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Keysight Technologies LTE/LTE-Advancedソリューション

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Keysight TechnologiesLTE/LTE-Advancedソリューション

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柔軟で高性能なプラットフォームによる 無線デザイン/テストの加速

現在、LTE(Long Term Evolution)は移動体通信の最初のグローバルスタンダードになろうとしています。次世代のモバイルブロードバンド通信を提供するために、LTEおよび現在のLTE-Advancedは規格に準拠した製品を開発し製品化する上で多くの課題をもたらし続けています。

キーサイトは無線テスト分野のリーダとして、高性能の無線デバイス/ネットワークのデザイン/テストにフォーカスして、現在と将来の規格向けに最適なアプリケーションのためのプラットフォームを提供しています。統合されたプラットフォームは業界で最も豊富なハードウェア(ポータブル/モジュール測定器)とソフトウェア機能ブロックを備え、早い段階でのデザインシミュレーションから製造までの開発サイクル全体をサポートしています。キーサイトの優れた無線測定/アプリケーションの専門知識が活用された各機能ブロックは、どんな状況でも適切なソリューションを提供するために必要な高い性能と柔軟性を備えているため、無線デバイスやネットワークにおける次世代のRFの課題を予想し対処できます。

キーサイトは3GPPのメンバで次世代の仕様の開発に積極的に関わっています。この立場から得られた知識に基いた製品計画により、キーサイトのデザイン/テストソリューションはテクノロジーの進化と歩調を合わせて進歩していきます。アプリケーションノート、Webキャスト、ビデオ、CD、LTEブック(第2版)などのキーサイトの信頼できるナレッジライブラリを活用することにより、進化するLTE/LTE-Advanced規格を解釈/解明して規格に準拠したテストを行うことができます。

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テクノロジーの進化と歩調を合わせて

LTE-Advanced 容量拡張に向けた進化

LTE-AdvancedはLTEが進化したもので3GPPにより開発されました。IMT-Advancedとして知られる真の第4世代の無線通信規格のためのITU(International Telecommunication Union)の要件に適合し、それを超える規格です。LTE-AdvancedはRelease 10およびそれ以降のRelease 12を含むすべてのリリースで定義されています。LTE-Advancedは容量の増大に注力したもので、ピークデータの増大、スペクトラム効率の向上、同時アクティブ加入者の増大、各セル端での性能の向上を実現しています。

TD-LTE FDD-LTEからTD-LTEへと進化するLTE仕様 LTE 3GPP仕様にTDDをベースにした中国のTD-SCDMA規格が統合されたことにより、現在、チップセット/デバイスメーカーはTDD機能を含める作業に取り組んでいます。この規格は、TD-LTEと呼ばれ、モバイルデータの非対称データに対応しています。TD-LTE規格により、キャリア内にすでに存在する対になっていないスペクトラムが利用できるようになります。キーサイトはこの新しいテクノロジーに対するテストソリューションの提供をいち早く開始し、デザインのシミュレーションから信号の作成/解析まで幅広いTD-LTEソリューションを提供しています。

MIMO 新しいMIMO伝送 LTEの仕様化されたRF環境には基本的な信号の送受信だけでなく、最大4個のトランスミッタとレシーバを使ったMIMO(マルチ入力マルチ出力)も含まれています。モジュールやコンポーネントのテストでは、フレームベースのI/Qテスト信号を被試験デバイスに印加し、ベクトル信号解析を用いてEVMとCCDFを求めます。キーサイトにはデザインのシミュレーションから製造と配備、信号の作成/解析まで、MIMOテクノロジー用のデザインソリューションとテストソリューションがすべて揃っています。

ヘテロジーニアスネットワーク LTEアーキテクチャへのスモールセルの追加 容量拡張の方法としてスモールセルがあります。スモールセルは柔軟性を備え設置コストや消費電力を抑えることができますが、干渉デザイン/テストなどのテスト課題が発生し、製造コストを低減する必要があります。キーサイトは、基地局用テスト機器を提供してきた実績に基きスモールセルのデザイン/テストソリューションを提供し、デザイン/製造コストの目標の達成を支援します。

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LTEデザインのシミュレーション

ベースバンドデザインと 検証 ー システムアーキテクチャのデザイン

ー ベースバンドアルゴリズムとハードウェアの実装

ー テスト機器によるRF/ベースバンドの同時検証

キーサイトのSystemVueは、ESL(Electronic System Level)デザイン用のマルチドメインモデリング/検証コックピットです。SystemVueを使用すれば、一般的なDSPのモデリング/実装用インタフェース、MATLAB/C++/VHDL、RF EDAツール、規格/IPリファレンス、テス

ト/測定器リンクを、生産性の高い単一の環境に統合することにより物理層を容易にデザインできます。シミュレーションベースのTX/RXリファレンスには、DPD/CFRアルゴリズムをはじめLTE-Advanced、4G MIMOチャネル・モデル、以前の3GPP規格があり、RF/ベースバンドコンポーネントを早い段階で(ハードウェアが利用できるようになる前でも)検証できます。また、SystemVueは、キーサイトの測定器やテストソフトウェアで使用でき、研究開発のライフサイクルを一元管理できます。

SystemVueはLTE-Advancedなどの3GPP規格用のシミュレーション・リファレンスを提供するので、ベースバンド/RF/テスト・エンジニアはTX/RX信号パスのデザインを評価することができます。

キーサイト独自のコネクテッド・ソリューションによりRF物理層の仮想化が可能になり、完成したハードウェアプロトタイプの正式なテストの数か月前に、RF/ベースバンドデザインで相互運用性とシステム性能を同時に検証できます。

RFデザインと検証 ー EVM/PAPR/CCDF/ACLR性能を測定するための波形の作成

ー レシーバの測定

ー RFICデザイン用の3GPP LTEテストベンチの使用

キーサイトの3GPP LTE無線ライブラリはキ ー サ イ ト のADS(Advanced Design System)EDAソフトウェア用の信号処理モデルと定義済みシミュレーションセットアップを提供します。ADS 3GPP LTE無線ライブラリを使用すれば、3GPP要件に準拠した正確なスペクトラムを持つテスト波形を作成でき、RFデザイナおよびシステムインテグレータは貴重なデザイン/検証時間を短縮することができます。モデル/シミュレーションテストベンチは「ゴールデンリファレンス」として使用することができ、ベースバンドアルゴリズム、デジタル・ベースバンド/IFシステムのシミュレーションおよび検証、3GPP LTEデザインで使用されるRF回路の検証を行うことができます。さらに、キーサイトの3GPP LTE無線ライブラリはキーサイトのRFDE(RF Design Environment)にインポートすることも可能で、キーサイトとCadence社との間の契約に基づいて開発されたリンク機能を使用して、Cadence Virtuoso Custom ICプ ラ ッ トフォーム内の3GPP LTEテストベンチにアクセスすることができます。これにより、RFICやボードデザインを製造のためにコミットする前に、RFハードウェアの物理層性能を早い段階で検証できるため、コストのかかるデザイン反復を回避できます。

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LTEアップリンク/ダウンリンク信号の生成

キーサイトの信号発生器とSignal Studioソフトウェアを組み合わせたソリューションは移動通信業界において高い評価を得ています。この強力なソフトウェアは2G、3G、3.5G、4G通信システムの開発と製造に利用できます。これらのツールでLTE基準信号を作成して、コンポーネントレベルのパラメトリックテスト、ベースバンドサブシステムの検証、レシーバ性能の検証、高度な機能評価が行えます。

Signal Studio LTEアプリケーションによる信号シミュレーションSignal Studioアプリケーションを使用すれば、規格に準拠したテスト信号を作成して複数のテクノロジーに対するコンポーネント、レシーバ、ベースバンドASICの性能を検証できます。このソフトウェアをキーサイトのMXG信号発生器と組み合わせることにより、業界最高の隣接チャネル漏洩電力(ACLR)性能を実現でき、マルチキャリアパワーアンプなどのBTSコンポーネントの評価に最適なソリューションとなります。低位相雑音、最高のレベル確度、デジタルI/Q入出力が必要なアプリケーションの場合は、Signal StudioソフトウェアとキーサイトのESG信号発生器を組み合わせて使用します。また、SignalStudioソフトウェアとキーサイトのPXBシリーズ ユニバーサル受信機テスタを組み合わせたものは、MIMOフェージング、干渉入力信号の作成、デジタルI/Q入出力、リアルタイム信号作成、

KeysightのSignal Studioソフトウェア使用すると、柔軟なリソースマッピングが可能です。

Keysight PXBシリーズ ユニバーサル受信機テスタとKeysight MXG/ESGベクトル信号発生器による業界最高の性能

HARQなどの高度なLTE機能の閉ループテストが必要なアプリケーションに最適 です。LTE Signal Studioソフトウェアの主な 特長

ー FDD/TDDフレーム構造(タイプ1/タイプ2)の作成

ー コンポーネントテスト用の物理層のコード化された信号

ー レシーバテスト用のトランスポートチャネルのコード化された信号

ー すべてのLTE帯域幅の作成:1.4 MHz~ 20 MHz

ー すべての変調フォーマットの作成:BPSK、QPSK、16QAM、64QAM

ー 最大8×8のMIMO構成(空間多重化/TXダイバーシティ)

ー キーサイトのPXBによる最大4×2、8×2、4×4 MIMOのリアルタイムフェージング

ー 固定基準チャネルとE-UTRAテストモデル用のセットアップ

ー LTE、W-CDMA/HSPA、GSM/EDGEを組み合わせたMSR(マルチスタンダード無線機)信号の作成

ー 2G、3G、4G信号を組み合わせたミックスドキャリアの作成

ー キーサイトのPXBと4台のベースバンドジェネレータを使用した共存テスト

ー アップリンク/ダウンリンク用のマルチキャリア信号の作成

ー 性能要件テストのためのリアルタイムHARQ/タイミング調整フィードバック機能

ー 新しいPAデザインをテストするためのエンベロープトラッキング信号の作成

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LTEベースバンド解析

LTEのデジタル・リアルタイムデコード/デバッグキーサイトのベクトル信号解析ソフトウェアとInfiniium 90000A/90000X/90000Qシリーズ オシロスコープを組み合わせると、広帯域信号/マルチチャネル信号を解析できます。90000 A/X/Qシリーズオシロスコープはそれぞれ最大13/33/63 GHzの解析帯域幅を備え、衛星/LMDS/MMDSの信号、WiMediaベースのUWB信号などの超広帯域の信号のデジタイズに最適で

Keysight DSO90000A高性能 リアルタイム・オシロスコープによりデジタルグリッチの問題を解決

す。4チャネルInfiniiumオシロスコープを使用すれば、IEEE 802.11ac/WiMAX™/LTE-Advancedに必要な2/3/4チャネルMIMOのコヒーレント信号も測定できます。捕捉した信号はキーサイトの89600ベクトル信号アナライザ・ソフトウェアを使用して、直接オシロスコープ上であるいはGPIB/USB/LAN経由で89600ソフトウェアが動作している外部PCに転送して解析することができます。89600 VSAの周波数/時間/変調解析ツールは、信号の評価/トラブルシューティングに使用できます。

Keysight Infiniium 90000 A/X/Qシリーズの高性能リアルタイム・オシロスコープは優れたシグナルインテグリティを備え、業界最高のシグナル・アナライザ測定性能を実現しています。業界最小のDANL、業界最高の振幅確度、業界最長のメモリ長(最大2 Gポイント)を備えています。

DigRFデジタル インタフェース Keysight M9252A PXIテストモジュールをKeysight M9381A VSGおよびM9391A PXI VSAと組み合わせて使用すれば、MIPI DigRF v4ベースのBBIC/RFICコンポーネントのデザインをデジタルとRFの両方のドメインで評価/検証するためのテストソリューションを実現できます。

M9252AはRFICテスト用に制御トラフィックと信号の発生と解析を同時に実行し、アップリンクパスとダウンリンクパスの両方を評価できます。DigRF v3/v4インタフェース、デジタルIQデータに

アクセスするためのテストプラットフォーム

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Keysight PXA高性能シグナル・アナライザと内蔵LTEソフトウェア。

今日の過密化したスペクトラム環境では、データは高速化し、開発はますます複雑になっています。信号の問題点を検出することは重要ですが、問題を正確に解決することはさらに重要な課題です。89600 VSAソフトウェアは復調解析とベクトル信号解析のための包括的なツールセットです。キーサイトのXシリーズ(PXA/MXA/EXA/CXA)シグナル・アナライザと組み合わせれば、LTE/LTE-Advanced信号のほとんどすべての側面を解析でき、高度なデザインを最適化できます。設計上のトレードオフの評価においても89600 VSAは複雑な問題の解決を支援いたします。

最大5個のコンポーネントキャリアを同時に評価可能。

LTE-Advanced 8x8 MIMO解析(レイヤ毎のエラートレース/テーブル表示と、各レイヤ毎にカラーコード化された周波数応答トレースの表示)

89600 VSAソフトウェアによるLTE/LTE-Advanced信号の詳細な解析89600 VSAソ フ ト ウ ェ ア はLTE/LTE-AdvancedのRF/ベースバンドデザインを解析するための包括的な復調ツールとともに、信号を評価しエラーやその原因を特定するための優れたトラブルシューティングツールを提供します。

ー FDD/TDDモード、すべての帯域幅、すべての変調フォーマットのダウンリンク(DL)とアップリンク(UL)両方のLTE/LTE-Advanced信号の解析

ー 最大5個のLTE-Advancedのコンポーネントキャリアによるバンド間/バンド内キャリアアグレゲーション

ー LTE-Advanced用の最大8x8 DL MIMO解析、LTE用の最大4x4 MIMO解析、LTE FDD/TDD用の8チャネル・ビームフォーミング解析

ー 89600無線リンク解析(WLA)ソフトウェアとの併用によるレイヤ2/レイヤ3 LTEメッセージのデコードと検証

ー カラーコード化された結果による信号のほとんどすべての側面の表示と信号全体または個々のチャネルでの測定の実行

ー 数に制限のないトレースやマーカ、トレース間マーカ結合による詳細な解析

研究開発のためのLTE/LTE-Advanced アップリンク/ダウンリンク信号の解析

89600 WLAでのLTE-FDD PHY/MAC/RLC/RRCメッセージとデコード内容の表示。

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LTE UEの開発

プセット/UEのデザイン/統合/検証テストのためのRF/ファンクションテスト・ソリューションを提供します。Keysight E6621Aの主な特徴を以下に示します。

ー 使いやすい実環境でのデザイン統合/検証テストを実現するリアルタイム・ベンチトップ・ネットワーク・エミュレーション

ー 2セル eNode-Bのエミュレーション ー LTE TXおよびRX測定 ー 6 GHzの周波数レンジとWindow XP搭載の内蔵PCコントローラ

ー Cat 3の2x2 MIMOでのエンドツーエンドIPデータレート

ー Keysight 8960を使用したInter-RATハンドオーバテスト

LTEアップリンク/ダウンリンク信号解析によるオートメーション・テストの実現キーサイトのXシリーズ N9080A LTE FDDおよびN9082A LTE TDD測定アプリケーションを使用すればLTEの市場投入までの期間を短縮できます。業界最高の89600 VSAソフトウェアのLTE変調解析オプションをベースにしたN9080AとN9082Aは、豊富な機能に加えて以下の特長を備えています。

ー 自動テスト用のSCPIリモート・ユーザーインタフェース

ー 使いやすいキーサイトのXシリーズ シグナル・アナライザのフロントパネルを使用したハードキー/ソフトキーのマニュアル・ユーザーインタフェース

ー ボタン1つで規格に準拠したパワー測定(チャネルパワー、ACP、SEMなど)と合否判定テストを実行

サポートされている機能:

ー 1つのオプションでアップリンク(SC-FDMA)とダウンリンク(OFDMA)の両方に対応

ー すべてのLTE帯域幅:1.4 MHz(6 RB)~ 20 MHz(100 RB)

ー RFパワー測定/変調品質測定用のE-UTRAテストモデル(E-TM)のリコール機能

ー チャネルおよび信号の色分けによるエラーの強調表示

ー フレーム/サブフレーム/スロット/シンボル/副搬送波/リソースブロック内のデータの解析

ー 柔軟なマーカ:異なる測定やトレースに対して最大12個のマーカを結合可能

変調解析測定(すべてのトレースのマーカが結合されています)。

E-UTRAテストモデル(E-TM)の波形の合否判定 リミットによるワンボタンACLR測定。

E6621A PXTワイヤレス コミュニケーション・テスト・セットKeysight E6621A PXTワイヤレスコミュニケーション・テスト・セットは、LTEチッ

E6621A LTE UE RF/ファンクション・テスト用のPXTワイヤレスコミュニケーション・テスト・セット

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LTE UEコンプライアンステスト

T4000Sシリーズは、LTE UE RF/RRMのコンフォーマンス/デザイン検証テストおよびプロトコル要件のためのキーサイトのソリューションです。T4000S製品は、T2010A LTEワイヤレスコミュニケーション・テスト・セットを中心に構築されています。T2010Aは優れたMulti-RATネットワークエミュレータで、フェーダとノイズ発生器を内蔵し最大MIMO 4x2チャネルのエミュレーションをサポートしています。

T4000Sシリーズのシステムはすべて同じ基本ハードウェア/ソフトウェアプラットフォームを共有しているため、RF/RRM/プロトコルテスト機能を同じテストシステムに搭載でき、非常に便利で高いコストパフォーマンスを実現できます。T4010SシステムはLTEデバイスのLTE RFコンフォーマンス/デザイン検証テスト用ソリューションです。T4020SおよびT4110SシステムはそれぞれRRMテスト要件およびプロトコル・コンフォーマンステスト要件をサポートしています。

T4000SシステムはUE/チップセットメーカーやサードパーティの認証テストハウスのラボ向けです。バンド数の増加に対応する検証ステータス、GCF/PTCRB固有の要件のサポート、テストシステムの完全自動化機能、システム全体の占有面積の削減により、Keysight T4000Sはどのようなラボ環境でもたいへんコストパフォーマンスの高いテストプラットフォームになっています。

キーサイトはLTEおよびシステム間テスト用のRF/RPM/シグナリング・コンフォーマンステスト・ソリューションと新製品を提供しています。

コンフォーマンステスト だけではありません。LTEなどのデータ中心のテクノロジーにより、以前の規格の影が薄くなっているため、テストラボ、サービスプロバイダ、デバイスメーカーは新しいテストパラダイムを取り入れています。

コンプライアンステストのテーマは移動体通信製品の開発サイクル全体に渡るテーマです。感度、スペクトラム、変調品質の測定は、業界標準化団体が定義する手法にトレーサブルです。認定テストラボで行われるシグナリング・コンフォーマンステスト、RFコンフォーマンステスト、RRMテストはマルチベンダのグローバルな規格を円滑に運用するためのベースになります。新しい無線方式により、有限のスペクトラムでより一層のデータレートの高速化が実現し、GCF/PRCRBテスト方式、オペレータテストプラン、性能/相互運用性テストは飛躍的に発展しています。機器メーカーは独自のデザイン検証/プリコンフォーマンス/連続テストプランを作成して、製品を開発ラボから市場にスムーズに投入することができます。キーサイトはリファレンス・デザイン・メーカー、デバイスメーカー、プロバイダ、テストラボと開発およびコンフォーマンステストのあらゆる段階において連携しています。

T2010A LTEワイヤレスコミュニケーション・テスト・セット

T4010S LTE RFコンフォーマンステスト・ソリューション

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LTE製造テスト

高速なハードウェアと高度なシーケンス設定により最高のスループットを実現します。クワッドコアコントローラと高速PXIeバックプレーンにより超高速データ処理が可能です。高度なシーケンス設定機能とシングル収集マルチ測定によりテストの実行時間を短縮できます。

優れた信号純度と測定確度により、ファーストパス歩留まりが向上します。160 MHz 802.11ac用のレシーバのEVMは<-42 dBで、380 MHz~ 3.8 GHzの絶対レベル確度は<±0.5 dB(公称値)です。

検証済みのターンキー・チップセット・ソリューションにより極めて短期間で立ち上げて稼働できます。

無線デバイスの製造における目標やスケジュールがより一層厳しくなっても、最適なリソースがあれば容易に対応できます。キーサイトと新しいEXMワイヤレス・テスト・セットにお任せください。新しいEXMワイヤレス・テスト・セットは製造ニーズに応じた拡張が可能なので、最新の携帯電話/無線LANチップセットにすぐに対応することができます。さらに、EXMは、立ち上げ時間を短縮し量産を最適化できる十分な速度、確度、ポート密度を備えています。

EXM 1セットあたり最大4つのTRXチャネルを装着し、マルチデバイステスト用に最適化されています。各送受信(TRX)チャネルを通して最大6 GHzの周波数(160 MHzの帯域幅)をカバーします。TRX 1チャネルあたり全2重ポートと半2重ポートを2個ずつ備えた高密度マルチポート・テスト・ステーションを構築できます。マルチポートアダプタ(MPA)テクノロジーの採用によりカスタマイズして最大32台のDUTを接続できます。

マルチフォーマットデバイス(2G/3G/4G携帯電話や無線LANなど)をテストできます。携帯電話テクノロジーにはLTE-Advanced、LTE FDD/TDD、HSPA+、W-CDMA、1xEV-DO、cdma2000®、GSM/EDGE Evo、TD-SCDMAが含まれています。WLAN 802.11ac、802.11a/b/g/n、Bluetooth®、GPS/GNSS、デジタルビデオを追加して強力なマルチフォーマット測定器を実現することができます。

4つのTRXチャネルを備えたEXMによる、複数の無線機の同時テスト。無線LAN、cdma2000、LTE FDD、LTE TDDが表示されています。

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選択可能なモジュールソリューション

M9391A PXI VSAはMIMOに も 対 応 し、LTEのデザインがさまざまな条件で適切に動作することを確認できます。MIMOトランスミッタテストは、業界でよく使用されているKeysight 89600 VSAソフトウェアに基づいたもので、MIMO EVM、チャネル間アイソレーション、チャネルフラットネスなどの物理層測定をサポートしています。

Keysight M9381A PXIeベクトル信号発生器は1 MHz~ 3 GHz/6 GHzの周波数レンジを備えたコンパクトなPXIモジュールソリューションです。独自の革新的なベースバンドチューニングによりテスト時間を削減し、10 μs以内に振幅と周波数をスイッチングできます。

M9381A PXI VSGはMIMOにも対応しており、LTEのデザインがさまざまな条件で適切に動作することを確認できます。MIMOレシーバのテストには、キーサイトのマルチフォーマットSignal Studioソフトウェアが使用でき、LTEおよびLTE-Advanced規格に準拠した信号をフルサポートしています。

キーサイトはPXIの技術革新に取り組み続け、市場投入までの時間の短縮とテストコストの削減に貢献します。PXIモジュール製品のラインナップを拡大し、品質、性能、測定の専門知識を提供して問題の解決を支援します。使い慣れたソフトウェアプラットフォームでのテストシステムの容易な開発を実現するためにキーサイトはPXIモジュールに加えて、測定器ドライバ、ドキュメント、およびMicrosoft C/C++、C#、Visual Basic、MATLAB、VEE、LabVIEW、LabWindows/CVIソ フトウェアプラットフォームのサンプルプログラムを提供しています。

Keysight M9391A PXIeベクトル・シグナル・アナライザ(PXI VSA)は1 MHz ~3/6 GHzの周波数レンジをカバーし、M9381A PXI VSGとシームレスに動作するモジュールソリューションです。PXI VSAとPXI VSGを組み合わせれば、RF製造テスト環境に最適な、高速で高品質な測定を実現する完全なソリューションを構築できます。また、キーサイトのXシリーズ 測定アプリケーション、89600 VSAソフトウェア、SystemVueの使用によりPXI VSAの効率はさらに向上します。

M9391A PXIeベクトル・シグナル・アナライザとM9381A PXIeベクトル信号発生器との併用により、高速でコンパクトなRFコンポーネントテスト・ソリューションを実現できます。

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ネットワークの配備と最適化

いつでも、どこでも高精度 測定屋外作業や特殊な環境で確実な測定結果を提供することがキーサイトのFieldFoxアナライザの目標です。キーサイトの高性能マイクロは測定器の精度備え、キーサイト品質の測定を必要な場所で提供します。電源投入から短時間で測定可能で、様々なパラメータを得るための測定モードが用意され、初心者のニーズにも熟練者のニーズにも対応します。さらに、このハンドヘルド・アナライザは耐久性も高く、きわめて厳しい作業条件にも対応できます。FieldFoxをフィールドキットに加えて、ご満足いただけることを確認してください。

FieldFoxポータブル・アナライザは最大周波数レンジが4 GHzから最高26.5 GHzで、ケーブル/アンテナ・アナライザ(CAT)、ベクトル・ネットワーク・アナライザ、スペクトラム・アナライザ、オールインワンのコンビネーション・アナライザとして構成することができます。

フィールドキットの省スペース化のために、内蔵機能を追加して最大10種類の測定器を1台に統合することができます。追加機能には、パワーメータ、独立した信号発生器、ベクトル電圧計、干渉解析、可変DC電源、周波数コンバータ、GPSレシーバがあります。

FieldFoxを使用すれば、GSM/W-CDMA/LTEパワー測定をボタン1つで実行してeNBトランスミッタの性能を簡単に検証できます。内蔵のスペクトログラム/ウォーターフォール表示や記録/再生機能を使用して間欠的な信号を検出することもできます。さらに、FieldFoxは96 dBcのクラス最高のダイナミックレンジを備え、狭い分解能帯域幅で高速掃引ができ、I/Q信号環境で干渉信号を簡単に検出できます。

フィールド環境に対応するように設計されたN9912A FieldFox RFアナライザ、ハンドヘルド・ケーブル/ アンテナ・アナライザ、ハンドヘルド・スペクトラム・アナライザは4 GHzまたは6 GHzまで対応しています。

バッテリ電流ドレインの測定と解析 Keysight 14565Bソフトウェアと66319D/ 21D DC電源はバッテリ電流ドレインの測定/解析に便利なソリューションで、デバイスの消費電力を最適化できます。66319D/21DはLTEなどの移動体無線機器専用のDC電源です。15 V、3 Aの出力と高速64 KSa/sの16ビットデジタイザを備えています。また、3種類の電流測定範囲によりμAからAまでの確度の高い電流ドレイン測定が可能で、DUTのオフ/スリープ/アクティブ動作モードのテストに最適です。

66319Dデュアル移動体通信用DC電源、バッテリ・エミュレーション機能付き

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13 | Keysight | LTE/LTE-Advancedソリューション – Brochure

myKeysight

www.keysight.co.jp/find/mykeysightご使用製品の管理に必要な情報を即座に手に入れることができます。

www.axiestandard.org

AXIe(AdvancedTCA® Extensions for Instrumentation and Test)は、AdvancedTCA®を汎用テストおよび半導体テスト向けに拡張したオープン規格です。Keysightは、AXIeコンソーシアムの設立メンバです。

www.lxistandard.org

LXIは、Webへのアクセスを可能にするイーサネットベースのテストシステム用インタフェースです。Keysightは、LXIコンソーシアムの設立メンバです。

www.pxisa.org

PXI(PCI eXtensions for Instrumentation)モジュラ測定システムは、PCベースの堅牢な高性能測定/自動化システムを実現します。

www.keysight.com/go/quality

Keysight Technologies, Inc.DEKRA Certified ISO 9001:2008 Quality Management System

契約販売店

www.keysight.co.jp/find/channelpartnersキーサイト契約販売店からもご購入頂けます。お気軽にお問い合わせください。

BluetoothおよびBluetoothロゴはBluetooth SIGの登録商標で、Keysight Technologiesにライセンスされています。

cdma2000は、米国電気通信工業会(TIA)の登録商標です。

WiMAX、Mobile WiMAX、WiMAX Forum、WiMAX Forumロゴ、WiMAX Forum Certified、WiMAX Forum Certifiedロゴは、WiMAX Forumの登録商標です。

ATCA®、AdvancedTCA®、ATCAロゴは、PCI Industrial Computer Manufacturers Groupの登録商標です。

www.keysight.co.jp/find/ltewww.keysight.co.jp/find/LTE-A

© Keysight Technologies, 2009 - 2015Published in Japan, February 13, 20155989-7817JAJP0000-00DEPwww.keysight.co.jp