取組により交流人口

の拡大と地域経済の活性化に

資すること。

【開催概要】

●名称 

三陸防災復興博

    

(仮称)

●開催場所 

岩手県沿岸部の

十三市町村(洋野町・久慈

市・野田村・普代村・田野畑

村・岩泉町・宮古市・山田

町・大槌町・釜石市・大船渡

市・陸前高田市及び住田町)

全体を会場とするオープンエ

リア型とし、その他近隣地域

との連携も図る。

●開催内容 

記憶・記録の伝

承、文化芸術企画の充実、体

験型旅行商品の提供、食の高

付加価値化、海とジオの魅力

発信、三陸鉄道を核とした企

画の展開、観光ゾーンの設定

と発信拠点の設置、多彩なイ

ベントの開催。

●開催期間 

二〇一九年六月

から九月までの六十日間程度

(年度内に正式決定する)

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商工会いわて

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岩手県商工会青年部連合会・女性部連合会次世代経営者育成事業開催報告

 県青連と県女性連では、青年部員・女性部員をはじめとする若手経営者・後継者の円滑な事業承継や資質向上を図ることを目的に、岩手県の補助事業を活用して研修事業を開催しました。

県青連では、次世代の地域経済を担う青

年部企業の輩出を目的に、地域課題を踏まえ

て広域ブロック単位でセミナーを開催しました。

●北部ブロック青年部第1回:「 まちづくりによる市場

動向と顧客ニーズの把握」開催日:平成29年10月10日講 師:大阪大学教授    渥美 仁秀 氏第2回:「 決算書から見る自社

の現状分析」開催日:平成29年11月28日講 師:中小企業診断士 日當

●県央ブロック青年部開催日:平成29年12月6日テーマ①:「 経営のポイントを学ぶ」講 師:税理士 猿ケ澤 顕洋 氏テーマ②:「 販路開拓を基盤と

した経営計画」講 師:㈱TACT興業 鈴木 勝 氏

●東部ブロック青年部第1回:「経営計画策定セミナー」開催日:平成29年7月24日講 師:㈱萼コンサルタント    斎 乾次郎 氏第2回:「事業承継セミナー」開催日:平成29年9月19日講 師: 岩手県事業引継ぎ支援

センター 高橋 明 氏

●南部ブロック青年部開催日:平成29年12月6日テーマ①:「経営・会計セミナー」講 師:公認会計士 堤 研一 氏テーマ②:「 若手経営者資質向

上セミナー」講 師:県青連会長 下苧坪 之典 氏    県青連相談役 古舘 聖人 氏

 全国連の「若者・女性経営者研修事業」を活用し、12月13日(水)県連会館研修室において「経営計画作成と事業承継実践セミナー」と題し、13名の参加のもと開催しました。 岩手県では、事業承継者の不在や承継年齢の高年齢化が課題となっており、税理士の栗原邦夫氏を講師に招き、経営計画とは事業を持続的に発展させるために必要な地図であるとともに、事業承継を有利に進め企業価値を上げる材料である等の講演があり「経営計画・事業承継は難しい」という先入観を払しょくしてくれる講演内容で、参加者は経営計画作成や事業承継に前向きになったようでした。

 県女性連創立50周年を記念して社会貢献事業の一環として昨年の7月~10月までの期間、使用済み切手及び書き損じはがき等の収集活動を行いました。皆様のご協力により使用済み切手約12㎏、書き損じはがき5,227枚集まりました。ご協力いただいた県内の女性部の皆様に心より感謝申し上げます。

県女性連創立50周年記念社会貢献事業使用済み切手・書き損じはがき公益財団法人ジョイセフへ

ジョイセフとは…「人口、特に女性の性と生殖に関する健康・権利について国際協力を通して人間一人ひとりの健康と生活の質の向上に寄与する」ことを目的に活動をしている民間公益団体(NGO)です。

皆様の支援は、途上国の女性約68人が安全な出産に臨むことができるくらいの支援に相当します。 研修会の様子 講習会終了後、栗原先生と

ラグビーワールドカップ2019TM 岩手・釜石開催岩手県民先行抽選販売3月19日(月)から申込受付開始!

TM © Rugby World Cup Limited 2015

2019年 9月25日(水) フィジー vs ウルグアイ2019年10月13日(日) アフリカ地区代表 vs 敗者復活予選優勝チーム

釜石会場試合日程

ラグビー世界王者決定戦 「ラグビーワールドカップ2019TM」3月19日(月)より、釜石会場観戦チケットの岩手県民先行抽選販売の申込受付が開始されます(受付期間は4月12日(木)まで。)この機会にチケットを手に入れ、県民一丸となって大会を盛り上げましょう!

▼ チケット購入にはID登録が必要です。 今すぐ公式サイトでチケットID登録をしよう!ラグビーワールドカップ チケット 検索

チケットに関するお問い合わせ:大会チケットカスタマーセンター 0570-09-2019(10:00~18:00)

県女性連「女性経営者等資質向上セミナー」開催報告

栄樹 氏

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商工会いわて

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レジの軽減税率対策はお済みですか? 来年10月1日に導入される消費税軽減税率制度に伴い対応が必要となる中小企業・小規模事業者等に対して、複数税率対応レジの導入や、受発注システムの改修等に要する経費の一部を補助し、導入等の準備が円滑に進むよう支援する制度があります。

メカレジ、POSレジに加え、タブレットなどを利用したモバイルPOSレジも補助対象です。

例えば… レジの購入・改修など

申請期限が2019年12月16日に延長になりました。お問い合わせは商工会まで。※2019年9月30日までに導入または改修等が完了したものが支援対象。2019年12月16日までに申請(事後申請)が必要です。また、受発注システムの改修については、2019年6月28日までに交付申請書を提出し、交付決定を受けた後、2019年9月30日までに、受発注システムの改修・入替を完了(支払いの完了を含む)してください。そして、すべての支払いが完了した後、2019年12月16日までに事業完了報告書の提出が必要です。

1台最大20万円まで補助※導入端末によって補助率が異なります。

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中小企業景況調査結果の概要平成29年度第3四半期(平成29年10~12月)

商工会いわて

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◆売上高D・I

 

今期は、製造業が一〇・三ポイント増加して

三期連続の上昇となり、△六・九まで回復まし

た。また、サービス業も小幅ながら三・四ポイ

ント増加しています。

 

建設業は、前期〇・〇まで回復しておりまし

たが、今期は減少に転じてマイナス域となり、

△二三・八まで低下しています。また、小売業

は一一・一ポイント減少して△四六・一まで低

下しています。

 

来期は、製造業は低下が予想されるものの、

建設業、小売業、サービス業においては上昇

が見込まれています。

◆採算D・I

 

今期は、サービス業が一・七ポイン

ト増加したものの、建設業が一九・〇

ポイント減少の△一九・〇、製造業が

六・九ポイント減少の△三一・一、小

売業は二六・三ポイント減少して△

五三・八となり、大幅に悪化しました。

 

来期は、全業種において好転する

ことが予想されており、サービス業

においては四期連続の増加が見込ま

れます。

◆資金繰りD・I

 

今期は、サービス業が五・〇ポイン

ト増加して△一三・六、製造業が六・

九ポイント増加して△一七・二とな

り、この二業種において資金繰りが

好転しています。小売業においては、

一五・四ポイントの大幅な減少となり

△二八・二まで悪化しています。

 

また、建設業は横ばいの△四・八と

なっています。

 

来期は、サービス業において改善

が見込まれるものの、製造業は横ば

い、建設業、小売業においては悪化

する見通しとなっています。

建設業、小売業が低下

製造業・サービス業が小幅に上昇

期 間業 種

平成28年1~3月 4~6月 7~9月 10~12月

平成29年1~3月 4~6月 7~9月 10~12月

平成30年1~3月(見通し)

製 造 業

建 設 業

小 売 業

サービス業

(注) D・Iとは、景気動向指数の略で、増加(上昇、好転、長期化)企業と、減少(低下、悪化、短期化)企業の差を示すものです。

業況天気図(売上高DI)

売上高DI値 100.0~30.1 30.0~10.1 10.0~△10.0 △10.1~△30.0 △30.1~△100.0

表 示

凡 

雨(△40.0)曇(△30.0) 雨(△65.7)

雨(△35.2)

雨(△62.5)

雨(△33.4)

雨(△36.7)

雨(△60.0)

雨(△46.7)

雨(△42.5) 雨(△35.0) 雨(△46.1)

曇(△10.7)曇(△24.2) 曇(△23.1) 曇(△24.1) 曇(△27.6) 曇(△20.7)

曇(△14.2) 薄曇(0.0) 曇(△23.8) 曇(△14.3)

曇(△23.2)

曇(△14.2)曇(△28.6)

曇(△13.3)曇(△25.0) 曇(△16.7)

曇(△17.2) 曇(△10.4)薄曇(△6.9)

曇(△18.4) 曇(△15.0) 薄曇(△6.7)

晴(19.1)晴(10.5)

快 晴 曇薄 曇晴