LibreOfficeなどのオープンソースソフト で作成する電子書籍“自...
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LibreOfficeLibreOfficeなどのオープンソースソフトなどのオープンソースソフトで作成する電子書籍“自炊”講座で作成する電子書籍“自炊”講座
オープンソースカンファレンスオープンソースカンファレンス2013 Hamamatsu2013 Hamamatsu
20132013年年22月月99日土曜日日土曜日会場:浜松市市民協働センター 会場:浜松市市民協働センター 2F 2F ギャラリーギャラリー
主催:オープンソースカンファレンス実行委員会主催:オープンソースカンファレンス実行委員会協賛:湖西市市民活動支援事務局協賛:湖西市市民活動支援事務局
浜松市市民協働センター 浜松市市民協働センター
特定非営利活動法人特定非営利活動法人OpenOffice.orgOpenOffice.org日本ユーザー会日本ユーザー会鎌滝雅久鎌滝雅久
自己紹介自己紹介
● IT/IT/ 演劇を専門とするフリーライター演劇を専門とするフリーライター● 「実務で使える「実務で使える LibreOfficeLibreOffice 」などの著者」などの著者
● 特定非営利活動法人特定非営利活動法人 OpenOffice.orgOpenOffice.org 日本日本ユーザー会とはユーザー会とは● 20022002 年、ユーザーどうしの年、ユーザーどうしの OpenOffice.orgOpenOffice.org に関に関
する情報交換を行うコミュニティとして誕生する情報交換を行うコミュニティとして誕生● 20102010 年年 1111 月に月に NPONPO 法人として認可法人として認可● 20112011 年年 22 月から本格的に法人活動を開始月から本格的に法人活動を開始
本日のプログラム本日のプログラム
● LibreOfficeLibreOffice の紹介の紹介● WriterWriter で作成したドキュメントを電子書籍にで作成したドキュメントを電子書籍に
● Writer2ePubWriter2ePub 拡張機能を使う拡張機能を使う● CalibreCalibre を使うを使う
● まとめとまとめと OpenOffice.orgOpenOffice.org 日本ユーザー会につ日本ユーザー会についていて
● オフィススイートとして必要な機能を網羅オフィススイートとして必要な機能を網羅
● フリーソフトウェアなので、フルセットでの入手が可能フリーソフトウェアなので、フルセットでの入手が可能
● OpenDocument FormatOpenDocument Format (( ODFODF )をドキュメント形式に採用)をドキュメント形式に採用
アプリケーション 機能 対応するMicrosoft Office
Writer ワープロ Word
Calc 表計算 Excel
Impress プレゼンテーション PowerPoint
Draw 図形描画 Visio(または各ソフトの描画機能)
Base データベース Access
Math 数式作成 数式エディタ
LibreOfficeLibreOfficeの各アプリケーションの各アプリケーション
Writer2ePubWriter2ePubの紹介の紹介
● 拡張機能「拡張機能「 Writer2ePubWriter2ePub 」の公開サイト」の公開サイト● Luke's BlogLuke's Blog
http://lukesblog.it/ebooks/ebook-http://lukesblog.it/ebooks/ebook-tools/writer2epub/tools/writer2epub/
– 「「 Download Writer2ePubDownload Writer2ePub 」をクリックして入手」をクリックして入手
– 資料作成時の最新バージョンは資料作成時の最新バージョンは 1.1.201.1.20
– LibreOffice 4.0LibreOffice 4.0 では現時点で動作しないでは現時点で動作しない
● 拡張機能のインストールについては以下参照拡張機能のインストールについては以下参照– 参考:参考: OOOUG WebOOOUG Web 出版サイトの記事出版サイトの記事
http://pub.oooug.jp/gyaku/writer/Chapter7/7http://pub.oooug.jp/gyaku/writer/Chapter7/7_01/siframes.html_01/siframes.html
Writer2ePubWriter2ePubを利用する前にを利用する前に● 目次の自動生成のため、スタイルの「見出し目次の自動生成のため、スタイルの「見出し 11 」などを」などを
設定しておく設定しておく
● 構造化ドキュメントの作成構造化ドキュメントの作成● 見出しスタイルの設定方法見出しスタイルの設定方法
– 参考:参考: OOOUGOOOUG のの WebWeb ドキュメントドキュメントhttp://openoffice-http://openoffice-docj.sourceforge.jp/wiki/images/5_writer_style.pdfdocj.sourceforge.jp/wiki/images/5_writer_style.pdf
● 画像は外部ファイルをリンクとして挿入画像は外部ファイルをリンクとして挿入● エラーで処理が終了する可能性があるので必須の作業エラーで処理が終了する可能性があるので必須の作業● いったんいったん HTMLHTML 化するとグループ化された画像も含め化するとグループ化された画像も含め
てファイル化、リンクとして挿入されるので便利てファイル化、リンクとして挿入されるので便利● その後、その後、 ODTODT として再保存すると良いとして再保存すると良い
その他のその他のWriter2ePubWriter2ePub対応状況対応状況書式/スタイル/機能 対応状況 補足
表 ○ カラム内容が重複する不具合がある(Sigilで削除可能)
画像 ○自動的に比率を保ったまま縮小、拡大される見出しの直前に置く場合は、改段落を挿入しておく(画像位置に空白の見出しが挿入されるのを防ぐ)
番号なし箇条書き ○ 途中で空行や画像を挿入しない
番号付き箇条書き ○ 途中で空行や画像を挿入しない
自動で挿入された番号 ×図、表などのフィールド変数を利用した通し番号無視されるので必要なら設定しておく
脚注 ○ 出力先は巻末になり、リンクも貼られる
ルビ(ふりがな) ○ EPUBリーダーによっては、該当文字のあとの括弧内に表示される
ユーザー定義スタイル×
警告が表示されるためあらかじめ削除しておくと良いが、動作には影響がない
枠 × 枠の中の画像が無視されるので削除し、必要なら画像を改めてリンクとして挿入する
段組み × エラーで処理が終了する可能性があるので解除する
Writer2ePubWriter2ePubで電子書籍を作成②で電子書籍を作成②
①Kindleに対応するMOBI形式の電子書籍を作成する際にチェックする。事前にAmazon配布のKindlegenを入手しておく。
②電子書籍の作成時にメタデータ設定のダイアログボックスを表示させたくない場合にチェックをオフにする。この場合は、自前にプリファレンス、メタデータの設定をしておく。
Writer2ePubWriter2ePubで電子書籍を作成③で電子書籍を作成③
④「From file…」を選択すると、表紙用のファイルをローカルのHDDなどから読み込める。選んだ表紙はプレビューされる。
⑤クリックしてドキュメントのプリファレンス設定を行う。
③ 「 Title 」 以下のメタデータを入力する。
Writer2ePubWriter2ePubで電子書籍を作成④で電子書籍を作成④
⑥目次を作成したい時はチェックする。「Index Title」欄を設定すると日本語のタイトルもOK。
⑦見出しレベルでファイルを分割したい場合に設定する。
⑧オリジナルの画像ファイルを利用したい場合はチェックする。利用しない場合の品質設定も可能。
Writer2ePubWriter2ePubで電子書籍を作成⑤で電子書籍を作成⑤
⑨Writer2ePubの実行ボタンをクリックして、EPUB、MOBIファイルを作成する。
⑩ユーザー定義のスタイルが登録されていると、注意を促すダイアログボックスが表示される。
Writer2ePubWriter2ePubで電子書籍を作成⑥で電子書籍を作成⑥
● 表紙画像のファイル容量が大きい場合の警告表紙画像のファイル容量が大きい場合の警告
● 電子書籍作成に成功した場合の表示電子書籍作成に成功した場合の表示
Writer2ePubWriter2ePubでの出力例での出力例
Clibreでの表示。ウインドウサイズを広げると、画像は比率を保ったまま拡大縮小される。
AndroidのKindleでの表示。Sigilで表の不具合を直したEPUBをKindlegenでMOBIファイルにしたもの。
Writer2ePubWriter2ePub検証時の参考資料検証時の参考資料
● Writer2ePub UsageWriter2ePub Usagehttp://lukesblog.it/wiki/index.php?title=Usagehttp://lukesblog.it/wiki/index.php?title=Usage
● 翔泳社刊「実務で使える翔泳社刊「実務で使える LibreOfficeLibreOffice 」」2-52-5 「「 WriterWriter ファイルを電子書籍化する」ファイルを電子書籍化する」http://www.seshop.com/product/detail/14839/http://www.seshop.com/product/detail/14839/
● OpenOfficeOpenOffice のの WriterWriter文書を文書を EPUBEPUB文書へ変文書へ変換する拡張機能「換する拡張機能「 writer2epubwriter2epub 」」http://djvu.life.coocan.jp/epub/writer2epub/writer2epub.htmlhttp://djvu.life.coocan.jp/epub/writer2epub/writer2epub.html
● 高校生のための電子出版入門・第高校生のための電子出版入門・第 22回回「「 KindleKindle ファイルを作成する」ファイルを作成する」http://vimeo.com/58796537http://vimeo.com/58796537
CalibreCalibreの紹介の紹介
● 電子書籍のリーダー、作成、購入も含めた統合電子書籍のリーダー、作成、購入も含めた統合管理システム管理システム
● 公式サイト公式サイトhttp://calibre-ebook.com/http://calibre-ebook.com/
● オープンソースプロジェクトで開発オープンソースプロジェクトで開発
● 対応対応 OSOS● WindowsWindows 、、Mac OS XMac OS X 、、 LinuxLinux● 今回は今回は WindowsWindows対応の対応の PortablePortable 版を利用版を利用● 資料作成時の最新バージョンは資料作成時の最新バージョンは 0.9.170.9.17
CalibreCalibreを利用する前にを利用する前に● WriterWriter でスタイルの「見出しでスタイルの「見出し 11 」などを設定し、構造化」などを設定し、構造化
ドキュメントにする(ドキュメントにする( Writer2ePubWriter2ePub と同じ)と同じ)
● 画像は埋め込みとして挿入されている必要がある画像は埋め込みとして挿入されている必要がある● リンクで挿入されている画像は表示されないリンクで挿入されている画像は表示されない● 複数のオブジェクトをグループ化した画像は複数のオブジェクトをグループ化した画像は 11枚画像枚画像
にしておくにしておく
– Writer2ePubWriter2ePub の時と同様、の時と同様、 HTMLHTML 化が便利化が便利– 最終的にリンクを削除すれば画像は埋め込みに最終的にリンクを削除すれば画像は埋め込みに– WriterWriter メニューの「編集」メニューの「編集」 -- 「リンク」をチェック「リンク」をチェック
その他のその他のCalibreCalibre対応状況対応状況書式/スタイル/機能 対応状況 補足
表 △ 罫線が表示されない(CSSの設定で外枠のみ表示できる)
画像 ○ 前ページを参照
番号なし箇条書き ○ 途中で空行や画像を挿入しない
番号付き箇条書き ○ 途中で空行や画像を挿入しない
自動で挿入された番号 ○ 図、表などのフィールド変数を利用した通し番号
脚注 ○ 出力先は巻末になり、リンクも貼られる目次にリンク付きで自動追加される
ルビ(ふりがな) ○ EPUBリーダーによっては、該当文字のあとの括弧内に表示される
ユーザー定義スタイル △ フォント、背景などの色が変わる場合がある
枠 ○ 枠付き画像のキャプションを1行に直さなくても、アスペクト比率がおかしくなる問題はない
段組み × 無視される
CalibreCalibreで電子書籍を作成①で電子書籍を作成①
③「本を変換」-「個別に変換」をクリックする。
②「フォーマット」欄が「ODT」なので、Writerのファイルが登録されていることがわかる。
①「本を追加」ボタンで、Writerファイルを登録する。
CalibreCalibreで電子書籍を作成⑤で電子書籍を作成⑤
⑨変換成功時、ステータスバーにメッセージが表示されるものの気づかない場合が多い。「フォーマット」欄に新しいフォーマットが加われば終了。
⑩表示したいフォーマットをクリックするとビュワーが起動する。
CalibreCalibreでの出力例での出力例
Clibreでの表示。目次は、Sigilで編集して追加している。画像はアスペクト比を保ったまま縮小される。
AndroidのKinoppyでの表示。表の罫線は表示されない。画像のアスペクト比も問題ない。
CalibreCalibre検証時の参考資料検証時の参考資料
● calibre User Manualcalibre User Manualhttp://manual.calibre-ebook.com/http://manual.calibre-ebook.com/
● 翔泳社刊「実務で使える翔泳社刊「実務で使える LibreOfficeLibreOffice 」」2-52-5 「「 WriterWriter ファイルを電子書籍化する」ファイルを電子書籍化する」http://www.seshop.com/product/detail/14839/http://www.seshop.com/product/detail/14839/
● オープンソースの電子書籍管理ソフトオープンソースの電子書籍管理ソフト「「 CalibreCalibre 」を使いこなそう!(」を使いこなそう!( gihyo.jpgihyo.jp ))http://gihyo.jp/lifestyle/serial/01/calibrehttp://gihyo.jp/lifestyle/serial/01/calibre
あると便利な補助ツールあると便利な補助ツール
● EPUBEPUB ソースを編集できるエディター「ソースを編集できるエディター「 SigilSigil 」」● 公式サイト公式サイト
http://code.google.com/p/sigil/http://code.google.com/p/sigil/
● KindleKindle 形式への変換ツール「形式への変換ツール「 KindleGenKindleGen 」」● AmazonAmazon の配布サイトの配布サイト
http://www.amazon.com/gp/feature.html?http://www.amazon.com/gp/feature.html?ie=UTF8&docId=1000765211ie=UTF8&docId=1000765211
WebWeb出版サイト出版サイト
● 20112011 年年 88月月 1919 日に日にニュースリリース公開ニュースリリース公開● http://oooug.jp/Newhttp://oooug.jp/New
sRelease/20110819.sRelease/20110819.pdfpdf
● 同時に以下の同時に以下の URLURL でで公開公開● http://pub.oooug.jp/http://pub.oooug.jp/
低価格で販売低価格で販売
● NPONPO では非営利活動事業では非営利活動事業● 営利事業ではないので赤字にならなければ良い営利事業ではないので赤字にならなければ良い
● OpenOffice.orgOpenOffice.org 日本ユーザー会の日本ユーザー会の WebWeb 出版出版はセクション単位でははセクション単位では 100100~~ 300300円、円、 11冊単冊単位でも位でも 300300~~ 10001000円ととっても安価な事業円ととっても安価な事業
● 「投げ銭」「おひねり」という意味合いでセクショ「投げ銭」「おひねり」という意味合いでセクション単位の購入にはン単位の購入には 100100円と設定円と設定
● 電子書籍は現在は電子書籍は現在は PDFPDF で提供で提供● セクションごとのセクションごとの WebWeb上での閲覧は無料上での閲覧は無料
出版リスト出版リスト
● 一部の章のみ発売中!一部の章のみ発売中!– 逆引きマニュアル-逆引きマニュアル- CalcCalc 編編
● 著者:松井幹彦著者:松井幹彦
● 発売開始!!発売開始!!– 逆引きマニュアル-逆引きマニュアル-WriterWriter 編(新刊編(新刊 /1000/1000円)円)
● 著者:松宮哲著者:松宮哲
– OpenOffice.orgOpenOffice.org ユーザーのためのユーザーのための LibreOfficeLibreOffice移行ガ移行ガイド(既刊イド(既刊 /300/300円)円)
● 著者:あわしろいくや、鎌滝雅久著者:あわしろいくや、鎌滝雅久
– LibreOffice 3.5 LibreOffice 3.5 バージョンアップガイド(既刊バージョンアップガイド(既刊 /100/100円)円)● 著者:松宮哲著者:松宮哲
● PayPalPayPal によるによる WebWeb決済で購入可決済で購入可
賛助会員募集のお知らせ賛助会員募集のお知らせ
● 特定非営利活動法人特定非営利活動法人 OpenOffice.orgOpenOffice.org 日本日本ユーザー会の事業を経済的な支援をお願いでユーザー会の事業を経済的な支援をお願いできる「賛助会員」を募集していますきる「賛助会員」を募集しています
● 以下のように会費が定められています。詳細は以下のように会費が定められています。詳細はhttp://oooug.jp/joinus.htmlhttp://oooug.jp/joinus.html をご覧くださをご覧ください。い。
入会金 無料
個人会員年会費 1口1,000円(1口以上)
法人会員年会費 1口10,000円(1口以上)
OpenOffice.orgOpenOffice.org日本ユーザー会日本ユーザー会のその他のホームページのその他のホームページ
● OpenOffice.orgOpenOffice.org 日本ユーザー会日本ユーザー会● http://oooug.jp/http://oooug.jp/
● OpenOffice.orgOpenOffice.org 日本ユーザー会日本ユーザー会 SNSSNS● http://oooug.jp/sns/http://oooug.jp/sns/
● ドキュメントプロジェクト(こちらは無料)ドキュメントプロジェクト(こちらは無料)● http://openoffice-docj.sourceforge.jp/wiki/http://openoffice-docj.sourceforge.jp/wiki/
● 互換性研究室互換性研究室● http://oooug.jp/compati/3.0/http://oooug.jp/compati/3.0/