JMatPro Version 8.0 リリースノートtechnofr.com/JMatPro Version 8...

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1 JMatPro Version 8.0 リリースノート 今回の、V8.0 より USB キーが変更になります。 V7.0 までで使用していた USB キーは使用できなく なります。新 USB キーは、下記になります。 1.銅合金のリリース 銅合金の平衡状態図、凝固物性、熱物性の計算がリリースされました。 入力できる成分は、Al, Fe, Cr, Mg, Mn, Ni, Si, Pb, Sn, Zn, P で、黄銅、高力黄銅、青銅、リン青銅、鉛 青銅、アルミニウム青銅には適用できます。Bi につきましては、現状、入りませんので、ビスマス青 銅には対応できていません。 ・入力画面 凝固物性値につきましては、下記のものが計算されています。 固相率、液相率、密度、モル体積、体積変化、線膨張係数、熱伝導率、電気抵抗、電気伝導、 ヤング係数、体積弾性率、せん断弾性係数、ポアソン比、液体粘度、トータル粘度、液体拡散率、 トータル拡散率、表面張力、エンタルピー、比熱、潜熱 青銅鋳物 CAC403 の平衡状態図 青銅鋳物 CAC403 の凝固物性

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    JMatPro Version 8.0 リリースノート

    今回の、V8.0 より USB キーが変更になります。

    V7.0 までで使用していた USB キーは使用できなく

    なります。新 USB キーは、下記になります。

    1.銅合金のリリース

    銅合金の平衡状態図、凝固物性、熱物性の計算がリリースされました。

    入力できる成分は、Al, Fe, Cr, Mg, Mn, Ni, Si, Pb, Sn, Zn, P で、黄銅、高力黄銅、青銅、リン青銅、鉛

    青銅、アルミニウム青銅には適用できます。Bi につきましては、現状、入りませんので、ビスマス青

    銅には対応できていません。

    ・入力画面

    凝固物性値につきましては、下記のものが計算されています。

    固相率、液相率、密度、モル体積、体積変化、線膨張係数、熱伝導率、電気抵抗、電気伝導、

    ヤング係数、体積弾性率、せん断弾性係数、ポアソン比、液体粘度、トータル粘度、液体拡散率、

    トータル拡散率、表面張力、エンタルピー、比熱、潜熱

    青銅鋳物 CAC403 の平衡状態図 青銅鋳物 CAC403 の凝固物性

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    2.アルミ合金

    T5/T6 熱処理後の高温強度の追加

    ・AC4C T6 処理後の時間経過による引張り試験降伏応力変化

    ・ AC4C T6 処理後1時間での引張り試験温度依存降伏応力

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    3.鉄合金

    ① TTT を詳細に計算する Advanced TTT を追加。相毎の TTT も計算できます。

    ② 各相毎(Austenite, Ferrite, Pearlite, Bainite and Martensite)の Flow Stress の計算を追加。

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    ③ 印加磁場の関数としての透磁率の計算を追加

    ④ 溶接サイクルの物性値計算に、加熱時の計算に加熱速度とオーステナイト化の計算を追加

    ⑤ 再オーステナイゼーションの計算に、物性値計算を追加

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    ⑥ 熱間圧延時の結晶粒径および再結晶フラクションの計算(Multi-Pass Hot Rolling)を追加。

    この計算は、M(C,N)の TTP(Temperature-Time Precipitation)をベースとして計算されています。

    詳細につきましては、Help にあります Articles の Deformation induced precipitation in steels.を参照

    ください。

    Rolling profile は、テキストファイからの入力になり、下記のように作成してください。

    ・最初にプロセス数、次の行から各プロセスでの温度(K)、時間(秒)、ひずみ、ひずみ速度(1/秒)

    の順序にブランクで区切たテキストファイルを作成します。

    ・順序は、温度の降順です。

    ・ファイルサフィックスは、xxxx.hrf とし、JMatPro v8.0.1\export\rolling_profiles に保存してください。

    ⑦ 疲労に関連する計算における最大サイクル数が、ユーザー入力になりました。

    ⑧ 流動応力計算が新しいモデルに切り替わりました。

    ⑨ 熱力学データベースにκ 炭化物相が追加され、他の相に付いても各種の調整をしました。

    ⑩ マルテンサイト転移温度の計算においてアルミニウム及びマンガンの影響を改良しました。

    ⑪ マルテンサイト温度算出が改良されました。

    標準表示 簡易表示

    Recrystallisation fraction vs. Temperature

    Recrystallisation Grain size vs. Pass number Recrystallisation Grain size vs. Temperature

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    4.Ni, Ni-Fe 合金

    ① 熱処理の計算に second isothermal stage が追加されました。

    ② 熱力学データベースの ETA DELTA GAMMA” 相の再モデル化と A4D_B1 相の名前を NI4MO に変

    更しました。

    ③ 流動応力計算が新しいモデルに切り替わりました。

    Time-Phase fraction Time-Particle size

    Temperature-Phase fraction Temperature-Particle size

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    5.Ti 合金

    ① 流動応力計算が新しいモデルに切り替わりました。

    6.ソルバー

    ① より堅牢な熱力学ソルバーに改良されました。

    ②バッチモードでの不具合を修正しました。

    7.ソフトウェア インターフェース

    ① Thercast へエクスポートファイルに、計算可能な時、流動応力を追加

    ② Sysweld へのデータエクスポート

    ③ Novacast へのデータエクスポート

    8.ユーザ インターフェース

    ① 成分組成を下記の方法でファイルから取り込むことができるようになりました。

    ・File タブの Import Composition の Create template file for Alloy name をクリックし、ファイルを作成

    ・JMatPro v8.0.1\export\data にファイルが出来ているので、Excel で開き、成分を入力、保存

    ・ Import Composition の Import Compositions file now で読み込む

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    ② 熱処理の計算するとき、ファイルから熱処理の冷却プロセスを読み込んだ場合、計算結果の表示

    に入力したプロセスが表示されるようになりました。

    ③ 入力された組成リストは、自動的にアルファベット順にソートされます

    ④ 計算結果のグラフをクリップボードにコピーすることができるようになりました

    入力ファイル example.ttd