Karolinska Institutet 200 Years - in Japanese

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Brief summary of KI 200th anniversary in Japanese

Transcript of Karolinska Institutet 200 Years - in Japanese

Page 1: Karolinska Institutet 200 Years - in Japanese

18102010

さらに詳しい情報はki.se/200をご覧ください。

カロリンスカ研究所は人々の生活の中心に位置する医科大学

です。医学研究の世界的拠点であると同時に、医学界と産業界の緊密な連携においても重要な役割を担っています。カロリンスカ

研究所は、その高い研究実績ゆえに、医学の全領域において

主導的役割を果たすことが求められているのです。

カロリンスカ研究所は、新たな知見を追い続ける研究活動と、将来の医療提供者や研究者を育成する教育活動により、過去200年間にわたり人々の健康増進に貢献してきました。今日、世界規模の医療問題が数多く存在しています。その一方で、革新的な治療法の開発に対して、かつてないほど大きな期待が寄せられているのも事実です。私たちは、地域社会、将来の医療を担う学生、そして何よりも一般の人々から寄せられる将来への

大きな期待に応えなければならないのです。

カロリンスカ研究所所長ハリエット・ワルベリー・ヘンリクソン(HarrietWallberg-Henriksson)

私たちの使命は、研究と教育を通じて、人々の健康の増進に貢献することです。

医科大学

世界でトップクラスの医科大学であるカロリンスカ研究所は、研究と教育を通じて人々の健康増進に貢献することをその使命としています。同研究所は、スウェーデンで行われる医学研究の40%を担う研究機関であると同時に、スウェーデンで最も広範囲な専門分野を備えた医学教育機関でもあります。また、1901年以来、カロリンスカ研究所のノーベル賞選考委員会はノーベル賞生理学医学賞の選考を行っています。

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1810 1810年12月13日、カロリンスカ研究所がスウェーデン国王カール13世の命により「軍医の研修施設」として創設される。

1811 外科医だけでなく、医師全般の研修施設として認可を受ける。

1813 設立当初からの教授である、ヨンス・ヤコブ・ベリゼリウス(Jöns Jacob Berzelius)が現在のカロリンスカ研究所の科学的方向性の基盤を作る。

1816 アンデシュ・ヨハン・ハグストローメル(Anders Johan

Hagströmer)が初代所長に任命され、クングスホルメンにある旧グラスブルック地区のセラフィン病院の向かい側に移転する。

1874 医学博士の学位授与機関として認定される。

1895 アルフレッド・ノーベルの遺言に基づき、ノーベル賞生理学医学賞を選考する栄誉を与えられる。

1906 初めての学位授与式を開催する。

1930 ソルナのノルバッカに新しい大学病院を設立することをスウェーデン議会が採択。この病院はカロリンスカ研究所の提案に

よりカロリンスカ病院と名付けられた。

1937 ナンナ・シュワルツ(NannaSvartz)が同研究所の教授に任命され、スウェーデンで初めて女性として国立機関の教授となる。

1810年のスウェーデン人の平均寿命は36歳でした。当時の人々の多くは治癒困難な歯痛、咳、外傷に悩まされていました。小児死亡率は高く、兵士たちは病気や負傷により簡単に死に至りました。当時、ほぼ常に戦争状態にあったスウェーデンの国王カール13世は、なによりも兵士の死亡率が高い

ことを強く懸念していました。1810年12月13日、国王令により、主導的立場にあった4名の医師がカロリンスカ研究所の原型となる施設を立ち上げました。

その後、1810年には想像さえできなかったほど医学はめざましい進歩を遂げました。もちろん、カロリンスカ研究所はこうした進歩のほんの一端を担ったにすぎませんが、設立当初からこれまで、人々の病気や怪我を治療し、命を救い、生活の質を向上させるために、我々にできるあらゆる貢献をしてきました。

カロリンスカ研究所は、いち早く、研究、教育、医療の緊密な連携を図り、現在では世界で最も重要かつ権威ある大学の一つに数えられています。また、カロリンスカ研究所のノーベル賞選考委員会は、100年以上にわたりノーベル賞生理学医学賞の選考を行っています。

設立からの200年間、カロリンスカ研究所は地域社会において重大な役割を果たしてきただけでなく、地域社会に不可欠な存在として機能してきました。1810年12月13日当時も今も、取り組むべき課題が山積しているという状況は同じです。カロリンスカ研究所に勤務する私たちは、固い決意をもって、これからも地域社会に貢献していく道を進みつづけます。

カロリンスカ研究所の200周年の祝典に是非ご参加ください。

1945 クングスホルメンから現在のソルナキャンパス(ソルナのノルバッカ地区)への移転が完了する。

1955 ヒューゴ・テオレル(Hugo Theorell)が、筋組織内の酸素代謝に重要な役割を果たすタンパク質ミオグロビンを結晶化したことで、同研究所初の

ノーベル賞生理学医学賞受賞者となる。

1964 歯科大学(University College of Dentistry)が同研究所の歯学部となる

1967 同研究所のラグナー・グラニト(Ragnar

Granit)が、網膜の機能解析によりノーベル賞生理学医学賞を受賞する。

1970 同研究所のウルフ・フォン・オイラー(Ulf von Euler)が、交感神経系における最も重要な伝達物質ノルアドレナリンの発見とその解析によりノーベル賞生理学医学賞を受賞する。

1982 スネ・ベルグストローム(Sune Bergström)とベンクト・サミュエルソン(Bengt Samuelsson)が、血圧や血管の調節に重要な役割を果たすプロスタグランジンの発見により、同研究所において4番目および

5番目となるノーベル賞生理学医学賞受賞者となる。

1998 ストックホルム医科大学(Stockholm University of

HealthScience)がカロリンスカ研究所に統合される。

2009 カロリンスカ研究所は世界トップレベルの医科大学として評価される。

戦争の時代から、ノーベル賞、幹細胞の時代へ200年の変遷

カロリンスカ研究所1810年~2010年の歴史

カロリンスカ研究所の詳しい歴史はki.se/200をご覧ください。