Inspiring Matured Future for Japan 岩手・宮城・福島の復興から、...
-
Upload
miriam-stark -
Category
Documents
-
view
37 -
download
2
description
Transcript of Inspiring Matured Future for Japan 岩手・宮城・福島の復興から、...
Inspiring Matured Future for Japan
岩手・宮城・福島の復興から、
21世紀の日本を再構築しよう!
- 成熟型地域社会モデルを被災地・東北から -犠牲者と被災者への思いを込めて
IIHOE [人と組織と地球のための国際研究所]代表者 川北秀人
(被災者をNPOとつなぐ合同プロジェクト(つなプロ)共同代表幹事)
今後のまちづくり・復興のシナリオは、高齢者率と被災規模(ダメージ)で異なる
原発事故被災地でもある福島県には、さらに長期的な支援が必要
今回の被災地は、なぜ「自律的復興」が難しいか?産業別人口(国勢、 10
年) 全国 岩手 宮城 福島
農業 3.8 ( -0.6 )
10.5 ( -0.6 )
4.2 ( -1.0 )
7.2 ( -1.6 )
林業 0.1 ( -0.0 )
0.5 ( +0.1 )
0.2 ( +0.1 )
0.3 ( +0.1 )
漁業 0.3 ( -0.1 )
1.4 ( +0.2 )
0.8 ( -0.2 )
0.3 ( +0.1 )
建設業 7.9 ( -0.9 )
8.5 ( -1.4 )
9.3 ( -0.6 )
8.5 ( -1.6 )
製造業 16.3 ( -1.0 )
14.7 ( -1.1 )
13.2 ( -0.4 )
21.3 (+0.8 )
電気 ガス 熱供給 水道・ ・ ・業
0.5 ( 0.0 )
0.5 ( +0.1 )
0.7 ( +0.1 )
0.8 ( +0.1 )
情報通信業 2.8 ( +0
.2 )1.0 ( -0.1 )
2.3 ( +0.3 )
0.9 ( -0.1 )
運輸業5.5 ( +0
.4 )5.3 ( +1
.0 )6.5 ( +0.8 )
4.8 ( +0.5 )
卸売・小売業17.0 ( -0.9 )
16.3 ( -0.3 )
18.6 ( -1.5 )
14.8 ( -1.8 )
金融・保険業2.6 ( +0
.1 )2.1 ( +0
.2 )2.3 ( +0
.1 )1.8 ( -0.1 )
不動産業2.0 ( +0
.6 )0.9 ( +0
.4 )1.6 ( +0
.5 )1.1 ( +0
.5 )
飲食店,宿泊業6.0 ( +0
.8 )5.2 ( +0
.4 )5.2 ( +0
.1 )5.1 ( +0
.4 )
医療,福祉10.6 ( +
1.9 )11.9 (+2.8 )
10.0 ( +1.8 )
10.2 ( +1.9 )
教育,学習支援業4.6 ( +0
.2 )4.3 ( +0
.1 )5.9 ( +0.5 )
4.5 ( +0.4 )
公務3.4 ( 0.
0 )3.9 ( 0.
0 )3.7 ( -0.3 )
3.0 ( -0.3 )
1%=61 万(全国) 6.9 千(岩手) 1.1 万(宮城) 1.0万(福島)
今回の被災地は、なぜ「自律的復興」が難しいか?09 年民営事業所数 総数 新設 廃業
全国 6,199,222 611,499 ( 9.3% )
1,072,579 ( 16.2% )
岩手県 宮古市 大船渡市 陸前高田市 釜石市
66,0092,9772,6541,2312,343
5,398 ( 7.6% )
192 ( 5.8% )127 ( 4.3% )
58 ( 4.3% )157 ( 6.1% )
10,501 ( 14.8% )
518 ( 15.7% )402 ( 13.7% )172 ( 12.8% )377 ( 14.7% )
宮城県 石巻市 気仙沼市 南三陸町 女川町
111,3439,0163,994
870615
11,267 ( 9.4% )
691 ( 7.1% )231 ( 5.3% )
61 ( 6.5% )20 ( 3.0% )
20,420 ( 17.1% )
1,426 ( 14.7% )607 ( 14.0% )123 ( 13.2% )
81 ( 12.0% )福島県 いわき市 相馬市 南相馬市
101,40315,986
1,9153,594
7,766 ( 7.1% )
1,354 ( 8.0% )
131 ( 6.1% )237 ( 6.2% )
16,056 ( 14.7% )
2,448 ( 14.4% )358 ( 16.8% )484 ( 12.6% )
今回の被災地は、なぜ「自律的復興」が難しいか?他市町村への転出 計 生産人口 男 生産人口 女 生産人口
岩手県(前年比) 宮古市 大船渡市 陸前高田市 釜石市 大槌町 山田町 沿岸被災 計
43880(+4%)1950(+11%)1788(+58%)1666(+207%)1984(+66%)1607(+272%)1201(+144%)10492(+97%)
3489(+1%)1464(+3%)
1326(+43%)1110(+199%)1256(+40%)1001(+191%)815(+102%)7196(+65%)
2254(+4%)999(+11%)929(+67%)811(+199%)962(+62%)734(+249%)551(+131%)5120(+90%)
18405(+2%)771(+5%)
733(+57%)549(+138%)651(+46%)468(+187%)382(+88%)3658(+63%)
2133(+4%)951(+11%)859(+49%)855(+216%)1022(+70%)873(+293%)650(+156%)
5372(+105%)
16492(△ 0%)693(+1%)
593(+28%)561(+150%)605(+35%)533(+196%)433(+116%)
3538(+67%)
宮城県 石巻市 気仙沼市 亘理町 女川町 南三陸町 沿岸被災 計
124146(+18%)8843(+129%)3452(+114%)1993(+101%)
912(+132%)1687(+330%)62039(+98%)
97685(+12%)6239(+97%)2449(+78%)1435(+72%)
552(+75%)1037(+207%)46862(+70%)
63737(+15%)
4326(+118%)
1739(+110%)
970(+102%)447(+106%)813(+351%)
31664(+92%)
51579(+11%)
3210(+92%)1289(+79%)691(+68%)295(+75%)524(+233%)
24698(+67%)
60409(+21%)4517(+141%)1713(+119%)1023(+101%)465(+164%)874(+312%)30375(+105%
)
46106(+14%)3029(+101%)1160(+78%)
744(+77%)257(+104%)513(+185%)22164(+75%)
福島県 いわき市 相馬市 南相馬市 浪江町 沿岸被災 計
80735(+36%)11920(+55%)
1795(+45%)4905(+16%)
1536(+113%)24376(+72%)
60462(+18%)8721(+36%)1305(+34%)3367(+126%)
994(+69%)17157(+43%)
40510(+30%)
6031(+43%)910(+41%)
2427(+148%)
753(+112%)
12200(+60%)
31012(+18%)
4549(+25%)682(+29%)
1720(+113%)
524(+72%)8903(+32%)
40225(+42%)5889(+69%)
885(+49%)2478(+188%)783(+114%)12176(+90%)
29450(+29%)4172(+43%)
623(+38%)1647(+141%)
470(+66%)8254(+58%)
沿岸被災地の転出数は、岩手・宮城で前年比の約2倍、福島で7割増うち7割が生産人口→ 地域を知り、支えてきた人たちの流出が加速
今回の被災地は、なぜ「自律的復興」が難しいか?転入出差 計 生産人口 男 生産人口 女 生産人口
岩手県(前年比) 宮古市 大船渡市 陸前高田市 釜石市 大槌町 山田町 沿岸被災 計
-3443( -0%)-394(-0%)-660(-1%)
-1184(-5%)-760(-1%)
-1299(-8%)-755(-4%)
-5710(-3%)
-3267(-0%)-187(-0%)-435(-1%)-743(-6%)-310(-1%)-772(-9%)-465(-4%)
-2999(-3%)
-1376(-0%)-132(-0%)-312(-1%)-552(-5%)-292(-1%)-577(-8%)-305(-3%)
-2216(-2%)
-1472(-0%)-38(-0%)
-233(-2%)-344(-5%)-112(-1%)-351(-8%)-182(-3%)
-1295(-2%)
-2067(-0%)-262(-0%)-348(-1%)-632(-5%)-468(-2%)-722(-8%)-450(-4%)
-2954(-3%)
-1795(-0%)-149(-0%)-202(-1%)-399(-6%)-198(-1%)-421(-9%)-283(-5%)
-1704(-3%)
宮城県 石巻市 気仙沼市 亘理町 女川町 南三陸町 沿岸被災 計
-6402(-0%)-5459(-3%)-2375(-3%)
-900(-2%)-724(-7%)
-1628(-9%)-18606(-3%)
-4632(-0%)-3672(-3%)-1567(-3%)
-632(-2%)-406(-7%)-990(-9%)
-12095(-3%)
-2220(-0%)-2515(-3%)-1138(-3%)
-433(-2%)-352(-7%)-783(-9%)
-8782(-3%)
-1496(-0%)-1772(-3%)
-779(-3%)-289(-2%)-219(-7%)-497(-9%)
-5798(-3%)
-4182(-0%)-2944(-3%)-1237(-3%)
-467(-2%)-372(-7%)-845(-9%)
-9824(-3%)
-3136(-0%)-1900(-4%)
-788(-3%)-343(-3%)-187(-7%)
-493(-10%)-6297(-3%)
福島県 いわき市 相馬市 南相馬市 浪江町 沿岸被災 計
-31381(-1%)-6194(-1%)
-641(-1%)-3523(-5%)-1140(-5%)
-14321(-3%)
-20754(-1%)-4067(-1%)
-420(-1%)-2314(-5%)
-737(5%)-9362(-3%)
-13798(-1%)-2736(-1%)
-343(-1%)-1662(-4%)
-569(-5%)-6748(-3%)
-8885(-1%)-1763(-1%)
-236(-2%)-1098(-5%)
-407(-6%)-4484(-3%)
-17583(-1%)-3458(-2%)
-298(-1%)-1861(-5%)
-571(-5%)-7573(-3%)
-11869(-1%)-2304(-2%)
-184(-1%)-1216(-5%)
-330(-5%)-4878(-3%)死亡・行方不明者数の2倍の人口流出→被害の大きさと比例
生産人口 約1割減の地域も!、女性・年少人口の流出も顕著
高齢者率と重ねあわせると?
足りないのは、自律的な復興を担う人材と再生の過程を支え続ける資金
・復旧が復興を意味しない、最初で大規模な災害 (阪神も中越も、戻るべき仕事は残っていた)・もともと生産人口比率が低いところに、 被災による死亡・行方不明者と流出が重なる (津波で人口1割、流出で生産人口1割を失った町も)・政府の資金は、原則的にハードの回復のみ (コミュニティの再生に、誰が投資する?)→ 自ら決め、動き出し、進み続ける復興を担う人材と 再生の長い道のりを支え続ける資金が、 圧倒的に不足している!
再生に挑む1000のコミュニティを支えぬくための、民間主導の3つのアプロ
ーチA 市○町内会連合会
高齢者介護
障碍者支援
子育て支援
教育・学習
②専門性を持つ団体が、直接サー
ビスと
運営サポー
トで支える
介護サービス
介助・ケア
託児
放課後学習
B 市△ 団 地 +商店街
団体 づくりの支援
自立支援 団 体の支援
育児サークル
づくりの支援
体験学習プログラム
①地域社会の再生が効果的に始まり、持続可能 であるために、民間からの資金
で「期間限定の地域通貨」と「出資金」で
支える
県外の避難所
管理者・運営 Vo
③県外避難者を支える避難所の管理者や
運営ボランティアを、
ノウハウ交流で支える
(
仮称
)
県外避難者支援者交流会議
遠隔避難者を支えるために不可欠な4つの情報源
行政(自治体 ) 地域コミュニティ現住地旧住地
ライフステージ(生活段階)ごとに求められる
必須の公共サービス
(※)※ 必須の公共サービス・乳幼児期 ・医療・保育園 ・住宅・幼稚園 ・介護・小中学校 ・高校・就職
独自の支援策
補償・計画など再建情報
当事者同士の交 流・
情報 交換
地元の自治会・
Vo との 交 流
現地の現状(季節感)
元・住民の消息・近況
もっとも有効かつ効果的・効率的に届けるには、・それぞれがバラバラに届けるのではなく、現住地で 行政・地縁組織・支援 団 体 による協働基盤が不可欠!・遠隔避難者それぞれの属性 &状況( +希望)を聴き、 「次は誰に、いつ、何がどれだけ求められているか」を 集計 &分析 =予測を!
近隣・遠隔地からどう支え続けるか?
(支援者の基本原則)• 支える:与えるのではなく、一緒につくる• ウォンツ ではなく、ニーズに応える
–「お困りは?」ではなく「これは・あれは?」–過去・現在を追うのではなく、次を予測し、対応を備える
• 意思( will )が出てくるまで、待つ–相手が「顔が見える」と感じてもらえるまで
• 単発ではなく、協働して、積み上げる–「1社1町」「1団体 1集落・校区」で続ける
団体 が現場でしっかり協働するために
•活動の実績・経過を簡潔に開示する–ブログでも、ミニチラシでも、名刺の裏
でも
•定期的に共有する場を設ける–同じ分野・地域で活動する 団 体 と毎週!
•互いの強みも弱みも深く共有する–深く理解できるから、信頼できる
•次・その次を予測する–来月・再来月・次の季節どうする?
中間支援機関は、被災地・被災者を支えるヒト・コト・モノ・カネ・情報を、どう備え、実
働させるか?• まずは、自 団体&施 設の安全確保&再開• 人材:ボランティア から 専門家 まで• 専門サ ービス:足湯から介護・医療まで• 物資:衣類・食品から再開支援(例 :車両)まで• 資金:広く薄い募金から目的・対象特定助成まで• 情報:社会的少数者・弱者への絆の格差を防ぐ• 起きない前提から、起きる前提へ• 団体 の可能性(平時の分野以外での活躍)• 意思決定の遅さ 例:れんぷくの動き・意思決定• 平時にできてないことは、非常時にできるはずがない
– 施設内のみならず、圏域のニーズに応える視野・ 体 制– イノベーションのリーダー不在地域の、既存のリーダーとの接 点
• 地縁組織との 接 点→「情報を 持 つこと」と「連携できる関係」
NPOは「NPOは「 11歩先の視野・半歩先のプログラ歩先の視野・半歩先のプログラム」ム」
中間支援は「2歩先の視野・中間支援は「2歩先の視野・ 11歩先のプログ歩先のプログラム」ラム」支援者・協力者
(市民・企業・行政)
「課題解決や理想実現を支援・協力したい!」という意
思と資源(人材、資金、物資、施設、
情報、権限、・・・)
受益者・利用者(ひと・動植物・自然環境)
現場の過去・現在・未来のニーズを見据えた、効果を生む事業と組織づくりの支援
中間支援機関
受益者・利用者の過去→現在→近未来のニーズに、効果を生む合理的なプログラム
事業系NPO
過去・現在・近未来のニーズ
ニーズに効果を生む合理的なプログラム
効果を生む事業&組織づく
り
助成機関だからこそ、2歩先の視野を!・被災者自身も、地元自治体 も、政権・官庁も、 (自 称 )支援活動 団体 のほとんども、 「被災(&支援)の初心者」 → どんなに聞いても、先のことはわからない!・多数・少額・単発の「配分」から、 少数・多額・継続の「投資」へ! → 「募集→応募・申請→選考→評価」ではなく 「合同調査→案件形成支援→選考→協働 (→経過・成果の発信)」へ・被災地は「日本の近未来」 → 05-15 年で 600 、 -20 年で 1000 市町村で人口 1 割減・高齢者率 3 割超
だからこそ、12年度以降の助成は• 「事業・活動」にではなく、「リーダー・経
営」へ– もちろん地元がベスト。しかし現状では、「地元
出身の県外在住者」、「移住者」まで拡げる。• 「単独」にではなく、「連携」、それも「市
町村との協働」へ– もはや業務ではなく、しくみづくりの段階–助成側も、重複による相乗効果を!
• 「単年度」ではなく、「3年間」を!– 「決める→動く」に、とてつもない時間がかかる
→ すべては「次の日本」に備えるために!
アンケ ートご協力ありがとうございました・ご協力くださった助成機関(敬称 ・法人格略) 計14機関 総額205億円
花王、環境再生保全機構、国際交 流基金日米センター、笹川平和財団 、 JR西日本あんしん社会財団 、ジャパンプラットフォーム、助成財団 センター、 損保ジャパン記念財団 、地域創造基金みやぎ、トヨタ財 団 、日本 NPOセンター、 福祉医療機構、プルデンシャル生命保険、ヤマト福祉財団
11年度・案件形成支援:実施6件、必要性あり2件、実施せず5件・カウン ターパート:あり3件、なし8件、現地支部設置・現地所在2件
12年度・継続予定9件、継続しない:5件・12年度の助成見込み額計:13億5400万円・案件形成支援:実施予定6件、必要性あり3件、実施しない1件・カウン ターパート:あり1件、なし8件、現地支部設置・現地所在2件
審査のポイン トは• 再生への貢献
–経済の再生・安定なくして、地域の再生なし!–子ども、環境、福祉の分野でも、経済効果を加点!
• 波及効果の大きさ、モデル性の高さ– 同様の課題に取り組む・悩む他地域のために、 発信・共有の支援も
• 協働・総働– 地域内の多様な主体 を可能な限り多く・深く巻き込む
• 人材育成プロセス• 持続可能 性
–助成期間終了後に、誰に、何を残せるか?
班別討論の進め方( ~ 16:45)東日本震災関連の
11年度助成のポイント
(こういう観点から、こういう 団体 ・活動にこれぐらい助成しまし
た)
東日本震災関連の12年度助成のポイン
ト
(こういう観点から、こういう 団体 ・活動にこれぐらい助成した
い)
ご所属おなまえ
他の助成機関と情報 交換 したいこと各班で、各自の記入内容を発表・共有し、
16:45ごろから「特徴的なポイン ト」3点を各班1分ずつでご発表ください。