NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー...

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NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド リリース 8.2

Transcript of NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー...

Page 1: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

NetBackuptrade Web UIVMware 管理者ガイド

リリース 82

NetBackup Web UI VMware 管理者ガイド最終更新日 2019-06-28

法的通知と登録商標

Copyright copy 2019 Veritas Technologies LLCAll rights reserved

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この製品にはサードパーティの所有物であることをベリタスが示す必要のあるサードパーティソフト

ウェア (「サードパーティプログラム」) が含まれている場合がありますサードパーティプログラムの一部はオープンソースまたはフリーソフトウェアライセンスで提供されます本ソフトウェアに含まれる

本使用許諾契約はオープンソースまたはフリーソフトウェアライセンスでお客様が有する権利また

は義務を変更しないものとしますこのベリタス製品に付属するサードパーティの法的通知文書は次

の場所で入手できます

httpswwwveritascomaboutlegallicense-agreements

本書に記載されている製品はその使用コピー頒布逆コンパイルおよびリバースエンジニアリ

ングを制限するライセンスに基づいて頒布されますVeritas Technologies LLC からの書面による許可なく本書を複製することはできません

本書は現状のままで提供されるものでありその商品性特定目的への適合性または不侵害の

暗黙的な保証を含む明示的あるいは暗黙的な条件表明および保証はすべて免責されるものと

しますただしこれらの免責が法的に無効であるとされる場合を除きますVeritas TechnologiesLLC は本書の提供内容の実施また本書の利用によって偶発的あるいは必然的に生じる損害については責任を負わないものとします 本書に記載の情報は予告なく変更される場合があります

ライセンス対象ソフトウェアおよび資料はFAR 12212 の規定によって商業用コンピュータソフトウェアと見なされ場合に応じてFAR 52227-19 「Commercial Computer Software - RestrictedRights」DFARS 2277202「Commercial Computer Software and Commercial ComputerSoftware Documentation」その後継規制の規定により制限された権利の対象となります業務用またはホスト対象サービスとしてベリタスによって提供されている場合でも同様です 米国政府によるライセンス対象ソフトウェアおよび資料の使用修正複製のリリース実演表示または開示は

本使用許諾契約の条項に従ってのみ行われるものとします

Veritas Technologies LLC2625 Augustine DriveSanta Clara CA 95054

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ベリタスの Service and Operations Readiness Tools (SORT)の表示

ベリタスの Service and Operations Readiness Tools (SORT) は時間がかかる管理タスクを自動化および簡素化するための情報とツールを提供する Web サイトです製品によって異なりますがSORT はインストールとアップグレードの準備データセンターにおけるリスクの識別および運用効率の向上を支援しますSORT がお客様の製品に提供できるサービスとツールについては次のデータシートを参照してください

httpssortveritascomdatasupportSORT_Data_Sheetpdf

第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要 6

NetBackup Web ユーザーインターフェースについて 6用語 8NetBackup Web UI へのサインイン 10

第 2 章 VMware サーバーの管理 12

VMware サーバーの追加 12VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新 14VMware サーバーの参照 15VMware サーバーの削除 15インテリジェント VM グループの作成 16インテリジェント VM グループの削除 21VMware アクセスホストの追加 21VMware アクセスホストの削除 22VMware サーバーの資産の手動での検出 22NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オ

プション 23

第 3 章 VM の保護 25

VM またはインテリジェント VM グループの保護 25資産のカスタム保護の設定 26

バックアップからのディスクの除外 28スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options) 29

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除 29VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示 30

第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセス 31

インスタントアクセス VM の作成 31VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア 33VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード 35インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項 36VM のリカバリ 38VMware エージェントレスリストアについて 44

目次

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項 44VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ 46

第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング 47

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー 48VMware サーバーを参照するときに発生するエラー 48新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー 49インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエ

ラー 50除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブル

シューティング 51複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する 53リカバリ先を変更したときに発生したエラー 53

5目次

NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要

この章では以下の項目について説明しています

NetBackup Web ユーザーインターフェースについて

用語

NetBackup Web UI へのサインイン

NetBackup Web ユーザーインターフェースについてNetBackup Web ユーザーインターフェースは次の機能を提供します

Chrome や Firefox などの Web ブラウザからマスターサーバーにアクセスする機能Web UI でサポートされるブラウザについて詳しくはNetBackup ソフトウェア互換性リストを参照してください

重要な情報の概要を表示するダッシュボード

役割ベースのアクセス制御 (RBAC) により管理者は NetBackup へのユーザーアクセスを構成しセキュリティバックアップ管理または作業負荷の保護に関連する

タスクを委任できます

NetBackup セキュリティ管理者はNetBackup のセキュリティ証明書RBACAPIキーユーザーセッションロックされている NetBackup ユーザーアカウントを管理できます

バックアップ管理者はサービスレベル目標 (SLO) を満たすために保護サービスを提供します資産の保護は保護計画ジョブ管理資産の保護状態の可視性を通

じて実現します

1

作業負荷管理者はSLO を満たす保護計画に資産をサブスクライブし保護状態を監視し仮想マシンのセルフサービスリカバリを実行できますWeb UI は次の作業負荷をサポートします

クラウド

Red Hat Virtualization (RHV)

VMware

使用状況レポートはマスターサーバー上のバックアップデータのサイズを追跡しま

すまたVeritas Smart Meter に簡単に接続してNetBackup ライセンスを表示および管理できます

NetBackup Web UI のアクセス制御NetBackup では役割ベースのアクセス制御を使用して Web UI へのアクセス権を付与しますこのアクセス制御にはユーザーが実行できるタスクとユーザーが表示およ

び管理できる資産が含まれていますアクセス制御はアクセスルールを通じて実行され

ます

アクセスルールはユーザーまたはユーザーグループに役割とオブジェクトグルー

プを関連付けます役割はユーザーが持つアクセス権を定義しますオブジェクト

グループではユーザーがアクセスできる資産と NetBackup オブジェクトを定義します単一のユーザーまたはグループに複数のアクセスルールを作成できユーザー

アクセスを完全かつ柔軟にカスタマイズできます

NetBackup にはデフォルトの役割が 3 つ用意されていますユーザーのニーズに最も適した役割を選択するかそのユーザーの要件を満たすためのカスタムの役割

を作成します

オブジェクトグループを使用して資産やアプリケーションサーバーのグループを定

義したりユーザーが表示または管理できる保護計画を示しますたとえば特定の

VMware アプリケーションサーバーを使用してオブジェクトグループを作成してVMware 管理者向けアクセス権を付与できますVMware 管理者が VMware 資産を保護するために選択できる特定の保護計画をオブジェクトグループに追加するこ

ともできます

RBAC はWeb UI と API でのみ利用可能ですNetBackup のその他のアクセス制御方法は拡張監査 (EA) を除いてWeb UI とAPI ではサポートされませんNetBackup アクセス制御 (NBAC) が有効な場合はWeb UI を使用できません

NetBackup ジョブおよびイベントの監視NetBackup Web UI を使用するとセキュリティ管理者やバックアップ管理者はより簡単に NetBackup 操作とイベントを監視し注意が必要な問題を特定できます

NetBackup セキュリティ管理者はダッシュボードを使用してセキュリティ証明書や監査イベントの状態を参照できます

7第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要NetBackup Web ユーザーインターフェースについて

バックアップ管理者はダッシュボードを使用することでNetBackup ジョブの状態を参照できますジョブが失敗したときに通知を受信するために電子メール通知を構

成することもできますNetBackup では受信電子メールを受け取ることができる任意のチケットシステムをサポートします

保護計画 スケジュールストレージおよびストレージオプションを一元的に構成する場所

保護計画には次の利点があります

バックアップのスケジュールに加えて保護計画にはレプリケーションと長期保持の

スケジュールも含めることができます

オンプレミスストレージまたはスナップショットストレージを簡単に選択できます

利用可能なストレージから選択するときにそのストレージで利用可能な追加機能を

確認できます

バックアップ管理者は保護計画を作成して管理しますつまりバックアップのスケ

ジュールとストレージの責任を負います

作業負荷管理者は主に資産またはインテリジェントグループを保護するための保護

計画を選択しますただしバックアップ管理者は必要に応じて保護計画に資産を

サブスクライブすることもできます

セルフサービスリカバリ

NetBackup Web UI はVM のリカバリを簡略化しますVMware の場合インスタントアクセス機能を使用してVM のスナップショットをマウントしそのファイルにすぐにアクセスできますファイルをローカルホストにダウンロードしたりファイルを元の VM にリストアしたりできます

用語次の表では新しい Web ユーザーインターフェースで導入された概念と用語について説明します

表 1-1 Web ユーザーインターフェースの用語および概念

定義用語

RBAC はユーザーまたはユーザーグループ役割またはアクセス権ユーザーまたはユーザーグループがアクセスできるオブジェクト

グループを定義しますユーザーまたはグループには複数のアクセ

スルールを設定できます

アクセスルール

8第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要用語

定義用語

NetBackup とNetBackup Web UI を含むすべてのインターフェースに対する完全なアクセス権を持つユーザーですルート管理者

拡張監査のすべてのユーザーはNetBackup に対して完全なアクセス権を持ちますNetBackup Web UI の各ガイドではNetBackup管理者という用語はNetBackup への完全なアクセス権を持つユーザーも指しますが通常は NetBackup 管理コンソールのユーザーを指します

「役割」も参照してください

管理者

「インテリジェントグループ」を参照してください資産グループ

物理クライアント仮想マシンデータベースアプリケーションなどの

保護対象データです

資産

NetBackup Web UI ではレガシーポリシーが資産を保護することを示しますレガシーポリシーはNetBackup 管理コンソールで作成します

従来のポリシー

NetBackup 以外のあらゆる CA から発行されたセキュリティ証明書外部証明書

指定した条件 (クエリー) に基づいてNetBackup が保護対象資産を自動的に選択することを可能にしますインテリジェントグループ

は本番環境の変更が含まれるように自動的に最新の状態に維持

されますこれらのグループは資産グループとも呼ばれます

VMware と RHV の場合[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]タブにこれらのグループが表示されます

インテリジェントグループ

NetBackup バックアップイメージから作成したインスタントアクセス VMは瞬時に利用可能になるためほぼゼロのリカバリ時間目標を達成

できますNetBackup は仮想マシンのスナップショットをバックアップストレージデバイスに直接マウントするためESXi ホストまたはクラスタはスナップショットを通常の仮想マシンとして扱えます

インスタントアクセス

RBAC の場合ユーザーがアクセスすることを許可された資産のコレクション保護計画サーバーその他のリソースを指します

オブジェクトグループ

NetBackup CA から発行されたセキュリティ証明書NetBackup 証明書

保護計画はバックアップを実行するタイミングバックアップの保持

期間使用するストレージ形式を定義します保護計画を設定したら

資産を保護計画にサブスクライブできます

保護計画

9第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要用語

定義用語

役割ベースのアクセス制御です管理者はRBAC で構成されているアクセスルールを通じてNetBackup Web UI へのアクセスを委任または制限できます

注意 RBAC で構成したルールはNetBackup 管理コンソールまたは CLI へのアクセスを制御しませんWeb UI はNetBackup アクセス制御 (NBAC) ではサポートされておらずNBAC が有効になっている場合は使用できません

RBAC

RBAC の場合ユーザーが持つことができる権限を定義しますNetBackup にはシステム定義の役割が 3 つありユーザーがセキュリティ保護計画バックアップを管理したり作業負荷資産を管理し

たりすることを可能にします

役割

データのバックアップレプリケートまたは複製 (長期保持用) 対象となるストレージですクラウドの作業負荷に対してはスナップショッ

トストレージが使用されます

ストレージ

資産または資産グループを保護する保護計画を選択する処理です

関連付けられた資産は計画のスケジュールとストレージの設定に

従って保護されますWeb UI ではサブスクライブを「保護の追加」とも表記します

サブスクライブ保護計画

に対して

サブスクライブ解除は保護を解除する処理または計画から資産や

資産グループを削除する処理を指します

保護計画からサブスクライ

ブ解除する

資産のタイプですたとえばVMwareRHVまたはクラウドです作業負荷 (Workload)

NetBackup Web UI を使用して完了できるエンドツーエンドプロセスですたとえばNetBackup 812 以降ではVMware とクラウドの資産を保護およびリカバリできます

ワークフロー

NetBackup Web UI へのサインイン権限を持つユーザーはNetBackup Web UI を使用してNetBackup マスターサーバーに Web ブラウザからサインインできます利用可能なサインインオプションは次のとおりです

「ユーザー名とパスワードでサインインする」

「証明書またはスマートカードでサインインする」

ユーザー名とパスワードでサインインする

権限を持つユーザーである場合はNetBackup Web UI にサインインできます詳しくはNetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

10第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要NetBackup Web UI へのサインイン

NetBackup Web UI を使用してNetBackup マスターサーバーにサインインするには

1 Web ブラウザを開き次の URL に移動します

httpsmasterserverwebuilogin

masterserver はサインインする NetBackup マスターサーバーのホスト名またはIP アドレスです

2 クレデンシャルを入力して[サインイン (Sign in)]をクリックします

次に例を示します

例使用する形式ユーザーの種類

rootusernameローカルユーザー

WINDOWSyenAdministratorDOMAINyenusernameドメインユーザー

証明書またはスマートカードでサインインする

権限を持つユーザーである場合はスマートカードまたはデジタル証明書を使用して

NetBackup Web UI にサインインできます詳しくはNetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

スマートカードにないデジタル証明書を使用するにはまずブラウザの証明書マネージャ

に証明書をアップロードする必要があります詳しくはブラウザのマニュアルで手順を参

照するか証明書管理者にお問い合わせください

証明書またはスマートカードでサインインするには

1 Web ブラウザを開き次の URL に移動します

httpsmasterserverwebuilogin

masterserver はサインインする NetBackup マスターサーバーのホスト名またはIP アドレスです

2 [証明書またはスマートカードでサインイン (Sign in with certificate or smart card)]をクリックします

3 ブラウザにプロンプトが表示されたら証明書を選択します

11第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要NetBackup Web UI へのサインイン

VMware サーバーの管理この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーの追加

VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新

VMware サーバーの参照

VMware サーバーの削除

インテリジェント VM グループの作成

インテリジェント VM グループの削除

VMware アクセスホストの追加

VMware アクセスホストの削除

VMware サーバーの資産の手動での検出

NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

VMware サーバーの追加ここではVMware サーバーとそのクレデンシャルを追加する手順を示します

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

2

VMware サーバーとそのクレデンシャルを追加するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセスできる vCenter サーバーと ESXi サーバーが表示されます

2 [+ 追加 (+ Add)]をクリックしてサーバーを追加します

3 サーバー形式を選択しホスト名とクレデンシャルを入力します

4 [検証用バックアップホスト (Backup host for validation)]を選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検

出の実行に加えてクレデンシャルの検証にもその情報が使用されます検出の場

合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

5 接続に使用する[ポート (Port)]番号を指定します

VMware サーバーでデフォルトのポート番号が変更されていない場合ポートの指定は不要です異なるポートを使用するように VMware サーバーが構成されている場合そのポート番号を指定してください

6 [保存 (Save)]をクリックします

重要

サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenterまたは ESXi サーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVALオプション」 を参照してください

7 別の VMware サーバーの NetBackup クレデンシャルを入力するには[+ 追加 (+Add)]をクリックします

発生する可能性がある問題のトラブルシューティングについては次の情報を参照してく

ださい

p48 の 「VMware サーバーを追加するときに発生するエラー」 を参照してください

13第 2 章 VMware サーバーの管理VMware サーバーの追加

p48 の 「VMware サーバーを参照するときに発生するエラー」 を参照してください

p49 の 「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」 を参照してください

VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新

メモ これらの手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

VMware のクレデンシャルを検証するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

2 1 つのサーバーのクレデンシャルを検証するにはその VMware サーバーを特定して選択します複数のサーバーのクレデンシャルを同時に検証するにはそれら

の VMware サーバーを特定して選択します次に該当するサーバーの行で[検証 (Validate)]をクリックします

選択した VMware サーバーの現在のクレデンシャルが NetBackup で検証されます

クレデンシャルが有効でない場合[クレデンシャル (Credentials)]に[無効 (Invalid)]と表示されますVMware サーバーのクレデンシャルを更新するには次の手順を実行します

VMware サーバーのクレデンシャルを更新するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択します

14第 2 章 VMware サーバーの管理VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新

4 クレデンシャルを必要に応じて更新します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検

出の実行に加えてクレデンシャルの検証にもその情報が使用されます検出の場

合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

5 [保存 (Save)]をクリックします

選択した VMware サーバーの更新後のクレデンシャルが NetBackup で検証されます

VMware サーバーの参照vCenter Server とスタンドアロンの ESXi サーバーを参照してVM を特定し保護計画やリカバリポイントなどの詳細を表示できます

VMware サーバーを参照するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [VMware サーバー (VMware Servers)]をクリックして検索を開始します

リストにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が含まれます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが正常に検出されたかどうかも確認できます

サーバーを見つけるには検索フィールドに文字列を入力します

3 サーバーをクリックしてドリルダウンを開始します

上向き矢印をクリックするとより高いレベルに移動して戻れます

4 VM をクリックすると保護状態リカバリポイントリストアアクティビティが表示されます

5 計画に VM をサブスクライブするには[保護の追加 (Add protection)]をクリックします

VMware サーバーの削除ここではVMware サーバーを削除する手順を示します

15第 2 章 VMware サーバーの管理VMware サーバーの参照

VMware サーバーを削除するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が表示されます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが最後にいつ検出されたかも確認できます

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にある処理メニューで[削除 (Delete)]を選択します

メモ VMware サーバーを削除するとそのサーバーに関連付けられているすべての仮想マシンの保護が行われなくなります既存のバックアップイメージのリカバリは

引き続き可能ですがこのサーバーへの VM のバックアップは失敗します

4 VMware サーバーを削除してもよいことを確認したら[削除 (Delete)]をクリックします

インテリジェント VM グループの作成クエリーと呼ばれるフィルタのセットに基づいてインテリジェント VM グループを作成できますNetBackup はクエリーに基づいて自動的に仮想マシンを選択しそれらをグループに追加しますその後グループに保護を適用できますインテリジェントグルー

プではVM 環境内の変更が自動的に反映されるためグループ内の VM のリストを手動で修正する必要がないことに注意してください

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

インテリジェント VM グループを作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [インテリジェント VM グループ (Intelligent VM groups)]タブ[追加 (Add)]の順にクリックします

3 グループの名前と説明を入力します

4 適切な VMware サーバーを選択します

5 次のいずれかを実行します

[すべての VM を含める (Include all VMs)]を選択しますこのオプションではデフォルトクエリーを使用して保護計画の実行時に vCenterまたは ESXi に現在あるすべての VM をバックアップ対象として選択します

16第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

特定の条件を満たす VM のみを選択するには独自のクエリーを作成するために[条件の追加 (Add condition)]をクリックします

6 条件を追加するにはドロップダウンを使用してキーワードとオペレータを選択して

値を入力します

この手順の後にオプションについて説明します「インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション」

以下がクエリーの例です

この例のクエリーは表示名に prod が含まれるすべての VM をグループに追加します

クエリーの効果を変更するには[+ 条件 (Condition)]をクリックし[AND]または[OR]をクリックしたらキーワードオペレータおよび条件の値を選択します次に例を示します

この例ではAND を使用してクエリーの範囲を絞り込みます表示名に prod が含まれeng という名前のタグを持つ VM のみが選択されますVM の表示名に prodが含まれずeng という名前のタグがない場合その VM はグループに追加されません

クエリーの範囲を広げるには[OR]を使用します

17第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

この例では[OR]が設定されているためクエリーでグループに次のものが追加されます

表示名に prod が含まれる VM (タグに関係なく)

eng という名前のタグを持つ VM (表示名に関係なく)

必要に応じて条件にサブクエリーを追加することもできます[+ サブクエリー (+Sub-query)]をクリックし[AND]または[OR]をクリックしてからサブクエリーの条件のキーワードオペレータ値を選択します次に例を示します

この例ではサブクエリーを使用してクエリーの範囲をさらに絞り込みます表示名

に prod を含みeng という名前のタグを持つ VM のうちclust で始まるクラスタに含まれている VM のみが選択されます

18第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

7 クエリーをテストするには[プレビュー (Preview)]をクリックします

メモ クエリーベースの選択処理は動的です仮想環境の変更は保護計画の実行時にクエリーが選択する仮想マシンに影響する可能性がありますその結果保護

計画が後で実行された時にクエリーが選択する VM がプレビューに現在表示されているものと同一でなくなる可能性があります

メモ VMware サーバーの VM の検出がVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションに設定された間隔に従って実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)クエリーが選択できる状態になるにはWeb UI が各サーバー上の VM を検出する必要がありますVMware サーバーが Web UI に最近追加された場合その VMは検出されない可能性がありますこのオプションについて詳しくは次の情報を参

照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVALオプション」 を参照してください

VM をすぐに検出する方法については次の情報を参照してください

p22 の 「VMware サーバーの資産の手動での検出」 を参照してください

8 グループを保護計画に追加せずに保存するには[追加 (Add)]をクリックします

保存して保護計画に追加するには[追加と保護 (Add and protect)]をクリックして計画を選択し[保護する (Protect)]をクリックします

メモ [プレビュー (Preview)]をクリックするかグループを保存した場合グループのVM を選択するときにクエリーオプションでは大文字小文字が区別されます[仮想マシン (Virtual machine)]でグループに選択されていない VM をクリックすると[仮想マシングループのメンバー (Member of virtual machine groups)]フィールドは none になります

ただし保護計画にグループを追加したときに保護計画のバックアップが実行され

ると一部のクエリーオプションは大文字と小文字が区別されないものとして扱わ

れますその結果同じ VM がグループに含められてバックアップされる場合があります

各オプションの大文字小文字関連の動作は「「インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション」」を参照してください

19第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション表 2-1 クエリーキーワード

説明キーワード

VM が存在するクラスタ (ESXi サーバーのグループ) の名前

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

クラスタ

データセンターの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

datacenter

データストアの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

datastore

VM の表示名

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

displayName

ESXi サーバーの名前ESXi ホスト名は vCenter Server で定義された名前と一致する必要があります

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

host

VM のタグの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

tag

vSphere Client の VM の DNS 名

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

dnsName

IP アドレスの逆引きから導かれる VM 名

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

hostName

VM のインスタンス UUID

例 501b13c3-52de-9a06-cd9a-ecb23aa975d1

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

instanceUuid

表 2-2 クエリー演算子

説明演算子

文字列の先頭に値が出現する場合に一致します

たとえば入力した値が「box」の場合このオプションは文字列「box_car」と一致しますが「flatbox」とは一致しません

文字列の先頭

(Starts with)

20第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

説明演算子

文字列の末尾に値が出現する場合に一致します

たとえば入力した値が「dev」の場合このオプションは文字列「01dev」と一致しますが「01dev99」または「devOP」とは一致しません

文字列の末尾

(Ends with)

入力した値が文字列のどこにある場合でも一致します

たとえば入力した値が「dev」の場合このオプションは「01dev」「01dev99」「devOP」「development_machine」などの文字列と一致します

次の値を含む

(Contains)

入力した値にのみ一致します

たとえば入力した値が「VMTest27」の場合このオプションは「VMtest27」(大文字小文字が同じ) とは一致しますが「vmtest27」「vmTEST27」または「VMtest28」とは一致しません

=

入力した値と等しくない任意の値と一致します =

インテリジェント VM グループの削除インテリジェント VM グループを削除するには次の手順を使用します

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

インテリジェント VM グループを削除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [インテリジェント VM グループ (Intelligent VM groups)]タブでグループを見つけます

3 グループが保護されていない場合はグループを選択して[削除 (Delete)]をクリックします

4 グループが保護されている場合はグループをクリックしてスクロールダウンし鍵の

記号をクリックして[サブスクライブ解除 (Unsubscribe)]をクリックします

5 [削除]をクリックします

VMware アクセスホストの追加この機能はNetBackup 管理コンソールまたは NetBackup API でのみサポートされます詳しくは『NetBackup 管理者ガイド Vol 1』または SORT の NetBackup API ドキュメントを参照してください

21第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの削除

VMware アクセスホストの削除この機能はNetBackup 管理コンソールまたは NetBackup API でのみサポートされます詳しくは『NetBackup 管理者ガイド Vol 1』または SORT の NetBackup API ドキュメントを参照してください

VMware サーバーの資産の手動での検出ここでは最近追加された資産を表示して保護できるようにVMware サーバーの資産を手動で検出する手順を示します

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenterまたは ESXi サーバーの VM とその他のオブジェクトの自動検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出はVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)このオプションについて詳しくは次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

VMware サーバーの資産を手動で検出するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が表示されます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが最後にいつ検出されたかも確認できます

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にある処理メニューで[検出 (Discover)]を選択します

VMware サーバーのクレデンシャルが無効な場合検出操作に失敗することがありますクレデンシャルを検証および更新する方法については次の情報を参照して

ください

p14 の 「VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新」 を参照してください

VM およびインテリジェント VM グループの保護状態について詳しくは次の情報を参照してください

p30 の 「VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示」 を参照してください

22第 2 章 VMware サーバーの管理VMware アクセスホストの削除

p49 の 「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」 を参照してください

NetBackup サーバーのVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

このオプションはNetBackup が仮想マシンを検出して NetBackup Web UI に表示するためにvCenter Server をスキャンする頻度を制御します

NetBackup による自動検出は最初に前回検出に成功したホストで試行されますそのホストで自動検出に失敗すると次の順序で他のホストで再試行されます

NetBackup マスターサーバー

アクセスホストクライアントプロキシサーバー

メディアサーバー

表 2-3 VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL 情報

説明使用方法

NetBackup マスターサーバー上使用する場所

オプションを表示追加変更するにはnbgetconfig コマンドと nbsetconfig コマンドを使用します

メモ これらのコマンドではNetBackup マスターサーバーの管理者権限が必要です詳しくはNetBackup 管理者にお問い合わせください

このオプションはNetBackup 構成 API でも表示追加変更できます詳しくはSORTの NetBackup API ドキュメントを参照してください

デフォルトは 8 時間です最小値は 5 分で最大値は 1 年です0 に設定すると自動検出がすべての VMware サーバーに対して無効になります

次の形式を使用します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = number of seconds

次に例を示します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = 100000

このエントリは設定ファイルで一度のみ表示されます

メモ このオプションを変更した後NetBackup サービスを停止して再起動しますVM の検出の場合NetBackup Discovery Framework サービスが実行中である必要があります

使用方法

23第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

説明使用方法

NetBackup 管理コンソールまたは Web UI に相当する機能は存在しません管理コンソールの同等のプロパ

ティ

24第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

VM の保護この章では以下の項目について説明しています

VM またはインテリジェント VM グループの保護

資産のカスタム保護の設定

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護次の手順を使用して資産 (VM またはインテリジェント VM グループ) を保護計画にサブスクライブします保護計画に資産をサブスクライブするときに定義済みのバックアッ

プ設定を資産に割り当てますオンデマンド (手動) バックアップを実行するにはNetBackup 管理コンソールへのアクセスが必要ですサポートが必要な場合NetBackup管理者までお問い合わせください

次の要件に注意してください

NetBackup セキュリティ管理者が割り当てた適切な役割ベースのアクセス制御 (RBAC)を使用したVM へのアクセス権が必要です

バックアップ管理者が (RBAC を使用して) アクセス権を付与した保護計画に対するアクセス権が必要です

マスターサーバー上で適切なサービスが実行されておりWeb UI がアクセス可能である必要があります

サポートが必要な場合はバックアップ管理者にお問い合わせください

3

VM または VM グループを保護するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machine)]タブまたは[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]タブでVM または VM グループにチェックマークを付けて[保護の追加 (Add protection)]をクリックします

3 次の保護オプションから選択します

保護計画にサブスクライブする (Subscribe to a protection plan)選択した計画でこの設定を使用するにはこのオプションを選択します計画に

対する変更は自動的に継承されます

カスタム保護 (Custom protection)選択した計画をカスタマイズするにはこのオプションを選択しますすべての計

画と設定をカスタマイズできる訳ではありません選択した計画に対する変更は

選択した資産または資産グループには適用されません

4 保護計画を選択します

VMware 管理者の場合RBAC のアクセス権によって表示される保護計画が決まります利用可能な保護計画のオプションの説明は『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』を参照してください

5 選択した計画に VM または VM グループをサブスクライブするには[保護する(Protect)]をクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]に選択の結果が表示されます

資産のカスタム保護の設定計画のカスタマイズが許可されている場合作業負荷管理者は[カスタム保護 (Customprotection)]保護方式を選択できますこのユーザーは作業負荷の種類に応じてスケジュールストレージ資産のその他のオプションを変更できます資産ではそれぞれ

独自の保護が維持されています保護計画に今後変更を加えても資産には適用されま

せん

保護設定について詳しくは以下を参照してください

『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』

カスタム保護オプション

カスタム保護を使用してユーザーは次のオプションを調整できます

26第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

ユーザーはスケジュールを追加編集または削除できますスケジュール形式スケジュー

ルを実行する頻度このカスタム保護のバックアップを保持する期間を選択できます利用

可能なオプションは資産の作業負荷の種類によって異なります

スケジュールと保持 (Schedulesand retention)

ユーザーはカスタム保護に使用するストレージを選択できますストレージ (Storage)

仮想マシンに代わってバックアップを実行するホスト[Automatic (自動)]を選択するとストレージユニットに基づいてNetBackup にメディアサーバーを選択させることができますまたはユーザーがリストから別のホストを選択できますこれらのホストは環境内のその他の

メディアサーバーかアクセスホストとして構成されているホストです

バックアップに使用するサー

バーまたはホスト (Server orhost to use for backups)

追加のカスタム保護オプション

説明オプション

NetBackup が仮想マシンバックアップの新しいスナップショットを作成する前にスナップショットが見つかったときに NetBackup が適用する処理を指定しますたとえばいずれかのスナップショットが存在する場合バックアップの停止を選択できますスナップショットが自

動的に削除されなければ最終的に仮想マシンのパフォーマンスが低下することがあります

削除されていないスナップショットが存在するとディスク容量不足によりリストアに失敗する

場合があります

スナップショットが存在する場合

は次の処理を実行します(If asnapshot exists perform thefollowing action)

バックアップから除外する仮想ディスクを指定します

p28 の 「バックアップからのディスクの除外」 を参照してください

選択した仮想ディスクをバック

アップから除外 (Excludeselected virtual disks frombackups)

このオプションは仮想マシンの完全バックアップからのアプリケーションデータのリストアを

ユーザーに許可します

Microsoft Exchange Server または Microsoft SharePoint Server の NetBackup 82 アプリケーションデータはNetBackup バックアップアーカイブおよびリストアのインターフェースでリストアする必要がありますMicrosoft SQL Server のデータはNetBackup MS SQLクライアントを使用してリストアする必要があります詳しくはNetBackup データベースエージェントのマニュアルを参照してください

仮想マシンバックアップからの

アプリケーションデータのリスト

アを許可する (Allow therestore of application datafrom virtual machine backups)

デフォルトで仮想マシンの IO は NetBackup がスナップショットを作成する前に静止しますほとんどの場合このデフォルトを使用する必要がありますファイルのアクティビティを

静止しないとスナップショットのデータの一貫性は保証されません静止を無効にすると

一貫性を保つためバックアップデータを分析する必要があります

仮想マシンの静止を有効にす

る (Enable virtual machinequiesce)

バックアップに使用するトランスポートモードまたはデータストアからデータを読み取る方法を

指定しますトランスポートモードについて詳しくは仮想化環境のベンダーのマニュアルを

参照してください

トランスポートモード (Transportmode)

27第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

p29 の 「スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)」 を参照してください

スナップショットの再試行オプ

ション (Snapshot retry options)

バックアップからのディスクの除外仮想ディスクの除外オプションはバックアップのサイズを減らすことができますが使用に

は注意が必要ですこれらは複数の仮想ディスクを備えている仮想マシン専用です

表 3-1 仮想ディスクの除外オプション

説明除外オプション

ブートディスクを再作成する別の手段がある場合にこのオプションを検討します

仮想マシンのブートディスクはバックアップには含まれませんその他のディスクはバックアッ

プされます注 データファイルはリストアされたデータディスクで利用可能ですただしこのバックアップからリストアされる仮想マシンは起動できません

すべてのブートディスク (Allboot disks)

データディスクをバックアップする個別の保護計画がある場合にのみこのオプションを検討

してください

仮想マシンのデータディスクはバックアップに含まれませんブートディスクのみバックアップ

されます注 仮想マシンがバックアップからリストアされるときデータディスクの仮想マシンデータは失われるか不完全になる可能性があります

すべてのデータディスク (Alldata disks)

カスタム属性を使用したバックアップから除外するディスクの制御を VMware 管理者に許可する場合このオプションを使用します

属性には除外するディスクのデバイスコントローラの値をカンマで区切って指定する必要が

ありますたとえばscsi0-0ide0-0sata0-0nvme0-0 などですこの属性のデフォルト値は NB_DISK_EXCLUDE_DISK ですまたは独自の値を選択できます任意の差分バックアップ間でカスタム属性値にディスクを追加するとそれらのディスクは次のバック

アップから除外されます

VMware 管理者はVMware インターフェースを使用して除外するディスクに属性を適用する必要があります『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Web Client ガイド』または『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Client (HTML5) ガイド』を参照してください

カスタム属性に基づいてディス

クを除外する (Exclude disksbased on a custom attribute)

ディスクの仮想デバイスノードを表すディスク形式コントローラLUN を指定して特定のディスクを除外するにはこのオプションを使用します追加のディスクを指定するには[追加

(Add)]をクリックします

任意の差分バックアップ間でコントローラを追加するとそれらのディスクは次のバックアップ

から除外されます

除外する特定のディスク

(Specific disks to beexcluded)

28第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)ほとんどの環境ではスナップショットの再試行オプションのデフォルト値は適切です仮

想マシンのサイズと VMware サーバーの処理負荷に基づいてこれらの設定を調整すると役立つ場合があります

表 3-2 スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)

説明オプション

スナップショットを再試行する回数スナップショットの最大試行回

数 (Maximum number oftimes to retry a snapshot)

スナップショット操作が完了するまでの分単位の時間スナップショットが完了しない場合タ

イムアウトを強制するためにこのオプションで特定の期間を設定します後でスナップショット

を再試行するには[スナップショットを再試行するまでに待機する最長時間 (Maximumlength of time to wait before a snapshot is retried)]設定を使用します

スナップショットの完了までの最

長時間 (Maximum length oftime to complete a snapshot)

スナップショットが再試行されるまでの秒単位の待機時間スナップショットを再試行するま

でに待機する最長時間

(Maximum length of time towait before a snapshot isretried)

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除VM またはインテリジェント VM グループのサブスクライブを保護計画から解除できます資産のサブスクライブが解除されるとバックアップは実行されなくなります

メモ 保護計画から資産のサブスクライブを解除するときにWeb UI で資産に従来のポリシーが表示される可能性がありますこの状況は保護計画に資産がサブスクライブ

されておりその資産に対してバックアップが実行される場合に発生することがあります

資産は有効なバックアップイメージを持ったまま保護計画からサブスクライブ解除され

ますWeb UI には従来のポリシーが表示されますが資産を保護する有効なポリシーがない場合もあります

29第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護を解除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

3 [保護の削除 (Remove protection)][はい (Yes)]の順にクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]で資産が[保護されていません (Not protected)]と表示されます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護に使用される保護計画を表示できます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態を表示するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

[保護 (Protection)]タブは資産がサブスクライブされている計画の詳細を表示します

メモ 資産のバックアップが完了しているにもかかわらず状態が未完了と表示される場合は「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」を参照してください

3 資産が保護されていない場合[保護の追加 (Add protection)]をクリックして保護計画を選択します

p25 の 「 VM またはインテリジェント VM グループの保護」 を参照してください

30第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM のリカバリとインスタントアクセス

この章では以下の項目について説明しています

インスタントアクセス VM の作成

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

VM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについて

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

インスタントアクセス VM の作成NetBackup バックアップイメージからインスタントアクセス VM を作成できます仮想マシンは瞬時に利用可能になるためほぼゼロのリカバリ時間目標を達成できます

NetBackup は仮想マシンのスナップショットをバックアップストレージデバイスに直接マウントするためESXi ホストまたはクラスタはスナップショットを通常の仮想マシンとして扱えます

マウントされた VM のスナップショットはさまざまな目的に使用できます次に例を示します

VM からのファイルのリカバリまたは vmdk ファイルのコピー

パッチのテストなどVM でのテストの実行

4

トラブルシューティングまたはディザスタリカバリ

アプリケーションの検証

メモ このインスタントアクセス機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされますこの機能ではNetBackup バックアップイメージがメディアサーバー重複排除プール (MSDP) ストレージデバイスに格納されることが必要ですインスタントアクセスVM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

インスタントアクセス VM を作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージは各イメージのバックアップタイムスタンプ付きで各行に表示

されます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Createinstant access virtual machine)]の順にクリックします

5 リカバリの設定を確認し必要に応じて変更します

[リカバリオプション (Recovery options)]に注意してください

同じ表示名を持つ VM が宛先にある場合リカバリが始まる前にその VM を削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますプロビジョニング後に

電源をオン (Power onafter provisioning)

VM の作成後に VM の移行を開始しVM の移行の進捗を表示します

メモ NetBackup 812 ストレージサーバーの場合vMotion オプションは有効になっていても使用されません

vMotion の有効化(Enable vMotion)

32第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス VM の作成

6 [作成 (Create)]をクリックします

NetBackup ではVM バックアップイメージのスナップショットを作成しインスタントアクセスマウントポイントを作成しますイメージのスナップショットは[インスタントア

クセス仮想マシン (Instant access virtual machines)]タブに表示されますVM をESXi サーバーの他の VM と同じように使用できるようになりました

7 リストアされた VM について詳しくは[インスタントアクセス仮想マシン (Instantaccess virtual machines)]タブの下にある VM をクリックし[詳細の表示 (Viewdetails)]をクリックします

8 VM での作業が終了したらマウントされている VM のスナップショットを削除するために[削除 (Delete)]をクリックできますVM が ESXi サーバーから削除されます

メモ vMotion を有効にしている場合その処理が正常に完了した後はVM を削除するとマウントされた共有のみが削除されますこの VM は別のデータストアに移行されるためESXi サーバーで VM を引き続き利用できます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをリストアできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダを復元する (Restore files andfolders)]の順にクリックします

NetBackup はバックグラウンドでインスタントアクセスマウントポイントを作成します

33第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

5 ファイルを選択し[リストへの追加 (リストアリストに追加)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

リストアリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサイズ

が表示されます

メモ リストアリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーはシングルファイルリストアのみをサポートしているためリストア処理が失敗します

6 リストアオプションを選択します

すべてを元のディレクトリにリストア (Restore everything to the original directory)

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

すべてを異なるディレクトリにリストア (Restore everything to a different directory)

[リストア用ディレクトリ (Directory for restore)]にリストア先のパスを入力します

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合は[親フォルダのパス(Parent Folder Path)]ではなく[単一ファイルの絶対パス (Single File

Full Path)]に入力します

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]チェックボックスにチェックマークを付けるとすべてのファイルが 1 つのディレクトリにリストアされます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

34第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

7 既存のすべてのファイルを上書きするには[既存のファイルの上書き (Overwriteexisting files)]チェックボックスにチェックマークを付けます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

選択内容の概略が表示されます

8 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックしてファイルをリストアします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをダウンロードできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダのダウンロード (Download filesand folders)]の順にクリックします

35第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

5 ファイルを選択し[ダウンロードリストに追加 (Add to download list)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

ダウンロードリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサ

イズが表示されます

メモ ダウンロードリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーは単一ファイルのダウンロードのみをサポートしているためダウンロード処理が失敗します

6 ダウンロードパッケージの作成が完了したら[ダウンロード (Download)]をクリックします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項インスタントアクセス仮想マシン機能について次の点に注意します

この機能はWeb UI を使用して保護計画から作成されたバックアップコピーまたはNetBackup 管理コンソールで作成された従来のポリシーでサポートされます

この機能はNetBackup の VMware ポリシー形式のみをサポートしますWeb UIの保護計画で使用されるポリシー形式についてはバックアップ管理者にお問い合

わせください

この機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされます

この機能ではメディアサーバー重複排除プール (MSDP) メディアサーバー上の同時マウントポイントが 50 個に制限されます

デフォルトではvSphere はESXi サーバーあたりに最大で 8 つの NFS マウントを許可しますNetBackup では作成するインスタントアクセス VM それぞれにNFS

36第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

マウントが必要であることに注意してくださいNFS マウントを解除するには使用し終わったインスタントアクセス VM を削除しますESXi ホストの NFS の制限に達した場合に別のインスタントアクセス VM を作成しようとするとその試みは失敗しますESXi サーバーあたりの NFS マウントの最大数を増やすには次の VMware の記事を参照してくださいhttpskbvmwarecomsarticle2239

この機能では独立したディスクを備えた VM のバックアップをサポートしていませんVMware では永続的なディスクでも非永続的なディスクでもVM 内の独立したディスクのスナップショットをサポートしていませんその結果独立したディスクはバック

アップされません

独立したディスクと NetBackup について詳しくは次の記事を参照してくださいhttpswwwveritascomdocs000081966

この機能はバックアップから除外されたディスクを持つ VM をサポートしていませんNetBackup ポリシーの[ディスクを除外 (Exclude Disks)]タブで[除外したディスクはありません (No disks excluded)]オプションを選択する必要があります

raw デバイスマッピングモード (RDM) または永続モードのディスクがある VM はこの機能ではサポートされません

Windows のシングルファイルリストアでReFS ファイルシステムはサポートされません

インスタントアクセス仮想マシンを使用した VM 作成に使用される ESXi サーバーのバージョンはVM のバックアップイメージを含む ESXi サーバーのバージョンと同じかそれより新しい必要があります

[ダウンロード (Download)]オプションを使用した単一ファイルのダウンロードの場合NetBackup Web UI ではマスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用するのと同じ名前または IP アドレスを持つメディアサーバーにアクセスできる必要がありますp50 の 「インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー」 を参照してください

メディアサーバーのアプライアンスがサードパーティの証明書を使用する場合この

機能を使用する前にNetBackup マスターサーバーで特定の構成を作成する必要があります

詳しくは次の場所から入手可能な『NetBackup Appliance セキュリティガイド』でサードパーティの証明書に関するセクションとサードパーティの SSL 証明書の実装に関するセクションを参照してください

httpswwwveritascomdocsDOC5332

この機能では異なるボリュームパーティションディスクにある複数のファイルやフォ

ルダのリストアはサポートされません

複数のファイルまたはフォルダを Windows VM にリストアする場合はWindows 管理者アカウントのクレデンシャルを使用します

37第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

一部の ACL エントリはリストアされたファイルに含まれませんこれらのユーザーまたはグループの ACL エントリはリストアできないためですたとえばTrustedInstallersすべてのアプリケーションパッケージが該当します

インスタントアクセス機能はWindows 10 のコンパクトオペレーティングシステムをサポートしていませんオペレーティングシステムが圧縮されているかどうかを確認する

にはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosquery を実行します圧縮を無効にするにはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosnever を実行しますこれによってVM のバックアップにインスタントアクセス機能を使用できます

ファイルとフォルダをリストアするにはターゲット VM がスリープまたは休止モードではなく通常の状態である必要があります

5-minutes-alive-session のしきい値はアプライアンスの Web サーバー NGINXで定義されますダウンロード用に選択されたファイルとフォルダはこのしきい値内

で圧縮されダウンロードされる必要があります

インスタントアクセス仮想マシンを作成するには仮想マシンが作成される VMwareデータセンターへの読み取りおよび書き込みアクセスが必要です

複数のコピーが存在するバックアップイメージがありそれらのコピーはすべてインス

タントアクセス機能を備えていますレプリケーション中にインスタントアクセス機能を

保持するにはレプリケーションに最初のコピーのみを選択する必要がありますたと

えばイメージ 1 というバックアップイメージがありコピー Aコピー Bコピー Cコピー D の 4 つのコピーが存在するとしますレプリケーションでインスタントアクセス機能を保持するにはコピー A のみを使用する必要があります

VM のリカバリバックアップされたときに VM が存在していた元の場所または別の場所に VM をリカバリできますバックアップイメージのデフォルトのコピーからのリカバリに加え別のコピーが

ある場合はそのコピーからもリカバリできますデフォルトのコピーはプライマリコピーとも

呼ばれます

VM をリカバリするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックします左側のカレンダービューでバックアップが発生した日付を選択します

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

38第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

4 リカバリするイメージについて次のいずれかのイメージリカバリオプションを選択し

ます

リカバリ (Recover)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが 1 つだけある場合に表示されます

デフォルトのコピーからリカバリ (Recover from default copy)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが複数ある場合に表示されます

nn 個のコピー (nn copies)バックアップイメージのデフォルトのコピーまたは別のコピーからリカバリします

NetBackup では同じバックアップイメージのコピーを最大 10 個まで保持できますこのオプションを選択すると利用可能なすべてのコピーが表示されます

それぞれのコピーについて[ストレージ名 (Storage name)][ストレージサーバー (Storage Server)][ストレージサーバー形式 (Storage server type)]が表示されますリカバリするコピーに対応する[リカバリ (Recover)]をクリックします

5 バックアップイメージをリカバリする場所を選択します

[元の場所 (Original location)] バックアップイメージを元の場所にリカバリします

[代替の場所 (Alternate location)] バックアップイメージを代替の場所にリカバリします

[インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Create instant access virtualmachine)] バックアップイメージを新しいインスタントアクセス仮想マシンにリカバリしますこのオプションはバックアップイメージにインスタントアクセス機能が

ある場合にのみ利用可能ですp31 の 「インスタントアクセス VM の作成」 を参照してください

[ファイルとフォルダのダウンロード (Download files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードしますこのオプションは

バックアップイメージにインスタントアクセス機能がある場合にのみ利用可能で

すp35 の 「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード」を参照してください

[ファイルとフォルダをリストアする (Restore files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアしますバックアップイメージにインス

タントアクセス機能がある場合にのみこのオプションを利用可能です「p33 の「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア」 を参照してください 」を参照してください

6 [リストア先 (Restore to)]の値を確認します

39第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

デフォルト値は VM のバックアップイメージから取得されます代替の場所にリストアする場合[新しい表示名 (New display name)]に _copy が追加されます

バックアップイメージを元の場所にリカバリする場合デフォルト値を変更できま

せん

代替の場所にリカバリする場合必要に応じてリストア先の値を変更します続

いて[次へ (Next)]をクリックしますESXi サーバーまたはクラスタを変更できない場合に詳細を確認できます

p53 の 「リカバリ先を変更したときに発生したエラー」 を参照してください

7 [リカバリオプション (Recover option)]の値を確認または変更します

リカバリオプションについて詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

宛先に同じ名前の VM が存在する場合に既存の VM を削除しますそのような VM はリカバリの開始前に削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

メモ このオプションを使用するには[資産の上書き (OverwriteAsset)]権限が必要ですこの権限が必要な場合はセキュリティ管理者にお問い合わせください

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますリカバリ後に電源をオ

ンにする (Power onafter recovery)

リカバリの実行に使用するホストを示しますデフォルトではリカバ

リホストはバックアップを実行するホストです

リカバリホスト

(Recovery host)

8 [詳細設定 (Advanced Settings)]の値を確認または変更します

詳細設定について詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

詳細設定

元の BIOS UUID の代わりに新しい BIOS UUID で VM をリストアします

新しい BIOS UUID の作成 (Create a newBIOS UUID)

元のインスタンス UUID の代わりに新しいインスタンス UUID でVM をリストアします

新しいインスタンス

UUID の作成 (Createa new instanceUUID)

40第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

たとえばこのオプションはVM がバックアップされた時にマウントされた ISO ファイルをリストアせずに VM をリストアします

このオプションが無効になっているとDVD ドライブCD-ROM ドライブシリアルポートパラレルポートなどのデバイスの補助情報が

利用できなくなった場合にリカバリが失敗する場合があります

デバイスの補助情報を

削除 (Removebacking informationfor devices)

NIC カードを VM から削除しますネットワークアクセスではリストア済みの VM にはネットワーク構成が必要であることに注意してください

このオプションは次の場合に有効にします

バックアップの作成後に宛先の仮想マシンのネットワーク接続が

変更されている場合

元の仮想マシンがまだ存在しVM の重複によって競合が発生する場合

元のネットワーク構成

を削除 (Removeoriginal networkconfiguration)

元のハードウェアバージョン (4 など) で VM をリストアしますターゲット ESXi サーバーがデフォルトで異なるハードウェアバージョン(78 など) を使用している場合でも元のバージョンが保持されますターゲット ESXi サーバーが仮想マシンのハードウェアバージョンをサポートしていない場合はリストアに失敗する可能性がありま

このオプションが無効の場合リストアされた仮想マシンは ESXi サーバーによって使われるデフォルトのハードウェアバージョンに変換さ

れます

ハードウェアの元の

バージョンを保持する

(Retain originalhardware version)

リストアされる仮想ディスクのフォーマット

元のプロビジョニングで VM の仮想ディスクをリストアします元のプロビジョニング

(Originalprovisioning)

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成します仮想ディスク

容量はディスクが作成されるときに割り当て済みですこのオプショ

ンは入力されたブロックをリストアしますがオンデマンドで空いてい

るブロックをゼロで初期化します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware は Lazy-Zeroedディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thickprovisioning Eager Zeroed)]に自動的に変換します

Lazy Zero をシックプロビジョニング (Thickprovisioning lazyzeroed)

41第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックをリストアしただちに空のブロックをゼロで初期化し

ます (Eager Zeroed)このオプションを使用すると仮想ディスクの作成により時間がかかることがありますただしリストアが SAN で起きた場合Eager Zeroed 機能により vCenter サーバーとのネットワーク通信が減少することによってリストアが高速化されることがあります

Eager Zeroed をシックプロビジョニング

(Thick provisioningeager zeroed)

シン形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックはリストアしますが空いているブロックを初期化した

りコミットしたりはしませんシンプロビジョニングは vmdk ファイルの動的拡張を介してディスク領域を節約しますvmdk ファイルは仮想マシンのデータが必要とする領域より大きくなりません仮想ディスク

のサイズは必要に応じて自動的に増加します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware はシンディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning EagerZeroed)]に自動的に変換します

シンプロビジョニング

トランスポートモード (Transport mode)

バックアップが実行されたときと同じトランスポートモードを使用しま

バックアップに使用す

るトランスポートモード

を使用する (Usetransport mode usedfor backup)

42第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

SANファイバーチャネル (SAN) または iSCSI を介した暗号化されていない転送の場合に指定します

メモ このモードは VMware 仮想ボリューム (VVol) を使用する仮想マシンではサポートされません

HotADD仮想マシンで VMware バックアップホストを実行できますHotAdd トランスポートモードについて詳しくは『NetBackup forVMware 管理者ガイド』を参照してください

メモ VVols を使用する仮想マシンの場合仮想マシンとバックアップホスト(hotadd)の仮想マシンは同じ VVol データストアに存在する必要があります

このトランスポートモードの手順とバックアップホストの VMware仮想マシンへのインストール手順に関してはVMware のマニュアルを参照してください

LANネットワークを介して仮想ディスクのデータを転送します

NBDNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化されていない転送の

場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャ

ネルを介した転送よりも低速です

NBDSSLNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化転送 (SSL) の場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャネル

を介した転送よりも低速です

選択したトランスポート

モードを次の順序で試

行してください(Trythe selectedtransport modes inthe following order)

9 [リカバリ前チェック (Pre-recovery check)]をクリックします

NetBackup でクレデンシャルが検証されパスと接続が適切かどうかが確認されますさらにデータストアやデータストアクラスタに利用可能な容量があるかどうかな

どその他の要件についても確認されますリカバリ前チェックについて詳しくは

『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

10 エラーが見つかった場合は解決します

エラーは無視できますただしその場合はリカバリが失敗する場合があります

11 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします

ジョブの進捗を監視するには[リストアアクティビティ (Restore activity)]タブをクリックします特定のジョブを選択するとその詳細が表示されます

リカバリの状態コードについて詳しくはNetBackup 管理者に問い合わせるか『NetBackup 状態コードリファレンスガイド』を参照してください

43第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについてVeritas はNetBackup 82 以降で VMware エージェントレスリストアを導入していますエージェントレスリストアを使用するとNetBackup クライアントがインストールされていない仮想マシンに個々のファイルとフォルダをリストアできますVxUpdate を使用してNetBackup で仮想マシンにリカバリツールを配備しファイルやフォルダをリストアして必要なクリーンアップを実行できますファイルをリカバリするターゲット仮想マシンに

NetBackup が接続する必要はありませんすべてのリカバリが VMware vSphereManagement API を使用して ESX Server 経由で処理されます

エージェントレスリストア処理の概要

1 NetBackup マスターサーバーで NetBackup Web UI または Agentless RecoveryAPI から入力を受け取りますこの入力にはリストアするファイルとフォルダに加えターゲット仮想マシンの VMware 認証クレデンシャルが含まれますこれらのクレデンシャルには管理者またはスーパーユーザーの権限が必要です

2 要求されたデータがマスターサーバーからリストアホストに送信されます

3 リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリストアホストにあるかどうかが確認されます必要なパッケージがない場合リストアホストは VxUpdateを使用してマスターサーバーからパッケージをダウンロードします

4 リストアホストはvSphere Management API を使用して仮想マシンにリカバリツールをプッシュします

5 ユーザーが選択したファイルとフォルダを含むデータストリームが一時仮想マシンに

関連付けられている vmdk でステージングされますVeritas がエージェントレスリストア用の一時仮想マシンを作成します

6 NetBackup によって一時仮想マシンに作成された vmdk がターゲット仮想マシンに接続されます

7 リカバリツールが起動されファイルとフォルダがリカバリされます

8 NetBackup で必要なクリーンアップが実行されます処理の一環で作成された一時的なファイルとオブジェクトがすべて削除されます削除されるオブジェクトには

リカバリツール一時仮想マシンステージング vmdk があります

9 これでジョブは完了です

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

前提条件 仮想マシンのエージェントレスリカバリを実行するすべてのプラットフォーム用の

VxUpdate パッケージを用意する必要があります

44第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアについて

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 2: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

NetBackup Web UI VMware 管理者ガイド最終更新日 2019-06-28

法的通知と登録商標

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ウェア (「サードパーティプログラム」) が含まれている場合がありますサードパーティプログラムの一部はオープンソースまたはフリーソフトウェアライセンスで提供されます本ソフトウェアに含まれる

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しますただしこれらの免責が法的に無効であるとされる場合を除きますVeritas TechnologiesLLC は本書の提供内容の実施また本書の利用によって偶発的あるいは必然的に生じる損害については責任を負わないものとします 本書に記載の情報は予告なく変更される場合があります

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本使用許諾契約の条項に従ってのみ行われるものとします

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テクニカルサポート

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マニュアル

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いしますその際にはマニュアルのタイトルバージョン章タイトルセクションタイトルも合わせて

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NBdocsveritascom

次のベリタスコミュニティサイトでマニュアルの情報を参照したり質問することもできます

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ベリタスの Service and Operations Readiness Tools (SORT)の表示

ベリタスの Service and Operations Readiness Tools (SORT) は時間がかかる管理タスクを自動化および簡素化するための情報とツールを提供する Web サイトです製品によって異なりますがSORT はインストールとアップグレードの準備データセンターにおけるリスクの識別および運用効率の向上を支援しますSORT がお客様の製品に提供できるサービスとツールについては次のデータシートを参照してください

httpssortveritascomdatasupportSORT_Data_Sheetpdf

第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要 6

NetBackup Web ユーザーインターフェースについて 6用語 8NetBackup Web UI へのサインイン 10

第 2 章 VMware サーバーの管理 12

VMware サーバーの追加 12VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新 14VMware サーバーの参照 15VMware サーバーの削除 15インテリジェント VM グループの作成 16インテリジェント VM グループの削除 21VMware アクセスホストの追加 21VMware アクセスホストの削除 22VMware サーバーの資産の手動での検出 22NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オ

プション 23

第 3 章 VM の保護 25

VM またはインテリジェント VM グループの保護 25資産のカスタム保護の設定 26

バックアップからのディスクの除外 28スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options) 29

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除 29VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示 30

第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセス 31

インスタントアクセス VM の作成 31VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア 33VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード 35インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項 36VM のリカバリ 38VMware エージェントレスリストアについて 44

目次

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項 44VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ 46

第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング 47

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー 48VMware サーバーを参照するときに発生するエラー 48新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー 49インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエ

ラー 50除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブル

シューティング 51複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する 53リカバリ先を変更したときに発生したエラー 53

5目次

NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要

この章では以下の項目について説明しています

NetBackup Web ユーザーインターフェースについて

用語

NetBackup Web UI へのサインイン

NetBackup Web ユーザーインターフェースについてNetBackup Web ユーザーインターフェースは次の機能を提供します

Chrome や Firefox などの Web ブラウザからマスターサーバーにアクセスする機能Web UI でサポートされるブラウザについて詳しくはNetBackup ソフトウェア互換性リストを参照してください

重要な情報の概要を表示するダッシュボード

役割ベースのアクセス制御 (RBAC) により管理者は NetBackup へのユーザーアクセスを構成しセキュリティバックアップ管理または作業負荷の保護に関連する

タスクを委任できます

NetBackup セキュリティ管理者はNetBackup のセキュリティ証明書RBACAPIキーユーザーセッションロックされている NetBackup ユーザーアカウントを管理できます

バックアップ管理者はサービスレベル目標 (SLO) を満たすために保護サービスを提供します資産の保護は保護計画ジョブ管理資産の保護状態の可視性を通

じて実現します

1

作業負荷管理者はSLO を満たす保護計画に資産をサブスクライブし保護状態を監視し仮想マシンのセルフサービスリカバリを実行できますWeb UI は次の作業負荷をサポートします

クラウド

Red Hat Virtualization (RHV)

VMware

使用状況レポートはマスターサーバー上のバックアップデータのサイズを追跡しま

すまたVeritas Smart Meter に簡単に接続してNetBackup ライセンスを表示および管理できます

NetBackup Web UI のアクセス制御NetBackup では役割ベースのアクセス制御を使用して Web UI へのアクセス権を付与しますこのアクセス制御にはユーザーが実行できるタスクとユーザーが表示およ

び管理できる資産が含まれていますアクセス制御はアクセスルールを通じて実行され

ます

アクセスルールはユーザーまたはユーザーグループに役割とオブジェクトグルー

プを関連付けます役割はユーザーが持つアクセス権を定義しますオブジェクト

グループではユーザーがアクセスできる資産と NetBackup オブジェクトを定義します単一のユーザーまたはグループに複数のアクセスルールを作成できユーザー

アクセスを完全かつ柔軟にカスタマイズできます

NetBackup にはデフォルトの役割が 3 つ用意されていますユーザーのニーズに最も適した役割を選択するかそのユーザーの要件を満たすためのカスタムの役割

を作成します

オブジェクトグループを使用して資産やアプリケーションサーバーのグループを定

義したりユーザーが表示または管理できる保護計画を示しますたとえば特定の

VMware アプリケーションサーバーを使用してオブジェクトグループを作成してVMware 管理者向けアクセス権を付与できますVMware 管理者が VMware 資産を保護するために選択できる特定の保護計画をオブジェクトグループに追加するこ

ともできます

RBAC はWeb UI と API でのみ利用可能ですNetBackup のその他のアクセス制御方法は拡張監査 (EA) を除いてWeb UI とAPI ではサポートされませんNetBackup アクセス制御 (NBAC) が有効な場合はWeb UI を使用できません

NetBackup ジョブおよびイベントの監視NetBackup Web UI を使用するとセキュリティ管理者やバックアップ管理者はより簡単に NetBackup 操作とイベントを監視し注意が必要な問題を特定できます

NetBackup セキュリティ管理者はダッシュボードを使用してセキュリティ証明書や監査イベントの状態を参照できます

7第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要NetBackup Web ユーザーインターフェースについて

バックアップ管理者はダッシュボードを使用することでNetBackup ジョブの状態を参照できますジョブが失敗したときに通知を受信するために電子メール通知を構

成することもできますNetBackup では受信電子メールを受け取ることができる任意のチケットシステムをサポートします

保護計画 スケジュールストレージおよびストレージオプションを一元的に構成する場所

保護計画には次の利点があります

バックアップのスケジュールに加えて保護計画にはレプリケーションと長期保持の

スケジュールも含めることができます

オンプレミスストレージまたはスナップショットストレージを簡単に選択できます

利用可能なストレージから選択するときにそのストレージで利用可能な追加機能を

確認できます

バックアップ管理者は保護計画を作成して管理しますつまりバックアップのスケ

ジュールとストレージの責任を負います

作業負荷管理者は主に資産またはインテリジェントグループを保護するための保護

計画を選択しますただしバックアップ管理者は必要に応じて保護計画に資産を

サブスクライブすることもできます

セルフサービスリカバリ

NetBackup Web UI はVM のリカバリを簡略化しますVMware の場合インスタントアクセス機能を使用してVM のスナップショットをマウントしそのファイルにすぐにアクセスできますファイルをローカルホストにダウンロードしたりファイルを元の VM にリストアしたりできます

用語次の表では新しい Web ユーザーインターフェースで導入された概念と用語について説明します

表 1-1 Web ユーザーインターフェースの用語および概念

定義用語

RBAC はユーザーまたはユーザーグループ役割またはアクセス権ユーザーまたはユーザーグループがアクセスできるオブジェクト

グループを定義しますユーザーまたはグループには複数のアクセ

スルールを設定できます

アクセスルール

8第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要用語

定義用語

NetBackup とNetBackup Web UI を含むすべてのインターフェースに対する完全なアクセス権を持つユーザーですルート管理者

拡張監査のすべてのユーザーはNetBackup に対して完全なアクセス権を持ちますNetBackup Web UI の各ガイドではNetBackup管理者という用語はNetBackup への完全なアクセス権を持つユーザーも指しますが通常は NetBackup 管理コンソールのユーザーを指します

「役割」も参照してください

管理者

「インテリジェントグループ」を参照してください資産グループ

物理クライアント仮想マシンデータベースアプリケーションなどの

保護対象データです

資産

NetBackup Web UI ではレガシーポリシーが資産を保護することを示しますレガシーポリシーはNetBackup 管理コンソールで作成します

従来のポリシー

NetBackup 以外のあらゆる CA から発行されたセキュリティ証明書外部証明書

指定した条件 (クエリー) に基づいてNetBackup が保護対象資産を自動的に選択することを可能にしますインテリジェントグループ

は本番環境の変更が含まれるように自動的に最新の状態に維持

されますこれらのグループは資産グループとも呼ばれます

VMware と RHV の場合[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]タブにこれらのグループが表示されます

インテリジェントグループ

NetBackup バックアップイメージから作成したインスタントアクセス VMは瞬時に利用可能になるためほぼゼロのリカバリ時間目標を達成

できますNetBackup は仮想マシンのスナップショットをバックアップストレージデバイスに直接マウントするためESXi ホストまたはクラスタはスナップショットを通常の仮想マシンとして扱えます

インスタントアクセス

RBAC の場合ユーザーがアクセスすることを許可された資産のコレクション保護計画サーバーその他のリソースを指します

オブジェクトグループ

NetBackup CA から発行されたセキュリティ証明書NetBackup 証明書

保護計画はバックアップを実行するタイミングバックアップの保持

期間使用するストレージ形式を定義します保護計画を設定したら

資産を保護計画にサブスクライブできます

保護計画

9第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要用語

定義用語

役割ベースのアクセス制御です管理者はRBAC で構成されているアクセスルールを通じてNetBackup Web UI へのアクセスを委任または制限できます

注意 RBAC で構成したルールはNetBackup 管理コンソールまたは CLI へのアクセスを制御しませんWeb UI はNetBackup アクセス制御 (NBAC) ではサポートされておらずNBAC が有効になっている場合は使用できません

RBAC

RBAC の場合ユーザーが持つことができる権限を定義しますNetBackup にはシステム定義の役割が 3 つありユーザーがセキュリティ保護計画バックアップを管理したり作業負荷資産を管理し

たりすることを可能にします

役割

データのバックアップレプリケートまたは複製 (長期保持用) 対象となるストレージですクラウドの作業負荷に対してはスナップショッ

トストレージが使用されます

ストレージ

資産または資産グループを保護する保護計画を選択する処理です

関連付けられた資産は計画のスケジュールとストレージの設定に

従って保護されますWeb UI ではサブスクライブを「保護の追加」とも表記します

サブスクライブ保護計画

に対して

サブスクライブ解除は保護を解除する処理または計画から資産や

資産グループを削除する処理を指します

保護計画からサブスクライ

ブ解除する

資産のタイプですたとえばVMwareRHVまたはクラウドです作業負荷 (Workload)

NetBackup Web UI を使用して完了できるエンドツーエンドプロセスですたとえばNetBackup 812 以降ではVMware とクラウドの資産を保護およびリカバリできます

ワークフロー

NetBackup Web UI へのサインイン権限を持つユーザーはNetBackup Web UI を使用してNetBackup マスターサーバーに Web ブラウザからサインインできます利用可能なサインインオプションは次のとおりです

「ユーザー名とパスワードでサインインする」

「証明書またはスマートカードでサインインする」

ユーザー名とパスワードでサインインする

権限を持つユーザーである場合はNetBackup Web UI にサインインできます詳しくはNetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

10第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要NetBackup Web UI へのサインイン

NetBackup Web UI を使用してNetBackup マスターサーバーにサインインするには

1 Web ブラウザを開き次の URL に移動します

httpsmasterserverwebuilogin

masterserver はサインインする NetBackup マスターサーバーのホスト名またはIP アドレスです

2 クレデンシャルを入力して[サインイン (Sign in)]をクリックします

次に例を示します

例使用する形式ユーザーの種類

rootusernameローカルユーザー

WINDOWSyenAdministratorDOMAINyenusernameドメインユーザー

証明書またはスマートカードでサインインする

権限を持つユーザーである場合はスマートカードまたはデジタル証明書を使用して

NetBackup Web UI にサインインできます詳しくはNetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

スマートカードにないデジタル証明書を使用するにはまずブラウザの証明書マネージャ

に証明書をアップロードする必要があります詳しくはブラウザのマニュアルで手順を参

照するか証明書管理者にお問い合わせください

証明書またはスマートカードでサインインするには

1 Web ブラウザを開き次の URL に移動します

httpsmasterserverwebuilogin

masterserver はサインインする NetBackup マスターサーバーのホスト名またはIP アドレスです

2 [証明書またはスマートカードでサインイン (Sign in with certificate or smart card)]をクリックします

3 ブラウザにプロンプトが表示されたら証明書を選択します

11第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要NetBackup Web UI へのサインイン

VMware サーバーの管理この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーの追加

VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新

VMware サーバーの参照

VMware サーバーの削除

インテリジェント VM グループの作成

インテリジェント VM グループの削除

VMware アクセスホストの追加

VMware アクセスホストの削除

VMware サーバーの資産の手動での検出

NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

VMware サーバーの追加ここではVMware サーバーとそのクレデンシャルを追加する手順を示します

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

2

VMware サーバーとそのクレデンシャルを追加するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセスできる vCenter サーバーと ESXi サーバーが表示されます

2 [+ 追加 (+ Add)]をクリックしてサーバーを追加します

3 サーバー形式を選択しホスト名とクレデンシャルを入力します

4 [検証用バックアップホスト (Backup host for validation)]を選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検

出の実行に加えてクレデンシャルの検証にもその情報が使用されます検出の場

合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

5 接続に使用する[ポート (Port)]番号を指定します

VMware サーバーでデフォルトのポート番号が変更されていない場合ポートの指定は不要です異なるポートを使用するように VMware サーバーが構成されている場合そのポート番号を指定してください

6 [保存 (Save)]をクリックします

重要

サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenterまたは ESXi サーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVALオプション」 を参照してください

7 別の VMware サーバーの NetBackup クレデンシャルを入力するには[+ 追加 (+Add)]をクリックします

発生する可能性がある問題のトラブルシューティングについては次の情報を参照してく

ださい

p48 の 「VMware サーバーを追加するときに発生するエラー」 を参照してください

13第 2 章 VMware サーバーの管理VMware サーバーの追加

p48 の 「VMware サーバーを参照するときに発生するエラー」 を参照してください

p49 の 「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」 を参照してください

VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新

メモ これらの手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

VMware のクレデンシャルを検証するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

2 1 つのサーバーのクレデンシャルを検証するにはその VMware サーバーを特定して選択します複数のサーバーのクレデンシャルを同時に検証するにはそれら

の VMware サーバーを特定して選択します次に該当するサーバーの行で[検証 (Validate)]をクリックします

選択した VMware サーバーの現在のクレデンシャルが NetBackup で検証されます

クレデンシャルが有効でない場合[クレデンシャル (Credentials)]に[無効 (Invalid)]と表示されますVMware サーバーのクレデンシャルを更新するには次の手順を実行します

VMware サーバーのクレデンシャルを更新するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択します

14第 2 章 VMware サーバーの管理VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新

4 クレデンシャルを必要に応じて更新します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検

出の実行に加えてクレデンシャルの検証にもその情報が使用されます検出の場

合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

5 [保存 (Save)]をクリックします

選択した VMware サーバーの更新後のクレデンシャルが NetBackup で検証されます

VMware サーバーの参照vCenter Server とスタンドアロンの ESXi サーバーを参照してVM を特定し保護計画やリカバリポイントなどの詳細を表示できます

VMware サーバーを参照するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [VMware サーバー (VMware Servers)]をクリックして検索を開始します

リストにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が含まれます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが正常に検出されたかどうかも確認できます

サーバーを見つけるには検索フィールドに文字列を入力します

3 サーバーをクリックしてドリルダウンを開始します

上向き矢印をクリックするとより高いレベルに移動して戻れます

4 VM をクリックすると保護状態リカバリポイントリストアアクティビティが表示されます

5 計画に VM をサブスクライブするには[保護の追加 (Add protection)]をクリックします

VMware サーバーの削除ここではVMware サーバーを削除する手順を示します

15第 2 章 VMware サーバーの管理VMware サーバーの参照

VMware サーバーを削除するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が表示されます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが最後にいつ検出されたかも確認できます

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にある処理メニューで[削除 (Delete)]を選択します

メモ VMware サーバーを削除するとそのサーバーに関連付けられているすべての仮想マシンの保護が行われなくなります既存のバックアップイメージのリカバリは

引き続き可能ですがこのサーバーへの VM のバックアップは失敗します

4 VMware サーバーを削除してもよいことを確認したら[削除 (Delete)]をクリックします

インテリジェント VM グループの作成クエリーと呼ばれるフィルタのセットに基づいてインテリジェント VM グループを作成できますNetBackup はクエリーに基づいて自動的に仮想マシンを選択しそれらをグループに追加しますその後グループに保護を適用できますインテリジェントグルー

プではVM 環境内の変更が自動的に反映されるためグループ内の VM のリストを手動で修正する必要がないことに注意してください

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

インテリジェント VM グループを作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [インテリジェント VM グループ (Intelligent VM groups)]タブ[追加 (Add)]の順にクリックします

3 グループの名前と説明を入力します

4 適切な VMware サーバーを選択します

5 次のいずれかを実行します

[すべての VM を含める (Include all VMs)]を選択しますこのオプションではデフォルトクエリーを使用して保護計画の実行時に vCenterまたは ESXi に現在あるすべての VM をバックアップ対象として選択します

16第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

特定の条件を満たす VM のみを選択するには独自のクエリーを作成するために[条件の追加 (Add condition)]をクリックします

6 条件を追加するにはドロップダウンを使用してキーワードとオペレータを選択して

値を入力します

この手順の後にオプションについて説明します「インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション」

以下がクエリーの例です

この例のクエリーは表示名に prod が含まれるすべての VM をグループに追加します

クエリーの効果を変更するには[+ 条件 (Condition)]をクリックし[AND]または[OR]をクリックしたらキーワードオペレータおよび条件の値を選択します次に例を示します

この例ではAND を使用してクエリーの範囲を絞り込みます表示名に prod が含まれeng という名前のタグを持つ VM のみが選択されますVM の表示名に prodが含まれずeng という名前のタグがない場合その VM はグループに追加されません

クエリーの範囲を広げるには[OR]を使用します

17第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

この例では[OR]が設定されているためクエリーでグループに次のものが追加されます

表示名に prod が含まれる VM (タグに関係なく)

eng という名前のタグを持つ VM (表示名に関係なく)

必要に応じて条件にサブクエリーを追加することもできます[+ サブクエリー (+Sub-query)]をクリックし[AND]または[OR]をクリックしてからサブクエリーの条件のキーワードオペレータ値を選択します次に例を示します

この例ではサブクエリーを使用してクエリーの範囲をさらに絞り込みます表示名

に prod を含みeng という名前のタグを持つ VM のうちclust で始まるクラスタに含まれている VM のみが選択されます

18第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

7 クエリーをテストするには[プレビュー (Preview)]をクリックします

メモ クエリーベースの選択処理は動的です仮想環境の変更は保護計画の実行時にクエリーが選択する仮想マシンに影響する可能性がありますその結果保護

計画が後で実行された時にクエリーが選択する VM がプレビューに現在表示されているものと同一でなくなる可能性があります

メモ VMware サーバーの VM の検出がVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションに設定された間隔に従って実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)クエリーが選択できる状態になるにはWeb UI が各サーバー上の VM を検出する必要がありますVMware サーバーが Web UI に最近追加された場合その VMは検出されない可能性がありますこのオプションについて詳しくは次の情報を参

照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVALオプション」 を参照してください

VM をすぐに検出する方法については次の情報を参照してください

p22 の 「VMware サーバーの資産の手動での検出」 を参照してください

8 グループを保護計画に追加せずに保存するには[追加 (Add)]をクリックします

保存して保護計画に追加するには[追加と保護 (Add and protect)]をクリックして計画を選択し[保護する (Protect)]をクリックします

メモ [プレビュー (Preview)]をクリックするかグループを保存した場合グループのVM を選択するときにクエリーオプションでは大文字小文字が区別されます[仮想マシン (Virtual machine)]でグループに選択されていない VM をクリックすると[仮想マシングループのメンバー (Member of virtual machine groups)]フィールドは none になります

ただし保護計画にグループを追加したときに保護計画のバックアップが実行され

ると一部のクエリーオプションは大文字と小文字が区別されないものとして扱わ

れますその結果同じ VM がグループに含められてバックアップされる場合があります

各オプションの大文字小文字関連の動作は「「インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション」」を参照してください

19第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション表 2-1 クエリーキーワード

説明キーワード

VM が存在するクラスタ (ESXi サーバーのグループ) の名前

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

クラスタ

データセンターの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

datacenter

データストアの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

datastore

VM の表示名

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

displayName

ESXi サーバーの名前ESXi ホスト名は vCenter Server で定義された名前と一致する必要があります

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

host

VM のタグの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

tag

vSphere Client の VM の DNS 名

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

dnsName

IP アドレスの逆引きから導かれる VM 名

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

hostName

VM のインスタンス UUID

例 501b13c3-52de-9a06-cd9a-ecb23aa975d1

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

instanceUuid

表 2-2 クエリー演算子

説明演算子

文字列の先頭に値が出現する場合に一致します

たとえば入力した値が「box」の場合このオプションは文字列「box_car」と一致しますが「flatbox」とは一致しません

文字列の先頭

(Starts with)

20第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

説明演算子

文字列の末尾に値が出現する場合に一致します

たとえば入力した値が「dev」の場合このオプションは文字列「01dev」と一致しますが「01dev99」または「devOP」とは一致しません

文字列の末尾

(Ends with)

入力した値が文字列のどこにある場合でも一致します

たとえば入力した値が「dev」の場合このオプションは「01dev」「01dev99」「devOP」「development_machine」などの文字列と一致します

次の値を含む

(Contains)

入力した値にのみ一致します

たとえば入力した値が「VMTest27」の場合このオプションは「VMtest27」(大文字小文字が同じ) とは一致しますが「vmtest27」「vmTEST27」または「VMtest28」とは一致しません

=

入力した値と等しくない任意の値と一致します =

インテリジェント VM グループの削除インテリジェント VM グループを削除するには次の手順を使用します

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

インテリジェント VM グループを削除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [インテリジェント VM グループ (Intelligent VM groups)]タブでグループを見つけます

3 グループが保護されていない場合はグループを選択して[削除 (Delete)]をクリックします

4 グループが保護されている場合はグループをクリックしてスクロールダウンし鍵の

記号をクリックして[サブスクライブ解除 (Unsubscribe)]をクリックします

5 [削除]をクリックします

VMware アクセスホストの追加この機能はNetBackup 管理コンソールまたは NetBackup API でのみサポートされます詳しくは『NetBackup 管理者ガイド Vol 1』または SORT の NetBackup API ドキュメントを参照してください

21第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの削除

VMware アクセスホストの削除この機能はNetBackup 管理コンソールまたは NetBackup API でのみサポートされます詳しくは『NetBackup 管理者ガイド Vol 1』または SORT の NetBackup API ドキュメントを参照してください

VMware サーバーの資産の手動での検出ここでは最近追加された資産を表示して保護できるようにVMware サーバーの資産を手動で検出する手順を示します

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenterまたは ESXi サーバーの VM とその他のオブジェクトの自動検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出はVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)このオプションについて詳しくは次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

VMware サーバーの資産を手動で検出するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が表示されます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが最後にいつ検出されたかも確認できます

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にある処理メニューで[検出 (Discover)]を選択します

VMware サーバーのクレデンシャルが無効な場合検出操作に失敗することがありますクレデンシャルを検証および更新する方法については次の情報を参照して

ください

p14 の 「VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新」 を参照してください

VM およびインテリジェント VM グループの保護状態について詳しくは次の情報を参照してください

p30 の 「VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示」 を参照してください

22第 2 章 VMware サーバーの管理VMware アクセスホストの削除

p49 の 「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」 を参照してください

NetBackup サーバーのVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

このオプションはNetBackup が仮想マシンを検出して NetBackup Web UI に表示するためにvCenter Server をスキャンする頻度を制御します

NetBackup による自動検出は最初に前回検出に成功したホストで試行されますそのホストで自動検出に失敗すると次の順序で他のホストで再試行されます

NetBackup マスターサーバー

アクセスホストクライアントプロキシサーバー

メディアサーバー

表 2-3 VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL 情報

説明使用方法

NetBackup マスターサーバー上使用する場所

オプションを表示追加変更するにはnbgetconfig コマンドと nbsetconfig コマンドを使用します

メモ これらのコマンドではNetBackup マスターサーバーの管理者権限が必要です詳しくはNetBackup 管理者にお問い合わせください

このオプションはNetBackup 構成 API でも表示追加変更できます詳しくはSORTの NetBackup API ドキュメントを参照してください

デフォルトは 8 時間です最小値は 5 分で最大値は 1 年です0 に設定すると自動検出がすべての VMware サーバーに対して無効になります

次の形式を使用します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = number of seconds

次に例を示します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = 100000

このエントリは設定ファイルで一度のみ表示されます

メモ このオプションを変更した後NetBackup サービスを停止して再起動しますVM の検出の場合NetBackup Discovery Framework サービスが実行中である必要があります

使用方法

23第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

説明使用方法

NetBackup 管理コンソールまたは Web UI に相当する機能は存在しません管理コンソールの同等のプロパ

ティ

24第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

VM の保護この章では以下の項目について説明しています

VM またはインテリジェント VM グループの保護

資産のカスタム保護の設定

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護次の手順を使用して資産 (VM またはインテリジェント VM グループ) を保護計画にサブスクライブします保護計画に資産をサブスクライブするときに定義済みのバックアッ

プ設定を資産に割り当てますオンデマンド (手動) バックアップを実行するにはNetBackup 管理コンソールへのアクセスが必要ですサポートが必要な場合NetBackup管理者までお問い合わせください

次の要件に注意してください

NetBackup セキュリティ管理者が割り当てた適切な役割ベースのアクセス制御 (RBAC)を使用したVM へのアクセス権が必要です

バックアップ管理者が (RBAC を使用して) アクセス権を付与した保護計画に対するアクセス権が必要です

マスターサーバー上で適切なサービスが実行されておりWeb UI がアクセス可能である必要があります

サポートが必要な場合はバックアップ管理者にお問い合わせください

3

VM または VM グループを保護するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machine)]タブまたは[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]タブでVM または VM グループにチェックマークを付けて[保護の追加 (Add protection)]をクリックします

3 次の保護オプションから選択します

保護計画にサブスクライブする (Subscribe to a protection plan)選択した計画でこの設定を使用するにはこのオプションを選択します計画に

対する変更は自動的に継承されます

カスタム保護 (Custom protection)選択した計画をカスタマイズするにはこのオプションを選択しますすべての計

画と設定をカスタマイズできる訳ではありません選択した計画に対する変更は

選択した資産または資産グループには適用されません

4 保護計画を選択します

VMware 管理者の場合RBAC のアクセス権によって表示される保護計画が決まります利用可能な保護計画のオプションの説明は『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』を参照してください

5 選択した計画に VM または VM グループをサブスクライブするには[保護する(Protect)]をクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]に選択の結果が表示されます

資産のカスタム保護の設定計画のカスタマイズが許可されている場合作業負荷管理者は[カスタム保護 (Customprotection)]保護方式を選択できますこのユーザーは作業負荷の種類に応じてスケジュールストレージ資産のその他のオプションを変更できます資産ではそれぞれ

独自の保護が維持されています保護計画に今後変更を加えても資産には適用されま

せん

保護設定について詳しくは以下を参照してください

『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』

カスタム保護オプション

カスタム保護を使用してユーザーは次のオプションを調整できます

26第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

ユーザーはスケジュールを追加編集または削除できますスケジュール形式スケジュー

ルを実行する頻度このカスタム保護のバックアップを保持する期間を選択できます利用

可能なオプションは資産の作業負荷の種類によって異なります

スケジュールと保持 (Schedulesand retention)

ユーザーはカスタム保護に使用するストレージを選択できますストレージ (Storage)

仮想マシンに代わってバックアップを実行するホスト[Automatic (自動)]を選択するとストレージユニットに基づいてNetBackup にメディアサーバーを選択させることができますまたはユーザーがリストから別のホストを選択できますこれらのホストは環境内のその他の

メディアサーバーかアクセスホストとして構成されているホストです

バックアップに使用するサー

バーまたはホスト (Server orhost to use for backups)

追加のカスタム保護オプション

説明オプション

NetBackup が仮想マシンバックアップの新しいスナップショットを作成する前にスナップショットが見つかったときに NetBackup が適用する処理を指定しますたとえばいずれかのスナップショットが存在する場合バックアップの停止を選択できますスナップショットが自

動的に削除されなければ最終的に仮想マシンのパフォーマンスが低下することがあります

削除されていないスナップショットが存在するとディスク容量不足によりリストアに失敗する

場合があります

スナップショットが存在する場合

は次の処理を実行します(If asnapshot exists perform thefollowing action)

バックアップから除外する仮想ディスクを指定します

p28 の 「バックアップからのディスクの除外」 を参照してください

選択した仮想ディスクをバック

アップから除外 (Excludeselected virtual disks frombackups)

このオプションは仮想マシンの完全バックアップからのアプリケーションデータのリストアを

ユーザーに許可します

Microsoft Exchange Server または Microsoft SharePoint Server の NetBackup 82 アプリケーションデータはNetBackup バックアップアーカイブおよびリストアのインターフェースでリストアする必要がありますMicrosoft SQL Server のデータはNetBackup MS SQLクライアントを使用してリストアする必要があります詳しくはNetBackup データベースエージェントのマニュアルを参照してください

仮想マシンバックアップからの

アプリケーションデータのリスト

アを許可する (Allow therestore of application datafrom virtual machine backups)

デフォルトで仮想マシンの IO は NetBackup がスナップショットを作成する前に静止しますほとんどの場合このデフォルトを使用する必要がありますファイルのアクティビティを

静止しないとスナップショットのデータの一貫性は保証されません静止を無効にすると

一貫性を保つためバックアップデータを分析する必要があります

仮想マシンの静止を有効にす

る (Enable virtual machinequiesce)

バックアップに使用するトランスポートモードまたはデータストアからデータを読み取る方法を

指定しますトランスポートモードについて詳しくは仮想化環境のベンダーのマニュアルを

参照してください

トランスポートモード (Transportmode)

27第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

p29 の 「スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)」 を参照してください

スナップショットの再試行オプ

ション (Snapshot retry options)

バックアップからのディスクの除外仮想ディスクの除外オプションはバックアップのサイズを減らすことができますが使用に

は注意が必要ですこれらは複数の仮想ディスクを備えている仮想マシン専用です

表 3-1 仮想ディスクの除外オプション

説明除外オプション

ブートディスクを再作成する別の手段がある場合にこのオプションを検討します

仮想マシンのブートディスクはバックアップには含まれませんその他のディスクはバックアッ

プされます注 データファイルはリストアされたデータディスクで利用可能ですただしこのバックアップからリストアされる仮想マシンは起動できません

すべてのブートディスク (Allboot disks)

データディスクをバックアップする個別の保護計画がある場合にのみこのオプションを検討

してください

仮想マシンのデータディスクはバックアップに含まれませんブートディスクのみバックアップ

されます注 仮想マシンがバックアップからリストアされるときデータディスクの仮想マシンデータは失われるか不完全になる可能性があります

すべてのデータディスク (Alldata disks)

カスタム属性を使用したバックアップから除外するディスクの制御を VMware 管理者に許可する場合このオプションを使用します

属性には除外するディスクのデバイスコントローラの値をカンマで区切って指定する必要が

ありますたとえばscsi0-0ide0-0sata0-0nvme0-0 などですこの属性のデフォルト値は NB_DISK_EXCLUDE_DISK ですまたは独自の値を選択できます任意の差分バックアップ間でカスタム属性値にディスクを追加するとそれらのディスクは次のバック

アップから除外されます

VMware 管理者はVMware インターフェースを使用して除外するディスクに属性を適用する必要があります『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Web Client ガイド』または『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Client (HTML5) ガイド』を参照してください

カスタム属性に基づいてディス

クを除外する (Exclude disksbased on a custom attribute)

ディスクの仮想デバイスノードを表すディスク形式コントローラLUN を指定して特定のディスクを除外するにはこのオプションを使用します追加のディスクを指定するには[追加

(Add)]をクリックします

任意の差分バックアップ間でコントローラを追加するとそれらのディスクは次のバックアップ

から除外されます

除外する特定のディスク

(Specific disks to beexcluded)

28第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)ほとんどの環境ではスナップショットの再試行オプションのデフォルト値は適切です仮

想マシンのサイズと VMware サーバーの処理負荷に基づいてこれらの設定を調整すると役立つ場合があります

表 3-2 スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)

説明オプション

スナップショットを再試行する回数スナップショットの最大試行回

数 (Maximum number oftimes to retry a snapshot)

スナップショット操作が完了するまでの分単位の時間スナップショットが完了しない場合タ

イムアウトを強制するためにこのオプションで特定の期間を設定します後でスナップショット

を再試行するには[スナップショットを再試行するまでに待機する最長時間 (Maximumlength of time to wait before a snapshot is retried)]設定を使用します

スナップショットの完了までの最

長時間 (Maximum length oftime to complete a snapshot)

スナップショットが再試行されるまでの秒単位の待機時間スナップショットを再試行するま

でに待機する最長時間

(Maximum length of time towait before a snapshot isretried)

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除VM またはインテリジェント VM グループのサブスクライブを保護計画から解除できます資産のサブスクライブが解除されるとバックアップは実行されなくなります

メモ 保護計画から資産のサブスクライブを解除するときにWeb UI で資産に従来のポリシーが表示される可能性がありますこの状況は保護計画に資産がサブスクライブ

されておりその資産に対してバックアップが実行される場合に発生することがあります

資産は有効なバックアップイメージを持ったまま保護計画からサブスクライブ解除され

ますWeb UI には従来のポリシーが表示されますが資産を保護する有効なポリシーがない場合もあります

29第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護を解除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

3 [保護の削除 (Remove protection)][はい (Yes)]の順にクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]で資産が[保護されていません (Not protected)]と表示されます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護に使用される保護計画を表示できます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態を表示するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

[保護 (Protection)]タブは資産がサブスクライブされている計画の詳細を表示します

メモ 資産のバックアップが完了しているにもかかわらず状態が未完了と表示される場合は「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」を参照してください

3 資産が保護されていない場合[保護の追加 (Add protection)]をクリックして保護計画を選択します

p25 の 「 VM またはインテリジェント VM グループの保護」 を参照してください

30第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM のリカバリとインスタントアクセス

この章では以下の項目について説明しています

インスタントアクセス VM の作成

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

VM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについて

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

インスタントアクセス VM の作成NetBackup バックアップイメージからインスタントアクセス VM を作成できます仮想マシンは瞬時に利用可能になるためほぼゼロのリカバリ時間目標を達成できます

NetBackup は仮想マシンのスナップショットをバックアップストレージデバイスに直接マウントするためESXi ホストまたはクラスタはスナップショットを通常の仮想マシンとして扱えます

マウントされた VM のスナップショットはさまざまな目的に使用できます次に例を示します

VM からのファイルのリカバリまたは vmdk ファイルのコピー

パッチのテストなどVM でのテストの実行

4

トラブルシューティングまたはディザスタリカバリ

アプリケーションの検証

メモ このインスタントアクセス機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされますこの機能ではNetBackup バックアップイメージがメディアサーバー重複排除プール (MSDP) ストレージデバイスに格納されることが必要ですインスタントアクセスVM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

インスタントアクセス VM を作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージは各イメージのバックアップタイムスタンプ付きで各行に表示

されます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Createinstant access virtual machine)]の順にクリックします

5 リカバリの設定を確認し必要に応じて変更します

[リカバリオプション (Recovery options)]に注意してください

同じ表示名を持つ VM が宛先にある場合リカバリが始まる前にその VM を削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますプロビジョニング後に

電源をオン (Power onafter provisioning)

VM の作成後に VM の移行を開始しVM の移行の進捗を表示します

メモ NetBackup 812 ストレージサーバーの場合vMotion オプションは有効になっていても使用されません

vMotion の有効化(Enable vMotion)

32第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス VM の作成

6 [作成 (Create)]をクリックします

NetBackup ではVM バックアップイメージのスナップショットを作成しインスタントアクセスマウントポイントを作成しますイメージのスナップショットは[インスタントア

クセス仮想マシン (Instant access virtual machines)]タブに表示されますVM をESXi サーバーの他の VM と同じように使用できるようになりました

7 リストアされた VM について詳しくは[インスタントアクセス仮想マシン (Instantaccess virtual machines)]タブの下にある VM をクリックし[詳細の表示 (Viewdetails)]をクリックします

8 VM での作業が終了したらマウントされている VM のスナップショットを削除するために[削除 (Delete)]をクリックできますVM が ESXi サーバーから削除されます

メモ vMotion を有効にしている場合その処理が正常に完了した後はVM を削除するとマウントされた共有のみが削除されますこの VM は別のデータストアに移行されるためESXi サーバーで VM を引き続き利用できます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをリストアできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダを復元する (Restore files andfolders)]の順にクリックします

NetBackup はバックグラウンドでインスタントアクセスマウントポイントを作成します

33第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

5 ファイルを選択し[リストへの追加 (リストアリストに追加)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

リストアリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサイズ

が表示されます

メモ リストアリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーはシングルファイルリストアのみをサポートしているためリストア処理が失敗します

6 リストアオプションを選択します

すべてを元のディレクトリにリストア (Restore everything to the original directory)

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

すべてを異なるディレクトリにリストア (Restore everything to a different directory)

[リストア用ディレクトリ (Directory for restore)]にリストア先のパスを入力します

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合は[親フォルダのパス(Parent Folder Path)]ではなく[単一ファイルの絶対パス (Single File

Full Path)]に入力します

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]チェックボックスにチェックマークを付けるとすべてのファイルが 1 つのディレクトリにリストアされます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

34第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

7 既存のすべてのファイルを上書きするには[既存のファイルの上書き (Overwriteexisting files)]チェックボックスにチェックマークを付けます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

選択内容の概略が表示されます

8 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックしてファイルをリストアします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをダウンロードできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダのダウンロード (Download filesand folders)]の順にクリックします

35第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

5 ファイルを選択し[ダウンロードリストに追加 (Add to download list)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

ダウンロードリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサ

イズが表示されます

メモ ダウンロードリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーは単一ファイルのダウンロードのみをサポートしているためダウンロード処理が失敗します

6 ダウンロードパッケージの作成が完了したら[ダウンロード (Download)]をクリックします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項インスタントアクセス仮想マシン機能について次の点に注意します

この機能はWeb UI を使用して保護計画から作成されたバックアップコピーまたはNetBackup 管理コンソールで作成された従来のポリシーでサポートされます

この機能はNetBackup の VMware ポリシー形式のみをサポートしますWeb UIの保護計画で使用されるポリシー形式についてはバックアップ管理者にお問い合

わせください

この機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされます

この機能ではメディアサーバー重複排除プール (MSDP) メディアサーバー上の同時マウントポイントが 50 個に制限されます

デフォルトではvSphere はESXi サーバーあたりに最大で 8 つの NFS マウントを許可しますNetBackup では作成するインスタントアクセス VM それぞれにNFS

36第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

マウントが必要であることに注意してくださいNFS マウントを解除するには使用し終わったインスタントアクセス VM を削除しますESXi ホストの NFS の制限に達した場合に別のインスタントアクセス VM を作成しようとするとその試みは失敗しますESXi サーバーあたりの NFS マウントの最大数を増やすには次の VMware の記事を参照してくださいhttpskbvmwarecomsarticle2239

この機能では独立したディスクを備えた VM のバックアップをサポートしていませんVMware では永続的なディスクでも非永続的なディスクでもVM 内の独立したディスクのスナップショットをサポートしていませんその結果独立したディスクはバック

アップされません

独立したディスクと NetBackup について詳しくは次の記事を参照してくださいhttpswwwveritascomdocs000081966

この機能はバックアップから除外されたディスクを持つ VM をサポートしていませんNetBackup ポリシーの[ディスクを除外 (Exclude Disks)]タブで[除外したディスクはありません (No disks excluded)]オプションを選択する必要があります

raw デバイスマッピングモード (RDM) または永続モードのディスクがある VM はこの機能ではサポートされません

Windows のシングルファイルリストアでReFS ファイルシステムはサポートされません

インスタントアクセス仮想マシンを使用した VM 作成に使用される ESXi サーバーのバージョンはVM のバックアップイメージを含む ESXi サーバーのバージョンと同じかそれより新しい必要があります

[ダウンロード (Download)]オプションを使用した単一ファイルのダウンロードの場合NetBackup Web UI ではマスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用するのと同じ名前または IP アドレスを持つメディアサーバーにアクセスできる必要がありますp50 の 「インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー」 を参照してください

メディアサーバーのアプライアンスがサードパーティの証明書を使用する場合この

機能を使用する前にNetBackup マスターサーバーで特定の構成を作成する必要があります

詳しくは次の場所から入手可能な『NetBackup Appliance セキュリティガイド』でサードパーティの証明書に関するセクションとサードパーティの SSL 証明書の実装に関するセクションを参照してください

httpswwwveritascomdocsDOC5332

この機能では異なるボリュームパーティションディスクにある複数のファイルやフォ

ルダのリストアはサポートされません

複数のファイルまたはフォルダを Windows VM にリストアする場合はWindows 管理者アカウントのクレデンシャルを使用します

37第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

一部の ACL エントリはリストアされたファイルに含まれませんこれらのユーザーまたはグループの ACL エントリはリストアできないためですたとえばTrustedInstallersすべてのアプリケーションパッケージが該当します

インスタントアクセス機能はWindows 10 のコンパクトオペレーティングシステムをサポートしていませんオペレーティングシステムが圧縮されているかどうかを確認する

にはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosquery を実行します圧縮を無効にするにはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosnever を実行しますこれによってVM のバックアップにインスタントアクセス機能を使用できます

ファイルとフォルダをリストアするにはターゲット VM がスリープまたは休止モードではなく通常の状態である必要があります

5-minutes-alive-session のしきい値はアプライアンスの Web サーバー NGINXで定義されますダウンロード用に選択されたファイルとフォルダはこのしきい値内

で圧縮されダウンロードされる必要があります

インスタントアクセス仮想マシンを作成するには仮想マシンが作成される VMwareデータセンターへの読み取りおよび書き込みアクセスが必要です

複数のコピーが存在するバックアップイメージがありそれらのコピーはすべてインス

タントアクセス機能を備えていますレプリケーション中にインスタントアクセス機能を

保持するにはレプリケーションに最初のコピーのみを選択する必要がありますたと

えばイメージ 1 というバックアップイメージがありコピー Aコピー Bコピー Cコピー D の 4 つのコピーが存在するとしますレプリケーションでインスタントアクセス機能を保持するにはコピー A のみを使用する必要があります

VM のリカバリバックアップされたときに VM が存在していた元の場所または別の場所に VM をリカバリできますバックアップイメージのデフォルトのコピーからのリカバリに加え別のコピーが

ある場合はそのコピーからもリカバリできますデフォルトのコピーはプライマリコピーとも

呼ばれます

VM をリカバリするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックします左側のカレンダービューでバックアップが発生した日付を選択します

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

38第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

4 リカバリするイメージについて次のいずれかのイメージリカバリオプションを選択し

ます

リカバリ (Recover)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが 1 つだけある場合に表示されます

デフォルトのコピーからリカバリ (Recover from default copy)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが複数ある場合に表示されます

nn 個のコピー (nn copies)バックアップイメージのデフォルトのコピーまたは別のコピーからリカバリします

NetBackup では同じバックアップイメージのコピーを最大 10 個まで保持できますこのオプションを選択すると利用可能なすべてのコピーが表示されます

それぞれのコピーについて[ストレージ名 (Storage name)][ストレージサーバー (Storage Server)][ストレージサーバー形式 (Storage server type)]が表示されますリカバリするコピーに対応する[リカバリ (Recover)]をクリックします

5 バックアップイメージをリカバリする場所を選択します

[元の場所 (Original location)] バックアップイメージを元の場所にリカバリします

[代替の場所 (Alternate location)] バックアップイメージを代替の場所にリカバリします

[インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Create instant access virtualmachine)] バックアップイメージを新しいインスタントアクセス仮想マシンにリカバリしますこのオプションはバックアップイメージにインスタントアクセス機能が

ある場合にのみ利用可能ですp31 の 「インスタントアクセス VM の作成」 を参照してください

[ファイルとフォルダのダウンロード (Download files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードしますこのオプションは

バックアップイメージにインスタントアクセス機能がある場合にのみ利用可能で

すp35 の 「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード」を参照してください

[ファイルとフォルダをリストアする (Restore files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアしますバックアップイメージにインス

タントアクセス機能がある場合にのみこのオプションを利用可能です「p33 の「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア」 を参照してください 」を参照してください

6 [リストア先 (Restore to)]の値を確認します

39第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

デフォルト値は VM のバックアップイメージから取得されます代替の場所にリストアする場合[新しい表示名 (New display name)]に _copy が追加されます

バックアップイメージを元の場所にリカバリする場合デフォルト値を変更できま

せん

代替の場所にリカバリする場合必要に応じてリストア先の値を変更します続

いて[次へ (Next)]をクリックしますESXi サーバーまたはクラスタを変更できない場合に詳細を確認できます

p53 の 「リカバリ先を変更したときに発生したエラー」 を参照してください

7 [リカバリオプション (Recover option)]の値を確認または変更します

リカバリオプションについて詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

宛先に同じ名前の VM が存在する場合に既存の VM を削除しますそのような VM はリカバリの開始前に削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

メモ このオプションを使用するには[資産の上書き (OverwriteAsset)]権限が必要ですこの権限が必要な場合はセキュリティ管理者にお問い合わせください

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますリカバリ後に電源をオ

ンにする (Power onafter recovery)

リカバリの実行に使用するホストを示しますデフォルトではリカバ

リホストはバックアップを実行するホストです

リカバリホスト

(Recovery host)

8 [詳細設定 (Advanced Settings)]の値を確認または変更します

詳細設定について詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

詳細設定

元の BIOS UUID の代わりに新しい BIOS UUID で VM をリストアします

新しい BIOS UUID の作成 (Create a newBIOS UUID)

元のインスタンス UUID の代わりに新しいインスタンス UUID でVM をリストアします

新しいインスタンス

UUID の作成 (Createa new instanceUUID)

40第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

たとえばこのオプションはVM がバックアップされた時にマウントされた ISO ファイルをリストアせずに VM をリストアします

このオプションが無効になっているとDVD ドライブCD-ROM ドライブシリアルポートパラレルポートなどのデバイスの補助情報が

利用できなくなった場合にリカバリが失敗する場合があります

デバイスの補助情報を

削除 (Removebacking informationfor devices)

NIC カードを VM から削除しますネットワークアクセスではリストア済みの VM にはネットワーク構成が必要であることに注意してください

このオプションは次の場合に有効にします

バックアップの作成後に宛先の仮想マシンのネットワーク接続が

変更されている場合

元の仮想マシンがまだ存在しVM の重複によって競合が発生する場合

元のネットワーク構成

を削除 (Removeoriginal networkconfiguration)

元のハードウェアバージョン (4 など) で VM をリストアしますターゲット ESXi サーバーがデフォルトで異なるハードウェアバージョン(78 など) を使用している場合でも元のバージョンが保持されますターゲット ESXi サーバーが仮想マシンのハードウェアバージョンをサポートしていない場合はリストアに失敗する可能性がありま

このオプションが無効の場合リストアされた仮想マシンは ESXi サーバーによって使われるデフォルトのハードウェアバージョンに変換さ

れます

ハードウェアの元の

バージョンを保持する

(Retain originalhardware version)

リストアされる仮想ディスクのフォーマット

元のプロビジョニングで VM の仮想ディスクをリストアします元のプロビジョニング

(Originalprovisioning)

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成します仮想ディスク

容量はディスクが作成されるときに割り当て済みですこのオプショ

ンは入力されたブロックをリストアしますがオンデマンドで空いてい

るブロックをゼロで初期化します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware は Lazy-Zeroedディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thickprovisioning Eager Zeroed)]に自動的に変換します

Lazy Zero をシックプロビジョニング (Thickprovisioning lazyzeroed)

41第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックをリストアしただちに空のブロックをゼロで初期化し

ます (Eager Zeroed)このオプションを使用すると仮想ディスクの作成により時間がかかることがありますただしリストアが SAN で起きた場合Eager Zeroed 機能により vCenter サーバーとのネットワーク通信が減少することによってリストアが高速化されることがあります

Eager Zeroed をシックプロビジョニング

(Thick provisioningeager zeroed)

シン形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックはリストアしますが空いているブロックを初期化した

りコミットしたりはしませんシンプロビジョニングは vmdk ファイルの動的拡張を介してディスク領域を節約しますvmdk ファイルは仮想マシンのデータが必要とする領域より大きくなりません仮想ディスク

のサイズは必要に応じて自動的に増加します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware はシンディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning EagerZeroed)]に自動的に変換します

シンプロビジョニング

トランスポートモード (Transport mode)

バックアップが実行されたときと同じトランスポートモードを使用しま

バックアップに使用す

るトランスポートモード

を使用する (Usetransport mode usedfor backup)

42第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

SANファイバーチャネル (SAN) または iSCSI を介した暗号化されていない転送の場合に指定します

メモ このモードは VMware 仮想ボリューム (VVol) を使用する仮想マシンではサポートされません

HotADD仮想マシンで VMware バックアップホストを実行できますHotAdd トランスポートモードについて詳しくは『NetBackup forVMware 管理者ガイド』を参照してください

メモ VVols を使用する仮想マシンの場合仮想マシンとバックアップホスト(hotadd)の仮想マシンは同じ VVol データストアに存在する必要があります

このトランスポートモードの手順とバックアップホストの VMware仮想マシンへのインストール手順に関してはVMware のマニュアルを参照してください

LANネットワークを介して仮想ディスクのデータを転送します

NBDNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化されていない転送の

場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャ

ネルを介した転送よりも低速です

NBDSSLNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化転送 (SSL) の場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャネル

を介した転送よりも低速です

選択したトランスポート

モードを次の順序で試

行してください(Trythe selectedtransport modes inthe following order)

9 [リカバリ前チェック (Pre-recovery check)]をクリックします

NetBackup でクレデンシャルが検証されパスと接続が適切かどうかが確認されますさらにデータストアやデータストアクラスタに利用可能な容量があるかどうかな

どその他の要件についても確認されますリカバリ前チェックについて詳しくは

『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

10 エラーが見つかった場合は解決します

エラーは無視できますただしその場合はリカバリが失敗する場合があります

11 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします

ジョブの進捗を監視するには[リストアアクティビティ (Restore activity)]タブをクリックします特定のジョブを選択するとその詳細が表示されます

リカバリの状態コードについて詳しくはNetBackup 管理者に問い合わせるか『NetBackup 状態コードリファレンスガイド』を参照してください

43第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについてVeritas はNetBackup 82 以降で VMware エージェントレスリストアを導入していますエージェントレスリストアを使用するとNetBackup クライアントがインストールされていない仮想マシンに個々のファイルとフォルダをリストアできますVxUpdate を使用してNetBackup で仮想マシンにリカバリツールを配備しファイルやフォルダをリストアして必要なクリーンアップを実行できますファイルをリカバリするターゲット仮想マシンに

NetBackup が接続する必要はありませんすべてのリカバリが VMware vSphereManagement API を使用して ESX Server 経由で処理されます

エージェントレスリストア処理の概要

1 NetBackup マスターサーバーで NetBackup Web UI または Agentless RecoveryAPI から入力を受け取りますこの入力にはリストアするファイルとフォルダに加えターゲット仮想マシンの VMware 認証クレデンシャルが含まれますこれらのクレデンシャルには管理者またはスーパーユーザーの権限が必要です

2 要求されたデータがマスターサーバーからリストアホストに送信されます

3 リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリストアホストにあるかどうかが確認されます必要なパッケージがない場合リストアホストは VxUpdateを使用してマスターサーバーからパッケージをダウンロードします

4 リストアホストはvSphere Management API を使用して仮想マシンにリカバリツールをプッシュします

5 ユーザーが選択したファイルとフォルダを含むデータストリームが一時仮想マシンに

関連付けられている vmdk でステージングされますVeritas がエージェントレスリストア用の一時仮想マシンを作成します

6 NetBackup によって一時仮想マシンに作成された vmdk がターゲット仮想マシンに接続されます

7 リカバリツールが起動されファイルとフォルダがリカバリされます

8 NetBackup で必要なクリーンアップが実行されます処理の一環で作成された一時的なファイルとオブジェクトがすべて削除されます削除されるオブジェクトには

リカバリツール一時仮想マシンステージング vmdk があります

9 これでジョブは完了です

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

前提条件 仮想マシンのエージェントレスリカバリを実行するすべてのプラットフォーム用の

VxUpdate パッケージを用意する必要があります

44第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアについて

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 3: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

されますサポートサービスとテクニカルサポートへの問い合わせ方法については次の弊社の Webサイトにアクセスしてください

httpswwwveritascomsupportja_JPhtml

次の URL で Veritas Account の情報を管理できます

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既存のサポート契約に関する質問については次に示す地域のサポート契約管理チームに電子

メールでお問い合わせください

CustomerCareveritascom世界全域 (日本を除く)

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マニュアル

マニュアルの最新バージョンがあることを確認してください各マニュアルには2 ページに最終更新日付が記載されています最新のマニュアルは次のベリタス Web サイトで入手できます

httpssortveritascomdocuments

マニュアルに対するご意見

お客様のご意見は弊社の財産です改善点のご指摘やマニュアルの誤謬脱漏などの報告をお願

いしますその際にはマニュアルのタイトルバージョン章タイトルセクションタイトルも合わせて

ご報告くださいご意見は次のアドレスに送信してください

NBdocsveritascom

次のベリタスコミュニティサイトでマニュアルの情報を参照したり質問することもできます

httpwwwveritascomcommunityja

ベリタスの Service and Operations Readiness Tools (SORT)の表示

ベリタスの Service and Operations Readiness Tools (SORT) は時間がかかる管理タスクを自動化および簡素化するための情報とツールを提供する Web サイトです製品によって異なりますがSORT はインストールとアップグレードの準備データセンターにおけるリスクの識別および運用効率の向上を支援しますSORT がお客様の製品に提供できるサービスとツールについては次のデータシートを参照してください

httpssortveritascomdatasupportSORT_Data_Sheetpdf

第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要 6

NetBackup Web ユーザーインターフェースについて 6用語 8NetBackup Web UI へのサインイン 10

第 2 章 VMware サーバーの管理 12

VMware サーバーの追加 12VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新 14VMware サーバーの参照 15VMware サーバーの削除 15インテリジェント VM グループの作成 16インテリジェント VM グループの削除 21VMware アクセスホストの追加 21VMware アクセスホストの削除 22VMware サーバーの資産の手動での検出 22NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オ

プション 23

第 3 章 VM の保護 25

VM またはインテリジェント VM グループの保護 25資産のカスタム保護の設定 26

バックアップからのディスクの除外 28スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options) 29

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除 29VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示 30

第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセス 31

インスタントアクセス VM の作成 31VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア 33VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード 35インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項 36VM のリカバリ 38VMware エージェントレスリストアについて 44

目次

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項 44VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ 46

第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング 47

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー 48VMware サーバーを参照するときに発生するエラー 48新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー 49インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエ

ラー 50除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブル

シューティング 51複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する 53リカバリ先を変更したときに発生したエラー 53

5目次

NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要

この章では以下の項目について説明しています

NetBackup Web ユーザーインターフェースについて

用語

NetBackup Web UI へのサインイン

NetBackup Web ユーザーインターフェースについてNetBackup Web ユーザーインターフェースは次の機能を提供します

Chrome や Firefox などの Web ブラウザからマスターサーバーにアクセスする機能Web UI でサポートされるブラウザについて詳しくはNetBackup ソフトウェア互換性リストを参照してください

重要な情報の概要を表示するダッシュボード

役割ベースのアクセス制御 (RBAC) により管理者は NetBackup へのユーザーアクセスを構成しセキュリティバックアップ管理または作業負荷の保護に関連する

タスクを委任できます

NetBackup セキュリティ管理者はNetBackup のセキュリティ証明書RBACAPIキーユーザーセッションロックされている NetBackup ユーザーアカウントを管理できます

バックアップ管理者はサービスレベル目標 (SLO) を満たすために保護サービスを提供します資産の保護は保護計画ジョブ管理資産の保護状態の可視性を通

じて実現します

1

作業負荷管理者はSLO を満たす保護計画に資産をサブスクライブし保護状態を監視し仮想マシンのセルフサービスリカバリを実行できますWeb UI は次の作業負荷をサポートします

クラウド

Red Hat Virtualization (RHV)

VMware

使用状況レポートはマスターサーバー上のバックアップデータのサイズを追跡しま

すまたVeritas Smart Meter に簡単に接続してNetBackup ライセンスを表示および管理できます

NetBackup Web UI のアクセス制御NetBackup では役割ベースのアクセス制御を使用して Web UI へのアクセス権を付与しますこのアクセス制御にはユーザーが実行できるタスクとユーザーが表示およ

び管理できる資産が含まれていますアクセス制御はアクセスルールを通じて実行され

ます

アクセスルールはユーザーまたはユーザーグループに役割とオブジェクトグルー

プを関連付けます役割はユーザーが持つアクセス権を定義しますオブジェクト

グループではユーザーがアクセスできる資産と NetBackup オブジェクトを定義します単一のユーザーまたはグループに複数のアクセスルールを作成できユーザー

アクセスを完全かつ柔軟にカスタマイズできます

NetBackup にはデフォルトの役割が 3 つ用意されていますユーザーのニーズに最も適した役割を選択するかそのユーザーの要件を満たすためのカスタムの役割

を作成します

オブジェクトグループを使用して資産やアプリケーションサーバーのグループを定

義したりユーザーが表示または管理できる保護計画を示しますたとえば特定の

VMware アプリケーションサーバーを使用してオブジェクトグループを作成してVMware 管理者向けアクセス権を付与できますVMware 管理者が VMware 資産を保護するために選択できる特定の保護計画をオブジェクトグループに追加するこ

ともできます

RBAC はWeb UI と API でのみ利用可能ですNetBackup のその他のアクセス制御方法は拡張監査 (EA) を除いてWeb UI とAPI ではサポートされませんNetBackup アクセス制御 (NBAC) が有効な場合はWeb UI を使用できません

NetBackup ジョブおよびイベントの監視NetBackup Web UI を使用するとセキュリティ管理者やバックアップ管理者はより簡単に NetBackup 操作とイベントを監視し注意が必要な問題を特定できます

NetBackup セキュリティ管理者はダッシュボードを使用してセキュリティ証明書や監査イベントの状態を参照できます

7第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要NetBackup Web ユーザーインターフェースについて

バックアップ管理者はダッシュボードを使用することでNetBackup ジョブの状態を参照できますジョブが失敗したときに通知を受信するために電子メール通知を構

成することもできますNetBackup では受信電子メールを受け取ることができる任意のチケットシステムをサポートします

保護計画 スケジュールストレージおよびストレージオプションを一元的に構成する場所

保護計画には次の利点があります

バックアップのスケジュールに加えて保護計画にはレプリケーションと長期保持の

スケジュールも含めることができます

オンプレミスストレージまたはスナップショットストレージを簡単に選択できます

利用可能なストレージから選択するときにそのストレージで利用可能な追加機能を

確認できます

バックアップ管理者は保護計画を作成して管理しますつまりバックアップのスケ

ジュールとストレージの責任を負います

作業負荷管理者は主に資産またはインテリジェントグループを保護するための保護

計画を選択しますただしバックアップ管理者は必要に応じて保護計画に資産を

サブスクライブすることもできます

セルフサービスリカバリ

NetBackup Web UI はVM のリカバリを簡略化しますVMware の場合インスタントアクセス機能を使用してVM のスナップショットをマウントしそのファイルにすぐにアクセスできますファイルをローカルホストにダウンロードしたりファイルを元の VM にリストアしたりできます

用語次の表では新しい Web ユーザーインターフェースで導入された概念と用語について説明します

表 1-1 Web ユーザーインターフェースの用語および概念

定義用語

RBAC はユーザーまたはユーザーグループ役割またはアクセス権ユーザーまたはユーザーグループがアクセスできるオブジェクト

グループを定義しますユーザーまたはグループには複数のアクセ

スルールを設定できます

アクセスルール

8第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要用語

定義用語

NetBackup とNetBackup Web UI を含むすべてのインターフェースに対する完全なアクセス権を持つユーザーですルート管理者

拡張監査のすべてのユーザーはNetBackup に対して完全なアクセス権を持ちますNetBackup Web UI の各ガイドではNetBackup管理者という用語はNetBackup への完全なアクセス権を持つユーザーも指しますが通常は NetBackup 管理コンソールのユーザーを指します

「役割」も参照してください

管理者

「インテリジェントグループ」を参照してください資産グループ

物理クライアント仮想マシンデータベースアプリケーションなどの

保護対象データです

資産

NetBackup Web UI ではレガシーポリシーが資産を保護することを示しますレガシーポリシーはNetBackup 管理コンソールで作成します

従来のポリシー

NetBackup 以外のあらゆる CA から発行されたセキュリティ証明書外部証明書

指定した条件 (クエリー) に基づいてNetBackup が保護対象資産を自動的に選択することを可能にしますインテリジェントグループ

は本番環境の変更が含まれるように自動的に最新の状態に維持

されますこれらのグループは資産グループとも呼ばれます

VMware と RHV の場合[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]タブにこれらのグループが表示されます

インテリジェントグループ

NetBackup バックアップイメージから作成したインスタントアクセス VMは瞬時に利用可能になるためほぼゼロのリカバリ時間目標を達成

できますNetBackup は仮想マシンのスナップショットをバックアップストレージデバイスに直接マウントするためESXi ホストまたはクラスタはスナップショットを通常の仮想マシンとして扱えます

インスタントアクセス

RBAC の場合ユーザーがアクセスすることを許可された資産のコレクション保護計画サーバーその他のリソースを指します

オブジェクトグループ

NetBackup CA から発行されたセキュリティ証明書NetBackup 証明書

保護計画はバックアップを実行するタイミングバックアップの保持

期間使用するストレージ形式を定義します保護計画を設定したら

資産を保護計画にサブスクライブできます

保護計画

9第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要用語

定義用語

役割ベースのアクセス制御です管理者はRBAC で構成されているアクセスルールを通じてNetBackup Web UI へのアクセスを委任または制限できます

注意 RBAC で構成したルールはNetBackup 管理コンソールまたは CLI へのアクセスを制御しませんWeb UI はNetBackup アクセス制御 (NBAC) ではサポートされておらずNBAC が有効になっている場合は使用できません

RBAC

RBAC の場合ユーザーが持つことができる権限を定義しますNetBackup にはシステム定義の役割が 3 つありユーザーがセキュリティ保護計画バックアップを管理したり作業負荷資産を管理し

たりすることを可能にします

役割

データのバックアップレプリケートまたは複製 (長期保持用) 対象となるストレージですクラウドの作業負荷に対してはスナップショッ

トストレージが使用されます

ストレージ

資産または資産グループを保護する保護計画を選択する処理です

関連付けられた資産は計画のスケジュールとストレージの設定に

従って保護されますWeb UI ではサブスクライブを「保護の追加」とも表記します

サブスクライブ保護計画

に対して

サブスクライブ解除は保護を解除する処理または計画から資産や

資産グループを削除する処理を指します

保護計画からサブスクライ

ブ解除する

資産のタイプですたとえばVMwareRHVまたはクラウドです作業負荷 (Workload)

NetBackup Web UI を使用して完了できるエンドツーエンドプロセスですたとえばNetBackup 812 以降ではVMware とクラウドの資産を保護およびリカバリできます

ワークフロー

NetBackup Web UI へのサインイン権限を持つユーザーはNetBackup Web UI を使用してNetBackup マスターサーバーに Web ブラウザからサインインできます利用可能なサインインオプションは次のとおりです

「ユーザー名とパスワードでサインインする」

「証明書またはスマートカードでサインインする」

ユーザー名とパスワードでサインインする

権限を持つユーザーである場合はNetBackup Web UI にサインインできます詳しくはNetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

10第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要NetBackup Web UI へのサインイン

NetBackup Web UI を使用してNetBackup マスターサーバーにサインインするには

1 Web ブラウザを開き次の URL に移動します

httpsmasterserverwebuilogin

masterserver はサインインする NetBackup マスターサーバーのホスト名またはIP アドレスです

2 クレデンシャルを入力して[サインイン (Sign in)]をクリックします

次に例を示します

例使用する形式ユーザーの種類

rootusernameローカルユーザー

WINDOWSyenAdministratorDOMAINyenusernameドメインユーザー

証明書またはスマートカードでサインインする

権限を持つユーザーである場合はスマートカードまたはデジタル証明書を使用して

NetBackup Web UI にサインインできます詳しくはNetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

スマートカードにないデジタル証明書を使用するにはまずブラウザの証明書マネージャ

に証明書をアップロードする必要があります詳しくはブラウザのマニュアルで手順を参

照するか証明書管理者にお問い合わせください

証明書またはスマートカードでサインインするには

1 Web ブラウザを開き次の URL に移動します

httpsmasterserverwebuilogin

masterserver はサインインする NetBackup マスターサーバーのホスト名またはIP アドレスです

2 [証明書またはスマートカードでサインイン (Sign in with certificate or smart card)]をクリックします

3 ブラウザにプロンプトが表示されたら証明書を選択します

11第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要NetBackup Web UI へのサインイン

VMware サーバーの管理この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーの追加

VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新

VMware サーバーの参照

VMware サーバーの削除

インテリジェント VM グループの作成

インテリジェント VM グループの削除

VMware アクセスホストの追加

VMware アクセスホストの削除

VMware サーバーの資産の手動での検出

NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

VMware サーバーの追加ここではVMware サーバーとそのクレデンシャルを追加する手順を示します

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

2

VMware サーバーとそのクレデンシャルを追加するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセスできる vCenter サーバーと ESXi サーバーが表示されます

2 [+ 追加 (+ Add)]をクリックしてサーバーを追加します

3 サーバー形式を選択しホスト名とクレデンシャルを入力します

4 [検証用バックアップホスト (Backup host for validation)]を選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検

出の実行に加えてクレデンシャルの検証にもその情報が使用されます検出の場

合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

5 接続に使用する[ポート (Port)]番号を指定します

VMware サーバーでデフォルトのポート番号が変更されていない場合ポートの指定は不要です異なるポートを使用するように VMware サーバーが構成されている場合そのポート番号を指定してください

6 [保存 (Save)]をクリックします

重要

サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenterまたは ESXi サーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVALオプション」 を参照してください

7 別の VMware サーバーの NetBackup クレデンシャルを入力するには[+ 追加 (+Add)]をクリックします

発生する可能性がある問題のトラブルシューティングについては次の情報を参照してく

ださい

p48 の 「VMware サーバーを追加するときに発生するエラー」 を参照してください

13第 2 章 VMware サーバーの管理VMware サーバーの追加

p48 の 「VMware サーバーを参照するときに発生するエラー」 を参照してください

p49 の 「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」 を参照してください

VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新

メモ これらの手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

VMware のクレデンシャルを検証するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

2 1 つのサーバーのクレデンシャルを検証するにはその VMware サーバーを特定して選択します複数のサーバーのクレデンシャルを同時に検証するにはそれら

の VMware サーバーを特定して選択します次に該当するサーバーの行で[検証 (Validate)]をクリックします

選択した VMware サーバーの現在のクレデンシャルが NetBackup で検証されます

クレデンシャルが有効でない場合[クレデンシャル (Credentials)]に[無効 (Invalid)]と表示されますVMware サーバーのクレデンシャルを更新するには次の手順を実行します

VMware サーバーのクレデンシャルを更新するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択します

14第 2 章 VMware サーバーの管理VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新

4 クレデンシャルを必要に応じて更新します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検

出の実行に加えてクレデンシャルの検証にもその情報が使用されます検出の場

合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

5 [保存 (Save)]をクリックします

選択した VMware サーバーの更新後のクレデンシャルが NetBackup で検証されます

VMware サーバーの参照vCenter Server とスタンドアロンの ESXi サーバーを参照してVM を特定し保護計画やリカバリポイントなどの詳細を表示できます

VMware サーバーを参照するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [VMware サーバー (VMware Servers)]をクリックして検索を開始します

リストにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が含まれます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが正常に検出されたかどうかも確認できます

サーバーを見つけるには検索フィールドに文字列を入力します

3 サーバーをクリックしてドリルダウンを開始します

上向き矢印をクリックするとより高いレベルに移動して戻れます

4 VM をクリックすると保護状態リカバリポイントリストアアクティビティが表示されます

5 計画に VM をサブスクライブするには[保護の追加 (Add protection)]をクリックします

VMware サーバーの削除ここではVMware サーバーを削除する手順を示します

15第 2 章 VMware サーバーの管理VMware サーバーの参照

VMware サーバーを削除するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が表示されます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが最後にいつ検出されたかも確認できます

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にある処理メニューで[削除 (Delete)]を選択します

メモ VMware サーバーを削除するとそのサーバーに関連付けられているすべての仮想マシンの保護が行われなくなります既存のバックアップイメージのリカバリは

引き続き可能ですがこのサーバーへの VM のバックアップは失敗します

4 VMware サーバーを削除してもよいことを確認したら[削除 (Delete)]をクリックします

インテリジェント VM グループの作成クエリーと呼ばれるフィルタのセットに基づいてインテリジェント VM グループを作成できますNetBackup はクエリーに基づいて自動的に仮想マシンを選択しそれらをグループに追加しますその後グループに保護を適用できますインテリジェントグルー

プではVM 環境内の変更が自動的に反映されるためグループ内の VM のリストを手動で修正する必要がないことに注意してください

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

インテリジェント VM グループを作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [インテリジェント VM グループ (Intelligent VM groups)]タブ[追加 (Add)]の順にクリックします

3 グループの名前と説明を入力します

4 適切な VMware サーバーを選択します

5 次のいずれかを実行します

[すべての VM を含める (Include all VMs)]を選択しますこのオプションではデフォルトクエリーを使用して保護計画の実行時に vCenterまたは ESXi に現在あるすべての VM をバックアップ対象として選択します

16第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

特定の条件を満たす VM のみを選択するには独自のクエリーを作成するために[条件の追加 (Add condition)]をクリックします

6 条件を追加するにはドロップダウンを使用してキーワードとオペレータを選択して

値を入力します

この手順の後にオプションについて説明します「インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション」

以下がクエリーの例です

この例のクエリーは表示名に prod が含まれるすべての VM をグループに追加します

クエリーの効果を変更するには[+ 条件 (Condition)]をクリックし[AND]または[OR]をクリックしたらキーワードオペレータおよび条件の値を選択します次に例を示します

この例ではAND を使用してクエリーの範囲を絞り込みます表示名に prod が含まれeng という名前のタグを持つ VM のみが選択されますVM の表示名に prodが含まれずeng という名前のタグがない場合その VM はグループに追加されません

クエリーの範囲を広げるには[OR]を使用します

17第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

この例では[OR]が設定されているためクエリーでグループに次のものが追加されます

表示名に prod が含まれる VM (タグに関係なく)

eng という名前のタグを持つ VM (表示名に関係なく)

必要に応じて条件にサブクエリーを追加することもできます[+ サブクエリー (+Sub-query)]をクリックし[AND]または[OR]をクリックしてからサブクエリーの条件のキーワードオペレータ値を選択します次に例を示します

この例ではサブクエリーを使用してクエリーの範囲をさらに絞り込みます表示名

に prod を含みeng という名前のタグを持つ VM のうちclust で始まるクラスタに含まれている VM のみが選択されます

18第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

7 クエリーをテストするには[プレビュー (Preview)]をクリックします

メモ クエリーベースの選択処理は動的です仮想環境の変更は保護計画の実行時にクエリーが選択する仮想マシンに影響する可能性がありますその結果保護

計画が後で実行された時にクエリーが選択する VM がプレビューに現在表示されているものと同一でなくなる可能性があります

メモ VMware サーバーの VM の検出がVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションに設定された間隔に従って実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)クエリーが選択できる状態になるにはWeb UI が各サーバー上の VM を検出する必要がありますVMware サーバーが Web UI に最近追加された場合その VMは検出されない可能性がありますこのオプションについて詳しくは次の情報を参

照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVALオプション」 を参照してください

VM をすぐに検出する方法については次の情報を参照してください

p22 の 「VMware サーバーの資産の手動での検出」 を参照してください

8 グループを保護計画に追加せずに保存するには[追加 (Add)]をクリックします

保存して保護計画に追加するには[追加と保護 (Add and protect)]をクリックして計画を選択し[保護する (Protect)]をクリックします

メモ [プレビュー (Preview)]をクリックするかグループを保存した場合グループのVM を選択するときにクエリーオプションでは大文字小文字が区別されます[仮想マシン (Virtual machine)]でグループに選択されていない VM をクリックすると[仮想マシングループのメンバー (Member of virtual machine groups)]フィールドは none になります

ただし保護計画にグループを追加したときに保護計画のバックアップが実行され

ると一部のクエリーオプションは大文字と小文字が区別されないものとして扱わ

れますその結果同じ VM がグループに含められてバックアップされる場合があります

各オプションの大文字小文字関連の動作は「「インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション」」を参照してください

19第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション表 2-1 クエリーキーワード

説明キーワード

VM が存在するクラスタ (ESXi サーバーのグループ) の名前

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

クラスタ

データセンターの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

datacenter

データストアの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

datastore

VM の表示名

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

displayName

ESXi サーバーの名前ESXi ホスト名は vCenter Server で定義された名前と一致する必要があります

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

host

VM のタグの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

tag

vSphere Client の VM の DNS 名

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

dnsName

IP アドレスの逆引きから導かれる VM 名

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

hostName

VM のインスタンス UUID

例 501b13c3-52de-9a06-cd9a-ecb23aa975d1

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

instanceUuid

表 2-2 クエリー演算子

説明演算子

文字列の先頭に値が出現する場合に一致します

たとえば入力した値が「box」の場合このオプションは文字列「box_car」と一致しますが「flatbox」とは一致しません

文字列の先頭

(Starts with)

20第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

説明演算子

文字列の末尾に値が出現する場合に一致します

たとえば入力した値が「dev」の場合このオプションは文字列「01dev」と一致しますが「01dev99」または「devOP」とは一致しません

文字列の末尾

(Ends with)

入力した値が文字列のどこにある場合でも一致します

たとえば入力した値が「dev」の場合このオプションは「01dev」「01dev99」「devOP」「development_machine」などの文字列と一致します

次の値を含む

(Contains)

入力した値にのみ一致します

たとえば入力した値が「VMTest27」の場合このオプションは「VMtest27」(大文字小文字が同じ) とは一致しますが「vmtest27」「vmTEST27」または「VMtest28」とは一致しません

=

入力した値と等しくない任意の値と一致します =

インテリジェント VM グループの削除インテリジェント VM グループを削除するには次の手順を使用します

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

インテリジェント VM グループを削除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [インテリジェント VM グループ (Intelligent VM groups)]タブでグループを見つけます

3 グループが保護されていない場合はグループを選択して[削除 (Delete)]をクリックします

4 グループが保護されている場合はグループをクリックしてスクロールダウンし鍵の

記号をクリックして[サブスクライブ解除 (Unsubscribe)]をクリックします

5 [削除]をクリックします

VMware アクセスホストの追加この機能はNetBackup 管理コンソールまたは NetBackup API でのみサポートされます詳しくは『NetBackup 管理者ガイド Vol 1』または SORT の NetBackup API ドキュメントを参照してください

21第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの削除

VMware アクセスホストの削除この機能はNetBackup 管理コンソールまたは NetBackup API でのみサポートされます詳しくは『NetBackup 管理者ガイド Vol 1』または SORT の NetBackup API ドキュメントを参照してください

VMware サーバーの資産の手動での検出ここでは最近追加された資産を表示して保護できるようにVMware サーバーの資産を手動で検出する手順を示します

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenterまたは ESXi サーバーの VM とその他のオブジェクトの自動検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出はVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)このオプションについて詳しくは次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

VMware サーバーの資産を手動で検出するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が表示されます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが最後にいつ検出されたかも確認できます

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にある処理メニューで[検出 (Discover)]を選択します

VMware サーバーのクレデンシャルが無効な場合検出操作に失敗することがありますクレデンシャルを検証および更新する方法については次の情報を参照して

ください

p14 の 「VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新」 を参照してください

VM およびインテリジェント VM グループの保護状態について詳しくは次の情報を参照してください

p30 の 「VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示」 を参照してください

22第 2 章 VMware サーバーの管理VMware アクセスホストの削除

p49 の 「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」 を参照してください

NetBackup サーバーのVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

このオプションはNetBackup が仮想マシンを検出して NetBackup Web UI に表示するためにvCenter Server をスキャンする頻度を制御します

NetBackup による自動検出は最初に前回検出に成功したホストで試行されますそのホストで自動検出に失敗すると次の順序で他のホストで再試行されます

NetBackup マスターサーバー

アクセスホストクライアントプロキシサーバー

メディアサーバー

表 2-3 VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL 情報

説明使用方法

NetBackup マスターサーバー上使用する場所

オプションを表示追加変更するにはnbgetconfig コマンドと nbsetconfig コマンドを使用します

メモ これらのコマンドではNetBackup マスターサーバーの管理者権限が必要です詳しくはNetBackup 管理者にお問い合わせください

このオプションはNetBackup 構成 API でも表示追加変更できます詳しくはSORTの NetBackup API ドキュメントを参照してください

デフォルトは 8 時間です最小値は 5 分で最大値は 1 年です0 に設定すると自動検出がすべての VMware サーバーに対して無効になります

次の形式を使用します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = number of seconds

次に例を示します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = 100000

このエントリは設定ファイルで一度のみ表示されます

メモ このオプションを変更した後NetBackup サービスを停止して再起動しますVM の検出の場合NetBackup Discovery Framework サービスが実行中である必要があります

使用方法

23第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

説明使用方法

NetBackup 管理コンソールまたは Web UI に相当する機能は存在しません管理コンソールの同等のプロパ

ティ

24第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

VM の保護この章では以下の項目について説明しています

VM またはインテリジェント VM グループの保護

資産のカスタム保護の設定

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護次の手順を使用して資産 (VM またはインテリジェント VM グループ) を保護計画にサブスクライブします保護計画に資産をサブスクライブするときに定義済みのバックアッ

プ設定を資産に割り当てますオンデマンド (手動) バックアップを実行するにはNetBackup 管理コンソールへのアクセスが必要ですサポートが必要な場合NetBackup管理者までお問い合わせください

次の要件に注意してください

NetBackup セキュリティ管理者が割り当てた適切な役割ベースのアクセス制御 (RBAC)を使用したVM へのアクセス権が必要です

バックアップ管理者が (RBAC を使用して) アクセス権を付与した保護計画に対するアクセス権が必要です

マスターサーバー上で適切なサービスが実行されておりWeb UI がアクセス可能である必要があります

サポートが必要な場合はバックアップ管理者にお問い合わせください

3

VM または VM グループを保護するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machine)]タブまたは[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]タブでVM または VM グループにチェックマークを付けて[保護の追加 (Add protection)]をクリックします

3 次の保護オプションから選択します

保護計画にサブスクライブする (Subscribe to a protection plan)選択した計画でこの設定を使用するにはこのオプションを選択します計画に

対する変更は自動的に継承されます

カスタム保護 (Custom protection)選択した計画をカスタマイズするにはこのオプションを選択しますすべての計

画と設定をカスタマイズできる訳ではありません選択した計画に対する変更は

選択した資産または資産グループには適用されません

4 保護計画を選択します

VMware 管理者の場合RBAC のアクセス権によって表示される保護計画が決まります利用可能な保護計画のオプションの説明は『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』を参照してください

5 選択した計画に VM または VM グループをサブスクライブするには[保護する(Protect)]をクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]に選択の結果が表示されます

資産のカスタム保護の設定計画のカスタマイズが許可されている場合作業負荷管理者は[カスタム保護 (Customprotection)]保護方式を選択できますこのユーザーは作業負荷の種類に応じてスケジュールストレージ資産のその他のオプションを変更できます資産ではそれぞれ

独自の保護が維持されています保護計画に今後変更を加えても資産には適用されま

せん

保護設定について詳しくは以下を参照してください

『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』

カスタム保護オプション

カスタム保護を使用してユーザーは次のオプションを調整できます

26第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

ユーザーはスケジュールを追加編集または削除できますスケジュール形式スケジュー

ルを実行する頻度このカスタム保護のバックアップを保持する期間を選択できます利用

可能なオプションは資産の作業負荷の種類によって異なります

スケジュールと保持 (Schedulesand retention)

ユーザーはカスタム保護に使用するストレージを選択できますストレージ (Storage)

仮想マシンに代わってバックアップを実行するホスト[Automatic (自動)]を選択するとストレージユニットに基づいてNetBackup にメディアサーバーを選択させることができますまたはユーザーがリストから別のホストを選択できますこれらのホストは環境内のその他の

メディアサーバーかアクセスホストとして構成されているホストです

バックアップに使用するサー

バーまたはホスト (Server orhost to use for backups)

追加のカスタム保護オプション

説明オプション

NetBackup が仮想マシンバックアップの新しいスナップショットを作成する前にスナップショットが見つかったときに NetBackup が適用する処理を指定しますたとえばいずれかのスナップショットが存在する場合バックアップの停止を選択できますスナップショットが自

動的に削除されなければ最終的に仮想マシンのパフォーマンスが低下することがあります

削除されていないスナップショットが存在するとディスク容量不足によりリストアに失敗する

場合があります

スナップショットが存在する場合

は次の処理を実行します(If asnapshot exists perform thefollowing action)

バックアップから除外する仮想ディスクを指定します

p28 の 「バックアップからのディスクの除外」 を参照してください

選択した仮想ディスクをバック

アップから除外 (Excludeselected virtual disks frombackups)

このオプションは仮想マシンの完全バックアップからのアプリケーションデータのリストアを

ユーザーに許可します

Microsoft Exchange Server または Microsoft SharePoint Server の NetBackup 82 アプリケーションデータはNetBackup バックアップアーカイブおよびリストアのインターフェースでリストアする必要がありますMicrosoft SQL Server のデータはNetBackup MS SQLクライアントを使用してリストアする必要があります詳しくはNetBackup データベースエージェントのマニュアルを参照してください

仮想マシンバックアップからの

アプリケーションデータのリスト

アを許可する (Allow therestore of application datafrom virtual machine backups)

デフォルトで仮想マシンの IO は NetBackup がスナップショットを作成する前に静止しますほとんどの場合このデフォルトを使用する必要がありますファイルのアクティビティを

静止しないとスナップショットのデータの一貫性は保証されません静止を無効にすると

一貫性を保つためバックアップデータを分析する必要があります

仮想マシンの静止を有効にす

る (Enable virtual machinequiesce)

バックアップに使用するトランスポートモードまたはデータストアからデータを読み取る方法を

指定しますトランスポートモードについて詳しくは仮想化環境のベンダーのマニュアルを

参照してください

トランスポートモード (Transportmode)

27第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

p29 の 「スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)」 を参照してください

スナップショットの再試行オプ

ション (Snapshot retry options)

バックアップからのディスクの除外仮想ディスクの除外オプションはバックアップのサイズを減らすことができますが使用に

は注意が必要ですこれらは複数の仮想ディスクを備えている仮想マシン専用です

表 3-1 仮想ディスクの除外オプション

説明除外オプション

ブートディスクを再作成する別の手段がある場合にこのオプションを検討します

仮想マシンのブートディスクはバックアップには含まれませんその他のディスクはバックアッ

プされます注 データファイルはリストアされたデータディスクで利用可能ですただしこのバックアップからリストアされる仮想マシンは起動できません

すべてのブートディスク (Allboot disks)

データディスクをバックアップする個別の保護計画がある場合にのみこのオプションを検討

してください

仮想マシンのデータディスクはバックアップに含まれませんブートディスクのみバックアップ

されます注 仮想マシンがバックアップからリストアされるときデータディスクの仮想マシンデータは失われるか不完全になる可能性があります

すべてのデータディスク (Alldata disks)

カスタム属性を使用したバックアップから除外するディスクの制御を VMware 管理者に許可する場合このオプションを使用します

属性には除外するディスクのデバイスコントローラの値をカンマで区切って指定する必要が

ありますたとえばscsi0-0ide0-0sata0-0nvme0-0 などですこの属性のデフォルト値は NB_DISK_EXCLUDE_DISK ですまたは独自の値を選択できます任意の差分バックアップ間でカスタム属性値にディスクを追加するとそれらのディスクは次のバック

アップから除外されます

VMware 管理者はVMware インターフェースを使用して除外するディスクに属性を適用する必要があります『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Web Client ガイド』または『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Client (HTML5) ガイド』を参照してください

カスタム属性に基づいてディス

クを除外する (Exclude disksbased on a custom attribute)

ディスクの仮想デバイスノードを表すディスク形式コントローラLUN を指定して特定のディスクを除外するにはこのオプションを使用します追加のディスクを指定するには[追加

(Add)]をクリックします

任意の差分バックアップ間でコントローラを追加するとそれらのディスクは次のバックアップ

から除外されます

除外する特定のディスク

(Specific disks to beexcluded)

28第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)ほとんどの環境ではスナップショットの再試行オプションのデフォルト値は適切です仮

想マシンのサイズと VMware サーバーの処理負荷に基づいてこれらの設定を調整すると役立つ場合があります

表 3-2 スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)

説明オプション

スナップショットを再試行する回数スナップショットの最大試行回

数 (Maximum number oftimes to retry a snapshot)

スナップショット操作が完了するまでの分単位の時間スナップショットが完了しない場合タ

イムアウトを強制するためにこのオプションで特定の期間を設定します後でスナップショット

を再試行するには[スナップショットを再試行するまでに待機する最長時間 (Maximumlength of time to wait before a snapshot is retried)]設定を使用します

スナップショットの完了までの最

長時間 (Maximum length oftime to complete a snapshot)

スナップショットが再試行されるまでの秒単位の待機時間スナップショットを再試行するま

でに待機する最長時間

(Maximum length of time towait before a snapshot isretried)

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除VM またはインテリジェント VM グループのサブスクライブを保護計画から解除できます資産のサブスクライブが解除されるとバックアップは実行されなくなります

メモ 保護計画から資産のサブスクライブを解除するときにWeb UI で資産に従来のポリシーが表示される可能性がありますこの状況は保護計画に資産がサブスクライブ

されておりその資産に対してバックアップが実行される場合に発生することがあります

資産は有効なバックアップイメージを持ったまま保護計画からサブスクライブ解除され

ますWeb UI には従来のポリシーが表示されますが資産を保護する有効なポリシーがない場合もあります

29第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護を解除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

3 [保護の削除 (Remove protection)][はい (Yes)]の順にクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]で資産が[保護されていません (Not protected)]と表示されます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護に使用される保護計画を表示できます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態を表示するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

[保護 (Protection)]タブは資産がサブスクライブされている計画の詳細を表示します

メモ 資産のバックアップが完了しているにもかかわらず状態が未完了と表示される場合は「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」を参照してください

3 資産が保護されていない場合[保護の追加 (Add protection)]をクリックして保護計画を選択します

p25 の 「 VM またはインテリジェント VM グループの保護」 を参照してください

30第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM のリカバリとインスタントアクセス

この章では以下の項目について説明しています

インスタントアクセス VM の作成

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

VM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについて

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

インスタントアクセス VM の作成NetBackup バックアップイメージからインスタントアクセス VM を作成できます仮想マシンは瞬時に利用可能になるためほぼゼロのリカバリ時間目標を達成できます

NetBackup は仮想マシンのスナップショットをバックアップストレージデバイスに直接マウントするためESXi ホストまたはクラスタはスナップショットを通常の仮想マシンとして扱えます

マウントされた VM のスナップショットはさまざまな目的に使用できます次に例を示します

VM からのファイルのリカバリまたは vmdk ファイルのコピー

パッチのテストなどVM でのテストの実行

4

トラブルシューティングまたはディザスタリカバリ

アプリケーションの検証

メモ このインスタントアクセス機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされますこの機能ではNetBackup バックアップイメージがメディアサーバー重複排除プール (MSDP) ストレージデバイスに格納されることが必要ですインスタントアクセスVM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

インスタントアクセス VM を作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージは各イメージのバックアップタイムスタンプ付きで各行に表示

されます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Createinstant access virtual machine)]の順にクリックします

5 リカバリの設定を確認し必要に応じて変更します

[リカバリオプション (Recovery options)]に注意してください

同じ表示名を持つ VM が宛先にある場合リカバリが始まる前にその VM を削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますプロビジョニング後に

電源をオン (Power onafter provisioning)

VM の作成後に VM の移行を開始しVM の移行の進捗を表示します

メモ NetBackup 812 ストレージサーバーの場合vMotion オプションは有効になっていても使用されません

vMotion の有効化(Enable vMotion)

32第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス VM の作成

6 [作成 (Create)]をクリックします

NetBackup ではVM バックアップイメージのスナップショットを作成しインスタントアクセスマウントポイントを作成しますイメージのスナップショットは[インスタントア

クセス仮想マシン (Instant access virtual machines)]タブに表示されますVM をESXi サーバーの他の VM と同じように使用できるようになりました

7 リストアされた VM について詳しくは[インスタントアクセス仮想マシン (Instantaccess virtual machines)]タブの下にある VM をクリックし[詳細の表示 (Viewdetails)]をクリックします

8 VM での作業が終了したらマウントされている VM のスナップショットを削除するために[削除 (Delete)]をクリックできますVM が ESXi サーバーから削除されます

メモ vMotion を有効にしている場合その処理が正常に完了した後はVM を削除するとマウントされた共有のみが削除されますこの VM は別のデータストアに移行されるためESXi サーバーで VM を引き続き利用できます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをリストアできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダを復元する (Restore files andfolders)]の順にクリックします

NetBackup はバックグラウンドでインスタントアクセスマウントポイントを作成します

33第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

5 ファイルを選択し[リストへの追加 (リストアリストに追加)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

リストアリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサイズ

が表示されます

メモ リストアリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーはシングルファイルリストアのみをサポートしているためリストア処理が失敗します

6 リストアオプションを選択します

すべてを元のディレクトリにリストア (Restore everything to the original directory)

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

すべてを異なるディレクトリにリストア (Restore everything to a different directory)

[リストア用ディレクトリ (Directory for restore)]にリストア先のパスを入力します

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合は[親フォルダのパス(Parent Folder Path)]ではなく[単一ファイルの絶対パス (Single File

Full Path)]に入力します

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]チェックボックスにチェックマークを付けるとすべてのファイルが 1 つのディレクトリにリストアされます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

34第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

7 既存のすべてのファイルを上書きするには[既存のファイルの上書き (Overwriteexisting files)]チェックボックスにチェックマークを付けます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

選択内容の概略が表示されます

8 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックしてファイルをリストアします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをダウンロードできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダのダウンロード (Download filesand folders)]の順にクリックします

35第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

5 ファイルを選択し[ダウンロードリストに追加 (Add to download list)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

ダウンロードリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサ

イズが表示されます

メモ ダウンロードリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーは単一ファイルのダウンロードのみをサポートしているためダウンロード処理が失敗します

6 ダウンロードパッケージの作成が完了したら[ダウンロード (Download)]をクリックします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項インスタントアクセス仮想マシン機能について次の点に注意します

この機能はWeb UI を使用して保護計画から作成されたバックアップコピーまたはNetBackup 管理コンソールで作成された従来のポリシーでサポートされます

この機能はNetBackup の VMware ポリシー形式のみをサポートしますWeb UIの保護計画で使用されるポリシー形式についてはバックアップ管理者にお問い合

わせください

この機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされます

この機能ではメディアサーバー重複排除プール (MSDP) メディアサーバー上の同時マウントポイントが 50 個に制限されます

デフォルトではvSphere はESXi サーバーあたりに最大で 8 つの NFS マウントを許可しますNetBackup では作成するインスタントアクセス VM それぞれにNFS

36第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

マウントが必要であることに注意してくださいNFS マウントを解除するには使用し終わったインスタントアクセス VM を削除しますESXi ホストの NFS の制限に達した場合に別のインスタントアクセス VM を作成しようとするとその試みは失敗しますESXi サーバーあたりの NFS マウントの最大数を増やすには次の VMware の記事を参照してくださいhttpskbvmwarecomsarticle2239

この機能では独立したディスクを備えた VM のバックアップをサポートしていませんVMware では永続的なディスクでも非永続的なディスクでもVM 内の独立したディスクのスナップショットをサポートしていませんその結果独立したディスクはバック

アップされません

独立したディスクと NetBackup について詳しくは次の記事を参照してくださいhttpswwwveritascomdocs000081966

この機能はバックアップから除外されたディスクを持つ VM をサポートしていませんNetBackup ポリシーの[ディスクを除外 (Exclude Disks)]タブで[除外したディスクはありません (No disks excluded)]オプションを選択する必要があります

raw デバイスマッピングモード (RDM) または永続モードのディスクがある VM はこの機能ではサポートされません

Windows のシングルファイルリストアでReFS ファイルシステムはサポートされません

インスタントアクセス仮想マシンを使用した VM 作成に使用される ESXi サーバーのバージョンはVM のバックアップイメージを含む ESXi サーバーのバージョンと同じかそれより新しい必要があります

[ダウンロード (Download)]オプションを使用した単一ファイルのダウンロードの場合NetBackup Web UI ではマスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用するのと同じ名前または IP アドレスを持つメディアサーバーにアクセスできる必要がありますp50 の 「インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー」 を参照してください

メディアサーバーのアプライアンスがサードパーティの証明書を使用する場合この

機能を使用する前にNetBackup マスターサーバーで特定の構成を作成する必要があります

詳しくは次の場所から入手可能な『NetBackup Appliance セキュリティガイド』でサードパーティの証明書に関するセクションとサードパーティの SSL 証明書の実装に関するセクションを参照してください

httpswwwveritascomdocsDOC5332

この機能では異なるボリュームパーティションディスクにある複数のファイルやフォ

ルダのリストアはサポートされません

複数のファイルまたはフォルダを Windows VM にリストアする場合はWindows 管理者アカウントのクレデンシャルを使用します

37第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

一部の ACL エントリはリストアされたファイルに含まれませんこれらのユーザーまたはグループの ACL エントリはリストアできないためですたとえばTrustedInstallersすべてのアプリケーションパッケージが該当します

インスタントアクセス機能はWindows 10 のコンパクトオペレーティングシステムをサポートしていませんオペレーティングシステムが圧縮されているかどうかを確認する

にはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosquery を実行します圧縮を無効にするにはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosnever を実行しますこれによってVM のバックアップにインスタントアクセス機能を使用できます

ファイルとフォルダをリストアするにはターゲット VM がスリープまたは休止モードではなく通常の状態である必要があります

5-minutes-alive-session のしきい値はアプライアンスの Web サーバー NGINXで定義されますダウンロード用に選択されたファイルとフォルダはこのしきい値内

で圧縮されダウンロードされる必要があります

インスタントアクセス仮想マシンを作成するには仮想マシンが作成される VMwareデータセンターへの読み取りおよび書き込みアクセスが必要です

複数のコピーが存在するバックアップイメージがありそれらのコピーはすべてインス

タントアクセス機能を備えていますレプリケーション中にインスタントアクセス機能を

保持するにはレプリケーションに最初のコピーのみを選択する必要がありますたと

えばイメージ 1 というバックアップイメージがありコピー Aコピー Bコピー Cコピー D の 4 つのコピーが存在するとしますレプリケーションでインスタントアクセス機能を保持するにはコピー A のみを使用する必要があります

VM のリカバリバックアップされたときに VM が存在していた元の場所または別の場所に VM をリカバリできますバックアップイメージのデフォルトのコピーからのリカバリに加え別のコピーが

ある場合はそのコピーからもリカバリできますデフォルトのコピーはプライマリコピーとも

呼ばれます

VM をリカバリするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックします左側のカレンダービューでバックアップが発生した日付を選択します

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

38第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

4 リカバリするイメージについて次のいずれかのイメージリカバリオプションを選択し

ます

リカバリ (Recover)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが 1 つだけある場合に表示されます

デフォルトのコピーからリカバリ (Recover from default copy)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが複数ある場合に表示されます

nn 個のコピー (nn copies)バックアップイメージのデフォルトのコピーまたは別のコピーからリカバリします

NetBackup では同じバックアップイメージのコピーを最大 10 個まで保持できますこのオプションを選択すると利用可能なすべてのコピーが表示されます

それぞれのコピーについて[ストレージ名 (Storage name)][ストレージサーバー (Storage Server)][ストレージサーバー形式 (Storage server type)]が表示されますリカバリするコピーに対応する[リカバリ (Recover)]をクリックします

5 バックアップイメージをリカバリする場所を選択します

[元の場所 (Original location)] バックアップイメージを元の場所にリカバリします

[代替の場所 (Alternate location)] バックアップイメージを代替の場所にリカバリします

[インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Create instant access virtualmachine)] バックアップイメージを新しいインスタントアクセス仮想マシンにリカバリしますこのオプションはバックアップイメージにインスタントアクセス機能が

ある場合にのみ利用可能ですp31 の 「インスタントアクセス VM の作成」 を参照してください

[ファイルとフォルダのダウンロード (Download files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードしますこのオプションは

バックアップイメージにインスタントアクセス機能がある場合にのみ利用可能で

すp35 の 「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード」を参照してください

[ファイルとフォルダをリストアする (Restore files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアしますバックアップイメージにインス

タントアクセス機能がある場合にのみこのオプションを利用可能です「p33 の「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア」 を参照してください 」を参照してください

6 [リストア先 (Restore to)]の値を確認します

39第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

デフォルト値は VM のバックアップイメージから取得されます代替の場所にリストアする場合[新しい表示名 (New display name)]に _copy が追加されます

バックアップイメージを元の場所にリカバリする場合デフォルト値を変更できま

せん

代替の場所にリカバリする場合必要に応じてリストア先の値を変更します続

いて[次へ (Next)]をクリックしますESXi サーバーまたはクラスタを変更できない場合に詳細を確認できます

p53 の 「リカバリ先を変更したときに発生したエラー」 を参照してください

7 [リカバリオプション (Recover option)]の値を確認または変更します

リカバリオプションについて詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

宛先に同じ名前の VM が存在する場合に既存の VM を削除しますそのような VM はリカバリの開始前に削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

メモ このオプションを使用するには[資産の上書き (OverwriteAsset)]権限が必要ですこの権限が必要な場合はセキュリティ管理者にお問い合わせください

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますリカバリ後に電源をオ

ンにする (Power onafter recovery)

リカバリの実行に使用するホストを示しますデフォルトではリカバ

リホストはバックアップを実行するホストです

リカバリホスト

(Recovery host)

8 [詳細設定 (Advanced Settings)]の値を確認または変更します

詳細設定について詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

詳細設定

元の BIOS UUID の代わりに新しい BIOS UUID で VM をリストアします

新しい BIOS UUID の作成 (Create a newBIOS UUID)

元のインスタンス UUID の代わりに新しいインスタンス UUID でVM をリストアします

新しいインスタンス

UUID の作成 (Createa new instanceUUID)

40第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

たとえばこのオプションはVM がバックアップされた時にマウントされた ISO ファイルをリストアせずに VM をリストアします

このオプションが無効になっているとDVD ドライブCD-ROM ドライブシリアルポートパラレルポートなどのデバイスの補助情報が

利用できなくなった場合にリカバリが失敗する場合があります

デバイスの補助情報を

削除 (Removebacking informationfor devices)

NIC カードを VM から削除しますネットワークアクセスではリストア済みの VM にはネットワーク構成が必要であることに注意してください

このオプションは次の場合に有効にします

バックアップの作成後に宛先の仮想マシンのネットワーク接続が

変更されている場合

元の仮想マシンがまだ存在しVM の重複によって競合が発生する場合

元のネットワーク構成

を削除 (Removeoriginal networkconfiguration)

元のハードウェアバージョン (4 など) で VM をリストアしますターゲット ESXi サーバーがデフォルトで異なるハードウェアバージョン(78 など) を使用している場合でも元のバージョンが保持されますターゲット ESXi サーバーが仮想マシンのハードウェアバージョンをサポートしていない場合はリストアに失敗する可能性がありま

このオプションが無効の場合リストアされた仮想マシンは ESXi サーバーによって使われるデフォルトのハードウェアバージョンに変換さ

れます

ハードウェアの元の

バージョンを保持する

(Retain originalhardware version)

リストアされる仮想ディスクのフォーマット

元のプロビジョニングで VM の仮想ディスクをリストアします元のプロビジョニング

(Originalprovisioning)

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成します仮想ディスク

容量はディスクが作成されるときに割り当て済みですこのオプショ

ンは入力されたブロックをリストアしますがオンデマンドで空いてい

るブロックをゼロで初期化します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware は Lazy-Zeroedディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thickprovisioning Eager Zeroed)]に自動的に変換します

Lazy Zero をシックプロビジョニング (Thickprovisioning lazyzeroed)

41第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックをリストアしただちに空のブロックをゼロで初期化し

ます (Eager Zeroed)このオプションを使用すると仮想ディスクの作成により時間がかかることがありますただしリストアが SAN で起きた場合Eager Zeroed 機能により vCenter サーバーとのネットワーク通信が減少することによってリストアが高速化されることがあります

Eager Zeroed をシックプロビジョニング

(Thick provisioningeager zeroed)

シン形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックはリストアしますが空いているブロックを初期化した

りコミットしたりはしませんシンプロビジョニングは vmdk ファイルの動的拡張を介してディスク領域を節約しますvmdk ファイルは仮想マシンのデータが必要とする領域より大きくなりません仮想ディスク

のサイズは必要に応じて自動的に増加します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware はシンディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning EagerZeroed)]に自動的に変換します

シンプロビジョニング

トランスポートモード (Transport mode)

バックアップが実行されたときと同じトランスポートモードを使用しま

バックアップに使用す

るトランスポートモード

を使用する (Usetransport mode usedfor backup)

42第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

SANファイバーチャネル (SAN) または iSCSI を介した暗号化されていない転送の場合に指定します

メモ このモードは VMware 仮想ボリューム (VVol) を使用する仮想マシンではサポートされません

HotADD仮想マシンで VMware バックアップホストを実行できますHotAdd トランスポートモードについて詳しくは『NetBackup forVMware 管理者ガイド』を参照してください

メモ VVols を使用する仮想マシンの場合仮想マシンとバックアップホスト(hotadd)の仮想マシンは同じ VVol データストアに存在する必要があります

このトランスポートモードの手順とバックアップホストの VMware仮想マシンへのインストール手順に関してはVMware のマニュアルを参照してください

LANネットワークを介して仮想ディスクのデータを転送します

NBDNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化されていない転送の

場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャ

ネルを介した転送よりも低速です

NBDSSLNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化転送 (SSL) の場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャネル

を介した転送よりも低速です

選択したトランスポート

モードを次の順序で試

行してください(Trythe selectedtransport modes inthe following order)

9 [リカバリ前チェック (Pre-recovery check)]をクリックします

NetBackup でクレデンシャルが検証されパスと接続が適切かどうかが確認されますさらにデータストアやデータストアクラスタに利用可能な容量があるかどうかな

どその他の要件についても確認されますリカバリ前チェックについて詳しくは

『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

10 エラーが見つかった場合は解決します

エラーは無視できますただしその場合はリカバリが失敗する場合があります

11 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします

ジョブの進捗を監視するには[リストアアクティビティ (Restore activity)]タブをクリックします特定のジョブを選択するとその詳細が表示されます

リカバリの状態コードについて詳しくはNetBackup 管理者に問い合わせるか『NetBackup 状態コードリファレンスガイド』を参照してください

43第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについてVeritas はNetBackup 82 以降で VMware エージェントレスリストアを導入していますエージェントレスリストアを使用するとNetBackup クライアントがインストールされていない仮想マシンに個々のファイルとフォルダをリストアできますVxUpdate を使用してNetBackup で仮想マシンにリカバリツールを配備しファイルやフォルダをリストアして必要なクリーンアップを実行できますファイルをリカバリするターゲット仮想マシンに

NetBackup が接続する必要はありませんすべてのリカバリが VMware vSphereManagement API を使用して ESX Server 経由で処理されます

エージェントレスリストア処理の概要

1 NetBackup マスターサーバーで NetBackup Web UI または Agentless RecoveryAPI から入力を受け取りますこの入力にはリストアするファイルとフォルダに加えターゲット仮想マシンの VMware 認証クレデンシャルが含まれますこれらのクレデンシャルには管理者またはスーパーユーザーの権限が必要です

2 要求されたデータがマスターサーバーからリストアホストに送信されます

3 リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリストアホストにあるかどうかが確認されます必要なパッケージがない場合リストアホストは VxUpdateを使用してマスターサーバーからパッケージをダウンロードします

4 リストアホストはvSphere Management API を使用して仮想マシンにリカバリツールをプッシュします

5 ユーザーが選択したファイルとフォルダを含むデータストリームが一時仮想マシンに

関連付けられている vmdk でステージングされますVeritas がエージェントレスリストア用の一時仮想マシンを作成します

6 NetBackup によって一時仮想マシンに作成された vmdk がターゲット仮想マシンに接続されます

7 リカバリツールが起動されファイルとフォルダがリカバリされます

8 NetBackup で必要なクリーンアップが実行されます処理の一環で作成された一時的なファイルとオブジェクトがすべて削除されます削除されるオブジェクトには

リカバリツール一時仮想マシンステージング vmdk があります

9 これでジョブは完了です

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

前提条件 仮想マシンのエージェントレスリカバリを実行するすべてのプラットフォーム用の

VxUpdate パッケージを用意する必要があります

44第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアについて

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 4: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要 6

NetBackup Web ユーザーインターフェースについて 6用語 8NetBackup Web UI へのサインイン 10

第 2 章 VMware サーバーの管理 12

VMware サーバーの追加 12VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新 14VMware サーバーの参照 15VMware サーバーの削除 15インテリジェント VM グループの作成 16インテリジェント VM グループの削除 21VMware アクセスホストの追加 21VMware アクセスホストの削除 22VMware サーバーの資産の手動での検出 22NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オ

プション 23

第 3 章 VM の保護 25

VM またはインテリジェント VM グループの保護 25資産のカスタム保護の設定 26

バックアップからのディスクの除外 28スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options) 29

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除 29VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示 30

第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセス 31

インスタントアクセス VM の作成 31VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア 33VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード 35インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項 36VM のリカバリ 38VMware エージェントレスリストアについて 44

目次

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項 44VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ 46

第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング 47

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー 48VMware サーバーを参照するときに発生するエラー 48新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー 49インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエ

ラー 50除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブル

シューティング 51複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する 53リカバリ先を変更したときに発生したエラー 53

5目次

NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要

この章では以下の項目について説明しています

NetBackup Web ユーザーインターフェースについて

用語

NetBackup Web UI へのサインイン

NetBackup Web ユーザーインターフェースについてNetBackup Web ユーザーインターフェースは次の機能を提供します

Chrome や Firefox などの Web ブラウザからマスターサーバーにアクセスする機能Web UI でサポートされるブラウザについて詳しくはNetBackup ソフトウェア互換性リストを参照してください

重要な情報の概要を表示するダッシュボード

役割ベースのアクセス制御 (RBAC) により管理者は NetBackup へのユーザーアクセスを構成しセキュリティバックアップ管理または作業負荷の保護に関連する

タスクを委任できます

NetBackup セキュリティ管理者はNetBackup のセキュリティ証明書RBACAPIキーユーザーセッションロックされている NetBackup ユーザーアカウントを管理できます

バックアップ管理者はサービスレベル目標 (SLO) を満たすために保護サービスを提供します資産の保護は保護計画ジョブ管理資産の保護状態の可視性を通

じて実現します

1

作業負荷管理者はSLO を満たす保護計画に資産をサブスクライブし保護状態を監視し仮想マシンのセルフサービスリカバリを実行できますWeb UI は次の作業負荷をサポートします

クラウド

Red Hat Virtualization (RHV)

VMware

使用状況レポートはマスターサーバー上のバックアップデータのサイズを追跡しま

すまたVeritas Smart Meter に簡単に接続してNetBackup ライセンスを表示および管理できます

NetBackup Web UI のアクセス制御NetBackup では役割ベースのアクセス制御を使用して Web UI へのアクセス権を付与しますこのアクセス制御にはユーザーが実行できるタスクとユーザーが表示およ

び管理できる資産が含まれていますアクセス制御はアクセスルールを通じて実行され

ます

アクセスルールはユーザーまたはユーザーグループに役割とオブジェクトグルー

プを関連付けます役割はユーザーが持つアクセス権を定義しますオブジェクト

グループではユーザーがアクセスできる資産と NetBackup オブジェクトを定義します単一のユーザーまたはグループに複数のアクセスルールを作成できユーザー

アクセスを完全かつ柔軟にカスタマイズできます

NetBackup にはデフォルトの役割が 3 つ用意されていますユーザーのニーズに最も適した役割を選択するかそのユーザーの要件を満たすためのカスタムの役割

を作成します

オブジェクトグループを使用して資産やアプリケーションサーバーのグループを定

義したりユーザーが表示または管理できる保護計画を示しますたとえば特定の

VMware アプリケーションサーバーを使用してオブジェクトグループを作成してVMware 管理者向けアクセス権を付与できますVMware 管理者が VMware 資産を保護するために選択できる特定の保護計画をオブジェクトグループに追加するこ

ともできます

RBAC はWeb UI と API でのみ利用可能ですNetBackup のその他のアクセス制御方法は拡張監査 (EA) を除いてWeb UI とAPI ではサポートされませんNetBackup アクセス制御 (NBAC) が有効な場合はWeb UI を使用できません

NetBackup ジョブおよびイベントの監視NetBackup Web UI を使用するとセキュリティ管理者やバックアップ管理者はより簡単に NetBackup 操作とイベントを監視し注意が必要な問題を特定できます

NetBackup セキュリティ管理者はダッシュボードを使用してセキュリティ証明書や監査イベントの状態を参照できます

7第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要NetBackup Web ユーザーインターフェースについて

バックアップ管理者はダッシュボードを使用することでNetBackup ジョブの状態を参照できますジョブが失敗したときに通知を受信するために電子メール通知を構

成することもできますNetBackup では受信電子メールを受け取ることができる任意のチケットシステムをサポートします

保護計画 スケジュールストレージおよびストレージオプションを一元的に構成する場所

保護計画には次の利点があります

バックアップのスケジュールに加えて保護計画にはレプリケーションと長期保持の

スケジュールも含めることができます

オンプレミスストレージまたはスナップショットストレージを簡単に選択できます

利用可能なストレージから選択するときにそのストレージで利用可能な追加機能を

確認できます

バックアップ管理者は保護計画を作成して管理しますつまりバックアップのスケ

ジュールとストレージの責任を負います

作業負荷管理者は主に資産またはインテリジェントグループを保護するための保護

計画を選択しますただしバックアップ管理者は必要に応じて保護計画に資産を

サブスクライブすることもできます

セルフサービスリカバリ

NetBackup Web UI はVM のリカバリを簡略化しますVMware の場合インスタントアクセス機能を使用してVM のスナップショットをマウントしそのファイルにすぐにアクセスできますファイルをローカルホストにダウンロードしたりファイルを元の VM にリストアしたりできます

用語次の表では新しい Web ユーザーインターフェースで導入された概念と用語について説明します

表 1-1 Web ユーザーインターフェースの用語および概念

定義用語

RBAC はユーザーまたはユーザーグループ役割またはアクセス権ユーザーまたはユーザーグループがアクセスできるオブジェクト

グループを定義しますユーザーまたはグループには複数のアクセ

スルールを設定できます

アクセスルール

8第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要用語

定義用語

NetBackup とNetBackup Web UI を含むすべてのインターフェースに対する完全なアクセス権を持つユーザーですルート管理者

拡張監査のすべてのユーザーはNetBackup に対して完全なアクセス権を持ちますNetBackup Web UI の各ガイドではNetBackup管理者という用語はNetBackup への完全なアクセス権を持つユーザーも指しますが通常は NetBackup 管理コンソールのユーザーを指します

「役割」も参照してください

管理者

「インテリジェントグループ」を参照してください資産グループ

物理クライアント仮想マシンデータベースアプリケーションなどの

保護対象データです

資産

NetBackup Web UI ではレガシーポリシーが資産を保護することを示しますレガシーポリシーはNetBackup 管理コンソールで作成します

従来のポリシー

NetBackup 以外のあらゆる CA から発行されたセキュリティ証明書外部証明書

指定した条件 (クエリー) に基づいてNetBackup が保護対象資産を自動的に選択することを可能にしますインテリジェントグループ

は本番環境の変更が含まれるように自動的に最新の状態に維持

されますこれらのグループは資産グループとも呼ばれます

VMware と RHV の場合[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]タブにこれらのグループが表示されます

インテリジェントグループ

NetBackup バックアップイメージから作成したインスタントアクセス VMは瞬時に利用可能になるためほぼゼロのリカバリ時間目標を達成

できますNetBackup は仮想マシンのスナップショットをバックアップストレージデバイスに直接マウントするためESXi ホストまたはクラスタはスナップショットを通常の仮想マシンとして扱えます

インスタントアクセス

RBAC の場合ユーザーがアクセスすることを許可された資産のコレクション保護計画サーバーその他のリソースを指します

オブジェクトグループ

NetBackup CA から発行されたセキュリティ証明書NetBackup 証明書

保護計画はバックアップを実行するタイミングバックアップの保持

期間使用するストレージ形式を定義します保護計画を設定したら

資産を保護計画にサブスクライブできます

保護計画

9第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要用語

定義用語

役割ベースのアクセス制御です管理者はRBAC で構成されているアクセスルールを通じてNetBackup Web UI へのアクセスを委任または制限できます

注意 RBAC で構成したルールはNetBackup 管理コンソールまたは CLI へのアクセスを制御しませんWeb UI はNetBackup アクセス制御 (NBAC) ではサポートされておらずNBAC が有効になっている場合は使用できません

RBAC

RBAC の場合ユーザーが持つことができる権限を定義しますNetBackup にはシステム定義の役割が 3 つありユーザーがセキュリティ保護計画バックアップを管理したり作業負荷資産を管理し

たりすることを可能にします

役割

データのバックアップレプリケートまたは複製 (長期保持用) 対象となるストレージですクラウドの作業負荷に対してはスナップショッ

トストレージが使用されます

ストレージ

資産または資産グループを保護する保護計画を選択する処理です

関連付けられた資産は計画のスケジュールとストレージの設定に

従って保護されますWeb UI ではサブスクライブを「保護の追加」とも表記します

サブスクライブ保護計画

に対して

サブスクライブ解除は保護を解除する処理または計画から資産や

資産グループを削除する処理を指します

保護計画からサブスクライ

ブ解除する

資産のタイプですたとえばVMwareRHVまたはクラウドです作業負荷 (Workload)

NetBackup Web UI を使用して完了できるエンドツーエンドプロセスですたとえばNetBackup 812 以降ではVMware とクラウドの資産を保護およびリカバリできます

ワークフロー

NetBackup Web UI へのサインイン権限を持つユーザーはNetBackup Web UI を使用してNetBackup マスターサーバーに Web ブラウザからサインインできます利用可能なサインインオプションは次のとおりです

「ユーザー名とパスワードでサインインする」

「証明書またはスマートカードでサインインする」

ユーザー名とパスワードでサインインする

権限を持つユーザーである場合はNetBackup Web UI にサインインできます詳しくはNetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

10第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要NetBackup Web UI へのサインイン

NetBackup Web UI を使用してNetBackup マスターサーバーにサインインするには

1 Web ブラウザを開き次の URL に移動します

httpsmasterserverwebuilogin

masterserver はサインインする NetBackup マスターサーバーのホスト名またはIP アドレスです

2 クレデンシャルを入力して[サインイン (Sign in)]をクリックします

次に例を示します

例使用する形式ユーザーの種類

rootusernameローカルユーザー

WINDOWSyenAdministratorDOMAINyenusernameドメインユーザー

証明書またはスマートカードでサインインする

権限を持つユーザーである場合はスマートカードまたはデジタル証明書を使用して

NetBackup Web UI にサインインできます詳しくはNetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

スマートカードにないデジタル証明書を使用するにはまずブラウザの証明書マネージャ

に証明書をアップロードする必要があります詳しくはブラウザのマニュアルで手順を参

照するか証明書管理者にお問い合わせください

証明書またはスマートカードでサインインするには

1 Web ブラウザを開き次の URL に移動します

httpsmasterserverwebuilogin

masterserver はサインインする NetBackup マスターサーバーのホスト名またはIP アドレスです

2 [証明書またはスマートカードでサインイン (Sign in with certificate or smart card)]をクリックします

3 ブラウザにプロンプトが表示されたら証明書を選択します

11第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要NetBackup Web UI へのサインイン

VMware サーバーの管理この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーの追加

VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新

VMware サーバーの参照

VMware サーバーの削除

インテリジェント VM グループの作成

インテリジェント VM グループの削除

VMware アクセスホストの追加

VMware アクセスホストの削除

VMware サーバーの資産の手動での検出

NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

VMware サーバーの追加ここではVMware サーバーとそのクレデンシャルを追加する手順を示します

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

2

VMware サーバーとそのクレデンシャルを追加するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセスできる vCenter サーバーと ESXi サーバーが表示されます

2 [+ 追加 (+ Add)]をクリックしてサーバーを追加します

3 サーバー形式を選択しホスト名とクレデンシャルを入力します

4 [検証用バックアップホスト (Backup host for validation)]を選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検

出の実行に加えてクレデンシャルの検証にもその情報が使用されます検出の場

合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

5 接続に使用する[ポート (Port)]番号を指定します

VMware サーバーでデフォルトのポート番号が変更されていない場合ポートの指定は不要です異なるポートを使用するように VMware サーバーが構成されている場合そのポート番号を指定してください

6 [保存 (Save)]をクリックします

重要

サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenterまたは ESXi サーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVALオプション」 を参照してください

7 別の VMware サーバーの NetBackup クレデンシャルを入力するには[+ 追加 (+Add)]をクリックします

発生する可能性がある問題のトラブルシューティングについては次の情報を参照してく

ださい

p48 の 「VMware サーバーを追加するときに発生するエラー」 を参照してください

13第 2 章 VMware サーバーの管理VMware サーバーの追加

p48 の 「VMware サーバーを参照するときに発生するエラー」 を参照してください

p49 の 「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」 を参照してください

VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新

メモ これらの手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

VMware のクレデンシャルを検証するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

2 1 つのサーバーのクレデンシャルを検証するにはその VMware サーバーを特定して選択します複数のサーバーのクレデンシャルを同時に検証するにはそれら

の VMware サーバーを特定して選択します次に該当するサーバーの行で[検証 (Validate)]をクリックします

選択した VMware サーバーの現在のクレデンシャルが NetBackup で検証されます

クレデンシャルが有効でない場合[クレデンシャル (Credentials)]に[無効 (Invalid)]と表示されますVMware サーバーのクレデンシャルを更新するには次の手順を実行します

VMware サーバーのクレデンシャルを更新するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択します

14第 2 章 VMware サーバーの管理VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新

4 クレデンシャルを必要に応じて更新します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検

出の実行に加えてクレデンシャルの検証にもその情報が使用されます検出の場

合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

5 [保存 (Save)]をクリックします

選択した VMware サーバーの更新後のクレデンシャルが NetBackup で検証されます

VMware サーバーの参照vCenter Server とスタンドアロンの ESXi サーバーを参照してVM を特定し保護計画やリカバリポイントなどの詳細を表示できます

VMware サーバーを参照するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [VMware サーバー (VMware Servers)]をクリックして検索を開始します

リストにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が含まれます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが正常に検出されたかどうかも確認できます

サーバーを見つけるには検索フィールドに文字列を入力します

3 サーバーをクリックしてドリルダウンを開始します

上向き矢印をクリックするとより高いレベルに移動して戻れます

4 VM をクリックすると保護状態リカバリポイントリストアアクティビティが表示されます

5 計画に VM をサブスクライブするには[保護の追加 (Add protection)]をクリックします

VMware サーバーの削除ここではVMware サーバーを削除する手順を示します

15第 2 章 VMware サーバーの管理VMware サーバーの参照

VMware サーバーを削除するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が表示されます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが最後にいつ検出されたかも確認できます

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にある処理メニューで[削除 (Delete)]を選択します

メモ VMware サーバーを削除するとそのサーバーに関連付けられているすべての仮想マシンの保護が行われなくなります既存のバックアップイメージのリカバリは

引き続き可能ですがこのサーバーへの VM のバックアップは失敗します

4 VMware サーバーを削除してもよいことを確認したら[削除 (Delete)]をクリックします

インテリジェント VM グループの作成クエリーと呼ばれるフィルタのセットに基づいてインテリジェント VM グループを作成できますNetBackup はクエリーに基づいて自動的に仮想マシンを選択しそれらをグループに追加しますその後グループに保護を適用できますインテリジェントグルー

プではVM 環境内の変更が自動的に反映されるためグループ内の VM のリストを手動で修正する必要がないことに注意してください

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

インテリジェント VM グループを作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [インテリジェント VM グループ (Intelligent VM groups)]タブ[追加 (Add)]の順にクリックします

3 グループの名前と説明を入力します

4 適切な VMware サーバーを選択します

5 次のいずれかを実行します

[すべての VM を含める (Include all VMs)]を選択しますこのオプションではデフォルトクエリーを使用して保護計画の実行時に vCenterまたは ESXi に現在あるすべての VM をバックアップ対象として選択します

16第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

特定の条件を満たす VM のみを選択するには独自のクエリーを作成するために[条件の追加 (Add condition)]をクリックします

6 条件を追加するにはドロップダウンを使用してキーワードとオペレータを選択して

値を入力します

この手順の後にオプションについて説明します「インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション」

以下がクエリーの例です

この例のクエリーは表示名に prod が含まれるすべての VM をグループに追加します

クエリーの効果を変更するには[+ 条件 (Condition)]をクリックし[AND]または[OR]をクリックしたらキーワードオペレータおよび条件の値を選択します次に例を示します

この例ではAND を使用してクエリーの範囲を絞り込みます表示名に prod が含まれeng という名前のタグを持つ VM のみが選択されますVM の表示名に prodが含まれずeng という名前のタグがない場合その VM はグループに追加されません

クエリーの範囲を広げるには[OR]を使用します

17第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

この例では[OR]が設定されているためクエリーでグループに次のものが追加されます

表示名に prod が含まれる VM (タグに関係なく)

eng という名前のタグを持つ VM (表示名に関係なく)

必要に応じて条件にサブクエリーを追加することもできます[+ サブクエリー (+Sub-query)]をクリックし[AND]または[OR]をクリックしてからサブクエリーの条件のキーワードオペレータ値を選択します次に例を示します

この例ではサブクエリーを使用してクエリーの範囲をさらに絞り込みます表示名

に prod を含みeng という名前のタグを持つ VM のうちclust で始まるクラスタに含まれている VM のみが選択されます

18第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

7 クエリーをテストするには[プレビュー (Preview)]をクリックします

メモ クエリーベースの選択処理は動的です仮想環境の変更は保護計画の実行時にクエリーが選択する仮想マシンに影響する可能性がありますその結果保護

計画が後で実行された時にクエリーが選択する VM がプレビューに現在表示されているものと同一でなくなる可能性があります

メモ VMware サーバーの VM の検出がVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションに設定された間隔に従って実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)クエリーが選択できる状態になるにはWeb UI が各サーバー上の VM を検出する必要がありますVMware サーバーが Web UI に最近追加された場合その VMは検出されない可能性がありますこのオプションについて詳しくは次の情報を参

照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVALオプション」 を参照してください

VM をすぐに検出する方法については次の情報を参照してください

p22 の 「VMware サーバーの資産の手動での検出」 を参照してください

8 グループを保護計画に追加せずに保存するには[追加 (Add)]をクリックします

保存して保護計画に追加するには[追加と保護 (Add and protect)]をクリックして計画を選択し[保護する (Protect)]をクリックします

メモ [プレビュー (Preview)]をクリックするかグループを保存した場合グループのVM を選択するときにクエリーオプションでは大文字小文字が区別されます[仮想マシン (Virtual machine)]でグループに選択されていない VM をクリックすると[仮想マシングループのメンバー (Member of virtual machine groups)]フィールドは none になります

ただし保護計画にグループを追加したときに保護計画のバックアップが実行され

ると一部のクエリーオプションは大文字と小文字が区別されないものとして扱わ

れますその結果同じ VM がグループに含められてバックアップされる場合があります

各オプションの大文字小文字関連の動作は「「インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション」」を参照してください

19第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション表 2-1 クエリーキーワード

説明キーワード

VM が存在するクラスタ (ESXi サーバーのグループ) の名前

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

クラスタ

データセンターの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

datacenter

データストアの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

datastore

VM の表示名

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

displayName

ESXi サーバーの名前ESXi ホスト名は vCenter Server で定義された名前と一致する必要があります

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

host

VM のタグの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

tag

vSphere Client の VM の DNS 名

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

dnsName

IP アドレスの逆引きから導かれる VM 名

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

hostName

VM のインスタンス UUID

例 501b13c3-52de-9a06-cd9a-ecb23aa975d1

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

instanceUuid

表 2-2 クエリー演算子

説明演算子

文字列の先頭に値が出現する場合に一致します

たとえば入力した値が「box」の場合このオプションは文字列「box_car」と一致しますが「flatbox」とは一致しません

文字列の先頭

(Starts with)

20第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

説明演算子

文字列の末尾に値が出現する場合に一致します

たとえば入力した値が「dev」の場合このオプションは文字列「01dev」と一致しますが「01dev99」または「devOP」とは一致しません

文字列の末尾

(Ends with)

入力した値が文字列のどこにある場合でも一致します

たとえば入力した値が「dev」の場合このオプションは「01dev」「01dev99」「devOP」「development_machine」などの文字列と一致します

次の値を含む

(Contains)

入力した値にのみ一致します

たとえば入力した値が「VMTest27」の場合このオプションは「VMtest27」(大文字小文字が同じ) とは一致しますが「vmtest27」「vmTEST27」または「VMtest28」とは一致しません

=

入力した値と等しくない任意の値と一致します =

インテリジェント VM グループの削除インテリジェント VM グループを削除するには次の手順を使用します

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

インテリジェント VM グループを削除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [インテリジェント VM グループ (Intelligent VM groups)]タブでグループを見つけます

3 グループが保護されていない場合はグループを選択して[削除 (Delete)]をクリックします

4 グループが保護されている場合はグループをクリックしてスクロールダウンし鍵の

記号をクリックして[サブスクライブ解除 (Unsubscribe)]をクリックします

5 [削除]をクリックします

VMware アクセスホストの追加この機能はNetBackup 管理コンソールまたは NetBackup API でのみサポートされます詳しくは『NetBackup 管理者ガイド Vol 1』または SORT の NetBackup API ドキュメントを参照してください

21第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの削除

VMware アクセスホストの削除この機能はNetBackup 管理コンソールまたは NetBackup API でのみサポートされます詳しくは『NetBackup 管理者ガイド Vol 1』または SORT の NetBackup API ドキュメントを参照してください

VMware サーバーの資産の手動での検出ここでは最近追加された資産を表示して保護できるようにVMware サーバーの資産を手動で検出する手順を示します

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenterまたは ESXi サーバーの VM とその他のオブジェクトの自動検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出はVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)このオプションについて詳しくは次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

VMware サーバーの資産を手動で検出するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が表示されます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが最後にいつ検出されたかも確認できます

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にある処理メニューで[検出 (Discover)]を選択します

VMware サーバーのクレデンシャルが無効な場合検出操作に失敗することがありますクレデンシャルを検証および更新する方法については次の情報を参照して

ください

p14 の 「VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新」 を参照してください

VM およびインテリジェント VM グループの保護状態について詳しくは次の情報を参照してください

p30 の 「VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示」 を参照してください

22第 2 章 VMware サーバーの管理VMware アクセスホストの削除

p49 の 「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」 を参照してください

NetBackup サーバーのVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

このオプションはNetBackup が仮想マシンを検出して NetBackup Web UI に表示するためにvCenter Server をスキャンする頻度を制御します

NetBackup による自動検出は最初に前回検出に成功したホストで試行されますそのホストで自動検出に失敗すると次の順序で他のホストで再試行されます

NetBackup マスターサーバー

アクセスホストクライアントプロキシサーバー

メディアサーバー

表 2-3 VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL 情報

説明使用方法

NetBackup マスターサーバー上使用する場所

オプションを表示追加変更するにはnbgetconfig コマンドと nbsetconfig コマンドを使用します

メモ これらのコマンドではNetBackup マスターサーバーの管理者権限が必要です詳しくはNetBackup 管理者にお問い合わせください

このオプションはNetBackup 構成 API でも表示追加変更できます詳しくはSORTの NetBackup API ドキュメントを参照してください

デフォルトは 8 時間です最小値は 5 分で最大値は 1 年です0 に設定すると自動検出がすべての VMware サーバーに対して無効になります

次の形式を使用します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = number of seconds

次に例を示します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = 100000

このエントリは設定ファイルで一度のみ表示されます

メモ このオプションを変更した後NetBackup サービスを停止して再起動しますVM の検出の場合NetBackup Discovery Framework サービスが実行中である必要があります

使用方法

23第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

説明使用方法

NetBackup 管理コンソールまたは Web UI に相当する機能は存在しません管理コンソールの同等のプロパ

ティ

24第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

VM の保護この章では以下の項目について説明しています

VM またはインテリジェント VM グループの保護

資産のカスタム保護の設定

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護次の手順を使用して資産 (VM またはインテリジェント VM グループ) を保護計画にサブスクライブします保護計画に資産をサブスクライブするときに定義済みのバックアッ

プ設定を資産に割り当てますオンデマンド (手動) バックアップを実行するにはNetBackup 管理コンソールへのアクセスが必要ですサポートが必要な場合NetBackup管理者までお問い合わせください

次の要件に注意してください

NetBackup セキュリティ管理者が割り当てた適切な役割ベースのアクセス制御 (RBAC)を使用したVM へのアクセス権が必要です

バックアップ管理者が (RBAC を使用して) アクセス権を付与した保護計画に対するアクセス権が必要です

マスターサーバー上で適切なサービスが実行されておりWeb UI がアクセス可能である必要があります

サポートが必要な場合はバックアップ管理者にお問い合わせください

3

VM または VM グループを保護するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machine)]タブまたは[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]タブでVM または VM グループにチェックマークを付けて[保護の追加 (Add protection)]をクリックします

3 次の保護オプションから選択します

保護計画にサブスクライブする (Subscribe to a protection plan)選択した計画でこの設定を使用するにはこのオプションを選択します計画に

対する変更は自動的に継承されます

カスタム保護 (Custom protection)選択した計画をカスタマイズするにはこのオプションを選択しますすべての計

画と設定をカスタマイズできる訳ではありません選択した計画に対する変更は

選択した資産または資産グループには適用されません

4 保護計画を選択します

VMware 管理者の場合RBAC のアクセス権によって表示される保護計画が決まります利用可能な保護計画のオプションの説明は『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』を参照してください

5 選択した計画に VM または VM グループをサブスクライブするには[保護する(Protect)]をクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]に選択の結果が表示されます

資産のカスタム保護の設定計画のカスタマイズが許可されている場合作業負荷管理者は[カスタム保護 (Customprotection)]保護方式を選択できますこのユーザーは作業負荷の種類に応じてスケジュールストレージ資産のその他のオプションを変更できます資産ではそれぞれ

独自の保護が維持されています保護計画に今後変更を加えても資産には適用されま

せん

保護設定について詳しくは以下を参照してください

『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』

カスタム保護オプション

カスタム保護を使用してユーザーは次のオプションを調整できます

26第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

ユーザーはスケジュールを追加編集または削除できますスケジュール形式スケジュー

ルを実行する頻度このカスタム保護のバックアップを保持する期間を選択できます利用

可能なオプションは資産の作業負荷の種類によって異なります

スケジュールと保持 (Schedulesand retention)

ユーザーはカスタム保護に使用するストレージを選択できますストレージ (Storage)

仮想マシンに代わってバックアップを実行するホスト[Automatic (自動)]を選択するとストレージユニットに基づいてNetBackup にメディアサーバーを選択させることができますまたはユーザーがリストから別のホストを選択できますこれらのホストは環境内のその他の

メディアサーバーかアクセスホストとして構成されているホストです

バックアップに使用するサー

バーまたはホスト (Server orhost to use for backups)

追加のカスタム保護オプション

説明オプション

NetBackup が仮想マシンバックアップの新しいスナップショットを作成する前にスナップショットが見つかったときに NetBackup が適用する処理を指定しますたとえばいずれかのスナップショットが存在する場合バックアップの停止を選択できますスナップショットが自

動的に削除されなければ最終的に仮想マシンのパフォーマンスが低下することがあります

削除されていないスナップショットが存在するとディスク容量不足によりリストアに失敗する

場合があります

スナップショットが存在する場合

は次の処理を実行します(If asnapshot exists perform thefollowing action)

バックアップから除外する仮想ディスクを指定します

p28 の 「バックアップからのディスクの除外」 を参照してください

選択した仮想ディスクをバック

アップから除外 (Excludeselected virtual disks frombackups)

このオプションは仮想マシンの完全バックアップからのアプリケーションデータのリストアを

ユーザーに許可します

Microsoft Exchange Server または Microsoft SharePoint Server の NetBackup 82 アプリケーションデータはNetBackup バックアップアーカイブおよびリストアのインターフェースでリストアする必要がありますMicrosoft SQL Server のデータはNetBackup MS SQLクライアントを使用してリストアする必要があります詳しくはNetBackup データベースエージェントのマニュアルを参照してください

仮想マシンバックアップからの

アプリケーションデータのリスト

アを許可する (Allow therestore of application datafrom virtual machine backups)

デフォルトで仮想マシンの IO は NetBackup がスナップショットを作成する前に静止しますほとんどの場合このデフォルトを使用する必要がありますファイルのアクティビティを

静止しないとスナップショットのデータの一貫性は保証されません静止を無効にすると

一貫性を保つためバックアップデータを分析する必要があります

仮想マシンの静止を有効にす

る (Enable virtual machinequiesce)

バックアップに使用するトランスポートモードまたはデータストアからデータを読み取る方法を

指定しますトランスポートモードについて詳しくは仮想化環境のベンダーのマニュアルを

参照してください

トランスポートモード (Transportmode)

27第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

p29 の 「スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)」 を参照してください

スナップショットの再試行オプ

ション (Snapshot retry options)

バックアップからのディスクの除外仮想ディスクの除外オプションはバックアップのサイズを減らすことができますが使用に

は注意が必要ですこれらは複数の仮想ディスクを備えている仮想マシン専用です

表 3-1 仮想ディスクの除外オプション

説明除外オプション

ブートディスクを再作成する別の手段がある場合にこのオプションを検討します

仮想マシンのブートディスクはバックアップには含まれませんその他のディスクはバックアッ

プされます注 データファイルはリストアされたデータディスクで利用可能ですただしこのバックアップからリストアされる仮想マシンは起動できません

すべてのブートディスク (Allboot disks)

データディスクをバックアップする個別の保護計画がある場合にのみこのオプションを検討

してください

仮想マシンのデータディスクはバックアップに含まれませんブートディスクのみバックアップ

されます注 仮想マシンがバックアップからリストアされるときデータディスクの仮想マシンデータは失われるか不完全になる可能性があります

すべてのデータディスク (Alldata disks)

カスタム属性を使用したバックアップから除外するディスクの制御を VMware 管理者に許可する場合このオプションを使用します

属性には除外するディスクのデバイスコントローラの値をカンマで区切って指定する必要が

ありますたとえばscsi0-0ide0-0sata0-0nvme0-0 などですこの属性のデフォルト値は NB_DISK_EXCLUDE_DISK ですまたは独自の値を選択できます任意の差分バックアップ間でカスタム属性値にディスクを追加するとそれらのディスクは次のバック

アップから除外されます

VMware 管理者はVMware インターフェースを使用して除外するディスクに属性を適用する必要があります『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Web Client ガイド』または『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Client (HTML5) ガイド』を参照してください

カスタム属性に基づいてディス

クを除外する (Exclude disksbased on a custom attribute)

ディスクの仮想デバイスノードを表すディスク形式コントローラLUN を指定して特定のディスクを除外するにはこのオプションを使用します追加のディスクを指定するには[追加

(Add)]をクリックします

任意の差分バックアップ間でコントローラを追加するとそれらのディスクは次のバックアップ

から除外されます

除外する特定のディスク

(Specific disks to beexcluded)

28第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)ほとんどの環境ではスナップショットの再試行オプションのデフォルト値は適切です仮

想マシンのサイズと VMware サーバーの処理負荷に基づいてこれらの設定を調整すると役立つ場合があります

表 3-2 スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)

説明オプション

スナップショットを再試行する回数スナップショットの最大試行回

数 (Maximum number oftimes to retry a snapshot)

スナップショット操作が完了するまでの分単位の時間スナップショットが完了しない場合タ

イムアウトを強制するためにこのオプションで特定の期間を設定します後でスナップショット

を再試行するには[スナップショットを再試行するまでに待機する最長時間 (Maximumlength of time to wait before a snapshot is retried)]設定を使用します

スナップショットの完了までの最

長時間 (Maximum length oftime to complete a snapshot)

スナップショットが再試行されるまでの秒単位の待機時間スナップショットを再試行するま

でに待機する最長時間

(Maximum length of time towait before a snapshot isretried)

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除VM またはインテリジェント VM グループのサブスクライブを保護計画から解除できます資産のサブスクライブが解除されるとバックアップは実行されなくなります

メモ 保護計画から資産のサブスクライブを解除するときにWeb UI で資産に従来のポリシーが表示される可能性がありますこの状況は保護計画に資産がサブスクライブ

されておりその資産に対してバックアップが実行される場合に発生することがあります

資産は有効なバックアップイメージを持ったまま保護計画からサブスクライブ解除され

ますWeb UI には従来のポリシーが表示されますが資産を保護する有効なポリシーがない場合もあります

29第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護を解除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

3 [保護の削除 (Remove protection)][はい (Yes)]の順にクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]で資産が[保護されていません (Not protected)]と表示されます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護に使用される保護計画を表示できます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態を表示するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

[保護 (Protection)]タブは資産がサブスクライブされている計画の詳細を表示します

メモ 資産のバックアップが完了しているにもかかわらず状態が未完了と表示される場合は「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」を参照してください

3 資産が保護されていない場合[保護の追加 (Add protection)]をクリックして保護計画を選択します

p25 の 「 VM またはインテリジェント VM グループの保護」 を参照してください

30第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM のリカバリとインスタントアクセス

この章では以下の項目について説明しています

インスタントアクセス VM の作成

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

VM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについて

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

インスタントアクセス VM の作成NetBackup バックアップイメージからインスタントアクセス VM を作成できます仮想マシンは瞬時に利用可能になるためほぼゼロのリカバリ時間目標を達成できます

NetBackup は仮想マシンのスナップショットをバックアップストレージデバイスに直接マウントするためESXi ホストまたはクラスタはスナップショットを通常の仮想マシンとして扱えます

マウントされた VM のスナップショットはさまざまな目的に使用できます次に例を示します

VM からのファイルのリカバリまたは vmdk ファイルのコピー

パッチのテストなどVM でのテストの実行

4

トラブルシューティングまたはディザスタリカバリ

アプリケーションの検証

メモ このインスタントアクセス機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされますこの機能ではNetBackup バックアップイメージがメディアサーバー重複排除プール (MSDP) ストレージデバイスに格納されることが必要ですインスタントアクセスVM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

インスタントアクセス VM を作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージは各イメージのバックアップタイムスタンプ付きで各行に表示

されます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Createinstant access virtual machine)]の順にクリックします

5 リカバリの設定を確認し必要に応じて変更します

[リカバリオプション (Recovery options)]に注意してください

同じ表示名を持つ VM が宛先にある場合リカバリが始まる前にその VM を削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますプロビジョニング後に

電源をオン (Power onafter provisioning)

VM の作成後に VM の移行を開始しVM の移行の進捗を表示します

メモ NetBackup 812 ストレージサーバーの場合vMotion オプションは有効になっていても使用されません

vMotion の有効化(Enable vMotion)

32第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス VM の作成

6 [作成 (Create)]をクリックします

NetBackup ではVM バックアップイメージのスナップショットを作成しインスタントアクセスマウントポイントを作成しますイメージのスナップショットは[インスタントア

クセス仮想マシン (Instant access virtual machines)]タブに表示されますVM をESXi サーバーの他の VM と同じように使用できるようになりました

7 リストアされた VM について詳しくは[インスタントアクセス仮想マシン (Instantaccess virtual machines)]タブの下にある VM をクリックし[詳細の表示 (Viewdetails)]をクリックします

8 VM での作業が終了したらマウントされている VM のスナップショットを削除するために[削除 (Delete)]をクリックできますVM が ESXi サーバーから削除されます

メモ vMotion を有効にしている場合その処理が正常に完了した後はVM を削除するとマウントされた共有のみが削除されますこの VM は別のデータストアに移行されるためESXi サーバーで VM を引き続き利用できます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをリストアできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダを復元する (Restore files andfolders)]の順にクリックします

NetBackup はバックグラウンドでインスタントアクセスマウントポイントを作成します

33第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

5 ファイルを選択し[リストへの追加 (リストアリストに追加)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

リストアリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサイズ

が表示されます

メモ リストアリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーはシングルファイルリストアのみをサポートしているためリストア処理が失敗します

6 リストアオプションを選択します

すべてを元のディレクトリにリストア (Restore everything to the original directory)

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

すべてを異なるディレクトリにリストア (Restore everything to a different directory)

[リストア用ディレクトリ (Directory for restore)]にリストア先のパスを入力します

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合は[親フォルダのパス(Parent Folder Path)]ではなく[単一ファイルの絶対パス (Single File

Full Path)]に入力します

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]チェックボックスにチェックマークを付けるとすべてのファイルが 1 つのディレクトリにリストアされます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

34第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

7 既存のすべてのファイルを上書きするには[既存のファイルの上書き (Overwriteexisting files)]チェックボックスにチェックマークを付けます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

選択内容の概略が表示されます

8 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックしてファイルをリストアします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをダウンロードできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダのダウンロード (Download filesand folders)]の順にクリックします

35第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

5 ファイルを選択し[ダウンロードリストに追加 (Add to download list)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

ダウンロードリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサ

イズが表示されます

メモ ダウンロードリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーは単一ファイルのダウンロードのみをサポートしているためダウンロード処理が失敗します

6 ダウンロードパッケージの作成が完了したら[ダウンロード (Download)]をクリックします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項インスタントアクセス仮想マシン機能について次の点に注意します

この機能はWeb UI を使用して保護計画から作成されたバックアップコピーまたはNetBackup 管理コンソールで作成された従来のポリシーでサポートされます

この機能はNetBackup の VMware ポリシー形式のみをサポートしますWeb UIの保護計画で使用されるポリシー形式についてはバックアップ管理者にお問い合

わせください

この機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされます

この機能ではメディアサーバー重複排除プール (MSDP) メディアサーバー上の同時マウントポイントが 50 個に制限されます

デフォルトではvSphere はESXi サーバーあたりに最大で 8 つの NFS マウントを許可しますNetBackup では作成するインスタントアクセス VM それぞれにNFS

36第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

マウントが必要であることに注意してくださいNFS マウントを解除するには使用し終わったインスタントアクセス VM を削除しますESXi ホストの NFS の制限に達した場合に別のインスタントアクセス VM を作成しようとするとその試みは失敗しますESXi サーバーあたりの NFS マウントの最大数を増やすには次の VMware の記事を参照してくださいhttpskbvmwarecomsarticle2239

この機能では独立したディスクを備えた VM のバックアップをサポートしていませんVMware では永続的なディスクでも非永続的なディスクでもVM 内の独立したディスクのスナップショットをサポートしていませんその結果独立したディスクはバック

アップされません

独立したディスクと NetBackup について詳しくは次の記事を参照してくださいhttpswwwveritascomdocs000081966

この機能はバックアップから除外されたディスクを持つ VM をサポートしていませんNetBackup ポリシーの[ディスクを除外 (Exclude Disks)]タブで[除外したディスクはありません (No disks excluded)]オプションを選択する必要があります

raw デバイスマッピングモード (RDM) または永続モードのディスクがある VM はこの機能ではサポートされません

Windows のシングルファイルリストアでReFS ファイルシステムはサポートされません

インスタントアクセス仮想マシンを使用した VM 作成に使用される ESXi サーバーのバージョンはVM のバックアップイメージを含む ESXi サーバーのバージョンと同じかそれより新しい必要があります

[ダウンロード (Download)]オプションを使用した単一ファイルのダウンロードの場合NetBackup Web UI ではマスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用するのと同じ名前または IP アドレスを持つメディアサーバーにアクセスできる必要がありますp50 の 「インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー」 を参照してください

メディアサーバーのアプライアンスがサードパーティの証明書を使用する場合この

機能を使用する前にNetBackup マスターサーバーで特定の構成を作成する必要があります

詳しくは次の場所から入手可能な『NetBackup Appliance セキュリティガイド』でサードパーティの証明書に関するセクションとサードパーティの SSL 証明書の実装に関するセクションを参照してください

httpswwwveritascomdocsDOC5332

この機能では異なるボリュームパーティションディスクにある複数のファイルやフォ

ルダのリストアはサポートされません

複数のファイルまたはフォルダを Windows VM にリストアする場合はWindows 管理者アカウントのクレデンシャルを使用します

37第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

一部の ACL エントリはリストアされたファイルに含まれませんこれらのユーザーまたはグループの ACL エントリはリストアできないためですたとえばTrustedInstallersすべてのアプリケーションパッケージが該当します

インスタントアクセス機能はWindows 10 のコンパクトオペレーティングシステムをサポートしていませんオペレーティングシステムが圧縮されているかどうかを確認する

にはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosquery を実行します圧縮を無効にするにはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosnever を実行しますこれによってVM のバックアップにインスタントアクセス機能を使用できます

ファイルとフォルダをリストアするにはターゲット VM がスリープまたは休止モードではなく通常の状態である必要があります

5-minutes-alive-session のしきい値はアプライアンスの Web サーバー NGINXで定義されますダウンロード用に選択されたファイルとフォルダはこのしきい値内

で圧縮されダウンロードされる必要があります

インスタントアクセス仮想マシンを作成するには仮想マシンが作成される VMwareデータセンターへの読み取りおよび書き込みアクセスが必要です

複数のコピーが存在するバックアップイメージがありそれらのコピーはすべてインス

タントアクセス機能を備えていますレプリケーション中にインスタントアクセス機能を

保持するにはレプリケーションに最初のコピーのみを選択する必要がありますたと

えばイメージ 1 というバックアップイメージがありコピー Aコピー Bコピー Cコピー D の 4 つのコピーが存在するとしますレプリケーションでインスタントアクセス機能を保持するにはコピー A のみを使用する必要があります

VM のリカバリバックアップされたときに VM が存在していた元の場所または別の場所に VM をリカバリできますバックアップイメージのデフォルトのコピーからのリカバリに加え別のコピーが

ある場合はそのコピーからもリカバリできますデフォルトのコピーはプライマリコピーとも

呼ばれます

VM をリカバリするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックします左側のカレンダービューでバックアップが発生した日付を選択します

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

38第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

4 リカバリするイメージについて次のいずれかのイメージリカバリオプションを選択し

ます

リカバリ (Recover)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが 1 つだけある場合に表示されます

デフォルトのコピーからリカバリ (Recover from default copy)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが複数ある場合に表示されます

nn 個のコピー (nn copies)バックアップイメージのデフォルトのコピーまたは別のコピーからリカバリします

NetBackup では同じバックアップイメージのコピーを最大 10 個まで保持できますこのオプションを選択すると利用可能なすべてのコピーが表示されます

それぞれのコピーについて[ストレージ名 (Storage name)][ストレージサーバー (Storage Server)][ストレージサーバー形式 (Storage server type)]が表示されますリカバリするコピーに対応する[リカバリ (Recover)]をクリックします

5 バックアップイメージをリカバリする場所を選択します

[元の場所 (Original location)] バックアップイメージを元の場所にリカバリします

[代替の場所 (Alternate location)] バックアップイメージを代替の場所にリカバリします

[インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Create instant access virtualmachine)] バックアップイメージを新しいインスタントアクセス仮想マシンにリカバリしますこのオプションはバックアップイメージにインスタントアクセス機能が

ある場合にのみ利用可能ですp31 の 「インスタントアクセス VM の作成」 を参照してください

[ファイルとフォルダのダウンロード (Download files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードしますこのオプションは

バックアップイメージにインスタントアクセス機能がある場合にのみ利用可能で

すp35 の 「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード」を参照してください

[ファイルとフォルダをリストアする (Restore files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアしますバックアップイメージにインス

タントアクセス機能がある場合にのみこのオプションを利用可能です「p33 の「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア」 を参照してください 」を参照してください

6 [リストア先 (Restore to)]の値を確認します

39第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

デフォルト値は VM のバックアップイメージから取得されます代替の場所にリストアする場合[新しい表示名 (New display name)]に _copy が追加されます

バックアップイメージを元の場所にリカバリする場合デフォルト値を変更できま

せん

代替の場所にリカバリする場合必要に応じてリストア先の値を変更します続

いて[次へ (Next)]をクリックしますESXi サーバーまたはクラスタを変更できない場合に詳細を確認できます

p53 の 「リカバリ先を変更したときに発生したエラー」 を参照してください

7 [リカバリオプション (Recover option)]の値を確認または変更します

リカバリオプションについて詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

宛先に同じ名前の VM が存在する場合に既存の VM を削除しますそのような VM はリカバリの開始前に削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

メモ このオプションを使用するには[資産の上書き (OverwriteAsset)]権限が必要ですこの権限が必要な場合はセキュリティ管理者にお問い合わせください

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますリカバリ後に電源をオ

ンにする (Power onafter recovery)

リカバリの実行に使用するホストを示しますデフォルトではリカバ

リホストはバックアップを実行するホストです

リカバリホスト

(Recovery host)

8 [詳細設定 (Advanced Settings)]の値を確認または変更します

詳細設定について詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

詳細設定

元の BIOS UUID の代わりに新しい BIOS UUID で VM をリストアします

新しい BIOS UUID の作成 (Create a newBIOS UUID)

元のインスタンス UUID の代わりに新しいインスタンス UUID でVM をリストアします

新しいインスタンス

UUID の作成 (Createa new instanceUUID)

40第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

たとえばこのオプションはVM がバックアップされた時にマウントされた ISO ファイルをリストアせずに VM をリストアします

このオプションが無効になっているとDVD ドライブCD-ROM ドライブシリアルポートパラレルポートなどのデバイスの補助情報が

利用できなくなった場合にリカバリが失敗する場合があります

デバイスの補助情報を

削除 (Removebacking informationfor devices)

NIC カードを VM から削除しますネットワークアクセスではリストア済みの VM にはネットワーク構成が必要であることに注意してください

このオプションは次の場合に有効にします

バックアップの作成後に宛先の仮想マシンのネットワーク接続が

変更されている場合

元の仮想マシンがまだ存在しVM の重複によって競合が発生する場合

元のネットワーク構成

を削除 (Removeoriginal networkconfiguration)

元のハードウェアバージョン (4 など) で VM をリストアしますターゲット ESXi サーバーがデフォルトで異なるハードウェアバージョン(78 など) を使用している場合でも元のバージョンが保持されますターゲット ESXi サーバーが仮想マシンのハードウェアバージョンをサポートしていない場合はリストアに失敗する可能性がありま

このオプションが無効の場合リストアされた仮想マシンは ESXi サーバーによって使われるデフォルトのハードウェアバージョンに変換さ

れます

ハードウェアの元の

バージョンを保持する

(Retain originalhardware version)

リストアされる仮想ディスクのフォーマット

元のプロビジョニングで VM の仮想ディスクをリストアします元のプロビジョニング

(Originalprovisioning)

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成します仮想ディスク

容量はディスクが作成されるときに割り当て済みですこのオプショ

ンは入力されたブロックをリストアしますがオンデマンドで空いてい

るブロックをゼロで初期化します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware は Lazy-Zeroedディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thickprovisioning Eager Zeroed)]に自動的に変換します

Lazy Zero をシックプロビジョニング (Thickprovisioning lazyzeroed)

41第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックをリストアしただちに空のブロックをゼロで初期化し

ます (Eager Zeroed)このオプションを使用すると仮想ディスクの作成により時間がかかることがありますただしリストアが SAN で起きた場合Eager Zeroed 機能により vCenter サーバーとのネットワーク通信が減少することによってリストアが高速化されることがあります

Eager Zeroed をシックプロビジョニング

(Thick provisioningeager zeroed)

シン形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックはリストアしますが空いているブロックを初期化した

りコミットしたりはしませんシンプロビジョニングは vmdk ファイルの動的拡張を介してディスク領域を節約しますvmdk ファイルは仮想マシンのデータが必要とする領域より大きくなりません仮想ディスク

のサイズは必要に応じて自動的に増加します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware はシンディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning EagerZeroed)]に自動的に変換します

シンプロビジョニング

トランスポートモード (Transport mode)

バックアップが実行されたときと同じトランスポートモードを使用しま

バックアップに使用す

るトランスポートモード

を使用する (Usetransport mode usedfor backup)

42第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

SANファイバーチャネル (SAN) または iSCSI を介した暗号化されていない転送の場合に指定します

メモ このモードは VMware 仮想ボリューム (VVol) を使用する仮想マシンではサポートされません

HotADD仮想マシンで VMware バックアップホストを実行できますHotAdd トランスポートモードについて詳しくは『NetBackup forVMware 管理者ガイド』を参照してください

メモ VVols を使用する仮想マシンの場合仮想マシンとバックアップホスト(hotadd)の仮想マシンは同じ VVol データストアに存在する必要があります

このトランスポートモードの手順とバックアップホストの VMware仮想マシンへのインストール手順に関してはVMware のマニュアルを参照してください

LANネットワークを介して仮想ディスクのデータを転送します

NBDNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化されていない転送の

場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャ

ネルを介した転送よりも低速です

NBDSSLNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化転送 (SSL) の場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャネル

を介した転送よりも低速です

選択したトランスポート

モードを次の順序で試

行してください(Trythe selectedtransport modes inthe following order)

9 [リカバリ前チェック (Pre-recovery check)]をクリックします

NetBackup でクレデンシャルが検証されパスと接続が適切かどうかが確認されますさらにデータストアやデータストアクラスタに利用可能な容量があるかどうかな

どその他の要件についても確認されますリカバリ前チェックについて詳しくは

『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

10 エラーが見つかった場合は解決します

エラーは無視できますただしその場合はリカバリが失敗する場合があります

11 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします

ジョブの進捗を監視するには[リストアアクティビティ (Restore activity)]タブをクリックします特定のジョブを選択するとその詳細が表示されます

リカバリの状態コードについて詳しくはNetBackup 管理者に問い合わせるか『NetBackup 状態コードリファレンスガイド』を参照してください

43第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについてVeritas はNetBackup 82 以降で VMware エージェントレスリストアを導入していますエージェントレスリストアを使用するとNetBackup クライアントがインストールされていない仮想マシンに個々のファイルとフォルダをリストアできますVxUpdate を使用してNetBackup で仮想マシンにリカバリツールを配備しファイルやフォルダをリストアして必要なクリーンアップを実行できますファイルをリカバリするターゲット仮想マシンに

NetBackup が接続する必要はありませんすべてのリカバリが VMware vSphereManagement API を使用して ESX Server 経由で処理されます

エージェントレスリストア処理の概要

1 NetBackup マスターサーバーで NetBackup Web UI または Agentless RecoveryAPI から入力を受け取りますこの入力にはリストアするファイルとフォルダに加えターゲット仮想マシンの VMware 認証クレデンシャルが含まれますこれらのクレデンシャルには管理者またはスーパーユーザーの権限が必要です

2 要求されたデータがマスターサーバーからリストアホストに送信されます

3 リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリストアホストにあるかどうかが確認されます必要なパッケージがない場合リストアホストは VxUpdateを使用してマスターサーバーからパッケージをダウンロードします

4 リストアホストはvSphere Management API を使用して仮想マシンにリカバリツールをプッシュします

5 ユーザーが選択したファイルとフォルダを含むデータストリームが一時仮想マシンに

関連付けられている vmdk でステージングされますVeritas がエージェントレスリストア用の一時仮想マシンを作成します

6 NetBackup によって一時仮想マシンに作成された vmdk がターゲット仮想マシンに接続されます

7 リカバリツールが起動されファイルとフォルダがリカバリされます

8 NetBackup で必要なクリーンアップが実行されます処理の一環で作成された一時的なファイルとオブジェクトがすべて削除されます削除されるオブジェクトには

リカバリツール一時仮想マシンステージング vmdk があります

9 これでジョブは完了です

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

前提条件 仮想マシンのエージェントレスリカバリを実行するすべてのプラットフォーム用の

VxUpdate パッケージを用意する必要があります

44第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアについて

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 5: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項 44VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ 46

第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング 47

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー 48VMware サーバーを参照するときに発生するエラー 48新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー 49インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエ

ラー 50除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブル

シューティング 51複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する 53リカバリ先を変更したときに発生したエラー 53

5目次

NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要

この章では以下の項目について説明しています

NetBackup Web ユーザーインターフェースについて

用語

NetBackup Web UI へのサインイン

NetBackup Web ユーザーインターフェースについてNetBackup Web ユーザーインターフェースは次の機能を提供します

Chrome や Firefox などの Web ブラウザからマスターサーバーにアクセスする機能Web UI でサポートされるブラウザについて詳しくはNetBackup ソフトウェア互換性リストを参照してください

重要な情報の概要を表示するダッシュボード

役割ベースのアクセス制御 (RBAC) により管理者は NetBackup へのユーザーアクセスを構成しセキュリティバックアップ管理または作業負荷の保護に関連する

タスクを委任できます

NetBackup セキュリティ管理者はNetBackup のセキュリティ証明書RBACAPIキーユーザーセッションロックされている NetBackup ユーザーアカウントを管理できます

バックアップ管理者はサービスレベル目標 (SLO) を満たすために保護サービスを提供します資産の保護は保護計画ジョブ管理資産の保護状態の可視性を通

じて実現します

1

作業負荷管理者はSLO を満たす保護計画に資産をサブスクライブし保護状態を監視し仮想マシンのセルフサービスリカバリを実行できますWeb UI は次の作業負荷をサポートします

クラウド

Red Hat Virtualization (RHV)

VMware

使用状況レポートはマスターサーバー上のバックアップデータのサイズを追跡しま

すまたVeritas Smart Meter に簡単に接続してNetBackup ライセンスを表示および管理できます

NetBackup Web UI のアクセス制御NetBackup では役割ベースのアクセス制御を使用して Web UI へのアクセス権を付与しますこのアクセス制御にはユーザーが実行できるタスクとユーザーが表示およ

び管理できる資産が含まれていますアクセス制御はアクセスルールを通じて実行され

ます

アクセスルールはユーザーまたはユーザーグループに役割とオブジェクトグルー

プを関連付けます役割はユーザーが持つアクセス権を定義しますオブジェクト

グループではユーザーがアクセスできる資産と NetBackup オブジェクトを定義します単一のユーザーまたはグループに複数のアクセスルールを作成できユーザー

アクセスを完全かつ柔軟にカスタマイズできます

NetBackup にはデフォルトの役割が 3 つ用意されていますユーザーのニーズに最も適した役割を選択するかそのユーザーの要件を満たすためのカスタムの役割

を作成します

オブジェクトグループを使用して資産やアプリケーションサーバーのグループを定

義したりユーザーが表示または管理できる保護計画を示しますたとえば特定の

VMware アプリケーションサーバーを使用してオブジェクトグループを作成してVMware 管理者向けアクセス権を付与できますVMware 管理者が VMware 資産を保護するために選択できる特定の保護計画をオブジェクトグループに追加するこ

ともできます

RBAC はWeb UI と API でのみ利用可能ですNetBackup のその他のアクセス制御方法は拡張監査 (EA) を除いてWeb UI とAPI ではサポートされませんNetBackup アクセス制御 (NBAC) が有効な場合はWeb UI を使用できません

NetBackup ジョブおよびイベントの監視NetBackup Web UI を使用するとセキュリティ管理者やバックアップ管理者はより簡単に NetBackup 操作とイベントを監視し注意が必要な問題を特定できます

NetBackup セキュリティ管理者はダッシュボードを使用してセキュリティ証明書や監査イベントの状態を参照できます

7第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要NetBackup Web ユーザーインターフェースについて

バックアップ管理者はダッシュボードを使用することでNetBackup ジョブの状態を参照できますジョブが失敗したときに通知を受信するために電子メール通知を構

成することもできますNetBackup では受信電子メールを受け取ることができる任意のチケットシステムをサポートします

保護計画 スケジュールストレージおよびストレージオプションを一元的に構成する場所

保護計画には次の利点があります

バックアップのスケジュールに加えて保護計画にはレプリケーションと長期保持の

スケジュールも含めることができます

オンプレミスストレージまたはスナップショットストレージを簡単に選択できます

利用可能なストレージから選択するときにそのストレージで利用可能な追加機能を

確認できます

バックアップ管理者は保護計画を作成して管理しますつまりバックアップのスケ

ジュールとストレージの責任を負います

作業負荷管理者は主に資産またはインテリジェントグループを保護するための保護

計画を選択しますただしバックアップ管理者は必要に応じて保護計画に資産を

サブスクライブすることもできます

セルフサービスリカバリ

NetBackup Web UI はVM のリカバリを簡略化しますVMware の場合インスタントアクセス機能を使用してVM のスナップショットをマウントしそのファイルにすぐにアクセスできますファイルをローカルホストにダウンロードしたりファイルを元の VM にリストアしたりできます

用語次の表では新しい Web ユーザーインターフェースで導入された概念と用語について説明します

表 1-1 Web ユーザーインターフェースの用語および概念

定義用語

RBAC はユーザーまたはユーザーグループ役割またはアクセス権ユーザーまたはユーザーグループがアクセスできるオブジェクト

グループを定義しますユーザーまたはグループには複数のアクセ

スルールを設定できます

アクセスルール

8第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要用語

定義用語

NetBackup とNetBackup Web UI を含むすべてのインターフェースに対する完全なアクセス権を持つユーザーですルート管理者

拡張監査のすべてのユーザーはNetBackup に対して完全なアクセス権を持ちますNetBackup Web UI の各ガイドではNetBackup管理者という用語はNetBackup への完全なアクセス権を持つユーザーも指しますが通常は NetBackup 管理コンソールのユーザーを指します

「役割」も参照してください

管理者

「インテリジェントグループ」を参照してください資産グループ

物理クライアント仮想マシンデータベースアプリケーションなどの

保護対象データです

資産

NetBackup Web UI ではレガシーポリシーが資産を保護することを示しますレガシーポリシーはNetBackup 管理コンソールで作成します

従来のポリシー

NetBackup 以外のあらゆる CA から発行されたセキュリティ証明書外部証明書

指定した条件 (クエリー) に基づいてNetBackup が保護対象資産を自動的に選択することを可能にしますインテリジェントグループ

は本番環境の変更が含まれるように自動的に最新の状態に維持

されますこれらのグループは資産グループとも呼ばれます

VMware と RHV の場合[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]タブにこれらのグループが表示されます

インテリジェントグループ

NetBackup バックアップイメージから作成したインスタントアクセス VMは瞬時に利用可能になるためほぼゼロのリカバリ時間目標を達成

できますNetBackup は仮想マシンのスナップショットをバックアップストレージデバイスに直接マウントするためESXi ホストまたはクラスタはスナップショットを通常の仮想マシンとして扱えます

インスタントアクセス

RBAC の場合ユーザーがアクセスすることを許可された資産のコレクション保護計画サーバーその他のリソースを指します

オブジェクトグループ

NetBackup CA から発行されたセキュリティ証明書NetBackup 証明書

保護計画はバックアップを実行するタイミングバックアップの保持

期間使用するストレージ形式を定義します保護計画を設定したら

資産を保護計画にサブスクライブできます

保護計画

9第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要用語

定義用語

役割ベースのアクセス制御です管理者はRBAC で構成されているアクセスルールを通じてNetBackup Web UI へのアクセスを委任または制限できます

注意 RBAC で構成したルールはNetBackup 管理コンソールまたは CLI へのアクセスを制御しませんWeb UI はNetBackup アクセス制御 (NBAC) ではサポートされておらずNBAC が有効になっている場合は使用できません

RBAC

RBAC の場合ユーザーが持つことができる権限を定義しますNetBackup にはシステム定義の役割が 3 つありユーザーがセキュリティ保護計画バックアップを管理したり作業負荷資産を管理し

たりすることを可能にします

役割

データのバックアップレプリケートまたは複製 (長期保持用) 対象となるストレージですクラウドの作業負荷に対してはスナップショッ

トストレージが使用されます

ストレージ

資産または資産グループを保護する保護計画を選択する処理です

関連付けられた資産は計画のスケジュールとストレージの設定に

従って保護されますWeb UI ではサブスクライブを「保護の追加」とも表記します

サブスクライブ保護計画

に対して

サブスクライブ解除は保護を解除する処理または計画から資産や

資産グループを削除する処理を指します

保護計画からサブスクライ

ブ解除する

資産のタイプですたとえばVMwareRHVまたはクラウドです作業負荷 (Workload)

NetBackup Web UI を使用して完了できるエンドツーエンドプロセスですたとえばNetBackup 812 以降ではVMware とクラウドの資産を保護およびリカバリできます

ワークフロー

NetBackup Web UI へのサインイン権限を持つユーザーはNetBackup Web UI を使用してNetBackup マスターサーバーに Web ブラウザからサインインできます利用可能なサインインオプションは次のとおりです

「ユーザー名とパスワードでサインインする」

「証明書またはスマートカードでサインインする」

ユーザー名とパスワードでサインインする

権限を持つユーザーである場合はNetBackup Web UI にサインインできます詳しくはNetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

10第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要NetBackup Web UI へのサインイン

NetBackup Web UI を使用してNetBackup マスターサーバーにサインインするには

1 Web ブラウザを開き次の URL に移動します

httpsmasterserverwebuilogin

masterserver はサインインする NetBackup マスターサーバーのホスト名またはIP アドレスです

2 クレデンシャルを入力して[サインイン (Sign in)]をクリックします

次に例を示します

例使用する形式ユーザーの種類

rootusernameローカルユーザー

WINDOWSyenAdministratorDOMAINyenusernameドメインユーザー

証明書またはスマートカードでサインインする

権限を持つユーザーである場合はスマートカードまたはデジタル証明書を使用して

NetBackup Web UI にサインインできます詳しくはNetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

スマートカードにないデジタル証明書を使用するにはまずブラウザの証明書マネージャ

に証明書をアップロードする必要があります詳しくはブラウザのマニュアルで手順を参

照するか証明書管理者にお問い合わせください

証明書またはスマートカードでサインインするには

1 Web ブラウザを開き次の URL に移動します

httpsmasterserverwebuilogin

masterserver はサインインする NetBackup マスターサーバーのホスト名またはIP アドレスです

2 [証明書またはスマートカードでサインイン (Sign in with certificate or smart card)]をクリックします

3 ブラウザにプロンプトが表示されたら証明書を選択します

11第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要NetBackup Web UI へのサインイン

VMware サーバーの管理この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーの追加

VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新

VMware サーバーの参照

VMware サーバーの削除

インテリジェント VM グループの作成

インテリジェント VM グループの削除

VMware アクセスホストの追加

VMware アクセスホストの削除

VMware サーバーの資産の手動での検出

NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

VMware サーバーの追加ここではVMware サーバーとそのクレデンシャルを追加する手順を示します

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

2

VMware サーバーとそのクレデンシャルを追加するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセスできる vCenter サーバーと ESXi サーバーが表示されます

2 [+ 追加 (+ Add)]をクリックしてサーバーを追加します

3 サーバー形式を選択しホスト名とクレデンシャルを入力します

4 [検証用バックアップホスト (Backup host for validation)]を選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検

出の実行に加えてクレデンシャルの検証にもその情報が使用されます検出の場

合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

5 接続に使用する[ポート (Port)]番号を指定します

VMware サーバーでデフォルトのポート番号が変更されていない場合ポートの指定は不要です異なるポートを使用するように VMware サーバーが構成されている場合そのポート番号を指定してください

6 [保存 (Save)]をクリックします

重要

サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenterまたは ESXi サーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVALオプション」 を参照してください

7 別の VMware サーバーの NetBackup クレデンシャルを入力するには[+ 追加 (+Add)]をクリックします

発生する可能性がある問題のトラブルシューティングについては次の情報を参照してく

ださい

p48 の 「VMware サーバーを追加するときに発生するエラー」 を参照してください

13第 2 章 VMware サーバーの管理VMware サーバーの追加

p48 の 「VMware サーバーを参照するときに発生するエラー」 を参照してください

p49 の 「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」 を参照してください

VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新

メモ これらの手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

VMware のクレデンシャルを検証するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

2 1 つのサーバーのクレデンシャルを検証するにはその VMware サーバーを特定して選択します複数のサーバーのクレデンシャルを同時に検証するにはそれら

の VMware サーバーを特定して選択します次に該当するサーバーの行で[検証 (Validate)]をクリックします

選択した VMware サーバーの現在のクレデンシャルが NetBackup で検証されます

クレデンシャルが有効でない場合[クレデンシャル (Credentials)]に[無効 (Invalid)]と表示されますVMware サーバーのクレデンシャルを更新するには次の手順を実行します

VMware サーバーのクレデンシャルを更新するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択します

14第 2 章 VMware サーバーの管理VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新

4 クレデンシャルを必要に応じて更新します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検

出の実行に加えてクレデンシャルの検証にもその情報が使用されます検出の場

合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

5 [保存 (Save)]をクリックします

選択した VMware サーバーの更新後のクレデンシャルが NetBackup で検証されます

VMware サーバーの参照vCenter Server とスタンドアロンの ESXi サーバーを参照してVM を特定し保護計画やリカバリポイントなどの詳細を表示できます

VMware サーバーを参照するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [VMware サーバー (VMware Servers)]をクリックして検索を開始します

リストにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が含まれます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが正常に検出されたかどうかも確認できます

サーバーを見つけるには検索フィールドに文字列を入力します

3 サーバーをクリックしてドリルダウンを開始します

上向き矢印をクリックするとより高いレベルに移動して戻れます

4 VM をクリックすると保護状態リカバリポイントリストアアクティビティが表示されます

5 計画に VM をサブスクライブするには[保護の追加 (Add protection)]をクリックします

VMware サーバーの削除ここではVMware サーバーを削除する手順を示します

15第 2 章 VMware サーバーの管理VMware サーバーの参照

VMware サーバーを削除するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が表示されます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが最後にいつ検出されたかも確認できます

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にある処理メニューで[削除 (Delete)]を選択します

メモ VMware サーバーを削除するとそのサーバーに関連付けられているすべての仮想マシンの保護が行われなくなります既存のバックアップイメージのリカバリは

引き続き可能ですがこのサーバーへの VM のバックアップは失敗します

4 VMware サーバーを削除してもよいことを確認したら[削除 (Delete)]をクリックします

インテリジェント VM グループの作成クエリーと呼ばれるフィルタのセットに基づいてインテリジェント VM グループを作成できますNetBackup はクエリーに基づいて自動的に仮想マシンを選択しそれらをグループに追加しますその後グループに保護を適用できますインテリジェントグルー

プではVM 環境内の変更が自動的に反映されるためグループ内の VM のリストを手動で修正する必要がないことに注意してください

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

インテリジェント VM グループを作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [インテリジェント VM グループ (Intelligent VM groups)]タブ[追加 (Add)]の順にクリックします

3 グループの名前と説明を入力します

4 適切な VMware サーバーを選択します

5 次のいずれかを実行します

[すべての VM を含める (Include all VMs)]を選択しますこのオプションではデフォルトクエリーを使用して保護計画の実行時に vCenterまたは ESXi に現在あるすべての VM をバックアップ対象として選択します

16第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

特定の条件を満たす VM のみを選択するには独自のクエリーを作成するために[条件の追加 (Add condition)]をクリックします

6 条件を追加するにはドロップダウンを使用してキーワードとオペレータを選択して

値を入力します

この手順の後にオプションについて説明します「インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション」

以下がクエリーの例です

この例のクエリーは表示名に prod が含まれるすべての VM をグループに追加します

クエリーの効果を変更するには[+ 条件 (Condition)]をクリックし[AND]または[OR]をクリックしたらキーワードオペレータおよび条件の値を選択します次に例を示します

この例ではAND を使用してクエリーの範囲を絞り込みます表示名に prod が含まれeng という名前のタグを持つ VM のみが選択されますVM の表示名に prodが含まれずeng という名前のタグがない場合その VM はグループに追加されません

クエリーの範囲を広げるには[OR]を使用します

17第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

この例では[OR]が設定されているためクエリーでグループに次のものが追加されます

表示名に prod が含まれる VM (タグに関係なく)

eng という名前のタグを持つ VM (表示名に関係なく)

必要に応じて条件にサブクエリーを追加することもできます[+ サブクエリー (+Sub-query)]をクリックし[AND]または[OR]をクリックしてからサブクエリーの条件のキーワードオペレータ値を選択します次に例を示します

この例ではサブクエリーを使用してクエリーの範囲をさらに絞り込みます表示名

に prod を含みeng という名前のタグを持つ VM のうちclust で始まるクラスタに含まれている VM のみが選択されます

18第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

7 クエリーをテストするには[プレビュー (Preview)]をクリックします

メモ クエリーベースの選択処理は動的です仮想環境の変更は保護計画の実行時にクエリーが選択する仮想マシンに影響する可能性がありますその結果保護

計画が後で実行された時にクエリーが選択する VM がプレビューに現在表示されているものと同一でなくなる可能性があります

メモ VMware サーバーの VM の検出がVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションに設定された間隔に従って実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)クエリーが選択できる状態になるにはWeb UI が各サーバー上の VM を検出する必要がありますVMware サーバーが Web UI に最近追加された場合その VMは検出されない可能性がありますこのオプションについて詳しくは次の情報を参

照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVALオプション」 を参照してください

VM をすぐに検出する方法については次の情報を参照してください

p22 の 「VMware サーバーの資産の手動での検出」 を参照してください

8 グループを保護計画に追加せずに保存するには[追加 (Add)]をクリックします

保存して保護計画に追加するには[追加と保護 (Add and protect)]をクリックして計画を選択し[保護する (Protect)]をクリックします

メモ [プレビュー (Preview)]をクリックするかグループを保存した場合グループのVM を選択するときにクエリーオプションでは大文字小文字が区別されます[仮想マシン (Virtual machine)]でグループに選択されていない VM をクリックすると[仮想マシングループのメンバー (Member of virtual machine groups)]フィールドは none になります

ただし保護計画にグループを追加したときに保護計画のバックアップが実行され

ると一部のクエリーオプションは大文字と小文字が区別されないものとして扱わ

れますその結果同じ VM がグループに含められてバックアップされる場合があります

各オプションの大文字小文字関連の動作は「「インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション」」を参照してください

19第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション表 2-1 クエリーキーワード

説明キーワード

VM が存在するクラスタ (ESXi サーバーのグループ) の名前

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

クラスタ

データセンターの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

datacenter

データストアの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

datastore

VM の表示名

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

displayName

ESXi サーバーの名前ESXi ホスト名は vCenter Server で定義された名前と一致する必要があります

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

host

VM のタグの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

tag

vSphere Client の VM の DNS 名

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

dnsName

IP アドレスの逆引きから導かれる VM 名

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

hostName

VM のインスタンス UUID

例 501b13c3-52de-9a06-cd9a-ecb23aa975d1

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

instanceUuid

表 2-2 クエリー演算子

説明演算子

文字列の先頭に値が出現する場合に一致します

たとえば入力した値が「box」の場合このオプションは文字列「box_car」と一致しますが「flatbox」とは一致しません

文字列の先頭

(Starts with)

20第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

説明演算子

文字列の末尾に値が出現する場合に一致します

たとえば入力した値が「dev」の場合このオプションは文字列「01dev」と一致しますが「01dev99」または「devOP」とは一致しません

文字列の末尾

(Ends with)

入力した値が文字列のどこにある場合でも一致します

たとえば入力した値が「dev」の場合このオプションは「01dev」「01dev99」「devOP」「development_machine」などの文字列と一致します

次の値を含む

(Contains)

入力した値にのみ一致します

たとえば入力した値が「VMTest27」の場合このオプションは「VMtest27」(大文字小文字が同じ) とは一致しますが「vmtest27」「vmTEST27」または「VMtest28」とは一致しません

=

入力した値と等しくない任意の値と一致します =

インテリジェント VM グループの削除インテリジェント VM グループを削除するには次の手順を使用します

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

インテリジェント VM グループを削除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [インテリジェント VM グループ (Intelligent VM groups)]タブでグループを見つけます

3 グループが保護されていない場合はグループを選択して[削除 (Delete)]をクリックします

4 グループが保護されている場合はグループをクリックしてスクロールダウンし鍵の

記号をクリックして[サブスクライブ解除 (Unsubscribe)]をクリックします

5 [削除]をクリックします

VMware アクセスホストの追加この機能はNetBackup 管理コンソールまたは NetBackup API でのみサポートされます詳しくは『NetBackup 管理者ガイド Vol 1』または SORT の NetBackup API ドキュメントを参照してください

21第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの削除

VMware アクセスホストの削除この機能はNetBackup 管理コンソールまたは NetBackup API でのみサポートされます詳しくは『NetBackup 管理者ガイド Vol 1』または SORT の NetBackup API ドキュメントを参照してください

VMware サーバーの資産の手動での検出ここでは最近追加された資産を表示して保護できるようにVMware サーバーの資産を手動で検出する手順を示します

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenterまたは ESXi サーバーの VM とその他のオブジェクトの自動検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出はVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)このオプションについて詳しくは次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

VMware サーバーの資産を手動で検出するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が表示されます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが最後にいつ検出されたかも確認できます

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にある処理メニューで[検出 (Discover)]を選択します

VMware サーバーのクレデンシャルが無効な場合検出操作に失敗することがありますクレデンシャルを検証および更新する方法については次の情報を参照して

ください

p14 の 「VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新」 を参照してください

VM およびインテリジェント VM グループの保護状態について詳しくは次の情報を参照してください

p30 の 「VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示」 を参照してください

22第 2 章 VMware サーバーの管理VMware アクセスホストの削除

p49 の 「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」 を参照してください

NetBackup サーバーのVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

このオプションはNetBackup が仮想マシンを検出して NetBackup Web UI に表示するためにvCenter Server をスキャンする頻度を制御します

NetBackup による自動検出は最初に前回検出に成功したホストで試行されますそのホストで自動検出に失敗すると次の順序で他のホストで再試行されます

NetBackup マスターサーバー

アクセスホストクライアントプロキシサーバー

メディアサーバー

表 2-3 VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL 情報

説明使用方法

NetBackup マスターサーバー上使用する場所

オプションを表示追加変更するにはnbgetconfig コマンドと nbsetconfig コマンドを使用します

メモ これらのコマンドではNetBackup マスターサーバーの管理者権限が必要です詳しくはNetBackup 管理者にお問い合わせください

このオプションはNetBackup 構成 API でも表示追加変更できます詳しくはSORTの NetBackup API ドキュメントを参照してください

デフォルトは 8 時間です最小値は 5 分で最大値は 1 年です0 に設定すると自動検出がすべての VMware サーバーに対して無効になります

次の形式を使用します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = number of seconds

次に例を示します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = 100000

このエントリは設定ファイルで一度のみ表示されます

メモ このオプションを変更した後NetBackup サービスを停止して再起動しますVM の検出の場合NetBackup Discovery Framework サービスが実行中である必要があります

使用方法

23第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

説明使用方法

NetBackup 管理コンソールまたは Web UI に相当する機能は存在しません管理コンソールの同等のプロパ

ティ

24第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

VM の保護この章では以下の項目について説明しています

VM またはインテリジェント VM グループの保護

資産のカスタム保護の設定

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護次の手順を使用して資産 (VM またはインテリジェント VM グループ) を保護計画にサブスクライブします保護計画に資産をサブスクライブするときに定義済みのバックアッ

プ設定を資産に割り当てますオンデマンド (手動) バックアップを実行するにはNetBackup 管理コンソールへのアクセスが必要ですサポートが必要な場合NetBackup管理者までお問い合わせください

次の要件に注意してください

NetBackup セキュリティ管理者が割り当てた適切な役割ベースのアクセス制御 (RBAC)を使用したVM へのアクセス権が必要です

バックアップ管理者が (RBAC を使用して) アクセス権を付与した保護計画に対するアクセス権が必要です

マスターサーバー上で適切なサービスが実行されておりWeb UI がアクセス可能である必要があります

サポートが必要な場合はバックアップ管理者にお問い合わせください

3

VM または VM グループを保護するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machine)]タブまたは[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]タブでVM または VM グループにチェックマークを付けて[保護の追加 (Add protection)]をクリックします

3 次の保護オプションから選択します

保護計画にサブスクライブする (Subscribe to a protection plan)選択した計画でこの設定を使用するにはこのオプションを選択します計画に

対する変更は自動的に継承されます

カスタム保護 (Custom protection)選択した計画をカスタマイズするにはこのオプションを選択しますすべての計

画と設定をカスタマイズできる訳ではありません選択した計画に対する変更は

選択した資産または資産グループには適用されません

4 保護計画を選択します

VMware 管理者の場合RBAC のアクセス権によって表示される保護計画が決まります利用可能な保護計画のオプションの説明は『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』を参照してください

5 選択した計画に VM または VM グループをサブスクライブするには[保護する(Protect)]をクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]に選択の結果が表示されます

資産のカスタム保護の設定計画のカスタマイズが許可されている場合作業負荷管理者は[カスタム保護 (Customprotection)]保護方式を選択できますこのユーザーは作業負荷の種類に応じてスケジュールストレージ資産のその他のオプションを変更できます資産ではそれぞれ

独自の保護が維持されています保護計画に今後変更を加えても資産には適用されま

せん

保護設定について詳しくは以下を参照してください

『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』

カスタム保護オプション

カスタム保護を使用してユーザーは次のオプションを調整できます

26第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

ユーザーはスケジュールを追加編集または削除できますスケジュール形式スケジュー

ルを実行する頻度このカスタム保護のバックアップを保持する期間を選択できます利用

可能なオプションは資産の作業負荷の種類によって異なります

スケジュールと保持 (Schedulesand retention)

ユーザーはカスタム保護に使用するストレージを選択できますストレージ (Storage)

仮想マシンに代わってバックアップを実行するホスト[Automatic (自動)]を選択するとストレージユニットに基づいてNetBackup にメディアサーバーを選択させることができますまたはユーザーがリストから別のホストを選択できますこれらのホストは環境内のその他の

メディアサーバーかアクセスホストとして構成されているホストです

バックアップに使用するサー

バーまたはホスト (Server orhost to use for backups)

追加のカスタム保護オプション

説明オプション

NetBackup が仮想マシンバックアップの新しいスナップショットを作成する前にスナップショットが見つかったときに NetBackup が適用する処理を指定しますたとえばいずれかのスナップショットが存在する場合バックアップの停止を選択できますスナップショットが自

動的に削除されなければ最終的に仮想マシンのパフォーマンスが低下することがあります

削除されていないスナップショットが存在するとディスク容量不足によりリストアに失敗する

場合があります

スナップショットが存在する場合

は次の処理を実行します(If asnapshot exists perform thefollowing action)

バックアップから除外する仮想ディスクを指定します

p28 の 「バックアップからのディスクの除外」 を参照してください

選択した仮想ディスクをバック

アップから除外 (Excludeselected virtual disks frombackups)

このオプションは仮想マシンの完全バックアップからのアプリケーションデータのリストアを

ユーザーに許可します

Microsoft Exchange Server または Microsoft SharePoint Server の NetBackup 82 アプリケーションデータはNetBackup バックアップアーカイブおよびリストアのインターフェースでリストアする必要がありますMicrosoft SQL Server のデータはNetBackup MS SQLクライアントを使用してリストアする必要があります詳しくはNetBackup データベースエージェントのマニュアルを参照してください

仮想マシンバックアップからの

アプリケーションデータのリスト

アを許可する (Allow therestore of application datafrom virtual machine backups)

デフォルトで仮想マシンの IO は NetBackup がスナップショットを作成する前に静止しますほとんどの場合このデフォルトを使用する必要がありますファイルのアクティビティを

静止しないとスナップショットのデータの一貫性は保証されません静止を無効にすると

一貫性を保つためバックアップデータを分析する必要があります

仮想マシンの静止を有効にす

る (Enable virtual machinequiesce)

バックアップに使用するトランスポートモードまたはデータストアからデータを読み取る方法を

指定しますトランスポートモードについて詳しくは仮想化環境のベンダーのマニュアルを

参照してください

トランスポートモード (Transportmode)

27第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

p29 の 「スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)」 を参照してください

スナップショットの再試行オプ

ション (Snapshot retry options)

バックアップからのディスクの除外仮想ディスクの除外オプションはバックアップのサイズを減らすことができますが使用に

は注意が必要ですこれらは複数の仮想ディスクを備えている仮想マシン専用です

表 3-1 仮想ディスクの除外オプション

説明除外オプション

ブートディスクを再作成する別の手段がある場合にこのオプションを検討します

仮想マシンのブートディスクはバックアップには含まれませんその他のディスクはバックアッ

プされます注 データファイルはリストアされたデータディスクで利用可能ですただしこのバックアップからリストアされる仮想マシンは起動できません

すべてのブートディスク (Allboot disks)

データディスクをバックアップする個別の保護計画がある場合にのみこのオプションを検討

してください

仮想マシンのデータディスクはバックアップに含まれませんブートディスクのみバックアップ

されます注 仮想マシンがバックアップからリストアされるときデータディスクの仮想マシンデータは失われるか不完全になる可能性があります

すべてのデータディスク (Alldata disks)

カスタム属性を使用したバックアップから除外するディスクの制御を VMware 管理者に許可する場合このオプションを使用します

属性には除外するディスクのデバイスコントローラの値をカンマで区切って指定する必要が

ありますたとえばscsi0-0ide0-0sata0-0nvme0-0 などですこの属性のデフォルト値は NB_DISK_EXCLUDE_DISK ですまたは独自の値を選択できます任意の差分バックアップ間でカスタム属性値にディスクを追加するとそれらのディスクは次のバック

アップから除外されます

VMware 管理者はVMware インターフェースを使用して除外するディスクに属性を適用する必要があります『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Web Client ガイド』または『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Client (HTML5) ガイド』を参照してください

カスタム属性に基づいてディス

クを除外する (Exclude disksbased on a custom attribute)

ディスクの仮想デバイスノードを表すディスク形式コントローラLUN を指定して特定のディスクを除外するにはこのオプションを使用します追加のディスクを指定するには[追加

(Add)]をクリックします

任意の差分バックアップ間でコントローラを追加するとそれらのディスクは次のバックアップ

から除外されます

除外する特定のディスク

(Specific disks to beexcluded)

28第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)ほとんどの環境ではスナップショットの再試行オプションのデフォルト値は適切です仮

想マシンのサイズと VMware サーバーの処理負荷に基づいてこれらの設定を調整すると役立つ場合があります

表 3-2 スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)

説明オプション

スナップショットを再試行する回数スナップショットの最大試行回

数 (Maximum number oftimes to retry a snapshot)

スナップショット操作が完了するまでの分単位の時間スナップショットが完了しない場合タ

イムアウトを強制するためにこのオプションで特定の期間を設定します後でスナップショット

を再試行するには[スナップショットを再試行するまでに待機する最長時間 (Maximumlength of time to wait before a snapshot is retried)]設定を使用します

スナップショットの完了までの最

長時間 (Maximum length oftime to complete a snapshot)

スナップショットが再試行されるまでの秒単位の待機時間スナップショットを再試行するま

でに待機する最長時間

(Maximum length of time towait before a snapshot isretried)

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除VM またはインテリジェント VM グループのサブスクライブを保護計画から解除できます資産のサブスクライブが解除されるとバックアップは実行されなくなります

メモ 保護計画から資産のサブスクライブを解除するときにWeb UI で資産に従来のポリシーが表示される可能性がありますこの状況は保護計画に資産がサブスクライブ

されておりその資産に対してバックアップが実行される場合に発生することがあります

資産は有効なバックアップイメージを持ったまま保護計画からサブスクライブ解除され

ますWeb UI には従来のポリシーが表示されますが資産を保護する有効なポリシーがない場合もあります

29第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護を解除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

3 [保護の削除 (Remove protection)][はい (Yes)]の順にクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]で資産が[保護されていません (Not protected)]と表示されます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護に使用される保護計画を表示できます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態を表示するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

[保護 (Protection)]タブは資産がサブスクライブされている計画の詳細を表示します

メモ 資産のバックアップが完了しているにもかかわらず状態が未完了と表示される場合は「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」を参照してください

3 資産が保護されていない場合[保護の追加 (Add protection)]をクリックして保護計画を選択します

p25 の 「 VM またはインテリジェント VM グループの保護」 を参照してください

30第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM のリカバリとインスタントアクセス

この章では以下の項目について説明しています

インスタントアクセス VM の作成

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

VM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについて

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

インスタントアクセス VM の作成NetBackup バックアップイメージからインスタントアクセス VM を作成できます仮想マシンは瞬時に利用可能になるためほぼゼロのリカバリ時間目標を達成できます

NetBackup は仮想マシンのスナップショットをバックアップストレージデバイスに直接マウントするためESXi ホストまたはクラスタはスナップショットを通常の仮想マシンとして扱えます

マウントされた VM のスナップショットはさまざまな目的に使用できます次に例を示します

VM からのファイルのリカバリまたは vmdk ファイルのコピー

パッチのテストなどVM でのテストの実行

4

トラブルシューティングまたはディザスタリカバリ

アプリケーションの検証

メモ このインスタントアクセス機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされますこの機能ではNetBackup バックアップイメージがメディアサーバー重複排除プール (MSDP) ストレージデバイスに格納されることが必要ですインスタントアクセスVM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

インスタントアクセス VM を作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージは各イメージのバックアップタイムスタンプ付きで各行に表示

されます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Createinstant access virtual machine)]の順にクリックします

5 リカバリの設定を確認し必要に応じて変更します

[リカバリオプション (Recovery options)]に注意してください

同じ表示名を持つ VM が宛先にある場合リカバリが始まる前にその VM を削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますプロビジョニング後に

電源をオン (Power onafter provisioning)

VM の作成後に VM の移行を開始しVM の移行の進捗を表示します

メモ NetBackup 812 ストレージサーバーの場合vMotion オプションは有効になっていても使用されません

vMotion の有効化(Enable vMotion)

32第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス VM の作成

6 [作成 (Create)]をクリックします

NetBackup ではVM バックアップイメージのスナップショットを作成しインスタントアクセスマウントポイントを作成しますイメージのスナップショットは[インスタントア

クセス仮想マシン (Instant access virtual machines)]タブに表示されますVM をESXi サーバーの他の VM と同じように使用できるようになりました

7 リストアされた VM について詳しくは[インスタントアクセス仮想マシン (Instantaccess virtual machines)]タブの下にある VM をクリックし[詳細の表示 (Viewdetails)]をクリックします

8 VM での作業が終了したらマウントされている VM のスナップショットを削除するために[削除 (Delete)]をクリックできますVM が ESXi サーバーから削除されます

メモ vMotion を有効にしている場合その処理が正常に完了した後はVM を削除するとマウントされた共有のみが削除されますこの VM は別のデータストアに移行されるためESXi サーバーで VM を引き続き利用できます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをリストアできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダを復元する (Restore files andfolders)]の順にクリックします

NetBackup はバックグラウンドでインスタントアクセスマウントポイントを作成します

33第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

5 ファイルを選択し[リストへの追加 (リストアリストに追加)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

リストアリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサイズ

が表示されます

メモ リストアリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーはシングルファイルリストアのみをサポートしているためリストア処理が失敗します

6 リストアオプションを選択します

すべてを元のディレクトリにリストア (Restore everything to the original directory)

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

すべてを異なるディレクトリにリストア (Restore everything to a different directory)

[リストア用ディレクトリ (Directory for restore)]にリストア先のパスを入力します

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合は[親フォルダのパス(Parent Folder Path)]ではなく[単一ファイルの絶対パス (Single File

Full Path)]に入力します

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]チェックボックスにチェックマークを付けるとすべてのファイルが 1 つのディレクトリにリストアされます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

34第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

7 既存のすべてのファイルを上書きするには[既存のファイルの上書き (Overwriteexisting files)]チェックボックスにチェックマークを付けます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

選択内容の概略が表示されます

8 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックしてファイルをリストアします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをダウンロードできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダのダウンロード (Download filesand folders)]の順にクリックします

35第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

5 ファイルを選択し[ダウンロードリストに追加 (Add to download list)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

ダウンロードリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサ

イズが表示されます

メモ ダウンロードリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーは単一ファイルのダウンロードのみをサポートしているためダウンロード処理が失敗します

6 ダウンロードパッケージの作成が完了したら[ダウンロード (Download)]をクリックします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項インスタントアクセス仮想マシン機能について次の点に注意します

この機能はWeb UI を使用して保護計画から作成されたバックアップコピーまたはNetBackup 管理コンソールで作成された従来のポリシーでサポートされます

この機能はNetBackup の VMware ポリシー形式のみをサポートしますWeb UIの保護計画で使用されるポリシー形式についてはバックアップ管理者にお問い合

わせください

この機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされます

この機能ではメディアサーバー重複排除プール (MSDP) メディアサーバー上の同時マウントポイントが 50 個に制限されます

デフォルトではvSphere はESXi サーバーあたりに最大で 8 つの NFS マウントを許可しますNetBackup では作成するインスタントアクセス VM それぞれにNFS

36第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

マウントが必要であることに注意してくださいNFS マウントを解除するには使用し終わったインスタントアクセス VM を削除しますESXi ホストの NFS の制限に達した場合に別のインスタントアクセス VM を作成しようとするとその試みは失敗しますESXi サーバーあたりの NFS マウントの最大数を増やすには次の VMware の記事を参照してくださいhttpskbvmwarecomsarticle2239

この機能では独立したディスクを備えた VM のバックアップをサポートしていませんVMware では永続的なディスクでも非永続的なディスクでもVM 内の独立したディスクのスナップショットをサポートしていませんその結果独立したディスクはバック

アップされません

独立したディスクと NetBackup について詳しくは次の記事を参照してくださいhttpswwwveritascomdocs000081966

この機能はバックアップから除外されたディスクを持つ VM をサポートしていませんNetBackup ポリシーの[ディスクを除外 (Exclude Disks)]タブで[除外したディスクはありません (No disks excluded)]オプションを選択する必要があります

raw デバイスマッピングモード (RDM) または永続モードのディスクがある VM はこの機能ではサポートされません

Windows のシングルファイルリストアでReFS ファイルシステムはサポートされません

インスタントアクセス仮想マシンを使用した VM 作成に使用される ESXi サーバーのバージョンはVM のバックアップイメージを含む ESXi サーバーのバージョンと同じかそれより新しい必要があります

[ダウンロード (Download)]オプションを使用した単一ファイルのダウンロードの場合NetBackup Web UI ではマスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用するのと同じ名前または IP アドレスを持つメディアサーバーにアクセスできる必要がありますp50 の 「インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー」 を参照してください

メディアサーバーのアプライアンスがサードパーティの証明書を使用する場合この

機能を使用する前にNetBackup マスターサーバーで特定の構成を作成する必要があります

詳しくは次の場所から入手可能な『NetBackup Appliance セキュリティガイド』でサードパーティの証明書に関するセクションとサードパーティの SSL 証明書の実装に関するセクションを参照してください

httpswwwveritascomdocsDOC5332

この機能では異なるボリュームパーティションディスクにある複数のファイルやフォ

ルダのリストアはサポートされません

複数のファイルまたはフォルダを Windows VM にリストアする場合はWindows 管理者アカウントのクレデンシャルを使用します

37第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

一部の ACL エントリはリストアされたファイルに含まれませんこれらのユーザーまたはグループの ACL エントリはリストアできないためですたとえばTrustedInstallersすべてのアプリケーションパッケージが該当します

インスタントアクセス機能はWindows 10 のコンパクトオペレーティングシステムをサポートしていませんオペレーティングシステムが圧縮されているかどうかを確認する

にはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosquery を実行します圧縮を無効にするにはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosnever を実行しますこれによってVM のバックアップにインスタントアクセス機能を使用できます

ファイルとフォルダをリストアするにはターゲット VM がスリープまたは休止モードではなく通常の状態である必要があります

5-minutes-alive-session のしきい値はアプライアンスの Web サーバー NGINXで定義されますダウンロード用に選択されたファイルとフォルダはこのしきい値内

で圧縮されダウンロードされる必要があります

インスタントアクセス仮想マシンを作成するには仮想マシンが作成される VMwareデータセンターへの読み取りおよび書き込みアクセスが必要です

複数のコピーが存在するバックアップイメージがありそれらのコピーはすべてインス

タントアクセス機能を備えていますレプリケーション中にインスタントアクセス機能を

保持するにはレプリケーションに最初のコピーのみを選択する必要がありますたと

えばイメージ 1 というバックアップイメージがありコピー Aコピー Bコピー Cコピー D の 4 つのコピーが存在するとしますレプリケーションでインスタントアクセス機能を保持するにはコピー A のみを使用する必要があります

VM のリカバリバックアップされたときに VM が存在していた元の場所または別の場所に VM をリカバリできますバックアップイメージのデフォルトのコピーからのリカバリに加え別のコピーが

ある場合はそのコピーからもリカバリできますデフォルトのコピーはプライマリコピーとも

呼ばれます

VM をリカバリするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックします左側のカレンダービューでバックアップが発生した日付を選択します

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

38第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

4 リカバリするイメージについて次のいずれかのイメージリカバリオプションを選択し

ます

リカバリ (Recover)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが 1 つだけある場合に表示されます

デフォルトのコピーからリカバリ (Recover from default copy)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが複数ある場合に表示されます

nn 個のコピー (nn copies)バックアップイメージのデフォルトのコピーまたは別のコピーからリカバリします

NetBackup では同じバックアップイメージのコピーを最大 10 個まで保持できますこのオプションを選択すると利用可能なすべてのコピーが表示されます

それぞれのコピーについて[ストレージ名 (Storage name)][ストレージサーバー (Storage Server)][ストレージサーバー形式 (Storage server type)]が表示されますリカバリするコピーに対応する[リカバリ (Recover)]をクリックします

5 バックアップイメージをリカバリする場所を選択します

[元の場所 (Original location)] バックアップイメージを元の場所にリカバリします

[代替の場所 (Alternate location)] バックアップイメージを代替の場所にリカバリします

[インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Create instant access virtualmachine)] バックアップイメージを新しいインスタントアクセス仮想マシンにリカバリしますこのオプションはバックアップイメージにインスタントアクセス機能が

ある場合にのみ利用可能ですp31 の 「インスタントアクセス VM の作成」 を参照してください

[ファイルとフォルダのダウンロード (Download files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードしますこのオプションは

バックアップイメージにインスタントアクセス機能がある場合にのみ利用可能で

すp35 の 「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード」を参照してください

[ファイルとフォルダをリストアする (Restore files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアしますバックアップイメージにインス

タントアクセス機能がある場合にのみこのオプションを利用可能です「p33 の「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア」 を参照してください 」を参照してください

6 [リストア先 (Restore to)]の値を確認します

39第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

デフォルト値は VM のバックアップイメージから取得されます代替の場所にリストアする場合[新しい表示名 (New display name)]に _copy が追加されます

バックアップイメージを元の場所にリカバリする場合デフォルト値を変更できま

せん

代替の場所にリカバリする場合必要に応じてリストア先の値を変更します続

いて[次へ (Next)]をクリックしますESXi サーバーまたはクラスタを変更できない場合に詳細を確認できます

p53 の 「リカバリ先を変更したときに発生したエラー」 を参照してください

7 [リカバリオプション (Recover option)]の値を確認または変更します

リカバリオプションについて詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

宛先に同じ名前の VM が存在する場合に既存の VM を削除しますそのような VM はリカバリの開始前に削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

メモ このオプションを使用するには[資産の上書き (OverwriteAsset)]権限が必要ですこの権限が必要な場合はセキュリティ管理者にお問い合わせください

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますリカバリ後に電源をオ

ンにする (Power onafter recovery)

リカバリの実行に使用するホストを示しますデフォルトではリカバ

リホストはバックアップを実行するホストです

リカバリホスト

(Recovery host)

8 [詳細設定 (Advanced Settings)]の値を確認または変更します

詳細設定について詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

詳細設定

元の BIOS UUID の代わりに新しい BIOS UUID で VM をリストアします

新しい BIOS UUID の作成 (Create a newBIOS UUID)

元のインスタンス UUID の代わりに新しいインスタンス UUID でVM をリストアします

新しいインスタンス

UUID の作成 (Createa new instanceUUID)

40第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

たとえばこのオプションはVM がバックアップされた時にマウントされた ISO ファイルをリストアせずに VM をリストアします

このオプションが無効になっているとDVD ドライブCD-ROM ドライブシリアルポートパラレルポートなどのデバイスの補助情報が

利用できなくなった場合にリカバリが失敗する場合があります

デバイスの補助情報を

削除 (Removebacking informationfor devices)

NIC カードを VM から削除しますネットワークアクセスではリストア済みの VM にはネットワーク構成が必要であることに注意してください

このオプションは次の場合に有効にします

バックアップの作成後に宛先の仮想マシンのネットワーク接続が

変更されている場合

元の仮想マシンがまだ存在しVM の重複によって競合が発生する場合

元のネットワーク構成

を削除 (Removeoriginal networkconfiguration)

元のハードウェアバージョン (4 など) で VM をリストアしますターゲット ESXi サーバーがデフォルトで異なるハードウェアバージョン(78 など) を使用している場合でも元のバージョンが保持されますターゲット ESXi サーバーが仮想マシンのハードウェアバージョンをサポートしていない場合はリストアに失敗する可能性がありま

このオプションが無効の場合リストアされた仮想マシンは ESXi サーバーによって使われるデフォルトのハードウェアバージョンに変換さ

れます

ハードウェアの元の

バージョンを保持する

(Retain originalhardware version)

リストアされる仮想ディスクのフォーマット

元のプロビジョニングで VM の仮想ディスクをリストアします元のプロビジョニング

(Originalprovisioning)

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成します仮想ディスク

容量はディスクが作成されるときに割り当て済みですこのオプショ

ンは入力されたブロックをリストアしますがオンデマンドで空いてい

るブロックをゼロで初期化します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware は Lazy-Zeroedディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thickprovisioning Eager Zeroed)]に自動的に変換します

Lazy Zero をシックプロビジョニング (Thickprovisioning lazyzeroed)

41第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックをリストアしただちに空のブロックをゼロで初期化し

ます (Eager Zeroed)このオプションを使用すると仮想ディスクの作成により時間がかかることがありますただしリストアが SAN で起きた場合Eager Zeroed 機能により vCenter サーバーとのネットワーク通信が減少することによってリストアが高速化されることがあります

Eager Zeroed をシックプロビジョニング

(Thick provisioningeager zeroed)

シン形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックはリストアしますが空いているブロックを初期化した

りコミットしたりはしませんシンプロビジョニングは vmdk ファイルの動的拡張を介してディスク領域を節約しますvmdk ファイルは仮想マシンのデータが必要とする領域より大きくなりません仮想ディスク

のサイズは必要に応じて自動的に増加します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware はシンディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning EagerZeroed)]に自動的に変換します

シンプロビジョニング

トランスポートモード (Transport mode)

バックアップが実行されたときと同じトランスポートモードを使用しま

バックアップに使用す

るトランスポートモード

を使用する (Usetransport mode usedfor backup)

42第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

SANファイバーチャネル (SAN) または iSCSI を介した暗号化されていない転送の場合に指定します

メモ このモードは VMware 仮想ボリューム (VVol) を使用する仮想マシンではサポートされません

HotADD仮想マシンで VMware バックアップホストを実行できますHotAdd トランスポートモードについて詳しくは『NetBackup forVMware 管理者ガイド』を参照してください

メモ VVols を使用する仮想マシンの場合仮想マシンとバックアップホスト(hotadd)の仮想マシンは同じ VVol データストアに存在する必要があります

このトランスポートモードの手順とバックアップホストの VMware仮想マシンへのインストール手順に関してはVMware のマニュアルを参照してください

LANネットワークを介して仮想ディスクのデータを転送します

NBDNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化されていない転送の

場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャ

ネルを介した転送よりも低速です

NBDSSLNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化転送 (SSL) の場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャネル

を介した転送よりも低速です

選択したトランスポート

モードを次の順序で試

行してください(Trythe selectedtransport modes inthe following order)

9 [リカバリ前チェック (Pre-recovery check)]をクリックします

NetBackup でクレデンシャルが検証されパスと接続が適切かどうかが確認されますさらにデータストアやデータストアクラスタに利用可能な容量があるかどうかな

どその他の要件についても確認されますリカバリ前チェックについて詳しくは

『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

10 エラーが見つかった場合は解決します

エラーは無視できますただしその場合はリカバリが失敗する場合があります

11 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします

ジョブの進捗を監視するには[リストアアクティビティ (Restore activity)]タブをクリックします特定のジョブを選択するとその詳細が表示されます

リカバリの状態コードについて詳しくはNetBackup 管理者に問い合わせるか『NetBackup 状態コードリファレンスガイド』を参照してください

43第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについてVeritas はNetBackup 82 以降で VMware エージェントレスリストアを導入していますエージェントレスリストアを使用するとNetBackup クライアントがインストールされていない仮想マシンに個々のファイルとフォルダをリストアできますVxUpdate を使用してNetBackup で仮想マシンにリカバリツールを配備しファイルやフォルダをリストアして必要なクリーンアップを実行できますファイルをリカバリするターゲット仮想マシンに

NetBackup が接続する必要はありませんすべてのリカバリが VMware vSphereManagement API を使用して ESX Server 経由で処理されます

エージェントレスリストア処理の概要

1 NetBackup マスターサーバーで NetBackup Web UI または Agentless RecoveryAPI から入力を受け取りますこの入力にはリストアするファイルとフォルダに加えターゲット仮想マシンの VMware 認証クレデンシャルが含まれますこれらのクレデンシャルには管理者またはスーパーユーザーの権限が必要です

2 要求されたデータがマスターサーバーからリストアホストに送信されます

3 リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリストアホストにあるかどうかが確認されます必要なパッケージがない場合リストアホストは VxUpdateを使用してマスターサーバーからパッケージをダウンロードします

4 リストアホストはvSphere Management API を使用して仮想マシンにリカバリツールをプッシュします

5 ユーザーが選択したファイルとフォルダを含むデータストリームが一時仮想マシンに

関連付けられている vmdk でステージングされますVeritas がエージェントレスリストア用の一時仮想マシンを作成します

6 NetBackup によって一時仮想マシンに作成された vmdk がターゲット仮想マシンに接続されます

7 リカバリツールが起動されファイルとフォルダがリカバリされます

8 NetBackup で必要なクリーンアップが実行されます処理の一環で作成された一時的なファイルとオブジェクトがすべて削除されます削除されるオブジェクトには

リカバリツール一時仮想マシンステージング vmdk があります

9 これでジョブは完了です

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

前提条件 仮想マシンのエージェントレスリカバリを実行するすべてのプラットフォーム用の

VxUpdate パッケージを用意する必要があります

44第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアについて

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 6: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要

この章では以下の項目について説明しています

NetBackup Web ユーザーインターフェースについて

用語

NetBackup Web UI へのサインイン

NetBackup Web ユーザーインターフェースについてNetBackup Web ユーザーインターフェースは次の機能を提供します

Chrome や Firefox などの Web ブラウザからマスターサーバーにアクセスする機能Web UI でサポートされるブラウザについて詳しくはNetBackup ソフトウェア互換性リストを参照してください

重要な情報の概要を表示するダッシュボード

役割ベースのアクセス制御 (RBAC) により管理者は NetBackup へのユーザーアクセスを構成しセキュリティバックアップ管理または作業負荷の保護に関連する

タスクを委任できます

NetBackup セキュリティ管理者はNetBackup のセキュリティ証明書RBACAPIキーユーザーセッションロックされている NetBackup ユーザーアカウントを管理できます

バックアップ管理者はサービスレベル目標 (SLO) を満たすために保護サービスを提供します資産の保護は保護計画ジョブ管理資産の保護状態の可視性を通

じて実現します

1

作業負荷管理者はSLO を満たす保護計画に資産をサブスクライブし保護状態を監視し仮想マシンのセルフサービスリカバリを実行できますWeb UI は次の作業負荷をサポートします

クラウド

Red Hat Virtualization (RHV)

VMware

使用状況レポートはマスターサーバー上のバックアップデータのサイズを追跡しま

すまたVeritas Smart Meter に簡単に接続してNetBackup ライセンスを表示および管理できます

NetBackup Web UI のアクセス制御NetBackup では役割ベースのアクセス制御を使用して Web UI へのアクセス権を付与しますこのアクセス制御にはユーザーが実行できるタスクとユーザーが表示およ

び管理できる資産が含まれていますアクセス制御はアクセスルールを通じて実行され

ます

アクセスルールはユーザーまたはユーザーグループに役割とオブジェクトグルー

プを関連付けます役割はユーザーが持つアクセス権を定義しますオブジェクト

グループではユーザーがアクセスできる資産と NetBackup オブジェクトを定義します単一のユーザーまたはグループに複数のアクセスルールを作成できユーザー

アクセスを完全かつ柔軟にカスタマイズできます

NetBackup にはデフォルトの役割が 3 つ用意されていますユーザーのニーズに最も適した役割を選択するかそのユーザーの要件を満たすためのカスタムの役割

を作成します

オブジェクトグループを使用して資産やアプリケーションサーバーのグループを定

義したりユーザーが表示または管理できる保護計画を示しますたとえば特定の

VMware アプリケーションサーバーを使用してオブジェクトグループを作成してVMware 管理者向けアクセス権を付与できますVMware 管理者が VMware 資産を保護するために選択できる特定の保護計画をオブジェクトグループに追加するこ

ともできます

RBAC はWeb UI と API でのみ利用可能ですNetBackup のその他のアクセス制御方法は拡張監査 (EA) を除いてWeb UI とAPI ではサポートされませんNetBackup アクセス制御 (NBAC) が有効な場合はWeb UI を使用できません

NetBackup ジョブおよびイベントの監視NetBackup Web UI を使用するとセキュリティ管理者やバックアップ管理者はより簡単に NetBackup 操作とイベントを監視し注意が必要な問題を特定できます

NetBackup セキュリティ管理者はダッシュボードを使用してセキュリティ証明書や監査イベントの状態を参照できます

7第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要NetBackup Web ユーザーインターフェースについて

バックアップ管理者はダッシュボードを使用することでNetBackup ジョブの状態を参照できますジョブが失敗したときに通知を受信するために電子メール通知を構

成することもできますNetBackup では受信電子メールを受け取ることができる任意のチケットシステムをサポートします

保護計画 スケジュールストレージおよびストレージオプションを一元的に構成する場所

保護計画には次の利点があります

バックアップのスケジュールに加えて保護計画にはレプリケーションと長期保持の

スケジュールも含めることができます

オンプレミスストレージまたはスナップショットストレージを簡単に選択できます

利用可能なストレージから選択するときにそのストレージで利用可能な追加機能を

確認できます

バックアップ管理者は保護計画を作成して管理しますつまりバックアップのスケ

ジュールとストレージの責任を負います

作業負荷管理者は主に資産またはインテリジェントグループを保護するための保護

計画を選択しますただしバックアップ管理者は必要に応じて保護計画に資産を

サブスクライブすることもできます

セルフサービスリカバリ

NetBackup Web UI はVM のリカバリを簡略化しますVMware の場合インスタントアクセス機能を使用してVM のスナップショットをマウントしそのファイルにすぐにアクセスできますファイルをローカルホストにダウンロードしたりファイルを元の VM にリストアしたりできます

用語次の表では新しい Web ユーザーインターフェースで導入された概念と用語について説明します

表 1-1 Web ユーザーインターフェースの用語および概念

定義用語

RBAC はユーザーまたはユーザーグループ役割またはアクセス権ユーザーまたはユーザーグループがアクセスできるオブジェクト

グループを定義しますユーザーまたはグループには複数のアクセ

スルールを設定できます

アクセスルール

8第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要用語

定義用語

NetBackup とNetBackup Web UI を含むすべてのインターフェースに対する完全なアクセス権を持つユーザーですルート管理者

拡張監査のすべてのユーザーはNetBackup に対して完全なアクセス権を持ちますNetBackup Web UI の各ガイドではNetBackup管理者という用語はNetBackup への完全なアクセス権を持つユーザーも指しますが通常は NetBackup 管理コンソールのユーザーを指します

「役割」も参照してください

管理者

「インテリジェントグループ」を参照してください資産グループ

物理クライアント仮想マシンデータベースアプリケーションなどの

保護対象データです

資産

NetBackup Web UI ではレガシーポリシーが資産を保護することを示しますレガシーポリシーはNetBackup 管理コンソールで作成します

従来のポリシー

NetBackup 以外のあらゆる CA から発行されたセキュリティ証明書外部証明書

指定した条件 (クエリー) に基づいてNetBackup が保護対象資産を自動的に選択することを可能にしますインテリジェントグループ

は本番環境の変更が含まれるように自動的に最新の状態に維持

されますこれらのグループは資産グループとも呼ばれます

VMware と RHV の場合[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]タブにこれらのグループが表示されます

インテリジェントグループ

NetBackup バックアップイメージから作成したインスタントアクセス VMは瞬時に利用可能になるためほぼゼロのリカバリ時間目標を達成

できますNetBackup は仮想マシンのスナップショットをバックアップストレージデバイスに直接マウントするためESXi ホストまたはクラスタはスナップショットを通常の仮想マシンとして扱えます

インスタントアクセス

RBAC の場合ユーザーがアクセスすることを許可された資産のコレクション保護計画サーバーその他のリソースを指します

オブジェクトグループ

NetBackup CA から発行されたセキュリティ証明書NetBackup 証明書

保護計画はバックアップを実行するタイミングバックアップの保持

期間使用するストレージ形式を定義します保護計画を設定したら

資産を保護計画にサブスクライブできます

保護計画

9第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要用語

定義用語

役割ベースのアクセス制御です管理者はRBAC で構成されているアクセスルールを通じてNetBackup Web UI へのアクセスを委任または制限できます

注意 RBAC で構成したルールはNetBackup 管理コンソールまたは CLI へのアクセスを制御しませんWeb UI はNetBackup アクセス制御 (NBAC) ではサポートされておらずNBAC が有効になっている場合は使用できません

RBAC

RBAC の場合ユーザーが持つことができる権限を定義しますNetBackup にはシステム定義の役割が 3 つありユーザーがセキュリティ保護計画バックアップを管理したり作業負荷資産を管理し

たりすることを可能にします

役割

データのバックアップレプリケートまたは複製 (長期保持用) 対象となるストレージですクラウドの作業負荷に対してはスナップショッ

トストレージが使用されます

ストレージ

資産または資産グループを保護する保護計画を選択する処理です

関連付けられた資産は計画のスケジュールとストレージの設定に

従って保護されますWeb UI ではサブスクライブを「保護の追加」とも表記します

サブスクライブ保護計画

に対して

サブスクライブ解除は保護を解除する処理または計画から資産や

資産グループを削除する処理を指します

保護計画からサブスクライ

ブ解除する

資産のタイプですたとえばVMwareRHVまたはクラウドです作業負荷 (Workload)

NetBackup Web UI を使用して完了できるエンドツーエンドプロセスですたとえばNetBackup 812 以降ではVMware とクラウドの資産を保護およびリカバリできます

ワークフロー

NetBackup Web UI へのサインイン権限を持つユーザーはNetBackup Web UI を使用してNetBackup マスターサーバーに Web ブラウザからサインインできます利用可能なサインインオプションは次のとおりです

「ユーザー名とパスワードでサインインする」

「証明書またはスマートカードでサインインする」

ユーザー名とパスワードでサインインする

権限を持つユーザーである場合はNetBackup Web UI にサインインできます詳しくはNetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

10第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要NetBackup Web UI へのサインイン

NetBackup Web UI を使用してNetBackup マスターサーバーにサインインするには

1 Web ブラウザを開き次の URL に移動します

httpsmasterserverwebuilogin

masterserver はサインインする NetBackup マスターサーバーのホスト名またはIP アドレスです

2 クレデンシャルを入力して[サインイン (Sign in)]をクリックします

次に例を示します

例使用する形式ユーザーの種類

rootusernameローカルユーザー

WINDOWSyenAdministratorDOMAINyenusernameドメインユーザー

証明書またはスマートカードでサインインする

権限を持つユーザーである場合はスマートカードまたはデジタル証明書を使用して

NetBackup Web UI にサインインできます詳しくはNetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

スマートカードにないデジタル証明書を使用するにはまずブラウザの証明書マネージャ

に証明書をアップロードする必要があります詳しくはブラウザのマニュアルで手順を参

照するか証明書管理者にお問い合わせください

証明書またはスマートカードでサインインするには

1 Web ブラウザを開き次の URL に移動します

httpsmasterserverwebuilogin

masterserver はサインインする NetBackup マスターサーバーのホスト名またはIP アドレスです

2 [証明書またはスマートカードでサインイン (Sign in with certificate or smart card)]をクリックします

3 ブラウザにプロンプトが表示されたら証明書を選択します

11第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要NetBackup Web UI へのサインイン

VMware サーバーの管理この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーの追加

VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新

VMware サーバーの参照

VMware サーバーの削除

インテリジェント VM グループの作成

インテリジェント VM グループの削除

VMware アクセスホストの追加

VMware アクセスホストの削除

VMware サーバーの資産の手動での検出

NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

VMware サーバーの追加ここではVMware サーバーとそのクレデンシャルを追加する手順を示します

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

2

VMware サーバーとそのクレデンシャルを追加するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセスできる vCenter サーバーと ESXi サーバーが表示されます

2 [+ 追加 (+ Add)]をクリックしてサーバーを追加します

3 サーバー形式を選択しホスト名とクレデンシャルを入力します

4 [検証用バックアップホスト (Backup host for validation)]を選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検

出の実行に加えてクレデンシャルの検証にもその情報が使用されます検出の場

合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

5 接続に使用する[ポート (Port)]番号を指定します

VMware サーバーでデフォルトのポート番号が変更されていない場合ポートの指定は不要です異なるポートを使用するように VMware サーバーが構成されている場合そのポート番号を指定してください

6 [保存 (Save)]をクリックします

重要

サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenterまたは ESXi サーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVALオプション」 を参照してください

7 別の VMware サーバーの NetBackup クレデンシャルを入力するには[+ 追加 (+Add)]をクリックします

発生する可能性がある問題のトラブルシューティングについては次の情報を参照してく

ださい

p48 の 「VMware サーバーを追加するときに発生するエラー」 を参照してください

13第 2 章 VMware サーバーの管理VMware サーバーの追加

p48 の 「VMware サーバーを参照するときに発生するエラー」 を参照してください

p49 の 「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」 を参照してください

VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新

メモ これらの手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

VMware のクレデンシャルを検証するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

2 1 つのサーバーのクレデンシャルを検証するにはその VMware サーバーを特定して選択します複数のサーバーのクレデンシャルを同時に検証するにはそれら

の VMware サーバーを特定して選択します次に該当するサーバーの行で[検証 (Validate)]をクリックします

選択した VMware サーバーの現在のクレデンシャルが NetBackup で検証されます

クレデンシャルが有効でない場合[クレデンシャル (Credentials)]に[無効 (Invalid)]と表示されますVMware サーバーのクレデンシャルを更新するには次の手順を実行します

VMware サーバーのクレデンシャルを更新するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択します

14第 2 章 VMware サーバーの管理VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新

4 クレデンシャルを必要に応じて更新します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検

出の実行に加えてクレデンシャルの検証にもその情報が使用されます検出の場

合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

5 [保存 (Save)]をクリックします

選択した VMware サーバーの更新後のクレデンシャルが NetBackup で検証されます

VMware サーバーの参照vCenter Server とスタンドアロンの ESXi サーバーを参照してVM を特定し保護計画やリカバリポイントなどの詳細を表示できます

VMware サーバーを参照するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [VMware サーバー (VMware Servers)]をクリックして検索を開始します

リストにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が含まれます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが正常に検出されたかどうかも確認できます

サーバーを見つけるには検索フィールドに文字列を入力します

3 サーバーをクリックしてドリルダウンを開始します

上向き矢印をクリックするとより高いレベルに移動して戻れます

4 VM をクリックすると保護状態リカバリポイントリストアアクティビティが表示されます

5 計画に VM をサブスクライブするには[保護の追加 (Add protection)]をクリックします

VMware サーバーの削除ここではVMware サーバーを削除する手順を示します

15第 2 章 VMware サーバーの管理VMware サーバーの参照

VMware サーバーを削除するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が表示されます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが最後にいつ検出されたかも確認できます

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にある処理メニューで[削除 (Delete)]を選択します

メモ VMware サーバーを削除するとそのサーバーに関連付けられているすべての仮想マシンの保護が行われなくなります既存のバックアップイメージのリカバリは

引き続き可能ですがこのサーバーへの VM のバックアップは失敗します

4 VMware サーバーを削除してもよいことを確認したら[削除 (Delete)]をクリックします

インテリジェント VM グループの作成クエリーと呼ばれるフィルタのセットに基づいてインテリジェント VM グループを作成できますNetBackup はクエリーに基づいて自動的に仮想マシンを選択しそれらをグループに追加しますその後グループに保護を適用できますインテリジェントグルー

プではVM 環境内の変更が自動的に反映されるためグループ内の VM のリストを手動で修正する必要がないことに注意してください

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

インテリジェント VM グループを作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [インテリジェント VM グループ (Intelligent VM groups)]タブ[追加 (Add)]の順にクリックします

3 グループの名前と説明を入力します

4 適切な VMware サーバーを選択します

5 次のいずれかを実行します

[すべての VM を含める (Include all VMs)]を選択しますこのオプションではデフォルトクエリーを使用して保護計画の実行時に vCenterまたは ESXi に現在あるすべての VM をバックアップ対象として選択します

16第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

特定の条件を満たす VM のみを選択するには独自のクエリーを作成するために[条件の追加 (Add condition)]をクリックします

6 条件を追加するにはドロップダウンを使用してキーワードとオペレータを選択して

値を入力します

この手順の後にオプションについて説明します「インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション」

以下がクエリーの例です

この例のクエリーは表示名に prod が含まれるすべての VM をグループに追加します

クエリーの効果を変更するには[+ 条件 (Condition)]をクリックし[AND]または[OR]をクリックしたらキーワードオペレータおよび条件の値を選択します次に例を示します

この例ではAND を使用してクエリーの範囲を絞り込みます表示名に prod が含まれeng という名前のタグを持つ VM のみが選択されますVM の表示名に prodが含まれずeng という名前のタグがない場合その VM はグループに追加されません

クエリーの範囲を広げるには[OR]を使用します

17第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

この例では[OR]が設定されているためクエリーでグループに次のものが追加されます

表示名に prod が含まれる VM (タグに関係なく)

eng という名前のタグを持つ VM (表示名に関係なく)

必要に応じて条件にサブクエリーを追加することもできます[+ サブクエリー (+Sub-query)]をクリックし[AND]または[OR]をクリックしてからサブクエリーの条件のキーワードオペレータ値を選択します次に例を示します

この例ではサブクエリーを使用してクエリーの範囲をさらに絞り込みます表示名

に prod を含みeng という名前のタグを持つ VM のうちclust で始まるクラスタに含まれている VM のみが選択されます

18第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

7 クエリーをテストするには[プレビュー (Preview)]をクリックします

メモ クエリーベースの選択処理は動的です仮想環境の変更は保護計画の実行時にクエリーが選択する仮想マシンに影響する可能性がありますその結果保護

計画が後で実行された時にクエリーが選択する VM がプレビューに現在表示されているものと同一でなくなる可能性があります

メモ VMware サーバーの VM の検出がVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションに設定された間隔に従って実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)クエリーが選択できる状態になるにはWeb UI が各サーバー上の VM を検出する必要がありますVMware サーバーが Web UI に最近追加された場合その VMは検出されない可能性がありますこのオプションについて詳しくは次の情報を参

照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVALオプション」 を参照してください

VM をすぐに検出する方法については次の情報を参照してください

p22 の 「VMware サーバーの資産の手動での検出」 を参照してください

8 グループを保護計画に追加せずに保存するには[追加 (Add)]をクリックします

保存して保護計画に追加するには[追加と保護 (Add and protect)]をクリックして計画を選択し[保護する (Protect)]をクリックします

メモ [プレビュー (Preview)]をクリックするかグループを保存した場合グループのVM を選択するときにクエリーオプションでは大文字小文字が区別されます[仮想マシン (Virtual machine)]でグループに選択されていない VM をクリックすると[仮想マシングループのメンバー (Member of virtual machine groups)]フィールドは none になります

ただし保護計画にグループを追加したときに保護計画のバックアップが実行され

ると一部のクエリーオプションは大文字と小文字が区別されないものとして扱わ

れますその結果同じ VM がグループに含められてバックアップされる場合があります

各オプションの大文字小文字関連の動作は「「インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション」」を参照してください

19第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション表 2-1 クエリーキーワード

説明キーワード

VM が存在するクラスタ (ESXi サーバーのグループ) の名前

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

クラスタ

データセンターの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

datacenter

データストアの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

datastore

VM の表示名

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

displayName

ESXi サーバーの名前ESXi ホスト名は vCenter Server で定義された名前と一致する必要があります

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

host

VM のタグの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

tag

vSphere Client の VM の DNS 名

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

dnsName

IP アドレスの逆引きから導かれる VM 名

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

hostName

VM のインスタンス UUID

例 501b13c3-52de-9a06-cd9a-ecb23aa975d1

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

instanceUuid

表 2-2 クエリー演算子

説明演算子

文字列の先頭に値が出現する場合に一致します

たとえば入力した値が「box」の場合このオプションは文字列「box_car」と一致しますが「flatbox」とは一致しません

文字列の先頭

(Starts with)

20第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

説明演算子

文字列の末尾に値が出現する場合に一致します

たとえば入力した値が「dev」の場合このオプションは文字列「01dev」と一致しますが「01dev99」または「devOP」とは一致しません

文字列の末尾

(Ends with)

入力した値が文字列のどこにある場合でも一致します

たとえば入力した値が「dev」の場合このオプションは「01dev」「01dev99」「devOP」「development_machine」などの文字列と一致します

次の値を含む

(Contains)

入力した値にのみ一致します

たとえば入力した値が「VMTest27」の場合このオプションは「VMtest27」(大文字小文字が同じ) とは一致しますが「vmtest27」「vmTEST27」または「VMtest28」とは一致しません

=

入力した値と等しくない任意の値と一致します =

インテリジェント VM グループの削除インテリジェント VM グループを削除するには次の手順を使用します

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

インテリジェント VM グループを削除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [インテリジェント VM グループ (Intelligent VM groups)]タブでグループを見つけます

3 グループが保護されていない場合はグループを選択して[削除 (Delete)]をクリックします

4 グループが保護されている場合はグループをクリックしてスクロールダウンし鍵の

記号をクリックして[サブスクライブ解除 (Unsubscribe)]をクリックします

5 [削除]をクリックします

VMware アクセスホストの追加この機能はNetBackup 管理コンソールまたは NetBackup API でのみサポートされます詳しくは『NetBackup 管理者ガイド Vol 1』または SORT の NetBackup API ドキュメントを参照してください

21第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの削除

VMware アクセスホストの削除この機能はNetBackup 管理コンソールまたは NetBackup API でのみサポートされます詳しくは『NetBackup 管理者ガイド Vol 1』または SORT の NetBackup API ドキュメントを参照してください

VMware サーバーの資産の手動での検出ここでは最近追加された資産を表示して保護できるようにVMware サーバーの資産を手動で検出する手順を示します

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenterまたは ESXi サーバーの VM とその他のオブジェクトの自動検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出はVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)このオプションについて詳しくは次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

VMware サーバーの資産を手動で検出するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が表示されます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが最後にいつ検出されたかも確認できます

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にある処理メニューで[検出 (Discover)]を選択します

VMware サーバーのクレデンシャルが無効な場合検出操作に失敗することがありますクレデンシャルを検証および更新する方法については次の情報を参照して

ください

p14 の 「VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新」 を参照してください

VM およびインテリジェント VM グループの保護状態について詳しくは次の情報を参照してください

p30 の 「VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示」 を参照してください

22第 2 章 VMware サーバーの管理VMware アクセスホストの削除

p49 の 「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」 を参照してください

NetBackup サーバーのVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

このオプションはNetBackup が仮想マシンを検出して NetBackup Web UI に表示するためにvCenter Server をスキャンする頻度を制御します

NetBackup による自動検出は最初に前回検出に成功したホストで試行されますそのホストで自動検出に失敗すると次の順序で他のホストで再試行されます

NetBackup マスターサーバー

アクセスホストクライアントプロキシサーバー

メディアサーバー

表 2-3 VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL 情報

説明使用方法

NetBackup マスターサーバー上使用する場所

オプションを表示追加変更するにはnbgetconfig コマンドと nbsetconfig コマンドを使用します

メモ これらのコマンドではNetBackup マスターサーバーの管理者権限が必要です詳しくはNetBackup 管理者にお問い合わせください

このオプションはNetBackup 構成 API でも表示追加変更できます詳しくはSORTの NetBackup API ドキュメントを参照してください

デフォルトは 8 時間です最小値は 5 分で最大値は 1 年です0 に設定すると自動検出がすべての VMware サーバーに対して無効になります

次の形式を使用します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = number of seconds

次に例を示します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = 100000

このエントリは設定ファイルで一度のみ表示されます

メモ このオプションを変更した後NetBackup サービスを停止して再起動しますVM の検出の場合NetBackup Discovery Framework サービスが実行中である必要があります

使用方法

23第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

説明使用方法

NetBackup 管理コンソールまたは Web UI に相当する機能は存在しません管理コンソールの同等のプロパ

ティ

24第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

VM の保護この章では以下の項目について説明しています

VM またはインテリジェント VM グループの保護

資産のカスタム保護の設定

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護次の手順を使用して資産 (VM またはインテリジェント VM グループ) を保護計画にサブスクライブします保護計画に資産をサブスクライブするときに定義済みのバックアッ

プ設定を資産に割り当てますオンデマンド (手動) バックアップを実行するにはNetBackup 管理コンソールへのアクセスが必要ですサポートが必要な場合NetBackup管理者までお問い合わせください

次の要件に注意してください

NetBackup セキュリティ管理者が割り当てた適切な役割ベースのアクセス制御 (RBAC)を使用したVM へのアクセス権が必要です

バックアップ管理者が (RBAC を使用して) アクセス権を付与した保護計画に対するアクセス権が必要です

マスターサーバー上で適切なサービスが実行されておりWeb UI がアクセス可能である必要があります

サポートが必要な場合はバックアップ管理者にお問い合わせください

3

VM または VM グループを保護するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machine)]タブまたは[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]タブでVM または VM グループにチェックマークを付けて[保護の追加 (Add protection)]をクリックします

3 次の保護オプションから選択します

保護計画にサブスクライブする (Subscribe to a protection plan)選択した計画でこの設定を使用するにはこのオプションを選択します計画に

対する変更は自動的に継承されます

カスタム保護 (Custom protection)選択した計画をカスタマイズするにはこのオプションを選択しますすべての計

画と設定をカスタマイズできる訳ではありません選択した計画に対する変更は

選択した資産または資産グループには適用されません

4 保護計画を選択します

VMware 管理者の場合RBAC のアクセス権によって表示される保護計画が決まります利用可能な保護計画のオプションの説明は『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』を参照してください

5 選択した計画に VM または VM グループをサブスクライブするには[保護する(Protect)]をクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]に選択の結果が表示されます

資産のカスタム保護の設定計画のカスタマイズが許可されている場合作業負荷管理者は[カスタム保護 (Customprotection)]保護方式を選択できますこのユーザーは作業負荷の種類に応じてスケジュールストレージ資産のその他のオプションを変更できます資産ではそれぞれ

独自の保護が維持されています保護計画に今後変更を加えても資産には適用されま

せん

保護設定について詳しくは以下を参照してください

『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』

カスタム保護オプション

カスタム保護を使用してユーザーは次のオプションを調整できます

26第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

ユーザーはスケジュールを追加編集または削除できますスケジュール形式スケジュー

ルを実行する頻度このカスタム保護のバックアップを保持する期間を選択できます利用

可能なオプションは資産の作業負荷の種類によって異なります

スケジュールと保持 (Schedulesand retention)

ユーザーはカスタム保護に使用するストレージを選択できますストレージ (Storage)

仮想マシンに代わってバックアップを実行するホスト[Automatic (自動)]を選択するとストレージユニットに基づいてNetBackup にメディアサーバーを選択させることができますまたはユーザーがリストから別のホストを選択できますこれらのホストは環境内のその他の

メディアサーバーかアクセスホストとして構成されているホストです

バックアップに使用するサー

バーまたはホスト (Server orhost to use for backups)

追加のカスタム保護オプション

説明オプション

NetBackup が仮想マシンバックアップの新しいスナップショットを作成する前にスナップショットが見つかったときに NetBackup が適用する処理を指定しますたとえばいずれかのスナップショットが存在する場合バックアップの停止を選択できますスナップショットが自

動的に削除されなければ最終的に仮想マシンのパフォーマンスが低下することがあります

削除されていないスナップショットが存在するとディスク容量不足によりリストアに失敗する

場合があります

スナップショットが存在する場合

は次の処理を実行します(If asnapshot exists perform thefollowing action)

バックアップから除外する仮想ディスクを指定します

p28 の 「バックアップからのディスクの除外」 を参照してください

選択した仮想ディスクをバック

アップから除外 (Excludeselected virtual disks frombackups)

このオプションは仮想マシンの完全バックアップからのアプリケーションデータのリストアを

ユーザーに許可します

Microsoft Exchange Server または Microsoft SharePoint Server の NetBackup 82 アプリケーションデータはNetBackup バックアップアーカイブおよびリストアのインターフェースでリストアする必要がありますMicrosoft SQL Server のデータはNetBackup MS SQLクライアントを使用してリストアする必要があります詳しくはNetBackup データベースエージェントのマニュアルを参照してください

仮想マシンバックアップからの

アプリケーションデータのリスト

アを許可する (Allow therestore of application datafrom virtual machine backups)

デフォルトで仮想マシンの IO は NetBackup がスナップショットを作成する前に静止しますほとんどの場合このデフォルトを使用する必要がありますファイルのアクティビティを

静止しないとスナップショットのデータの一貫性は保証されません静止を無効にすると

一貫性を保つためバックアップデータを分析する必要があります

仮想マシンの静止を有効にす

る (Enable virtual machinequiesce)

バックアップに使用するトランスポートモードまたはデータストアからデータを読み取る方法を

指定しますトランスポートモードについて詳しくは仮想化環境のベンダーのマニュアルを

参照してください

トランスポートモード (Transportmode)

27第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

p29 の 「スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)」 を参照してください

スナップショットの再試行オプ

ション (Snapshot retry options)

バックアップからのディスクの除外仮想ディスクの除外オプションはバックアップのサイズを減らすことができますが使用に

は注意が必要ですこれらは複数の仮想ディスクを備えている仮想マシン専用です

表 3-1 仮想ディスクの除外オプション

説明除外オプション

ブートディスクを再作成する別の手段がある場合にこのオプションを検討します

仮想マシンのブートディスクはバックアップには含まれませんその他のディスクはバックアッ

プされます注 データファイルはリストアされたデータディスクで利用可能ですただしこのバックアップからリストアされる仮想マシンは起動できません

すべてのブートディスク (Allboot disks)

データディスクをバックアップする個別の保護計画がある場合にのみこのオプションを検討

してください

仮想マシンのデータディスクはバックアップに含まれませんブートディスクのみバックアップ

されます注 仮想マシンがバックアップからリストアされるときデータディスクの仮想マシンデータは失われるか不完全になる可能性があります

すべてのデータディスク (Alldata disks)

カスタム属性を使用したバックアップから除外するディスクの制御を VMware 管理者に許可する場合このオプションを使用します

属性には除外するディスクのデバイスコントローラの値をカンマで区切って指定する必要が

ありますたとえばscsi0-0ide0-0sata0-0nvme0-0 などですこの属性のデフォルト値は NB_DISK_EXCLUDE_DISK ですまたは独自の値を選択できます任意の差分バックアップ間でカスタム属性値にディスクを追加するとそれらのディスクは次のバック

アップから除外されます

VMware 管理者はVMware インターフェースを使用して除外するディスクに属性を適用する必要があります『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Web Client ガイド』または『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Client (HTML5) ガイド』を参照してください

カスタム属性に基づいてディス

クを除外する (Exclude disksbased on a custom attribute)

ディスクの仮想デバイスノードを表すディスク形式コントローラLUN を指定して特定のディスクを除外するにはこのオプションを使用します追加のディスクを指定するには[追加

(Add)]をクリックします

任意の差分バックアップ間でコントローラを追加するとそれらのディスクは次のバックアップ

から除外されます

除外する特定のディスク

(Specific disks to beexcluded)

28第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)ほとんどの環境ではスナップショットの再試行オプションのデフォルト値は適切です仮

想マシンのサイズと VMware サーバーの処理負荷に基づいてこれらの設定を調整すると役立つ場合があります

表 3-2 スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)

説明オプション

スナップショットを再試行する回数スナップショットの最大試行回

数 (Maximum number oftimes to retry a snapshot)

スナップショット操作が完了するまでの分単位の時間スナップショットが完了しない場合タ

イムアウトを強制するためにこのオプションで特定の期間を設定します後でスナップショット

を再試行するには[スナップショットを再試行するまでに待機する最長時間 (Maximumlength of time to wait before a snapshot is retried)]設定を使用します

スナップショットの完了までの最

長時間 (Maximum length oftime to complete a snapshot)

スナップショットが再試行されるまでの秒単位の待機時間スナップショットを再試行するま

でに待機する最長時間

(Maximum length of time towait before a snapshot isretried)

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除VM またはインテリジェント VM グループのサブスクライブを保護計画から解除できます資産のサブスクライブが解除されるとバックアップは実行されなくなります

メモ 保護計画から資産のサブスクライブを解除するときにWeb UI で資産に従来のポリシーが表示される可能性がありますこの状況は保護計画に資産がサブスクライブ

されておりその資産に対してバックアップが実行される場合に発生することがあります

資産は有効なバックアップイメージを持ったまま保護計画からサブスクライブ解除され

ますWeb UI には従来のポリシーが表示されますが資産を保護する有効なポリシーがない場合もあります

29第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護を解除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

3 [保護の削除 (Remove protection)][はい (Yes)]の順にクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]で資産が[保護されていません (Not protected)]と表示されます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護に使用される保護計画を表示できます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態を表示するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

[保護 (Protection)]タブは資産がサブスクライブされている計画の詳細を表示します

メモ 資産のバックアップが完了しているにもかかわらず状態が未完了と表示される場合は「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」を参照してください

3 資産が保護されていない場合[保護の追加 (Add protection)]をクリックして保護計画を選択します

p25 の 「 VM またはインテリジェント VM グループの保護」 を参照してください

30第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM のリカバリとインスタントアクセス

この章では以下の項目について説明しています

インスタントアクセス VM の作成

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

VM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについて

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

インスタントアクセス VM の作成NetBackup バックアップイメージからインスタントアクセス VM を作成できます仮想マシンは瞬時に利用可能になるためほぼゼロのリカバリ時間目標を達成できます

NetBackup は仮想マシンのスナップショットをバックアップストレージデバイスに直接マウントするためESXi ホストまたはクラスタはスナップショットを通常の仮想マシンとして扱えます

マウントされた VM のスナップショットはさまざまな目的に使用できます次に例を示します

VM からのファイルのリカバリまたは vmdk ファイルのコピー

パッチのテストなどVM でのテストの実行

4

トラブルシューティングまたはディザスタリカバリ

アプリケーションの検証

メモ このインスタントアクセス機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされますこの機能ではNetBackup バックアップイメージがメディアサーバー重複排除プール (MSDP) ストレージデバイスに格納されることが必要ですインスタントアクセスVM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

インスタントアクセス VM を作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージは各イメージのバックアップタイムスタンプ付きで各行に表示

されます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Createinstant access virtual machine)]の順にクリックします

5 リカバリの設定を確認し必要に応じて変更します

[リカバリオプション (Recovery options)]に注意してください

同じ表示名を持つ VM が宛先にある場合リカバリが始まる前にその VM を削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますプロビジョニング後に

電源をオン (Power onafter provisioning)

VM の作成後に VM の移行を開始しVM の移行の進捗を表示します

メモ NetBackup 812 ストレージサーバーの場合vMotion オプションは有効になっていても使用されません

vMotion の有効化(Enable vMotion)

32第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス VM の作成

6 [作成 (Create)]をクリックします

NetBackup ではVM バックアップイメージのスナップショットを作成しインスタントアクセスマウントポイントを作成しますイメージのスナップショットは[インスタントア

クセス仮想マシン (Instant access virtual machines)]タブに表示されますVM をESXi サーバーの他の VM と同じように使用できるようになりました

7 リストアされた VM について詳しくは[インスタントアクセス仮想マシン (Instantaccess virtual machines)]タブの下にある VM をクリックし[詳細の表示 (Viewdetails)]をクリックします

8 VM での作業が終了したらマウントされている VM のスナップショットを削除するために[削除 (Delete)]をクリックできますVM が ESXi サーバーから削除されます

メモ vMotion を有効にしている場合その処理が正常に完了した後はVM を削除するとマウントされた共有のみが削除されますこの VM は別のデータストアに移行されるためESXi サーバーで VM を引き続き利用できます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをリストアできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダを復元する (Restore files andfolders)]の順にクリックします

NetBackup はバックグラウンドでインスタントアクセスマウントポイントを作成します

33第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

5 ファイルを選択し[リストへの追加 (リストアリストに追加)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

リストアリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサイズ

が表示されます

メモ リストアリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーはシングルファイルリストアのみをサポートしているためリストア処理が失敗します

6 リストアオプションを選択します

すべてを元のディレクトリにリストア (Restore everything to the original directory)

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

すべてを異なるディレクトリにリストア (Restore everything to a different directory)

[リストア用ディレクトリ (Directory for restore)]にリストア先のパスを入力します

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合は[親フォルダのパス(Parent Folder Path)]ではなく[単一ファイルの絶対パス (Single File

Full Path)]に入力します

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]チェックボックスにチェックマークを付けるとすべてのファイルが 1 つのディレクトリにリストアされます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

34第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

7 既存のすべてのファイルを上書きするには[既存のファイルの上書き (Overwriteexisting files)]チェックボックスにチェックマークを付けます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

選択内容の概略が表示されます

8 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックしてファイルをリストアします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをダウンロードできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダのダウンロード (Download filesand folders)]の順にクリックします

35第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

5 ファイルを選択し[ダウンロードリストに追加 (Add to download list)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

ダウンロードリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサ

イズが表示されます

メモ ダウンロードリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーは単一ファイルのダウンロードのみをサポートしているためダウンロード処理が失敗します

6 ダウンロードパッケージの作成が完了したら[ダウンロード (Download)]をクリックします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項インスタントアクセス仮想マシン機能について次の点に注意します

この機能はWeb UI を使用して保護計画から作成されたバックアップコピーまたはNetBackup 管理コンソールで作成された従来のポリシーでサポートされます

この機能はNetBackup の VMware ポリシー形式のみをサポートしますWeb UIの保護計画で使用されるポリシー形式についてはバックアップ管理者にお問い合

わせください

この機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされます

この機能ではメディアサーバー重複排除プール (MSDP) メディアサーバー上の同時マウントポイントが 50 個に制限されます

デフォルトではvSphere はESXi サーバーあたりに最大で 8 つの NFS マウントを許可しますNetBackup では作成するインスタントアクセス VM それぞれにNFS

36第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

マウントが必要であることに注意してくださいNFS マウントを解除するには使用し終わったインスタントアクセス VM を削除しますESXi ホストの NFS の制限に達した場合に別のインスタントアクセス VM を作成しようとするとその試みは失敗しますESXi サーバーあたりの NFS マウントの最大数を増やすには次の VMware の記事を参照してくださいhttpskbvmwarecomsarticle2239

この機能では独立したディスクを備えた VM のバックアップをサポートしていませんVMware では永続的なディスクでも非永続的なディスクでもVM 内の独立したディスクのスナップショットをサポートしていませんその結果独立したディスクはバック

アップされません

独立したディスクと NetBackup について詳しくは次の記事を参照してくださいhttpswwwveritascomdocs000081966

この機能はバックアップから除外されたディスクを持つ VM をサポートしていませんNetBackup ポリシーの[ディスクを除外 (Exclude Disks)]タブで[除外したディスクはありません (No disks excluded)]オプションを選択する必要があります

raw デバイスマッピングモード (RDM) または永続モードのディスクがある VM はこの機能ではサポートされません

Windows のシングルファイルリストアでReFS ファイルシステムはサポートされません

インスタントアクセス仮想マシンを使用した VM 作成に使用される ESXi サーバーのバージョンはVM のバックアップイメージを含む ESXi サーバーのバージョンと同じかそれより新しい必要があります

[ダウンロード (Download)]オプションを使用した単一ファイルのダウンロードの場合NetBackup Web UI ではマスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用するのと同じ名前または IP アドレスを持つメディアサーバーにアクセスできる必要がありますp50 の 「インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー」 を参照してください

メディアサーバーのアプライアンスがサードパーティの証明書を使用する場合この

機能を使用する前にNetBackup マスターサーバーで特定の構成を作成する必要があります

詳しくは次の場所から入手可能な『NetBackup Appliance セキュリティガイド』でサードパーティの証明書に関するセクションとサードパーティの SSL 証明書の実装に関するセクションを参照してください

httpswwwveritascomdocsDOC5332

この機能では異なるボリュームパーティションディスクにある複数のファイルやフォ

ルダのリストアはサポートされません

複数のファイルまたはフォルダを Windows VM にリストアする場合はWindows 管理者アカウントのクレデンシャルを使用します

37第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

一部の ACL エントリはリストアされたファイルに含まれませんこれらのユーザーまたはグループの ACL エントリはリストアできないためですたとえばTrustedInstallersすべてのアプリケーションパッケージが該当します

インスタントアクセス機能はWindows 10 のコンパクトオペレーティングシステムをサポートしていませんオペレーティングシステムが圧縮されているかどうかを確認する

にはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosquery を実行します圧縮を無効にするにはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosnever を実行しますこれによってVM のバックアップにインスタントアクセス機能を使用できます

ファイルとフォルダをリストアするにはターゲット VM がスリープまたは休止モードではなく通常の状態である必要があります

5-minutes-alive-session のしきい値はアプライアンスの Web サーバー NGINXで定義されますダウンロード用に選択されたファイルとフォルダはこのしきい値内

で圧縮されダウンロードされる必要があります

インスタントアクセス仮想マシンを作成するには仮想マシンが作成される VMwareデータセンターへの読み取りおよび書き込みアクセスが必要です

複数のコピーが存在するバックアップイメージがありそれらのコピーはすべてインス

タントアクセス機能を備えていますレプリケーション中にインスタントアクセス機能を

保持するにはレプリケーションに最初のコピーのみを選択する必要がありますたと

えばイメージ 1 というバックアップイメージがありコピー Aコピー Bコピー Cコピー D の 4 つのコピーが存在するとしますレプリケーションでインスタントアクセス機能を保持するにはコピー A のみを使用する必要があります

VM のリカバリバックアップされたときに VM が存在していた元の場所または別の場所に VM をリカバリできますバックアップイメージのデフォルトのコピーからのリカバリに加え別のコピーが

ある場合はそのコピーからもリカバリできますデフォルトのコピーはプライマリコピーとも

呼ばれます

VM をリカバリするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックします左側のカレンダービューでバックアップが発生した日付を選択します

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

38第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

4 リカバリするイメージについて次のいずれかのイメージリカバリオプションを選択し

ます

リカバリ (Recover)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが 1 つだけある場合に表示されます

デフォルトのコピーからリカバリ (Recover from default copy)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが複数ある場合に表示されます

nn 個のコピー (nn copies)バックアップイメージのデフォルトのコピーまたは別のコピーからリカバリします

NetBackup では同じバックアップイメージのコピーを最大 10 個まで保持できますこのオプションを選択すると利用可能なすべてのコピーが表示されます

それぞれのコピーについて[ストレージ名 (Storage name)][ストレージサーバー (Storage Server)][ストレージサーバー形式 (Storage server type)]が表示されますリカバリするコピーに対応する[リカバリ (Recover)]をクリックします

5 バックアップイメージをリカバリする場所を選択します

[元の場所 (Original location)] バックアップイメージを元の場所にリカバリします

[代替の場所 (Alternate location)] バックアップイメージを代替の場所にリカバリします

[インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Create instant access virtualmachine)] バックアップイメージを新しいインスタントアクセス仮想マシンにリカバリしますこのオプションはバックアップイメージにインスタントアクセス機能が

ある場合にのみ利用可能ですp31 の 「インスタントアクセス VM の作成」 を参照してください

[ファイルとフォルダのダウンロード (Download files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードしますこのオプションは

バックアップイメージにインスタントアクセス機能がある場合にのみ利用可能で

すp35 の 「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード」を参照してください

[ファイルとフォルダをリストアする (Restore files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアしますバックアップイメージにインス

タントアクセス機能がある場合にのみこのオプションを利用可能です「p33 の「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア」 を参照してください 」を参照してください

6 [リストア先 (Restore to)]の値を確認します

39第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

デフォルト値は VM のバックアップイメージから取得されます代替の場所にリストアする場合[新しい表示名 (New display name)]に _copy が追加されます

バックアップイメージを元の場所にリカバリする場合デフォルト値を変更できま

せん

代替の場所にリカバリする場合必要に応じてリストア先の値を変更します続

いて[次へ (Next)]をクリックしますESXi サーバーまたはクラスタを変更できない場合に詳細を確認できます

p53 の 「リカバリ先を変更したときに発生したエラー」 を参照してください

7 [リカバリオプション (Recover option)]の値を確認または変更します

リカバリオプションについて詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

宛先に同じ名前の VM が存在する場合に既存の VM を削除しますそのような VM はリカバリの開始前に削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

メモ このオプションを使用するには[資産の上書き (OverwriteAsset)]権限が必要ですこの権限が必要な場合はセキュリティ管理者にお問い合わせください

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますリカバリ後に電源をオ

ンにする (Power onafter recovery)

リカバリの実行に使用するホストを示しますデフォルトではリカバ

リホストはバックアップを実行するホストです

リカバリホスト

(Recovery host)

8 [詳細設定 (Advanced Settings)]の値を確認または変更します

詳細設定について詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

詳細設定

元の BIOS UUID の代わりに新しい BIOS UUID で VM をリストアします

新しい BIOS UUID の作成 (Create a newBIOS UUID)

元のインスタンス UUID の代わりに新しいインスタンス UUID でVM をリストアします

新しいインスタンス

UUID の作成 (Createa new instanceUUID)

40第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

たとえばこのオプションはVM がバックアップされた時にマウントされた ISO ファイルをリストアせずに VM をリストアします

このオプションが無効になっているとDVD ドライブCD-ROM ドライブシリアルポートパラレルポートなどのデバイスの補助情報が

利用できなくなった場合にリカバリが失敗する場合があります

デバイスの補助情報を

削除 (Removebacking informationfor devices)

NIC カードを VM から削除しますネットワークアクセスではリストア済みの VM にはネットワーク構成が必要であることに注意してください

このオプションは次の場合に有効にします

バックアップの作成後に宛先の仮想マシンのネットワーク接続が

変更されている場合

元の仮想マシンがまだ存在しVM の重複によって競合が発生する場合

元のネットワーク構成

を削除 (Removeoriginal networkconfiguration)

元のハードウェアバージョン (4 など) で VM をリストアしますターゲット ESXi サーバーがデフォルトで異なるハードウェアバージョン(78 など) を使用している場合でも元のバージョンが保持されますターゲット ESXi サーバーが仮想マシンのハードウェアバージョンをサポートしていない場合はリストアに失敗する可能性がありま

このオプションが無効の場合リストアされた仮想マシンは ESXi サーバーによって使われるデフォルトのハードウェアバージョンに変換さ

れます

ハードウェアの元の

バージョンを保持する

(Retain originalhardware version)

リストアされる仮想ディスクのフォーマット

元のプロビジョニングで VM の仮想ディスクをリストアします元のプロビジョニング

(Originalprovisioning)

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成します仮想ディスク

容量はディスクが作成されるときに割り当て済みですこのオプショ

ンは入力されたブロックをリストアしますがオンデマンドで空いてい

るブロックをゼロで初期化します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware は Lazy-Zeroedディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thickprovisioning Eager Zeroed)]に自動的に変換します

Lazy Zero をシックプロビジョニング (Thickprovisioning lazyzeroed)

41第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックをリストアしただちに空のブロックをゼロで初期化し

ます (Eager Zeroed)このオプションを使用すると仮想ディスクの作成により時間がかかることがありますただしリストアが SAN で起きた場合Eager Zeroed 機能により vCenter サーバーとのネットワーク通信が減少することによってリストアが高速化されることがあります

Eager Zeroed をシックプロビジョニング

(Thick provisioningeager zeroed)

シン形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックはリストアしますが空いているブロックを初期化した

りコミットしたりはしませんシンプロビジョニングは vmdk ファイルの動的拡張を介してディスク領域を節約しますvmdk ファイルは仮想マシンのデータが必要とする領域より大きくなりません仮想ディスク

のサイズは必要に応じて自動的に増加します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware はシンディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning EagerZeroed)]に自動的に変換します

シンプロビジョニング

トランスポートモード (Transport mode)

バックアップが実行されたときと同じトランスポートモードを使用しま

バックアップに使用す

るトランスポートモード

を使用する (Usetransport mode usedfor backup)

42第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

SANファイバーチャネル (SAN) または iSCSI を介した暗号化されていない転送の場合に指定します

メモ このモードは VMware 仮想ボリューム (VVol) を使用する仮想マシンではサポートされません

HotADD仮想マシンで VMware バックアップホストを実行できますHotAdd トランスポートモードについて詳しくは『NetBackup forVMware 管理者ガイド』を参照してください

メモ VVols を使用する仮想マシンの場合仮想マシンとバックアップホスト(hotadd)の仮想マシンは同じ VVol データストアに存在する必要があります

このトランスポートモードの手順とバックアップホストの VMware仮想マシンへのインストール手順に関してはVMware のマニュアルを参照してください

LANネットワークを介して仮想ディスクのデータを転送します

NBDNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化されていない転送の

場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャ

ネルを介した転送よりも低速です

NBDSSLNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化転送 (SSL) の場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャネル

を介した転送よりも低速です

選択したトランスポート

モードを次の順序で試

行してください(Trythe selectedtransport modes inthe following order)

9 [リカバリ前チェック (Pre-recovery check)]をクリックします

NetBackup でクレデンシャルが検証されパスと接続が適切かどうかが確認されますさらにデータストアやデータストアクラスタに利用可能な容量があるかどうかな

どその他の要件についても確認されますリカバリ前チェックについて詳しくは

『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

10 エラーが見つかった場合は解決します

エラーは無視できますただしその場合はリカバリが失敗する場合があります

11 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします

ジョブの進捗を監視するには[リストアアクティビティ (Restore activity)]タブをクリックします特定のジョブを選択するとその詳細が表示されます

リカバリの状態コードについて詳しくはNetBackup 管理者に問い合わせるか『NetBackup 状態コードリファレンスガイド』を参照してください

43第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについてVeritas はNetBackup 82 以降で VMware エージェントレスリストアを導入していますエージェントレスリストアを使用するとNetBackup クライアントがインストールされていない仮想マシンに個々のファイルとフォルダをリストアできますVxUpdate を使用してNetBackup で仮想マシンにリカバリツールを配備しファイルやフォルダをリストアして必要なクリーンアップを実行できますファイルをリカバリするターゲット仮想マシンに

NetBackup が接続する必要はありませんすべてのリカバリが VMware vSphereManagement API を使用して ESX Server 経由で処理されます

エージェントレスリストア処理の概要

1 NetBackup マスターサーバーで NetBackup Web UI または Agentless RecoveryAPI から入力を受け取りますこの入力にはリストアするファイルとフォルダに加えターゲット仮想マシンの VMware 認証クレデンシャルが含まれますこれらのクレデンシャルには管理者またはスーパーユーザーの権限が必要です

2 要求されたデータがマスターサーバーからリストアホストに送信されます

3 リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリストアホストにあるかどうかが確認されます必要なパッケージがない場合リストアホストは VxUpdateを使用してマスターサーバーからパッケージをダウンロードします

4 リストアホストはvSphere Management API を使用して仮想マシンにリカバリツールをプッシュします

5 ユーザーが選択したファイルとフォルダを含むデータストリームが一時仮想マシンに

関連付けられている vmdk でステージングされますVeritas がエージェントレスリストア用の一時仮想マシンを作成します

6 NetBackup によって一時仮想マシンに作成された vmdk がターゲット仮想マシンに接続されます

7 リカバリツールが起動されファイルとフォルダがリカバリされます

8 NetBackup で必要なクリーンアップが実行されます処理の一環で作成された一時的なファイルとオブジェクトがすべて削除されます削除されるオブジェクトには

リカバリツール一時仮想マシンステージング vmdk があります

9 これでジョブは完了です

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

前提条件 仮想マシンのエージェントレスリカバリを実行するすべてのプラットフォーム用の

VxUpdate パッケージを用意する必要があります

44第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアについて

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 7: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

作業負荷管理者はSLO を満たす保護計画に資産をサブスクライブし保護状態を監視し仮想マシンのセルフサービスリカバリを実行できますWeb UI は次の作業負荷をサポートします

クラウド

Red Hat Virtualization (RHV)

VMware

使用状況レポートはマスターサーバー上のバックアップデータのサイズを追跡しま

すまたVeritas Smart Meter に簡単に接続してNetBackup ライセンスを表示および管理できます

NetBackup Web UI のアクセス制御NetBackup では役割ベースのアクセス制御を使用して Web UI へのアクセス権を付与しますこのアクセス制御にはユーザーが実行できるタスクとユーザーが表示およ

び管理できる資産が含まれていますアクセス制御はアクセスルールを通じて実行され

ます

アクセスルールはユーザーまたはユーザーグループに役割とオブジェクトグルー

プを関連付けます役割はユーザーが持つアクセス権を定義しますオブジェクト

グループではユーザーがアクセスできる資産と NetBackup オブジェクトを定義します単一のユーザーまたはグループに複数のアクセスルールを作成できユーザー

アクセスを完全かつ柔軟にカスタマイズできます

NetBackup にはデフォルトの役割が 3 つ用意されていますユーザーのニーズに最も適した役割を選択するかそのユーザーの要件を満たすためのカスタムの役割

を作成します

オブジェクトグループを使用して資産やアプリケーションサーバーのグループを定

義したりユーザーが表示または管理できる保護計画を示しますたとえば特定の

VMware アプリケーションサーバーを使用してオブジェクトグループを作成してVMware 管理者向けアクセス権を付与できますVMware 管理者が VMware 資産を保護するために選択できる特定の保護計画をオブジェクトグループに追加するこ

ともできます

RBAC はWeb UI と API でのみ利用可能ですNetBackup のその他のアクセス制御方法は拡張監査 (EA) を除いてWeb UI とAPI ではサポートされませんNetBackup アクセス制御 (NBAC) が有効な場合はWeb UI を使用できません

NetBackup ジョブおよびイベントの監視NetBackup Web UI を使用するとセキュリティ管理者やバックアップ管理者はより簡単に NetBackup 操作とイベントを監視し注意が必要な問題を特定できます

NetBackup セキュリティ管理者はダッシュボードを使用してセキュリティ証明書や監査イベントの状態を参照できます

7第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要NetBackup Web ユーザーインターフェースについて

バックアップ管理者はダッシュボードを使用することでNetBackup ジョブの状態を参照できますジョブが失敗したときに通知を受信するために電子メール通知を構

成することもできますNetBackup では受信電子メールを受け取ることができる任意のチケットシステムをサポートします

保護計画 スケジュールストレージおよびストレージオプションを一元的に構成する場所

保護計画には次の利点があります

バックアップのスケジュールに加えて保護計画にはレプリケーションと長期保持の

スケジュールも含めることができます

オンプレミスストレージまたはスナップショットストレージを簡単に選択できます

利用可能なストレージから選択するときにそのストレージで利用可能な追加機能を

確認できます

バックアップ管理者は保護計画を作成して管理しますつまりバックアップのスケ

ジュールとストレージの責任を負います

作業負荷管理者は主に資産またはインテリジェントグループを保護するための保護

計画を選択しますただしバックアップ管理者は必要に応じて保護計画に資産を

サブスクライブすることもできます

セルフサービスリカバリ

NetBackup Web UI はVM のリカバリを簡略化しますVMware の場合インスタントアクセス機能を使用してVM のスナップショットをマウントしそのファイルにすぐにアクセスできますファイルをローカルホストにダウンロードしたりファイルを元の VM にリストアしたりできます

用語次の表では新しい Web ユーザーインターフェースで導入された概念と用語について説明します

表 1-1 Web ユーザーインターフェースの用語および概念

定義用語

RBAC はユーザーまたはユーザーグループ役割またはアクセス権ユーザーまたはユーザーグループがアクセスできるオブジェクト

グループを定義しますユーザーまたはグループには複数のアクセ

スルールを設定できます

アクセスルール

8第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要用語

定義用語

NetBackup とNetBackup Web UI を含むすべてのインターフェースに対する完全なアクセス権を持つユーザーですルート管理者

拡張監査のすべてのユーザーはNetBackup に対して完全なアクセス権を持ちますNetBackup Web UI の各ガイドではNetBackup管理者という用語はNetBackup への完全なアクセス権を持つユーザーも指しますが通常は NetBackup 管理コンソールのユーザーを指します

「役割」も参照してください

管理者

「インテリジェントグループ」を参照してください資産グループ

物理クライアント仮想マシンデータベースアプリケーションなどの

保護対象データです

資産

NetBackup Web UI ではレガシーポリシーが資産を保護することを示しますレガシーポリシーはNetBackup 管理コンソールで作成します

従来のポリシー

NetBackup 以外のあらゆる CA から発行されたセキュリティ証明書外部証明書

指定した条件 (クエリー) に基づいてNetBackup が保護対象資産を自動的に選択することを可能にしますインテリジェントグループ

は本番環境の変更が含まれるように自動的に最新の状態に維持

されますこれらのグループは資産グループとも呼ばれます

VMware と RHV の場合[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]タブにこれらのグループが表示されます

インテリジェントグループ

NetBackup バックアップイメージから作成したインスタントアクセス VMは瞬時に利用可能になるためほぼゼロのリカバリ時間目標を達成

できますNetBackup は仮想マシンのスナップショットをバックアップストレージデバイスに直接マウントするためESXi ホストまたはクラスタはスナップショットを通常の仮想マシンとして扱えます

インスタントアクセス

RBAC の場合ユーザーがアクセスすることを許可された資産のコレクション保護計画サーバーその他のリソースを指します

オブジェクトグループ

NetBackup CA から発行されたセキュリティ証明書NetBackup 証明書

保護計画はバックアップを実行するタイミングバックアップの保持

期間使用するストレージ形式を定義します保護計画を設定したら

資産を保護計画にサブスクライブできます

保護計画

9第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要用語

定義用語

役割ベースのアクセス制御です管理者はRBAC で構成されているアクセスルールを通じてNetBackup Web UI へのアクセスを委任または制限できます

注意 RBAC で構成したルールはNetBackup 管理コンソールまたは CLI へのアクセスを制御しませんWeb UI はNetBackup アクセス制御 (NBAC) ではサポートされておらずNBAC が有効になっている場合は使用できません

RBAC

RBAC の場合ユーザーが持つことができる権限を定義しますNetBackup にはシステム定義の役割が 3 つありユーザーがセキュリティ保護計画バックアップを管理したり作業負荷資産を管理し

たりすることを可能にします

役割

データのバックアップレプリケートまたは複製 (長期保持用) 対象となるストレージですクラウドの作業負荷に対してはスナップショッ

トストレージが使用されます

ストレージ

資産または資産グループを保護する保護計画を選択する処理です

関連付けられた資産は計画のスケジュールとストレージの設定に

従って保護されますWeb UI ではサブスクライブを「保護の追加」とも表記します

サブスクライブ保護計画

に対して

サブスクライブ解除は保護を解除する処理または計画から資産や

資産グループを削除する処理を指します

保護計画からサブスクライ

ブ解除する

資産のタイプですたとえばVMwareRHVまたはクラウドです作業負荷 (Workload)

NetBackup Web UI を使用して完了できるエンドツーエンドプロセスですたとえばNetBackup 812 以降ではVMware とクラウドの資産を保護およびリカバリできます

ワークフロー

NetBackup Web UI へのサインイン権限を持つユーザーはNetBackup Web UI を使用してNetBackup マスターサーバーに Web ブラウザからサインインできます利用可能なサインインオプションは次のとおりです

「ユーザー名とパスワードでサインインする」

「証明書またはスマートカードでサインインする」

ユーザー名とパスワードでサインインする

権限を持つユーザーである場合はNetBackup Web UI にサインインできます詳しくはNetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

10第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要NetBackup Web UI へのサインイン

NetBackup Web UI を使用してNetBackup マスターサーバーにサインインするには

1 Web ブラウザを開き次の URL に移動します

httpsmasterserverwebuilogin

masterserver はサインインする NetBackup マスターサーバーのホスト名またはIP アドレスです

2 クレデンシャルを入力して[サインイン (Sign in)]をクリックします

次に例を示します

例使用する形式ユーザーの種類

rootusernameローカルユーザー

WINDOWSyenAdministratorDOMAINyenusernameドメインユーザー

証明書またはスマートカードでサインインする

権限を持つユーザーである場合はスマートカードまたはデジタル証明書を使用して

NetBackup Web UI にサインインできます詳しくはNetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

スマートカードにないデジタル証明書を使用するにはまずブラウザの証明書マネージャ

に証明書をアップロードする必要があります詳しくはブラウザのマニュアルで手順を参

照するか証明書管理者にお問い合わせください

証明書またはスマートカードでサインインするには

1 Web ブラウザを開き次の URL に移動します

httpsmasterserverwebuilogin

masterserver はサインインする NetBackup マスターサーバーのホスト名またはIP アドレスです

2 [証明書またはスマートカードでサインイン (Sign in with certificate or smart card)]をクリックします

3 ブラウザにプロンプトが表示されたら証明書を選択します

11第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要NetBackup Web UI へのサインイン

VMware サーバーの管理この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーの追加

VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新

VMware サーバーの参照

VMware サーバーの削除

インテリジェント VM グループの作成

インテリジェント VM グループの削除

VMware アクセスホストの追加

VMware アクセスホストの削除

VMware サーバーの資産の手動での検出

NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

VMware サーバーの追加ここではVMware サーバーとそのクレデンシャルを追加する手順を示します

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

2

VMware サーバーとそのクレデンシャルを追加するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセスできる vCenter サーバーと ESXi サーバーが表示されます

2 [+ 追加 (+ Add)]をクリックしてサーバーを追加します

3 サーバー形式を選択しホスト名とクレデンシャルを入力します

4 [検証用バックアップホスト (Backup host for validation)]を選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検

出の実行に加えてクレデンシャルの検証にもその情報が使用されます検出の場

合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

5 接続に使用する[ポート (Port)]番号を指定します

VMware サーバーでデフォルトのポート番号が変更されていない場合ポートの指定は不要です異なるポートを使用するように VMware サーバーが構成されている場合そのポート番号を指定してください

6 [保存 (Save)]をクリックします

重要

サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenterまたは ESXi サーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVALオプション」 を参照してください

7 別の VMware サーバーの NetBackup クレデンシャルを入力するには[+ 追加 (+Add)]をクリックします

発生する可能性がある問題のトラブルシューティングについては次の情報を参照してく

ださい

p48 の 「VMware サーバーを追加するときに発生するエラー」 を参照してください

13第 2 章 VMware サーバーの管理VMware サーバーの追加

p48 の 「VMware サーバーを参照するときに発生するエラー」 を参照してください

p49 の 「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」 を参照してください

VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新

メモ これらの手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

VMware のクレデンシャルを検証するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

2 1 つのサーバーのクレデンシャルを検証するにはその VMware サーバーを特定して選択します複数のサーバーのクレデンシャルを同時に検証するにはそれら

の VMware サーバーを特定して選択します次に該当するサーバーの行で[検証 (Validate)]をクリックします

選択した VMware サーバーの現在のクレデンシャルが NetBackup で検証されます

クレデンシャルが有効でない場合[クレデンシャル (Credentials)]に[無効 (Invalid)]と表示されますVMware サーバーのクレデンシャルを更新するには次の手順を実行します

VMware サーバーのクレデンシャルを更新するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択します

14第 2 章 VMware サーバーの管理VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新

4 クレデンシャルを必要に応じて更新します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検

出の実行に加えてクレデンシャルの検証にもその情報が使用されます検出の場

合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

5 [保存 (Save)]をクリックします

選択した VMware サーバーの更新後のクレデンシャルが NetBackup で検証されます

VMware サーバーの参照vCenter Server とスタンドアロンの ESXi サーバーを参照してVM を特定し保護計画やリカバリポイントなどの詳細を表示できます

VMware サーバーを参照するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [VMware サーバー (VMware Servers)]をクリックして検索を開始します

リストにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が含まれます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが正常に検出されたかどうかも確認できます

サーバーを見つけるには検索フィールドに文字列を入力します

3 サーバーをクリックしてドリルダウンを開始します

上向き矢印をクリックするとより高いレベルに移動して戻れます

4 VM をクリックすると保護状態リカバリポイントリストアアクティビティが表示されます

5 計画に VM をサブスクライブするには[保護の追加 (Add protection)]をクリックします

VMware サーバーの削除ここではVMware サーバーを削除する手順を示します

15第 2 章 VMware サーバーの管理VMware サーバーの参照

VMware サーバーを削除するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が表示されます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが最後にいつ検出されたかも確認できます

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にある処理メニューで[削除 (Delete)]を選択します

メモ VMware サーバーを削除するとそのサーバーに関連付けられているすべての仮想マシンの保護が行われなくなります既存のバックアップイメージのリカバリは

引き続き可能ですがこのサーバーへの VM のバックアップは失敗します

4 VMware サーバーを削除してもよいことを確認したら[削除 (Delete)]をクリックします

インテリジェント VM グループの作成クエリーと呼ばれるフィルタのセットに基づいてインテリジェント VM グループを作成できますNetBackup はクエリーに基づいて自動的に仮想マシンを選択しそれらをグループに追加しますその後グループに保護を適用できますインテリジェントグルー

プではVM 環境内の変更が自動的に反映されるためグループ内の VM のリストを手動で修正する必要がないことに注意してください

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

インテリジェント VM グループを作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [インテリジェント VM グループ (Intelligent VM groups)]タブ[追加 (Add)]の順にクリックします

3 グループの名前と説明を入力します

4 適切な VMware サーバーを選択します

5 次のいずれかを実行します

[すべての VM を含める (Include all VMs)]を選択しますこのオプションではデフォルトクエリーを使用して保護計画の実行時に vCenterまたは ESXi に現在あるすべての VM をバックアップ対象として選択します

16第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

特定の条件を満たす VM のみを選択するには独自のクエリーを作成するために[条件の追加 (Add condition)]をクリックします

6 条件を追加するにはドロップダウンを使用してキーワードとオペレータを選択して

値を入力します

この手順の後にオプションについて説明します「インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション」

以下がクエリーの例です

この例のクエリーは表示名に prod が含まれるすべての VM をグループに追加します

クエリーの効果を変更するには[+ 条件 (Condition)]をクリックし[AND]または[OR]をクリックしたらキーワードオペレータおよび条件の値を選択します次に例を示します

この例ではAND を使用してクエリーの範囲を絞り込みます表示名に prod が含まれeng という名前のタグを持つ VM のみが選択されますVM の表示名に prodが含まれずeng という名前のタグがない場合その VM はグループに追加されません

クエリーの範囲を広げるには[OR]を使用します

17第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

この例では[OR]が設定されているためクエリーでグループに次のものが追加されます

表示名に prod が含まれる VM (タグに関係なく)

eng という名前のタグを持つ VM (表示名に関係なく)

必要に応じて条件にサブクエリーを追加することもできます[+ サブクエリー (+Sub-query)]をクリックし[AND]または[OR]をクリックしてからサブクエリーの条件のキーワードオペレータ値を選択します次に例を示します

この例ではサブクエリーを使用してクエリーの範囲をさらに絞り込みます表示名

に prod を含みeng という名前のタグを持つ VM のうちclust で始まるクラスタに含まれている VM のみが選択されます

18第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

7 クエリーをテストするには[プレビュー (Preview)]をクリックします

メモ クエリーベースの選択処理は動的です仮想環境の変更は保護計画の実行時にクエリーが選択する仮想マシンに影響する可能性がありますその結果保護

計画が後で実行された時にクエリーが選択する VM がプレビューに現在表示されているものと同一でなくなる可能性があります

メモ VMware サーバーの VM の検出がVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションに設定された間隔に従って実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)クエリーが選択できる状態になるにはWeb UI が各サーバー上の VM を検出する必要がありますVMware サーバーが Web UI に最近追加された場合その VMは検出されない可能性がありますこのオプションについて詳しくは次の情報を参

照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVALオプション」 を参照してください

VM をすぐに検出する方法については次の情報を参照してください

p22 の 「VMware サーバーの資産の手動での検出」 を参照してください

8 グループを保護計画に追加せずに保存するには[追加 (Add)]をクリックします

保存して保護計画に追加するには[追加と保護 (Add and protect)]をクリックして計画を選択し[保護する (Protect)]をクリックします

メモ [プレビュー (Preview)]をクリックするかグループを保存した場合グループのVM を選択するときにクエリーオプションでは大文字小文字が区別されます[仮想マシン (Virtual machine)]でグループに選択されていない VM をクリックすると[仮想マシングループのメンバー (Member of virtual machine groups)]フィールドは none になります

ただし保護計画にグループを追加したときに保護計画のバックアップが実行され

ると一部のクエリーオプションは大文字と小文字が区別されないものとして扱わ

れますその結果同じ VM がグループに含められてバックアップされる場合があります

各オプションの大文字小文字関連の動作は「「インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション」」を参照してください

19第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション表 2-1 クエリーキーワード

説明キーワード

VM が存在するクラスタ (ESXi サーバーのグループ) の名前

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

クラスタ

データセンターの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

datacenter

データストアの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

datastore

VM の表示名

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

displayName

ESXi サーバーの名前ESXi ホスト名は vCenter Server で定義された名前と一致する必要があります

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

host

VM のタグの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

tag

vSphere Client の VM の DNS 名

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

dnsName

IP アドレスの逆引きから導かれる VM 名

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

hostName

VM のインスタンス UUID

例 501b13c3-52de-9a06-cd9a-ecb23aa975d1

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

instanceUuid

表 2-2 クエリー演算子

説明演算子

文字列の先頭に値が出現する場合に一致します

たとえば入力した値が「box」の場合このオプションは文字列「box_car」と一致しますが「flatbox」とは一致しません

文字列の先頭

(Starts with)

20第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

説明演算子

文字列の末尾に値が出現する場合に一致します

たとえば入力した値が「dev」の場合このオプションは文字列「01dev」と一致しますが「01dev99」または「devOP」とは一致しません

文字列の末尾

(Ends with)

入力した値が文字列のどこにある場合でも一致します

たとえば入力した値が「dev」の場合このオプションは「01dev」「01dev99」「devOP」「development_machine」などの文字列と一致します

次の値を含む

(Contains)

入力した値にのみ一致します

たとえば入力した値が「VMTest27」の場合このオプションは「VMtest27」(大文字小文字が同じ) とは一致しますが「vmtest27」「vmTEST27」または「VMtest28」とは一致しません

=

入力した値と等しくない任意の値と一致します =

インテリジェント VM グループの削除インテリジェント VM グループを削除するには次の手順を使用します

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

インテリジェント VM グループを削除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [インテリジェント VM グループ (Intelligent VM groups)]タブでグループを見つけます

3 グループが保護されていない場合はグループを選択して[削除 (Delete)]をクリックします

4 グループが保護されている場合はグループをクリックしてスクロールダウンし鍵の

記号をクリックして[サブスクライブ解除 (Unsubscribe)]をクリックします

5 [削除]をクリックします

VMware アクセスホストの追加この機能はNetBackup 管理コンソールまたは NetBackup API でのみサポートされます詳しくは『NetBackup 管理者ガイド Vol 1』または SORT の NetBackup API ドキュメントを参照してください

21第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの削除

VMware アクセスホストの削除この機能はNetBackup 管理コンソールまたは NetBackup API でのみサポートされます詳しくは『NetBackup 管理者ガイド Vol 1』または SORT の NetBackup API ドキュメントを参照してください

VMware サーバーの資産の手動での検出ここでは最近追加された資産を表示して保護できるようにVMware サーバーの資産を手動で検出する手順を示します

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenterまたは ESXi サーバーの VM とその他のオブジェクトの自動検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出はVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)このオプションについて詳しくは次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

VMware サーバーの資産を手動で検出するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が表示されます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが最後にいつ検出されたかも確認できます

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にある処理メニューで[検出 (Discover)]を選択します

VMware サーバーのクレデンシャルが無効な場合検出操作に失敗することがありますクレデンシャルを検証および更新する方法については次の情報を参照して

ください

p14 の 「VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新」 を参照してください

VM およびインテリジェント VM グループの保護状態について詳しくは次の情報を参照してください

p30 の 「VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示」 を参照してください

22第 2 章 VMware サーバーの管理VMware アクセスホストの削除

p49 の 「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」 を参照してください

NetBackup サーバーのVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

このオプションはNetBackup が仮想マシンを検出して NetBackup Web UI に表示するためにvCenter Server をスキャンする頻度を制御します

NetBackup による自動検出は最初に前回検出に成功したホストで試行されますそのホストで自動検出に失敗すると次の順序で他のホストで再試行されます

NetBackup マスターサーバー

アクセスホストクライアントプロキシサーバー

メディアサーバー

表 2-3 VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL 情報

説明使用方法

NetBackup マスターサーバー上使用する場所

オプションを表示追加変更するにはnbgetconfig コマンドと nbsetconfig コマンドを使用します

メモ これらのコマンドではNetBackup マスターサーバーの管理者権限が必要です詳しくはNetBackup 管理者にお問い合わせください

このオプションはNetBackup 構成 API でも表示追加変更できます詳しくはSORTの NetBackup API ドキュメントを参照してください

デフォルトは 8 時間です最小値は 5 分で最大値は 1 年です0 に設定すると自動検出がすべての VMware サーバーに対して無効になります

次の形式を使用します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = number of seconds

次に例を示します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = 100000

このエントリは設定ファイルで一度のみ表示されます

メモ このオプションを変更した後NetBackup サービスを停止して再起動しますVM の検出の場合NetBackup Discovery Framework サービスが実行中である必要があります

使用方法

23第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

説明使用方法

NetBackup 管理コンソールまたは Web UI に相当する機能は存在しません管理コンソールの同等のプロパ

ティ

24第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

VM の保護この章では以下の項目について説明しています

VM またはインテリジェント VM グループの保護

資産のカスタム保護の設定

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護次の手順を使用して資産 (VM またはインテリジェント VM グループ) を保護計画にサブスクライブします保護計画に資産をサブスクライブするときに定義済みのバックアッ

プ設定を資産に割り当てますオンデマンド (手動) バックアップを実行するにはNetBackup 管理コンソールへのアクセスが必要ですサポートが必要な場合NetBackup管理者までお問い合わせください

次の要件に注意してください

NetBackup セキュリティ管理者が割り当てた適切な役割ベースのアクセス制御 (RBAC)を使用したVM へのアクセス権が必要です

バックアップ管理者が (RBAC を使用して) アクセス権を付与した保護計画に対するアクセス権が必要です

マスターサーバー上で適切なサービスが実行されておりWeb UI がアクセス可能である必要があります

サポートが必要な場合はバックアップ管理者にお問い合わせください

3

VM または VM グループを保護するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machine)]タブまたは[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]タブでVM または VM グループにチェックマークを付けて[保護の追加 (Add protection)]をクリックします

3 次の保護オプションから選択します

保護計画にサブスクライブする (Subscribe to a protection plan)選択した計画でこの設定を使用するにはこのオプションを選択します計画に

対する変更は自動的に継承されます

カスタム保護 (Custom protection)選択した計画をカスタマイズするにはこのオプションを選択しますすべての計

画と設定をカスタマイズできる訳ではありません選択した計画に対する変更は

選択した資産または資産グループには適用されません

4 保護計画を選択します

VMware 管理者の場合RBAC のアクセス権によって表示される保護計画が決まります利用可能な保護計画のオプションの説明は『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』を参照してください

5 選択した計画に VM または VM グループをサブスクライブするには[保護する(Protect)]をクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]に選択の結果が表示されます

資産のカスタム保護の設定計画のカスタマイズが許可されている場合作業負荷管理者は[カスタム保護 (Customprotection)]保護方式を選択できますこのユーザーは作業負荷の種類に応じてスケジュールストレージ資産のその他のオプションを変更できます資産ではそれぞれ

独自の保護が維持されています保護計画に今後変更を加えても資産には適用されま

せん

保護設定について詳しくは以下を参照してください

『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』

カスタム保護オプション

カスタム保護を使用してユーザーは次のオプションを調整できます

26第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

ユーザーはスケジュールを追加編集または削除できますスケジュール形式スケジュー

ルを実行する頻度このカスタム保護のバックアップを保持する期間を選択できます利用

可能なオプションは資産の作業負荷の種類によって異なります

スケジュールと保持 (Schedulesand retention)

ユーザーはカスタム保護に使用するストレージを選択できますストレージ (Storage)

仮想マシンに代わってバックアップを実行するホスト[Automatic (自動)]を選択するとストレージユニットに基づいてNetBackup にメディアサーバーを選択させることができますまたはユーザーがリストから別のホストを選択できますこれらのホストは環境内のその他の

メディアサーバーかアクセスホストとして構成されているホストです

バックアップに使用するサー

バーまたはホスト (Server orhost to use for backups)

追加のカスタム保護オプション

説明オプション

NetBackup が仮想マシンバックアップの新しいスナップショットを作成する前にスナップショットが見つかったときに NetBackup が適用する処理を指定しますたとえばいずれかのスナップショットが存在する場合バックアップの停止を選択できますスナップショットが自

動的に削除されなければ最終的に仮想マシンのパフォーマンスが低下することがあります

削除されていないスナップショットが存在するとディスク容量不足によりリストアに失敗する

場合があります

スナップショットが存在する場合

は次の処理を実行します(If asnapshot exists perform thefollowing action)

バックアップから除外する仮想ディスクを指定します

p28 の 「バックアップからのディスクの除外」 を参照してください

選択した仮想ディスクをバック

アップから除外 (Excludeselected virtual disks frombackups)

このオプションは仮想マシンの完全バックアップからのアプリケーションデータのリストアを

ユーザーに許可します

Microsoft Exchange Server または Microsoft SharePoint Server の NetBackup 82 アプリケーションデータはNetBackup バックアップアーカイブおよびリストアのインターフェースでリストアする必要がありますMicrosoft SQL Server のデータはNetBackup MS SQLクライアントを使用してリストアする必要があります詳しくはNetBackup データベースエージェントのマニュアルを参照してください

仮想マシンバックアップからの

アプリケーションデータのリスト

アを許可する (Allow therestore of application datafrom virtual machine backups)

デフォルトで仮想マシンの IO は NetBackup がスナップショットを作成する前に静止しますほとんどの場合このデフォルトを使用する必要がありますファイルのアクティビティを

静止しないとスナップショットのデータの一貫性は保証されません静止を無効にすると

一貫性を保つためバックアップデータを分析する必要があります

仮想マシンの静止を有効にす

る (Enable virtual machinequiesce)

バックアップに使用するトランスポートモードまたはデータストアからデータを読み取る方法を

指定しますトランスポートモードについて詳しくは仮想化環境のベンダーのマニュアルを

参照してください

トランスポートモード (Transportmode)

27第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

p29 の 「スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)」 を参照してください

スナップショットの再試行オプ

ション (Snapshot retry options)

バックアップからのディスクの除外仮想ディスクの除外オプションはバックアップのサイズを減らすことができますが使用に

は注意が必要ですこれらは複数の仮想ディスクを備えている仮想マシン専用です

表 3-1 仮想ディスクの除外オプション

説明除外オプション

ブートディスクを再作成する別の手段がある場合にこのオプションを検討します

仮想マシンのブートディスクはバックアップには含まれませんその他のディスクはバックアッ

プされます注 データファイルはリストアされたデータディスクで利用可能ですただしこのバックアップからリストアされる仮想マシンは起動できません

すべてのブートディスク (Allboot disks)

データディスクをバックアップする個別の保護計画がある場合にのみこのオプションを検討

してください

仮想マシンのデータディスクはバックアップに含まれませんブートディスクのみバックアップ

されます注 仮想マシンがバックアップからリストアされるときデータディスクの仮想マシンデータは失われるか不完全になる可能性があります

すべてのデータディスク (Alldata disks)

カスタム属性を使用したバックアップから除外するディスクの制御を VMware 管理者に許可する場合このオプションを使用します

属性には除外するディスクのデバイスコントローラの値をカンマで区切って指定する必要が

ありますたとえばscsi0-0ide0-0sata0-0nvme0-0 などですこの属性のデフォルト値は NB_DISK_EXCLUDE_DISK ですまたは独自の値を選択できます任意の差分バックアップ間でカスタム属性値にディスクを追加するとそれらのディスクは次のバック

アップから除外されます

VMware 管理者はVMware インターフェースを使用して除外するディスクに属性を適用する必要があります『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Web Client ガイド』または『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Client (HTML5) ガイド』を参照してください

カスタム属性に基づいてディス

クを除外する (Exclude disksbased on a custom attribute)

ディスクの仮想デバイスノードを表すディスク形式コントローラLUN を指定して特定のディスクを除外するにはこのオプションを使用します追加のディスクを指定するには[追加

(Add)]をクリックします

任意の差分バックアップ間でコントローラを追加するとそれらのディスクは次のバックアップ

から除外されます

除外する特定のディスク

(Specific disks to beexcluded)

28第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)ほとんどの環境ではスナップショットの再試行オプションのデフォルト値は適切です仮

想マシンのサイズと VMware サーバーの処理負荷に基づいてこれらの設定を調整すると役立つ場合があります

表 3-2 スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)

説明オプション

スナップショットを再試行する回数スナップショットの最大試行回

数 (Maximum number oftimes to retry a snapshot)

スナップショット操作が完了するまでの分単位の時間スナップショットが完了しない場合タ

イムアウトを強制するためにこのオプションで特定の期間を設定します後でスナップショット

を再試行するには[スナップショットを再試行するまでに待機する最長時間 (Maximumlength of time to wait before a snapshot is retried)]設定を使用します

スナップショットの完了までの最

長時間 (Maximum length oftime to complete a snapshot)

スナップショットが再試行されるまでの秒単位の待機時間スナップショットを再試行するま

でに待機する最長時間

(Maximum length of time towait before a snapshot isretried)

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除VM またはインテリジェント VM グループのサブスクライブを保護計画から解除できます資産のサブスクライブが解除されるとバックアップは実行されなくなります

メモ 保護計画から資産のサブスクライブを解除するときにWeb UI で資産に従来のポリシーが表示される可能性がありますこの状況は保護計画に資産がサブスクライブ

されておりその資産に対してバックアップが実行される場合に発生することがあります

資産は有効なバックアップイメージを持ったまま保護計画からサブスクライブ解除され

ますWeb UI には従来のポリシーが表示されますが資産を保護する有効なポリシーがない場合もあります

29第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護を解除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

3 [保護の削除 (Remove protection)][はい (Yes)]の順にクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]で資産が[保護されていません (Not protected)]と表示されます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護に使用される保護計画を表示できます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態を表示するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

[保護 (Protection)]タブは資産がサブスクライブされている計画の詳細を表示します

メモ 資産のバックアップが完了しているにもかかわらず状態が未完了と表示される場合は「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」を参照してください

3 資産が保護されていない場合[保護の追加 (Add protection)]をクリックして保護計画を選択します

p25 の 「 VM またはインテリジェント VM グループの保護」 を参照してください

30第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM のリカバリとインスタントアクセス

この章では以下の項目について説明しています

インスタントアクセス VM の作成

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

VM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについて

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

インスタントアクセス VM の作成NetBackup バックアップイメージからインスタントアクセス VM を作成できます仮想マシンは瞬時に利用可能になるためほぼゼロのリカバリ時間目標を達成できます

NetBackup は仮想マシンのスナップショットをバックアップストレージデバイスに直接マウントするためESXi ホストまたはクラスタはスナップショットを通常の仮想マシンとして扱えます

マウントされた VM のスナップショットはさまざまな目的に使用できます次に例を示します

VM からのファイルのリカバリまたは vmdk ファイルのコピー

パッチのテストなどVM でのテストの実行

4

トラブルシューティングまたはディザスタリカバリ

アプリケーションの検証

メモ このインスタントアクセス機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされますこの機能ではNetBackup バックアップイメージがメディアサーバー重複排除プール (MSDP) ストレージデバイスに格納されることが必要ですインスタントアクセスVM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

インスタントアクセス VM を作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージは各イメージのバックアップタイムスタンプ付きで各行に表示

されます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Createinstant access virtual machine)]の順にクリックします

5 リカバリの設定を確認し必要に応じて変更します

[リカバリオプション (Recovery options)]に注意してください

同じ表示名を持つ VM が宛先にある場合リカバリが始まる前にその VM を削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますプロビジョニング後に

電源をオン (Power onafter provisioning)

VM の作成後に VM の移行を開始しVM の移行の進捗を表示します

メモ NetBackup 812 ストレージサーバーの場合vMotion オプションは有効になっていても使用されません

vMotion の有効化(Enable vMotion)

32第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス VM の作成

6 [作成 (Create)]をクリックします

NetBackup ではVM バックアップイメージのスナップショットを作成しインスタントアクセスマウントポイントを作成しますイメージのスナップショットは[インスタントア

クセス仮想マシン (Instant access virtual machines)]タブに表示されますVM をESXi サーバーの他の VM と同じように使用できるようになりました

7 リストアされた VM について詳しくは[インスタントアクセス仮想マシン (Instantaccess virtual machines)]タブの下にある VM をクリックし[詳細の表示 (Viewdetails)]をクリックします

8 VM での作業が終了したらマウントされている VM のスナップショットを削除するために[削除 (Delete)]をクリックできますVM が ESXi サーバーから削除されます

メモ vMotion を有効にしている場合その処理が正常に完了した後はVM を削除するとマウントされた共有のみが削除されますこの VM は別のデータストアに移行されるためESXi サーバーで VM を引き続き利用できます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをリストアできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダを復元する (Restore files andfolders)]の順にクリックします

NetBackup はバックグラウンドでインスタントアクセスマウントポイントを作成します

33第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

5 ファイルを選択し[リストへの追加 (リストアリストに追加)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

リストアリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサイズ

が表示されます

メモ リストアリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーはシングルファイルリストアのみをサポートしているためリストア処理が失敗します

6 リストアオプションを選択します

すべてを元のディレクトリにリストア (Restore everything to the original directory)

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

すべてを異なるディレクトリにリストア (Restore everything to a different directory)

[リストア用ディレクトリ (Directory for restore)]にリストア先のパスを入力します

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合は[親フォルダのパス(Parent Folder Path)]ではなく[単一ファイルの絶対パス (Single File

Full Path)]に入力します

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]チェックボックスにチェックマークを付けるとすべてのファイルが 1 つのディレクトリにリストアされます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

34第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

7 既存のすべてのファイルを上書きするには[既存のファイルの上書き (Overwriteexisting files)]チェックボックスにチェックマークを付けます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

選択内容の概略が表示されます

8 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックしてファイルをリストアします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをダウンロードできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダのダウンロード (Download filesand folders)]の順にクリックします

35第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

5 ファイルを選択し[ダウンロードリストに追加 (Add to download list)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

ダウンロードリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサ

イズが表示されます

メモ ダウンロードリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーは単一ファイルのダウンロードのみをサポートしているためダウンロード処理が失敗します

6 ダウンロードパッケージの作成が完了したら[ダウンロード (Download)]をクリックします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項インスタントアクセス仮想マシン機能について次の点に注意します

この機能はWeb UI を使用して保護計画から作成されたバックアップコピーまたはNetBackup 管理コンソールで作成された従来のポリシーでサポートされます

この機能はNetBackup の VMware ポリシー形式のみをサポートしますWeb UIの保護計画で使用されるポリシー形式についてはバックアップ管理者にお問い合

わせください

この機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされます

この機能ではメディアサーバー重複排除プール (MSDP) メディアサーバー上の同時マウントポイントが 50 個に制限されます

デフォルトではvSphere はESXi サーバーあたりに最大で 8 つの NFS マウントを許可しますNetBackup では作成するインスタントアクセス VM それぞれにNFS

36第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

マウントが必要であることに注意してくださいNFS マウントを解除するには使用し終わったインスタントアクセス VM を削除しますESXi ホストの NFS の制限に達した場合に別のインスタントアクセス VM を作成しようとするとその試みは失敗しますESXi サーバーあたりの NFS マウントの最大数を増やすには次の VMware の記事を参照してくださいhttpskbvmwarecomsarticle2239

この機能では独立したディスクを備えた VM のバックアップをサポートしていませんVMware では永続的なディスクでも非永続的なディスクでもVM 内の独立したディスクのスナップショットをサポートしていませんその結果独立したディスクはバック

アップされません

独立したディスクと NetBackup について詳しくは次の記事を参照してくださいhttpswwwveritascomdocs000081966

この機能はバックアップから除外されたディスクを持つ VM をサポートしていませんNetBackup ポリシーの[ディスクを除外 (Exclude Disks)]タブで[除外したディスクはありません (No disks excluded)]オプションを選択する必要があります

raw デバイスマッピングモード (RDM) または永続モードのディスクがある VM はこの機能ではサポートされません

Windows のシングルファイルリストアでReFS ファイルシステムはサポートされません

インスタントアクセス仮想マシンを使用した VM 作成に使用される ESXi サーバーのバージョンはVM のバックアップイメージを含む ESXi サーバーのバージョンと同じかそれより新しい必要があります

[ダウンロード (Download)]オプションを使用した単一ファイルのダウンロードの場合NetBackup Web UI ではマスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用するのと同じ名前または IP アドレスを持つメディアサーバーにアクセスできる必要がありますp50 の 「インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー」 を参照してください

メディアサーバーのアプライアンスがサードパーティの証明書を使用する場合この

機能を使用する前にNetBackup マスターサーバーで特定の構成を作成する必要があります

詳しくは次の場所から入手可能な『NetBackup Appliance セキュリティガイド』でサードパーティの証明書に関するセクションとサードパーティの SSL 証明書の実装に関するセクションを参照してください

httpswwwveritascomdocsDOC5332

この機能では異なるボリュームパーティションディスクにある複数のファイルやフォ

ルダのリストアはサポートされません

複数のファイルまたはフォルダを Windows VM にリストアする場合はWindows 管理者アカウントのクレデンシャルを使用します

37第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

一部の ACL エントリはリストアされたファイルに含まれませんこれらのユーザーまたはグループの ACL エントリはリストアできないためですたとえばTrustedInstallersすべてのアプリケーションパッケージが該当します

インスタントアクセス機能はWindows 10 のコンパクトオペレーティングシステムをサポートしていませんオペレーティングシステムが圧縮されているかどうかを確認する

にはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosquery を実行します圧縮を無効にするにはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosnever を実行しますこれによってVM のバックアップにインスタントアクセス機能を使用できます

ファイルとフォルダをリストアするにはターゲット VM がスリープまたは休止モードではなく通常の状態である必要があります

5-minutes-alive-session のしきい値はアプライアンスの Web サーバー NGINXで定義されますダウンロード用に選択されたファイルとフォルダはこのしきい値内

で圧縮されダウンロードされる必要があります

インスタントアクセス仮想マシンを作成するには仮想マシンが作成される VMwareデータセンターへの読み取りおよび書き込みアクセスが必要です

複数のコピーが存在するバックアップイメージがありそれらのコピーはすべてインス

タントアクセス機能を備えていますレプリケーション中にインスタントアクセス機能を

保持するにはレプリケーションに最初のコピーのみを選択する必要がありますたと

えばイメージ 1 というバックアップイメージがありコピー Aコピー Bコピー Cコピー D の 4 つのコピーが存在するとしますレプリケーションでインスタントアクセス機能を保持するにはコピー A のみを使用する必要があります

VM のリカバリバックアップされたときに VM が存在していた元の場所または別の場所に VM をリカバリできますバックアップイメージのデフォルトのコピーからのリカバリに加え別のコピーが

ある場合はそのコピーからもリカバリできますデフォルトのコピーはプライマリコピーとも

呼ばれます

VM をリカバリするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックします左側のカレンダービューでバックアップが発生した日付を選択します

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

38第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

4 リカバリするイメージについて次のいずれかのイメージリカバリオプションを選択し

ます

リカバリ (Recover)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが 1 つだけある場合に表示されます

デフォルトのコピーからリカバリ (Recover from default copy)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが複数ある場合に表示されます

nn 個のコピー (nn copies)バックアップイメージのデフォルトのコピーまたは別のコピーからリカバリします

NetBackup では同じバックアップイメージのコピーを最大 10 個まで保持できますこのオプションを選択すると利用可能なすべてのコピーが表示されます

それぞれのコピーについて[ストレージ名 (Storage name)][ストレージサーバー (Storage Server)][ストレージサーバー形式 (Storage server type)]が表示されますリカバリするコピーに対応する[リカバリ (Recover)]をクリックします

5 バックアップイメージをリカバリする場所を選択します

[元の場所 (Original location)] バックアップイメージを元の場所にリカバリします

[代替の場所 (Alternate location)] バックアップイメージを代替の場所にリカバリします

[インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Create instant access virtualmachine)] バックアップイメージを新しいインスタントアクセス仮想マシンにリカバリしますこのオプションはバックアップイメージにインスタントアクセス機能が

ある場合にのみ利用可能ですp31 の 「インスタントアクセス VM の作成」 を参照してください

[ファイルとフォルダのダウンロード (Download files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードしますこのオプションは

バックアップイメージにインスタントアクセス機能がある場合にのみ利用可能で

すp35 の 「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード」を参照してください

[ファイルとフォルダをリストアする (Restore files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアしますバックアップイメージにインス

タントアクセス機能がある場合にのみこのオプションを利用可能です「p33 の「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア」 を参照してください 」を参照してください

6 [リストア先 (Restore to)]の値を確認します

39第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

デフォルト値は VM のバックアップイメージから取得されます代替の場所にリストアする場合[新しい表示名 (New display name)]に _copy が追加されます

バックアップイメージを元の場所にリカバリする場合デフォルト値を変更できま

せん

代替の場所にリカバリする場合必要に応じてリストア先の値を変更します続

いて[次へ (Next)]をクリックしますESXi サーバーまたはクラスタを変更できない場合に詳細を確認できます

p53 の 「リカバリ先を変更したときに発生したエラー」 を参照してください

7 [リカバリオプション (Recover option)]の値を確認または変更します

リカバリオプションについて詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

宛先に同じ名前の VM が存在する場合に既存の VM を削除しますそのような VM はリカバリの開始前に削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

メモ このオプションを使用するには[資産の上書き (OverwriteAsset)]権限が必要ですこの権限が必要な場合はセキュリティ管理者にお問い合わせください

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますリカバリ後に電源をオ

ンにする (Power onafter recovery)

リカバリの実行に使用するホストを示しますデフォルトではリカバ

リホストはバックアップを実行するホストです

リカバリホスト

(Recovery host)

8 [詳細設定 (Advanced Settings)]の値を確認または変更します

詳細設定について詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

詳細設定

元の BIOS UUID の代わりに新しい BIOS UUID で VM をリストアします

新しい BIOS UUID の作成 (Create a newBIOS UUID)

元のインスタンス UUID の代わりに新しいインスタンス UUID でVM をリストアします

新しいインスタンス

UUID の作成 (Createa new instanceUUID)

40第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

たとえばこのオプションはVM がバックアップされた時にマウントされた ISO ファイルをリストアせずに VM をリストアします

このオプションが無効になっているとDVD ドライブCD-ROM ドライブシリアルポートパラレルポートなどのデバイスの補助情報が

利用できなくなった場合にリカバリが失敗する場合があります

デバイスの補助情報を

削除 (Removebacking informationfor devices)

NIC カードを VM から削除しますネットワークアクセスではリストア済みの VM にはネットワーク構成が必要であることに注意してください

このオプションは次の場合に有効にします

バックアップの作成後に宛先の仮想マシンのネットワーク接続が

変更されている場合

元の仮想マシンがまだ存在しVM の重複によって競合が発生する場合

元のネットワーク構成

を削除 (Removeoriginal networkconfiguration)

元のハードウェアバージョン (4 など) で VM をリストアしますターゲット ESXi サーバーがデフォルトで異なるハードウェアバージョン(78 など) を使用している場合でも元のバージョンが保持されますターゲット ESXi サーバーが仮想マシンのハードウェアバージョンをサポートしていない場合はリストアに失敗する可能性がありま

このオプションが無効の場合リストアされた仮想マシンは ESXi サーバーによって使われるデフォルトのハードウェアバージョンに変換さ

れます

ハードウェアの元の

バージョンを保持する

(Retain originalhardware version)

リストアされる仮想ディスクのフォーマット

元のプロビジョニングで VM の仮想ディスクをリストアします元のプロビジョニング

(Originalprovisioning)

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成します仮想ディスク

容量はディスクが作成されるときに割り当て済みですこのオプショ

ンは入力されたブロックをリストアしますがオンデマンドで空いてい

るブロックをゼロで初期化します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware は Lazy-Zeroedディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thickprovisioning Eager Zeroed)]に自動的に変換します

Lazy Zero をシックプロビジョニング (Thickprovisioning lazyzeroed)

41第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックをリストアしただちに空のブロックをゼロで初期化し

ます (Eager Zeroed)このオプションを使用すると仮想ディスクの作成により時間がかかることがありますただしリストアが SAN で起きた場合Eager Zeroed 機能により vCenter サーバーとのネットワーク通信が減少することによってリストアが高速化されることがあります

Eager Zeroed をシックプロビジョニング

(Thick provisioningeager zeroed)

シン形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックはリストアしますが空いているブロックを初期化した

りコミットしたりはしませんシンプロビジョニングは vmdk ファイルの動的拡張を介してディスク領域を節約しますvmdk ファイルは仮想マシンのデータが必要とする領域より大きくなりません仮想ディスク

のサイズは必要に応じて自動的に増加します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware はシンディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning EagerZeroed)]に自動的に変換します

シンプロビジョニング

トランスポートモード (Transport mode)

バックアップが実行されたときと同じトランスポートモードを使用しま

バックアップに使用す

るトランスポートモード

を使用する (Usetransport mode usedfor backup)

42第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

SANファイバーチャネル (SAN) または iSCSI を介した暗号化されていない転送の場合に指定します

メモ このモードは VMware 仮想ボリューム (VVol) を使用する仮想マシンではサポートされません

HotADD仮想マシンで VMware バックアップホストを実行できますHotAdd トランスポートモードについて詳しくは『NetBackup forVMware 管理者ガイド』を参照してください

メモ VVols を使用する仮想マシンの場合仮想マシンとバックアップホスト(hotadd)の仮想マシンは同じ VVol データストアに存在する必要があります

このトランスポートモードの手順とバックアップホストの VMware仮想マシンへのインストール手順に関してはVMware のマニュアルを参照してください

LANネットワークを介して仮想ディスクのデータを転送します

NBDNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化されていない転送の

場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャ

ネルを介した転送よりも低速です

NBDSSLNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化転送 (SSL) の場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャネル

を介した転送よりも低速です

選択したトランスポート

モードを次の順序で試

行してください(Trythe selectedtransport modes inthe following order)

9 [リカバリ前チェック (Pre-recovery check)]をクリックします

NetBackup でクレデンシャルが検証されパスと接続が適切かどうかが確認されますさらにデータストアやデータストアクラスタに利用可能な容量があるかどうかな

どその他の要件についても確認されますリカバリ前チェックについて詳しくは

『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

10 エラーが見つかった場合は解決します

エラーは無視できますただしその場合はリカバリが失敗する場合があります

11 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします

ジョブの進捗を監視するには[リストアアクティビティ (Restore activity)]タブをクリックします特定のジョブを選択するとその詳細が表示されます

リカバリの状態コードについて詳しくはNetBackup 管理者に問い合わせるか『NetBackup 状態コードリファレンスガイド』を参照してください

43第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについてVeritas はNetBackup 82 以降で VMware エージェントレスリストアを導入していますエージェントレスリストアを使用するとNetBackup クライアントがインストールされていない仮想マシンに個々のファイルとフォルダをリストアできますVxUpdate を使用してNetBackup で仮想マシンにリカバリツールを配備しファイルやフォルダをリストアして必要なクリーンアップを実行できますファイルをリカバリするターゲット仮想マシンに

NetBackup が接続する必要はありませんすべてのリカバリが VMware vSphereManagement API を使用して ESX Server 経由で処理されます

エージェントレスリストア処理の概要

1 NetBackup マスターサーバーで NetBackup Web UI または Agentless RecoveryAPI から入力を受け取りますこの入力にはリストアするファイルとフォルダに加えターゲット仮想マシンの VMware 認証クレデンシャルが含まれますこれらのクレデンシャルには管理者またはスーパーユーザーの権限が必要です

2 要求されたデータがマスターサーバーからリストアホストに送信されます

3 リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリストアホストにあるかどうかが確認されます必要なパッケージがない場合リストアホストは VxUpdateを使用してマスターサーバーからパッケージをダウンロードします

4 リストアホストはvSphere Management API を使用して仮想マシンにリカバリツールをプッシュします

5 ユーザーが選択したファイルとフォルダを含むデータストリームが一時仮想マシンに

関連付けられている vmdk でステージングされますVeritas がエージェントレスリストア用の一時仮想マシンを作成します

6 NetBackup によって一時仮想マシンに作成された vmdk がターゲット仮想マシンに接続されます

7 リカバリツールが起動されファイルとフォルダがリカバリされます

8 NetBackup で必要なクリーンアップが実行されます処理の一環で作成された一時的なファイルとオブジェクトがすべて削除されます削除されるオブジェクトには

リカバリツール一時仮想マシンステージング vmdk があります

9 これでジョブは完了です

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

前提条件 仮想マシンのエージェントレスリカバリを実行するすべてのプラットフォーム用の

VxUpdate パッケージを用意する必要があります

44第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアについて

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 8: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

バックアップ管理者はダッシュボードを使用することでNetBackup ジョブの状態を参照できますジョブが失敗したときに通知を受信するために電子メール通知を構

成することもできますNetBackup では受信電子メールを受け取ることができる任意のチケットシステムをサポートします

保護計画 スケジュールストレージおよびストレージオプションを一元的に構成する場所

保護計画には次の利点があります

バックアップのスケジュールに加えて保護計画にはレプリケーションと長期保持の

スケジュールも含めることができます

オンプレミスストレージまたはスナップショットストレージを簡単に選択できます

利用可能なストレージから選択するときにそのストレージで利用可能な追加機能を

確認できます

バックアップ管理者は保護計画を作成して管理しますつまりバックアップのスケ

ジュールとストレージの責任を負います

作業負荷管理者は主に資産またはインテリジェントグループを保護するための保護

計画を選択しますただしバックアップ管理者は必要に応じて保護計画に資産を

サブスクライブすることもできます

セルフサービスリカバリ

NetBackup Web UI はVM のリカバリを簡略化しますVMware の場合インスタントアクセス機能を使用してVM のスナップショットをマウントしそのファイルにすぐにアクセスできますファイルをローカルホストにダウンロードしたりファイルを元の VM にリストアしたりできます

用語次の表では新しい Web ユーザーインターフェースで導入された概念と用語について説明します

表 1-1 Web ユーザーインターフェースの用語および概念

定義用語

RBAC はユーザーまたはユーザーグループ役割またはアクセス権ユーザーまたはユーザーグループがアクセスできるオブジェクト

グループを定義しますユーザーまたはグループには複数のアクセ

スルールを設定できます

アクセスルール

8第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要用語

定義用語

NetBackup とNetBackup Web UI を含むすべてのインターフェースに対する完全なアクセス権を持つユーザーですルート管理者

拡張監査のすべてのユーザーはNetBackup に対して完全なアクセス権を持ちますNetBackup Web UI の各ガイドではNetBackup管理者という用語はNetBackup への完全なアクセス権を持つユーザーも指しますが通常は NetBackup 管理コンソールのユーザーを指します

「役割」も参照してください

管理者

「インテリジェントグループ」を参照してください資産グループ

物理クライアント仮想マシンデータベースアプリケーションなどの

保護対象データです

資産

NetBackup Web UI ではレガシーポリシーが資産を保護することを示しますレガシーポリシーはNetBackup 管理コンソールで作成します

従来のポリシー

NetBackup 以外のあらゆる CA から発行されたセキュリティ証明書外部証明書

指定した条件 (クエリー) に基づいてNetBackup が保護対象資産を自動的に選択することを可能にしますインテリジェントグループ

は本番環境の変更が含まれるように自動的に最新の状態に維持

されますこれらのグループは資産グループとも呼ばれます

VMware と RHV の場合[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]タブにこれらのグループが表示されます

インテリジェントグループ

NetBackup バックアップイメージから作成したインスタントアクセス VMは瞬時に利用可能になるためほぼゼロのリカバリ時間目標を達成

できますNetBackup は仮想マシンのスナップショットをバックアップストレージデバイスに直接マウントするためESXi ホストまたはクラスタはスナップショットを通常の仮想マシンとして扱えます

インスタントアクセス

RBAC の場合ユーザーがアクセスすることを許可された資産のコレクション保護計画サーバーその他のリソースを指します

オブジェクトグループ

NetBackup CA から発行されたセキュリティ証明書NetBackup 証明書

保護計画はバックアップを実行するタイミングバックアップの保持

期間使用するストレージ形式を定義します保護計画を設定したら

資産を保護計画にサブスクライブできます

保護計画

9第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要用語

定義用語

役割ベースのアクセス制御です管理者はRBAC で構成されているアクセスルールを通じてNetBackup Web UI へのアクセスを委任または制限できます

注意 RBAC で構成したルールはNetBackup 管理コンソールまたは CLI へのアクセスを制御しませんWeb UI はNetBackup アクセス制御 (NBAC) ではサポートされておらずNBAC が有効になっている場合は使用できません

RBAC

RBAC の場合ユーザーが持つことができる権限を定義しますNetBackup にはシステム定義の役割が 3 つありユーザーがセキュリティ保護計画バックアップを管理したり作業負荷資産を管理し

たりすることを可能にします

役割

データのバックアップレプリケートまたは複製 (長期保持用) 対象となるストレージですクラウドの作業負荷に対してはスナップショッ

トストレージが使用されます

ストレージ

資産または資産グループを保護する保護計画を選択する処理です

関連付けられた資産は計画のスケジュールとストレージの設定に

従って保護されますWeb UI ではサブスクライブを「保護の追加」とも表記します

サブスクライブ保護計画

に対して

サブスクライブ解除は保護を解除する処理または計画から資産や

資産グループを削除する処理を指します

保護計画からサブスクライ

ブ解除する

資産のタイプですたとえばVMwareRHVまたはクラウドです作業負荷 (Workload)

NetBackup Web UI を使用して完了できるエンドツーエンドプロセスですたとえばNetBackup 812 以降ではVMware とクラウドの資産を保護およびリカバリできます

ワークフロー

NetBackup Web UI へのサインイン権限を持つユーザーはNetBackup Web UI を使用してNetBackup マスターサーバーに Web ブラウザからサインインできます利用可能なサインインオプションは次のとおりです

「ユーザー名とパスワードでサインインする」

「証明書またはスマートカードでサインインする」

ユーザー名とパスワードでサインインする

権限を持つユーザーである場合はNetBackup Web UI にサインインできます詳しくはNetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

10第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要NetBackup Web UI へのサインイン

NetBackup Web UI を使用してNetBackup マスターサーバーにサインインするには

1 Web ブラウザを開き次の URL に移動します

httpsmasterserverwebuilogin

masterserver はサインインする NetBackup マスターサーバーのホスト名またはIP アドレスです

2 クレデンシャルを入力して[サインイン (Sign in)]をクリックします

次に例を示します

例使用する形式ユーザーの種類

rootusernameローカルユーザー

WINDOWSyenAdministratorDOMAINyenusernameドメインユーザー

証明書またはスマートカードでサインインする

権限を持つユーザーである場合はスマートカードまたはデジタル証明書を使用して

NetBackup Web UI にサインインできます詳しくはNetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

スマートカードにないデジタル証明書を使用するにはまずブラウザの証明書マネージャ

に証明書をアップロードする必要があります詳しくはブラウザのマニュアルで手順を参

照するか証明書管理者にお問い合わせください

証明書またはスマートカードでサインインするには

1 Web ブラウザを開き次の URL に移動します

httpsmasterserverwebuilogin

masterserver はサインインする NetBackup マスターサーバーのホスト名またはIP アドレスです

2 [証明書またはスマートカードでサインイン (Sign in with certificate or smart card)]をクリックします

3 ブラウザにプロンプトが表示されたら証明書を選択します

11第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要NetBackup Web UI へのサインイン

VMware サーバーの管理この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーの追加

VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新

VMware サーバーの参照

VMware サーバーの削除

インテリジェント VM グループの作成

インテリジェント VM グループの削除

VMware アクセスホストの追加

VMware アクセスホストの削除

VMware サーバーの資産の手動での検出

NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

VMware サーバーの追加ここではVMware サーバーとそのクレデンシャルを追加する手順を示します

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

2

VMware サーバーとそのクレデンシャルを追加するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセスできる vCenter サーバーと ESXi サーバーが表示されます

2 [+ 追加 (+ Add)]をクリックしてサーバーを追加します

3 サーバー形式を選択しホスト名とクレデンシャルを入力します

4 [検証用バックアップホスト (Backup host for validation)]を選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検

出の実行に加えてクレデンシャルの検証にもその情報が使用されます検出の場

合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

5 接続に使用する[ポート (Port)]番号を指定します

VMware サーバーでデフォルトのポート番号が変更されていない場合ポートの指定は不要です異なるポートを使用するように VMware サーバーが構成されている場合そのポート番号を指定してください

6 [保存 (Save)]をクリックします

重要

サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenterまたは ESXi サーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVALオプション」 を参照してください

7 別の VMware サーバーの NetBackup クレデンシャルを入力するには[+ 追加 (+Add)]をクリックします

発生する可能性がある問題のトラブルシューティングについては次の情報を参照してく

ださい

p48 の 「VMware サーバーを追加するときに発生するエラー」 を参照してください

13第 2 章 VMware サーバーの管理VMware サーバーの追加

p48 の 「VMware サーバーを参照するときに発生するエラー」 を参照してください

p49 の 「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」 を参照してください

VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新

メモ これらの手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

VMware のクレデンシャルを検証するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

2 1 つのサーバーのクレデンシャルを検証するにはその VMware サーバーを特定して選択します複数のサーバーのクレデンシャルを同時に検証するにはそれら

の VMware サーバーを特定して選択します次に該当するサーバーの行で[検証 (Validate)]をクリックします

選択した VMware サーバーの現在のクレデンシャルが NetBackup で検証されます

クレデンシャルが有効でない場合[クレデンシャル (Credentials)]に[無効 (Invalid)]と表示されますVMware サーバーのクレデンシャルを更新するには次の手順を実行します

VMware サーバーのクレデンシャルを更新するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択します

14第 2 章 VMware サーバーの管理VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新

4 クレデンシャルを必要に応じて更新します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検

出の実行に加えてクレデンシャルの検証にもその情報が使用されます検出の場

合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

5 [保存 (Save)]をクリックします

選択した VMware サーバーの更新後のクレデンシャルが NetBackup で検証されます

VMware サーバーの参照vCenter Server とスタンドアロンの ESXi サーバーを参照してVM を特定し保護計画やリカバリポイントなどの詳細を表示できます

VMware サーバーを参照するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [VMware サーバー (VMware Servers)]をクリックして検索を開始します

リストにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が含まれます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが正常に検出されたかどうかも確認できます

サーバーを見つけるには検索フィールドに文字列を入力します

3 サーバーをクリックしてドリルダウンを開始します

上向き矢印をクリックするとより高いレベルに移動して戻れます

4 VM をクリックすると保護状態リカバリポイントリストアアクティビティが表示されます

5 計画に VM をサブスクライブするには[保護の追加 (Add protection)]をクリックします

VMware サーバーの削除ここではVMware サーバーを削除する手順を示します

15第 2 章 VMware サーバーの管理VMware サーバーの参照

VMware サーバーを削除するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が表示されます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが最後にいつ検出されたかも確認できます

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にある処理メニューで[削除 (Delete)]を選択します

メモ VMware サーバーを削除するとそのサーバーに関連付けられているすべての仮想マシンの保護が行われなくなります既存のバックアップイメージのリカバリは

引き続き可能ですがこのサーバーへの VM のバックアップは失敗します

4 VMware サーバーを削除してもよいことを確認したら[削除 (Delete)]をクリックします

インテリジェント VM グループの作成クエリーと呼ばれるフィルタのセットに基づいてインテリジェント VM グループを作成できますNetBackup はクエリーに基づいて自動的に仮想マシンを選択しそれらをグループに追加しますその後グループに保護を適用できますインテリジェントグルー

プではVM 環境内の変更が自動的に反映されるためグループ内の VM のリストを手動で修正する必要がないことに注意してください

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

インテリジェント VM グループを作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [インテリジェント VM グループ (Intelligent VM groups)]タブ[追加 (Add)]の順にクリックします

3 グループの名前と説明を入力します

4 適切な VMware サーバーを選択します

5 次のいずれかを実行します

[すべての VM を含める (Include all VMs)]を選択しますこのオプションではデフォルトクエリーを使用して保護計画の実行時に vCenterまたは ESXi に現在あるすべての VM をバックアップ対象として選択します

16第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

特定の条件を満たす VM のみを選択するには独自のクエリーを作成するために[条件の追加 (Add condition)]をクリックします

6 条件を追加するにはドロップダウンを使用してキーワードとオペレータを選択して

値を入力します

この手順の後にオプションについて説明します「インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション」

以下がクエリーの例です

この例のクエリーは表示名に prod が含まれるすべての VM をグループに追加します

クエリーの効果を変更するには[+ 条件 (Condition)]をクリックし[AND]または[OR]をクリックしたらキーワードオペレータおよび条件の値を選択します次に例を示します

この例ではAND を使用してクエリーの範囲を絞り込みます表示名に prod が含まれeng という名前のタグを持つ VM のみが選択されますVM の表示名に prodが含まれずeng という名前のタグがない場合その VM はグループに追加されません

クエリーの範囲を広げるには[OR]を使用します

17第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

この例では[OR]が設定されているためクエリーでグループに次のものが追加されます

表示名に prod が含まれる VM (タグに関係なく)

eng という名前のタグを持つ VM (表示名に関係なく)

必要に応じて条件にサブクエリーを追加することもできます[+ サブクエリー (+Sub-query)]をクリックし[AND]または[OR]をクリックしてからサブクエリーの条件のキーワードオペレータ値を選択します次に例を示します

この例ではサブクエリーを使用してクエリーの範囲をさらに絞り込みます表示名

に prod を含みeng という名前のタグを持つ VM のうちclust で始まるクラスタに含まれている VM のみが選択されます

18第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

7 クエリーをテストするには[プレビュー (Preview)]をクリックします

メモ クエリーベースの選択処理は動的です仮想環境の変更は保護計画の実行時にクエリーが選択する仮想マシンに影響する可能性がありますその結果保護

計画が後で実行された時にクエリーが選択する VM がプレビューに現在表示されているものと同一でなくなる可能性があります

メモ VMware サーバーの VM の検出がVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションに設定された間隔に従って実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)クエリーが選択できる状態になるにはWeb UI が各サーバー上の VM を検出する必要がありますVMware サーバーが Web UI に最近追加された場合その VMは検出されない可能性がありますこのオプションについて詳しくは次の情報を参

照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVALオプション」 を参照してください

VM をすぐに検出する方法については次の情報を参照してください

p22 の 「VMware サーバーの資産の手動での検出」 を参照してください

8 グループを保護計画に追加せずに保存するには[追加 (Add)]をクリックします

保存して保護計画に追加するには[追加と保護 (Add and protect)]をクリックして計画を選択し[保護する (Protect)]をクリックします

メモ [プレビュー (Preview)]をクリックするかグループを保存した場合グループのVM を選択するときにクエリーオプションでは大文字小文字が区別されます[仮想マシン (Virtual machine)]でグループに選択されていない VM をクリックすると[仮想マシングループのメンバー (Member of virtual machine groups)]フィールドは none になります

ただし保護計画にグループを追加したときに保護計画のバックアップが実行され

ると一部のクエリーオプションは大文字と小文字が区別されないものとして扱わ

れますその結果同じ VM がグループに含められてバックアップされる場合があります

各オプションの大文字小文字関連の動作は「「インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション」」を参照してください

19第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション表 2-1 クエリーキーワード

説明キーワード

VM が存在するクラスタ (ESXi サーバーのグループ) の名前

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

クラスタ

データセンターの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

datacenter

データストアの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

datastore

VM の表示名

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

displayName

ESXi サーバーの名前ESXi ホスト名は vCenter Server で定義された名前と一致する必要があります

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

host

VM のタグの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

tag

vSphere Client の VM の DNS 名

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

dnsName

IP アドレスの逆引きから導かれる VM 名

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

hostName

VM のインスタンス UUID

例 501b13c3-52de-9a06-cd9a-ecb23aa975d1

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

instanceUuid

表 2-2 クエリー演算子

説明演算子

文字列の先頭に値が出現する場合に一致します

たとえば入力した値が「box」の場合このオプションは文字列「box_car」と一致しますが「flatbox」とは一致しません

文字列の先頭

(Starts with)

20第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

説明演算子

文字列の末尾に値が出現する場合に一致します

たとえば入力した値が「dev」の場合このオプションは文字列「01dev」と一致しますが「01dev99」または「devOP」とは一致しません

文字列の末尾

(Ends with)

入力した値が文字列のどこにある場合でも一致します

たとえば入力した値が「dev」の場合このオプションは「01dev」「01dev99」「devOP」「development_machine」などの文字列と一致します

次の値を含む

(Contains)

入力した値にのみ一致します

たとえば入力した値が「VMTest27」の場合このオプションは「VMtest27」(大文字小文字が同じ) とは一致しますが「vmtest27」「vmTEST27」または「VMtest28」とは一致しません

=

入力した値と等しくない任意の値と一致します =

インテリジェント VM グループの削除インテリジェント VM グループを削除するには次の手順を使用します

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

インテリジェント VM グループを削除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [インテリジェント VM グループ (Intelligent VM groups)]タブでグループを見つけます

3 グループが保護されていない場合はグループを選択して[削除 (Delete)]をクリックします

4 グループが保護されている場合はグループをクリックしてスクロールダウンし鍵の

記号をクリックして[サブスクライブ解除 (Unsubscribe)]をクリックします

5 [削除]をクリックします

VMware アクセスホストの追加この機能はNetBackup 管理コンソールまたは NetBackup API でのみサポートされます詳しくは『NetBackup 管理者ガイド Vol 1』または SORT の NetBackup API ドキュメントを参照してください

21第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの削除

VMware アクセスホストの削除この機能はNetBackup 管理コンソールまたは NetBackup API でのみサポートされます詳しくは『NetBackup 管理者ガイド Vol 1』または SORT の NetBackup API ドキュメントを参照してください

VMware サーバーの資産の手動での検出ここでは最近追加された資産を表示して保護できるようにVMware サーバーの資産を手動で検出する手順を示します

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenterまたは ESXi サーバーの VM とその他のオブジェクトの自動検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出はVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)このオプションについて詳しくは次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

VMware サーバーの資産を手動で検出するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が表示されます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが最後にいつ検出されたかも確認できます

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にある処理メニューで[検出 (Discover)]を選択します

VMware サーバーのクレデンシャルが無効な場合検出操作に失敗することがありますクレデンシャルを検証および更新する方法については次の情報を参照して

ください

p14 の 「VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新」 を参照してください

VM およびインテリジェント VM グループの保護状態について詳しくは次の情報を参照してください

p30 の 「VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示」 を参照してください

22第 2 章 VMware サーバーの管理VMware アクセスホストの削除

p49 の 「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」 を参照してください

NetBackup サーバーのVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

このオプションはNetBackup が仮想マシンを検出して NetBackup Web UI に表示するためにvCenter Server をスキャンする頻度を制御します

NetBackup による自動検出は最初に前回検出に成功したホストで試行されますそのホストで自動検出に失敗すると次の順序で他のホストで再試行されます

NetBackup マスターサーバー

アクセスホストクライアントプロキシサーバー

メディアサーバー

表 2-3 VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL 情報

説明使用方法

NetBackup マスターサーバー上使用する場所

オプションを表示追加変更するにはnbgetconfig コマンドと nbsetconfig コマンドを使用します

メモ これらのコマンドではNetBackup マスターサーバーの管理者権限が必要です詳しくはNetBackup 管理者にお問い合わせください

このオプションはNetBackup 構成 API でも表示追加変更できます詳しくはSORTの NetBackup API ドキュメントを参照してください

デフォルトは 8 時間です最小値は 5 分で最大値は 1 年です0 に設定すると自動検出がすべての VMware サーバーに対して無効になります

次の形式を使用します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = number of seconds

次に例を示します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = 100000

このエントリは設定ファイルで一度のみ表示されます

メモ このオプションを変更した後NetBackup サービスを停止して再起動しますVM の検出の場合NetBackup Discovery Framework サービスが実行中である必要があります

使用方法

23第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

説明使用方法

NetBackup 管理コンソールまたは Web UI に相当する機能は存在しません管理コンソールの同等のプロパ

ティ

24第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

VM の保護この章では以下の項目について説明しています

VM またはインテリジェント VM グループの保護

資産のカスタム保護の設定

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護次の手順を使用して資産 (VM またはインテリジェント VM グループ) を保護計画にサブスクライブします保護計画に資産をサブスクライブするときに定義済みのバックアッ

プ設定を資産に割り当てますオンデマンド (手動) バックアップを実行するにはNetBackup 管理コンソールへのアクセスが必要ですサポートが必要な場合NetBackup管理者までお問い合わせください

次の要件に注意してください

NetBackup セキュリティ管理者が割り当てた適切な役割ベースのアクセス制御 (RBAC)を使用したVM へのアクセス権が必要です

バックアップ管理者が (RBAC を使用して) アクセス権を付与した保護計画に対するアクセス権が必要です

マスターサーバー上で適切なサービスが実行されておりWeb UI がアクセス可能である必要があります

サポートが必要な場合はバックアップ管理者にお問い合わせください

3

VM または VM グループを保護するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machine)]タブまたは[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]タブでVM または VM グループにチェックマークを付けて[保護の追加 (Add protection)]をクリックします

3 次の保護オプションから選択します

保護計画にサブスクライブする (Subscribe to a protection plan)選択した計画でこの設定を使用するにはこのオプションを選択します計画に

対する変更は自動的に継承されます

カスタム保護 (Custom protection)選択した計画をカスタマイズするにはこのオプションを選択しますすべての計

画と設定をカスタマイズできる訳ではありません選択した計画に対する変更は

選択した資産または資産グループには適用されません

4 保護計画を選択します

VMware 管理者の場合RBAC のアクセス権によって表示される保護計画が決まります利用可能な保護計画のオプションの説明は『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』を参照してください

5 選択した計画に VM または VM グループをサブスクライブするには[保護する(Protect)]をクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]に選択の結果が表示されます

資産のカスタム保護の設定計画のカスタマイズが許可されている場合作業負荷管理者は[カスタム保護 (Customprotection)]保護方式を選択できますこのユーザーは作業負荷の種類に応じてスケジュールストレージ資産のその他のオプションを変更できます資産ではそれぞれ

独自の保護が維持されています保護計画に今後変更を加えても資産には適用されま

せん

保護設定について詳しくは以下を参照してください

『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』

カスタム保護オプション

カスタム保護を使用してユーザーは次のオプションを調整できます

26第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

ユーザーはスケジュールを追加編集または削除できますスケジュール形式スケジュー

ルを実行する頻度このカスタム保護のバックアップを保持する期間を選択できます利用

可能なオプションは資産の作業負荷の種類によって異なります

スケジュールと保持 (Schedulesand retention)

ユーザーはカスタム保護に使用するストレージを選択できますストレージ (Storage)

仮想マシンに代わってバックアップを実行するホスト[Automatic (自動)]を選択するとストレージユニットに基づいてNetBackup にメディアサーバーを選択させることができますまたはユーザーがリストから別のホストを選択できますこれらのホストは環境内のその他の

メディアサーバーかアクセスホストとして構成されているホストです

バックアップに使用するサー

バーまたはホスト (Server orhost to use for backups)

追加のカスタム保護オプション

説明オプション

NetBackup が仮想マシンバックアップの新しいスナップショットを作成する前にスナップショットが見つかったときに NetBackup が適用する処理を指定しますたとえばいずれかのスナップショットが存在する場合バックアップの停止を選択できますスナップショットが自

動的に削除されなければ最終的に仮想マシンのパフォーマンスが低下することがあります

削除されていないスナップショットが存在するとディスク容量不足によりリストアに失敗する

場合があります

スナップショットが存在する場合

は次の処理を実行します(If asnapshot exists perform thefollowing action)

バックアップから除外する仮想ディスクを指定します

p28 の 「バックアップからのディスクの除外」 を参照してください

選択した仮想ディスクをバック

アップから除外 (Excludeselected virtual disks frombackups)

このオプションは仮想マシンの完全バックアップからのアプリケーションデータのリストアを

ユーザーに許可します

Microsoft Exchange Server または Microsoft SharePoint Server の NetBackup 82 アプリケーションデータはNetBackup バックアップアーカイブおよびリストアのインターフェースでリストアする必要がありますMicrosoft SQL Server のデータはNetBackup MS SQLクライアントを使用してリストアする必要があります詳しくはNetBackup データベースエージェントのマニュアルを参照してください

仮想マシンバックアップからの

アプリケーションデータのリスト

アを許可する (Allow therestore of application datafrom virtual machine backups)

デフォルトで仮想マシンの IO は NetBackup がスナップショットを作成する前に静止しますほとんどの場合このデフォルトを使用する必要がありますファイルのアクティビティを

静止しないとスナップショットのデータの一貫性は保証されません静止を無効にすると

一貫性を保つためバックアップデータを分析する必要があります

仮想マシンの静止を有効にす

る (Enable virtual machinequiesce)

バックアップに使用するトランスポートモードまたはデータストアからデータを読み取る方法を

指定しますトランスポートモードについて詳しくは仮想化環境のベンダーのマニュアルを

参照してください

トランスポートモード (Transportmode)

27第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

p29 の 「スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)」 を参照してください

スナップショットの再試行オプ

ション (Snapshot retry options)

バックアップからのディスクの除外仮想ディスクの除外オプションはバックアップのサイズを減らすことができますが使用に

は注意が必要ですこれらは複数の仮想ディスクを備えている仮想マシン専用です

表 3-1 仮想ディスクの除外オプション

説明除外オプション

ブートディスクを再作成する別の手段がある場合にこのオプションを検討します

仮想マシンのブートディスクはバックアップには含まれませんその他のディスクはバックアッ

プされます注 データファイルはリストアされたデータディスクで利用可能ですただしこのバックアップからリストアされる仮想マシンは起動できません

すべてのブートディスク (Allboot disks)

データディスクをバックアップする個別の保護計画がある場合にのみこのオプションを検討

してください

仮想マシンのデータディスクはバックアップに含まれませんブートディスクのみバックアップ

されます注 仮想マシンがバックアップからリストアされるときデータディスクの仮想マシンデータは失われるか不完全になる可能性があります

すべてのデータディスク (Alldata disks)

カスタム属性を使用したバックアップから除外するディスクの制御を VMware 管理者に許可する場合このオプションを使用します

属性には除外するディスクのデバイスコントローラの値をカンマで区切って指定する必要が

ありますたとえばscsi0-0ide0-0sata0-0nvme0-0 などですこの属性のデフォルト値は NB_DISK_EXCLUDE_DISK ですまたは独自の値を選択できます任意の差分バックアップ間でカスタム属性値にディスクを追加するとそれらのディスクは次のバック

アップから除外されます

VMware 管理者はVMware インターフェースを使用して除外するディスクに属性を適用する必要があります『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Web Client ガイド』または『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Client (HTML5) ガイド』を参照してください

カスタム属性に基づいてディス

クを除外する (Exclude disksbased on a custom attribute)

ディスクの仮想デバイスノードを表すディスク形式コントローラLUN を指定して特定のディスクを除外するにはこのオプションを使用します追加のディスクを指定するには[追加

(Add)]をクリックします

任意の差分バックアップ間でコントローラを追加するとそれらのディスクは次のバックアップ

から除外されます

除外する特定のディスク

(Specific disks to beexcluded)

28第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)ほとんどの環境ではスナップショットの再試行オプションのデフォルト値は適切です仮

想マシンのサイズと VMware サーバーの処理負荷に基づいてこれらの設定を調整すると役立つ場合があります

表 3-2 スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)

説明オプション

スナップショットを再試行する回数スナップショットの最大試行回

数 (Maximum number oftimes to retry a snapshot)

スナップショット操作が完了するまでの分単位の時間スナップショットが完了しない場合タ

イムアウトを強制するためにこのオプションで特定の期間を設定します後でスナップショット

を再試行するには[スナップショットを再試行するまでに待機する最長時間 (Maximumlength of time to wait before a snapshot is retried)]設定を使用します

スナップショットの完了までの最

長時間 (Maximum length oftime to complete a snapshot)

スナップショットが再試行されるまでの秒単位の待機時間スナップショットを再試行するま

でに待機する最長時間

(Maximum length of time towait before a snapshot isretried)

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除VM またはインテリジェント VM グループのサブスクライブを保護計画から解除できます資産のサブスクライブが解除されるとバックアップは実行されなくなります

メモ 保護計画から資産のサブスクライブを解除するときにWeb UI で資産に従来のポリシーが表示される可能性がありますこの状況は保護計画に資産がサブスクライブ

されておりその資産に対してバックアップが実行される場合に発生することがあります

資産は有効なバックアップイメージを持ったまま保護計画からサブスクライブ解除され

ますWeb UI には従来のポリシーが表示されますが資産を保護する有効なポリシーがない場合もあります

29第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護を解除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

3 [保護の削除 (Remove protection)][はい (Yes)]の順にクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]で資産が[保護されていません (Not protected)]と表示されます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護に使用される保護計画を表示できます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態を表示するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

[保護 (Protection)]タブは資産がサブスクライブされている計画の詳細を表示します

メモ 資産のバックアップが完了しているにもかかわらず状態が未完了と表示される場合は「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」を参照してください

3 資産が保護されていない場合[保護の追加 (Add protection)]をクリックして保護計画を選択します

p25 の 「 VM またはインテリジェント VM グループの保護」 を参照してください

30第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM のリカバリとインスタントアクセス

この章では以下の項目について説明しています

インスタントアクセス VM の作成

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

VM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについて

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

インスタントアクセス VM の作成NetBackup バックアップイメージからインスタントアクセス VM を作成できます仮想マシンは瞬時に利用可能になるためほぼゼロのリカバリ時間目標を達成できます

NetBackup は仮想マシンのスナップショットをバックアップストレージデバイスに直接マウントするためESXi ホストまたはクラスタはスナップショットを通常の仮想マシンとして扱えます

マウントされた VM のスナップショットはさまざまな目的に使用できます次に例を示します

VM からのファイルのリカバリまたは vmdk ファイルのコピー

パッチのテストなどVM でのテストの実行

4

トラブルシューティングまたはディザスタリカバリ

アプリケーションの検証

メモ このインスタントアクセス機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされますこの機能ではNetBackup バックアップイメージがメディアサーバー重複排除プール (MSDP) ストレージデバイスに格納されることが必要ですインスタントアクセスVM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

インスタントアクセス VM を作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージは各イメージのバックアップタイムスタンプ付きで各行に表示

されます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Createinstant access virtual machine)]の順にクリックします

5 リカバリの設定を確認し必要に応じて変更します

[リカバリオプション (Recovery options)]に注意してください

同じ表示名を持つ VM が宛先にある場合リカバリが始まる前にその VM を削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますプロビジョニング後に

電源をオン (Power onafter provisioning)

VM の作成後に VM の移行を開始しVM の移行の進捗を表示します

メモ NetBackup 812 ストレージサーバーの場合vMotion オプションは有効になっていても使用されません

vMotion の有効化(Enable vMotion)

32第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス VM の作成

6 [作成 (Create)]をクリックします

NetBackup ではVM バックアップイメージのスナップショットを作成しインスタントアクセスマウントポイントを作成しますイメージのスナップショットは[インスタントア

クセス仮想マシン (Instant access virtual machines)]タブに表示されますVM をESXi サーバーの他の VM と同じように使用できるようになりました

7 リストアされた VM について詳しくは[インスタントアクセス仮想マシン (Instantaccess virtual machines)]タブの下にある VM をクリックし[詳細の表示 (Viewdetails)]をクリックします

8 VM での作業が終了したらマウントされている VM のスナップショットを削除するために[削除 (Delete)]をクリックできますVM が ESXi サーバーから削除されます

メモ vMotion を有効にしている場合その処理が正常に完了した後はVM を削除するとマウントされた共有のみが削除されますこの VM は別のデータストアに移行されるためESXi サーバーで VM を引き続き利用できます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをリストアできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダを復元する (Restore files andfolders)]の順にクリックします

NetBackup はバックグラウンドでインスタントアクセスマウントポイントを作成します

33第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

5 ファイルを選択し[リストへの追加 (リストアリストに追加)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

リストアリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサイズ

が表示されます

メモ リストアリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーはシングルファイルリストアのみをサポートしているためリストア処理が失敗します

6 リストアオプションを選択します

すべてを元のディレクトリにリストア (Restore everything to the original directory)

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

すべてを異なるディレクトリにリストア (Restore everything to a different directory)

[リストア用ディレクトリ (Directory for restore)]にリストア先のパスを入力します

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合は[親フォルダのパス(Parent Folder Path)]ではなく[単一ファイルの絶対パス (Single File

Full Path)]に入力します

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]チェックボックスにチェックマークを付けるとすべてのファイルが 1 つのディレクトリにリストアされます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

34第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

7 既存のすべてのファイルを上書きするには[既存のファイルの上書き (Overwriteexisting files)]チェックボックスにチェックマークを付けます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

選択内容の概略が表示されます

8 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックしてファイルをリストアします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをダウンロードできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダのダウンロード (Download filesand folders)]の順にクリックします

35第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

5 ファイルを選択し[ダウンロードリストに追加 (Add to download list)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

ダウンロードリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサ

イズが表示されます

メモ ダウンロードリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーは単一ファイルのダウンロードのみをサポートしているためダウンロード処理が失敗します

6 ダウンロードパッケージの作成が完了したら[ダウンロード (Download)]をクリックします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項インスタントアクセス仮想マシン機能について次の点に注意します

この機能はWeb UI を使用して保護計画から作成されたバックアップコピーまたはNetBackup 管理コンソールで作成された従来のポリシーでサポートされます

この機能はNetBackup の VMware ポリシー形式のみをサポートしますWeb UIの保護計画で使用されるポリシー形式についてはバックアップ管理者にお問い合

わせください

この機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされます

この機能ではメディアサーバー重複排除プール (MSDP) メディアサーバー上の同時マウントポイントが 50 個に制限されます

デフォルトではvSphere はESXi サーバーあたりに最大で 8 つの NFS マウントを許可しますNetBackup では作成するインスタントアクセス VM それぞれにNFS

36第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

マウントが必要であることに注意してくださいNFS マウントを解除するには使用し終わったインスタントアクセス VM を削除しますESXi ホストの NFS の制限に達した場合に別のインスタントアクセス VM を作成しようとするとその試みは失敗しますESXi サーバーあたりの NFS マウントの最大数を増やすには次の VMware の記事を参照してくださいhttpskbvmwarecomsarticle2239

この機能では独立したディスクを備えた VM のバックアップをサポートしていませんVMware では永続的なディスクでも非永続的なディスクでもVM 内の独立したディスクのスナップショットをサポートしていませんその結果独立したディスクはバック

アップされません

独立したディスクと NetBackup について詳しくは次の記事を参照してくださいhttpswwwveritascomdocs000081966

この機能はバックアップから除外されたディスクを持つ VM をサポートしていませんNetBackup ポリシーの[ディスクを除外 (Exclude Disks)]タブで[除外したディスクはありません (No disks excluded)]オプションを選択する必要があります

raw デバイスマッピングモード (RDM) または永続モードのディスクがある VM はこの機能ではサポートされません

Windows のシングルファイルリストアでReFS ファイルシステムはサポートされません

インスタントアクセス仮想マシンを使用した VM 作成に使用される ESXi サーバーのバージョンはVM のバックアップイメージを含む ESXi サーバーのバージョンと同じかそれより新しい必要があります

[ダウンロード (Download)]オプションを使用した単一ファイルのダウンロードの場合NetBackup Web UI ではマスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用するのと同じ名前または IP アドレスを持つメディアサーバーにアクセスできる必要がありますp50 の 「インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー」 を参照してください

メディアサーバーのアプライアンスがサードパーティの証明書を使用する場合この

機能を使用する前にNetBackup マスターサーバーで特定の構成を作成する必要があります

詳しくは次の場所から入手可能な『NetBackup Appliance セキュリティガイド』でサードパーティの証明書に関するセクションとサードパーティの SSL 証明書の実装に関するセクションを参照してください

httpswwwveritascomdocsDOC5332

この機能では異なるボリュームパーティションディスクにある複数のファイルやフォ

ルダのリストアはサポートされません

複数のファイルまたはフォルダを Windows VM にリストアする場合はWindows 管理者アカウントのクレデンシャルを使用します

37第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

一部の ACL エントリはリストアされたファイルに含まれませんこれらのユーザーまたはグループの ACL エントリはリストアできないためですたとえばTrustedInstallersすべてのアプリケーションパッケージが該当します

インスタントアクセス機能はWindows 10 のコンパクトオペレーティングシステムをサポートしていませんオペレーティングシステムが圧縮されているかどうかを確認する

にはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosquery を実行します圧縮を無効にするにはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosnever を実行しますこれによってVM のバックアップにインスタントアクセス機能を使用できます

ファイルとフォルダをリストアするにはターゲット VM がスリープまたは休止モードではなく通常の状態である必要があります

5-minutes-alive-session のしきい値はアプライアンスの Web サーバー NGINXで定義されますダウンロード用に選択されたファイルとフォルダはこのしきい値内

で圧縮されダウンロードされる必要があります

インスタントアクセス仮想マシンを作成するには仮想マシンが作成される VMwareデータセンターへの読み取りおよび書き込みアクセスが必要です

複数のコピーが存在するバックアップイメージがありそれらのコピーはすべてインス

タントアクセス機能を備えていますレプリケーション中にインスタントアクセス機能を

保持するにはレプリケーションに最初のコピーのみを選択する必要がありますたと

えばイメージ 1 というバックアップイメージがありコピー Aコピー Bコピー Cコピー D の 4 つのコピーが存在するとしますレプリケーションでインスタントアクセス機能を保持するにはコピー A のみを使用する必要があります

VM のリカバリバックアップされたときに VM が存在していた元の場所または別の場所に VM をリカバリできますバックアップイメージのデフォルトのコピーからのリカバリに加え別のコピーが

ある場合はそのコピーからもリカバリできますデフォルトのコピーはプライマリコピーとも

呼ばれます

VM をリカバリするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックします左側のカレンダービューでバックアップが発生した日付を選択します

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

38第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

4 リカバリするイメージについて次のいずれかのイメージリカバリオプションを選択し

ます

リカバリ (Recover)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが 1 つだけある場合に表示されます

デフォルトのコピーからリカバリ (Recover from default copy)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが複数ある場合に表示されます

nn 個のコピー (nn copies)バックアップイメージのデフォルトのコピーまたは別のコピーからリカバリします

NetBackup では同じバックアップイメージのコピーを最大 10 個まで保持できますこのオプションを選択すると利用可能なすべてのコピーが表示されます

それぞれのコピーについて[ストレージ名 (Storage name)][ストレージサーバー (Storage Server)][ストレージサーバー形式 (Storage server type)]が表示されますリカバリするコピーに対応する[リカバリ (Recover)]をクリックします

5 バックアップイメージをリカバリする場所を選択します

[元の場所 (Original location)] バックアップイメージを元の場所にリカバリします

[代替の場所 (Alternate location)] バックアップイメージを代替の場所にリカバリします

[インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Create instant access virtualmachine)] バックアップイメージを新しいインスタントアクセス仮想マシンにリカバリしますこのオプションはバックアップイメージにインスタントアクセス機能が

ある場合にのみ利用可能ですp31 の 「インスタントアクセス VM の作成」 を参照してください

[ファイルとフォルダのダウンロード (Download files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードしますこのオプションは

バックアップイメージにインスタントアクセス機能がある場合にのみ利用可能で

すp35 の 「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード」を参照してください

[ファイルとフォルダをリストアする (Restore files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアしますバックアップイメージにインス

タントアクセス機能がある場合にのみこのオプションを利用可能です「p33 の「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア」 を参照してください 」を参照してください

6 [リストア先 (Restore to)]の値を確認します

39第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

デフォルト値は VM のバックアップイメージから取得されます代替の場所にリストアする場合[新しい表示名 (New display name)]に _copy が追加されます

バックアップイメージを元の場所にリカバリする場合デフォルト値を変更できま

せん

代替の場所にリカバリする場合必要に応じてリストア先の値を変更します続

いて[次へ (Next)]をクリックしますESXi サーバーまたはクラスタを変更できない場合に詳細を確認できます

p53 の 「リカバリ先を変更したときに発生したエラー」 を参照してください

7 [リカバリオプション (Recover option)]の値を確認または変更します

リカバリオプションについて詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

宛先に同じ名前の VM が存在する場合に既存の VM を削除しますそのような VM はリカバリの開始前に削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

メモ このオプションを使用するには[資産の上書き (OverwriteAsset)]権限が必要ですこの権限が必要な場合はセキュリティ管理者にお問い合わせください

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますリカバリ後に電源をオ

ンにする (Power onafter recovery)

リカバリの実行に使用するホストを示しますデフォルトではリカバ

リホストはバックアップを実行するホストです

リカバリホスト

(Recovery host)

8 [詳細設定 (Advanced Settings)]の値を確認または変更します

詳細設定について詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

詳細設定

元の BIOS UUID の代わりに新しい BIOS UUID で VM をリストアします

新しい BIOS UUID の作成 (Create a newBIOS UUID)

元のインスタンス UUID の代わりに新しいインスタンス UUID でVM をリストアします

新しいインスタンス

UUID の作成 (Createa new instanceUUID)

40第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

たとえばこのオプションはVM がバックアップされた時にマウントされた ISO ファイルをリストアせずに VM をリストアします

このオプションが無効になっているとDVD ドライブCD-ROM ドライブシリアルポートパラレルポートなどのデバイスの補助情報が

利用できなくなった場合にリカバリが失敗する場合があります

デバイスの補助情報を

削除 (Removebacking informationfor devices)

NIC カードを VM から削除しますネットワークアクセスではリストア済みの VM にはネットワーク構成が必要であることに注意してください

このオプションは次の場合に有効にします

バックアップの作成後に宛先の仮想マシンのネットワーク接続が

変更されている場合

元の仮想マシンがまだ存在しVM の重複によって競合が発生する場合

元のネットワーク構成

を削除 (Removeoriginal networkconfiguration)

元のハードウェアバージョン (4 など) で VM をリストアしますターゲット ESXi サーバーがデフォルトで異なるハードウェアバージョン(78 など) を使用している場合でも元のバージョンが保持されますターゲット ESXi サーバーが仮想マシンのハードウェアバージョンをサポートしていない場合はリストアに失敗する可能性がありま

このオプションが無効の場合リストアされた仮想マシンは ESXi サーバーによって使われるデフォルトのハードウェアバージョンに変換さ

れます

ハードウェアの元の

バージョンを保持する

(Retain originalhardware version)

リストアされる仮想ディスクのフォーマット

元のプロビジョニングで VM の仮想ディスクをリストアします元のプロビジョニング

(Originalprovisioning)

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成します仮想ディスク

容量はディスクが作成されるときに割り当て済みですこのオプショ

ンは入力されたブロックをリストアしますがオンデマンドで空いてい

るブロックをゼロで初期化します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware は Lazy-Zeroedディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thickprovisioning Eager Zeroed)]に自動的に変換します

Lazy Zero をシックプロビジョニング (Thickprovisioning lazyzeroed)

41第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックをリストアしただちに空のブロックをゼロで初期化し

ます (Eager Zeroed)このオプションを使用すると仮想ディスクの作成により時間がかかることがありますただしリストアが SAN で起きた場合Eager Zeroed 機能により vCenter サーバーとのネットワーク通信が減少することによってリストアが高速化されることがあります

Eager Zeroed をシックプロビジョニング

(Thick provisioningeager zeroed)

シン形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックはリストアしますが空いているブロックを初期化した

りコミットしたりはしませんシンプロビジョニングは vmdk ファイルの動的拡張を介してディスク領域を節約しますvmdk ファイルは仮想マシンのデータが必要とする領域より大きくなりません仮想ディスク

のサイズは必要に応じて自動的に増加します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware はシンディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning EagerZeroed)]に自動的に変換します

シンプロビジョニング

トランスポートモード (Transport mode)

バックアップが実行されたときと同じトランスポートモードを使用しま

バックアップに使用す

るトランスポートモード

を使用する (Usetransport mode usedfor backup)

42第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

SANファイバーチャネル (SAN) または iSCSI を介した暗号化されていない転送の場合に指定します

メモ このモードは VMware 仮想ボリューム (VVol) を使用する仮想マシンではサポートされません

HotADD仮想マシンで VMware バックアップホストを実行できますHotAdd トランスポートモードについて詳しくは『NetBackup forVMware 管理者ガイド』を参照してください

メモ VVols を使用する仮想マシンの場合仮想マシンとバックアップホスト(hotadd)の仮想マシンは同じ VVol データストアに存在する必要があります

このトランスポートモードの手順とバックアップホストの VMware仮想マシンへのインストール手順に関してはVMware のマニュアルを参照してください

LANネットワークを介して仮想ディスクのデータを転送します

NBDNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化されていない転送の

場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャ

ネルを介した転送よりも低速です

NBDSSLNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化転送 (SSL) の場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャネル

を介した転送よりも低速です

選択したトランスポート

モードを次の順序で試

行してください(Trythe selectedtransport modes inthe following order)

9 [リカバリ前チェック (Pre-recovery check)]をクリックします

NetBackup でクレデンシャルが検証されパスと接続が適切かどうかが確認されますさらにデータストアやデータストアクラスタに利用可能な容量があるかどうかな

どその他の要件についても確認されますリカバリ前チェックについて詳しくは

『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

10 エラーが見つかった場合は解決します

エラーは無視できますただしその場合はリカバリが失敗する場合があります

11 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします

ジョブの進捗を監視するには[リストアアクティビティ (Restore activity)]タブをクリックします特定のジョブを選択するとその詳細が表示されます

リカバリの状態コードについて詳しくはNetBackup 管理者に問い合わせるか『NetBackup 状態コードリファレンスガイド』を参照してください

43第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについてVeritas はNetBackup 82 以降で VMware エージェントレスリストアを導入していますエージェントレスリストアを使用するとNetBackup クライアントがインストールされていない仮想マシンに個々のファイルとフォルダをリストアできますVxUpdate を使用してNetBackup で仮想マシンにリカバリツールを配備しファイルやフォルダをリストアして必要なクリーンアップを実行できますファイルをリカバリするターゲット仮想マシンに

NetBackup が接続する必要はありませんすべてのリカバリが VMware vSphereManagement API を使用して ESX Server 経由で処理されます

エージェントレスリストア処理の概要

1 NetBackup マスターサーバーで NetBackup Web UI または Agentless RecoveryAPI から入力を受け取りますこの入力にはリストアするファイルとフォルダに加えターゲット仮想マシンの VMware 認証クレデンシャルが含まれますこれらのクレデンシャルには管理者またはスーパーユーザーの権限が必要です

2 要求されたデータがマスターサーバーからリストアホストに送信されます

3 リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリストアホストにあるかどうかが確認されます必要なパッケージがない場合リストアホストは VxUpdateを使用してマスターサーバーからパッケージをダウンロードします

4 リストアホストはvSphere Management API を使用して仮想マシンにリカバリツールをプッシュします

5 ユーザーが選択したファイルとフォルダを含むデータストリームが一時仮想マシンに

関連付けられている vmdk でステージングされますVeritas がエージェントレスリストア用の一時仮想マシンを作成します

6 NetBackup によって一時仮想マシンに作成された vmdk がターゲット仮想マシンに接続されます

7 リカバリツールが起動されファイルとフォルダがリカバリされます

8 NetBackup で必要なクリーンアップが実行されます処理の一環で作成された一時的なファイルとオブジェクトがすべて削除されます削除されるオブジェクトには

リカバリツール一時仮想マシンステージング vmdk があります

9 これでジョブは完了です

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

前提条件 仮想マシンのエージェントレスリカバリを実行するすべてのプラットフォーム用の

VxUpdate パッケージを用意する必要があります

44第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアについて

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 9: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

定義用語

NetBackup とNetBackup Web UI を含むすべてのインターフェースに対する完全なアクセス権を持つユーザーですルート管理者

拡張監査のすべてのユーザーはNetBackup に対して完全なアクセス権を持ちますNetBackup Web UI の各ガイドではNetBackup管理者という用語はNetBackup への完全なアクセス権を持つユーザーも指しますが通常は NetBackup 管理コンソールのユーザーを指します

「役割」も参照してください

管理者

「インテリジェントグループ」を参照してください資産グループ

物理クライアント仮想マシンデータベースアプリケーションなどの

保護対象データです

資産

NetBackup Web UI ではレガシーポリシーが資産を保護することを示しますレガシーポリシーはNetBackup 管理コンソールで作成します

従来のポリシー

NetBackup 以外のあらゆる CA から発行されたセキュリティ証明書外部証明書

指定した条件 (クエリー) に基づいてNetBackup が保護対象資産を自動的に選択することを可能にしますインテリジェントグループ

は本番環境の変更が含まれるように自動的に最新の状態に維持

されますこれらのグループは資産グループとも呼ばれます

VMware と RHV の場合[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]タブにこれらのグループが表示されます

インテリジェントグループ

NetBackup バックアップイメージから作成したインスタントアクセス VMは瞬時に利用可能になるためほぼゼロのリカバリ時間目標を達成

できますNetBackup は仮想マシンのスナップショットをバックアップストレージデバイスに直接マウントするためESXi ホストまたはクラスタはスナップショットを通常の仮想マシンとして扱えます

インスタントアクセス

RBAC の場合ユーザーがアクセスすることを許可された資産のコレクション保護計画サーバーその他のリソースを指します

オブジェクトグループ

NetBackup CA から発行されたセキュリティ証明書NetBackup 証明書

保護計画はバックアップを実行するタイミングバックアップの保持

期間使用するストレージ形式を定義します保護計画を設定したら

資産を保護計画にサブスクライブできます

保護計画

9第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要用語

定義用語

役割ベースのアクセス制御です管理者はRBAC で構成されているアクセスルールを通じてNetBackup Web UI へのアクセスを委任または制限できます

注意 RBAC で構成したルールはNetBackup 管理コンソールまたは CLI へのアクセスを制御しませんWeb UI はNetBackup アクセス制御 (NBAC) ではサポートされておらずNBAC が有効になっている場合は使用できません

RBAC

RBAC の場合ユーザーが持つことができる権限を定義しますNetBackup にはシステム定義の役割が 3 つありユーザーがセキュリティ保護計画バックアップを管理したり作業負荷資産を管理し

たりすることを可能にします

役割

データのバックアップレプリケートまたは複製 (長期保持用) 対象となるストレージですクラウドの作業負荷に対してはスナップショッ

トストレージが使用されます

ストレージ

資産または資産グループを保護する保護計画を選択する処理です

関連付けられた資産は計画のスケジュールとストレージの設定に

従って保護されますWeb UI ではサブスクライブを「保護の追加」とも表記します

サブスクライブ保護計画

に対して

サブスクライブ解除は保護を解除する処理または計画から資産や

資産グループを削除する処理を指します

保護計画からサブスクライ

ブ解除する

資産のタイプですたとえばVMwareRHVまたはクラウドです作業負荷 (Workload)

NetBackup Web UI を使用して完了できるエンドツーエンドプロセスですたとえばNetBackup 812 以降ではVMware とクラウドの資産を保護およびリカバリできます

ワークフロー

NetBackup Web UI へのサインイン権限を持つユーザーはNetBackup Web UI を使用してNetBackup マスターサーバーに Web ブラウザからサインインできます利用可能なサインインオプションは次のとおりです

「ユーザー名とパスワードでサインインする」

「証明書またはスマートカードでサインインする」

ユーザー名とパスワードでサインインする

権限を持つユーザーである場合はNetBackup Web UI にサインインできます詳しくはNetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

10第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要NetBackup Web UI へのサインイン

NetBackup Web UI を使用してNetBackup マスターサーバーにサインインするには

1 Web ブラウザを開き次の URL に移動します

httpsmasterserverwebuilogin

masterserver はサインインする NetBackup マスターサーバーのホスト名またはIP アドレスです

2 クレデンシャルを入力して[サインイン (Sign in)]をクリックします

次に例を示します

例使用する形式ユーザーの種類

rootusernameローカルユーザー

WINDOWSyenAdministratorDOMAINyenusernameドメインユーザー

証明書またはスマートカードでサインインする

権限を持つユーザーである場合はスマートカードまたはデジタル証明書を使用して

NetBackup Web UI にサインインできます詳しくはNetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

スマートカードにないデジタル証明書を使用するにはまずブラウザの証明書マネージャ

に証明書をアップロードする必要があります詳しくはブラウザのマニュアルで手順を参

照するか証明書管理者にお問い合わせください

証明書またはスマートカードでサインインするには

1 Web ブラウザを開き次の URL に移動します

httpsmasterserverwebuilogin

masterserver はサインインする NetBackup マスターサーバーのホスト名またはIP アドレスです

2 [証明書またはスマートカードでサインイン (Sign in with certificate or smart card)]をクリックします

3 ブラウザにプロンプトが表示されたら証明書を選択します

11第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要NetBackup Web UI へのサインイン

VMware サーバーの管理この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーの追加

VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新

VMware サーバーの参照

VMware サーバーの削除

インテリジェント VM グループの作成

インテリジェント VM グループの削除

VMware アクセスホストの追加

VMware アクセスホストの削除

VMware サーバーの資産の手動での検出

NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

VMware サーバーの追加ここではVMware サーバーとそのクレデンシャルを追加する手順を示します

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

2

VMware サーバーとそのクレデンシャルを追加するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセスできる vCenter サーバーと ESXi サーバーが表示されます

2 [+ 追加 (+ Add)]をクリックしてサーバーを追加します

3 サーバー形式を選択しホスト名とクレデンシャルを入力します

4 [検証用バックアップホスト (Backup host for validation)]を選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検

出の実行に加えてクレデンシャルの検証にもその情報が使用されます検出の場

合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

5 接続に使用する[ポート (Port)]番号を指定します

VMware サーバーでデフォルトのポート番号が変更されていない場合ポートの指定は不要です異なるポートを使用するように VMware サーバーが構成されている場合そのポート番号を指定してください

6 [保存 (Save)]をクリックします

重要

サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenterまたは ESXi サーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVALオプション」 を参照してください

7 別の VMware サーバーの NetBackup クレデンシャルを入力するには[+ 追加 (+Add)]をクリックします

発生する可能性がある問題のトラブルシューティングについては次の情報を参照してく

ださい

p48 の 「VMware サーバーを追加するときに発生するエラー」 を参照してください

13第 2 章 VMware サーバーの管理VMware サーバーの追加

p48 の 「VMware サーバーを参照するときに発生するエラー」 を参照してください

p49 の 「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」 を参照してください

VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新

メモ これらの手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

VMware のクレデンシャルを検証するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

2 1 つのサーバーのクレデンシャルを検証するにはその VMware サーバーを特定して選択します複数のサーバーのクレデンシャルを同時に検証するにはそれら

の VMware サーバーを特定して選択します次に該当するサーバーの行で[検証 (Validate)]をクリックします

選択した VMware サーバーの現在のクレデンシャルが NetBackup で検証されます

クレデンシャルが有効でない場合[クレデンシャル (Credentials)]に[無効 (Invalid)]と表示されますVMware サーバーのクレデンシャルを更新するには次の手順を実行します

VMware サーバーのクレデンシャルを更新するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択します

14第 2 章 VMware サーバーの管理VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新

4 クレデンシャルを必要に応じて更新します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検

出の実行に加えてクレデンシャルの検証にもその情報が使用されます検出の場

合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

5 [保存 (Save)]をクリックします

選択した VMware サーバーの更新後のクレデンシャルが NetBackup で検証されます

VMware サーバーの参照vCenter Server とスタンドアロンの ESXi サーバーを参照してVM を特定し保護計画やリカバリポイントなどの詳細を表示できます

VMware サーバーを参照するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [VMware サーバー (VMware Servers)]をクリックして検索を開始します

リストにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が含まれます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが正常に検出されたかどうかも確認できます

サーバーを見つけるには検索フィールドに文字列を入力します

3 サーバーをクリックしてドリルダウンを開始します

上向き矢印をクリックするとより高いレベルに移動して戻れます

4 VM をクリックすると保護状態リカバリポイントリストアアクティビティが表示されます

5 計画に VM をサブスクライブするには[保護の追加 (Add protection)]をクリックします

VMware サーバーの削除ここではVMware サーバーを削除する手順を示します

15第 2 章 VMware サーバーの管理VMware サーバーの参照

VMware サーバーを削除するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が表示されます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが最後にいつ検出されたかも確認できます

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にある処理メニューで[削除 (Delete)]を選択します

メモ VMware サーバーを削除するとそのサーバーに関連付けられているすべての仮想マシンの保護が行われなくなります既存のバックアップイメージのリカバリは

引き続き可能ですがこのサーバーへの VM のバックアップは失敗します

4 VMware サーバーを削除してもよいことを確認したら[削除 (Delete)]をクリックします

インテリジェント VM グループの作成クエリーと呼ばれるフィルタのセットに基づいてインテリジェント VM グループを作成できますNetBackup はクエリーに基づいて自動的に仮想マシンを選択しそれらをグループに追加しますその後グループに保護を適用できますインテリジェントグルー

プではVM 環境内の変更が自動的に反映されるためグループ内の VM のリストを手動で修正する必要がないことに注意してください

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

インテリジェント VM グループを作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [インテリジェント VM グループ (Intelligent VM groups)]タブ[追加 (Add)]の順にクリックします

3 グループの名前と説明を入力します

4 適切な VMware サーバーを選択します

5 次のいずれかを実行します

[すべての VM を含める (Include all VMs)]を選択しますこのオプションではデフォルトクエリーを使用して保護計画の実行時に vCenterまたは ESXi に現在あるすべての VM をバックアップ対象として選択します

16第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

特定の条件を満たす VM のみを選択するには独自のクエリーを作成するために[条件の追加 (Add condition)]をクリックします

6 条件を追加するにはドロップダウンを使用してキーワードとオペレータを選択して

値を入力します

この手順の後にオプションについて説明します「インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション」

以下がクエリーの例です

この例のクエリーは表示名に prod が含まれるすべての VM をグループに追加します

クエリーの効果を変更するには[+ 条件 (Condition)]をクリックし[AND]または[OR]をクリックしたらキーワードオペレータおよび条件の値を選択します次に例を示します

この例ではAND を使用してクエリーの範囲を絞り込みます表示名に prod が含まれeng という名前のタグを持つ VM のみが選択されますVM の表示名に prodが含まれずeng という名前のタグがない場合その VM はグループに追加されません

クエリーの範囲を広げるには[OR]を使用します

17第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

この例では[OR]が設定されているためクエリーでグループに次のものが追加されます

表示名に prod が含まれる VM (タグに関係なく)

eng という名前のタグを持つ VM (表示名に関係なく)

必要に応じて条件にサブクエリーを追加することもできます[+ サブクエリー (+Sub-query)]をクリックし[AND]または[OR]をクリックしてからサブクエリーの条件のキーワードオペレータ値を選択します次に例を示します

この例ではサブクエリーを使用してクエリーの範囲をさらに絞り込みます表示名

に prod を含みeng という名前のタグを持つ VM のうちclust で始まるクラスタに含まれている VM のみが選択されます

18第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

7 クエリーをテストするには[プレビュー (Preview)]をクリックします

メモ クエリーベースの選択処理は動的です仮想環境の変更は保護計画の実行時にクエリーが選択する仮想マシンに影響する可能性がありますその結果保護

計画が後で実行された時にクエリーが選択する VM がプレビューに現在表示されているものと同一でなくなる可能性があります

メモ VMware サーバーの VM の検出がVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションに設定された間隔に従って実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)クエリーが選択できる状態になるにはWeb UI が各サーバー上の VM を検出する必要がありますVMware サーバーが Web UI に最近追加された場合その VMは検出されない可能性がありますこのオプションについて詳しくは次の情報を参

照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVALオプション」 を参照してください

VM をすぐに検出する方法については次の情報を参照してください

p22 の 「VMware サーバーの資産の手動での検出」 を参照してください

8 グループを保護計画に追加せずに保存するには[追加 (Add)]をクリックします

保存して保護計画に追加するには[追加と保護 (Add and protect)]をクリックして計画を選択し[保護する (Protect)]をクリックします

メモ [プレビュー (Preview)]をクリックするかグループを保存した場合グループのVM を選択するときにクエリーオプションでは大文字小文字が区別されます[仮想マシン (Virtual machine)]でグループに選択されていない VM をクリックすると[仮想マシングループのメンバー (Member of virtual machine groups)]フィールドは none になります

ただし保護計画にグループを追加したときに保護計画のバックアップが実行され

ると一部のクエリーオプションは大文字と小文字が区別されないものとして扱わ

れますその結果同じ VM がグループに含められてバックアップされる場合があります

各オプションの大文字小文字関連の動作は「「インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション」」を参照してください

19第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション表 2-1 クエリーキーワード

説明キーワード

VM が存在するクラスタ (ESXi サーバーのグループ) の名前

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

クラスタ

データセンターの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

datacenter

データストアの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

datastore

VM の表示名

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

displayName

ESXi サーバーの名前ESXi ホスト名は vCenter Server で定義された名前と一致する必要があります

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

host

VM のタグの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

tag

vSphere Client の VM の DNS 名

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

dnsName

IP アドレスの逆引きから導かれる VM 名

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

hostName

VM のインスタンス UUID

例 501b13c3-52de-9a06-cd9a-ecb23aa975d1

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

instanceUuid

表 2-2 クエリー演算子

説明演算子

文字列の先頭に値が出現する場合に一致します

たとえば入力した値が「box」の場合このオプションは文字列「box_car」と一致しますが「flatbox」とは一致しません

文字列の先頭

(Starts with)

20第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

説明演算子

文字列の末尾に値が出現する場合に一致します

たとえば入力した値が「dev」の場合このオプションは文字列「01dev」と一致しますが「01dev99」または「devOP」とは一致しません

文字列の末尾

(Ends with)

入力した値が文字列のどこにある場合でも一致します

たとえば入力した値が「dev」の場合このオプションは「01dev」「01dev99」「devOP」「development_machine」などの文字列と一致します

次の値を含む

(Contains)

入力した値にのみ一致します

たとえば入力した値が「VMTest27」の場合このオプションは「VMtest27」(大文字小文字が同じ) とは一致しますが「vmtest27」「vmTEST27」または「VMtest28」とは一致しません

=

入力した値と等しくない任意の値と一致します =

インテリジェント VM グループの削除インテリジェント VM グループを削除するには次の手順を使用します

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

インテリジェント VM グループを削除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [インテリジェント VM グループ (Intelligent VM groups)]タブでグループを見つけます

3 グループが保護されていない場合はグループを選択して[削除 (Delete)]をクリックします

4 グループが保護されている場合はグループをクリックしてスクロールダウンし鍵の

記号をクリックして[サブスクライブ解除 (Unsubscribe)]をクリックします

5 [削除]をクリックします

VMware アクセスホストの追加この機能はNetBackup 管理コンソールまたは NetBackup API でのみサポートされます詳しくは『NetBackup 管理者ガイド Vol 1』または SORT の NetBackup API ドキュメントを参照してください

21第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの削除

VMware アクセスホストの削除この機能はNetBackup 管理コンソールまたは NetBackup API でのみサポートされます詳しくは『NetBackup 管理者ガイド Vol 1』または SORT の NetBackup API ドキュメントを参照してください

VMware サーバーの資産の手動での検出ここでは最近追加された資産を表示して保護できるようにVMware サーバーの資産を手動で検出する手順を示します

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenterまたは ESXi サーバーの VM とその他のオブジェクトの自動検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出はVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)このオプションについて詳しくは次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

VMware サーバーの資産を手動で検出するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が表示されます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが最後にいつ検出されたかも確認できます

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にある処理メニューで[検出 (Discover)]を選択します

VMware サーバーのクレデンシャルが無効な場合検出操作に失敗することがありますクレデンシャルを検証および更新する方法については次の情報を参照して

ください

p14 の 「VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新」 を参照してください

VM およびインテリジェント VM グループの保護状態について詳しくは次の情報を参照してください

p30 の 「VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示」 を参照してください

22第 2 章 VMware サーバーの管理VMware アクセスホストの削除

p49 の 「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」 を参照してください

NetBackup サーバーのVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

このオプションはNetBackup が仮想マシンを検出して NetBackup Web UI に表示するためにvCenter Server をスキャンする頻度を制御します

NetBackup による自動検出は最初に前回検出に成功したホストで試行されますそのホストで自動検出に失敗すると次の順序で他のホストで再試行されます

NetBackup マスターサーバー

アクセスホストクライアントプロキシサーバー

メディアサーバー

表 2-3 VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL 情報

説明使用方法

NetBackup マスターサーバー上使用する場所

オプションを表示追加変更するにはnbgetconfig コマンドと nbsetconfig コマンドを使用します

メモ これらのコマンドではNetBackup マスターサーバーの管理者権限が必要です詳しくはNetBackup 管理者にお問い合わせください

このオプションはNetBackup 構成 API でも表示追加変更できます詳しくはSORTの NetBackup API ドキュメントを参照してください

デフォルトは 8 時間です最小値は 5 分で最大値は 1 年です0 に設定すると自動検出がすべての VMware サーバーに対して無効になります

次の形式を使用します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = number of seconds

次に例を示します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = 100000

このエントリは設定ファイルで一度のみ表示されます

メモ このオプションを変更した後NetBackup サービスを停止して再起動しますVM の検出の場合NetBackup Discovery Framework サービスが実行中である必要があります

使用方法

23第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

説明使用方法

NetBackup 管理コンソールまたは Web UI に相当する機能は存在しません管理コンソールの同等のプロパ

ティ

24第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

VM の保護この章では以下の項目について説明しています

VM またはインテリジェント VM グループの保護

資産のカスタム保護の設定

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護次の手順を使用して資産 (VM またはインテリジェント VM グループ) を保護計画にサブスクライブします保護計画に資産をサブスクライブするときに定義済みのバックアッ

プ設定を資産に割り当てますオンデマンド (手動) バックアップを実行するにはNetBackup 管理コンソールへのアクセスが必要ですサポートが必要な場合NetBackup管理者までお問い合わせください

次の要件に注意してください

NetBackup セキュリティ管理者が割り当てた適切な役割ベースのアクセス制御 (RBAC)を使用したVM へのアクセス権が必要です

バックアップ管理者が (RBAC を使用して) アクセス権を付与した保護計画に対するアクセス権が必要です

マスターサーバー上で適切なサービスが実行されておりWeb UI がアクセス可能である必要があります

サポートが必要な場合はバックアップ管理者にお問い合わせください

3

VM または VM グループを保護するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machine)]タブまたは[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]タブでVM または VM グループにチェックマークを付けて[保護の追加 (Add protection)]をクリックします

3 次の保護オプションから選択します

保護計画にサブスクライブする (Subscribe to a protection plan)選択した計画でこの設定を使用するにはこのオプションを選択します計画に

対する変更は自動的に継承されます

カスタム保護 (Custom protection)選択した計画をカスタマイズするにはこのオプションを選択しますすべての計

画と設定をカスタマイズできる訳ではありません選択した計画に対する変更は

選択した資産または資産グループには適用されません

4 保護計画を選択します

VMware 管理者の場合RBAC のアクセス権によって表示される保護計画が決まります利用可能な保護計画のオプションの説明は『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』を参照してください

5 選択した計画に VM または VM グループをサブスクライブするには[保護する(Protect)]をクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]に選択の結果が表示されます

資産のカスタム保護の設定計画のカスタマイズが許可されている場合作業負荷管理者は[カスタム保護 (Customprotection)]保護方式を選択できますこのユーザーは作業負荷の種類に応じてスケジュールストレージ資産のその他のオプションを変更できます資産ではそれぞれ

独自の保護が維持されています保護計画に今後変更を加えても資産には適用されま

せん

保護設定について詳しくは以下を参照してください

『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』

カスタム保護オプション

カスタム保護を使用してユーザーは次のオプションを調整できます

26第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

ユーザーはスケジュールを追加編集または削除できますスケジュール形式スケジュー

ルを実行する頻度このカスタム保護のバックアップを保持する期間を選択できます利用

可能なオプションは資産の作業負荷の種類によって異なります

スケジュールと保持 (Schedulesand retention)

ユーザーはカスタム保護に使用するストレージを選択できますストレージ (Storage)

仮想マシンに代わってバックアップを実行するホスト[Automatic (自動)]を選択するとストレージユニットに基づいてNetBackup にメディアサーバーを選択させることができますまたはユーザーがリストから別のホストを選択できますこれらのホストは環境内のその他の

メディアサーバーかアクセスホストとして構成されているホストです

バックアップに使用するサー

バーまたはホスト (Server orhost to use for backups)

追加のカスタム保護オプション

説明オプション

NetBackup が仮想マシンバックアップの新しいスナップショットを作成する前にスナップショットが見つかったときに NetBackup が適用する処理を指定しますたとえばいずれかのスナップショットが存在する場合バックアップの停止を選択できますスナップショットが自

動的に削除されなければ最終的に仮想マシンのパフォーマンスが低下することがあります

削除されていないスナップショットが存在するとディスク容量不足によりリストアに失敗する

場合があります

スナップショットが存在する場合

は次の処理を実行します(If asnapshot exists perform thefollowing action)

バックアップから除外する仮想ディスクを指定します

p28 の 「バックアップからのディスクの除外」 を参照してください

選択した仮想ディスクをバック

アップから除外 (Excludeselected virtual disks frombackups)

このオプションは仮想マシンの完全バックアップからのアプリケーションデータのリストアを

ユーザーに許可します

Microsoft Exchange Server または Microsoft SharePoint Server の NetBackup 82 アプリケーションデータはNetBackup バックアップアーカイブおよびリストアのインターフェースでリストアする必要がありますMicrosoft SQL Server のデータはNetBackup MS SQLクライアントを使用してリストアする必要があります詳しくはNetBackup データベースエージェントのマニュアルを参照してください

仮想マシンバックアップからの

アプリケーションデータのリスト

アを許可する (Allow therestore of application datafrom virtual machine backups)

デフォルトで仮想マシンの IO は NetBackup がスナップショットを作成する前に静止しますほとんどの場合このデフォルトを使用する必要がありますファイルのアクティビティを

静止しないとスナップショットのデータの一貫性は保証されません静止を無効にすると

一貫性を保つためバックアップデータを分析する必要があります

仮想マシンの静止を有効にす

る (Enable virtual machinequiesce)

バックアップに使用するトランスポートモードまたはデータストアからデータを読み取る方法を

指定しますトランスポートモードについて詳しくは仮想化環境のベンダーのマニュアルを

参照してください

トランスポートモード (Transportmode)

27第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

p29 の 「スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)」 を参照してください

スナップショットの再試行オプ

ション (Snapshot retry options)

バックアップからのディスクの除外仮想ディスクの除外オプションはバックアップのサイズを減らすことができますが使用に

は注意が必要ですこれらは複数の仮想ディスクを備えている仮想マシン専用です

表 3-1 仮想ディスクの除外オプション

説明除外オプション

ブートディスクを再作成する別の手段がある場合にこのオプションを検討します

仮想マシンのブートディスクはバックアップには含まれませんその他のディスクはバックアッ

プされます注 データファイルはリストアされたデータディスクで利用可能ですただしこのバックアップからリストアされる仮想マシンは起動できません

すべてのブートディスク (Allboot disks)

データディスクをバックアップする個別の保護計画がある場合にのみこのオプションを検討

してください

仮想マシンのデータディスクはバックアップに含まれませんブートディスクのみバックアップ

されます注 仮想マシンがバックアップからリストアされるときデータディスクの仮想マシンデータは失われるか不完全になる可能性があります

すべてのデータディスク (Alldata disks)

カスタム属性を使用したバックアップから除外するディスクの制御を VMware 管理者に許可する場合このオプションを使用します

属性には除外するディスクのデバイスコントローラの値をカンマで区切って指定する必要が

ありますたとえばscsi0-0ide0-0sata0-0nvme0-0 などですこの属性のデフォルト値は NB_DISK_EXCLUDE_DISK ですまたは独自の値を選択できます任意の差分バックアップ間でカスタム属性値にディスクを追加するとそれらのディスクは次のバック

アップから除外されます

VMware 管理者はVMware インターフェースを使用して除外するディスクに属性を適用する必要があります『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Web Client ガイド』または『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Client (HTML5) ガイド』を参照してください

カスタム属性に基づいてディス

クを除外する (Exclude disksbased on a custom attribute)

ディスクの仮想デバイスノードを表すディスク形式コントローラLUN を指定して特定のディスクを除外するにはこのオプションを使用します追加のディスクを指定するには[追加

(Add)]をクリックします

任意の差分バックアップ間でコントローラを追加するとそれらのディスクは次のバックアップ

から除外されます

除外する特定のディスク

(Specific disks to beexcluded)

28第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)ほとんどの環境ではスナップショットの再試行オプションのデフォルト値は適切です仮

想マシンのサイズと VMware サーバーの処理負荷に基づいてこれらの設定を調整すると役立つ場合があります

表 3-2 スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)

説明オプション

スナップショットを再試行する回数スナップショットの最大試行回

数 (Maximum number oftimes to retry a snapshot)

スナップショット操作が完了するまでの分単位の時間スナップショットが完了しない場合タ

イムアウトを強制するためにこのオプションで特定の期間を設定します後でスナップショット

を再試行するには[スナップショットを再試行するまでに待機する最長時間 (Maximumlength of time to wait before a snapshot is retried)]設定を使用します

スナップショットの完了までの最

長時間 (Maximum length oftime to complete a snapshot)

スナップショットが再試行されるまでの秒単位の待機時間スナップショットを再試行するま

でに待機する最長時間

(Maximum length of time towait before a snapshot isretried)

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除VM またはインテリジェント VM グループのサブスクライブを保護計画から解除できます資産のサブスクライブが解除されるとバックアップは実行されなくなります

メモ 保護計画から資産のサブスクライブを解除するときにWeb UI で資産に従来のポリシーが表示される可能性がありますこの状況は保護計画に資産がサブスクライブ

されておりその資産に対してバックアップが実行される場合に発生することがあります

資産は有効なバックアップイメージを持ったまま保護計画からサブスクライブ解除され

ますWeb UI には従来のポリシーが表示されますが資産を保護する有効なポリシーがない場合もあります

29第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護を解除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

3 [保護の削除 (Remove protection)][はい (Yes)]の順にクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]で資産が[保護されていません (Not protected)]と表示されます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護に使用される保護計画を表示できます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態を表示するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

[保護 (Protection)]タブは資産がサブスクライブされている計画の詳細を表示します

メモ 資産のバックアップが完了しているにもかかわらず状態が未完了と表示される場合は「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」を参照してください

3 資産が保護されていない場合[保護の追加 (Add protection)]をクリックして保護計画を選択します

p25 の 「 VM またはインテリジェント VM グループの保護」 を参照してください

30第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM のリカバリとインスタントアクセス

この章では以下の項目について説明しています

インスタントアクセス VM の作成

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

VM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについて

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

インスタントアクセス VM の作成NetBackup バックアップイメージからインスタントアクセス VM を作成できます仮想マシンは瞬時に利用可能になるためほぼゼロのリカバリ時間目標を達成できます

NetBackup は仮想マシンのスナップショットをバックアップストレージデバイスに直接マウントするためESXi ホストまたはクラスタはスナップショットを通常の仮想マシンとして扱えます

マウントされた VM のスナップショットはさまざまな目的に使用できます次に例を示します

VM からのファイルのリカバリまたは vmdk ファイルのコピー

パッチのテストなどVM でのテストの実行

4

トラブルシューティングまたはディザスタリカバリ

アプリケーションの検証

メモ このインスタントアクセス機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされますこの機能ではNetBackup バックアップイメージがメディアサーバー重複排除プール (MSDP) ストレージデバイスに格納されることが必要ですインスタントアクセスVM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

インスタントアクセス VM を作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージは各イメージのバックアップタイムスタンプ付きで各行に表示

されます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Createinstant access virtual machine)]の順にクリックします

5 リカバリの設定を確認し必要に応じて変更します

[リカバリオプション (Recovery options)]に注意してください

同じ表示名を持つ VM が宛先にある場合リカバリが始まる前にその VM を削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますプロビジョニング後に

電源をオン (Power onafter provisioning)

VM の作成後に VM の移行を開始しVM の移行の進捗を表示します

メモ NetBackup 812 ストレージサーバーの場合vMotion オプションは有効になっていても使用されません

vMotion の有効化(Enable vMotion)

32第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス VM の作成

6 [作成 (Create)]をクリックします

NetBackup ではVM バックアップイメージのスナップショットを作成しインスタントアクセスマウントポイントを作成しますイメージのスナップショットは[インスタントア

クセス仮想マシン (Instant access virtual machines)]タブに表示されますVM をESXi サーバーの他の VM と同じように使用できるようになりました

7 リストアされた VM について詳しくは[インスタントアクセス仮想マシン (Instantaccess virtual machines)]タブの下にある VM をクリックし[詳細の表示 (Viewdetails)]をクリックします

8 VM での作業が終了したらマウントされている VM のスナップショットを削除するために[削除 (Delete)]をクリックできますVM が ESXi サーバーから削除されます

メモ vMotion を有効にしている場合その処理が正常に完了した後はVM を削除するとマウントされた共有のみが削除されますこの VM は別のデータストアに移行されるためESXi サーバーで VM を引き続き利用できます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをリストアできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダを復元する (Restore files andfolders)]の順にクリックします

NetBackup はバックグラウンドでインスタントアクセスマウントポイントを作成します

33第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

5 ファイルを選択し[リストへの追加 (リストアリストに追加)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

リストアリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサイズ

が表示されます

メモ リストアリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーはシングルファイルリストアのみをサポートしているためリストア処理が失敗します

6 リストアオプションを選択します

すべてを元のディレクトリにリストア (Restore everything to the original directory)

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

すべてを異なるディレクトリにリストア (Restore everything to a different directory)

[リストア用ディレクトリ (Directory for restore)]にリストア先のパスを入力します

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合は[親フォルダのパス(Parent Folder Path)]ではなく[単一ファイルの絶対パス (Single File

Full Path)]に入力します

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]チェックボックスにチェックマークを付けるとすべてのファイルが 1 つのディレクトリにリストアされます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

34第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

7 既存のすべてのファイルを上書きするには[既存のファイルの上書き (Overwriteexisting files)]チェックボックスにチェックマークを付けます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

選択内容の概略が表示されます

8 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックしてファイルをリストアします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをダウンロードできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダのダウンロード (Download filesand folders)]の順にクリックします

35第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

5 ファイルを選択し[ダウンロードリストに追加 (Add to download list)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

ダウンロードリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサ

イズが表示されます

メモ ダウンロードリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーは単一ファイルのダウンロードのみをサポートしているためダウンロード処理が失敗します

6 ダウンロードパッケージの作成が完了したら[ダウンロード (Download)]をクリックします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項インスタントアクセス仮想マシン機能について次の点に注意します

この機能はWeb UI を使用して保護計画から作成されたバックアップコピーまたはNetBackup 管理コンソールで作成された従来のポリシーでサポートされます

この機能はNetBackup の VMware ポリシー形式のみをサポートしますWeb UIの保護計画で使用されるポリシー形式についてはバックアップ管理者にお問い合

わせください

この機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされます

この機能ではメディアサーバー重複排除プール (MSDP) メディアサーバー上の同時マウントポイントが 50 個に制限されます

デフォルトではvSphere はESXi サーバーあたりに最大で 8 つの NFS マウントを許可しますNetBackup では作成するインスタントアクセス VM それぞれにNFS

36第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

マウントが必要であることに注意してくださいNFS マウントを解除するには使用し終わったインスタントアクセス VM を削除しますESXi ホストの NFS の制限に達した場合に別のインスタントアクセス VM を作成しようとするとその試みは失敗しますESXi サーバーあたりの NFS マウントの最大数を増やすには次の VMware の記事を参照してくださいhttpskbvmwarecomsarticle2239

この機能では独立したディスクを備えた VM のバックアップをサポートしていませんVMware では永続的なディスクでも非永続的なディスクでもVM 内の独立したディスクのスナップショットをサポートしていませんその結果独立したディスクはバック

アップされません

独立したディスクと NetBackup について詳しくは次の記事を参照してくださいhttpswwwveritascomdocs000081966

この機能はバックアップから除外されたディスクを持つ VM をサポートしていませんNetBackup ポリシーの[ディスクを除外 (Exclude Disks)]タブで[除外したディスクはありません (No disks excluded)]オプションを選択する必要があります

raw デバイスマッピングモード (RDM) または永続モードのディスクがある VM はこの機能ではサポートされません

Windows のシングルファイルリストアでReFS ファイルシステムはサポートされません

インスタントアクセス仮想マシンを使用した VM 作成に使用される ESXi サーバーのバージョンはVM のバックアップイメージを含む ESXi サーバーのバージョンと同じかそれより新しい必要があります

[ダウンロード (Download)]オプションを使用した単一ファイルのダウンロードの場合NetBackup Web UI ではマスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用するのと同じ名前または IP アドレスを持つメディアサーバーにアクセスできる必要がありますp50 の 「インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー」 を参照してください

メディアサーバーのアプライアンスがサードパーティの証明書を使用する場合この

機能を使用する前にNetBackup マスターサーバーで特定の構成を作成する必要があります

詳しくは次の場所から入手可能な『NetBackup Appliance セキュリティガイド』でサードパーティの証明書に関するセクションとサードパーティの SSL 証明書の実装に関するセクションを参照してください

httpswwwveritascomdocsDOC5332

この機能では異なるボリュームパーティションディスクにある複数のファイルやフォ

ルダのリストアはサポートされません

複数のファイルまたはフォルダを Windows VM にリストアする場合はWindows 管理者アカウントのクレデンシャルを使用します

37第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

一部の ACL エントリはリストアされたファイルに含まれませんこれらのユーザーまたはグループの ACL エントリはリストアできないためですたとえばTrustedInstallersすべてのアプリケーションパッケージが該当します

インスタントアクセス機能はWindows 10 のコンパクトオペレーティングシステムをサポートしていませんオペレーティングシステムが圧縮されているかどうかを確認する

にはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosquery を実行します圧縮を無効にするにはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosnever を実行しますこれによってVM のバックアップにインスタントアクセス機能を使用できます

ファイルとフォルダをリストアするにはターゲット VM がスリープまたは休止モードではなく通常の状態である必要があります

5-minutes-alive-session のしきい値はアプライアンスの Web サーバー NGINXで定義されますダウンロード用に選択されたファイルとフォルダはこのしきい値内

で圧縮されダウンロードされる必要があります

インスタントアクセス仮想マシンを作成するには仮想マシンが作成される VMwareデータセンターへの読み取りおよび書き込みアクセスが必要です

複数のコピーが存在するバックアップイメージがありそれらのコピーはすべてインス

タントアクセス機能を備えていますレプリケーション中にインスタントアクセス機能を

保持するにはレプリケーションに最初のコピーのみを選択する必要がありますたと

えばイメージ 1 というバックアップイメージがありコピー Aコピー Bコピー Cコピー D の 4 つのコピーが存在するとしますレプリケーションでインスタントアクセス機能を保持するにはコピー A のみを使用する必要があります

VM のリカバリバックアップされたときに VM が存在していた元の場所または別の場所に VM をリカバリできますバックアップイメージのデフォルトのコピーからのリカバリに加え別のコピーが

ある場合はそのコピーからもリカバリできますデフォルトのコピーはプライマリコピーとも

呼ばれます

VM をリカバリするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックします左側のカレンダービューでバックアップが発生した日付を選択します

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

38第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

4 リカバリするイメージについて次のいずれかのイメージリカバリオプションを選択し

ます

リカバリ (Recover)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが 1 つだけある場合に表示されます

デフォルトのコピーからリカバリ (Recover from default copy)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが複数ある場合に表示されます

nn 個のコピー (nn copies)バックアップイメージのデフォルトのコピーまたは別のコピーからリカバリします

NetBackup では同じバックアップイメージのコピーを最大 10 個まで保持できますこのオプションを選択すると利用可能なすべてのコピーが表示されます

それぞれのコピーについて[ストレージ名 (Storage name)][ストレージサーバー (Storage Server)][ストレージサーバー形式 (Storage server type)]が表示されますリカバリするコピーに対応する[リカバリ (Recover)]をクリックします

5 バックアップイメージをリカバリする場所を選択します

[元の場所 (Original location)] バックアップイメージを元の場所にリカバリします

[代替の場所 (Alternate location)] バックアップイメージを代替の場所にリカバリします

[インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Create instant access virtualmachine)] バックアップイメージを新しいインスタントアクセス仮想マシンにリカバリしますこのオプションはバックアップイメージにインスタントアクセス機能が

ある場合にのみ利用可能ですp31 の 「インスタントアクセス VM の作成」 を参照してください

[ファイルとフォルダのダウンロード (Download files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードしますこのオプションは

バックアップイメージにインスタントアクセス機能がある場合にのみ利用可能で

すp35 の 「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード」を参照してください

[ファイルとフォルダをリストアする (Restore files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアしますバックアップイメージにインス

タントアクセス機能がある場合にのみこのオプションを利用可能です「p33 の「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア」 を参照してください 」を参照してください

6 [リストア先 (Restore to)]の値を確認します

39第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

デフォルト値は VM のバックアップイメージから取得されます代替の場所にリストアする場合[新しい表示名 (New display name)]に _copy が追加されます

バックアップイメージを元の場所にリカバリする場合デフォルト値を変更できま

せん

代替の場所にリカバリする場合必要に応じてリストア先の値を変更します続

いて[次へ (Next)]をクリックしますESXi サーバーまたはクラスタを変更できない場合に詳細を確認できます

p53 の 「リカバリ先を変更したときに発生したエラー」 を参照してください

7 [リカバリオプション (Recover option)]の値を確認または変更します

リカバリオプションについて詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

宛先に同じ名前の VM が存在する場合に既存の VM を削除しますそのような VM はリカバリの開始前に削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

メモ このオプションを使用するには[資産の上書き (OverwriteAsset)]権限が必要ですこの権限が必要な場合はセキュリティ管理者にお問い合わせください

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますリカバリ後に電源をオ

ンにする (Power onafter recovery)

リカバリの実行に使用するホストを示しますデフォルトではリカバ

リホストはバックアップを実行するホストです

リカバリホスト

(Recovery host)

8 [詳細設定 (Advanced Settings)]の値を確認または変更します

詳細設定について詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

詳細設定

元の BIOS UUID の代わりに新しい BIOS UUID で VM をリストアします

新しい BIOS UUID の作成 (Create a newBIOS UUID)

元のインスタンス UUID の代わりに新しいインスタンス UUID でVM をリストアします

新しいインスタンス

UUID の作成 (Createa new instanceUUID)

40第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

たとえばこのオプションはVM がバックアップされた時にマウントされた ISO ファイルをリストアせずに VM をリストアします

このオプションが無効になっているとDVD ドライブCD-ROM ドライブシリアルポートパラレルポートなどのデバイスの補助情報が

利用できなくなった場合にリカバリが失敗する場合があります

デバイスの補助情報を

削除 (Removebacking informationfor devices)

NIC カードを VM から削除しますネットワークアクセスではリストア済みの VM にはネットワーク構成が必要であることに注意してください

このオプションは次の場合に有効にします

バックアップの作成後に宛先の仮想マシンのネットワーク接続が

変更されている場合

元の仮想マシンがまだ存在しVM の重複によって競合が発生する場合

元のネットワーク構成

を削除 (Removeoriginal networkconfiguration)

元のハードウェアバージョン (4 など) で VM をリストアしますターゲット ESXi サーバーがデフォルトで異なるハードウェアバージョン(78 など) を使用している場合でも元のバージョンが保持されますターゲット ESXi サーバーが仮想マシンのハードウェアバージョンをサポートしていない場合はリストアに失敗する可能性がありま

このオプションが無効の場合リストアされた仮想マシンは ESXi サーバーによって使われるデフォルトのハードウェアバージョンに変換さ

れます

ハードウェアの元の

バージョンを保持する

(Retain originalhardware version)

リストアされる仮想ディスクのフォーマット

元のプロビジョニングで VM の仮想ディスクをリストアします元のプロビジョニング

(Originalprovisioning)

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成します仮想ディスク

容量はディスクが作成されるときに割り当て済みですこのオプショ

ンは入力されたブロックをリストアしますがオンデマンドで空いてい

るブロックをゼロで初期化します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware は Lazy-Zeroedディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thickprovisioning Eager Zeroed)]に自動的に変換します

Lazy Zero をシックプロビジョニング (Thickprovisioning lazyzeroed)

41第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックをリストアしただちに空のブロックをゼロで初期化し

ます (Eager Zeroed)このオプションを使用すると仮想ディスクの作成により時間がかかることがありますただしリストアが SAN で起きた場合Eager Zeroed 機能により vCenter サーバーとのネットワーク通信が減少することによってリストアが高速化されることがあります

Eager Zeroed をシックプロビジョニング

(Thick provisioningeager zeroed)

シン形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックはリストアしますが空いているブロックを初期化した

りコミットしたりはしませんシンプロビジョニングは vmdk ファイルの動的拡張を介してディスク領域を節約しますvmdk ファイルは仮想マシンのデータが必要とする領域より大きくなりません仮想ディスク

のサイズは必要に応じて自動的に増加します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware はシンディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning EagerZeroed)]に自動的に変換します

シンプロビジョニング

トランスポートモード (Transport mode)

バックアップが実行されたときと同じトランスポートモードを使用しま

バックアップに使用す

るトランスポートモード

を使用する (Usetransport mode usedfor backup)

42第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

SANファイバーチャネル (SAN) または iSCSI を介した暗号化されていない転送の場合に指定します

メモ このモードは VMware 仮想ボリューム (VVol) を使用する仮想マシンではサポートされません

HotADD仮想マシンで VMware バックアップホストを実行できますHotAdd トランスポートモードについて詳しくは『NetBackup forVMware 管理者ガイド』を参照してください

メモ VVols を使用する仮想マシンの場合仮想マシンとバックアップホスト(hotadd)の仮想マシンは同じ VVol データストアに存在する必要があります

このトランスポートモードの手順とバックアップホストの VMware仮想マシンへのインストール手順に関してはVMware のマニュアルを参照してください

LANネットワークを介して仮想ディスクのデータを転送します

NBDNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化されていない転送の

場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャ

ネルを介した転送よりも低速です

NBDSSLNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化転送 (SSL) の場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャネル

を介した転送よりも低速です

選択したトランスポート

モードを次の順序で試

行してください(Trythe selectedtransport modes inthe following order)

9 [リカバリ前チェック (Pre-recovery check)]をクリックします

NetBackup でクレデンシャルが検証されパスと接続が適切かどうかが確認されますさらにデータストアやデータストアクラスタに利用可能な容量があるかどうかな

どその他の要件についても確認されますリカバリ前チェックについて詳しくは

『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

10 エラーが見つかった場合は解決します

エラーは無視できますただしその場合はリカバリが失敗する場合があります

11 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします

ジョブの進捗を監視するには[リストアアクティビティ (Restore activity)]タブをクリックします特定のジョブを選択するとその詳細が表示されます

リカバリの状態コードについて詳しくはNetBackup 管理者に問い合わせるか『NetBackup 状態コードリファレンスガイド』を参照してください

43第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについてVeritas はNetBackup 82 以降で VMware エージェントレスリストアを導入していますエージェントレスリストアを使用するとNetBackup クライアントがインストールされていない仮想マシンに個々のファイルとフォルダをリストアできますVxUpdate を使用してNetBackup で仮想マシンにリカバリツールを配備しファイルやフォルダをリストアして必要なクリーンアップを実行できますファイルをリカバリするターゲット仮想マシンに

NetBackup が接続する必要はありませんすべてのリカバリが VMware vSphereManagement API を使用して ESX Server 経由で処理されます

エージェントレスリストア処理の概要

1 NetBackup マスターサーバーで NetBackup Web UI または Agentless RecoveryAPI から入力を受け取りますこの入力にはリストアするファイルとフォルダに加えターゲット仮想マシンの VMware 認証クレデンシャルが含まれますこれらのクレデンシャルには管理者またはスーパーユーザーの権限が必要です

2 要求されたデータがマスターサーバーからリストアホストに送信されます

3 リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリストアホストにあるかどうかが確認されます必要なパッケージがない場合リストアホストは VxUpdateを使用してマスターサーバーからパッケージをダウンロードします

4 リストアホストはvSphere Management API を使用して仮想マシンにリカバリツールをプッシュします

5 ユーザーが選択したファイルとフォルダを含むデータストリームが一時仮想マシンに

関連付けられている vmdk でステージングされますVeritas がエージェントレスリストア用の一時仮想マシンを作成します

6 NetBackup によって一時仮想マシンに作成された vmdk がターゲット仮想マシンに接続されます

7 リカバリツールが起動されファイルとフォルダがリカバリされます

8 NetBackup で必要なクリーンアップが実行されます処理の一環で作成された一時的なファイルとオブジェクトがすべて削除されます削除されるオブジェクトには

リカバリツール一時仮想マシンステージング vmdk があります

9 これでジョブは完了です

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

前提条件 仮想マシンのエージェントレスリカバリを実行するすべてのプラットフォーム用の

VxUpdate パッケージを用意する必要があります

44第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアについて

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 10: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

定義用語

役割ベースのアクセス制御です管理者はRBAC で構成されているアクセスルールを通じてNetBackup Web UI へのアクセスを委任または制限できます

注意 RBAC で構成したルールはNetBackup 管理コンソールまたは CLI へのアクセスを制御しませんWeb UI はNetBackup アクセス制御 (NBAC) ではサポートされておらずNBAC が有効になっている場合は使用できません

RBAC

RBAC の場合ユーザーが持つことができる権限を定義しますNetBackup にはシステム定義の役割が 3 つありユーザーがセキュリティ保護計画バックアップを管理したり作業負荷資産を管理し

たりすることを可能にします

役割

データのバックアップレプリケートまたは複製 (長期保持用) 対象となるストレージですクラウドの作業負荷に対してはスナップショッ

トストレージが使用されます

ストレージ

資産または資産グループを保護する保護計画を選択する処理です

関連付けられた資産は計画のスケジュールとストレージの設定に

従って保護されますWeb UI ではサブスクライブを「保護の追加」とも表記します

サブスクライブ保護計画

に対して

サブスクライブ解除は保護を解除する処理または計画から資産や

資産グループを削除する処理を指します

保護計画からサブスクライ

ブ解除する

資産のタイプですたとえばVMwareRHVまたはクラウドです作業負荷 (Workload)

NetBackup Web UI を使用して完了できるエンドツーエンドプロセスですたとえばNetBackup 812 以降ではVMware とクラウドの資産を保護およびリカバリできます

ワークフロー

NetBackup Web UI へのサインイン権限を持つユーザーはNetBackup Web UI を使用してNetBackup マスターサーバーに Web ブラウザからサインインできます利用可能なサインインオプションは次のとおりです

「ユーザー名とパスワードでサインインする」

「証明書またはスマートカードでサインインする」

ユーザー名とパスワードでサインインする

権限を持つユーザーである場合はNetBackup Web UI にサインインできます詳しくはNetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

10第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要NetBackup Web UI へのサインイン

NetBackup Web UI を使用してNetBackup マスターサーバーにサインインするには

1 Web ブラウザを開き次の URL に移動します

httpsmasterserverwebuilogin

masterserver はサインインする NetBackup マスターサーバーのホスト名またはIP アドレスです

2 クレデンシャルを入力して[サインイン (Sign in)]をクリックします

次に例を示します

例使用する形式ユーザーの種類

rootusernameローカルユーザー

WINDOWSyenAdministratorDOMAINyenusernameドメインユーザー

証明書またはスマートカードでサインインする

権限を持つユーザーである場合はスマートカードまたはデジタル証明書を使用して

NetBackup Web UI にサインインできます詳しくはNetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

スマートカードにないデジタル証明書を使用するにはまずブラウザの証明書マネージャ

に証明書をアップロードする必要があります詳しくはブラウザのマニュアルで手順を参

照するか証明書管理者にお問い合わせください

証明書またはスマートカードでサインインするには

1 Web ブラウザを開き次の URL に移動します

httpsmasterserverwebuilogin

masterserver はサインインする NetBackup マスターサーバーのホスト名またはIP アドレスです

2 [証明書またはスマートカードでサインイン (Sign in with certificate or smart card)]をクリックします

3 ブラウザにプロンプトが表示されたら証明書を選択します

11第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要NetBackup Web UI へのサインイン

VMware サーバーの管理この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーの追加

VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新

VMware サーバーの参照

VMware サーバーの削除

インテリジェント VM グループの作成

インテリジェント VM グループの削除

VMware アクセスホストの追加

VMware アクセスホストの削除

VMware サーバーの資産の手動での検出

NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

VMware サーバーの追加ここではVMware サーバーとそのクレデンシャルを追加する手順を示します

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

2

VMware サーバーとそのクレデンシャルを追加するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセスできる vCenter サーバーと ESXi サーバーが表示されます

2 [+ 追加 (+ Add)]をクリックしてサーバーを追加します

3 サーバー形式を選択しホスト名とクレデンシャルを入力します

4 [検証用バックアップホスト (Backup host for validation)]を選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検

出の実行に加えてクレデンシャルの検証にもその情報が使用されます検出の場

合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

5 接続に使用する[ポート (Port)]番号を指定します

VMware サーバーでデフォルトのポート番号が変更されていない場合ポートの指定は不要です異なるポートを使用するように VMware サーバーが構成されている場合そのポート番号を指定してください

6 [保存 (Save)]をクリックします

重要

サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenterまたは ESXi サーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVALオプション」 を参照してください

7 別の VMware サーバーの NetBackup クレデンシャルを入力するには[+ 追加 (+Add)]をクリックします

発生する可能性がある問題のトラブルシューティングについては次の情報を参照してく

ださい

p48 の 「VMware サーバーを追加するときに発生するエラー」 を参照してください

13第 2 章 VMware サーバーの管理VMware サーバーの追加

p48 の 「VMware サーバーを参照するときに発生するエラー」 を参照してください

p49 の 「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」 を参照してください

VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新

メモ これらの手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

VMware のクレデンシャルを検証するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

2 1 つのサーバーのクレデンシャルを検証するにはその VMware サーバーを特定して選択します複数のサーバーのクレデンシャルを同時に検証するにはそれら

の VMware サーバーを特定して選択します次に該当するサーバーの行で[検証 (Validate)]をクリックします

選択した VMware サーバーの現在のクレデンシャルが NetBackup で検証されます

クレデンシャルが有効でない場合[クレデンシャル (Credentials)]に[無効 (Invalid)]と表示されますVMware サーバーのクレデンシャルを更新するには次の手順を実行します

VMware サーバーのクレデンシャルを更新するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択します

14第 2 章 VMware サーバーの管理VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新

4 クレデンシャルを必要に応じて更新します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検

出の実行に加えてクレデンシャルの検証にもその情報が使用されます検出の場

合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

5 [保存 (Save)]をクリックします

選択した VMware サーバーの更新後のクレデンシャルが NetBackup で検証されます

VMware サーバーの参照vCenter Server とスタンドアロンの ESXi サーバーを参照してVM を特定し保護計画やリカバリポイントなどの詳細を表示できます

VMware サーバーを参照するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [VMware サーバー (VMware Servers)]をクリックして検索を開始します

リストにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が含まれます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが正常に検出されたかどうかも確認できます

サーバーを見つけるには検索フィールドに文字列を入力します

3 サーバーをクリックしてドリルダウンを開始します

上向き矢印をクリックするとより高いレベルに移動して戻れます

4 VM をクリックすると保護状態リカバリポイントリストアアクティビティが表示されます

5 計画に VM をサブスクライブするには[保護の追加 (Add protection)]をクリックします

VMware サーバーの削除ここではVMware サーバーを削除する手順を示します

15第 2 章 VMware サーバーの管理VMware サーバーの参照

VMware サーバーを削除するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が表示されます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが最後にいつ検出されたかも確認できます

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にある処理メニューで[削除 (Delete)]を選択します

メモ VMware サーバーを削除するとそのサーバーに関連付けられているすべての仮想マシンの保護が行われなくなります既存のバックアップイメージのリカバリは

引き続き可能ですがこのサーバーへの VM のバックアップは失敗します

4 VMware サーバーを削除してもよいことを確認したら[削除 (Delete)]をクリックします

インテリジェント VM グループの作成クエリーと呼ばれるフィルタのセットに基づいてインテリジェント VM グループを作成できますNetBackup はクエリーに基づいて自動的に仮想マシンを選択しそれらをグループに追加しますその後グループに保護を適用できますインテリジェントグルー

プではVM 環境内の変更が自動的に反映されるためグループ内の VM のリストを手動で修正する必要がないことに注意してください

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

インテリジェント VM グループを作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [インテリジェント VM グループ (Intelligent VM groups)]タブ[追加 (Add)]の順にクリックします

3 グループの名前と説明を入力します

4 適切な VMware サーバーを選択します

5 次のいずれかを実行します

[すべての VM を含める (Include all VMs)]を選択しますこのオプションではデフォルトクエリーを使用して保護計画の実行時に vCenterまたは ESXi に現在あるすべての VM をバックアップ対象として選択します

16第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

特定の条件を満たす VM のみを選択するには独自のクエリーを作成するために[条件の追加 (Add condition)]をクリックします

6 条件を追加するにはドロップダウンを使用してキーワードとオペレータを選択して

値を入力します

この手順の後にオプションについて説明します「インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション」

以下がクエリーの例です

この例のクエリーは表示名に prod が含まれるすべての VM をグループに追加します

クエリーの効果を変更するには[+ 条件 (Condition)]をクリックし[AND]または[OR]をクリックしたらキーワードオペレータおよび条件の値を選択します次に例を示します

この例ではAND を使用してクエリーの範囲を絞り込みます表示名に prod が含まれeng という名前のタグを持つ VM のみが選択されますVM の表示名に prodが含まれずeng という名前のタグがない場合その VM はグループに追加されません

クエリーの範囲を広げるには[OR]を使用します

17第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

この例では[OR]が設定されているためクエリーでグループに次のものが追加されます

表示名に prod が含まれる VM (タグに関係なく)

eng という名前のタグを持つ VM (表示名に関係なく)

必要に応じて条件にサブクエリーを追加することもできます[+ サブクエリー (+Sub-query)]をクリックし[AND]または[OR]をクリックしてからサブクエリーの条件のキーワードオペレータ値を選択します次に例を示します

この例ではサブクエリーを使用してクエリーの範囲をさらに絞り込みます表示名

に prod を含みeng という名前のタグを持つ VM のうちclust で始まるクラスタに含まれている VM のみが選択されます

18第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

7 クエリーをテストするには[プレビュー (Preview)]をクリックします

メモ クエリーベースの選択処理は動的です仮想環境の変更は保護計画の実行時にクエリーが選択する仮想マシンに影響する可能性がありますその結果保護

計画が後で実行された時にクエリーが選択する VM がプレビューに現在表示されているものと同一でなくなる可能性があります

メモ VMware サーバーの VM の検出がVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションに設定された間隔に従って実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)クエリーが選択できる状態になるにはWeb UI が各サーバー上の VM を検出する必要がありますVMware サーバーが Web UI に最近追加された場合その VMは検出されない可能性がありますこのオプションについて詳しくは次の情報を参

照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVALオプション」 を参照してください

VM をすぐに検出する方法については次の情報を参照してください

p22 の 「VMware サーバーの資産の手動での検出」 を参照してください

8 グループを保護計画に追加せずに保存するには[追加 (Add)]をクリックします

保存して保護計画に追加するには[追加と保護 (Add and protect)]をクリックして計画を選択し[保護する (Protect)]をクリックします

メモ [プレビュー (Preview)]をクリックするかグループを保存した場合グループのVM を選択するときにクエリーオプションでは大文字小文字が区別されます[仮想マシン (Virtual machine)]でグループに選択されていない VM をクリックすると[仮想マシングループのメンバー (Member of virtual machine groups)]フィールドは none になります

ただし保護計画にグループを追加したときに保護計画のバックアップが実行され

ると一部のクエリーオプションは大文字と小文字が区別されないものとして扱わ

れますその結果同じ VM がグループに含められてバックアップされる場合があります

各オプションの大文字小文字関連の動作は「「インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション」」を参照してください

19第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション表 2-1 クエリーキーワード

説明キーワード

VM が存在するクラスタ (ESXi サーバーのグループ) の名前

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

クラスタ

データセンターの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

datacenter

データストアの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

datastore

VM の表示名

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

displayName

ESXi サーバーの名前ESXi ホスト名は vCenter Server で定義された名前と一致する必要があります

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

host

VM のタグの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

tag

vSphere Client の VM の DNS 名

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

dnsName

IP アドレスの逆引きから導かれる VM 名

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

hostName

VM のインスタンス UUID

例 501b13c3-52de-9a06-cd9a-ecb23aa975d1

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

instanceUuid

表 2-2 クエリー演算子

説明演算子

文字列の先頭に値が出現する場合に一致します

たとえば入力した値が「box」の場合このオプションは文字列「box_car」と一致しますが「flatbox」とは一致しません

文字列の先頭

(Starts with)

20第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

説明演算子

文字列の末尾に値が出現する場合に一致します

たとえば入力した値が「dev」の場合このオプションは文字列「01dev」と一致しますが「01dev99」または「devOP」とは一致しません

文字列の末尾

(Ends with)

入力した値が文字列のどこにある場合でも一致します

たとえば入力した値が「dev」の場合このオプションは「01dev」「01dev99」「devOP」「development_machine」などの文字列と一致します

次の値を含む

(Contains)

入力した値にのみ一致します

たとえば入力した値が「VMTest27」の場合このオプションは「VMtest27」(大文字小文字が同じ) とは一致しますが「vmtest27」「vmTEST27」または「VMtest28」とは一致しません

=

入力した値と等しくない任意の値と一致します =

インテリジェント VM グループの削除インテリジェント VM グループを削除するには次の手順を使用します

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

インテリジェント VM グループを削除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [インテリジェント VM グループ (Intelligent VM groups)]タブでグループを見つけます

3 グループが保護されていない場合はグループを選択して[削除 (Delete)]をクリックします

4 グループが保護されている場合はグループをクリックしてスクロールダウンし鍵の

記号をクリックして[サブスクライブ解除 (Unsubscribe)]をクリックします

5 [削除]をクリックします

VMware アクセスホストの追加この機能はNetBackup 管理コンソールまたは NetBackup API でのみサポートされます詳しくは『NetBackup 管理者ガイド Vol 1』または SORT の NetBackup API ドキュメントを参照してください

21第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの削除

VMware アクセスホストの削除この機能はNetBackup 管理コンソールまたは NetBackup API でのみサポートされます詳しくは『NetBackup 管理者ガイド Vol 1』または SORT の NetBackup API ドキュメントを参照してください

VMware サーバーの資産の手動での検出ここでは最近追加された資産を表示して保護できるようにVMware サーバーの資産を手動で検出する手順を示します

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenterまたは ESXi サーバーの VM とその他のオブジェクトの自動検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出はVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)このオプションについて詳しくは次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

VMware サーバーの資産を手動で検出するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が表示されます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが最後にいつ検出されたかも確認できます

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にある処理メニューで[検出 (Discover)]を選択します

VMware サーバーのクレデンシャルが無効な場合検出操作に失敗することがありますクレデンシャルを検証および更新する方法については次の情報を参照して

ください

p14 の 「VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新」 を参照してください

VM およびインテリジェント VM グループの保護状態について詳しくは次の情報を参照してください

p30 の 「VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示」 を参照してください

22第 2 章 VMware サーバーの管理VMware アクセスホストの削除

p49 の 「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」 を参照してください

NetBackup サーバーのVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

このオプションはNetBackup が仮想マシンを検出して NetBackup Web UI に表示するためにvCenter Server をスキャンする頻度を制御します

NetBackup による自動検出は最初に前回検出に成功したホストで試行されますそのホストで自動検出に失敗すると次の順序で他のホストで再試行されます

NetBackup マスターサーバー

アクセスホストクライアントプロキシサーバー

メディアサーバー

表 2-3 VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL 情報

説明使用方法

NetBackup マスターサーバー上使用する場所

オプションを表示追加変更するにはnbgetconfig コマンドと nbsetconfig コマンドを使用します

メモ これらのコマンドではNetBackup マスターサーバーの管理者権限が必要です詳しくはNetBackup 管理者にお問い合わせください

このオプションはNetBackup 構成 API でも表示追加変更できます詳しくはSORTの NetBackup API ドキュメントを参照してください

デフォルトは 8 時間です最小値は 5 分で最大値は 1 年です0 に設定すると自動検出がすべての VMware サーバーに対して無効になります

次の形式を使用します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = number of seconds

次に例を示します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = 100000

このエントリは設定ファイルで一度のみ表示されます

メモ このオプションを変更した後NetBackup サービスを停止して再起動しますVM の検出の場合NetBackup Discovery Framework サービスが実行中である必要があります

使用方法

23第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

説明使用方法

NetBackup 管理コンソールまたは Web UI に相当する機能は存在しません管理コンソールの同等のプロパ

ティ

24第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

VM の保護この章では以下の項目について説明しています

VM またはインテリジェント VM グループの保護

資産のカスタム保護の設定

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護次の手順を使用して資産 (VM またはインテリジェント VM グループ) を保護計画にサブスクライブします保護計画に資産をサブスクライブするときに定義済みのバックアッ

プ設定を資産に割り当てますオンデマンド (手動) バックアップを実行するにはNetBackup 管理コンソールへのアクセスが必要ですサポートが必要な場合NetBackup管理者までお問い合わせください

次の要件に注意してください

NetBackup セキュリティ管理者が割り当てた適切な役割ベースのアクセス制御 (RBAC)を使用したVM へのアクセス権が必要です

バックアップ管理者が (RBAC を使用して) アクセス権を付与した保護計画に対するアクセス権が必要です

マスターサーバー上で適切なサービスが実行されておりWeb UI がアクセス可能である必要があります

サポートが必要な場合はバックアップ管理者にお問い合わせください

3

VM または VM グループを保護するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machine)]タブまたは[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]タブでVM または VM グループにチェックマークを付けて[保護の追加 (Add protection)]をクリックします

3 次の保護オプションから選択します

保護計画にサブスクライブする (Subscribe to a protection plan)選択した計画でこの設定を使用するにはこのオプションを選択します計画に

対する変更は自動的に継承されます

カスタム保護 (Custom protection)選択した計画をカスタマイズするにはこのオプションを選択しますすべての計

画と設定をカスタマイズできる訳ではありません選択した計画に対する変更は

選択した資産または資産グループには適用されません

4 保護計画を選択します

VMware 管理者の場合RBAC のアクセス権によって表示される保護計画が決まります利用可能な保護計画のオプションの説明は『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』を参照してください

5 選択した計画に VM または VM グループをサブスクライブするには[保護する(Protect)]をクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]に選択の結果が表示されます

資産のカスタム保護の設定計画のカスタマイズが許可されている場合作業負荷管理者は[カスタム保護 (Customprotection)]保護方式を選択できますこのユーザーは作業負荷の種類に応じてスケジュールストレージ資産のその他のオプションを変更できます資産ではそれぞれ

独自の保護が維持されています保護計画に今後変更を加えても資産には適用されま

せん

保護設定について詳しくは以下を参照してください

『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』

カスタム保護オプション

カスタム保護を使用してユーザーは次のオプションを調整できます

26第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

ユーザーはスケジュールを追加編集または削除できますスケジュール形式スケジュー

ルを実行する頻度このカスタム保護のバックアップを保持する期間を選択できます利用

可能なオプションは資産の作業負荷の種類によって異なります

スケジュールと保持 (Schedulesand retention)

ユーザーはカスタム保護に使用するストレージを選択できますストレージ (Storage)

仮想マシンに代わってバックアップを実行するホスト[Automatic (自動)]を選択するとストレージユニットに基づいてNetBackup にメディアサーバーを選択させることができますまたはユーザーがリストから別のホストを選択できますこれらのホストは環境内のその他の

メディアサーバーかアクセスホストとして構成されているホストです

バックアップに使用するサー

バーまたはホスト (Server orhost to use for backups)

追加のカスタム保護オプション

説明オプション

NetBackup が仮想マシンバックアップの新しいスナップショットを作成する前にスナップショットが見つかったときに NetBackup が適用する処理を指定しますたとえばいずれかのスナップショットが存在する場合バックアップの停止を選択できますスナップショットが自

動的に削除されなければ最終的に仮想マシンのパフォーマンスが低下することがあります

削除されていないスナップショットが存在するとディスク容量不足によりリストアに失敗する

場合があります

スナップショットが存在する場合

は次の処理を実行します(If asnapshot exists perform thefollowing action)

バックアップから除外する仮想ディスクを指定します

p28 の 「バックアップからのディスクの除外」 を参照してください

選択した仮想ディスクをバック

アップから除外 (Excludeselected virtual disks frombackups)

このオプションは仮想マシンの完全バックアップからのアプリケーションデータのリストアを

ユーザーに許可します

Microsoft Exchange Server または Microsoft SharePoint Server の NetBackup 82 アプリケーションデータはNetBackup バックアップアーカイブおよびリストアのインターフェースでリストアする必要がありますMicrosoft SQL Server のデータはNetBackup MS SQLクライアントを使用してリストアする必要があります詳しくはNetBackup データベースエージェントのマニュアルを参照してください

仮想マシンバックアップからの

アプリケーションデータのリスト

アを許可する (Allow therestore of application datafrom virtual machine backups)

デフォルトで仮想マシンの IO は NetBackup がスナップショットを作成する前に静止しますほとんどの場合このデフォルトを使用する必要がありますファイルのアクティビティを

静止しないとスナップショットのデータの一貫性は保証されません静止を無効にすると

一貫性を保つためバックアップデータを分析する必要があります

仮想マシンの静止を有効にす

る (Enable virtual machinequiesce)

バックアップに使用するトランスポートモードまたはデータストアからデータを読み取る方法を

指定しますトランスポートモードについて詳しくは仮想化環境のベンダーのマニュアルを

参照してください

トランスポートモード (Transportmode)

27第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

p29 の 「スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)」 を参照してください

スナップショットの再試行オプ

ション (Snapshot retry options)

バックアップからのディスクの除外仮想ディスクの除外オプションはバックアップのサイズを減らすことができますが使用に

は注意が必要ですこれらは複数の仮想ディスクを備えている仮想マシン専用です

表 3-1 仮想ディスクの除外オプション

説明除外オプション

ブートディスクを再作成する別の手段がある場合にこのオプションを検討します

仮想マシンのブートディスクはバックアップには含まれませんその他のディスクはバックアッ

プされます注 データファイルはリストアされたデータディスクで利用可能ですただしこのバックアップからリストアされる仮想マシンは起動できません

すべてのブートディスク (Allboot disks)

データディスクをバックアップする個別の保護計画がある場合にのみこのオプションを検討

してください

仮想マシンのデータディスクはバックアップに含まれませんブートディスクのみバックアップ

されます注 仮想マシンがバックアップからリストアされるときデータディスクの仮想マシンデータは失われるか不完全になる可能性があります

すべてのデータディスク (Alldata disks)

カスタム属性を使用したバックアップから除外するディスクの制御を VMware 管理者に許可する場合このオプションを使用します

属性には除外するディスクのデバイスコントローラの値をカンマで区切って指定する必要が

ありますたとえばscsi0-0ide0-0sata0-0nvme0-0 などですこの属性のデフォルト値は NB_DISK_EXCLUDE_DISK ですまたは独自の値を選択できます任意の差分バックアップ間でカスタム属性値にディスクを追加するとそれらのディスクは次のバック

アップから除外されます

VMware 管理者はVMware インターフェースを使用して除外するディスクに属性を適用する必要があります『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Web Client ガイド』または『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Client (HTML5) ガイド』を参照してください

カスタム属性に基づいてディス

クを除外する (Exclude disksbased on a custom attribute)

ディスクの仮想デバイスノードを表すディスク形式コントローラLUN を指定して特定のディスクを除外するにはこのオプションを使用します追加のディスクを指定するには[追加

(Add)]をクリックします

任意の差分バックアップ間でコントローラを追加するとそれらのディスクは次のバックアップ

から除外されます

除外する特定のディスク

(Specific disks to beexcluded)

28第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)ほとんどの環境ではスナップショットの再試行オプションのデフォルト値は適切です仮

想マシンのサイズと VMware サーバーの処理負荷に基づいてこれらの設定を調整すると役立つ場合があります

表 3-2 スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)

説明オプション

スナップショットを再試行する回数スナップショットの最大試行回

数 (Maximum number oftimes to retry a snapshot)

スナップショット操作が完了するまでの分単位の時間スナップショットが完了しない場合タ

イムアウトを強制するためにこのオプションで特定の期間を設定します後でスナップショット

を再試行するには[スナップショットを再試行するまでに待機する最長時間 (Maximumlength of time to wait before a snapshot is retried)]設定を使用します

スナップショットの完了までの最

長時間 (Maximum length oftime to complete a snapshot)

スナップショットが再試行されるまでの秒単位の待機時間スナップショットを再試行するま

でに待機する最長時間

(Maximum length of time towait before a snapshot isretried)

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除VM またはインテリジェント VM グループのサブスクライブを保護計画から解除できます資産のサブスクライブが解除されるとバックアップは実行されなくなります

メモ 保護計画から資産のサブスクライブを解除するときにWeb UI で資産に従来のポリシーが表示される可能性がありますこの状況は保護計画に資産がサブスクライブ

されておりその資産に対してバックアップが実行される場合に発生することがあります

資産は有効なバックアップイメージを持ったまま保護計画からサブスクライブ解除され

ますWeb UI には従来のポリシーが表示されますが資産を保護する有効なポリシーがない場合もあります

29第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護を解除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

3 [保護の削除 (Remove protection)][はい (Yes)]の順にクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]で資産が[保護されていません (Not protected)]と表示されます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護に使用される保護計画を表示できます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態を表示するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

[保護 (Protection)]タブは資産がサブスクライブされている計画の詳細を表示します

メモ 資産のバックアップが完了しているにもかかわらず状態が未完了と表示される場合は「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」を参照してください

3 資産が保護されていない場合[保護の追加 (Add protection)]をクリックして保護計画を選択します

p25 の 「 VM またはインテリジェント VM グループの保護」 を参照してください

30第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM のリカバリとインスタントアクセス

この章では以下の項目について説明しています

インスタントアクセス VM の作成

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

VM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについて

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

インスタントアクセス VM の作成NetBackup バックアップイメージからインスタントアクセス VM を作成できます仮想マシンは瞬時に利用可能になるためほぼゼロのリカバリ時間目標を達成できます

NetBackup は仮想マシンのスナップショットをバックアップストレージデバイスに直接マウントするためESXi ホストまたはクラスタはスナップショットを通常の仮想マシンとして扱えます

マウントされた VM のスナップショットはさまざまな目的に使用できます次に例を示します

VM からのファイルのリカバリまたは vmdk ファイルのコピー

パッチのテストなどVM でのテストの実行

4

トラブルシューティングまたはディザスタリカバリ

アプリケーションの検証

メモ このインスタントアクセス機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされますこの機能ではNetBackup バックアップイメージがメディアサーバー重複排除プール (MSDP) ストレージデバイスに格納されることが必要ですインスタントアクセスVM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

インスタントアクセス VM を作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージは各イメージのバックアップタイムスタンプ付きで各行に表示

されます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Createinstant access virtual machine)]の順にクリックします

5 リカバリの設定を確認し必要に応じて変更します

[リカバリオプション (Recovery options)]に注意してください

同じ表示名を持つ VM が宛先にある場合リカバリが始まる前にその VM を削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますプロビジョニング後に

電源をオン (Power onafter provisioning)

VM の作成後に VM の移行を開始しVM の移行の進捗を表示します

メモ NetBackup 812 ストレージサーバーの場合vMotion オプションは有効になっていても使用されません

vMotion の有効化(Enable vMotion)

32第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス VM の作成

6 [作成 (Create)]をクリックします

NetBackup ではVM バックアップイメージのスナップショットを作成しインスタントアクセスマウントポイントを作成しますイメージのスナップショットは[インスタントア

クセス仮想マシン (Instant access virtual machines)]タブに表示されますVM をESXi サーバーの他の VM と同じように使用できるようになりました

7 リストアされた VM について詳しくは[インスタントアクセス仮想マシン (Instantaccess virtual machines)]タブの下にある VM をクリックし[詳細の表示 (Viewdetails)]をクリックします

8 VM での作業が終了したらマウントされている VM のスナップショットを削除するために[削除 (Delete)]をクリックできますVM が ESXi サーバーから削除されます

メモ vMotion を有効にしている場合その処理が正常に完了した後はVM を削除するとマウントされた共有のみが削除されますこの VM は別のデータストアに移行されるためESXi サーバーで VM を引き続き利用できます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをリストアできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダを復元する (Restore files andfolders)]の順にクリックします

NetBackup はバックグラウンドでインスタントアクセスマウントポイントを作成します

33第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

5 ファイルを選択し[リストへの追加 (リストアリストに追加)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

リストアリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサイズ

が表示されます

メモ リストアリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーはシングルファイルリストアのみをサポートしているためリストア処理が失敗します

6 リストアオプションを選択します

すべてを元のディレクトリにリストア (Restore everything to the original directory)

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

すべてを異なるディレクトリにリストア (Restore everything to a different directory)

[リストア用ディレクトリ (Directory for restore)]にリストア先のパスを入力します

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合は[親フォルダのパス(Parent Folder Path)]ではなく[単一ファイルの絶対パス (Single File

Full Path)]に入力します

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]チェックボックスにチェックマークを付けるとすべてのファイルが 1 つのディレクトリにリストアされます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

34第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

7 既存のすべてのファイルを上書きするには[既存のファイルの上書き (Overwriteexisting files)]チェックボックスにチェックマークを付けます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

選択内容の概略が表示されます

8 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックしてファイルをリストアします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをダウンロードできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダのダウンロード (Download filesand folders)]の順にクリックします

35第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

5 ファイルを選択し[ダウンロードリストに追加 (Add to download list)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

ダウンロードリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサ

イズが表示されます

メモ ダウンロードリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーは単一ファイルのダウンロードのみをサポートしているためダウンロード処理が失敗します

6 ダウンロードパッケージの作成が完了したら[ダウンロード (Download)]をクリックします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項インスタントアクセス仮想マシン機能について次の点に注意します

この機能はWeb UI を使用して保護計画から作成されたバックアップコピーまたはNetBackup 管理コンソールで作成された従来のポリシーでサポートされます

この機能はNetBackup の VMware ポリシー形式のみをサポートしますWeb UIの保護計画で使用されるポリシー形式についてはバックアップ管理者にお問い合

わせください

この機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされます

この機能ではメディアサーバー重複排除プール (MSDP) メディアサーバー上の同時マウントポイントが 50 個に制限されます

デフォルトではvSphere はESXi サーバーあたりに最大で 8 つの NFS マウントを許可しますNetBackup では作成するインスタントアクセス VM それぞれにNFS

36第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

マウントが必要であることに注意してくださいNFS マウントを解除するには使用し終わったインスタントアクセス VM を削除しますESXi ホストの NFS の制限に達した場合に別のインスタントアクセス VM を作成しようとするとその試みは失敗しますESXi サーバーあたりの NFS マウントの最大数を増やすには次の VMware の記事を参照してくださいhttpskbvmwarecomsarticle2239

この機能では独立したディスクを備えた VM のバックアップをサポートしていませんVMware では永続的なディスクでも非永続的なディスクでもVM 内の独立したディスクのスナップショットをサポートしていませんその結果独立したディスクはバック

アップされません

独立したディスクと NetBackup について詳しくは次の記事を参照してくださいhttpswwwveritascomdocs000081966

この機能はバックアップから除外されたディスクを持つ VM をサポートしていませんNetBackup ポリシーの[ディスクを除外 (Exclude Disks)]タブで[除外したディスクはありません (No disks excluded)]オプションを選択する必要があります

raw デバイスマッピングモード (RDM) または永続モードのディスクがある VM はこの機能ではサポートされません

Windows のシングルファイルリストアでReFS ファイルシステムはサポートされません

インスタントアクセス仮想マシンを使用した VM 作成に使用される ESXi サーバーのバージョンはVM のバックアップイメージを含む ESXi サーバーのバージョンと同じかそれより新しい必要があります

[ダウンロード (Download)]オプションを使用した単一ファイルのダウンロードの場合NetBackup Web UI ではマスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用するのと同じ名前または IP アドレスを持つメディアサーバーにアクセスできる必要がありますp50 の 「インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー」 を参照してください

メディアサーバーのアプライアンスがサードパーティの証明書を使用する場合この

機能を使用する前にNetBackup マスターサーバーで特定の構成を作成する必要があります

詳しくは次の場所から入手可能な『NetBackup Appliance セキュリティガイド』でサードパーティの証明書に関するセクションとサードパーティの SSL 証明書の実装に関するセクションを参照してください

httpswwwveritascomdocsDOC5332

この機能では異なるボリュームパーティションディスクにある複数のファイルやフォ

ルダのリストアはサポートされません

複数のファイルまたはフォルダを Windows VM にリストアする場合はWindows 管理者アカウントのクレデンシャルを使用します

37第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

一部の ACL エントリはリストアされたファイルに含まれませんこれらのユーザーまたはグループの ACL エントリはリストアできないためですたとえばTrustedInstallersすべてのアプリケーションパッケージが該当します

インスタントアクセス機能はWindows 10 のコンパクトオペレーティングシステムをサポートしていませんオペレーティングシステムが圧縮されているかどうかを確認する

にはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosquery を実行します圧縮を無効にするにはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosnever を実行しますこれによってVM のバックアップにインスタントアクセス機能を使用できます

ファイルとフォルダをリストアするにはターゲット VM がスリープまたは休止モードではなく通常の状態である必要があります

5-minutes-alive-session のしきい値はアプライアンスの Web サーバー NGINXで定義されますダウンロード用に選択されたファイルとフォルダはこのしきい値内

で圧縮されダウンロードされる必要があります

インスタントアクセス仮想マシンを作成するには仮想マシンが作成される VMwareデータセンターへの読み取りおよび書き込みアクセスが必要です

複数のコピーが存在するバックアップイメージがありそれらのコピーはすべてインス

タントアクセス機能を備えていますレプリケーション中にインスタントアクセス機能を

保持するにはレプリケーションに最初のコピーのみを選択する必要がありますたと

えばイメージ 1 というバックアップイメージがありコピー Aコピー Bコピー Cコピー D の 4 つのコピーが存在するとしますレプリケーションでインスタントアクセス機能を保持するにはコピー A のみを使用する必要があります

VM のリカバリバックアップされたときに VM が存在していた元の場所または別の場所に VM をリカバリできますバックアップイメージのデフォルトのコピーからのリカバリに加え別のコピーが

ある場合はそのコピーからもリカバリできますデフォルトのコピーはプライマリコピーとも

呼ばれます

VM をリカバリするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックします左側のカレンダービューでバックアップが発生した日付を選択します

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

38第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

4 リカバリするイメージについて次のいずれかのイメージリカバリオプションを選択し

ます

リカバリ (Recover)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが 1 つだけある場合に表示されます

デフォルトのコピーからリカバリ (Recover from default copy)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが複数ある場合に表示されます

nn 個のコピー (nn copies)バックアップイメージのデフォルトのコピーまたは別のコピーからリカバリします

NetBackup では同じバックアップイメージのコピーを最大 10 個まで保持できますこのオプションを選択すると利用可能なすべてのコピーが表示されます

それぞれのコピーについて[ストレージ名 (Storage name)][ストレージサーバー (Storage Server)][ストレージサーバー形式 (Storage server type)]が表示されますリカバリするコピーに対応する[リカバリ (Recover)]をクリックします

5 バックアップイメージをリカバリする場所を選択します

[元の場所 (Original location)] バックアップイメージを元の場所にリカバリします

[代替の場所 (Alternate location)] バックアップイメージを代替の場所にリカバリします

[インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Create instant access virtualmachine)] バックアップイメージを新しいインスタントアクセス仮想マシンにリカバリしますこのオプションはバックアップイメージにインスタントアクセス機能が

ある場合にのみ利用可能ですp31 の 「インスタントアクセス VM の作成」 を参照してください

[ファイルとフォルダのダウンロード (Download files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードしますこのオプションは

バックアップイメージにインスタントアクセス機能がある場合にのみ利用可能で

すp35 の 「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード」を参照してください

[ファイルとフォルダをリストアする (Restore files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアしますバックアップイメージにインス

タントアクセス機能がある場合にのみこのオプションを利用可能です「p33 の「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア」 を参照してください 」を参照してください

6 [リストア先 (Restore to)]の値を確認します

39第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

デフォルト値は VM のバックアップイメージから取得されます代替の場所にリストアする場合[新しい表示名 (New display name)]に _copy が追加されます

バックアップイメージを元の場所にリカバリする場合デフォルト値を変更できま

せん

代替の場所にリカバリする場合必要に応じてリストア先の値を変更します続

いて[次へ (Next)]をクリックしますESXi サーバーまたはクラスタを変更できない場合に詳細を確認できます

p53 の 「リカバリ先を変更したときに発生したエラー」 を参照してください

7 [リカバリオプション (Recover option)]の値を確認または変更します

リカバリオプションについて詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

宛先に同じ名前の VM が存在する場合に既存の VM を削除しますそのような VM はリカバリの開始前に削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

メモ このオプションを使用するには[資産の上書き (OverwriteAsset)]権限が必要ですこの権限が必要な場合はセキュリティ管理者にお問い合わせください

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますリカバリ後に電源をオ

ンにする (Power onafter recovery)

リカバリの実行に使用するホストを示しますデフォルトではリカバ

リホストはバックアップを実行するホストです

リカバリホスト

(Recovery host)

8 [詳細設定 (Advanced Settings)]の値を確認または変更します

詳細設定について詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

詳細設定

元の BIOS UUID の代わりに新しい BIOS UUID で VM をリストアします

新しい BIOS UUID の作成 (Create a newBIOS UUID)

元のインスタンス UUID の代わりに新しいインスタンス UUID でVM をリストアします

新しいインスタンス

UUID の作成 (Createa new instanceUUID)

40第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

たとえばこのオプションはVM がバックアップされた時にマウントされた ISO ファイルをリストアせずに VM をリストアします

このオプションが無効になっているとDVD ドライブCD-ROM ドライブシリアルポートパラレルポートなどのデバイスの補助情報が

利用できなくなった場合にリカバリが失敗する場合があります

デバイスの補助情報を

削除 (Removebacking informationfor devices)

NIC カードを VM から削除しますネットワークアクセスではリストア済みの VM にはネットワーク構成が必要であることに注意してください

このオプションは次の場合に有効にします

バックアップの作成後に宛先の仮想マシンのネットワーク接続が

変更されている場合

元の仮想マシンがまだ存在しVM の重複によって競合が発生する場合

元のネットワーク構成

を削除 (Removeoriginal networkconfiguration)

元のハードウェアバージョン (4 など) で VM をリストアしますターゲット ESXi サーバーがデフォルトで異なるハードウェアバージョン(78 など) を使用している場合でも元のバージョンが保持されますターゲット ESXi サーバーが仮想マシンのハードウェアバージョンをサポートしていない場合はリストアに失敗する可能性がありま

このオプションが無効の場合リストアされた仮想マシンは ESXi サーバーによって使われるデフォルトのハードウェアバージョンに変換さ

れます

ハードウェアの元の

バージョンを保持する

(Retain originalhardware version)

リストアされる仮想ディスクのフォーマット

元のプロビジョニングで VM の仮想ディスクをリストアします元のプロビジョニング

(Originalprovisioning)

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成します仮想ディスク

容量はディスクが作成されるときに割り当て済みですこのオプショ

ンは入力されたブロックをリストアしますがオンデマンドで空いてい

るブロックをゼロで初期化します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware は Lazy-Zeroedディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thickprovisioning Eager Zeroed)]に自動的に変換します

Lazy Zero をシックプロビジョニング (Thickprovisioning lazyzeroed)

41第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックをリストアしただちに空のブロックをゼロで初期化し

ます (Eager Zeroed)このオプションを使用すると仮想ディスクの作成により時間がかかることがありますただしリストアが SAN で起きた場合Eager Zeroed 機能により vCenter サーバーとのネットワーク通信が減少することによってリストアが高速化されることがあります

Eager Zeroed をシックプロビジョニング

(Thick provisioningeager zeroed)

シン形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックはリストアしますが空いているブロックを初期化した

りコミットしたりはしませんシンプロビジョニングは vmdk ファイルの動的拡張を介してディスク領域を節約しますvmdk ファイルは仮想マシンのデータが必要とする領域より大きくなりません仮想ディスク

のサイズは必要に応じて自動的に増加します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware はシンディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning EagerZeroed)]に自動的に変換します

シンプロビジョニング

トランスポートモード (Transport mode)

バックアップが実行されたときと同じトランスポートモードを使用しま

バックアップに使用す

るトランスポートモード

を使用する (Usetransport mode usedfor backup)

42第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

SANファイバーチャネル (SAN) または iSCSI を介した暗号化されていない転送の場合に指定します

メモ このモードは VMware 仮想ボリューム (VVol) を使用する仮想マシンではサポートされません

HotADD仮想マシンで VMware バックアップホストを実行できますHotAdd トランスポートモードについて詳しくは『NetBackup forVMware 管理者ガイド』を参照してください

メモ VVols を使用する仮想マシンの場合仮想マシンとバックアップホスト(hotadd)の仮想マシンは同じ VVol データストアに存在する必要があります

このトランスポートモードの手順とバックアップホストの VMware仮想マシンへのインストール手順に関してはVMware のマニュアルを参照してください

LANネットワークを介して仮想ディスクのデータを転送します

NBDNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化されていない転送の

場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャ

ネルを介した転送よりも低速です

NBDSSLNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化転送 (SSL) の場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャネル

を介した転送よりも低速です

選択したトランスポート

モードを次の順序で試

行してください(Trythe selectedtransport modes inthe following order)

9 [リカバリ前チェック (Pre-recovery check)]をクリックします

NetBackup でクレデンシャルが検証されパスと接続が適切かどうかが確認されますさらにデータストアやデータストアクラスタに利用可能な容量があるかどうかな

どその他の要件についても確認されますリカバリ前チェックについて詳しくは

『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

10 エラーが見つかった場合は解決します

エラーは無視できますただしその場合はリカバリが失敗する場合があります

11 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします

ジョブの進捗を監視するには[リストアアクティビティ (Restore activity)]タブをクリックします特定のジョブを選択するとその詳細が表示されます

リカバリの状態コードについて詳しくはNetBackup 管理者に問い合わせるか『NetBackup 状態コードリファレンスガイド』を参照してください

43第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについてVeritas はNetBackup 82 以降で VMware エージェントレスリストアを導入していますエージェントレスリストアを使用するとNetBackup クライアントがインストールされていない仮想マシンに個々のファイルとフォルダをリストアできますVxUpdate を使用してNetBackup で仮想マシンにリカバリツールを配備しファイルやフォルダをリストアして必要なクリーンアップを実行できますファイルをリカバリするターゲット仮想マシンに

NetBackup が接続する必要はありませんすべてのリカバリが VMware vSphereManagement API を使用して ESX Server 経由で処理されます

エージェントレスリストア処理の概要

1 NetBackup マスターサーバーで NetBackup Web UI または Agentless RecoveryAPI から入力を受け取りますこの入力にはリストアするファイルとフォルダに加えターゲット仮想マシンの VMware 認証クレデンシャルが含まれますこれらのクレデンシャルには管理者またはスーパーユーザーの権限が必要です

2 要求されたデータがマスターサーバーからリストアホストに送信されます

3 リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリストアホストにあるかどうかが確認されます必要なパッケージがない場合リストアホストは VxUpdateを使用してマスターサーバーからパッケージをダウンロードします

4 リストアホストはvSphere Management API を使用して仮想マシンにリカバリツールをプッシュします

5 ユーザーが選択したファイルとフォルダを含むデータストリームが一時仮想マシンに

関連付けられている vmdk でステージングされますVeritas がエージェントレスリストア用の一時仮想マシンを作成します

6 NetBackup によって一時仮想マシンに作成された vmdk がターゲット仮想マシンに接続されます

7 リカバリツールが起動されファイルとフォルダがリカバリされます

8 NetBackup で必要なクリーンアップが実行されます処理の一環で作成された一時的なファイルとオブジェクトがすべて削除されます削除されるオブジェクトには

リカバリツール一時仮想マシンステージング vmdk があります

9 これでジョブは完了です

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

前提条件 仮想マシンのエージェントレスリカバリを実行するすべてのプラットフォーム用の

VxUpdate パッケージを用意する必要があります

44第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアについて

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 11: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

NetBackup Web UI を使用してNetBackup マスターサーバーにサインインするには

1 Web ブラウザを開き次の URL に移動します

httpsmasterserverwebuilogin

masterserver はサインインする NetBackup マスターサーバーのホスト名またはIP アドレスです

2 クレデンシャルを入力して[サインイン (Sign in)]をクリックします

次に例を示します

例使用する形式ユーザーの種類

rootusernameローカルユーザー

WINDOWSyenAdministratorDOMAINyenusernameドメインユーザー

証明書またはスマートカードでサインインする

権限を持つユーザーである場合はスマートカードまたはデジタル証明書を使用して

NetBackup Web UI にサインインできます詳しくはNetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

スマートカードにないデジタル証明書を使用するにはまずブラウザの証明書マネージャ

に証明書をアップロードする必要があります詳しくはブラウザのマニュアルで手順を参

照するか証明書管理者にお問い合わせください

証明書またはスマートカードでサインインするには

1 Web ブラウザを開き次の URL に移動します

httpsmasterserverwebuilogin

masterserver はサインインする NetBackup マスターサーバーのホスト名またはIP アドレスです

2 [証明書またはスマートカードでサインイン (Sign in with certificate or smart card)]をクリックします

3 ブラウザにプロンプトが表示されたら証明書を選択します

11第 1 章 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要NetBackup Web UI へのサインイン

VMware サーバーの管理この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーの追加

VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新

VMware サーバーの参照

VMware サーバーの削除

インテリジェント VM グループの作成

インテリジェント VM グループの削除

VMware アクセスホストの追加

VMware アクセスホストの削除

VMware サーバーの資産の手動での検出

NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

VMware サーバーの追加ここではVMware サーバーとそのクレデンシャルを追加する手順を示します

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

2

VMware サーバーとそのクレデンシャルを追加するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセスできる vCenter サーバーと ESXi サーバーが表示されます

2 [+ 追加 (+ Add)]をクリックしてサーバーを追加します

3 サーバー形式を選択しホスト名とクレデンシャルを入力します

4 [検証用バックアップホスト (Backup host for validation)]を選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検

出の実行に加えてクレデンシャルの検証にもその情報が使用されます検出の場

合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

5 接続に使用する[ポート (Port)]番号を指定します

VMware サーバーでデフォルトのポート番号が変更されていない場合ポートの指定は不要です異なるポートを使用するように VMware サーバーが構成されている場合そのポート番号を指定してください

6 [保存 (Save)]をクリックします

重要

サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenterまたは ESXi サーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVALオプション」 を参照してください

7 別の VMware サーバーの NetBackup クレデンシャルを入力するには[+ 追加 (+Add)]をクリックします

発生する可能性がある問題のトラブルシューティングについては次の情報を参照してく

ださい

p48 の 「VMware サーバーを追加するときに発生するエラー」 を参照してください

13第 2 章 VMware サーバーの管理VMware サーバーの追加

p48 の 「VMware サーバーを参照するときに発生するエラー」 を参照してください

p49 の 「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」 を参照してください

VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新

メモ これらの手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

VMware のクレデンシャルを検証するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

2 1 つのサーバーのクレデンシャルを検証するにはその VMware サーバーを特定して選択します複数のサーバーのクレデンシャルを同時に検証するにはそれら

の VMware サーバーを特定して選択します次に該当するサーバーの行で[検証 (Validate)]をクリックします

選択した VMware サーバーの現在のクレデンシャルが NetBackup で検証されます

クレデンシャルが有効でない場合[クレデンシャル (Credentials)]に[無効 (Invalid)]と表示されますVMware サーバーのクレデンシャルを更新するには次の手順を実行します

VMware サーバーのクレデンシャルを更新するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択します

14第 2 章 VMware サーバーの管理VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新

4 クレデンシャルを必要に応じて更新します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検

出の実行に加えてクレデンシャルの検証にもその情報が使用されます検出の場

合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

5 [保存 (Save)]をクリックします

選択した VMware サーバーの更新後のクレデンシャルが NetBackup で検証されます

VMware サーバーの参照vCenter Server とスタンドアロンの ESXi サーバーを参照してVM を特定し保護計画やリカバリポイントなどの詳細を表示できます

VMware サーバーを参照するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [VMware サーバー (VMware Servers)]をクリックして検索を開始します

リストにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が含まれます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが正常に検出されたかどうかも確認できます

サーバーを見つけるには検索フィールドに文字列を入力します

3 サーバーをクリックしてドリルダウンを開始します

上向き矢印をクリックするとより高いレベルに移動して戻れます

4 VM をクリックすると保護状態リカバリポイントリストアアクティビティが表示されます

5 計画に VM をサブスクライブするには[保護の追加 (Add protection)]をクリックします

VMware サーバーの削除ここではVMware サーバーを削除する手順を示します

15第 2 章 VMware サーバーの管理VMware サーバーの参照

VMware サーバーを削除するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が表示されます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが最後にいつ検出されたかも確認できます

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にある処理メニューで[削除 (Delete)]を選択します

メモ VMware サーバーを削除するとそのサーバーに関連付けられているすべての仮想マシンの保護が行われなくなります既存のバックアップイメージのリカバリは

引き続き可能ですがこのサーバーへの VM のバックアップは失敗します

4 VMware サーバーを削除してもよいことを確認したら[削除 (Delete)]をクリックします

インテリジェント VM グループの作成クエリーと呼ばれるフィルタのセットに基づいてインテリジェント VM グループを作成できますNetBackup はクエリーに基づいて自動的に仮想マシンを選択しそれらをグループに追加しますその後グループに保護を適用できますインテリジェントグルー

プではVM 環境内の変更が自動的に反映されるためグループ内の VM のリストを手動で修正する必要がないことに注意してください

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

インテリジェント VM グループを作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [インテリジェント VM グループ (Intelligent VM groups)]タブ[追加 (Add)]の順にクリックします

3 グループの名前と説明を入力します

4 適切な VMware サーバーを選択します

5 次のいずれかを実行します

[すべての VM を含める (Include all VMs)]を選択しますこのオプションではデフォルトクエリーを使用して保護計画の実行時に vCenterまたは ESXi に現在あるすべての VM をバックアップ対象として選択します

16第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

特定の条件を満たす VM のみを選択するには独自のクエリーを作成するために[条件の追加 (Add condition)]をクリックします

6 条件を追加するにはドロップダウンを使用してキーワードとオペレータを選択して

値を入力します

この手順の後にオプションについて説明します「インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション」

以下がクエリーの例です

この例のクエリーは表示名に prod が含まれるすべての VM をグループに追加します

クエリーの効果を変更するには[+ 条件 (Condition)]をクリックし[AND]または[OR]をクリックしたらキーワードオペレータおよび条件の値を選択します次に例を示します

この例ではAND を使用してクエリーの範囲を絞り込みます表示名に prod が含まれeng という名前のタグを持つ VM のみが選択されますVM の表示名に prodが含まれずeng という名前のタグがない場合その VM はグループに追加されません

クエリーの範囲を広げるには[OR]を使用します

17第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

この例では[OR]が設定されているためクエリーでグループに次のものが追加されます

表示名に prod が含まれる VM (タグに関係なく)

eng という名前のタグを持つ VM (表示名に関係なく)

必要に応じて条件にサブクエリーを追加することもできます[+ サブクエリー (+Sub-query)]をクリックし[AND]または[OR]をクリックしてからサブクエリーの条件のキーワードオペレータ値を選択します次に例を示します

この例ではサブクエリーを使用してクエリーの範囲をさらに絞り込みます表示名

に prod を含みeng という名前のタグを持つ VM のうちclust で始まるクラスタに含まれている VM のみが選択されます

18第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

7 クエリーをテストするには[プレビュー (Preview)]をクリックします

メモ クエリーベースの選択処理は動的です仮想環境の変更は保護計画の実行時にクエリーが選択する仮想マシンに影響する可能性がありますその結果保護

計画が後で実行された時にクエリーが選択する VM がプレビューに現在表示されているものと同一でなくなる可能性があります

メモ VMware サーバーの VM の検出がVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションに設定された間隔に従って実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)クエリーが選択できる状態になるにはWeb UI が各サーバー上の VM を検出する必要がありますVMware サーバーが Web UI に最近追加された場合その VMは検出されない可能性がありますこのオプションについて詳しくは次の情報を参

照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVALオプション」 を参照してください

VM をすぐに検出する方法については次の情報を参照してください

p22 の 「VMware サーバーの資産の手動での検出」 を参照してください

8 グループを保護計画に追加せずに保存するには[追加 (Add)]をクリックします

保存して保護計画に追加するには[追加と保護 (Add and protect)]をクリックして計画を選択し[保護する (Protect)]をクリックします

メモ [プレビュー (Preview)]をクリックするかグループを保存した場合グループのVM を選択するときにクエリーオプションでは大文字小文字が区別されます[仮想マシン (Virtual machine)]でグループに選択されていない VM をクリックすると[仮想マシングループのメンバー (Member of virtual machine groups)]フィールドは none になります

ただし保護計画にグループを追加したときに保護計画のバックアップが実行され

ると一部のクエリーオプションは大文字と小文字が区別されないものとして扱わ

れますその結果同じ VM がグループに含められてバックアップされる場合があります

各オプションの大文字小文字関連の動作は「「インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション」」を参照してください

19第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション表 2-1 クエリーキーワード

説明キーワード

VM が存在するクラスタ (ESXi サーバーのグループ) の名前

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

クラスタ

データセンターの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

datacenter

データストアの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

datastore

VM の表示名

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

displayName

ESXi サーバーの名前ESXi ホスト名は vCenter Server で定義された名前と一致する必要があります

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

host

VM のタグの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

tag

vSphere Client の VM の DNS 名

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

dnsName

IP アドレスの逆引きから導かれる VM 名

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

hostName

VM のインスタンス UUID

例 501b13c3-52de-9a06-cd9a-ecb23aa975d1

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

instanceUuid

表 2-2 クエリー演算子

説明演算子

文字列の先頭に値が出現する場合に一致します

たとえば入力した値が「box」の場合このオプションは文字列「box_car」と一致しますが「flatbox」とは一致しません

文字列の先頭

(Starts with)

20第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

説明演算子

文字列の末尾に値が出現する場合に一致します

たとえば入力した値が「dev」の場合このオプションは文字列「01dev」と一致しますが「01dev99」または「devOP」とは一致しません

文字列の末尾

(Ends with)

入力した値が文字列のどこにある場合でも一致します

たとえば入力した値が「dev」の場合このオプションは「01dev」「01dev99」「devOP」「development_machine」などの文字列と一致します

次の値を含む

(Contains)

入力した値にのみ一致します

たとえば入力した値が「VMTest27」の場合このオプションは「VMtest27」(大文字小文字が同じ) とは一致しますが「vmtest27」「vmTEST27」または「VMtest28」とは一致しません

=

入力した値と等しくない任意の値と一致します =

インテリジェント VM グループの削除インテリジェント VM グループを削除するには次の手順を使用します

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

インテリジェント VM グループを削除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [インテリジェント VM グループ (Intelligent VM groups)]タブでグループを見つけます

3 グループが保護されていない場合はグループを選択して[削除 (Delete)]をクリックします

4 グループが保護されている場合はグループをクリックしてスクロールダウンし鍵の

記号をクリックして[サブスクライブ解除 (Unsubscribe)]をクリックします

5 [削除]をクリックします

VMware アクセスホストの追加この機能はNetBackup 管理コンソールまたは NetBackup API でのみサポートされます詳しくは『NetBackup 管理者ガイド Vol 1』または SORT の NetBackup API ドキュメントを参照してください

21第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの削除

VMware アクセスホストの削除この機能はNetBackup 管理コンソールまたは NetBackup API でのみサポートされます詳しくは『NetBackup 管理者ガイド Vol 1』または SORT の NetBackup API ドキュメントを参照してください

VMware サーバーの資産の手動での検出ここでは最近追加された資産を表示して保護できるようにVMware サーバーの資産を手動で検出する手順を示します

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenterまたは ESXi サーバーの VM とその他のオブジェクトの自動検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出はVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)このオプションについて詳しくは次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

VMware サーバーの資産を手動で検出するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が表示されます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが最後にいつ検出されたかも確認できます

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にある処理メニューで[検出 (Discover)]を選択します

VMware サーバーのクレデンシャルが無効な場合検出操作に失敗することがありますクレデンシャルを検証および更新する方法については次の情報を参照して

ください

p14 の 「VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新」 を参照してください

VM およびインテリジェント VM グループの保護状態について詳しくは次の情報を参照してください

p30 の 「VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示」 を参照してください

22第 2 章 VMware サーバーの管理VMware アクセスホストの削除

p49 の 「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」 を参照してください

NetBackup サーバーのVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

このオプションはNetBackup が仮想マシンを検出して NetBackup Web UI に表示するためにvCenter Server をスキャンする頻度を制御します

NetBackup による自動検出は最初に前回検出に成功したホストで試行されますそのホストで自動検出に失敗すると次の順序で他のホストで再試行されます

NetBackup マスターサーバー

アクセスホストクライアントプロキシサーバー

メディアサーバー

表 2-3 VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL 情報

説明使用方法

NetBackup マスターサーバー上使用する場所

オプションを表示追加変更するにはnbgetconfig コマンドと nbsetconfig コマンドを使用します

メモ これらのコマンドではNetBackup マスターサーバーの管理者権限が必要です詳しくはNetBackup 管理者にお問い合わせください

このオプションはNetBackup 構成 API でも表示追加変更できます詳しくはSORTの NetBackup API ドキュメントを参照してください

デフォルトは 8 時間です最小値は 5 分で最大値は 1 年です0 に設定すると自動検出がすべての VMware サーバーに対して無効になります

次の形式を使用します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = number of seconds

次に例を示します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = 100000

このエントリは設定ファイルで一度のみ表示されます

メモ このオプションを変更した後NetBackup サービスを停止して再起動しますVM の検出の場合NetBackup Discovery Framework サービスが実行中である必要があります

使用方法

23第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

説明使用方法

NetBackup 管理コンソールまたは Web UI に相当する機能は存在しません管理コンソールの同等のプロパ

ティ

24第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

VM の保護この章では以下の項目について説明しています

VM またはインテリジェント VM グループの保護

資産のカスタム保護の設定

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護次の手順を使用して資産 (VM またはインテリジェント VM グループ) を保護計画にサブスクライブします保護計画に資産をサブスクライブするときに定義済みのバックアッ

プ設定を資産に割り当てますオンデマンド (手動) バックアップを実行するにはNetBackup 管理コンソールへのアクセスが必要ですサポートが必要な場合NetBackup管理者までお問い合わせください

次の要件に注意してください

NetBackup セキュリティ管理者が割り当てた適切な役割ベースのアクセス制御 (RBAC)を使用したVM へのアクセス権が必要です

バックアップ管理者が (RBAC を使用して) アクセス権を付与した保護計画に対するアクセス権が必要です

マスターサーバー上で適切なサービスが実行されておりWeb UI がアクセス可能である必要があります

サポートが必要な場合はバックアップ管理者にお問い合わせください

3

VM または VM グループを保護するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machine)]タブまたは[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]タブでVM または VM グループにチェックマークを付けて[保護の追加 (Add protection)]をクリックします

3 次の保護オプションから選択します

保護計画にサブスクライブする (Subscribe to a protection plan)選択した計画でこの設定を使用するにはこのオプションを選択します計画に

対する変更は自動的に継承されます

カスタム保護 (Custom protection)選択した計画をカスタマイズするにはこのオプションを選択しますすべての計

画と設定をカスタマイズできる訳ではありません選択した計画に対する変更は

選択した資産または資産グループには適用されません

4 保護計画を選択します

VMware 管理者の場合RBAC のアクセス権によって表示される保護計画が決まります利用可能な保護計画のオプションの説明は『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』を参照してください

5 選択した計画に VM または VM グループをサブスクライブするには[保護する(Protect)]をクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]に選択の結果が表示されます

資産のカスタム保護の設定計画のカスタマイズが許可されている場合作業負荷管理者は[カスタム保護 (Customprotection)]保護方式を選択できますこのユーザーは作業負荷の種類に応じてスケジュールストレージ資産のその他のオプションを変更できます資産ではそれぞれ

独自の保護が維持されています保護計画に今後変更を加えても資産には適用されま

せん

保護設定について詳しくは以下を参照してください

『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』

カスタム保護オプション

カスタム保護を使用してユーザーは次のオプションを調整できます

26第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

ユーザーはスケジュールを追加編集または削除できますスケジュール形式スケジュー

ルを実行する頻度このカスタム保護のバックアップを保持する期間を選択できます利用

可能なオプションは資産の作業負荷の種類によって異なります

スケジュールと保持 (Schedulesand retention)

ユーザーはカスタム保護に使用するストレージを選択できますストレージ (Storage)

仮想マシンに代わってバックアップを実行するホスト[Automatic (自動)]を選択するとストレージユニットに基づいてNetBackup にメディアサーバーを選択させることができますまたはユーザーがリストから別のホストを選択できますこれらのホストは環境内のその他の

メディアサーバーかアクセスホストとして構成されているホストです

バックアップに使用するサー

バーまたはホスト (Server orhost to use for backups)

追加のカスタム保護オプション

説明オプション

NetBackup が仮想マシンバックアップの新しいスナップショットを作成する前にスナップショットが見つかったときに NetBackup が適用する処理を指定しますたとえばいずれかのスナップショットが存在する場合バックアップの停止を選択できますスナップショットが自

動的に削除されなければ最終的に仮想マシンのパフォーマンスが低下することがあります

削除されていないスナップショットが存在するとディスク容量不足によりリストアに失敗する

場合があります

スナップショットが存在する場合

は次の処理を実行します(If asnapshot exists perform thefollowing action)

バックアップから除外する仮想ディスクを指定します

p28 の 「バックアップからのディスクの除外」 を参照してください

選択した仮想ディスクをバック

アップから除外 (Excludeselected virtual disks frombackups)

このオプションは仮想マシンの完全バックアップからのアプリケーションデータのリストアを

ユーザーに許可します

Microsoft Exchange Server または Microsoft SharePoint Server の NetBackup 82 アプリケーションデータはNetBackup バックアップアーカイブおよびリストアのインターフェースでリストアする必要がありますMicrosoft SQL Server のデータはNetBackup MS SQLクライアントを使用してリストアする必要があります詳しくはNetBackup データベースエージェントのマニュアルを参照してください

仮想マシンバックアップからの

アプリケーションデータのリスト

アを許可する (Allow therestore of application datafrom virtual machine backups)

デフォルトで仮想マシンの IO は NetBackup がスナップショットを作成する前に静止しますほとんどの場合このデフォルトを使用する必要がありますファイルのアクティビティを

静止しないとスナップショットのデータの一貫性は保証されません静止を無効にすると

一貫性を保つためバックアップデータを分析する必要があります

仮想マシンの静止を有効にす

る (Enable virtual machinequiesce)

バックアップに使用するトランスポートモードまたはデータストアからデータを読み取る方法を

指定しますトランスポートモードについて詳しくは仮想化環境のベンダーのマニュアルを

参照してください

トランスポートモード (Transportmode)

27第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

p29 の 「スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)」 を参照してください

スナップショットの再試行オプ

ション (Snapshot retry options)

バックアップからのディスクの除外仮想ディスクの除外オプションはバックアップのサイズを減らすことができますが使用に

は注意が必要ですこれらは複数の仮想ディスクを備えている仮想マシン専用です

表 3-1 仮想ディスクの除外オプション

説明除外オプション

ブートディスクを再作成する別の手段がある場合にこのオプションを検討します

仮想マシンのブートディスクはバックアップには含まれませんその他のディスクはバックアッ

プされます注 データファイルはリストアされたデータディスクで利用可能ですただしこのバックアップからリストアされる仮想マシンは起動できません

すべてのブートディスク (Allboot disks)

データディスクをバックアップする個別の保護計画がある場合にのみこのオプションを検討

してください

仮想マシンのデータディスクはバックアップに含まれませんブートディスクのみバックアップ

されます注 仮想マシンがバックアップからリストアされるときデータディスクの仮想マシンデータは失われるか不完全になる可能性があります

すべてのデータディスク (Alldata disks)

カスタム属性を使用したバックアップから除外するディスクの制御を VMware 管理者に許可する場合このオプションを使用します

属性には除外するディスクのデバイスコントローラの値をカンマで区切って指定する必要が

ありますたとえばscsi0-0ide0-0sata0-0nvme0-0 などですこの属性のデフォルト値は NB_DISK_EXCLUDE_DISK ですまたは独自の値を選択できます任意の差分バックアップ間でカスタム属性値にディスクを追加するとそれらのディスクは次のバック

アップから除外されます

VMware 管理者はVMware インターフェースを使用して除外するディスクに属性を適用する必要があります『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Web Client ガイド』または『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Client (HTML5) ガイド』を参照してください

カスタム属性に基づいてディス

クを除外する (Exclude disksbased on a custom attribute)

ディスクの仮想デバイスノードを表すディスク形式コントローラLUN を指定して特定のディスクを除外するにはこのオプションを使用します追加のディスクを指定するには[追加

(Add)]をクリックします

任意の差分バックアップ間でコントローラを追加するとそれらのディスクは次のバックアップ

から除外されます

除外する特定のディスク

(Specific disks to beexcluded)

28第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)ほとんどの環境ではスナップショットの再試行オプションのデフォルト値は適切です仮

想マシンのサイズと VMware サーバーの処理負荷に基づいてこれらの設定を調整すると役立つ場合があります

表 3-2 スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)

説明オプション

スナップショットを再試行する回数スナップショットの最大試行回

数 (Maximum number oftimes to retry a snapshot)

スナップショット操作が完了するまでの分単位の時間スナップショットが完了しない場合タ

イムアウトを強制するためにこのオプションで特定の期間を設定します後でスナップショット

を再試行するには[スナップショットを再試行するまでに待機する最長時間 (Maximumlength of time to wait before a snapshot is retried)]設定を使用します

スナップショットの完了までの最

長時間 (Maximum length oftime to complete a snapshot)

スナップショットが再試行されるまでの秒単位の待機時間スナップショットを再試行するま

でに待機する最長時間

(Maximum length of time towait before a snapshot isretried)

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除VM またはインテリジェント VM グループのサブスクライブを保護計画から解除できます資産のサブスクライブが解除されるとバックアップは実行されなくなります

メモ 保護計画から資産のサブスクライブを解除するときにWeb UI で資産に従来のポリシーが表示される可能性がありますこの状況は保護計画に資産がサブスクライブ

されておりその資産に対してバックアップが実行される場合に発生することがあります

資産は有効なバックアップイメージを持ったまま保護計画からサブスクライブ解除され

ますWeb UI には従来のポリシーが表示されますが資産を保護する有効なポリシーがない場合もあります

29第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護を解除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

3 [保護の削除 (Remove protection)][はい (Yes)]の順にクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]で資産が[保護されていません (Not protected)]と表示されます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護に使用される保護計画を表示できます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態を表示するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

[保護 (Protection)]タブは資産がサブスクライブされている計画の詳細を表示します

メモ 資産のバックアップが完了しているにもかかわらず状態が未完了と表示される場合は「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」を参照してください

3 資産が保護されていない場合[保護の追加 (Add protection)]をクリックして保護計画を選択します

p25 の 「 VM またはインテリジェント VM グループの保護」 を参照してください

30第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM のリカバリとインスタントアクセス

この章では以下の項目について説明しています

インスタントアクセス VM の作成

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

VM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについて

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

インスタントアクセス VM の作成NetBackup バックアップイメージからインスタントアクセス VM を作成できます仮想マシンは瞬時に利用可能になるためほぼゼロのリカバリ時間目標を達成できます

NetBackup は仮想マシンのスナップショットをバックアップストレージデバイスに直接マウントするためESXi ホストまたはクラスタはスナップショットを通常の仮想マシンとして扱えます

マウントされた VM のスナップショットはさまざまな目的に使用できます次に例を示します

VM からのファイルのリカバリまたは vmdk ファイルのコピー

パッチのテストなどVM でのテストの実行

4

トラブルシューティングまたはディザスタリカバリ

アプリケーションの検証

メモ このインスタントアクセス機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされますこの機能ではNetBackup バックアップイメージがメディアサーバー重複排除プール (MSDP) ストレージデバイスに格納されることが必要ですインスタントアクセスVM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

インスタントアクセス VM を作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージは各イメージのバックアップタイムスタンプ付きで各行に表示

されます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Createinstant access virtual machine)]の順にクリックします

5 リカバリの設定を確認し必要に応じて変更します

[リカバリオプション (Recovery options)]に注意してください

同じ表示名を持つ VM が宛先にある場合リカバリが始まる前にその VM を削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますプロビジョニング後に

電源をオン (Power onafter provisioning)

VM の作成後に VM の移行を開始しVM の移行の進捗を表示します

メモ NetBackup 812 ストレージサーバーの場合vMotion オプションは有効になっていても使用されません

vMotion の有効化(Enable vMotion)

32第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス VM の作成

6 [作成 (Create)]をクリックします

NetBackup ではVM バックアップイメージのスナップショットを作成しインスタントアクセスマウントポイントを作成しますイメージのスナップショットは[インスタントア

クセス仮想マシン (Instant access virtual machines)]タブに表示されますVM をESXi サーバーの他の VM と同じように使用できるようになりました

7 リストアされた VM について詳しくは[インスタントアクセス仮想マシン (Instantaccess virtual machines)]タブの下にある VM をクリックし[詳細の表示 (Viewdetails)]をクリックします

8 VM での作業が終了したらマウントされている VM のスナップショットを削除するために[削除 (Delete)]をクリックできますVM が ESXi サーバーから削除されます

メモ vMotion を有効にしている場合その処理が正常に完了した後はVM を削除するとマウントされた共有のみが削除されますこの VM は別のデータストアに移行されるためESXi サーバーで VM を引き続き利用できます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをリストアできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダを復元する (Restore files andfolders)]の順にクリックします

NetBackup はバックグラウンドでインスタントアクセスマウントポイントを作成します

33第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

5 ファイルを選択し[リストへの追加 (リストアリストに追加)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

リストアリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサイズ

が表示されます

メモ リストアリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーはシングルファイルリストアのみをサポートしているためリストア処理が失敗します

6 リストアオプションを選択します

すべてを元のディレクトリにリストア (Restore everything to the original directory)

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

すべてを異なるディレクトリにリストア (Restore everything to a different directory)

[リストア用ディレクトリ (Directory for restore)]にリストア先のパスを入力します

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合は[親フォルダのパス(Parent Folder Path)]ではなく[単一ファイルの絶対パス (Single File

Full Path)]に入力します

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]チェックボックスにチェックマークを付けるとすべてのファイルが 1 つのディレクトリにリストアされます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

34第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

7 既存のすべてのファイルを上書きするには[既存のファイルの上書き (Overwriteexisting files)]チェックボックスにチェックマークを付けます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

選択内容の概略が表示されます

8 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックしてファイルをリストアします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをダウンロードできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダのダウンロード (Download filesand folders)]の順にクリックします

35第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

5 ファイルを選択し[ダウンロードリストに追加 (Add to download list)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

ダウンロードリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサ

イズが表示されます

メモ ダウンロードリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーは単一ファイルのダウンロードのみをサポートしているためダウンロード処理が失敗します

6 ダウンロードパッケージの作成が完了したら[ダウンロード (Download)]をクリックします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項インスタントアクセス仮想マシン機能について次の点に注意します

この機能はWeb UI を使用して保護計画から作成されたバックアップコピーまたはNetBackup 管理コンソールで作成された従来のポリシーでサポートされます

この機能はNetBackup の VMware ポリシー形式のみをサポートしますWeb UIの保護計画で使用されるポリシー形式についてはバックアップ管理者にお問い合

わせください

この機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされます

この機能ではメディアサーバー重複排除プール (MSDP) メディアサーバー上の同時マウントポイントが 50 個に制限されます

デフォルトではvSphere はESXi サーバーあたりに最大で 8 つの NFS マウントを許可しますNetBackup では作成するインスタントアクセス VM それぞれにNFS

36第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

マウントが必要であることに注意してくださいNFS マウントを解除するには使用し終わったインスタントアクセス VM を削除しますESXi ホストの NFS の制限に達した場合に別のインスタントアクセス VM を作成しようとするとその試みは失敗しますESXi サーバーあたりの NFS マウントの最大数を増やすには次の VMware の記事を参照してくださいhttpskbvmwarecomsarticle2239

この機能では独立したディスクを備えた VM のバックアップをサポートしていませんVMware では永続的なディスクでも非永続的なディスクでもVM 内の独立したディスクのスナップショットをサポートしていませんその結果独立したディスクはバック

アップされません

独立したディスクと NetBackup について詳しくは次の記事を参照してくださいhttpswwwveritascomdocs000081966

この機能はバックアップから除外されたディスクを持つ VM をサポートしていませんNetBackup ポリシーの[ディスクを除外 (Exclude Disks)]タブで[除外したディスクはありません (No disks excluded)]オプションを選択する必要があります

raw デバイスマッピングモード (RDM) または永続モードのディスクがある VM はこの機能ではサポートされません

Windows のシングルファイルリストアでReFS ファイルシステムはサポートされません

インスタントアクセス仮想マシンを使用した VM 作成に使用される ESXi サーバーのバージョンはVM のバックアップイメージを含む ESXi サーバーのバージョンと同じかそれより新しい必要があります

[ダウンロード (Download)]オプションを使用した単一ファイルのダウンロードの場合NetBackup Web UI ではマスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用するのと同じ名前または IP アドレスを持つメディアサーバーにアクセスできる必要がありますp50 の 「インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー」 を参照してください

メディアサーバーのアプライアンスがサードパーティの証明書を使用する場合この

機能を使用する前にNetBackup マスターサーバーで特定の構成を作成する必要があります

詳しくは次の場所から入手可能な『NetBackup Appliance セキュリティガイド』でサードパーティの証明書に関するセクションとサードパーティの SSL 証明書の実装に関するセクションを参照してください

httpswwwveritascomdocsDOC5332

この機能では異なるボリュームパーティションディスクにある複数のファイルやフォ

ルダのリストアはサポートされません

複数のファイルまたはフォルダを Windows VM にリストアする場合はWindows 管理者アカウントのクレデンシャルを使用します

37第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

一部の ACL エントリはリストアされたファイルに含まれませんこれらのユーザーまたはグループの ACL エントリはリストアできないためですたとえばTrustedInstallersすべてのアプリケーションパッケージが該当します

インスタントアクセス機能はWindows 10 のコンパクトオペレーティングシステムをサポートしていませんオペレーティングシステムが圧縮されているかどうかを確認する

にはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosquery を実行します圧縮を無効にするにはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosnever を実行しますこれによってVM のバックアップにインスタントアクセス機能を使用できます

ファイルとフォルダをリストアするにはターゲット VM がスリープまたは休止モードではなく通常の状態である必要があります

5-minutes-alive-session のしきい値はアプライアンスの Web サーバー NGINXで定義されますダウンロード用に選択されたファイルとフォルダはこのしきい値内

で圧縮されダウンロードされる必要があります

インスタントアクセス仮想マシンを作成するには仮想マシンが作成される VMwareデータセンターへの読み取りおよび書き込みアクセスが必要です

複数のコピーが存在するバックアップイメージがありそれらのコピーはすべてインス

タントアクセス機能を備えていますレプリケーション中にインスタントアクセス機能を

保持するにはレプリケーションに最初のコピーのみを選択する必要がありますたと

えばイメージ 1 というバックアップイメージがありコピー Aコピー Bコピー Cコピー D の 4 つのコピーが存在するとしますレプリケーションでインスタントアクセス機能を保持するにはコピー A のみを使用する必要があります

VM のリカバリバックアップされたときに VM が存在していた元の場所または別の場所に VM をリカバリできますバックアップイメージのデフォルトのコピーからのリカバリに加え別のコピーが

ある場合はそのコピーからもリカバリできますデフォルトのコピーはプライマリコピーとも

呼ばれます

VM をリカバリするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックします左側のカレンダービューでバックアップが発生した日付を選択します

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

38第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

4 リカバリするイメージについて次のいずれかのイメージリカバリオプションを選択し

ます

リカバリ (Recover)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが 1 つだけある場合に表示されます

デフォルトのコピーからリカバリ (Recover from default copy)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが複数ある場合に表示されます

nn 個のコピー (nn copies)バックアップイメージのデフォルトのコピーまたは別のコピーからリカバリします

NetBackup では同じバックアップイメージのコピーを最大 10 個まで保持できますこのオプションを選択すると利用可能なすべてのコピーが表示されます

それぞれのコピーについて[ストレージ名 (Storage name)][ストレージサーバー (Storage Server)][ストレージサーバー形式 (Storage server type)]が表示されますリカバリするコピーに対応する[リカバリ (Recover)]をクリックします

5 バックアップイメージをリカバリする場所を選択します

[元の場所 (Original location)] バックアップイメージを元の場所にリカバリします

[代替の場所 (Alternate location)] バックアップイメージを代替の場所にリカバリします

[インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Create instant access virtualmachine)] バックアップイメージを新しいインスタントアクセス仮想マシンにリカバリしますこのオプションはバックアップイメージにインスタントアクセス機能が

ある場合にのみ利用可能ですp31 の 「インスタントアクセス VM の作成」 を参照してください

[ファイルとフォルダのダウンロード (Download files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードしますこのオプションは

バックアップイメージにインスタントアクセス機能がある場合にのみ利用可能で

すp35 の 「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード」を参照してください

[ファイルとフォルダをリストアする (Restore files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアしますバックアップイメージにインス

タントアクセス機能がある場合にのみこのオプションを利用可能です「p33 の「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア」 を参照してください 」を参照してください

6 [リストア先 (Restore to)]の値を確認します

39第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

デフォルト値は VM のバックアップイメージから取得されます代替の場所にリストアする場合[新しい表示名 (New display name)]に _copy が追加されます

バックアップイメージを元の場所にリカバリする場合デフォルト値を変更できま

せん

代替の場所にリカバリする場合必要に応じてリストア先の値を変更します続

いて[次へ (Next)]をクリックしますESXi サーバーまたはクラスタを変更できない場合に詳細を確認できます

p53 の 「リカバリ先を変更したときに発生したエラー」 を参照してください

7 [リカバリオプション (Recover option)]の値を確認または変更します

リカバリオプションについて詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

宛先に同じ名前の VM が存在する場合に既存の VM を削除しますそのような VM はリカバリの開始前に削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

メモ このオプションを使用するには[資産の上書き (OverwriteAsset)]権限が必要ですこの権限が必要な場合はセキュリティ管理者にお問い合わせください

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますリカバリ後に電源をオ

ンにする (Power onafter recovery)

リカバリの実行に使用するホストを示しますデフォルトではリカバ

リホストはバックアップを実行するホストです

リカバリホスト

(Recovery host)

8 [詳細設定 (Advanced Settings)]の値を確認または変更します

詳細設定について詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

詳細設定

元の BIOS UUID の代わりに新しい BIOS UUID で VM をリストアします

新しい BIOS UUID の作成 (Create a newBIOS UUID)

元のインスタンス UUID の代わりに新しいインスタンス UUID でVM をリストアします

新しいインスタンス

UUID の作成 (Createa new instanceUUID)

40第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

たとえばこのオプションはVM がバックアップされた時にマウントされた ISO ファイルをリストアせずに VM をリストアします

このオプションが無効になっているとDVD ドライブCD-ROM ドライブシリアルポートパラレルポートなどのデバイスの補助情報が

利用できなくなった場合にリカバリが失敗する場合があります

デバイスの補助情報を

削除 (Removebacking informationfor devices)

NIC カードを VM から削除しますネットワークアクセスではリストア済みの VM にはネットワーク構成が必要であることに注意してください

このオプションは次の場合に有効にします

バックアップの作成後に宛先の仮想マシンのネットワーク接続が

変更されている場合

元の仮想マシンがまだ存在しVM の重複によって競合が発生する場合

元のネットワーク構成

を削除 (Removeoriginal networkconfiguration)

元のハードウェアバージョン (4 など) で VM をリストアしますターゲット ESXi サーバーがデフォルトで異なるハードウェアバージョン(78 など) を使用している場合でも元のバージョンが保持されますターゲット ESXi サーバーが仮想マシンのハードウェアバージョンをサポートしていない場合はリストアに失敗する可能性がありま

このオプションが無効の場合リストアされた仮想マシンは ESXi サーバーによって使われるデフォルトのハードウェアバージョンに変換さ

れます

ハードウェアの元の

バージョンを保持する

(Retain originalhardware version)

リストアされる仮想ディスクのフォーマット

元のプロビジョニングで VM の仮想ディスクをリストアします元のプロビジョニング

(Originalprovisioning)

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成します仮想ディスク

容量はディスクが作成されるときに割り当て済みですこのオプショ

ンは入力されたブロックをリストアしますがオンデマンドで空いてい

るブロックをゼロで初期化します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware は Lazy-Zeroedディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thickprovisioning Eager Zeroed)]に自動的に変換します

Lazy Zero をシックプロビジョニング (Thickprovisioning lazyzeroed)

41第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックをリストアしただちに空のブロックをゼロで初期化し

ます (Eager Zeroed)このオプションを使用すると仮想ディスクの作成により時間がかかることがありますただしリストアが SAN で起きた場合Eager Zeroed 機能により vCenter サーバーとのネットワーク通信が減少することによってリストアが高速化されることがあります

Eager Zeroed をシックプロビジョニング

(Thick provisioningeager zeroed)

シン形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックはリストアしますが空いているブロックを初期化した

りコミットしたりはしませんシンプロビジョニングは vmdk ファイルの動的拡張を介してディスク領域を節約しますvmdk ファイルは仮想マシンのデータが必要とする領域より大きくなりません仮想ディスク

のサイズは必要に応じて自動的に増加します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware はシンディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning EagerZeroed)]に自動的に変換します

シンプロビジョニング

トランスポートモード (Transport mode)

バックアップが実行されたときと同じトランスポートモードを使用しま

バックアップに使用す

るトランスポートモード

を使用する (Usetransport mode usedfor backup)

42第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

SANファイバーチャネル (SAN) または iSCSI を介した暗号化されていない転送の場合に指定します

メモ このモードは VMware 仮想ボリューム (VVol) を使用する仮想マシンではサポートされません

HotADD仮想マシンで VMware バックアップホストを実行できますHotAdd トランスポートモードについて詳しくは『NetBackup forVMware 管理者ガイド』を参照してください

メモ VVols を使用する仮想マシンの場合仮想マシンとバックアップホスト(hotadd)の仮想マシンは同じ VVol データストアに存在する必要があります

このトランスポートモードの手順とバックアップホストの VMware仮想マシンへのインストール手順に関してはVMware のマニュアルを参照してください

LANネットワークを介して仮想ディスクのデータを転送します

NBDNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化されていない転送の

場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャ

ネルを介した転送よりも低速です

NBDSSLNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化転送 (SSL) の場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャネル

を介した転送よりも低速です

選択したトランスポート

モードを次の順序で試

行してください(Trythe selectedtransport modes inthe following order)

9 [リカバリ前チェック (Pre-recovery check)]をクリックします

NetBackup でクレデンシャルが検証されパスと接続が適切かどうかが確認されますさらにデータストアやデータストアクラスタに利用可能な容量があるかどうかな

どその他の要件についても確認されますリカバリ前チェックについて詳しくは

『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

10 エラーが見つかった場合は解決します

エラーは無視できますただしその場合はリカバリが失敗する場合があります

11 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします

ジョブの進捗を監視するには[リストアアクティビティ (Restore activity)]タブをクリックします特定のジョブを選択するとその詳細が表示されます

リカバリの状態コードについて詳しくはNetBackup 管理者に問い合わせるか『NetBackup 状態コードリファレンスガイド』を参照してください

43第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについてVeritas はNetBackup 82 以降で VMware エージェントレスリストアを導入していますエージェントレスリストアを使用するとNetBackup クライアントがインストールされていない仮想マシンに個々のファイルとフォルダをリストアできますVxUpdate を使用してNetBackup で仮想マシンにリカバリツールを配備しファイルやフォルダをリストアして必要なクリーンアップを実行できますファイルをリカバリするターゲット仮想マシンに

NetBackup が接続する必要はありませんすべてのリカバリが VMware vSphereManagement API を使用して ESX Server 経由で処理されます

エージェントレスリストア処理の概要

1 NetBackup マスターサーバーで NetBackup Web UI または Agentless RecoveryAPI から入力を受け取りますこの入力にはリストアするファイルとフォルダに加えターゲット仮想マシンの VMware 認証クレデンシャルが含まれますこれらのクレデンシャルには管理者またはスーパーユーザーの権限が必要です

2 要求されたデータがマスターサーバーからリストアホストに送信されます

3 リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリストアホストにあるかどうかが確認されます必要なパッケージがない場合リストアホストは VxUpdateを使用してマスターサーバーからパッケージをダウンロードします

4 リストアホストはvSphere Management API を使用して仮想マシンにリカバリツールをプッシュします

5 ユーザーが選択したファイルとフォルダを含むデータストリームが一時仮想マシンに

関連付けられている vmdk でステージングされますVeritas がエージェントレスリストア用の一時仮想マシンを作成します

6 NetBackup によって一時仮想マシンに作成された vmdk がターゲット仮想マシンに接続されます

7 リカバリツールが起動されファイルとフォルダがリカバリされます

8 NetBackup で必要なクリーンアップが実行されます処理の一環で作成された一時的なファイルとオブジェクトがすべて削除されます削除されるオブジェクトには

リカバリツール一時仮想マシンステージング vmdk があります

9 これでジョブは完了です

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

前提条件 仮想マシンのエージェントレスリカバリを実行するすべてのプラットフォーム用の

VxUpdate パッケージを用意する必要があります

44第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアについて

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 12: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

VMware サーバーの管理この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーの追加

VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新

VMware サーバーの参照

VMware サーバーの削除

インテリジェント VM グループの作成

インテリジェント VM グループの削除

VMware アクセスホストの追加

VMware アクセスホストの削除

VMware サーバーの資産の手動での検出

NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

VMware サーバーの追加ここではVMware サーバーとそのクレデンシャルを追加する手順を示します

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

2

VMware サーバーとそのクレデンシャルを追加するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセスできる vCenter サーバーと ESXi サーバーが表示されます

2 [+ 追加 (+ Add)]をクリックしてサーバーを追加します

3 サーバー形式を選択しホスト名とクレデンシャルを入力します

4 [検証用バックアップホスト (Backup host for validation)]を選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検

出の実行に加えてクレデンシャルの検証にもその情報が使用されます検出の場

合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

5 接続に使用する[ポート (Port)]番号を指定します

VMware サーバーでデフォルトのポート番号が変更されていない場合ポートの指定は不要です異なるポートを使用するように VMware サーバーが構成されている場合そのポート番号を指定してください

6 [保存 (Save)]をクリックします

重要

サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenterまたは ESXi サーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVALオプション」 を参照してください

7 別の VMware サーバーの NetBackup クレデンシャルを入力するには[+ 追加 (+Add)]をクリックします

発生する可能性がある問題のトラブルシューティングについては次の情報を参照してく

ださい

p48 の 「VMware サーバーを追加するときに発生するエラー」 を参照してください

13第 2 章 VMware サーバーの管理VMware サーバーの追加

p48 の 「VMware サーバーを参照するときに発生するエラー」 を参照してください

p49 の 「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」 を参照してください

VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新

メモ これらの手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

VMware のクレデンシャルを検証するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

2 1 つのサーバーのクレデンシャルを検証するにはその VMware サーバーを特定して選択します複数のサーバーのクレデンシャルを同時に検証するにはそれら

の VMware サーバーを特定して選択します次に該当するサーバーの行で[検証 (Validate)]をクリックします

選択した VMware サーバーの現在のクレデンシャルが NetBackup で検証されます

クレデンシャルが有効でない場合[クレデンシャル (Credentials)]に[無効 (Invalid)]と表示されますVMware サーバーのクレデンシャルを更新するには次の手順を実行します

VMware サーバーのクレデンシャルを更新するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択します

14第 2 章 VMware サーバーの管理VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新

4 クレデンシャルを必要に応じて更新します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検

出の実行に加えてクレデンシャルの検証にもその情報が使用されます検出の場

合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

5 [保存 (Save)]をクリックします

選択した VMware サーバーの更新後のクレデンシャルが NetBackup で検証されます

VMware サーバーの参照vCenter Server とスタンドアロンの ESXi サーバーを参照してVM を特定し保護計画やリカバリポイントなどの詳細を表示できます

VMware サーバーを参照するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [VMware サーバー (VMware Servers)]をクリックして検索を開始します

リストにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が含まれます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが正常に検出されたかどうかも確認できます

サーバーを見つけるには検索フィールドに文字列を入力します

3 サーバーをクリックしてドリルダウンを開始します

上向き矢印をクリックするとより高いレベルに移動して戻れます

4 VM をクリックすると保護状態リカバリポイントリストアアクティビティが表示されます

5 計画に VM をサブスクライブするには[保護の追加 (Add protection)]をクリックします

VMware サーバーの削除ここではVMware サーバーを削除する手順を示します

15第 2 章 VMware サーバーの管理VMware サーバーの参照

VMware サーバーを削除するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が表示されます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが最後にいつ検出されたかも確認できます

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にある処理メニューで[削除 (Delete)]を選択します

メモ VMware サーバーを削除するとそのサーバーに関連付けられているすべての仮想マシンの保護が行われなくなります既存のバックアップイメージのリカバリは

引き続き可能ですがこのサーバーへの VM のバックアップは失敗します

4 VMware サーバーを削除してもよいことを確認したら[削除 (Delete)]をクリックします

インテリジェント VM グループの作成クエリーと呼ばれるフィルタのセットに基づいてインテリジェント VM グループを作成できますNetBackup はクエリーに基づいて自動的に仮想マシンを選択しそれらをグループに追加しますその後グループに保護を適用できますインテリジェントグルー

プではVM 環境内の変更が自動的に反映されるためグループ内の VM のリストを手動で修正する必要がないことに注意してください

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

インテリジェント VM グループを作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [インテリジェント VM グループ (Intelligent VM groups)]タブ[追加 (Add)]の順にクリックします

3 グループの名前と説明を入力します

4 適切な VMware サーバーを選択します

5 次のいずれかを実行します

[すべての VM を含める (Include all VMs)]を選択しますこのオプションではデフォルトクエリーを使用して保護計画の実行時に vCenterまたは ESXi に現在あるすべての VM をバックアップ対象として選択します

16第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

特定の条件を満たす VM のみを選択するには独自のクエリーを作成するために[条件の追加 (Add condition)]をクリックします

6 条件を追加するにはドロップダウンを使用してキーワードとオペレータを選択して

値を入力します

この手順の後にオプションについて説明します「インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション」

以下がクエリーの例です

この例のクエリーは表示名に prod が含まれるすべての VM をグループに追加します

クエリーの効果を変更するには[+ 条件 (Condition)]をクリックし[AND]または[OR]をクリックしたらキーワードオペレータおよび条件の値を選択します次に例を示します

この例ではAND を使用してクエリーの範囲を絞り込みます表示名に prod が含まれeng という名前のタグを持つ VM のみが選択されますVM の表示名に prodが含まれずeng という名前のタグがない場合その VM はグループに追加されません

クエリーの範囲を広げるには[OR]を使用します

17第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

この例では[OR]が設定されているためクエリーでグループに次のものが追加されます

表示名に prod が含まれる VM (タグに関係なく)

eng という名前のタグを持つ VM (表示名に関係なく)

必要に応じて条件にサブクエリーを追加することもできます[+ サブクエリー (+Sub-query)]をクリックし[AND]または[OR]をクリックしてからサブクエリーの条件のキーワードオペレータ値を選択します次に例を示します

この例ではサブクエリーを使用してクエリーの範囲をさらに絞り込みます表示名

に prod を含みeng という名前のタグを持つ VM のうちclust で始まるクラスタに含まれている VM のみが選択されます

18第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

7 クエリーをテストするには[プレビュー (Preview)]をクリックします

メモ クエリーベースの選択処理は動的です仮想環境の変更は保護計画の実行時にクエリーが選択する仮想マシンに影響する可能性がありますその結果保護

計画が後で実行された時にクエリーが選択する VM がプレビューに現在表示されているものと同一でなくなる可能性があります

メモ VMware サーバーの VM の検出がVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションに設定された間隔に従って実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)クエリーが選択できる状態になるにはWeb UI が各サーバー上の VM を検出する必要がありますVMware サーバーが Web UI に最近追加された場合その VMは検出されない可能性がありますこのオプションについて詳しくは次の情報を参

照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVALオプション」 を参照してください

VM をすぐに検出する方法については次の情報を参照してください

p22 の 「VMware サーバーの資産の手動での検出」 を参照してください

8 グループを保護計画に追加せずに保存するには[追加 (Add)]をクリックします

保存して保護計画に追加するには[追加と保護 (Add and protect)]をクリックして計画を選択し[保護する (Protect)]をクリックします

メモ [プレビュー (Preview)]をクリックするかグループを保存した場合グループのVM を選択するときにクエリーオプションでは大文字小文字が区別されます[仮想マシン (Virtual machine)]でグループに選択されていない VM をクリックすると[仮想マシングループのメンバー (Member of virtual machine groups)]フィールドは none になります

ただし保護計画にグループを追加したときに保護計画のバックアップが実行され

ると一部のクエリーオプションは大文字と小文字が区別されないものとして扱わ

れますその結果同じ VM がグループに含められてバックアップされる場合があります

各オプションの大文字小文字関連の動作は「「インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション」」を参照してください

19第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション表 2-1 クエリーキーワード

説明キーワード

VM が存在するクラスタ (ESXi サーバーのグループ) の名前

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

クラスタ

データセンターの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

datacenter

データストアの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

datastore

VM の表示名

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

displayName

ESXi サーバーの名前ESXi ホスト名は vCenter Server で定義された名前と一致する必要があります

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

host

VM のタグの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

tag

vSphere Client の VM の DNS 名

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

dnsName

IP アドレスの逆引きから導かれる VM 名

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

hostName

VM のインスタンス UUID

例 501b13c3-52de-9a06-cd9a-ecb23aa975d1

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

instanceUuid

表 2-2 クエリー演算子

説明演算子

文字列の先頭に値が出現する場合に一致します

たとえば入力した値が「box」の場合このオプションは文字列「box_car」と一致しますが「flatbox」とは一致しません

文字列の先頭

(Starts with)

20第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

説明演算子

文字列の末尾に値が出現する場合に一致します

たとえば入力した値が「dev」の場合このオプションは文字列「01dev」と一致しますが「01dev99」または「devOP」とは一致しません

文字列の末尾

(Ends with)

入力した値が文字列のどこにある場合でも一致します

たとえば入力した値が「dev」の場合このオプションは「01dev」「01dev99」「devOP」「development_machine」などの文字列と一致します

次の値を含む

(Contains)

入力した値にのみ一致します

たとえば入力した値が「VMTest27」の場合このオプションは「VMtest27」(大文字小文字が同じ) とは一致しますが「vmtest27」「vmTEST27」または「VMtest28」とは一致しません

=

入力した値と等しくない任意の値と一致します =

インテリジェント VM グループの削除インテリジェント VM グループを削除するには次の手順を使用します

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

インテリジェント VM グループを削除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [インテリジェント VM グループ (Intelligent VM groups)]タブでグループを見つけます

3 グループが保護されていない場合はグループを選択して[削除 (Delete)]をクリックします

4 グループが保護されている場合はグループをクリックしてスクロールダウンし鍵の

記号をクリックして[サブスクライブ解除 (Unsubscribe)]をクリックします

5 [削除]をクリックします

VMware アクセスホストの追加この機能はNetBackup 管理コンソールまたは NetBackup API でのみサポートされます詳しくは『NetBackup 管理者ガイド Vol 1』または SORT の NetBackup API ドキュメントを参照してください

21第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの削除

VMware アクセスホストの削除この機能はNetBackup 管理コンソールまたは NetBackup API でのみサポートされます詳しくは『NetBackup 管理者ガイド Vol 1』または SORT の NetBackup API ドキュメントを参照してください

VMware サーバーの資産の手動での検出ここでは最近追加された資産を表示して保護できるようにVMware サーバーの資産を手動で検出する手順を示します

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenterまたは ESXi サーバーの VM とその他のオブジェクトの自動検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出はVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)このオプションについて詳しくは次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

VMware サーバーの資産を手動で検出するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が表示されます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが最後にいつ検出されたかも確認できます

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にある処理メニューで[検出 (Discover)]を選択します

VMware サーバーのクレデンシャルが無効な場合検出操作に失敗することがありますクレデンシャルを検証および更新する方法については次の情報を参照して

ください

p14 の 「VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新」 を参照してください

VM およびインテリジェント VM グループの保護状態について詳しくは次の情報を参照してください

p30 の 「VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示」 を参照してください

22第 2 章 VMware サーバーの管理VMware アクセスホストの削除

p49 の 「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」 を参照してください

NetBackup サーバーのVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

このオプションはNetBackup が仮想マシンを検出して NetBackup Web UI に表示するためにvCenter Server をスキャンする頻度を制御します

NetBackup による自動検出は最初に前回検出に成功したホストで試行されますそのホストで自動検出に失敗すると次の順序で他のホストで再試行されます

NetBackup マスターサーバー

アクセスホストクライアントプロキシサーバー

メディアサーバー

表 2-3 VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL 情報

説明使用方法

NetBackup マスターサーバー上使用する場所

オプションを表示追加変更するにはnbgetconfig コマンドと nbsetconfig コマンドを使用します

メモ これらのコマンドではNetBackup マスターサーバーの管理者権限が必要です詳しくはNetBackup 管理者にお問い合わせください

このオプションはNetBackup 構成 API でも表示追加変更できます詳しくはSORTの NetBackup API ドキュメントを参照してください

デフォルトは 8 時間です最小値は 5 分で最大値は 1 年です0 に設定すると自動検出がすべての VMware サーバーに対して無効になります

次の形式を使用します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = number of seconds

次に例を示します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = 100000

このエントリは設定ファイルで一度のみ表示されます

メモ このオプションを変更した後NetBackup サービスを停止して再起動しますVM の検出の場合NetBackup Discovery Framework サービスが実行中である必要があります

使用方法

23第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

説明使用方法

NetBackup 管理コンソールまたは Web UI に相当する機能は存在しません管理コンソールの同等のプロパ

ティ

24第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

VM の保護この章では以下の項目について説明しています

VM またはインテリジェント VM グループの保護

資産のカスタム保護の設定

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護次の手順を使用して資産 (VM またはインテリジェント VM グループ) を保護計画にサブスクライブします保護計画に資産をサブスクライブするときに定義済みのバックアッ

プ設定を資産に割り当てますオンデマンド (手動) バックアップを実行するにはNetBackup 管理コンソールへのアクセスが必要ですサポートが必要な場合NetBackup管理者までお問い合わせください

次の要件に注意してください

NetBackup セキュリティ管理者が割り当てた適切な役割ベースのアクセス制御 (RBAC)を使用したVM へのアクセス権が必要です

バックアップ管理者が (RBAC を使用して) アクセス権を付与した保護計画に対するアクセス権が必要です

マスターサーバー上で適切なサービスが実行されておりWeb UI がアクセス可能である必要があります

サポートが必要な場合はバックアップ管理者にお問い合わせください

3

VM または VM グループを保護するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machine)]タブまたは[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]タブでVM または VM グループにチェックマークを付けて[保護の追加 (Add protection)]をクリックします

3 次の保護オプションから選択します

保護計画にサブスクライブする (Subscribe to a protection plan)選択した計画でこの設定を使用するにはこのオプションを選択します計画に

対する変更は自動的に継承されます

カスタム保護 (Custom protection)選択した計画をカスタマイズするにはこのオプションを選択しますすべての計

画と設定をカスタマイズできる訳ではありません選択した計画に対する変更は

選択した資産または資産グループには適用されません

4 保護計画を選択します

VMware 管理者の場合RBAC のアクセス権によって表示される保護計画が決まります利用可能な保護計画のオプションの説明は『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』を参照してください

5 選択した計画に VM または VM グループをサブスクライブするには[保護する(Protect)]をクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]に選択の結果が表示されます

資産のカスタム保護の設定計画のカスタマイズが許可されている場合作業負荷管理者は[カスタム保護 (Customprotection)]保護方式を選択できますこのユーザーは作業負荷の種類に応じてスケジュールストレージ資産のその他のオプションを変更できます資産ではそれぞれ

独自の保護が維持されています保護計画に今後変更を加えても資産には適用されま

せん

保護設定について詳しくは以下を参照してください

『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』

カスタム保護オプション

カスタム保護を使用してユーザーは次のオプションを調整できます

26第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

ユーザーはスケジュールを追加編集または削除できますスケジュール形式スケジュー

ルを実行する頻度このカスタム保護のバックアップを保持する期間を選択できます利用

可能なオプションは資産の作業負荷の種類によって異なります

スケジュールと保持 (Schedulesand retention)

ユーザーはカスタム保護に使用するストレージを選択できますストレージ (Storage)

仮想マシンに代わってバックアップを実行するホスト[Automatic (自動)]を選択するとストレージユニットに基づいてNetBackup にメディアサーバーを選択させることができますまたはユーザーがリストから別のホストを選択できますこれらのホストは環境内のその他の

メディアサーバーかアクセスホストとして構成されているホストです

バックアップに使用するサー

バーまたはホスト (Server orhost to use for backups)

追加のカスタム保護オプション

説明オプション

NetBackup が仮想マシンバックアップの新しいスナップショットを作成する前にスナップショットが見つかったときに NetBackup が適用する処理を指定しますたとえばいずれかのスナップショットが存在する場合バックアップの停止を選択できますスナップショットが自

動的に削除されなければ最終的に仮想マシンのパフォーマンスが低下することがあります

削除されていないスナップショットが存在するとディスク容量不足によりリストアに失敗する

場合があります

スナップショットが存在する場合

は次の処理を実行します(If asnapshot exists perform thefollowing action)

バックアップから除外する仮想ディスクを指定します

p28 の 「バックアップからのディスクの除外」 を参照してください

選択した仮想ディスクをバック

アップから除外 (Excludeselected virtual disks frombackups)

このオプションは仮想マシンの完全バックアップからのアプリケーションデータのリストアを

ユーザーに許可します

Microsoft Exchange Server または Microsoft SharePoint Server の NetBackup 82 アプリケーションデータはNetBackup バックアップアーカイブおよびリストアのインターフェースでリストアする必要がありますMicrosoft SQL Server のデータはNetBackup MS SQLクライアントを使用してリストアする必要があります詳しくはNetBackup データベースエージェントのマニュアルを参照してください

仮想マシンバックアップからの

アプリケーションデータのリスト

アを許可する (Allow therestore of application datafrom virtual machine backups)

デフォルトで仮想マシンの IO は NetBackup がスナップショットを作成する前に静止しますほとんどの場合このデフォルトを使用する必要がありますファイルのアクティビティを

静止しないとスナップショットのデータの一貫性は保証されません静止を無効にすると

一貫性を保つためバックアップデータを分析する必要があります

仮想マシンの静止を有効にす

る (Enable virtual machinequiesce)

バックアップに使用するトランスポートモードまたはデータストアからデータを読み取る方法を

指定しますトランスポートモードについて詳しくは仮想化環境のベンダーのマニュアルを

参照してください

トランスポートモード (Transportmode)

27第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

p29 の 「スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)」 を参照してください

スナップショットの再試行オプ

ション (Snapshot retry options)

バックアップからのディスクの除外仮想ディスクの除外オプションはバックアップのサイズを減らすことができますが使用に

は注意が必要ですこれらは複数の仮想ディスクを備えている仮想マシン専用です

表 3-1 仮想ディスクの除外オプション

説明除外オプション

ブートディスクを再作成する別の手段がある場合にこのオプションを検討します

仮想マシンのブートディスクはバックアップには含まれませんその他のディスクはバックアッ

プされます注 データファイルはリストアされたデータディスクで利用可能ですただしこのバックアップからリストアされる仮想マシンは起動できません

すべてのブートディスク (Allboot disks)

データディスクをバックアップする個別の保護計画がある場合にのみこのオプションを検討

してください

仮想マシンのデータディスクはバックアップに含まれませんブートディスクのみバックアップ

されます注 仮想マシンがバックアップからリストアされるときデータディスクの仮想マシンデータは失われるか不完全になる可能性があります

すべてのデータディスク (Alldata disks)

カスタム属性を使用したバックアップから除外するディスクの制御を VMware 管理者に許可する場合このオプションを使用します

属性には除外するディスクのデバイスコントローラの値をカンマで区切って指定する必要が

ありますたとえばscsi0-0ide0-0sata0-0nvme0-0 などですこの属性のデフォルト値は NB_DISK_EXCLUDE_DISK ですまたは独自の値を選択できます任意の差分バックアップ間でカスタム属性値にディスクを追加するとそれらのディスクは次のバック

アップから除外されます

VMware 管理者はVMware インターフェースを使用して除外するディスクに属性を適用する必要があります『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Web Client ガイド』または『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Client (HTML5) ガイド』を参照してください

カスタム属性に基づいてディス

クを除外する (Exclude disksbased on a custom attribute)

ディスクの仮想デバイスノードを表すディスク形式コントローラLUN を指定して特定のディスクを除外するにはこのオプションを使用します追加のディスクを指定するには[追加

(Add)]をクリックします

任意の差分バックアップ間でコントローラを追加するとそれらのディスクは次のバックアップ

から除外されます

除外する特定のディスク

(Specific disks to beexcluded)

28第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)ほとんどの環境ではスナップショットの再試行オプションのデフォルト値は適切です仮

想マシンのサイズと VMware サーバーの処理負荷に基づいてこれらの設定を調整すると役立つ場合があります

表 3-2 スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)

説明オプション

スナップショットを再試行する回数スナップショットの最大試行回

数 (Maximum number oftimes to retry a snapshot)

スナップショット操作が完了するまでの分単位の時間スナップショットが完了しない場合タ

イムアウトを強制するためにこのオプションで特定の期間を設定します後でスナップショット

を再試行するには[スナップショットを再試行するまでに待機する最長時間 (Maximumlength of time to wait before a snapshot is retried)]設定を使用します

スナップショットの完了までの最

長時間 (Maximum length oftime to complete a snapshot)

スナップショットが再試行されるまでの秒単位の待機時間スナップショットを再試行するま

でに待機する最長時間

(Maximum length of time towait before a snapshot isretried)

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除VM またはインテリジェント VM グループのサブスクライブを保護計画から解除できます資産のサブスクライブが解除されるとバックアップは実行されなくなります

メモ 保護計画から資産のサブスクライブを解除するときにWeb UI で資産に従来のポリシーが表示される可能性がありますこの状況は保護計画に資産がサブスクライブ

されておりその資産に対してバックアップが実行される場合に発生することがあります

資産は有効なバックアップイメージを持ったまま保護計画からサブスクライブ解除され

ますWeb UI には従来のポリシーが表示されますが資産を保護する有効なポリシーがない場合もあります

29第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護を解除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

3 [保護の削除 (Remove protection)][はい (Yes)]の順にクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]で資産が[保護されていません (Not protected)]と表示されます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護に使用される保護計画を表示できます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態を表示するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

[保護 (Protection)]タブは資産がサブスクライブされている計画の詳細を表示します

メモ 資産のバックアップが完了しているにもかかわらず状態が未完了と表示される場合は「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」を参照してください

3 資産が保護されていない場合[保護の追加 (Add protection)]をクリックして保護計画を選択します

p25 の 「 VM またはインテリジェント VM グループの保護」 を参照してください

30第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM のリカバリとインスタントアクセス

この章では以下の項目について説明しています

インスタントアクセス VM の作成

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

VM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについて

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

インスタントアクセス VM の作成NetBackup バックアップイメージからインスタントアクセス VM を作成できます仮想マシンは瞬時に利用可能になるためほぼゼロのリカバリ時間目標を達成できます

NetBackup は仮想マシンのスナップショットをバックアップストレージデバイスに直接マウントするためESXi ホストまたはクラスタはスナップショットを通常の仮想マシンとして扱えます

マウントされた VM のスナップショットはさまざまな目的に使用できます次に例を示します

VM からのファイルのリカバリまたは vmdk ファイルのコピー

パッチのテストなどVM でのテストの実行

4

トラブルシューティングまたはディザスタリカバリ

アプリケーションの検証

メモ このインスタントアクセス機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされますこの機能ではNetBackup バックアップイメージがメディアサーバー重複排除プール (MSDP) ストレージデバイスに格納されることが必要ですインスタントアクセスVM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

インスタントアクセス VM を作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージは各イメージのバックアップタイムスタンプ付きで各行に表示

されます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Createinstant access virtual machine)]の順にクリックします

5 リカバリの設定を確認し必要に応じて変更します

[リカバリオプション (Recovery options)]に注意してください

同じ表示名を持つ VM が宛先にある場合リカバリが始まる前にその VM を削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますプロビジョニング後に

電源をオン (Power onafter provisioning)

VM の作成後に VM の移行を開始しVM の移行の進捗を表示します

メモ NetBackup 812 ストレージサーバーの場合vMotion オプションは有効になっていても使用されません

vMotion の有効化(Enable vMotion)

32第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス VM の作成

6 [作成 (Create)]をクリックします

NetBackup ではVM バックアップイメージのスナップショットを作成しインスタントアクセスマウントポイントを作成しますイメージのスナップショットは[インスタントア

クセス仮想マシン (Instant access virtual machines)]タブに表示されますVM をESXi サーバーの他の VM と同じように使用できるようになりました

7 リストアされた VM について詳しくは[インスタントアクセス仮想マシン (Instantaccess virtual machines)]タブの下にある VM をクリックし[詳細の表示 (Viewdetails)]をクリックします

8 VM での作業が終了したらマウントされている VM のスナップショットを削除するために[削除 (Delete)]をクリックできますVM が ESXi サーバーから削除されます

メモ vMotion を有効にしている場合その処理が正常に完了した後はVM を削除するとマウントされた共有のみが削除されますこの VM は別のデータストアに移行されるためESXi サーバーで VM を引き続き利用できます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをリストアできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダを復元する (Restore files andfolders)]の順にクリックします

NetBackup はバックグラウンドでインスタントアクセスマウントポイントを作成します

33第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

5 ファイルを選択し[リストへの追加 (リストアリストに追加)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

リストアリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサイズ

が表示されます

メモ リストアリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーはシングルファイルリストアのみをサポートしているためリストア処理が失敗します

6 リストアオプションを選択します

すべてを元のディレクトリにリストア (Restore everything to the original directory)

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

すべてを異なるディレクトリにリストア (Restore everything to a different directory)

[リストア用ディレクトリ (Directory for restore)]にリストア先のパスを入力します

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合は[親フォルダのパス(Parent Folder Path)]ではなく[単一ファイルの絶対パス (Single File

Full Path)]に入力します

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]チェックボックスにチェックマークを付けるとすべてのファイルが 1 つのディレクトリにリストアされます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

34第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

7 既存のすべてのファイルを上書きするには[既存のファイルの上書き (Overwriteexisting files)]チェックボックスにチェックマークを付けます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

選択内容の概略が表示されます

8 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックしてファイルをリストアします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをダウンロードできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダのダウンロード (Download filesand folders)]の順にクリックします

35第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

5 ファイルを選択し[ダウンロードリストに追加 (Add to download list)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

ダウンロードリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサ

イズが表示されます

メモ ダウンロードリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーは単一ファイルのダウンロードのみをサポートしているためダウンロード処理が失敗します

6 ダウンロードパッケージの作成が完了したら[ダウンロード (Download)]をクリックします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項インスタントアクセス仮想マシン機能について次の点に注意します

この機能はWeb UI を使用して保護計画から作成されたバックアップコピーまたはNetBackup 管理コンソールで作成された従来のポリシーでサポートされます

この機能はNetBackup の VMware ポリシー形式のみをサポートしますWeb UIの保護計画で使用されるポリシー形式についてはバックアップ管理者にお問い合

わせください

この機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされます

この機能ではメディアサーバー重複排除プール (MSDP) メディアサーバー上の同時マウントポイントが 50 個に制限されます

デフォルトではvSphere はESXi サーバーあたりに最大で 8 つの NFS マウントを許可しますNetBackup では作成するインスタントアクセス VM それぞれにNFS

36第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

マウントが必要であることに注意してくださいNFS マウントを解除するには使用し終わったインスタントアクセス VM を削除しますESXi ホストの NFS の制限に達した場合に別のインスタントアクセス VM を作成しようとするとその試みは失敗しますESXi サーバーあたりの NFS マウントの最大数を増やすには次の VMware の記事を参照してくださいhttpskbvmwarecomsarticle2239

この機能では独立したディスクを備えた VM のバックアップをサポートしていませんVMware では永続的なディスクでも非永続的なディスクでもVM 内の独立したディスクのスナップショットをサポートしていませんその結果独立したディスクはバック

アップされません

独立したディスクと NetBackup について詳しくは次の記事を参照してくださいhttpswwwveritascomdocs000081966

この機能はバックアップから除外されたディスクを持つ VM をサポートしていませんNetBackup ポリシーの[ディスクを除外 (Exclude Disks)]タブで[除外したディスクはありません (No disks excluded)]オプションを選択する必要があります

raw デバイスマッピングモード (RDM) または永続モードのディスクがある VM はこの機能ではサポートされません

Windows のシングルファイルリストアでReFS ファイルシステムはサポートされません

インスタントアクセス仮想マシンを使用した VM 作成に使用される ESXi サーバーのバージョンはVM のバックアップイメージを含む ESXi サーバーのバージョンと同じかそれより新しい必要があります

[ダウンロード (Download)]オプションを使用した単一ファイルのダウンロードの場合NetBackup Web UI ではマスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用するのと同じ名前または IP アドレスを持つメディアサーバーにアクセスできる必要がありますp50 の 「インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー」 を参照してください

メディアサーバーのアプライアンスがサードパーティの証明書を使用する場合この

機能を使用する前にNetBackup マスターサーバーで特定の構成を作成する必要があります

詳しくは次の場所から入手可能な『NetBackup Appliance セキュリティガイド』でサードパーティの証明書に関するセクションとサードパーティの SSL 証明書の実装に関するセクションを参照してください

httpswwwveritascomdocsDOC5332

この機能では異なるボリュームパーティションディスクにある複数のファイルやフォ

ルダのリストアはサポートされません

複数のファイルまたはフォルダを Windows VM にリストアする場合はWindows 管理者アカウントのクレデンシャルを使用します

37第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

一部の ACL エントリはリストアされたファイルに含まれませんこれらのユーザーまたはグループの ACL エントリはリストアできないためですたとえばTrustedInstallersすべてのアプリケーションパッケージが該当します

インスタントアクセス機能はWindows 10 のコンパクトオペレーティングシステムをサポートしていませんオペレーティングシステムが圧縮されているかどうかを確認する

にはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosquery を実行します圧縮を無効にするにはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosnever を実行しますこれによってVM のバックアップにインスタントアクセス機能を使用できます

ファイルとフォルダをリストアするにはターゲット VM がスリープまたは休止モードではなく通常の状態である必要があります

5-minutes-alive-session のしきい値はアプライアンスの Web サーバー NGINXで定義されますダウンロード用に選択されたファイルとフォルダはこのしきい値内

で圧縮されダウンロードされる必要があります

インスタントアクセス仮想マシンを作成するには仮想マシンが作成される VMwareデータセンターへの読み取りおよび書き込みアクセスが必要です

複数のコピーが存在するバックアップイメージがありそれらのコピーはすべてインス

タントアクセス機能を備えていますレプリケーション中にインスタントアクセス機能を

保持するにはレプリケーションに最初のコピーのみを選択する必要がありますたと

えばイメージ 1 というバックアップイメージがありコピー Aコピー Bコピー Cコピー D の 4 つのコピーが存在するとしますレプリケーションでインスタントアクセス機能を保持するにはコピー A のみを使用する必要があります

VM のリカバリバックアップされたときに VM が存在していた元の場所または別の場所に VM をリカバリできますバックアップイメージのデフォルトのコピーからのリカバリに加え別のコピーが

ある場合はそのコピーからもリカバリできますデフォルトのコピーはプライマリコピーとも

呼ばれます

VM をリカバリするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックします左側のカレンダービューでバックアップが発生した日付を選択します

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

38第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

4 リカバリするイメージについて次のいずれかのイメージリカバリオプションを選択し

ます

リカバリ (Recover)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが 1 つだけある場合に表示されます

デフォルトのコピーからリカバリ (Recover from default copy)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが複数ある場合に表示されます

nn 個のコピー (nn copies)バックアップイメージのデフォルトのコピーまたは別のコピーからリカバリします

NetBackup では同じバックアップイメージのコピーを最大 10 個まで保持できますこのオプションを選択すると利用可能なすべてのコピーが表示されます

それぞれのコピーについて[ストレージ名 (Storage name)][ストレージサーバー (Storage Server)][ストレージサーバー形式 (Storage server type)]が表示されますリカバリするコピーに対応する[リカバリ (Recover)]をクリックします

5 バックアップイメージをリカバリする場所を選択します

[元の場所 (Original location)] バックアップイメージを元の場所にリカバリします

[代替の場所 (Alternate location)] バックアップイメージを代替の場所にリカバリします

[インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Create instant access virtualmachine)] バックアップイメージを新しいインスタントアクセス仮想マシンにリカバリしますこのオプションはバックアップイメージにインスタントアクセス機能が

ある場合にのみ利用可能ですp31 の 「インスタントアクセス VM の作成」 を参照してください

[ファイルとフォルダのダウンロード (Download files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードしますこのオプションは

バックアップイメージにインスタントアクセス機能がある場合にのみ利用可能で

すp35 の 「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード」を参照してください

[ファイルとフォルダをリストアする (Restore files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアしますバックアップイメージにインス

タントアクセス機能がある場合にのみこのオプションを利用可能です「p33 の「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア」 を参照してください 」を参照してください

6 [リストア先 (Restore to)]の値を確認します

39第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

デフォルト値は VM のバックアップイメージから取得されます代替の場所にリストアする場合[新しい表示名 (New display name)]に _copy が追加されます

バックアップイメージを元の場所にリカバリする場合デフォルト値を変更できま

せん

代替の場所にリカバリする場合必要に応じてリストア先の値を変更します続

いて[次へ (Next)]をクリックしますESXi サーバーまたはクラスタを変更できない場合に詳細を確認できます

p53 の 「リカバリ先を変更したときに発生したエラー」 を参照してください

7 [リカバリオプション (Recover option)]の値を確認または変更します

リカバリオプションについて詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

宛先に同じ名前の VM が存在する場合に既存の VM を削除しますそのような VM はリカバリの開始前に削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

メモ このオプションを使用するには[資産の上書き (OverwriteAsset)]権限が必要ですこの権限が必要な場合はセキュリティ管理者にお問い合わせください

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますリカバリ後に電源をオ

ンにする (Power onafter recovery)

リカバリの実行に使用するホストを示しますデフォルトではリカバ

リホストはバックアップを実行するホストです

リカバリホスト

(Recovery host)

8 [詳細設定 (Advanced Settings)]の値を確認または変更します

詳細設定について詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

詳細設定

元の BIOS UUID の代わりに新しい BIOS UUID で VM をリストアします

新しい BIOS UUID の作成 (Create a newBIOS UUID)

元のインスタンス UUID の代わりに新しいインスタンス UUID でVM をリストアします

新しいインスタンス

UUID の作成 (Createa new instanceUUID)

40第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

たとえばこのオプションはVM がバックアップされた時にマウントされた ISO ファイルをリストアせずに VM をリストアします

このオプションが無効になっているとDVD ドライブCD-ROM ドライブシリアルポートパラレルポートなどのデバイスの補助情報が

利用できなくなった場合にリカバリが失敗する場合があります

デバイスの補助情報を

削除 (Removebacking informationfor devices)

NIC カードを VM から削除しますネットワークアクセスではリストア済みの VM にはネットワーク構成が必要であることに注意してください

このオプションは次の場合に有効にします

バックアップの作成後に宛先の仮想マシンのネットワーク接続が

変更されている場合

元の仮想マシンがまだ存在しVM の重複によって競合が発生する場合

元のネットワーク構成

を削除 (Removeoriginal networkconfiguration)

元のハードウェアバージョン (4 など) で VM をリストアしますターゲット ESXi サーバーがデフォルトで異なるハードウェアバージョン(78 など) を使用している場合でも元のバージョンが保持されますターゲット ESXi サーバーが仮想マシンのハードウェアバージョンをサポートしていない場合はリストアに失敗する可能性がありま

このオプションが無効の場合リストアされた仮想マシンは ESXi サーバーによって使われるデフォルトのハードウェアバージョンに変換さ

れます

ハードウェアの元の

バージョンを保持する

(Retain originalhardware version)

リストアされる仮想ディスクのフォーマット

元のプロビジョニングで VM の仮想ディスクをリストアします元のプロビジョニング

(Originalprovisioning)

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成します仮想ディスク

容量はディスクが作成されるときに割り当て済みですこのオプショ

ンは入力されたブロックをリストアしますがオンデマンドで空いてい

るブロックをゼロで初期化します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware は Lazy-Zeroedディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thickprovisioning Eager Zeroed)]に自動的に変換します

Lazy Zero をシックプロビジョニング (Thickprovisioning lazyzeroed)

41第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックをリストアしただちに空のブロックをゼロで初期化し

ます (Eager Zeroed)このオプションを使用すると仮想ディスクの作成により時間がかかることがありますただしリストアが SAN で起きた場合Eager Zeroed 機能により vCenter サーバーとのネットワーク通信が減少することによってリストアが高速化されることがあります

Eager Zeroed をシックプロビジョニング

(Thick provisioningeager zeroed)

シン形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックはリストアしますが空いているブロックを初期化した

りコミットしたりはしませんシンプロビジョニングは vmdk ファイルの動的拡張を介してディスク領域を節約しますvmdk ファイルは仮想マシンのデータが必要とする領域より大きくなりません仮想ディスク

のサイズは必要に応じて自動的に増加します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware はシンディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning EagerZeroed)]に自動的に変換します

シンプロビジョニング

トランスポートモード (Transport mode)

バックアップが実行されたときと同じトランスポートモードを使用しま

バックアップに使用す

るトランスポートモード

を使用する (Usetransport mode usedfor backup)

42第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

SANファイバーチャネル (SAN) または iSCSI を介した暗号化されていない転送の場合に指定します

メモ このモードは VMware 仮想ボリューム (VVol) を使用する仮想マシンではサポートされません

HotADD仮想マシンで VMware バックアップホストを実行できますHotAdd トランスポートモードについて詳しくは『NetBackup forVMware 管理者ガイド』を参照してください

メモ VVols を使用する仮想マシンの場合仮想マシンとバックアップホスト(hotadd)の仮想マシンは同じ VVol データストアに存在する必要があります

このトランスポートモードの手順とバックアップホストの VMware仮想マシンへのインストール手順に関してはVMware のマニュアルを参照してください

LANネットワークを介して仮想ディスクのデータを転送します

NBDNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化されていない転送の

場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャ

ネルを介した転送よりも低速です

NBDSSLNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化転送 (SSL) の場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャネル

を介した転送よりも低速です

選択したトランスポート

モードを次の順序で試

行してください(Trythe selectedtransport modes inthe following order)

9 [リカバリ前チェック (Pre-recovery check)]をクリックします

NetBackup でクレデンシャルが検証されパスと接続が適切かどうかが確認されますさらにデータストアやデータストアクラスタに利用可能な容量があるかどうかな

どその他の要件についても確認されますリカバリ前チェックについて詳しくは

『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

10 エラーが見つかった場合は解決します

エラーは無視できますただしその場合はリカバリが失敗する場合があります

11 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします

ジョブの進捗を監視するには[リストアアクティビティ (Restore activity)]タブをクリックします特定のジョブを選択するとその詳細が表示されます

リカバリの状態コードについて詳しくはNetBackup 管理者に問い合わせるか『NetBackup 状態コードリファレンスガイド』を参照してください

43第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについてVeritas はNetBackup 82 以降で VMware エージェントレスリストアを導入していますエージェントレスリストアを使用するとNetBackup クライアントがインストールされていない仮想マシンに個々のファイルとフォルダをリストアできますVxUpdate を使用してNetBackup で仮想マシンにリカバリツールを配備しファイルやフォルダをリストアして必要なクリーンアップを実行できますファイルをリカバリするターゲット仮想マシンに

NetBackup が接続する必要はありませんすべてのリカバリが VMware vSphereManagement API を使用して ESX Server 経由で処理されます

エージェントレスリストア処理の概要

1 NetBackup マスターサーバーで NetBackup Web UI または Agentless RecoveryAPI から入力を受け取りますこの入力にはリストアするファイルとフォルダに加えターゲット仮想マシンの VMware 認証クレデンシャルが含まれますこれらのクレデンシャルには管理者またはスーパーユーザーの権限が必要です

2 要求されたデータがマスターサーバーからリストアホストに送信されます

3 リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリストアホストにあるかどうかが確認されます必要なパッケージがない場合リストアホストは VxUpdateを使用してマスターサーバーからパッケージをダウンロードします

4 リストアホストはvSphere Management API を使用して仮想マシンにリカバリツールをプッシュします

5 ユーザーが選択したファイルとフォルダを含むデータストリームが一時仮想マシンに

関連付けられている vmdk でステージングされますVeritas がエージェントレスリストア用の一時仮想マシンを作成します

6 NetBackup によって一時仮想マシンに作成された vmdk がターゲット仮想マシンに接続されます

7 リカバリツールが起動されファイルとフォルダがリカバリされます

8 NetBackup で必要なクリーンアップが実行されます処理の一環で作成された一時的なファイルとオブジェクトがすべて削除されます削除されるオブジェクトには

リカバリツール一時仮想マシンステージング vmdk があります

9 これでジョブは完了です

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

前提条件 仮想マシンのエージェントレスリカバリを実行するすべてのプラットフォーム用の

VxUpdate パッケージを用意する必要があります

44第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアについて

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 13: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

VMware サーバーとそのクレデンシャルを追加するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセスできる vCenter サーバーと ESXi サーバーが表示されます

2 [+ 追加 (+ Add)]をクリックしてサーバーを追加します

3 サーバー形式を選択しホスト名とクレデンシャルを入力します

4 [検証用バックアップホスト (Backup host for validation)]を選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検

出の実行に加えてクレデンシャルの検証にもその情報が使用されます検出の場

合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

5 接続に使用する[ポート (Port)]番号を指定します

VMware サーバーでデフォルトのポート番号が変更されていない場合ポートの指定は不要です異なるポートを使用するように VMware サーバーが構成されている場合そのポート番号を指定してください

6 [保存 (Save)]をクリックします

重要

サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenterまたは ESXi サーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVALオプション」 を参照してください

7 別の VMware サーバーの NetBackup クレデンシャルを入力するには[+ 追加 (+Add)]をクリックします

発生する可能性がある問題のトラブルシューティングについては次の情報を参照してく

ださい

p48 の 「VMware サーバーを追加するときに発生するエラー」 を参照してください

13第 2 章 VMware サーバーの管理VMware サーバーの追加

p48 の 「VMware サーバーを参照するときに発生するエラー」 を参照してください

p49 の 「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」 を参照してください

VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新

メモ これらの手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

VMware のクレデンシャルを検証するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

2 1 つのサーバーのクレデンシャルを検証するにはその VMware サーバーを特定して選択します複数のサーバーのクレデンシャルを同時に検証するにはそれら

の VMware サーバーを特定して選択します次に該当するサーバーの行で[検証 (Validate)]をクリックします

選択した VMware サーバーの現在のクレデンシャルが NetBackup で検証されます

クレデンシャルが有効でない場合[クレデンシャル (Credentials)]に[無効 (Invalid)]と表示されますVMware サーバーのクレデンシャルを更新するには次の手順を実行します

VMware サーバーのクレデンシャルを更新するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択します

14第 2 章 VMware サーバーの管理VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新

4 クレデンシャルを必要に応じて更新します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検

出の実行に加えてクレデンシャルの検証にもその情報が使用されます検出の場

合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

5 [保存 (Save)]をクリックします

選択した VMware サーバーの更新後のクレデンシャルが NetBackup で検証されます

VMware サーバーの参照vCenter Server とスタンドアロンの ESXi サーバーを参照してVM を特定し保護計画やリカバリポイントなどの詳細を表示できます

VMware サーバーを参照するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [VMware サーバー (VMware Servers)]をクリックして検索を開始します

リストにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が含まれます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが正常に検出されたかどうかも確認できます

サーバーを見つけるには検索フィールドに文字列を入力します

3 サーバーをクリックしてドリルダウンを開始します

上向き矢印をクリックするとより高いレベルに移動して戻れます

4 VM をクリックすると保護状態リカバリポイントリストアアクティビティが表示されます

5 計画に VM をサブスクライブするには[保護の追加 (Add protection)]をクリックします

VMware サーバーの削除ここではVMware サーバーを削除する手順を示します

15第 2 章 VMware サーバーの管理VMware サーバーの参照

VMware サーバーを削除するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が表示されます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが最後にいつ検出されたかも確認できます

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にある処理メニューで[削除 (Delete)]を選択します

メモ VMware サーバーを削除するとそのサーバーに関連付けられているすべての仮想マシンの保護が行われなくなります既存のバックアップイメージのリカバリは

引き続き可能ですがこのサーバーへの VM のバックアップは失敗します

4 VMware サーバーを削除してもよいことを確認したら[削除 (Delete)]をクリックします

インテリジェント VM グループの作成クエリーと呼ばれるフィルタのセットに基づいてインテリジェント VM グループを作成できますNetBackup はクエリーに基づいて自動的に仮想マシンを選択しそれらをグループに追加しますその後グループに保護を適用できますインテリジェントグルー

プではVM 環境内の変更が自動的に反映されるためグループ内の VM のリストを手動で修正する必要がないことに注意してください

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

インテリジェント VM グループを作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [インテリジェント VM グループ (Intelligent VM groups)]タブ[追加 (Add)]の順にクリックします

3 グループの名前と説明を入力します

4 適切な VMware サーバーを選択します

5 次のいずれかを実行します

[すべての VM を含める (Include all VMs)]を選択しますこのオプションではデフォルトクエリーを使用して保護計画の実行時に vCenterまたは ESXi に現在あるすべての VM をバックアップ対象として選択します

16第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

特定の条件を満たす VM のみを選択するには独自のクエリーを作成するために[条件の追加 (Add condition)]をクリックします

6 条件を追加するにはドロップダウンを使用してキーワードとオペレータを選択して

値を入力します

この手順の後にオプションについて説明します「インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション」

以下がクエリーの例です

この例のクエリーは表示名に prod が含まれるすべての VM をグループに追加します

クエリーの効果を変更するには[+ 条件 (Condition)]をクリックし[AND]または[OR]をクリックしたらキーワードオペレータおよび条件の値を選択します次に例を示します

この例ではAND を使用してクエリーの範囲を絞り込みます表示名に prod が含まれeng という名前のタグを持つ VM のみが選択されますVM の表示名に prodが含まれずeng という名前のタグがない場合その VM はグループに追加されません

クエリーの範囲を広げるには[OR]を使用します

17第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

この例では[OR]が設定されているためクエリーでグループに次のものが追加されます

表示名に prod が含まれる VM (タグに関係なく)

eng という名前のタグを持つ VM (表示名に関係なく)

必要に応じて条件にサブクエリーを追加することもできます[+ サブクエリー (+Sub-query)]をクリックし[AND]または[OR]をクリックしてからサブクエリーの条件のキーワードオペレータ値を選択します次に例を示します

この例ではサブクエリーを使用してクエリーの範囲をさらに絞り込みます表示名

に prod を含みeng という名前のタグを持つ VM のうちclust で始まるクラスタに含まれている VM のみが選択されます

18第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

7 クエリーをテストするには[プレビュー (Preview)]をクリックします

メモ クエリーベースの選択処理は動的です仮想環境の変更は保護計画の実行時にクエリーが選択する仮想マシンに影響する可能性がありますその結果保護

計画が後で実行された時にクエリーが選択する VM がプレビューに現在表示されているものと同一でなくなる可能性があります

メモ VMware サーバーの VM の検出がVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションに設定された間隔に従って実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)クエリーが選択できる状態になるにはWeb UI が各サーバー上の VM を検出する必要がありますVMware サーバーが Web UI に最近追加された場合その VMは検出されない可能性がありますこのオプションについて詳しくは次の情報を参

照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVALオプション」 を参照してください

VM をすぐに検出する方法については次の情報を参照してください

p22 の 「VMware サーバーの資産の手動での検出」 を参照してください

8 グループを保護計画に追加せずに保存するには[追加 (Add)]をクリックします

保存して保護計画に追加するには[追加と保護 (Add and protect)]をクリックして計画を選択し[保護する (Protect)]をクリックします

メモ [プレビュー (Preview)]をクリックするかグループを保存した場合グループのVM を選択するときにクエリーオプションでは大文字小文字が区別されます[仮想マシン (Virtual machine)]でグループに選択されていない VM をクリックすると[仮想マシングループのメンバー (Member of virtual machine groups)]フィールドは none になります

ただし保護計画にグループを追加したときに保護計画のバックアップが実行され

ると一部のクエリーオプションは大文字と小文字が区別されないものとして扱わ

れますその結果同じ VM がグループに含められてバックアップされる場合があります

各オプションの大文字小文字関連の動作は「「インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション」」を参照してください

19第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション表 2-1 クエリーキーワード

説明キーワード

VM が存在するクラスタ (ESXi サーバーのグループ) の名前

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

クラスタ

データセンターの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

datacenter

データストアの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

datastore

VM の表示名

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

displayName

ESXi サーバーの名前ESXi ホスト名は vCenter Server で定義された名前と一致する必要があります

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

host

VM のタグの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

tag

vSphere Client の VM の DNS 名

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

dnsName

IP アドレスの逆引きから導かれる VM 名

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

hostName

VM のインスタンス UUID

例 501b13c3-52de-9a06-cd9a-ecb23aa975d1

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

instanceUuid

表 2-2 クエリー演算子

説明演算子

文字列の先頭に値が出現する場合に一致します

たとえば入力した値が「box」の場合このオプションは文字列「box_car」と一致しますが「flatbox」とは一致しません

文字列の先頭

(Starts with)

20第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

説明演算子

文字列の末尾に値が出現する場合に一致します

たとえば入力した値が「dev」の場合このオプションは文字列「01dev」と一致しますが「01dev99」または「devOP」とは一致しません

文字列の末尾

(Ends with)

入力した値が文字列のどこにある場合でも一致します

たとえば入力した値が「dev」の場合このオプションは「01dev」「01dev99」「devOP」「development_machine」などの文字列と一致します

次の値を含む

(Contains)

入力した値にのみ一致します

たとえば入力した値が「VMTest27」の場合このオプションは「VMtest27」(大文字小文字が同じ) とは一致しますが「vmtest27」「vmTEST27」または「VMtest28」とは一致しません

=

入力した値と等しくない任意の値と一致します =

インテリジェント VM グループの削除インテリジェント VM グループを削除するには次の手順を使用します

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

インテリジェント VM グループを削除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [インテリジェント VM グループ (Intelligent VM groups)]タブでグループを見つけます

3 グループが保護されていない場合はグループを選択して[削除 (Delete)]をクリックします

4 グループが保護されている場合はグループをクリックしてスクロールダウンし鍵の

記号をクリックして[サブスクライブ解除 (Unsubscribe)]をクリックします

5 [削除]をクリックします

VMware アクセスホストの追加この機能はNetBackup 管理コンソールまたは NetBackup API でのみサポートされます詳しくは『NetBackup 管理者ガイド Vol 1』または SORT の NetBackup API ドキュメントを参照してください

21第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの削除

VMware アクセスホストの削除この機能はNetBackup 管理コンソールまたは NetBackup API でのみサポートされます詳しくは『NetBackup 管理者ガイド Vol 1』または SORT の NetBackup API ドキュメントを参照してください

VMware サーバーの資産の手動での検出ここでは最近追加された資産を表示して保護できるようにVMware サーバーの資産を手動で検出する手順を示します

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenterまたは ESXi サーバーの VM とその他のオブジェクトの自動検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出はVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)このオプションについて詳しくは次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

VMware サーバーの資産を手動で検出するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が表示されます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが最後にいつ検出されたかも確認できます

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にある処理メニューで[検出 (Discover)]を選択します

VMware サーバーのクレデンシャルが無効な場合検出操作に失敗することがありますクレデンシャルを検証および更新する方法については次の情報を参照して

ください

p14 の 「VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新」 を参照してください

VM およびインテリジェント VM グループの保護状態について詳しくは次の情報を参照してください

p30 の 「VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示」 を参照してください

22第 2 章 VMware サーバーの管理VMware アクセスホストの削除

p49 の 「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」 を参照してください

NetBackup サーバーのVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

このオプションはNetBackup が仮想マシンを検出して NetBackup Web UI に表示するためにvCenter Server をスキャンする頻度を制御します

NetBackup による自動検出は最初に前回検出に成功したホストで試行されますそのホストで自動検出に失敗すると次の順序で他のホストで再試行されます

NetBackup マスターサーバー

アクセスホストクライアントプロキシサーバー

メディアサーバー

表 2-3 VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL 情報

説明使用方法

NetBackup マスターサーバー上使用する場所

オプションを表示追加変更するにはnbgetconfig コマンドと nbsetconfig コマンドを使用します

メモ これらのコマンドではNetBackup マスターサーバーの管理者権限が必要です詳しくはNetBackup 管理者にお問い合わせください

このオプションはNetBackup 構成 API でも表示追加変更できます詳しくはSORTの NetBackup API ドキュメントを参照してください

デフォルトは 8 時間です最小値は 5 分で最大値は 1 年です0 に設定すると自動検出がすべての VMware サーバーに対して無効になります

次の形式を使用します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = number of seconds

次に例を示します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = 100000

このエントリは設定ファイルで一度のみ表示されます

メモ このオプションを変更した後NetBackup サービスを停止して再起動しますVM の検出の場合NetBackup Discovery Framework サービスが実行中である必要があります

使用方法

23第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

説明使用方法

NetBackup 管理コンソールまたは Web UI に相当する機能は存在しません管理コンソールの同等のプロパ

ティ

24第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

VM の保護この章では以下の項目について説明しています

VM またはインテリジェント VM グループの保護

資産のカスタム保護の設定

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護次の手順を使用して資産 (VM またはインテリジェント VM グループ) を保護計画にサブスクライブします保護計画に資産をサブスクライブするときに定義済みのバックアッ

プ設定を資産に割り当てますオンデマンド (手動) バックアップを実行するにはNetBackup 管理コンソールへのアクセスが必要ですサポートが必要な場合NetBackup管理者までお問い合わせください

次の要件に注意してください

NetBackup セキュリティ管理者が割り当てた適切な役割ベースのアクセス制御 (RBAC)を使用したVM へのアクセス権が必要です

バックアップ管理者が (RBAC を使用して) アクセス権を付与した保護計画に対するアクセス権が必要です

マスターサーバー上で適切なサービスが実行されておりWeb UI がアクセス可能である必要があります

サポートが必要な場合はバックアップ管理者にお問い合わせください

3

VM または VM グループを保護するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machine)]タブまたは[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]タブでVM または VM グループにチェックマークを付けて[保護の追加 (Add protection)]をクリックします

3 次の保護オプションから選択します

保護計画にサブスクライブする (Subscribe to a protection plan)選択した計画でこの設定を使用するにはこのオプションを選択します計画に

対する変更は自動的に継承されます

カスタム保護 (Custom protection)選択した計画をカスタマイズするにはこのオプションを選択しますすべての計

画と設定をカスタマイズできる訳ではありません選択した計画に対する変更は

選択した資産または資産グループには適用されません

4 保護計画を選択します

VMware 管理者の場合RBAC のアクセス権によって表示される保護計画が決まります利用可能な保護計画のオプションの説明は『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』を参照してください

5 選択した計画に VM または VM グループをサブスクライブするには[保護する(Protect)]をクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]に選択の結果が表示されます

資産のカスタム保護の設定計画のカスタマイズが許可されている場合作業負荷管理者は[カスタム保護 (Customprotection)]保護方式を選択できますこのユーザーは作業負荷の種類に応じてスケジュールストレージ資産のその他のオプションを変更できます資産ではそれぞれ

独自の保護が維持されています保護計画に今後変更を加えても資産には適用されま

せん

保護設定について詳しくは以下を参照してください

『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』

カスタム保護オプション

カスタム保護を使用してユーザーは次のオプションを調整できます

26第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

ユーザーはスケジュールを追加編集または削除できますスケジュール形式スケジュー

ルを実行する頻度このカスタム保護のバックアップを保持する期間を選択できます利用

可能なオプションは資産の作業負荷の種類によって異なります

スケジュールと保持 (Schedulesand retention)

ユーザーはカスタム保護に使用するストレージを選択できますストレージ (Storage)

仮想マシンに代わってバックアップを実行するホスト[Automatic (自動)]を選択するとストレージユニットに基づいてNetBackup にメディアサーバーを選択させることができますまたはユーザーがリストから別のホストを選択できますこれらのホストは環境内のその他の

メディアサーバーかアクセスホストとして構成されているホストです

バックアップに使用するサー

バーまたはホスト (Server orhost to use for backups)

追加のカスタム保護オプション

説明オプション

NetBackup が仮想マシンバックアップの新しいスナップショットを作成する前にスナップショットが見つかったときに NetBackup が適用する処理を指定しますたとえばいずれかのスナップショットが存在する場合バックアップの停止を選択できますスナップショットが自

動的に削除されなければ最終的に仮想マシンのパフォーマンスが低下することがあります

削除されていないスナップショットが存在するとディスク容量不足によりリストアに失敗する

場合があります

スナップショットが存在する場合

は次の処理を実行します(If asnapshot exists perform thefollowing action)

バックアップから除外する仮想ディスクを指定します

p28 の 「バックアップからのディスクの除外」 を参照してください

選択した仮想ディスクをバック

アップから除外 (Excludeselected virtual disks frombackups)

このオプションは仮想マシンの完全バックアップからのアプリケーションデータのリストアを

ユーザーに許可します

Microsoft Exchange Server または Microsoft SharePoint Server の NetBackup 82 アプリケーションデータはNetBackup バックアップアーカイブおよびリストアのインターフェースでリストアする必要がありますMicrosoft SQL Server のデータはNetBackup MS SQLクライアントを使用してリストアする必要があります詳しくはNetBackup データベースエージェントのマニュアルを参照してください

仮想マシンバックアップからの

アプリケーションデータのリスト

アを許可する (Allow therestore of application datafrom virtual machine backups)

デフォルトで仮想マシンの IO は NetBackup がスナップショットを作成する前に静止しますほとんどの場合このデフォルトを使用する必要がありますファイルのアクティビティを

静止しないとスナップショットのデータの一貫性は保証されません静止を無効にすると

一貫性を保つためバックアップデータを分析する必要があります

仮想マシンの静止を有効にす

る (Enable virtual machinequiesce)

バックアップに使用するトランスポートモードまたはデータストアからデータを読み取る方法を

指定しますトランスポートモードについて詳しくは仮想化環境のベンダーのマニュアルを

参照してください

トランスポートモード (Transportmode)

27第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

p29 の 「スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)」 を参照してください

スナップショットの再試行オプ

ション (Snapshot retry options)

バックアップからのディスクの除外仮想ディスクの除外オプションはバックアップのサイズを減らすことができますが使用に

は注意が必要ですこれらは複数の仮想ディスクを備えている仮想マシン専用です

表 3-1 仮想ディスクの除外オプション

説明除外オプション

ブートディスクを再作成する別の手段がある場合にこのオプションを検討します

仮想マシンのブートディスクはバックアップには含まれませんその他のディスクはバックアッ

プされます注 データファイルはリストアされたデータディスクで利用可能ですただしこのバックアップからリストアされる仮想マシンは起動できません

すべてのブートディスク (Allboot disks)

データディスクをバックアップする個別の保護計画がある場合にのみこのオプションを検討

してください

仮想マシンのデータディスクはバックアップに含まれませんブートディスクのみバックアップ

されます注 仮想マシンがバックアップからリストアされるときデータディスクの仮想マシンデータは失われるか不完全になる可能性があります

すべてのデータディスク (Alldata disks)

カスタム属性を使用したバックアップから除外するディスクの制御を VMware 管理者に許可する場合このオプションを使用します

属性には除外するディスクのデバイスコントローラの値をカンマで区切って指定する必要が

ありますたとえばscsi0-0ide0-0sata0-0nvme0-0 などですこの属性のデフォルト値は NB_DISK_EXCLUDE_DISK ですまたは独自の値を選択できます任意の差分バックアップ間でカスタム属性値にディスクを追加するとそれらのディスクは次のバック

アップから除外されます

VMware 管理者はVMware インターフェースを使用して除外するディスクに属性を適用する必要があります『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Web Client ガイド』または『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Client (HTML5) ガイド』を参照してください

カスタム属性に基づいてディス

クを除外する (Exclude disksbased on a custom attribute)

ディスクの仮想デバイスノードを表すディスク形式コントローラLUN を指定して特定のディスクを除外するにはこのオプションを使用します追加のディスクを指定するには[追加

(Add)]をクリックします

任意の差分バックアップ間でコントローラを追加するとそれらのディスクは次のバックアップ

から除外されます

除外する特定のディスク

(Specific disks to beexcluded)

28第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)ほとんどの環境ではスナップショットの再試行オプションのデフォルト値は適切です仮

想マシンのサイズと VMware サーバーの処理負荷に基づいてこれらの設定を調整すると役立つ場合があります

表 3-2 スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)

説明オプション

スナップショットを再試行する回数スナップショットの最大試行回

数 (Maximum number oftimes to retry a snapshot)

スナップショット操作が完了するまでの分単位の時間スナップショットが完了しない場合タ

イムアウトを強制するためにこのオプションで特定の期間を設定します後でスナップショット

を再試行するには[スナップショットを再試行するまでに待機する最長時間 (Maximumlength of time to wait before a snapshot is retried)]設定を使用します

スナップショットの完了までの最

長時間 (Maximum length oftime to complete a snapshot)

スナップショットが再試行されるまでの秒単位の待機時間スナップショットを再試行するま

でに待機する最長時間

(Maximum length of time towait before a snapshot isretried)

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除VM またはインテリジェント VM グループのサブスクライブを保護計画から解除できます資産のサブスクライブが解除されるとバックアップは実行されなくなります

メモ 保護計画から資産のサブスクライブを解除するときにWeb UI で資産に従来のポリシーが表示される可能性がありますこの状況は保護計画に資産がサブスクライブ

されておりその資産に対してバックアップが実行される場合に発生することがあります

資産は有効なバックアップイメージを持ったまま保護計画からサブスクライブ解除され

ますWeb UI には従来のポリシーが表示されますが資産を保護する有効なポリシーがない場合もあります

29第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護を解除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

3 [保護の削除 (Remove protection)][はい (Yes)]の順にクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]で資産が[保護されていません (Not protected)]と表示されます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護に使用される保護計画を表示できます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態を表示するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

[保護 (Protection)]タブは資産がサブスクライブされている計画の詳細を表示します

メモ 資産のバックアップが完了しているにもかかわらず状態が未完了と表示される場合は「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」を参照してください

3 資産が保護されていない場合[保護の追加 (Add protection)]をクリックして保護計画を選択します

p25 の 「 VM またはインテリジェント VM グループの保護」 を参照してください

30第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM のリカバリとインスタントアクセス

この章では以下の項目について説明しています

インスタントアクセス VM の作成

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

VM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについて

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

インスタントアクセス VM の作成NetBackup バックアップイメージからインスタントアクセス VM を作成できます仮想マシンは瞬時に利用可能になるためほぼゼロのリカバリ時間目標を達成できます

NetBackup は仮想マシンのスナップショットをバックアップストレージデバイスに直接マウントするためESXi ホストまたはクラスタはスナップショットを通常の仮想マシンとして扱えます

マウントされた VM のスナップショットはさまざまな目的に使用できます次に例を示します

VM からのファイルのリカバリまたは vmdk ファイルのコピー

パッチのテストなどVM でのテストの実行

4

トラブルシューティングまたはディザスタリカバリ

アプリケーションの検証

メモ このインスタントアクセス機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされますこの機能ではNetBackup バックアップイメージがメディアサーバー重複排除プール (MSDP) ストレージデバイスに格納されることが必要ですインスタントアクセスVM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

インスタントアクセス VM を作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージは各イメージのバックアップタイムスタンプ付きで各行に表示

されます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Createinstant access virtual machine)]の順にクリックします

5 リカバリの設定を確認し必要に応じて変更します

[リカバリオプション (Recovery options)]に注意してください

同じ表示名を持つ VM が宛先にある場合リカバリが始まる前にその VM を削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますプロビジョニング後に

電源をオン (Power onafter provisioning)

VM の作成後に VM の移行を開始しVM の移行の進捗を表示します

メモ NetBackup 812 ストレージサーバーの場合vMotion オプションは有効になっていても使用されません

vMotion の有効化(Enable vMotion)

32第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス VM の作成

6 [作成 (Create)]をクリックします

NetBackup ではVM バックアップイメージのスナップショットを作成しインスタントアクセスマウントポイントを作成しますイメージのスナップショットは[インスタントア

クセス仮想マシン (Instant access virtual machines)]タブに表示されますVM をESXi サーバーの他の VM と同じように使用できるようになりました

7 リストアされた VM について詳しくは[インスタントアクセス仮想マシン (Instantaccess virtual machines)]タブの下にある VM をクリックし[詳細の表示 (Viewdetails)]をクリックします

8 VM での作業が終了したらマウントされている VM のスナップショットを削除するために[削除 (Delete)]をクリックできますVM が ESXi サーバーから削除されます

メモ vMotion を有効にしている場合その処理が正常に完了した後はVM を削除するとマウントされた共有のみが削除されますこの VM は別のデータストアに移行されるためESXi サーバーで VM を引き続き利用できます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをリストアできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダを復元する (Restore files andfolders)]の順にクリックします

NetBackup はバックグラウンドでインスタントアクセスマウントポイントを作成します

33第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

5 ファイルを選択し[リストへの追加 (リストアリストに追加)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

リストアリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサイズ

が表示されます

メモ リストアリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーはシングルファイルリストアのみをサポートしているためリストア処理が失敗します

6 リストアオプションを選択します

すべてを元のディレクトリにリストア (Restore everything to the original directory)

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

すべてを異なるディレクトリにリストア (Restore everything to a different directory)

[リストア用ディレクトリ (Directory for restore)]にリストア先のパスを入力します

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合は[親フォルダのパス(Parent Folder Path)]ではなく[単一ファイルの絶対パス (Single File

Full Path)]に入力します

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]チェックボックスにチェックマークを付けるとすべてのファイルが 1 つのディレクトリにリストアされます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

34第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

7 既存のすべてのファイルを上書きするには[既存のファイルの上書き (Overwriteexisting files)]チェックボックスにチェックマークを付けます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

選択内容の概略が表示されます

8 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックしてファイルをリストアします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをダウンロードできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダのダウンロード (Download filesand folders)]の順にクリックします

35第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

5 ファイルを選択し[ダウンロードリストに追加 (Add to download list)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

ダウンロードリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサ

イズが表示されます

メモ ダウンロードリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーは単一ファイルのダウンロードのみをサポートしているためダウンロード処理が失敗します

6 ダウンロードパッケージの作成が完了したら[ダウンロード (Download)]をクリックします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項インスタントアクセス仮想マシン機能について次の点に注意します

この機能はWeb UI を使用して保護計画から作成されたバックアップコピーまたはNetBackup 管理コンソールで作成された従来のポリシーでサポートされます

この機能はNetBackup の VMware ポリシー形式のみをサポートしますWeb UIの保護計画で使用されるポリシー形式についてはバックアップ管理者にお問い合

わせください

この機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされます

この機能ではメディアサーバー重複排除プール (MSDP) メディアサーバー上の同時マウントポイントが 50 個に制限されます

デフォルトではvSphere はESXi サーバーあたりに最大で 8 つの NFS マウントを許可しますNetBackup では作成するインスタントアクセス VM それぞれにNFS

36第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

マウントが必要であることに注意してくださいNFS マウントを解除するには使用し終わったインスタントアクセス VM を削除しますESXi ホストの NFS の制限に達した場合に別のインスタントアクセス VM を作成しようとするとその試みは失敗しますESXi サーバーあたりの NFS マウントの最大数を増やすには次の VMware の記事を参照してくださいhttpskbvmwarecomsarticle2239

この機能では独立したディスクを備えた VM のバックアップをサポートしていませんVMware では永続的なディスクでも非永続的なディスクでもVM 内の独立したディスクのスナップショットをサポートしていませんその結果独立したディスクはバック

アップされません

独立したディスクと NetBackup について詳しくは次の記事を参照してくださいhttpswwwveritascomdocs000081966

この機能はバックアップから除外されたディスクを持つ VM をサポートしていませんNetBackup ポリシーの[ディスクを除外 (Exclude Disks)]タブで[除外したディスクはありません (No disks excluded)]オプションを選択する必要があります

raw デバイスマッピングモード (RDM) または永続モードのディスクがある VM はこの機能ではサポートされません

Windows のシングルファイルリストアでReFS ファイルシステムはサポートされません

インスタントアクセス仮想マシンを使用した VM 作成に使用される ESXi サーバーのバージョンはVM のバックアップイメージを含む ESXi サーバーのバージョンと同じかそれより新しい必要があります

[ダウンロード (Download)]オプションを使用した単一ファイルのダウンロードの場合NetBackup Web UI ではマスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用するのと同じ名前または IP アドレスを持つメディアサーバーにアクセスできる必要がありますp50 の 「インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー」 を参照してください

メディアサーバーのアプライアンスがサードパーティの証明書を使用する場合この

機能を使用する前にNetBackup マスターサーバーで特定の構成を作成する必要があります

詳しくは次の場所から入手可能な『NetBackup Appliance セキュリティガイド』でサードパーティの証明書に関するセクションとサードパーティの SSL 証明書の実装に関するセクションを参照してください

httpswwwveritascomdocsDOC5332

この機能では異なるボリュームパーティションディスクにある複数のファイルやフォ

ルダのリストアはサポートされません

複数のファイルまたはフォルダを Windows VM にリストアする場合はWindows 管理者アカウントのクレデンシャルを使用します

37第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

一部の ACL エントリはリストアされたファイルに含まれませんこれらのユーザーまたはグループの ACL エントリはリストアできないためですたとえばTrustedInstallersすべてのアプリケーションパッケージが該当します

インスタントアクセス機能はWindows 10 のコンパクトオペレーティングシステムをサポートしていませんオペレーティングシステムが圧縮されているかどうかを確認する

にはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosquery を実行します圧縮を無効にするにはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosnever を実行しますこれによってVM のバックアップにインスタントアクセス機能を使用できます

ファイルとフォルダをリストアするにはターゲット VM がスリープまたは休止モードではなく通常の状態である必要があります

5-minutes-alive-session のしきい値はアプライアンスの Web サーバー NGINXで定義されますダウンロード用に選択されたファイルとフォルダはこのしきい値内

で圧縮されダウンロードされる必要があります

インスタントアクセス仮想マシンを作成するには仮想マシンが作成される VMwareデータセンターへの読み取りおよび書き込みアクセスが必要です

複数のコピーが存在するバックアップイメージがありそれらのコピーはすべてインス

タントアクセス機能を備えていますレプリケーション中にインスタントアクセス機能を

保持するにはレプリケーションに最初のコピーのみを選択する必要がありますたと

えばイメージ 1 というバックアップイメージがありコピー Aコピー Bコピー Cコピー D の 4 つのコピーが存在するとしますレプリケーションでインスタントアクセス機能を保持するにはコピー A のみを使用する必要があります

VM のリカバリバックアップされたときに VM が存在していた元の場所または別の場所に VM をリカバリできますバックアップイメージのデフォルトのコピーからのリカバリに加え別のコピーが

ある場合はそのコピーからもリカバリできますデフォルトのコピーはプライマリコピーとも

呼ばれます

VM をリカバリするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックします左側のカレンダービューでバックアップが発生した日付を選択します

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

38第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

4 リカバリするイメージについて次のいずれかのイメージリカバリオプションを選択し

ます

リカバリ (Recover)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが 1 つだけある場合に表示されます

デフォルトのコピーからリカバリ (Recover from default copy)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが複数ある場合に表示されます

nn 個のコピー (nn copies)バックアップイメージのデフォルトのコピーまたは別のコピーからリカバリします

NetBackup では同じバックアップイメージのコピーを最大 10 個まで保持できますこのオプションを選択すると利用可能なすべてのコピーが表示されます

それぞれのコピーについて[ストレージ名 (Storage name)][ストレージサーバー (Storage Server)][ストレージサーバー形式 (Storage server type)]が表示されますリカバリするコピーに対応する[リカバリ (Recover)]をクリックします

5 バックアップイメージをリカバリする場所を選択します

[元の場所 (Original location)] バックアップイメージを元の場所にリカバリします

[代替の場所 (Alternate location)] バックアップイメージを代替の場所にリカバリします

[インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Create instant access virtualmachine)] バックアップイメージを新しいインスタントアクセス仮想マシンにリカバリしますこのオプションはバックアップイメージにインスタントアクセス機能が

ある場合にのみ利用可能ですp31 の 「インスタントアクセス VM の作成」 を参照してください

[ファイルとフォルダのダウンロード (Download files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードしますこのオプションは

バックアップイメージにインスタントアクセス機能がある場合にのみ利用可能で

すp35 の 「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード」を参照してください

[ファイルとフォルダをリストアする (Restore files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアしますバックアップイメージにインス

タントアクセス機能がある場合にのみこのオプションを利用可能です「p33 の「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア」 を参照してください 」を参照してください

6 [リストア先 (Restore to)]の値を確認します

39第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

デフォルト値は VM のバックアップイメージから取得されます代替の場所にリストアする場合[新しい表示名 (New display name)]に _copy が追加されます

バックアップイメージを元の場所にリカバリする場合デフォルト値を変更できま

せん

代替の場所にリカバリする場合必要に応じてリストア先の値を変更します続

いて[次へ (Next)]をクリックしますESXi サーバーまたはクラスタを変更できない場合に詳細を確認できます

p53 の 「リカバリ先を変更したときに発生したエラー」 を参照してください

7 [リカバリオプション (Recover option)]の値を確認または変更します

リカバリオプションについて詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

宛先に同じ名前の VM が存在する場合に既存の VM を削除しますそのような VM はリカバリの開始前に削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

メモ このオプションを使用するには[資産の上書き (OverwriteAsset)]権限が必要ですこの権限が必要な場合はセキュリティ管理者にお問い合わせください

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますリカバリ後に電源をオ

ンにする (Power onafter recovery)

リカバリの実行に使用するホストを示しますデフォルトではリカバ

リホストはバックアップを実行するホストです

リカバリホスト

(Recovery host)

8 [詳細設定 (Advanced Settings)]の値を確認または変更します

詳細設定について詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

詳細設定

元の BIOS UUID の代わりに新しい BIOS UUID で VM をリストアします

新しい BIOS UUID の作成 (Create a newBIOS UUID)

元のインスタンス UUID の代わりに新しいインスタンス UUID でVM をリストアします

新しいインスタンス

UUID の作成 (Createa new instanceUUID)

40第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

たとえばこのオプションはVM がバックアップされた時にマウントされた ISO ファイルをリストアせずに VM をリストアします

このオプションが無効になっているとDVD ドライブCD-ROM ドライブシリアルポートパラレルポートなどのデバイスの補助情報が

利用できなくなった場合にリカバリが失敗する場合があります

デバイスの補助情報を

削除 (Removebacking informationfor devices)

NIC カードを VM から削除しますネットワークアクセスではリストア済みの VM にはネットワーク構成が必要であることに注意してください

このオプションは次の場合に有効にします

バックアップの作成後に宛先の仮想マシンのネットワーク接続が

変更されている場合

元の仮想マシンがまだ存在しVM の重複によって競合が発生する場合

元のネットワーク構成

を削除 (Removeoriginal networkconfiguration)

元のハードウェアバージョン (4 など) で VM をリストアしますターゲット ESXi サーバーがデフォルトで異なるハードウェアバージョン(78 など) を使用している場合でも元のバージョンが保持されますターゲット ESXi サーバーが仮想マシンのハードウェアバージョンをサポートしていない場合はリストアに失敗する可能性がありま

このオプションが無効の場合リストアされた仮想マシンは ESXi サーバーによって使われるデフォルトのハードウェアバージョンに変換さ

れます

ハードウェアの元の

バージョンを保持する

(Retain originalhardware version)

リストアされる仮想ディスクのフォーマット

元のプロビジョニングで VM の仮想ディスクをリストアします元のプロビジョニング

(Originalprovisioning)

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成します仮想ディスク

容量はディスクが作成されるときに割り当て済みですこのオプショ

ンは入力されたブロックをリストアしますがオンデマンドで空いてい

るブロックをゼロで初期化します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware は Lazy-Zeroedディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thickprovisioning Eager Zeroed)]に自動的に変換します

Lazy Zero をシックプロビジョニング (Thickprovisioning lazyzeroed)

41第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックをリストアしただちに空のブロックをゼロで初期化し

ます (Eager Zeroed)このオプションを使用すると仮想ディスクの作成により時間がかかることがありますただしリストアが SAN で起きた場合Eager Zeroed 機能により vCenter サーバーとのネットワーク通信が減少することによってリストアが高速化されることがあります

Eager Zeroed をシックプロビジョニング

(Thick provisioningeager zeroed)

シン形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックはリストアしますが空いているブロックを初期化した

りコミットしたりはしませんシンプロビジョニングは vmdk ファイルの動的拡張を介してディスク領域を節約しますvmdk ファイルは仮想マシンのデータが必要とする領域より大きくなりません仮想ディスク

のサイズは必要に応じて自動的に増加します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware はシンディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning EagerZeroed)]に自動的に変換します

シンプロビジョニング

トランスポートモード (Transport mode)

バックアップが実行されたときと同じトランスポートモードを使用しま

バックアップに使用す

るトランスポートモード

を使用する (Usetransport mode usedfor backup)

42第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

SANファイバーチャネル (SAN) または iSCSI を介した暗号化されていない転送の場合に指定します

メモ このモードは VMware 仮想ボリューム (VVol) を使用する仮想マシンではサポートされません

HotADD仮想マシンで VMware バックアップホストを実行できますHotAdd トランスポートモードについて詳しくは『NetBackup forVMware 管理者ガイド』を参照してください

メモ VVols を使用する仮想マシンの場合仮想マシンとバックアップホスト(hotadd)の仮想マシンは同じ VVol データストアに存在する必要があります

このトランスポートモードの手順とバックアップホストの VMware仮想マシンへのインストール手順に関してはVMware のマニュアルを参照してください

LANネットワークを介して仮想ディスクのデータを転送します

NBDNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化されていない転送の

場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャ

ネルを介した転送よりも低速です

NBDSSLNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化転送 (SSL) の場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャネル

を介した転送よりも低速です

選択したトランスポート

モードを次の順序で試

行してください(Trythe selectedtransport modes inthe following order)

9 [リカバリ前チェック (Pre-recovery check)]をクリックします

NetBackup でクレデンシャルが検証されパスと接続が適切かどうかが確認されますさらにデータストアやデータストアクラスタに利用可能な容量があるかどうかな

どその他の要件についても確認されますリカバリ前チェックについて詳しくは

『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

10 エラーが見つかった場合は解決します

エラーは無視できますただしその場合はリカバリが失敗する場合があります

11 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします

ジョブの進捗を監視するには[リストアアクティビティ (Restore activity)]タブをクリックします特定のジョブを選択するとその詳細が表示されます

リカバリの状態コードについて詳しくはNetBackup 管理者に問い合わせるか『NetBackup 状態コードリファレンスガイド』を参照してください

43第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについてVeritas はNetBackup 82 以降で VMware エージェントレスリストアを導入していますエージェントレスリストアを使用するとNetBackup クライアントがインストールされていない仮想マシンに個々のファイルとフォルダをリストアできますVxUpdate を使用してNetBackup で仮想マシンにリカバリツールを配備しファイルやフォルダをリストアして必要なクリーンアップを実行できますファイルをリカバリするターゲット仮想マシンに

NetBackup が接続する必要はありませんすべてのリカバリが VMware vSphereManagement API を使用して ESX Server 経由で処理されます

エージェントレスリストア処理の概要

1 NetBackup マスターサーバーで NetBackup Web UI または Agentless RecoveryAPI から入力を受け取りますこの入力にはリストアするファイルとフォルダに加えターゲット仮想マシンの VMware 認証クレデンシャルが含まれますこれらのクレデンシャルには管理者またはスーパーユーザーの権限が必要です

2 要求されたデータがマスターサーバーからリストアホストに送信されます

3 リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリストアホストにあるかどうかが確認されます必要なパッケージがない場合リストアホストは VxUpdateを使用してマスターサーバーからパッケージをダウンロードします

4 リストアホストはvSphere Management API を使用して仮想マシンにリカバリツールをプッシュします

5 ユーザーが選択したファイルとフォルダを含むデータストリームが一時仮想マシンに

関連付けられている vmdk でステージングされますVeritas がエージェントレスリストア用の一時仮想マシンを作成します

6 NetBackup によって一時仮想マシンに作成された vmdk がターゲット仮想マシンに接続されます

7 リカバリツールが起動されファイルとフォルダがリカバリされます

8 NetBackup で必要なクリーンアップが実行されます処理の一環で作成された一時的なファイルとオブジェクトがすべて削除されます削除されるオブジェクトには

リカバリツール一時仮想マシンステージング vmdk があります

9 これでジョブは完了です

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

前提条件 仮想マシンのエージェントレスリカバリを実行するすべてのプラットフォーム用の

VxUpdate パッケージを用意する必要があります

44第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアについて

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 14: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

p48 の 「VMware サーバーを参照するときに発生するエラー」 を参照してください

p49 の 「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」 を参照してください

VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新

メモ これらの手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

VMware のクレデンシャルを検証するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

2 1 つのサーバーのクレデンシャルを検証するにはその VMware サーバーを特定して選択します複数のサーバーのクレデンシャルを同時に検証するにはそれら

の VMware サーバーを特定して選択します次に該当するサーバーの行で[検証 (Validate)]をクリックします

選択した VMware サーバーの現在のクレデンシャルが NetBackup で検証されます

クレデンシャルが有効でない場合[クレデンシャル (Credentials)]に[無効 (Invalid)]と表示されますVMware サーバーのクレデンシャルを更新するには次の手順を実行します

VMware サーバーのクレデンシャルを更新するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択します

14第 2 章 VMware サーバーの管理VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新

4 クレデンシャルを必要に応じて更新します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検

出の実行に加えてクレデンシャルの検証にもその情報が使用されます検出の場

合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

5 [保存 (Save)]をクリックします

選択した VMware サーバーの更新後のクレデンシャルが NetBackup で検証されます

VMware サーバーの参照vCenter Server とスタンドアロンの ESXi サーバーを参照してVM を特定し保護計画やリカバリポイントなどの詳細を表示できます

VMware サーバーを参照するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [VMware サーバー (VMware Servers)]をクリックして検索を開始します

リストにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が含まれます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが正常に検出されたかどうかも確認できます

サーバーを見つけるには検索フィールドに文字列を入力します

3 サーバーをクリックしてドリルダウンを開始します

上向き矢印をクリックするとより高いレベルに移動して戻れます

4 VM をクリックすると保護状態リカバリポイントリストアアクティビティが表示されます

5 計画に VM をサブスクライブするには[保護の追加 (Add protection)]をクリックします

VMware サーバーの削除ここではVMware サーバーを削除する手順を示します

15第 2 章 VMware サーバーの管理VMware サーバーの参照

VMware サーバーを削除するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が表示されます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが最後にいつ検出されたかも確認できます

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にある処理メニューで[削除 (Delete)]を選択します

メモ VMware サーバーを削除するとそのサーバーに関連付けられているすべての仮想マシンの保護が行われなくなります既存のバックアップイメージのリカバリは

引き続き可能ですがこのサーバーへの VM のバックアップは失敗します

4 VMware サーバーを削除してもよいことを確認したら[削除 (Delete)]をクリックします

インテリジェント VM グループの作成クエリーと呼ばれるフィルタのセットに基づいてインテリジェント VM グループを作成できますNetBackup はクエリーに基づいて自動的に仮想マシンを選択しそれらをグループに追加しますその後グループに保護を適用できますインテリジェントグルー

プではVM 環境内の変更が自動的に反映されるためグループ内の VM のリストを手動で修正する必要がないことに注意してください

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

インテリジェント VM グループを作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [インテリジェント VM グループ (Intelligent VM groups)]タブ[追加 (Add)]の順にクリックします

3 グループの名前と説明を入力します

4 適切な VMware サーバーを選択します

5 次のいずれかを実行します

[すべての VM を含める (Include all VMs)]を選択しますこのオプションではデフォルトクエリーを使用して保護計画の実行時に vCenterまたは ESXi に現在あるすべての VM をバックアップ対象として選択します

16第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

特定の条件を満たす VM のみを選択するには独自のクエリーを作成するために[条件の追加 (Add condition)]をクリックします

6 条件を追加するにはドロップダウンを使用してキーワードとオペレータを選択して

値を入力します

この手順の後にオプションについて説明します「インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション」

以下がクエリーの例です

この例のクエリーは表示名に prod が含まれるすべての VM をグループに追加します

クエリーの効果を変更するには[+ 条件 (Condition)]をクリックし[AND]または[OR]をクリックしたらキーワードオペレータおよび条件の値を選択します次に例を示します

この例ではAND を使用してクエリーの範囲を絞り込みます表示名に prod が含まれeng という名前のタグを持つ VM のみが選択されますVM の表示名に prodが含まれずeng という名前のタグがない場合その VM はグループに追加されません

クエリーの範囲を広げるには[OR]を使用します

17第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

この例では[OR]が設定されているためクエリーでグループに次のものが追加されます

表示名に prod が含まれる VM (タグに関係なく)

eng という名前のタグを持つ VM (表示名に関係なく)

必要に応じて条件にサブクエリーを追加することもできます[+ サブクエリー (+Sub-query)]をクリックし[AND]または[OR]をクリックしてからサブクエリーの条件のキーワードオペレータ値を選択します次に例を示します

この例ではサブクエリーを使用してクエリーの範囲をさらに絞り込みます表示名

に prod を含みeng という名前のタグを持つ VM のうちclust で始まるクラスタに含まれている VM のみが選択されます

18第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

7 クエリーをテストするには[プレビュー (Preview)]をクリックします

メモ クエリーベースの選択処理は動的です仮想環境の変更は保護計画の実行時にクエリーが選択する仮想マシンに影響する可能性がありますその結果保護

計画が後で実行された時にクエリーが選択する VM がプレビューに現在表示されているものと同一でなくなる可能性があります

メモ VMware サーバーの VM の検出がVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションに設定された間隔に従って実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)クエリーが選択できる状態になるにはWeb UI が各サーバー上の VM を検出する必要がありますVMware サーバーが Web UI に最近追加された場合その VMは検出されない可能性がありますこのオプションについて詳しくは次の情報を参

照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVALオプション」 を参照してください

VM をすぐに検出する方法については次の情報を参照してください

p22 の 「VMware サーバーの資産の手動での検出」 を参照してください

8 グループを保護計画に追加せずに保存するには[追加 (Add)]をクリックします

保存して保護計画に追加するには[追加と保護 (Add and protect)]をクリックして計画を選択し[保護する (Protect)]をクリックします

メモ [プレビュー (Preview)]をクリックするかグループを保存した場合グループのVM を選択するときにクエリーオプションでは大文字小文字が区別されます[仮想マシン (Virtual machine)]でグループに選択されていない VM をクリックすると[仮想マシングループのメンバー (Member of virtual machine groups)]フィールドは none になります

ただし保護計画にグループを追加したときに保護計画のバックアップが実行され

ると一部のクエリーオプションは大文字と小文字が区別されないものとして扱わ

れますその結果同じ VM がグループに含められてバックアップされる場合があります

各オプションの大文字小文字関連の動作は「「インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション」」を参照してください

19第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション表 2-1 クエリーキーワード

説明キーワード

VM が存在するクラスタ (ESXi サーバーのグループ) の名前

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

クラスタ

データセンターの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

datacenter

データストアの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

datastore

VM の表示名

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

displayName

ESXi サーバーの名前ESXi ホスト名は vCenter Server で定義された名前と一致する必要があります

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

host

VM のタグの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

tag

vSphere Client の VM の DNS 名

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

dnsName

IP アドレスの逆引きから導かれる VM 名

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

hostName

VM のインスタンス UUID

例 501b13c3-52de-9a06-cd9a-ecb23aa975d1

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

instanceUuid

表 2-2 クエリー演算子

説明演算子

文字列の先頭に値が出現する場合に一致します

たとえば入力した値が「box」の場合このオプションは文字列「box_car」と一致しますが「flatbox」とは一致しません

文字列の先頭

(Starts with)

20第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

説明演算子

文字列の末尾に値が出現する場合に一致します

たとえば入力した値が「dev」の場合このオプションは文字列「01dev」と一致しますが「01dev99」または「devOP」とは一致しません

文字列の末尾

(Ends with)

入力した値が文字列のどこにある場合でも一致します

たとえば入力した値が「dev」の場合このオプションは「01dev」「01dev99」「devOP」「development_machine」などの文字列と一致します

次の値を含む

(Contains)

入力した値にのみ一致します

たとえば入力した値が「VMTest27」の場合このオプションは「VMtest27」(大文字小文字が同じ) とは一致しますが「vmtest27」「vmTEST27」または「VMtest28」とは一致しません

=

入力した値と等しくない任意の値と一致します =

インテリジェント VM グループの削除インテリジェント VM グループを削除するには次の手順を使用します

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

インテリジェント VM グループを削除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [インテリジェント VM グループ (Intelligent VM groups)]タブでグループを見つけます

3 グループが保護されていない場合はグループを選択して[削除 (Delete)]をクリックします

4 グループが保護されている場合はグループをクリックしてスクロールダウンし鍵の

記号をクリックして[サブスクライブ解除 (Unsubscribe)]をクリックします

5 [削除]をクリックします

VMware アクセスホストの追加この機能はNetBackup 管理コンソールまたは NetBackup API でのみサポートされます詳しくは『NetBackup 管理者ガイド Vol 1』または SORT の NetBackup API ドキュメントを参照してください

21第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの削除

VMware アクセスホストの削除この機能はNetBackup 管理コンソールまたは NetBackup API でのみサポートされます詳しくは『NetBackup 管理者ガイド Vol 1』または SORT の NetBackup API ドキュメントを参照してください

VMware サーバーの資産の手動での検出ここでは最近追加された資産を表示して保護できるようにVMware サーバーの資産を手動で検出する手順を示します

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenterまたは ESXi サーバーの VM とその他のオブジェクトの自動検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出はVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)このオプションについて詳しくは次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

VMware サーバーの資産を手動で検出するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が表示されます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが最後にいつ検出されたかも確認できます

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にある処理メニューで[検出 (Discover)]を選択します

VMware サーバーのクレデンシャルが無効な場合検出操作に失敗することがありますクレデンシャルを検証および更新する方法については次の情報を参照して

ください

p14 の 「VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新」 を参照してください

VM およびインテリジェント VM グループの保護状態について詳しくは次の情報を参照してください

p30 の 「VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示」 を参照してください

22第 2 章 VMware サーバーの管理VMware アクセスホストの削除

p49 の 「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」 を参照してください

NetBackup サーバーのVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

このオプションはNetBackup が仮想マシンを検出して NetBackup Web UI に表示するためにvCenter Server をスキャンする頻度を制御します

NetBackup による自動検出は最初に前回検出に成功したホストで試行されますそのホストで自動検出に失敗すると次の順序で他のホストで再試行されます

NetBackup マスターサーバー

アクセスホストクライアントプロキシサーバー

メディアサーバー

表 2-3 VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL 情報

説明使用方法

NetBackup マスターサーバー上使用する場所

オプションを表示追加変更するにはnbgetconfig コマンドと nbsetconfig コマンドを使用します

メモ これらのコマンドではNetBackup マスターサーバーの管理者権限が必要です詳しくはNetBackup 管理者にお問い合わせください

このオプションはNetBackup 構成 API でも表示追加変更できます詳しくはSORTの NetBackup API ドキュメントを参照してください

デフォルトは 8 時間です最小値は 5 分で最大値は 1 年です0 に設定すると自動検出がすべての VMware サーバーに対して無効になります

次の形式を使用します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = number of seconds

次に例を示します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = 100000

このエントリは設定ファイルで一度のみ表示されます

メモ このオプションを変更した後NetBackup サービスを停止して再起動しますVM の検出の場合NetBackup Discovery Framework サービスが実行中である必要があります

使用方法

23第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

説明使用方法

NetBackup 管理コンソールまたは Web UI に相当する機能は存在しません管理コンソールの同等のプロパ

ティ

24第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

VM の保護この章では以下の項目について説明しています

VM またはインテリジェント VM グループの保護

資産のカスタム保護の設定

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護次の手順を使用して資産 (VM またはインテリジェント VM グループ) を保護計画にサブスクライブします保護計画に資産をサブスクライブするときに定義済みのバックアッ

プ設定を資産に割り当てますオンデマンド (手動) バックアップを実行するにはNetBackup 管理コンソールへのアクセスが必要ですサポートが必要な場合NetBackup管理者までお問い合わせください

次の要件に注意してください

NetBackup セキュリティ管理者が割り当てた適切な役割ベースのアクセス制御 (RBAC)を使用したVM へのアクセス権が必要です

バックアップ管理者が (RBAC を使用して) アクセス権を付与した保護計画に対するアクセス権が必要です

マスターサーバー上で適切なサービスが実行されておりWeb UI がアクセス可能である必要があります

サポートが必要な場合はバックアップ管理者にお問い合わせください

3

VM または VM グループを保護するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machine)]タブまたは[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]タブでVM または VM グループにチェックマークを付けて[保護の追加 (Add protection)]をクリックします

3 次の保護オプションから選択します

保護計画にサブスクライブする (Subscribe to a protection plan)選択した計画でこの設定を使用するにはこのオプションを選択します計画に

対する変更は自動的に継承されます

カスタム保護 (Custom protection)選択した計画をカスタマイズするにはこのオプションを選択しますすべての計

画と設定をカスタマイズできる訳ではありません選択した計画に対する変更は

選択した資産または資産グループには適用されません

4 保護計画を選択します

VMware 管理者の場合RBAC のアクセス権によって表示される保護計画が決まります利用可能な保護計画のオプションの説明は『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』を参照してください

5 選択した計画に VM または VM グループをサブスクライブするには[保護する(Protect)]をクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]に選択の結果が表示されます

資産のカスタム保護の設定計画のカスタマイズが許可されている場合作業負荷管理者は[カスタム保護 (Customprotection)]保護方式を選択できますこのユーザーは作業負荷の種類に応じてスケジュールストレージ資産のその他のオプションを変更できます資産ではそれぞれ

独自の保護が維持されています保護計画に今後変更を加えても資産には適用されま

せん

保護設定について詳しくは以下を参照してください

『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』

カスタム保護オプション

カスタム保護を使用してユーザーは次のオプションを調整できます

26第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

ユーザーはスケジュールを追加編集または削除できますスケジュール形式スケジュー

ルを実行する頻度このカスタム保護のバックアップを保持する期間を選択できます利用

可能なオプションは資産の作業負荷の種類によって異なります

スケジュールと保持 (Schedulesand retention)

ユーザーはカスタム保護に使用するストレージを選択できますストレージ (Storage)

仮想マシンに代わってバックアップを実行するホスト[Automatic (自動)]を選択するとストレージユニットに基づいてNetBackup にメディアサーバーを選択させることができますまたはユーザーがリストから別のホストを選択できますこれらのホストは環境内のその他の

メディアサーバーかアクセスホストとして構成されているホストです

バックアップに使用するサー

バーまたはホスト (Server orhost to use for backups)

追加のカスタム保護オプション

説明オプション

NetBackup が仮想マシンバックアップの新しいスナップショットを作成する前にスナップショットが見つかったときに NetBackup が適用する処理を指定しますたとえばいずれかのスナップショットが存在する場合バックアップの停止を選択できますスナップショットが自

動的に削除されなければ最終的に仮想マシンのパフォーマンスが低下することがあります

削除されていないスナップショットが存在するとディスク容量不足によりリストアに失敗する

場合があります

スナップショットが存在する場合

は次の処理を実行します(If asnapshot exists perform thefollowing action)

バックアップから除外する仮想ディスクを指定します

p28 の 「バックアップからのディスクの除外」 を参照してください

選択した仮想ディスクをバック

アップから除外 (Excludeselected virtual disks frombackups)

このオプションは仮想マシンの完全バックアップからのアプリケーションデータのリストアを

ユーザーに許可します

Microsoft Exchange Server または Microsoft SharePoint Server の NetBackup 82 アプリケーションデータはNetBackup バックアップアーカイブおよびリストアのインターフェースでリストアする必要がありますMicrosoft SQL Server のデータはNetBackup MS SQLクライアントを使用してリストアする必要があります詳しくはNetBackup データベースエージェントのマニュアルを参照してください

仮想マシンバックアップからの

アプリケーションデータのリスト

アを許可する (Allow therestore of application datafrom virtual machine backups)

デフォルトで仮想マシンの IO は NetBackup がスナップショットを作成する前に静止しますほとんどの場合このデフォルトを使用する必要がありますファイルのアクティビティを

静止しないとスナップショットのデータの一貫性は保証されません静止を無効にすると

一貫性を保つためバックアップデータを分析する必要があります

仮想マシンの静止を有効にす

る (Enable virtual machinequiesce)

バックアップに使用するトランスポートモードまたはデータストアからデータを読み取る方法を

指定しますトランスポートモードについて詳しくは仮想化環境のベンダーのマニュアルを

参照してください

トランスポートモード (Transportmode)

27第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

p29 の 「スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)」 を参照してください

スナップショットの再試行オプ

ション (Snapshot retry options)

バックアップからのディスクの除外仮想ディスクの除外オプションはバックアップのサイズを減らすことができますが使用に

は注意が必要ですこれらは複数の仮想ディスクを備えている仮想マシン専用です

表 3-1 仮想ディスクの除外オプション

説明除外オプション

ブートディスクを再作成する別の手段がある場合にこのオプションを検討します

仮想マシンのブートディスクはバックアップには含まれませんその他のディスクはバックアッ

プされます注 データファイルはリストアされたデータディスクで利用可能ですただしこのバックアップからリストアされる仮想マシンは起動できません

すべてのブートディスク (Allboot disks)

データディスクをバックアップする個別の保護計画がある場合にのみこのオプションを検討

してください

仮想マシンのデータディスクはバックアップに含まれませんブートディスクのみバックアップ

されます注 仮想マシンがバックアップからリストアされるときデータディスクの仮想マシンデータは失われるか不完全になる可能性があります

すべてのデータディスク (Alldata disks)

カスタム属性を使用したバックアップから除外するディスクの制御を VMware 管理者に許可する場合このオプションを使用します

属性には除外するディスクのデバイスコントローラの値をカンマで区切って指定する必要が

ありますたとえばscsi0-0ide0-0sata0-0nvme0-0 などですこの属性のデフォルト値は NB_DISK_EXCLUDE_DISK ですまたは独自の値を選択できます任意の差分バックアップ間でカスタム属性値にディスクを追加するとそれらのディスクは次のバック

アップから除外されます

VMware 管理者はVMware インターフェースを使用して除外するディスクに属性を適用する必要があります『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Web Client ガイド』または『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Client (HTML5) ガイド』を参照してください

カスタム属性に基づいてディス

クを除外する (Exclude disksbased on a custom attribute)

ディスクの仮想デバイスノードを表すディスク形式コントローラLUN を指定して特定のディスクを除外するにはこのオプションを使用します追加のディスクを指定するには[追加

(Add)]をクリックします

任意の差分バックアップ間でコントローラを追加するとそれらのディスクは次のバックアップ

から除外されます

除外する特定のディスク

(Specific disks to beexcluded)

28第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)ほとんどの環境ではスナップショットの再試行オプションのデフォルト値は適切です仮

想マシンのサイズと VMware サーバーの処理負荷に基づいてこれらの設定を調整すると役立つ場合があります

表 3-2 スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)

説明オプション

スナップショットを再試行する回数スナップショットの最大試行回

数 (Maximum number oftimes to retry a snapshot)

スナップショット操作が完了するまでの分単位の時間スナップショットが完了しない場合タ

イムアウトを強制するためにこのオプションで特定の期間を設定します後でスナップショット

を再試行するには[スナップショットを再試行するまでに待機する最長時間 (Maximumlength of time to wait before a snapshot is retried)]設定を使用します

スナップショットの完了までの最

長時間 (Maximum length oftime to complete a snapshot)

スナップショットが再試行されるまでの秒単位の待機時間スナップショットを再試行するま

でに待機する最長時間

(Maximum length of time towait before a snapshot isretried)

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除VM またはインテリジェント VM グループのサブスクライブを保護計画から解除できます資産のサブスクライブが解除されるとバックアップは実行されなくなります

メモ 保護計画から資産のサブスクライブを解除するときにWeb UI で資産に従来のポリシーが表示される可能性がありますこの状況は保護計画に資産がサブスクライブ

されておりその資産に対してバックアップが実行される場合に発生することがあります

資産は有効なバックアップイメージを持ったまま保護計画からサブスクライブ解除され

ますWeb UI には従来のポリシーが表示されますが資産を保護する有効なポリシーがない場合もあります

29第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護を解除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

3 [保護の削除 (Remove protection)][はい (Yes)]の順にクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]で資産が[保護されていません (Not protected)]と表示されます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護に使用される保護計画を表示できます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態を表示するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

[保護 (Protection)]タブは資産がサブスクライブされている計画の詳細を表示します

メモ 資産のバックアップが完了しているにもかかわらず状態が未完了と表示される場合は「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」を参照してください

3 資産が保護されていない場合[保護の追加 (Add protection)]をクリックして保護計画を選択します

p25 の 「 VM またはインテリジェント VM グループの保護」 を参照してください

30第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM のリカバリとインスタントアクセス

この章では以下の項目について説明しています

インスタントアクセス VM の作成

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

VM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについて

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

インスタントアクセス VM の作成NetBackup バックアップイメージからインスタントアクセス VM を作成できます仮想マシンは瞬時に利用可能になるためほぼゼロのリカバリ時間目標を達成できます

NetBackup は仮想マシンのスナップショットをバックアップストレージデバイスに直接マウントするためESXi ホストまたはクラスタはスナップショットを通常の仮想マシンとして扱えます

マウントされた VM のスナップショットはさまざまな目的に使用できます次に例を示します

VM からのファイルのリカバリまたは vmdk ファイルのコピー

パッチのテストなどVM でのテストの実行

4

トラブルシューティングまたはディザスタリカバリ

アプリケーションの検証

メモ このインスタントアクセス機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされますこの機能ではNetBackup バックアップイメージがメディアサーバー重複排除プール (MSDP) ストレージデバイスに格納されることが必要ですインスタントアクセスVM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

インスタントアクセス VM を作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージは各イメージのバックアップタイムスタンプ付きで各行に表示

されます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Createinstant access virtual machine)]の順にクリックします

5 リカバリの設定を確認し必要に応じて変更します

[リカバリオプション (Recovery options)]に注意してください

同じ表示名を持つ VM が宛先にある場合リカバリが始まる前にその VM を削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますプロビジョニング後に

電源をオン (Power onafter provisioning)

VM の作成後に VM の移行を開始しVM の移行の進捗を表示します

メモ NetBackup 812 ストレージサーバーの場合vMotion オプションは有効になっていても使用されません

vMotion の有効化(Enable vMotion)

32第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス VM の作成

6 [作成 (Create)]をクリックします

NetBackup ではVM バックアップイメージのスナップショットを作成しインスタントアクセスマウントポイントを作成しますイメージのスナップショットは[インスタントア

クセス仮想マシン (Instant access virtual machines)]タブに表示されますVM をESXi サーバーの他の VM と同じように使用できるようになりました

7 リストアされた VM について詳しくは[インスタントアクセス仮想マシン (Instantaccess virtual machines)]タブの下にある VM をクリックし[詳細の表示 (Viewdetails)]をクリックします

8 VM での作業が終了したらマウントされている VM のスナップショットを削除するために[削除 (Delete)]をクリックできますVM が ESXi サーバーから削除されます

メモ vMotion を有効にしている場合その処理が正常に完了した後はVM を削除するとマウントされた共有のみが削除されますこの VM は別のデータストアに移行されるためESXi サーバーで VM を引き続き利用できます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをリストアできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダを復元する (Restore files andfolders)]の順にクリックします

NetBackup はバックグラウンドでインスタントアクセスマウントポイントを作成します

33第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

5 ファイルを選択し[リストへの追加 (リストアリストに追加)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

リストアリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサイズ

が表示されます

メモ リストアリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーはシングルファイルリストアのみをサポートしているためリストア処理が失敗します

6 リストアオプションを選択します

すべてを元のディレクトリにリストア (Restore everything to the original directory)

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

すべてを異なるディレクトリにリストア (Restore everything to a different directory)

[リストア用ディレクトリ (Directory for restore)]にリストア先のパスを入力します

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合は[親フォルダのパス(Parent Folder Path)]ではなく[単一ファイルの絶対パス (Single File

Full Path)]に入力します

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]チェックボックスにチェックマークを付けるとすべてのファイルが 1 つのディレクトリにリストアされます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

34第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

7 既存のすべてのファイルを上書きするには[既存のファイルの上書き (Overwriteexisting files)]チェックボックスにチェックマークを付けます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

選択内容の概略が表示されます

8 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックしてファイルをリストアします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをダウンロードできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダのダウンロード (Download filesand folders)]の順にクリックします

35第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

5 ファイルを選択し[ダウンロードリストに追加 (Add to download list)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

ダウンロードリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサ

イズが表示されます

メモ ダウンロードリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーは単一ファイルのダウンロードのみをサポートしているためダウンロード処理が失敗します

6 ダウンロードパッケージの作成が完了したら[ダウンロード (Download)]をクリックします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項インスタントアクセス仮想マシン機能について次の点に注意します

この機能はWeb UI を使用して保護計画から作成されたバックアップコピーまたはNetBackup 管理コンソールで作成された従来のポリシーでサポートされます

この機能はNetBackup の VMware ポリシー形式のみをサポートしますWeb UIの保護計画で使用されるポリシー形式についてはバックアップ管理者にお問い合

わせください

この機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされます

この機能ではメディアサーバー重複排除プール (MSDP) メディアサーバー上の同時マウントポイントが 50 個に制限されます

デフォルトではvSphere はESXi サーバーあたりに最大で 8 つの NFS マウントを許可しますNetBackup では作成するインスタントアクセス VM それぞれにNFS

36第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

マウントが必要であることに注意してくださいNFS マウントを解除するには使用し終わったインスタントアクセス VM を削除しますESXi ホストの NFS の制限に達した場合に別のインスタントアクセス VM を作成しようとするとその試みは失敗しますESXi サーバーあたりの NFS マウントの最大数を増やすには次の VMware の記事を参照してくださいhttpskbvmwarecomsarticle2239

この機能では独立したディスクを備えた VM のバックアップをサポートしていませんVMware では永続的なディスクでも非永続的なディスクでもVM 内の独立したディスクのスナップショットをサポートしていませんその結果独立したディスクはバック

アップされません

独立したディスクと NetBackup について詳しくは次の記事を参照してくださいhttpswwwveritascomdocs000081966

この機能はバックアップから除外されたディスクを持つ VM をサポートしていませんNetBackup ポリシーの[ディスクを除外 (Exclude Disks)]タブで[除外したディスクはありません (No disks excluded)]オプションを選択する必要があります

raw デバイスマッピングモード (RDM) または永続モードのディスクがある VM はこの機能ではサポートされません

Windows のシングルファイルリストアでReFS ファイルシステムはサポートされません

インスタントアクセス仮想マシンを使用した VM 作成に使用される ESXi サーバーのバージョンはVM のバックアップイメージを含む ESXi サーバーのバージョンと同じかそれより新しい必要があります

[ダウンロード (Download)]オプションを使用した単一ファイルのダウンロードの場合NetBackup Web UI ではマスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用するのと同じ名前または IP アドレスを持つメディアサーバーにアクセスできる必要がありますp50 の 「インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー」 を参照してください

メディアサーバーのアプライアンスがサードパーティの証明書を使用する場合この

機能を使用する前にNetBackup マスターサーバーで特定の構成を作成する必要があります

詳しくは次の場所から入手可能な『NetBackup Appliance セキュリティガイド』でサードパーティの証明書に関するセクションとサードパーティの SSL 証明書の実装に関するセクションを参照してください

httpswwwveritascomdocsDOC5332

この機能では異なるボリュームパーティションディスクにある複数のファイルやフォ

ルダのリストアはサポートされません

複数のファイルまたはフォルダを Windows VM にリストアする場合はWindows 管理者アカウントのクレデンシャルを使用します

37第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

一部の ACL エントリはリストアされたファイルに含まれませんこれらのユーザーまたはグループの ACL エントリはリストアできないためですたとえばTrustedInstallersすべてのアプリケーションパッケージが該当します

インスタントアクセス機能はWindows 10 のコンパクトオペレーティングシステムをサポートしていませんオペレーティングシステムが圧縮されているかどうかを確認する

にはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosquery を実行します圧縮を無効にするにはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosnever を実行しますこれによってVM のバックアップにインスタントアクセス機能を使用できます

ファイルとフォルダをリストアするにはターゲット VM がスリープまたは休止モードではなく通常の状態である必要があります

5-minutes-alive-session のしきい値はアプライアンスの Web サーバー NGINXで定義されますダウンロード用に選択されたファイルとフォルダはこのしきい値内

で圧縮されダウンロードされる必要があります

インスタントアクセス仮想マシンを作成するには仮想マシンが作成される VMwareデータセンターへの読み取りおよび書き込みアクセスが必要です

複数のコピーが存在するバックアップイメージがありそれらのコピーはすべてインス

タントアクセス機能を備えていますレプリケーション中にインスタントアクセス機能を

保持するにはレプリケーションに最初のコピーのみを選択する必要がありますたと

えばイメージ 1 というバックアップイメージがありコピー Aコピー Bコピー Cコピー D の 4 つのコピーが存在するとしますレプリケーションでインスタントアクセス機能を保持するにはコピー A のみを使用する必要があります

VM のリカバリバックアップされたときに VM が存在していた元の場所または別の場所に VM をリカバリできますバックアップイメージのデフォルトのコピーからのリカバリに加え別のコピーが

ある場合はそのコピーからもリカバリできますデフォルトのコピーはプライマリコピーとも

呼ばれます

VM をリカバリするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックします左側のカレンダービューでバックアップが発生した日付を選択します

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

38第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

4 リカバリするイメージについて次のいずれかのイメージリカバリオプションを選択し

ます

リカバリ (Recover)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが 1 つだけある場合に表示されます

デフォルトのコピーからリカバリ (Recover from default copy)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが複数ある場合に表示されます

nn 個のコピー (nn copies)バックアップイメージのデフォルトのコピーまたは別のコピーからリカバリします

NetBackup では同じバックアップイメージのコピーを最大 10 個まで保持できますこのオプションを選択すると利用可能なすべてのコピーが表示されます

それぞれのコピーについて[ストレージ名 (Storage name)][ストレージサーバー (Storage Server)][ストレージサーバー形式 (Storage server type)]が表示されますリカバリするコピーに対応する[リカバリ (Recover)]をクリックします

5 バックアップイメージをリカバリする場所を選択します

[元の場所 (Original location)] バックアップイメージを元の場所にリカバリします

[代替の場所 (Alternate location)] バックアップイメージを代替の場所にリカバリします

[インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Create instant access virtualmachine)] バックアップイメージを新しいインスタントアクセス仮想マシンにリカバリしますこのオプションはバックアップイメージにインスタントアクセス機能が

ある場合にのみ利用可能ですp31 の 「インスタントアクセス VM の作成」 を参照してください

[ファイルとフォルダのダウンロード (Download files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードしますこのオプションは

バックアップイメージにインスタントアクセス機能がある場合にのみ利用可能で

すp35 の 「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード」を参照してください

[ファイルとフォルダをリストアする (Restore files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアしますバックアップイメージにインス

タントアクセス機能がある場合にのみこのオプションを利用可能です「p33 の「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア」 を参照してください 」を参照してください

6 [リストア先 (Restore to)]の値を確認します

39第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

デフォルト値は VM のバックアップイメージから取得されます代替の場所にリストアする場合[新しい表示名 (New display name)]に _copy が追加されます

バックアップイメージを元の場所にリカバリする場合デフォルト値を変更できま

せん

代替の場所にリカバリする場合必要に応じてリストア先の値を変更します続

いて[次へ (Next)]をクリックしますESXi サーバーまたはクラスタを変更できない場合に詳細を確認できます

p53 の 「リカバリ先を変更したときに発生したエラー」 を参照してください

7 [リカバリオプション (Recover option)]の値を確認または変更します

リカバリオプションについて詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

宛先に同じ名前の VM が存在する場合に既存の VM を削除しますそのような VM はリカバリの開始前に削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

メモ このオプションを使用するには[資産の上書き (OverwriteAsset)]権限が必要ですこの権限が必要な場合はセキュリティ管理者にお問い合わせください

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますリカバリ後に電源をオ

ンにする (Power onafter recovery)

リカバリの実行に使用するホストを示しますデフォルトではリカバ

リホストはバックアップを実行するホストです

リカバリホスト

(Recovery host)

8 [詳細設定 (Advanced Settings)]の値を確認または変更します

詳細設定について詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

詳細設定

元の BIOS UUID の代わりに新しい BIOS UUID で VM をリストアします

新しい BIOS UUID の作成 (Create a newBIOS UUID)

元のインスタンス UUID の代わりに新しいインスタンス UUID でVM をリストアします

新しいインスタンス

UUID の作成 (Createa new instanceUUID)

40第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

たとえばこのオプションはVM がバックアップされた時にマウントされた ISO ファイルをリストアせずに VM をリストアします

このオプションが無効になっているとDVD ドライブCD-ROM ドライブシリアルポートパラレルポートなどのデバイスの補助情報が

利用できなくなった場合にリカバリが失敗する場合があります

デバイスの補助情報を

削除 (Removebacking informationfor devices)

NIC カードを VM から削除しますネットワークアクセスではリストア済みの VM にはネットワーク構成が必要であることに注意してください

このオプションは次の場合に有効にします

バックアップの作成後に宛先の仮想マシンのネットワーク接続が

変更されている場合

元の仮想マシンがまだ存在しVM の重複によって競合が発生する場合

元のネットワーク構成

を削除 (Removeoriginal networkconfiguration)

元のハードウェアバージョン (4 など) で VM をリストアしますターゲット ESXi サーバーがデフォルトで異なるハードウェアバージョン(78 など) を使用している場合でも元のバージョンが保持されますターゲット ESXi サーバーが仮想マシンのハードウェアバージョンをサポートしていない場合はリストアに失敗する可能性がありま

このオプションが無効の場合リストアされた仮想マシンは ESXi サーバーによって使われるデフォルトのハードウェアバージョンに変換さ

れます

ハードウェアの元の

バージョンを保持する

(Retain originalhardware version)

リストアされる仮想ディスクのフォーマット

元のプロビジョニングで VM の仮想ディスクをリストアします元のプロビジョニング

(Originalprovisioning)

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成します仮想ディスク

容量はディスクが作成されるときに割り当て済みですこのオプショ

ンは入力されたブロックをリストアしますがオンデマンドで空いてい

るブロックをゼロで初期化します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware は Lazy-Zeroedディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thickprovisioning Eager Zeroed)]に自動的に変換します

Lazy Zero をシックプロビジョニング (Thickprovisioning lazyzeroed)

41第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックをリストアしただちに空のブロックをゼロで初期化し

ます (Eager Zeroed)このオプションを使用すると仮想ディスクの作成により時間がかかることがありますただしリストアが SAN で起きた場合Eager Zeroed 機能により vCenter サーバーとのネットワーク通信が減少することによってリストアが高速化されることがあります

Eager Zeroed をシックプロビジョニング

(Thick provisioningeager zeroed)

シン形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックはリストアしますが空いているブロックを初期化した

りコミットしたりはしませんシンプロビジョニングは vmdk ファイルの動的拡張を介してディスク領域を節約しますvmdk ファイルは仮想マシンのデータが必要とする領域より大きくなりません仮想ディスク

のサイズは必要に応じて自動的に増加します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware はシンディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning EagerZeroed)]に自動的に変換します

シンプロビジョニング

トランスポートモード (Transport mode)

バックアップが実行されたときと同じトランスポートモードを使用しま

バックアップに使用す

るトランスポートモード

を使用する (Usetransport mode usedfor backup)

42第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

SANファイバーチャネル (SAN) または iSCSI を介した暗号化されていない転送の場合に指定します

メモ このモードは VMware 仮想ボリューム (VVol) を使用する仮想マシンではサポートされません

HotADD仮想マシンで VMware バックアップホストを実行できますHotAdd トランスポートモードについて詳しくは『NetBackup forVMware 管理者ガイド』を参照してください

メモ VVols を使用する仮想マシンの場合仮想マシンとバックアップホスト(hotadd)の仮想マシンは同じ VVol データストアに存在する必要があります

このトランスポートモードの手順とバックアップホストの VMware仮想マシンへのインストール手順に関してはVMware のマニュアルを参照してください

LANネットワークを介して仮想ディスクのデータを転送します

NBDNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化されていない転送の

場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャ

ネルを介した転送よりも低速です

NBDSSLNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化転送 (SSL) の場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャネル

を介した転送よりも低速です

選択したトランスポート

モードを次の順序で試

行してください(Trythe selectedtransport modes inthe following order)

9 [リカバリ前チェック (Pre-recovery check)]をクリックします

NetBackup でクレデンシャルが検証されパスと接続が適切かどうかが確認されますさらにデータストアやデータストアクラスタに利用可能な容量があるかどうかな

どその他の要件についても確認されますリカバリ前チェックについて詳しくは

『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

10 エラーが見つかった場合は解決します

エラーは無視できますただしその場合はリカバリが失敗する場合があります

11 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします

ジョブの進捗を監視するには[リストアアクティビティ (Restore activity)]タブをクリックします特定のジョブを選択するとその詳細が表示されます

リカバリの状態コードについて詳しくはNetBackup 管理者に問い合わせるか『NetBackup 状態コードリファレンスガイド』を参照してください

43第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについてVeritas はNetBackup 82 以降で VMware エージェントレスリストアを導入していますエージェントレスリストアを使用するとNetBackup クライアントがインストールされていない仮想マシンに個々のファイルとフォルダをリストアできますVxUpdate を使用してNetBackup で仮想マシンにリカバリツールを配備しファイルやフォルダをリストアして必要なクリーンアップを実行できますファイルをリカバリするターゲット仮想マシンに

NetBackup が接続する必要はありませんすべてのリカバリが VMware vSphereManagement API を使用して ESX Server 経由で処理されます

エージェントレスリストア処理の概要

1 NetBackup マスターサーバーで NetBackup Web UI または Agentless RecoveryAPI から入力を受け取りますこの入力にはリストアするファイルとフォルダに加えターゲット仮想マシンの VMware 認証クレデンシャルが含まれますこれらのクレデンシャルには管理者またはスーパーユーザーの権限が必要です

2 要求されたデータがマスターサーバーからリストアホストに送信されます

3 リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリストアホストにあるかどうかが確認されます必要なパッケージがない場合リストアホストは VxUpdateを使用してマスターサーバーからパッケージをダウンロードします

4 リストアホストはvSphere Management API を使用して仮想マシンにリカバリツールをプッシュします

5 ユーザーが選択したファイルとフォルダを含むデータストリームが一時仮想マシンに

関連付けられている vmdk でステージングされますVeritas がエージェントレスリストア用の一時仮想マシンを作成します

6 NetBackup によって一時仮想マシンに作成された vmdk がターゲット仮想マシンに接続されます

7 リカバリツールが起動されファイルとフォルダがリカバリされます

8 NetBackup で必要なクリーンアップが実行されます処理の一環で作成された一時的なファイルとオブジェクトがすべて削除されます削除されるオブジェクトには

リカバリツール一時仮想マシンステージング vmdk があります

9 これでジョブは完了です

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

前提条件 仮想マシンのエージェントレスリカバリを実行するすべてのプラットフォーム用の

VxUpdate パッケージを用意する必要があります

44第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアについて

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 15: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

4 クレデンシャルを必要に応じて更新します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検

出の実行に加えてクレデンシャルの検証にもその情報が使用されます検出の場

合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

5 [保存 (Save)]をクリックします

選択した VMware サーバーの更新後のクレデンシャルが NetBackup で検証されます

VMware サーバーの参照vCenter Server とスタンドアロンの ESXi サーバーを参照してVM を特定し保護計画やリカバリポイントなどの詳細を表示できます

VMware サーバーを参照するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [VMware サーバー (VMware Servers)]をクリックして検索を開始します

リストにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が含まれます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが正常に検出されたかどうかも確認できます

サーバーを見つけるには検索フィールドに文字列を入力します

3 サーバーをクリックしてドリルダウンを開始します

上向き矢印をクリックするとより高いレベルに移動して戻れます

4 VM をクリックすると保護状態リカバリポイントリストアアクティビティが表示されます

5 計画に VM をサブスクライブするには[保護の追加 (Add protection)]をクリックします

VMware サーバーの削除ここではVMware サーバーを削除する手順を示します

15第 2 章 VMware サーバーの管理VMware サーバーの参照

VMware サーバーを削除するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が表示されます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが最後にいつ検出されたかも確認できます

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にある処理メニューで[削除 (Delete)]を選択します

メモ VMware サーバーを削除するとそのサーバーに関連付けられているすべての仮想マシンの保護が行われなくなります既存のバックアップイメージのリカバリは

引き続き可能ですがこのサーバーへの VM のバックアップは失敗します

4 VMware サーバーを削除してもよいことを確認したら[削除 (Delete)]をクリックします

インテリジェント VM グループの作成クエリーと呼ばれるフィルタのセットに基づいてインテリジェント VM グループを作成できますNetBackup はクエリーに基づいて自動的に仮想マシンを選択しそれらをグループに追加しますその後グループに保護を適用できますインテリジェントグルー

プではVM 環境内の変更が自動的に反映されるためグループ内の VM のリストを手動で修正する必要がないことに注意してください

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

インテリジェント VM グループを作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [インテリジェント VM グループ (Intelligent VM groups)]タブ[追加 (Add)]の順にクリックします

3 グループの名前と説明を入力します

4 適切な VMware サーバーを選択します

5 次のいずれかを実行します

[すべての VM を含める (Include all VMs)]を選択しますこのオプションではデフォルトクエリーを使用して保護計画の実行時に vCenterまたは ESXi に現在あるすべての VM をバックアップ対象として選択します

16第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

特定の条件を満たす VM のみを選択するには独自のクエリーを作成するために[条件の追加 (Add condition)]をクリックします

6 条件を追加するにはドロップダウンを使用してキーワードとオペレータを選択して

値を入力します

この手順の後にオプションについて説明します「インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション」

以下がクエリーの例です

この例のクエリーは表示名に prod が含まれるすべての VM をグループに追加します

クエリーの効果を変更するには[+ 条件 (Condition)]をクリックし[AND]または[OR]をクリックしたらキーワードオペレータおよび条件の値を選択します次に例を示します

この例ではAND を使用してクエリーの範囲を絞り込みます表示名に prod が含まれeng という名前のタグを持つ VM のみが選択されますVM の表示名に prodが含まれずeng という名前のタグがない場合その VM はグループに追加されません

クエリーの範囲を広げるには[OR]を使用します

17第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

この例では[OR]が設定されているためクエリーでグループに次のものが追加されます

表示名に prod が含まれる VM (タグに関係なく)

eng という名前のタグを持つ VM (表示名に関係なく)

必要に応じて条件にサブクエリーを追加することもできます[+ サブクエリー (+Sub-query)]をクリックし[AND]または[OR]をクリックしてからサブクエリーの条件のキーワードオペレータ値を選択します次に例を示します

この例ではサブクエリーを使用してクエリーの範囲をさらに絞り込みます表示名

に prod を含みeng という名前のタグを持つ VM のうちclust で始まるクラスタに含まれている VM のみが選択されます

18第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

7 クエリーをテストするには[プレビュー (Preview)]をクリックします

メモ クエリーベースの選択処理は動的です仮想環境の変更は保護計画の実行時にクエリーが選択する仮想マシンに影響する可能性がありますその結果保護

計画が後で実行された時にクエリーが選択する VM がプレビューに現在表示されているものと同一でなくなる可能性があります

メモ VMware サーバーの VM の検出がVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションに設定された間隔に従って実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)クエリーが選択できる状態になるにはWeb UI が各サーバー上の VM を検出する必要がありますVMware サーバーが Web UI に最近追加された場合その VMは検出されない可能性がありますこのオプションについて詳しくは次の情報を参

照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVALオプション」 を参照してください

VM をすぐに検出する方法については次の情報を参照してください

p22 の 「VMware サーバーの資産の手動での検出」 を参照してください

8 グループを保護計画に追加せずに保存するには[追加 (Add)]をクリックします

保存して保護計画に追加するには[追加と保護 (Add and protect)]をクリックして計画を選択し[保護する (Protect)]をクリックします

メモ [プレビュー (Preview)]をクリックするかグループを保存した場合グループのVM を選択するときにクエリーオプションでは大文字小文字が区別されます[仮想マシン (Virtual machine)]でグループに選択されていない VM をクリックすると[仮想マシングループのメンバー (Member of virtual machine groups)]フィールドは none になります

ただし保護計画にグループを追加したときに保護計画のバックアップが実行され

ると一部のクエリーオプションは大文字と小文字が区別されないものとして扱わ

れますその結果同じ VM がグループに含められてバックアップされる場合があります

各オプションの大文字小文字関連の動作は「「インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション」」を参照してください

19第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション表 2-1 クエリーキーワード

説明キーワード

VM が存在するクラスタ (ESXi サーバーのグループ) の名前

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

クラスタ

データセンターの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

datacenter

データストアの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

datastore

VM の表示名

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

displayName

ESXi サーバーの名前ESXi ホスト名は vCenter Server で定義された名前と一致する必要があります

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

host

VM のタグの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

tag

vSphere Client の VM の DNS 名

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

dnsName

IP アドレスの逆引きから導かれる VM 名

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

hostName

VM のインスタンス UUID

例 501b13c3-52de-9a06-cd9a-ecb23aa975d1

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

instanceUuid

表 2-2 クエリー演算子

説明演算子

文字列の先頭に値が出現する場合に一致します

たとえば入力した値が「box」の場合このオプションは文字列「box_car」と一致しますが「flatbox」とは一致しません

文字列の先頭

(Starts with)

20第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

説明演算子

文字列の末尾に値が出現する場合に一致します

たとえば入力した値が「dev」の場合このオプションは文字列「01dev」と一致しますが「01dev99」または「devOP」とは一致しません

文字列の末尾

(Ends with)

入力した値が文字列のどこにある場合でも一致します

たとえば入力した値が「dev」の場合このオプションは「01dev」「01dev99」「devOP」「development_machine」などの文字列と一致します

次の値を含む

(Contains)

入力した値にのみ一致します

たとえば入力した値が「VMTest27」の場合このオプションは「VMtest27」(大文字小文字が同じ) とは一致しますが「vmtest27」「vmTEST27」または「VMtest28」とは一致しません

=

入力した値と等しくない任意の値と一致します =

インテリジェント VM グループの削除インテリジェント VM グループを削除するには次の手順を使用します

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

インテリジェント VM グループを削除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [インテリジェント VM グループ (Intelligent VM groups)]タブでグループを見つけます

3 グループが保護されていない場合はグループを選択して[削除 (Delete)]をクリックします

4 グループが保護されている場合はグループをクリックしてスクロールダウンし鍵の

記号をクリックして[サブスクライブ解除 (Unsubscribe)]をクリックします

5 [削除]をクリックします

VMware アクセスホストの追加この機能はNetBackup 管理コンソールまたは NetBackup API でのみサポートされます詳しくは『NetBackup 管理者ガイド Vol 1』または SORT の NetBackup API ドキュメントを参照してください

21第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの削除

VMware アクセスホストの削除この機能はNetBackup 管理コンソールまたは NetBackup API でのみサポートされます詳しくは『NetBackup 管理者ガイド Vol 1』または SORT の NetBackup API ドキュメントを参照してください

VMware サーバーの資産の手動での検出ここでは最近追加された資産を表示して保護できるようにVMware サーバーの資産を手動で検出する手順を示します

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenterまたは ESXi サーバーの VM とその他のオブジェクトの自動検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出はVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)このオプションについて詳しくは次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

VMware サーバーの資産を手動で検出するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が表示されます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが最後にいつ検出されたかも確認できます

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にある処理メニューで[検出 (Discover)]を選択します

VMware サーバーのクレデンシャルが無効な場合検出操作に失敗することがありますクレデンシャルを検証および更新する方法については次の情報を参照して

ください

p14 の 「VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新」 を参照してください

VM およびインテリジェント VM グループの保護状態について詳しくは次の情報を参照してください

p30 の 「VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示」 を参照してください

22第 2 章 VMware サーバーの管理VMware アクセスホストの削除

p49 の 「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」 を参照してください

NetBackup サーバーのVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

このオプションはNetBackup が仮想マシンを検出して NetBackup Web UI に表示するためにvCenter Server をスキャンする頻度を制御します

NetBackup による自動検出は最初に前回検出に成功したホストで試行されますそのホストで自動検出に失敗すると次の順序で他のホストで再試行されます

NetBackup マスターサーバー

アクセスホストクライアントプロキシサーバー

メディアサーバー

表 2-3 VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL 情報

説明使用方法

NetBackup マスターサーバー上使用する場所

オプションを表示追加変更するにはnbgetconfig コマンドと nbsetconfig コマンドを使用します

メモ これらのコマンドではNetBackup マスターサーバーの管理者権限が必要です詳しくはNetBackup 管理者にお問い合わせください

このオプションはNetBackup 構成 API でも表示追加変更できます詳しくはSORTの NetBackup API ドキュメントを参照してください

デフォルトは 8 時間です最小値は 5 分で最大値は 1 年です0 に設定すると自動検出がすべての VMware サーバーに対して無効になります

次の形式を使用します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = number of seconds

次に例を示します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = 100000

このエントリは設定ファイルで一度のみ表示されます

メモ このオプションを変更した後NetBackup サービスを停止して再起動しますVM の検出の場合NetBackup Discovery Framework サービスが実行中である必要があります

使用方法

23第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

説明使用方法

NetBackup 管理コンソールまたは Web UI に相当する機能は存在しません管理コンソールの同等のプロパ

ティ

24第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

VM の保護この章では以下の項目について説明しています

VM またはインテリジェント VM グループの保護

資産のカスタム保護の設定

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護次の手順を使用して資産 (VM またはインテリジェント VM グループ) を保護計画にサブスクライブします保護計画に資産をサブスクライブするときに定義済みのバックアッ

プ設定を資産に割り当てますオンデマンド (手動) バックアップを実行するにはNetBackup 管理コンソールへのアクセスが必要ですサポートが必要な場合NetBackup管理者までお問い合わせください

次の要件に注意してください

NetBackup セキュリティ管理者が割り当てた適切な役割ベースのアクセス制御 (RBAC)を使用したVM へのアクセス権が必要です

バックアップ管理者が (RBAC を使用して) アクセス権を付与した保護計画に対するアクセス権が必要です

マスターサーバー上で適切なサービスが実行されておりWeb UI がアクセス可能である必要があります

サポートが必要な場合はバックアップ管理者にお問い合わせください

3

VM または VM グループを保護するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machine)]タブまたは[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]タブでVM または VM グループにチェックマークを付けて[保護の追加 (Add protection)]をクリックします

3 次の保護オプションから選択します

保護計画にサブスクライブする (Subscribe to a protection plan)選択した計画でこの設定を使用するにはこのオプションを選択します計画に

対する変更は自動的に継承されます

カスタム保護 (Custom protection)選択した計画をカスタマイズするにはこのオプションを選択しますすべての計

画と設定をカスタマイズできる訳ではありません選択した計画に対する変更は

選択した資産または資産グループには適用されません

4 保護計画を選択します

VMware 管理者の場合RBAC のアクセス権によって表示される保護計画が決まります利用可能な保護計画のオプションの説明は『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』を参照してください

5 選択した計画に VM または VM グループをサブスクライブするには[保護する(Protect)]をクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]に選択の結果が表示されます

資産のカスタム保護の設定計画のカスタマイズが許可されている場合作業負荷管理者は[カスタム保護 (Customprotection)]保護方式を選択できますこのユーザーは作業負荷の種類に応じてスケジュールストレージ資産のその他のオプションを変更できます資産ではそれぞれ

独自の保護が維持されています保護計画に今後変更を加えても資産には適用されま

せん

保護設定について詳しくは以下を参照してください

『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』

カスタム保護オプション

カスタム保護を使用してユーザーは次のオプションを調整できます

26第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

ユーザーはスケジュールを追加編集または削除できますスケジュール形式スケジュー

ルを実行する頻度このカスタム保護のバックアップを保持する期間を選択できます利用

可能なオプションは資産の作業負荷の種類によって異なります

スケジュールと保持 (Schedulesand retention)

ユーザーはカスタム保護に使用するストレージを選択できますストレージ (Storage)

仮想マシンに代わってバックアップを実行するホスト[Automatic (自動)]を選択するとストレージユニットに基づいてNetBackup にメディアサーバーを選択させることができますまたはユーザーがリストから別のホストを選択できますこれらのホストは環境内のその他の

メディアサーバーかアクセスホストとして構成されているホストです

バックアップに使用するサー

バーまたはホスト (Server orhost to use for backups)

追加のカスタム保護オプション

説明オプション

NetBackup が仮想マシンバックアップの新しいスナップショットを作成する前にスナップショットが見つかったときに NetBackup が適用する処理を指定しますたとえばいずれかのスナップショットが存在する場合バックアップの停止を選択できますスナップショットが自

動的に削除されなければ最終的に仮想マシンのパフォーマンスが低下することがあります

削除されていないスナップショットが存在するとディスク容量不足によりリストアに失敗する

場合があります

スナップショットが存在する場合

は次の処理を実行します(If asnapshot exists perform thefollowing action)

バックアップから除外する仮想ディスクを指定します

p28 の 「バックアップからのディスクの除外」 を参照してください

選択した仮想ディスクをバック

アップから除外 (Excludeselected virtual disks frombackups)

このオプションは仮想マシンの完全バックアップからのアプリケーションデータのリストアを

ユーザーに許可します

Microsoft Exchange Server または Microsoft SharePoint Server の NetBackup 82 アプリケーションデータはNetBackup バックアップアーカイブおよびリストアのインターフェースでリストアする必要がありますMicrosoft SQL Server のデータはNetBackup MS SQLクライアントを使用してリストアする必要があります詳しくはNetBackup データベースエージェントのマニュアルを参照してください

仮想マシンバックアップからの

アプリケーションデータのリスト

アを許可する (Allow therestore of application datafrom virtual machine backups)

デフォルトで仮想マシンの IO は NetBackup がスナップショットを作成する前に静止しますほとんどの場合このデフォルトを使用する必要がありますファイルのアクティビティを

静止しないとスナップショットのデータの一貫性は保証されません静止を無効にすると

一貫性を保つためバックアップデータを分析する必要があります

仮想マシンの静止を有効にす

る (Enable virtual machinequiesce)

バックアップに使用するトランスポートモードまたはデータストアからデータを読み取る方法を

指定しますトランスポートモードについて詳しくは仮想化環境のベンダーのマニュアルを

参照してください

トランスポートモード (Transportmode)

27第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

p29 の 「スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)」 を参照してください

スナップショットの再試行オプ

ション (Snapshot retry options)

バックアップからのディスクの除外仮想ディスクの除外オプションはバックアップのサイズを減らすことができますが使用に

は注意が必要ですこれらは複数の仮想ディスクを備えている仮想マシン専用です

表 3-1 仮想ディスクの除外オプション

説明除外オプション

ブートディスクを再作成する別の手段がある場合にこのオプションを検討します

仮想マシンのブートディスクはバックアップには含まれませんその他のディスクはバックアッ

プされます注 データファイルはリストアされたデータディスクで利用可能ですただしこのバックアップからリストアされる仮想マシンは起動できません

すべてのブートディスク (Allboot disks)

データディスクをバックアップする個別の保護計画がある場合にのみこのオプションを検討

してください

仮想マシンのデータディスクはバックアップに含まれませんブートディスクのみバックアップ

されます注 仮想マシンがバックアップからリストアされるときデータディスクの仮想マシンデータは失われるか不完全になる可能性があります

すべてのデータディスク (Alldata disks)

カスタム属性を使用したバックアップから除外するディスクの制御を VMware 管理者に許可する場合このオプションを使用します

属性には除外するディスクのデバイスコントローラの値をカンマで区切って指定する必要が

ありますたとえばscsi0-0ide0-0sata0-0nvme0-0 などですこの属性のデフォルト値は NB_DISK_EXCLUDE_DISK ですまたは独自の値を選択できます任意の差分バックアップ間でカスタム属性値にディスクを追加するとそれらのディスクは次のバック

アップから除外されます

VMware 管理者はVMware インターフェースを使用して除外するディスクに属性を適用する必要があります『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Web Client ガイド』または『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Client (HTML5) ガイド』を参照してください

カスタム属性に基づいてディス

クを除外する (Exclude disksbased on a custom attribute)

ディスクの仮想デバイスノードを表すディスク形式コントローラLUN を指定して特定のディスクを除外するにはこのオプションを使用します追加のディスクを指定するには[追加

(Add)]をクリックします

任意の差分バックアップ間でコントローラを追加するとそれらのディスクは次のバックアップ

から除外されます

除外する特定のディスク

(Specific disks to beexcluded)

28第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)ほとんどの環境ではスナップショットの再試行オプションのデフォルト値は適切です仮

想マシンのサイズと VMware サーバーの処理負荷に基づいてこれらの設定を調整すると役立つ場合があります

表 3-2 スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)

説明オプション

スナップショットを再試行する回数スナップショットの最大試行回

数 (Maximum number oftimes to retry a snapshot)

スナップショット操作が完了するまでの分単位の時間スナップショットが完了しない場合タ

イムアウトを強制するためにこのオプションで特定の期間を設定します後でスナップショット

を再試行するには[スナップショットを再試行するまでに待機する最長時間 (Maximumlength of time to wait before a snapshot is retried)]設定を使用します

スナップショットの完了までの最

長時間 (Maximum length oftime to complete a snapshot)

スナップショットが再試行されるまでの秒単位の待機時間スナップショットを再試行するま

でに待機する最長時間

(Maximum length of time towait before a snapshot isretried)

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除VM またはインテリジェント VM グループのサブスクライブを保護計画から解除できます資産のサブスクライブが解除されるとバックアップは実行されなくなります

メモ 保護計画から資産のサブスクライブを解除するときにWeb UI で資産に従来のポリシーが表示される可能性がありますこの状況は保護計画に資産がサブスクライブ

されておりその資産に対してバックアップが実行される場合に発生することがあります

資産は有効なバックアップイメージを持ったまま保護計画からサブスクライブ解除され

ますWeb UI には従来のポリシーが表示されますが資産を保護する有効なポリシーがない場合もあります

29第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護を解除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

3 [保護の削除 (Remove protection)][はい (Yes)]の順にクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]で資産が[保護されていません (Not protected)]と表示されます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護に使用される保護計画を表示できます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態を表示するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

[保護 (Protection)]タブは資産がサブスクライブされている計画の詳細を表示します

メモ 資産のバックアップが完了しているにもかかわらず状態が未完了と表示される場合は「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」を参照してください

3 資産が保護されていない場合[保護の追加 (Add protection)]をクリックして保護計画を選択します

p25 の 「 VM またはインテリジェント VM グループの保護」 を参照してください

30第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM のリカバリとインスタントアクセス

この章では以下の項目について説明しています

インスタントアクセス VM の作成

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

VM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについて

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

インスタントアクセス VM の作成NetBackup バックアップイメージからインスタントアクセス VM を作成できます仮想マシンは瞬時に利用可能になるためほぼゼロのリカバリ時間目標を達成できます

NetBackup は仮想マシンのスナップショットをバックアップストレージデバイスに直接マウントするためESXi ホストまたはクラスタはスナップショットを通常の仮想マシンとして扱えます

マウントされた VM のスナップショットはさまざまな目的に使用できます次に例を示します

VM からのファイルのリカバリまたは vmdk ファイルのコピー

パッチのテストなどVM でのテストの実行

4

トラブルシューティングまたはディザスタリカバリ

アプリケーションの検証

メモ このインスタントアクセス機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされますこの機能ではNetBackup バックアップイメージがメディアサーバー重複排除プール (MSDP) ストレージデバイスに格納されることが必要ですインスタントアクセスVM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

インスタントアクセス VM を作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージは各イメージのバックアップタイムスタンプ付きで各行に表示

されます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Createinstant access virtual machine)]の順にクリックします

5 リカバリの設定を確認し必要に応じて変更します

[リカバリオプション (Recovery options)]に注意してください

同じ表示名を持つ VM が宛先にある場合リカバリが始まる前にその VM を削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますプロビジョニング後に

電源をオン (Power onafter provisioning)

VM の作成後に VM の移行を開始しVM の移行の進捗を表示します

メモ NetBackup 812 ストレージサーバーの場合vMotion オプションは有効になっていても使用されません

vMotion の有効化(Enable vMotion)

32第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス VM の作成

6 [作成 (Create)]をクリックします

NetBackup ではVM バックアップイメージのスナップショットを作成しインスタントアクセスマウントポイントを作成しますイメージのスナップショットは[インスタントア

クセス仮想マシン (Instant access virtual machines)]タブに表示されますVM をESXi サーバーの他の VM と同じように使用できるようになりました

7 リストアされた VM について詳しくは[インスタントアクセス仮想マシン (Instantaccess virtual machines)]タブの下にある VM をクリックし[詳細の表示 (Viewdetails)]をクリックします

8 VM での作業が終了したらマウントされている VM のスナップショットを削除するために[削除 (Delete)]をクリックできますVM が ESXi サーバーから削除されます

メモ vMotion を有効にしている場合その処理が正常に完了した後はVM を削除するとマウントされた共有のみが削除されますこの VM は別のデータストアに移行されるためESXi サーバーで VM を引き続き利用できます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをリストアできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダを復元する (Restore files andfolders)]の順にクリックします

NetBackup はバックグラウンドでインスタントアクセスマウントポイントを作成します

33第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

5 ファイルを選択し[リストへの追加 (リストアリストに追加)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

リストアリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサイズ

が表示されます

メモ リストアリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーはシングルファイルリストアのみをサポートしているためリストア処理が失敗します

6 リストアオプションを選択します

すべてを元のディレクトリにリストア (Restore everything to the original directory)

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

すべてを異なるディレクトリにリストア (Restore everything to a different directory)

[リストア用ディレクトリ (Directory for restore)]にリストア先のパスを入力します

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合は[親フォルダのパス(Parent Folder Path)]ではなく[単一ファイルの絶対パス (Single File

Full Path)]に入力します

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]チェックボックスにチェックマークを付けるとすべてのファイルが 1 つのディレクトリにリストアされます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

34第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

7 既存のすべてのファイルを上書きするには[既存のファイルの上書き (Overwriteexisting files)]チェックボックスにチェックマークを付けます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

選択内容の概略が表示されます

8 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックしてファイルをリストアします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをダウンロードできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダのダウンロード (Download filesand folders)]の順にクリックします

35第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

5 ファイルを選択し[ダウンロードリストに追加 (Add to download list)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

ダウンロードリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサ

イズが表示されます

メモ ダウンロードリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーは単一ファイルのダウンロードのみをサポートしているためダウンロード処理が失敗します

6 ダウンロードパッケージの作成が完了したら[ダウンロード (Download)]をクリックします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項インスタントアクセス仮想マシン機能について次の点に注意します

この機能はWeb UI を使用して保護計画から作成されたバックアップコピーまたはNetBackup 管理コンソールで作成された従来のポリシーでサポートされます

この機能はNetBackup の VMware ポリシー形式のみをサポートしますWeb UIの保護計画で使用されるポリシー形式についてはバックアップ管理者にお問い合

わせください

この機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされます

この機能ではメディアサーバー重複排除プール (MSDP) メディアサーバー上の同時マウントポイントが 50 個に制限されます

デフォルトではvSphere はESXi サーバーあたりに最大で 8 つの NFS マウントを許可しますNetBackup では作成するインスタントアクセス VM それぞれにNFS

36第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

マウントが必要であることに注意してくださいNFS マウントを解除するには使用し終わったインスタントアクセス VM を削除しますESXi ホストの NFS の制限に達した場合に別のインスタントアクセス VM を作成しようとするとその試みは失敗しますESXi サーバーあたりの NFS マウントの最大数を増やすには次の VMware の記事を参照してくださいhttpskbvmwarecomsarticle2239

この機能では独立したディスクを備えた VM のバックアップをサポートしていませんVMware では永続的なディスクでも非永続的なディスクでもVM 内の独立したディスクのスナップショットをサポートしていませんその結果独立したディスクはバック

アップされません

独立したディスクと NetBackup について詳しくは次の記事を参照してくださいhttpswwwveritascomdocs000081966

この機能はバックアップから除外されたディスクを持つ VM をサポートしていませんNetBackup ポリシーの[ディスクを除外 (Exclude Disks)]タブで[除外したディスクはありません (No disks excluded)]オプションを選択する必要があります

raw デバイスマッピングモード (RDM) または永続モードのディスクがある VM はこの機能ではサポートされません

Windows のシングルファイルリストアでReFS ファイルシステムはサポートされません

インスタントアクセス仮想マシンを使用した VM 作成に使用される ESXi サーバーのバージョンはVM のバックアップイメージを含む ESXi サーバーのバージョンと同じかそれより新しい必要があります

[ダウンロード (Download)]オプションを使用した単一ファイルのダウンロードの場合NetBackup Web UI ではマスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用するのと同じ名前または IP アドレスを持つメディアサーバーにアクセスできる必要がありますp50 の 「インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー」 を参照してください

メディアサーバーのアプライアンスがサードパーティの証明書を使用する場合この

機能を使用する前にNetBackup マスターサーバーで特定の構成を作成する必要があります

詳しくは次の場所から入手可能な『NetBackup Appliance セキュリティガイド』でサードパーティの証明書に関するセクションとサードパーティの SSL 証明書の実装に関するセクションを参照してください

httpswwwveritascomdocsDOC5332

この機能では異なるボリュームパーティションディスクにある複数のファイルやフォ

ルダのリストアはサポートされません

複数のファイルまたはフォルダを Windows VM にリストアする場合はWindows 管理者アカウントのクレデンシャルを使用します

37第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

一部の ACL エントリはリストアされたファイルに含まれませんこれらのユーザーまたはグループの ACL エントリはリストアできないためですたとえばTrustedInstallersすべてのアプリケーションパッケージが該当します

インスタントアクセス機能はWindows 10 のコンパクトオペレーティングシステムをサポートしていませんオペレーティングシステムが圧縮されているかどうかを確認する

にはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosquery を実行します圧縮を無効にするにはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosnever を実行しますこれによってVM のバックアップにインスタントアクセス機能を使用できます

ファイルとフォルダをリストアするにはターゲット VM がスリープまたは休止モードではなく通常の状態である必要があります

5-minutes-alive-session のしきい値はアプライアンスの Web サーバー NGINXで定義されますダウンロード用に選択されたファイルとフォルダはこのしきい値内

で圧縮されダウンロードされる必要があります

インスタントアクセス仮想マシンを作成するには仮想マシンが作成される VMwareデータセンターへの読み取りおよび書き込みアクセスが必要です

複数のコピーが存在するバックアップイメージがありそれらのコピーはすべてインス

タントアクセス機能を備えていますレプリケーション中にインスタントアクセス機能を

保持するにはレプリケーションに最初のコピーのみを選択する必要がありますたと

えばイメージ 1 というバックアップイメージがありコピー Aコピー Bコピー Cコピー D の 4 つのコピーが存在するとしますレプリケーションでインスタントアクセス機能を保持するにはコピー A のみを使用する必要があります

VM のリカバリバックアップされたときに VM が存在していた元の場所または別の場所に VM をリカバリできますバックアップイメージのデフォルトのコピーからのリカバリに加え別のコピーが

ある場合はそのコピーからもリカバリできますデフォルトのコピーはプライマリコピーとも

呼ばれます

VM をリカバリするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックします左側のカレンダービューでバックアップが発生した日付を選択します

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

38第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

4 リカバリするイメージについて次のいずれかのイメージリカバリオプションを選択し

ます

リカバリ (Recover)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが 1 つだけある場合に表示されます

デフォルトのコピーからリカバリ (Recover from default copy)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが複数ある場合に表示されます

nn 個のコピー (nn copies)バックアップイメージのデフォルトのコピーまたは別のコピーからリカバリします

NetBackup では同じバックアップイメージのコピーを最大 10 個まで保持できますこのオプションを選択すると利用可能なすべてのコピーが表示されます

それぞれのコピーについて[ストレージ名 (Storage name)][ストレージサーバー (Storage Server)][ストレージサーバー形式 (Storage server type)]が表示されますリカバリするコピーに対応する[リカバリ (Recover)]をクリックします

5 バックアップイメージをリカバリする場所を選択します

[元の場所 (Original location)] バックアップイメージを元の場所にリカバリします

[代替の場所 (Alternate location)] バックアップイメージを代替の場所にリカバリします

[インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Create instant access virtualmachine)] バックアップイメージを新しいインスタントアクセス仮想マシンにリカバリしますこのオプションはバックアップイメージにインスタントアクセス機能が

ある場合にのみ利用可能ですp31 の 「インスタントアクセス VM の作成」 を参照してください

[ファイルとフォルダのダウンロード (Download files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードしますこのオプションは

バックアップイメージにインスタントアクセス機能がある場合にのみ利用可能で

すp35 の 「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード」を参照してください

[ファイルとフォルダをリストアする (Restore files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアしますバックアップイメージにインス

タントアクセス機能がある場合にのみこのオプションを利用可能です「p33 の「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア」 を参照してください 」を参照してください

6 [リストア先 (Restore to)]の値を確認します

39第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

デフォルト値は VM のバックアップイメージから取得されます代替の場所にリストアする場合[新しい表示名 (New display name)]に _copy が追加されます

バックアップイメージを元の場所にリカバリする場合デフォルト値を変更できま

せん

代替の場所にリカバリする場合必要に応じてリストア先の値を変更します続

いて[次へ (Next)]をクリックしますESXi サーバーまたはクラスタを変更できない場合に詳細を確認できます

p53 の 「リカバリ先を変更したときに発生したエラー」 を参照してください

7 [リカバリオプション (Recover option)]の値を確認または変更します

リカバリオプションについて詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

宛先に同じ名前の VM が存在する場合に既存の VM を削除しますそのような VM はリカバリの開始前に削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

メモ このオプションを使用するには[資産の上書き (OverwriteAsset)]権限が必要ですこの権限が必要な場合はセキュリティ管理者にお問い合わせください

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますリカバリ後に電源をオ

ンにする (Power onafter recovery)

リカバリの実行に使用するホストを示しますデフォルトではリカバ

リホストはバックアップを実行するホストです

リカバリホスト

(Recovery host)

8 [詳細設定 (Advanced Settings)]の値を確認または変更します

詳細設定について詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

詳細設定

元の BIOS UUID の代わりに新しい BIOS UUID で VM をリストアします

新しい BIOS UUID の作成 (Create a newBIOS UUID)

元のインスタンス UUID の代わりに新しいインスタンス UUID でVM をリストアします

新しいインスタンス

UUID の作成 (Createa new instanceUUID)

40第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

たとえばこのオプションはVM がバックアップされた時にマウントされた ISO ファイルをリストアせずに VM をリストアします

このオプションが無効になっているとDVD ドライブCD-ROM ドライブシリアルポートパラレルポートなどのデバイスの補助情報が

利用できなくなった場合にリカバリが失敗する場合があります

デバイスの補助情報を

削除 (Removebacking informationfor devices)

NIC カードを VM から削除しますネットワークアクセスではリストア済みの VM にはネットワーク構成が必要であることに注意してください

このオプションは次の場合に有効にします

バックアップの作成後に宛先の仮想マシンのネットワーク接続が

変更されている場合

元の仮想マシンがまだ存在しVM の重複によって競合が発生する場合

元のネットワーク構成

を削除 (Removeoriginal networkconfiguration)

元のハードウェアバージョン (4 など) で VM をリストアしますターゲット ESXi サーバーがデフォルトで異なるハードウェアバージョン(78 など) を使用している場合でも元のバージョンが保持されますターゲット ESXi サーバーが仮想マシンのハードウェアバージョンをサポートしていない場合はリストアに失敗する可能性がありま

このオプションが無効の場合リストアされた仮想マシンは ESXi サーバーによって使われるデフォルトのハードウェアバージョンに変換さ

れます

ハードウェアの元の

バージョンを保持する

(Retain originalhardware version)

リストアされる仮想ディスクのフォーマット

元のプロビジョニングで VM の仮想ディスクをリストアします元のプロビジョニング

(Originalprovisioning)

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成します仮想ディスク

容量はディスクが作成されるときに割り当て済みですこのオプショ

ンは入力されたブロックをリストアしますがオンデマンドで空いてい

るブロックをゼロで初期化します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware は Lazy-Zeroedディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thickprovisioning Eager Zeroed)]に自動的に変換します

Lazy Zero をシックプロビジョニング (Thickprovisioning lazyzeroed)

41第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックをリストアしただちに空のブロックをゼロで初期化し

ます (Eager Zeroed)このオプションを使用すると仮想ディスクの作成により時間がかかることがありますただしリストアが SAN で起きた場合Eager Zeroed 機能により vCenter サーバーとのネットワーク通信が減少することによってリストアが高速化されることがあります

Eager Zeroed をシックプロビジョニング

(Thick provisioningeager zeroed)

シン形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックはリストアしますが空いているブロックを初期化した

りコミットしたりはしませんシンプロビジョニングは vmdk ファイルの動的拡張を介してディスク領域を節約しますvmdk ファイルは仮想マシンのデータが必要とする領域より大きくなりません仮想ディスク

のサイズは必要に応じて自動的に増加します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware はシンディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning EagerZeroed)]に自動的に変換します

シンプロビジョニング

トランスポートモード (Transport mode)

バックアップが実行されたときと同じトランスポートモードを使用しま

バックアップに使用す

るトランスポートモード

を使用する (Usetransport mode usedfor backup)

42第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

SANファイバーチャネル (SAN) または iSCSI を介した暗号化されていない転送の場合に指定します

メモ このモードは VMware 仮想ボリューム (VVol) を使用する仮想マシンではサポートされません

HotADD仮想マシンで VMware バックアップホストを実行できますHotAdd トランスポートモードについて詳しくは『NetBackup forVMware 管理者ガイド』を参照してください

メモ VVols を使用する仮想マシンの場合仮想マシンとバックアップホスト(hotadd)の仮想マシンは同じ VVol データストアに存在する必要があります

このトランスポートモードの手順とバックアップホストの VMware仮想マシンへのインストール手順に関してはVMware のマニュアルを参照してください

LANネットワークを介して仮想ディスクのデータを転送します

NBDNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化されていない転送の

場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャ

ネルを介した転送よりも低速です

NBDSSLNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化転送 (SSL) の場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャネル

を介した転送よりも低速です

選択したトランスポート

モードを次の順序で試

行してください(Trythe selectedtransport modes inthe following order)

9 [リカバリ前チェック (Pre-recovery check)]をクリックします

NetBackup でクレデンシャルが検証されパスと接続が適切かどうかが確認されますさらにデータストアやデータストアクラスタに利用可能な容量があるかどうかな

どその他の要件についても確認されますリカバリ前チェックについて詳しくは

『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

10 エラーが見つかった場合は解決します

エラーは無視できますただしその場合はリカバリが失敗する場合があります

11 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします

ジョブの進捗を監視するには[リストアアクティビティ (Restore activity)]タブをクリックします特定のジョブを選択するとその詳細が表示されます

リカバリの状態コードについて詳しくはNetBackup 管理者に問い合わせるか『NetBackup 状態コードリファレンスガイド』を参照してください

43第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについてVeritas はNetBackup 82 以降で VMware エージェントレスリストアを導入していますエージェントレスリストアを使用するとNetBackup クライアントがインストールされていない仮想マシンに個々のファイルとフォルダをリストアできますVxUpdate を使用してNetBackup で仮想マシンにリカバリツールを配備しファイルやフォルダをリストアして必要なクリーンアップを実行できますファイルをリカバリするターゲット仮想マシンに

NetBackup が接続する必要はありませんすべてのリカバリが VMware vSphereManagement API を使用して ESX Server 経由で処理されます

エージェントレスリストア処理の概要

1 NetBackup マスターサーバーで NetBackup Web UI または Agentless RecoveryAPI から入力を受け取りますこの入力にはリストアするファイルとフォルダに加えターゲット仮想マシンの VMware 認証クレデンシャルが含まれますこれらのクレデンシャルには管理者またはスーパーユーザーの権限が必要です

2 要求されたデータがマスターサーバーからリストアホストに送信されます

3 リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリストアホストにあるかどうかが確認されます必要なパッケージがない場合リストアホストは VxUpdateを使用してマスターサーバーからパッケージをダウンロードします

4 リストアホストはvSphere Management API を使用して仮想マシンにリカバリツールをプッシュします

5 ユーザーが選択したファイルとフォルダを含むデータストリームが一時仮想マシンに

関連付けられている vmdk でステージングされますVeritas がエージェントレスリストア用の一時仮想マシンを作成します

6 NetBackup によって一時仮想マシンに作成された vmdk がターゲット仮想マシンに接続されます

7 リカバリツールが起動されファイルとフォルダがリカバリされます

8 NetBackup で必要なクリーンアップが実行されます処理の一環で作成された一時的なファイルとオブジェクトがすべて削除されます削除されるオブジェクトには

リカバリツール一時仮想マシンステージング vmdk があります

9 これでジョブは完了です

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

前提条件 仮想マシンのエージェントレスリカバリを実行するすべてのプラットフォーム用の

VxUpdate パッケージを用意する必要があります

44第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアについて

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 16: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

VMware サーバーを削除するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が表示されます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが最後にいつ検出されたかも確認できます

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にある処理メニューで[削除 (Delete)]を選択します

メモ VMware サーバーを削除するとそのサーバーに関連付けられているすべての仮想マシンの保護が行われなくなります既存のバックアップイメージのリカバリは

引き続き可能ですがこのサーバーへの VM のバックアップは失敗します

4 VMware サーバーを削除してもよいことを確認したら[削除 (Delete)]をクリックします

インテリジェント VM グループの作成クエリーと呼ばれるフィルタのセットに基づいてインテリジェント VM グループを作成できますNetBackup はクエリーに基づいて自動的に仮想マシンを選択しそれらをグループに追加しますその後グループに保護を適用できますインテリジェントグルー

プではVM 環境内の変更が自動的に反映されるためグループ内の VM のリストを手動で修正する必要がないことに注意してください

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

インテリジェント VM グループを作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [インテリジェント VM グループ (Intelligent VM groups)]タブ[追加 (Add)]の順にクリックします

3 グループの名前と説明を入力します

4 適切な VMware サーバーを選択します

5 次のいずれかを実行します

[すべての VM を含める (Include all VMs)]を選択しますこのオプションではデフォルトクエリーを使用して保護計画の実行時に vCenterまたは ESXi に現在あるすべての VM をバックアップ対象として選択します

16第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

特定の条件を満たす VM のみを選択するには独自のクエリーを作成するために[条件の追加 (Add condition)]をクリックします

6 条件を追加するにはドロップダウンを使用してキーワードとオペレータを選択して

値を入力します

この手順の後にオプションについて説明します「インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション」

以下がクエリーの例です

この例のクエリーは表示名に prod が含まれるすべての VM をグループに追加します

クエリーの効果を変更するには[+ 条件 (Condition)]をクリックし[AND]または[OR]をクリックしたらキーワードオペレータおよび条件の値を選択します次に例を示します

この例ではAND を使用してクエリーの範囲を絞り込みます表示名に prod が含まれeng という名前のタグを持つ VM のみが選択されますVM の表示名に prodが含まれずeng という名前のタグがない場合その VM はグループに追加されません

クエリーの範囲を広げるには[OR]を使用します

17第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

この例では[OR]が設定されているためクエリーでグループに次のものが追加されます

表示名に prod が含まれる VM (タグに関係なく)

eng という名前のタグを持つ VM (表示名に関係なく)

必要に応じて条件にサブクエリーを追加することもできます[+ サブクエリー (+Sub-query)]をクリックし[AND]または[OR]をクリックしてからサブクエリーの条件のキーワードオペレータ値を選択します次に例を示します

この例ではサブクエリーを使用してクエリーの範囲をさらに絞り込みます表示名

に prod を含みeng という名前のタグを持つ VM のうちclust で始まるクラスタに含まれている VM のみが選択されます

18第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

7 クエリーをテストするには[プレビュー (Preview)]をクリックします

メモ クエリーベースの選択処理は動的です仮想環境の変更は保護計画の実行時にクエリーが選択する仮想マシンに影響する可能性がありますその結果保護

計画が後で実行された時にクエリーが選択する VM がプレビューに現在表示されているものと同一でなくなる可能性があります

メモ VMware サーバーの VM の検出がVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションに設定された間隔に従って実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)クエリーが選択できる状態になるにはWeb UI が各サーバー上の VM を検出する必要がありますVMware サーバーが Web UI に最近追加された場合その VMは検出されない可能性がありますこのオプションについて詳しくは次の情報を参

照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVALオプション」 を参照してください

VM をすぐに検出する方法については次の情報を参照してください

p22 の 「VMware サーバーの資産の手動での検出」 を参照してください

8 グループを保護計画に追加せずに保存するには[追加 (Add)]をクリックします

保存して保護計画に追加するには[追加と保護 (Add and protect)]をクリックして計画を選択し[保護する (Protect)]をクリックします

メモ [プレビュー (Preview)]をクリックするかグループを保存した場合グループのVM を選択するときにクエリーオプションでは大文字小文字が区別されます[仮想マシン (Virtual machine)]でグループに選択されていない VM をクリックすると[仮想マシングループのメンバー (Member of virtual machine groups)]フィールドは none になります

ただし保護計画にグループを追加したときに保護計画のバックアップが実行され

ると一部のクエリーオプションは大文字と小文字が区別されないものとして扱わ

れますその結果同じ VM がグループに含められてバックアップされる場合があります

各オプションの大文字小文字関連の動作は「「インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション」」を参照してください

19第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション表 2-1 クエリーキーワード

説明キーワード

VM が存在するクラスタ (ESXi サーバーのグループ) の名前

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

クラスタ

データセンターの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

datacenter

データストアの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

datastore

VM の表示名

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

displayName

ESXi サーバーの名前ESXi ホスト名は vCenter Server で定義された名前と一致する必要があります

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

host

VM のタグの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

tag

vSphere Client の VM の DNS 名

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

dnsName

IP アドレスの逆引きから導かれる VM 名

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

hostName

VM のインスタンス UUID

例 501b13c3-52de-9a06-cd9a-ecb23aa975d1

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

instanceUuid

表 2-2 クエリー演算子

説明演算子

文字列の先頭に値が出現する場合に一致します

たとえば入力した値が「box」の場合このオプションは文字列「box_car」と一致しますが「flatbox」とは一致しません

文字列の先頭

(Starts with)

20第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

説明演算子

文字列の末尾に値が出現する場合に一致します

たとえば入力した値が「dev」の場合このオプションは文字列「01dev」と一致しますが「01dev99」または「devOP」とは一致しません

文字列の末尾

(Ends with)

入力した値が文字列のどこにある場合でも一致します

たとえば入力した値が「dev」の場合このオプションは「01dev」「01dev99」「devOP」「development_machine」などの文字列と一致します

次の値を含む

(Contains)

入力した値にのみ一致します

たとえば入力した値が「VMTest27」の場合このオプションは「VMtest27」(大文字小文字が同じ) とは一致しますが「vmtest27」「vmTEST27」または「VMtest28」とは一致しません

=

入力した値と等しくない任意の値と一致します =

インテリジェント VM グループの削除インテリジェント VM グループを削除するには次の手順を使用します

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

インテリジェント VM グループを削除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [インテリジェント VM グループ (Intelligent VM groups)]タブでグループを見つけます

3 グループが保護されていない場合はグループを選択して[削除 (Delete)]をクリックします

4 グループが保護されている場合はグループをクリックしてスクロールダウンし鍵の

記号をクリックして[サブスクライブ解除 (Unsubscribe)]をクリックします

5 [削除]をクリックします

VMware アクセスホストの追加この機能はNetBackup 管理コンソールまたは NetBackup API でのみサポートされます詳しくは『NetBackup 管理者ガイド Vol 1』または SORT の NetBackup API ドキュメントを参照してください

21第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの削除

VMware アクセスホストの削除この機能はNetBackup 管理コンソールまたは NetBackup API でのみサポートされます詳しくは『NetBackup 管理者ガイド Vol 1』または SORT の NetBackup API ドキュメントを参照してください

VMware サーバーの資産の手動での検出ここでは最近追加された資産を表示して保護できるようにVMware サーバーの資産を手動で検出する手順を示します

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenterまたは ESXi サーバーの VM とその他のオブジェクトの自動検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出はVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)このオプションについて詳しくは次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

VMware サーバーの資産を手動で検出するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が表示されます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが最後にいつ検出されたかも確認できます

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にある処理メニューで[検出 (Discover)]を選択します

VMware サーバーのクレデンシャルが無効な場合検出操作に失敗することがありますクレデンシャルを検証および更新する方法については次の情報を参照して

ください

p14 の 「VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新」 を参照してください

VM およびインテリジェント VM グループの保護状態について詳しくは次の情報を参照してください

p30 の 「VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示」 を参照してください

22第 2 章 VMware サーバーの管理VMware アクセスホストの削除

p49 の 「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」 を参照してください

NetBackup サーバーのVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

このオプションはNetBackup が仮想マシンを検出して NetBackup Web UI に表示するためにvCenter Server をスキャンする頻度を制御します

NetBackup による自動検出は最初に前回検出に成功したホストで試行されますそのホストで自動検出に失敗すると次の順序で他のホストで再試行されます

NetBackup マスターサーバー

アクセスホストクライアントプロキシサーバー

メディアサーバー

表 2-3 VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL 情報

説明使用方法

NetBackup マスターサーバー上使用する場所

オプションを表示追加変更するにはnbgetconfig コマンドと nbsetconfig コマンドを使用します

メモ これらのコマンドではNetBackup マスターサーバーの管理者権限が必要です詳しくはNetBackup 管理者にお問い合わせください

このオプションはNetBackup 構成 API でも表示追加変更できます詳しくはSORTの NetBackup API ドキュメントを参照してください

デフォルトは 8 時間です最小値は 5 分で最大値は 1 年です0 に設定すると自動検出がすべての VMware サーバーに対して無効になります

次の形式を使用します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = number of seconds

次に例を示します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = 100000

このエントリは設定ファイルで一度のみ表示されます

メモ このオプションを変更した後NetBackup サービスを停止して再起動しますVM の検出の場合NetBackup Discovery Framework サービスが実行中である必要があります

使用方法

23第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

説明使用方法

NetBackup 管理コンソールまたは Web UI に相当する機能は存在しません管理コンソールの同等のプロパ

ティ

24第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

VM の保護この章では以下の項目について説明しています

VM またはインテリジェント VM グループの保護

資産のカスタム保護の設定

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護次の手順を使用して資産 (VM またはインテリジェント VM グループ) を保護計画にサブスクライブします保護計画に資産をサブスクライブするときに定義済みのバックアッ

プ設定を資産に割り当てますオンデマンド (手動) バックアップを実行するにはNetBackup 管理コンソールへのアクセスが必要ですサポートが必要な場合NetBackup管理者までお問い合わせください

次の要件に注意してください

NetBackup セキュリティ管理者が割り当てた適切な役割ベースのアクセス制御 (RBAC)を使用したVM へのアクセス権が必要です

バックアップ管理者が (RBAC を使用して) アクセス権を付与した保護計画に対するアクセス権が必要です

マスターサーバー上で適切なサービスが実行されておりWeb UI がアクセス可能である必要があります

サポートが必要な場合はバックアップ管理者にお問い合わせください

3

VM または VM グループを保護するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machine)]タブまたは[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]タブでVM または VM グループにチェックマークを付けて[保護の追加 (Add protection)]をクリックします

3 次の保護オプションから選択します

保護計画にサブスクライブする (Subscribe to a protection plan)選択した計画でこの設定を使用するにはこのオプションを選択します計画に

対する変更は自動的に継承されます

カスタム保護 (Custom protection)選択した計画をカスタマイズするにはこのオプションを選択しますすべての計

画と設定をカスタマイズできる訳ではありません選択した計画に対する変更は

選択した資産または資産グループには適用されません

4 保護計画を選択します

VMware 管理者の場合RBAC のアクセス権によって表示される保護計画が決まります利用可能な保護計画のオプションの説明は『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』を参照してください

5 選択した計画に VM または VM グループをサブスクライブするには[保護する(Protect)]をクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]に選択の結果が表示されます

資産のカスタム保護の設定計画のカスタマイズが許可されている場合作業負荷管理者は[カスタム保護 (Customprotection)]保護方式を選択できますこのユーザーは作業負荷の種類に応じてスケジュールストレージ資産のその他のオプションを変更できます資産ではそれぞれ

独自の保護が維持されています保護計画に今後変更を加えても資産には適用されま

せん

保護設定について詳しくは以下を参照してください

『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』

カスタム保護オプション

カスタム保護を使用してユーザーは次のオプションを調整できます

26第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

ユーザーはスケジュールを追加編集または削除できますスケジュール形式スケジュー

ルを実行する頻度このカスタム保護のバックアップを保持する期間を選択できます利用

可能なオプションは資産の作業負荷の種類によって異なります

スケジュールと保持 (Schedulesand retention)

ユーザーはカスタム保護に使用するストレージを選択できますストレージ (Storage)

仮想マシンに代わってバックアップを実行するホスト[Automatic (自動)]を選択するとストレージユニットに基づいてNetBackup にメディアサーバーを選択させることができますまたはユーザーがリストから別のホストを選択できますこれらのホストは環境内のその他の

メディアサーバーかアクセスホストとして構成されているホストです

バックアップに使用するサー

バーまたはホスト (Server orhost to use for backups)

追加のカスタム保護オプション

説明オプション

NetBackup が仮想マシンバックアップの新しいスナップショットを作成する前にスナップショットが見つかったときに NetBackup が適用する処理を指定しますたとえばいずれかのスナップショットが存在する場合バックアップの停止を選択できますスナップショットが自

動的に削除されなければ最終的に仮想マシンのパフォーマンスが低下することがあります

削除されていないスナップショットが存在するとディスク容量不足によりリストアに失敗する

場合があります

スナップショットが存在する場合

は次の処理を実行します(If asnapshot exists perform thefollowing action)

バックアップから除外する仮想ディスクを指定します

p28 の 「バックアップからのディスクの除外」 を参照してください

選択した仮想ディスクをバック

アップから除外 (Excludeselected virtual disks frombackups)

このオプションは仮想マシンの完全バックアップからのアプリケーションデータのリストアを

ユーザーに許可します

Microsoft Exchange Server または Microsoft SharePoint Server の NetBackup 82 アプリケーションデータはNetBackup バックアップアーカイブおよびリストアのインターフェースでリストアする必要がありますMicrosoft SQL Server のデータはNetBackup MS SQLクライアントを使用してリストアする必要があります詳しくはNetBackup データベースエージェントのマニュアルを参照してください

仮想マシンバックアップからの

アプリケーションデータのリスト

アを許可する (Allow therestore of application datafrom virtual machine backups)

デフォルトで仮想マシンの IO は NetBackup がスナップショットを作成する前に静止しますほとんどの場合このデフォルトを使用する必要がありますファイルのアクティビティを

静止しないとスナップショットのデータの一貫性は保証されません静止を無効にすると

一貫性を保つためバックアップデータを分析する必要があります

仮想マシンの静止を有効にす

る (Enable virtual machinequiesce)

バックアップに使用するトランスポートモードまたはデータストアからデータを読み取る方法を

指定しますトランスポートモードについて詳しくは仮想化環境のベンダーのマニュアルを

参照してください

トランスポートモード (Transportmode)

27第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

p29 の 「スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)」 を参照してください

スナップショットの再試行オプ

ション (Snapshot retry options)

バックアップからのディスクの除外仮想ディスクの除外オプションはバックアップのサイズを減らすことができますが使用に

は注意が必要ですこれらは複数の仮想ディスクを備えている仮想マシン専用です

表 3-1 仮想ディスクの除外オプション

説明除外オプション

ブートディスクを再作成する別の手段がある場合にこのオプションを検討します

仮想マシンのブートディスクはバックアップには含まれませんその他のディスクはバックアッ

プされます注 データファイルはリストアされたデータディスクで利用可能ですただしこのバックアップからリストアされる仮想マシンは起動できません

すべてのブートディスク (Allboot disks)

データディスクをバックアップする個別の保護計画がある場合にのみこのオプションを検討

してください

仮想マシンのデータディスクはバックアップに含まれませんブートディスクのみバックアップ

されます注 仮想マシンがバックアップからリストアされるときデータディスクの仮想マシンデータは失われるか不完全になる可能性があります

すべてのデータディスク (Alldata disks)

カスタム属性を使用したバックアップから除外するディスクの制御を VMware 管理者に許可する場合このオプションを使用します

属性には除外するディスクのデバイスコントローラの値をカンマで区切って指定する必要が

ありますたとえばscsi0-0ide0-0sata0-0nvme0-0 などですこの属性のデフォルト値は NB_DISK_EXCLUDE_DISK ですまたは独自の値を選択できます任意の差分バックアップ間でカスタム属性値にディスクを追加するとそれらのディスクは次のバック

アップから除外されます

VMware 管理者はVMware インターフェースを使用して除外するディスクに属性を適用する必要があります『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Web Client ガイド』または『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Client (HTML5) ガイド』を参照してください

カスタム属性に基づいてディス

クを除外する (Exclude disksbased on a custom attribute)

ディスクの仮想デバイスノードを表すディスク形式コントローラLUN を指定して特定のディスクを除外するにはこのオプションを使用します追加のディスクを指定するには[追加

(Add)]をクリックします

任意の差分バックアップ間でコントローラを追加するとそれらのディスクは次のバックアップ

から除外されます

除外する特定のディスク

(Specific disks to beexcluded)

28第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)ほとんどの環境ではスナップショットの再試行オプションのデフォルト値は適切です仮

想マシンのサイズと VMware サーバーの処理負荷に基づいてこれらの設定を調整すると役立つ場合があります

表 3-2 スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)

説明オプション

スナップショットを再試行する回数スナップショットの最大試行回

数 (Maximum number oftimes to retry a snapshot)

スナップショット操作が完了するまでの分単位の時間スナップショットが完了しない場合タ

イムアウトを強制するためにこのオプションで特定の期間を設定します後でスナップショット

を再試行するには[スナップショットを再試行するまでに待機する最長時間 (Maximumlength of time to wait before a snapshot is retried)]設定を使用します

スナップショットの完了までの最

長時間 (Maximum length oftime to complete a snapshot)

スナップショットが再試行されるまでの秒単位の待機時間スナップショットを再試行するま

でに待機する最長時間

(Maximum length of time towait before a snapshot isretried)

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除VM またはインテリジェント VM グループのサブスクライブを保護計画から解除できます資産のサブスクライブが解除されるとバックアップは実行されなくなります

メモ 保護計画から資産のサブスクライブを解除するときにWeb UI で資産に従来のポリシーが表示される可能性がありますこの状況は保護計画に資産がサブスクライブ

されておりその資産に対してバックアップが実行される場合に発生することがあります

資産は有効なバックアップイメージを持ったまま保護計画からサブスクライブ解除され

ますWeb UI には従来のポリシーが表示されますが資産を保護する有効なポリシーがない場合もあります

29第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護を解除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

3 [保護の削除 (Remove protection)][はい (Yes)]の順にクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]で資産が[保護されていません (Not protected)]と表示されます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護に使用される保護計画を表示できます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態を表示するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

[保護 (Protection)]タブは資産がサブスクライブされている計画の詳細を表示します

メモ 資産のバックアップが完了しているにもかかわらず状態が未完了と表示される場合は「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」を参照してください

3 資産が保護されていない場合[保護の追加 (Add protection)]をクリックして保護計画を選択します

p25 の 「 VM またはインテリジェント VM グループの保護」 を参照してください

30第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM のリカバリとインスタントアクセス

この章では以下の項目について説明しています

インスタントアクセス VM の作成

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

VM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについて

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

インスタントアクセス VM の作成NetBackup バックアップイメージからインスタントアクセス VM を作成できます仮想マシンは瞬時に利用可能になるためほぼゼロのリカバリ時間目標を達成できます

NetBackup は仮想マシンのスナップショットをバックアップストレージデバイスに直接マウントするためESXi ホストまたはクラスタはスナップショットを通常の仮想マシンとして扱えます

マウントされた VM のスナップショットはさまざまな目的に使用できます次に例を示します

VM からのファイルのリカバリまたは vmdk ファイルのコピー

パッチのテストなどVM でのテストの実行

4

トラブルシューティングまたはディザスタリカバリ

アプリケーションの検証

メモ このインスタントアクセス機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされますこの機能ではNetBackup バックアップイメージがメディアサーバー重複排除プール (MSDP) ストレージデバイスに格納されることが必要ですインスタントアクセスVM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

インスタントアクセス VM を作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージは各イメージのバックアップタイムスタンプ付きで各行に表示

されます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Createinstant access virtual machine)]の順にクリックします

5 リカバリの設定を確認し必要に応じて変更します

[リカバリオプション (Recovery options)]に注意してください

同じ表示名を持つ VM が宛先にある場合リカバリが始まる前にその VM を削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますプロビジョニング後に

電源をオン (Power onafter provisioning)

VM の作成後に VM の移行を開始しVM の移行の進捗を表示します

メモ NetBackup 812 ストレージサーバーの場合vMotion オプションは有効になっていても使用されません

vMotion の有効化(Enable vMotion)

32第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス VM の作成

6 [作成 (Create)]をクリックします

NetBackup ではVM バックアップイメージのスナップショットを作成しインスタントアクセスマウントポイントを作成しますイメージのスナップショットは[インスタントア

クセス仮想マシン (Instant access virtual machines)]タブに表示されますVM をESXi サーバーの他の VM と同じように使用できるようになりました

7 リストアされた VM について詳しくは[インスタントアクセス仮想マシン (Instantaccess virtual machines)]タブの下にある VM をクリックし[詳細の表示 (Viewdetails)]をクリックします

8 VM での作業が終了したらマウントされている VM のスナップショットを削除するために[削除 (Delete)]をクリックできますVM が ESXi サーバーから削除されます

メモ vMotion を有効にしている場合その処理が正常に完了した後はVM を削除するとマウントされた共有のみが削除されますこの VM は別のデータストアに移行されるためESXi サーバーで VM を引き続き利用できます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをリストアできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダを復元する (Restore files andfolders)]の順にクリックします

NetBackup はバックグラウンドでインスタントアクセスマウントポイントを作成します

33第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

5 ファイルを選択し[リストへの追加 (リストアリストに追加)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

リストアリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサイズ

が表示されます

メモ リストアリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーはシングルファイルリストアのみをサポートしているためリストア処理が失敗します

6 リストアオプションを選択します

すべてを元のディレクトリにリストア (Restore everything to the original directory)

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

すべてを異なるディレクトリにリストア (Restore everything to a different directory)

[リストア用ディレクトリ (Directory for restore)]にリストア先のパスを入力します

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合は[親フォルダのパス(Parent Folder Path)]ではなく[単一ファイルの絶対パス (Single File

Full Path)]に入力します

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]チェックボックスにチェックマークを付けるとすべてのファイルが 1 つのディレクトリにリストアされます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

34第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

7 既存のすべてのファイルを上書きするには[既存のファイルの上書き (Overwriteexisting files)]チェックボックスにチェックマークを付けます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

選択内容の概略が表示されます

8 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックしてファイルをリストアします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをダウンロードできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダのダウンロード (Download filesand folders)]の順にクリックします

35第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

5 ファイルを選択し[ダウンロードリストに追加 (Add to download list)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

ダウンロードリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサ

イズが表示されます

メモ ダウンロードリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーは単一ファイルのダウンロードのみをサポートしているためダウンロード処理が失敗します

6 ダウンロードパッケージの作成が完了したら[ダウンロード (Download)]をクリックします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項インスタントアクセス仮想マシン機能について次の点に注意します

この機能はWeb UI を使用して保護計画から作成されたバックアップコピーまたはNetBackup 管理コンソールで作成された従来のポリシーでサポートされます

この機能はNetBackup の VMware ポリシー形式のみをサポートしますWeb UIの保護計画で使用されるポリシー形式についてはバックアップ管理者にお問い合

わせください

この機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされます

この機能ではメディアサーバー重複排除プール (MSDP) メディアサーバー上の同時マウントポイントが 50 個に制限されます

デフォルトではvSphere はESXi サーバーあたりに最大で 8 つの NFS マウントを許可しますNetBackup では作成するインスタントアクセス VM それぞれにNFS

36第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

マウントが必要であることに注意してくださいNFS マウントを解除するには使用し終わったインスタントアクセス VM を削除しますESXi ホストの NFS の制限に達した場合に別のインスタントアクセス VM を作成しようとするとその試みは失敗しますESXi サーバーあたりの NFS マウントの最大数を増やすには次の VMware の記事を参照してくださいhttpskbvmwarecomsarticle2239

この機能では独立したディスクを備えた VM のバックアップをサポートしていませんVMware では永続的なディスクでも非永続的なディスクでもVM 内の独立したディスクのスナップショットをサポートしていませんその結果独立したディスクはバック

アップされません

独立したディスクと NetBackup について詳しくは次の記事を参照してくださいhttpswwwveritascomdocs000081966

この機能はバックアップから除外されたディスクを持つ VM をサポートしていませんNetBackup ポリシーの[ディスクを除外 (Exclude Disks)]タブで[除外したディスクはありません (No disks excluded)]オプションを選択する必要があります

raw デバイスマッピングモード (RDM) または永続モードのディスクがある VM はこの機能ではサポートされません

Windows のシングルファイルリストアでReFS ファイルシステムはサポートされません

インスタントアクセス仮想マシンを使用した VM 作成に使用される ESXi サーバーのバージョンはVM のバックアップイメージを含む ESXi サーバーのバージョンと同じかそれより新しい必要があります

[ダウンロード (Download)]オプションを使用した単一ファイルのダウンロードの場合NetBackup Web UI ではマスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用するのと同じ名前または IP アドレスを持つメディアサーバーにアクセスできる必要がありますp50 の 「インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー」 を参照してください

メディアサーバーのアプライアンスがサードパーティの証明書を使用する場合この

機能を使用する前にNetBackup マスターサーバーで特定の構成を作成する必要があります

詳しくは次の場所から入手可能な『NetBackup Appliance セキュリティガイド』でサードパーティの証明書に関するセクションとサードパーティの SSL 証明書の実装に関するセクションを参照してください

httpswwwveritascomdocsDOC5332

この機能では異なるボリュームパーティションディスクにある複数のファイルやフォ

ルダのリストアはサポートされません

複数のファイルまたはフォルダを Windows VM にリストアする場合はWindows 管理者アカウントのクレデンシャルを使用します

37第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

一部の ACL エントリはリストアされたファイルに含まれませんこれらのユーザーまたはグループの ACL エントリはリストアできないためですたとえばTrustedInstallersすべてのアプリケーションパッケージが該当します

インスタントアクセス機能はWindows 10 のコンパクトオペレーティングシステムをサポートしていませんオペレーティングシステムが圧縮されているかどうかを確認する

にはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosquery を実行します圧縮を無効にするにはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosnever を実行しますこれによってVM のバックアップにインスタントアクセス機能を使用できます

ファイルとフォルダをリストアするにはターゲット VM がスリープまたは休止モードではなく通常の状態である必要があります

5-minutes-alive-session のしきい値はアプライアンスの Web サーバー NGINXで定義されますダウンロード用に選択されたファイルとフォルダはこのしきい値内

で圧縮されダウンロードされる必要があります

インスタントアクセス仮想マシンを作成するには仮想マシンが作成される VMwareデータセンターへの読み取りおよび書き込みアクセスが必要です

複数のコピーが存在するバックアップイメージがありそれらのコピーはすべてインス

タントアクセス機能を備えていますレプリケーション中にインスタントアクセス機能を

保持するにはレプリケーションに最初のコピーのみを選択する必要がありますたと

えばイメージ 1 というバックアップイメージがありコピー Aコピー Bコピー Cコピー D の 4 つのコピーが存在するとしますレプリケーションでインスタントアクセス機能を保持するにはコピー A のみを使用する必要があります

VM のリカバリバックアップされたときに VM が存在していた元の場所または別の場所に VM をリカバリできますバックアップイメージのデフォルトのコピーからのリカバリに加え別のコピーが

ある場合はそのコピーからもリカバリできますデフォルトのコピーはプライマリコピーとも

呼ばれます

VM をリカバリするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックします左側のカレンダービューでバックアップが発生した日付を選択します

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

38第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

4 リカバリするイメージについて次のいずれかのイメージリカバリオプションを選択し

ます

リカバリ (Recover)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが 1 つだけある場合に表示されます

デフォルトのコピーからリカバリ (Recover from default copy)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが複数ある場合に表示されます

nn 個のコピー (nn copies)バックアップイメージのデフォルトのコピーまたは別のコピーからリカバリします

NetBackup では同じバックアップイメージのコピーを最大 10 個まで保持できますこのオプションを選択すると利用可能なすべてのコピーが表示されます

それぞれのコピーについて[ストレージ名 (Storage name)][ストレージサーバー (Storage Server)][ストレージサーバー形式 (Storage server type)]が表示されますリカバリするコピーに対応する[リカバリ (Recover)]をクリックします

5 バックアップイメージをリカバリする場所を選択します

[元の場所 (Original location)] バックアップイメージを元の場所にリカバリします

[代替の場所 (Alternate location)] バックアップイメージを代替の場所にリカバリします

[インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Create instant access virtualmachine)] バックアップイメージを新しいインスタントアクセス仮想マシンにリカバリしますこのオプションはバックアップイメージにインスタントアクセス機能が

ある場合にのみ利用可能ですp31 の 「インスタントアクセス VM の作成」 を参照してください

[ファイルとフォルダのダウンロード (Download files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードしますこのオプションは

バックアップイメージにインスタントアクセス機能がある場合にのみ利用可能で

すp35 の 「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード」を参照してください

[ファイルとフォルダをリストアする (Restore files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアしますバックアップイメージにインス

タントアクセス機能がある場合にのみこのオプションを利用可能です「p33 の「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア」 を参照してください 」を参照してください

6 [リストア先 (Restore to)]の値を確認します

39第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

デフォルト値は VM のバックアップイメージから取得されます代替の場所にリストアする場合[新しい表示名 (New display name)]に _copy が追加されます

バックアップイメージを元の場所にリカバリする場合デフォルト値を変更できま

せん

代替の場所にリカバリする場合必要に応じてリストア先の値を変更します続

いて[次へ (Next)]をクリックしますESXi サーバーまたはクラスタを変更できない場合に詳細を確認できます

p53 の 「リカバリ先を変更したときに発生したエラー」 を参照してください

7 [リカバリオプション (Recover option)]の値を確認または変更します

リカバリオプションについて詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

宛先に同じ名前の VM が存在する場合に既存の VM を削除しますそのような VM はリカバリの開始前に削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

メモ このオプションを使用するには[資産の上書き (OverwriteAsset)]権限が必要ですこの権限が必要な場合はセキュリティ管理者にお問い合わせください

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますリカバリ後に電源をオ

ンにする (Power onafter recovery)

リカバリの実行に使用するホストを示しますデフォルトではリカバ

リホストはバックアップを実行するホストです

リカバリホスト

(Recovery host)

8 [詳細設定 (Advanced Settings)]の値を確認または変更します

詳細設定について詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

詳細設定

元の BIOS UUID の代わりに新しい BIOS UUID で VM をリストアします

新しい BIOS UUID の作成 (Create a newBIOS UUID)

元のインスタンス UUID の代わりに新しいインスタンス UUID でVM をリストアします

新しいインスタンス

UUID の作成 (Createa new instanceUUID)

40第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

たとえばこのオプションはVM がバックアップされた時にマウントされた ISO ファイルをリストアせずに VM をリストアします

このオプションが無効になっているとDVD ドライブCD-ROM ドライブシリアルポートパラレルポートなどのデバイスの補助情報が

利用できなくなった場合にリカバリが失敗する場合があります

デバイスの補助情報を

削除 (Removebacking informationfor devices)

NIC カードを VM から削除しますネットワークアクセスではリストア済みの VM にはネットワーク構成が必要であることに注意してください

このオプションは次の場合に有効にします

バックアップの作成後に宛先の仮想マシンのネットワーク接続が

変更されている場合

元の仮想マシンがまだ存在しVM の重複によって競合が発生する場合

元のネットワーク構成

を削除 (Removeoriginal networkconfiguration)

元のハードウェアバージョン (4 など) で VM をリストアしますターゲット ESXi サーバーがデフォルトで異なるハードウェアバージョン(78 など) を使用している場合でも元のバージョンが保持されますターゲット ESXi サーバーが仮想マシンのハードウェアバージョンをサポートしていない場合はリストアに失敗する可能性がありま

このオプションが無効の場合リストアされた仮想マシンは ESXi サーバーによって使われるデフォルトのハードウェアバージョンに変換さ

れます

ハードウェアの元の

バージョンを保持する

(Retain originalhardware version)

リストアされる仮想ディスクのフォーマット

元のプロビジョニングで VM の仮想ディスクをリストアします元のプロビジョニング

(Originalprovisioning)

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成します仮想ディスク

容量はディスクが作成されるときに割り当て済みですこのオプショ

ンは入力されたブロックをリストアしますがオンデマンドで空いてい

るブロックをゼロで初期化します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware は Lazy-Zeroedディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thickprovisioning Eager Zeroed)]に自動的に変換します

Lazy Zero をシックプロビジョニング (Thickprovisioning lazyzeroed)

41第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックをリストアしただちに空のブロックをゼロで初期化し

ます (Eager Zeroed)このオプションを使用すると仮想ディスクの作成により時間がかかることがありますただしリストアが SAN で起きた場合Eager Zeroed 機能により vCenter サーバーとのネットワーク通信が減少することによってリストアが高速化されることがあります

Eager Zeroed をシックプロビジョニング

(Thick provisioningeager zeroed)

シン形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックはリストアしますが空いているブロックを初期化した

りコミットしたりはしませんシンプロビジョニングは vmdk ファイルの動的拡張を介してディスク領域を節約しますvmdk ファイルは仮想マシンのデータが必要とする領域より大きくなりません仮想ディスク

のサイズは必要に応じて自動的に増加します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware はシンディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning EagerZeroed)]に自動的に変換します

シンプロビジョニング

トランスポートモード (Transport mode)

バックアップが実行されたときと同じトランスポートモードを使用しま

バックアップに使用す

るトランスポートモード

を使用する (Usetransport mode usedfor backup)

42第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

SANファイバーチャネル (SAN) または iSCSI を介した暗号化されていない転送の場合に指定します

メモ このモードは VMware 仮想ボリューム (VVol) を使用する仮想マシンではサポートされません

HotADD仮想マシンで VMware バックアップホストを実行できますHotAdd トランスポートモードについて詳しくは『NetBackup forVMware 管理者ガイド』を参照してください

メモ VVols を使用する仮想マシンの場合仮想マシンとバックアップホスト(hotadd)の仮想マシンは同じ VVol データストアに存在する必要があります

このトランスポートモードの手順とバックアップホストの VMware仮想マシンへのインストール手順に関してはVMware のマニュアルを参照してください

LANネットワークを介して仮想ディスクのデータを転送します

NBDNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化されていない転送の

場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャ

ネルを介した転送よりも低速です

NBDSSLNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化転送 (SSL) の場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャネル

を介した転送よりも低速です

選択したトランスポート

モードを次の順序で試

行してください(Trythe selectedtransport modes inthe following order)

9 [リカバリ前チェック (Pre-recovery check)]をクリックします

NetBackup でクレデンシャルが検証されパスと接続が適切かどうかが確認されますさらにデータストアやデータストアクラスタに利用可能な容量があるかどうかな

どその他の要件についても確認されますリカバリ前チェックについて詳しくは

『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

10 エラーが見つかった場合は解決します

エラーは無視できますただしその場合はリカバリが失敗する場合があります

11 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします

ジョブの進捗を監視するには[リストアアクティビティ (Restore activity)]タブをクリックします特定のジョブを選択するとその詳細が表示されます

リカバリの状態コードについて詳しくはNetBackup 管理者に問い合わせるか『NetBackup 状態コードリファレンスガイド』を参照してください

43第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについてVeritas はNetBackup 82 以降で VMware エージェントレスリストアを導入していますエージェントレスリストアを使用するとNetBackup クライアントがインストールされていない仮想マシンに個々のファイルとフォルダをリストアできますVxUpdate を使用してNetBackup で仮想マシンにリカバリツールを配備しファイルやフォルダをリストアして必要なクリーンアップを実行できますファイルをリカバリするターゲット仮想マシンに

NetBackup が接続する必要はありませんすべてのリカバリが VMware vSphereManagement API を使用して ESX Server 経由で処理されます

エージェントレスリストア処理の概要

1 NetBackup マスターサーバーで NetBackup Web UI または Agentless RecoveryAPI から入力を受け取りますこの入力にはリストアするファイルとフォルダに加えターゲット仮想マシンの VMware 認証クレデンシャルが含まれますこれらのクレデンシャルには管理者またはスーパーユーザーの権限が必要です

2 要求されたデータがマスターサーバーからリストアホストに送信されます

3 リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリストアホストにあるかどうかが確認されます必要なパッケージがない場合リストアホストは VxUpdateを使用してマスターサーバーからパッケージをダウンロードします

4 リストアホストはvSphere Management API を使用して仮想マシンにリカバリツールをプッシュします

5 ユーザーが選択したファイルとフォルダを含むデータストリームが一時仮想マシンに

関連付けられている vmdk でステージングされますVeritas がエージェントレスリストア用の一時仮想マシンを作成します

6 NetBackup によって一時仮想マシンに作成された vmdk がターゲット仮想マシンに接続されます

7 リカバリツールが起動されファイルとフォルダがリカバリされます

8 NetBackup で必要なクリーンアップが実行されます処理の一環で作成された一時的なファイルとオブジェクトがすべて削除されます削除されるオブジェクトには

リカバリツール一時仮想マシンステージング vmdk があります

9 これでジョブは完了です

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

前提条件 仮想マシンのエージェントレスリカバリを実行するすべてのプラットフォーム用の

VxUpdate パッケージを用意する必要があります

44第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアについて

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 17: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

特定の条件を満たす VM のみを選択するには独自のクエリーを作成するために[条件の追加 (Add condition)]をクリックします

6 条件を追加するにはドロップダウンを使用してキーワードとオペレータを選択して

値を入力します

この手順の後にオプションについて説明します「インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション」

以下がクエリーの例です

この例のクエリーは表示名に prod が含まれるすべての VM をグループに追加します

クエリーの効果を変更するには[+ 条件 (Condition)]をクリックし[AND]または[OR]をクリックしたらキーワードオペレータおよび条件の値を選択します次に例を示します

この例ではAND を使用してクエリーの範囲を絞り込みます表示名に prod が含まれeng という名前のタグを持つ VM のみが選択されますVM の表示名に prodが含まれずeng という名前のタグがない場合その VM はグループに追加されません

クエリーの範囲を広げるには[OR]を使用します

17第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

この例では[OR]が設定されているためクエリーでグループに次のものが追加されます

表示名に prod が含まれる VM (タグに関係なく)

eng という名前のタグを持つ VM (表示名に関係なく)

必要に応じて条件にサブクエリーを追加することもできます[+ サブクエリー (+Sub-query)]をクリックし[AND]または[OR]をクリックしてからサブクエリーの条件のキーワードオペレータ値を選択します次に例を示します

この例ではサブクエリーを使用してクエリーの範囲をさらに絞り込みます表示名

に prod を含みeng という名前のタグを持つ VM のうちclust で始まるクラスタに含まれている VM のみが選択されます

18第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

7 クエリーをテストするには[プレビュー (Preview)]をクリックします

メモ クエリーベースの選択処理は動的です仮想環境の変更は保護計画の実行時にクエリーが選択する仮想マシンに影響する可能性がありますその結果保護

計画が後で実行された時にクエリーが選択する VM がプレビューに現在表示されているものと同一でなくなる可能性があります

メモ VMware サーバーの VM の検出がVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションに設定された間隔に従って実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)クエリーが選択できる状態になるにはWeb UI が各サーバー上の VM を検出する必要がありますVMware サーバーが Web UI に最近追加された場合その VMは検出されない可能性がありますこのオプションについて詳しくは次の情報を参

照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVALオプション」 を参照してください

VM をすぐに検出する方法については次の情報を参照してください

p22 の 「VMware サーバーの資産の手動での検出」 を参照してください

8 グループを保護計画に追加せずに保存するには[追加 (Add)]をクリックします

保存して保護計画に追加するには[追加と保護 (Add and protect)]をクリックして計画を選択し[保護する (Protect)]をクリックします

メモ [プレビュー (Preview)]をクリックするかグループを保存した場合グループのVM を選択するときにクエリーオプションでは大文字小文字が区別されます[仮想マシン (Virtual machine)]でグループに選択されていない VM をクリックすると[仮想マシングループのメンバー (Member of virtual machine groups)]フィールドは none になります

ただし保護計画にグループを追加したときに保護計画のバックアップが実行され

ると一部のクエリーオプションは大文字と小文字が区別されないものとして扱わ

れますその結果同じ VM がグループに含められてバックアップされる場合があります

各オプションの大文字小文字関連の動作は「「インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション」」を参照してください

19第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション表 2-1 クエリーキーワード

説明キーワード

VM が存在するクラスタ (ESXi サーバーのグループ) の名前

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

クラスタ

データセンターの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

datacenter

データストアの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

datastore

VM の表示名

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

displayName

ESXi サーバーの名前ESXi ホスト名は vCenter Server で定義された名前と一致する必要があります

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

host

VM のタグの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

tag

vSphere Client の VM の DNS 名

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

dnsName

IP アドレスの逆引きから導かれる VM 名

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

hostName

VM のインスタンス UUID

例 501b13c3-52de-9a06-cd9a-ecb23aa975d1

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

instanceUuid

表 2-2 クエリー演算子

説明演算子

文字列の先頭に値が出現する場合に一致します

たとえば入力した値が「box」の場合このオプションは文字列「box_car」と一致しますが「flatbox」とは一致しません

文字列の先頭

(Starts with)

20第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

説明演算子

文字列の末尾に値が出現する場合に一致します

たとえば入力した値が「dev」の場合このオプションは文字列「01dev」と一致しますが「01dev99」または「devOP」とは一致しません

文字列の末尾

(Ends with)

入力した値が文字列のどこにある場合でも一致します

たとえば入力した値が「dev」の場合このオプションは「01dev」「01dev99」「devOP」「development_machine」などの文字列と一致します

次の値を含む

(Contains)

入力した値にのみ一致します

たとえば入力した値が「VMTest27」の場合このオプションは「VMtest27」(大文字小文字が同じ) とは一致しますが「vmtest27」「vmTEST27」または「VMtest28」とは一致しません

=

入力した値と等しくない任意の値と一致します =

インテリジェント VM グループの削除インテリジェント VM グループを削除するには次の手順を使用します

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

インテリジェント VM グループを削除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [インテリジェント VM グループ (Intelligent VM groups)]タブでグループを見つけます

3 グループが保護されていない場合はグループを選択して[削除 (Delete)]をクリックします

4 グループが保護されている場合はグループをクリックしてスクロールダウンし鍵の

記号をクリックして[サブスクライブ解除 (Unsubscribe)]をクリックします

5 [削除]をクリックします

VMware アクセスホストの追加この機能はNetBackup 管理コンソールまたは NetBackup API でのみサポートされます詳しくは『NetBackup 管理者ガイド Vol 1』または SORT の NetBackup API ドキュメントを参照してください

21第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの削除

VMware アクセスホストの削除この機能はNetBackup 管理コンソールまたは NetBackup API でのみサポートされます詳しくは『NetBackup 管理者ガイド Vol 1』または SORT の NetBackup API ドキュメントを参照してください

VMware サーバーの資産の手動での検出ここでは最近追加された資産を表示して保護できるようにVMware サーバーの資産を手動で検出する手順を示します

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenterまたは ESXi サーバーの VM とその他のオブジェクトの自動検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出はVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)このオプションについて詳しくは次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

VMware サーバーの資産を手動で検出するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が表示されます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが最後にいつ検出されたかも確認できます

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にある処理メニューで[検出 (Discover)]を選択します

VMware サーバーのクレデンシャルが無効な場合検出操作に失敗することがありますクレデンシャルを検証および更新する方法については次の情報を参照して

ください

p14 の 「VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新」 を参照してください

VM およびインテリジェント VM グループの保護状態について詳しくは次の情報を参照してください

p30 の 「VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示」 を参照してください

22第 2 章 VMware サーバーの管理VMware アクセスホストの削除

p49 の 「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」 を参照してください

NetBackup サーバーのVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

このオプションはNetBackup が仮想マシンを検出して NetBackup Web UI に表示するためにvCenter Server をスキャンする頻度を制御します

NetBackup による自動検出は最初に前回検出に成功したホストで試行されますそのホストで自動検出に失敗すると次の順序で他のホストで再試行されます

NetBackup マスターサーバー

アクセスホストクライアントプロキシサーバー

メディアサーバー

表 2-3 VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL 情報

説明使用方法

NetBackup マスターサーバー上使用する場所

オプションを表示追加変更するにはnbgetconfig コマンドと nbsetconfig コマンドを使用します

メモ これらのコマンドではNetBackup マスターサーバーの管理者権限が必要です詳しくはNetBackup 管理者にお問い合わせください

このオプションはNetBackup 構成 API でも表示追加変更できます詳しくはSORTの NetBackup API ドキュメントを参照してください

デフォルトは 8 時間です最小値は 5 分で最大値は 1 年です0 に設定すると自動検出がすべての VMware サーバーに対して無効になります

次の形式を使用します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = number of seconds

次に例を示します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = 100000

このエントリは設定ファイルで一度のみ表示されます

メモ このオプションを変更した後NetBackup サービスを停止して再起動しますVM の検出の場合NetBackup Discovery Framework サービスが実行中である必要があります

使用方法

23第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

説明使用方法

NetBackup 管理コンソールまたは Web UI に相当する機能は存在しません管理コンソールの同等のプロパ

ティ

24第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

VM の保護この章では以下の項目について説明しています

VM またはインテリジェント VM グループの保護

資産のカスタム保護の設定

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護次の手順を使用して資産 (VM またはインテリジェント VM グループ) を保護計画にサブスクライブします保護計画に資産をサブスクライブするときに定義済みのバックアッ

プ設定を資産に割り当てますオンデマンド (手動) バックアップを実行するにはNetBackup 管理コンソールへのアクセスが必要ですサポートが必要な場合NetBackup管理者までお問い合わせください

次の要件に注意してください

NetBackup セキュリティ管理者が割り当てた適切な役割ベースのアクセス制御 (RBAC)を使用したVM へのアクセス権が必要です

バックアップ管理者が (RBAC を使用して) アクセス権を付与した保護計画に対するアクセス権が必要です

マスターサーバー上で適切なサービスが実行されておりWeb UI がアクセス可能である必要があります

サポートが必要な場合はバックアップ管理者にお問い合わせください

3

VM または VM グループを保護するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machine)]タブまたは[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]タブでVM または VM グループにチェックマークを付けて[保護の追加 (Add protection)]をクリックします

3 次の保護オプションから選択します

保護計画にサブスクライブする (Subscribe to a protection plan)選択した計画でこの設定を使用するにはこのオプションを選択します計画に

対する変更は自動的に継承されます

カスタム保護 (Custom protection)選択した計画をカスタマイズするにはこのオプションを選択しますすべての計

画と設定をカスタマイズできる訳ではありません選択した計画に対する変更は

選択した資産または資産グループには適用されません

4 保護計画を選択します

VMware 管理者の場合RBAC のアクセス権によって表示される保護計画が決まります利用可能な保護計画のオプションの説明は『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』を参照してください

5 選択した計画に VM または VM グループをサブスクライブするには[保護する(Protect)]をクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]に選択の結果が表示されます

資産のカスタム保護の設定計画のカスタマイズが許可されている場合作業負荷管理者は[カスタム保護 (Customprotection)]保護方式を選択できますこのユーザーは作業負荷の種類に応じてスケジュールストレージ資産のその他のオプションを変更できます資産ではそれぞれ

独自の保護が維持されています保護計画に今後変更を加えても資産には適用されま

せん

保護設定について詳しくは以下を参照してください

『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』

カスタム保護オプション

カスタム保護を使用してユーザーは次のオプションを調整できます

26第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

ユーザーはスケジュールを追加編集または削除できますスケジュール形式スケジュー

ルを実行する頻度このカスタム保護のバックアップを保持する期間を選択できます利用

可能なオプションは資産の作業負荷の種類によって異なります

スケジュールと保持 (Schedulesand retention)

ユーザーはカスタム保護に使用するストレージを選択できますストレージ (Storage)

仮想マシンに代わってバックアップを実行するホスト[Automatic (自動)]を選択するとストレージユニットに基づいてNetBackup にメディアサーバーを選択させることができますまたはユーザーがリストから別のホストを選択できますこれらのホストは環境内のその他の

メディアサーバーかアクセスホストとして構成されているホストです

バックアップに使用するサー

バーまたはホスト (Server orhost to use for backups)

追加のカスタム保護オプション

説明オプション

NetBackup が仮想マシンバックアップの新しいスナップショットを作成する前にスナップショットが見つかったときに NetBackup が適用する処理を指定しますたとえばいずれかのスナップショットが存在する場合バックアップの停止を選択できますスナップショットが自

動的に削除されなければ最終的に仮想マシンのパフォーマンスが低下することがあります

削除されていないスナップショットが存在するとディスク容量不足によりリストアに失敗する

場合があります

スナップショットが存在する場合

は次の処理を実行します(If asnapshot exists perform thefollowing action)

バックアップから除外する仮想ディスクを指定します

p28 の 「バックアップからのディスクの除外」 を参照してください

選択した仮想ディスクをバック

アップから除外 (Excludeselected virtual disks frombackups)

このオプションは仮想マシンの完全バックアップからのアプリケーションデータのリストアを

ユーザーに許可します

Microsoft Exchange Server または Microsoft SharePoint Server の NetBackup 82 アプリケーションデータはNetBackup バックアップアーカイブおよびリストアのインターフェースでリストアする必要がありますMicrosoft SQL Server のデータはNetBackup MS SQLクライアントを使用してリストアする必要があります詳しくはNetBackup データベースエージェントのマニュアルを参照してください

仮想マシンバックアップからの

アプリケーションデータのリスト

アを許可する (Allow therestore of application datafrom virtual machine backups)

デフォルトで仮想マシンの IO は NetBackup がスナップショットを作成する前に静止しますほとんどの場合このデフォルトを使用する必要がありますファイルのアクティビティを

静止しないとスナップショットのデータの一貫性は保証されません静止を無効にすると

一貫性を保つためバックアップデータを分析する必要があります

仮想マシンの静止を有効にす

る (Enable virtual machinequiesce)

バックアップに使用するトランスポートモードまたはデータストアからデータを読み取る方法を

指定しますトランスポートモードについて詳しくは仮想化環境のベンダーのマニュアルを

参照してください

トランスポートモード (Transportmode)

27第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

p29 の 「スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)」 を参照してください

スナップショットの再試行オプ

ション (Snapshot retry options)

バックアップからのディスクの除外仮想ディスクの除外オプションはバックアップのサイズを減らすことができますが使用に

は注意が必要ですこれらは複数の仮想ディスクを備えている仮想マシン専用です

表 3-1 仮想ディスクの除外オプション

説明除外オプション

ブートディスクを再作成する別の手段がある場合にこのオプションを検討します

仮想マシンのブートディスクはバックアップには含まれませんその他のディスクはバックアッ

プされます注 データファイルはリストアされたデータディスクで利用可能ですただしこのバックアップからリストアされる仮想マシンは起動できません

すべてのブートディスク (Allboot disks)

データディスクをバックアップする個別の保護計画がある場合にのみこのオプションを検討

してください

仮想マシンのデータディスクはバックアップに含まれませんブートディスクのみバックアップ

されます注 仮想マシンがバックアップからリストアされるときデータディスクの仮想マシンデータは失われるか不完全になる可能性があります

すべてのデータディスク (Alldata disks)

カスタム属性を使用したバックアップから除外するディスクの制御を VMware 管理者に許可する場合このオプションを使用します

属性には除外するディスクのデバイスコントローラの値をカンマで区切って指定する必要が

ありますたとえばscsi0-0ide0-0sata0-0nvme0-0 などですこの属性のデフォルト値は NB_DISK_EXCLUDE_DISK ですまたは独自の値を選択できます任意の差分バックアップ間でカスタム属性値にディスクを追加するとそれらのディスクは次のバック

アップから除外されます

VMware 管理者はVMware インターフェースを使用して除外するディスクに属性を適用する必要があります『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Web Client ガイド』または『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Client (HTML5) ガイド』を参照してください

カスタム属性に基づいてディス

クを除外する (Exclude disksbased on a custom attribute)

ディスクの仮想デバイスノードを表すディスク形式コントローラLUN を指定して特定のディスクを除外するにはこのオプションを使用します追加のディスクを指定するには[追加

(Add)]をクリックします

任意の差分バックアップ間でコントローラを追加するとそれらのディスクは次のバックアップ

から除外されます

除外する特定のディスク

(Specific disks to beexcluded)

28第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)ほとんどの環境ではスナップショットの再試行オプションのデフォルト値は適切です仮

想マシンのサイズと VMware サーバーの処理負荷に基づいてこれらの設定を調整すると役立つ場合があります

表 3-2 スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)

説明オプション

スナップショットを再試行する回数スナップショットの最大試行回

数 (Maximum number oftimes to retry a snapshot)

スナップショット操作が完了するまでの分単位の時間スナップショットが完了しない場合タ

イムアウトを強制するためにこのオプションで特定の期間を設定します後でスナップショット

を再試行するには[スナップショットを再試行するまでに待機する最長時間 (Maximumlength of time to wait before a snapshot is retried)]設定を使用します

スナップショットの完了までの最

長時間 (Maximum length oftime to complete a snapshot)

スナップショットが再試行されるまでの秒単位の待機時間スナップショットを再試行するま

でに待機する最長時間

(Maximum length of time towait before a snapshot isretried)

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除VM またはインテリジェント VM グループのサブスクライブを保護計画から解除できます資産のサブスクライブが解除されるとバックアップは実行されなくなります

メモ 保護計画から資産のサブスクライブを解除するときにWeb UI で資産に従来のポリシーが表示される可能性がありますこの状況は保護計画に資産がサブスクライブ

されておりその資産に対してバックアップが実行される場合に発生することがあります

資産は有効なバックアップイメージを持ったまま保護計画からサブスクライブ解除され

ますWeb UI には従来のポリシーが表示されますが資産を保護する有効なポリシーがない場合もあります

29第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護を解除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

3 [保護の削除 (Remove protection)][はい (Yes)]の順にクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]で資産が[保護されていません (Not protected)]と表示されます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護に使用される保護計画を表示できます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態を表示するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

[保護 (Protection)]タブは資産がサブスクライブされている計画の詳細を表示します

メモ 資産のバックアップが完了しているにもかかわらず状態が未完了と表示される場合は「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」を参照してください

3 資産が保護されていない場合[保護の追加 (Add protection)]をクリックして保護計画を選択します

p25 の 「 VM またはインテリジェント VM グループの保護」 を参照してください

30第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM のリカバリとインスタントアクセス

この章では以下の項目について説明しています

インスタントアクセス VM の作成

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

VM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについて

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

インスタントアクセス VM の作成NetBackup バックアップイメージからインスタントアクセス VM を作成できます仮想マシンは瞬時に利用可能になるためほぼゼロのリカバリ時間目標を達成できます

NetBackup は仮想マシンのスナップショットをバックアップストレージデバイスに直接マウントするためESXi ホストまたはクラスタはスナップショットを通常の仮想マシンとして扱えます

マウントされた VM のスナップショットはさまざまな目的に使用できます次に例を示します

VM からのファイルのリカバリまたは vmdk ファイルのコピー

パッチのテストなどVM でのテストの実行

4

トラブルシューティングまたはディザスタリカバリ

アプリケーションの検証

メモ このインスタントアクセス機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされますこの機能ではNetBackup バックアップイメージがメディアサーバー重複排除プール (MSDP) ストレージデバイスに格納されることが必要ですインスタントアクセスVM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

インスタントアクセス VM を作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージは各イメージのバックアップタイムスタンプ付きで各行に表示

されます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Createinstant access virtual machine)]の順にクリックします

5 リカバリの設定を確認し必要に応じて変更します

[リカバリオプション (Recovery options)]に注意してください

同じ表示名を持つ VM が宛先にある場合リカバリが始まる前にその VM を削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますプロビジョニング後に

電源をオン (Power onafter provisioning)

VM の作成後に VM の移行を開始しVM の移行の進捗を表示します

メモ NetBackup 812 ストレージサーバーの場合vMotion オプションは有効になっていても使用されません

vMotion の有効化(Enable vMotion)

32第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス VM の作成

6 [作成 (Create)]をクリックします

NetBackup ではVM バックアップイメージのスナップショットを作成しインスタントアクセスマウントポイントを作成しますイメージのスナップショットは[インスタントア

クセス仮想マシン (Instant access virtual machines)]タブに表示されますVM をESXi サーバーの他の VM と同じように使用できるようになりました

7 リストアされた VM について詳しくは[インスタントアクセス仮想マシン (Instantaccess virtual machines)]タブの下にある VM をクリックし[詳細の表示 (Viewdetails)]をクリックします

8 VM での作業が終了したらマウントされている VM のスナップショットを削除するために[削除 (Delete)]をクリックできますVM が ESXi サーバーから削除されます

メモ vMotion を有効にしている場合その処理が正常に完了した後はVM を削除するとマウントされた共有のみが削除されますこの VM は別のデータストアに移行されるためESXi サーバーで VM を引き続き利用できます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをリストアできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダを復元する (Restore files andfolders)]の順にクリックします

NetBackup はバックグラウンドでインスタントアクセスマウントポイントを作成します

33第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

5 ファイルを選択し[リストへの追加 (リストアリストに追加)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

リストアリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサイズ

が表示されます

メモ リストアリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーはシングルファイルリストアのみをサポートしているためリストア処理が失敗します

6 リストアオプションを選択します

すべてを元のディレクトリにリストア (Restore everything to the original directory)

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

すべてを異なるディレクトリにリストア (Restore everything to a different directory)

[リストア用ディレクトリ (Directory for restore)]にリストア先のパスを入力します

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合は[親フォルダのパス(Parent Folder Path)]ではなく[単一ファイルの絶対パス (Single File

Full Path)]に入力します

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]チェックボックスにチェックマークを付けるとすべてのファイルが 1 つのディレクトリにリストアされます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

34第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

7 既存のすべてのファイルを上書きするには[既存のファイルの上書き (Overwriteexisting files)]チェックボックスにチェックマークを付けます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

選択内容の概略が表示されます

8 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックしてファイルをリストアします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをダウンロードできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダのダウンロード (Download filesand folders)]の順にクリックします

35第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

5 ファイルを選択し[ダウンロードリストに追加 (Add to download list)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

ダウンロードリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサ

イズが表示されます

メモ ダウンロードリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーは単一ファイルのダウンロードのみをサポートしているためダウンロード処理が失敗します

6 ダウンロードパッケージの作成が完了したら[ダウンロード (Download)]をクリックします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項インスタントアクセス仮想マシン機能について次の点に注意します

この機能はWeb UI を使用して保護計画から作成されたバックアップコピーまたはNetBackup 管理コンソールで作成された従来のポリシーでサポートされます

この機能はNetBackup の VMware ポリシー形式のみをサポートしますWeb UIの保護計画で使用されるポリシー形式についてはバックアップ管理者にお問い合

わせください

この機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされます

この機能ではメディアサーバー重複排除プール (MSDP) メディアサーバー上の同時マウントポイントが 50 個に制限されます

デフォルトではvSphere はESXi サーバーあたりに最大で 8 つの NFS マウントを許可しますNetBackup では作成するインスタントアクセス VM それぞれにNFS

36第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

マウントが必要であることに注意してくださいNFS マウントを解除するには使用し終わったインスタントアクセス VM を削除しますESXi ホストの NFS の制限に達した場合に別のインスタントアクセス VM を作成しようとするとその試みは失敗しますESXi サーバーあたりの NFS マウントの最大数を増やすには次の VMware の記事を参照してくださいhttpskbvmwarecomsarticle2239

この機能では独立したディスクを備えた VM のバックアップをサポートしていませんVMware では永続的なディスクでも非永続的なディスクでもVM 内の独立したディスクのスナップショットをサポートしていませんその結果独立したディスクはバック

アップされません

独立したディスクと NetBackup について詳しくは次の記事を参照してくださいhttpswwwveritascomdocs000081966

この機能はバックアップから除外されたディスクを持つ VM をサポートしていませんNetBackup ポリシーの[ディスクを除外 (Exclude Disks)]タブで[除外したディスクはありません (No disks excluded)]オプションを選択する必要があります

raw デバイスマッピングモード (RDM) または永続モードのディスクがある VM はこの機能ではサポートされません

Windows のシングルファイルリストアでReFS ファイルシステムはサポートされません

インスタントアクセス仮想マシンを使用した VM 作成に使用される ESXi サーバーのバージョンはVM のバックアップイメージを含む ESXi サーバーのバージョンと同じかそれより新しい必要があります

[ダウンロード (Download)]オプションを使用した単一ファイルのダウンロードの場合NetBackup Web UI ではマスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用するのと同じ名前または IP アドレスを持つメディアサーバーにアクセスできる必要がありますp50 の 「インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー」 を参照してください

メディアサーバーのアプライアンスがサードパーティの証明書を使用する場合この

機能を使用する前にNetBackup マスターサーバーで特定の構成を作成する必要があります

詳しくは次の場所から入手可能な『NetBackup Appliance セキュリティガイド』でサードパーティの証明書に関するセクションとサードパーティの SSL 証明書の実装に関するセクションを参照してください

httpswwwveritascomdocsDOC5332

この機能では異なるボリュームパーティションディスクにある複数のファイルやフォ

ルダのリストアはサポートされません

複数のファイルまたはフォルダを Windows VM にリストアする場合はWindows 管理者アカウントのクレデンシャルを使用します

37第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

一部の ACL エントリはリストアされたファイルに含まれませんこれらのユーザーまたはグループの ACL エントリはリストアできないためですたとえばTrustedInstallersすべてのアプリケーションパッケージが該当します

インスタントアクセス機能はWindows 10 のコンパクトオペレーティングシステムをサポートしていませんオペレーティングシステムが圧縮されているかどうかを確認する

にはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosquery を実行します圧縮を無効にするにはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosnever を実行しますこれによってVM のバックアップにインスタントアクセス機能を使用できます

ファイルとフォルダをリストアするにはターゲット VM がスリープまたは休止モードではなく通常の状態である必要があります

5-minutes-alive-session のしきい値はアプライアンスの Web サーバー NGINXで定義されますダウンロード用に選択されたファイルとフォルダはこのしきい値内

で圧縮されダウンロードされる必要があります

インスタントアクセス仮想マシンを作成するには仮想マシンが作成される VMwareデータセンターへの読み取りおよび書き込みアクセスが必要です

複数のコピーが存在するバックアップイメージがありそれらのコピーはすべてインス

タントアクセス機能を備えていますレプリケーション中にインスタントアクセス機能を

保持するにはレプリケーションに最初のコピーのみを選択する必要がありますたと

えばイメージ 1 というバックアップイメージがありコピー Aコピー Bコピー Cコピー D の 4 つのコピーが存在するとしますレプリケーションでインスタントアクセス機能を保持するにはコピー A のみを使用する必要があります

VM のリカバリバックアップされたときに VM が存在していた元の場所または別の場所に VM をリカバリできますバックアップイメージのデフォルトのコピーからのリカバリに加え別のコピーが

ある場合はそのコピーからもリカバリできますデフォルトのコピーはプライマリコピーとも

呼ばれます

VM をリカバリするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックします左側のカレンダービューでバックアップが発生した日付を選択します

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

38第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

4 リカバリするイメージについて次のいずれかのイメージリカバリオプションを選択し

ます

リカバリ (Recover)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが 1 つだけある場合に表示されます

デフォルトのコピーからリカバリ (Recover from default copy)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが複数ある場合に表示されます

nn 個のコピー (nn copies)バックアップイメージのデフォルトのコピーまたは別のコピーからリカバリします

NetBackup では同じバックアップイメージのコピーを最大 10 個まで保持できますこのオプションを選択すると利用可能なすべてのコピーが表示されます

それぞれのコピーについて[ストレージ名 (Storage name)][ストレージサーバー (Storage Server)][ストレージサーバー形式 (Storage server type)]が表示されますリカバリするコピーに対応する[リカバリ (Recover)]をクリックします

5 バックアップイメージをリカバリする場所を選択します

[元の場所 (Original location)] バックアップイメージを元の場所にリカバリします

[代替の場所 (Alternate location)] バックアップイメージを代替の場所にリカバリします

[インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Create instant access virtualmachine)] バックアップイメージを新しいインスタントアクセス仮想マシンにリカバリしますこのオプションはバックアップイメージにインスタントアクセス機能が

ある場合にのみ利用可能ですp31 の 「インスタントアクセス VM の作成」 を参照してください

[ファイルとフォルダのダウンロード (Download files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードしますこのオプションは

バックアップイメージにインスタントアクセス機能がある場合にのみ利用可能で

すp35 の 「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード」を参照してください

[ファイルとフォルダをリストアする (Restore files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアしますバックアップイメージにインス

タントアクセス機能がある場合にのみこのオプションを利用可能です「p33 の「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア」 を参照してください 」を参照してください

6 [リストア先 (Restore to)]の値を確認します

39第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

デフォルト値は VM のバックアップイメージから取得されます代替の場所にリストアする場合[新しい表示名 (New display name)]に _copy が追加されます

バックアップイメージを元の場所にリカバリする場合デフォルト値を変更できま

せん

代替の場所にリカバリする場合必要に応じてリストア先の値を変更します続

いて[次へ (Next)]をクリックしますESXi サーバーまたはクラスタを変更できない場合に詳細を確認できます

p53 の 「リカバリ先を変更したときに発生したエラー」 を参照してください

7 [リカバリオプション (Recover option)]の値を確認または変更します

リカバリオプションについて詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

宛先に同じ名前の VM が存在する場合に既存の VM を削除しますそのような VM はリカバリの開始前に削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

メモ このオプションを使用するには[資産の上書き (OverwriteAsset)]権限が必要ですこの権限が必要な場合はセキュリティ管理者にお問い合わせください

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますリカバリ後に電源をオ

ンにする (Power onafter recovery)

リカバリの実行に使用するホストを示しますデフォルトではリカバ

リホストはバックアップを実行するホストです

リカバリホスト

(Recovery host)

8 [詳細設定 (Advanced Settings)]の値を確認または変更します

詳細設定について詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

詳細設定

元の BIOS UUID の代わりに新しい BIOS UUID で VM をリストアします

新しい BIOS UUID の作成 (Create a newBIOS UUID)

元のインスタンス UUID の代わりに新しいインスタンス UUID でVM をリストアします

新しいインスタンス

UUID の作成 (Createa new instanceUUID)

40第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

たとえばこのオプションはVM がバックアップされた時にマウントされた ISO ファイルをリストアせずに VM をリストアします

このオプションが無効になっているとDVD ドライブCD-ROM ドライブシリアルポートパラレルポートなどのデバイスの補助情報が

利用できなくなった場合にリカバリが失敗する場合があります

デバイスの補助情報を

削除 (Removebacking informationfor devices)

NIC カードを VM から削除しますネットワークアクセスではリストア済みの VM にはネットワーク構成が必要であることに注意してください

このオプションは次の場合に有効にします

バックアップの作成後に宛先の仮想マシンのネットワーク接続が

変更されている場合

元の仮想マシンがまだ存在しVM の重複によって競合が発生する場合

元のネットワーク構成

を削除 (Removeoriginal networkconfiguration)

元のハードウェアバージョン (4 など) で VM をリストアしますターゲット ESXi サーバーがデフォルトで異なるハードウェアバージョン(78 など) を使用している場合でも元のバージョンが保持されますターゲット ESXi サーバーが仮想マシンのハードウェアバージョンをサポートしていない場合はリストアに失敗する可能性がありま

このオプションが無効の場合リストアされた仮想マシンは ESXi サーバーによって使われるデフォルトのハードウェアバージョンに変換さ

れます

ハードウェアの元の

バージョンを保持する

(Retain originalhardware version)

リストアされる仮想ディスクのフォーマット

元のプロビジョニングで VM の仮想ディスクをリストアします元のプロビジョニング

(Originalprovisioning)

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成します仮想ディスク

容量はディスクが作成されるときに割り当て済みですこのオプショ

ンは入力されたブロックをリストアしますがオンデマンドで空いてい

るブロックをゼロで初期化します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware は Lazy-Zeroedディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thickprovisioning Eager Zeroed)]に自動的に変換します

Lazy Zero をシックプロビジョニング (Thickprovisioning lazyzeroed)

41第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックをリストアしただちに空のブロックをゼロで初期化し

ます (Eager Zeroed)このオプションを使用すると仮想ディスクの作成により時間がかかることがありますただしリストアが SAN で起きた場合Eager Zeroed 機能により vCenter サーバーとのネットワーク通信が減少することによってリストアが高速化されることがあります

Eager Zeroed をシックプロビジョニング

(Thick provisioningeager zeroed)

シン形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックはリストアしますが空いているブロックを初期化した

りコミットしたりはしませんシンプロビジョニングは vmdk ファイルの動的拡張を介してディスク領域を節約しますvmdk ファイルは仮想マシンのデータが必要とする領域より大きくなりません仮想ディスク

のサイズは必要に応じて自動的に増加します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware はシンディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning EagerZeroed)]に自動的に変換します

シンプロビジョニング

トランスポートモード (Transport mode)

バックアップが実行されたときと同じトランスポートモードを使用しま

バックアップに使用す

るトランスポートモード

を使用する (Usetransport mode usedfor backup)

42第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

SANファイバーチャネル (SAN) または iSCSI を介した暗号化されていない転送の場合に指定します

メモ このモードは VMware 仮想ボリューム (VVol) を使用する仮想マシンではサポートされません

HotADD仮想マシンで VMware バックアップホストを実行できますHotAdd トランスポートモードについて詳しくは『NetBackup forVMware 管理者ガイド』を参照してください

メモ VVols を使用する仮想マシンの場合仮想マシンとバックアップホスト(hotadd)の仮想マシンは同じ VVol データストアに存在する必要があります

このトランスポートモードの手順とバックアップホストの VMware仮想マシンへのインストール手順に関してはVMware のマニュアルを参照してください

LANネットワークを介して仮想ディスクのデータを転送します

NBDNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化されていない転送の

場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャ

ネルを介した転送よりも低速です

NBDSSLNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化転送 (SSL) の場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャネル

を介した転送よりも低速です

選択したトランスポート

モードを次の順序で試

行してください(Trythe selectedtransport modes inthe following order)

9 [リカバリ前チェック (Pre-recovery check)]をクリックします

NetBackup でクレデンシャルが検証されパスと接続が適切かどうかが確認されますさらにデータストアやデータストアクラスタに利用可能な容量があるかどうかな

どその他の要件についても確認されますリカバリ前チェックについて詳しくは

『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

10 エラーが見つかった場合は解決します

エラーは無視できますただしその場合はリカバリが失敗する場合があります

11 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします

ジョブの進捗を監視するには[リストアアクティビティ (Restore activity)]タブをクリックします特定のジョブを選択するとその詳細が表示されます

リカバリの状態コードについて詳しくはNetBackup 管理者に問い合わせるか『NetBackup 状態コードリファレンスガイド』を参照してください

43第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについてVeritas はNetBackup 82 以降で VMware エージェントレスリストアを導入していますエージェントレスリストアを使用するとNetBackup クライアントがインストールされていない仮想マシンに個々のファイルとフォルダをリストアできますVxUpdate を使用してNetBackup で仮想マシンにリカバリツールを配備しファイルやフォルダをリストアして必要なクリーンアップを実行できますファイルをリカバリするターゲット仮想マシンに

NetBackup が接続する必要はありませんすべてのリカバリが VMware vSphereManagement API を使用して ESX Server 経由で処理されます

エージェントレスリストア処理の概要

1 NetBackup マスターサーバーで NetBackup Web UI または Agentless RecoveryAPI から入力を受け取りますこの入力にはリストアするファイルとフォルダに加えターゲット仮想マシンの VMware 認証クレデンシャルが含まれますこれらのクレデンシャルには管理者またはスーパーユーザーの権限が必要です

2 要求されたデータがマスターサーバーからリストアホストに送信されます

3 リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリストアホストにあるかどうかが確認されます必要なパッケージがない場合リストアホストは VxUpdateを使用してマスターサーバーからパッケージをダウンロードします

4 リストアホストはvSphere Management API を使用して仮想マシンにリカバリツールをプッシュします

5 ユーザーが選択したファイルとフォルダを含むデータストリームが一時仮想マシンに

関連付けられている vmdk でステージングされますVeritas がエージェントレスリストア用の一時仮想マシンを作成します

6 NetBackup によって一時仮想マシンに作成された vmdk がターゲット仮想マシンに接続されます

7 リカバリツールが起動されファイルとフォルダがリカバリされます

8 NetBackup で必要なクリーンアップが実行されます処理の一環で作成された一時的なファイルとオブジェクトがすべて削除されます削除されるオブジェクトには

リカバリツール一時仮想マシンステージング vmdk があります

9 これでジョブは完了です

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

前提条件 仮想マシンのエージェントレスリカバリを実行するすべてのプラットフォーム用の

VxUpdate パッケージを用意する必要があります

44第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアについて

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 18: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

この例では[OR]が設定されているためクエリーでグループに次のものが追加されます

表示名に prod が含まれる VM (タグに関係なく)

eng という名前のタグを持つ VM (表示名に関係なく)

必要に応じて条件にサブクエリーを追加することもできます[+ サブクエリー (+Sub-query)]をクリックし[AND]または[OR]をクリックしてからサブクエリーの条件のキーワードオペレータ値を選択します次に例を示します

この例ではサブクエリーを使用してクエリーの範囲をさらに絞り込みます表示名

に prod を含みeng という名前のタグを持つ VM のうちclust で始まるクラスタに含まれている VM のみが選択されます

18第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

7 クエリーをテストするには[プレビュー (Preview)]をクリックします

メモ クエリーベースの選択処理は動的です仮想環境の変更は保護計画の実行時にクエリーが選択する仮想マシンに影響する可能性がありますその結果保護

計画が後で実行された時にクエリーが選択する VM がプレビューに現在表示されているものと同一でなくなる可能性があります

メモ VMware サーバーの VM の検出がVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションに設定された間隔に従って実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)クエリーが選択できる状態になるにはWeb UI が各サーバー上の VM を検出する必要がありますVMware サーバーが Web UI に最近追加された場合その VMは検出されない可能性がありますこのオプションについて詳しくは次の情報を参

照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVALオプション」 を参照してください

VM をすぐに検出する方法については次の情報を参照してください

p22 の 「VMware サーバーの資産の手動での検出」 を参照してください

8 グループを保護計画に追加せずに保存するには[追加 (Add)]をクリックします

保存して保護計画に追加するには[追加と保護 (Add and protect)]をクリックして計画を選択し[保護する (Protect)]をクリックします

メモ [プレビュー (Preview)]をクリックするかグループを保存した場合グループのVM を選択するときにクエリーオプションでは大文字小文字が区別されます[仮想マシン (Virtual machine)]でグループに選択されていない VM をクリックすると[仮想マシングループのメンバー (Member of virtual machine groups)]フィールドは none になります

ただし保護計画にグループを追加したときに保護計画のバックアップが実行され

ると一部のクエリーオプションは大文字と小文字が区別されないものとして扱わ

れますその結果同じ VM がグループに含められてバックアップされる場合があります

各オプションの大文字小文字関連の動作は「「インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション」」を参照してください

19第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション表 2-1 クエリーキーワード

説明キーワード

VM が存在するクラスタ (ESXi サーバーのグループ) の名前

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

クラスタ

データセンターの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

datacenter

データストアの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

datastore

VM の表示名

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

displayName

ESXi サーバーの名前ESXi ホスト名は vCenter Server で定義された名前と一致する必要があります

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

host

VM のタグの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

tag

vSphere Client の VM の DNS 名

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

dnsName

IP アドレスの逆引きから導かれる VM 名

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

hostName

VM のインスタンス UUID

例 501b13c3-52de-9a06-cd9a-ecb23aa975d1

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

instanceUuid

表 2-2 クエリー演算子

説明演算子

文字列の先頭に値が出現する場合に一致します

たとえば入力した値が「box」の場合このオプションは文字列「box_car」と一致しますが「flatbox」とは一致しません

文字列の先頭

(Starts with)

20第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

説明演算子

文字列の末尾に値が出現する場合に一致します

たとえば入力した値が「dev」の場合このオプションは文字列「01dev」と一致しますが「01dev99」または「devOP」とは一致しません

文字列の末尾

(Ends with)

入力した値が文字列のどこにある場合でも一致します

たとえば入力した値が「dev」の場合このオプションは「01dev」「01dev99」「devOP」「development_machine」などの文字列と一致します

次の値を含む

(Contains)

入力した値にのみ一致します

たとえば入力した値が「VMTest27」の場合このオプションは「VMtest27」(大文字小文字が同じ) とは一致しますが「vmtest27」「vmTEST27」または「VMtest28」とは一致しません

=

入力した値と等しくない任意の値と一致します =

インテリジェント VM グループの削除インテリジェント VM グループを削除するには次の手順を使用します

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

インテリジェント VM グループを削除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [インテリジェント VM グループ (Intelligent VM groups)]タブでグループを見つけます

3 グループが保護されていない場合はグループを選択して[削除 (Delete)]をクリックします

4 グループが保護されている場合はグループをクリックしてスクロールダウンし鍵の

記号をクリックして[サブスクライブ解除 (Unsubscribe)]をクリックします

5 [削除]をクリックします

VMware アクセスホストの追加この機能はNetBackup 管理コンソールまたは NetBackup API でのみサポートされます詳しくは『NetBackup 管理者ガイド Vol 1』または SORT の NetBackup API ドキュメントを参照してください

21第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの削除

VMware アクセスホストの削除この機能はNetBackup 管理コンソールまたは NetBackup API でのみサポートされます詳しくは『NetBackup 管理者ガイド Vol 1』または SORT の NetBackup API ドキュメントを参照してください

VMware サーバーの資産の手動での検出ここでは最近追加された資産を表示して保護できるようにVMware サーバーの資産を手動で検出する手順を示します

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenterまたは ESXi サーバーの VM とその他のオブジェクトの自動検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出はVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)このオプションについて詳しくは次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

VMware サーバーの資産を手動で検出するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が表示されます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが最後にいつ検出されたかも確認できます

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にある処理メニューで[検出 (Discover)]を選択します

VMware サーバーのクレデンシャルが無効な場合検出操作に失敗することがありますクレデンシャルを検証および更新する方法については次の情報を参照して

ください

p14 の 「VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新」 を参照してください

VM およびインテリジェント VM グループの保護状態について詳しくは次の情報を参照してください

p30 の 「VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示」 を参照してください

22第 2 章 VMware サーバーの管理VMware アクセスホストの削除

p49 の 「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」 を参照してください

NetBackup サーバーのVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

このオプションはNetBackup が仮想マシンを検出して NetBackup Web UI に表示するためにvCenter Server をスキャンする頻度を制御します

NetBackup による自動検出は最初に前回検出に成功したホストで試行されますそのホストで自動検出に失敗すると次の順序で他のホストで再試行されます

NetBackup マスターサーバー

アクセスホストクライアントプロキシサーバー

メディアサーバー

表 2-3 VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL 情報

説明使用方法

NetBackup マスターサーバー上使用する場所

オプションを表示追加変更するにはnbgetconfig コマンドと nbsetconfig コマンドを使用します

メモ これらのコマンドではNetBackup マスターサーバーの管理者権限が必要です詳しくはNetBackup 管理者にお問い合わせください

このオプションはNetBackup 構成 API でも表示追加変更できます詳しくはSORTの NetBackup API ドキュメントを参照してください

デフォルトは 8 時間です最小値は 5 分で最大値は 1 年です0 に設定すると自動検出がすべての VMware サーバーに対して無効になります

次の形式を使用します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = number of seconds

次に例を示します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = 100000

このエントリは設定ファイルで一度のみ表示されます

メモ このオプションを変更した後NetBackup サービスを停止して再起動しますVM の検出の場合NetBackup Discovery Framework サービスが実行中である必要があります

使用方法

23第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

説明使用方法

NetBackup 管理コンソールまたは Web UI に相当する機能は存在しません管理コンソールの同等のプロパ

ティ

24第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

VM の保護この章では以下の項目について説明しています

VM またはインテリジェント VM グループの保護

資産のカスタム保護の設定

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護次の手順を使用して資産 (VM またはインテリジェント VM グループ) を保護計画にサブスクライブします保護計画に資産をサブスクライブするときに定義済みのバックアッ

プ設定を資産に割り当てますオンデマンド (手動) バックアップを実行するにはNetBackup 管理コンソールへのアクセスが必要ですサポートが必要な場合NetBackup管理者までお問い合わせください

次の要件に注意してください

NetBackup セキュリティ管理者が割り当てた適切な役割ベースのアクセス制御 (RBAC)を使用したVM へのアクセス権が必要です

バックアップ管理者が (RBAC を使用して) アクセス権を付与した保護計画に対するアクセス権が必要です

マスターサーバー上で適切なサービスが実行されておりWeb UI がアクセス可能である必要があります

サポートが必要な場合はバックアップ管理者にお問い合わせください

3

VM または VM グループを保護するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machine)]タブまたは[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]タブでVM または VM グループにチェックマークを付けて[保護の追加 (Add protection)]をクリックします

3 次の保護オプションから選択します

保護計画にサブスクライブする (Subscribe to a protection plan)選択した計画でこの設定を使用するにはこのオプションを選択します計画に

対する変更は自動的に継承されます

カスタム保護 (Custom protection)選択した計画をカスタマイズするにはこのオプションを選択しますすべての計

画と設定をカスタマイズできる訳ではありません選択した計画に対する変更は

選択した資産または資産グループには適用されません

4 保護計画を選択します

VMware 管理者の場合RBAC のアクセス権によって表示される保護計画が決まります利用可能な保護計画のオプションの説明は『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』を参照してください

5 選択した計画に VM または VM グループをサブスクライブするには[保護する(Protect)]をクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]に選択の結果が表示されます

資産のカスタム保護の設定計画のカスタマイズが許可されている場合作業負荷管理者は[カスタム保護 (Customprotection)]保護方式を選択できますこのユーザーは作業負荷の種類に応じてスケジュールストレージ資産のその他のオプションを変更できます資産ではそれぞれ

独自の保護が維持されています保護計画に今後変更を加えても資産には適用されま

せん

保護設定について詳しくは以下を参照してください

『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』

カスタム保護オプション

カスタム保護を使用してユーザーは次のオプションを調整できます

26第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

ユーザーはスケジュールを追加編集または削除できますスケジュール形式スケジュー

ルを実行する頻度このカスタム保護のバックアップを保持する期間を選択できます利用

可能なオプションは資産の作業負荷の種類によって異なります

スケジュールと保持 (Schedulesand retention)

ユーザーはカスタム保護に使用するストレージを選択できますストレージ (Storage)

仮想マシンに代わってバックアップを実行するホスト[Automatic (自動)]を選択するとストレージユニットに基づいてNetBackup にメディアサーバーを選択させることができますまたはユーザーがリストから別のホストを選択できますこれらのホストは環境内のその他の

メディアサーバーかアクセスホストとして構成されているホストです

バックアップに使用するサー

バーまたはホスト (Server orhost to use for backups)

追加のカスタム保護オプション

説明オプション

NetBackup が仮想マシンバックアップの新しいスナップショットを作成する前にスナップショットが見つかったときに NetBackup が適用する処理を指定しますたとえばいずれかのスナップショットが存在する場合バックアップの停止を選択できますスナップショットが自

動的に削除されなければ最終的に仮想マシンのパフォーマンスが低下することがあります

削除されていないスナップショットが存在するとディスク容量不足によりリストアに失敗する

場合があります

スナップショットが存在する場合

は次の処理を実行します(If asnapshot exists perform thefollowing action)

バックアップから除外する仮想ディスクを指定します

p28 の 「バックアップからのディスクの除外」 を参照してください

選択した仮想ディスクをバック

アップから除外 (Excludeselected virtual disks frombackups)

このオプションは仮想マシンの完全バックアップからのアプリケーションデータのリストアを

ユーザーに許可します

Microsoft Exchange Server または Microsoft SharePoint Server の NetBackup 82 アプリケーションデータはNetBackup バックアップアーカイブおよびリストアのインターフェースでリストアする必要がありますMicrosoft SQL Server のデータはNetBackup MS SQLクライアントを使用してリストアする必要があります詳しくはNetBackup データベースエージェントのマニュアルを参照してください

仮想マシンバックアップからの

アプリケーションデータのリスト

アを許可する (Allow therestore of application datafrom virtual machine backups)

デフォルトで仮想マシンの IO は NetBackup がスナップショットを作成する前に静止しますほとんどの場合このデフォルトを使用する必要がありますファイルのアクティビティを

静止しないとスナップショットのデータの一貫性は保証されません静止を無効にすると

一貫性を保つためバックアップデータを分析する必要があります

仮想マシンの静止を有効にす

る (Enable virtual machinequiesce)

バックアップに使用するトランスポートモードまたはデータストアからデータを読み取る方法を

指定しますトランスポートモードについて詳しくは仮想化環境のベンダーのマニュアルを

参照してください

トランスポートモード (Transportmode)

27第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

p29 の 「スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)」 を参照してください

スナップショットの再試行オプ

ション (Snapshot retry options)

バックアップからのディスクの除外仮想ディスクの除外オプションはバックアップのサイズを減らすことができますが使用に

は注意が必要ですこれらは複数の仮想ディスクを備えている仮想マシン専用です

表 3-1 仮想ディスクの除外オプション

説明除外オプション

ブートディスクを再作成する別の手段がある場合にこのオプションを検討します

仮想マシンのブートディスクはバックアップには含まれませんその他のディスクはバックアッ

プされます注 データファイルはリストアされたデータディスクで利用可能ですただしこのバックアップからリストアされる仮想マシンは起動できません

すべてのブートディスク (Allboot disks)

データディスクをバックアップする個別の保護計画がある場合にのみこのオプションを検討

してください

仮想マシンのデータディスクはバックアップに含まれませんブートディスクのみバックアップ

されます注 仮想マシンがバックアップからリストアされるときデータディスクの仮想マシンデータは失われるか不完全になる可能性があります

すべてのデータディスク (Alldata disks)

カスタム属性を使用したバックアップから除外するディスクの制御を VMware 管理者に許可する場合このオプションを使用します

属性には除外するディスクのデバイスコントローラの値をカンマで区切って指定する必要が

ありますたとえばscsi0-0ide0-0sata0-0nvme0-0 などですこの属性のデフォルト値は NB_DISK_EXCLUDE_DISK ですまたは独自の値を選択できます任意の差分バックアップ間でカスタム属性値にディスクを追加するとそれらのディスクは次のバック

アップから除外されます

VMware 管理者はVMware インターフェースを使用して除外するディスクに属性を適用する必要があります『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Web Client ガイド』または『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Client (HTML5) ガイド』を参照してください

カスタム属性に基づいてディス

クを除外する (Exclude disksbased on a custom attribute)

ディスクの仮想デバイスノードを表すディスク形式コントローラLUN を指定して特定のディスクを除外するにはこのオプションを使用します追加のディスクを指定するには[追加

(Add)]をクリックします

任意の差分バックアップ間でコントローラを追加するとそれらのディスクは次のバックアップ

から除外されます

除外する特定のディスク

(Specific disks to beexcluded)

28第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)ほとんどの環境ではスナップショットの再試行オプションのデフォルト値は適切です仮

想マシンのサイズと VMware サーバーの処理負荷に基づいてこれらの設定を調整すると役立つ場合があります

表 3-2 スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)

説明オプション

スナップショットを再試行する回数スナップショットの最大試行回

数 (Maximum number oftimes to retry a snapshot)

スナップショット操作が完了するまでの分単位の時間スナップショットが完了しない場合タ

イムアウトを強制するためにこのオプションで特定の期間を設定します後でスナップショット

を再試行するには[スナップショットを再試行するまでに待機する最長時間 (Maximumlength of time to wait before a snapshot is retried)]設定を使用します

スナップショットの完了までの最

長時間 (Maximum length oftime to complete a snapshot)

スナップショットが再試行されるまでの秒単位の待機時間スナップショットを再試行するま

でに待機する最長時間

(Maximum length of time towait before a snapshot isretried)

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除VM またはインテリジェント VM グループのサブスクライブを保護計画から解除できます資産のサブスクライブが解除されるとバックアップは実行されなくなります

メモ 保護計画から資産のサブスクライブを解除するときにWeb UI で資産に従来のポリシーが表示される可能性がありますこの状況は保護計画に資産がサブスクライブ

されておりその資産に対してバックアップが実行される場合に発生することがあります

資産は有効なバックアップイメージを持ったまま保護計画からサブスクライブ解除され

ますWeb UI には従来のポリシーが表示されますが資産を保護する有効なポリシーがない場合もあります

29第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護を解除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

3 [保護の削除 (Remove protection)][はい (Yes)]の順にクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]で資産が[保護されていません (Not protected)]と表示されます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護に使用される保護計画を表示できます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態を表示するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

[保護 (Protection)]タブは資産がサブスクライブされている計画の詳細を表示します

メモ 資産のバックアップが完了しているにもかかわらず状態が未完了と表示される場合は「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」を参照してください

3 資産が保護されていない場合[保護の追加 (Add protection)]をクリックして保護計画を選択します

p25 の 「 VM またはインテリジェント VM グループの保護」 を参照してください

30第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM のリカバリとインスタントアクセス

この章では以下の項目について説明しています

インスタントアクセス VM の作成

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

VM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについて

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

インスタントアクセス VM の作成NetBackup バックアップイメージからインスタントアクセス VM を作成できます仮想マシンは瞬時に利用可能になるためほぼゼロのリカバリ時間目標を達成できます

NetBackup は仮想マシンのスナップショットをバックアップストレージデバイスに直接マウントするためESXi ホストまたはクラスタはスナップショットを通常の仮想マシンとして扱えます

マウントされた VM のスナップショットはさまざまな目的に使用できます次に例を示します

VM からのファイルのリカバリまたは vmdk ファイルのコピー

パッチのテストなどVM でのテストの実行

4

トラブルシューティングまたはディザスタリカバリ

アプリケーションの検証

メモ このインスタントアクセス機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされますこの機能ではNetBackup バックアップイメージがメディアサーバー重複排除プール (MSDP) ストレージデバイスに格納されることが必要ですインスタントアクセスVM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

インスタントアクセス VM を作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージは各イメージのバックアップタイムスタンプ付きで各行に表示

されます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Createinstant access virtual machine)]の順にクリックします

5 リカバリの設定を確認し必要に応じて変更します

[リカバリオプション (Recovery options)]に注意してください

同じ表示名を持つ VM が宛先にある場合リカバリが始まる前にその VM を削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますプロビジョニング後に

電源をオン (Power onafter provisioning)

VM の作成後に VM の移行を開始しVM の移行の進捗を表示します

メモ NetBackup 812 ストレージサーバーの場合vMotion オプションは有効になっていても使用されません

vMotion の有効化(Enable vMotion)

32第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス VM の作成

6 [作成 (Create)]をクリックします

NetBackup ではVM バックアップイメージのスナップショットを作成しインスタントアクセスマウントポイントを作成しますイメージのスナップショットは[インスタントア

クセス仮想マシン (Instant access virtual machines)]タブに表示されますVM をESXi サーバーの他の VM と同じように使用できるようになりました

7 リストアされた VM について詳しくは[インスタントアクセス仮想マシン (Instantaccess virtual machines)]タブの下にある VM をクリックし[詳細の表示 (Viewdetails)]をクリックします

8 VM での作業が終了したらマウントされている VM のスナップショットを削除するために[削除 (Delete)]をクリックできますVM が ESXi サーバーから削除されます

メモ vMotion を有効にしている場合その処理が正常に完了した後はVM を削除するとマウントされた共有のみが削除されますこの VM は別のデータストアに移行されるためESXi サーバーで VM を引き続き利用できます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをリストアできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダを復元する (Restore files andfolders)]の順にクリックします

NetBackup はバックグラウンドでインスタントアクセスマウントポイントを作成します

33第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

5 ファイルを選択し[リストへの追加 (リストアリストに追加)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

リストアリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサイズ

が表示されます

メモ リストアリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーはシングルファイルリストアのみをサポートしているためリストア処理が失敗します

6 リストアオプションを選択します

すべてを元のディレクトリにリストア (Restore everything to the original directory)

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

すべてを異なるディレクトリにリストア (Restore everything to a different directory)

[リストア用ディレクトリ (Directory for restore)]にリストア先のパスを入力します

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合は[親フォルダのパス(Parent Folder Path)]ではなく[単一ファイルの絶対パス (Single File

Full Path)]に入力します

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]チェックボックスにチェックマークを付けるとすべてのファイルが 1 つのディレクトリにリストアされます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

34第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

7 既存のすべてのファイルを上書きするには[既存のファイルの上書き (Overwriteexisting files)]チェックボックスにチェックマークを付けます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

選択内容の概略が表示されます

8 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックしてファイルをリストアします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをダウンロードできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダのダウンロード (Download filesand folders)]の順にクリックします

35第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

5 ファイルを選択し[ダウンロードリストに追加 (Add to download list)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

ダウンロードリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサ

イズが表示されます

メモ ダウンロードリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーは単一ファイルのダウンロードのみをサポートしているためダウンロード処理が失敗します

6 ダウンロードパッケージの作成が完了したら[ダウンロード (Download)]をクリックします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項インスタントアクセス仮想マシン機能について次の点に注意します

この機能はWeb UI を使用して保護計画から作成されたバックアップコピーまたはNetBackup 管理コンソールで作成された従来のポリシーでサポートされます

この機能はNetBackup の VMware ポリシー形式のみをサポートしますWeb UIの保護計画で使用されるポリシー形式についてはバックアップ管理者にお問い合

わせください

この機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされます

この機能ではメディアサーバー重複排除プール (MSDP) メディアサーバー上の同時マウントポイントが 50 個に制限されます

デフォルトではvSphere はESXi サーバーあたりに最大で 8 つの NFS マウントを許可しますNetBackup では作成するインスタントアクセス VM それぞれにNFS

36第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

マウントが必要であることに注意してくださいNFS マウントを解除するには使用し終わったインスタントアクセス VM を削除しますESXi ホストの NFS の制限に達した場合に別のインスタントアクセス VM を作成しようとするとその試みは失敗しますESXi サーバーあたりの NFS マウントの最大数を増やすには次の VMware の記事を参照してくださいhttpskbvmwarecomsarticle2239

この機能では独立したディスクを備えた VM のバックアップをサポートしていませんVMware では永続的なディスクでも非永続的なディスクでもVM 内の独立したディスクのスナップショットをサポートしていませんその結果独立したディスクはバック

アップされません

独立したディスクと NetBackup について詳しくは次の記事を参照してくださいhttpswwwveritascomdocs000081966

この機能はバックアップから除外されたディスクを持つ VM をサポートしていませんNetBackup ポリシーの[ディスクを除外 (Exclude Disks)]タブで[除外したディスクはありません (No disks excluded)]オプションを選択する必要があります

raw デバイスマッピングモード (RDM) または永続モードのディスクがある VM はこの機能ではサポートされません

Windows のシングルファイルリストアでReFS ファイルシステムはサポートされません

インスタントアクセス仮想マシンを使用した VM 作成に使用される ESXi サーバーのバージョンはVM のバックアップイメージを含む ESXi サーバーのバージョンと同じかそれより新しい必要があります

[ダウンロード (Download)]オプションを使用した単一ファイルのダウンロードの場合NetBackup Web UI ではマスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用するのと同じ名前または IP アドレスを持つメディアサーバーにアクセスできる必要がありますp50 の 「インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー」 を参照してください

メディアサーバーのアプライアンスがサードパーティの証明書を使用する場合この

機能を使用する前にNetBackup マスターサーバーで特定の構成を作成する必要があります

詳しくは次の場所から入手可能な『NetBackup Appliance セキュリティガイド』でサードパーティの証明書に関するセクションとサードパーティの SSL 証明書の実装に関するセクションを参照してください

httpswwwveritascomdocsDOC5332

この機能では異なるボリュームパーティションディスクにある複数のファイルやフォ

ルダのリストアはサポートされません

複数のファイルまたはフォルダを Windows VM にリストアする場合はWindows 管理者アカウントのクレデンシャルを使用します

37第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

一部の ACL エントリはリストアされたファイルに含まれませんこれらのユーザーまたはグループの ACL エントリはリストアできないためですたとえばTrustedInstallersすべてのアプリケーションパッケージが該当します

インスタントアクセス機能はWindows 10 のコンパクトオペレーティングシステムをサポートしていませんオペレーティングシステムが圧縮されているかどうかを確認する

にはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosquery を実行します圧縮を無効にするにはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosnever を実行しますこれによってVM のバックアップにインスタントアクセス機能を使用できます

ファイルとフォルダをリストアするにはターゲット VM がスリープまたは休止モードではなく通常の状態である必要があります

5-minutes-alive-session のしきい値はアプライアンスの Web サーバー NGINXで定義されますダウンロード用に選択されたファイルとフォルダはこのしきい値内

で圧縮されダウンロードされる必要があります

インスタントアクセス仮想マシンを作成するには仮想マシンが作成される VMwareデータセンターへの読み取りおよび書き込みアクセスが必要です

複数のコピーが存在するバックアップイメージがありそれらのコピーはすべてインス

タントアクセス機能を備えていますレプリケーション中にインスタントアクセス機能を

保持するにはレプリケーションに最初のコピーのみを選択する必要がありますたと

えばイメージ 1 というバックアップイメージがありコピー Aコピー Bコピー Cコピー D の 4 つのコピーが存在するとしますレプリケーションでインスタントアクセス機能を保持するにはコピー A のみを使用する必要があります

VM のリカバリバックアップされたときに VM が存在していた元の場所または別の場所に VM をリカバリできますバックアップイメージのデフォルトのコピーからのリカバリに加え別のコピーが

ある場合はそのコピーからもリカバリできますデフォルトのコピーはプライマリコピーとも

呼ばれます

VM をリカバリするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックします左側のカレンダービューでバックアップが発生した日付を選択します

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

38第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

4 リカバリするイメージについて次のいずれかのイメージリカバリオプションを選択し

ます

リカバリ (Recover)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが 1 つだけある場合に表示されます

デフォルトのコピーからリカバリ (Recover from default copy)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが複数ある場合に表示されます

nn 個のコピー (nn copies)バックアップイメージのデフォルトのコピーまたは別のコピーからリカバリします

NetBackup では同じバックアップイメージのコピーを最大 10 個まで保持できますこのオプションを選択すると利用可能なすべてのコピーが表示されます

それぞれのコピーについて[ストレージ名 (Storage name)][ストレージサーバー (Storage Server)][ストレージサーバー形式 (Storage server type)]が表示されますリカバリするコピーに対応する[リカバリ (Recover)]をクリックします

5 バックアップイメージをリカバリする場所を選択します

[元の場所 (Original location)] バックアップイメージを元の場所にリカバリします

[代替の場所 (Alternate location)] バックアップイメージを代替の場所にリカバリします

[インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Create instant access virtualmachine)] バックアップイメージを新しいインスタントアクセス仮想マシンにリカバリしますこのオプションはバックアップイメージにインスタントアクセス機能が

ある場合にのみ利用可能ですp31 の 「インスタントアクセス VM の作成」 を参照してください

[ファイルとフォルダのダウンロード (Download files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードしますこのオプションは

バックアップイメージにインスタントアクセス機能がある場合にのみ利用可能で

すp35 の 「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード」を参照してください

[ファイルとフォルダをリストアする (Restore files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアしますバックアップイメージにインス

タントアクセス機能がある場合にのみこのオプションを利用可能です「p33 の「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア」 を参照してください 」を参照してください

6 [リストア先 (Restore to)]の値を確認します

39第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

デフォルト値は VM のバックアップイメージから取得されます代替の場所にリストアする場合[新しい表示名 (New display name)]に _copy が追加されます

バックアップイメージを元の場所にリカバリする場合デフォルト値を変更できま

せん

代替の場所にリカバリする場合必要に応じてリストア先の値を変更します続

いて[次へ (Next)]をクリックしますESXi サーバーまたはクラスタを変更できない場合に詳細を確認できます

p53 の 「リカバリ先を変更したときに発生したエラー」 を参照してください

7 [リカバリオプション (Recover option)]の値を確認または変更します

リカバリオプションについて詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

宛先に同じ名前の VM が存在する場合に既存の VM を削除しますそのような VM はリカバリの開始前に削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

メモ このオプションを使用するには[資産の上書き (OverwriteAsset)]権限が必要ですこの権限が必要な場合はセキュリティ管理者にお問い合わせください

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますリカバリ後に電源をオ

ンにする (Power onafter recovery)

リカバリの実行に使用するホストを示しますデフォルトではリカバ

リホストはバックアップを実行するホストです

リカバリホスト

(Recovery host)

8 [詳細設定 (Advanced Settings)]の値を確認または変更します

詳細設定について詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

詳細設定

元の BIOS UUID の代わりに新しい BIOS UUID で VM をリストアします

新しい BIOS UUID の作成 (Create a newBIOS UUID)

元のインスタンス UUID の代わりに新しいインスタンス UUID でVM をリストアします

新しいインスタンス

UUID の作成 (Createa new instanceUUID)

40第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

たとえばこのオプションはVM がバックアップされた時にマウントされた ISO ファイルをリストアせずに VM をリストアします

このオプションが無効になっているとDVD ドライブCD-ROM ドライブシリアルポートパラレルポートなどのデバイスの補助情報が

利用できなくなった場合にリカバリが失敗する場合があります

デバイスの補助情報を

削除 (Removebacking informationfor devices)

NIC カードを VM から削除しますネットワークアクセスではリストア済みの VM にはネットワーク構成が必要であることに注意してください

このオプションは次の場合に有効にします

バックアップの作成後に宛先の仮想マシンのネットワーク接続が

変更されている場合

元の仮想マシンがまだ存在しVM の重複によって競合が発生する場合

元のネットワーク構成

を削除 (Removeoriginal networkconfiguration)

元のハードウェアバージョン (4 など) で VM をリストアしますターゲット ESXi サーバーがデフォルトで異なるハードウェアバージョン(78 など) を使用している場合でも元のバージョンが保持されますターゲット ESXi サーバーが仮想マシンのハードウェアバージョンをサポートしていない場合はリストアに失敗する可能性がありま

このオプションが無効の場合リストアされた仮想マシンは ESXi サーバーによって使われるデフォルトのハードウェアバージョンに変換さ

れます

ハードウェアの元の

バージョンを保持する

(Retain originalhardware version)

リストアされる仮想ディスクのフォーマット

元のプロビジョニングで VM の仮想ディスクをリストアします元のプロビジョニング

(Originalprovisioning)

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成します仮想ディスク

容量はディスクが作成されるときに割り当て済みですこのオプショ

ンは入力されたブロックをリストアしますがオンデマンドで空いてい

るブロックをゼロで初期化します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware は Lazy-Zeroedディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thickprovisioning Eager Zeroed)]に自動的に変換します

Lazy Zero をシックプロビジョニング (Thickprovisioning lazyzeroed)

41第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックをリストアしただちに空のブロックをゼロで初期化し

ます (Eager Zeroed)このオプションを使用すると仮想ディスクの作成により時間がかかることがありますただしリストアが SAN で起きた場合Eager Zeroed 機能により vCenter サーバーとのネットワーク通信が減少することによってリストアが高速化されることがあります

Eager Zeroed をシックプロビジョニング

(Thick provisioningeager zeroed)

シン形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックはリストアしますが空いているブロックを初期化した

りコミットしたりはしませんシンプロビジョニングは vmdk ファイルの動的拡張を介してディスク領域を節約しますvmdk ファイルは仮想マシンのデータが必要とする領域より大きくなりません仮想ディスク

のサイズは必要に応じて自動的に増加します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware はシンディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning EagerZeroed)]に自動的に変換します

シンプロビジョニング

トランスポートモード (Transport mode)

バックアップが実行されたときと同じトランスポートモードを使用しま

バックアップに使用す

るトランスポートモード

を使用する (Usetransport mode usedfor backup)

42第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

SANファイバーチャネル (SAN) または iSCSI を介した暗号化されていない転送の場合に指定します

メモ このモードは VMware 仮想ボリューム (VVol) を使用する仮想マシンではサポートされません

HotADD仮想マシンで VMware バックアップホストを実行できますHotAdd トランスポートモードについて詳しくは『NetBackup forVMware 管理者ガイド』を参照してください

メモ VVols を使用する仮想マシンの場合仮想マシンとバックアップホスト(hotadd)の仮想マシンは同じ VVol データストアに存在する必要があります

このトランスポートモードの手順とバックアップホストの VMware仮想マシンへのインストール手順に関してはVMware のマニュアルを参照してください

LANネットワークを介して仮想ディスクのデータを転送します

NBDNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化されていない転送の

場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャ

ネルを介した転送よりも低速です

NBDSSLNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化転送 (SSL) の場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャネル

を介した転送よりも低速です

選択したトランスポート

モードを次の順序で試

行してください(Trythe selectedtransport modes inthe following order)

9 [リカバリ前チェック (Pre-recovery check)]をクリックします

NetBackup でクレデンシャルが検証されパスと接続が適切かどうかが確認されますさらにデータストアやデータストアクラスタに利用可能な容量があるかどうかな

どその他の要件についても確認されますリカバリ前チェックについて詳しくは

『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

10 エラーが見つかった場合は解決します

エラーは無視できますただしその場合はリカバリが失敗する場合があります

11 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします

ジョブの進捗を監視するには[リストアアクティビティ (Restore activity)]タブをクリックします特定のジョブを選択するとその詳細が表示されます

リカバリの状態コードについて詳しくはNetBackup 管理者に問い合わせるか『NetBackup 状態コードリファレンスガイド』を参照してください

43第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについてVeritas はNetBackup 82 以降で VMware エージェントレスリストアを導入していますエージェントレスリストアを使用するとNetBackup クライアントがインストールされていない仮想マシンに個々のファイルとフォルダをリストアできますVxUpdate を使用してNetBackup で仮想マシンにリカバリツールを配備しファイルやフォルダをリストアして必要なクリーンアップを実行できますファイルをリカバリするターゲット仮想マシンに

NetBackup が接続する必要はありませんすべてのリカバリが VMware vSphereManagement API を使用して ESX Server 経由で処理されます

エージェントレスリストア処理の概要

1 NetBackup マスターサーバーで NetBackup Web UI または Agentless RecoveryAPI から入力を受け取りますこの入力にはリストアするファイルとフォルダに加えターゲット仮想マシンの VMware 認証クレデンシャルが含まれますこれらのクレデンシャルには管理者またはスーパーユーザーの権限が必要です

2 要求されたデータがマスターサーバーからリストアホストに送信されます

3 リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリストアホストにあるかどうかが確認されます必要なパッケージがない場合リストアホストは VxUpdateを使用してマスターサーバーからパッケージをダウンロードします

4 リストアホストはvSphere Management API を使用して仮想マシンにリカバリツールをプッシュします

5 ユーザーが選択したファイルとフォルダを含むデータストリームが一時仮想マシンに

関連付けられている vmdk でステージングされますVeritas がエージェントレスリストア用の一時仮想マシンを作成します

6 NetBackup によって一時仮想マシンに作成された vmdk がターゲット仮想マシンに接続されます

7 リカバリツールが起動されファイルとフォルダがリカバリされます

8 NetBackup で必要なクリーンアップが実行されます処理の一環で作成された一時的なファイルとオブジェクトがすべて削除されます削除されるオブジェクトには

リカバリツール一時仮想マシンステージング vmdk があります

9 これでジョブは完了です

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

前提条件 仮想マシンのエージェントレスリカバリを実行するすべてのプラットフォーム用の

VxUpdate パッケージを用意する必要があります

44第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアについて

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 19: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

7 クエリーをテストするには[プレビュー (Preview)]をクリックします

メモ クエリーベースの選択処理は動的です仮想環境の変更は保護計画の実行時にクエリーが選択する仮想マシンに影響する可能性がありますその結果保護

計画が後で実行された時にクエリーが選択する VM がプレビューに現在表示されているものと同一でなくなる可能性があります

メモ VMware サーバーの VM の検出がVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションに設定された間隔に従って実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)クエリーが選択できる状態になるにはWeb UI が各サーバー上の VM を検出する必要がありますVMware サーバーが Web UI に最近追加された場合その VMは検出されない可能性がありますこのオプションについて詳しくは次の情報を参

照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVALオプション」 を参照してください

VM をすぐに検出する方法については次の情報を参照してください

p22 の 「VMware サーバーの資産の手動での検出」 を参照してください

8 グループを保護計画に追加せずに保存するには[追加 (Add)]をクリックします

保存して保護計画に追加するには[追加と保護 (Add and protect)]をクリックして計画を選択し[保護する (Protect)]をクリックします

メモ [プレビュー (Preview)]をクリックするかグループを保存した場合グループのVM を選択するときにクエリーオプションでは大文字小文字が区別されます[仮想マシン (Virtual machine)]でグループに選択されていない VM をクリックすると[仮想マシングループのメンバー (Member of virtual machine groups)]フィールドは none になります

ただし保護計画にグループを追加したときに保護計画のバックアップが実行され

ると一部のクエリーオプションは大文字と小文字が区別されないものとして扱わ

れますその結果同じ VM がグループに含められてバックアップされる場合があります

各オプションの大文字小文字関連の動作は「「インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション」」を参照してください

19第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション表 2-1 クエリーキーワード

説明キーワード

VM が存在するクラスタ (ESXi サーバーのグループ) の名前

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

クラスタ

データセンターの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

datacenter

データストアの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

datastore

VM の表示名

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

displayName

ESXi サーバーの名前ESXi ホスト名は vCenter Server で定義された名前と一致する必要があります

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

host

VM のタグの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

tag

vSphere Client の VM の DNS 名

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

dnsName

IP アドレスの逆引きから導かれる VM 名

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

hostName

VM のインスタンス UUID

例 501b13c3-52de-9a06-cd9a-ecb23aa975d1

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

instanceUuid

表 2-2 クエリー演算子

説明演算子

文字列の先頭に値が出現する場合に一致します

たとえば入力した値が「box」の場合このオプションは文字列「box_car」と一致しますが「flatbox」とは一致しません

文字列の先頭

(Starts with)

20第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

説明演算子

文字列の末尾に値が出現する場合に一致します

たとえば入力した値が「dev」の場合このオプションは文字列「01dev」と一致しますが「01dev99」または「devOP」とは一致しません

文字列の末尾

(Ends with)

入力した値が文字列のどこにある場合でも一致します

たとえば入力した値が「dev」の場合このオプションは「01dev」「01dev99」「devOP」「development_machine」などの文字列と一致します

次の値を含む

(Contains)

入力した値にのみ一致します

たとえば入力した値が「VMTest27」の場合このオプションは「VMtest27」(大文字小文字が同じ) とは一致しますが「vmtest27」「vmTEST27」または「VMtest28」とは一致しません

=

入力した値と等しくない任意の値と一致します =

インテリジェント VM グループの削除インテリジェント VM グループを削除するには次の手順を使用します

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

インテリジェント VM グループを削除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [インテリジェント VM グループ (Intelligent VM groups)]タブでグループを見つけます

3 グループが保護されていない場合はグループを選択して[削除 (Delete)]をクリックします

4 グループが保護されている場合はグループをクリックしてスクロールダウンし鍵の

記号をクリックして[サブスクライブ解除 (Unsubscribe)]をクリックします

5 [削除]をクリックします

VMware アクセスホストの追加この機能はNetBackup 管理コンソールまたは NetBackup API でのみサポートされます詳しくは『NetBackup 管理者ガイド Vol 1』または SORT の NetBackup API ドキュメントを参照してください

21第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの削除

VMware アクセスホストの削除この機能はNetBackup 管理コンソールまたは NetBackup API でのみサポートされます詳しくは『NetBackup 管理者ガイド Vol 1』または SORT の NetBackup API ドキュメントを参照してください

VMware サーバーの資産の手動での検出ここでは最近追加された資産を表示して保護できるようにVMware サーバーの資産を手動で検出する手順を示します

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenterまたは ESXi サーバーの VM とその他のオブジェクトの自動検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出はVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)このオプションについて詳しくは次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

VMware サーバーの資産を手動で検出するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が表示されます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが最後にいつ検出されたかも確認できます

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にある処理メニューで[検出 (Discover)]を選択します

VMware サーバーのクレデンシャルが無効な場合検出操作に失敗することがありますクレデンシャルを検証および更新する方法については次の情報を参照して

ください

p14 の 「VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新」 を参照してください

VM およびインテリジェント VM グループの保護状態について詳しくは次の情報を参照してください

p30 の 「VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示」 を参照してください

22第 2 章 VMware サーバーの管理VMware アクセスホストの削除

p49 の 「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」 を参照してください

NetBackup サーバーのVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

このオプションはNetBackup が仮想マシンを検出して NetBackup Web UI に表示するためにvCenter Server をスキャンする頻度を制御します

NetBackup による自動検出は最初に前回検出に成功したホストで試行されますそのホストで自動検出に失敗すると次の順序で他のホストで再試行されます

NetBackup マスターサーバー

アクセスホストクライアントプロキシサーバー

メディアサーバー

表 2-3 VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL 情報

説明使用方法

NetBackup マスターサーバー上使用する場所

オプションを表示追加変更するにはnbgetconfig コマンドと nbsetconfig コマンドを使用します

メモ これらのコマンドではNetBackup マスターサーバーの管理者権限が必要です詳しくはNetBackup 管理者にお問い合わせください

このオプションはNetBackup 構成 API でも表示追加変更できます詳しくはSORTの NetBackup API ドキュメントを参照してください

デフォルトは 8 時間です最小値は 5 分で最大値は 1 年です0 に設定すると自動検出がすべての VMware サーバーに対して無効になります

次の形式を使用します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = number of seconds

次に例を示します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = 100000

このエントリは設定ファイルで一度のみ表示されます

メモ このオプションを変更した後NetBackup サービスを停止して再起動しますVM の検出の場合NetBackup Discovery Framework サービスが実行中である必要があります

使用方法

23第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

説明使用方法

NetBackup 管理コンソールまたは Web UI に相当する機能は存在しません管理コンソールの同等のプロパ

ティ

24第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

VM の保護この章では以下の項目について説明しています

VM またはインテリジェント VM グループの保護

資産のカスタム保護の設定

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護次の手順を使用して資産 (VM またはインテリジェント VM グループ) を保護計画にサブスクライブします保護計画に資産をサブスクライブするときに定義済みのバックアッ

プ設定を資産に割り当てますオンデマンド (手動) バックアップを実行するにはNetBackup 管理コンソールへのアクセスが必要ですサポートが必要な場合NetBackup管理者までお問い合わせください

次の要件に注意してください

NetBackup セキュリティ管理者が割り当てた適切な役割ベースのアクセス制御 (RBAC)を使用したVM へのアクセス権が必要です

バックアップ管理者が (RBAC を使用して) アクセス権を付与した保護計画に対するアクセス権が必要です

マスターサーバー上で適切なサービスが実行されておりWeb UI がアクセス可能である必要があります

サポートが必要な場合はバックアップ管理者にお問い合わせください

3

VM または VM グループを保護するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machine)]タブまたは[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]タブでVM または VM グループにチェックマークを付けて[保護の追加 (Add protection)]をクリックします

3 次の保護オプションから選択します

保護計画にサブスクライブする (Subscribe to a protection plan)選択した計画でこの設定を使用するにはこのオプションを選択します計画に

対する変更は自動的に継承されます

カスタム保護 (Custom protection)選択した計画をカスタマイズするにはこのオプションを選択しますすべての計

画と設定をカスタマイズできる訳ではありません選択した計画に対する変更は

選択した資産または資産グループには適用されません

4 保護計画を選択します

VMware 管理者の場合RBAC のアクセス権によって表示される保護計画が決まります利用可能な保護計画のオプションの説明は『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』を参照してください

5 選択した計画に VM または VM グループをサブスクライブするには[保護する(Protect)]をクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]に選択の結果が表示されます

資産のカスタム保護の設定計画のカスタマイズが許可されている場合作業負荷管理者は[カスタム保護 (Customprotection)]保護方式を選択できますこのユーザーは作業負荷の種類に応じてスケジュールストレージ資産のその他のオプションを変更できます資産ではそれぞれ

独自の保護が維持されています保護計画に今後変更を加えても資産には適用されま

せん

保護設定について詳しくは以下を参照してください

『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』

カスタム保護オプション

カスタム保護を使用してユーザーは次のオプションを調整できます

26第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

ユーザーはスケジュールを追加編集または削除できますスケジュール形式スケジュー

ルを実行する頻度このカスタム保護のバックアップを保持する期間を選択できます利用

可能なオプションは資産の作業負荷の種類によって異なります

スケジュールと保持 (Schedulesand retention)

ユーザーはカスタム保護に使用するストレージを選択できますストレージ (Storage)

仮想マシンに代わってバックアップを実行するホスト[Automatic (自動)]を選択するとストレージユニットに基づいてNetBackup にメディアサーバーを選択させることができますまたはユーザーがリストから別のホストを選択できますこれらのホストは環境内のその他の

メディアサーバーかアクセスホストとして構成されているホストです

バックアップに使用するサー

バーまたはホスト (Server orhost to use for backups)

追加のカスタム保護オプション

説明オプション

NetBackup が仮想マシンバックアップの新しいスナップショットを作成する前にスナップショットが見つかったときに NetBackup が適用する処理を指定しますたとえばいずれかのスナップショットが存在する場合バックアップの停止を選択できますスナップショットが自

動的に削除されなければ最終的に仮想マシンのパフォーマンスが低下することがあります

削除されていないスナップショットが存在するとディスク容量不足によりリストアに失敗する

場合があります

スナップショットが存在する場合

は次の処理を実行します(If asnapshot exists perform thefollowing action)

バックアップから除外する仮想ディスクを指定します

p28 の 「バックアップからのディスクの除外」 を参照してください

選択した仮想ディスクをバック

アップから除外 (Excludeselected virtual disks frombackups)

このオプションは仮想マシンの完全バックアップからのアプリケーションデータのリストアを

ユーザーに許可します

Microsoft Exchange Server または Microsoft SharePoint Server の NetBackup 82 アプリケーションデータはNetBackup バックアップアーカイブおよびリストアのインターフェースでリストアする必要がありますMicrosoft SQL Server のデータはNetBackup MS SQLクライアントを使用してリストアする必要があります詳しくはNetBackup データベースエージェントのマニュアルを参照してください

仮想マシンバックアップからの

アプリケーションデータのリスト

アを許可する (Allow therestore of application datafrom virtual machine backups)

デフォルトで仮想マシンの IO は NetBackup がスナップショットを作成する前に静止しますほとんどの場合このデフォルトを使用する必要がありますファイルのアクティビティを

静止しないとスナップショットのデータの一貫性は保証されません静止を無効にすると

一貫性を保つためバックアップデータを分析する必要があります

仮想マシンの静止を有効にす

る (Enable virtual machinequiesce)

バックアップに使用するトランスポートモードまたはデータストアからデータを読み取る方法を

指定しますトランスポートモードについて詳しくは仮想化環境のベンダーのマニュアルを

参照してください

トランスポートモード (Transportmode)

27第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

p29 の 「スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)」 を参照してください

スナップショットの再試行オプ

ション (Snapshot retry options)

バックアップからのディスクの除外仮想ディスクの除外オプションはバックアップのサイズを減らすことができますが使用に

は注意が必要ですこれらは複数の仮想ディスクを備えている仮想マシン専用です

表 3-1 仮想ディスクの除外オプション

説明除外オプション

ブートディスクを再作成する別の手段がある場合にこのオプションを検討します

仮想マシンのブートディスクはバックアップには含まれませんその他のディスクはバックアッ

プされます注 データファイルはリストアされたデータディスクで利用可能ですただしこのバックアップからリストアされる仮想マシンは起動できません

すべてのブートディスク (Allboot disks)

データディスクをバックアップする個別の保護計画がある場合にのみこのオプションを検討

してください

仮想マシンのデータディスクはバックアップに含まれませんブートディスクのみバックアップ

されます注 仮想マシンがバックアップからリストアされるときデータディスクの仮想マシンデータは失われるか不完全になる可能性があります

すべてのデータディスク (Alldata disks)

カスタム属性を使用したバックアップから除外するディスクの制御を VMware 管理者に許可する場合このオプションを使用します

属性には除外するディスクのデバイスコントローラの値をカンマで区切って指定する必要が

ありますたとえばscsi0-0ide0-0sata0-0nvme0-0 などですこの属性のデフォルト値は NB_DISK_EXCLUDE_DISK ですまたは独自の値を選択できます任意の差分バックアップ間でカスタム属性値にディスクを追加するとそれらのディスクは次のバック

アップから除外されます

VMware 管理者はVMware インターフェースを使用して除外するディスクに属性を適用する必要があります『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Web Client ガイド』または『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Client (HTML5) ガイド』を参照してください

カスタム属性に基づいてディス

クを除外する (Exclude disksbased on a custom attribute)

ディスクの仮想デバイスノードを表すディスク形式コントローラLUN を指定して特定のディスクを除外するにはこのオプションを使用します追加のディスクを指定するには[追加

(Add)]をクリックします

任意の差分バックアップ間でコントローラを追加するとそれらのディスクは次のバックアップ

から除外されます

除外する特定のディスク

(Specific disks to beexcluded)

28第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)ほとんどの環境ではスナップショットの再試行オプションのデフォルト値は適切です仮

想マシンのサイズと VMware サーバーの処理負荷に基づいてこれらの設定を調整すると役立つ場合があります

表 3-2 スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)

説明オプション

スナップショットを再試行する回数スナップショットの最大試行回

数 (Maximum number oftimes to retry a snapshot)

スナップショット操作が完了するまでの分単位の時間スナップショットが完了しない場合タ

イムアウトを強制するためにこのオプションで特定の期間を設定します後でスナップショット

を再試行するには[スナップショットを再試行するまでに待機する最長時間 (Maximumlength of time to wait before a snapshot is retried)]設定を使用します

スナップショットの完了までの最

長時間 (Maximum length oftime to complete a snapshot)

スナップショットが再試行されるまでの秒単位の待機時間スナップショットを再試行するま

でに待機する最長時間

(Maximum length of time towait before a snapshot isretried)

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除VM またはインテリジェント VM グループのサブスクライブを保護計画から解除できます資産のサブスクライブが解除されるとバックアップは実行されなくなります

メモ 保護計画から資産のサブスクライブを解除するときにWeb UI で資産に従来のポリシーが表示される可能性がありますこの状況は保護計画に資産がサブスクライブ

されておりその資産に対してバックアップが実行される場合に発生することがあります

資産は有効なバックアップイメージを持ったまま保護計画からサブスクライブ解除され

ますWeb UI には従来のポリシーが表示されますが資産を保護する有効なポリシーがない場合もあります

29第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護を解除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

3 [保護の削除 (Remove protection)][はい (Yes)]の順にクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]で資産が[保護されていません (Not protected)]と表示されます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護に使用される保護計画を表示できます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態を表示するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

[保護 (Protection)]タブは資産がサブスクライブされている計画の詳細を表示します

メモ 資産のバックアップが完了しているにもかかわらず状態が未完了と表示される場合は「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」を参照してください

3 資産が保護されていない場合[保護の追加 (Add protection)]をクリックして保護計画を選択します

p25 の 「 VM またはインテリジェント VM グループの保護」 を参照してください

30第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM のリカバリとインスタントアクセス

この章では以下の項目について説明しています

インスタントアクセス VM の作成

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

VM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについて

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

インスタントアクセス VM の作成NetBackup バックアップイメージからインスタントアクセス VM を作成できます仮想マシンは瞬時に利用可能になるためほぼゼロのリカバリ時間目標を達成できます

NetBackup は仮想マシンのスナップショットをバックアップストレージデバイスに直接マウントするためESXi ホストまたはクラスタはスナップショットを通常の仮想マシンとして扱えます

マウントされた VM のスナップショットはさまざまな目的に使用できます次に例を示します

VM からのファイルのリカバリまたは vmdk ファイルのコピー

パッチのテストなどVM でのテストの実行

4

トラブルシューティングまたはディザスタリカバリ

アプリケーションの検証

メモ このインスタントアクセス機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされますこの機能ではNetBackup バックアップイメージがメディアサーバー重複排除プール (MSDP) ストレージデバイスに格納されることが必要ですインスタントアクセスVM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

インスタントアクセス VM を作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージは各イメージのバックアップタイムスタンプ付きで各行に表示

されます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Createinstant access virtual machine)]の順にクリックします

5 リカバリの設定を確認し必要に応じて変更します

[リカバリオプション (Recovery options)]に注意してください

同じ表示名を持つ VM が宛先にある場合リカバリが始まる前にその VM を削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますプロビジョニング後に

電源をオン (Power onafter provisioning)

VM の作成後に VM の移行を開始しVM の移行の進捗を表示します

メモ NetBackup 812 ストレージサーバーの場合vMotion オプションは有効になっていても使用されません

vMotion の有効化(Enable vMotion)

32第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス VM の作成

6 [作成 (Create)]をクリックします

NetBackup ではVM バックアップイメージのスナップショットを作成しインスタントアクセスマウントポイントを作成しますイメージのスナップショットは[インスタントア

クセス仮想マシン (Instant access virtual machines)]タブに表示されますVM をESXi サーバーの他の VM と同じように使用できるようになりました

7 リストアされた VM について詳しくは[インスタントアクセス仮想マシン (Instantaccess virtual machines)]タブの下にある VM をクリックし[詳細の表示 (Viewdetails)]をクリックします

8 VM での作業が終了したらマウントされている VM のスナップショットを削除するために[削除 (Delete)]をクリックできますVM が ESXi サーバーから削除されます

メモ vMotion を有効にしている場合その処理が正常に完了した後はVM を削除するとマウントされた共有のみが削除されますこの VM は別のデータストアに移行されるためESXi サーバーで VM を引き続き利用できます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをリストアできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダを復元する (Restore files andfolders)]の順にクリックします

NetBackup はバックグラウンドでインスタントアクセスマウントポイントを作成します

33第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

5 ファイルを選択し[リストへの追加 (リストアリストに追加)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

リストアリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサイズ

が表示されます

メモ リストアリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーはシングルファイルリストアのみをサポートしているためリストア処理が失敗します

6 リストアオプションを選択します

すべてを元のディレクトリにリストア (Restore everything to the original directory)

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

すべてを異なるディレクトリにリストア (Restore everything to a different directory)

[リストア用ディレクトリ (Directory for restore)]にリストア先のパスを入力します

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合は[親フォルダのパス(Parent Folder Path)]ではなく[単一ファイルの絶対パス (Single File

Full Path)]に入力します

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]チェックボックスにチェックマークを付けるとすべてのファイルが 1 つのディレクトリにリストアされます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

34第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

7 既存のすべてのファイルを上書きするには[既存のファイルの上書き (Overwriteexisting files)]チェックボックスにチェックマークを付けます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

選択内容の概略が表示されます

8 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックしてファイルをリストアします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをダウンロードできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダのダウンロード (Download filesand folders)]の順にクリックします

35第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

5 ファイルを選択し[ダウンロードリストに追加 (Add to download list)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

ダウンロードリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサ

イズが表示されます

メモ ダウンロードリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーは単一ファイルのダウンロードのみをサポートしているためダウンロード処理が失敗します

6 ダウンロードパッケージの作成が完了したら[ダウンロード (Download)]をクリックします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項インスタントアクセス仮想マシン機能について次の点に注意します

この機能はWeb UI を使用して保護計画から作成されたバックアップコピーまたはNetBackup 管理コンソールで作成された従来のポリシーでサポートされます

この機能はNetBackup の VMware ポリシー形式のみをサポートしますWeb UIの保護計画で使用されるポリシー形式についてはバックアップ管理者にお問い合

わせください

この機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされます

この機能ではメディアサーバー重複排除プール (MSDP) メディアサーバー上の同時マウントポイントが 50 個に制限されます

デフォルトではvSphere はESXi サーバーあたりに最大で 8 つの NFS マウントを許可しますNetBackup では作成するインスタントアクセス VM それぞれにNFS

36第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

マウントが必要であることに注意してくださいNFS マウントを解除するには使用し終わったインスタントアクセス VM を削除しますESXi ホストの NFS の制限に達した場合に別のインスタントアクセス VM を作成しようとするとその試みは失敗しますESXi サーバーあたりの NFS マウントの最大数を増やすには次の VMware の記事を参照してくださいhttpskbvmwarecomsarticle2239

この機能では独立したディスクを備えた VM のバックアップをサポートしていませんVMware では永続的なディスクでも非永続的なディスクでもVM 内の独立したディスクのスナップショットをサポートしていませんその結果独立したディスクはバック

アップされません

独立したディスクと NetBackup について詳しくは次の記事を参照してくださいhttpswwwveritascomdocs000081966

この機能はバックアップから除外されたディスクを持つ VM をサポートしていませんNetBackup ポリシーの[ディスクを除外 (Exclude Disks)]タブで[除外したディスクはありません (No disks excluded)]オプションを選択する必要があります

raw デバイスマッピングモード (RDM) または永続モードのディスクがある VM はこの機能ではサポートされません

Windows のシングルファイルリストアでReFS ファイルシステムはサポートされません

インスタントアクセス仮想マシンを使用した VM 作成に使用される ESXi サーバーのバージョンはVM のバックアップイメージを含む ESXi サーバーのバージョンと同じかそれより新しい必要があります

[ダウンロード (Download)]オプションを使用した単一ファイルのダウンロードの場合NetBackup Web UI ではマスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用するのと同じ名前または IP アドレスを持つメディアサーバーにアクセスできる必要がありますp50 の 「インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー」 を参照してください

メディアサーバーのアプライアンスがサードパーティの証明書を使用する場合この

機能を使用する前にNetBackup マスターサーバーで特定の構成を作成する必要があります

詳しくは次の場所から入手可能な『NetBackup Appliance セキュリティガイド』でサードパーティの証明書に関するセクションとサードパーティの SSL 証明書の実装に関するセクションを参照してください

httpswwwveritascomdocsDOC5332

この機能では異なるボリュームパーティションディスクにある複数のファイルやフォ

ルダのリストアはサポートされません

複数のファイルまたはフォルダを Windows VM にリストアする場合はWindows 管理者アカウントのクレデンシャルを使用します

37第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

一部の ACL エントリはリストアされたファイルに含まれませんこれらのユーザーまたはグループの ACL エントリはリストアできないためですたとえばTrustedInstallersすべてのアプリケーションパッケージが該当します

インスタントアクセス機能はWindows 10 のコンパクトオペレーティングシステムをサポートしていませんオペレーティングシステムが圧縮されているかどうかを確認する

にはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosquery を実行します圧縮を無効にするにはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosnever を実行しますこれによってVM のバックアップにインスタントアクセス機能を使用できます

ファイルとフォルダをリストアするにはターゲット VM がスリープまたは休止モードではなく通常の状態である必要があります

5-minutes-alive-session のしきい値はアプライアンスの Web サーバー NGINXで定義されますダウンロード用に選択されたファイルとフォルダはこのしきい値内

で圧縮されダウンロードされる必要があります

インスタントアクセス仮想マシンを作成するには仮想マシンが作成される VMwareデータセンターへの読み取りおよび書き込みアクセスが必要です

複数のコピーが存在するバックアップイメージがありそれらのコピーはすべてインス

タントアクセス機能を備えていますレプリケーション中にインスタントアクセス機能を

保持するにはレプリケーションに最初のコピーのみを選択する必要がありますたと

えばイメージ 1 というバックアップイメージがありコピー Aコピー Bコピー Cコピー D の 4 つのコピーが存在するとしますレプリケーションでインスタントアクセス機能を保持するにはコピー A のみを使用する必要があります

VM のリカバリバックアップされたときに VM が存在していた元の場所または別の場所に VM をリカバリできますバックアップイメージのデフォルトのコピーからのリカバリに加え別のコピーが

ある場合はそのコピーからもリカバリできますデフォルトのコピーはプライマリコピーとも

呼ばれます

VM をリカバリするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックします左側のカレンダービューでバックアップが発生した日付を選択します

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

38第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

4 リカバリするイメージについて次のいずれかのイメージリカバリオプションを選択し

ます

リカバリ (Recover)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが 1 つだけある場合に表示されます

デフォルトのコピーからリカバリ (Recover from default copy)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが複数ある場合に表示されます

nn 個のコピー (nn copies)バックアップイメージのデフォルトのコピーまたは別のコピーからリカバリします

NetBackup では同じバックアップイメージのコピーを最大 10 個まで保持できますこのオプションを選択すると利用可能なすべてのコピーが表示されます

それぞれのコピーについて[ストレージ名 (Storage name)][ストレージサーバー (Storage Server)][ストレージサーバー形式 (Storage server type)]が表示されますリカバリするコピーに対応する[リカバリ (Recover)]をクリックします

5 バックアップイメージをリカバリする場所を選択します

[元の場所 (Original location)] バックアップイメージを元の場所にリカバリします

[代替の場所 (Alternate location)] バックアップイメージを代替の場所にリカバリします

[インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Create instant access virtualmachine)] バックアップイメージを新しいインスタントアクセス仮想マシンにリカバリしますこのオプションはバックアップイメージにインスタントアクセス機能が

ある場合にのみ利用可能ですp31 の 「インスタントアクセス VM の作成」 を参照してください

[ファイルとフォルダのダウンロード (Download files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードしますこのオプションは

バックアップイメージにインスタントアクセス機能がある場合にのみ利用可能で

すp35 の 「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード」を参照してください

[ファイルとフォルダをリストアする (Restore files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアしますバックアップイメージにインス

タントアクセス機能がある場合にのみこのオプションを利用可能です「p33 の「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア」 を参照してください 」を参照してください

6 [リストア先 (Restore to)]の値を確認します

39第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

デフォルト値は VM のバックアップイメージから取得されます代替の場所にリストアする場合[新しい表示名 (New display name)]に _copy が追加されます

バックアップイメージを元の場所にリカバリする場合デフォルト値を変更できま

せん

代替の場所にリカバリする場合必要に応じてリストア先の値を変更します続

いて[次へ (Next)]をクリックしますESXi サーバーまたはクラスタを変更できない場合に詳細を確認できます

p53 の 「リカバリ先を変更したときに発生したエラー」 を参照してください

7 [リカバリオプション (Recover option)]の値を確認または変更します

リカバリオプションについて詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

宛先に同じ名前の VM が存在する場合に既存の VM を削除しますそのような VM はリカバリの開始前に削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

メモ このオプションを使用するには[資産の上書き (OverwriteAsset)]権限が必要ですこの権限が必要な場合はセキュリティ管理者にお問い合わせください

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますリカバリ後に電源をオ

ンにする (Power onafter recovery)

リカバリの実行に使用するホストを示しますデフォルトではリカバ

リホストはバックアップを実行するホストです

リカバリホスト

(Recovery host)

8 [詳細設定 (Advanced Settings)]の値を確認または変更します

詳細設定について詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

詳細設定

元の BIOS UUID の代わりに新しい BIOS UUID で VM をリストアします

新しい BIOS UUID の作成 (Create a newBIOS UUID)

元のインスタンス UUID の代わりに新しいインスタンス UUID でVM をリストアします

新しいインスタンス

UUID の作成 (Createa new instanceUUID)

40第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

たとえばこのオプションはVM がバックアップされた時にマウントされた ISO ファイルをリストアせずに VM をリストアします

このオプションが無効になっているとDVD ドライブCD-ROM ドライブシリアルポートパラレルポートなどのデバイスの補助情報が

利用できなくなった場合にリカバリが失敗する場合があります

デバイスの補助情報を

削除 (Removebacking informationfor devices)

NIC カードを VM から削除しますネットワークアクセスではリストア済みの VM にはネットワーク構成が必要であることに注意してください

このオプションは次の場合に有効にします

バックアップの作成後に宛先の仮想マシンのネットワーク接続が

変更されている場合

元の仮想マシンがまだ存在しVM の重複によって競合が発生する場合

元のネットワーク構成

を削除 (Removeoriginal networkconfiguration)

元のハードウェアバージョン (4 など) で VM をリストアしますターゲット ESXi サーバーがデフォルトで異なるハードウェアバージョン(78 など) を使用している場合でも元のバージョンが保持されますターゲット ESXi サーバーが仮想マシンのハードウェアバージョンをサポートしていない場合はリストアに失敗する可能性がありま

このオプションが無効の場合リストアされた仮想マシンは ESXi サーバーによって使われるデフォルトのハードウェアバージョンに変換さ

れます

ハードウェアの元の

バージョンを保持する

(Retain originalhardware version)

リストアされる仮想ディスクのフォーマット

元のプロビジョニングで VM の仮想ディスクをリストアします元のプロビジョニング

(Originalprovisioning)

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成します仮想ディスク

容量はディスクが作成されるときに割り当て済みですこのオプショ

ンは入力されたブロックをリストアしますがオンデマンドで空いてい

るブロックをゼロで初期化します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware は Lazy-Zeroedディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thickprovisioning Eager Zeroed)]に自動的に変換します

Lazy Zero をシックプロビジョニング (Thickprovisioning lazyzeroed)

41第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックをリストアしただちに空のブロックをゼロで初期化し

ます (Eager Zeroed)このオプションを使用すると仮想ディスクの作成により時間がかかることがありますただしリストアが SAN で起きた場合Eager Zeroed 機能により vCenter サーバーとのネットワーク通信が減少することによってリストアが高速化されることがあります

Eager Zeroed をシックプロビジョニング

(Thick provisioningeager zeroed)

シン形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックはリストアしますが空いているブロックを初期化した

りコミットしたりはしませんシンプロビジョニングは vmdk ファイルの動的拡張を介してディスク領域を節約しますvmdk ファイルは仮想マシンのデータが必要とする領域より大きくなりません仮想ディスク

のサイズは必要に応じて自動的に増加します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware はシンディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning EagerZeroed)]に自動的に変換します

シンプロビジョニング

トランスポートモード (Transport mode)

バックアップが実行されたときと同じトランスポートモードを使用しま

バックアップに使用す

るトランスポートモード

を使用する (Usetransport mode usedfor backup)

42第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

SANファイバーチャネル (SAN) または iSCSI を介した暗号化されていない転送の場合に指定します

メモ このモードは VMware 仮想ボリューム (VVol) を使用する仮想マシンではサポートされません

HotADD仮想マシンで VMware バックアップホストを実行できますHotAdd トランスポートモードについて詳しくは『NetBackup forVMware 管理者ガイド』を参照してください

メモ VVols を使用する仮想マシンの場合仮想マシンとバックアップホスト(hotadd)の仮想マシンは同じ VVol データストアに存在する必要があります

このトランスポートモードの手順とバックアップホストの VMware仮想マシンへのインストール手順に関してはVMware のマニュアルを参照してください

LANネットワークを介して仮想ディスクのデータを転送します

NBDNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化されていない転送の

場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャ

ネルを介した転送よりも低速です

NBDSSLNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化転送 (SSL) の場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャネル

を介した転送よりも低速です

選択したトランスポート

モードを次の順序で試

行してください(Trythe selectedtransport modes inthe following order)

9 [リカバリ前チェック (Pre-recovery check)]をクリックします

NetBackup でクレデンシャルが検証されパスと接続が適切かどうかが確認されますさらにデータストアやデータストアクラスタに利用可能な容量があるかどうかな

どその他の要件についても確認されますリカバリ前チェックについて詳しくは

『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

10 エラーが見つかった場合は解決します

エラーは無視できますただしその場合はリカバリが失敗する場合があります

11 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします

ジョブの進捗を監視するには[リストアアクティビティ (Restore activity)]タブをクリックします特定のジョブを選択するとその詳細が表示されます

リカバリの状態コードについて詳しくはNetBackup 管理者に問い合わせるか『NetBackup 状態コードリファレンスガイド』を参照してください

43第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについてVeritas はNetBackup 82 以降で VMware エージェントレスリストアを導入していますエージェントレスリストアを使用するとNetBackup クライアントがインストールされていない仮想マシンに個々のファイルとフォルダをリストアできますVxUpdate を使用してNetBackup で仮想マシンにリカバリツールを配備しファイルやフォルダをリストアして必要なクリーンアップを実行できますファイルをリカバリするターゲット仮想マシンに

NetBackup が接続する必要はありませんすべてのリカバリが VMware vSphereManagement API を使用して ESX Server 経由で処理されます

エージェントレスリストア処理の概要

1 NetBackup マスターサーバーで NetBackup Web UI または Agentless RecoveryAPI から入力を受け取りますこの入力にはリストアするファイルとフォルダに加えターゲット仮想マシンの VMware 認証クレデンシャルが含まれますこれらのクレデンシャルには管理者またはスーパーユーザーの権限が必要です

2 要求されたデータがマスターサーバーからリストアホストに送信されます

3 リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリストアホストにあるかどうかが確認されます必要なパッケージがない場合リストアホストは VxUpdateを使用してマスターサーバーからパッケージをダウンロードします

4 リストアホストはvSphere Management API を使用して仮想マシンにリカバリツールをプッシュします

5 ユーザーが選択したファイルとフォルダを含むデータストリームが一時仮想マシンに

関連付けられている vmdk でステージングされますVeritas がエージェントレスリストア用の一時仮想マシンを作成します

6 NetBackup によって一時仮想マシンに作成された vmdk がターゲット仮想マシンに接続されます

7 リカバリツールが起動されファイルとフォルダがリカバリされます

8 NetBackup で必要なクリーンアップが実行されます処理の一環で作成された一時的なファイルとオブジェクトがすべて削除されます削除されるオブジェクトには

リカバリツール一時仮想マシンステージング vmdk があります

9 これでジョブは完了です

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

前提条件 仮想マシンのエージェントレスリカバリを実行するすべてのプラットフォーム用の

VxUpdate パッケージを用意する必要があります

44第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアについて

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 20: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション表 2-1 クエリーキーワード

説明キーワード

VM が存在するクラスタ (ESXi サーバーのグループ) の名前

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

クラスタ

データセンターの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

datacenter

データストアの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

datastore

VM の表示名

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

displayName

ESXi サーバーの名前ESXi ホスト名は vCenter Server で定義された名前と一致する必要があります

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

host

VM のタグの名前

保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます

tag

vSphere Client の VM の DNS 名

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

dnsName

IP アドレスの逆引きから導かれる VM 名

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

hostName

VM のインスタンス UUID

例 501b13c3-52de-9a06-cd9a-ecb23aa975d1

保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません

instanceUuid

表 2-2 クエリー演算子

説明演算子

文字列の先頭に値が出現する場合に一致します

たとえば入力した値が「box」の場合このオプションは文字列「box_car」と一致しますが「flatbox」とは一致しません

文字列の先頭

(Starts with)

20第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの作成

説明演算子

文字列の末尾に値が出現する場合に一致します

たとえば入力した値が「dev」の場合このオプションは文字列「01dev」と一致しますが「01dev99」または「devOP」とは一致しません

文字列の末尾

(Ends with)

入力した値が文字列のどこにある場合でも一致します

たとえば入力した値が「dev」の場合このオプションは「01dev」「01dev99」「devOP」「development_machine」などの文字列と一致します

次の値を含む

(Contains)

入力した値にのみ一致します

たとえば入力した値が「VMTest27」の場合このオプションは「VMtest27」(大文字小文字が同じ) とは一致しますが「vmtest27」「vmTEST27」または「VMtest28」とは一致しません

=

入力した値と等しくない任意の値と一致します =

インテリジェント VM グループの削除インテリジェント VM グループを削除するには次の手順を使用します

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

インテリジェント VM グループを削除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [インテリジェント VM グループ (Intelligent VM groups)]タブでグループを見つけます

3 グループが保護されていない場合はグループを選択して[削除 (Delete)]をクリックします

4 グループが保護されている場合はグループをクリックしてスクロールダウンし鍵の

記号をクリックして[サブスクライブ解除 (Unsubscribe)]をクリックします

5 [削除]をクリックします

VMware アクセスホストの追加この機能はNetBackup 管理コンソールまたは NetBackup API でのみサポートされます詳しくは『NetBackup 管理者ガイド Vol 1』または SORT の NetBackup API ドキュメントを参照してください

21第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの削除

VMware アクセスホストの削除この機能はNetBackup 管理コンソールまたは NetBackup API でのみサポートされます詳しくは『NetBackup 管理者ガイド Vol 1』または SORT の NetBackup API ドキュメントを参照してください

VMware サーバーの資産の手動での検出ここでは最近追加された資産を表示して保護できるようにVMware サーバーの資産を手動で検出する手順を示します

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenterまたは ESXi サーバーの VM とその他のオブジェクトの自動検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出はVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)このオプションについて詳しくは次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

VMware サーバーの資産を手動で検出するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が表示されます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが最後にいつ検出されたかも確認できます

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にある処理メニューで[検出 (Discover)]を選択します

VMware サーバーのクレデンシャルが無効な場合検出操作に失敗することがありますクレデンシャルを検証および更新する方法については次の情報を参照して

ください

p14 の 「VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新」 を参照してください

VM およびインテリジェント VM グループの保護状態について詳しくは次の情報を参照してください

p30 の 「VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示」 を参照してください

22第 2 章 VMware サーバーの管理VMware アクセスホストの削除

p49 の 「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」 を参照してください

NetBackup サーバーのVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

このオプションはNetBackup が仮想マシンを検出して NetBackup Web UI に表示するためにvCenter Server をスキャンする頻度を制御します

NetBackup による自動検出は最初に前回検出に成功したホストで試行されますそのホストで自動検出に失敗すると次の順序で他のホストで再試行されます

NetBackup マスターサーバー

アクセスホストクライアントプロキシサーバー

メディアサーバー

表 2-3 VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL 情報

説明使用方法

NetBackup マスターサーバー上使用する場所

オプションを表示追加変更するにはnbgetconfig コマンドと nbsetconfig コマンドを使用します

メモ これらのコマンドではNetBackup マスターサーバーの管理者権限が必要です詳しくはNetBackup 管理者にお問い合わせください

このオプションはNetBackup 構成 API でも表示追加変更できます詳しくはSORTの NetBackup API ドキュメントを参照してください

デフォルトは 8 時間です最小値は 5 分で最大値は 1 年です0 に設定すると自動検出がすべての VMware サーバーに対して無効になります

次の形式を使用します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = number of seconds

次に例を示します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = 100000

このエントリは設定ファイルで一度のみ表示されます

メモ このオプションを変更した後NetBackup サービスを停止して再起動しますVM の検出の場合NetBackup Discovery Framework サービスが実行中である必要があります

使用方法

23第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

説明使用方法

NetBackup 管理コンソールまたは Web UI に相当する機能は存在しません管理コンソールの同等のプロパ

ティ

24第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

VM の保護この章では以下の項目について説明しています

VM またはインテリジェント VM グループの保護

資産のカスタム保護の設定

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護次の手順を使用して資産 (VM またはインテリジェント VM グループ) を保護計画にサブスクライブします保護計画に資産をサブスクライブするときに定義済みのバックアッ

プ設定を資産に割り当てますオンデマンド (手動) バックアップを実行するにはNetBackup 管理コンソールへのアクセスが必要ですサポートが必要な場合NetBackup管理者までお問い合わせください

次の要件に注意してください

NetBackup セキュリティ管理者が割り当てた適切な役割ベースのアクセス制御 (RBAC)を使用したVM へのアクセス権が必要です

バックアップ管理者が (RBAC を使用して) アクセス権を付与した保護計画に対するアクセス権が必要です

マスターサーバー上で適切なサービスが実行されておりWeb UI がアクセス可能である必要があります

サポートが必要な場合はバックアップ管理者にお問い合わせください

3

VM または VM グループを保護するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machine)]タブまたは[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]タブでVM または VM グループにチェックマークを付けて[保護の追加 (Add protection)]をクリックします

3 次の保護オプションから選択します

保護計画にサブスクライブする (Subscribe to a protection plan)選択した計画でこの設定を使用するにはこのオプションを選択します計画に

対する変更は自動的に継承されます

カスタム保護 (Custom protection)選択した計画をカスタマイズするにはこのオプションを選択しますすべての計

画と設定をカスタマイズできる訳ではありません選択した計画に対する変更は

選択した資産または資産グループには適用されません

4 保護計画を選択します

VMware 管理者の場合RBAC のアクセス権によって表示される保護計画が決まります利用可能な保護計画のオプションの説明は『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』を参照してください

5 選択した計画に VM または VM グループをサブスクライブするには[保護する(Protect)]をクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]に選択の結果が表示されます

資産のカスタム保護の設定計画のカスタマイズが許可されている場合作業負荷管理者は[カスタム保護 (Customprotection)]保護方式を選択できますこのユーザーは作業負荷の種類に応じてスケジュールストレージ資産のその他のオプションを変更できます資産ではそれぞれ

独自の保護が維持されています保護計画に今後変更を加えても資産には適用されま

せん

保護設定について詳しくは以下を参照してください

『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』

カスタム保護オプション

カスタム保護を使用してユーザーは次のオプションを調整できます

26第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

ユーザーはスケジュールを追加編集または削除できますスケジュール形式スケジュー

ルを実行する頻度このカスタム保護のバックアップを保持する期間を選択できます利用

可能なオプションは資産の作業負荷の種類によって異なります

スケジュールと保持 (Schedulesand retention)

ユーザーはカスタム保護に使用するストレージを選択できますストレージ (Storage)

仮想マシンに代わってバックアップを実行するホスト[Automatic (自動)]を選択するとストレージユニットに基づいてNetBackup にメディアサーバーを選択させることができますまたはユーザーがリストから別のホストを選択できますこれらのホストは環境内のその他の

メディアサーバーかアクセスホストとして構成されているホストです

バックアップに使用するサー

バーまたはホスト (Server orhost to use for backups)

追加のカスタム保護オプション

説明オプション

NetBackup が仮想マシンバックアップの新しいスナップショットを作成する前にスナップショットが見つかったときに NetBackup が適用する処理を指定しますたとえばいずれかのスナップショットが存在する場合バックアップの停止を選択できますスナップショットが自

動的に削除されなければ最終的に仮想マシンのパフォーマンスが低下することがあります

削除されていないスナップショットが存在するとディスク容量不足によりリストアに失敗する

場合があります

スナップショットが存在する場合

は次の処理を実行します(If asnapshot exists perform thefollowing action)

バックアップから除外する仮想ディスクを指定します

p28 の 「バックアップからのディスクの除外」 を参照してください

選択した仮想ディスクをバック

アップから除外 (Excludeselected virtual disks frombackups)

このオプションは仮想マシンの完全バックアップからのアプリケーションデータのリストアを

ユーザーに許可します

Microsoft Exchange Server または Microsoft SharePoint Server の NetBackup 82 アプリケーションデータはNetBackup バックアップアーカイブおよびリストアのインターフェースでリストアする必要がありますMicrosoft SQL Server のデータはNetBackup MS SQLクライアントを使用してリストアする必要があります詳しくはNetBackup データベースエージェントのマニュアルを参照してください

仮想マシンバックアップからの

アプリケーションデータのリスト

アを許可する (Allow therestore of application datafrom virtual machine backups)

デフォルトで仮想マシンの IO は NetBackup がスナップショットを作成する前に静止しますほとんどの場合このデフォルトを使用する必要がありますファイルのアクティビティを

静止しないとスナップショットのデータの一貫性は保証されません静止を無効にすると

一貫性を保つためバックアップデータを分析する必要があります

仮想マシンの静止を有効にす

る (Enable virtual machinequiesce)

バックアップに使用するトランスポートモードまたはデータストアからデータを読み取る方法を

指定しますトランスポートモードについて詳しくは仮想化環境のベンダーのマニュアルを

参照してください

トランスポートモード (Transportmode)

27第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

p29 の 「スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)」 を参照してください

スナップショットの再試行オプ

ション (Snapshot retry options)

バックアップからのディスクの除外仮想ディスクの除外オプションはバックアップのサイズを減らすことができますが使用に

は注意が必要ですこれらは複数の仮想ディスクを備えている仮想マシン専用です

表 3-1 仮想ディスクの除外オプション

説明除外オプション

ブートディスクを再作成する別の手段がある場合にこのオプションを検討します

仮想マシンのブートディスクはバックアップには含まれませんその他のディスクはバックアッ

プされます注 データファイルはリストアされたデータディスクで利用可能ですただしこのバックアップからリストアされる仮想マシンは起動できません

すべてのブートディスク (Allboot disks)

データディスクをバックアップする個別の保護計画がある場合にのみこのオプションを検討

してください

仮想マシンのデータディスクはバックアップに含まれませんブートディスクのみバックアップ

されます注 仮想マシンがバックアップからリストアされるときデータディスクの仮想マシンデータは失われるか不完全になる可能性があります

すべてのデータディスク (Alldata disks)

カスタム属性を使用したバックアップから除外するディスクの制御を VMware 管理者に許可する場合このオプションを使用します

属性には除外するディスクのデバイスコントローラの値をカンマで区切って指定する必要が

ありますたとえばscsi0-0ide0-0sata0-0nvme0-0 などですこの属性のデフォルト値は NB_DISK_EXCLUDE_DISK ですまたは独自の値を選択できます任意の差分バックアップ間でカスタム属性値にディスクを追加するとそれらのディスクは次のバック

アップから除外されます

VMware 管理者はVMware インターフェースを使用して除外するディスクに属性を適用する必要があります『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Web Client ガイド』または『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Client (HTML5) ガイド』を参照してください

カスタム属性に基づいてディス

クを除外する (Exclude disksbased on a custom attribute)

ディスクの仮想デバイスノードを表すディスク形式コントローラLUN を指定して特定のディスクを除外するにはこのオプションを使用します追加のディスクを指定するには[追加

(Add)]をクリックします

任意の差分バックアップ間でコントローラを追加するとそれらのディスクは次のバックアップ

から除外されます

除外する特定のディスク

(Specific disks to beexcluded)

28第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)ほとんどの環境ではスナップショットの再試行オプションのデフォルト値は適切です仮

想マシンのサイズと VMware サーバーの処理負荷に基づいてこれらの設定を調整すると役立つ場合があります

表 3-2 スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)

説明オプション

スナップショットを再試行する回数スナップショットの最大試行回

数 (Maximum number oftimes to retry a snapshot)

スナップショット操作が完了するまでの分単位の時間スナップショットが完了しない場合タ

イムアウトを強制するためにこのオプションで特定の期間を設定します後でスナップショット

を再試行するには[スナップショットを再試行するまでに待機する最長時間 (Maximumlength of time to wait before a snapshot is retried)]設定を使用します

スナップショットの完了までの最

長時間 (Maximum length oftime to complete a snapshot)

スナップショットが再試行されるまでの秒単位の待機時間スナップショットを再試行するま

でに待機する最長時間

(Maximum length of time towait before a snapshot isretried)

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除VM またはインテリジェント VM グループのサブスクライブを保護計画から解除できます資産のサブスクライブが解除されるとバックアップは実行されなくなります

メモ 保護計画から資産のサブスクライブを解除するときにWeb UI で資産に従来のポリシーが表示される可能性がありますこの状況は保護計画に資産がサブスクライブ

されておりその資産に対してバックアップが実行される場合に発生することがあります

資産は有効なバックアップイメージを持ったまま保護計画からサブスクライブ解除され

ますWeb UI には従来のポリシーが表示されますが資産を保護する有効なポリシーがない場合もあります

29第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護を解除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

3 [保護の削除 (Remove protection)][はい (Yes)]の順にクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]で資産が[保護されていません (Not protected)]と表示されます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護に使用される保護計画を表示できます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態を表示するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

[保護 (Protection)]タブは資産がサブスクライブされている計画の詳細を表示します

メモ 資産のバックアップが完了しているにもかかわらず状態が未完了と表示される場合は「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」を参照してください

3 資産が保護されていない場合[保護の追加 (Add protection)]をクリックして保護計画を選択します

p25 の 「 VM またはインテリジェント VM グループの保護」 を参照してください

30第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM のリカバリとインスタントアクセス

この章では以下の項目について説明しています

インスタントアクセス VM の作成

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

VM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについて

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

インスタントアクセス VM の作成NetBackup バックアップイメージからインスタントアクセス VM を作成できます仮想マシンは瞬時に利用可能になるためほぼゼロのリカバリ時間目標を達成できます

NetBackup は仮想マシンのスナップショットをバックアップストレージデバイスに直接マウントするためESXi ホストまたはクラスタはスナップショットを通常の仮想マシンとして扱えます

マウントされた VM のスナップショットはさまざまな目的に使用できます次に例を示します

VM からのファイルのリカバリまたは vmdk ファイルのコピー

パッチのテストなどVM でのテストの実行

4

トラブルシューティングまたはディザスタリカバリ

アプリケーションの検証

メモ このインスタントアクセス機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされますこの機能ではNetBackup バックアップイメージがメディアサーバー重複排除プール (MSDP) ストレージデバイスに格納されることが必要ですインスタントアクセスVM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

インスタントアクセス VM を作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージは各イメージのバックアップタイムスタンプ付きで各行に表示

されます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Createinstant access virtual machine)]の順にクリックします

5 リカバリの設定を確認し必要に応じて変更します

[リカバリオプション (Recovery options)]に注意してください

同じ表示名を持つ VM が宛先にある場合リカバリが始まる前にその VM を削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますプロビジョニング後に

電源をオン (Power onafter provisioning)

VM の作成後に VM の移行を開始しVM の移行の進捗を表示します

メモ NetBackup 812 ストレージサーバーの場合vMotion オプションは有効になっていても使用されません

vMotion の有効化(Enable vMotion)

32第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス VM の作成

6 [作成 (Create)]をクリックします

NetBackup ではVM バックアップイメージのスナップショットを作成しインスタントアクセスマウントポイントを作成しますイメージのスナップショットは[インスタントア

クセス仮想マシン (Instant access virtual machines)]タブに表示されますVM をESXi サーバーの他の VM と同じように使用できるようになりました

7 リストアされた VM について詳しくは[インスタントアクセス仮想マシン (Instantaccess virtual machines)]タブの下にある VM をクリックし[詳細の表示 (Viewdetails)]をクリックします

8 VM での作業が終了したらマウントされている VM のスナップショットを削除するために[削除 (Delete)]をクリックできますVM が ESXi サーバーから削除されます

メモ vMotion を有効にしている場合その処理が正常に完了した後はVM を削除するとマウントされた共有のみが削除されますこの VM は別のデータストアに移行されるためESXi サーバーで VM を引き続き利用できます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをリストアできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダを復元する (Restore files andfolders)]の順にクリックします

NetBackup はバックグラウンドでインスタントアクセスマウントポイントを作成します

33第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

5 ファイルを選択し[リストへの追加 (リストアリストに追加)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

リストアリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサイズ

が表示されます

メモ リストアリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーはシングルファイルリストアのみをサポートしているためリストア処理が失敗します

6 リストアオプションを選択します

すべてを元のディレクトリにリストア (Restore everything to the original directory)

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

すべてを異なるディレクトリにリストア (Restore everything to a different directory)

[リストア用ディレクトリ (Directory for restore)]にリストア先のパスを入力します

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合は[親フォルダのパス(Parent Folder Path)]ではなく[単一ファイルの絶対パス (Single File

Full Path)]に入力します

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]チェックボックスにチェックマークを付けるとすべてのファイルが 1 つのディレクトリにリストアされます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

34第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

7 既存のすべてのファイルを上書きするには[既存のファイルの上書き (Overwriteexisting files)]チェックボックスにチェックマークを付けます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

選択内容の概略が表示されます

8 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックしてファイルをリストアします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをダウンロードできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダのダウンロード (Download filesand folders)]の順にクリックします

35第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

5 ファイルを選択し[ダウンロードリストに追加 (Add to download list)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

ダウンロードリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサ

イズが表示されます

メモ ダウンロードリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーは単一ファイルのダウンロードのみをサポートしているためダウンロード処理が失敗します

6 ダウンロードパッケージの作成が完了したら[ダウンロード (Download)]をクリックします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項インスタントアクセス仮想マシン機能について次の点に注意します

この機能はWeb UI を使用して保護計画から作成されたバックアップコピーまたはNetBackup 管理コンソールで作成された従来のポリシーでサポートされます

この機能はNetBackup の VMware ポリシー形式のみをサポートしますWeb UIの保護計画で使用されるポリシー形式についてはバックアップ管理者にお問い合

わせください

この機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされます

この機能ではメディアサーバー重複排除プール (MSDP) メディアサーバー上の同時マウントポイントが 50 個に制限されます

デフォルトではvSphere はESXi サーバーあたりに最大で 8 つの NFS マウントを許可しますNetBackup では作成するインスタントアクセス VM それぞれにNFS

36第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

マウントが必要であることに注意してくださいNFS マウントを解除するには使用し終わったインスタントアクセス VM を削除しますESXi ホストの NFS の制限に達した場合に別のインスタントアクセス VM を作成しようとするとその試みは失敗しますESXi サーバーあたりの NFS マウントの最大数を増やすには次の VMware の記事を参照してくださいhttpskbvmwarecomsarticle2239

この機能では独立したディスクを備えた VM のバックアップをサポートしていませんVMware では永続的なディスクでも非永続的なディスクでもVM 内の独立したディスクのスナップショットをサポートしていませんその結果独立したディスクはバック

アップされません

独立したディスクと NetBackup について詳しくは次の記事を参照してくださいhttpswwwveritascomdocs000081966

この機能はバックアップから除外されたディスクを持つ VM をサポートしていませんNetBackup ポリシーの[ディスクを除外 (Exclude Disks)]タブで[除外したディスクはありません (No disks excluded)]オプションを選択する必要があります

raw デバイスマッピングモード (RDM) または永続モードのディスクがある VM はこの機能ではサポートされません

Windows のシングルファイルリストアでReFS ファイルシステムはサポートされません

インスタントアクセス仮想マシンを使用した VM 作成に使用される ESXi サーバーのバージョンはVM のバックアップイメージを含む ESXi サーバーのバージョンと同じかそれより新しい必要があります

[ダウンロード (Download)]オプションを使用した単一ファイルのダウンロードの場合NetBackup Web UI ではマスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用するのと同じ名前または IP アドレスを持つメディアサーバーにアクセスできる必要がありますp50 の 「インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー」 を参照してください

メディアサーバーのアプライアンスがサードパーティの証明書を使用する場合この

機能を使用する前にNetBackup マスターサーバーで特定の構成を作成する必要があります

詳しくは次の場所から入手可能な『NetBackup Appliance セキュリティガイド』でサードパーティの証明書に関するセクションとサードパーティの SSL 証明書の実装に関するセクションを参照してください

httpswwwveritascomdocsDOC5332

この機能では異なるボリュームパーティションディスクにある複数のファイルやフォ

ルダのリストアはサポートされません

複数のファイルまたはフォルダを Windows VM にリストアする場合はWindows 管理者アカウントのクレデンシャルを使用します

37第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

一部の ACL エントリはリストアされたファイルに含まれませんこれらのユーザーまたはグループの ACL エントリはリストアできないためですたとえばTrustedInstallersすべてのアプリケーションパッケージが該当します

インスタントアクセス機能はWindows 10 のコンパクトオペレーティングシステムをサポートしていませんオペレーティングシステムが圧縮されているかどうかを確認する

にはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosquery を実行します圧縮を無効にするにはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosnever を実行しますこれによってVM のバックアップにインスタントアクセス機能を使用できます

ファイルとフォルダをリストアするにはターゲット VM がスリープまたは休止モードではなく通常の状態である必要があります

5-minutes-alive-session のしきい値はアプライアンスの Web サーバー NGINXで定義されますダウンロード用に選択されたファイルとフォルダはこのしきい値内

で圧縮されダウンロードされる必要があります

インスタントアクセス仮想マシンを作成するには仮想マシンが作成される VMwareデータセンターへの読み取りおよび書き込みアクセスが必要です

複数のコピーが存在するバックアップイメージがありそれらのコピーはすべてインス

タントアクセス機能を備えていますレプリケーション中にインスタントアクセス機能を

保持するにはレプリケーションに最初のコピーのみを選択する必要がありますたと

えばイメージ 1 というバックアップイメージがありコピー Aコピー Bコピー Cコピー D の 4 つのコピーが存在するとしますレプリケーションでインスタントアクセス機能を保持するにはコピー A のみを使用する必要があります

VM のリカバリバックアップされたときに VM が存在していた元の場所または別の場所に VM をリカバリできますバックアップイメージのデフォルトのコピーからのリカバリに加え別のコピーが

ある場合はそのコピーからもリカバリできますデフォルトのコピーはプライマリコピーとも

呼ばれます

VM をリカバリするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックします左側のカレンダービューでバックアップが発生した日付を選択します

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

38第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

4 リカバリするイメージについて次のいずれかのイメージリカバリオプションを選択し

ます

リカバリ (Recover)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが 1 つだけある場合に表示されます

デフォルトのコピーからリカバリ (Recover from default copy)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが複数ある場合に表示されます

nn 個のコピー (nn copies)バックアップイメージのデフォルトのコピーまたは別のコピーからリカバリします

NetBackup では同じバックアップイメージのコピーを最大 10 個まで保持できますこのオプションを選択すると利用可能なすべてのコピーが表示されます

それぞれのコピーについて[ストレージ名 (Storage name)][ストレージサーバー (Storage Server)][ストレージサーバー形式 (Storage server type)]が表示されますリカバリするコピーに対応する[リカバリ (Recover)]をクリックします

5 バックアップイメージをリカバリする場所を選択します

[元の場所 (Original location)] バックアップイメージを元の場所にリカバリします

[代替の場所 (Alternate location)] バックアップイメージを代替の場所にリカバリします

[インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Create instant access virtualmachine)] バックアップイメージを新しいインスタントアクセス仮想マシンにリカバリしますこのオプションはバックアップイメージにインスタントアクセス機能が

ある場合にのみ利用可能ですp31 の 「インスタントアクセス VM の作成」 を参照してください

[ファイルとフォルダのダウンロード (Download files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードしますこのオプションは

バックアップイメージにインスタントアクセス機能がある場合にのみ利用可能で

すp35 の 「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード」を参照してください

[ファイルとフォルダをリストアする (Restore files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアしますバックアップイメージにインス

タントアクセス機能がある場合にのみこのオプションを利用可能です「p33 の「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア」 を参照してください 」を参照してください

6 [リストア先 (Restore to)]の値を確認します

39第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

デフォルト値は VM のバックアップイメージから取得されます代替の場所にリストアする場合[新しい表示名 (New display name)]に _copy が追加されます

バックアップイメージを元の場所にリカバリする場合デフォルト値を変更できま

せん

代替の場所にリカバリする場合必要に応じてリストア先の値を変更します続

いて[次へ (Next)]をクリックしますESXi サーバーまたはクラスタを変更できない場合に詳細を確認できます

p53 の 「リカバリ先を変更したときに発生したエラー」 を参照してください

7 [リカバリオプション (Recover option)]の値を確認または変更します

リカバリオプションについて詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

宛先に同じ名前の VM が存在する場合に既存の VM を削除しますそのような VM はリカバリの開始前に削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

メモ このオプションを使用するには[資産の上書き (OverwriteAsset)]権限が必要ですこの権限が必要な場合はセキュリティ管理者にお問い合わせください

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますリカバリ後に電源をオ

ンにする (Power onafter recovery)

リカバリの実行に使用するホストを示しますデフォルトではリカバ

リホストはバックアップを実行するホストです

リカバリホスト

(Recovery host)

8 [詳細設定 (Advanced Settings)]の値を確認または変更します

詳細設定について詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

詳細設定

元の BIOS UUID の代わりに新しい BIOS UUID で VM をリストアします

新しい BIOS UUID の作成 (Create a newBIOS UUID)

元のインスタンス UUID の代わりに新しいインスタンス UUID でVM をリストアします

新しいインスタンス

UUID の作成 (Createa new instanceUUID)

40第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

たとえばこのオプションはVM がバックアップされた時にマウントされた ISO ファイルをリストアせずに VM をリストアします

このオプションが無効になっているとDVD ドライブCD-ROM ドライブシリアルポートパラレルポートなどのデバイスの補助情報が

利用できなくなった場合にリカバリが失敗する場合があります

デバイスの補助情報を

削除 (Removebacking informationfor devices)

NIC カードを VM から削除しますネットワークアクセスではリストア済みの VM にはネットワーク構成が必要であることに注意してください

このオプションは次の場合に有効にします

バックアップの作成後に宛先の仮想マシンのネットワーク接続が

変更されている場合

元の仮想マシンがまだ存在しVM の重複によって競合が発生する場合

元のネットワーク構成

を削除 (Removeoriginal networkconfiguration)

元のハードウェアバージョン (4 など) で VM をリストアしますターゲット ESXi サーバーがデフォルトで異なるハードウェアバージョン(78 など) を使用している場合でも元のバージョンが保持されますターゲット ESXi サーバーが仮想マシンのハードウェアバージョンをサポートしていない場合はリストアに失敗する可能性がありま

このオプションが無効の場合リストアされた仮想マシンは ESXi サーバーによって使われるデフォルトのハードウェアバージョンに変換さ

れます

ハードウェアの元の

バージョンを保持する

(Retain originalhardware version)

リストアされる仮想ディスクのフォーマット

元のプロビジョニングで VM の仮想ディスクをリストアします元のプロビジョニング

(Originalprovisioning)

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成します仮想ディスク

容量はディスクが作成されるときに割り当て済みですこのオプショ

ンは入力されたブロックをリストアしますがオンデマンドで空いてい

るブロックをゼロで初期化します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware は Lazy-Zeroedディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thickprovisioning Eager Zeroed)]に自動的に変換します

Lazy Zero をシックプロビジョニング (Thickprovisioning lazyzeroed)

41第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックをリストアしただちに空のブロックをゼロで初期化し

ます (Eager Zeroed)このオプションを使用すると仮想ディスクの作成により時間がかかることがありますただしリストアが SAN で起きた場合Eager Zeroed 機能により vCenter サーバーとのネットワーク通信が減少することによってリストアが高速化されることがあります

Eager Zeroed をシックプロビジョニング

(Thick provisioningeager zeroed)

シン形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックはリストアしますが空いているブロックを初期化した

りコミットしたりはしませんシンプロビジョニングは vmdk ファイルの動的拡張を介してディスク領域を節約しますvmdk ファイルは仮想マシンのデータが必要とする領域より大きくなりません仮想ディスク

のサイズは必要に応じて自動的に増加します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware はシンディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning EagerZeroed)]に自動的に変換します

シンプロビジョニング

トランスポートモード (Transport mode)

バックアップが実行されたときと同じトランスポートモードを使用しま

バックアップに使用す

るトランスポートモード

を使用する (Usetransport mode usedfor backup)

42第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

SANファイバーチャネル (SAN) または iSCSI を介した暗号化されていない転送の場合に指定します

メモ このモードは VMware 仮想ボリューム (VVol) を使用する仮想マシンではサポートされません

HotADD仮想マシンで VMware バックアップホストを実行できますHotAdd トランスポートモードについて詳しくは『NetBackup forVMware 管理者ガイド』を参照してください

メモ VVols を使用する仮想マシンの場合仮想マシンとバックアップホスト(hotadd)の仮想マシンは同じ VVol データストアに存在する必要があります

このトランスポートモードの手順とバックアップホストの VMware仮想マシンへのインストール手順に関してはVMware のマニュアルを参照してください

LANネットワークを介して仮想ディスクのデータを転送します

NBDNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化されていない転送の

場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャ

ネルを介した転送よりも低速です

NBDSSLNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化転送 (SSL) の場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャネル

を介した転送よりも低速です

選択したトランスポート

モードを次の順序で試

行してください(Trythe selectedtransport modes inthe following order)

9 [リカバリ前チェック (Pre-recovery check)]をクリックします

NetBackup でクレデンシャルが検証されパスと接続が適切かどうかが確認されますさらにデータストアやデータストアクラスタに利用可能な容量があるかどうかな

どその他の要件についても確認されますリカバリ前チェックについて詳しくは

『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

10 エラーが見つかった場合は解決します

エラーは無視できますただしその場合はリカバリが失敗する場合があります

11 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします

ジョブの進捗を監視するには[リストアアクティビティ (Restore activity)]タブをクリックします特定のジョブを選択するとその詳細が表示されます

リカバリの状態コードについて詳しくはNetBackup 管理者に問い合わせるか『NetBackup 状態コードリファレンスガイド』を参照してください

43第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについてVeritas はNetBackup 82 以降で VMware エージェントレスリストアを導入していますエージェントレスリストアを使用するとNetBackup クライアントがインストールされていない仮想マシンに個々のファイルとフォルダをリストアできますVxUpdate を使用してNetBackup で仮想マシンにリカバリツールを配備しファイルやフォルダをリストアして必要なクリーンアップを実行できますファイルをリカバリするターゲット仮想マシンに

NetBackup が接続する必要はありませんすべてのリカバリが VMware vSphereManagement API を使用して ESX Server 経由で処理されます

エージェントレスリストア処理の概要

1 NetBackup マスターサーバーで NetBackup Web UI または Agentless RecoveryAPI から入力を受け取りますこの入力にはリストアするファイルとフォルダに加えターゲット仮想マシンの VMware 認証クレデンシャルが含まれますこれらのクレデンシャルには管理者またはスーパーユーザーの権限が必要です

2 要求されたデータがマスターサーバーからリストアホストに送信されます

3 リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリストアホストにあるかどうかが確認されます必要なパッケージがない場合リストアホストは VxUpdateを使用してマスターサーバーからパッケージをダウンロードします

4 リストアホストはvSphere Management API を使用して仮想マシンにリカバリツールをプッシュします

5 ユーザーが選択したファイルとフォルダを含むデータストリームが一時仮想マシンに

関連付けられている vmdk でステージングされますVeritas がエージェントレスリストア用の一時仮想マシンを作成します

6 NetBackup によって一時仮想マシンに作成された vmdk がターゲット仮想マシンに接続されます

7 リカバリツールが起動されファイルとフォルダがリカバリされます

8 NetBackup で必要なクリーンアップが実行されます処理の一環で作成された一時的なファイルとオブジェクトがすべて削除されます削除されるオブジェクトには

リカバリツール一時仮想マシンステージング vmdk があります

9 これでジョブは完了です

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

前提条件 仮想マシンのエージェントレスリカバリを実行するすべてのプラットフォーム用の

VxUpdate パッケージを用意する必要があります

44第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアについて

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 21: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

説明演算子

文字列の末尾に値が出現する場合に一致します

たとえば入力した値が「dev」の場合このオプションは文字列「01dev」と一致しますが「01dev99」または「devOP」とは一致しません

文字列の末尾

(Ends with)

入力した値が文字列のどこにある場合でも一致します

たとえば入力した値が「dev」の場合このオプションは「01dev」「01dev99」「devOP」「development_machine」などの文字列と一致します

次の値を含む

(Contains)

入力した値にのみ一致します

たとえば入力した値が「VMTest27」の場合このオプションは「VMtest27」(大文字小文字が同じ) とは一致しますが「vmtest27」「vmTEST27」または「VMtest28」とは一致しません

=

入力した値と等しくない任意の値と一致します =

インテリジェント VM グループの削除インテリジェント VM グループを削除するには次の手順を使用します

メモ この手順にはバックアップ管理者の役割が必要です

インテリジェント VM グループを削除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [インテリジェント VM グループ (Intelligent VM groups)]タブでグループを見つけます

3 グループが保護されていない場合はグループを選択して[削除 (Delete)]をクリックします

4 グループが保護されている場合はグループをクリックしてスクロールダウンし鍵の

記号をクリックして[サブスクライブ解除 (Unsubscribe)]をクリックします

5 [削除]をクリックします

VMware アクセスホストの追加この機能はNetBackup 管理コンソールまたは NetBackup API でのみサポートされます詳しくは『NetBackup 管理者ガイド Vol 1』または SORT の NetBackup API ドキュメントを参照してください

21第 2 章 VMware サーバーの管理インテリジェント VM グループの削除

VMware アクセスホストの削除この機能はNetBackup 管理コンソールまたは NetBackup API でのみサポートされます詳しくは『NetBackup 管理者ガイド Vol 1』または SORT の NetBackup API ドキュメントを参照してください

VMware サーバーの資産の手動での検出ここでは最近追加された資産を表示して保護できるようにVMware サーバーの資産を手動で検出する手順を示します

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenterまたは ESXi サーバーの VM とその他のオブジェクトの自動検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出はVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)このオプションについて詳しくは次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

VMware サーバーの資産を手動で検出するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が表示されます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが最後にいつ検出されたかも確認できます

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にある処理メニューで[検出 (Discover)]を選択します

VMware サーバーのクレデンシャルが無効な場合検出操作に失敗することがありますクレデンシャルを検証および更新する方法については次の情報を参照して

ください

p14 の 「VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新」 を参照してください

VM およびインテリジェント VM グループの保護状態について詳しくは次の情報を参照してください

p30 の 「VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示」 を参照してください

22第 2 章 VMware サーバーの管理VMware アクセスホストの削除

p49 の 「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」 を参照してください

NetBackup サーバーのVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

このオプションはNetBackup が仮想マシンを検出して NetBackup Web UI に表示するためにvCenter Server をスキャンする頻度を制御します

NetBackup による自動検出は最初に前回検出に成功したホストで試行されますそのホストで自動検出に失敗すると次の順序で他のホストで再試行されます

NetBackup マスターサーバー

アクセスホストクライアントプロキシサーバー

メディアサーバー

表 2-3 VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL 情報

説明使用方法

NetBackup マスターサーバー上使用する場所

オプションを表示追加変更するにはnbgetconfig コマンドと nbsetconfig コマンドを使用します

メモ これらのコマンドではNetBackup マスターサーバーの管理者権限が必要です詳しくはNetBackup 管理者にお問い合わせください

このオプションはNetBackup 構成 API でも表示追加変更できます詳しくはSORTの NetBackup API ドキュメントを参照してください

デフォルトは 8 時間です最小値は 5 分で最大値は 1 年です0 に設定すると自動検出がすべての VMware サーバーに対して無効になります

次の形式を使用します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = number of seconds

次に例を示します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = 100000

このエントリは設定ファイルで一度のみ表示されます

メモ このオプションを変更した後NetBackup サービスを停止して再起動しますVM の検出の場合NetBackup Discovery Framework サービスが実行中である必要があります

使用方法

23第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

説明使用方法

NetBackup 管理コンソールまたは Web UI に相当する機能は存在しません管理コンソールの同等のプロパ

ティ

24第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

VM の保護この章では以下の項目について説明しています

VM またはインテリジェント VM グループの保護

資産のカスタム保護の設定

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護次の手順を使用して資産 (VM またはインテリジェント VM グループ) を保護計画にサブスクライブします保護計画に資産をサブスクライブするときに定義済みのバックアッ

プ設定を資産に割り当てますオンデマンド (手動) バックアップを実行するにはNetBackup 管理コンソールへのアクセスが必要ですサポートが必要な場合NetBackup管理者までお問い合わせください

次の要件に注意してください

NetBackup セキュリティ管理者が割り当てた適切な役割ベースのアクセス制御 (RBAC)を使用したVM へのアクセス権が必要です

バックアップ管理者が (RBAC を使用して) アクセス権を付与した保護計画に対するアクセス権が必要です

マスターサーバー上で適切なサービスが実行されておりWeb UI がアクセス可能である必要があります

サポートが必要な場合はバックアップ管理者にお問い合わせください

3

VM または VM グループを保護するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machine)]タブまたは[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]タブでVM または VM グループにチェックマークを付けて[保護の追加 (Add protection)]をクリックします

3 次の保護オプションから選択します

保護計画にサブスクライブする (Subscribe to a protection plan)選択した計画でこの設定を使用するにはこのオプションを選択します計画に

対する変更は自動的に継承されます

カスタム保護 (Custom protection)選択した計画をカスタマイズするにはこのオプションを選択しますすべての計

画と設定をカスタマイズできる訳ではありません選択した計画に対する変更は

選択した資産または資産グループには適用されません

4 保護計画を選択します

VMware 管理者の場合RBAC のアクセス権によって表示される保護計画が決まります利用可能な保護計画のオプションの説明は『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』を参照してください

5 選択した計画に VM または VM グループをサブスクライブするには[保護する(Protect)]をクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]に選択の結果が表示されます

資産のカスタム保護の設定計画のカスタマイズが許可されている場合作業負荷管理者は[カスタム保護 (Customprotection)]保護方式を選択できますこのユーザーは作業負荷の種類に応じてスケジュールストレージ資産のその他のオプションを変更できます資産ではそれぞれ

独自の保護が維持されています保護計画に今後変更を加えても資産には適用されま

せん

保護設定について詳しくは以下を参照してください

『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』

カスタム保護オプション

カスタム保護を使用してユーザーは次のオプションを調整できます

26第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

ユーザーはスケジュールを追加編集または削除できますスケジュール形式スケジュー

ルを実行する頻度このカスタム保護のバックアップを保持する期間を選択できます利用

可能なオプションは資産の作業負荷の種類によって異なります

スケジュールと保持 (Schedulesand retention)

ユーザーはカスタム保護に使用するストレージを選択できますストレージ (Storage)

仮想マシンに代わってバックアップを実行するホスト[Automatic (自動)]を選択するとストレージユニットに基づいてNetBackup にメディアサーバーを選択させることができますまたはユーザーがリストから別のホストを選択できますこれらのホストは環境内のその他の

メディアサーバーかアクセスホストとして構成されているホストです

バックアップに使用するサー

バーまたはホスト (Server orhost to use for backups)

追加のカスタム保護オプション

説明オプション

NetBackup が仮想マシンバックアップの新しいスナップショットを作成する前にスナップショットが見つかったときに NetBackup が適用する処理を指定しますたとえばいずれかのスナップショットが存在する場合バックアップの停止を選択できますスナップショットが自

動的に削除されなければ最終的に仮想マシンのパフォーマンスが低下することがあります

削除されていないスナップショットが存在するとディスク容量不足によりリストアに失敗する

場合があります

スナップショットが存在する場合

は次の処理を実行します(If asnapshot exists perform thefollowing action)

バックアップから除外する仮想ディスクを指定します

p28 の 「バックアップからのディスクの除外」 を参照してください

選択した仮想ディスクをバック

アップから除外 (Excludeselected virtual disks frombackups)

このオプションは仮想マシンの完全バックアップからのアプリケーションデータのリストアを

ユーザーに許可します

Microsoft Exchange Server または Microsoft SharePoint Server の NetBackup 82 アプリケーションデータはNetBackup バックアップアーカイブおよびリストアのインターフェースでリストアする必要がありますMicrosoft SQL Server のデータはNetBackup MS SQLクライアントを使用してリストアする必要があります詳しくはNetBackup データベースエージェントのマニュアルを参照してください

仮想マシンバックアップからの

アプリケーションデータのリスト

アを許可する (Allow therestore of application datafrom virtual machine backups)

デフォルトで仮想マシンの IO は NetBackup がスナップショットを作成する前に静止しますほとんどの場合このデフォルトを使用する必要がありますファイルのアクティビティを

静止しないとスナップショットのデータの一貫性は保証されません静止を無効にすると

一貫性を保つためバックアップデータを分析する必要があります

仮想マシンの静止を有効にす

る (Enable virtual machinequiesce)

バックアップに使用するトランスポートモードまたはデータストアからデータを読み取る方法を

指定しますトランスポートモードについて詳しくは仮想化環境のベンダーのマニュアルを

参照してください

トランスポートモード (Transportmode)

27第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

p29 の 「スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)」 を参照してください

スナップショットの再試行オプ

ション (Snapshot retry options)

バックアップからのディスクの除外仮想ディスクの除外オプションはバックアップのサイズを減らすことができますが使用に

は注意が必要ですこれらは複数の仮想ディスクを備えている仮想マシン専用です

表 3-1 仮想ディスクの除外オプション

説明除外オプション

ブートディスクを再作成する別の手段がある場合にこのオプションを検討します

仮想マシンのブートディスクはバックアップには含まれませんその他のディスクはバックアッ

プされます注 データファイルはリストアされたデータディスクで利用可能ですただしこのバックアップからリストアされる仮想マシンは起動できません

すべてのブートディスク (Allboot disks)

データディスクをバックアップする個別の保護計画がある場合にのみこのオプションを検討

してください

仮想マシンのデータディスクはバックアップに含まれませんブートディスクのみバックアップ

されます注 仮想マシンがバックアップからリストアされるときデータディスクの仮想マシンデータは失われるか不完全になる可能性があります

すべてのデータディスク (Alldata disks)

カスタム属性を使用したバックアップから除外するディスクの制御を VMware 管理者に許可する場合このオプションを使用します

属性には除外するディスクのデバイスコントローラの値をカンマで区切って指定する必要が

ありますたとえばscsi0-0ide0-0sata0-0nvme0-0 などですこの属性のデフォルト値は NB_DISK_EXCLUDE_DISK ですまたは独自の値を選択できます任意の差分バックアップ間でカスタム属性値にディスクを追加するとそれらのディスクは次のバック

アップから除外されます

VMware 管理者はVMware インターフェースを使用して除外するディスクに属性を適用する必要があります『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Web Client ガイド』または『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Client (HTML5) ガイド』を参照してください

カスタム属性に基づいてディス

クを除外する (Exclude disksbased on a custom attribute)

ディスクの仮想デバイスノードを表すディスク形式コントローラLUN を指定して特定のディスクを除外するにはこのオプションを使用します追加のディスクを指定するには[追加

(Add)]をクリックします

任意の差分バックアップ間でコントローラを追加するとそれらのディスクは次のバックアップ

から除外されます

除外する特定のディスク

(Specific disks to beexcluded)

28第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)ほとんどの環境ではスナップショットの再試行オプションのデフォルト値は適切です仮

想マシンのサイズと VMware サーバーの処理負荷に基づいてこれらの設定を調整すると役立つ場合があります

表 3-2 スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)

説明オプション

スナップショットを再試行する回数スナップショットの最大試行回

数 (Maximum number oftimes to retry a snapshot)

スナップショット操作が完了するまでの分単位の時間スナップショットが完了しない場合タ

イムアウトを強制するためにこのオプションで特定の期間を設定します後でスナップショット

を再試行するには[スナップショットを再試行するまでに待機する最長時間 (Maximumlength of time to wait before a snapshot is retried)]設定を使用します

スナップショットの完了までの最

長時間 (Maximum length oftime to complete a snapshot)

スナップショットが再試行されるまでの秒単位の待機時間スナップショットを再試行するま

でに待機する最長時間

(Maximum length of time towait before a snapshot isretried)

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除VM またはインテリジェント VM グループのサブスクライブを保護計画から解除できます資産のサブスクライブが解除されるとバックアップは実行されなくなります

メモ 保護計画から資産のサブスクライブを解除するときにWeb UI で資産に従来のポリシーが表示される可能性がありますこの状況は保護計画に資産がサブスクライブ

されておりその資産に対してバックアップが実行される場合に発生することがあります

資産は有効なバックアップイメージを持ったまま保護計画からサブスクライブ解除され

ますWeb UI には従来のポリシーが表示されますが資産を保護する有効なポリシーがない場合もあります

29第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護を解除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

3 [保護の削除 (Remove protection)][はい (Yes)]の順にクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]で資産が[保護されていません (Not protected)]と表示されます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護に使用される保護計画を表示できます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態を表示するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

[保護 (Protection)]タブは資産がサブスクライブされている計画の詳細を表示します

メモ 資産のバックアップが完了しているにもかかわらず状態が未完了と表示される場合は「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」を参照してください

3 資産が保護されていない場合[保護の追加 (Add protection)]をクリックして保護計画を選択します

p25 の 「 VM またはインテリジェント VM グループの保護」 を参照してください

30第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM のリカバリとインスタントアクセス

この章では以下の項目について説明しています

インスタントアクセス VM の作成

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

VM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについて

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

インスタントアクセス VM の作成NetBackup バックアップイメージからインスタントアクセス VM を作成できます仮想マシンは瞬時に利用可能になるためほぼゼロのリカバリ時間目標を達成できます

NetBackup は仮想マシンのスナップショットをバックアップストレージデバイスに直接マウントするためESXi ホストまたはクラスタはスナップショットを通常の仮想マシンとして扱えます

マウントされた VM のスナップショットはさまざまな目的に使用できます次に例を示します

VM からのファイルのリカバリまたは vmdk ファイルのコピー

パッチのテストなどVM でのテストの実行

4

トラブルシューティングまたはディザスタリカバリ

アプリケーションの検証

メモ このインスタントアクセス機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされますこの機能ではNetBackup バックアップイメージがメディアサーバー重複排除プール (MSDP) ストレージデバイスに格納されることが必要ですインスタントアクセスVM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

インスタントアクセス VM を作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージは各イメージのバックアップタイムスタンプ付きで各行に表示

されます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Createinstant access virtual machine)]の順にクリックします

5 リカバリの設定を確認し必要に応じて変更します

[リカバリオプション (Recovery options)]に注意してください

同じ表示名を持つ VM が宛先にある場合リカバリが始まる前にその VM を削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますプロビジョニング後に

電源をオン (Power onafter provisioning)

VM の作成後に VM の移行を開始しVM の移行の進捗を表示します

メモ NetBackup 812 ストレージサーバーの場合vMotion オプションは有効になっていても使用されません

vMotion の有効化(Enable vMotion)

32第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス VM の作成

6 [作成 (Create)]をクリックします

NetBackup ではVM バックアップイメージのスナップショットを作成しインスタントアクセスマウントポイントを作成しますイメージのスナップショットは[インスタントア

クセス仮想マシン (Instant access virtual machines)]タブに表示されますVM をESXi サーバーの他の VM と同じように使用できるようになりました

7 リストアされた VM について詳しくは[インスタントアクセス仮想マシン (Instantaccess virtual machines)]タブの下にある VM をクリックし[詳細の表示 (Viewdetails)]をクリックします

8 VM での作業が終了したらマウントされている VM のスナップショットを削除するために[削除 (Delete)]をクリックできますVM が ESXi サーバーから削除されます

メモ vMotion を有効にしている場合その処理が正常に完了した後はVM を削除するとマウントされた共有のみが削除されますこの VM は別のデータストアに移行されるためESXi サーバーで VM を引き続き利用できます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをリストアできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダを復元する (Restore files andfolders)]の順にクリックします

NetBackup はバックグラウンドでインスタントアクセスマウントポイントを作成します

33第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

5 ファイルを選択し[リストへの追加 (リストアリストに追加)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

リストアリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサイズ

が表示されます

メモ リストアリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーはシングルファイルリストアのみをサポートしているためリストア処理が失敗します

6 リストアオプションを選択します

すべてを元のディレクトリにリストア (Restore everything to the original directory)

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

すべてを異なるディレクトリにリストア (Restore everything to a different directory)

[リストア用ディレクトリ (Directory for restore)]にリストア先のパスを入力します

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合は[親フォルダのパス(Parent Folder Path)]ではなく[単一ファイルの絶対パス (Single File

Full Path)]に入力します

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]チェックボックスにチェックマークを付けるとすべてのファイルが 1 つのディレクトリにリストアされます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

34第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

7 既存のすべてのファイルを上書きするには[既存のファイルの上書き (Overwriteexisting files)]チェックボックスにチェックマークを付けます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

選択内容の概略が表示されます

8 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックしてファイルをリストアします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをダウンロードできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダのダウンロード (Download filesand folders)]の順にクリックします

35第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

5 ファイルを選択し[ダウンロードリストに追加 (Add to download list)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

ダウンロードリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサ

イズが表示されます

メモ ダウンロードリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーは単一ファイルのダウンロードのみをサポートしているためダウンロード処理が失敗します

6 ダウンロードパッケージの作成が完了したら[ダウンロード (Download)]をクリックします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項インスタントアクセス仮想マシン機能について次の点に注意します

この機能はWeb UI を使用して保護計画から作成されたバックアップコピーまたはNetBackup 管理コンソールで作成された従来のポリシーでサポートされます

この機能はNetBackup の VMware ポリシー形式のみをサポートしますWeb UIの保護計画で使用されるポリシー形式についてはバックアップ管理者にお問い合

わせください

この機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされます

この機能ではメディアサーバー重複排除プール (MSDP) メディアサーバー上の同時マウントポイントが 50 個に制限されます

デフォルトではvSphere はESXi サーバーあたりに最大で 8 つの NFS マウントを許可しますNetBackup では作成するインスタントアクセス VM それぞれにNFS

36第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

マウントが必要であることに注意してくださいNFS マウントを解除するには使用し終わったインスタントアクセス VM を削除しますESXi ホストの NFS の制限に達した場合に別のインスタントアクセス VM を作成しようとするとその試みは失敗しますESXi サーバーあたりの NFS マウントの最大数を増やすには次の VMware の記事を参照してくださいhttpskbvmwarecomsarticle2239

この機能では独立したディスクを備えた VM のバックアップをサポートしていませんVMware では永続的なディスクでも非永続的なディスクでもVM 内の独立したディスクのスナップショットをサポートしていませんその結果独立したディスクはバック

アップされません

独立したディスクと NetBackup について詳しくは次の記事を参照してくださいhttpswwwveritascomdocs000081966

この機能はバックアップから除外されたディスクを持つ VM をサポートしていませんNetBackup ポリシーの[ディスクを除外 (Exclude Disks)]タブで[除外したディスクはありません (No disks excluded)]オプションを選択する必要があります

raw デバイスマッピングモード (RDM) または永続モードのディスクがある VM はこの機能ではサポートされません

Windows のシングルファイルリストアでReFS ファイルシステムはサポートされません

インスタントアクセス仮想マシンを使用した VM 作成に使用される ESXi サーバーのバージョンはVM のバックアップイメージを含む ESXi サーバーのバージョンと同じかそれより新しい必要があります

[ダウンロード (Download)]オプションを使用した単一ファイルのダウンロードの場合NetBackup Web UI ではマスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用するのと同じ名前または IP アドレスを持つメディアサーバーにアクセスできる必要がありますp50 の 「インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー」 を参照してください

メディアサーバーのアプライアンスがサードパーティの証明書を使用する場合この

機能を使用する前にNetBackup マスターサーバーで特定の構成を作成する必要があります

詳しくは次の場所から入手可能な『NetBackup Appliance セキュリティガイド』でサードパーティの証明書に関するセクションとサードパーティの SSL 証明書の実装に関するセクションを参照してください

httpswwwveritascomdocsDOC5332

この機能では異なるボリュームパーティションディスクにある複数のファイルやフォ

ルダのリストアはサポートされません

複数のファイルまたはフォルダを Windows VM にリストアする場合はWindows 管理者アカウントのクレデンシャルを使用します

37第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

一部の ACL エントリはリストアされたファイルに含まれませんこれらのユーザーまたはグループの ACL エントリはリストアできないためですたとえばTrustedInstallersすべてのアプリケーションパッケージが該当します

インスタントアクセス機能はWindows 10 のコンパクトオペレーティングシステムをサポートしていませんオペレーティングシステムが圧縮されているかどうかを確認する

にはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosquery を実行します圧縮を無効にするにはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosnever を実行しますこれによってVM のバックアップにインスタントアクセス機能を使用できます

ファイルとフォルダをリストアするにはターゲット VM がスリープまたは休止モードではなく通常の状態である必要があります

5-minutes-alive-session のしきい値はアプライアンスの Web サーバー NGINXで定義されますダウンロード用に選択されたファイルとフォルダはこのしきい値内

で圧縮されダウンロードされる必要があります

インスタントアクセス仮想マシンを作成するには仮想マシンが作成される VMwareデータセンターへの読み取りおよび書き込みアクセスが必要です

複数のコピーが存在するバックアップイメージがありそれらのコピーはすべてインス

タントアクセス機能を備えていますレプリケーション中にインスタントアクセス機能を

保持するにはレプリケーションに最初のコピーのみを選択する必要がありますたと

えばイメージ 1 というバックアップイメージがありコピー Aコピー Bコピー Cコピー D の 4 つのコピーが存在するとしますレプリケーションでインスタントアクセス機能を保持するにはコピー A のみを使用する必要があります

VM のリカバリバックアップされたときに VM が存在していた元の場所または別の場所に VM をリカバリできますバックアップイメージのデフォルトのコピーからのリカバリに加え別のコピーが

ある場合はそのコピーからもリカバリできますデフォルトのコピーはプライマリコピーとも

呼ばれます

VM をリカバリするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックします左側のカレンダービューでバックアップが発生した日付を選択します

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

38第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

4 リカバリするイメージについて次のいずれかのイメージリカバリオプションを選択し

ます

リカバリ (Recover)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが 1 つだけある場合に表示されます

デフォルトのコピーからリカバリ (Recover from default copy)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが複数ある場合に表示されます

nn 個のコピー (nn copies)バックアップイメージのデフォルトのコピーまたは別のコピーからリカバリします

NetBackup では同じバックアップイメージのコピーを最大 10 個まで保持できますこのオプションを選択すると利用可能なすべてのコピーが表示されます

それぞれのコピーについて[ストレージ名 (Storage name)][ストレージサーバー (Storage Server)][ストレージサーバー形式 (Storage server type)]が表示されますリカバリするコピーに対応する[リカバリ (Recover)]をクリックします

5 バックアップイメージをリカバリする場所を選択します

[元の場所 (Original location)] バックアップイメージを元の場所にリカバリします

[代替の場所 (Alternate location)] バックアップイメージを代替の場所にリカバリします

[インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Create instant access virtualmachine)] バックアップイメージを新しいインスタントアクセス仮想マシンにリカバリしますこのオプションはバックアップイメージにインスタントアクセス機能が

ある場合にのみ利用可能ですp31 の 「インスタントアクセス VM の作成」 を参照してください

[ファイルとフォルダのダウンロード (Download files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードしますこのオプションは

バックアップイメージにインスタントアクセス機能がある場合にのみ利用可能で

すp35 の 「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード」を参照してください

[ファイルとフォルダをリストアする (Restore files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアしますバックアップイメージにインス

タントアクセス機能がある場合にのみこのオプションを利用可能です「p33 の「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア」 を参照してください 」を参照してください

6 [リストア先 (Restore to)]の値を確認します

39第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

デフォルト値は VM のバックアップイメージから取得されます代替の場所にリストアする場合[新しい表示名 (New display name)]に _copy が追加されます

バックアップイメージを元の場所にリカバリする場合デフォルト値を変更できま

せん

代替の場所にリカバリする場合必要に応じてリストア先の値を変更します続

いて[次へ (Next)]をクリックしますESXi サーバーまたはクラスタを変更できない場合に詳細を確認できます

p53 の 「リカバリ先を変更したときに発生したエラー」 を参照してください

7 [リカバリオプション (Recover option)]の値を確認または変更します

リカバリオプションについて詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

宛先に同じ名前の VM が存在する場合に既存の VM を削除しますそのような VM はリカバリの開始前に削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

メモ このオプションを使用するには[資産の上書き (OverwriteAsset)]権限が必要ですこの権限が必要な場合はセキュリティ管理者にお問い合わせください

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますリカバリ後に電源をオ

ンにする (Power onafter recovery)

リカバリの実行に使用するホストを示しますデフォルトではリカバ

リホストはバックアップを実行するホストです

リカバリホスト

(Recovery host)

8 [詳細設定 (Advanced Settings)]の値を確認または変更します

詳細設定について詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

詳細設定

元の BIOS UUID の代わりに新しい BIOS UUID で VM をリストアします

新しい BIOS UUID の作成 (Create a newBIOS UUID)

元のインスタンス UUID の代わりに新しいインスタンス UUID でVM をリストアします

新しいインスタンス

UUID の作成 (Createa new instanceUUID)

40第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

たとえばこのオプションはVM がバックアップされた時にマウントされた ISO ファイルをリストアせずに VM をリストアします

このオプションが無効になっているとDVD ドライブCD-ROM ドライブシリアルポートパラレルポートなどのデバイスの補助情報が

利用できなくなった場合にリカバリが失敗する場合があります

デバイスの補助情報を

削除 (Removebacking informationfor devices)

NIC カードを VM から削除しますネットワークアクセスではリストア済みの VM にはネットワーク構成が必要であることに注意してください

このオプションは次の場合に有効にします

バックアップの作成後に宛先の仮想マシンのネットワーク接続が

変更されている場合

元の仮想マシンがまだ存在しVM の重複によって競合が発生する場合

元のネットワーク構成

を削除 (Removeoriginal networkconfiguration)

元のハードウェアバージョン (4 など) で VM をリストアしますターゲット ESXi サーバーがデフォルトで異なるハードウェアバージョン(78 など) を使用している場合でも元のバージョンが保持されますターゲット ESXi サーバーが仮想マシンのハードウェアバージョンをサポートしていない場合はリストアに失敗する可能性がありま

このオプションが無効の場合リストアされた仮想マシンは ESXi サーバーによって使われるデフォルトのハードウェアバージョンに変換さ

れます

ハードウェアの元の

バージョンを保持する

(Retain originalhardware version)

リストアされる仮想ディスクのフォーマット

元のプロビジョニングで VM の仮想ディスクをリストアします元のプロビジョニング

(Originalprovisioning)

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成します仮想ディスク

容量はディスクが作成されるときに割り当て済みですこのオプショ

ンは入力されたブロックをリストアしますがオンデマンドで空いてい

るブロックをゼロで初期化します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware は Lazy-Zeroedディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thickprovisioning Eager Zeroed)]に自動的に変換します

Lazy Zero をシックプロビジョニング (Thickprovisioning lazyzeroed)

41第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックをリストアしただちに空のブロックをゼロで初期化し

ます (Eager Zeroed)このオプションを使用すると仮想ディスクの作成により時間がかかることがありますただしリストアが SAN で起きた場合Eager Zeroed 機能により vCenter サーバーとのネットワーク通信が減少することによってリストアが高速化されることがあります

Eager Zeroed をシックプロビジョニング

(Thick provisioningeager zeroed)

シン形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックはリストアしますが空いているブロックを初期化した

りコミットしたりはしませんシンプロビジョニングは vmdk ファイルの動的拡張を介してディスク領域を節約しますvmdk ファイルは仮想マシンのデータが必要とする領域より大きくなりません仮想ディスク

のサイズは必要に応じて自動的に増加します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware はシンディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning EagerZeroed)]に自動的に変換します

シンプロビジョニング

トランスポートモード (Transport mode)

バックアップが実行されたときと同じトランスポートモードを使用しま

バックアップに使用す

るトランスポートモード

を使用する (Usetransport mode usedfor backup)

42第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

SANファイバーチャネル (SAN) または iSCSI を介した暗号化されていない転送の場合に指定します

メモ このモードは VMware 仮想ボリューム (VVol) を使用する仮想マシンではサポートされません

HotADD仮想マシンで VMware バックアップホストを実行できますHotAdd トランスポートモードについて詳しくは『NetBackup forVMware 管理者ガイド』を参照してください

メモ VVols を使用する仮想マシンの場合仮想マシンとバックアップホスト(hotadd)の仮想マシンは同じ VVol データストアに存在する必要があります

このトランスポートモードの手順とバックアップホストの VMware仮想マシンへのインストール手順に関してはVMware のマニュアルを参照してください

LANネットワークを介して仮想ディスクのデータを転送します

NBDNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化されていない転送の

場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャ

ネルを介した転送よりも低速です

NBDSSLNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化転送 (SSL) の場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャネル

を介した転送よりも低速です

選択したトランスポート

モードを次の順序で試

行してください(Trythe selectedtransport modes inthe following order)

9 [リカバリ前チェック (Pre-recovery check)]をクリックします

NetBackup でクレデンシャルが検証されパスと接続が適切かどうかが確認されますさらにデータストアやデータストアクラスタに利用可能な容量があるかどうかな

どその他の要件についても確認されますリカバリ前チェックについて詳しくは

『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

10 エラーが見つかった場合は解決します

エラーは無視できますただしその場合はリカバリが失敗する場合があります

11 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします

ジョブの進捗を監視するには[リストアアクティビティ (Restore activity)]タブをクリックします特定のジョブを選択するとその詳細が表示されます

リカバリの状態コードについて詳しくはNetBackup 管理者に問い合わせるか『NetBackup 状態コードリファレンスガイド』を参照してください

43第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについてVeritas はNetBackup 82 以降で VMware エージェントレスリストアを導入していますエージェントレスリストアを使用するとNetBackup クライアントがインストールされていない仮想マシンに個々のファイルとフォルダをリストアできますVxUpdate を使用してNetBackup で仮想マシンにリカバリツールを配備しファイルやフォルダをリストアして必要なクリーンアップを実行できますファイルをリカバリするターゲット仮想マシンに

NetBackup が接続する必要はありませんすべてのリカバリが VMware vSphereManagement API を使用して ESX Server 経由で処理されます

エージェントレスリストア処理の概要

1 NetBackup マスターサーバーで NetBackup Web UI または Agentless RecoveryAPI から入力を受け取りますこの入力にはリストアするファイルとフォルダに加えターゲット仮想マシンの VMware 認証クレデンシャルが含まれますこれらのクレデンシャルには管理者またはスーパーユーザーの権限が必要です

2 要求されたデータがマスターサーバーからリストアホストに送信されます

3 リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリストアホストにあるかどうかが確認されます必要なパッケージがない場合リストアホストは VxUpdateを使用してマスターサーバーからパッケージをダウンロードします

4 リストアホストはvSphere Management API を使用して仮想マシンにリカバリツールをプッシュします

5 ユーザーが選択したファイルとフォルダを含むデータストリームが一時仮想マシンに

関連付けられている vmdk でステージングされますVeritas がエージェントレスリストア用の一時仮想マシンを作成します

6 NetBackup によって一時仮想マシンに作成された vmdk がターゲット仮想マシンに接続されます

7 リカバリツールが起動されファイルとフォルダがリカバリされます

8 NetBackup で必要なクリーンアップが実行されます処理の一環で作成された一時的なファイルとオブジェクトがすべて削除されます削除されるオブジェクトには

リカバリツール一時仮想マシンステージング vmdk があります

9 これでジョブは完了です

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

前提条件 仮想マシンのエージェントレスリカバリを実行するすべてのプラットフォーム用の

VxUpdate パッケージを用意する必要があります

44第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアについて

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 22: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

VMware アクセスホストの削除この機能はNetBackup 管理コンソールまたは NetBackup API でのみサポートされます詳しくは『NetBackup 管理者ガイド Vol 1』または SORT の NetBackup API ドキュメントを参照してください

VMware サーバーの資産の手動での検出ここでは最近追加された資産を表示して保護できるようにVMware サーバーの資産を手動で検出する手順を示します

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenterまたは ESXi サーバーの VM とその他のオブジェクトの自動検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出はVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)このオプションについて詳しくは次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

VMware サーバーの資産を手動で検出するには

1 [Vmware] (左側)[VMware サーバー (VMware Servers)]タブの順にクリックします

このタブにはアクセス権を持つ vCenter サーバーとスタンドアロンの ESXi サーバーの名前と種類が表示されます[検出の状態 (Discovery Status)]と[前回の検出の試行 (Last discovery attempt)]を確認するとサーバーの VM やその他のオブジェクトが最後にいつ検出されたかも確認できます

2 VMware サーバーを特定して選択します

3 行の右にある処理メニューで[検出 (Discover)]を選択します

VMware サーバーのクレデンシャルが無効な場合検出操作に失敗することがありますクレデンシャルを検証および更新する方法については次の情報を参照して

ください

p14 の 「VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新」 を参照してください

VM およびインテリジェント VM グループの保護状態について詳しくは次の情報を参照してください

p30 の 「VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示」 を参照してください

22第 2 章 VMware サーバーの管理VMware アクセスホストの削除

p49 の 「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」 を参照してください

NetBackup サーバーのVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

このオプションはNetBackup が仮想マシンを検出して NetBackup Web UI に表示するためにvCenter Server をスキャンする頻度を制御します

NetBackup による自動検出は最初に前回検出に成功したホストで試行されますそのホストで自動検出に失敗すると次の順序で他のホストで再試行されます

NetBackup マスターサーバー

アクセスホストクライアントプロキシサーバー

メディアサーバー

表 2-3 VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL 情報

説明使用方法

NetBackup マスターサーバー上使用する場所

オプションを表示追加変更するにはnbgetconfig コマンドと nbsetconfig コマンドを使用します

メモ これらのコマンドではNetBackup マスターサーバーの管理者権限が必要です詳しくはNetBackup 管理者にお問い合わせください

このオプションはNetBackup 構成 API でも表示追加変更できます詳しくはSORTの NetBackup API ドキュメントを参照してください

デフォルトは 8 時間です最小値は 5 分で最大値は 1 年です0 に設定すると自動検出がすべての VMware サーバーに対して無効になります

次の形式を使用します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = number of seconds

次に例を示します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = 100000

このエントリは設定ファイルで一度のみ表示されます

メモ このオプションを変更した後NetBackup サービスを停止して再起動しますVM の検出の場合NetBackup Discovery Framework サービスが実行中である必要があります

使用方法

23第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

説明使用方法

NetBackup 管理コンソールまたは Web UI に相当する機能は存在しません管理コンソールの同等のプロパ

ティ

24第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

VM の保護この章では以下の項目について説明しています

VM またはインテリジェント VM グループの保護

資産のカスタム保護の設定

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護次の手順を使用して資産 (VM またはインテリジェント VM グループ) を保護計画にサブスクライブします保護計画に資産をサブスクライブするときに定義済みのバックアッ

プ設定を資産に割り当てますオンデマンド (手動) バックアップを実行するにはNetBackup 管理コンソールへのアクセスが必要ですサポートが必要な場合NetBackup管理者までお問い合わせください

次の要件に注意してください

NetBackup セキュリティ管理者が割り当てた適切な役割ベースのアクセス制御 (RBAC)を使用したVM へのアクセス権が必要です

バックアップ管理者が (RBAC を使用して) アクセス権を付与した保護計画に対するアクセス権が必要です

マスターサーバー上で適切なサービスが実行されておりWeb UI がアクセス可能である必要があります

サポートが必要な場合はバックアップ管理者にお問い合わせください

3

VM または VM グループを保護するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machine)]タブまたは[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]タブでVM または VM グループにチェックマークを付けて[保護の追加 (Add protection)]をクリックします

3 次の保護オプションから選択します

保護計画にサブスクライブする (Subscribe to a protection plan)選択した計画でこの設定を使用するにはこのオプションを選択します計画に

対する変更は自動的に継承されます

カスタム保護 (Custom protection)選択した計画をカスタマイズするにはこのオプションを選択しますすべての計

画と設定をカスタマイズできる訳ではありません選択した計画に対する変更は

選択した資産または資産グループには適用されません

4 保護計画を選択します

VMware 管理者の場合RBAC のアクセス権によって表示される保護計画が決まります利用可能な保護計画のオプションの説明は『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』を参照してください

5 選択した計画に VM または VM グループをサブスクライブするには[保護する(Protect)]をクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]に選択の結果が表示されます

資産のカスタム保護の設定計画のカスタマイズが許可されている場合作業負荷管理者は[カスタム保護 (Customprotection)]保護方式を選択できますこのユーザーは作業負荷の種類に応じてスケジュールストレージ資産のその他のオプションを変更できます資産ではそれぞれ

独自の保護が維持されています保護計画に今後変更を加えても資産には適用されま

せん

保護設定について詳しくは以下を参照してください

『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』

カスタム保護オプション

カスタム保護を使用してユーザーは次のオプションを調整できます

26第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

ユーザーはスケジュールを追加編集または削除できますスケジュール形式スケジュー

ルを実行する頻度このカスタム保護のバックアップを保持する期間を選択できます利用

可能なオプションは資産の作業負荷の種類によって異なります

スケジュールと保持 (Schedulesand retention)

ユーザーはカスタム保護に使用するストレージを選択できますストレージ (Storage)

仮想マシンに代わってバックアップを実行するホスト[Automatic (自動)]を選択するとストレージユニットに基づいてNetBackup にメディアサーバーを選択させることができますまたはユーザーがリストから別のホストを選択できますこれらのホストは環境内のその他の

メディアサーバーかアクセスホストとして構成されているホストです

バックアップに使用するサー

バーまたはホスト (Server orhost to use for backups)

追加のカスタム保護オプション

説明オプション

NetBackup が仮想マシンバックアップの新しいスナップショットを作成する前にスナップショットが見つかったときに NetBackup が適用する処理を指定しますたとえばいずれかのスナップショットが存在する場合バックアップの停止を選択できますスナップショットが自

動的に削除されなければ最終的に仮想マシンのパフォーマンスが低下することがあります

削除されていないスナップショットが存在するとディスク容量不足によりリストアに失敗する

場合があります

スナップショットが存在する場合

は次の処理を実行します(If asnapshot exists perform thefollowing action)

バックアップから除外する仮想ディスクを指定します

p28 の 「バックアップからのディスクの除外」 を参照してください

選択した仮想ディスクをバック

アップから除外 (Excludeselected virtual disks frombackups)

このオプションは仮想マシンの完全バックアップからのアプリケーションデータのリストアを

ユーザーに許可します

Microsoft Exchange Server または Microsoft SharePoint Server の NetBackup 82 アプリケーションデータはNetBackup バックアップアーカイブおよびリストアのインターフェースでリストアする必要がありますMicrosoft SQL Server のデータはNetBackup MS SQLクライアントを使用してリストアする必要があります詳しくはNetBackup データベースエージェントのマニュアルを参照してください

仮想マシンバックアップからの

アプリケーションデータのリスト

アを許可する (Allow therestore of application datafrom virtual machine backups)

デフォルトで仮想マシンの IO は NetBackup がスナップショットを作成する前に静止しますほとんどの場合このデフォルトを使用する必要がありますファイルのアクティビティを

静止しないとスナップショットのデータの一貫性は保証されません静止を無効にすると

一貫性を保つためバックアップデータを分析する必要があります

仮想マシンの静止を有効にす

る (Enable virtual machinequiesce)

バックアップに使用するトランスポートモードまたはデータストアからデータを読み取る方法を

指定しますトランスポートモードについて詳しくは仮想化環境のベンダーのマニュアルを

参照してください

トランスポートモード (Transportmode)

27第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

p29 の 「スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)」 を参照してください

スナップショットの再試行オプ

ション (Snapshot retry options)

バックアップからのディスクの除外仮想ディスクの除外オプションはバックアップのサイズを減らすことができますが使用に

は注意が必要ですこれらは複数の仮想ディスクを備えている仮想マシン専用です

表 3-1 仮想ディスクの除外オプション

説明除外オプション

ブートディスクを再作成する別の手段がある場合にこのオプションを検討します

仮想マシンのブートディスクはバックアップには含まれませんその他のディスクはバックアッ

プされます注 データファイルはリストアされたデータディスクで利用可能ですただしこのバックアップからリストアされる仮想マシンは起動できません

すべてのブートディスク (Allboot disks)

データディスクをバックアップする個別の保護計画がある場合にのみこのオプションを検討

してください

仮想マシンのデータディスクはバックアップに含まれませんブートディスクのみバックアップ

されます注 仮想マシンがバックアップからリストアされるときデータディスクの仮想マシンデータは失われるか不完全になる可能性があります

すべてのデータディスク (Alldata disks)

カスタム属性を使用したバックアップから除外するディスクの制御を VMware 管理者に許可する場合このオプションを使用します

属性には除外するディスクのデバイスコントローラの値をカンマで区切って指定する必要が

ありますたとえばscsi0-0ide0-0sata0-0nvme0-0 などですこの属性のデフォルト値は NB_DISK_EXCLUDE_DISK ですまたは独自の値を選択できます任意の差分バックアップ間でカスタム属性値にディスクを追加するとそれらのディスクは次のバック

アップから除外されます

VMware 管理者はVMware インターフェースを使用して除外するディスクに属性を適用する必要があります『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Web Client ガイド』または『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Client (HTML5) ガイド』を参照してください

カスタム属性に基づいてディス

クを除外する (Exclude disksbased on a custom attribute)

ディスクの仮想デバイスノードを表すディスク形式コントローラLUN を指定して特定のディスクを除外するにはこのオプションを使用します追加のディスクを指定するには[追加

(Add)]をクリックします

任意の差分バックアップ間でコントローラを追加するとそれらのディスクは次のバックアップ

から除外されます

除外する特定のディスク

(Specific disks to beexcluded)

28第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)ほとんどの環境ではスナップショットの再試行オプションのデフォルト値は適切です仮

想マシンのサイズと VMware サーバーの処理負荷に基づいてこれらの設定を調整すると役立つ場合があります

表 3-2 スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)

説明オプション

スナップショットを再試行する回数スナップショットの最大試行回

数 (Maximum number oftimes to retry a snapshot)

スナップショット操作が完了するまでの分単位の時間スナップショットが完了しない場合タ

イムアウトを強制するためにこのオプションで特定の期間を設定します後でスナップショット

を再試行するには[スナップショットを再試行するまでに待機する最長時間 (Maximumlength of time to wait before a snapshot is retried)]設定を使用します

スナップショットの完了までの最

長時間 (Maximum length oftime to complete a snapshot)

スナップショットが再試行されるまでの秒単位の待機時間スナップショットを再試行するま

でに待機する最長時間

(Maximum length of time towait before a snapshot isretried)

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除VM またはインテリジェント VM グループのサブスクライブを保護計画から解除できます資産のサブスクライブが解除されるとバックアップは実行されなくなります

メモ 保護計画から資産のサブスクライブを解除するときにWeb UI で資産に従来のポリシーが表示される可能性がありますこの状況は保護計画に資産がサブスクライブ

されておりその資産に対してバックアップが実行される場合に発生することがあります

資産は有効なバックアップイメージを持ったまま保護計画からサブスクライブ解除され

ますWeb UI には従来のポリシーが表示されますが資産を保護する有効なポリシーがない場合もあります

29第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護を解除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

3 [保護の削除 (Remove protection)][はい (Yes)]の順にクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]で資産が[保護されていません (Not protected)]と表示されます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護に使用される保護計画を表示できます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態を表示するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

[保護 (Protection)]タブは資産がサブスクライブされている計画の詳細を表示します

メモ 資産のバックアップが完了しているにもかかわらず状態が未完了と表示される場合は「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」を参照してください

3 資産が保護されていない場合[保護の追加 (Add protection)]をクリックして保護計画を選択します

p25 の 「 VM またはインテリジェント VM グループの保護」 を参照してください

30第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM のリカバリとインスタントアクセス

この章では以下の項目について説明しています

インスタントアクセス VM の作成

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

VM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについて

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

インスタントアクセス VM の作成NetBackup バックアップイメージからインスタントアクセス VM を作成できます仮想マシンは瞬時に利用可能になるためほぼゼロのリカバリ時間目標を達成できます

NetBackup は仮想マシンのスナップショットをバックアップストレージデバイスに直接マウントするためESXi ホストまたはクラスタはスナップショットを通常の仮想マシンとして扱えます

マウントされた VM のスナップショットはさまざまな目的に使用できます次に例を示します

VM からのファイルのリカバリまたは vmdk ファイルのコピー

パッチのテストなどVM でのテストの実行

4

トラブルシューティングまたはディザスタリカバリ

アプリケーションの検証

メモ このインスタントアクセス機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされますこの機能ではNetBackup バックアップイメージがメディアサーバー重複排除プール (MSDP) ストレージデバイスに格納されることが必要ですインスタントアクセスVM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

インスタントアクセス VM を作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージは各イメージのバックアップタイムスタンプ付きで各行に表示

されます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Createinstant access virtual machine)]の順にクリックします

5 リカバリの設定を確認し必要に応じて変更します

[リカバリオプション (Recovery options)]に注意してください

同じ表示名を持つ VM が宛先にある場合リカバリが始まる前にその VM を削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますプロビジョニング後に

電源をオン (Power onafter provisioning)

VM の作成後に VM の移行を開始しVM の移行の進捗を表示します

メモ NetBackup 812 ストレージサーバーの場合vMotion オプションは有効になっていても使用されません

vMotion の有効化(Enable vMotion)

32第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス VM の作成

6 [作成 (Create)]をクリックします

NetBackup ではVM バックアップイメージのスナップショットを作成しインスタントアクセスマウントポイントを作成しますイメージのスナップショットは[インスタントア

クセス仮想マシン (Instant access virtual machines)]タブに表示されますVM をESXi サーバーの他の VM と同じように使用できるようになりました

7 リストアされた VM について詳しくは[インスタントアクセス仮想マシン (Instantaccess virtual machines)]タブの下にある VM をクリックし[詳細の表示 (Viewdetails)]をクリックします

8 VM での作業が終了したらマウントされている VM のスナップショットを削除するために[削除 (Delete)]をクリックできますVM が ESXi サーバーから削除されます

メモ vMotion を有効にしている場合その処理が正常に完了した後はVM を削除するとマウントされた共有のみが削除されますこの VM は別のデータストアに移行されるためESXi サーバーで VM を引き続き利用できます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをリストアできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダを復元する (Restore files andfolders)]の順にクリックします

NetBackup はバックグラウンドでインスタントアクセスマウントポイントを作成します

33第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

5 ファイルを選択し[リストへの追加 (リストアリストに追加)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

リストアリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサイズ

が表示されます

メモ リストアリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーはシングルファイルリストアのみをサポートしているためリストア処理が失敗します

6 リストアオプションを選択します

すべてを元のディレクトリにリストア (Restore everything to the original directory)

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

すべてを異なるディレクトリにリストア (Restore everything to a different directory)

[リストア用ディレクトリ (Directory for restore)]にリストア先のパスを入力します

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合は[親フォルダのパス(Parent Folder Path)]ではなく[単一ファイルの絶対パス (Single File

Full Path)]に入力します

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]チェックボックスにチェックマークを付けるとすべてのファイルが 1 つのディレクトリにリストアされます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

34第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

7 既存のすべてのファイルを上書きするには[既存のファイルの上書き (Overwriteexisting files)]チェックボックスにチェックマークを付けます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

選択内容の概略が表示されます

8 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックしてファイルをリストアします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをダウンロードできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダのダウンロード (Download filesand folders)]の順にクリックします

35第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

5 ファイルを選択し[ダウンロードリストに追加 (Add to download list)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

ダウンロードリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサ

イズが表示されます

メモ ダウンロードリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーは単一ファイルのダウンロードのみをサポートしているためダウンロード処理が失敗します

6 ダウンロードパッケージの作成が完了したら[ダウンロード (Download)]をクリックします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項インスタントアクセス仮想マシン機能について次の点に注意します

この機能はWeb UI を使用して保護計画から作成されたバックアップコピーまたはNetBackup 管理コンソールで作成された従来のポリシーでサポートされます

この機能はNetBackup の VMware ポリシー形式のみをサポートしますWeb UIの保護計画で使用されるポリシー形式についてはバックアップ管理者にお問い合

わせください

この機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされます

この機能ではメディアサーバー重複排除プール (MSDP) メディアサーバー上の同時マウントポイントが 50 個に制限されます

デフォルトではvSphere はESXi サーバーあたりに最大で 8 つの NFS マウントを許可しますNetBackup では作成するインスタントアクセス VM それぞれにNFS

36第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

マウントが必要であることに注意してくださいNFS マウントを解除するには使用し終わったインスタントアクセス VM を削除しますESXi ホストの NFS の制限に達した場合に別のインスタントアクセス VM を作成しようとするとその試みは失敗しますESXi サーバーあたりの NFS マウントの最大数を増やすには次の VMware の記事を参照してくださいhttpskbvmwarecomsarticle2239

この機能では独立したディスクを備えた VM のバックアップをサポートしていませんVMware では永続的なディスクでも非永続的なディスクでもVM 内の独立したディスクのスナップショットをサポートしていませんその結果独立したディスクはバック

アップされません

独立したディスクと NetBackup について詳しくは次の記事を参照してくださいhttpswwwveritascomdocs000081966

この機能はバックアップから除外されたディスクを持つ VM をサポートしていませんNetBackup ポリシーの[ディスクを除外 (Exclude Disks)]タブで[除外したディスクはありません (No disks excluded)]オプションを選択する必要があります

raw デバイスマッピングモード (RDM) または永続モードのディスクがある VM はこの機能ではサポートされません

Windows のシングルファイルリストアでReFS ファイルシステムはサポートされません

インスタントアクセス仮想マシンを使用した VM 作成に使用される ESXi サーバーのバージョンはVM のバックアップイメージを含む ESXi サーバーのバージョンと同じかそれより新しい必要があります

[ダウンロード (Download)]オプションを使用した単一ファイルのダウンロードの場合NetBackup Web UI ではマスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用するのと同じ名前または IP アドレスを持つメディアサーバーにアクセスできる必要がありますp50 の 「インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー」 を参照してください

メディアサーバーのアプライアンスがサードパーティの証明書を使用する場合この

機能を使用する前にNetBackup マスターサーバーで特定の構成を作成する必要があります

詳しくは次の場所から入手可能な『NetBackup Appliance セキュリティガイド』でサードパーティの証明書に関するセクションとサードパーティの SSL 証明書の実装に関するセクションを参照してください

httpswwwveritascomdocsDOC5332

この機能では異なるボリュームパーティションディスクにある複数のファイルやフォ

ルダのリストアはサポートされません

複数のファイルまたはフォルダを Windows VM にリストアする場合はWindows 管理者アカウントのクレデンシャルを使用します

37第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

一部の ACL エントリはリストアされたファイルに含まれませんこれらのユーザーまたはグループの ACL エントリはリストアできないためですたとえばTrustedInstallersすべてのアプリケーションパッケージが該当します

インスタントアクセス機能はWindows 10 のコンパクトオペレーティングシステムをサポートしていませんオペレーティングシステムが圧縮されているかどうかを確認する

にはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosquery を実行します圧縮を無効にするにはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosnever を実行しますこれによってVM のバックアップにインスタントアクセス機能を使用できます

ファイルとフォルダをリストアするにはターゲット VM がスリープまたは休止モードではなく通常の状態である必要があります

5-minutes-alive-session のしきい値はアプライアンスの Web サーバー NGINXで定義されますダウンロード用に選択されたファイルとフォルダはこのしきい値内

で圧縮されダウンロードされる必要があります

インスタントアクセス仮想マシンを作成するには仮想マシンが作成される VMwareデータセンターへの読み取りおよび書き込みアクセスが必要です

複数のコピーが存在するバックアップイメージがありそれらのコピーはすべてインス

タントアクセス機能を備えていますレプリケーション中にインスタントアクセス機能を

保持するにはレプリケーションに最初のコピーのみを選択する必要がありますたと

えばイメージ 1 というバックアップイメージがありコピー Aコピー Bコピー Cコピー D の 4 つのコピーが存在するとしますレプリケーションでインスタントアクセス機能を保持するにはコピー A のみを使用する必要があります

VM のリカバリバックアップされたときに VM が存在していた元の場所または別の場所に VM をリカバリできますバックアップイメージのデフォルトのコピーからのリカバリに加え別のコピーが

ある場合はそのコピーからもリカバリできますデフォルトのコピーはプライマリコピーとも

呼ばれます

VM をリカバリするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックします左側のカレンダービューでバックアップが発生した日付を選択します

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

38第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

4 リカバリするイメージについて次のいずれかのイメージリカバリオプションを選択し

ます

リカバリ (Recover)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが 1 つだけある場合に表示されます

デフォルトのコピーからリカバリ (Recover from default copy)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが複数ある場合に表示されます

nn 個のコピー (nn copies)バックアップイメージのデフォルトのコピーまたは別のコピーからリカバリします

NetBackup では同じバックアップイメージのコピーを最大 10 個まで保持できますこのオプションを選択すると利用可能なすべてのコピーが表示されます

それぞれのコピーについて[ストレージ名 (Storage name)][ストレージサーバー (Storage Server)][ストレージサーバー形式 (Storage server type)]が表示されますリカバリするコピーに対応する[リカバリ (Recover)]をクリックします

5 バックアップイメージをリカバリする場所を選択します

[元の場所 (Original location)] バックアップイメージを元の場所にリカバリします

[代替の場所 (Alternate location)] バックアップイメージを代替の場所にリカバリします

[インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Create instant access virtualmachine)] バックアップイメージを新しいインスタントアクセス仮想マシンにリカバリしますこのオプションはバックアップイメージにインスタントアクセス機能が

ある場合にのみ利用可能ですp31 の 「インスタントアクセス VM の作成」 を参照してください

[ファイルとフォルダのダウンロード (Download files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードしますこのオプションは

バックアップイメージにインスタントアクセス機能がある場合にのみ利用可能で

すp35 の 「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード」を参照してください

[ファイルとフォルダをリストアする (Restore files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアしますバックアップイメージにインス

タントアクセス機能がある場合にのみこのオプションを利用可能です「p33 の「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア」 を参照してください 」を参照してください

6 [リストア先 (Restore to)]の値を確認します

39第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

デフォルト値は VM のバックアップイメージから取得されます代替の場所にリストアする場合[新しい表示名 (New display name)]に _copy が追加されます

バックアップイメージを元の場所にリカバリする場合デフォルト値を変更できま

せん

代替の場所にリカバリする場合必要に応じてリストア先の値を変更します続

いて[次へ (Next)]をクリックしますESXi サーバーまたはクラスタを変更できない場合に詳細を確認できます

p53 の 「リカバリ先を変更したときに発生したエラー」 を参照してください

7 [リカバリオプション (Recover option)]の値を確認または変更します

リカバリオプションについて詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

宛先に同じ名前の VM が存在する場合に既存の VM を削除しますそのような VM はリカバリの開始前に削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

メモ このオプションを使用するには[資産の上書き (OverwriteAsset)]権限が必要ですこの権限が必要な場合はセキュリティ管理者にお問い合わせください

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますリカバリ後に電源をオ

ンにする (Power onafter recovery)

リカバリの実行に使用するホストを示しますデフォルトではリカバ

リホストはバックアップを実行するホストです

リカバリホスト

(Recovery host)

8 [詳細設定 (Advanced Settings)]の値を確認または変更します

詳細設定について詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

詳細設定

元の BIOS UUID の代わりに新しい BIOS UUID で VM をリストアします

新しい BIOS UUID の作成 (Create a newBIOS UUID)

元のインスタンス UUID の代わりに新しいインスタンス UUID でVM をリストアします

新しいインスタンス

UUID の作成 (Createa new instanceUUID)

40第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

たとえばこのオプションはVM がバックアップされた時にマウントされた ISO ファイルをリストアせずに VM をリストアします

このオプションが無効になっているとDVD ドライブCD-ROM ドライブシリアルポートパラレルポートなどのデバイスの補助情報が

利用できなくなった場合にリカバリが失敗する場合があります

デバイスの補助情報を

削除 (Removebacking informationfor devices)

NIC カードを VM から削除しますネットワークアクセスではリストア済みの VM にはネットワーク構成が必要であることに注意してください

このオプションは次の場合に有効にします

バックアップの作成後に宛先の仮想マシンのネットワーク接続が

変更されている場合

元の仮想マシンがまだ存在しVM の重複によって競合が発生する場合

元のネットワーク構成

を削除 (Removeoriginal networkconfiguration)

元のハードウェアバージョン (4 など) で VM をリストアしますターゲット ESXi サーバーがデフォルトで異なるハードウェアバージョン(78 など) を使用している場合でも元のバージョンが保持されますターゲット ESXi サーバーが仮想マシンのハードウェアバージョンをサポートしていない場合はリストアに失敗する可能性がありま

このオプションが無効の場合リストアされた仮想マシンは ESXi サーバーによって使われるデフォルトのハードウェアバージョンに変換さ

れます

ハードウェアの元の

バージョンを保持する

(Retain originalhardware version)

リストアされる仮想ディスクのフォーマット

元のプロビジョニングで VM の仮想ディスクをリストアします元のプロビジョニング

(Originalprovisioning)

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成します仮想ディスク

容量はディスクが作成されるときに割り当て済みですこのオプショ

ンは入力されたブロックをリストアしますがオンデマンドで空いてい

るブロックをゼロで初期化します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware は Lazy-Zeroedディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thickprovisioning Eager Zeroed)]に自動的に変換します

Lazy Zero をシックプロビジョニング (Thickprovisioning lazyzeroed)

41第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックをリストアしただちに空のブロックをゼロで初期化し

ます (Eager Zeroed)このオプションを使用すると仮想ディスクの作成により時間がかかることがありますただしリストアが SAN で起きた場合Eager Zeroed 機能により vCenter サーバーとのネットワーク通信が減少することによってリストアが高速化されることがあります

Eager Zeroed をシックプロビジョニング

(Thick provisioningeager zeroed)

シン形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックはリストアしますが空いているブロックを初期化した

りコミットしたりはしませんシンプロビジョニングは vmdk ファイルの動的拡張を介してディスク領域を節約しますvmdk ファイルは仮想マシンのデータが必要とする領域より大きくなりません仮想ディスク

のサイズは必要に応じて自動的に増加します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware はシンディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning EagerZeroed)]に自動的に変換します

シンプロビジョニング

トランスポートモード (Transport mode)

バックアップが実行されたときと同じトランスポートモードを使用しま

バックアップに使用す

るトランスポートモード

を使用する (Usetransport mode usedfor backup)

42第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

SANファイバーチャネル (SAN) または iSCSI を介した暗号化されていない転送の場合に指定します

メモ このモードは VMware 仮想ボリューム (VVol) を使用する仮想マシンではサポートされません

HotADD仮想マシンで VMware バックアップホストを実行できますHotAdd トランスポートモードについて詳しくは『NetBackup forVMware 管理者ガイド』を参照してください

メモ VVols を使用する仮想マシンの場合仮想マシンとバックアップホスト(hotadd)の仮想マシンは同じ VVol データストアに存在する必要があります

このトランスポートモードの手順とバックアップホストの VMware仮想マシンへのインストール手順に関してはVMware のマニュアルを参照してください

LANネットワークを介して仮想ディスクのデータを転送します

NBDNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化されていない転送の

場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャ

ネルを介した転送よりも低速です

NBDSSLNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化転送 (SSL) の場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャネル

を介した転送よりも低速です

選択したトランスポート

モードを次の順序で試

行してください(Trythe selectedtransport modes inthe following order)

9 [リカバリ前チェック (Pre-recovery check)]をクリックします

NetBackup でクレデンシャルが検証されパスと接続が適切かどうかが確認されますさらにデータストアやデータストアクラスタに利用可能な容量があるかどうかな

どその他の要件についても確認されますリカバリ前チェックについて詳しくは

『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

10 エラーが見つかった場合は解決します

エラーは無視できますただしその場合はリカバリが失敗する場合があります

11 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします

ジョブの進捗を監視するには[リストアアクティビティ (Restore activity)]タブをクリックします特定のジョブを選択するとその詳細が表示されます

リカバリの状態コードについて詳しくはNetBackup 管理者に問い合わせるか『NetBackup 状態コードリファレンスガイド』を参照してください

43第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについてVeritas はNetBackup 82 以降で VMware エージェントレスリストアを導入していますエージェントレスリストアを使用するとNetBackup クライアントがインストールされていない仮想マシンに個々のファイルとフォルダをリストアできますVxUpdate を使用してNetBackup で仮想マシンにリカバリツールを配備しファイルやフォルダをリストアして必要なクリーンアップを実行できますファイルをリカバリするターゲット仮想マシンに

NetBackup が接続する必要はありませんすべてのリカバリが VMware vSphereManagement API を使用して ESX Server 経由で処理されます

エージェントレスリストア処理の概要

1 NetBackup マスターサーバーで NetBackup Web UI または Agentless RecoveryAPI から入力を受け取りますこの入力にはリストアするファイルとフォルダに加えターゲット仮想マシンの VMware 認証クレデンシャルが含まれますこれらのクレデンシャルには管理者またはスーパーユーザーの権限が必要です

2 要求されたデータがマスターサーバーからリストアホストに送信されます

3 リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリストアホストにあるかどうかが確認されます必要なパッケージがない場合リストアホストは VxUpdateを使用してマスターサーバーからパッケージをダウンロードします

4 リストアホストはvSphere Management API を使用して仮想マシンにリカバリツールをプッシュします

5 ユーザーが選択したファイルとフォルダを含むデータストリームが一時仮想マシンに

関連付けられている vmdk でステージングされますVeritas がエージェントレスリストア用の一時仮想マシンを作成します

6 NetBackup によって一時仮想マシンに作成された vmdk がターゲット仮想マシンに接続されます

7 リカバリツールが起動されファイルとフォルダがリカバリされます

8 NetBackup で必要なクリーンアップが実行されます処理の一環で作成された一時的なファイルとオブジェクトがすべて削除されます削除されるオブジェクトには

リカバリツール一時仮想マシンステージング vmdk があります

9 これでジョブは完了です

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

前提条件 仮想マシンのエージェントレスリカバリを実行するすべてのプラットフォーム用の

VxUpdate パッケージを用意する必要があります

44第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアについて

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 23: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

p49 の 「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」 を参照してください

NetBackup サーバーのVMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

このオプションはNetBackup が仮想マシンを検出して NetBackup Web UI に表示するためにvCenter Server をスキャンする頻度を制御します

NetBackup による自動検出は最初に前回検出に成功したホストで試行されますそのホストで自動検出に失敗すると次の順序で他のホストで再試行されます

NetBackup マスターサーバー

アクセスホストクライアントプロキシサーバー

メディアサーバー

表 2-3 VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL 情報

説明使用方法

NetBackup マスターサーバー上使用する場所

オプションを表示追加変更するにはnbgetconfig コマンドと nbsetconfig コマンドを使用します

メモ これらのコマンドではNetBackup マスターサーバーの管理者権限が必要です詳しくはNetBackup 管理者にお問い合わせください

このオプションはNetBackup 構成 API でも表示追加変更できます詳しくはSORTの NetBackup API ドキュメントを参照してください

デフォルトは 8 時間です最小値は 5 分で最大値は 1 年です0 に設定すると自動検出がすべての VMware サーバーに対して無効になります

次の形式を使用します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = number of seconds

次に例を示します

VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL = 100000

このエントリは設定ファイルで一度のみ表示されます

メモ このオプションを変更した後NetBackup サービスを停止して再起動しますVM の検出の場合NetBackup Discovery Framework サービスが実行中である必要があります

使用方法

23第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

説明使用方法

NetBackup 管理コンソールまたは Web UI に相当する機能は存在しません管理コンソールの同等のプロパ

ティ

24第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

VM の保護この章では以下の項目について説明しています

VM またはインテリジェント VM グループの保護

資産のカスタム保護の設定

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護次の手順を使用して資産 (VM またはインテリジェント VM グループ) を保護計画にサブスクライブします保護計画に資産をサブスクライブするときに定義済みのバックアッ

プ設定を資産に割り当てますオンデマンド (手動) バックアップを実行するにはNetBackup 管理コンソールへのアクセスが必要ですサポートが必要な場合NetBackup管理者までお問い合わせください

次の要件に注意してください

NetBackup セキュリティ管理者が割り当てた適切な役割ベースのアクセス制御 (RBAC)を使用したVM へのアクセス権が必要です

バックアップ管理者が (RBAC を使用して) アクセス権を付与した保護計画に対するアクセス権が必要です

マスターサーバー上で適切なサービスが実行されておりWeb UI がアクセス可能である必要があります

サポートが必要な場合はバックアップ管理者にお問い合わせください

3

VM または VM グループを保護するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machine)]タブまたは[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]タブでVM または VM グループにチェックマークを付けて[保護の追加 (Add protection)]をクリックします

3 次の保護オプションから選択します

保護計画にサブスクライブする (Subscribe to a protection plan)選択した計画でこの設定を使用するにはこのオプションを選択します計画に

対する変更は自動的に継承されます

カスタム保護 (Custom protection)選択した計画をカスタマイズするにはこのオプションを選択しますすべての計

画と設定をカスタマイズできる訳ではありません選択した計画に対する変更は

選択した資産または資産グループには適用されません

4 保護計画を選択します

VMware 管理者の場合RBAC のアクセス権によって表示される保護計画が決まります利用可能な保護計画のオプションの説明は『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』を参照してください

5 選択した計画に VM または VM グループをサブスクライブするには[保護する(Protect)]をクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]に選択の結果が表示されます

資産のカスタム保護の設定計画のカスタマイズが許可されている場合作業負荷管理者は[カスタム保護 (Customprotection)]保護方式を選択できますこのユーザーは作業負荷の種類に応じてスケジュールストレージ資産のその他のオプションを変更できます資産ではそれぞれ

独自の保護が維持されています保護計画に今後変更を加えても資産には適用されま

せん

保護設定について詳しくは以下を参照してください

『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』

カスタム保護オプション

カスタム保護を使用してユーザーは次のオプションを調整できます

26第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

ユーザーはスケジュールを追加編集または削除できますスケジュール形式スケジュー

ルを実行する頻度このカスタム保護のバックアップを保持する期間を選択できます利用

可能なオプションは資産の作業負荷の種類によって異なります

スケジュールと保持 (Schedulesand retention)

ユーザーはカスタム保護に使用するストレージを選択できますストレージ (Storage)

仮想マシンに代わってバックアップを実行するホスト[Automatic (自動)]を選択するとストレージユニットに基づいてNetBackup にメディアサーバーを選択させることができますまたはユーザーがリストから別のホストを選択できますこれらのホストは環境内のその他の

メディアサーバーかアクセスホストとして構成されているホストです

バックアップに使用するサー

バーまたはホスト (Server orhost to use for backups)

追加のカスタム保護オプション

説明オプション

NetBackup が仮想マシンバックアップの新しいスナップショットを作成する前にスナップショットが見つかったときに NetBackup が適用する処理を指定しますたとえばいずれかのスナップショットが存在する場合バックアップの停止を選択できますスナップショットが自

動的に削除されなければ最終的に仮想マシンのパフォーマンスが低下することがあります

削除されていないスナップショットが存在するとディスク容量不足によりリストアに失敗する

場合があります

スナップショットが存在する場合

は次の処理を実行します(If asnapshot exists perform thefollowing action)

バックアップから除外する仮想ディスクを指定します

p28 の 「バックアップからのディスクの除外」 を参照してください

選択した仮想ディスクをバック

アップから除外 (Excludeselected virtual disks frombackups)

このオプションは仮想マシンの完全バックアップからのアプリケーションデータのリストアを

ユーザーに許可します

Microsoft Exchange Server または Microsoft SharePoint Server の NetBackup 82 アプリケーションデータはNetBackup バックアップアーカイブおよびリストアのインターフェースでリストアする必要がありますMicrosoft SQL Server のデータはNetBackup MS SQLクライアントを使用してリストアする必要があります詳しくはNetBackup データベースエージェントのマニュアルを参照してください

仮想マシンバックアップからの

アプリケーションデータのリスト

アを許可する (Allow therestore of application datafrom virtual machine backups)

デフォルトで仮想マシンの IO は NetBackup がスナップショットを作成する前に静止しますほとんどの場合このデフォルトを使用する必要がありますファイルのアクティビティを

静止しないとスナップショットのデータの一貫性は保証されません静止を無効にすると

一貫性を保つためバックアップデータを分析する必要があります

仮想マシンの静止を有効にす

る (Enable virtual machinequiesce)

バックアップに使用するトランスポートモードまたはデータストアからデータを読み取る方法を

指定しますトランスポートモードについて詳しくは仮想化環境のベンダーのマニュアルを

参照してください

トランスポートモード (Transportmode)

27第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

p29 の 「スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)」 を参照してください

スナップショットの再試行オプ

ション (Snapshot retry options)

バックアップからのディスクの除外仮想ディスクの除外オプションはバックアップのサイズを減らすことができますが使用に

は注意が必要ですこれらは複数の仮想ディスクを備えている仮想マシン専用です

表 3-1 仮想ディスクの除外オプション

説明除外オプション

ブートディスクを再作成する別の手段がある場合にこのオプションを検討します

仮想マシンのブートディスクはバックアップには含まれませんその他のディスクはバックアッ

プされます注 データファイルはリストアされたデータディスクで利用可能ですただしこのバックアップからリストアされる仮想マシンは起動できません

すべてのブートディスク (Allboot disks)

データディスクをバックアップする個別の保護計画がある場合にのみこのオプションを検討

してください

仮想マシンのデータディスクはバックアップに含まれませんブートディスクのみバックアップ

されます注 仮想マシンがバックアップからリストアされるときデータディスクの仮想マシンデータは失われるか不完全になる可能性があります

すべてのデータディスク (Alldata disks)

カスタム属性を使用したバックアップから除外するディスクの制御を VMware 管理者に許可する場合このオプションを使用します

属性には除外するディスクのデバイスコントローラの値をカンマで区切って指定する必要が

ありますたとえばscsi0-0ide0-0sata0-0nvme0-0 などですこの属性のデフォルト値は NB_DISK_EXCLUDE_DISK ですまたは独自の値を選択できます任意の差分バックアップ間でカスタム属性値にディスクを追加するとそれらのディスクは次のバック

アップから除外されます

VMware 管理者はVMware インターフェースを使用して除外するディスクに属性を適用する必要があります『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Web Client ガイド』または『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Client (HTML5) ガイド』を参照してください

カスタム属性に基づいてディス

クを除外する (Exclude disksbased on a custom attribute)

ディスクの仮想デバイスノードを表すディスク形式コントローラLUN を指定して特定のディスクを除外するにはこのオプションを使用します追加のディスクを指定するには[追加

(Add)]をクリックします

任意の差分バックアップ間でコントローラを追加するとそれらのディスクは次のバックアップ

から除外されます

除外する特定のディスク

(Specific disks to beexcluded)

28第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)ほとんどの環境ではスナップショットの再試行オプションのデフォルト値は適切です仮

想マシンのサイズと VMware サーバーの処理負荷に基づいてこれらの設定を調整すると役立つ場合があります

表 3-2 スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)

説明オプション

スナップショットを再試行する回数スナップショットの最大試行回

数 (Maximum number oftimes to retry a snapshot)

スナップショット操作が完了するまでの分単位の時間スナップショットが完了しない場合タ

イムアウトを強制するためにこのオプションで特定の期間を設定します後でスナップショット

を再試行するには[スナップショットを再試行するまでに待機する最長時間 (Maximumlength of time to wait before a snapshot is retried)]設定を使用します

スナップショットの完了までの最

長時間 (Maximum length oftime to complete a snapshot)

スナップショットが再試行されるまでの秒単位の待機時間スナップショットを再試行するま

でに待機する最長時間

(Maximum length of time towait before a snapshot isretried)

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除VM またはインテリジェント VM グループのサブスクライブを保護計画から解除できます資産のサブスクライブが解除されるとバックアップは実行されなくなります

メモ 保護計画から資産のサブスクライブを解除するときにWeb UI で資産に従来のポリシーが表示される可能性がありますこの状況は保護計画に資産がサブスクライブ

されておりその資産に対してバックアップが実行される場合に発生することがあります

資産は有効なバックアップイメージを持ったまま保護計画からサブスクライブ解除され

ますWeb UI には従来のポリシーが表示されますが資産を保護する有効なポリシーがない場合もあります

29第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護を解除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

3 [保護の削除 (Remove protection)][はい (Yes)]の順にクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]で資産が[保護されていません (Not protected)]と表示されます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護に使用される保護計画を表示できます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態を表示するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

[保護 (Protection)]タブは資産がサブスクライブされている計画の詳細を表示します

メモ 資産のバックアップが完了しているにもかかわらず状態が未完了と表示される場合は「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」を参照してください

3 資産が保護されていない場合[保護の追加 (Add protection)]をクリックして保護計画を選択します

p25 の 「 VM またはインテリジェント VM グループの保護」 を参照してください

30第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM のリカバリとインスタントアクセス

この章では以下の項目について説明しています

インスタントアクセス VM の作成

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

VM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについて

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

インスタントアクセス VM の作成NetBackup バックアップイメージからインスタントアクセス VM を作成できます仮想マシンは瞬時に利用可能になるためほぼゼロのリカバリ時間目標を達成できます

NetBackup は仮想マシンのスナップショットをバックアップストレージデバイスに直接マウントするためESXi ホストまたはクラスタはスナップショットを通常の仮想マシンとして扱えます

マウントされた VM のスナップショットはさまざまな目的に使用できます次に例を示します

VM からのファイルのリカバリまたは vmdk ファイルのコピー

パッチのテストなどVM でのテストの実行

4

トラブルシューティングまたはディザスタリカバリ

アプリケーションの検証

メモ このインスタントアクセス機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされますこの機能ではNetBackup バックアップイメージがメディアサーバー重複排除プール (MSDP) ストレージデバイスに格納されることが必要ですインスタントアクセスVM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

インスタントアクセス VM を作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージは各イメージのバックアップタイムスタンプ付きで各行に表示

されます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Createinstant access virtual machine)]の順にクリックします

5 リカバリの設定を確認し必要に応じて変更します

[リカバリオプション (Recovery options)]に注意してください

同じ表示名を持つ VM が宛先にある場合リカバリが始まる前にその VM を削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますプロビジョニング後に

電源をオン (Power onafter provisioning)

VM の作成後に VM の移行を開始しVM の移行の進捗を表示します

メモ NetBackup 812 ストレージサーバーの場合vMotion オプションは有効になっていても使用されません

vMotion の有効化(Enable vMotion)

32第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス VM の作成

6 [作成 (Create)]をクリックします

NetBackup ではVM バックアップイメージのスナップショットを作成しインスタントアクセスマウントポイントを作成しますイメージのスナップショットは[インスタントア

クセス仮想マシン (Instant access virtual machines)]タブに表示されますVM をESXi サーバーの他の VM と同じように使用できるようになりました

7 リストアされた VM について詳しくは[インスタントアクセス仮想マシン (Instantaccess virtual machines)]タブの下にある VM をクリックし[詳細の表示 (Viewdetails)]をクリックします

8 VM での作業が終了したらマウントされている VM のスナップショットを削除するために[削除 (Delete)]をクリックできますVM が ESXi サーバーから削除されます

メモ vMotion を有効にしている場合その処理が正常に完了した後はVM を削除するとマウントされた共有のみが削除されますこの VM は別のデータストアに移行されるためESXi サーバーで VM を引き続き利用できます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをリストアできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダを復元する (Restore files andfolders)]の順にクリックします

NetBackup はバックグラウンドでインスタントアクセスマウントポイントを作成します

33第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

5 ファイルを選択し[リストへの追加 (リストアリストに追加)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

リストアリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサイズ

が表示されます

メモ リストアリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーはシングルファイルリストアのみをサポートしているためリストア処理が失敗します

6 リストアオプションを選択します

すべてを元のディレクトリにリストア (Restore everything to the original directory)

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

すべてを異なるディレクトリにリストア (Restore everything to a different directory)

[リストア用ディレクトリ (Directory for restore)]にリストア先のパスを入力します

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合は[親フォルダのパス(Parent Folder Path)]ではなく[単一ファイルの絶対パス (Single File

Full Path)]に入力します

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]チェックボックスにチェックマークを付けるとすべてのファイルが 1 つのディレクトリにリストアされます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

34第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

7 既存のすべてのファイルを上書きするには[既存のファイルの上書き (Overwriteexisting files)]チェックボックスにチェックマークを付けます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

選択内容の概略が表示されます

8 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックしてファイルをリストアします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをダウンロードできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダのダウンロード (Download filesand folders)]の順にクリックします

35第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

5 ファイルを選択し[ダウンロードリストに追加 (Add to download list)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

ダウンロードリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサ

イズが表示されます

メモ ダウンロードリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーは単一ファイルのダウンロードのみをサポートしているためダウンロード処理が失敗します

6 ダウンロードパッケージの作成が完了したら[ダウンロード (Download)]をクリックします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項インスタントアクセス仮想マシン機能について次の点に注意します

この機能はWeb UI を使用して保護計画から作成されたバックアップコピーまたはNetBackup 管理コンソールで作成された従来のポリシーでサポートされます

この機能はNetBackup の VMware ポリシー形式のみをサポートしますWeb UIの保護計画で使用されるポリシー形式についてはバックアップ管理者にお問い合

わせください

この機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされます

この機能ではメディアサーバー重複排除プール (MSDP) メディアサーバー上の同時マウントポイントが 50 個に制限されます

デフォルトではvSphere はESXi サーバーあたりに最大で 8 つの NFS マウントを許可しますNetBackup では作成するインスタントアクセス VM それぞれにNFS

36第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

マウントが必要であることに注意してくださいNFS マウントを解除するには使用し終わったインスタントアクセス VM を削除しますESXi ホストの NFS の制限に達した場合に別のインスタントアクセス VM を作成しようとするとその試みは失敗しますESXi サーバーあたりの NFS マウントの最大数を増やすには次の VMware の記事を参照してくださいhttpskbvmwarecomsarticle2239

この機能では独立したディスクを備えた VM のバックアップをサポートしていませんVMware では永続的なディスクでも非永続的なディスクでもVM 内の独立したディスクのスナップショットをサポートしていませんその結果独立したディスクはバック

アップされません

独立したディスクと NetBackup について詳しくは次の記事を参照してくださいhttpswwwveritascomdocs000081966

この機能はバックアップから除外されたディスクを持つ VM をサポートしていませんNetBackup ポリシーの[ディスクを除外 (Exclude Disks)]タブで[除外したディスクはありません (No disks excluded)]オプションを選択する必要があります

raw デバイスマッピングモード (RDM) または永続モードのディスクがある VM はこの機能ではサポートされません

Windows のシングルファイルリストアでReFS ファイルシステムはサポートされません

インスタントアクセス仮想マシンを使用した VM 作成に使用される ESXi サーバーのバージョンはVM のバックアップイメージを含む ESXi サーバーのバージョンと同じかそれより新しい必要があります

[ダウンロード (Download)]オプションを使用した単一ファイルのダウンロードの場合NetBackup Web UI ではマスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用するのと同じ名前または IP アドレスを持つメディアサーバーにアクセスできる必要がありますp50 の 「インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー」 を参照してください

メディアサーバーのアプライアンスがサードパーティの証明書を使用する場合この

機能を使用する前にNetBackup マスターサーバーで特定の構成を作成する必要があります

詳しくは次の場所から入手可能な『NetBackup Appliance セキュリティガイド』でサードパーティの証明書に関するセクションとサードパーティの SSL 証明書の実装に関するセクションを参照してください

httpswwwveritascomdocsDOC5332

この機能では異なるボリュームパーティションディスクにある複数のファイルやフォ

ルダのリストアはサポートされません

複数のファイルまたはフォルダを Windows VM にリストアする場合はWindows 管理者アカウントのクレデンシャルを使用します

37第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

一部の ACL エントリはリストアされたファイルに含まれませんこれらのユーザーまたはグループの ACL エントリはリストアできないためですたとえばTrustedInstallersすべてのアプリケーションパッケージが該当します

インスタントアクセス機能はWindows 10 のコンパクトオペレーティングシステムをサポートしていませんオペレーティングシステムが圧縮されているかどうかを確認する

にはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosquery を実行します圧縮を無効にするにはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosnever を実行しますこれによってVM のバックアップにインスタントアクセス機能を使用できます

ファイルとフォルダをリストアするにはターゲット VM がスリープまたは休止モードではなく通常の状態である必要があります

5-minutes-alive-session のしきい値はアプライアンスの Web サーバー NGINXで定義されますダウンロード用に選択されたファイルとフォルダはこのしきい値内

で圧縮されダウンロードされる必要があります

インスタントアクセス仮想マシンを作成するには仮想マシンが作成される VMwareデータセンターへの読み取りおよび書き込みアクセスが必要です

複数のコピーが存在するバックアップイメージがありそれらのコピーはすべてインス

タントアクセス機能を備えていますレプリケーション中にインスタントアクセス機能を

保持するにはレプリケーションに最初のコピーのみを選択する必要がありますたと

えばイメージ 1 というバックアップイメージがありコピー Aコピー Bコピー Cコピー D の 4 つのコピーが存在するとしますレプリケーションでインスタントアクセス機能を保持するにはコピー A のみを使用する必要があります

VM のリカバリバックアップされたときに VM が存在していた元の場所または別の場所に VM をリカバリできますバックアップイメージのデフォルトのコピーからのリカバリに加え別のコピーが

ある場合はそのコピーからもリカバリできますデフォルトのコピーはプライマリコピーとも

呼ばれます

VM をリカバリするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックします左側のカレンダービューでバックアップが発生した日付を選択します

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

38第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

4 リカバリするイメージについて次のいずれかのイメージリカバリオプションを選択し

ます

リカバリ (Recover)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが 1 つだけある場合に表示されます

デフォルトのコピーからリカバリ (Recover from default copy)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが複数ある場合に表示されます

nn 個のコピー (nn copies)バックアップイメージのデフォルトのコピーまたは別のコピーからリカバリします

NetBackup では同じバックアップイメージのコピーを最大 10 個まで保持できますこのオプションを選択すると利用可能なすべてのコピーが表示されます

それぞれのコピーについて[ストレージ名 (Storage name)][ストレージサーバー (Storage Server)][ストレージサーバー形式 (Storage server type)]が表示されますリカバリするコピーに対応する[リカバリ (Recover)]をクリックします

5 バックアップイメージをリカバリする場所を選択します

[元の場所 (Original location)] バックアップイメージを元の場所にリカバリします

[代替の場所 (Alternate location)] バックアップイメージを代替の場所にリカバリします

[インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Create instant access virtualmachine)] バックアップイメージを新しいインスタントアクセス仮想マシンにリカバリしますこのオプションはバックアップイメージにインスタントアクセス機能が

ある場合にのみ利用可能ですp31 の 「インスタントアクセス VM の作成」 を参照してください

[ファイルとフォルダのダウンロード (Download files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードしますこのオプションは

バックアップイメージにインスタントアクセス機能がある場合にのみ利用可能で

すp35 の 「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード」を参照してください

[ファイルとフォルダをリストアする (Restore files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアしますバックアップイメージにインス

タントアクセス機能がある場合にのみこのオプションを利用可能です「p33 の「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア」 を参照してください 」を参照してください

6 [リストア先 (Restore to)]の値を確認します

39第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

デフォルト値は VM のバックアップイメージから取得されます代替の場所にリストアする場合[新しい表示名 (New display name)]に _copy が追加されます

バックアップイメージを元の場所にリカバリする場合デフォルト値を変更できま

せん

代替の場所にリカバリする場合必要に応じてリストア先の値を変更します続

いて[次へ (Next)]をクリックしますESXi サーバーまたはクラスタを変更できない場合に詳細を確認できます

p53 の 「リカバリ先を変更したときに発生したエラー」 を参照してください

7 [リカバリオプション (Recover option)]の値を確認または変更します

リカバリオプションについて詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

宛先に同じ名前の VM が存在する場合に既存の VM を削除しますそのような VM はリカバリの開始前に削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

メモ このオプションを使用するには[資産の上書き (OverwriteAsset)]権限が必要ですこの権限が必要な場合はセキュリティ管理者にお問い合わせください

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますリカバリ後に電源をオ

ンにする (Power onafter recovery)

リカバリの実行に使用するホストを示しますデフォルトではリカバ

リホストはバックアップを実行するホストです

リカバリホスト

(Recovery host)

8 [詳細設定 (Advanced Settings)]の値を確認または変更します

詳細設定について詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

詳細設定

元の BIOS UUID の代わりに新しい BIOS UUID で VM をリストアします

新しい BIOS UUID の作成 (Create a newBIOS UUID)

元のインスタンス UUID の代わりに新しいインスタンス UUID でVM をリストアします

新しいインスタンス

UUID の作成 (Createa new instanceUUID)

40第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

たとえばこのオプションはVM がバックアップされた時にマウントされた ISO ファイルをリストアせずに VM をリストアします

このオプションが無効になっているとDVD ドライブCD-ROM ドライブシリアルポートパラレルポートなどのデバイスの補助情報が

利用できなくなった場合にリカバリが失敗する場合があります

デバイスの補助情報を

削除 (Removebacking informationfor devices)

NIC カードを VM から削除しますネットワークアクセスではリストア済みの VM にはネットワーク構成が必要であることに注意してください

このオプションは次の場合に有効にします

バックアップの作成後に宛先の仮想マシンのネットワーク接続が

変更されている場合

元の仮想マシンがまだ存在しVM の重複によって競合が発生する場合

元のネットワーク構成

を削除 (Removeoriginal networkconfiguration)

元のハードウェアバージョン (4 など) で VM をリストアしますターゲット ESXi サーバーがデフォルトで異なるハードウェアバージョン(78 など) を使用している場合でも元のバージョンが保持されますターゲット ESXi サーバーが仮想マシンのハードウェアバージョンをサポートしていない場合はリストアに失敗する可能性がありま

このオプションが無効の場合リストアされた仮想マシンは ESXi サーバーによって使われるデフォルトのハードウェアバージョンに変換さ

れます

ハードウェアの元の

バージョンを保持する

(Retain originalhardware version)

リストアされる仮想ディスクのフォーマット

元のプロビジョニングで VM の仮想ディスクをリストアします元のプロビジョニング

(Originalprovisioning)

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成します仮想ディスク

容量はディスクが作成されるときに割り当て済みですこのオプショ

ンは入力されたブロックをリストアしますがオンデマンドで空いてい

るブロックをゼロで初期化します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware は Lazy-Zeroedディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thickprovisioning Eager Zeroed)]に自動的に変換します

Lazy Zero をシックプロビジョニング (Thickprovisioning lazyzeroed)

41第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックをリストアしただちに空のブロックをゼロで初期化し

ます (Eager Zeroed)このオプションを使用すると仮想ディスクの作成により時間がかかることがありますただしリストアが SAN で起きた場合Eager Zeroed 機能により vCenter サーバーとのネットワーク通信が減少することによってリストアが高速化されることがあります

Eager Zeroed をシックプロビジョニング

(Thick provisioningeager zeroed)

シン形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックはリストアしますが空いているブロックを初期化した

りコミットしたりはしませんシンプロビジョニングは vmdk ファイルの動的拡張を介してディスク領域を節約しますvmdk ファイルは仮想マシンのデータが必要とする領域より大きくなりません仮想ディスク

のサイズは必要に応じて自動的に増加します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware はシンディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning EagerZeroed)]に自動的に変換します

シンプロビジョニング

トランスポートモード (Transport mode)

バックアップが実行されたときと同じトランスポートモードを使用しま

バックアップに使用す

るトランスポートモード

を使用する (Usetransport mode usedfor backup)

42第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

SANファイバーチャネル (SAN) または iSCSI を介した暗号化されていない転送の場合に指定します

メモ このモードは VMware 仮想ボリューム (VVol) を使用する仮想マシンではサポートされません

HotADD仮想マシンで VMware バックアップホストを実行できますHotAdd トランスポートモードについて詳しくは『NetBackup forVMware 管理者ガイド』を参照してください

メモ VVols を使用する仮想マシンの場合仮想マシンとバックアップホスト(hotadd)の仮想マシンは同じ VVol データストアに存在する必要があります

このトランスポートモードの手順とバックアップホストの VMware仮想マシンへのインストール手順に関してはVMware のマニュアルを参照してください

LANネットワークを介して仮想ディスクのデータを転送します

NBDNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化されていない転送の

場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャ

ネルを介した転送よりも低速です

NBDSSLNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化転送 (SSL) の場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャネル

を介した転送よりも低速です

選択したトランスポート

モードを次の順序で試

行してください(Trythe selectedtransport modes inthe following order)

9 [リカバリ前チェック (Pre-recovery check)]をクリックします

NetBackup でクレデンシャルが検証されパスと接続が適切かどうかが確認されますさらにデータストアやデータストアクラスタに利用可能な容量があるかどうかな

どその他の要件についても確認されますリカバリ前チェックについて詳しくは

『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

10 エラーが見つかった場合は解決します

エラーは無視できますただしその場合はリカバリが失敗する場合があります

11 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします

ジョブの進捗を監視するには[リストアアクティビティ (Restore activity)]タブをクリックします特定のジョブを選択するとその詳細が表示されます

リカバリの状態コードについて詳しくはNetBackup 管理者に問い合わせるか『NetBackup 状態コードリファレンスガイド』を参照してください

43第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについてVeritas はNetBackup 82 以降で VMware エージェントレスリストアを導入していますエージェントレスリストアを使用するとNetBackup クライアントがインストールされていない仮想マシンに個々のファイルとフォルダをリストアできますVxUpdate を使用してNetBackup で仮想マシンにリカバリツールを配備しファイルやフォルダをリストアして必要なクリーンアップを実行できますファイルをリカバリするターゲット仮想マシンに

NetBackup が接続する必要はありませんすべてのリカバリが VMware vSphereManagement API を使用して ESX Server 経由で処理されます

エージェントレスリストア処理の概要

1 NetBackup マスターサーバーで NetBackup Web UI または Agentless RecoveryAPI から入力を受け取りますこの入力にはリストアするファイルとフォルダに加えターゲット仮想マシンの VMware 認証クレデンシャルが含まれますこれらのクレデンシャルには管理者またはスーパーユーザーの権限が必要です

2 要求されたデータがマスターサーバーからリストアホストに送信されます

3 リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリストアホストにあるかどうかが確認されます必要なパッケージがない場合リストアホストは VxUpdateを使用してマスターサーバーからパッケージをダウンロードします

4 リストアホストはvSphere Management API を使用して仮想マシンにリカバリツールをプッシュします

5 ユーザーが選択したファイルとフォルダを含むデータストリームが一時仮想マシンに

関連付けられている vmdk でステージングされますVeritas がエージェントレスリストア用の一時仮想マシンを作成します

6 NetBackup によって一時仮想マシンに作成された vmdk がターゲット仮想マシンに接続されます

7 リカバリツールが起動されファイルとフォルダがリカバリされます

8 NetBackup で必要なクリーンアップが実行されます処理の一環で作成された一時的なファイルとオブジェクトがすべて削除されます削除されるオブジェクトには

リカバリツール一時仮想マシンステージング vmdk があります

9 これでジョブは完了です

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

前提条件 仮想マシンのエージェントレスリカバリを実行するすべてのプラットフォーム用の

VxUpdate パッケージを用意する必要があります

44第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアについて

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 24: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

説明使用方法

NetBackup 管理コンソールまたは Web UI に相当する機能は存在しません管理コンソールの同等のプロパ

ティ

24第 2 章 VMware サーバーの管理NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション

VM の保護この章では以下の項目について説明しています

VM またはインテリジェント VM グループの保護

資産のカスタム保護の設定

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護次の手順を使用して資産 (VM またはインテリジェント VM グループ) を保護計画にサブスクライブします保護計画に資産をサブスクライブするときに定義済みのバックアッ

プ設定を資産に割り当てますオンデマンド (手動) バックアップを実行するにはNetBackup 管理コンソールへのアクセスが必要ですサポートが必要な場合NetBackup管理者までお問い合わせください

次の要件に注意してください

NetBackup セキュリティ管理者が割り当てた適切な役割ベースのアクセス制御 (RBAC)を使用したVM へのアクセス権が必要です

バックアップ管理者が (RBAC を使用して) アクセス権を付与した保護計画に対するアクセス権が必要です

マスターサーバー上で適切なサービスが実行されておりWeb UI がアクセス可能である必要があります

サポートが必要な場合はバックアップ管理者にお問い合わせください

3

VM または VM グループを保護するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machine)]タブまたは[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]タブでVM または VM グループにチェックマークを付けて[保護の追加 (Add protection)]をクリックします

3 次の保護オプションから選択します

保護計画にサブスクライブする (Subscribe to a protection plan)選択した計画でこの設定を使用するにはこのオプションを選択します計画に

対する変更は自動的に継承されます

カスタム保護 (Custom protection)選択した計画をカスタマイズするにはこのオプションを選択しますすべての計

画と設定をカスタマイズできる訳ではありません選択した計画に対する変更は

選択した資産または資産グループには適用されません

4 保護計画を選択します

VMware 管理者の場合RBAC のアクセス権によって表示される保護計画が決まります利用可能な保護計画のオプションの説明は『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』を参照してください

5 選択した計画に VM または VM グループをサブスクライブするには[保護する(Protect)]をクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]に選択の結果が表示されます

資産のカスタム保護の設定計画のカスタマイズが許可されている場合作業負荷管理者は[カスタム保護 (Customprotection)]保護方式を選択できますこのユーザーは作業負荷の種類に応じてスケジュールストレージ資産のその他のオプションを変更できます資産ではそれぞれ

独自の保護が維持されています保護計画に今後変更を加えても資産には適用されま

せん

保護設定について詳しくは以下を参照してください

『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』

カスタム保護オプション

カスタム保護を使用してユーザーは次のオプションを調整できます

26第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

ユーザーはスケジュールを追加編集または削除できますスケジュール形式スケジュー

ルを実行する頻度このカスタム保護のバックアップを保持する期間を選択できます利用

可能なオプションは資産の作業負荷の種類によって異なります

スケジュールと保持 (Schedulesand retention)

ユーザーはカスタム保護に使用するストレージを選択できますストレージ (Storage)

仮想マシンに代わってバックアップを実行するホスト[Automatic (自動)]を選択するとストレージユニットに基づいてNetBackup にメディアサーバーを選択させることができますまたはユーザーがリストから別のホストを選択できますこれらのホストは環境内のその他の

メディアサーバーかアクセスホストとして構成されているホストです

バックアップに使用するサー

バーまたはホスト (Server orhost to use for backups)

追加のカスタム保護オプション

説明オプション

NetBackup が仮想マシンバックアップの新しいスナップショットを作成する前にスナップショットが見つかったときに NetBackup が適用する処理を指定しますたとえばいずれかのスナップショットが存在する場合バックアップの停止を選択できますスナップショットが自

動的に削除されなければ最終的に仮想マシンのパフォーマンスが低下することがあります

削除されていないスナップショットが存在するとディスク容量不足によりリストアに失敗する

場合があります

スナップショットが存在する場合

は次の処理を実行します(If asnapshot exists perform thefollowing action)

バックアップから除外する仮想ディスクを指定します

p28 の 「バックアップからのディスクの除外」 を参照してください

選択した仮想ディスクをバック

アップから除外 (Excludeselected virtual disks frombackups)

このオプションは仮想マシンの完全バックアップからのアプリケーションデータのリストアを

ユーザーに許可します

Microsoft Exchange Server または Microsoft SharePoint Server の NetBackup 82 アプリケーションデータはNetBackup バックアップアーカイブおよびリストアのインターフェースでリストアする必要がありますMicrosoft SQL Server のデータはNetBackup MS SQLクライアントを使用してリストアする必要があります詳しくはNetBackup データベースエージェントのマニュアルを参照してください

仮想マシンバックアップからの

アプリケーションデータのリスト

アを許可する (Allow therestore of application datafrom virtual machine backups)

デフォルトで仮想マシンの IO は NetBackup がスナップショットを作成する前に静止しますほとんどの場合このデフォルトを使用する必要がありますファイルのアクティビティを

静止しないとスナップショットのデータの一貫性は保証されません静止を無効にすると

一貫性を保つためバックアップデータを分析する必要があります

仮想マシンの静止を有効にす

る (Enable virtual machinequiesce)

バックアップに使用するトランスポートモードまたはデータストアからデータを読み取る方法を

指定しますトランスポートモードについて詳しくは仮想化環境のベンダーのマニュアルを

参照してください

トランスポートモード (Transportmode)

27第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

p29 の 「スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)」 を参照してください

スナップショットの再試行オプ

ション (Snapshot retry options)

バックアップからのディスクの除外仮想ディスクの除外オプションはバックアップのサイズを減らすことができますが使用に

は注意が必要ですこれらは複数の仮想ディスクを備えている仮想マシン専用です

表 3-1 仮想ディスクの除外オプション

説明除外オプション

ブートディスクを再作成する別の手段がある場合にこのオプションを検討します

仮想マシンのブートディスクはバックアップには含まれませんその他のディスクはバックアッ

プされます注 データファイルはリストアされたデータディスクで利用可能ですただしこのバックアップからリストアされる仮想マシンは起動できません

すべてのブートディスク (Allboot disks)

データディスクをバックアップする個別の保護計画がある場合にのみこのオプションを検討

してください

仮想マシンのデータディスクはバックアップに含まれませんブートディスクのみバックアップ

されます注 仮想マシンがバックアップからリストアされるときデータディスクの仮想マシンデータは失われるか不完全になる可能性があります

すべてのデータディスク (Alldata disks)

カスタム属性を使用したバックアップから除外するディスクの制御を VMware 管理者に許可する場合このオプションを使用します

属性には除外するディスクのデバイスコントローラの値をカンマで区切って指定する必要が

ありますたとえばscsi0-0ide0-0sata0-0nvme0-0 などですこの属性のデフォルト値は NB_DISK_EXCLUDE_DISK ですまたは独自の値を選択できます任意の差分バックアップ間でカスタム属性値にディスクを追加するとそれらのディスクは次のバック

アップから除外されます

VMware 管理者はVMware インターフェースを使用して除外するディスクに属性を適用する必要があります『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Web Client ガイド』または『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Client (HTML5) ガイド』を参照してください

カスタム属性に基づいてディス

クを除外する (Exclude disksbased on a custom attribute)

ディスクの仮想デバイスノードを表すディスク形式コントローラLUN を指定して特定のディスクを除外するにはこのオプションを使用します追加のディスクを指定するには[追加

(Add)]をクリックします

任意の差分バックアップ間でコントローラを追加するとそれらのディスクは次のバックアップ

から除外されます

除外する特定のディスク

(Specific disks to beexcluded)

28第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)ほとんどの環境ではスナップショットの再試行オプションのデフォルト値は適切です仮

想マシンのサイズと VMware サーバーの処理負荷に基づいてこれらの設定を調整すると役立つ場合があります

表 3-2 スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)

説明オプション

スナップショットを再試行する回数スナップショットの最大試行回

数 (Maximum number oftimes to retry a snapshot)

スナップショット操作が完了するまでの分単位の時間スナップショットが完了しない場合タ

イムアウトを強制するためにこのオプションで特定の期間を設定します後でスナップショット

を再試行するには[スナップショットを再試行するまでに待機する最長時間 (Maximumlength of time to wait before a snapshot is retried)]設定を使用します

スナップショットの完了までの最

長時間 (Maximum length oftime to complete a snapshot)

スナップショットが再試行されるまでの秒単位の待機時間スナップショットを再試行するま

でに待機する最長時間

(Maximum length of time towait before a snapshot isretried)

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除VM またはインテリジェント VM グループのサブスクライブを保護計画から解除できます資産のサブスクライブが解除されるとバックアップは実行されなくなります

メモ 保護計画から資産のサブスクライブを解除するときにWeb UI で資産に従来のポリシーが表示される可能性がありますこの状況は保護計画に資産がサブスクライブ

されておりその資産に対してバックアップが実行される場合に発生することがあります

資産は有効なバックアップイメージを持ったまま保護計画からサブスクライブ解除され

ますWeb UI には従来のポリシーが表示されますが資産を保護する有効なポリシーがない場合もあります

29第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護を解除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

3 [保護の削除 (Remove protection)][はい (Yes)]の順にクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]で資産が[保護されていません (Not protected)]と表示されます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護に使用される保護計画を表示できます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態を表示するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

[保護 (Protection)]タブは資産がサブスクライブされている計画の詳細を表示します

メモ 資産のバックアップが完了しているにもかかわらず状態が未完了と表示される場合は「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」を参照してください

3 資産が保護されていない場合[保護の追加 (Add protection)]をクリックして保護計画を選択します

p25 の 「 VM またはインテリジェント VM グループの保護」 を参照してください

30第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM のリカバリとインスタントアクセス

この章では以下の項目について説明しています

インスタントアクセス VM の作成

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

VM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについて

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

インスタントアクセス VM の作成NetBackup バックアップイメージからインスタントアクセス VM を作成できます仮想マシンは瞬時に利用可能になるためほぼゼロのリカバリ時間目標を達成できます

NetBackup は仮想マシンのスナップショットをバックアップストレージデバイスに直接マウントするためESXi ホストまたはクラスタはスナップショットを通常の仮想マシンとして扱えます

マウントされた VM のスナップショットはさまざまな目的に使用できます次に例を示します

VM からのファイルのリカバリまたは vmdk ファイルのコピー

パッチのテストなどVM でのテストの実行

4

トラブルシューティングまたはディザスタリカバリ

アプリケーションの検証

メモ このインスタントアクセス機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされますこの機能ではNetBackup バックアップイメージがメディアサーバー重複排除プール (MSDP) ストレージデバイスに格納されることが必要ですインスタントアクセスVM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

インスタントアクセス VM を作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージは各イメージのバックアップタイムスタンプ付きで各行に表示

されます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Createinstant access virtual machine)]の順にクリックします

5 リカバリの設定を確認し必要に応じて変更します

[リカバリオプション (Recovery options)]に注意してください

同じ表示名を持つ VM が宛先にある場合リカバリが始まる前にその VM を削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますプロビジョニング後に

電源をオン (Power onafter provisioning)

VM の作成後に VM の移行を開始しVM の移行の進捗を表示します

メモ NetBackup 812 ストレージサーバーの場合vMotion オプションは有効になっていても使用されません

vMotion の有効化(Enable vMotion)

32第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス VM の作成

6 [作成 (Create)]をクリックします

NetBackup ではVM バックアップイメージのスナップショットを作成しインスタントアクセスマウントポイントを作成しますイメージのスナップショットは[インスタントア

クセス仮想マシン (Instant access virtual machines)]タブに表示されますVM をESXi サーバーの他の VM と同じように使用できるようになりました

7 リストアされた VM について詳しくは[インスタントアクセス仮想マシン (Instantaccess virtual machines)]タブの下にある VM をクリックし[詳細の表示 (Viewdetails)]をクリックします

8 VM での作業が終了したらマウントされている VM のスナップショットを削除するために[削除 (Delete)]をクリックできますVM が ESXi サーバーから削除されます

メモ vMotion を有効にしている場合その処理が正常に完了した後はVM を削除するとマウントされた共有のみが削除されますこの VM は別のデータストアに移行されるためESXi サーバーで VM を引き続き利用できます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをリストアできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダを復元する (Restore files andfolders)]の順にクリックします

NetBackup はバックグラウンドでインスタントアクセスマウントポイントを作成します

33第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

5 ファイルを選択し[リストへの追加 (リストアリストに追加)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

リストアリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサイズ

が表示されます

メモ リストアリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーはシングルファイルリストアのみをサポートしているためリストア処理が失敗します

6 リストアオプションを選択します

すべてを元のディレクトリにリストア (Restore everything to the original directory)

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

すべてを異なるディレクトリにリストア (Restore everything to a different directory)

[リストア用ディレクトリ (Directory for restore)]にリストア先のパスを入力します

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合は[親フォルダのパス(Parent Folder Path)]ではなく[単一ファイルの絶対パス (Single File

Full Path)]に入力します

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]チェックボックスにチェックマークを付けるとすべてのファイルが 1 つのディレクトリにリストアされます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

34第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

7 既存のすべてのファイルを上書きするには[既存のファイルの上書き (Overwriteexisting files)]チェックボックスにチェックマークを付けます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

選択内容の概略が表示されます

8 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックしてファイルをリストアします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをダウンロードできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダのダウンロード (Download filesand folders)]の順にクリックします

35第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

5 ファイルを選択し[ダウンロードリストに追加 (Add to download list)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

ダウンロードリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサ

イズが表示されます

メモ ダウンロードリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーは単一ファイルのダウンロードのみをサポートしているためダウンロード処理が失敗します

6 ダウンロードパッケージの作成が完了したら[ダウンロード (Download)]をクリックします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項インスタントアクセス仮想マシン機能について次の点に注意します

この機能はWeb UI を使用して保護計画から作成されたバックアップコピーまたはNetBackup 管理コンソールで作成された従来のポリシーでサポートされます

この機能はNetBackup の VMware ポリシー形式のみをサポートしますWeb UIの保護計画で使用されるポリシー形式についてはバックアップ管理者にお問い合

わせください

この機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされます

この機能ではメディアサーバー重複排除プール (MSDP) メディアサーバー上の同時マウントポイントが 50 個に制限されます

デフォルトではvSphere はESXi サーバーあたりに最大で 8 つの NFS マウントを許可しますNetBackup では作成するインスタントアクセス VM それぞれにNFS

36第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

マウントが必要であることに注意してくださいNFS マウントを解除するには使用し終わったインスタントアクセス VM を削除しますESXi ホストの NFS の制限に達した場合に別のインスタントアクセス VM を作成しようとするとその試みは失敗しますESXi サーバーあたりの NFS マウントの最大数を増やすには次の VMware の記事を参照してくださいhttpskbvmwarecomsarticle2239

この機能では独立したディスクを備えた VM のバックアップをサポートしていませんVMware では永続的なディスクでも非永続的なディスクでもVM 内の独立したディスクのスナップショットをサポートしていませんその結果独立したディスクはバック

アップされません

独立したディスクと NetBackup について詳しくは次の記事を参照してくださいhttpswwwveritascomdocs000081966

この機能はバックアップから除外されたディスクを持つ VM をサポートしていませんNetBackup ポリシーの[ディスクを除外 (Exclude Disks)]タブで[除外したディスクはありません (No disks excluded)]オプションを選択する必要があります

raw デバイスマッピングモード (RDM) または永続モードのディスクがある VM はこの機能ではサポートされません

Windows のシングルファイルリストアでReFS ファイルシステムはサポートされません

インスタントアクセス仮想マシンを使用した VM 作成に使用される ESXi サーバーのバージョンはVM のバックアップイメージを含む ESXi サーバーのバージョンと同じかそれより新しい必要があります

[ダウンロード (Download)]オプションを使用した単一ファイルのダウンロードの場合NetBackup Web UI ではマスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用するのと同じ名前または IP アドレスを持つメディアサーバーにアクセスできる必要がありますp50 の 「インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー」 を参照してください

メディアサーバーのアプライアンスがサードパーティの証明書を使用する場合この

機能を使用する前にNetBackup マスターサーバーで特定の構成を作成する必要があります

詳しくは次の場所から入手可能な『NetBackup Appliance セキュリティガイド』でサードパーティの証明書に関するセクションとサードパーティの SSL 証明書の実装に関するセクションを参照してください

httpswwwveritascomdocsDOC5332

この機能では異なるボリュームパーティションディスクにある複数のファイルやフォ

ルダのリストアはサポートされません

複数のファイルまたはフォルダを Windows VM にリストアする場合はWindows 管理者アカウントのクレデンシャルを使用します

37第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

一部の ACL エントリはリストアされたファイルに含まれませんこれらのユーザーまたはグループの ACL エントリはリストアできないためですたとえばTrustedInstallersすべてのアプリケーションパッケージが該当します

インスタントアクセス機能はWindows 10 のコンパクトオペレーティングシステムをサポートしていませんオペレーティングシステムが圧縮されているかどうかを確認する

にはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosquery を実行します圧縮を無効にするにはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosnever を実行しますこれによってVM のバックアップにインスタントアクセス機能を使用できます

ファイルとフォルダをリストアするにはターゲット VM がスリープまたは休止モードではなく通常の状態である必要があります

5-minutes-alive-session のしきい値はアプライアンスの Web サーバー NGINXで定義されますダウンロード用に選択されたファイルとフォルダはこのしきい値内

で圧縮されダウンロードされる必要があります

インスタントアクセス仮想マシンを作成するには仮想マシンが作成される VMwareデータセンターへの読み取りおよび書き込みアクセスが必要です

複数のコピーが存在するバックアップイメージがありそれらのコピーはすべてインス

タントアクセス機能を備えていますレプリケーション中にインスタントアクセス機能を

保持するにはレプリケーションに最初のコピーのみを選択する必要がありますたと

えばイメージ 1 というバックアップイメージがありコピー Aコピー Bコピー Cコピー D の 4 つのコピーが存在するとしますレプリケーションでインスタントアクセス機能を保持するにはコピー A のみを使用する必要があります

VM のリカバリバックアップされたときに VM が存在していた元の場所または別の場所に VM をリカバリできますバックアップイメージのデフォルトのコピーからのリカバリに加え別のコピーが

ある場合はそのコピーからもリカバリできますデフォルトのコピーはプライマリコピーとも

呼ばれます

VM をリカバリするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックします左側のカレンダービューでバックアップが発生した日付を選択します

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

38第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

4 リカバリするイメージについて次のいずれかのイメージリカバリオプションを選択し

ます

リカバリ (Recover)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが 1 つだけある場合に表示されます

デフォルトのコピーからリカバリ (Recover from default copy)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが複数ある場合に表示されます

nn 個のコピー (nn copies)バックアップイメージのデフォルトのコピーまたは別のコピーからリカバリします

NetBackup では同じバックアップイメージのコピーを最大 10 個まで保持できますこのオプションを選択すると利用可能なすべてのコピーが表示されます

それぞれのコピーについて[ストレージ名 (Storage name)][ストレージサーバー (Storage Server)][ストレージサーバー形式 (Storage server type)]が表示されますリカバリするコピーに対応する[リカバリ (Recover)]をクリックします

5 バックアップイメージをリカバリする場所を選択します

[元の場所 (Original location)] バックアップイメージを元の場所にリカバリします

[代替の場所 (Alternate location)] バックアップイメージを代替の場所にリカバリします

[インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Create instant access virtualmachine)] バックアップイメージを新しいインスタントアクセス仮想マシンにリカバリしますこのオプションはバックアップイメージにインスタントアクセス機能が

ある場合にのみ利用可能ですp31 の 「インスタントアクセス VM の作成」 を参照してください

[ファイルとフォルダのダウンロード (Download files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードしますこのオプションは

バックアップイメージにインスタントアクセス機能がある場合にのみ利用可能で

すp35 の 「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード」を参照してください

[ファイルとフォルダをリストアする (Restore files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアしますバックアップイメージにインス

タントアクセス機能がある場合にのみこのオプションを利用可能です「p33 の「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア」 を参照してください 」を参照してください

6 [リストア先 (Restore to)]の値を確認します

39第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

デフォルト値は VM のバックアップイメージから取得されます代替の場所にリストアする場合[新しい表示名 (New display name)]に _copy が追加されます

バックアップイメージを元の場所にリカバリする場合デフォルト値を変更できま

せん

代替の場所にリカバリする場合必要に応じてリストア先の値を変更します続

いて[次へ (Next)]をクリックしますESXi サーバーまたはクラスタを変更できない場合に詳細を確認できます

p53 の 「リカバリ先を変更したときに発生したエラー」 を参照してください

7 [リカバリオプション (Recover option)]の値を確認または変更します

リカバリオプションについて詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

宛先に同じ名前の VM が存在する場合に既存の VM を削除しますそのような VM はリカバリの開始前に削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

メモ このオプションを使用するには[資産の上書き (OverwriteAsset)]権限が必要ですこの権限が必要な場合はセキュリティ管理者にお問い合わせください

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますリカバリ後に電源をオ

ンにする (Power onafter recovery)

リカバリの実行に使用するホストを示しますデフォルトではリカバ

リホストはバックアップを実行するホストです

リカバリホスト

(Recovery host)

8 [詳細設定 (Advanced Settings)]の値を確認または変更します

詳細設定について詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

詳細設定

元の BIOS UUID の代わりに新しい BIOS UUID で VM をリストアします

新しい BIOS UUID の作成 (Create a newBIOS UUID)

元のインスタンス UUID の代わりに新しいインスタンス UUID でVM をリストアします

新しいインスタンス

UUID の作成 (Createa new instanceUUID)

40第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

たとえばこのオプションはVM がバックアップされた時にマウントされた ISO ファイルをリストアせずに VM をリストアします

このオプションが無効になっているとDVD ドライブCD-ROM ドライブシリアルポートパラレルポートなどのデバイスの補助情報が

利用できなくなった場合にリカバリが失敗する場合があります

デバイスの補助情報を

削除 (Removebacking informationfor devices)

NIC カードを VM から削除しますネットワークアクセスではリストア済みの VM にはネットワーク構成が必要であることに注意してください

このオプションは次の場合に有効にします

バックアップの作成後に宛先の仮想マシンのネットワーク接続が

変更されている場合

元の仮想マシンがまだ存在しVM の重複によって競合が発生する場合

元のネットワーク構成

を削除 (Removeoriginal networkconfiguration)

元のハードウェアバージョン (4 など) で VM をリストアしますターゲット ESXi サーバーがデフォルトで異なるハードウェアバージョン(78 など) を使用している場合でも元のバージョンが保持されますターゲット ESXi サーバーが仮想マシンのハードウェアバージョンをサポートしていない場合はリストアに失敗する可能性がありま

このオプションが無効の場合リストアされた仮想マシンは ESXi サーバーによって使われるデフォルトのハードウェアバージョンに変換さ

れます

ハードウェアの元の

バージョンを保持する

(Retain originalhardware version)

リストアされる仮想ディスクのフォーマット

元のプロビジョニングで VM の仮想ディスクをリストアします元のプロビジョニング

(Originalprovisioning)

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成します仮想ディスク

容量はディスクが作成されるときに割り当て済みですこのオプショ

ンは入力されたブロックをリストアしますがオンデマンドで空いてい

るブロックをゼロで初期化します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware は Lazy-Zeroedディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thickprovisioning Eager Zeroed)]に自動的に変換します

Lazy Zero をシックプロビジョニング (Thickprovisioning lazyzeroed)

41第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックをリストアしただちに空のブロックをゼロで初期化し

ます (Eager Zeroed)このオプションを使用すると仮想ディスクの作成により時間がかかることがありますただしリストアが SAN で起きた場合Eager Zeroed 機能により vCenter サーバーとのネットワーク通信が減少することによってリストアが高速化されることがあります

Eager Zeroed をシックプロビジョニング

(Thick provisioningeager zeroed)

シン形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックはリストアしますが空いているブロックを初期化した

りコミットしたりはしませんシンプロビジョニングは vmdk ファイルの動的拡張を介してディスク領域を節約しますvmdk ファイルは仮想マシンのデータが必要とする領域より大きくなりません仮想ディスク

のサイズは必要に応じて自動的に増加します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware はシンディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning EagerZeroed)]に自動的に変換します

シンプロビジョニング

トランスポートモード (Transport mode)

バックアップが実行されたときと同じトランスポートモードを使用しま

バックアップに使用す

るトランスポートモード

を使用する (Usetransport mode usedfor backup)

42第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

SANファイバーチャネル (SAN) または iSCSI を介した暗号化されていない転送の場合に指定します

メモ このモードは VMware 仮想ボリューム (VVol) を使用する仮想マシンではサポートされません

HotADD仮想マシンで VMware バックアップホストを実行できますHotAdd トランスポートモードについて詳しくは『NetBackup forVMware 管理者ガイド』を参照してください

メモ VVols を使用する仮想マシンの場合仮想マシンとバックアップホスト(hotadd)の仮想マシンは同じ VVol データストアに存在する必要があります

このトランスポートモードの手順とバックアップホストの VMware仮想マシンへのインストール手順に関してはVMware のマニュアルを参照してください

LANネットワークを介して仮想ディスクのデータを転送します

NBDNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化されていない転送の

場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャ

ネルを介した転送よりも低速です

NBDSSLNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化転送 (SSL) の場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャネル

を介した転送よりも低速です

選択したトランスポート

モードを次の順序で試

行してください(Trythe selectedtransport modes inthe following order)

9 [リカバリ前チェック (Pre-recovery check)]をクリックします

NetBackup でクレデンシャルが検証されパスと接続が適切かどうかが確認されますさらにデータストアやデータストアクラスタに利用可能な容量があるかどうかな

どその他の要件についても確認されますリカバリ前チェックについて詳しくは

『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

10 エラーが見つかった場合は解決します

エラーは無視できますただしその場合はリカバリが失敗する場合があります

11 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします

ジョブの進捗を監視するには[リストアアクティビティ (Restore activity)]タブをクリックします特定のジョブを選択するとその詳細が表示されます

リカバリの状態コードについて詳しくはNetBackup 管理者に問い合わせるか『NetBackup 状態コードリファレンスガイド』を参照してください

43第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについてVeritas はNetBackup 82 以降で VMware エージェントレスリストアを導入していますエージェントレスリストアを使用するとNetBackup クライアントがインストールされていない仮想マシンに個々のファイルとフォルダをリストアできますVxUpdate を使用してNetBackup で仮想マシンにリカバリツールを配備しファイルやフォルダをリストアして必要なクリーンアップを実行できますファイルをリカバリするターゲット仮想マシンに

NetBackup が接続する必要はありませんすべてのリカバリが VMware vSphereManagement API を使用して ESX Server 経由で処理されます

エージェントレスリストア処理の概要

1 NetBackup マスターサーバーで NetBackup Web UI または Agentless RecoveryAPI から入力を受け取りますこの入力にはリストアするファイルとフォルダに加えターゲット仮想マシンの VMware 認証クレデンシャルが含まれますこれらのクレデンシャルには管理者またはスーパーユーザーの権限が必要です

2 要求されたデータがマスターサーバーからリストアホストに送信されます

3 リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリストアホストにあるかどうかが確認されます必要なパッケージがない場合リストアホストは VxUpdateを使用してマスターサーバーからパッケージをダウンロードします

4 リストアホストはvSphere Management API を使用して仮想マシンにリカバリツールをプッシュします

5 ユーザーが選択したファイルとフォルダを含むデータストリームが一時仮想マシンに

関連付けられている vmdk でステージングされますVeritas がエージェントレスリストア用の一時仮想マシンを作成します

6 NetBackup によって一時仮想マシンに作成された vmdk がターゲット仮想マシンに接続されます

7 リカバリツールが起動されファイルとフォルダがリカバリされます

8 NetBackup で必要なクリーンアップが実行されます処理の一環で作成された一時的なファイルとオブジェクトがすべて削除されます削除されるオブジェクトには

リカバリツール一時仮想マシンステージング vmdk があります

9 これでジョブは完了です

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

前提条件 仮想マシンのエージェントレスリカバリを実行するすべてのプラットフォーム用の

VxUpdate パッケージを用意する必要があります

44第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアについて

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 25: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

VM の保護この章では以下の項目について説明しています

VM またはインテリジェント VM グループの保護

資産のカスタム保護の設定

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護次の手順を使用して資産 (VM またはインテリジェント VM グループ) を保護計画にサブスクライブします保護計画に資産をサブスクライブするときに定義済みのバックアッ

プ設定を資産に割り当てますオンデマンド (手動) バックアップを実行するにはNetBackup 管理コンソールへのアクセスが必要ですサポートが必要な場合NetBackup管理者までお問い合わせください

次の要件に注意してください

NetBackup セキュリティ管理者が割り当てた適切な役割ベースのアクセス制御 (RBAC)を使用したVM へのアクセス権が必要です

バックアップ管理者が (RBAC を使用して) アクセス権を付与した保護計画に対するアクセス権が必要です

マスターサーバー上で適切なサービスが実行されておりWeb UI がアクセス可能である必要があります

サポートが必要な場合はバックアップ管理者にお問い合わせください

3

VM または VM グループを保護するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machine)]タブまたは[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]タブでVM または VM グループにチェックマークを付けて[保護の追加 (Add protection)]をクリックします

3 次の保護オプションから選択します

保護計画にサブスクライブする (Subscribe to a protection plan)選択した計画でこの設定を使用するにはこのオプションを選択します計画に

対する変更は自動的に継承されます

カスタム保護 (Custom protection)選択した計画をカスタマイズするにはこのオプションを選択しますすべての計

画と設定をカスタマイズできる訳ではありません選択した計画に対する変更は

選択した資産または資産グループには適用されません

4 保護計画を選択します

VMware 管理者の場合RBAC のアクセス権によって表示される保護計画が決まります利用可能な保護計画のオプションの説明は『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』を参照してください

5 選択した計画に VM または VM グループをサブスクライブするには[保護する(Protect)]をクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]に選択の結果が表示されます

資産のカスタム保護の設定計画のカスタマイズが許可されている場合作業負荷管理者は[カスタム保護 (Customprotection)]保護方式を選択できますこのユーザーは作業負荷の種類に応じてスケジュールストレージ資産のその他のオプションを変更できます資産ではそれぞれ

独自の保護が維持されています保護計画に今後変更を加えても資産には適用されま

せん

保護設定について詳しくは以下を参照してください

『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』

カスタム保護オプション

カスタム保護を使用してユーザーは次のオプションを調整できます

26第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

ユーザーはスケジュールを追加編集または削除できますスケジュール形式スケジュー

ルを実行する頻度このカスタム保護のバックアップを保持する期間を選択できます利用

可能なオプションは資産の作業負荷の種類によって異なります

スケジュールと保持 (Schedulesand retention)

ユーザーはカスタム保護に使用するストレージを選択できますストレージ (Storage)

仮想マシンに代わってバックアップを実行するホスト[Automatic (自動)]を選択するとストレージユニットに基づいてNetBackup にメディアサーバーを選択させることができますまたはユーザーがリストから別のホストを選択できますこれらのホストは環境内のその他の

メディアサーバーかアクセスホストとして構成されているホストです

バックアップに使用するサー

バーまたはホスト (Server orhost to use for backups)

追加のカスタム保護オプション

説明オプション

NetBackup が仮想マシンバックアップの新しいスナップショットを作成する前にスナップショットが見つかったときに NetBackup が適用する処理を指定しますたとえばいずれかのスナップショットが存在する場合バックアップの停止を選択できますスナップショットが自

動的に削除されなければ最終的に仮想マシンのパフォーマンスが低下することがあります

削除されていないスナップショットが存在するとディスク容量不足によりリストアに失敗する

場合があります

スナップショットが存在する場合

は次の処理を実行します(If asnapshot exists perform thefollowing action)

バックアップから除外する仮想ディスクを指定します

p28 の 「バックアップからのディスクの除外」 を参照してください

選択した仮想ディスクをバック

アップから除外 (Excludeselected virtual disks frombackups)

このオプションは仮想マシンの完全バックアップからのアプリケーションデータのリストアを

ユーザーに許可します

Microsoft Exchange Server または Microsoft SharePoint Server の NetBackup 82 アプリケーションデータはNetBackup バックアップアーカイブおよびリストアのインターフェースでリストアする必要がありますMicrosoft SQL Server のデータはNetBackup MS SQLクライアントを使用してリストアする必要があります詳しくはNetBackup データベースエージェントのマニュアルを参照してください

仮想マシンバックアップからの

アプリケーションデータのリスト

アを許可する (Allow therestore of application datafrom virtual machine backups)

デフォルトで仮想マシンの IO は NetBackup がスナップショットを作成する前に静止しますほとんどの場合このデフォルトを使用する必要がありますファイルのアクティビティを

静止しないとスナップショットのデータの一貫性は保証されません静止を無効にすると

一貫性を保つためバックアップデータを分析する必要があります

仮想マシンの静止を有効にす

る (Enable virtual machinequiesce)

バックアップに使用するトランスポートモードまたはデータストアからデータを読み取る方法を

指定しますトランスポートモードについて詳しくは仮想化環境のベンダーのマニュアルを

参照してください

トランスポートモード (Transportmode)

27第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

p29 の 「スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)」 を参照してください

スナップショットの再試行オプ

ション (Snapshot retry options)

バックアップからのディスクの除外仮想ディスクの除外オプションはバックアップのサイズを減らすことができますが使用に

は注意が必要ですこれらは複数の仮想ディスクを備えている仮想マシン専用です

表 3-1 仮想ディスクの除外オプション

説明除外オプション

ブートディスクを再作成する別の手段がある場合にこのオプションを検討します

仮想マシンのブートディスクはバックアップには含まれませんその他のディスクはバックアッ

プされます注 データファイルはリストアされたデータディスクで利用可能ですただしこのバックアップからリストアされる仮想マシンは起動できません

すべてのブートディスク (Allboot disks)

データディスクをバックアップする個別の保護計画がある場合にのみこのオプションを検討

してください

仮想マシンのデータディスクはバックアップに含まれませんブートディスクのみバックアップ

されます注 仮想マシンがバックアップからリストアされるときデータディスクの仮想マシンデータは失われるか不完全になる可能性があります

すべてのデータディスク (Alldata disks)

カスタム属性を使用したバックアップから除外するディスクの制御を VMware 管理者に許可する場合このオプションを使用します

属性には除外するディスクのデバイスコントローラの値をカンマで区切って指定する必要が

ありますたとえばscsi0-0ide0-0sata0-0nvme0-0 などですこの属性のデフォルト値は NB_DISK_EXCLUDE_DISK ですまたは独自の値を選択できます任意の差分バックアップ間でカスタム属性値にディスクを追加するとそれらのディスクは次のバック

アップから除外されます

VMware 管理者はVMware インターフェースを使用して除外するディスクに属性を適用する必要があります『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Web Client ガイド』または『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Client (HTML5) ガイド』を参照してください

カスタム属性に基づいてディス

クを除外する (Exclude disksbased on a custom attribute)

ディスクの仮想デバイスノードを表すディスク形式コントローラLUN を指定して特定のディスクを除外するにはこのオプションを使用します追加のディスクを指定するには[追加

(Add)]をクリックします

任意の差分バックアップ間でコントローラを追加するとそれらのディスクは次のバックアップ

から除外されます

除外する特定のディスク

(Specific disks to beexcluded)

28第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)ほとんどの環境ではスナップショットの再試行オプションのデフォルト値は適切です仮

想マシンのサイズと VMware サーバーの処理負荷に基づいてこれらの設定を調整すると役立つ場合があります

表 3-2 スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)

説明オプション

スナップショットを再試行する回数スナップショットの最大試行回

数 (Maximum number oftimes to retry a snapshot)

スナップショット操作が完了するまでの分単位の時間スナップショットが完了しない場合タ

イムアウトを強制するためにこのオプションで特定の期間を設定します後でスナップショット

を再試行するには[スナップショットを再試行するまでに待機する最長時間 (Maximumlength of time to wait before a snapshot is retried)]設定を使用します

スナップショットの完了までの最

長時間 (Maximum length oftime to complete a snapshot)

スナップショットが再試行されるまでの秒単位の待機時間スナップショットを再試行するま

でに待機する最長時間

(Maximum length of time towait before a snapshot isretried)

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除VM またはインテリジェント VM グループのサブスクライブを保護計画から解除できます資産のサブスクライブが解除されるとバックアップは実行されなくなります

メモ 保護計画から資産のサブスクライブを解除するときにWeb UI で資産に従来のポリシーが表示される可能性がありますこの状況は保護計画に資産がサブスクライブ

されておりその資産に対してバックアップが実行される場合に発生することがあります

資産は有効なバックアップイメージを持ったまま保護計画からサブスクライブ解除され

ますWeb UI には従来のポリシーが表示されますが資産を保護する有効なポリシーがない場合もあります

29第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護を解除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

3 [保護の削除 (Remove protection)][はい (Yes)]の順にクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]で資産が[保護されていません (Not protected)]と表示されます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護に使用される保護計画を表示できます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態を表示するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

[保護 (Protection)]タブは資産がサブスクライブされている計画の詳細を表示します

メモ 資産のバックアップが完了しているにもかかわらず状態が未完了と表示される場合は「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」を参照してください

3 資産が保護されていない場合[保護の追加 (Add protection)]をクリックして保護計画を選択します

p25 の 「 VM またはインテリジェント VM グループの保護」 を参照してください

30第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM のリカバリとインスタントアクセス

この章では以下の項目について説明しています

インスタントアクセス VM の作成

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

VM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについて

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

インスタントアクセス VM の作成NetBackup バックアップイメージからインスタントアクセス VM を作成できます仮想マシンは瞬時に利用可能になるためほぼゼロのリカバリ時間目標を達成できます

NetBackup は仮想マシンのスナップショットをバックアップストレージデバイスに直接マウントするためESXi ホストまたはクラスタはスナップショットを通常の仮想マシンとして扱えます

マウントされた VM のスナップショットはさまざまな目的に使用できます次に例を示します

VM からのファイルのリカバリまたは vmdk ファイルのコピー

パッチのテストなどVM でのテストの実行

4

トラブルシューティングまたはディザスタリカバリ

アプリケーションの検証

メモ このインスタントアクセス機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされますこの機能ではNetBackup バックアップイメージがメディアサーバー重複排除プール (MSDP) ストレージデバイスに格納されることが必要ですインスタントアクセスVM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

インスタントアクセス VM を作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージは各イメージのバックアップタイムスタンプ付きで各行に表示

されます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Createinstant access virtual machine)]の順にクリックします

5 リカバリの設定を確認し必要に応じて変更します

[リカバリオプション (Recovery options)]に注意してください

同じ表示名を持つ VM が宛先にある場合リカバリが始まる前にその VM を削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますプロビジョニング後に

電源をオン (Power onafter provisioning)

VM の作成後に VM の移行を開始しVM の移行の進捗を表示します

メモ NetBackup 812 ストレージサーバーの場合vMotion オプションは有効になっていても使用されません

vMotion の有効化(Enable vMotion)

32第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス VM の作成

6 [作成 (Create)]をクリックします

NetBackup ではVM バックアップイメージのスナップショットを作成しインスタントアクセスマウントポイントを作成しますイメージのスナップショットは[インスタントア

クセス仮想マシン (Instant access virtual machines)]タブに表示されますVM をESXi サーバーの他の VM と同じように使用できるようになりました

7 リストアされた VM について詳しくは[インスタントアクセス仮想マシン (Instantaccess virtual machines)]タブの下にある VM をクリックし[詳細の表示 (Viewdetails)]をクリックします

8 VM での作業が終了したらマウントされている VM のスナップショットを削除するために[削除 (Delete)]をクリックできますVM が ESXi サーバーから削除されます

メモ vMotion を有効にしている場合その処理が正常に完了した後はVM を削除するとマウントされた共有のみが削除されますこの VM は別のデータストアに移行されるためESXi サーバーで VM を引き続き利用できます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをリストアできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダを復元する (Restore files andfolders)]の順にクリックします

NetBackup はバックグラウンドでインスタントアクセスマウントポイントを作成します

33第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

5 ファイルを選択し[リストへの追加 (リストアリストに追加)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

リストアリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサイズ

が表示されます

メモ リストアリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーはシングルファイルリストアのみをサポートしているためリストア処理が失敗します

6 リストアオプションを選択します

すべてを元のディレクトリにリストア (Restore everything to the original directory)

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

すべてを異なるディレクトリにリストア (Restore everything to a different directory)

[リストア用ディレクトリ (Directory for restore)]にリストア先のパスを入力します

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合は[親フォルダのパス(Parent Folder Path)]ではなく[単一ファイルの絶対パス (Single File

Full Path)]に入力します

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]チェックボックスにチェックマークを付けるとすべてのファイルが 1 つのディレクトリにリストアされます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

34第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

7 既存のすべてのファイルを上書きするには[既存のファイルの上書き (Overwriteexisting files)]チェックボックスにチェックマークを付けます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

選択内容の概略が表示されます

8 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックしてファイルをリストアします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをダウンロードできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダのダウンロード (Download filesand folders)]の順にクリックします

35第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

5 ファイルを選択し[ダウンロードリストに追加 (Add to download list)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

ダウンロードリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサ

イズが表示されます

メモ ダウンロードリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーは単一ファイルのダウンロードのみをサポートしているためダウンロード処理が失敗します

6 ダウンロードパッケージの作成が完了したら[ダウンロード (Download)]をクリックします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項インスタントアクセス仮想マシン機能について次の点に注意します

この機能はWeb UI を使用して保護計画から作成されたバックアップコピーまたはNetBackup 管理コンソールで作成された従来のポリシーでサポートされます

この機能はNetBackup の VMware ポリシー形式のみをサポートしますWeb UIの保護計画で使用されるポリシー形式についてはバックアップ管理者にお問い合

わせください

この機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされます

この機能ではメディアサーバー重複排除プール (MSDP) メディアサーバー上の同時マウントポイントが 50 個に制限されます

デフォルトではvSphere はESXi サーバーあたりに最大で 8 つの NFS マウントを許可しますNetBackup では作成するインスタントアクセス VM それぞれにNFS

36第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

マウントが必要であることに注意してくださいNFS マウントを解除するには使用し終わったインスタントアクセス VM を削除しますESXi ホストの NFS の制限に達した場合に別のインスタントアクセス VM を作成しようとするとその試みは失敗しますESXi サーバーあたりの NFS マウントの最大数を増やすには次の VMware の記事を参照してくださいhttpskbvmwarecomsarticle2239

この機能では独立したディスクを備えた VM のバックアップをサポートしていませんVMware では永続的なディスクでも非永続的なディスクでもVM 内の独立したディスクのスナップショットをサポートしていませんその結果独立したディスクはバック

アップされません

独立したディスクと NetBackup について詳しくは次の記事を参照してくださいhttpswwwveritascomdocs000081966

この機能はバックアップから除外されたディスクを持つ VM をサポートしていませんNetBackup ポリシーの[ディスクを除外 (Exclude Disks)]タブで[除外したディスクはありません (No disks excluded)]オプションを選択する必要があります

raw デバイスマッピングモード (RDM) または永続モードのディスクがある VM はこの機能ではサポートされません

Windows のシングルファイルリストアでReFS ファイルシステムはサポートされません

インスタントアクセス仮想マシンを使用した VM 作成に使用される ESXi サーバーのバージョンはVM のバックアップイメージを含む ESXi サーバーのバージョンと同じかそれより新しい必要があります

[ダウンロード (Download)]オプションを使用した単一ファイルのダウンロードの場合NetBackup Web UI ではマスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用するのと同じ名前または IP アドレスを持つメディアサーバーにアクセスできる必要がありますp50 の 「インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー」 を参照してください

メディアサーバーのアプライアンスがサードパーティの証明書を使用する場合この

機能を使用する前にNetBackup マスターサーバーで特定の構成を作成する必要があります

詳しくは次の場所から入手可能な『NetBackup Appliance セキュリティガイド』でサードパーティの証明書に関するセクションとサードパーティの SSL 証明書の実装に関するセクションを参照してください

httpswwwveritascomdocsDOC5332

この機能では異なるボリュームパーティションディスクにある複数のファイルやフォ

ルダのリストアはサポートされません

複数のファイルまたはフォルダを Windows VM にリストアする場合はWindows 管理者アカウントのクレデンシャルを使用します

37第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

一部の ACL エントリはリストアされたファイルに含まれませんこれらのユーザーまたはグループの ACL エントリはリストアできないためですたとえばTrustedInstallersすべてのアプリケーションパッケージが該当します

インスタントアクセス機能はWindows 10 のコンパクトオペレーティングシステムをサポートしていませんオペレーティングシステムが圧縮されているかどうかを確認する

にはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosquery を実行します圧縮を無効にするにはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosnever を実行しますこれによってVM のバックアップにインスタントアクセス機能を使用できます

ファイルとフォルダをリストアするにはターゲット VM がスリープまたは休止モードではなく通常の状態である必要があります

5-minutes-alive-session のしきい値はアプライアンスの Web サーバー NGINXで定義されますダウンロード用に選択されたファイルとフォルダはこのしきい値内

で圧縮されダウンロードされる必要があります

インスタントアクセス仮想マシンを作成するには仮想マシンが作成される VMwareデータセンターへの読み取りおよび書き込みアクセスが必要です

複数のコピーが存在するバックアップイメージがありそれらのコピーはすべてインス

タントアクセス機能を備えていますレプリケーション中にインスタントアクセス機能を

保持するにはレプリケーションに最初のコピーのみを選択する必要がありますたと

えばイメージ 1 というバックアップイメージがありコピー Aコピー Bコピー Cコピー D の 4 つのコピーが存在するとしますレプリケーションでインスタントアクセス機能を保持するにはコピー A のみを使用する必要があります

VM のリカバリバックアップされたときに VM が存在していた元の場所または別の場所に VM をリカバリできますバックアップイメージのデフォルトのコピーからのリカバリに加え別のコピーが

ある場合はそのコピーからもリカバリできますデフォルトのコピーはプライマリコピーとも

呼ばれます

VM をリカバリするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックします左側のカレンダービューでバックアップが発生した日付を選択します

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

38第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

4 リカバリするイメージについて次のいずれかのイメージリカバリオプションを選択し

ます

リカバリ (Recover)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが 1 つだけある場合に表示されます

デフォルトのコピーからリカバリ (Recover from default copy)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが複数ある場合に表示されます

nn 個のコピー (nn copies)バックアップイメージのデフォルトのコピーまたは別のコピーからリカバリします

NetBackup では同じバックアップイメージのコピーを最大 10 個まで保持できますこのオプションを選択すると利用可能なすべてのコピーが表示されます

それぞれのコピーについて[ストレージ名 (Storage name)][ストレージサーバー (Storage Server)][ストレージサーバー形式 (Storage server type)]が表示されますリカバリするコピーに対応する[リカバリ (Recover)]をクリックします

5 バックアップイメージをリカバリする場所を選択します

[元の場所 (Original location)] バックアップイメージを元の場所にリカバリします

[代替の場所 (Alternate location)] バックアップイメージを代替の場所にリカバリします

[インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Create instant access virtualmachine)] バックアップイメージを新しいインスタントアクセス仮想マシンにリカバリしますこのオプションはバックアップイメージにインスタントアクセス機能が

ある場合にのみ利用可能ですp31 の 「インスタントアクセス VM の作成」 を参照してください

[ファイルとフォルダのダウンロード (Download files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードしますこのオプションは

バックアップイメージにインスタントアクセス機能がある場合にのみ利用可能で

すp35 の 「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード」を参照してください

[ファイルとフォルダをリストアする (Restore files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアしますバックアップイメージにインス

タントアクセス機能がある場合にのみこのオプションを利用可能です「p33 の「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア」 を参照してください 」を参照してください

6 [リストア先 (Restore to)]の値を確認します

39第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

デフォルト値は VM のバックアップイメージから取得されます代替の場所にリストアする場合[新しい表示名 (New display name)]に _copy が追加されます

バックアップイメージを元の場所にリカバリする場合デフォルト値を変更できま

せん

代替の場所にリカバリする場合必要に応じてリストア先の値を変更します続

いて[次へ (Next)]をクリックしますESXi サーバーまたはクラスタを変更できない場合に詳細を確認できます

p53 の 「リカバリ先を変更したときに発生したエラー」 を参照してください

7 [リカバリオプション (Recover option)]の値を確認または変更します

リカバリオプションについて詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

宛先に同じ名前の VM が存在する場合に既存の VM を削除しますそのような VM はリカバリの開始前に削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

メモ このオプションを使用するには[資産の上書き (OverwriteAsset)]権限が必要ですこの権限が必要な場合はセキュリティ管理者にお問い合わせください

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますリカバリ後に電源をオ

ンにする (Power onafter recovery)

リカバリの実行に使用するホストを示しますデフォルトではリカバ

リホストはバックアップを実行するホストです

リカバリホスト

(Recovery host)

8 [詳細設定 (Advanced Settings)]の値を確認または変更します

詳細設定について詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

詳細設定

元の BIOS UUID の代わりに新しい BIOS UUID で VM をリストアします

新しい BIOS UUID の作成 (Create a newBIOS UUID)

元のインスタンス UUID の代わりに新しいインスタンス UUID でVM をリストアします

新しいインスタンス

UUID の作成 (Createa new instanceUUID)

40第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

たとえばこのオプションはVM がバックアップされた時にマウントされた ISO ファイルをリストアせずに VM をリストアします

このオプションが無効になっているとDVD ドライブCD-ROM ドライブシリアルポートパラレルポートなどのデバイスの補助情報が

利用できなくなった場合にリカバリが失敗する場合があります

デバイスの補助情報を

削除 (Removebacking informationfor devices)

NIC カードを VM から削除しますネットワークアクセスではリストア済みの VM にはネットワーク構成が必要であることに注意してください

このオプションは次の場合に有効にします

バックアップの作成後に宛先の仮想マシンのネットワーク接続が

変更されている場合

元の仮想マシンがまだ存在しVM の重複によって競合が発生する場合

元のネットワーク構成

を削除 (Removeoriginal networkconfiguration)

元のハードウェアバージョン (4 など) で VM をリストアしますターゲット ESXi サーバーがデフォルトで異なるハードウェアバージョン(78 など) を使用している場合でも元のバージョンが保持されますターゲット ESXi サーバーが仮想マシンのハードウェアバージョンをサポートしていない場合はリストアに失敗する可能性がありま

このオプションが無効の場合リストアされた仮想マシンは ESXi サーバーによって使われるデフォルトのハードウェアバージョンに変換さ

れます

ハードウェアの元の

バージョンを保持する

(Retain originalhardware version)

リストアされる仮想ディスクのフォーマット

元のプロビジョニングで VM の仮想ディスクをリストアします元のプロビジョニング

(Originalprovisioning)

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成します仮想ディスク

容量はディスクが作成されるときに割り当て済みですこのオプショ

ンは入力されたブロックをリストアしますがオンデマンドで空いてい

るブロックをゼロで初期化します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware は Lazy-Zeroedディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thickprovisioning Eager Zeroed)]に自動的に変換します

Lazy Zero をシックプロビジョニング (Thickprovisioning lazyzeroed)

41第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックをリストアしただちに空のブロックをゼロで初期化し

ます (Eager Zeroed)このオプションを使用すると仮想ディスクの作成により時間がかかることがありますただしリストアが SAN で起きた場合Eager Zeroed 機能により vCenter サーバーとのネットワーク通信が減少することによってリストアが高速化されることがあります

Eager Zeroed をシックプロビジョニング

(Thick provisioningeager zeroed)

シン形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックはリストアしますが空いているブロックを初期化した

りコミットしたりはしませんシンプロビジョニングは vmdk ファイルの動的拡張を介してディスク領域を節約しますvmdk ファイルは仮想マシンのデータが必要とする領域より大きくなりません仮想ディスク

のサイズは必要に応じて自動的に増加します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware はシンディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning EagerZeroed)]に自動的に変換します

シンプロビジョニング

トランスポートモード (Transport mode)

バックアップが実行されたときと同じトランスポートモードを使用しま

バックアップに使用す

るトランスポートモード

を使用する (Usetransport mode usedfor backup)

42第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

SANファイバーチャネル (SAN) または iSCSI を介した暗号化されていない転送の場合に指定します

メモ このモードは VMware 仮想ボリューム (VVol) を使用する仮想マシンではサポートされません

HotADD仮想マシンで VMware バックアップホストを実行できますHotAdd トランスポートモードについて詳しくは『NetBackup forVMware 管理者ガイド』を参照してください

メモ VVols を使用する仮想マシンの場合仮想マシンとバックアップホスト(hotadd)の仮想マシンは同じ VVol データストアに存在する必要があります

このトランスポートモードの手順とバックアップホストの VMware仮想マシンへのインストール手順に関してはVMware のマニュアルを参照してください

LANネットワークを介して仮想ディスクのデータを転送します

NBDNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化されていない転送の

場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャ

ネルを介した転送よりも低速です

NBDSSLNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化転送 (SSL) の場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャネル

を介した転送よりも低速です

選択したトランスポート

モードを次の順序で試

行してください(Trythe selectedtransport modes inthe following order)

9 [リカバリ前チェック (Pre-recovery check)]をクリックします

NetBackup でクレデンシャルが検証されパスと接続が適切かどうかが確認されますさらにデータストアやデータストアクラスタに利用可能な容量があるかどうかな

どその他の要件についても確認されますリカバリ前チェックについて詳しくは

『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

10 エラーが見つかった場合は解決します

エラーは無視できますただしその場合はリカバリが失敗する場合があります

11 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします

ジョブの進捗を監視するには[リストアアクティビティ (Restore activity)]タブをクリックします特定のジョブを選択するとその詳細が表示されます

リカバリの状態コードについて詳しくはNetBackup 管理者に問い合わせるか『NetBackup 状態コードリファレンスガイド』を参照してください

43第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについてVeritas はNetBackup 82 以降で VMware エージェントレスリストアを導入していますエージェントレスリストアを使用するとNetBackup クライアントがインストールされていない仮想マシンに個々のファイルとフォルダをリストアできますVxUpdate を使用してNetBackup で仮想マシンにリカバリツールを配備しファイルやフォルダをリストアして必要なクリーンアップを実行できますファイルをリカバリするターゲット仮想マシンに

NetBackup が接続する必要はありませんすべてのリカバリが VMware vSphereManagement API を使用して ESX Server 経由で処理されます

エージェントレスリストア処理の概要

1 NetBackup マスターサーバーで NetBackup Web UI または Agentless RecoveryAPI から入力を受け取りますこの入力にはリストアするファイルとフォルダに加えターゲット仮想マシンの VMware 認証クレデンシャルが含まれますこれらのクレデンシャルには管理者またはスーパーユーザーの権限が必要です

2 要求されたデータがマスターサーバーからリストアホストに送信されます

3 リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリストアホストにあるかどうかが確認されます必要なパッケージがない場合リストアホストは VxUpdateを使用してマスターサーバーからパッケージをダウンロードします

4 リストアホストはvSphere Management API を使用して仮想マシンにリカバリツールをプッシュします

5 ユーザーが選択したファイルとフォルダを含むデータストリームが一時仮想マシンに

関連付けられている vmdk でステージングされますVeritas がエージェントレスリストア用の一時仮想マシンを作成します

6 NetBackup によって一時仮想マシンに作成された vmdk がターゲット仮想マシンに接続されます

7 リカバリツールが起動されファイルとフォルダがリカバリされます

8 NetBackup で必要なクリーンアップが実行されます処理の一環で作成された一時的なファイルとオブジェクトがすべて削除されます削除されるオブジェクトには

リカバリツール一時仮想マシンステージング vmdk があります

9 これでジョブは完了です

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

前提条件 仮想マシンのエージェントレスリカバリを実行するすべてのプラットフォーム用の

VxUpdate パッケージを用意する必要があります

44第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアについて

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 26: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

VM または VM グループを保護するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machine)]タブまたは[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]タブでVM または VM グループにチェックマークを付けて[保護の追加 (Add protection)]をクリックします

3 次の保護オプションから選択します

保護計画にサブスクライブする (Subscribe to a protection plan)選択した計画でこの設定を使用するにはこのオプションを選択します計画に

対する変更は自動的に継承されます

カスタム保護 (Custom protection)選択した計画をカスタマイズするにはこのオプションを選択しますすべての計

画と設定をカスタマイズできる訳ではありません選択した計画に対する変更は

選択した資産または資産グループには適用されません

4 保護計画を選択します

VMware 管理者の場合RBAC のアクセス権によって表示される保護計画が決まります利用可能な保護計画のオプションの説明は『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』を参照してください

5 選択した計画に VM または VM グループをサブスクライブするには[保護する(Protect)]をクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]に選択の結果が表示されます

資産のカスタム保護の設定計画のカスタマイズが許可されている場合作業負荷管理者は[カスタム保護 (Customprotection)]保護方式を選択できますこのユーザーは作業負荷の種類に応じてスケジュールストレージ資産のその他のオプションを変更できます資産ではそれぞれ

独自の保護が維持されています保護計画に今後変更を加えても資産には適用されま

せん

保護設定について詳しくは以下を参照してください

『NetBackup Web UI バックアップ管理者ガイド』

カスタム保護オプション

カスタム保護を使用してユーザーは次のオプションを調整できます

26第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

ユーザーはスケジュールを追加編集または削除できますスケジュール形式スケジュー

ルを実行する頻度このカスタム保護のバックアップを保持する期間を選択できます利用

可能なオプションは資産の作業負荷の種類によって異なります

スケジュールと保持 (Schedulesand retention)

ユーザーはカスタム保護に使用するストレージを選択できますストレージ (Storage)

仮想マシンに代わってバックアップを実行するホスト[Automatic (自動)]を選択するとストレージユニットに基づいてNetBackup にメディアサーバーを選択させることができますまたはユーザーがリストから別のホストを選択できますこれらのホストは環境内のその他の

メディアサーバーかアクセスホストとして構成されているホストです

バックアップに使用するサー

バーまたはホスト (Server orhost to use for backups)

追加のカスタム保護オプション

説明オプション

NetBackup が仮想マシンバックアップの新しいスナップショットを作成する前にスナップショットが見つかったときに NetBackup が適用する処理を指定しますたとえばいずれかのスナップショットが存在する場合バックアップの停止を選択できますスナップショットが自

動的に削除されなければ最終的に仮想マシンのパフォーマンスが低下することがあります

削除されていないスナップショットが存在するとディスク容量不足によりリストアに失敗する

場合があります

スナップショットが存在する場合

は次の処理を実行します(If asnapshot exists perform thefollowing action)

バックアップから除外する仮想ディスクを指定します

p28 の 「バックアップからのディスクの除外」 を参照してください

選択した仮想ディスクをバック

アップから除外 (Excludeselected virtual disks frombackups)

このオプションは仮想マシンの完全バックアップからのアプリケーションデータのリストアを

ユーザーに許可します

Microsoft Exchange Server または Microsoft SharePoint Server の NetBackup 82 アプリケーションデータはNetBackup バックアップアーカイブおよびリストアのインターフェースでリストアする必要がありますMicrosoft SQL Server のデータはNetBackup MS SQLクライアントを使用してリストアする必要があります詳しくはNetBackup データベースエージェントのマニュアルを参照してください

仮想マシンバックアップからの

アプリケーションデータのリスト

アを許可する (Allow therestore of application datafrom virtual machine backups)

デフォルトで仮想マシンの IO は NetBackup がスナップショットを作成する前に静止しますほとんどの場合このデフォルトを使用する必要がありますファイルのアクティビティを

静止しないとスナップショットのデータの一貫性は保証されません静止を無効にすると

一貫性を保つためバックアップデータを分析する必要があります

仮想マシンの静止を有効にす

る (Enable virtual machinequiesce)

バックアップに使用するトランスポートモードまたはデータストアからデータを読み取る方法を

指定しますトランスポートモードについて詳しくは仮想化環境のベンダーのマニュアルを

参照してください

トランスポートモード (Transportmode)

27第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

p29 の 「スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)」 を参照してください

スナップショットの再試行オプ

ション (Snapshot retry options)

バックアップからのディスクの除外仮想ディスクの除外オプションはバックアップのサイズを減らすことができますが使用に

は注意が必要ですこれらは複数の仮想ディスクを備えている仮想マシン専用です

表 3-1 仮想ディスクの除外オプション

説明除外オプション

ブートディスクを再作成する別の手段がある場合にこのオプションを検討します

仮想マシンのブートディスクはバックアップには含まれませんその他のディスクはバックアッ

プされます注 データファイルはリストアされたデータディスクで利用可能ですただしこのバックアップからリストアされる仮想マシンは起動できません

すべてのブートディスク (Allboot disks)

データディスクをバックアップする個別の保護計画がある場合にのみこのオプションを検討

してください

仮想マシンのデータディスクはバックアップに含まれませんブートディスクのみバックアップ

されます注 仮想マシンがバックアップからリストアされるときデータディスクの仮想マシンデータは失われるか不完全になる可能性があります

すべてのデータディスク (Alldata disks)

カスタム属性を使用したバックアップから除外するディスクの制御を VMware 管理者に許可する場合このオプションを使用します

属性には除外するディスクのデバイスコントローラの値をカンマで区切って指定する必要が

ありますたとえばscsi0-0ide0-0sata0-0nvme0-0 などですこの属性のデフォルト値は NB_DISK_EXCLUDE_DISK ですまたは独自の値を選択できます任意の差分バックアップ間でカスタム属性値にディスクを追加するとそれらのディスクは次のバック

アップから除外されます

VMware 管理者はVMware インターフェースを使用して除外するディスクに属性を適用する必要があります『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Web Client ガイド』または『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Client (HTML5) ガイド』を参照してください

カスタム属性に基づいてディス

クを除外する (Exclude disksbased on a custom attribute)

ディスクの仮想デバイスノードを表すディスク形式コントローラLUN を指定して特定のディスクを除外するにはこのオプションを使用します追加のディスクを指定するには[追加

(Add)]をクリックします

任意の差分バックアップ間でコントローラを追加するとそれらのディスクは次のバックアップ

から除外されます

除外する特定のディスク

(Specific disks to beexcluded)

28第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)ほとんどの環境ではスナップショットの再試行オプションのデフォルト値は適切です仮

想マシンのサイズと VMware サーバーの処理負荷に基づいてこれらの設定を調整すると役立つ場合があります

表 3-2 スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)

説明オプション

スナップショットを再試行する回数スナップショットの最大試行回

数 (Maximum number oftimes to retry a snapshot)

スナップショット操作が完了するまでの分単位の時間スナップショットが完了しない場合タ

イムアウトを強制するためにこのオプションで特定の期間を設定します後でスナップショット

を再試行するには[スナップショットを再試行するまでに待機する最長時間 (Maximumlength of time to wait before a snapshot is retried)]設定を使用します

スナップショットの完了までの最

長時間 (Maximum length oftime to complete a snapshot)

スナップショットが再試行されるまでの秒単位の待機時間スナップショットを再試行するま

でに待機する最長時間

(Maximum length of time towait before a snapshot isretried)

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除VM またはインテリジェント VM グループのサブスクライブを保護計画から解除できます資産のサブスクライブが解除されるとバックアップは実行されなくなります

メモ 保護計画から資産のサブスクライブを解除するときにWeb UI で資産に従来のポリシーが表示される可能性がありますこの状況は保護計画に資産がサブスクライブ

されておりその資産に対してバックアップが実行される場合に発生することがあります

資産は有効なバックアップイメージを持ったまま保護計画からサブスクライブ解除され

ますWeb UI には従来のポリシーが表示されますが資産を保護する有効なポリシーがない場合もあります

29第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護を解除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

3 [保護の削除 (Remove protection)][はい (Yes)]の順にクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]で資産が[保護されていません (Not protected)]と表示されます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護に使用される保護計画を表示できます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態を表示するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

[保護 (Protection)]タブは資産がサブスクライブされている計画の詳細を表示します

メモ 資産のバックアップが完了しているにもかかわらず状態が未完了と表示される場合は「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」を参照してください

3 資産が保護されていない場合[保護の追加 (Add protection)]をクリックして保護計画を選択します

p25 の 「 VM またはインテリジェント VM グループの保護」 を参照してください

30第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM のリカバリとインスタントアクセス

この章では以下の項目について説明しています

インスタントアクセス VM の作成

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

VM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについて

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

インスタントアクセス VM の作成NetBackup バックアップイメージからインスタントアクセス VM を作成できます仮想マシンは瞬時に利用可能になるためほぼゼロのリカバリ時間目標を達成できます

NetBackup は仮想マシンのスナップショットをバックアップストレージデバイスに直接マウントするためESXi ホストまたはクラスタはスナップショットを通常の仮想マシンとして扱えます

マウントされた VM のスナップショットはさまざまな目的に使用できます次に例を示します

VM からのファイルのリカバリまたは vmdk ファイルのコピー

パッチのテストなどVM でのテストの実行

4

トラブルシューティングまたはディザスタリカバリ

アプリケーションの検証

メモ このインスタントアクセス機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされますこの機能ではNetBackup バックアップイメージがメディアサーバー重複排除プール (MSDP) ストレージデバイスに格納されることが必要ですインスタントアクセスVM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

インスタントアクセス VM を作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージは各イメージのバックアップタイムスタンプ付きで各行に表示

されます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Createinstant access virtual machine)]の順にクリックします

5 リカバリの設定を確認し必要に応じて変更します

[リカバリオプション (Recovery options)]に注意してください

同じ表示名を持つ VM が宛先にある場合リカバリが始まる前にその VM を削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますプロビジョニング後に

電源をオン (Power onafter provisioning)

VM の作成後に VM の移行を開始しVM の移行の進捗を表示します

メモ NetBackup 812 ストレージサーバーの場合vMotion オプションは有効になっていても使用されません

vMotion の有効化(Enable vMotion)

32第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス VM の作成

6 [作成 (Create)]をクリックします

NetBackup ではVM バックアップイメージのスナップショットを作成しインスタントアクセスマウントポイントを作成しますイメージのスナップショットは[インスタントア

クセス仮想マシン (Instant access virtual machines)]タブに表示されますVM をESXi サーバーの他の VM と同じように使用できるようになりました

7 リストアされた VM について詳しくは[インスタントアクセス仮想マシン (Instantaccess virtual machines)]タブの下にある VM をクリックし[詳細の表示 (Viewdetails)]をクリックします

8 VM での作業が終了したらマウントされている VM のスナップショットを削除するために[削除 (Delete)]をクリックできますVM が ESXi サーバーから削除されます

メモ vMotion を有効にしている場合その処理が正常に完了した後はVM を削除するとマウントされた共有のみが削除されますこの VM は別のデータストアに移行されるためESXi サーバーで VM を引き続き利用できます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをリストアできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダを復元する (Restore files andfolders)]の順にクリックします

NetBackup はバックグラウンドでインスタントアクセスマウントポイントを作成します

33第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

5 ファイルを選択し[リストへの追加 (リストアリストに追加)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

リストアリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサイズ

が表示されます

メモ リストアリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーはシングルファイルリストアのみをサポートしているためリストア処理が失敗します

6 リストアオプションを選択します

すべてを元のディレクトリにリストア (Restore everything to the original directory)

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

すべてを異なるディレクトリにリストア (Restore everything to a different directory)

[リストア用ディレクトリ (Directory for restore)]にリストア先のパスを入力します

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合は[親フォルダのパス(Parent Folder Path)]ではなく[単一ファイルの絶対パス (Single File

Full Path)]に入力します

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]チェックボックスにチェックマークを付けるとすべてのファイルが 1 つのディレクトリにリストアされます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

34第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

7 既存のすべてのファイルを上書きするには[既存のファイルの上書き (Overwriteexisting files)]チェックボックスにチェックマークを付けます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

選択内容の概略が表示されます

8 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックしてファイルをリストアします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをダウンロードできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダのダウンロード (Download filesand folders)]の順にクリックします

35第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

5 ファイルを選択し[ダウンロードリストに追加 (Add to download list)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

ダウンロードリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサ

イズが表示されます

メモ ダウンロードリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーは単一ファイルのダウンロードのみをサポートしているためダウンロード処理が失敗します

6 ダウンロードパッケージの作成が完了したら[ダウンロード (Download)]をクリックします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項インスタントアクセス仮想マシン機能について次の点に注意します

この機能はWeb UI を使用して保護計画から作成されたバックアップコピーまたはNetBackup 管理コンソールで作成された従来のポリシーでサポートされます

この機能はNetBackup の VMware ポリシー形式のみをサポートしますWeb UIの保護計画で使用されるポリシー形式についてはバックアップ管理者にお問い合

わせください

この機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされます

この機能ではメディアサーバー重複排除プール (MSDP) メディアサーバー上の同時マウントポイントが 50 個に制限されます

デフォルトではvSphere はESXi サーバーあたりに最大で 8 つの NFS マウントを許可しますNetBackup では作成するインスタントアクセス VM それぞれにNFS

36第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

マウントが必要であることに注意してくださいNFS マウントを解除するには使用し終わったインスタントアクセス VM を削除しますESXi ホストの NFS の制限に達した場合に別のインスタントアクセス VM を作成しようとするとその試みは失敗しますESXi サーバーあたりの NFS マウントの最大数を増やすには次の VMware の記事を参照してくださいhttpskbvmwarecomsarticle2239

この機能では独立したディスクを備えた VM のバックアップをサポートしていませんVMware では永続的なディスクでも非永続的なディスクでもVM 内の独立したディスクのスナップショットをサポートしていませんその結果独立したディスクはバック

アップされません

独立したディスクと NetBackup について詳しくは次の記事を参照してくださいhttpswwwveritascomdocs000081966

この機能はバックアップから除外されたディスクを持つ VM をサポートしていませんNetBackup ポリシーの[ディスクを除外 (Exclude Disks)]タブで[除外したディスクはありません (No disks excluded)]オプションを選択する必要があります

raw デバイスマッピングモード (RDM) または永続モードのディスクがある VM はこの機能ではサポートされません

Windows のシングルファイルリストアでReFS ファイルシステムはサポートされません

インスタントアクセス仮想マシンを使用した VM 作成に使用される ESXi サーバーのバージョンはVM のバックアップイメージを含む ESXi サーバーのバージョンと同じかそれより新しい必要があります

[ダウンロード (Download)]オプションを使用した単一ファイルのダウンロードの場合NetBackup Web UI ではマスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用するのと同じ名前または IP アドレスを持つメディアサーバーにアクセスできる必要がありますp50 の 「インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー」 を参照してください

メディアサーバーのアプライアンスがサードパーティの証明書を使用する場合この

機能を使用する前にNetBackup マスターサーバーで特定の構成を作成する必要があります

詳しくは次の場所から入手可能な『NetBackup Appliance セキュリティガイド』でサードパーティの証明書に関するセクションとサードパーティの SSL 証明書の実装に関するセクションを参照してください

httpswwwveritascomdocsDOC5332

この機能では異なるボリュームパーティションディスクにある複数のファイルやフォ

ルダのリストアはサポートされません

複数のファイルまたはフォルダを Windows VM にリストアする場合はWindows 管理者アカウントのクレデンシャルを使用します

37第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

一部の ACL エントリはリストアされたファイルに含まれませんこれらのユーザーまたはグループの ACL エントリはリストアできないためですたとえばTrustedInstallersすべてのアプリケーションパッケージが該当します

インスタントアクセス機能はWindows 10 のコンパクトオペレーティングシステムをサポートしていませんオペレーティングシステムが圧縮されているかどうかを確認する

にはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosquery を実行します圧縮を無効にするにはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosnever を実行しますこれによってVM のバックアップにインスタントアクセス機能を使用できます

ファイルとフォルダをリストアするにはターゲット VM がスリープまたは休止モードではなく通常の状態である必要があります

5-minutes-alive-session のしきい値はアプライアンスの Web サーバー NGINXで定義されますダウンロード用に選択されたファイルとフォルダはこのしきい値内

で圧縮されダウンロードされる必要があります

インスタントアクセス仮想マシンを作成するには仮想マシンが作成される VMwareデータセンターへの読み取りおよび書き込みアクセスが必要です

複数のコピーが存在するバックアップイメージがありそれらのコピーはすべてインス

タントアクセス機能を備えていますレプリケーション中にインスタントアクセス機能を

保持するにはレプリケーションに最初のコピーのみを選択する必要がありますたと

えばイメージ 1 というバックアップイメージがありコピー Aコピー Bコピー Cコピー D の 4 つのコピーが存在するとしますレプリケーションでインスタントアクセス機能を保持するにはコピー A のみを使用する必要があります

VM のリカバリバックアップされたときに VM が存在していた元の場所または別の場所に VM をリカバリできますバックアップイメージのデフォルトのコピーからのリカバリに加え別のコピーが

ある場合はそのコピーからもリカバリできますデフォルトのコピーはプライマリコピーとも

呼ばれます

VM をリカバリするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックします左側のカレンダービューでバックアップが発生した日付を選択します

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

38第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

4 リカバリするイメージについて次のいずれかのイメージリカバリオプションを選択し

ます

リカバリ (Recover)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが 1 つだけある場合に表示されます

デフォルトのコピーからリカバリ (Recover from default copy)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが複数ある場合に表示されます

nn 個のコピー (nn copies)バックアップイメージのデフォルトのコピーまたは別のコピーからリカバリします

NetBackup では同じバックアップイメージのコピーを最大 10 個まで保持できますこのオプションを選択すると利用可能なすべてのコピーが表示されます

それぞれのコピーについて[ストレージ名 (Storage name)][ストレージサーバー (Storage Server)][ストレージサーバー形式 (Storage server type)]が表示されますリカバリするコピーに対応する[リカバリ (Recover)]をクリックします

5 バックアップイメージをリカバリする場所を選択します

[元の場所 (Original location)] バックアップイメージを元の場所にリカバリします

[代替の場所 (Alternate location)] バックアップイメージを代替の場所にリカバリします

[インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Create instant access virtualmachine)] バックアップイメージを新しいインスタントアクセス仮想マシンにリカバリしますこのオプションはバックアップイメージにインスタントアクセス機能が

ある場合にのみ利用可能ですp31 の 「インスタントアクセス VM の作成」 を参照してください

[ファイルとフォルダのダウンロード (Download files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードしますこのオプションは

バックアップイメージにインスタントアクセス機能がある場合にのみ利用可能で

すp35 の 「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード」を参照してください

[ファイルとフォルダをリストアする (Restore files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアしますバックアップイメージにインス

タントアクセス機能がある場合にのみこのオプションを利用可能です「p33 の「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア」 を参照してください 」を参照してください

6 [リストア先 (Restore to)]の値を確認します

39第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

デフォルト値は VM のバックアップイメージから取得されます代替の場所にリストアする場合[新しい表示名 (New display name)]に _copy が追加されます

バックアップイメージを元の場所にリカバリする場合デフォルト値を変更できま

せん

代替の場所にリカバリする場合必要に応じてリストア先の値を変更します続

いて[次へ (Next)]をクリックしますESXi サーバーまたはクラスタを変更できない場合に詳細を確認できます

p53 の 「リカバリ先を変更したときに発生したエラー」 を参照してください

7 [リカバリオプション (Recover option)]の値を確認または変更します

リカバリオプションについて詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

宛先に同じ名前の VM が存在する場合に既存の VM を削除しますそのような VM はリカバリの開始前に削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

メモ このオプションを使用するには[資産の上書き (OverwriteAsset)]権限が必要ですこの権限が必要な場合はセキュリティ管理者にお問い合わせください

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますリカバリ後に電源をオ

ンにする (Power onafter recovery)

リカバリの実行に使用するホストを示しますデフォルトではリカバ

リホストはバックアップを実行するホストです

リカバリホスト

(Recovery host)

8 [詳細設定 (Advanced Settings)]の値を確認または変更します

詳細設定について詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

詳細設定

元の BIOS UUID の代わりに新しい BIOS UUID で VM をリストアします

新しい BIOS UUID の作成 (Create a newBIOS UUID)

元のインスタンス UUID の代わりに新しいインスタンス UUID でVM をリストアします

新しいインスタンス

UUID の作成 (Createa new instanceUUID)

40第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

たとえばこのオプションはVM がバックアップされた時にマウントされた ISO ファイルをリストアせずに VM をリストアします

このオプションが無効になっているとDVD ドライブCD-ROM ドライブシリアルポートパラレルポートなどのデバイスの補助情報が

利用できなくなった場合にリカバリが失敗する場合があります

デバイスの補助情報を

削除 (Removebacking informationfor devices)

NIC カードを VM から削除しますネットワークアクセスではリストア済みの VM にはネットワーク構成が必要であることに注意してください

このオプションは次の場合に有効にします

バックアップの作成後に宛先の仮想マシンのネットワーク接続が

変更されている場合

元の仮想マシンがまだ存在しVM の重複によって競合が発生する場合

元のネットワーク構成

を削除 (Removeoriginal networkconfiguration)

元のハードウェアバージョン (4 など) で VM をリストアしますターゲット ESXi サーバーがデフォルトで異なるハードウェアバージョン(78 など) を使用している場合でも元のバージョンが保持されますターゲット ESXi サーバーが仮想マシンのハードウェアバージョンをサポートしていない場合はリストアに失敗する可能性がありま

このオプションが無効の場合リストアされた仮想マシンは ESXi サーバーによって使われるデフォルトのハードウェアバージョンに変換さ

れます

ハードウェアの元の

バージョンを保持する

(Retain originalhardware version)

リストアされる仮想ディスクのフォーマット

元のプロビジョニングで VM の仮想ディスクをリストアします元のプロビジョニング

(Originalprovisioning)

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成します仮想ディスク

容量はディスクが作成されるときに割り当て済みですこのオプショ

ンは入力されたブロックをリストアしますがオンデマンドで空いてい

るブロックをゼロで初期化します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware は Lazy-Zeroedディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thickprovisioning Eager Zeroed)]に自動的に変換します

Lazy Zero をシックプロビジョニング (Thickprovisioning lazyzeroed)

41第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックをリストアしただちに空のブロックをゼロで初期化し

ます (Eager Zeroed)このオプションを使用すると仮想ディスクの作成により時間がかかることがありますただしリストアが SAN で起きた場合Eager Zeroed 機能により vCenter サーバーとのネットワーク通信が減少することによってリストアが高速化されることがあります

Eager Zeroed をシックプロビジョニング

(Thick provisioningeager zeroed)

シン形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックはリストアしますが空いているブロックを初期化した

りコミットしたりはしませんシンプロビジョニングは vmdk ファイルの動的拡張を介してディスク領域を節約しますvmdk ファイルは仮想マシンのデータが必要とする領域より大きくなりません仮想ディスク

のサイズは必要に応じて自動的に増加します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware はシンディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning EagerZeroed)]に自動的に変換します

シンプロビジョニング

トランスポートモード (Transport mode)

バックアップが実行されたときと同じトランスポートモードを使用しま

バックアップに使用す

るトランスポートモード

を使用する (Usetransport mode usedfor backup)

42第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

SANファイバーチャネル (SAN) または iSCSI を介した暗号化されていない転送の場合に指定します

メモ このモードは VMware 仮想ボリューム (VVol) を使用する仮想マシンではサポートされません

HotADD仮想マシンで VMware バックアップホストを実行できますHotAdd トランスポートモードについて詳しくは『NetBackup forVMware 管理者ガイド』を参照してください

メモ VVols を使用する仮想マシンの場合仮想マシンとバックアップホスト(hotadd)の仮想マシンは同じ VVol データストアに存在する必要があります

このトランスポートモードの手順とバックアップホストの VMware仮想マシンへのインストール手順に関してはVMware のマニュアルを参照してください

LANネットワークを介して仮想ディスクのデータを転送します

NBDNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化されていない転送の

場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャ

ネルを介した転送よりも低速です

NBDSSLNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化転送 (SSL) の場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャネル

を介した転送よりも低速です

選択したトランスポート

モードを次の順序で試

行してください(Trythe selectedtransport modes inthe following order)

9 [リカバリ前チェック (Pre-recovery check)]をクリックします

NetBackup でクレデンシャルが検証されパスと接続が適切かどうかが確認されますさらにデータストアやデータストアクラスタに利用可能な容量があるかどうかな

どその他の要件についても確認されますリカバリ前チェックについて詳しくは

『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

10 エラーが見つかった場合は解決します

エラーは無視できますただしその場合はリカバリが失敗する場合があります

11 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします

ジョブの進捗を監視するには[リストアアクティビティ (Restore activity)]タブをクリックします特定のジョブを選択するとその詳細が表示されます

リカバリの状態コードについて詳しくはNetBackup 管理者に問い合わせるか『NetBackup 状態コードリファレンスガイド』を参照してください

43第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについてVeritas はNetBackup 82 以降で VMware エージェントレスリストアを導入していますエージェントレスリストアを使用するとNetBackup クライアントがインストールされていない仮想マシンに個々のファイルとフォルダをリストアできますVxUpdate を使用してNetBackup で仮想マシンにリカバリツールを配備しファイルやフォルダをリストアして必要なクリーンアップを実行できますファイルをリカバリするターゲット仮想マシンに

NetBackup が接続する必要はありませんすべてのリカバリが VMware vSphereManagement API を使用して ESX Server 経由で処理されます

エージェントレスリストア処理の概要

1 NetBackup マスターサーバーで NetBackup Web UI または Agentless RecoveryAPI から入力を受け取りますこの入力にはリストアするファイルとフォルダに加えターゲット仮想マシンの VMware 認証クレデンシャルが含まれますこれらのクレデンシャルには管理者またはスーパーユーザーの権限が必要です

2 要求されたデータがマスターサーバーからリストアホストに送信されます

3 リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリストアホストにあるかどうかが確認されます必要なパッケージがない場合リストアホストは VxUpdateを使用してマスターサーバーからパッケージをダウンロードします

4 リストアホストはvSphere Management API を使用して仮想マシンにリカバリツールをプッシュします

5 ユーザーが選択したファイルとフォルダを含むデータストリームが一時仮想マシンに

関連付けられている vmdk でステージングされますVeritas がエージェントレスリストア用の一時仮想マシンを作成します

6 NetBackup によって一時仮想マシンに作成された vmdk がターゲット仮想マシンに接続されます

7 リカバリツールが起動されファイルとフォルダがリカバリされます

8 NetBackup で必要なクリーンアップが実行されます処理の一環で作成された一時的なファイルとオブジェクトがすべて削除されます削除されるオブジェクトには

リカバリツール一時仮想マシンステージング vmdk があります

9 これでジョブは完了です

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

前提条件 仮想マシンのエージェントレスリカバリを実行するすべてのプラットフォーム用の

VxUpdate パッケージを用意する必要があります

44第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアについて

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 27: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

説明オプション

ユーザーはスケジュールを追加編集または削除できますスケジュール形式スケジュー

ルを実行する頻度このカスタム保護のバックアップを保持する期間を選択できます利用

可能なオプションは資産の作業負荷の種類によって異なります

スケジュールと保持 (Schedulesand retention)

ユーザーはカスタム保護に使用するストレージを選択できますストレージ (Storage)

仮想マシンに代わってバックアップを実行するホスト[Automatic (自動)]を選択するとストレージユニットに基づいてNetBackup にメディアサーバーを選択させることができますまたはユーザーがリストから別のホストを選択できますこれらのホストは環境内のその他の

メディアサーバーかアクセスホストとして構成されているホストです

バックアップに使用するサー

バーまたはホスト (Server orhost to use for backups)

追加のカスタム保護オプション

説明オプション

NetBackup が仮想マシンバックアップの新しいスナップショットを作成する前にスナップショットが見つかったときに NetBackup が適用する処理を指定しますたとえばいずれかのスナップショットが存在する場合バックアップの停止を選択できますスナップショットが自

動的に削除されなければ最終的に仮想マシンのパフォーマンスが低下することがあります

削除されていないスナップショットが存在するとディスク容量不足によりリストアに失敗する

場合があります

スナップショットが存在する場合

は次の処理を実行します(If asnapshot exists perform thefollowing action)

バックアップから除外する仮想ディスクを指定します

p28 の 「バックアップからのディスクの除外」 を参照してください

選択した仮想ディスクをバック

アップから除外 (Excludeselected virtual disks frombackups)

このオプションは仮想マシンの完全バックアップからのアプリケーションデータのリストアを

ユーザーに許可します

Microsoft Exchange Server または Microsoft SharePoint Server の NetBackup 82 アプリケーションデータはNetBackup バックアップアーカイブおよびリストアのインターフェースでリストアする必要がありますMicrosoft SQL Server のデータはNetBackup MS SQLクライアントを使用してリストアする必要があります詳しくはNetBackup データベースエージェントのマニュアルを参照してください

仮想マシンバックアップからの

アプリケーションデータのリスト

アを許可する (Allow therestore of application datafrom virtual machine backups)

デフォルトで仮想マシンの IO は NetBackup がスナップショットを作成する前に静止しますほとんどの場合このデフォルトを使用する必要がありますファイルのアクティビティを

静止しないとスナップショットのデータの一貫性は保証されません静止を無効にすると

一貫性を保つためバックアップデータを分析する必要があります

仮想マシンの静止を有効にす

る (Enable virtual machinequiesce)

バックアップに使用するトランスポートモードまたはデータストアからデータを読み取る方法を

指定しますトランスポートモードについて詳しくは仮想化環境のベンダーのマニュアルを

参照してください

トランスポートモード (Transportmode)

27第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

説明オプション

p29 の 「スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)」 を参照してください

スナップショットの再試行オプ

ション (Snapshot retry options)

バックアップからのディスクの除外仮想ディスクの除外オプションはバックアップのサイズを減らすことができますが使用に

は注意が必要ですこれらは複数の仮想ディスクを備えている仮想マシン専用です

表 3-1 仮想ディスクの除外オプション

説明除外オプション

ブートディスクを再作成する別の手段がある場合にこのオプションを検討します

仮想マシンのブートディスクはバックアップには含まれませんその他のディスクはバックアッ

プされます注 データファイルはリストアされたデータディスクで利用可能ですただしこのバックアップからリストアされる仮想マシンは起動できません

すべてのブートディスク (Allboot disks)

データディスクをバックアップする個別の保護計画がある場合にのみこのオプションを検討

してください

仮想マシンのデータディスクはバックアップに含まれませんブートディスクのみバックアップ

されます注 仮想マシンがバックアップからリストアされるときデータディスクの仮想マシンデータは失われるか不完全になる可能性があります

すべてのデータディスク (Alldata disks)

カスタム属性を使用したバックアップから除外するディスクの制御を VMware 管理者に許可する場合このオプションを使用します

属性には除外するディスクのデバイスコントローラの値をカンマで区切って指定する必要が

ありますたとえばscsi0-0ide0-0sata0-0nvme0-0 などですこの属性のデフォルト値は NB_DISK_EXCLUDE_DISK ですまたは独自の値を選択できます任意の差分バックアップ間でカスタム属性値にディスクを追加するとそれらのディスクは次のバック

アップから除外されます

VMware 管理者はVMware インターフェースを使用して除外するディスクに属性を適用する必要があります『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Web Client ガイド』または『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Client (HTML5) ガイド』を参照してください

カスタム属性に基づいてディス

クを除外する (Exclude disksbased on a custom attribute)

ディスクの仮想デバイスノードを表すディスク形式コントローラLUN を指定して特定のディスクを除外するにはこのオプションを使用します追加のディスクを指定するには[追加

(Add)]をクリックします

任意の差分バックアップ間でコントローラを追加するとそれらのディスクは次のバックアップ

から除外されます

除外する特定のディスク

(Specific disks to beexcluded)

28第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)ほとんどの環境ではスナップショットの再試行オプションのデフォルト値は適切です仮

想マシンのサイズと VMware サーバーの処理負荷に基づいてこれらの設定を調整すると役立つ場合があります

表 3-2 スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)

説明オプション

スナップショットを再試行する回数スナップショットの最大試行回

数 (Maximum number oftimes to retry a snapshot)

スナップショット操作が完了するまでの分単位の時間スナップショットが完了しない場合タ

イムアウトを強制するためにこのオプションで特定の期間を設定します後でスナップショット

を再試行するには[スナップショットを再試行するまでに待機する最長時間 (Maximumlength of time to wait before a snapshot is retried)]設定を使用します

スナップショットの完了までの最

長時間 (Maximum length oftime to complete a snapshot)

スナップショットが再試行されるまでの秒単位の待機時間スナップショットを再試行するま

でに待機する最長時間

(Maximum length of time towait before a snapshot isretried)

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除VM またはインテリジェント VM グループのサブスクライブを保護計画から解除できます資産のサブスクライブが解除されるとバックアップは実行されなくなります

メモ 保護計画から資産のサブスクライブを解除するときにWeb UI で資産に従来のポリシーが表示される可能性がありますこの状況は保護計画に資産がサブスクライブ

されておりその資産に対してバックアップが実行される場合に発生することがあります

資産は有効なバックアップイメージを持ったまま保護計画からサブスクライブ解除され

ますWeb UI には従来のポリシーが表示されますが資産を保護する有効なポリシーがない場合もあります

29第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護を解除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

3 [保護の削除 (Remove protection)][はい (Yes)]の順にクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]で資産が[保護されていません (Not protected)]と表示されます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護に使用される保護計画を表示できます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態を表示するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

[保護 (Protection)]タブは資産がサブスクライブされている計画の詳細を表示します

メモ 資産のバックアップが完了しているにもかかわらず状態が未完了と表示される場合は「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」を参照してください

3 資産が保護されていない場合[保護の追加 (Add protection)]をクリックして保護計画を選択します

p25 の 「 VM またはインテリジェント VM グループの保護」 を参照してください

30第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM のリカバリとインスタントアクセス

この章では以下の項目について説明しています

インスタントアクセス VM の作成

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

VM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについて

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

インスタントアクセス VM の作成NetBackup バックアップイメージからインスタントアクセス VM を作成できます仮想マシンは瞬時に利用可能になるためほぼゼロのリカバリ時間目標を達成できます

NetBackup は仮想マシンのスナップショットをバックアップストレージデバイスに直接マウントするためESXi ホストまたはクラスタはスナップショットを通常の仮想マシンとして扱えます

マウントされた VM のスナップショットはさまざまな目的に使用できます次に例を示します

VM からのファイルのリカバリまたは vmdk ファイルのコピー

パッチのテストなどVM でのテストの実行

4

トラブルシューティングまたはディザスタリカバリ

アプリケーションの検証

メモ このインスタントアクセス機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされますこの機能ではNetBackup バックアップイメージがメディアサーバー重複排除プール (MSDP) ストレージデバイスに格納されることが必要ですインスタントアクセスVM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

インスタントアクセス VM を作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージは各イメージのバックアップタイムスタンプ付きで各行に表示

されます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Createinstant access virtual machine)]の順にクリックします

5 リカバリの設定を確認し必要に応じて変更します

[リカバリオプション (Recovery options)]に注意してください

同じ表示名を持つ VM が宛先にある場合リカバリが始まる前にその VM を削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますプロビジョニング後に

電源をオン (Power onafter provisioning)

VM の作成後に VM の移行を開始しVM の移行の進捗を表示します

メモ NetBackup 812 ストレージサーバーの場合vMotion オプションは有効になっていても使用されません

vMotion の有効化(Enable vMotion)

32第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス VM の作成

6 [作成 (Create)]をクリックします

NetBackup ではVM バックアップイメージのスナップショットを作成しインスタントアクセスマウントポイントを作成しますイメージのスナップショットは[インスタントア

クセス仮想マシン (Instant access virtual machines)]タブに表示されますVM をESXi サーバーの他の VM と同じように使用できるようになりました

7 リストアされた VM について詳しくは[インスタントアクセス仮想マシン (Instantaccess virtual machines)]タブの下にある VM をクリックし[詳細の表示 (Viewdetails)]をクリックします

8 VM での作業が終了したらマウントされている VM のスナップショットを削除するために[削除 (Delete)]をクリックできますVM が ESXi サーバーから削除されます

メモ vMotion を有効にしている場合その処理が正常に完了した後はVM を削除するとマウントされた共有のみが削除されますこの VM は別のデータストアに移行されるためESXi サーバーで VM を引き続き利用できます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをリストアできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダを復元する (Restore files andfolders)]の順にクリックします

NetBackup はバックグラウンドでインスタントアクセスマウントポイントを作成します

33第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

5 ファイルを選択し[リストへの追加 (リストアリストに追加)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

リストアリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサイズ

が表示されます

メモ リストアリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーはシングルファイルリストアのみをサポートしているためリストア処理が失敗します

6 リストアオプションを選択します

すべてを元のディレクトリにリストア (Restore everything to the original directory)

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

すべてを異なるディレクトリにリストア (Restore everything to a different directory)

[リストア用ディレクトリ (Directory for restore)]にリストア先のパスを入力します

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合は[親フォルダのパス(Parent Folder Path)]ではなく[単一ファイルの絶対パス (Single File

Full Path)]に入力します

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]チェックボックスにチェックマークを付けるとすべてのファイルが 1 つのディレクトリにリストアされます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

34第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

7 既存のすべてのファイルを上書きするには[既存のファイルの上書き (Overwriteexisting files)]チェックボックスにチェックマークを付けます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

選択内容の概略が表示されます

8 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックしてファイルをリストアします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをダウンロードできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダのダウンロード (Download filesand folders)]の順にクリックします

35第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

5 ファイルを選択し[ダウンロードリストに追加 (Add to download list)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

ダウンロードリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサ

イズが表示されます

メモ ダウンロードリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーは単一ファイルのダウンロードのみをサポートしているためダウンロード処理が失敗します

6 ダウンロードパッケージの作成が完了したら[ダウンロード (Download)]をクリックします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項インスタントアクセス仮想マシン機能について次の点に注意します

この機能はWeb UI を使用して保護計画から作成されたバックアップコピーまたはNetBackup 管理コンソールで作成された従来のポリシーでサポートされます

この機能はNetBackup の VMware ポリシー形式のみをサポートしますWeb UIの保護計画で使用されるポリシー形式についてはバックアップ管理者にお問い合

わせください

この機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされます

この機能ではメディアサーバー重複排除プール (MSDP) メディアサーバー上の同時マウントポイントが 50 個に制限されます

デフォルトではvSphere はESXi サーバーあたりに最大で 8 つの NFS マウントを許可しますNetBackup では作成するインスタントアクセス VM それぞれにNFS

36第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

マウントが必要であることに注意してくださいNFS マウントを解除するには使用し終わったインスタントアクセス VM を削除しますESXi ホストの NFS の制限に達した場合に別のインスタントアクセス VM を作成しようとするとその試みは失敗しますESXi サーバーあたりの NFS マウントの最大数を増やすには次の VMware の記事を参照してくださいhttpskbvmwarecomsarticle2239

この機能では独立したディスクを備えた VM のバックアップをサポートしていませんVMware では永続的なディスクでも非永続的なディスクでもVM 内の独立したディスクのスナップショットをサポートしていませんその結果独立したディスクはバック

アップされません

独立したディスクと NetBackup について詳しくは次の記事を参照してくださいhttpswwwveritascomdocs000081966

この機能はバックアップから除外されたディスクを持つ VM をサポートしていませんNetBackup ポリシーの[ディスクを除外 (Exclude Disks)]タブで[除外したディスクはありません (No disks excluded)]オプションを選択する必要があります

raw デバイスマッピングモード (RDM) または永続モードのディスクがある VM はこの機能ではサポートされません

Windows のシングルファイルリストアでReFS ファイルシステムはサポートされません

インスタントアクセス仮想マシンを使用した VM 作成に使用される ESXi サーバーのバージョンはVM のバックアップイメージを含む ESXi サーバーのバージョンと同じかそれより新しい必要があります

[ダウンロード (Download)]オプションを使用した単一ファイルのダウンロードの場合NetBackup Web UI ではマスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用するのと同じ名前または IP アドレスを持つメディアサーバーにアクセスできる必要がありますp50 の 「インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー」 を参照してください

メディアサーバーのアプライアンスがサードパーティの証明書を使用する場合この

機能を使用する前にNetBackup マスターサーバーで特定の構成を作成する必要があります

詳しくは次の場所から入手可能な『NetBackup Appliance セキュリティガイド』でサードパーティの証明書に関するセクションとサードパーティの SSL 証明書の実装に関するセクションを参照してください

httpswwwveritascomdocsDOC5332

この機能では異なるボリュームパーティションディスクにある複数のファイルやフォ

ルダのリストアはサポートされません

複数のファイルまたはフォルダを Windows VM にリストアする場合はWindows 管理者アカウントのクレデンシャルを使用します

37第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

一部の ACL エントリはリストアされたファイルに含まれませんこれらのユーザーまたはグループの ACL エントリはリストアできないためですたとえばTrustedInstallersすべてのアプリケーションパッケージが該当します

インスタントアクセス機能はWindows 10 のコンパクトオペレーティングシステムをサポートしていませんオペレーティングシステムが圧縮されているかどうかを確認する

にはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosquery を実行します圧縮を無効にするにはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosnever を実行しますこれによってVM のバックアップにインスタントアクセス機能を使用できます

ファイルとフォルダをリストアするにはターゲット VM がスリープまたは休止モードではなく通常の状態である必要があります

5-minutes-alive-session のしきい値はアプライアンスの Web サーバー NGINXで定義されますダウンロード用に選択されたファイルとフォルダはこのしきい値内

で圧縮されダウンロードされる必要があります

インスタントアクセス仮想マシンを作成するには仮想マシンが作成される VMwareデータセンターへの読み取りおよび書き込みアクセスが必要です

複数のコピーが存在するバックアップイメージがありそれらのコピーはすべてインス

タントアクセス機能を備えていますレプリケーション中にインスタントアクセス機能を

保持するにはレプリケーションに最初のコピーのみを選択する必要がありますたと

えばイメージ 1 というバックアップイメージがありコピー Aコピー Bコピー Cコピー D の 4 つのコピーが存在するとしますレプリケーションでインスタントアクセス機能を保持するにはコピー A のみを使用する必要があります

VM のリカバリバックアップされたときに VM が存在していた元の場所または別の場所に VM をリカバリできますバックアップイメージのデフォルトのコピーからのリカバリに加え別のコピーが

ある場合はそのコピーからもリカバリできますデフォルトのコピーはプライマリコピーとも

呼ばれます

VM をリカバリするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックします左側のカレンダービューでバックアップが発生した日付を選択します

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

38第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

4 リカバリするイメージについて次のいずれかのイメージリカバリオプションを選択し

ます

リカバリ (Recover)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが 1 つだけある場合に表示されます

デフォルトのコピーからリカバリ (Recover from default copy)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが複数ある場合に表示されます

nn 個のコピー (nn copies)バックアップイメージのデフォルトのコピーまたは別のコピーからリカバリします

NetBackup では同じバックアップイメージのコピーを最大 10 個まで保持できますこのオプションを選択すると利用可能なすべてのコピーが表示されます

それぞれのコピーについて[ストレージ名 (Storage name)][ストレージサーバー (Storage Server)][ストレージサーバー形式 (Storage server type)]が表示されますリカバリするコピーに対応する[リカバリ (Recover)]をクリックします

5 バックアップイメージをリカバリする場所を選択します

[元の場所 (Original location)] バックアップイメージを元の場所にリカバリします

[代替の場所 (Alternate location)] バックアップイメージを代替の場所にリカバリします

[インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Create instant access virtualmachine)] バックアップイメージを新しいインスタントアクセス仮想マシンにリカバリしますこのオプションはバックアップイメージにインスタントアクセス機能が

ある場合にのみ利用可能ですp31 の 「インスタントアクセス VM の作成」 を参照してください

[ファイルとフォルダのダウンロード (Download files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードしますこのオプションは

バックアップイメージにインスタントアクセス機能がある場合にのみ利用可能で

すp35 の 「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード」を参照してください

[ファイルとフォルダをリストアする (Restore files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアしますバックアップイメージにインス

タントアクセス機能がある場合にのみこのオプションを利用可能です「p33 の「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア」 を参照してください 」を参照してください

6 [リストア先 (Restore to)]の値を確認します

39第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

デフォルト値は VM のバックアップイメージから取得されます代替の場所にリストアする場合[新しい表示名 (New display name)]に _copy が追加されます

バックアップイメージを元の場所にリカバリする場合デフォルト値を変更できま

せん

代替の場所にリカバリする場合必要に応じてリストア先の値を変更します続

いて[次へ (Next)]をクリックしますESXi サーバーまたはクラスタを変更できない場合に詳細を確認できます

p53 の 「リカバリ先を変更したときに発生したエラー」 を参照してください

7 [リカバリオプション (Recover option)]の値を確認または変更します

リカバリオプションについて詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

宛先に同じ名前の VM が存在する場合に既存の VM を削除しますそのような VM はリカバリの開始前に削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

メモ このオプションを使用するには[資産の上書き (OverwriteAsset)]権限が必要ですこの権限が必要な場合はセキュリティ管理者にお問い合わせください

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますリカバリ後に電源をオ

ンにする (Power onafter recovery)

リカバリの実行に使用するホストを示しますデフォルトではリカバ

リホストはバックアップを実行するホストです

リカバリホスト

(Recovery host)

8 [詳細設定 (Advanced Settings)]の値を確認または変更します

詳細設定について詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

詳細設定

元の BIOS UUID の代わりに新しい BIOS UUID で VM をリストアします

新しい BIOS UUID の作成 (Create a newBIOS UUID)

元のインスタンス UUID の代わりに新しいインスタンス UUID でVM をリストアします

新しいインスタンス

UUID の作成 (Createa new instanceUUID)

40第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

たとえばこのオプションはVM がバックアップされた時にマウントされた ISO ファイルをリストアせずに VM をリストアします

このオプションが無効になっているとDVD ドライブCD-ROM ドライブシリアルポートパラレルポートなどのデバイスの補助情報が

利用できなくなった場合にリカバリが失敗する場合があります

デバイスの補助情報を

削除 (Removebacking informationfor devices)

NIC カードを VM から削除しますネットワークアクセスではリストア済みの VM にはネットワーク構成が必要であることに注意してください

このオプションは次の場合に有効にします

バックアップの作成後に宛先の仮想マシンのネットワーク接続が

変更されている場合

元の仮想マシンがまだ存在しVM の重複によって競合が発生する場合

元のネットワーク構成

を削除 (Removeoriginal networkconfiguration)

元のハードウェアバージョン (4 など) で VM をリストアしますターゲット ESXi サーバーがデフォルトで異なるハードウェアバージョン(78 など) を使用している場合でも元のバージョンが保持されますターゲット ESXi サーバーが仮想マシンのハードウェアバージョンをサポートしていない場合はリストアに失敗する可能性がありま

このオプションが無効の場合リストアされた仮想マシンは ESXi サーバーによって使われるデフォルトのハードウェアバージョンに変換さ

れます

ハードウェアの元の

バージョンを保持する

(Retain originalhardware version)

リストアされる仮想ディスクのフォーマット

元のプロビジョニングで VM の仮想ディスクをリストアします元のプロビジョニング

(Originalprovisioning)

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成します仮想ディスク

容量はディスクが作成されるときに割り当て済みですこのオプショ

ンは入力されたブロックをリストアしますがオンデマンドで空いてい

るブロックをゼロで初期化します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware は Lazy-Zeroedディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thickprovisioning Eager Zeroed)]に自動的に変換します

Lazy Zero をシックプロビジョニング (Thickprovisioning lazyzeroed)

41第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックをリストアしただちに空のブロックをゼロで初期化し

ます (Eager Zeroed)このオプションを使用すると仮想ディスクの作成により時間がかかることがありますただしリストアが SAN で起きた場合Eager Zeroed 機能により vCenter サーバーとのネットワーク通信が減少することによってリストアが高速化されることがあります

Eager Zeroed をシックプロビジョニング

(Thick provisioningeager zeroed)

シン形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックはリストアしますが空いているブロックを初期化した

りコミットしたりはしませんシンプロビジョニングは vmdk ファイルの動的拡張を介してディスク領域を節約しますvmdk ファイルは仮想マシンのデータが必要とする領域より大きくなりません仮想ディスク

のサイズは必要に応じて自動的に増加します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware はシンディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning EagerZeroed)]に自動的に変換します

シンプロビジョニング

トランスポートモード (Transport mode)

バックアップが実行されたときと同じトランスポートモードを使用しま

バックアップに使用す

るトランスポートモード

を使用する (Usetransport mode usedfor backup)

42第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

SANファイバーチャネル (SAN) または iSCSI を介した暗号化されていない転送の場合に指定します

メモ このモードは VMware 仮想ボリューム (VVol) を使用する仮想マシンではサポートされません

HotADD仮想マシンで VMware バックアップホストを実行できますHotAdd トランスポートモードについて詳しくは『NetBackup forVMware 管理者ガイド』を参照してください

メモ VVols を使用する仮想マシンの場合仮想マシンとバックアップホスト(hotadd)の仮想マシンは同じ VVol データストアに存在する必要があります

このトランスポートモードの手順とバックアップホストの VMware仮想マシンへのインストール手順に関してはVMware のマニュアルを参照してください

LANネットワークを介して仮想ディスクのデータを転送します

NBDNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化されていない転送の

場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャ

ネルを介した転送よりも低速です

NBDSSLNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化転送 (SSL) の場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャネル

を介した転送よりも低速です

選択したトランスポート

モードを次の順序で試

行してください(Trythe selectedtransport modes inthe following order)

9 [リカバリ前チェック (Pre-recovery check)]をクリックします

NetBackup でクレデンシャルが検証されパスと接続が適切かどうかが確認されますさらにデータストアやデータストアクラスタに利用可能な容量があるかどうかな

どその他の要件についても確認されますリカバリ前チェックについて詳しくは

『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

10 エラーが見つかった場合は解決します

エラーは無視できますただしその場合はリカバリが失敗する場合があります

11 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします

ジョブの進捗を監視するには[リストアアクティビティ (Restore activity)]タブをクリックします特定のジョブを選択するとその詳細が表示されます

リカバリの状態コードについて詳しくはNetBackup 管理者に問い合わせるか『NetBackup 状態コードリファレンスガイド』を参照してください

43第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについてVeritas はNetBackup 82 以降で VMware エージェントレスリストアを導入していますエージェントレスリストアを使用するとNetBackup クライアントがインストールされていない仮想マシンに個々のファイルとフォルダをリストアできますVxUpdate を使用してNetBackup で仮想マシンにリカバリツールを配備しファイルやフォルダをリストアして必要なクリーンアップを実行できますファイルをリカバリするターゲット仮想マシンに

NetBackup が接続する必要はありませんすべてのリカバリが VMware vSphereManagement API を使用して ESX Server 経由で処理されます

エージェントレスリストア処理の概要

1 NetBackup マスターサーバーで NetBackup Web UI または Agentless RecoveryAPI から入力を受け取りますこの入力にはリストアするファイルとフォルダに加えターゲット仮想マシンの VMware 認証クレデンシャルが含まれますこれらのクレデンシャルには管理者またはスーパーユーザーの権限が必要です

2 要求されたデータがマスターサーバーからリストアホストに送信されます

3 リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリストアホストにあるかどうかが確認されます必要なパッケージがない場合リストアホストは VxUpdateを使用してマスターサーバーからパッケージをダウンロードします

4 リストアホストはvSphere Management API を使用して仮想マシンにリカバリツールをプッシュします

5 ユーザーが選択したファイルとフォルダを含むデータストリームが一時仮想マシンに

関連付けられている vmdk でステージングされますVeritas がエージェントレスリストア用の一時仮想マシンを作成します

6 NetBackup によって一時仮想マシンに作成された vmdk がターゲット仮想マシンに接続されます

7 リカバリツールが起動されファイルとフォルダがリカバリされます

8 NetBackup で必要なクリーンアップが実行されます処理の一環で作成された一時的なファイルとオブジェクトがすべて削除されます削除されるオブジェクトには

リカバリツール一時仮想マシンステージング vmdk があります

9 これでジョブは完了です

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

前提条件 仮想マシンのエージェントレスリカバリを実行するすべてのプラットフォーム用の

VxUpdate パッケージを用意する必要があります

44第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアについて

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 28: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

説明オプション

p29 の 「スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)」 を参照してください

スナップショットの再試行オプ

ション (Snapshot retry options)

バックアップからのディスクの除外仮想ディスクの除外オプションはバックアップのサイズを減らすことができますが使用に

は注意が必要ですこれらは複数の仮想ディスクを備えている仮想マシン専用です

表 3-1 仮想ディスクの除外オプション

説明除外オプション

ブートディスクを再作成する別の手段がある場合にこのオプションを検討します

仮想マシンのブートディスクはバックアップには含まれませんその他のディスクはバックアッ

プされます注 データファイルはリストアされたデータディスクで利用可能ですただしこのバックアップからリストアされる仮想マシンは起動できません

すべてのブートディスク (Allboot disks)

データディスクをバックアップする個別の保護計画がある場合にのみこのオプションを検討

してください

仮想マシンのデータディスクはバックアップに含まれませんブートディスクのみバックアップ

されます注 仮想マシンがバックアップからリストアされるときデータディスクの仮想マシンデータは失われるか不完全になる可能性があります

すべてのデータディスク (Alldata disks)

カスタム属性を使用したバックアップから除外するディスクの制御を VMware 管理者に許可する場合このオプションを使用します

属性には除外するディスクのデバイスコントローラの値をカンマで区切って指定する必要が

ありますたとえばscsi0-0ide0-0sata0-0nvme0-0 などですこの属性のデフォルト値は NB_DISK_EXCLUDE_DISK ですまたは独自の値を選択できます任意の差分バックアップ間でカスタム属性値にディスクを追加するとそれらのディスクは次のバック

アップから除外されます

VMware 管理者はVMware インターフェースを使用して除外するディスクに属性を適用する必要があります『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Web Client ガイド』または『NetBackup Plug-in for VMware vSphere Client (HTML5) ガイド』を参照してください

カスタム属性に基づいてディス

クを除外する (Exclude disksbased on a custom attribute)

ディスクの仮想デバイスノードを表すディスク形式コントローラLUN を指定して特定のディスクを除外するにはこのオプションを使用します追加のディスクを指定するには[追加

(Add)]をクリックします

任意の差分バックアップ間でコントローラを追加するとそれらのディスクは次のバックアップ

から除外されます

除外する特定のディスク

(Specific disks to beexcluded)

28第 3 章 VM の保護資産のカスタム保護の設定

スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)ほとんどの環境ではスナップショットの再試行オプションのデフォルト値は適切です仮

想マシンのサイズと VMware サーバーの処理負荷に基づいてこれらの設定を調整すると役立つ場合があります

表 3-2 スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)

説明オプション

スナップショットを再試行する回数スナップショットの最大試行回

数 (Maximum number oftimes to retry a snapshot)

スナップショット操作が完了するまでの分単位の時間スナップショットが完了しない場合タ

イムアウトを強制するためにこのオプションで特定の期間を設定します後でスナップショット

を再試行するには[スナップショットを再試行するまでに待機する最長時間 (Maximumlength of time to wait before a snapshot is retried)]設定を使用します

スナップショットの完了までの最

長時間 (Maximum length oftime to complete a snapshot)

スナップショットが再試行されるまでの秒単位の待機時間スナップショットを再試行するま

でに待機する最長時間

(Maximum length of time towait before a snapshot isretried)

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除VM またはインテリジェント VM グループのサブスクライブを保護計画から解除できます資産のサブスクライブが解除されるとバックアップは実行されなくなります

メモ 保護計画から資産のサブスクライブを解除するときにWeb UI で資産に従来のポリシーが表示される可能性がありますこの状況は保護計画に資産がサブスクライブ

されておりその資産に対してバックアップが実行される場合に発生することがあります

資産は有効なバックアップイメージを持ったまま保護計画からサブスクライブ解除され

ますWeb UI には従来のポリシーが表示されますが資産を保護する有効なポリシーがない場合もあります

29第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護を解除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

3 [保護の削除 (Remove protection)][はい (Yes)]の順にクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]で資産が[保護されていません (Not protected)]と表示されます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護に使用される保護計画を表示できます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態を表示するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

[保護 (Protection)]タブは資産がサブスクライブされている計画の詳細を表示します

メモ 資産のバックアップが完了しているにもかかわらず状態が未完了と表示される場合は「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」を参照してください

3 資産が保護されていない場合[保護の追加 (Add protection)]をクリックして保護計画を選択します

p25 の 「 VM またはインテリジェント VM グループの保護」 を参照してください

30第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM のリカバリとインスタントアクセス

この章では以下の項目について説明しています

インスタントアクセス VM の作成

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

VM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについて

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

インスタントアクセス VM の作成NetBackup バックアップイメージからインスタントアクセス VM を作成できます仮想マシンは瞬時に利用可能になるためほぼゼロのリカバリ時間目標を達成できます

NetBackup は仮想マシンのスナップショットをバックアップストレージデバイスに直接マウントするためESXi ホストまたはクラスタはスナップショットを通常の仮想マシンとして扱えます

マウントされた VM のスナップショットはさまざまな目的に使用できます次に例を示します

VM からのファイルのリカバリまたは vmdk ファイルのコピー

パッチのテストなどVM でのテストの実行

4

トラブルシューティングまたはディザスタリカバリ

アプリケーションの検証

メモ このインスタントアクセス機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされますこの機能ではNetBackup バックアップイメージがメディアサーバー重複排除プール (MSDP) ストレージデバイスに格納されることが必要ですインスタントアクセスVM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

インスタントアクセス VM を作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージは各イメージのバックアップタイムスタンプ付きで各行に表示

されます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Createinstant access virtual machine)]の順にクリックします

5 リカバリの設定を確認し必要に応じて変更します

[リカバリオプション (Recovery options)]に注意してください

同じ表示名を持つ VM が宛先にある場合リカバリが始まる前にその VM を削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますプロビジョニング後に

電源をオン (Power onafter provisioning)

VM の作成後に VM の移行を開始しVM の移行の進捗を表示します

メモ NetBackup 812 ストレージサーバーの場合vMotion オプションは有効になっていても使用されません

vMotion の有効化(Enable vMotion)

32第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス VM の作成

6 [作成 (Create)]をクリックします

NetBackup ではVM バックアップイメージのスナップショットを作成しインスタントアクセスマウントポイントを作成しますイメージのスナップショットは[インスタントア

クセス仮想マシン (Instant access virtual machines)]タブに表示されますVM をESXi サーバーの他の VM と同じように使用できるようになりました

7 リストアされた VM について詳しくは[インスタントアクセス仮想マシン (Instantaccess virtual machines)]タブの下にある VM をクリックし[詳細の表示 (Viewdetails)]をクリックします

8 VM での作業が終了したらマウントされている VM のスナップショットを削除するために[削除 (Delete)]をクリックできますVM が ESXi サーバーから削除されます

メモ vMotion を有効にしている場合その処理が正常に完了した後はVM を削除するとマウントされた共有のみが削除されますこの VM は別のデータストアに移行されるためESXi サーバーで VM を引き続き利用できます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをリストアできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダを復元する (Restore files andfolders)]の順にクリックします

NetBackup はバックグラウンドでインスタントアクセスマウントポイントを作成します

33第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

5 ファイルを選択し[リストへの追加 (リストアリストに追加)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

リストアリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサイズ

が表示されます

メモ リストアリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーはシングルファイルリストアのみをサポートしているためリストア処理が失敗します

6 リストアオプションを選択します

すべてを元のディレクトリにリストア (Restore everything to the original directory)

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

すべてを異なるディレクトリにリストア (Restore everything to a different directory)

[リストア用ディレクトリ (Directory for restore)]にリストア先のパスを入力します

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合は[親フォルダのパス(Parent Folder Path)]ではなく[単一ファイルの絶対パス (Single File

Full Path)]に入力します

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]チェックボックスにチェックマークを付けるとすべてのファイルが 1 つのディレクトリにリストアされます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

34第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

7 既存のすべてのファイルを上書きするには[既存のファイルの上書き (Overwriteexisting files)]チェックボックスにチェックマークを付けます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

選択内容の概略が表示されます

8 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックしてファイルをリストアします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをダウンロードできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダのダウンロード (Download filesand folders)]の順にクリックします

35第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

5 ファイルを選択し[ダウンロードリストに追加 (Add to download list)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

ダウンロードリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサ

イズが表示されます

メモ ダウンロードリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーは単一ファイルのダウンロードのみをサポートしているためダウンロード処理が失敗します

6 ダウンロードパッケージの作成が完了したら[ダウンロード (Download)]をクリックします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項インスタントアクセス仮想マシン機能について次の点に注意します

この機能はWeb UI を使用して保護計画から作成されたバックアップコピーまたはNetBackup 管理コンソールで作成された従来のポリシーでサポートされます

この機能はNetBackup の VMware ポリシー形式のみをサポートしますWeb UIの保護計画で使用されるポリシー形式についてはバックアップ管理者にお問い合

わせください

この機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされます

この機能ではメディアサーバー重複排除プール (MSDP) メディアサーバー上の同時マウントポイントが 50 個に制限されます

デフォルトではvSphere はESXi サーバーあたりに最大で 8 つの NFS マウントを許可しますNetBackup では作成するインスタントアクセス VM それぞれにNFS

36第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

マウントが必要であることに注意してくださいNFS マウントを解除するには使用し終わったインスタントアクセス VM を削除しますESXi ホストの NFS の制限に達した場合に別のインスタントアクセス VM を作成しようとするとその試みは失敗しますESXi サーバーあたりの NFS マウントの最大数を増やすには次の VMware の記事を参照してくださいhttpskbvmwarecomsarticle2239

この機能では独立したディスクを備えた VM のバックアップをサポートしていませんVMware では永続的なディスクでも非永続的なディスクでもVM 内の独立したディスクのスナップショットをサポートしていませんその結果独立したディスクはバック

アップされません

独立したディスクと NetBackup について詳しくは次の記事を参照してくださいhttpswwwveritascomdocs000081966

この機能はバックアップから除外されたディスクを持つ VM をサポートしていませんNetBackup ポリシーの[ディスクを除外 (Exclude Disks)]タブで[除外したディスクはありません (No disks excluded)]オプションを選択する必要があります

raw デバイスマッピングモード (RDM) または永続モードのディスクがある VM はこの機能ではサポートされません

Windows のシングルファイルリストアでReFS ファイルシステムはサポートされません

インスタントアクセス仮想マシンを使用した VM 作成に使用される ESXi サーバーのバージョンはVM のバックアップイメージを含む ESXi サーバーのバージョンと同じかそれより新しい必要があります

[ダウンロード (Download)]オプションを使用した単一ファイルのダウンロードの場合NetBackup Web UI ではマスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用するのと同じ名前または IP アドレスを持つメディアサーバーにアクセスできる必要がありますp50 の 「インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー」 を参照してください

メディアサーバーのアプライアンスがサードパーティの証明書を使用する場合この

機能を使用する前にNetBackup マスターサーバーで特定の構成を作成する必要があります

詳しくは次の場所から入手可能な『NetBackup Appliance セキュリティガイド』でサードパーティの証明書に関するセクションとサードパーティの SSL 証明書の実装に関するセクションを参照してください

httpswwwveritascomdocsDOC5332

この機能では異なるボリュームパーティションディスクにある複数のファイルやフォ

ルダのリストアはサポートされません

複数のファイルまたはフォルダを Windows VM にリストアする場合はWindows 管理者アカウントのクレデンシャルを使用します

37第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

一部の ACL エントリはリストアされたファイルに含まれませんこれらのユーザーまたはグループの ACL エントリはリストアできないためですたとえばTrustedInstallersすべてのアプリケーションパッケージが該当します

インスタントアクセス機能はWindows 10 のコンパクトオペレーティングシステムをサポートしていませんオペレーティングシステムが圧縮されているかどうかを確認する

にはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosquery を実行します圧縮を無効にするにはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosnever を実行しますこれによってVM のバックアップにインスタントアクセス機能を使用できます

ファイルとフォルダをリストアするにはターゲット VM がスリープまたは休止モードではなく通常の状態である必要があります

5-minutes-alive-session のしきい値はアプライアンスの Web サーバー NGINXで定義されますダウンロード用に選択されたファイルとフォルダはこのしきい値内

で圧縮されダウンロードされる必要があります

インスタントアクセス仮想マシンを作成するには仮想マシンが作成される VMwareデータセンターへの読み取りおよび書き込みアクセスが必要です

複数のコピーが存在するバックアップイメージがありそれらのコピーはすべてインス

タントアクセス機能を備えていますレプリケーション中にインスタントアクセス機能を

保持するにはレプリケーションに最初のコピーのみを選択する必要がありますたと

えばイメージ 1 というバックアップイメージがありコピー Aコピー Bコピー Cコピー D の 4 つのコピーが存在するとしますレプリケーションでインスタントアクセス機能を保持するにはコピー A のみを使用する必要があります

VM のリカバリバックアップされたときに VM が存在していた元の場所または別の場所に VM をリカバリできますバックアップイメージのデフォルトのコピーからのリカバリに加え別のコピーが

ある場合はそのコピーからもリカバリできますデフォルトのコピーはプライマリコピーとも

呼ばれます

VM をリカバリするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックします左側のカレンダービューでバックアップが発生した日付を選択します

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

38第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

4 リカバリするイメージについて次のいずれかのイメージリカバリオプションを選択し

ます

リカバリ (Recover)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが 1 つだけある場合に表示されます

デフォルトのコピーからリカバリ (Recover from default copy)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが複数ある場合に表示されます

nn 個のコピー (nn copies)バックアップイメージのデフォルトのコピーまたは別のコピーからリカバリします

NetBackup では同じバックアップイメージのコピーを最大 10 個まで保持できますこのオプションを選択すると利用可能なすべてのコピーが表示されます

それぞれのコピーについて[ストレージ名 (Storage name)][ストレージサーバー (Storage Server)][ストレージサーバー形式 (Storage server type)]が表示されますリカバリするコピーに対応する[リカバリ (Recover)]をクリックします

5 バックアップイメージをリカバリする場所を選択します

[元の場所 (Original location)] バックアップイメージを元の場所にリカバリします

[代替の場所 (Alternate location)] バックアップイメージを代替の場所にリカバリします

[インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Create instant access virtualmachine)] バックアップイメージを新しいインスタントアクセス仮想マシンにリカバリしますこのオプションはバックアップイメージにインスタントアクセス機能が

ある場合にのみ利用可能ですp31 の 「インスタントアクセス VM の作成」 を参照してください

[ファイルとフォルダのダウンロード (Download files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードしますこのオプションは

バックアップイメージにインスタントアクセス機能がある場合にのみ利用可能で

すp35 の 「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード」を参照してください

[ファイルとフォルダをリストアする (Restore files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアしますバックアップイメージにインス

タントアクセス機能がある場合にのみこのオプションを利用可能です「p33 の「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア」 を参照してください 」を参照してください

6 [リストア先 (Restore to)]の値を確認します

39第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

デフォルト値は VM のバックアップイメージから取得されます代替の場所にリストアする場合[新しい表示名 (New display name)]に _copy が追加されます

バックアップイメージを元の場所にリカバリする場合デフォルト値を変更できま

せん

代替の場所にリカバリする場合必要に応じてリストア先の値を変更します続

いて[次へ (Next)]をクリックしますESXi サーバーまたはクラスタを変更できない場合に詳細を確認できます

p53 の 「リカバリ先を変更したときに発生したエラー」 を参照してください

7 [リカバリオプション (Recover option)]の値を確認または変更します

リカバリオプションについて詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

宛先に同じ名前の VM が存在する場合に既存の VM を削除しますそのような VM はリカバリの開始前に削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

メモ このオプションを使用するには[資産の上書き (OverwriteAsset)]権限が必要ですこの権限が必要な場合はセキュリティ管理者にお問い合わせください

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますリカバリ後に電源をオ

ンにする (Power onafter recovery)

リカバリの実行に使用するホストを示しますデフォルトではリカバ

リホストはバックアップを実行するホストです

リカバリホスト

(Recovery host)

8 [詳細設定 (Advanced Settings)]の値を確認または変更します

詳細設定について詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

詳細設定

元の BIOS UUID の代わりに新しい BIOS UUID で VM をリストアします

新しい BIOS UUID の作成 (Create a newBIOS UUID)

元のインスタンス UUID の代わりに新しいインスタンス UUID でVM をリストアします

新しいインスタンス

UUID の作成 (Createa new instanceUUID)

40第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

たとえばこのオプションはVM がバックアップされた時にマウントされた ISO ファイルをリストアせずに VM をリストアします

このオプションが無効になっているとDVD ドライブCD-ROM ドライブシリアルポートパラレルポートなどのデバイスの補助情報が

利用できなくなった場合にリカバリが失敗する場合があります

デバイスの補助情報を

削除 (Removebacking informationfor devices)

NIC カードを VM から削除しますネットワークアクセスではリストア済みの VM にはネットワーク構成が必要であることに注意してください

このオプションは次の場合に有効にします

バックアップの作成後に宛先の仮想マシンのネットワーク接続が

変更されている場合

元の仮想マシンがまだ存在しVM の重複によって競合が発生する場合

元のネットワーク構成

を削除 (Removeoriginal networkconfiguration)

元のハードウェアバージョン (4 など) で VM をリストアしますターゲット ESXi サーバーがデフォルトで異なるハードウェアバージョン(78 など) を使用している場合でも元のバージョンが保持されますターゲット ESXi サーバーが仮想マシンのハードウェアバージョンをサポートしていない場合はリストアに失敗する可能性がありま

このオプションが無効の場合リストアされた仮想マシンは ESXi サーバーによって使われるデフォルトのハードウェアバージョンに変換さ

れます

ハードウェアの元の

バージョンを保持する

(Retain originalhardware version)

リストアされる仮想ディスクのフォーマット

元のプロビジョニングで VM の仮想ディスクをリストアします元のプロビジョニング

(Originalprovisioning)

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成します仮想ディスク

容量はディスクが作成されるときに割り当て済みですこのオプショ

ンは入力されたブロックをリストアしますがオンデマンドで空いてい

るブロックをゼロで初期化します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware は Lazy-Zeroedディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thickprovisioning Eager Zeroed)]に自動的に変換します

Lazy Zero をシックプロビジョニング (Thickprovisioning lazyzeroed)

41第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックをリストアしただちに空のブロックをゼロで初期化し

ます (Eager Zeroed)このオプションを使用すると仮想ディスクの作成により時間がかかることがありますただしリストアが SAN で起きた場合Eager Zeroed 機能により vCenter サーバーとのネットワーク通信が減少することによってリストアが高速化されることがあります

Eager Zeroed をシックプロビジョニング

(Thick provisioningeager zeroed)

シン形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックはリストアしますが空いているブロックを初期化した

りコミットしたりはしませんシンプロビジョニングは vmdk ファイルの動的拡張を介してディスク領域を節約しますvmdk ファイルは仮想マシンのデータが必要とする領域より大きくなりません仮想ディスク

のサイズは必要に応じて自動的に増加します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware はシンディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning EagerZeroed)]に自動的に変換します

シンプロビジョニング

トランスポートモード (Transport mode)

バックアップが実行されたときと同じトランスポートモードを使用しま

バックアップに使用す

るトランスポートモード

を使用する (Usetransport mode usedfor backup)

42第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

SANファイバーチャネル (SAN) または iSCSI を介した暗号化されていない転送の場合に指定します

メモ このモードは VMware 仮想ボリューム (VVol) を使用する仮想マシンではサポートされません

HotADD仮想マシンで VMware バックアップホストを実行できますHotAdd トランスポートモードについて詳しくは『NetBackup forVMware 管理者ガイド』を参照してください

メモ VVols を使用する仮想マシンの場合仮想マシンとバックアップホスト(hotadd)の仮想マシンは同じ VVol データストアに存在する必要があります

このトランスポートモードの手順とバックアップホストの VMware仮想マシンへのインストール手順に関してはVMware のマニュアルを参照してください

LANネットワークを介して仮想ディスクのデータを転送します

NBDNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化されていない転送の

場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャ

ネルを介した転送よりも低速です

NBDSSLNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化転送 (SSL) の場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャネル

を介した転送よりも低速です

選択したトランスポート

モードを次の順序で試

行してください(Trythe selectedtransport modes inthe following order)

9 [リカバリ前チェック (Pre-recovery check)]をクリックします

NetBackup でクレデンシャルが検証されパスと接続が適切かどうかが確認されますさらにデータストアやデータストアクラスタに利用可能な容量があるかどうかな

どその他の要件についても確認されますリカバリ前チェックについて詳しくは

『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

10 エラーが見つかった場合は解決します

エラーは無視できますただしその場合はリカバリが失敗する場合があります

11 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします

ジョブの進捗を監視するには[リストアアクティビティ (Restore activity)]タブをクリックします特定のジョブを選択するとその詳細が表示されます

リカバリの状態コードについて詳しくはNetBackup 管理者に問い合わせるか『NetBackup 状態コードリファレンスガイド』を参照してください

43第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについてVeritas はNetBackup 82 以降で VMware エージェントレスリストアを導入していますエージェントレスリストアを使用するとNetBackup クライアントがインストールされていない仮想マシンに個々のファイルとフォルダをリストアできますVxUpdate を使用してNetBackup で仮想マシンにリカバリツールを配備しファイルやフォルダをリストアして必要なクリーンアップを実行できますファイルをリカバリするターゲット仮想マシンに

NetBackup が接続する必要はありませんすべてのリカバリが VMware vSphereManagement API を使用して ESX Server 経由で処理されます

エージェントレスリストア処理の概要

1 NetBackup マスターサーバーで NetBackup Web UI または Agentless RecoveryAPI から入力を受け取りますこの入力にはリストアするファイルとフォルダに加えターゲット仮想マシンの VMware 認証クレデンシャルが含まれますこれらのクレデンシャルには管理者またはスーパーユーザーの権限が必要です

2 要求されたデータがマスターサーバーからリストアホストに送信されます

3 リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリストアホストにあるかどうかが確認されます必要なパッケージがない場合リストアホストは VxUpdateを使用してマスターサーバーからパッケージをダウンロードします

4 リストアホストはvSphere Management API を使用して仮想マシンにリカバリツールをプッシュします

5 ユーザーが選択したファイルとフォルダを含むデータストリームが一時仮想マシンに

関連付けられている vmdk でステージングされますVeritas がエージェントレスリストア用の一時仮想マシンを作成します

6 NetBackup によって一時仮想マシンに作成された vmdk がターゲット仮想マシンに接続されます

7 リカバリツールが起動されファイルとフォルダがリカバリされます

8 NetBackup で必要なクリーンアップが実行されます処理の一環で作成された一時的なファイルとオブジェクトがすべて削除されます削除されるオブジェクトには

リカバリツール一時仮想マシンステージング vmdk があります

9 これでジョブは完了です

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

前提条件 仮想マシンのエージェントレスリカバリを実行するすべてのプラットフォーム用の

VxUpdate パッケージを用意する必要があります

44第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアについて

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 29: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)ほとんどの環境ではスナップショットの再試行オプションのデフォルト値は適切です仮

想マシンのサイズと VMware サーバーの処理負荷に基づいてこれらの設定を調整すると役立つ場合があります

表 3-2 スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)

説明オプション

スナップショットを再試行する回数スナップショットの最大試行回

数 (Maximum number oftimes to retry a snapshot)

スナップショット操作が完了するまでの分単位の時間スナップショットが完了しない場合タ

イムアウトを強制するためにこのオプションで特定の期間を設定します後でスナップショット

を再試行するには[スナップショットを再試行するまでに待機する最長時間 (Maximumlength of time to wait before a snapshot is retried)]設定を使用します

スナップショットの完了までの最

長時間 (Maximum length oftime to complete a snapshot)

スナップショットが再試行されるまでの秒単位の待機時間スナップショットを再試行するま

でに待機する最長時間

(Maximum length of time towait before a snapshot isretried)

VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除VM またはインテリジェント VM グループのサブスクライブを保護計画から解除できます資産のサブスクライブが解除されるとバックアップは実行されなくなります

メモ 保護計画から資産のサブスクライブを解除するときにWeb UI で資産に従来のポリシーが表示される可能性がありますこの状況は保護計画に資産がサブスクライブ

されておりその資産に対してバックアップが実行される場合に発生することがあります

資産は有効なバックアップイメージを持ったまま保護計画からサブスクライブ解除され

ますWeb UI には従来のポリシーが表示されますが資産を保護する有効なポリシーがない場合もあります

29第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除

VM またはインテリジェント VM グループの保護を解除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

3 [保護の削除 (Remove protection)][はい (Yes)]の順にクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]で資産が[保護されていません (Not protected)]と表示されます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護に使用される保護計画を表示できます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態を表示するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

[保護 (Protection)]タブは資産がサブスクライブされている計画の詳細を表示します

メモ 資産のバックアップが完了しているにもかかわらず状態が未完了と表示される場合は「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」を参照してください

3 資産が保護されていない場合[保護の追加 (Add protection)]をクリックして保護計画を選択します

p25 の 「 VM またはインテリジェント VM グループの保護」 を参照してください

30第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM のリカバリとインスタントアクセス

この章では以下の項目について説明しています

インスタントアクセス VM の作成

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

VM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについて

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

インスタントアクセス VM の作成NetBackup バックアップイメージからインスタントアクセス VM を作成できます仮想マシンは瞬時に利用可能になるためほぼゼロのリカバリ時間目標を達成できます

NetBackup は仮想マシンのスナップショットをバックアップストレージデバイスに直接マウントするためESXi ホストまたはクラスタはスナップショットを通常の仮想マシンとして扱えます

マウントされた VM のスナップショットはさまざまな目的に使用できます次に例を示します

VM からのファイルのリカバリまたは vmdk ファイルのコピー

パッチのテストなどVM でのテストの実行

4

トラブルシューティングまたはディザスタリカバリ

アプリケーションの検証

メモ このインスタントアクセス機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされますこの機能ではNetBackup バックアップイメージがメディアサーバー重複排除プール (MSDP) ストレージデバイスに格納されることが必要ですインスタントアクセスVM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

インスタントアクセス VM を作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージは各イメージのバックアップタイムスタンプ付きで各行に表示

されます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Createinstant access virtual machine)]の順にクリックします

5 リカバリの設定を確認し必要に応じて変更します

[リカバリオプション (Recovery options)]に注意してください

同じ表示名を持つ VM が宛先にある場合リカバリが始まる前にその VM を削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますプロビジョニング後に

電源をオン (Power onafter provisioning)

VM の作成後に VM の移行を開始しVM の移行の進捗を表示します

メモ NetBackup 812 ストレージサーバーの場合vMotion オプションは有効になっていても使用されません

vMotion の有効化(Enable vMotion)

32第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス VM の作成

6 [作成 (Create)]をクリックします

NetBackup ではVM バックアップイメージのスナップショットを作成しインスタントアクセスマウントポイントを作成しますイメージのスナップショットは[インスタントア

クセス仮想マシン (Instant access virtual machines)]タブに表示されますVM をESXi サーバーの他の VM と同じように使用できるようになりました

7 リストアされた VM について詳しくは[インスタントアクセス仮想マシン (Instantaccess virtual machines)]タブの下にある VM をクリックし[詳細の表示 (Viewdetails)]をクリックします

8 VM での作業が終了したらマウントされている VM のスナップショットを削除するために[削除 (Delete)]をクリックできますVM が ESXi サーバーから削除されます

メモ vMotion を有効にしている場合その処理が正常に完了した後はVM を削除するとマウントされた共有のみが削除されますこの VM は別のデータストアに移行されるためESXi サーバーで VM を引き続き利用できます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをリストアできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダを復元する (Restore files andfolders)]の順にクリックします

NetBackup はバックグラウンドでインスタントアクセスマウントポイントを作成します

33第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

5 ファイルを選択し[リストへの追加 (リストアリストに追加)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

リストアリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサイズ

が表示されます

メモ リストアリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーはシングルファイルリストアのみをサポートしているためリストア処理が失敗します

6 リストアオプションを選択します

すべてを元のディレクトリにリストア (Restore everything to the original directory)

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

すべてを異なるディレクトリにリストア (Restore everything to a different directory)

[リストア用ディレクトリ (Directory for restore)]にリストア先のパスを入力します

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合は[親フォルダのパス(Parent Folder Path)]ではなく[単一ファイルの絶対パス (Single File

Full Path)]に入力します

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]チェックボックスにチェックマークを付けるとすべてのファイルが 1 つのディレクトリにリストアされます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

34第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

7 既存のすべてのファイルを上書きするには[既存のファイルの上書き (Overwriteexisting files)]チェックボックスにチェックマークを付けます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

選択内容の概略が表示されます

8 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックしてファイルをリストアします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをダウンロードできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダのダウンロード (Download filesand folders)]の順にクリックします

35第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

5 ファイルを選択し[ダウンロードリストに追加 (Add to download list)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

ダウンロードリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサ

イズが表示されます

メモ ダウンロードリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーは単一ファイルのダウンロードのみをサポートしているためダウンロード処理が失敗します

6 ダウンロードパッケージの作成が完了したら[ダウンロード (Download)]をクリックします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項インスタントアクセス仮想マシン機能について次の点に注意します

この機能はWeb UI を使用して保護計画から作成されたバックアップコピーまたはNetBackup 管理コンソールで作成された従来のポリシーでサポートされます

この機能はNetBackup の VMware ポリシー形式のみをサポートしますWeb UIの保護計画で使用されるポリシー形式についてはバックアップ管理者にお問い合

わせください

この機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされます

この機能ではメディアサーバー重複排除プール (MSDP) メディアサーバー上の同時マウントポイントが 50 個に制限されます

デフォルトではvSphere はESXi サーバーあたりに最大で 8 つの NFS マウントを許可しますNetBackup では作成するインスタントアクセス VM それぞれにNFS

36第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

マウントが必要であることに注意してくださいNFS マウントを解除するには使用し終わったインスタントアクセス VM を削除しますESXi ホストの NFS の制限に達した場合に別のインスタントアクセス VM を作成しようとするとその試みは失敗しますESXi サーバーあたりの NFS マウントの最大数を増やすには次の VMware の記事を参照してくださいhttpskbvmwarecomsarticle2239

この機能では独立したディスクを備えた VM のバックアップをサポートしていませんVMware では永続的なディスクでも非永続的なディスクでもVM 内の独立したディスクのスナップショットをサポートしていませんその結果独立したディスクはバック

アップされません

独立したディスクと NetBackup について詳しくは次の記事を参照してくださいhttpswwwveritascomdocs000081966

この機能はバックアップから除外されたディスクを持つ VM をサポートしていませんNetBackup ポリシーの[ディスクを除外 (Exclude Disks)]タブで[除外したディスクはありません (No disks excluded)]オプションを選択する必要があります

raw デバイスマッピングモード (RDM) または永続モードのディスクがある VM はこの機能ではサポートされません

Windows のシングルファイルリストアでReFS ファイルシステムはサポートされません

インスタントアクセス仮想マシンを使用した VM 作成に使用される ESXi サーバーのバージョンはVM のバックアップイメージを含む ESXi サーバーのバージョンと同じかそれより新しい必要があります

[ダウンロード (Download)]オプションを使用した単一ファイルのダウンロードの場合NetBackup Web UI ではマスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用するのと同じ名前または IP アドレスを持つメディアサーバーにアクセスできる必要がありますp50 の 「インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー」 を参照してください

メディアサーバーのアプライアンスがサードパーティの証明書を使用する場合この

機能を使用する前にNetBackup マスターサーバーで特定の構成を作成する必要があります

詳しくは次の場所から入手可能な『NetBackup Appliance セキュリティガイド』でサードパーティの証明書に関するセクションとサードパーティの SSL 証明書の実装に関するセクションを参照してください

httpswwwveritascomdocsDOC5332

この機能では異なるボリュームパーティションディスクにある複数のファイルやフォ

ルダのリストアはサポートされません

複数のファイルまたはフォルダを Windows VM にリストアする場合はWindows 管理者アカウントのクレデンシャルを使用します

37第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

一部の ACL エントリはリストアされたファイルに含まれませんこれらのユーザーまたはグループの ACL エントリはリストアできないためですたとえばTrustedInstallersすべてのアプリケーションパッケージが該当します

インスタントアクセス機能はWindows 10 のコンパクトオペレーティングシステムをサポートしていませんオペレーティングシステムが圧縮されているかどうかを確認する

にはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosquery を実行します圧縮を無効にするにはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosnever を実行しますこれによってVM のバックアップにインスタントアクセス機能を使用できます

ファイルとフォルダをリストアするにはターゲット VM がスリープまたは休止モードではなく通常の状態である必要があります

5-minutes-alive-session のしきい値はアプライアンスの Web サーバー NGINXで定義されますダウンロード用に選択されたファイルとフォルダはこのしきい値内

で圧縮されダウンロードされる必要があります

インスタントアクセス仮想マシンを作成するには仮想マシンが作成される VMwareデータセンターへの読み取りおよび書き込みアクセスが必要です

複数のコピーが存在するバックアップイメージがありそれらのコピーはすべてインス

タントアクセス機能を備えていますレプリケーション中にインスタントアクセス機能を

保持するにはレプリケーションに最初のコピーのみを選択する必要がありますたと

えばイメージ 1 というバックアップイメージがありコピー Aコピー Bコピー Cコピー D の 4 つのコピーが存在するとしますレプリケーションでインスタントアクセス機能を保持するにはコピー A のみを使用する必要があります

VM のリカバリバックアップされたときに VM が存在していた元の場所または別の場所に VM をリカバリできますバックアップイメージのデフォルトのコピーからのリカバリに加え別のコピーが

ある場合はそのコピーからもリカバリできますデフォルトのコピーはプライマリコピーとも

呼ばれます

VM をリカバリするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックします左側のカレンダービューでバックアップが発生した日付を選択します

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

38第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

4 リカバリするイメージについて次のいずれかのイメージリカバリオプションを選択し

ます

リカバリ (Recover)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが 1 つだけある場合に表示されます

デフォルトのコピーからリカバリ (Recover from default copy)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが複数ある場合に表示されます

nn 個のコピー (nn copies)バックアップイメージのデフォルトのコピーまたは別のコピーからリカバリします

NetBackup では同じバックアップイメージのコピーを最大 10 個まで保持できますこのオプションを選択すると利用可能なすべてのコピーが表示されます

それぞれのコピーについて[ストレージ名 (Storage name)][ストレージサーバー (Storage Server)][ストレージサーバー形式 (Storage server type)]が表示されますリカバリするコピーに対応する[リカバリ (Recover)]をクリックします

5 バックアップイメージをリカバリする場所を選択します

[元の場所 (Original location)] バックアップイメージを元の場所にリカバリします

[代替の場所 (Alternate location)] バックアップイメージを代替の場所にリカバリします

[インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Create instant access virtualmachine)] バックアップイメージを新しいインスタントアクセス仮想マシンにリカバリしますこのオプションはバックアップイメージにインスタントアクセス機能が

ある場合にのみ利用可能ですp31 の 「インスタントアクセス VM の作成」 を参照してください

[ファイルとフォルダのダウンロード (Download files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードしますこのオプションは

バックアップイメージにインスタントアクセス機能がある場合にのみ利用可能で

すp35 の 「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード」を参照してください

[ファイルとフォルダをリストアする (Restore files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアしますバックアップイメージにインス

タントアクセス機能がある場合にのみこのオプションを利用可能です「p33 の「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア」 を参照してください 」を参照してください

6 [リストア先 (Restore to)]の値を確認します

39第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

デフォルト値は VM のバックアップイメージから取得されます代替の場所にリストアする場合[新しい表示名 (New display name)]に _copy が追加されます

バックアップイメージを元の場所にリカバリする場合デフォルト値を変更できま

せん

代替の場所にリカバリする場合必要に応じてリストア先の値を変更します続

いて[次へ (Next)]をクリックしますESXi サーバーまたはクラスタを変更できない場合に詳細を確認できます

p53 の 「リカバリ先を変更したときに発生したエラー」 を参照してください

7 [リカバリオプション (Recover option)]の値を確認または変更します

リカバリオプションについて詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

宛先に同じ名前の VM が存在する場合に既存の VM を削除しますそのような VM はリカバリの開始前に削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

メモ このオプションを使用するには[資産の上書き (OverwriteAsset)]権限が必要ですこの権限が必要な場合はセキュリティ管理者にお問い合わせください

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますリカバリ後に電源をオ

ンにする (Power onafter recovery)

リカバリの実行に使用するホストを示しますデフォルトではリカバ

リホストはバックアップを実行するホストです

リカバリホスト

(Recovery host)

8 [詳細設定 (Advanced Settings)]の値を確認または変更します

詳細設定について詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

詳細設定

元の BIOS UUID の代わりに新しい BIOS UUID で VM をリストアします

新しい BIOS UUID の作成 (Create a newBIOS UUID)

元のインスタンス UUID の代わりに新しいインスタンス UUID でVM をリストアします

新しいインスタンス

UUID の作成 (Createa new instanceUUID)

40第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

たとえばこのオプションはVM がバックアップされた時にマウントされた ISO ファイルをリストアせずに VM をリストアします

このオプションが無効になっているとDVD ドライブCD-ROM ドライブシリアルポートパラレルポートなどのデバイスの補助情報が

利用できなくなった場合にリカバリが失敗する場合があります

デバイスの補助情報を

削除 (Removebacking informationfor devices)

NIC カードを VM から削除しますネットワークアクセスではリストア済みの VM にはネットワーク構成が必要であることに注意してください

このオプションは次の場合に有効にします

バックアップの作成後に宛先の仮想マシンのネットワーク接続が

変更されている場合

元の仮想マシンがまだ存在しVM の重複によって競合が発生する場合

元のネットワーク構成

を削除 (Removeoriginal networkconfiguration)

元のハードウェアバージョン (4 など) で VM をリストアしますターゲット ESXi サーバーがデフォルトで異なるハードウェアバージョン(78 など) を使用している場合でも元のバージョンが保持されますターゲット ESXi サーバーが仮想マシンのハードウェアバージョンをサポートしていない場合はリストアに失敗する可能性がありま

このオプションが無効の場合リストアされた仮想マシンは ESXi サーバーによって使われるデフォルトのハードウェアバージョンに変換さ

れます

ハードウェアの元の

バージョンを保持する

(Retain originalhardware version)

リストアされる仮想ディスクのフォーマット

元のプロビジョニングで VM の仮想ディスクをリストアします元のプロビジョニング

(Originalprovisioning)

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成します仮想ディスク

容量はディスクが作成されるときに割り当て済みですこのオプショ

ンは入力されたブロックをリストアしますがオンデマンドで空いてい

るブロックをゼロで初期化します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware は Lazy-Zeroedディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thickprovisioning Eager Zeroed)]に自動的に変換します

Lazy Zero をシックプロビジョニング (Thickprovisioning lazyzeroed)

41第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックをリストアしただちに空のブロックをゼロで初期化し

ます (Eager Zeroed)このオプションを使用すると仮想ディスクの作成により時間がかかることがありますただしリストアが SAN で起きた場合Eager Zeroed 機能により vCenter サーバーとのネットワーク通信が減少することによってリストアが高速化されることがあります

Eager Zeroed をシックプロビジョニング

(Thick provisioningeager zeroed)

シン形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックはリストアしますが空いているブロックを初期化した

りコミットしたりはしませんシンプロビジョニングは vmdk ファイルの動的拡張を介してディスク領域を節約しますvmdk ファイルは仮想マシンのデータが必要とする領域より大きくなりません仮想ディスク

のサイズは必要に応じて自動的に増加します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware はシンディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning EagerZeroed)]に自動的に変換します

シンプロビジョニング

トランスポートモード (Transport mode)

バックアップが実行されたときと同じトランスポートモードを使用しま

バックアップに使用す

るトランスポートモード

を使用する (Usetransport mode usedfor backup)

42第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

SANファイバーチャネル (SAN) または iSCSI を介した暗号化されていない転送の場合に指定します

メモ このモードは VMware 仮想ボリューム (VVol) を使用する仮想マシンではサポートされません

HotADD仮想マシンで VMware バックアップホストを実行できますHotAdd トランスポートモードについて詳しくは『NetBackup forVMware 管理者ガイド』を参照してください

メモ VVols を使用する仮想マシンの場合仮想マシンとバックアップホスト(hotadd)の仮想マシンは同じ VVol データストアに存在する必要があります

このトランスポートモードの手順とバックアップホストの VMware仮想マシンへのインストール手順に関してはVMware のマニュアルを参照してください

LANネットワークを介して仮想ディスクのデータを転送します

NBDNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化されていない転送の

場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャ

ネルを介した転送よりも低速です

NBDSSLNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化転送 (SSL) の場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャネル

を介した転送よりも低速です

選択したトランスポート

モードを次の順序で試

行してください(Trythe selectedtransport modes inthe following order)

9 [リカバリ前チェック (Pre-recovery check)]をクリックします

NetBackup でクレデンシャルが検証されパスと接続が適切かどうかが確認されますさらにデータストアやデータストアクラスタに利用可能な容量があるかどうかな

どその他の要件についても確認されますリカバリ前チェックについて詳しくは

『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

10 エラーが見つかった場合は解決します

エラーは無視できますただしその場合はリカバリが失敗する場合があります

11 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします

ジョブの進捗を監視するには[リストアアクティビティ (Restore activity)]タブをクリックします特定のジョブを選択するとその詳細が表示されます

リカバリの状態コードについて詳しくはNetBackup 管理者に問い合わせるか『NetBackup 状態コードリファレンスガイド』を参照してください

43第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについてVeritas はNetBackup 82 以降で VMware エージェントレスリストアを導入していますエージェントレスリストアを使用するとNetBackup クライアントがインストールされていない仮想マシンに個々のファイルとフォルダをリストアできますVxUpdate を使用してNetBackup で仮想マシンにリカバリツールを配備しファイルやフォルダをリストアして必要なクリーンアップを実行できますファイルをリカバリするターゲット仮想マシンに

NetBackup が接続する必要はありませんすべてのリカバリが VMware vSphereManagement API を使用して ESX Server 経由で処理されます

エージェントレスリストア処理の概要

1 NetBackup マスターサーバーで NetBackup Web UI または Agentless RecoveryAPI から入力を受け取りますこの入力にはリストアするファイルとフォルダに加えターゲット仮想マシンの VMware 認証クレデンシャルが含まれますこれらのクレデンシャルには管理者またはスーパーユーザーの権限が必要です

2 要求されたデータがマスターサーバーからリストアホストに送信されます

3 リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリストアホストにあるかどうかが確認されます必要なパッケージがない場合リストアホストは VxUpdateを使用してマスターサーバーからパッケージをダウンロードします

4 リストアホストはvSphere Management API を使用して仮想マシンにリカバリツールをプッシュします

5 ユーザーが選択したファイルとフォルダを含むデータストリームが一時仮想マシンに

関連付けられている vmdk でステージングされますVeritas がエージェントレスリストア用の一時仮想マシンを作成します

6 NetBackup によって一時仮想マシンに作成された vmdk がターゲット仮想マシンに接続されます

7 リカバリツールが起動されファイルとフォルダがリカバリされます

8 NetBackup で必要なクリーンアップが実行されます処理の一環で作成された一時的なファイルとオブジェクトがすべて削除されます削除されるオブジェクトには

リカバリツール一時仮想マシンステージング vmdk があります

9 これでジョブは完了です

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

前提条件 仮想マシンのエージェントレスリカバリを実行するすべてのプラットフォーム用の

VxUpdate パッケージを用意する必要があります

44第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアについて

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 30: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

VM またはインテリジェント VM グループの保護を解除するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

3 [保護の削除 (Remove protection)][はい (Yes)]の順にクリックします

[仮想マシン (Virtual machines)]または[インテリジェント VM グループ (IntelligentVM groups)]で資産が[保護されていません (Not protected)]と表示されます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM またはインテリジェント VM グループの保護に使用される保護計画を表示できます

VM またはインテリジェント VM グループの保護状態を表示するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 [仮想マシン (Virtual machines)]タブまたは[インテリジェント VM グループ(Intelligent VM groups)]タブでVM またはインテリジェント VM グループをクリックします

[保護 (Protection)]タブは資産がサブスクライブされている計画の詳細を表示します

メモ 資産のバックアップが完了しているにもかかわらず状態が未完了と表示される場合は「新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー」を参照してください

3 資産が保護されていない場合[保護の追加 (Add protection)]をクリックして保護計画を選択します

p25 の 「 VM またはインテリジェント VM グループの保護」 を参照してください

30第 3 章 VM の保護VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示

VM のリカバリとインスタントアクセス

この章では以下の項目について説明しています

インスタントアクセス VM の作成

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

VM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについて

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

インスタントアクセス VM の作成NetBackup バックアップイメージからインスタントアクセス VM を作成できます仮想マシンは瞬時に利用可能になるためほぼゼロのリカバリ時間目標を達成できます

NetBackup は仮想マシンのスナップショットをバックアップストレージデバイスに直接マウントするためESXi ホストまたはクラスタはスナップショットを通常の仮想マシンとして扱えます

マウントされた VM のスナップショットはさまざまな目的に使用できます次に例を示します

VM からのファイルのリカバリまたは vmdk ファイルのコピー

パッチのテストなどVM でのテストの実行

4

トラブルシューティングまたはディザスタリカバリ

アプリケーションの検証

メモ このインスタントアクセス機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされますこの機能ではNetBackup バックアップイメージがメディアサーバー重複排除プール (MSDP) ストレージデバイスに格納されることが必要ですインスタントアクセスVM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

インスタントアクセス VM を作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージは各イメージのバックアップタイムスタンプ付きで各行に表示

されます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Createinstant access virtual machine)]の順にクリックします

5 リカバリの設定を確認し必要に応じて変更します

[リカバリオプション (Recovery options)]に注意してください

同じ表示名を持つ VM が宛先にある場合リカバリが始まる前にその VM を削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますプロビジョニング後に

電源をオン (Power onafter provisioning)

VM の作成後に VM の移行を開始しVM の移行の進捗を表示します

メモ NetBackup 812 ストレージサーバーの場合vMotion オプションは有効になっていても使用されません

vMotion の有効化(Enable vMotion)

32第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス VM の作成

6 [作成 (Create)]をクリックします

NetBackup ではVM バックアップイメージのスナップショットを作成しインスタントアクセスマウントポイントを作成しますイメージのスナップショットは[インスタントア

クセス仮想マシン (Instant access virtual machines)]タブに表示されますVM をESXi サーバーの他の VM と同じように使用できるようになりました

7 リストアされた VM について詳しくは[インスタントアクセス仮想マシン (Instantaccess virtual machines)]タブの下にある VM をクリックし[詳細の表示 (Viewdetails)]をクリックします

8 VM での作業が終了したらマウントされている VM のスナップショットを削除するために[削除 (Delete)]をクリックできますVM が ESXi サーバーから削除されます

メモ vMotion を有効にしている場合その処理が正常に完了した後はVM を削除するとマウントされた共有のみが削除されますこの VM は別のデータストアに移行されるためESXi サーバーで VM を引き続き利用できます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをリストアできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダを復元する (Restore files andfolders)]の順にクリックします

NetBackup はバックグラウンドでインスタントアクセスマウントポイントを作成します

33第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

5 ファイルを選択し[リストへの追加 (リストアリストに追加)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

リストアリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサイズ

が表示されます

メモ リストアリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーはシングルファイルリストアのみをサポートしているためリストア処理が失敗します

6 リストアオプションを選択します

すべてを元のディレクトリにリストア (Restore everything to the original directory)

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

すべてを異なるディレクトリにリストア (Restore everything to a different directory)

[リストア用ディレクトリ (Directory for restore)]にリストア先のパスを入力します

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合は[親フォルダのパス(Parent Folder Path)]ではなく[単一ファイルの絶対パス (Single File

Full Path)]に入力します

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]チェックボックスにチェックマークを付けるとすべてのファイルが 1 つのディレクトリにリストアされます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

34第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

7 既存のすべてのファイルを上書きするには[既存のファイルの上書き (Overwriteexisting files)]チェックボックスにチェックマークを付けます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

選択内容の概略が表示されます

8 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックしてファイルをリストアします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをダウンロードできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダのダウンロード (Download filesand folders)]の順にクリックします

35第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

5 ファイルを選択し[ダウンロードリストに追加 (Add to download list)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

ダウンロードリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサ

イズが表示されます

メモ ダウンロードリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーは単一ファイルのダウンロードのみをサポートしているためダウンロード処理が失敗します

6 ダウンロードパッケージの作成が完了したら[ダウンロード (Download)]をクリックします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項インスタントアクセス仮想マシン機能について次の点に注意します

この機能はWeb UI を使用して保護計画から作成されたバックアップコピーまたはNetBackup 管理コンソールで作成された従来のポリシーでサポートされます

この機能はNetBackup の VMware ポリシー形式のみをサポートしますWeb UIの保護計画で使用されるポリシー形式についてはバックアップ管理者にお問い合

わせください

この機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされます

この機能ではメディアサーバー重複排除プール (MSDP) メディアサーバー上の同時マウントポイントが 50 個に制限されます

デフォルトではvSphere はESXi サーバーあたりに最大で 8 つの NFS マウントを許可しますNetBackup では作成するインスタントアクセス VM それぞれにNFS

36第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

マウントが必要であることに注意してくださいNFS マウントを解除するには使用し終わったインスタントアクセス VM を削除しますESXi ホストの NFS の制限に達した場合に別のインスタントアクセス VM を作成しようとするとその試みは失敗しますESXi サーバーあたりの NFS マウントの最大数を増やすには次の VMware の記事を参照してくださいhttpskbvmwarecomsarticle2239

この機能では独立したディスクを備えた VM のバックアップをサポートしていませんVMware では永続的なディスクでも非永続的なディスクでもVM 内の独立したディスクのスナップショットをサポートしていませんその結果独立したディスクはバック

アップされません

独立したディスクと NetBackup について詳しくは次の記事を参照してくださいhttpswwwveritascomdocs000081966

この機能はバックアップから除外されたディスクを持つ VM をサポートしていませんNetBackup ポリシーの[ディスクを除外 (Exclude Disks)]タブで[除外したディスクはありません (No disks excluded)]オプションを選択する必要があります

raw デバイスマッピングモード (RDM) または永続モードのディスクがある VM はこの機能ではサポートされません

Windows のシングルファイルリストアでReFS ファイルシステムはサポートされません

インスタントアクセス仮想マシンを使用した VM 作成に使用される ESXi サーバーのバージョンはVM のバックアップイメージを含む ESXi サーバーのバージョンと同じかそれより新しい必要があります

[ダウンロード (Download)]オプションを使用した単一ファイルのダウンロードの場合NetBackup Web UI ではマスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用するのと同じ名前または IP アドレスを持つメディアサーバーにアクセスできる必要がありますp50 の 「インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー」 を参照してください

メディアサーバーのアプライアンスがサードパーティの証明書を使用する場合この

機能を使用する前にNetBackup マスターサーバーで特定の構成を作成する必要があります

詳しくは次の場所から入手可能な『NetBackup Appliance セキュリティガイド』でサードパーティの証明書に関するセクションとサードパーティの SSL 証明書の実装に関するセクションを参照してください

httpswwwveritascomdocsDOC5332

この機能では異なるボリュームパーティションディスクにある複数のファイルやフォ

ルダのリストアはサポートされません

複数のファイルまたはフォルダを Windows VM にリストアする場合はWindows 管理者アカウントのクレデンシャルを使用します

37第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

一部の ACL エントリはリストアされたファイルに含まれませんこれらのユーザーまたはグループの ACL エントリはリストアできないためですたとえばTrustedInstallersすべてのアプリケーションパッケージが該当します

インスタントアクセス機能はWindows 10 のコンパクトオペレーティングシステムをサポートしていませんオペレーティングシステムが圧縮されているかどうかを確認する

にはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosquery を実行します圧縮を無効にするにはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosnever を実行しますこれによってVM のバックアップにインスタントアクセス機能を使用できます

ファイルとフォルダをリストアするにはターゲット VM がスリープまたは休止モードではなく通常の状態である必要があります

5-minutes-alive-session のしきい値はアプライアンスの Web サーバー NGINXで定義されますダウンロード用に選択されたファイルとフォルダはこのしきい値内

で圧縮されダウンロードされる必要があります

インスタントアクセス仮想マシンを作成するには仮想マシンが作成される VMwareデータセンターへの読み取りおよび書き込みアクセスが必要です

複数のコピーが存在するバックアップイメージがありそれらのコピーはすべてインス

タントアクセス機能を備えていますレプリケーション中にインスタントアクセス機能を

保持するにはレプリケーションに最初のコピーのみを選択する必要がありますたと

えばイメージ 1 というバックアップイメージがありコピー Aコピー Bコピー Cコピー D の 4 つのコピーが存在するとしますレプリケーションでインスタントアクセス機能を保持するにはコピー A のみを使用する必要があります

VM のリカバリバックアップされたときに VM が存在していた元の場所または別の場所に VM をリカバリできますバックアップイメージのデフォルトのコピーからのリカバリに加え別のコピーが

ある場合はそのコピーからもリカバリできますデフォルトのコピーはプライマリコピーとも

呼ばれます

VM をリカバリするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックします左側のカレンダービューでバックアップが発生した日付を選択します

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

38第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

4 リカバリするイメージについて次のいずれかのイメージリカバリオプションを選択し

ます

リカバリ (Recover)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが 1 つだけある場合に表示されます

デフォルトのコピーからリカバリ (Recover from default copy)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが複数ある場合に表示されます

nn 個のコピー (nn copies)バックアップイメージのデフォルトのコピーまたは別のコピーからリカバリします

NetBackup では同じバックアップイメージのコピーを最大 10 個まで保持できますこのオプションを選択すると利用可能なすべてのコピーが表示されます

それぞれのコピーについて[ストレージ名 (Storage name)][ストレージサーバー (Storage Server)][ストレージサーバー形式 (Storage server type)]が表示されますリカバリするコピーに対応する[リカバリ (Recover)]をクリックします

5 バックアップイメージをリカバリする場所を選択します

[元の場所 (Original location)] バックアップイメージを元の場所にリカバリします

[代替の場所 (Alternate location)] バックアップイメージを代替の場所にリカバリします

[インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Create instant access virtualmachine)] バックアップイメージを新しいインスタントアクセス仮想マシンにリカバリしますこのオプションはバックアップイメージにインスタントアクセス機能が

ある場合にのみ利用可能ですp31 の 「インスタントアクセス VM の作成」 を参照してください

[ファイルとフォルダのダウンロード (Download files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードしますこのオプションは

バックアップイメージにインスタントアクセス機能がある場合にのみ利用可能で

すp35 の 「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード」を参照してください

[ファイルとフォルダをリストアする (Restore files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアしますバックアップイメージにインス

タントアクセス機能がある場合にのみこのオプションを利用可能です「p33 の「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア」 を参照してください 」を参照してください

6 [リストア先 (Restore to)]の値を確認します

39第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

デフォルト値は VM のバックアップイメージから取得されます代替の場所にリストアする場合[新しい表示名 (New display name)]に _copy が追加されます

バックアップイメージを元の場所にリカバリする場合デフォルト値を変更できま

せん

代替の場所にリカバリする場合必要に応じてリストア先の値を変更します続

いて[次へ (Next)]をクリックしますESXi サーバーまたはクラスタを変更できない場合に詳細を確認できます

p53 の 「リカバリ先を変更したときに発生したエラー」 を参照してください

7 [リカバリオプション (Recover option)]の値を確認または変更します

リカバリオプションについて詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

宛先に同じ名前の VM が存在する場合に既存の VM を削除しますそのような VM はリカバリの開始前に削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

メモ このオプションを使用するには[資産の上書き (OverwriteAsset)]権限が必要ですこの権限が必要な場合はセキュリティ管理者にお問い合わせください

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますリカバリ後に電源をオ

ンにする (Power onafter recovery)

リカバリの実行に使用するホストを示しますデフォルトではリカバ

リホストはバックアップを実行するホストです

リカバリホスト

(Recovery host)

8 [詳細設定 (Advanced Settings)]の値を確認または変更します

詳細設定について詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

詳細設定

元の BIOS UUID の代わりに新しい BIOS UUID で VM をリストアします

新しい BIOS UUID の作成 (Create a newBIOS UUID)

元のインスタンス UUID の代わりに新しいインスタンス UUID でVM をリストアします

新しいインスタンス

UUID の作成 (Createa new instanceUUID)

40第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

たとえばこのオプションはVM がバックアップされた時にマウントされた ISO ファイルをリストアせずに VM をリストアします

このオプションが無効になっているとDVD ドライブCD-ROM ドライブシリアルポートパラレルポートなどのデバイスの補助情報が

利用できなくなった場合にリカバリが失敗する場合があります

デバイスの補助情報を

削除 (Removebacking informationfor devices)

NIC カードを VM から削除しますネットワークアクセスではリストア済みの VM にはネットワーク構成が必要であることに注意してください

このオプションは次の場合に有効にします

バックアップの作成後に宛先の仮想マシンのネットワーク接続が

変更されている場合

元の仮想マシンがまだ存在しVM の重複によって競合が発生する場合

元のネットワーク構成

を削除 (Removeoriginal networkconfiguration)

元のハードウェアバージョン (4 など) で VM をリストアしますターゲット ESXi サーバーがデフォルトで異なるハードウェアバージョン(78 など) を使用している場合でも元のバージョンが保持されますターゲット ESXi サーバーが仮想マシンのハードウェアバージョンをサポートしていない場合はリストアに失敗する可能性がありま

このオプションが無効の場合リストアされた仮想マシンは ESXi サーバーによって使われるデフォルトのハードウェアバージョンに変換さ

れます

ハードウェアの元の

バージョンを保持する

(Retain originalhardware version)

リストアされる仮想ディスクのフォーマット

元のプロビジョニングで VM の仮想ディスクをリストアします元のプロビジョニング

(Originalprovisioning)

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成します仮想ディスク

容量はディスクが作成されるときに割り当て済みですこのオプショ

ンは入力されたブロックをリストアしますがオンデマンドで空いてい

るブロックをゼロで初期化します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware は Lazy-Zeroedディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thickprovisioning Eager Zeroed)]に自動的に変換します

Lazy Zero をシックプロビジョニング (Thickprovisioning lazyzeroed)

41第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックをリストアしただちに空のブロックをゼロで初期化し

ます (Eager Zeroed)このオプションを使用すると仮想ディスクの作成により時間がかかることがありますただしリストアが SAN で起きた場合Eager Zeroed 機能により vCenter サーバーとのネットワーク通信が減少することによってリストアが高速化されることがあります

Eager Zeroed をシックプロビジョニング

(Thick provisioningeager zeroed)

シン形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックはリストアしますが空いているブロックを初期化した

りコミットしたりはしませんシンプロビジョニングは vmdk ファイルの動的拡張を介してディスク領域を節約しますvmdk ファイルは仮想マシンのデータが必要とする領域より大きくなりません仮想ディスク

のサイズは必要に応じて自動的に増加します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware はシンディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning EagerZeroed)]に自動的に変換します

シンプロビジョニング

トランスポートモード (Transport mode)

バックアップが実行されたときと同じトランスポートモードを使用しま

バックアップに使用す

るトランスポートモード

を使用する (Usetransport mode usedfor backup)

42第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

SANファイバーチャネル (SAN) または iSCSI を介した暗号化されていない転送の場合に指定します

メモ このモードは VMware 仮想ボリューム (VVol) を使用する仮想マシンではサポートされません

HotADD仮想マシンで VMware バックアップホストを実行できますHotAdd トランスポートモードについて詳しくは『NetBackup forVMware 管理者ガイド』を参照してください

メモ VVols を使用する仮想マシンの場合仮想マシンとバックアップホスト(hotadd)の仮想マシンは同じ VVol データストアに存在する必要があります

このトランスポートモードの手順とバックアップホストの VMware仮想マシンへのインストール手順に関してはVMware のマニュアルを参照してください

LANネットワークを介して仮想ディスクのデータを転送します

NBDNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化されていない転送の

場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャ

ネルを介した転送よりも低速です

NBDSSLNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化転送 (SSL) の場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャネル

を介した転送よりも低速です

選択したトランスポート

モードを次の順序で試

行してください(Trythe selectedtransport modes inthe following order)

9 [リカバリ前チェック (Pre-recovery check)]をクリックします

NetBackup でクレデンシャルが検証されパスと接続が適切かどうかが確認されますさらにデータストアやデータストアクラスタに利用可能な容量があるかどうかな

どその他の要件についても確認されますリカバリ前チェックについて詳しくは

『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

10 エラーが見つかった場合は解決します

エラーは無視できますただしその場合はリカバリが失敗する場合があります

11 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします

ジョブの進捗を監視するには[リストアアクティビティ (Restore activity)]タブをクリックします特定のジョブを選択するとその詳細が表示されます

リカバリの状態コードについて詳しくはNetBackup 管理者に問い合わせるか『NetBackup 状態コードリファレンスガイド』を参照してください

43第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについてVeritas はNetBackup 82 以降で VMware エージェントレスリストアを導入していますエージェントレスリストアを使用するとNetBackup クライアントがインストールされていない仮想マシンに個々のファイルとフォルダをリストアできますVxUpdate を使用してNetBackup で仮想マシンにリカバリツールを配備しファイルやフォルダをリストアして必要なクリーンアップを実行できますファイルをリカバリするターゲット仮想マシンに

NetBackup が接続する必要はありませんすべてのリカバリが VMware vSphereManagement API を使用して ESX Server 経由で処理されます

エージェントレスリストア処理の概要

1 NetBackup マスターサーバーで NetBackup Web UI または Agentless RecoveryAPI から入力を受け取りますこの入力にはリストアするファイルとフォルダに加えターゲット仮想マシンの VMware 認証クレデンシャルが含まれますこれらのクレデンシャルには管理者またはスーパーユーザーの権限が必要です

2 要求されたデータがマスターサーバーからリストアホストに送信されます

3 リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリストアホストにあるかどうかが確認されます必要なパッケージがない場合リストアホストは VxUpdateを使用してマスターサーバーからパッケージをダウンロードします

4 リストアホストはvSphere Management API を使用して仮想マシンにリカバリツールをプッシュします

5 ユーザーが選択したファイルとフォルダを含むデータストリームが一時仮想マシンに

関連付けられている vmdk でステージングされますVeritas がエージェントレスリストア用の一時仮想マシンを作成します

6 NetBackup によって一時仮想マシンに作成された vmdk がターゲット仮想マシンに接続されます

7 リカバリツールが起動されファイルとフォルダがリカバリされます

8 NetBackup で必要なクリーンアップが実行されます処理の一環で作成された一時的なファイルとオブジェクトがすべて削除されます削除されるオブジェクトには

リカバリツール一時仮想マシンステージング vmdk があります

9 これでジョブは完了です

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

前提条件 仮想マシンのエージェントレスリカバリを実行するすべてのプラットフォーム用の

VxUpdate パッケージを用意する必要があります

44第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアについて

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 31: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

VM のリカバリとインスタントアクセス

この章では以下の項目について説明しています

インスタントアクセス VM の作成

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

VM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについて

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

インスタントアクセス VM の作成NetBackup バックアップイメージからインスタントアクセス VM を作成できます仮想マシンは瞬時に利用可能になるためほぼゼロのリカバリ時間目標を達成できます

NetBackup は仮想マシンのスナップショットをバックアップストレージデバイスに直接マウントするためESXi ホストまたはクラスタはスナップショットを通常の仮想マシンとして扱えます

マウントされた VM のスナップショットはさまざまな目的に使用できます次に例を示します

VM からのファイルのリカバリまたは vmdk ファイルのコピー

パッチのテストなどVM でのテストの実行

4

トラブルシューティングまたはディザスタリカバリ

アプリケーションの検証

メモ このインスタントアクセス機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされますこの機能ではNetBackup バックアップイメージがメディアサーバー重複排除プール (MSDP) ストレージデバイスに格納されることが必要ですインスタントアクセスVM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

インスタントアクセス VM を作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージは各イメージのバックアップタイムスタンプ付きで各行に表示

されます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Createinstant access virtual machine)]の順にクリックします

5 リカバリの設定を確認し必要に応じて変更します

[リカバリオプション (Recovery options)]に注意してください

同じ表示名を持つ VM が宛先にある場合リカバリが始まる前にその VM を削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますプロビジョニング後に

電源をオン (Power onafter provisioning)

VM の作成後に VM の移行を開始しVM の移行の進捗を表示します

メモ NetBackup 812 ストレージサーバーの場合vMotion オプションは有効になっていても使用されません

vMotion の有効化(Enable vMotion)

32第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス VM の作成

6 [作成 (Create)]をクリックします

NetBackup ではVM バックアップイメージのスナップショットを作成しインスタントアクセスマウントポイントを作成しますイメージのスナップショットは[インスタントア

クセス仮想マシン (Instant access virtual machines)]タブに表示されますVM をESXi サーバーの他の VM と同じように使用できるようになりました

7 リストアされた VM について詳しくは[インスタントアクセス仮想マシン (Instantaccess virtual machines)]タブの下にある VM をクリックし[詳細の表示 (Viewdetails)]をクリックします

8 VM での作業が終了したらマウントされている VM のスナップショットを削除するために[削除 (Delete)]をクリックできますVM が ESXi サーバーから削除されます

メモ vMotion を有効にしている場合その処理が正常に完了した後はVM を削除するとマウントされた共有のみが削除されますこの VM は別のデータストアに移行されるためESXi サーバーで VM を引き続き利用できます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをリストアできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダを復元する (Restore files andfolders)]の順にクリックします

NetBackup はバックグラウンドでインスタントアクセスマウントポイントを作成します

33第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

5 ファイルを選択し[リストへの追加 (リストアリストに追加)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

リストアリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサイズ

が表示されます

メモ リストアリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーはシングルファイルリストアのみをサポートしているためリストア処理が失敗します

6 リストアオプションを選択します

すべてを元のディレクトリにリストア (Restore everything to the original directory)

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

すべてを異なるディレクトリにリストア (Restore everything to a different directory)

[リストア用ディレクトリ (Directory for restore)]にリストア先のパスを入力します

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合は[親フォルダのパス(Parent Folder Path)]ではなく[単一ファイルの絶対パス (Single File

Full Path)]に入力します

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]チェックボックスにチェックマークを付けるとすべてのファイルが 1 つのディレクトリにリストアされます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

34第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

7 既存のすべてのファイルを上書きするには[既存のファイルの上書き (Overwriteexisting files)]チェックボックスにチェックマークを付けます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

選択内容の概略が表示されます

8 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックしてファイルをリストアします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをダウンロードできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダのダウンロード (Download filesand folders)]の順にクリックします

35第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

5 ファイルを選択し[ダウンロードリストに追加 (Add to download list)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

ダウンロードリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサ

イズが表示されます

メモ ダウンロードリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーは単一ファイルのダウンロードのみをサポートしているためダウンロード処理が失敗します

6 ダウンロードパッケージの作成が完了したら[ダウンロード (Download)]をクリックします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項インスタントアクセス仮想マシン機能について次の点に注意します

この機能はWeb UI を使用して保護計画から作成されたバックアップコピーまたはNetBackup 管理コンソールで作成された従来のポリシーでサポートされます

この機能はNetBackup の VMware ポリシー形式のみをサポートしますWeb UIの保護計画で使用されるポリシー形式についてはバックアップ管理者にお問い合

わせください

この機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされます

この機能ではメディアサーバー重複排除プール (MSDP) メディアサーバー上の同時マウントポイントが 50 個に制限されます

デフォルトではvSphere はESXi サーバーあたりに最大で 8 つの NFS マウントを許可しますNetBackup では作成するインスタントアクセス VM それぞれにNFS

36第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

マウントが必要であることに注意してくださいNFS マウントを解除するには使用し終わったインスタントアクセス VM を削除しますESXi ホストの NFS の制限に達した場合に別のインスタントアクセス VM を作成しようとするとその試みは失敗しますESXi サーバーあたりの NFS マウントの最大数を増やすには次の VMware の記事を参照してくださいhttpskbvmwarecomsarticle2239

この機能では独立したディスクを備えた VM のバックアップをサポートしていませんVMware では永続的なディスクでも非永続的なディスクでもVM 内の独立したディスクのスナップショットをサポートしていませんその結果独立したディスクはバック

アップされません

独立したディスクと NetBackup について詳しくは次の記事を参照してくださいhttpswwwveritascomdocs000081966

この機能はバックアップから除外されたディスクを持つ VM をサポートしていませんNetBackup ポリシーの[ディスクを除外 (Exclude Disks)]タブで[除外したディスクはありません (No disks excluded)]オプションを選択する必要があります

raw デバイスマッピングモード (RDM) または永続モードのディスクがある VM はこの機能ではサポートされません

Windows のシングルファイルリストアでReFS ファイルシステムはサポートされません

インスタントアクセス仮想マシンを使用した VM 作成に使用される ESXi サーバーのバージョンはVM のバックアップイメージを含む ESXi サーバーのバージョンと同じかそれより新しい必要があります

[ダウンロード (Download)]オプションを使用した単一ファイルのダウンロードの場合NetBackup Web UI ではマスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用するのと同じ名前または IP アドレスを持つメディアサーバーにアクセスできる必要がありますp50 の 「インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー」 を参照してください

メディアサーバーのアプライアンスがサードパーティの証明書を使用する場合この

機能を使用する前にNetBackup マスターサーバーで特定の構成を作成する必要があります

詳しくは次の場所から入手可能な『NetBackup Appliance セキュリティガイド』でサードパーティの証明書に関するセクションとサードパーティの SSL 証明書の実装に関するセクションを参照してください

httpswwwveritascomdocsDOC5332

この機能では異なるボリュームパーティションディスクにある複数のファイルやフォ

ルダのリストアはサポートされません

複数のファイルまたはフォルダを Windows VM にリストアする場合はWindows 管理者アカウントのクレデンシャルを使用します

37第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

一部の ACL エントリはリストアされたファイルに含まれませんこれらのユーザーまたはグループの ACL エントリはリストアできないためですたとえばTrustedInstallersすべてのアプリケーションパッケージが該当します

インスタントアクセス機能はWindows 10 のコンパクトオペレーティングシステムをサポートしていませんオペレーティングシステムが圧縮されているかどうかを確認する

にはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosquery を実行します圧縮を無効にするにはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosnever を実行しますこれによってVM のバックアップにインスタントアクセス機能を使用できます

ファイルとフォルダをリストアするにはターゲット VM がスリープまたは休止モードではなく通常の状態である必要があります

5-minutes-alive-session のしきい値はアプライアンスの Web サーバー NGINXで定義されますダウンロード用に選択されたファイルとフォルダはこのしきい値内

で圧縮されダウンロードされる必要があります

インスタントアクセス仮想マシンを作成するには仮想マシンが作成される VMwareデータセンターへの読み取りおよび書き込みアクセスが必要です

複数のコピーが存在するバックアップイメージがありそれらのコピーはすべてインス

タントアクセス機能を備えていますレプリケーション中にインスタントアクセス機能を

保持するにはレプリケーションに最初のコピーのみを選択する必要がありますたと

えばイメージ 1 というバックアップイメージがありコピー Aコピー Bコピー Cコピー D の 4 つのコピーが存在するとしますレプリケーションでインスタントアクセス機能を保持するにはコピー A のみを使用する必要があります

VM のリカバリバックアップされたときに VM が存在していた元の場所または別の場所に VM をリカバリできますバックアップイメージのデフォルトのコピーからのリカバリに加え別のコピーが

ある場合はそのコピーからもリカバリできますデフォルトのコピーはプライマリコピーとも

呼ばれます

VM をリカバリするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックします左側のカレンダービューでバックアップが発生した日付を選択します

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

38第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

4 リカバリするイメージについて次のいずれかのイメージリカバリオプションを選択し

ます

リカバリ (Recover)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが 1 つだけある場合に表示されます

デフォルトのコピーからリカバリ (Recover from default copy)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが複数ある場合に表示されます

nn 個のコピー (nn copies)バックアップイメージのデフォルトのコピーまたは別のコピーからリカバリします

NetBackup では同じバックアップイメージのコピーを最大 10 個まで保持できますこのオプションを選択すると利用可能なすべてのコピーが表示されます

それぞれのコピーについて[ストレージ名 (Storage name)][ストレージサーバー (Storage Server)][ストレージサーバー形式 (Storage server type)]が表示されますリカバリするコピーに対応する[リカバリ (Recover)]をクリックします

5 バックアップイメージをリカバリする場所を選択します

[元の場所 (Original location)] バックアップイメージを元の場所にリカバリします

[代替の場所 (Alternate location)] バックアップイメージを代替の場所にリカバリします

[インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Create instant access virtualmachine)] バックアップイメージを新しいインスタントアクセス仮想マシンにリカバリしますこのオプションはバックアップイメージにインスタントアクセス機能が

ある場合にのみ利用可能ですp31 の 「インスタントアクセス VM の作成」 を参照してください

[ファイルとフォルダのダウンロード (Download files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードしますこのオプションは

バックアップイメージにインスタントアクセス機能がある場合にのみ利用可能で

すp35 の 「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード」を参照してください

[ファイルとフォルダをリストアする (Restore files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアしますバックアップイメージにインス

タントアクセス機能がある場合にのみこのオプションを利用可能です「p33 の「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア」 を参照してください 」を参照してください

6 [リストア先 (Restore to)]の値を確認します

39第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

デフォルト値は VM のバックアップイメージから取得されます代替の場所にリストアする場合[新しい表示名 (New display name)]に _copy が追加されます

バックアップイメージを元の場所にリカバリする場合デフォルト値を変更できま

せん

代替の場所にリカバリする場合必要に応じてリストア先の値を変更します続

いて[次へ (Next)]をクリックしますESXi サーバーまたはクラスタを変更できない場合に詳細を確認できます

p53 の 「リカバリ先を変更したときに発生したエラー」 を参照してください

7 [リカバリオプション (Recover option)]の値を確認または変更します

リカバリオプションについて詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

宛先に同じ名前の VM が存在する場合に既存の VM を削除しますそのような VM はリカバリの開始前に削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

メモ このオプションを使用するには[資産の上書き (OverwriteAsset)]権限が必要ですこの権限が必要な場合はセキュリティ管理者にお問い合わせください

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますリカバリ後に電源をオ

ンにする (Power onafter recovery)

リカバリの実行に使用するホストを示しますデフォルトではリカバ

リホストはバックアップを実行するホストです

リカバリホスト

(Recovery host)

8 [詳細設定 (Advanced Settings)]の値を確認または変更します

詳細設定について詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

詳細設定

元の BIOS UUID の代わりに新しい BIOS UUID で VM をリストアします

新しい BIOS UUID の作成 (Create a newBIOS UUID)

元のインスタンス UUID の代わりに新しいインスタンス UUID でVM をリストアします

新しいインスタンス

UUID の作成 (Createa new instanceUUID)

40第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

たとえばこのオプションはVM がバックアップされた時にマウントされた ISO ファイルをリストアせずに VM をリストアします

このオプションが無効になっているとDVD ドライブCD-ROM ドライブシリアルポートパラレルポートなどのデバイスの補助情報が

利用できなくなった場合にリカバリが失敗する場合があります

デバイスの補助情報を

削除 (Removebacking informationfor devices)

NIC カードを VM から削除しますネットワークアクセスではリストア済みの VM にはネットワーク構成が必要であることに注意してください

このオプションは次の場合に有効にします

バックアップの作成後に宛先の仮想マシンのネットワーク接続が

変更されている場合

元の仮想マシンがまだ存在しVM の重複によって競合が発生する場合

元のネットワーク構成

を削除 (Removeoriginal networkconfiguration)

元のハードウェアバージョン (4 など) で VM をリストアしますターゲット ESXi サーバーがデフォルトで異なるハードウェアバージョン(78 など) を使用している場合でも元のバージョンが保持されますターゲット ESXi サーバーが仮想マシンのハードウェアバージョンをサポートしていない場合はリストアに失敗する可能性がありま

このオプションが無効の場合リストアされた仮想マシンは ESXi サーバーによって使われるデフォルトのハードウェアバージョンに変換さ

れます

ハードウェアの元の

バージョンを保持する

(Retain originalhardware version)

リストアされる仮想ディスクのフォーマット

元のプロビジョニングで VM の仮想ディスクをリストアします元のプロビジョニング

(Originalprovisioning)

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成します仮想ディスク

容量はディスクが作成されるときに割り当て済みですこのオプショ

ンは入力されたブロックをリストアしますがオンデマンドで空いてい

るブロックをゼロで初期化します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware は Lazy-Zeroedディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thickprovisioning Eager Zeroed)]に自動的に変換します

Lazy Zero をシックプロビジョニング (Thickprovisioning lazyzeroed)

41第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックをリストアしただちに空のブロックをゼロで初期化し

ます (Eager Zeroed)このオプションを使用すると仮想ディスクの作成により時間がかかることがありますただしリストアが SAN で起きた場合Eager Zeroed 機能により vCenter サーバーとのネットワーク通信が減少することによってリストアが高速化されることがあります

Eager Zeroed をシックプロビジョニング

(Thick provisioningeager zeroed)

シン形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックはリストアしますが空いているブロックを初期化した

りコミットしたりはしませんシンプロビジョニングは vmdk ファイルの動的拡張を介してディスク領域を節約しますvmdk ファイルは仮想マシンのデータが必要とする領域より大きくなりません仮想ディスク

のサイズは必要に応じて自動的に増加します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware はシンディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning EagerZeroed)]に自動的に変換します

シンプロビジョニング

トランスポートモード (Transport mode)

バックアップが実行されたときと同じトランスポートモードを使用しま

バックアップに使用す

るトランスポートモード

を使用する (Usetransport mode usedfor backup)

42第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

SANファイバーチャネル (SAN) または iSCSI を介した暗号化されていない転送の場合に指定します

メモ このモードは VMware 仮想ボリューム (VVol) を使用する仮想マシンではサポートされません

HotADD仮想マシンで VMware バックアップホストを実行できますHotAdd トランスポートモードについて詳しくは『NetBackup forVMware 管理者ガイド』を参照してください

メモ VVols を使用する仮想マシンの場合仮想マシンとバックアップホスト(hotadd)の仮想マシンは同じ VVol データストアに存在する必要があります

このトランスポートモードの手順とバックアップホストの VMware仮想マシンへのインストール手順に関してはVMware のマニュアルを参照してください

LANネットワークを介して仮想ディスクのデータを転送します

NBDNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化されていない転送の

場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャ

ネルを介した転送よりも低速です

NBDSSLNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化転送 (SSL) の場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャネル

を介した転送よりも低速です

選択したトランスポート

モードを次の順序で試

行してください(Trythe selectedtransport modes inthe following order)

9 [リカバリ前チェック (Pre-recovery check)]をクリックします

NetBackup でクレデンシャルが検証されパスと接続が適切かどうかが確認されますさらにデータストアやデータストアクラスタに利用可能な容量があるかどうかな

どその他の要件についても確認されますリカバリ前チェックについて詳しくは

『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

10 エラーが見つかった場合は解決します

エラーは無視できますただしその場合はリカバリが失敗する場合があります

11 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします

ジョブの進捗を監視するには[リストアアクティビティ (Restore activity)]タブをクリックします特定のジョブを選択するとその詳細が表示されます

リカバリの状態コードについて詳しくはNetBackup 管理者に問い合わせるか『NetBackup 状態コードリファレンスガイド』を参照してください

43第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについてVeritas はNetBackup 82 以降で VMware エージェントレスリストアを導入していますエージェントレスリストアを使用するとNetBackup クライアントがインストールされていない仮想マシンに個々のファイルとフォルダをリストアできますVxUpdate を使用してNetBackup で仮想マシンにリカバリツールを配備しファイルやフォルダをリストアして必要なクリーンアップを実行できますファイルをリカバリするターゲット仮想マシンに

NetBackup が接続する必要はありませんすべてのリカバリが VMware vSphereManagement API を使用して ESX Server 経由で処理されます

エージェントレスリストア処理の概要

1 NetBackup マスターサーバーで NetBackup Web UI または Agentless RecoveryAPI から入力を受け取りますこの入力にはリストアするファイルとフォルダに加えターゲット仮想マシンの VMware 認証クレデンシャルが含まれますこれらのクレデンシャルには管理者またはスーパーユーザーの権限が必要です

2 要求されたデータがマスターサーバーからリストアホストに送信されます

3 リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリストアホストにあるかどうかが確認されます必要なパッケージがない場合リストアホストは VxUpdateを使用してマスターサーバーからパッケージをダウンロードします

4 リストアホストはvSphere Management API を使用して仮想マシンにリカバリツールをプッシュします

5 ユーザーが選択したファイルとフォルダを含むデータストリームが一時仮想マシンに

関連付けられている vmdk でステージングされますVeritas がエージェントレスリストア用の一時仮想マシンを作成します

6 NetBackup によって一時仮想マシンに作成された vmdk がターゲット仮想マシンに接続されます

7 リカバリツールが起動されファイルとフォルダがリカバリされます

8 NetBackup で必要なクリーンアップが実行されます処理の一環で作成された一時的なファイルとオブジェクトがすべて削除されます削除されるオブジェクトには

リカバリツール一時仮想マシンステージング vmdk があります

9 これでジョブは完了です

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

前提条件 仮想マシンのエージェントレスリカバリを実行するすべてのプラットフォーム用の

VxUpdate パッケージを用意する必要があります

44第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアについて

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 32: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

トラブルシューティングまたはディザスタリカバリ

アプリケーションの検証

メモ このインスタントアクセス機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされますこの機能ではNetBackup バックアップイメージがメディアサーバー重複排除プール (MSDP) ストレージデバイスに格納されることが必要ですインスタントアクセスVM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

インスタントアクセス VM を作成するには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージは各イメージのバックアップタイムスタンプ付きで各行に表示

されます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Createinstant access virtual machine)]の順にクリックします

5 リカバリの設定を確認し必要に応じて変更します

[リカバリオプション (Recovery options)]に注意してください

同じ表示名を持つ VM が宛先にある場合リカバリが始まる前にその VM を削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますプロビジョニング後に

電源をオン (Power onafter provisioning)

VM の作成後に VM の移行を開始しVM の移行の進捗を表示します

メモ NetBackup 812 ストレージサーバーの場合vMotion オプションは有効になっていても使用されません

vMotion の有効化(Enable vMotion)

32第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス VM の作成

6 [作成 (Create)]をクリックします

NetBackup ではVM バックアップイメージのスナップショットを作成しインスタントアクセスマウントポイントを作成しますイメージのスナップショットは[インスタントア

クセス仮想マシン (Instant access virtual machines)]タブに表示されますVM をESXi サーバーの他の VM と同じように使用できるようになりました

7 リストアされた VM について詳しくは[インスタントアクセス仮想マシン (Instantaccess virtual machines)]タブの下にある VM をクリックし[詳細の表示 (Viewdetails)]をクリックします

8 VM での作業が終了したらマウントされている VM のスナップショットを削除するために[削除 (Delete)]をクリックできますVM が ESXi サーバーから削除されます

メモ vMotion を有効にしている場合その処理が正常に完了した後はVM を削除するとマウントされた共有のみが削除されますこの VM は別のデータストアに移行されるためESXi サーバーで VM を引き続き利用できます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをリストアできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダを復元する (Restore files andfolders)]の順にクリックします

NetBackup はバックグラウンドでインスタントアクセスマウントポイントを作成します

33第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

5 ファイルを選択し[リストへの追加 (リストアリストに追加)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

リストアリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサイズ

が表示されます

メモ リストアリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーはシングルファイルリストアのみをサポートしているためリストア処理が失敗します

6 リストアオプションを選択します

すべてを元のディレクトリにリストア (Restore everything to the original directory)

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

すべてを異なるディレクトリにリストア (Restore everything to a different directory)

[リストア用ディレクトリ (Directory for restore)]にリストア先のパスを入力します

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合は[親フォルダのパス(Parent Folder Path)]ではなく[単一ファイルの絶対パス (Single File

Full Path)]に入力します

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]チェックボックスにチェックマークを付けるとすべてのファイルが 1 つのディレクトリにリストアされます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

34第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

7 既存のすべてのファイルを上書きするには[既存のファイルの上書き (Overwriteexisting files)]チェックボックスにチェックマークを付けます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

選択内容の概略が表示されます

8 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックしてファイルをリストアします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをダウンロードできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダのダウンロード (Download filesand folders)]の順にクリックします

35第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

5 ファイルを選択し[ダウンロードリストに追加 (Add to download list)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

ダウンロードリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサ

イズが表示されます

メモ ダウンロードリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーは単一ファイルのダウンロードのみをサポートしているためダウンロード処理が失敗します

6 ダウンロードパッケージの作成が完了したら[ダウンロード (Download)]をクリックします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項インスタントアクセス仮想マシン機能について次の点に注意します

この機能はWeb UI を使用して保護計画から作成されたバックアップコピーまたはNetBackup 管理コンソールで作成された従来のポリシーでサポートされます

この機能はNetBackup の VMware ポリシー形式のみをサポートしますWeb UIの保護計画で使用されるポリシー形式についてはバックアップ管理者にお問い合

わせください

この機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされます

この機能ではメディアサーバー重複排除プール (MSDP) メディアサーバー上の同時マウントポイントが 50 個に制限されます

デフォルトではvSphere はESXi サーバーあたりに最大で 8 つの NFS マウントを許可しますNetBackup では作成するインスタントアクセス VM それぞれにNFS

36第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

マウントが必要であることに注意してくださいNFS マウントを解除するには使用し終わったインスタントアクセス VM を削除しますESXi ホストの NFS の制限に達した場合に別のインスタントアクセス VM を作成しようとするとその試みは失敗しますESXi サーバーあたりの NFS マウントの最大数を増やすには次の VMware の記事を参照してくださいhttpskbvmwarecomsarticle2239

この機能では独立したディスクを備えた VM のバックアップをサポートしていませんVMware では永続的なディスクでも非永続的なディスクでもVM 内の独立したディスクのスナップショットをサポートしていませんその結果独立したディスクはバック

アップされません

独立したディスクと NetBackup について詳しくは次の記事を参照してくださいhttpswwwveritascomdocs000081966

この機能はバックアップから除外されたディスクを持つ VM をサポートしていませんNetBackup ポリシーの[ディスクを除外 (Exclude Disks)]タブで[除外したディスクはありません (No disks excluded)]オプションを選択する必要があります

raw デバイスマッピングモード (RDM) または永続モードのディスクがある VM はこの機能ではサポートされません

Windows のシングルファイルリストアでReFS ファイルシステムはサポートされません

インスタントアクセス仮想マシンを使用した VM 作成に使用される ESXi サーバーのバージョンはVM のバックアップイメージを含む ESXi サーバーのバージョンと同じかそれより新しい必要があります

[ダウンロード (Download)]オプションを使用した単一ファイルのダウンロードの場合NetBackup Web UI ではマスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用するのと同じ名前または IP アドレスを持つメディアサーバーにアクセスできる必要がありますp50 の 「インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー」 を参照してください

メディアサーバーのアプライアンスがサードパーティの証明書を使用する場合この

機能を使用する前にNetBackup マスターサーバーで特定の構成を作成する必要があります

詳しくは次の場所から入手可能な『NetBackup Appliance セキュリティガイド』でサードパーティの証明書に関するセクションとサードパーティの SSL 証明書の実装に関するセクションを参照してください

httpswwwveritascomdocsDOC5332

この機能では異なるボリュームパーティションディスクにある複数のファイルやフォ

ルダのリストアはサポートされません

複数のファイルまたはフォルダを Windows VM にリストアする場合はWindows 管理者アカウントのクレデンシャルを使用します

37第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

一部の ACL エントリはリストアされたファイルに含まれませんこれらのユーザーまたはグループの ACL エントリはリストアできないためですたとえばTrustedInstallersすべてのアプリケーションパッケージが該当します

インスタントアクセス機能はWindows 10 のコンパクトオペレーティングシステムをサポートしていませんオペレーティングシステムが圧縮されているかどうかを確認する

にはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosquery を実行します圧縮を無効にするにはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosnever を実行しますこれによってVM のバックアップにインスタントアクセス機能を使用できます

ファイルとフォルダをリストアするにはターゲット VM がスリープまたは休止モードではなく通常の状態である必要があります

5-minutes-alive-session のしきい値はアプライアンスの Web サーバー NGINXで定義されますダウンロード用に選択されたファイルとフォルダはこのしきい値内

で圧縮されダウンロードされる必要があります

インスタントアクセス仮想マシンを作成するには仮想マシンが作成される VMwareデータセンターへの読み取りおよび書き込みアクセスが必要です

複数のコピーが存在するバックアップイメージがありそれらのコピーはすべてインス

タントアクセス機能を備えていますレプリケーション中にインスタントアクセス機能を

保持するにはレプリケーションに最初のコピーのみを選択する必要がありますたと

えばイメージ 1 というバックアップイメージがありコピー Aコピー Bコピー Cコピー D の 4 つのコピーが存在するとしますレプリケーションでインスタントアクセス機能を保持するにはコピー A のみを使用する必要があります

VM のリカバリバックアップされたときに VM が存在していた元の場所または別の場所に VM をリカバリできますバックアップイメージのデフォルトのコピーからのリカバリに加え別のコピーが

ある場合はそのコピーからもリカバリできますデフォルトのコピーはプライマリコピーとも

呼ばれます

VM をリカバリするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックします左側のカレンダービューでバックアップが発生した日付を選択します

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

38第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

4 リカバリするイメージについて次のいずれかのイメージリカバリオプションを選択し

ます

リカバリ (Recover)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが 1 つだけある場合に表示されます

デフォルトのコピーからリカバリ (Recover from default copy)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが複数ある場合に表示されます

nn 個のコピー (nn copies)バックアップイメージのデフォルトのコピーまたは別のコピーからリカバリします

NetBackup では同じバックアップイメージのコピーを最大 10 個まで保持できますこのオプションを選択すると利用可能なすべてのコピーが表示されます

それぞれのコピーについて[ストレージ名 (Storage name)][ストレージサーバー (Storage Server)][ストレージサーバー形式 (Storage server type)]が表示されますリカバリするコピーに対応する[リカバリ (Recover)]をクリックします

5 バックアップイメージをリカバリする場所を選択します

[元の場所 (Original location)] バックアップイメージを元の場所にリカバリします

[代替の場所 (Alternate location)] バックアップイメージを代替の場所にリカバリします

[インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Create instant access virtualmachine)] バックアップイメージを新しいインスタントアクセス仮想マシンにリカバリしますこのオプションはバックアップイメージにインスタントアクセス機能が

ある場合にのみ利用可能ですp31 の 「インスタントアクセス VM の作成」 を参照してください

[ファイルとフォルダのダウンロード (Download files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードしますこのオプションは

バックアップイメージにインスタントアクセス機能がある場合にのみ利用可能で

すp35 の 「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード」を参照してください

[ファイルとフォルダをリストアする (Restore files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアしますバックアップイメージにインス

タントアクセス機能がある場合にのみこのオプションを利用可能です「p33 の「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア」 を参照してください 」を参照してください

6 [リストア先 (Restore to)]の値を確認します

39第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

デフォルト値は VM のバックアップイメージから取得されます代替の場所にリストアする場合[新しい表示名 (New display name)]に _copy が追加されます

バックアップイメージを元の場所にリカバリする場合デフォルト値を変更できま

せん

代替の場所にリカバリする場合必要に応じてリストア先の値を変更します続

いて[次へ (Next)]をクリックしますESXi サーバーまたはクラスタを変更できない場合に詳細を確認できます

p53 の 「リカバリ先を変更したときに発生したエラー」 を参照してください

7 [リカバリオプション (Recover option)]の値を確認または変更します

リカバリオプションについて詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

宛先に同じ名前の VM が存在する場合に既存の VM を削除しますそのような VM はリカバリの開始前に削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

メモ このオプションを使用するには[資産の上書き (OverwriteAsset)]権限が必要ですこの権限が必要な場合はセキュリティ管理者にお問い合わせください

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますリカバリ後に電源をオ

ンにする (Power onafter recovery)

リカバリの実行に使用するホストを示しますデフォルトではリカバ

リホストはバックアップを実行するホストです

リカバリホスト

(Recovery host)

8 [詳細設定 (Advanced Settings)]の値を確認または変更します

詳細設定について詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

詳細設定

元の BIOS UUID の代わりに新しい BIOS UUID で VM をリストアします

新しい BIOS UUID の作成 (Create a newBIOS UUID)

元のインスタンス UUID の代わりに新しいインスタンス UUID でVM をリストアします

新しいインスタンス

UUID の作成 (Createa new instanceUUID)

40第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

たとえばこのオプションはVM がバックアップされた時にマウントされた ISO ファイルをリストアせずに VM をリストアします

このオプションが無効になっているとDVD ドライブCD-ROM ドライブシリアルポートパラレルポートなどのデバイスの補助情報が

利用できなくなった場合にリカバリが失敗する場合があります

デバイスの補助情報を

削除 (Removebacking informationfor devices)

NIC カードを VM から削除しますネットワークアクセスではリストア済みの VM にはネットワーク構成が必要であることに注意してください

このオプションは次の場合に有効にします

バックアップの作成後に宛先の仮想マシンのネットワーク接続が

変更されている場合

元の仮想マシンがまだ存在しVM の重複によって競合が発生する場合

元のネットワーク構成

を削除 (Removeoriginal networkconfiguration)

元のハードウェアバージョン (4 など) で VM をリストアしますターゲット ESXi サーバーがデフォルトで異なるハードウェアバージョン(78 など) を使用している場合でも元のバージョンが保持されますターゲット ESXi サーバーが仮想マシンのハードウェアバージョンをサポートしていない場合はリストアに失敗する可能性がありま

このオプションが無効の場合リストアされた仮想マシンは ESXi サーバーによって使われるデフォルトのハードウェアバージョンに変換さ

れます

ハードウェアの元の

バージョンを保持する

(Retain originalhardware version)

リストアされる仮想ディスクのフォーマット

元のプロビジョニングで VM の仮想ディスクをリストアします元のプロビジョニング

(Originalprovisioning)

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成します仮想ディスク

容量はディスクが作成されるときに割り当て済みですこのオプショ

ンは入力されたブロックをリストアしますがオンデマンドで空いてい

るブロックをゼロで初期化します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware は Lazy-Zeroedディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thickprovisioning Eager Zeroed)]に自動的に変換します

Lazy Zero をシックプロビジョニング (Thickprovisioning lazyzeroed)

41第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックをリストアしただちに空のブロックをゼロで初期化し

ます (Eager Zeroed)このオプションを使用すると仮想ディスクの作成により時間がかかることがありますただしリストアが SAN で起きた場合Eager Zeroed 機能により vCenter サーバーとのネットワーク通信が減少することによってリストアが高速化されることがあります

Eager Zeroed をシックプロビジョニング

(Thick provisioningeager zeroed)

シン形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックはリストアしますが空いているブロックを初期化した

りコミットしたりはしませんシンプロビジョニングは vmdk ファイルの動的拡張を介してディスク領域を節約しますvmdk ファイルは仮想マシンのデータが必要とする領域より大きくなりません仮想ディスク

のサイズは必要に応じて自動的に増加します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware はシンディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning EagerZeroed)]に自動的に変換します

シンプロビジョニング

トランスポートモード (Transport mode)

バックアップが実行されたときと同じトランスポートモードを使用しま

バックアップに使用す

るトランスポートモード

を使用する (Usetransport mode usedfor backup)

42第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

SANファイバーチャネル (SAN) または iSCSI を介した暗号化されていない転送の場合に指定します

メモ このモードは VMware 仮想ボリューム (VVol) を使用する仮想マシンではサポートされません

HotADD仮想マシンで VMware バックアップホストを実行できますHotAdd トランスポートモードについて詳しくは『NetBackup forVMware 管理者ガイド』を参照してください

メモ VVols を使用する仮想マシンの場合仮想マシンとバックアップホスト(hotadd)の仮想マシンは同じ VVol データストアに存在する必要があります

このトランスポートモードの手順とバックアップホストの VMware仮想マシンへのインストール手順に関してはVMware のマニュアルを参照してください

LANネットワークを介して仮想ディスクのデータを転送します

NBDNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化されていない転送の

場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャ

ネルを介した転送よりも低速です

NBDSSLNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化転送 (SSL) の場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャネル

を介した転送よりも低速です

選択したトランスポート

モードを次の順序で試

行してください(Trythe selectedtransport modes inthe following order)

9 [リカバリ前チェック (Pre-recovery check)]をクリックします

NetBackup でクレデンシャルが検証されパスと接続が適切かどうかが確認されますさらにデータストアやデータストアクラスタに利用可能な容量があるかどうかな

どその他の要件についても確認されますリカバリ前チェックについて詳しくは

『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

10 エラーが見つかった場合は解決します

エラーは無視できますただしその場合はリカバリが失敗する場合があります

11 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします

ジョブの進捗を監視するには[リストアアクティビティ (Restore activity)]タブをクリックします特定のジョブを選択するとその詳細が表示されます

リカバリの状態コードについて詳しくはNetBackup 管理者に問い合わせるか『NetBackup 状態コードリファレンスガイド』を参照してください

43第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについてVeritas はNetBackup 82 以降で VMware エージェントレスリストアを導入していますエージェントレスリストアを使用するとNetBackup クライアントがインストールされていない仮想マシンに個々のファイルとフォルダをリストアできますVxUpdate を使用してNetBackup で仮想マシンにリカバリツールを配備しファイルやフォルダをリストアして必要なクリーンアップを実行できますファイルをリカバリするターゲット仮想マシンに

NetBackup が接続する必要はありませんすべてのリカバリが VMware vSphereManagement API を使用して ESX Server 経由で処理されます

エージェントレスリストア処理の概要

1 NetBackup マスターサーバーで NetBackup Web UI または Agentless RecoveryAPI から入力を受け取りますこの入力にはリストアするファイルとフォルダに加えターゲット仮想マシンの VMware 認証クレデンシャルが含まれますこれらのクレデンシャルには管理者またはスーパーユーザーの権限が必要です

2 要求されたデータがマスターサーバーからリストアホストに送信されます

3 リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリストアホストにあるかどうかが確認されます必要なパッケージがない場合リストアホストは VxUpdateを使用してマスターサーバーからパッケージをダウンロードします

4 リストアホストはvSphere Management API を使用して仮想マシンにリカバリツールをプッシュします

5 ユーザーが選択したファイルとフォルダを含むデータストリームが一時仮想マシンに

関連付けられている vmdk でステージングされますVeritas がエージェントレスリストア用の一時仮想マシンを作成します

6 NetBackup によって一時仮想マシンに作成された vmdk がターゲット仮想マシンに接続されます

7 リカバリツールが起動されファイルとフォルダがリカバリされます

8 NetBackup で必要なクリーンアップが実行されます処理の一環で作成された一時的なファイルとオブジェクトがすべて削除されます削除されるオブジェクトには

リカバリツール一時仮想マシンステージング vmdk があります

9 これでジョブは完了です

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

前提条件 仮想マシンのエージェントレスリカバリを実行するすべてのプラットフォーム用の

VxUpdate パッケージを用意する必要があります

44第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアについて

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 33: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

6 [作成 (Create)]をクリックします

NetBackup ではVM バックアップイメージのスナップショットを作成しインスタントアクセスマウントポイントを作成しますイメージのスナップショットは[インスタントア

クセス仮想マシン (Instant access virtual machines)]タブに表示されますVM をESXi サーバーの他の VM と同じように使用できるようになりました

7 リストアされた VM について詳しくは[インスタントアクセス仮想マシン (Instantaccess virtual machines)]タブの下にある VM をクリックし[詳細の表示 (Viewdetails)]をクリックします

8 VM での作業が終了したらマウントされている VM のスナップショットを削除するために[削除 (Delete)]をクリックできますVM が ESXi サーバーから削除されます

メモ vMotion を有効にしている場合その処理が正常に完了した後はVM を削除するとマウントされた共有のみが削除されますこの VM は別のデータストアに移行されるためESXi サーバーで VM を引き続き利用できます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをリストアできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダを復元する (Restore files andfolders)]の順にクリックします

NetBackup はバックグラウンドでインスタントアクセスマウントポイントを作成します

33第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

5 ファイルを選択し[リストへの追加 (リストアリストに追加)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

リストアリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサイズ

が表示されます

メモ リストアリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーはシングルファイルリストアのみをサポートしているためリストア処理が失敗します

6 リストアオプションを選択します

すべてを元のディレクトリにリストア (Restore everything to the original directory)

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

すべてを異なるディレクトリにリストア (Restore everything to a different directory)

[リストア用ディレクトリ (Directory for restore)]にリストア先のパスを入力します

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合は[親フォルダのパス(Parent Folder Path)]ではなく[単一ファイルの絶対パス (Single File

Full Path)]に入力します

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]チェックボックスにチェックマークを付けるとすべてのファイルが 1 つのディレクトリにリストアされます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

34第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

7 既存のすべてのファイルを上書きするには[既存のファイルの上書き (Overwriteexisting files)]チェックボックスにチェックマークを付けます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

選択内容の概略が表示されます

8 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックしてファイルをリストアします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをダウンロードできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダのダウンロード (Download filesand folders)]の順にクリックします

35第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

5 ファイルを選択し[ダウンロードリストに追加 (Add to download list)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

ダウンロードリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサ

イズが表示されます

メモ ダウンロードリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーは単一ファイルのダウンロードのみをサポートしているためダウンロード処理が失敗します

6 ダウンロードパッケージの作成が完了したら[ダウンロード (Download)]をクリックします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項インスタントアクセス仮想マシン機能について次の点に注意します

この機能はWeb UI を使用して保護計画から作成されたバックアップコピーまたはNetBackup 管理コンソールで作成された従来のポリシーでサポートされます

この機能はNetBackup の VMware ポリシー形式のみをサポートしますWeb UIの保護計画で使用されるポリシー形式についてはバックアップ管理者にお問い合

わせください

この機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされます

この機能ではメディアサーバー重複排除プール (MSDP) メディアサーバー上の同時マウントポイントが 50 個に制限されます

デフォルトではvSphere はESXi サーバーあたりに最大で 8 つの NFS マウントを許可しますNetBackup では作成するインスタントアクセス VM それぞれにNFS

36第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

マウントが必要であることに注意してくださいNFS マウントを解除するには使用し終わったインスタントアクセス VM を削除しますESXi ホストの NFS の制限に達した場合に別のインスタントアクセス VM を作成しようとするとその試みは失敗しますESXi サーバーあたりの NFS マウントの最大数を増やすには次の VMware の記事を参照してくださいhttpskbvmwarecomsarticle2239

この機能では独立したディスクを備えた VM のバックアップをサポートしていませんVMware では永続的なディスクでも非永続的なディスクでもVM 内の独立したディスクのスナップショットをサポートしていませんその結果独立したディスクはバック

アップされません

独立したディスクと NetBackup について詳しくは次の記事を参照してくださいhttpswwwveritascomdocs000081966

この機能はバックアップから除外されたディスクを持つ VM をサポートしていませんNetBackup ポリシーの[ディスクを除外 (Exclude Disks)]タブで[除外したディスクはありません (No disks excluded)]オプションを選択する必要があります

raw デバイスマッピングモード (RDM) または永続モードのディスクがある VM はこの機能ではサポートされません

Windows のシングルファイルリストアでReFS ファイルシステムはサポートされません

インスタントアクセス仮想マシンを使用した VM 作成に使用される ESXi サーバーのバージョンはVM のバックアップイメージを含む ESXi サーバーのバージョンと同じかそれより新しい必要があります

[ダウンロード (Download)]オプションを使用した単一ファイルのダウンロードの場合NetBackup Web UI ではマスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用するのと同じ名前または IP アドレスを持つメディアサーバーにアクセスできる必要がありますp50 の 「インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー」 を参照してください

メディアサーバーのアプライアンスがサードパーティの証明書を使用する場合この

機能を使用する前にNetBackup マスターサーバーで特定の構成を作成する必要があります

詳しくは次の場所から入手可能な『NetBackup Appliance セキュリティガイド』でサードパーティの証明書に関するセクションとサードパーティの SSL 証明書の実装に関するセクションを参照してください

httpswwwveritascomdocsDOC5332

この機能では異なるボリュームパーティションディスクにある複数のファイルやフォ

ルダのリストアはサポートされません

複数のファイルまたはフォルダを Windows VM にリストアする場合はWindows 管理者アカウントのクレデンシャルを使用します

37第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

一部の ACL エントリはリストアされたファイルに含まれませんこれらのユーザーまたはグループの ACL エントリはリストアできないためですたとえばTrustedInstallersすべてのアプリケーションパッケージが該当します

インスタントアクセス機能はWindows 10 のコンパクトオペレーティングシステムをサポートしていませんオペレーティングシステムが圧縮されているかどうかを確認する

にはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosquery を実行します圧縮を無効にするにはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosnever を実行しますこれによってVM のバックアップにインスタントアクセス機能を使用できます

ファイルとフォルダをリストアするにはターゲット VM がスリープまたは休止モードではなく通常の状態である必要があります

5-minutes-alive-session のしきい値はアプライアンスの Web サーバー NGINXで定義されますダウンロード用に選択されたファイルとフォルダはこのしきい値内

で圧縮されダウンロードされる必要があります

インスタントアクセス仮想マシンを作成するには仮想マシンが作成される VMwareデータセンターへの読み取りおよび書き込みアクセスが必要です

複数のコピーが存在するバックアップイメージがありそれらのコピーはすべてインス

タントアクセス機能を備えていますレプリケーション中にインスタントアクセス機能を

保持するにはレプリケーションに最初のコピーのみを選択する必要がありますたと

えばイメージ 1 というバックアップイメージがありコピー Aコピー Bコピー Cコピー D の 4 つのコピーが存在するとしますレプリケーションでインスタントアクセス機能を保持するにはコピー A のみを使用する必要があります

VM のリカバリバックアップされたときに VM が存在していた元の場所または別の場所に VM をリカバリできますバックアップイメージのデフォルトのコピーからのリカバリに加え別のコピーが

ある場合はそのコピーからもリカバリできますデフォルトのコピーはプライマリコピーとも

呼ばれます

VM をリカバリするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックします左側のカレンダービューでバックアップが発生した日付を選択します

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

38第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

4 リカバリするイメージについて次のいずれかのイメージリカバリオプションを選択し

ます

リカバリ (Recover)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが 1 つだけある場合に表示されます

デフォルトのコピーからリカバリ (Recover from default copy)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが複数ある場合に表示されます

nn 個のコピー (nn copies)バックアップイメージのデフォルトのコピーまたは別のコピーからリカバリします

NetBackup では同じバックアップイメージのコピーを最大 10 個まで保持できますこのオプションを選択すると利用可能なすべてのコピーが表示されます

それぞれのコピーについて[ストレージ名 (Storage name)][ストレージサーバー (Storage Server)][ストレージサーバー形式 (Storage server type)]が表示されますリカバリするコピーに対応する[リカバリ (Recover)]をクリックします

5 バックアップイメージをリカバリする場所を選択します

[元の場所 (Original location)] バックアップイメージを元の場所にリカバリします

[代替の場所 (Alternate location)] バックアップイメージを代替の場所にリカバリします

[インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Create instant access virtualmachine)] バックアップイメージを新しいインスタントアクセス仮想マシンにリカバリしますこのオプションはバックアップイメージにインスタントアクセス機能が

ある場合にのみ利用可能ですp31 の 「インスタントアクセス VM の作成」 を参照してください

[ファイルとフォルダのダウンロード (Download files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードしますこのオプションは

バックアップイメージにインスタントアクセス機能がある場合にのみ利用可能で

すp35 の 「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード」を参照してください

[ファイルとフォルダをリストアする (Restore files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアしますバックアップイメージにインス

タントアクセス機能がある場合にのみこのオプションを利用可能です「p33 の「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア」 を参照してください 」を参照してください

6 [リストア先 (Restore to)]の値を確認します

39第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

デフォルト値は VM のバックアップイメージから取得されます代替の場所にリストアする場合[新しい表示名 (New display name)]に _copy が追加されます

バックアップイメージを元の場所にリカバリする場合デフォルト値を変更できま

せん

代替の場所にリカバリする場合必要に応じてリストア先の値を変更します続

いて[次へ (Next)]をクリックしますESXi サーバーまたはクラスタを変更できない場合に詳細を確認できます

p53 の 「リカバリ先を変更したときに発生したエラー」 を参照してください

7 [リカバリオプション (Recover option)]の値を確認または変更します

リカバリオプションについて詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

宛先に同じ名前の VM が存在する場合に既存の VM を削除しますそのような VM はリカバリの開始前に削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

メモ このオプションを使用するには[資産の上書き (OverwriteAsset)]権限が必要ですこの権限が必要な場合はセキュリティ管理者にお問い合わせください

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますリカバリ後に電源をオ

ンにする (Power onafter recovery)

リカバリの実行に使用するホストを示しますデフォルトではリカバ

リホストはバックアップを実行するホストです

リカバリホスト

(Recovery host)

8 [詳細設定 (Advanced Settings)]の値を確認または変更します

詳細設定について詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

詳細設定

元の BIOS UUID の代わりに新しい BIOS UUID で VM をリストアします

新しい BIOS UUID の作成 (Create a newBIOS UUID)

元のインスタンス UUID の代わりに新しいインスタンス UUID でVM をリストアします

新しいインスタンス

UUID の作成 (Createa new instanceUUID)

40第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

たとえばこのオプションはVM がバックアップされた時にマウントされた ISO ファイルをリストアせずに VM をリストアします

このオプションが無効になっているとDVD ドライブCD-ROM ドライブシリアルポートパラレルポートなどのデバイスの補助情報が

利用できなくなった場合にリカバリが失敗する場合があります

デバイスの補助情報を

削除 (Removebacking informationfor devices)

NIC カードを VM から削除しますネットワークアクセスではリストア済みの VM にはネットワーク構成が必要であることに注意してください

このオプションは次の場合に有効にします

バックアップの作成後に宛先の仮想マシンのネットワーク接続が

変更されている場合

元の仮想マシンがまだ存在しVM の重複によって競合が発生する場合

元のネットワーク構成

を削除 (Removeoriginal networkconfiguration)

元のハードウェアバージョン (4 など) で VM をリストアしますターゲット ESXi サーバーがデフォルトで異なるハードウェアバージョン(78 など) を使用している場合でも元のバージョンが保持されますターゲット ESXi サーバーが仮想マシンのハードウェアバージョンをサポートしていない場合はリストアに失敗する可能性がありま

このオプションが無効の場合リストアされた仮想マシンは ESXi サーバーによって使われるデフォルトのハードウェアバージョンに変換さ

れます

ハードウェアの元の

バージョンを保持する

(Retain originalhardware version)

リストアされる仮想ディスクのフォーマット

元のプロビジョニングで VM の仮想ディスクをリストアします元のプロビジョニング

(Originalprovisioning)

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成します仮想ディスク

容量はディスクが作成されるときに割り当て済みですこのオプショ

ンは入力されたブロックをリストアしますがオンデマンドで空いてい

るブロックをゼロで初期化します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware は Lazy-Zeroedディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thickprovisioning Eager Zeroed)]に自動的に変換します

Lazy Zero をシックプロビジョニング (Thickprovisioning lazyzeroed)

41第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックをリストアしただちに空のブロックをゼロで初期化し

ます (Eager Zeroed)このオプションを使用すると仮想ディスクの作成により時間がかかることがありますただしリストアが SAN で起きた場合Eager Zeroed 機能により vCenter サーバーとのネットワーク通信が減少することによってリストアが高速化されることがあります

Eager Zeroed をシックプロビジョニング

(Thick provisioningeager zeroed)

シン形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックはリストアしますが空いているブロックを初期化した

りコミットしたりはしませんシンプロビジョニングは vmdk ファイルの動的拡張を介してディスク領域を節約しますvmdk ファイルは仮想マシンのデータが必要とする領域より大きくなりません仮想ディスク

のサイズは必要に応じて自動的に増加します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware はシンディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning EagerZeroed)]に自動的に変換します

シンプロビジョニング

トランスポートモード (Transport mode)

バックアップが実行されたときと同じトランスポートモードを使用しま

バックアップに使用す

るトランスポートモード

を使用する (Usetransport mode usedfor backup)

42第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

SANファイバーチャネル (SAN) または iSCSI を介した暗号化されていない転送の場合に指定します

メモ このモードは VMware 仮想ボリューム (VVol) を使用する仮想マシンではサポートされません

HotADD仮想マシンで VMware バックアップホストを実行できますHotAdd トランスポートモードについて詳しくは『NetBackup forVMware 管理者ガイド』を参照してください

メモ VVols を使用する仮想マシンの場合仮想マシンとバックアップホスト(hotadd)の仮想マシンは同じ VVol データストアに存在する必要があります

このトランスポートモードの手順とバックアップホストの VMware仮想マシンへのインストール手順に関してはVMware のマニュアルを参照してください

LANネットワークを介して仮想ディスクのデータを転送します

NBDNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化されていない転送の

場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャ

ネルを介した転送よりも低速です

NBDSSLNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化転送 (SSL) の場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャネル

を介した転送よりも低速です

選択したトランスポート

モードを次の順序で試

行してください(Trythe selectedtransport modes inthe following order)

9 [リカバリ前チェック (Pre-recovery check)]をクリックします

NetBackup でクレデンシャルが検証されパスと接続が適切かどうかが確認されますさらにデータストアやデータストアクラスタに利用可能な容量があるかどうかな

どその他の要件についても確認されますリカバリ前チェックについて詳しくは

『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

10 エラーが見つかった場合は解決します

エラーは無視できますただしその場合はリカバリが失敗する場合があります

11 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします

ジョブの進捗を監視するには[リストアアクティビティ (Restore activity)]タブをクリックします特定のジョブを選択するとその詳細が表示されます

リカバリの状態コードについて詳しくはNetBackup 管理者に問い合わせるか『NetBackup 状態コードリファレンスガイド』を参照してください

43第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについてVeritas はNetBackup 82 以降で VMware エージェントレスリストアを導入していますエージェントレスリストアを使用するとNetBackup クライアントがインストールされていない仮想マシンに個々のファイルとフォルダをリストアできますVxUpdate を使用してNetBackup で仮想マシンにリカバリツールを配備しファイルやフォルダをリストアして必要なクリーンアップを実行できますファイルをリカバリするターゲット仮想マシンに

NetBackup が接続する必要はありませんすべてのリカバリが VMware vSphereManagement API を使用して ESX Server 経由で処理されます

エージェントレスリストア処理の概要

1 NetBackup マスターサーバーで NetBackup Web UI または Agentless RecoveryAPI から入力を受け取りますこの入力にはリストアするファイルとフォルダに加えターゲット仮想マシンの VMware 認証クレデンシャルが含まれますこれらのクレデンシャルには管理者またはスーパーユーザーの権限が必要です

2 要求されたデータがマスターサーバーからリストアホストに送信されます

3 リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリストアホストにあるかどうかが確認されます必要なパッケージがない場合リストアホストは VxUpdateを使用してマスターサーバーからパッケージをダウンロードします

4 リストアホストはvSphere Management API を使用して仮想マシンにリカバリツールをプッシュします

5 ユーザーが選択したファイルとフォルダを含むデータストリームが一時仮想マシンに

関連付けられている vmdk でステージングされますVeritas がエージェントレスリストア用の一時仮想マシンを作成します

6 NetBackup によって一時仮想マシンに作成された vmdk がターゲット仮想マシンに接続されます

7 リカバリツールが起動されファイルとフォルダがリカバリされます

8 NetBackup で必要なクリーンアップが実行されます処理の一環で作成された一時的なファイルとオブジェクトがすべて削除されます削除されるオブジェクトには

リカバリツール一時仮想マシンステージング vmdk があります

9 これでジョブは完了です

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

前提条件 仮想マシンのエージェントレスリカバリを実行するすべてのプラットフォーム用の

VxUpdate パッケージを用意する必要があります

44第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアについて

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 34: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

5 ファイルを選択し[リストへの追加 (リストアリストに追加)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

リストアリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサイズ

が表示されます

メモ リストアリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーはシングルファイルリストアのみをサポートしているためリストア処理が失敗します

6 リストアオプションを選択します

すべてを元のディレクトリにリストア (Restore everything to the original directory)

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

すべてを異なるディレクトリにリストア (Restore everything to a different directory)

[リストア用ディレクトリ (Directory for restore)]にリストア先のパスを入力します

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合は[親フォルダのパス(Parent Folder Path)]ではなく[単一ファイルの絶対パス (Single File

Full Path)]に入力します

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]チェックボックスにチェックマークを付けるとすべてのファイルが 1 つのディレクトリにリストアされます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

34第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

7 既存のすべてのファイルを上書きするには[既存のファイルの上書き (Overwriteexisting files)]チェックボックスにチェックマークを付けます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

選択内容の概略が表示されます

8 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックしてファイルをリストアします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをダウンロードできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダのダウンロード (Download filesand folders)]の順にクリックします

35第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

5 ファイルを選択し[ダウンロードリストに追加 (Add to download list)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

ダウンロードリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサ

イズが表示されます

メモ ダウンロードリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーは単一ファイルのダウンロードのみをサポートしているためダウンロード処理が失敗します

6 ダウンロードパッケージの作成が完了したら[ダウンロード (Download)]をクリックします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項インスタントアクセス仮想マシン機能について次の点に注意します

この機能はWeb UI を使用して保護計画から作成されたバックアップコピーまたはNetBackup 管理コンソールで作成された従来のポリシーでサポートされます

この機能はNetBackup の VMware ポリシー形式のみをサポートしますWeb UIの保護計画で使用されるポリシー形式についてはバックアップ管理者にお問い合

わせください

この機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされます

この機能ではメディアサーバー重複排除プール (MSDP) メディアサーバー上の同時マウントポイントが 50 個に制限されます

デフォルトではvSphere はESXi サーバーあたりに最大で 8 つの NFS マウントを許可しますNetBackup では作成するインスタントアクセス VM それぞれにNFS

36第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

マウントが必要であることに注意してくださいNFS マウントを解除するには使用し終わったインスタントアクセス VM を削除しますESXi ホストの NFS の制限に達した場合に別のインスタントアクセス VM を作成しようとするとその試みは失敗しますESXi サーバーあたりの NFS マウントの最大数を増やすには次の VMware の記事を参照してくださいhttpskbvmwarecomsarticle2239

この機能では独立したディスクを備えた VM のバックアップをサポートしていませんVMware では永続的なディスクでも非永続的なディスクでもVM 内の独立したディスクのスナップショットをサポートしていませんその結果独立したディスクはバック

アップされません

独立したディスクと NetBackup について詳しくは次の記事を参照してくださいhttpswwwveritascomdocs000081966

この機能はバックアップから除外されたディスクを持つ VM をサポートしていませんNetBackup ポリシーの[ディスクを除外 (Exclude Disks)]タブで[除外したディスクはありません (No disks excluded)]オプションを選択する必要があります

raw デバイスマッピングモード (RDM) または永続モードのディスクがある VM はこの機能ではサポートされません

Windows のシングルファイルリストアでReFS ファイルシステムはサポートされません

インスタントアクセス仮想マシンを使用した VM 作成に使用される ESXi サーバーのバージョンはVM のバックアップイメージを含む ESXi サーバーのバージョンと同じかそれより新しい必要があります

[ダウンロード (Download)]オプションを使用した単一ファイルのダウンロードの場合NetBackup Web UI ではマスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用するのと同じ名前または IP アドレスを持つメディアサーバーにアクセスできる必要がありますp50 の 「インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー」 を参照してください

メディアサーバーのアプライアンスがサードパーティの証明書を使用する場合この

機能を使用する前にNetBackup マスターサーバーで特定の構成を作成する必要があります

詳しくは次の場所から入手可能な『NetBackup Appliance セキュリティガイド』でサードパーティの証明書に関するセクションとサードパーティの SSL 証明書の実装に関するセクションを参照してください

httpswwwveritascomdocsDOC5332

この機能では異なるボリュームパーティションディスクにある複数のファイルやフォ

ルダのリストアはサポートされません

複数のファイルまたはフォルダを Windows VM にリストアする場合はWindows 管理者アカウントのクレデンシャルを使用します

37第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

一部の ACL エントリはリストアされたファイルに含まれませんこれらのユーザーまたはグループの ACL エントリはリストアできないためですたとえばTrustedInstallersすべてのアプリケーションパッケージが該当します

インスタントアクセス機能はWindows 10 のコンパクトオペレーティングシステムをサポートしていませんオペレーティングシステムが圧縮されているかどうかを確認する

にはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosquery を実行します圧縮を無効にするにはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosnever を実行しますこれによってVM のバックアップにインスタントアクセス機能を使用できます

ファイルとフォルダをリストアするにはターゲット VM がスリープまたは休止モードではなく通常の状態である必要があります

5-minutes-alive-session のしきい値はアプライアンスの Web サーバー NGINXで定義されますダウンロード用に選択されたファイルとフォルダはこのしきい値内

で圧縮されダウンロードされる必要があります

インスタントアクセス仮想マシンを作成するには仮想マシンが作成される VMwareデータセンターへの読み取りおよび書き込みアクセスが必要です

複数のコピーが存在するバックアップイメージがありそれらのコピーはすべてインス

タントアクセス機能を備えていますレプリケーション中にインスタントアクセス機能を

保持するにはレプリケーションに最初のコピーのみを選択する必要がありますたと

えばイメージ 1 というバックアップイメージがありコピー Aコピー Bコピー Cコピー D の 4 つのコピーが存在するとしますレプリケーションでインスタントアクセス機能を保持するにはコピー A のみを使用する必要があります

VM のリカバリバックアップされたときに VM が存在していた元の場所または別の場所に VM をリカバリできますバックアップイメージのデフォルトのコピーからのリカバリに加え別のコピーが

ある場合はそのコピーからもリカバリできますデフォルトのコピーはプライマリコピーとも

呼ばれます

VM をリカバリするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックします左側のカレンダービューでバックアップが発生した日付を選択します

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

38第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

4 リカバリするイメージについて次のいずれかのイメージリカバリオプションを選択し

ます

リカバリ (Recover)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが 1 つだけある場合に表示されます

デフォルトのコピーからリカバリ (Recover from default copy)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが複数ある場合に表示されます

nn 個のコピー (nn copies)バックアップイメージのデフォルトのコピーまたは別のコピーからリカバリします

NetBackup では同じバックアップイメージのコピーを最大 10 個まで保持できますこのオプションを選択すると利用可能なすべてのコピーが表示されます

それぞれのコピーについて[ストレージ名 (Storage name)][ストレージサーバー (Storage Server)][ストレージサーバー形式 (Storage server type)]が表示されますリカバリするコピーに対応する[リカバリ (Recover)]をクリックします

5 バックアップイメージをリカバリする場所を選択します

[元の場所 (Original location)] バックアップイメージを元の場所にリカバリします

[代替の場所 (Alternate location)] バックアップイメージを代替の場所にリカバリします

[インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Create instant access virtualmachine)] バックアップイメージを新しいインスタントアクセス仮想マシンにリカバリしますこのオプションはバックアップイメージにインスタントアクセス機能が

ある場合にのみ利用可能ですp31 の 「インスタントアクセス VM の作成」 を参照してください

[ファイルとフォルダのダウンロード (Download files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードしますこのオプションは

バックアップイメージにインスタントアクセス機能がある場合にのみ利用可能で

すp35 の 「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード」を参照してください

[ファイルとフォルダをリストアする (Restore files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアしますバックアップイメージにインス

タントアクセス機能がある場合にのみこのオプションを利用可能です「p33 の「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア」 を参照してください 」を参照してください

6 [リストア先 (Restore to)]の値を確認します

39第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

デフォルト値は VM のバックアップイメージから取得されます代替の場所にリストアする場合[新しい表示名 (New display name)]に _copy が追加されます

バックアップイメージを元の場所にリカバリする場合デフォルト値を変更できま

せん

代替の場所にリカバリする場合必要に応じてリストア先の値を変更します続

いて[次へ (Next)]をクリックしますESXi サーバーまたはクラスタを変更できない場合に詳細を確認できます

p53 の 「リカバリ先を変更したときに発生したエラー」 を参照してください

7 [リカバリオプション (Recover option)]の値を確認または変更します

リカバリオプションについて詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

宛先に同じ名前の VM が存在する場合に既存の VM を削除しますそのような VM はリカバリの開始前に削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

メモ このオプションを使用するには[資産の上書き (OverwriteAsset)]権限が必要ですこの権限が必要な場合はセキュリティ管理者にお問い合わせください

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますリカバリ後に電源をオ

ンにする (Power onafter recovery)

リカバリの実行に使用するホストを示しますデフォルトではリカバ

リホストはバックアップを実行するホストです

リカバリホスト

(Recovery host)

8 [詳細設定 (Advanced Settings)]の値を確認または変更します

詳細設定について詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

詳細設定

元の BIOS UUID の代わりに新しい BIOS UUID で VM をリストアします

新しい BIOS UUID の作成 (Create a newBIOS UUID)

元のインスタンス UUID の代わりに新しいインスタンス UUID でVM をリストアします

新しいインスタンス

UUID の作成 (Createa new instanceUUID)

40第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

たとえばこのオプションはVM がバックアップされた時にマウントされた ISO ファイルをリストアせずに VM をリストアします

このオプションが無効になっているとDVD ドライブCD-ROM ドライブシリアルポートパラレルポートなどのデバイスの補助情報が

利用できなくなった場合にリカバリが失敗する場合があります

デバイスの補助情報を

削除 (Removebacking informationfor devices)

NIC カードを VM から削除しますネットワークアクセスではリストア済みの VM にはネットワーク構成が必要であることに注意してください

このオプションは次の場合に有効にします

バックアップの作成後に宛先の仮想マシンのネットワーク接続が

変更されている場合

元の仮想マシンがまだ存在しVM の重複によって競合が発生する場合

元のネットワーク構成

を削除 (Removeoriginal networkconfiguration)

元のハードウェアバージョン (4 など) で VM をリストアしますターゲット ESXi サーバーがデフォルトで異なるハードウェアバージョン(78 など) を使用している場合でも元のバージョンが保持されますターゲット ESXi サーバーが仮想マシンのハードウェアバージョンをサポートしていない場合はリストアに失敗する可能性がありま

このオプションが無効の場合リストアされた仮想マシンは ESXi サーバーによって使われるデフォルトのハードウェアバージョンに変換さ

れます

ハードウェアの元の

バージョンを保持する

(Retain originalhardware version)

リストアされる仮想ディスクのフォーマット

元のプロビジョニングで VM の仮想ディスクをリストアします元のプロビジョニング

(Originalprovisioning)

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成します仮想ディスク

容量はディスクが作成されるときに割り当て済みですこのオプショ

ンは入力されたブロックをリストアしますがオンデマンドで空いてい

るブロックをゼロで初期化します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware は Lazy-Zeroedディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thickprovisioning Eager Zeroed)]に自動的に変換します

Lazy Zero をシックプロビジョニング (Thickprovisioning lazyzeroed)

41第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックをリストアしただちに空のブロックをゼロで初期化し

ます (Eager Zeroed)このオプションを使用すると仮想ディスクの作成により時間がかかることがありますただしリストアが SAN で起きた場合Eager Zeroed 機能により vCenter サーバーとのネットワーク通信が減少することによってリストアが高速化されることがあります

Eager Zeroed をシックプロビジョニング

(Thick provisioningeager zeroed)

シン形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックはリストアしますが空いているブロックを初期化した

りコミットしたりはしませんシンプロビジョニングは vmdk ファイルの動的拡張を介してディスク領域を節約しますvmdk ファイルは仮想マシンのデータが必要とする領域より大きくなりません仮想ディスク

のサイズは必要に応じて自動的に増加します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware はシンディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning EagerZeroed)]に自動的に変換します

シンプロビジョニング

トランスポートモード (Transport mode)

バックアップが実行されたときと同じトランスポートモードを使用しま

バックアップに使用す

るトランスポートモード

を使用する (Usetransport mode usedfor backup)

42第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

SANファイバーチャネル (SAN) または iSCSI を介した暗号化されていない転送の場合に指定します

メモ このモードは VMware 仮想ボリューム (VVol) を使用する仮想マシンではサポートされません

HotADD仮想マシンで VMware バックアップホストを実行できますHotAdd トランスポートモードについて詳しくは『NetBackup forVMware 管理者ガイド』を参照してください

メモ VVols を使用する仮想マシンの場合仮想マシンとバックアップホスト(hotadd)の仮想マシンは同じ VVol データストアに存在する必要があります

このトランスポートモードの手順とバックアップホストの VMware仮想マシンへのインストール手順に関してはVMware のマニュアルを参照してください

LANネットワークを介して仮想ディスクのデータを転送します

NBDNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化されていない転送の

場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャ

ネルを介した転送よりも低速です

NBDSSLNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化転送 (SSL) の場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャネル

を介した転送よりも低速です

選択したトランスポート

モードを次の順序で試

行してください(Trythe selectedtransport modes inthe following order)

9 [リカバリ前チェック (Pre-recovery check)]をクリックします

NetBackup でクレデンシャルが検証されパスと接続が適切かどうかが確認されますさらにデータストアやデータストアクラスタに利用可能な容量があるかどうかな

どその他の要件についても確認されますリカバリ前チェックについて詳しくは

『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

10 エラーが見つかった場合は解決します

エラーは無視できますただしその場合はリカバリが失敗する場合があります

11 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします

ジョブの進捗を監視するには[リストアアクティビティ (Restore activity)]タブをクリックします特定のジョブを選択するとその詳細が表示されます

リカバリの状態コードについて詳しくはNetBackup 管理者に問い合わせるか『NetBackup 状態コードリファレンスガイド』を参照してください

43第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについてVeritas はNetBackup 82 以降で VMware エージェントレスリストアを導入していますエージェントレスリストアを使用するとNetBackup クライアントがインストールされていない仮想マシンに個々のファイルとフォルダをリストアできますVxUpdate を使用してNetBackup で仮想マシンにリカバリツールを配備しファイルやフォルダをリストアして必要なクリーンアップを実行できますファイルをリカバリするターゲット仮想マシンに

NetBackup が接続する必要はありませんすべてのリカバリが VMware vSphereManagement API を使用して ESX Server 経由で処理されます

エージェントレスリストア処理の概要

1 NetBackup マスターサーバーで NetBackup Web UI または Agentless RecoveryAPI から入力を受け取りますこの入力にはリストアするファイルとフォルダに加えターゲット仮想マシンの VMware 認証クレデンシャルが含まれますこれらのクレデンシャルには管理者またはスーパーユーザーの権限が必要です

2 要求されたデータがマスターサーバーからリストアホストに送信されます

3 リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリストアホストにあるかどうかが確認されます必要なパッケージがない場合リストアホストは VxUpdateを使用してマスターサーバーからパッケージをダウンロードします

4 リストアホストはvSphere Management API を使用して仮想マシンにリカバリツールをプッシュします

5 ユーザーが選択したファイルとフォルダを含むデータストリームが一時仮想マシンに

関連付けられている vmdk でステージングされますVeritas がエージェントレスリストア用の一時仮想マシンを作成します

6 NetBackup によって一時仮想マシンに作成された vmdk がターゲット仮想マシンに接続されます

7 リカバリツールが起動されファイルとフォルダがリカバリされます

8 NetBackup で必要なクリーンアップが実行されます処理の一環で作成された一時的なファイルとオブジェクトがすべて削除されます削除されるオブジェクトには

リカバリツール一時仮想マシンステージング vmdk があります

9 これでジョブは完了です

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

前提条件 仮想マシンのエージェントレスリカバリを実行するすべてのプラットフォーム用の

VxUpdate パッケージを用意する必要があります

44第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアについて

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 35: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

ターゲット VM (デフォルトは元の VM) の名前とそのターゲット VM のユーザー名およびパスワードを入力します

7 既存のすべてのファイルを上書きするには[既存のファイルの上書き (Overwriteexisting files)]チェックボックスにチェックマークを付けます

メモ ストレージサーバーが NetBackup 812 の場合リストア時にこのオプションが自動的に使用されます

選択内容の概略が表示されます

8 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックしてファイルをリストアします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

VM のインスタントアクセスイメージを参照してファイルとフォルダをダウンロードできます

メモ インスタントアクセス VM の使用については次の情報を参照してください

p36 の 「インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項」 を参照してください

VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

4 インスタントアクセスを使用したリカバリのオプションがあるイメージまたはイメージの

コピーで[リカバリ (Recover)][ファイルとフォルダのダウンロード (Download filesand folders)]の順にクリックします

35第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード

5 ファイルを選択し[ダウンロードリストに追加 (Add to download list)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

ダウンロードリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサ

イズが表示されます

メモ ダウンロードリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーは単一ファイルのダウンロードのみをサポートしているためダウンロード処理が失敗します

6 ダウンロードパッケージの作成が完了したら[ダウンロード (Download)]をクリックします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項インスタントアクセス仮想マシン機能について次の点に注意します

この機能はWeb UI を使用して保護計画から作成されたバックアップコピーまたはNetBackup 管理コンソールで作成された従来のポリシーでサポートされます

この機能はNetBackup の VMware ポリシー形式のみをサポートしますWeb UIの保護計画で使用されるポリシー形式についてはバックアップ管理者にお問い合

わせください

この機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされます

この機能ではメディアサーバー重複排除プール (MSDP) メディアサーバー上の同時マウントポイントが 50 個に制限されます

デフォルトではvSphere はESXi サーバーあたりに最大で 8 つの NFS マウントを許可しますNetBackup では作成するインスタントアクセス VM それぞれにNFS

36第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

マウントが必要であることに注意してくださいNFS マウントを解除するには使用し終わったインスタントアクセス VM を削除しますESXi ホストの NFS の制限に達した場合に別のインスタントアクセス VM を作成しようとするとその試みは失敗しますESXi サーバーあたりの NFS マウントの最大数を増やすには次の VMware の記事を参照してくださいhttpskbvmwarecomsarticle2239

この機能では独立したディスクを備えた VM のバックアップをサポートしていませんVMware では永続的なディスクでも非永続的なディスクでもVM 内の独立したディスクのスナップショットをサポートしていませんその結果独立したディスクはバック

アップされません

独立したディスクと NetBackup について詳しくは次の記事を参照してくださいhttpswwwveritascomdocs000081966

この機能はバックアップから除外されたディスクを持つ VM をサポートしていませんNetBackup ポリシーの[ディスクを除外 (Exclude Disks)]タブで[除外したディスクはありません (No disks excluded)]オプションを選択する必要があります

raw デバイスマッピングモード (RDM) または永続モードのディスクがある VM はこの機能ではサポートされません

Windows のシングルファイルリストアでReFS ファイルシステムはサポートされません

インスタントアクセス仮想マシンを使用した VM 作成に使用される ESXi サーバーのバージョンはVM のバックアップイメージを含む ESXi サーバーのバージョンと同じかそれより新しい必要があります

[ダウンロード (Download)]オプションを使用した単一ファイルのダウンロードの場合NetBackup Web UI ではマスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用するのと同じ名前または IP アドレスを持つメディアサーバーにアクセスできる必要がありますp50 の 「インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー」 を参照してください

メディアサーバーのアプライアンスがサードパーティの証明書を使用する場合この

機能を使用する前にNetBackup マスターサーバーで特定の構成を作成する必要があります

詳しくは次の場所から入手可能な『NetBackup Appliance セキュリティガイド』でサードパーティの証明書に関するセクションとサードパーティの SSL 証明書の実装に関するセクションを参照してください

httpswwwveritascomdocsDOC5332

この機能では異なるボリュームパーティションディスクにある複数のファイルやフォ

ルダのリストアはサポートされません

複数のファイルまたはフォルダを Windows VM にリストアする場合はWindows 管理者アカウントのクレデンシャルを使用します

37第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

一部の ACL エントリはリストアされたファイルに含まれませんこれらのユーザーまたはグループの ACL エントリはリストアできないためですたとえばTrustedInstallersすべてのアプリケーションパッケージが該当します

インスタントアクセス機能はWindows 10 のコンパクトオペレーティングシステムをサポートしていませんオペレーティングシステムが圧縮されているかどうかを確認する

にはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosquery を実行します圧縮を無効にするにはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosnever を実行しますこれによってVM のバックアップにインスタントアクセス機能を使用できます

ファイルとフォルダをリストアするにはターゲット VM がスリープまたは休止モードではなく通常の状態である必要があります

5-minutes-alive-session のしきい値はアプライアンスの Web サーバー NGINXで定義されますダウンロード用に選択されたファイルとフォルダはこのしきい値内

で圧縮されダウンロードされる必要があります

インスタントアクセス仮想マシンを作成するには仮想マシンが作成される VMwareデータセンターへの読み取りおよび書き込みアクセスが必要です

複数のコピーが存在するバックアップイメージがありそれらのコピーはすべてインス

タントアクセス機能を備えていますレプリケーション中にインスタントアクセス機能を

保持するにはレプリケーションに最初のコピーのみを選択する必要がありますたと

えばイメージ 1 というバックアップイメージがありコピー Aコピー Bコピー Cコピー D の 4 つのコピーが存在するとしますレプリケーションでインスタントアクセス機能を保持するにはコピー A のみを使用する必要があります

VM のリカバリバックアップされたときに VM が存在していた元の場所または別の場所に VM をリカバリできますバックアップイメージのデフォルトのコピーからのリカバリに加え別のコピーが

ある場合はそのコピーからもリカバリできますデフォルトのコピーはプライマリコピーとも

呼ばれます

VM をリカバリするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックします左側のカレンダービューでバックアップが発生した日付を選択します

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

38第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

4 リカバリするイメージについて次のいずれかのイメージリカバリオプションを選択し

ます

リカバリ (Recover)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが 1 つだけある場合に表示されます

デフォルトのコピーからリカバリ (Recover from default copy)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが複数ある場合に表示されます

nn 個のコピー (nn copies)バックアップイメージのデフォルトのコピーまたは別のコピーからリカバリします

NetBackup では同じバックアップイメージのコピーを最大 10 個まで保持できますこのオプションを選択すると利用可能なすべてのコピーが表示されます

それぞれのコピーについて[ストレージ名 (Storage name)][ストレージサーバー (Storage Server)][ストレージサーバー形式 (Storage server type)]が表示されますリカバリするコピーに対応する[リカバリ (Recover)]をクリックします

5 バックアップイメージをリカバリする場所を選択します

[元の場所 (Original location)] バックアップイメージを元の場所にリカバリします

[代替の場所 (Alternate location)] バックアップイメージを代替の場所にリカバリします

[インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Create instant access virtualmachine)] バックアップイメージを新しいインスタントアクセス仮想マシンにリカバリしますこのオプションはバックアップイメージにインスタントアクセス機能が

ある場合にのみ利用可能ですp31 の 「インスタントアクセス VM の作成」 を参照してください

[ファイルとフォルダのダウンロード (Download files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードしますこのオプションは

バックアップイメージにインスタントアクセス機能がある場合にのみ利用可能で

すp35 の 「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード」を参照してください

[ファイルとフォルダをリストアする (Restore files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアしますバックアップイメージにインス

タントアクセス機能がある場合にのみこのオプションを利用可能です「p33 の「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア」 を参照してください 」を参照してください

6 [リストア先 (Restore to)]の値を確認します

39第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

デフォルト値は VM のバックアップイメージから取得されます代替の場所にリストアする場合[新しい表示名 (New display name)]に _copy が追加されます

バックアップイメージを元の場所にリカバリする場合デフォルト値を変更できま

せん

代替の場所にリカバリする場合必要に応じてリストア先の値を変更します続

いて[次へ (Next)]をクリックしますESXi サーバーまたはクラスタを変更できない場合に詳細を確認できます

p53 の 「リカバリ先を変更したときに発生したエラー」 を参照してください

7 [リカバリオプション (Recover option)]の値を確認または変更します

リカバリオプションについて詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

宛先に同じ名前の VM が存在する場合に既存の VM を削除しますそのような VM はリカバリの開始前に削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

メモ このオプションを使用するには[資産の上書き (OverwriteAsset)]権限が必要ですこの権限が必要な場合はセキュリティ管理者にお問い合わせください

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますリカバリ後に電源をオ

ンにする (Power onafter recovery)

リカバリの実行に使用するホストを示しますデフォルトではリカバ

リホストはバックアップを実行するホストです

リカバリホスト

(Recovery host)

8 [詳細設定 (Advanced Settings)]の値を確認または変更します

詳細設定について詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

詳細設定

元の BIOS UUID の代わりに新しい BIOS UUID で VM をリストアします

新しい BIOS UUID の作成 (Create a newBIOS UUID)

元のインスタンス UUID の代わりに新しいインスタンス UUID でVM をリストアします

新しいインスタンス

UUID の作成 (Createa new instanceUUID)

40第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

たとえばこのオプションはVM がバックアップされた時にマウントされた ISO ファイルをリストアせずに VM をリストアします

このオプションが無効になっているとDVD ドライブCD-ROM ドライブシリアルポートパラレルポートなどのデバイスの補助情報が

利用できなくなった場合にリカバリが失敗する場合があります

デバイスの補助情報を

削除 (Removebacking informationfor devices)

NIC カードを VM から削除しますネットワークアクセスではリストア済みの VM にはネットワーク構成が必要であることに注意してください

このオプションは次の場合に有効にします

バックアップの作成後に宛先の仮想マシンのネットワーク接続が

変更されている場合

元の仮想マシンがまだ存在しVM の重複によって競合が発生する場合

元のネットワーク構成

を削除 (Removeoriginal networkconfiguration)

元のハードウェアバージョン (4 など) で VM をリストアしますターゲット ESXi サーバーがデフォルトで異なるハードウェアバージョン(78 など) を使用している場合でも元のバージョンが保持されますターゲット ESXi サーバーが仮想マシンのハードウェアバージョンをサポートしていない場合はリストアに失敗する可能性がありま

このオプションが無効の場合リストアされた仮想マシンは ESXi サーバーによって使われるデフォルトのハードウェアバージョンに変換さ

れます

ハードウェアの元の

バージョンを保持する

(Retain originalhardware version)

リストアされる仮想ディスクのフォーマット

元のプロビジョニングで VM の仮想ディスクをリストアします元のプロビジョニング

(Originalprovisioning)

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成します仮想ディスク

容量はディスクが作成されるときに割り当て済みですこのオプショ

ンは入力されたブロックをリストアしますがオンデマンドで空いてい

るブロックをゼロで初期化します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware は Lazy-Zeroedディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thickprovisioning Eager Zeroed)]に自動的に変換します

Lazy Zero をシックプロビジョニング (Thickprovisioning lazyzeroed)

41第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックをリストアしただちに空のブロックをゼロで初期化し

ます (Eager Zeroed)このオプションを使用すると仮想ディスクの作成により時間がかかることがありますただしリストアが SAN で起きた場合Eager Zeroed 機能により vCenter サーバーとのネットワーク通信が減少することによってリストアが高速化されることがあります

Eager Zeroed をシックプロビジョニング

(Thick provisioningeager zeroed)

シン形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックはリストアしますが空いているブロックを初期化した

りコミットしたりはしませんシンプロビジョニングは vmdk ファイルの動的拡張を介してディスク領域を節約しますvmdk ファイルは仮想マシンのデータが必要とする領域より大きくなりません仮想ディスク

のサイズは必要に応じて自動的に増加します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware はシンディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning EagerZeroed)]に自動的に変換します

シンプロビジョニング

トランスポートモード (Transport mode)

バックアップが実行されたときと同じトランスポートモードを使用しま

バックアップに使用す

るトランスポートモード

を使用する (Usetransport mode usedfor backup)

42第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

SANファイバーチャネル (SAN) または iSCSI を介した暗号化されていない転送の場合に指定します

メモ このモードは VMware 仮想ボリューム (VVol) を使用する仮想マシンではサポートされません

HotADD仮想マシンで VMware バックアップホストを実行できますHotAdd トランスポートモードについて詳しくは『NetBackup forVMware 管理者ガイド』を参照してください

メモ VVols を使用する仮想マシンの場合仮想マシンとバックアップホスト(hotadd)の仮想マシンは同じ VVol データストアに存在する必要があります

このトランスポートモードの手順とバックアップホストの VMware仮想マシンへのインストール手順に関してはVMware のマニュアルを参照してください

LANネットワークを介して仮想ディスクのデータを転送します

NBDNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化されていない転送の

場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャ

ネルを介した転送よりも低速です

NBDSSLNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化転送 (SSL) の場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャネル

を介した転送よりも低速です

選択したトランスポート

モードを次の順序で試

行してください(Trythe selectedtransport modes inthe following order)

9 [リカバリ前チェック (Pre-recovery check)]をクリックします

NetBackup でクレデンシャルが検証されパスと接続が適切かどうかが確認されますさらにデータストアやデータストアクラスタに利用可能な容量があるかどうかな

どその他の要件についても確認されますリカバリ前チェックについて詳しくは

『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

10 エラーが見つかった場合は解決します

エラーは無視できますただしその場合はリカバリが失敗する場合があります

11 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします

ジョブの進捗を監視するには[リストアアクティビティ (Restore activity)]タブをクリックします特定のジョブを選択するとその詳細が表示されます

リカバリの状態コードについて詳しくはNetBackup 管理者に問い合わせるか『NetBackup 状態コードリファレンスガイド』を参照してください

43第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについてVeritas はNetBackup 82 以降で VMware エージェントレスリストアを導入していますエージェントレスリストアを使用するとNetBackup クライアントがインストールされていない仮想マシンに個々のファイルとフォルダをリストアできますVxUpdate を使用してNetBackup で仮想マシンにリカバリツールを配備しファイルやフォルダをリストアして必要なクリーンアップを実行できますファイルをリカバリするターゲット仮想マシンに

NetBackup が接続する必要はありませんすべてのリカバリが VMware vSphereManagement API を使用して ESX Server 経由で処理されます

エージェントレスリストア処理の概要

1 NetBackup マスターサーバーで NetBackup Web UI または Agentless RecoveryAPI から入力を受け取りますこの入力にはリストアするファイルとフォルダに加えターゲット仮想マシンの VMware 認証クレデンシャルが含まれますこれらのクレデンシャルには管理者またはスーパーユーザーの権限が必要です

2 要求されたデータがマスターサーバーからリストアホストに送信されます

3 リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリストアホストにあるかどうかが確認されます必要なパッケージがない場合リストアホストは VxUpdateを使用してマスターサーバーからパッケージをダウンロードします

4 リストアホストはvSphere Management API を使用して仮想マシンにリカバリツールをプッシュします

5 ユーザーが選択したファイルとフォルダを含むデータストリームが一時仮想マシンに

関連付けられている vmdk でステージングされますVeritas がエージェントレスリストア用の一時仮想マシンを作成します

6 NetBackup によって一時仮想マシンに作成された vmdk がターゲット仮想マシンに接続されます

7 リカバリツールが起動されファイルとフォルダがリカバリされます

8 NetBackup で必要なクリーンアップが実行されます処理の一環で作成された一時的なファイルとオブジェクトがすべて削除されます削除されるオブジェクトには

リカバリツール一時仮想マシンステージング vmdk があります

9 これでジョブは完了です

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

前提条件 仮想マシンのエージェントレスリカバリを実行するすべてのプラットフォーム用の

VxUpdate パッケージを用意する必要があります

44第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアについて

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 36: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

5 ファイルを選択し[ダウンロードリストに追加 (Add to download list)]をクリックします

フォルダをクリックしてドリルダウンします階層の上位レベルに移動して戻るには

フォルダのパスを使用します

ファイルを検索するにはファイル名を入力します

メモ NetBackup 82 以降のストレージサーバーは検索オプションをサポートしています

ダウンロードリストには選択したファイルとフォルダについて各ファイルの場所とサ

イズが表示されます

メモ ダウンロードリストに複数のファイルまたはフォルダが含まれる場合NetBackup812 ストレージサーバーは単一ファイルのダウンロードのみをサポートしているためダウンロード処理が失敗します

6 ダウンロードパッケージの作成が完了したら[ダウンロード (Download)]をクリックします

[アクティビティ (Activity)]タブにリカバリの状態が表示されます

インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項インスタントアクセス仮想マシン機能について次の点に注意します

この機能はWeb UI を使用して保護計画から作成されたバックアップコピーまたはNetBackup 管理コンソールで作成された従来のポリシーでサポートされます

この機能はNetBackup の VMware ポリシー形式のみをサポートしますWeb UIの保護計画で使用されるポリシー形式についてはバックアップ管理者にお問い合

わせください

この機能はNetBackup アプライアンスに対してのみサポートされます

この機能ではメディアサーバー重複排除プール (MSDP) メディアサーバー上の同時マウントポイントが 50 個に制限されます

デフォルトではvSphere はESXi サーバーあたりに最大で 8 つの NFS マウントを許可しますNetBackup では作成するインスタントアクセス VM それぞれにNFS

36第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

マウントが必要であることに注意してくださいNFS マウントを解除するには使用し終わったインスタントアクセス VM を削除しますESXi ホストの NFS の制限に達した場合に別のインスタントアクセス VM を作成しようとするとその試みは失敗しますESXi サーバーあたりの NFS マウントの最大数を増やすには次の VMware の記事を参照してくださいhttpskbvmwarecomsarticle2239

この機能では独立したディスクを備えた VM のバックアップをサポートしていませんVMware では永続的なディスクでも非永続的なディスクでもVM 内の独立したディスクのスナップショットをサポートしていませんその結果独立したディスクはバック

アップされません

独立したディスクと NetBackup について詳しくは次の記事を参照してくださいhttpswwwveritascomdocs000081966

この機能はバックアップから除外されたディスクを持つ VM をサポートしていませんNetBackup ポリシーの[ディスクを除外 (Exclude Disks)]タブで[除外したディスクはありません (No disks excluded)]オプションを選択する必要があります

raw デバイスマッピングモード (RDM) または永続モードのディスクがある VM はこの機能ではサポートされません

Windows のシングルファイルリストアでReFS ファイルシステムはサポートされません

インスタントアクセス仮想マシンを使用した VM 作成に使用される ESXi サーバーのバージョンはVM のバックアップイメージを含む ESXi サーバーのバージョンと同じかそれより新しい必要があります

[ダウンロード (Download)]オプションを使用した単一ファイルのダウンロードの場合NetBackup Web UI ではマスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用するのと同じ名前または IP アドレスを持つメディアサーバーにアクセスできる必要がありますp50 の 「インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー」 を参照してください

メディアサーバーのアプライアンスがサードパーティの証明書を使用する場合この

機能を使用する前にNetBackup マスターサーバーで特定の構成を作成する必要があります

詳しくは次の場所から入手可能な『NetBackup Appliance セキュリティガイド』でサードパーティの証明書に関するセクションとサードパーティの SSL 証明書の実装に関するセクションを参照してください

httpswwwveritascomdocsDOC5332

この機能では異なるボリュームパーティションディスクにある複数のファイルやフォ

ルダのリストアはサポートされません

複数のファイルまたはフォルダを Windows VM にリストアする場合はWindows 管理者アカウントのクレデンシャルを使用します

37第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

一部の ACL エントリはリストアされたファイルに含まれませんこれらのユーザーまたはグループの ACL エントリはリストアできないためですたとえばTrustedInstallersすべてのアプリケーションパッケージが該当します

インスタントアクセス機能はWindows 10 のコンパクトオペレーティングシステムをサポートしていませんオペレーティングシステムが圧縮されているかどうかを確認する

にはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosquery を実行します圧縮を無効にするにはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosnever を実行しますこれによってVM のバックアップにインスタントアクセス機能を使用できます

ファイルとフォルダをリストアするにはターゲット VM がスリープまたは休止モードではなく通常の状態である必要があります

5-minutes-alive-session のしきい値はアプライアンスの Web サーバー NGINXで定義されますダウンロード用に選択されたファイルとフォルダはこのしきい値内

で圧縮されダウンロードされる必要があります

インスタントアクセス仮想マシンを作成するには仮想マシンが作成される VMwareデータセンターへの読み取りおよび書き込みアクセスが必要です

複数のコピーが存在するバックアップイメージがありそれらのコピーはすべてインス

タントアクセス機能を備えていますレプリケーション中にインスタントアクセス機能を

保持するにはレプリケーションに最初のコピーのみを選択する必要がありますたと

えばイメージ 1 というバックアップイメージがありコピー Aコピー Bコピー Cコピー D の 4 つのコピーが存在するとしますレプリケーションでインスタントアクセス機能を保持するにはコピー A のみを使用する必要があります

VM のリカバリバックアップされたときに VM が存在していた元の場所または別の場所に VM をリカバリできますバックアップイメージのデフォルトのコピーからのリカバリに加え別のコピーが

ある場合はそのコピーからもリカバリできますデフォルトのコピーはプライマリコピーとも

呼ばれます

VM をリカバリするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックします左側のカレンダービューでバックアップが発生した日付を選択します

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

38第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

4 リカバリするイメージについて次のいずれかのイメージリカバリオプションを選択し

ます

リカバリ (Recover)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが 1 つだけある場合に表示されます

デフォルトのコピーからリカバリ (Recover from default copy)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが複数ある場合に表示されます

nn 個のコピー (nn copies)バックアップイメージのデフォルトのコピーまたは別のコピーからリカバリします

NetBackup では同じバックアップイメージのコピーを最大 10 個まで保持できますこのオプションを選択すると利用可能なすべてのコピーが表示されます

それぞれのコピーについて[ストレージ名 (Storage name)][ストレージサーバー (Storage Server)][ストレージサーバー形式 (Storage server type)]が表示されますリカバリするコピーに対応する[リカバリ (Recover)]をクリックします

5 バックアップイメージをリカバリする場所を選択します

[元の場所 (Original location)] バックアップイメージを元の場所にリカバリします

[代替の場所 (Alternate location)] バックアップイメージを代替の場所にリカバリします

[インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Create instant access virtualmachine)] バックアップイメージを新しいインスタントアクセス仮想マシンにリカバリしますこのオプションはバックアップイメージにインスタントアクセス機能が

ある場合にのみ利用可能ですp31 の 「インスタントアクセス VM の作成」 を参照してください

[ファイルとフォルダのダウンロード (Download files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードしますこのオプションは

バックアップイメージにインスタントアクセス機能がある場合にのみ利用可能で

すp35 の 「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード」を参照してください

[ファイルとフォルダをリストアする (Restore files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアしますバックアップイメージにインス

タントアクセス機能がある場合にのみこのオプションを利用可能です「p33 の「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア」 を参照してください 」を参照してください

6 [リストア先 (Restore to)]の値を確認します

39第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

デフォルト値は VM のバックアップイメージから取得されます代替の場所にリストアする場合[新しい表示名 (New display name)]に _copy が追加されます

バックアップイメージを元の場所にリカバリする場合デフォルト値を変更できま

せん

代替の場所にリカバリする場合必要に応じてリストア先の値を変更します続

いて[次へ (Next)]をクリックしますESXi サーバーまたはクラスタを変更できない場合に詳細を確認できます

p53 の 「リカバリ先を変更したときに発生したエラー」 を参照してください

7 [リカバリオプション (Recover option)]の値を確認または変更します

リカバリオプションについて詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

宛先に同じ名前の VM が存在する場合に既存の VM を削除しますそのような VM はリカバリの開始前に削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

メモ このオプションを使用するには[資産の上書き (OverwriteAsset)]権限が必要ですこの権限が必要な場合はセキュリティ管理者にお問い合わせください

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますリカバリ後に電源をオ

ンにする (Power onafter recovery)

リカバリの実行に使用するホストを示しますデフォルトではリカバ

リホストはバックアップを実行するホストです

リカバリホスト

(Recovery host)

8 [詳細設定 (Advanced Settings)]の値を確認または変更します

詳細設定について詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

詳細設定

元の BIOS UUID の代わりに新しい BIOS UUID で VM をリストアします

新しい BIOS UUID の作成 (Create a newBIOS UUID)

元のインスタンス UUID の代わりに新しいインスタンス UUID でVM をリストアします

新しいインスタンス

UUID の作成 (Createa new instanceUUID)

40第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

たとえばこのオプションはVM がバックアップされた時にマウントされた ISO ファイルをリストアせずに VM をリストアします

このオプションが無効になっているとDVD ドライブCD-ROM ドライブシリアルポートパラレルポートなどのデバイスの補助情報が

利用できなくなった場合にリカバリが失敗する場合があります

デバイスの補助情報を

削除 (Removebacking informationfor devices)

NIC カードを VM から削除しますネットワークアクセスではリストア済みの VM にはネットワーク構成が必要であることに注意してください

このオプションは次の場合に有効にします

バックアップの作成後に宛先の仮想マシンのネットワーク接続が

変更されている場合

元の仮想マシンがまだ存在しVM の重複によって競合が発生する場合

元のネットワーク構成

を削除 (Removeoriginal networkconfiguration)

元のハードウェアバージョン (4 など) で VM をリストアしますターゲット ESXi サーバーがデフォルトで異なるハードウェアバージョン(78 など) を使用している場合でも元のバージョンが保持されますターゲット ESXi サーバーが仮想マシンのハードウェアバージョンをサポートしていない場合はリストアに失敗する可能性がありま

このオプションが無効の場合リストアされた仮想マシンは ESXi サーバーによって使われるデフォルトのハードウェアバージョンに変換さ

れます

ハードウェアの元の

バージョンを保持する

(Retain originalhardware version)

リストアされる仮想ディスクのフォーマット

元のプロビジョニングで VM の仮想ディスクをリストアします元のプロビジョニング

(Originalprovisioning)

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成します仮想ディスク

容量はディスクが作成されるときに割り当て済みですこのオプショ

ンは入力されたブロックをリストアしますがオンデマンドで空いてい

るブロックをゼロで初期化します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware は Lazy-Zeroedディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thickprovisioning Eager Zeroed)]に自動的に変換します

Lazy Zero をシックプロビジョニング (Thickprovisioning lazyzeroed)

41第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックをリストアしただちに空のブロックをゼロで初期化し

ます (Eager Zeroed)このオプションを使用すると仮想ディスクの作成により時間がかかることがありますただしリストアが SAN で起きた場合Eager Zeroed 機能により vCenter サーバーとのネットワーク通信が減少することによってリストアが高速化されることがあります

Eager Zeroed をシックプロビジョニング

(Thick provisioningeager zeroed)

シン形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックはリストアしますが空いているブロックを初期化した

りコミットしたりはしませんシンプロビジョニングは vmdk ファイルの動的拡張を介してディスク領域を節約しますvmdk ファイルは仮想マシンのデータが必要とする領域より大きくなりません仮想ディスク

のサイズは必要に応じて自動的に増加します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware はシンディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning EagerZeroed)]に自動的に変換します

シンプロビジョニング

トランスポートモード (Transport mode)

バックアップが実行されたときと同じトランスポートモードを使用しま

バックアップに使用す

るトランスポートモード

を使用する (Usetransport mode usedfor backup)

42第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

SANファイバーチャネル (SAN) または iSCSI を介した暗号化されていない転送の場合に指定します

メモ このモードは VMware 仮想ボリューム (VVol) を使用する仮想マシンではサポートされません

HotADD仮想マシンで VMware バックアップホストを実行できますHotAdd トランスポートモードについて詳しくは『NetBackup forVMware 管理者ガイド』を参照してください

メモ VVols を使用する仮想マシンの場合仮想マシンとバックアップホスト(hotadd)の仮想マシンは同じ VVol データストアに存在する必要があります

このトランスポートモードの手順とバックアップホストの VMware仮想マシンへのインストール手順に関してはVMware のマニュアルを参照してください

LANネットワークを介して仮想ディスクのデータを転送します

NBDNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化されていない転送の

場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャ

ネルを介した転送よりも低速です

NBDSSLNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化転送 (SSL) の場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャネル

を介した転送よりも低速です

選択したトランスポート

モードを次の順序で試

行してください(Trythe selectedtransport modes inthe following order)

9 [リカバリ前チェック (Pre-recovery check)]をクリックします

NetBackup でクレデンシャルが検証されパスと接続が適切かどうかが確認されますさらにデータストアやデータストアクラスタに利用可能な容量があるかどうかな

どその他の要件についても確認されますリカバリ前チェックについて詳しくは

『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

10 エラーが見つかった場合は解決します

エラーは無視できますただしその場合はリカバリが失敗する場合があります

11 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします

ジョブの進捗を監視するには[リストアアクティビティ (Restore activity)]タブをクリックします特定のジョブを選択するとその詳細が表示されます

リカバリの状態コードについて詳しくはNetBackup 管理者に問い合わせるか『NetBackup 状態コードリファレンスガイド』を参照してください

43第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについてVeritas はNetBackup 82 以降で VMware エージェントレスリストアを導入していますエージェントレスリストアを使用するとNetBackup クライアントがインストールされていない仮想マシンに個々のファイルとフォルダをリストアできますVxUpdate を使用してNetBackup で仮想マシンにリカバリツールを配備しファイルやフォルダをリストアして必要なクリーンアップを実行できますファイルをリカバリするターゲット仮想マシンに

NetBackup が接続する必要はありませんすべてのリカバリが VMware vSphereManagement API を使用して ESX Server 経由で処理されます

エージェントレスリストア処理の概要

1 NetBackup マスターサーバーで NetBackup Web UI または Agentless RecoveryAPI から入力を受け取りますこの入力にはリストアするファイルとフォルダに加えターゲット仮想マシンの VMware 認証クレデンシャルが含まれますこれらのクレデンシャルには管理者またはスーパーユーザーの権限が必要です

2 要求されたデータがマスターサーバーからリストアホストに送信されます

3 リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリストアホストにあるかどうかが確認されます必要なパッケージがない場合リストアホストは VxUpdateを使用してマスターサーバーからパッケージをダウンロードします

4 リストアホストはvSphere Management API を使用して仮想マシンにリカバリツールをプッシュします

5 ユーザーが選択したファイルとフォルダを含むデータストリームが一時仮想マシンに

関連付けられている vmdk でステージングされますVeritas がエージェントレスリストア用の一時仮想マシンを作成します

6 NetBackup によって一時仮想マシンに作成された vmdk がターゲット仮想マシンに接続されます

7 リカバリツールが起動されファイルとフォルダがリカバリされます

8 NetBackup で必要なクリーンアップが実行されます処理の一環で作成された一時的なファイルとオブジェクトがすべて削除されます削除されるオブジェクトには

リカバリツール一時仮想マシンステージング vmdk があります

9 これでジョブは完了です

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

前提条件 仮想マシンのエージェントレスリカバリを実行するすべてのプラットフォーム用の

VxUpdate パッケージを用意する必要があります

44第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアについて

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 37: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

マウントが必要であることに注意してくださいNFS マウントを解除するには使用し終わったインスタントアクセス VM を削除しますESXi ホストの NFS の制限に達した場合に別のインスタントアクセス VM を作成しようとするとその試みは失敗しますESXi サーバーあたりの NFS マウントの最大数を増やすには次の VMware の記事を参照してくださいhttpskbvmwarecomsarticle2239

この機能では独立したディスクを備えた VM のバックアップをサポートしていませんVMware では永続的なディスクでも非永続的なディスクでもVM 内の独立したディスクのスナップショットをサポートしていませんその結果独立したディスクはバック

アップされません

独立したディスクと NetBackup について詳しくは次の記事を参照してくださいhttpswwwveritascomdocs000081966

この機能はバックアップから除外されたディスクを持つ VM をサポートしていませんNetBackup ポリシーの[ディスクを除外 (Exclude Disks)]タブで[除外したディスクはありません (No disks excluded)]オプションを選択する必要があります

raw デバイスマッピングモード (RDM) または永続モードのディスクがある VM はこの機能ではサポートされません

Windows のシングルファイルリストアでReFS ファイルシステムはサポートされません

インスタントアクセス仮想マシンを使用した VM 作成に使用される ESXi サーバーのバージョンはVM のバックアップイメージを含む ESXi サーバーのバージョンと同じかそれより新しい必要があります

[ダウンロード (Download)]オプションを使用した単一ファイルのダウンロードの場合NetBackup Web UI ではマスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用するのと同じ名前または IP アドレスを持つメディアサーバーにアクセスできる必要がありますp50 の 「インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー」 を参照してください

メディアサーバーのアプライアンスがサードパーティの証明書を使用する場合この

機能を使用する前にNetBackup マスターサーバーで特定の構成を作成する必要があります

詳しくは次の場所から入手可能な『NetBackup Appliance セキュリティガイド』でサードパーティの証明書に関するセクションとサードパーティの SSL 証明書の実装に関するセクションを参照してください

httpswwwveritascomdocsDOC5332

この機能では異なるボリュームパーティションディスクにある複数のファイルやフォ

ルダのリストアはサポートされません

複数のファイルまたはフォルダを Windows VM にリストアする場合はWindows 管理者アカウントのクレデンシャルを使用します

37第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスインスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項

一部の ACL エントリはリストアされたファイルに含まれませんこれらのユーザーまたはグループの ACL エントリはリストアできないためですたとえばTrustedInstallersすべてのアプリケーションパッケージが該当します

インスタントアクセス機能はWindows 10 のコンパクトオペレーティングシステムをサポートしていませんオペレーティングシステムが圧縮されているかどうかを確認する

にはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosquery を実行します圧縮を無効にするにはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosnever を実行しますこれによってVM のバックアップにインスタントアクセス機能を使用できます

ファイルとフォルダをリストアするにはターゲット VM がスリープまたは休止モードではなく通常の状態である必要があります

5-minutes-alive-session のしきい値はアプライアンスの Web サーバー NGINXで定義されますダウンロード用に選択されたファイルとフォルダはこのしきい値内

で圧縮されダウンロードされる必要があります

インスタントアクセス仮想マシンを作成するには仮想マシンが作成される VMwareデータセンターへの読み取りおよび書き込みアクセスが必要です

複数のコピーが存在するバックアップイメージがありそれらのコピーはすべてインス

タントアクセス機能を備えていますレプリケーション中にインスタントアクセス機能を

保持するにはレプリケーションに最初のコピーのみを選択する必要がありますたと

えばイメージ 1 というバックアップイメージがありコピー Aコピー Bコピー Cコピー D の 4 つのコピーが存在するとしますレプリケーションでインスタントアクセス機能を保持するにはコピー A のみを使用する必要があります

VM のリカバリバックアップされたときに VM が存在していた元の場所または別の場所に VM をリカバリできますバックアップイメージのデフォルトのコピーからのリカバリに加え別のコピーが

ある場合はそのコピーからもリカバリできますデフォルトのコピーはプライマリコピーとも

呼ばれます

VM をリカバリするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックします左側のカレンダービューでバックアップが発生した日付を選択します

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

38第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

4 リカバリするイメージについて次のいずれかのイメージリカバリオプションを選択し

ます

リカバリ (Recover)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが 1 つだけある場合に表示されます

デフォルトのコピーからリカバリ (Recover from default copy)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが複数ある場合に表示されます

nn 個のコピー (nn copies)バックアップイメージのデフォルトのコピーまたは別のコピーからリカバリします

NetBackup では同じバックアップイメージのコピーを最大 10 個まで保持できますこのオプションを選択すると利用可能なすべてのコピーが表示されます

それぞれのコピーについて[ストレージ名 (Storage name)][ストレージサーバー (Storage Server)][ストレージサーバー形式 (Storage server type)]が表示されますリカバリするコピーに対応する[リカバリ (Recover)]をクリックします

5 バックアップイメージをリカバリする場所を選択します

[元の場所 (Original location)] バックアップイメージを元の場所にリカバリします

[代替の場所 (Alternate location)] バックアップイメージを代替の場所にリカバリします

[インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Create instant access virtualmachine)] バックアップイメージを新しいインスタントアクセス仮想マシンにリカバリしますこのオプションはバックアップイメージにインスタントアクセス機能が

ある場合にのみ利用可能ですp31 の 「インスタントアクセス VM の作成」 を参照してください

[ファイルとフォルダのダウンロード (Download files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードしますこのオプションは

バックアップイメージにインスタントアクセス機能がある場合にのみ利用可能で

すp35 の 「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード」を参照してください

[ファイルとフォルダをリストアする (Restore files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアしますバックアップイメージにインス

タントアクセス機能がある場合にのみこのオプションを利用可能です「p33 の「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア」 を参照してください 」を参照してください

6 [リストア先 (Restore to)]の値を確認します

39第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

デフォルト値は VM のバックアップイメージから取得されます代替の場所にリストアする場合[新しい表示名 (New display name)]に _copy が追加されます

バックアップイメージを元の場所にリカバリする場合デフォルト値を変更できま

せん

代替の場所にリカバリする場合必要に応じてリストア先の値を変更します続

いて[次へ (Next)]をクリックしますESXi サーバーまたはクラスタを変更できない場合に詳細を確認できます

p53 の 「リカバリ先を変更したときに発生したエラー」 を参照してください

7 [リカバリオプション (Recover option)]の値を確認または変更します

リカバリオプションについて詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

宛先に同じ名前の VM が存在する場合に既存の VM を削除しますそのような VM はリカバリの開始前に削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

メモ このオプションを使用するには[資産の上書き (OverwriteAsset)]権限が必要ですこの権限が必要な場合はセキュリティ管理者にお問い合わせください

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますリカバリ後に電源をオ

ンにする (Power onafter recovery)

リカバリの実行に使用するホストを示しますデフォルトではリカバ

リホストはバックアップを実行するホストです

リカバリホスト

(Recovery host)

8 [詳細設定 (Advanced Settings)]の値を確認または変更します

詳細設定について詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

詳細設定

元の BIOS UUID の代わりに新しい BIOS UUID で VM をリストアします

新しい BIOS UUID の作成 (Create a newBIOS UUID)

元のインスタンス UUID の代わりに新しいインスタンス UUID でVM をリストアします

新しいインスタンス

UUID の作成 (Createa new instanceUUID)

40第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

たとえばこのオプションはVM がバックアップされた時にマウントされた ISO ファイルをリストアせずに VM をリストアします

このオプションが無効になっているとDVD ドライブCD-ROM ドライブシリアルポートパラレルポートなどのデバイスの補助情報が

利用できなくなった場合にリカバリが失敗する場合があります

デバイスの補助情報を

削除 (Removebacking informationfor devices)

NIC カードを VM から削除しますネットワークアクセスではリストア済みの VM にはネットワーク構成が必要であることに注意してください

このオプションは次の場合に有効にします

バックアップの作成後に宛先の仮想マシンのネットワーク接続が

変更されている場合

元の仮想マシンがまだ存在しVM の重複によって競合が発生する場合

元のネットワーク構成

を削除 (Removeoriginal networkconfiguration)

元のハードウェアバージョン (4 など) で VM をリストアしますターゲット ESXi サーバーがデフォルトで異なるハードウェアバージョン(78 など) を使用している場合でも元のバージョンが保持されますターゲット ESXi サーバーが仮想マシンのハードウェアバージョンをサポートしていない場合はリストアに失敗する可能性がありま

このオプションが無効の場合リストアされた仮想マシンは ESXi サーバーによって使われるデフォルトのハードウェアバージョンに変換さ

れます

ハードウェアの元の

バージョンを保持する

(Retain originalhardware version)

リストアされる仮想ディスクのフォーマット

元のプロビジョニングで VM の仮想ディスクをリストアします元のプロビジョニング

(Originalprovisioning)

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成します仮想ディスク

容量はディスクが作成されるときに割り当て済みですこのオプショ

ンは入力されたブロックをリストアしますがオンデマンドで空いてい

るブロックをゼロで初期化します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware は Lazy-Zeroedディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thickprovisioning Eager Zeroed)]に自動的に変換します

Lazy Zero をシックプロビジョニング (Thickprovisioning lazyzeroed)

41第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックをリストアしただちに空のブロックをゼロで初期化し

ます (Eager Zeroed)このオプションを使用すると仮想ディスクの作成により時間がかかることがありますただしリストアが SAN で起きた場合Eager Zeroed 機能により vCenter サーバーとのネットワーク通信が減少することによってリストアが高速化されることがあります

Eager Zeroed をシックプロビジョニング

(Thick provisioningeager zeroed)

シン形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックはリストアしますが空いているブロックを初期化した

りコミットしたりはしませんシンプロビジョニングは vmdk ファイルの動的拡張を介してディスク領域を節約しますvmdk ファイルは仮想マシンのデータが必要とする領域より大きくなりません仮想ディスク

のサイズは必要に応じて自動的に増加します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware はシンディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning EagerZeroed)]に自動的に変換します

シンプロビジョニング

トランスポートモード (Transport mode)

バックアップが実行されたときと同じトランスポートモードを使用しま

バックアップに使用す

るトランスポートモード

を使用する (Usetransport mode usedfor backup)

42第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

SANファイバーチャネル (SAN) または iSCSI を介した暗号化されていない転送の場合に指定します

メモ このモードは VMware 仮想ボリューム (VVol) を使用する仮想マシンではサポートされません

HotADD仮想マシンで VMware バックアップホストを実行できますHotAdd トランスポートモードについて詳しくは『NetBackup forVMware 管理者ガイド』を参照してください

メモ VVols を使用する仮想マシンの場合仮想マシンとバックアップホスト(hotadd)の仮想マシンは同じ VVol データストアに存在する必要があります

このトランスポートモードの手順とバックアップホストの VMware仮想マシンへのインストール手順に関してはVMware のマニュアルを参照してください

LANネットワークを介して仮想ディスクのデータを転送します

NBDNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化されていない転送の

場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャ

ネルを介した転送よりも低速です

NBDSSLNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化転送 (SSL) の場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャネル

を介した転送よりも低速です

選択したトランスポート

モードを次の順序で試

行してください(Trythe selectedtransport modes inthe following order)

9 [リカバリ前チェック (Pre-recovery check)]をクリックします

NetBackup でクレデンシャルが検証されパスと接続が適切かどうかが確認されますさらにデータストアやデータストアクラスタに利用可能な容量があるかどうかな

どその他の要件についても確認されますリカバリ前チェックについて詳しくは

『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

10 エラーが見つかった場合は解決します

エラーは無視できますただしその場合はリカバリが失敗する場合があります

11 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします

ジョブの進捗を監視するには[リストアアクティビティ (Restore activity)]タブをクリックします特定のジョブを選択するとその詳細が表示されます

リカバリの状態コードについて詳しくはNetBackup 管理者に問い合わせるか『NetBackup 状態コードリファレンスガイド』を参照してください

43第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについてVeritas はNetBackup 82 以降で VMware エージェントレスリストアを導入していますエージェントレスリストアを使用するとNetBackup クライアントがインストールされていない仮想マシンに個々のファイルとフォルダをリストアできますVxUpdate を使用してNetBackup で仮想マシンにリカバリツールを配備しファイルやフォルダをリストアして必要なクリーンアップを実行できますファイルをリカバリするターゲット仮想マシンに

NetBackup が接続する必要はありませんすべてのリカバリが VMware vSphereManagement API を使用して ESX Server 経由で処理されます

エージェントレスリストア処理の概要

1 NetBackup マスターサーバーで NetBackup Web UI または Agentless RecoveryAPI から入力を受け取りますこの入力にはリストアするファイルとフォルダに加えターゲット仮想マシンの VMware 認証クレデンシャルが含まれますこれらのクレデンシャルには管理者またはスーパーユーザーの権限が必要です

2 要求されたデータがマスターサーバーからリストアホストに送信されます

3 リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリストアホストにあるかどうかが確認されます必要なパッケージがない場合リストアホストは VxUpdateを使用してマスターサーバーからパッケージをダウンロードします

4 リストアホストはvSphere Management API を使用して仮想マシンにリカバリツールをプッシュします

5 ユーザーが選択したファイルとフォルダを含むデータストリームが一時仮想マシンに

関連付けられている vmdk でステージングされますVeritas がエージェントレスリストア用の一時仮想マシンを作成します

6 NetBackup によって一時仮想マシンに作成された vmdk がターゲット仮想マシンに接続されます

7 リカバリツールが起動されファイルとフォルダがリカバリされます

8 NetBackup で必要なクリーンアップが実行されます処理の一環で作成された一時的なファイルとオブジェクトがすべて削除されます削除されるオブジェクトには

リカバリツール一時仮想マシンステージング vmdk があります

9 これでジョブは完了です

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

前提条件 仮想マシンのエージェントレスリカバリを実行するすべてのプラットフォーム用の

VxUpdate パッケージを用意する必要があります

44第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアについて

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 38: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

一部の ACL エントリはリストアされたファイルに含まれませんこれらのユーザーまたはグループの ACL エントリはリストアできないためですたとえばTrustedInstallersすべてのアプリケーションパッケージが該当します

インスタントアクセス機能はWindows 10 のコンパクトオペレーティングシステムをサポートしていませんオペレーティングシステムが圧縮されているかどうかを確認する

にはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosquery を実行します圧縮を無効にするにはVM をバックアップする前にコマンドプロンプトで compactcompactosnever を実行しますこれによってVM のバックアップにインスタントアクセス機能を使用できます

ファイルとフォルダをリストアするにはターゲット VM がスリープまたは休止モードではなく通常の状態である必要があります

5-minutes-alive-session のしきい値はアプライアンスの Web サーバー NGINXで定義されますダウンロード用に選択されたファイルとフォルダはこのしきい値内

で圧縮されダウンロードされる必要があります

インスタントアクセス仮想マシンを作成するには仮想マシンが作成される VMwareデータセンターへの読み取りおよび書き込みアクセスが必要です

複数のコピーが存在するバックアップイメージがありそれらのコピーはすべてインス

タントアクセス機能を備えていますレプリケーション中にインスタントアクセス機能を

保持するにはレプリケーションに最初のコピーのみを選択する必要がありますたと

えばイメージ 1 というバックアップイメージがありコピー Aコピー Bコピー Cコピー D の 4 つのコピーが存在するとしますレプリケーションでインスタントアクセス機能を保持するにはコピー A のみを使用する必要があります

VM のリカバリバックアップされたときに VM が存在していた元の場所または別の場所に VM をリカバリできますバックアップイメージのデフォルトのコピーからのリカバリに加え別のコピーが

ある場合はそのコピーからもリカバリできますデフォルトのコピーはプライマリコピーとも

呼ばれます

VM をリカバリするには

1 左側の[VMware]をクリックします

2 VM を特定してクリックします

3 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックします左側のカレンダービューでバックアップが発生した日付を選択します

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

38第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

4 リカバリするイメージについて次のいずれかのイメージリカバリオプションを選択し

ます

リカバリ (Recover)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが 1 つだけある場合に表示されます

デフォルトのコピーからリカバリ (Recover from default copy)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが複数ある場合に表示されます

nn 個のコピー (nn copies)バックアップイメージのデフォルトのコピーまたは別のコピーからリカバリします

NetBackup では同じバックアップイメージのコピーを最大 10 個まで保持できますこのオプションを選択すると利用可能なすべてのコピーが表示されます

それぞれのコピーについて[ストレージ名 (Storage name)][ストレージサーバー (Storage Server)][ストレージサーバー形式 (Storage server type)]が表示されますリカバリするコピーに対応する[リカバリ (Recover)]をクリックします

5 バックアップイメージをリカバリする場所を選択します

[元の場所 (Original location)] バックアップイメージを元の場所にリカバリします

[代替の場所 (Alternate location)] バックアップイメージを代替の場所にリカバリします

[インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Create instant access virtualmachine)] バックアップイメージを新しいインスタントアクセス仮想マシンにリカバリしますこのオプションはバックアップイメージにインスタントアクセス機能が

ある場合にのみ利用可能ですp31 の 「インスタントアクセス VM の作成」 を参照してください

[ファイルとフォルダのダウンロード (Download files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードしますこのオプションは

バックアップイメージにインスタントアクセス機能がある場合にのみ利用可能で

すp35 の 「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード」を参照してください

[ファイルとフォルダをリストアする (Restore files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアしますバックアップイメージにインス

タントアクセス機能がある場合にのみこのオプションを利用可能です「p33 の「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア」 を参照してください 」を参照してください

6 [リストア先 (Restore to)]の値を確認します

39第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

デフォルト値は VM のバックアップイメージから取得されます代替の場所にリストアする場合[新しい表示名 (New display name)]に _copy が追加されます

バックアップイメージを元の場所にリカバリする場合デフォルト値を変更できま

せん

代替の場所にリカバリする場合必要に応じてリストア先の値を変更します続

いて[次へ (Next)]をクリックしますESXi サーバーまたはクラスタを変更できない場合に詳細を確認できます

p53 の 「リカバリ先を変更したときに発生したエラー」 を参照してください

7 [リカバリオプション (Recover option)]の値を確認または変更します

リカバリオプションについて詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

宛先に同じ名前の VM が存在する場合に既存の VM を削除しますそのような VM はリカバリの開始前に削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

メモ このオプションを使用するには[資産の上書き (OverwriteAsset)]権限が必要ですこの権限が必要な場合はセキュリティ管理者にお問い合わせください

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますリカバリ後に電源をオ

ンにする (Power onafter recovery)

リカバリの実行に使用するホストを示しますデフォルトではリカバ

リホストはバックアップを実行するホストです

リカバリホスト

(Recovery host)

8 [詳細設定 (Advanced Settings)]の値を確認または変更します

詳細設定について詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

詳細設定

元の BIOS UUID の代わりに新しい BIOS UUID で VM をリストアします

新しい BIOS UUID の作成 (Create a newBIOS UUID)

元のインスタンス UUID の代わりに新しいインスタンス UUID でVM をリストアします

新しいインスタンス

UUID の作成 (Createa new instanceUUID)

40第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

たとえばこのオプションはVM がバックアップされた時にマウントされた ISO ファイルをリストアせずに VM をリストアします

このオプションが無効になっているとDVD ドライブCD-ROM ドライブシリアルポートパラレルポートなどのデバイスの補助情報が

利用できなくなった場合にリカバリが失敗する場合があります

デバイスの補助情報を

削除 (Removebacking informationfor devices)

NIC カードを VM から削除しますネットワークアクセスではリストア済みの VM にはネットワーク構成が必要であることに注意してください

このオプションは次の場合に有効にします

バックアップの作成後に宛先の仮想マシンのネットワーク接続が

変更されている場合

元の仮想マシンがまだ存在しVM の重複によって競合が発生する場合

元のネットワーク構成

を削除 (Removeoriginal networkconfiguration)

元のハードウェアバージョン (4 など) で VM をリストアしますターゲット ESXi サーバーがデフォルトで異なるハードウェアバージョン(78 など) を使用している場合でも元のバージョンが保持されますターゲット ESXi サーバーが仮想マシンのハードウェアバージョンをサポートしていない場合はリストアに失敗する可能性がありま

このオプションが無効の場合リストアされた仮想マシンは ESXi サーバーによって使われるデフォルトのハードウェアバージョンに変換さ

れます

ハードウェアの元の

バージョンを保持する

(Retain originalhardware version)

リストアされる仮想ディスクのフォーマット

元のプロビジョニングで VM の仮想ディスクをリストアします元のプロビジョニング

(Originalprovisioning)

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成します仮想ディスク

容量はディスクが作成されるときに割り当て済みですこのオプショ

ンは入力されたブロックをリストアしますがオンデマンドで空いてい

るブロックをゼロで初期化します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware は Lazy-Zeroedディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thickprovisioning Eager Zeroed)]に自動的に変換します

Lazy Zero をシックプロビジョニング (Thickprovisioning lazyzeroed)

41第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックをリストアしただちに空のブロックをゼロで初期化し

ます (Eager Zeroed)このオプションを使用すると仮想ディスクの作成により時間がかかることがありますただしリストアが SAN で起きた場合Eager Zeroed 機能により vCenter サーバーとのネットワーク通信が減少することによってリストアが高速化されることがあります

Eager Zeroed をシックプロビジョニング

(Thick provisioningeager zeroed)

シン形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックはリストアしますが空いているブロックを初期化した

りコミットしたりはしませんシンプロビジョニングは vmdk ファイルの動的拡張を介してディスク領域を節約しますvmdk ファイルは仮想マシンのデータが必要とする領域より大きくなりません仮想ディスク

のサイズは必要に応じて自動的に増加します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware はシンディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning EagerZeroed)]に自動的に変換します

シンプロビジョニング

トランスポートモード (Transport mode)

バックアップが実行されたときと同じトランスポートモードを使用しま

バックアップに使用す

るトランスポートモード

を使用する (Usetransport mode usedfor backup)

42第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

SANファイバーチャネル (SAN) または iSCSI を介した暗号化されていない転送の場合に指定します

メモ このモードは VMware 仮想ボリューム (VVol) を使用する仮想マシンではサポートされません

HotADD仮想マシンで VMware バックアップホストを実行できますHotAdd トランスポートモードについて詳しくは『NetBackup forVMware 管理者ガイド』を参照してください

メモ VVols を使用する仮想マシンの場合仮想マシンとバックアップホスト(hotadd)の仮想マシンは同じ VVol データストアに存在する必要があります

このトランスポートモードの手順とバックアップホストの VMware仮想マシンへのインストール手順に関してはVMware のマニュアルを参照してください

LANネットワークを介して仮想ディスクのデータを転送します

NBDNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化されていない転送の

場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャ

ネルを介した転送よりも低速です

NBDSSLNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化転送 (SSL) の場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャネル

を介した転送よりも低速です

選択したトランスポート

モードを次の順序で試

行してください(Trythe selectedtransport modes inthe following order)

9 [リカバリ前チェック (Pre-recovery check)]をクリックします

NetBackup でクレデンシャルが検証されパスと接続が適切かどうかが確認されますさらにデータストアやデータストアクラスタに利用可能な容量があるかどうかな

どその他の要件についても確認されますリカバリ前チェックについて詳しくは

『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

10 エラーが見つかった場合は解決します

エラーは無視できますただしその場合はリカバリが失敗する場合があります

11 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします

ジョブの進捗を監視するには[リストアアクティビティ (Restore activity)]タブをクリックします特定のジョブを選択するとその詳細が表示されます

リカバリの状態コードについて詳しくはNetBackup 管理者に問い合わせるか『NetBackup 状態コードリファレンスガイド』を参照してください

43第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについてVeritas はNetBackup 82 以降で VMware エージェントレスリストアを導入していますエージェントレスリストアを使用するとNetBackup クライアントがインストールされていない仮想マシンに個々のファイルとフォルダをリストアできますVxUpdate を使用してNetBackup で仮想マシンにリカバリツールを配備しファイルやフォルダをリストアして必要なクリーンアップを実行できますファイルをリカバリするターゲット仮想マシンに

NetBackup が接続する必要はありませんすべてのリカバリが VMware vSphereManagement API を使用して ESX Server 経由で処理されます

エージェントレスリストア処理の概要

1 NetBackup マスターサーバーで NetBackup Web UI または Agentless RecoveryAPI から入力を受け取りますこの入力にはリストアするファイルとフォルダに加えターゲット仮想マシンの VMware 認証クレデンシャルが含まれますこれらのクレデンシャルには管理者またはスーパーユーザーの権限が必要です

2 要求されたデータがマスターサーバーからリストアホストに送信されます

3 リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリストアホストにあるかどうかが確認されます必要なパッケージがない場合リストアホストは VxUpdateを使用してマスターサーバーからパッケージをダウンロードします

4 リストアホストはvSphere Management API を使用して仮想マシンにリカバリツールをプッシュします

5 ユーザーが選択したファイルとフォルダを含むデータストリームが一時仮想マシンに

関連付けられている vmdk でステージングされますVeritas がエージェントレスリストア用の一時仮想マシンを作成します

6 NetBackup によって一時仮想マシンに作成された vmdk がターゲット仮想マシンに接続されます

7 リカバリツールが起動されファイルとフォルダがリカバリされます

8 NetBackup で必要なクリーンアップが実行されます処理の一環で作成された一時的なファイルとオブジェクトがすべて削除されます削除されるオブジェクトには

リカバリツール一時仮想マシンステージング vmdk があります

9 これでジョブは完了です

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

前提条件 仮想マシンのエージェントレスリカバリを実行するすべてのプラットフォーム用の

VxUpdate パッケージを用意する必要があります

44第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアについて

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 39: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

4 リカバリするイメージについて次のいずれかのイメージリカバリオプションを選択し

ます

リカバリ (Recover)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが 1 つだけある場合に表示されます

デフォルトのコピーからリカバリ (Recover from default copy)バックアップイメージのデフォルトのコピーからリカバリしますこのオプションは

コピーが複数ある場合に表示されます

nn 個のコピー (nn copies)バックアップイメージのデフォルトのコピーまたは別のコピーからリカバリします

NetBackup では同じバックアップイメージのコピーを最大 10 個まで保持できますこのオプションを選択すると利用可能なすべてのコピーが表示されます

それぞれのコピーについて[ストレージ名 (Storage name)][ストレージサーバー (Storage Server)][ストレージサーバー形式 (Storage server type)]が表示されますリカバリするコピーに対応する[リカバリ (Recover)]をクリックします

5 バックアップイメージをリカバリする場所を選択します

[元の場所 (Original location)] バックアップイメージを元の場所にリカバリします

[代替の場所 (Alternate location)] バックアップイメージを代替の場所にリカバリします

[インスタントアクセス仮想マシンの作成 (Create instant access virtualmachine)] バックアップイメージを新しいインスタントアクセス仮想マシンにリカバリしますこのオプションはバックアップイメージにインスタントアクセス機能が

ある場合にのみ利用可能ですp31 の 「インスタントアクセス VM の作成」 を参照してください

[ファイルとフォルダのダウンロード (Download files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをダウンロードしますこのオプションは

バックアップイメージにインスタントアクセス機能がある場合にのみ利用可能で

すp35 の 「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード」を参照してください

[ファイルとフォルダをリストアする (Restore files and folders)] VM バックアップイメージからファイルとフォルダをリストアしますバックアップイメージにインス

タントアクセス機能がある場合にのみこのオプションを利用可能です「p33 の「VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア」 を参照してください 」を参照してください

6 [リストア先 (Restore to)]の値を確認します

39第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

デフォルト値は VM のバックアップイメージから取得されます代替の場所にリストアする場合[新しい表示名 (New display name)]に _copy が追加されます

バックアップイメージを元の場所にリカバリする場合デフォルト値を変更できま

せん

代替の場所にリカバリする場合必要に応じてリストア先の値を変更します続

いて[次へ (Next)]をクリックしますESXi サーバーまたはクラスタを変更できない場合に詳細を確認できます

p53 の 「リカバリ先を変更したときに発生したエラー」 を参照してください

7 [リカバリオプション (Recover option)]の値を確認または変更します

リカバリオプションについて詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

宛先に同じ名前の VM が存在する場合に既存の VM を削除しますそのような VM はリカバリの開始前に削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

メモ このオプションを使用するには[資産の上書き (OverwriteAsset)]権限が必要ですこの権限が必要な場合はセキュリティ管理者にお問い合わせください

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますリカバリ後に電源をオ

ンにする (Power onafter recovery)

リカバリの実行に使用するホストを示しますデフォルトではリカバ

リホストはバックアップを実行するホストです

リカバリホスト

(Recovery host)

8 [詳細設定 (Advanced Settings)]の値を確認または変更します

詳細設定について詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

詳細設定

元の BIOS UUID の代わりに新しい BIOS UUID で VM をリストアします

新しい BIOS UUID の作成 (Create a newBIOS UUID)

元のインスタンス UUID の代わりに新しいインスタンス UUID でVM をリストアします

新しいインスタンス

UUID の作成 (Createa new instanceUUID)

40第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

たとえばこのオプションはVM がバックアップされた時にマウントされた ISO ファイルをリストアせずに VM をリストアします

このオプションが無効になっているとDVD ドライブCD-ROM ドライブシリアルポートパラレルポートなどのデバイスの補助情報が

利用できなくなった場合にリカバリが失敗する場合があります

デバイスの補助情報を

削除 (Removebacking informationfor devices)

NIC カードを VM から削除しますネットワークアクセスではリストア済みの VM にはネットワーク構成が必要であることに注意してください

このオプションは次の場合に有効にします

バックアップの作成後に宛先の仮想マシンのネットワーク接続が

変更されている場合

元の仮想マシンがまだ存在しVM の重複によって競合が発生する場合

元のネットワーク構成

を削除 (Removeoriginal networkconfiguration)

元のハードウェアバージョン (4 など) で VM をリストアしますターゲット ESXi サーバーがデフォルトで異なるハードウェアバージョン(78 など) を使用している場合でも元のバージョンが保持されますターゲット ESXi サーバーが仮想マシンのハードウェアバージョンをサポートしていない場合はリストアに失敗する可能性がありま

このオプションが無効の場合リストアされた仮想マシンは ESXi サーバーによって使われるデフォルトのハードウェアバージョンに変換さ

れます

ハードウェアの元の

バージョンを保持する

(Retain originalhardware version)

リストアされる仮想ディスクのフォーマット

元のプロビジョニングで VM の仮想ディスクをリストアします元のプロビジョニング

(Originalprovisioning)

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成します仮想ディスク

容量はディスクが作成されるときに割り当て済みですこのオプショ

ンは入力されたブロックをリストアしますがオンデマンドで空いてい

るブロックをゼロで初期化します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware は Lazy-Zeroedディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thickprovisioning Eager Zeroed)]に自動的に変換します

Lazy Zero をシックプロビジョニング (Thickprovisioning lazyzeroed)

41第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックをリストアしただちに空のブロックをゼロで初期化し

ます (Eager Zeroed)このオプションを使用すると仮想ディスクの作成により時間がかかることがありますただしリストアが SAN で起きた場合Eager Zeroed 機能により vCenter サーバーとのネットワーク通信が減少することによってリストアが高速化されることがあります

Eager Zeroed をシックプロビジョニング

(Thick provisioningeager zeroed)

シン形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックはリストアしますが空いているブロックを初期化した

りコミットしたりはしませんシンプロビジョニングは vmdk ファイルの動的拡張を介してディスク領域を節約しますvmdk ファイルは仮想マシンのデータが必要とする領域より大きくなりません仮想ディスク

のサイズは必要に応じて自動的に増加します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware はシンディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning EagerZeroed)]に自動的に変換します

シンプロビジョニング

トランスポートモード (Transport mode)

バックアップが実行されたときと同じトランスポートモードを使用しま

バックアップに使用す

るトランスポートモード

を使用する (Usetransport mode usedfor backup)

42第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

SANファイバーチャネル (SAN) または iSCSI を介した暗号化されていない転送の場合に指定します

メモ このモードは VMware 仮想ボリューム (VVol) を使用する仮想マシンではサポートされません

HotADD仮想マシンで VMware バックアップホストを実行できますHotAdd トランスポートモードについて詳しくは『NetBackup forVMware 管理者ガイド』を参照してください

メモ VVols を使用する仮想マシンの場合仮想マシンとバックアップホスト(hotadd)の仮想マシンは同じ VVol データストアに存在する必要があります

このトランスポートモードの手順とバックアップホストの VMware仮想マシンへのインストール手順に関してはVMware のマニュアルを参照してください

LANネットワークを介して仮想ディスクのデータを転送します

NBDNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化されていない転送の

場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャ

ネルを介した転送よりも低速です

NBDSSLNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化転送 (SSL) の場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャネル

を介した転送よりも低速です

選択したトランスポート

モードを次の順序で試

行してください(Trythe selectedtransport modes inthe following order)

9 [リカバリ前チェック (Pre-recovery check)]をクリックします

NetBackup でクレデンシャルが検証されパスと接続が適切かどうかが確認されますさらにデータストアやデータストアクラスタに利用可能な容量があるかどうかな

どその他の要件についても確認されますリカバリ前チェックについて詳しくは

『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

10 エラーが見つかった場合は解決します

エラーは無視できますただしその場合はリカバリが失敗する場合があります

11 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします

ジョブの進捗を監視するには[リストアアクティビティ (Restore activity)]タブをクリックします特定のジョブを選択するとその詳細が表示されます

リカバリの状態コードについて詳しくはNetBackup 管理者に問い合わせるか『NetBackup 状態コードリファレンスガイド』を参照してください

43第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについてVeritas はNetBackup 82 以降で VMware エージェントレスリストアを導入していますエージェントレスリストアを使用するとNetBackup クライアントがインストールされていない仮想マシンに個々のファイルとフォルダをリストアできますVxUpdate を使用してNetBackup で仮想マシンにリカバリツールを配備しファイルやフォルダをリストアして必要なクリーンアップを実行できますファイルをリカバリするターゲット仮想マシンに

NetBackup が接続する必要はありませんすべてのリカバリが VMware vSphereManagement API を使用して ESX Server 経由で処理されます

エージェントレスリストア処理の概要

1 NetBackup マスターサーバーで NetBackup Web UI または Agentless RecoveryAPI から入力を受け取りますこの入力にはリストアするファイルとフォルダに加えターゲット仮想マシンの VMware 認証クレデンシャルが含まれますこれらのクレデンシャルには管理者またはスーパーユーザーの権限が必要です

2 要求されたデータがマスターサーバーからリストアホストに送信されます

3 リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリストアホストにあるかどうかが確認されます必要なパッケージがない場合リストアホストは VxUpdateを使用してマスターサーバーからパッケージをダウンロードします

4 リストアホストはvSphere Management API を使用して仮想マシンにリカバリツールをプッシュします

5 ユーザーが選択したファイルとフォルダを含むデータストリームが一時仮想マシンに

関連付けられている vmdk でステージングされますVeritas がエージェントレスリストア用の一時仮想マシンを作成します

6 NetBackup によって一時仮想マシンに作成された vmdk がターゲット仮想マシンに接続されます

7 リカバリツールが起動されファイルとフォルダがリカバリされます

8 NetBackup で必要なクリーンアップが実行されます処理の一環で作成された一時的なファイルとオブジェクトがすべて削除されます削除されるオブジェクトには

リカバリツール一時仮想マシンステージング vmdk があります

9 これでジョブは完了です

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

前提条件 仮想マシンのエージェントレスリカバリを実行するすべてのプラットフォーム用の

VxUpdate パッケージを用意する必要があります

44第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアについて

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 40: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

デフォルト値は VM のバックアップイメージから取得されます代替の場所にリストアする場合[新しい表示名 (New display name)]に _copy が追加されます

バックアップイメージを元の場所にリカバリする場合デフォルト値を変更できま

せん

代替の場所にリカバリする場合必要に応じてリストア先の値を変更します続

いて[次へ (Next)]をクリックしますESXi サーバーまたはクラスタを変更できない場合に詳細を確認できます

p53 の 「リカバリ先を変更したときに発生したエラー」 を参照してください

7 [リカバリオプション (Recover option)]の値を確認または変更します

リカバリオプションについて詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

宛先に同じ名前の VM が存在する場合に既存の VM を削除しますそのような VM はリカバリの開始前に削除する必要がありますそうしないとリカバリは失敗します

メモ このオプションを使用するには[資産の上書き (OverwriteAsset)]権限が必要ですこの権限が必要な場合はセキュリティ管理者にお問い合わせください

既存の仮想マシンの上

書きを許可する (Allowoverwrite of existingvirtual machine)

リカバリが完了するとVM の電源が自動的にオンになりますリカバリ後に電源をオ

ンにする (Power onafter recovery)

リカバリの実行に使用するホストを示しますデフォルトではリカバ

リホストはバックアップを実行するホストです

リカバリホスト

(Recovery host)

8 [詳細設定 (Advanced Settings)]の値を確認または変更します

詳細設定について詳しくは『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

詳細設定

元の BIOS UUID の代わりに新しい BIOS UUID で VM をリストアします

新しい BIOS UUID の作成 (Create a newBIOS UUID)

元のインスタンス UUID の代わりに新しいインスタンス UUID でVM をリストアします

新しいインスタンス

UUID の作成 (Createa new instanceUUID)

40第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

たとえばこのオプションはVM がバックアップされた時にマウントされた ISO ファイルをリストアせずに VM をリストアします

このオプションが無効になっているとDVD ドライブCD-ROM ドライブシリアルポートパラレルポートなどのデバイスの補助情報が

利用できなくなった場合にリカバリが失敗する場合があります

デバイスの補助情報を

削除 (Removebacking informationfor devices)

NIC カードを VM から削除しますネットワークアクセスではリストア済みの VM にはネットワーク構成が必要であることに注意してください

このオプションは次の場合に有効にします

バックアップの作成後に宛先の仮想マシンのネットワーク接続が

変更されている場合

元の仮想マシンがまだ存在しVM の重複によって競合が発生する場合

元のネットワーク構成

を削除 (Removeoriginal networkconfiguration)

元のハードウェアバージョン (4 など) で VM をリストアしますターゲット ESXi サーバーがデフォルトで異なるハードウェアバージョン(78 など) を使用している場合でも元のバージョンが保持されますターゲット ESXi サーバーが仮想マシンのハードウェアバージョンをサポートしていない場合はリストアに失敗する可能性がありま

このオプションが無効の場合リストアされた仮想マシンは ESXi サーバーによって使われるデフォルトのハードウェアバージョンに変換さ

れます

ハードウェアの元の

バージョンを保持する

(Retain originalhardware version)

リストアされる仮想ディスクのフォーマット

元のプロビジョニングで VM の仮想ディスクをリストアします元のプロビジョニング

(Originalprovisioning)

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成します仮想ディスク

容量はディスクが作成されるときに割り当て済みですこのオプショ

ンは入力されたブロックをリストアしますがオンデマンドで空いてい

るブロックをゼロで初期化します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware は Lazy-Zeroedディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thickprovisioning Eager Zeroed)]に自動的に変換します

Lazy Zero をシックプロビジョニング (Thickprovisioning lazyzeroed)

41第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックをリストアしただちに空のブロックをゼロで初期化し

ます (Eager Zeroed)このオプションを使用すると仮想ディスクの作成により時間がかかることがありますただしリストアが SAN で起きた場合Eager Zeroed 機能により vCenter サーバーとのネットワーク通信が減少することによってリストアが高速化されることがあります

Eager Zeroed をシックプロビジョニング

(Thick provisioningeager zeroed)

シン形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックはリストアしますが空いているブロックを初期化した

りコミットしたりはしませんシンプロビジョニングは vmdk ファイルの動的拡張を介してディスク領域を節約しますvmdk ファイルは仮想マシンのデータが必要とする領域より大きくなりません仮想ディスク

のサイズは必要に応じて自動的に増加します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware はシンディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning EagerZeroed)]に自動的に変換します

シンプロビジョニング

トランスポートモード (Transport mode)

バックアップが実行されたときと同じトランスポートモードを使用しま

バックアップに使用す

るトランスポートモード

を使用する (Usetransport mode usedfor backup)

42第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

SANファイバーチャネル (SAN) または iSCSI を介した暗号化されていない転送の場合に指定します

メモ このモードは VMware 仮想ボリューム (VVol) を使用する仮想マシンではサポートされません

HotADD仮想マシンで VMware バックアップホストを実行できますHotAdd トランスポートモードについて詳しくは『NetBackup forVMware 管理者ガイド』を参照してください

メモ VVols を使用する仮想マシンの場合仮想マシンとバックアップホスト(hotadd)の仮想マシンは同じ VVol データストアに存在する必要があります

このトランスポートモードの手順とバックアップホストの VMware仮想マシンへのインストール手順に関してはVMware のマニュアルを参照してください

LANネットワークを介して仮想ディスクのデータを転送します

NBDNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化されていない転送の

場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャ

ネルを介した転送よりも低速です

NBDSSLNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化転送 (SSL) の場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャネル

を介した転送よりも低速です

選択したトランスポート

モードを次の順序で試

行してください(Trythe selectedtransport modes inthe following order)

9 [リカバリ前チェック (Pre-recovery check)]をクリックします

NetBackup でクレデンシャルが検証されパスと接続が適切かどうかが確認されますさらにデータストアやデータストアクラスタに利用可能な容量があるかどうかな

どその他の要件についても確認されますリカバリ前チェックについて詳しくは

『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

10 エラーが見つかった場合は解決します

エラーは無視できますただしその場合はリカバリが失敗する場合があります

11 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします

ジョブの進捗を監視するには[リストアアクティビティ (Restore activity)]タブをクリックします特定のジョブを選択するとその詳細が表示されます

リカバリの状態コードについて詳しくはNetBackup 管理者に問い合わせるか『NetBackup 状態コードリファレンスガイド』を参照してください

43第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについてVeritas はNetBackup 82 以降で VMware エージェントレスリストアを導入していますエージェントレスリストアを使用するとNetBackup クライアントがインストールされていない仮想マシンに個々のファイルとフォルダをリストアできますVxUpdate を使用してNetBackup で仮想マシンにリカバリツールを配備しファイルやフォルダをリストアして必要なクリーンアップを実行できますファイルをリカバリするターゲット仮想マシンに

NetBackup が接続する必要はありませんすべてのリカバリが VMware vSphereManagement API を使用して ESX Server 経由で処理されます

エージェントレスリストア処理の概要

1 NetBackup マスターサーバーで NetBackup Web UI または Agentless RecoveryAPI から入力を受け取りますこの入力にはリストアするファイルとフォルダに加えターゲット仮想マシンの VMware 認証クレデンシャルが含まれますこれらのクレデンシャルには管理者またはスーパーユーザーの権限が必要です

2 要求されたデータがマスターサーバーからリストアホストに送信されます

3 リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリストアホストにあるかどうかが確認されます必要なパッケージがない場合リストアホストは VxUpdateを使用してマスターサーバーからパッケージをダウンロードします

4 リストアホストはvSphere Management API を使用して仮想マシンにリカバリツールをプッシュします

5 ユーザーが選択したファイルとフォルダを含むデータストリームが一時仮想マシンに

関連付けられている vmdk でステージングされますVeritas がエージェントレスリストア用の一時仮想マシンを作成します

6 NetBackup によって一時仮想マシンに作成された vmdk がターゲット仮想マシンに接続されます

7 リカバリツールが起動されファイルとフォルダがリカバリされます

8 NetBackup で必要なクリーンアップが実行されます処理の一環で作成された一時的なファイルとオブジェクトがすべて削除されます削除されるオブジェクトには

リカバリツール一時仮想マシンステージング vmdk があります

9 これでジョブは完了です

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

前提条件 仮想マシンのエージェントレスリカバリを実行するすべてのプラットフォーム用の

VxUpdate パッケージを用意する必要があります

44第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアについて

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 41: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

たとえばこのオプションはVM がバックアップされた時にマウントされた ISO ファイルをリストアせずに VM をリストアします

このオプションが無効になっているとDVD ドライブCD-ROM ドライブシリアルポートパラレルポートなどのデバイスの補助情報が

利用できなくなった場合にリカバリが失敗する場合があります

デバイスの補助情報を

削除 (Removebacking informationfor devices)

NIC カードを VM から削除しますネットワークアクセスではリストア済みの VM にはネットワーク構成が必要であることに注意してください

このオプションは次の場合に有効にします

バックアップの作成後に宛先の仮想マシンのネットワーク接続が

変更されている場合

元の仮想マシンがまだ存在しVM の重複によって競合が発生する場合

元のネットワーク構成

を削除 (Removeoriginal networkconfiguration)

元のハードウェアバージョン (4 など) で VM をリストアしますターゲット ESXi サーバーがデフォルトで異なるハードウェアバージョン(78 など) を使用している場合でも元のバージョンが保持されますターゲット ESXi サーバーが仮想マシンのハードウェアバージョンをサポートしていない場合はリストアに失敗する可能性がありま

このオプションが無効の場合リストアされた仮想マシンは ESXi サーバーによって使われるデフォルトのハードウェアバージョンに変換さ

れます

ハードウェアの元の

バージョンを保持する

(Retain originalhardware version)

リストアされる仮想ディスクのフォーマット

元のプロビジョニングで VM の仮想ディスクをリストアします元のプロビジョニング

(Originalprovisioning)

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成します仮想ディスク

容量はディスクが作成されるときに割り当て済みですこのオプショ

ンは入力されたブロックをリストアしますがオンデマンドで空いてい

るブロックをゼロで初期化します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware は Lazy-Zeroedディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thickprovisioning Eager Zeroed)]に自動的に変換します

Lazy Zero をシックプロビジョニング (Thickprovisioning lazyzeroed)

41第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックをリストアしただちに空のブロックをゼロで初期化し

ます (Eager Zeroed)このオプションを使用すると仮想ディスクの作成により時間がかかることがありますただしリストアが SAN で起きた場合Eager Zeroed 機能により vCenter サーバーとのネットワーク通信が減少することによってリストアが高速化されることがあります

Eager Zeroed をシックプロビジョニング

(Thick provisioningeager zeroed)

シン形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックはリストアしますが空いているブロックを初期化した

りコミットしたりはしませんシンプロビジョニングは vmdk ファイルの動的拡張を介してディスク領域を節約しますvmdk ファイルは仮想マシンのデータが必要とする領域より大きくなりません仮想ディスク

のサイズは必要に応じて自動的に増加します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware はシンディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning EagerZeroed)]に自動的に変換します

シンプロビジョニング

トランスポートモード (Transport mode)

バックアップが実行されたときと同じトランスポートモードを使用しま

バックアップに使用す

るトランスポートモード

を使用する (Usetransport mode usedfor backup)

42第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

SANファイバーチャネル (SAN) または iSCSI を介した暗号化されていない転送の場合に指定します

メモ このモードは VMware 仮想ボリューム (VVol) を使用する仮想マシンではサポートされません

HotADD仮想マシンで VMware バックアップホストを実行できますHotAdd トランスポートモードについて詳しくは『NetBackup forVMware 管理者ガイド』を参照してください

メモ VVols を使用する仮想マシンの場合仮想マシンとバックアップホスト(hotadd)の仮想マシンは同じ VVol データストアに存在する必要があります

このトランスポートモードの手順とバックアップホストの VMware仮想マシンへのインストール手順に関してはVMware のマニュアルを参照してください

LANネットワークを介して仮想ディスクのデータを転送します

NBDNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化されていない転送の

場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャ

ネルを介した転送よりも低速です

NBDSSLNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化転送 (SSL) の場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャネル

を介した転送よりも低速です

選択したトランスポート

モードを次の順序で試

行してください(Trythe selectedtransport modes inthe following order)

9 [リカバリ前チェック (Pre-recovery check)]をクリックします

NetBackup でクレデンシャルが検証されパスと接続が適切かどうかが確認されますさらにデータストアやデータストアクラスタに利用可能な容量があるかどうかな

どその他の要件についても確認されますリカバリ前チェックについて詳しくは

『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

10 エラーが見つかった場合は解決します

エラーは無視できますただしその場合はリカバリが失敗する場合があります

11 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします

ジョブの進捗を監視するには[リストアアクティビティ (Restore activity)]タブをクリックします特定のジョブを選択するとその詳細が表示されます

リカバリの状態コードについて詳しくはNetBackup 管理者に問い合わせるか『NetBackup 状態コードリファレンスガイド』を参照してください

43第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについてVeritas はNetBackup 82 以降で VMware エージェントレスリストアを導入していますエージェントレスリストアを使用するとNetBackup クライアントがインストールされていない仮想マシンに個々のファイルとフォルダをリストアできますVxUpdate を使用してNetBackup で仮想マシンにリカバリツールを配備しファイルやフォルダをリストアして必要なクリーンアップを実行できますファイルをリカバリするターゲット仮想マシンに

NetBackup が接続する必要はありませんすべてのリカバリが VMware vSphereManagement API を使用して ESX Server 経由で処理されます

エージェントレスリストア処理の概要

1 NetBackup マスターサーバーで NetBackup Web UI または Agentless RecoveryAPI から入力を受け取りますこの入力にはリストアするファイルとフォルダに加えターゲット仮想マシンの VMware 認証クレデンシャルが含まれますこれらのクレデンシャルには管理者またはスーパーユーザーの権限が必要です

2 要求されたデータがマスターサーバーからリストアホストに送信されます

3 リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリストアホストにあるかどうかが確認されます必要なパッケージがない場合リストアホストは VxUpdateを使用してマスターサーバーからパッケージをダウンロードします

4 リストアホストはvSphere Management API を使用して仮想マシンにリカバリツールをプッシュします

5 ユーザーが選択したファイルとフォルダを含むデータストリームが一時仮想マシンに

関連付けられている vmdk でステージングされますVeritas がエージェントレスリストア用の一時仮想マシンを作成します

6 NetBackup によって一時仮想マシンに作成された vmdk がターゲット仮想マシンに接続されます

7 リカバリツールが起動されファイルとフォルダがリカバリされます

8 NetBackup で必要なクリーンアップが実行されます処理の一環で作成された一時的なファイルとオブジェクトがすべて削除されます削除されるオブジェクトには

リカバリツール一時仮想マシンステージング vmdk があります

9 これでジョブは完了です

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

前提条件 仮想マシンのエージェントレスリカバリを実行するすべてのプラットフォーム用の

VxUpdate パッケージを用意する必要があります

44第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアについて

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 42: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックをリストアしただちに空のブロックをゼロで初期化し

ます (Eager Zeroed)このオプションを使用すると仮想ディスクの作成により時間がかかることがありますただしリストアが SAN で起きた場合Eager Zeroed 機能により vCenter サーバーとのネットワーク通信が減少することによってリストアが高速化されることがあります

Eager Zeroed をシックプロビジョニング

(Thick provisioningeager zeroed)

シン形式でリストアされた仮想ディスクを構成しますデータが入力

されたブロックはリストアしますが空いているブロックを初期化した

りコミットしたりはしませんシンプロビジョニングは vmdk ファイルの動的拡張を介してディスク領域を節約しますvmdk ファイルは仮想マシンのデータが必要とする領域より大きくなりません仮想ディスク

のサイズは必要に応じて自動的に増加します

メモ vmdk が完全に書き込まれるとVMware はシンディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning EagerZeroed)]に自動的に変換します

シンプロビジョニング

トランスポートモード (Transport mode)

バックアップが実行されたときと同じトランスポートモードを使用しま

バックアップに使用す

るトランスポートモード

を使用する (Usetransport mode usedfor backup)

42第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

SANファイバーチャネル (SAN) または iSCSI を介した暗号化されていない転送の場合に指定します

メモ このモードは VMware 仮想ボリューム (VVol) を使用する仮想マシンではサポートされません

HotADD仮想マシンで VMware バックアップホストを実行できますHotAdd トランスポートモードについて詳しくは『NetBackup forVMware 管理者ガイド』を参照してください

メモ VVols を使用する仮想マシンの場合仮想マシンとバックアップホスト(hotadd)の仮想マシンは同じ VVol データストアに存在する必要があります

このトランスポートモードの手順とバックアップホストの VMware仮想マシンへのインストール手順に関してはVMware のマニュアルを参照してください

LANネットワークを介して仮想ディスクのデータを転送します

NBDNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化されていない転送の

場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャ

ネルを介した転送よりも低速です

NBDSSLNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化転送 (SSL) の場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャネル

を介した転送よりも低速です

選択したトランスポート

モードを次の順序で試

行してください(Trythe selectedtransport modes inthe following order)

9 [リカバリ前チェック (Pre-recovery check)]をクリックします

NetBackup でクレデンシャルが検証されパスと接続が適切かどうかが確認されますさらにデータストアやデータストアクラスタに利用可能な容量があるかどうかな

どその他の要件についても確認されますリカバリ前チェックについて詳しくは

『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

10 エラーが見つかった場合は解決します

エラーは無視できますただしその場合はリカバリが失敗する場合があります

11 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします

ジョブの進捗を監視するには[リストアアクティビティ (Restore activity)]タブをクリックします特定のジョブを選択するとその詳細が表示されます

リカバリの状態コードについて詳しくはNetBackup 管理者に問い合わせるか『NetBackup 状態コードリファレンスガイド』を参照してください

43第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについてVeritas はNetBackup 82 以降で VMware エージェントレスリストアを導入していますエージェントレスリストアを使用するとNetBackup クライアントがインストールされていない仮想マシンに個々のファイルとフォルダをリストアできますVxUpdate を使用してNetBackup で仮想マシンにリカバリツールを配備しファイルやフォルダをリストアして必要なクリーンアップを実行できますファイルをリカバリするターゲット仮想マシンに

NetBackup が接続する必要はありませんすべてのリカバリが VMware vSphereManagement API を使用して ESX Server 経由で処理されます

エージェントレスリストア処理の概要

1 NetBackup マスターサーバーで NetBackup Web UI または Agentless RecoveryAPI から入力を受け取りますこの入力にはリストアするファイルとフォルダに加えターゲット仮想マシンの VMware 認証クレデンシャルが含まれますこれらのクレデンシャルには管理者またはスーパーユーザーの権限が必要です

2 要求されたデータがマスターサーバーからリストアホストに送信されます

3 リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリストアホストにあるかどうかが確認されます必要なパッケージがない場合リストアホストは VxUpdateを使用してマスターサーバーからパッケージをダウンロードします

4 リストアホストはvSphere Management API を使用して仮想マシンにリカバリツールをプッシュします

5 ユーザーが選択したファイルとフォルダを含むデータストリームが一時仮想マシンに

関連付けられている vmdk でステージングされますVeritas がエージェントレスリストア用の一時仮想マシンを作成します

6 NetBackup によって一時仮想マシンに作成された vmdk がターゲット仮想マシンに接続されます

7 リカバリツールが起動されファイルとフォルダがリカバリされます

8 NetBackup で必要なクリーンアップが実行されます処理の一環で作成された一時的なファイルとオブジェクトがすべて削除されます削除されるオブジェクトには

リカバリツール一時仮想マシンステージング vmdk があります

9 これでジョブは完了です

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

前提条件 仮想マシンのエージェントレスリカバリを実行するすべてのプラットフォーム用の

VxUpdate パッケージを用意する必要があります

44第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアについて

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 43: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

SANファイバーチャネル (SAN) または iSCSI を介した暗号化されていない転送の場合に指定します

メモ このモードは VMware 仮想ボリューム (VVol) を使用する仮想マシンではサポートされません

HotADD仮想マシンで VMware バックアップホストを実行できますHotAdd トランスポートモードについて詳しくは『NetBackup forVMware 管理者ガイド』を参照してください

メモ VVols を使用する仮想マシンの場合仮想マシンとバックアップホスト(hotadd)の仮想マシンは同じ VVol データストアに存在する必要があります

このトランスポートモードの手順とバックアップホストの VMware仮想マシンへのインストール手順に関してはVMware のマニュアルを参照してください

LANネットワークを介して仮想ディスクのデータを転送します

NBDNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化されていない転送の

場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャ

ネルを介した転送よりも低速です

NBDSSLNetwork Block Device (NBD) ドライバプロトコルを使用するローカルネットワークを介した暗号化転送 (SSL) の場合に指定しますこの転送モードは通常ファイバーチャネル

を介した転送よりも低速です

選択したトランスポート

モードを次の順序で試

行してください(Trythe selectedtransport modes inthe following order)

9 [リカバリ前チェック (Pre-recovery check)]をクリックします

NetBackup でクレデンシャルが検証されパスと接続が適切かどうかが確認されますさらにデータストアやデータストアクラスタに利用可能な容量があるかどうかな

どその他の要件についても確認されますリカバリ前チェックについて詳しくは

『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください

10 エラーが見つかった場合は解決します

エラーは無視できますただしその場合はリカバリが失敗する場合があります

11 [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします

ジョブの進捗を監視するには[リストアアクティビティ (Restore activity)]タブをクリックします特定のジョブを選択するとその詳細が表示されます

リカバリの状態コードについて詳しくはNetBackup 管理者に問い合わせるか『NetBackup 状態コードリファレンスガイド』を参照してください

43第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVM のリカバリ

VMware エージェントレスリストアについてVeritas はNetBackup 82 以降で VMware エージェントレスリストアを導入していますエージェントレスリストアを使用するとNetBackup クライアントがインストールされていない仮想マシンに個々のファイルとフォルダをリストアできますVxUpdate を使用してNetBackup で仮想マシンにリカバリツールを配備しファイルやフォルダをリストアして必要なクリーンアップを実行できますファイルをリカバリするターゲット仮想マシンに

NetBackup が接続する必要はありませんすべてのリカバリが VMware vSphereManagement API を使用して ESX Server 経由で処理されます

エージェントレスリストア処理の概要

1 NetBackup マスターサーバーで NetBackup Web UI または Agentless RecoveryAPI から入力を受け取りますこの入力にはリストアするファイルとフォルダに加えターゲット仮想マシンの VMware 認証クレデンシャルが含まれますこれらのクレデンシャルには管理者またはスーパーユーザーの権限が必要です

2 要求されたデータがマスターサーバーからリストアホストに送信されます

3 リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリストアホストにあるかどうかが確認されます必要なパッケージがない場合リストアホストは VxUpdateを使用してマスターサーバーからパッケージをダウンロードします

4 リストアホストはvSphere Management API を使用して仮想マシンにリカバリツールをプッシュします

5 ユーザーが選択したファイルとフォルダを含むデータストリームが一時仮想マシンに

関連付けられている vmdk でステージングされますVeritas がエージェントレスリストア用の一時仮想マシンを作成します

6 NetBackup によって一時仮想マシンに作成された vmdk がターゲット仮想マシンに接続されます

7 リカバリツールが起動されファイルとフォルダがリカバリされます

8 NetBackup で必要なクリーンアップが実行されます処理の一環で作成された一時的なファイルとオブジェクトがすべて削除されます削除されるオブジェクトには

リカバリツール一時仮想マシンステージング vmdk があります

9 これでジョブは完了です

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

前提条件 仮想マシンのエージェントレスリカバリを実行するすべてのプラットフォーム用の

VxUpdate パッケージを用意する必要があります

44第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアについて

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
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VMware エージェントレスリストアについてVeritas はNetBackup 82 以降で VMware エージェントレスリストアを導入していますエージェントレスリストアを使用するとNetBackup クライアントがインストールされていない仮想マシンに個々のファイルとフォルダをリストアできますVxUpdate を使用してNetBackup で仮想マシンにリカバリツールを配備しファイルやフォルダをリストアして必要なクリーンアップを実行できますファイルをリカバリするターゲット仮想マシンに

NetBackup が接続する必要はありませんすべてのリカバリが VMware vSphereManagement API を使用して ESX Server 経由で処理されます

エージェントレスリストア処理の概要

1 NetBackup マスターサーバーで NetBackup Web UI または Agentless RecoveryAPI から入力を受け取りますこの入力にはリストアするファイルとフォルダに加えターゲット仮想マシンの VMware 認証クレデンシャルが含まれますこれらのクレデンシャルには管理者またはスーパーユーザーの権限が必要です

2 要求されたデータがマスターサーバーからリストアホストに送信されます

3 リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリストアホストにあるかどうかが確認されます必要なパッケージがない場合リストアホストは VxUpdateを使用してマスターサーバーからパッケージをダウンロードします

4 リストアホストはvSphere Management API を使用して仮想マシンにリカバリツールをプッシュします

5 ユーザーが選択したファイルとフォルダを含むデータストリームが一時仮想マシンに

関連付けられている vmdk でステージングされますVeritas がエージェントレスリストア用の一時仮想マシンを作成します

6 NetBackup によって一時仮想マシンに作成された vmdk がターゲット仮想マシンに接続されます

7 リカバリツールが起動されファイルとフォルダがリカバリされます

8 NetBackup で必要なクリーンアップが実行されます処理の一環で作成された一時的なファイルとオブジェクトがすべて削除されます削除されるオブジェクトには

リカバリツール一時仮想マシンステージング vmdk があります

9 これでジョブは完了です

VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

前提条件 仮想マシンのエージェントレスリカバリを実行するすべてのプラットフォーム用の

VxUpdate パッケージを用意する必要があります

44第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアについて

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 45: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

ターゲット仮想マシンに対する管理者権限またはルート権限があるアカウントが必要

です

ファイルはターゲット VM にリカバリされます電源をオンにしVMware Tools をインストールしておく必要があります

ターゲット VM のデフォルトのステージング場所はWindows の場合は TEMP または TMPLinux の場合はルートディレクトリ () です

ステージング場所がターゲット VM のファイルシステムに存在している必要があります

エージェントレスリストアを実行するには最新のバージョンの VMware Tools をインストールしておく必要があります

制限事項 VMware エージェントレスリストアはファイルとフォルダのリストアにのみ使用できます

エージェントレスリストアの実行時に NB_ で始まる孤立した VM が残ることがありますこの状況はESX Server が vCenter で管理されている場合にターゲット VM でESX Server のクレデンシャルを使用してリストアを実行すると発生することがありますこれは VMware の既知の制限事項ですこの問題を解決するにはNetBackupで vCenter を登録しバックアップやリストアに vCenter のクレデンシャルを使用するようにしますNB_ で始まる孤立した VM はVMware vSphere Client を使用してvCenter にログインし手動でインベントリから削除できます

TMP または TEMP 環境変数でステージングディレクトリとして指定されているディレクトリを NetBackup で使用できない場合リストアジョブは失敗します

ステージングディレクトリに対する十分な権限が NetBackup に割り当てられていない場合やステージングディレクトリに十分な領域がない場合リストアジョブは失敗しま

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]のオプションを選択した場合同じファイル名のファイルが複数含まれていると正しくリストアされないことがありますこの場

合最後にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されます

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択して[既存のファイルの上書き (Overwrite existing files)]を選択しない場合リストアは成功し最初にリストアされたファイルがリストアの完了時に保持されますこの問題を

防ぐには同じ名前の複数のファイルをリストアするときに[既存のディレクトリ構造を

フラット化 (Flatten existing directory structure)]を選択しないでください

[既存のディレクトリ構造をフラット化 (Flatten existing directory structure)]と[ファイル名に文字列を追加 (Append string to file names)]のオプションはファイルにのみ適用できますディレクトリには適用できません

45第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 46: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

同じ VM に対する複数のリストアジョブはサポートされていません同じ VM に対して別のリストアジョブを実行する場合は最初のジョブが完了してから開始する必要があ

ります

同じ VM でバックアップとリストアを同時に実行すると一方または両方のジョブが予期しない結果になることがありますゼロ以外の NetBackup の状態コードでバックアップまたはリストアが終了した場合はそれらのジョブが同じ VM で同時に実行されたことが原因である可能性があります

NetBackup クライアントがターゲット VM にすでに存在する場合ベリタスでは VMwareエージェントレスリストアを使用することはお勧めしませんこのような場合NetBackup管理者はエージェントベースのリストアを使用する必要があります

ベリタスではターゲット VM のゲストオペレーティングシステムとしてSLESRedHatWindows をサポートしています

VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

エージェントレスリストアを使用して VMware のファイルとフォルダをリストアするには

1 ターゲット VM の電源がオンになっていることを確認します

2 Web UI の左側にある[VMware]をクリックします

3 リストアするファイルとフォルダが含まれている VM を特定してクリックします

4 [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックしますカレンダービューでバックアップが発生した日付をクリックします

利用可能なイメージがそれぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示さ

れます

5 リカバリするイメージで[ファイルとフォルダを復元する (Restore files and folders)]をクリックします

6 [ファイルを選択する (Select files)]でリカバリするファイルとフォルダを指定し[次へ (Next)]をクリックします

7 [リカバリターゲット (Recovery target)]でファイルとフォルダをリカバリするターゲット VM を指定しそのターゲット VM の管理者のクレデンシャルを指定します

8 [リカバリオプション (Recovery options)]でリストアするファイルとフォルダに対するその他のリカバリオプションを指定します

9 [次へ (Next)]をクリックすると指定したオプションを使用して NetBackup によるリカバリ前チェックが実行されます

10 [確認 (Review)]にリカバリ前チェックの状態が選択したリカバリオプションとともに表示されますそれらの内容が正しいことを確認したらリストアを実行します

46第 4 章 VM のリカバリとインスタントアクセスVMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ

VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
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VM のリカバリのトラブルシューティング

この章では以下の項目について説明しています

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティン

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

5

VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
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VMware サーバーを追加するときに発生するエラー表 5-1 VMware サーバーの追加エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーはDNAT または同様のセットアップの NetBackup マスターサーバーが指定された NetBackupホスト (PROXY_SERVERS) の一部にしかアクセスできない場合に発生します

クレデンシャルの検証は次の順序で実行されます

自動検出された検出ホストが仮想化サーバーへのアクセスに使用されます

自動検出された検出ホストで仮想化サーバーに関する情報が見つからない場合はNetBackup マスターサーバーが使用されます

回避方法 仮想化サーバーのクレデンシャルを追加するときに仮想化サーバーにアクセスできるプロキシサーバーを検証用バックアップホストとして選択します

メモ VMware のクレデンシャルを追加または更新した場合もVMware サーバーの検出が自動的に開始されます要求でバックアップホストの情報を指定すると検出の実行に加えてクレデンシャルの検証

にもその情報が使用されます検出の場合バックアップホストとして動作する NetBackup メディアサーバーまたはクライアントでサポートされる最小バージョンはNetBackup 812 です古いバージョンではバックアップホストのクレデンシャルは正常に検証されますがVMware サーバーの検出に失敗します

仮想化サーバー

のクレデンシャル

の検証に失敗す

VMware サーバーのクレデンシャルの追加更新または検証の際にこのエラーが発生する可能性がありますNetBackup (マスターサーバーメディアサーバーまたはクライアント) と認証済みの証明書を使用する vCenterESXまたはその他の VMware エンティティ間で通信が有効になるように環境が構成されている場合このエラーが発生します

回避方法 証明書がインストールされ有効であることを確認します

信頼できる認証局

のリストを取得で

きませんでした

(Unable toobtain thelist oftrustedCertificateAuthorities)

VMware サーバーを参照するときに発生するエラー次の表では[VMware サーバー (VMware servers)]でサーバーをクリックしたときに発生する可能性のある問題について説明します

48第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングVMware サーバーを追加するときに発生するエラー

表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
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表 5-2 VMware サーバーの参照エラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

サーバーが最近追加された場合はそのサーバーの VM 検出プロセスがまだ完了していない可能性があります

推奨処置 検出プロセスが完了するまで待ちます

メモ サーバーのクレデンシャルが Web UI や API で追加または更新されるとvCenter または ESXiサーバーの VM とその他のオブジェクトの検出が開始されますただしUI にはサーバーの VM とその他のオブジェクトがすぐに表示されない場合がありますそれらは VMware サーバーの検出プロセスが完了した後に表示されます検出は VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプションで設定された間隔でも実行されます(デフォルトの間隔は 8 時間です)

VMware サーバーのオブジェクトの自動検出を異なる間隔で実行する方法については次の情報を参照してください

p23 の 「NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション」 を参照してください

追加した VMware サーバーのクレデンシャルで VM やその他のオブジェクトにアクセスできない可能性があります

推奨処置 行の右にあるオプションメニューで[編集 (Edit)]を選択しますVMware サーバーのクレデンシャルを確認し必要に応じて修正します

VMware サーバーの VM やその他のオブジェク

トが検出されてい

ない

新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

次の表では[仮想マシン (Virtual machines)]で新たに検出された VM の状態を確認するときに発生する可能性のある問題について説明します

49第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

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除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
  • 目次
  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 50: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

表 5-3 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態はその VM の次回のバックアップが完了するまでバックアップされたかどうかを示していません

場合によっては次のシナリオのように新しい VM が検出される前にその VM がバックアップされることがあります

デフォルトでは8 時間ごとに自動検出が実行されます 新しい VM が環境に追加されました 検出が完了する前にバックアップジョブが正常に完了しましたたとえば新しい VM が既存のポリシーのバックアップの選択条件に含まれておりバックアップジョブがそのポリシーを使用している場合

です

その後検出が完了しましたただしNetBackup Web UI ではVM の保護状態にバックアップ未完了と示されます

同様の状況が発生した場合リカバリポイントを参照してリカバリできますただし保護状態に VM のバックアップが完了と表示されるのはVM の別のバックアップが正常に完了した後です

NetBackup Web UI で新たに検出された VM の保護状態を確認するにはVeritas は次回の正常なバックアップが完了するまで待つことをお勧めしますその後であればVM の保護状態が正しく表示されます

VM の保護状態にバックアップ未完

了と示されている

がその VM を含むバックアップジョ

ブは正常に完了し

ている

インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

次の表ではインスタントアクセス VM から個別のファイルをダウンロードするときに発生する場合がある問題について説明します

50第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティングインスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

  • NetBackuptrade Web UI VMware 管理者ガイド
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  • 1 NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    • NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    • 用語
    • NetBackup Web UI へのサインイン
      • 2 VMware サーバーの管理
        • VMware サーバーの追加
        • VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
        • VMware サーバーの参照
        • VMware サーバーの削除
        • インテリジェント VM グループの作成
        • インテリジェント VM グループの削除
        • VMware アクセスホストの追加
        • VMware アクセスホストの削除
        • VMware サーバーの資産の手動での検出
        • NetBackup サーバーの VMWARE_AUTODISCOVERY_INTERVAL オプション
          • 3 VM の保護
            • VM またはインテリジェント VM グループの保護
            • 資産のカスタム保護の設定
              • バックアップからのディスクの除外
              • スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
                • VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
                  • 4 VM のリカバリとインスタントアクセス
                    • インスタントアクセス VM の作成
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
                    • VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
                    • インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
                    • VM のリカバリ
                    • VMware エージェントレスリストアについて
                    • VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
                    • VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
                      • 5 VM のリカバリのトラブルシューティング
                        • VMware サーバーを追加するときに発生するエラー
                        • VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
                        • 新たに検出した VM の状態を確認するときに発生するエラー
                        • インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
                        • 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング
                        • 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
                        • リカバリ先を変更したときに発生したエラー
Page 51: NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド...NetBackup Web ユーザー インターフェースの概要 この章では以下の項目について説明しています。 NetBackup

表 5-4 ファイルのダウンロードのエラー

説明および推奨処置エラーメッセージまたは原因

このエラーは次のいずれかの理由により発生する可能性があります

NetBackup マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用する名前や IPアドレスを使用してWeb UI がこの NetBackup メディアサーバーにアクセスできません

例 マスターサーバーが MSserver1veritascom を使用してメディアサーバーに接続する場合Web UI も MSserver1veritascom に到達できる必要がありますマスターサーバーが MSserver1 などの短縮名をメディアサーバーに使用している場合Web UI は httpsMSserver1 に到達できる必要があります

推奨処置 マスターサーバーと Web UI がメディアサーバーへのアクセスに同じ名前または IP アドレスを使用していることを確認します (hosts ファイルを確認)例 マスターサーバーがメディアサーバーの短縮名を使用している場合はWebUI を実行している PC またはその他のホストの hosts ファイルにメディアサーバーの短縮名と IP アドレスを追加しますWindows 上のホストファイルの場所CyenWindowsyenSystem32yendriversyenetcyenhosts

UNIX または Linux 上のホストファイルの場所etchosts

NetBackup メディアサーバーがファイアウォールの背後にあるためWeb UI がそのサーバーにアクセスできません

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者に問い合わせてください

Chrome このサイトにアクセスできません

Firefox サーバーが見つかりませんでした

Edge このページに到達できません

除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

仮想ディスクを除外するように構成されたバックアップのリストアで問題が発生した場合

は次の表を参照してください

51第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

53第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

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表 5-5 仮想ディスクの除外に関する問題

説明問題

仮想マシンにブートディスクのみが存在しその他のディスクが存在しませんブートディスクをバックアップか

ら除外したにもかかわらずバッ

クアップされた ブートディスクが管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部ですNetBackup はブートディスクが単一ディスクに完全に含まれている場合にのみブートディスクを除外できます

仮想マシンのブートディスクが独立したディスクでその他のディスクが存在しません

NetBackup がブートディスクを識別できませんでしたブートディスクにはブートパーティションとシステムまたはブートディレクトリを含める必要があります

ブートディスクが独立したディスクですNetBackup はこのディスク形式のデータをバックアップできません

リストアされたブートディスクに

データがない

データがないか不完全なディスクがバックアップから除外されましたリストアされた仮想マシンのディ

スクにデータがないか不完全

なデータが格納されている

仮想マシンに 1 つのディスク (C など) しか含まれていませんこの場合1 台のドライブがバックアップされ除外されません

単一または複数のデータディス

クをバックアップから除外したに

もかかわらずバックアップされ

仮想マシンにディスクを追加しディスクを除外する設定を変更しましたが変更を加えた後

に仮想マシン全体のバックアップを作成しませんでした

仮想マシンが予期しない状態

にリストアされた

差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると前回のバックアップ以降に

変更されたファイルのみを個別にリストアできますまたは仮想ディスクまたは VM 全体をリストアできます次の完全バックアップの後で任意のファイルを個別にリストアできます

個別にリストアできないファイル

がある

差分バックアップ間で[除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)]からコントローラを削除すると前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます

次の完全バックアップの後ですべてのファイルをリストアできます

52第 5 章 VM のリカバリのトラブルシューティング除外された仮想ディスクのバックアップとリストアに関する問題のトラブルシューティング

複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

表 5-6 複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアに関する問題

説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

すると発生する場合がありますNetBackup はスナップショットのデータストアにすべての vmdk ファイルをリストアしようとします

代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

説明問題

vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

推奨処置 NetBackup セキュリティ管理者にお問い合わせください

vCenter Server のリストを参照できない

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複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

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説明問題

この問題は仮想マシンが複数のデータストアで構成され

バックアップ時に仮想マシンに残りのスナップショットが存在

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代わりに代替の場所に仮想マシンをリストアできます

データストアに vmdk ファイル用の十分な領域がないためリストアが失

敗します

リカバリ先を変更したときに発生したエラー

表 5-7 リカバリ先を変更したときに発生したエラー

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vCenter Server のリストを参照できない場合RBAC で[アプリケーションサーバー (Application Servers)]オブジェクトグループプロパティの下にある vCenter Server へのアクセス権がない可能性があります

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