JavaOne感想&技術トレンド紹介 - JavaOne2015報告会
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Transcript of JavaOne感想&技術トレンド紹介 - JavaOne2015報告会
Japan Java User Group
Impressions of JavaOne& Java trends
2015/11/14
鈴木雄介日本Javaユーザーグループ 会長
JavaOne 2015 報告会 @ 東京
Japan Java User Group
自己紹介
鈴木雄介– グロースエクスパートナーズ(株)
» 執行役員/アーキテクチャ事業本部長
» http://www.gxp.co.jp/
– 日本Javaユーザーグループ
» 会長
» http://www.java-users.jp/
– SNS
» http://arclamp.hatenablog.com/
» @yusuke_arclamp
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Japan Java User Group
JavaOne感想
• 大きなアップデートなし
–来年のJavaSE 9/再来年のJavaEE 8に向けた端境期
–20周年がなければ寂しいイベントだった
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Japan Java User Group
JavaOne感想
• Javaプログラマにとって最悪な1012のコト(から、
ORACLE disだけを抜き出しました)
–7位、ラリーがコーヒーを値上げした
–6位、ジェームズ・ゴスリングがLiquid Roboticsで働いていて、もうOracleでJavaの仕事をしてない
–4位、オープンソースを愛しているのに、オラクルの社員
–1位、元CEOで現CTOの連絡は、いつも船舶電話だ
» http://www.publickey1.jp/blog/15/java20javaonejava10javaone_2015.html
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Japan Java User Group
JavaOne感想
• コミュニティ・キーノートは”パーティー”
–ORACLE社員+JUGリーダー達による学芸会
»ゴスリンも出たよ!
»色々とORACLEをからかう
–「子供達が未来」
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Japan Java User Group
ORACLEとJava
• 2009年4月にSUNの買収を発表
–Java SE 7(2011年7月28日)
–Java SE 8(2014年3月18日)
–Java SE 9(予定:2016年9月22日)
• ORACLEは予定通りに作業を進める会社
–SUNは予定外が楽しい会社だった
–新しいことに出会えるのがJavaOneだった
–Javaは成熟し、大人になったと思えば良い
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Japan Java User Group
ORACLEとJava
• オラクルがJavaエヴァンジェリストを削減
–『オラクルは今週、Javaの世界に衝撃を与えた。主要カンファレンスであるJavaOneの開催まで1ヶ月を前にして、トップJavaエヴァンジェリストのうち数人を解雇すると発表したのである。更に追い出しは続くと予想される。』
» http://www.infoq.com/jp/news/2015/09/oracle-purges-java-evangelists
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Japan Java User Group
ORACLEとJava
• コミュニティとの関係性
–ORACLEのコミュニティの声を聞こうという姿勢
–JCPにもJUGが関わっていくことが可能になっている
–「Javaカラー」は維持されている
–Java is bigger than Oracle
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Japan Java User Group
ORACLEとJava
• ORACLEとJavaとJavaコミュニティ
–ORACLEがJavaを重要視しているのは間違いない
–Javaコミュニティの力も重要視
–一方で、Javaビジネスには苦労していそう…?
• なんであれ、JJUGは引き続きエンジニアの地位と技術力の向上に貢献します!
–JJUG CCC 2015は11/28(土)
» http://www.java-users.jp/?page_id=1647
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Japan Java User Group
技術トレンド
• DevOps & Microservices
–“Java”そのものが重要ではない(Javaは基盤)
»そもそも「ソフトウェア開発」が重要でない
–「ITサービス運用」が重要
»以下にITサービスを継続的に運用し続けるか
»ソフトウェア開発は十分に効率化されつつある
▸あらゆる技術は十分に選択肢として成熟している
– エンタープライズにおけるDevOpsとマイクロサービス - JavaOne2015レポート
» http://arclamp.hatenablog.com/entry/2015/11/09/221247
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Japan Java User Group
技術トレンド
• DevOps
–Dev(開発)とOps(運用)の不可分
–技術的にはCI/CDやSDxの延長にある考え
• Microservices Architecture
–サービスによって、サービスを組み立てる
–技術的には”軽量なSOA”ではあるがボトムアップ
»中央集権ではなく、各サービスの自治権を許す
• Cloud
–いずれもクラウドを前提としている
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Japan Java User Group
技術トレンド• 現時点では先端Webサービス系企業が取り組んだものが共有されて、拡がりつつある状態–Netflix、Gilt、Twitter、Foursquare…
• 技術群–デプロイ管理:Jenkins、spinaker–コンテナ:Docker–コンテナ管理:Kubernetes、Marathon+Mesos、
spinaker–ルーター:Vamp、Zuul+Ribbon、ロードバランサ–サービスレポジトリ:ZooKeeper、Eureka–分散ログ集約+視覚化:Elasticsearch+Kibana、Vector
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Japan Java User Group
技術トレンド
• Chaos Monkey
–平日日中にサーバをランダムにダウンさせるためのOSS
–Netflixではインスタンスは毎週、アベイラビリティゾーンあるいはリージョン丸ごとは毎月障害訓練
18https://github.com/Netflix/SimianArmy/wiki/Chaos-Monkey
Japan Java User Group
技術トレンド
• 「全体的にサービス品質を高めるために、部分的な品質劣化を許容する」
–不運なユーザは存在しうるが、サービスがダウンするような事態にはならない
• エンタープライズ発想とは異なる
–「部分の品質を積み上げて、全体の品質を保証」
–エンタープライズ的なサービスもあるが、Webサービス的なサービスもあるはず
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Japan Java User Group
技術トレンド
• ソフトウェアデザインの重要なポイントが変化している
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利用時の品質
利用時の品質プロセス 内部 外部 利用時
影響を与える
依存する
JISX0129-1 ソフトウェア製品の品質 第1部 品質モデル
Japan Java User Group
技術トレンド
• 昔は「構造」が重要だった
–クラス構造を管理しやすいデザイン
–GoFのデザインパターン
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利用時の品質
利用時の品質プロセス 内部 外部 利用時
影響を与える
依存する
Japan Java User Group
技術トレンド
• ソフトウェアの「振る舞い」が重要になる
–インスタンスを管理しやすいデザイン
» DIコンテナ+ユニットテストで動作させてテスト
–アジャイル開発で柔軟性を導入する
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利用時の品質
利用時の品質プロセス 内部 外部 利用時
影響を与える
依存する
Japan Java User Group
技術トレンド
• サービスを維持することが重要になってきた
–サービスの維持や変更を管理しやすいデザイン
»ビジネス価値まで含めて変更を取込む
» UI/UX、リーンスタートアップ
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利用時の品質
利用時の品質プロセス 内部 外部 利用時
影響を与える
依存する
Japan Java User Group
サマリ
• 来年のJavaOneに注目– Java9がリリース!
• Javaだけではないトレンドにも注目–プログラミングだけではなく、サービスにも目を向けて見よう
• JJUGをよろしく!– Javaコミュニティは引き続き、元気です!
–懇親会も大事だよ!» https://manage.doorkeeper.jp/groups/jjug/events/34252
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