IPテレフォニーとは、 音声をデータ(パケット)に変換し...

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Transcript of IPテレフォニーとは、 音声をデータ(パケット)に変換し...

  • IPテレフォニーとは、音声をデータ(パケット)に変換してIPネットワークで伝送する、インターネット時代の電話システムです。従来型の電話システムとは異なり、PBX(構内交換機)も電話用公衆回線も使用しないため、内線通話コストの大幅削減を実現できる画期的なソリューションです。IPフォン端末は音声通話専用機ではなく、パソコンに近い処理能力を持つネットワーク機器であるため、従来の電話では不可能だった業務アプリケーションとの連携を可能にし、ビジネスの世界にかつてないコミュニケーション革命をもたらします。�

    設備・機器�

    ●各拠点に高価なPBX装置が必要なため導入コストがかかる�●運用コスト大�

    ●1つのシステムで全拠点の呼制御を実現できるので設備は最小限で済む�

    通信コスト�

    ●拠点間の内線通話も通信費用が必要�●外線・国際電話は、長距離通話料金が必要�

    ●LAN内、WAN越しの内線通話も無料で実現�●外線・国際電話も現地拠点からの通話料金のみで実現可能�

    通話機能�●代表着信など多機能を装備�●通話品質が高い�

    ●PBXで実現できる機能は基本的に網羅�●機器やプロバイダーによって通話品質が異なるので、導入時の吟味が必要�

    業務�アプリケーション�連携�

    ●業務アプリケーションとの連携は困難�

    ●さまざまなアプリケーションと連携し、業務効率向上を可能にする�

    運用管理性�

    ●番号変更ごとにPBXベンダーに依頼しなくてはいけないので時間もコストもかかる�●フロア内に電話線、LANケーブル、電源ケーブルなど複数の配線が必要�●モジュラージャックの移設・新設は業者に工事依頼が必要で困難�

    ●内線番号の変更が自社で簡単にできる�●配線はLANケーブル1本なので設置が簡単�●LANポートがあればどこでも電話を設置可能�●番号が端末に設定されているので転勤時も、内線番号変更不要�

    従来型の電話システム� IPテレフォニー�

    PBXの台数を大幅に削減すると同時に�内線通話のコストが大幅削減できる�さらにネットワークの一本化でトータルコストを低減�

    通信に関するトータルコストを抑制�

    番号変更や移設・新設が容易になり、組織改編に伴う�レイアウト変更・転勤・引越しなどを低コストで迅速に実現�

    番号変更や移設・新設に伴う運用管理性が向上�

    ボイスメールやインスタントメッセージ、テレビ電話、CRMなどの�アプリケーション連携でビジネスチャンスを創出�

    コミュニケーションの円滑化と�ビジネスチャンスの創出�

    IPテレフォニー�

    IP FAX IPフォン�

    PC PCサーバー�

    PC PC

    Un PBXデータ・音声�統合ネットワーク�

    本社� 支社�

    IP FAX IPフォン�

    ルーター�スイッチ� ルーター�

    スイッチ�WAN�

    (IP-VPN etc)�

    従来型の電話システム�

    ルーター�スイッチ�

    PC PC

    PBX

    FAX TEL

    サーバー�

    ルーター�スイッチ�

    PC PC

    PBX

    FAX TEL TEL

    データ系�ネットワーク�

    音声系�ネットワーク�

    電話用�公衆回線�

    本社� 支社�

    WAN

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  • 総務省がIPテレフォニー専用の「050」番号を発表してから、企業ユーザーの間では「IPテレフォニーを導入すると、番号変更に伴う諸費用が膨大なものになるのでは」「大きな混乱が起こるのでは」などの疑問や憶測が噴出しました。しかし、IPテレフォニーを導入したからといって、すべての番号を050にしなくてはならないわけではありません。既存の番号を引き継いだまま、移行することも可能です。ただし、サービスを提供する通信事業者やサービスプロバイダーが、03、045など従来形式の番号を利用できる認可を、総務省から受けていることが条件とされています。また、着信用に一般回線を残し、内線と外線発信だけをIPテレフォニー化するという方法を使えば、050番号を使わずに従来の番号でIPテレフォニー環境を構築することが可能です。�※050番号に関する詳細は営業担当者にお尋ねください。�

    PBX(Private Branch Exchange)�企業などの構内に設置する私設の構内交換機、電話交換機のこと。電話機やFAXなどの端末をつなぐ内線と、電気通信事業者と接続する外線のための局線を備えている。広域企業内電話システムでは、中継回線としてデジタル専用線を使うことが多い。�

    Un-PBX�PBXの機能を備えたサーバー。音声処理用のボードを搭載し、PBXとしての機能はソフトウェアで実現する。サーバー上でさまざまなアプリケーションとの連携が可能なため、低コストでCRMやCTIシステム、コンタクトセンターを構築できる。ここで紹介するIPテレフォニーは、このUn-PBXを利用する。�

    IP-PBX(Internet Protocol-PBX)�VoIP(Voice over IP)機能を搭載したPBXで、中継回線としてIPネットワークを使う。直接IPネットワークにつなぐのではなく、LANを経由してIPネットワークにつなぐこともある。また、電話以外の通信も実行できる。�

    通信環境のブロードバンド化に伴い、IPテレフォニーが急速に普及してきました。Yahoo BBのBBフォンが300万人もの加入者を獲得したこと※1や、NTTグループが固定電話への設備投資を凍結し全面的にIP化への移行を表明したこと※2、また、東京ガスや新生銀行、UFJ銀行など大手企業が続 と々導入を進めたこと※3により、IPテレフォニー市場は一気に拡大しました。さらに、総務省も新たに「050」電話番号を設定し、IPテレフォニーの利用環境を整備したこともあり、今後IPテレフォニーの普及が本格化することは、間違いない状況になっています。�

    出典 株式会社シード・プランニング�http://www.seedplanning.co.jp/より引用�

    ※1 毎日新聞(2003.10.8)�※2 NTTグループ3ヵ年経営計画(2002.4.19)�※3 日経コミュニケーション(2003.9.22)�

    0

    5000

    10000

    15000千加入�

    2001 2002 2003 2004 2005 2006

    IP電話の加入数予測(標準)�

    � IP中継電話�

    IP電話�

    IPテレフォニーを利用するには、PBXで処理していた呼制御に替わるシステムの導入が必要です。一般に独自ハードウェアで処理する『IP-PBX』とソフトウェアで処理する『Un-PBX』があります。これらの呼制御システムを利用してIPテレフォニーを実現するには、以下の2つの方法があります。ユニアデックスでは、お客様のニーズに応じて、最適な形態のIPテレフォニーシステムをインテグレートします。����呼制御システムを社内に設置し、IPテレフォニーシステムを構築する方法です。呼制御システムを本社やデータセンターに1台設置するだけで、WAN回線を通じて全拠点の呼制御を集中処理できます。この方式の最大のメリットは、カスタマイズが柔軟で管理・制御を独自に行えること、ビジネス戦略上のニーズに合わせたカスタムアプリケーションを容易に連携させられることです。市場に合わせて迅速なソリューションを実現することができ、業務効率向上に大きな効果を発揮します。����通信事業者やサービスプロバイダーの網内に設置された呼制御システムを、ASPサービスで利用する方法で、「IPセントレックス」と呼ばれます。この方式は運用管理も含めてアウトソースできるというメリットはありますが、アプリケーション連携やカスタマイズなどの対応には必ずしも向かない面があります。�

    アプリケーション連携�

    Un PBX

    本社�

    ルーター�

    支社�

    ルーター�

    1. 社内構築型�  IPテレフォニー�

    WAN�(IP-VPN etc)�

    Un PBX

    本社�

    通信事業者�

    ルーター�

    IPセントレックスサーバー� ルーター�

    2. IPセントレックス・サービス�

    支社�

    ルーター�

    WAN

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  • ルーター�営業所� 支店�

    IPフォン�

    ルーター�

    IPフォン� IPフォン�Cisco製 Un-PBX

    番号はIPフォンに設定されているため、移設しても設定変更不要�PBX、ボタン電話不要�

    本社�

    WAN�(IP-VPN etc)�公衆電話網�

    組織改編に伴うオフィスレイアウト変更が容易��IPテレフォニーは、LANケーブル1本で配線できます。電話専用ケーブルが不要になり、LANスイッチから電気も供給されるため、電源ケーブルも不要です。これによりオフィス内配線がシンプルになり、レイアウト変更が容易になります。また、電話機自体が電話番号を持つため、電話機の設置場所を変更しても番号の変更設定などは不要です。����新規拠点開設・拠点統廃合時のメリット��呼制御の集中処理ができるため、従来のように各拠点にPBXを設置する必要がなく、拠点の大小を問わずすべての拠点で、高機能なシステムを使用できます。また、電話機をLANで配線できるため構内配線などの設備工事も不要です。これにより、新規拠点開設や拠点統廃合に伴うコストを抑制できます。��WANの障害発生時でも、ルーターのCisco製 Un-PBX代替機能により拠点での電話利用が可能です。(外線発着信も利用可能)�

    引越し・転勤に伴う内線番号変更が不要��引越しや転勤に伴って電話機を移転した場合でも、番号の変更や再設定などは不要です。また、番号の変更や電話機の追加をする場合も、すべてパソコンの画面上で簡単に管理でき、番号変更に手数料がかかることもありません。�

    通信コストを大幅削減��内線通話の場合、公衆回線を使わず、IPネットワークだけですべての通話をカバーできるので、LAN内はもちろんWAN越しでも通話料金は一切かかりません。また、外線発信や国際電話の場合も、遠隔拠点のゲートウェイから公衆回線に接続することで、格安料金で通話することができます。�

    Cisco製�Switch

    Cisco製�Un-PBX

    Cisco製�Switch

    Cisco製�Switch

    Cisco製�Switch

    電話機が番号を持っているので、電話機を移転した場合でも、番号の変更や再設定などが不要�

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  • 東京本社� 関西支社�

    自宅�

    Cisco製�Un-PBX

    ホットスポット� ホテル�駅・空港�IPフォン� IPフォン�

    VPN�コンセントレーター�

    VPN VPN VPN VPN

    Cisco製 Unified �Communication Server

    Cisco製 Unified �Communication Server

    ユニファイドメッセージングシステム(UMS)の活用で�営業効率アップ��欧米企業では、お客様からのメッセージをそのまま録音してメールに転送するボイスメールが一般的に利用されています。それに対し日本では、電話を受けた人からの伝言メモによるメッセージ伝達がまだ主流です。これでは、お客様の緊急度や感情の起伏(クレームで怒っている、故障で困惑しているなど)が読み取れないばかりか、間違えてメッセージが伝わる危険性があります。��IPテレフォニーを導入すると、ボイスメールだけではなく、FAXや電子メールなど、さまざまなメッセージングツールを一元的に処理し、担当者にリアルタイムで送信することが可能になります。こうしたユニファイドメッセージングシステムはCisco製 Unified Communication Serverを使って簡単に活用できます。外出が多い営業担当者も、メッセージをモバイルツールで、どこにいても確実に受け取り、即座に対応できます。�

    出張先・営業先から内線通話が可能��IPソフトフォンをノートパソコンにインストールしておけば、ホテルやホットスポット、営業所など、インターネット接続ができる環境さえあれば、どこにいても会社の内線通話を利用することができます。もちろん、自宅のブロードバンド接続環境からの内線通話の発着信も可能です。設定しだいで、ノートパソコンから社内のUn-PBXおよびゲートウェイを通じて外線発信も可能なので、全国各地、さらには海外の取引先に対しても、通話料を自己負担することなく電話をかけることができます。�

    Cisco製 Unified Communication Serverは、電話、FAX、電子メールなど、さまざまなメディアを一元的に管理し、すべてのメッセージに、電子メール同様にアクセスすることができます。また、電子メールの内容を電話で聞くことも可能です。Cisco製 Unified Communication Serverの導入により、あらゆるビジネスシーンにおいて効果的なコミュニケーションと、日々 の業務の生産性向上や組織全体のコミュニケーション能力を向上できます。また、顧客への迅速な対応を可能にし、顧客満足度の向上にも大きく貢献します。�

    ●電話、電子メール、FAXの一元管理を実現�●ユーザーが使いやすいインターフェース(Microsoft Outlook / Internet Explorer)�●共有ディレクトリによる一元管理(Microsoft Active Directory)�

    Cisco製�Un-PBX

    Cisco製 Unified �Communication �

    ServerFAX�Server

    Microsoft�Active Directory

    電子メール�

    電話�

    ボイスメール�

    FAX Microsoft Outlook/Internet Explorer

    WAN ブロードバンド�インターネット�

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  • �����低コストで分散構成を可能にするIPコンタクトセンター��IPテレフォニーを活用して顧客対応窓口を構築するソリューションがIPコンタクトセンターです。最大のメリットは、Un-PBX1台、同一の電話番号で、複数拠点に分散したコールセンターを実現できることです。これにより人件費や土地代が安い地方にセンターを開設したり、オペレーターの自宅対応などの柔軟なセンター運営が可能になります。しかも、電話の設定変更や管理は、一元的に行えるので運用コストも低減できます。�

    ユーザー事例ー株式会社サイバード��コンテンツプロバイダーであるサイバードでは、顧客満足度向上とコスト削減という2つの課題を解決するため、アウトソーシングしていたコンタクトセンターを自社で開設することを決断。初期コストや運用コストを削減するため、土地代や人件費の低い沖縄に自社コンタクトセンター(OPC)を開設しました。OPCにはIPテレフォニーを全面的に採用、東京本社との接続には100Mbpsのブロードバンド回線を敷設してVoIP環境を構築。これにより、TCO削減、サービスレベル向上、24時間365日の顧客対応を実現しました。さらにOPCでは、ユニアデックスのIPコンタクトセンターソリューション「UNICONTACT(ユニコンタクト)」を活用し、通話録音やオペレーターのスキルに応じたルーティング、きめ細かなオペレーター管理を実現しています。�

    ログイン画面� エージェント画面�

    エクステンション・モビリティ機能を利用してIPフォンにも同時ログイン。�

    ログインすると電話番号が自分に登録された電話番号に変わります。�

    ユニアデックスでは、IPテレフォニーを活用したIPコンタクトセンター「UNICONTACT」を提供しています。「UNICONTACT」は、IPネットワーク上で、CTIやACD、IVRなど従来のコールセンターで利用されていた機能のすべてを展開可能にし、さらにアプリケーション連携による付加価値提供、コスト低減、分散拠点の実現、運用管理の容易性を兼ね備えた先進のソリューションです。自社グループ内のコンタクトセンターにも「UNICONTACT」を採用し、運用ノウハウなどを蓄積しています。�

    ●エージェント機能�オペレーターがIDとパスワードで自席にログインすると、処理中、受付可能、退席などのプレゼンスを表示し、他のオペレーターに状態を知らせることができます。応答・切断・保留・転送といった基本操作はもちろん、登録メンバーの名前をクリックするだけで発呼・転送・三者会議などを実現します。�

    ●スーパーバイザー機能�寄せられたコール数や処理件数、平均応答時間、放棄件数など、さまざまなステータスを日次・週次・月次でレポートできます。�

    ●CTIサーバー機能�着信グループやスキルレベルに合わせて振り分けるACD機能を搭載。受信待ちの件数や待ち時間などを、リアルタイムで把握できます。また、振り分けルールやエージェントスキルを自動的に変更することも可能です。�

    サーバーはセンター管理�

    北海道でも! 沖縄でも! 臨時のイベント会場でも! 場所を選びません!�

    IDC

    CTIサーバー�

    IPコンタクトセンター�

    Cisco製 Un-PBX

    サテライト # 1 サテライト # 2

    PSTNIP-VPN�広域LAN

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  • ユニアデックスでは、IPテレフォニーと連携してさまざまなソリューションを実現するIPフォンナビゲーターを開発・提供しています。�

    Internet Explorerのプラグインモジュールをインストールすることにより、Web上で企業やレストランなどのホームページを検索して、電話をしたい企業やレストランなどの番号をクリックするだけで電話がかけられます。�

    電話帳はCSV形式に対応しているので、Excelで作成した電話帳データを登録できます。また、Windows○R 2000のAct i ve Directoryからの電話帳検索も可能です。�

    応答�応答ボタンをクリックすると、スピーカーやヘッドセットで、そのまま会話をすることができます。�

    転送�電話帳の検索結果の相手にクリックするだけで、転送できます。�

    かける�電話帳の検索結果から相手にそのままコールできます。�

    保留・切断�ボタンをクリックするだけで、保留または切断できます。�

    電話会議に参加�電話帳の検索結果から、検索結果の相手を電話会議に参加させることができます。�

    1001�1002�1003�1004�1005�1006

    IPフォン Cisco 7940 ※お客様名は、� コード表示でもOK��※F:重要顧客フラグ� Z:重要顧客� Y:------------

    御社だけがわかる�フラグを表示�

    映像8分配器�スリム型PC

    未使用� 着信中� 通話中�

    Line�

    1�

    2�

    3�

    4�

    5�

    6

    F�

    Y�

    Z

    電話番号�

    0566-××-0001�

    070-×××-0001�

    -------------------�

    -------------------�

    0567-××-00222

    お客様情報�

    安城自動車整備工場�

    上得意モータース�

    発信 通話中�

    非通知�

    未登録�

    ワンプッシュで�ピックアップ�

    着信電話の優先ピックアップ� ディスプレイ分配を利用した、IPフォン着信表示アプリケーションによる超簡易コールセンター�

    始業時や特定時刻などに発生する電話集中時において、画面を見ながら柔軟な対応が可能�

    ●電話機の基本機能をブラウザ上に実装。�●顧客データベースとの連携により、簡易CRMを実現します。�●社内電話帳との連携により、迅速なオフィスワークを実現します。�●電話帳操作のシステム化により、ビジネスの効率を向上します。�

    簡易CRMの実現��着信ピーク時に、社員全員で受けても電話を取りきれないという問題を抱えている小規模オフィスは少なくありません。このような場合、アプリケーション連携が容易なIPテレフォニーの特長を活かせば、コールしてきた顧客のデータを画面に表示し、重要なお客様の電話を優先的に受けることで、�

    ��問題解決を図ることができます。また、顧客管理DBと連携させれば、お客様からの電話に顧客DBを参照しながらスムーズに対応することができ、CRMが簡単に実現できます。�

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  • Cisco IPテレフォニーの基本アーキテクチャ�

    Cisco製 Un-PBX��PCサーバー上で呼処理を行うソフトウェアコンポーネント。あらゆる通話やゲートウェイおよびアプリケーションの配信を可能にしIPテレフォニーを実現。PBXよりもはるかに高い機能を持ちながら、総所有コストを実質的に削減することが可能です。�

    月次報告�

    IPフォンシステムの運用支援サービスとリモート監視サービス�

    エンドユーザー�

    UNIADEX�セントラルサービスセンター�

    ヘルプデスクサービス�

    リモート監視サービス�

    保守サービス部署�

    保守要員への対応依頼�

    Cisco製 Un-PBX、ネットワーク機器障害修復�

    ●リモート設定変更�●IPフォンシステム� 障害監視�

    操作問い合せ�

    管理部門�

    ユニアデックスは、数多くのVoIP構築実績を活かして、システムの企画から設計、構築、運用、そしてヘルプデスクまでを含めたトータルサービスを提供。ユニシスグループとして、ミッションクリティカルなメインフレームの保守を、24時間365日行ってきた経験を活かし、ビジネスのライフラインとなるIPテレフォニーを強力にサポートします。�

      コンサルティング�ネットワークの現状から電話使用状況、端末設置数、拠点数などを総合的に調査し、最適なIPテレフォニー構成を策定するためのコンサルティングを提供します。��  設計�最適なネットワーク構成/導入機器構成を策定し、移行・導入計画を立てます。ネットワークのQoS、拠点ごとの帯域、冗長構成などインフラのベースを総合的に設計します。��  導入�IPテレフォニーの基本システムは、豊富な実績を誇るCisco製品のUn-PBX、スイッチ、ルーターを採用しIPフォン端末も、信頼性と先進性に優れるCisco製を主に採用しております。���  保守・運用�Cisco製 Un-PBXおよびIPフォン端末、スイッチ等の各種ハードウェアの障害は、ユニアデックスのリモート監視センターで24時間365日万全の体制で監視しています。障害発生時には、即座にお客様担当者および機器保守ベンダーに連絡し、迅速な対応を実現します。�

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  • Cisco IPフォン��LAN環境で動作し、音声アプリケーションを実現するためのIP専用のハードウェア電話機です。�

    三洋マルチメディア�鳥取製IPフォン��Cisco IPテレフォニーに準拠した国内仕様のIP専用ハードウェア電話機。操作環境は日本語化されており、C-HTMLにも対応しています。�

    Cisco製 スイッチ��音声・データの統合ネットワークを構成するだけでなく、Cisco IPフォンに電源供給も行っています。�

    Cisco IPソフトフォン��パソコンにインストールして通話することができる音声通信用ソフトウェア。通常は、マイク付きのヘッドセットを併用して利用します。�

    Cisco製 Unified�Communication�Server��電話、FAX、ボイスメール、電子メールをIPネットワーク上で統合し、一元管理するユニファイドコミュニケーションを実現するソフトウェア。�

    Cisco 無線 IPフォン��無線LANアクセスポイント「Aironet」シリーズを介して、ワイヤレスでIPテレフォニー環境を提供するIPベースの無線電話端末製品です。�

    Cisco製 ルーター��リモートサイトでのIPテレフォニーの信頼性を向上するSRST機能、あるいはQoSなどさまざまな付加機能を提供します。�

      コンサルティング�IPテレフォニー導入に伴い業務フローを改善したい、アプリケーション連携を図りたいなどの要望をヒアリングします。IPテレフォニーシステム構築後、新たにアプリケーション連携を図りたいという要望にもお応えします。��  設計�IPテレフォニーと連携するアプリケーションをカスタム開発し、その動作を擬似環境で検証します。��  導入�Cisco製 Un-PBXソフトウェアの導入に伴い、連携アプリケーションも導入します。また、IPテレフォニー導入後に、既存システムと連携を図りたい、カスタムアプリケーションを導入したいという要望にもお応えします。��  保守・運用�ユニアデックスのリモート監視センターを通じて、Cisco製 Un-PBXソフトウェアの保守、連携アプリケーションの保守、リモートでの設定変更などの運用支援をします。障害発生時には、即座にお客様担当者および機器保守ベンダーに連絡し、迅速な対応を実現します。�

      コンサルティング�現状の電話の使用状況から運用コスト、�IPテレフォニー導入時の投資対効果などを調査します。��  設計�IPテレフォニー導入に伴い、番号計画の策定、増設/移設時のポリシー策定など、従来PBXベンダーに依頼していた電話番号に関する内容をすべてユニアデックスで請け負います。��  導入�IPフォン導入に伴って操作方法が変更されることなど、一般社員に対して伝えなければならない情報の提供、メッセージの出し方などを指導します。��  保守・運用�ユニアデックスのヘルプデスクサービスにおいて、IPフォン端末や各連携アプリケーションの操作問い合わせなどを請け負います。�

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  • 通信コスト削減は、�IPテレフォニー導入の�本当の目的ではない��津田「まず、御園サービス様がIPテレフォニーを導入したきっかけからお話しいただけますか」�各務「10年以上酷使してきたレガシーPBXに経年劣化がみられ、電話システムをどうにかしなくてはいけないというのが、きっかけのひとつでした。そのまま最新型のPBXを導入する案もありましたが、当時、IPテレフォニーが話題になっていたので、選択肢として検討してみようということになったのです」�小松原「やはり通信コストの削減を念頭に置かれていたのでしょうか?」�各務「実はそうではありません。結果的に通信コストが下がったという事実はありますが、狙いはもっと戦略的なところにありました。今後、5年10年というスパンで市場をみたとき、お客様とのコミュニケーションをどうするのか、CRMをどう考えていくのかは、経営戦略上、非常に重要な課題です。結論として私どもは、業務アプリケーションも、ネットワークも、デバイ

    スも、すべてがIPに統合されている流れの中で、電話だけ非IPで残すのはリスクが大きいと判断しました。高価なPBXをニーズに対応できないからといって、3年程度のサイクルで更新する余裕はありません。投資する以上、5年先、10年先まで利用できることが大前提です。そう考えれば、今PBXに投資すべきなのか、IPにシフトすべきなのか、自ずと答えは見えてきます。5年以内、いえ遅くとも3年以内に、音声がIP化され、業務アプリケーションと密接に連携して、きめ細かなカスタマーサービスが提供されるだろうことは、容易に想像できます。同じことをレガシーPBXで実現するには、膨大な開発コストと時間を要しますが、IPであれば、安く、早く、新しいソリューションを導入できます。つまり、IPテレフォニー導入の決断は、先進技術への前向きな取り組みであると同時に、市場から取り残されまいとする危機感が大きかったということです」�小松原「世間一般ではIP電話というと、コスト削減にばかりスポットが当たっていますが、私もそれは違うと思っています。確かに、今のIP電話は固定電話に比べて通話料が安いのは事実です。しかし、固定電話も何年かすればIP技術を取り入れるなどして、きっと通話料金は今のIP電話レベルになるでしょう。ですから、中長期的に見れば、通信コスト削減だけを目的にIP電話を導入しても、そのメリットは薄れていくでしょう。やはり、ポイントは、IP統合によるアプリケーション連携でしょうね」�津田「IPテレフォニーが経営戦略の重要なインフラだという理解は、社員にも浸透しているのですか」�各務「日々 電話を利用していますが、社員の大半は、それがIP電話だと知っていても、その仕組みは理解できていないようです。それどころか、ほとんどの社員は、BBフォンさんやフュージョンさんのようなIP電話の仕組みを使っていると誤解しています。もちろん、経営陣のほとんどは、企業の競争優位を築くインフラとして導入しているとの理解はあるでしょうが、実感を得るまでに、時間がかかるのは仕方がないのでしょうね」�

    ��

    IPにしたら既存の電話より�音声品質が格段によくなった��小松原「一口にIP電話といっても、サービスや機器の構成などによってさまざまです。たとえば、コンシューマ向けのIP電話の多くは、公衆インターネットを利用するので、音声品質が

    不安定になりがちです。IPテレフォニーをよく理解していないユーザー企業の担当者は、こういった情報から音声品質に不安を抱いていると聞きますが、各務さんの会社

    はいかがでしたか」�各務「やはり導入前は、そのような意見は多かったですね。しかし、実際に使ってみると、既存の電話より音質がいいというのが実感です。特に、ハンズフリーフォンは、まるで相手がそこに立っていると感じるくらい、音質にリアリティーがあり驚きました」�津田「それは、Cisco製 Un-PBXがワイドバンド音声にコーデック対応しており、CiscoのIPフォンが、オーディオクラスの高品質なアンプとスピーカーを採用しているからなんです。既存の電話は、人の声を認識できる狭い範囲の音域しか使いませんが、CiscoのIPフォンは幅広い音域をカバーしているのです」�小松原「IP電話は端末の性能やセッティング次第で音質が変わってくると、私も聞いたことがあります。ところで、信頼性についてはいかがですか。PBXとIP-PBXの関係は、よくメインフレームとパソコンの関係に例えられ、レガシーは信頼性に優れるがクローズドでコストが高く、柔軟性・拡張性に欠ける、その反対に新しい仕組みは、オープンで安く、柔軟性や拡張性に優れるが、信頼性に不安があるといわれていますが」�各務「当社では、Cisco製 Un-PBXを冗長構成にすることによって信頼性を高めています。考えてみれば、レガシーPBXはシングル構成でしたから、かえってリスクは小さくなったと考えています。それに、IPテレフォニーには十分な実績がありますから信頼性は問題ないと私は思っています」�小松原「確かに、ルーターと同じ通信機器と�

    セキュリティサービスから施設管理、マンション管理、システム開発まで、総合マネジメントサービスの提供と時代を先取りした積極的な事業展開により、東海地区で高いシェアを誇る総合ビル管理企業、御園サービスの取締役本部長。IPテレフォニー導入の推進者。�

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  • いう見方をすれば、IPデバイスは十分に信頼できる実績がありますよね」���組織変更時に目に見えない効果を�はっきりと実感��各務「導入後の効果として、もう1つ大きなメリットは、レイアウト変更の容易さです。これだけ時代の変化が激しく、市場ニーズも変わりやすい時代ですから、社内組織もそれに合わせて変更していかないと時代から取り残されてしまいます。当社では、年に2、3回の組織変更を行っているのですが、その際の管理が非常に楽になりました。以前は、カーペットを剥がし、線を抜き、番号変更をPBXベンダーに依頼して・・・と、コストも時間も労力も大変なものでした。IPにしてからは、各自がIPフォンを持って新しいデスクにつき、LANケーブルを差し込んで、すぐ仕事ができます。設定変更も、各自がWebからCisco製 Un-PBXにアクセスして行えるので、管理者は本当に楽になりました」�津田「実際にペイするコストだけではなく、そういった目に見えないコストを削減できるのも、IPテレフォニーの大きなメリットです」���ボイスだけではない�IPコミュニケーションの可能性��津田「生産性を高める戦略的ツールとしてのIPテレフォニーの狙い、そして、さらに範囲を広げて、IPコミュニケーションを活用した今後

    の展開についてお伺いしたいのですが」�各務「私どもの業態は、クロージングしてからのサービスやサポートが柱ですから、やはり、CRMは重要なターゲットです。お客様の電話に応じて、データベースを連携させ、ポータルサイトにポップアップで情報を出し、CRM機能をフルに使うことは、すでに構想に入っています。また、ボイスデータを担当者や関係部署に配信するなどの利用法も視野に入れています。サービス開発という側面で言えば、ボイスだけではなく、IPカメラなども複合的に取り入れ、ビルおよびマンション等の管理システムにも取り組んでいます。防犯、防災はもちろん、空調、照明まで、すべてを遠隔地のセンターから一元管理し、ひと部屋ごとのきめ細かな設定までIPで制御するサービスは、すでに研究・開発を進めています」�津田「いわゆるユビキタスの世界ですね」�各務「そうです。今後、IPv6が普及すれば、業界は必然的にそういった方向に向かうでしょう。IPというオープンな共通言語を使えば、大手でないサードパーティーでも、コストを抑えながらきめ細かなサービスを実現できます。今は、時代の転換点だと思います。ですから、電話システムの刷新一つとっても、今判断を間違えてはいけないのです」���ユーザーにとって最適な�電話システムのインテグレートが�これからのキーワード��津田「最後に、IPテレフォニーの今後に対する期待や要望をお聞かせください」�各務「現時点で、社内の内線電話と外線発信はIP化されていますが、着信はPSTNです。今後は050サービスも本格化してくるので、その使い分けを考えていきたいですね。幸い私どもが導入しているCiscoの7940や7960は、1台の電話機で複数の回線を収容できるマルチライン対応なので、PSTNも050も1つの端末で収容できます。今後もIP化の流れは必然ですが、PSTN回線がなくなることはないと思うのです。ミッションクリティカルというか、信頼性を重視する部分はPSTNで、営業部門などは050でコスト削減し、アプリケーション連携が重要な部門や内線は自営のIPテレフォニーを進めていきたい。こうした棲み分けを進めていくのが、今後の課題でしょう」�

    小松原「現状ではIP電話とPSTNはまるで敵対関係のように考えられていますが、各務さんのおっしゃる通り、そこは各自の役割があり、棲み分けが進むと我 も々考えています。そうした複数の電話サービスを融合していくのは、ユニアデックスさんのようなシステムインテグレータの役割ではないかと思うのですが」�津田「確かに我々にとっては、そこが非常に重要な部分です。『IPセントレックス』の長所、050でコスト削減する部分、アプリケーション連携でITツールとして戦略的に活用していく部分を、我々がインテグレートしていかなくてはいけません。その点に関しては、すでに研究・開発を進めており、秘策を準備中です。実現できれば、きっと多くのユーザー様から支持していただけるはずです。ソリューションが完成しましたら、真っ先に御園サービス様にご提案させていただきますので、是非、楽しみにしていてください」��

    先進の技術情報をタイムリーにマーケットへ提供するため、ネットワークを活用した新チャネル開発を目指して設立された戦略的な新部門 技術情報戦略室のプロデューサー。現在、総務や経営層も容易に理解できるIPテレフォニー専門サイト「IP電話start」(http://ipdenwastart.jp/)の立ち上げ準備中。�

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