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IBM SmartCloud Notes

への移行 オンプレミスのメール・ソリューションから SmartCloud Notes への

移行における戦略とツールに関するガイド

2015 年 12 月

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目次

...............................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................

第 1 章: はじめに ....................................................... 4 本書の対象者 ................................................................ 4

第 2 章: ハイブリッド環境の実装および構成 .................................. 5 SmartCloud Notes ハイブリッド参照アーキテクチャー ............................... 5

主なバリュー・プロポジション ..................................................... 6

SmartCloud Notes の一般的なハイブリッド構成 .................................... 6

ハイブリッド構成のセットアップ .................................................. 12

第 3 章: ハイブリッド環境のアクティブ化およびテスト .......................... 16 アカウントのアクティブ化 ....................................................... 16

構成テスト .................................................................. 17

SmartCloud Notes Web 管理 (ユーザーアカウント & システム設定) .................. 18

第 4 章: ユーザー/データの移行およびプロビジョニング ....................... 22 アセスメント、プランニング、および準備 ........................................... 22

アセスメント・フェーズ.......................................................... 24

設計およびプランニング・フェーズ: ............................................... 24

準備フェーズ: ................................................................ 25

移行パイロット: ............................................................... 25

本番移行: ................................................................... 25

移行の準備: ................................................................. 26

ステージングサーバーのセットアップ: ............................................ 26

第 5 章: ステージングサーバー & FileZilla のセットアップ ..................... 35 ステージングサーバーの基本情報 ............................................... 35

ステージングサーバー要件 ..................................................... 35

FileZilla のセットアップ ........................................................ 35

Onboarding Planning Tool (OPT) .............................................. 36

第 6 章: OTT データベース/シェルスクリプトの構成 ........................... 38 Onboarding Transition Tool (OTT) ............................................. 38

OTT の作成および構成ステップ ................................................ 38

第 7 章: OTT 構成文書の確認 ........................................... 39 ステップの構成文書 ........................................................... 39

タスクの構成文書 ............................................................ 41

メモの構成文書 .............................................................. 42

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第 8 章: スキャン、ユーザー・グループ、データ・キャプチャ ..................... 43 Onboarding Planning Tool (OPT) ナビゲーション ................................. 43

第 9 章: ユーザーの暗号化、アップロード、インポート、 プロビジョニング .......... 50 転送用データの暗号化 ........................................................ 50

暗号化したデータの SmartCloud Notes へのアップロード ........................... 51

アップロードしたデータの準備 & アカウントのプロビジョニング ........................ 52

新規ユーザーアカウントのプロビジョニング ........................................ 55

第 10 章: MOM (Mail Onboarding Manager) .............................. 57 MOM の概要 ................................................................ 57

MOM アーキテクチャー ........................................................ 57

MOM を使用する際の検討事項 ................................................. 58

インストールおよびセットアップ .................................................. 58

Mail Onboarding Manager のダウンロード ....................................... 66

第 11 章: SmartCloud Upgrade Factory (SCUF) .......................... 67 SCUF を使用する理由 ........................................................ 67

価格設定シナリオ例 .......................................................... 68

IBM およびお客様の役割と責務 ................................................ 69

SCUF の要件を満たすための前提条件 .......................................... 69

第 12 章: 移行におけるオプションおよびプロセスの比較....................... 71 メディア転送 ................................................................. 71

ファイル転送プロトコル (FTP) によるアップロード ................................... 71

SmartCloud Notes サービス専用環境を使用する場合 .............................. 71

SmartCloud Notes ハイブリッド環境を使用する場合 ............................... 72

Onboarding Planning Tool (OPT)/Onboarding Transition Tool (OTT) を使用する理由 .. 72

MOM を使用する理由 ......................................................... 73

使用する移行ツールとその状況 ................................................. 73

MOM - SCUF - OPT/OTT - それぞれの優れた特性 ................................ 73

一括ユーザープロビジョニング .................................................. 74

移行プロセス ................................................................ 75

免責事項 ............................................................. 78

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第 1 章: はじめに Connections Cloud の出現により、多くの企業が自社のメッセージング・プラットフォームおよび

ソーシャル・プラットフォームの評価を改めつつあります。SmartCloud Notes への移行にあた

り、企業が高いオンボーディング能力を備えることが今後の技術導入にとって重要となります。

本書は、オンプレミスのメール・ソリューションから SmartCloud Notes への移行戦略におけるさ

まざまなオプションについて説明し、お客様に適した移行戦略のタイプ、移行前のアセスメント、

プランニング、準備、さらには、移行前および移行中に必要となる特定の機能についてのガイド

を提供します。

また、実装、構成、アクティブ化、テスト、移行、プロビジョニング、ステージング、レビュー、スキャ

ン、グループ化、暗号化、アップロード、インポート、および比較といったトピックについて説明し

ます。

本書の対象者 情報は既に存在していても、単一の文書にはまとめられていないことが多々あります。本書は、

オンプレミスのメール・ソリューションから SmartCloud Notes にメールを移行する際に技術担当

者を支援するためのものです。担当者は、さまざまな方法やオプションを評価し、それらを活用し

て、お客様にとって最適なシナリオを作成することができます。本書ではセクションごとに、移行

に関する重要なトピックについて説明しています。既存の Domino のクラウド移行および

Domino の基本的な管理についてしっかりと理解することが重要となります。

本書の対象者は以下のとおりです。

認定を受けた担当者: SmartCloud Notes で Onboarding Planning Tool

(OPT)/Onboarding Transition Tool (OTT)、Mail Onboarding Manager (MOM)、およ

び移行ツールを使用する資格のある技術担当者を対象としています。これには、ビジネ

ス・パートナーやテクニカル・サービスの専門家も含まれます。

テクニカル・セールス: SmartCloud Notes への移行を希望するお客様の移行手順を詳

細に理解する必要があるテクニカル・セールス専門家

IBM ビジネス・パートナー: オンプレミス・メールの SmartCloud Notes への移行のオポチュニティーおよびそのプロセスについての理解を深めたいと考えているビジネス・パートナー

お客様: 自社の状況にとって最適な方法を選択するために、利用可能なすべてのオプションについての情報を得たいと考えているお客様

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第 2 章: ハイブリッド環境の実装および構成

以下の図は、SmartCloud Notes (SCN) サービスの主な構成要素と、それらの構成要素のさまざまなネットワーク・ゾーンに対する配置を論理的に示しています。

図 1: SmartCloud Notes 「ハイブリッド」参照アーキテクチャー

SmartCloud Notes ハイブリッド参照アーキテクチャー

図 1 は、「SmartCloud Notes ハイブリッド参照アーキテクチャー」と呼ばれています。これは、SmartCloud Notes サービスの主な構成要素と、それらの構成要素のさまざまなネットワーク・ゾーンに対する配置を論理的に示した図です。

上部のレッド・ゾーン (Red Zone) には、SCN への接続対象となるすべてのクライアント、モバイルデバイス、およびサービス (お客様のネットワークを含む) が含まれます。これらのアイテムはすべて、外部ファイアウォールの外に存在するもので、SCN サービスの管理対象外となります。

イエロー・ゾーン (Yellow Zone) は、認証されたユーザーおよびクライアントのみが通過できる従来型の非武装地帯 (DMZ) です。そのため、認証サービスが含まれています。

グリーン・ゾーン (Green Zone) には、SCN サービスを構成するサービスが含まれています。これには、Simple Mail Transfer Protocol (SMTP) および Notes リモートプロシージャコール (NRPC) 配信サーバー、BES および Traveler サーバー (モバイルデバイス・

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サポート用) が含まれます。ユーザーは、5 つのノードからなる Domino クラスターでホストされ、各ユーザーはクラスター内の 2 つのノード上にレプリカを持ちます。必要に応じて、クラスターを水平方向に拡張してキャパシティーを増やすことができます。

Tivoli Directory Server (TDS) がディレクトリー・サービスを提供し、TDS とお客様の

ディレクトリーを同期し、レプリカの一貫性を維持できるようにします。

このサービスに移行する既存のメールデータベースの一時的なストレージとしてイン

ポートサーバーを使用します。ここでウイルスのスキャンやプロビジョニングの準備を行

うことができます。

「ハイブリッド」とは、このサービス上で構成することが可能な、IBM SmartCloud Notes

のお客様環境に連携した構成を指します。この構成は、既存の IBM® Domino® のお

客様によるオンプレミス環境の統合を可能とするもので、これは中核的な強みおよびバ

リュー・プロポジションとなっています。

お客様の管理者は、メールユーザーのメール・アカウントをオンプレミスまたは

SmartCloud Notes サービス内のどちらに置くか選択できます。

お客様は、初回セットアップ時に「ハイブリッド環境」オプションを選択します。

主なバリュー・プロポジション

– お客様は既存の環境を維持できます。 – IBM® Notes®、ブラウザー、Internet Message Access Protocol (IMAP)、およびモバイルクライアントをサポートします。

– ユーザーは、ユーザーがホストされているのか、またはオンプレミスに存在しているのかを気にする必要はありません。

– 既存の認証階層およびドメイン構成を維持できます。 – ネイティブ NRPC メール配信に対応しています。 – 変更を加えることなく、既存のアプリケーションへのアクセスを維持できます。

– 既存のメールデータベースを全体または選択したデータ・サブセットで移行する

ことができます。

SmartCloud Notes の一般的なハイブリッド構成

オンプレミス Domino サーバーのバージョン要件:

図 2: Domino のバージョン要件

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「ハイブリッド環境」: 基本アーキテクチャー

この構成は、高可用性を必要としない実装 (パイロット実装や比較的小規模のお客様

による実装) に最適です。

図 3: ハイブリッド環境 - 基本アーキテクチャー

上記は、最もシンプルな実装を示しています。これには、単一のオンプレミス・ドメイン

が存在し、少なくとも 1 つの既存の Domino サーバーが含まれます。また、インバウ

ンド接続には単一のパススルーサーバーが使用されます。

お客様によっては、このパススルーサーバーが既に存在していることもあるため、その

場合には、単にサーバーバージョンの確認と構成を行うことになります。

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「ハイブリッド環境」: 高可用性実装

図 4: 高可用性ハイブリッド実装

図 4 の図は、パススルー、メール配信、およびディレクトリー同期サーバーのそれぞれ

に対して最大 2 つのサーバーを使用できる SCN 構成を示しています。これによって、

より高可用性に優れた統合が実現されます。

サーバー・ペアのそれぞれは、アクティブ/パッシブ・モデルでの 1 次サーバーおよび 2

次サーバーとして指定されます。1 次サーバーが利用できないときは、2 次サーバー

が使用されます。この場合、サーバー間における接続または要求のロード・バランシン

グは行われません。

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「ハイブリッド環境」: 複数ドメインのアーキテクチャー

図 5: ハイブリッド環境 - 複数ドメインのアーキテクチャー

– 複数の Domino ドメイン

– 1 つのドメインを 1 次ドメインとして指定します。このドメインを経由して、SmartCloud Notes からのハイブリッド接続が実現します。

– その他のドメインは、メール配信、空き時間の検索、およびディレクトリー

の複製生成の環境において、このドメインの従属ドメインとなります。

– ダウンストリーム・ドメインからのディレクトリーの更新は、1 次ドメインのディレクトリー同期ハブを介して複製されます。

– 各ドメインは独自に、SmartCloud Notes サービスにメールを直接配信します。

– 注記: お客様は、1 次ドメインのアカウントを構成した後、環境内の追加ドメイン

のそれぞれに対してグループ/接続文書を作成します。

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「ハイブリッド環境」: 複数のデータ・センターの実装

この構成は、複数のデータ・センター内にインフラストラクチャーを保持している大規模な

お客様に適しています。

図 6: 複数のデータ・センターの実装

– 単一の Domino ドメイン

– お客様データ・センターのペア

– パススルーサーバーのペア (1 つのデータ・センター内に 1 次サーバー、もう 1

つのデータ・センター内に 2 次サーバー)

– 各データ・センターに個別のメール配信およびディレクトリー同期ハブサーバーが存在します。

– データ・センター障害発生時のローカル・レベル (データ・センター内) の耐障害性および災害復旧 (DR) の両方の保護が提供されます。

何らかの理由で 1 次データ・センターまたはそのデータ・センター内のサーバーに到達

できない場合、SCN サービスは 2 次データ・センターを代用して接続します。

これは、バックエンドのオンプレミス環境において、データ・センター間でのディレクトリー

の複製およびメール配信が適切に行われていることを前提とします。

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「ハイブリッド環境」: SCN ドメインと既存ドメイン間の「SHIM」ドメイン

図 7: SmartCloud Notes ドメインと既存ドメイン間の SHIM ドメイン

– SCN と他の複数の既存ドメインとの間に、ハイブリッド「SHIM」ドメインが挿入さ

れます。

– 既存のドメインはすべて、「SHIM」ドメインの従属ドメイン (メール配信およびディレクトリーの複製を行う際に経由) となります。

– 単一のパススルーサーバー (フェイルオーバー用に 2 つ目のサーバーを追加可能)

– 個別のメール配信およびディレクトリー同期ハブサーバー

多数のオンプレミス・ドメインを使用するお客様で、特にこれらのドメインが隣接しない一

連のドメインである場合は、これらのドメインを経由してディレクトリーの複製およびメー

ル配信を伝播する必要があります。

ディレクトリーの複製およびメール配信のトポロジーを平坦化して、各ドメインが論理的

に SCN に近くなるようにするため、ディレクトリーおよびメール配信サーバーをホストす

るドメインを挿入することができます。

このドメインは、SCN と既存のドメインとの間に挿入されるため、「SHIM」ドメインと呼ば

れます。挿入後、このドメインを、他の各ドメインと 1 つのホップのみを介して効果的に

複製およびメール配信するように構成できます。

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「ハイブリッド環境」: Domino アプリケーション用に Infrastructure as a Service

(IaaS) を活用

図 8: ハイブリッド環境 - Domino アプリケーション用に Infrastructure as a Service (IaaS)

を活用

– 単一の Domino ドメイン

– 単一のパススルーサーバー – 統合された単一の Domino メール配信およびディレクトリー同期サーバー – IBM SoftLayer 上または他の IaaS プロバイダーでホストされる Domino アプリケーションおよび「ハイブリッド」統合サーバー (パススルー・サーバーなど)

– お客様のネットワーク上に Domino サーバーが存在しません。

– 注記: お客様の DMZ およびオプションの SoftLayer ファイアウォールは表示さ

れていません。

ハイブリッド構成のセットアップ

多くのお客様は、自社のネットワークからすべてのインフラストラクチャーを排除したいと考えていますが、ハイブリッド構成は既存の環境にアプリケーション・サーバーが残っていても、その環境と接続する設計となっています。

お客様は、IBM SoftLayer IaaS などのサービス、または従来型のパートナー・ホスティング・モデルを使用して、非 SCN サーバーをサポートできます。SCN とサーバー配置場所との間の接続性、また、クライアント・アクセス用のサーバーとネットワークとの間の接続性が確立されている場合には、ハイブリッド・ソリューションが有効となります。

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SCN の実装を正しく機能させるには、ファイアウォールルールが重要です。ファイア

ウォールルールに従うことで、ファイアウォール構成がネットワーク攻撃のリスクを最小減

に抑えつつ、適切なトラフィック・フローを許可するようにします。

Connections Cloud の企業アカウントを作成します。お客様は、初期の管理者アカウン

トの組織名と連絡先情報を入力する必要があります。

[ハイブリッド環境] を選択します。管理者はまず最初に、SCN アカウントを「ハイブリッド」

としてセットアップするかどうか選択します。既存の Domino のお客様は、ハイブリッド・

モードでセットアップする場合、ボックスにチェックを入れて、その選択を確定します。

まずはアカウント・セットアップ・ページに、赤い三角の警告マークが付いた 5 つのステッ

プが表示されます。これは単に、各構成項目に必要な情報がまだ入力されていないこと

を示しています。

事前構成テストツールを実行して、既存の環境が先に進むのに適切な状態であるかどう

か確認します。

サーバー情報を入力し、[テストの実行] をクリックして、構成をテストします。使用されて

いるサーバーとその役割、同期対象のディレクトリーなどに基づいた関連情報を入力しま

す。

テスト結果はすぐに画面上で確認できます。この結果はまた、テストツールが実行される

ワークステーション上の Notes クライアント・データディレクトリー内の

liveserverconfig.log と呼ばれるファイルにも書き込まれます。テスト結果を確認して、問

題が報告されているか確認します。

Connections Cloud の仮想サーバー名の登録に使用するサーバー組織単位 (OU) 認

証者を作成します。

ディレクトリー同期サーバーを構成します。少なくとも 1 つの Domino サーバーとディレク

トリーファイル名を指定します。[この Domino ディレクトリをユーザープロビジョニングに

使用しない] のボックスにチェックを入れないでください。チェックを入れると、後に、この

ディレクトリーでユーザーを選択してプロビジョニングすることができなくなります。この

ボックスは、ディレクトリーを拡張ディレクトリーカタログとして構成する場合のみ選択する

必要があります。

構成を保存した後、同期状況に [エラー (Error)] が表示されます。この時点では、

Connections Cloud やオンプレミスの Domino 環境に対して相互接続する方法をまだ

指定していないので、このエラーは特に問題ありません。

メール配信ハブを構成します。少なくとも 1 つの Domino サーバーとドメイン名を入力し

ます。仮想メールサーバーの共通名を構成します。仮想サーバー名の作成に使用する

ベース共通名を指定します。メールサーバーのベース名は、アカウントの Connection

Cloud 内の仮想メールサーバーのすべての共通名の生成に使用されます。

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パススルーサーバーを構成します。パススルーサーバーは、インターネットでルーティング可能な IP アドレスを使用する必要があります。少なくとも 1 つの Domino パススルーサーバー、ホスト名、および関連する Domino ドメイン名を入力します。

*注記: 中央のフィールドには IP アドレスではなくホスト名の使用を推奨します。それにより、IP

アドレスのあらゆる変更をこの構成を編集せずに、DNS 内で実施できるようになります。

仮想サーバー ID の作成に使用する認証者 ID をアップロードします。既にオンプレミス環境で使用されている認証者をアップロードすることはできません。

すべての入力情報を確認したら、[アカウントを使用可能にする] をクリックして、ディレクトリーの同期およびアクティブ化の準備をします。

アカウントのアクティブ化の準備をします。[構成ツールのダウンロード (Download

Configuration Tool)] をクリックして構成ツールをダウンロードします。アカウント・セットアップ・ページには、赤い三角の警告マークが付いた 2 つの未完了のステップが表示されます。これは、この 2 つのステップが未対応であることを示しており、問題があるわけではありません。

NSF ファイルをダウンロードしたら、そのファイルをワークステーションのファイルシステムに保存してから、Notes クライアントで開きます。

注記: このツールを使用するには、管理者権限とリモートコンソールアクセス権が必要です。構成

を変更した場合、ツールをダウンロードして再実行する必要があります。

ドメイン設定ツールには、3 つの操作モードがあります。

1. 事前構成テストの開始 (オンプレミス環境の状況についての報告を返す)

2. 構成レポートの開始 (ドライランの実行。実際の変更はなし)

3. サーバーの構成 (オンプレミスサーバー構成の更新)

ドメイン設定ツールの結果: ログファイル

構成ツールで [ログファイルの表示 (View log file)] ボタンをクリックすると、ログファイルの内容が表示されます。

liveServerConfig.log ファイルは、データベースの実行に使用されたクライアントのデータディレクトリーに保存されています。

構成ツールを実行したら、構成の内容やいつ行われたのかの履歴文書としてログファイルのコピーを保存しておくと便利です。このファイルはまた、トラブルシューティングに役立つ有効な情報源となります。

SCN サーバーがパススルーサーバーに接続していることを確認します。サービスからの仮想サーバー名と PASSTHRU タイプの仮想サーバー名を含むセッションを探します。

SCN サーバーがメール配信/ディレクトリー・サーバーに接続していることを確認します。ディレクトリー同期サービスを示す SCN 仮想サーバーのセッションは、SCN がパススルーを介して正常にサーバーにアクセスしていることを意味します。

ディレクトリー同期状況: SCN サービスがディレクトリーサーバーに接続されていて、そのディレクトリーにアクセスできる場合、同期状況は [OK] と報告されます。

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そうでない場合は、エラー状況となります。ディレクトリーサーバー名をクリックすると、

問題の詳細情報が表示されます。

ドメイン設定ツールの実行後、サービスが接続を行い、最初のディレクトリー同期プロセ

スを実行できるようになります。SCN アカウント・セットアップ・ページには、ステップが

完了したこと、インターネットドメイン検証が未対応であることが示されます。

[インターネットドメイン検証] をクリックして、インターネットドメインの検証準備ができて

いることを確認します。このサービスは、ドメイン名を検証することで、SmartCloud

Notes アカウントの誤用を防ぎます。また、所有権を証明するための CNAME レコード

の作成をユーザーに要求します。

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第 3 章: ハイブリッド環境のアクティブ化およびテスト

アカウントのアクティブ化

– [アカウントのセットアップ] ページを開きます。

– [アカウントを有効にする] ボタンをクリックして、最初のハイブリッド環境のセットアップを完了します。

アカウントのセットアップを確認すると、ディレクトリー同期およびドメイン所有権のステップに緑のチェックマークが示されており、これらのステップが完了したことが確認できます。

また、これらのステップがどちらも完了している場合、[アカウントを有効にする] ボタンも表示されます。このボタンをクリックすると、アカウントがアクティブ化されたことを示す

[おめでとうございます (Congratulations!)] が表示されます。

図 9: アカウントのアクティブ化

アカウントのセットアップを確認すると、ディレクトリー同期およびドメイン所有権のステップに緑のチェックマークが示されており、これらのステップが完了したことが確認できます。

また、これらのステップがどちらも完了している場合、[アカウントを有効にする] ボタンも表示されます。このボタンをクリックすると、アカウントがアクティブ化されたことを示す [おめでとうございます (Congratulations!)] が表示されます。

ID ボールト

– IBM は、お客様のアカウント作成時に ID ボールトを作成します。

– ユーザーの ID ファイルを ID ボールトにアップロードするには、ユーザー ID ファイルの親認証者から、ID ボールトの認証者にボールト信頼認証を発行する必要があります。

– ボールト信頼認証が発行されると、SmartCloud Notes (SCN) アカウントのユーザー ID のみが ID ボールトにアップロードされます。

– オンプレミスディレクトリーと SmartCloud Notes ディレクトリーの同期が行われた後に認証を発行してください。

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注記: ボールトを管理しようとした際に [ビューの索引にエラーは見つかりませんでした

(error not found in view index)] が表示された場合、ディレクトリーの索引が更新されて

いない可能性があります。この場合、ハブサーバーコンソールから updall -r を使用して

更新することができます。

1. [ボールトを信頼する組織の追加または削除] を選択して、[次へ] をクリックします。

2. [追加または削除] ボタンをクリックします。

3. 組織を選択して、[追加] をクリックします。

4. [OK] をクリックします。

5. [次へ] をクリックします。

6. [設定] をクリックします。

7. [認証者 ID ファイルの選択] ダイアログが開きます。

8. 認証者 ID ファイルを選択し、[開く] をクリックします。

9. パスワードを入力して、[OK] をクリックします。

10. [完了] をクリックします。

ID ボールトの管理処理が正常に行われ、認証者が追加されたことを示すメッセージが表

示されたら完了です。

SCN サーバーがパススルーサーバーに接続していることを確認します。

– サービスからの仮想サーバー名と PASSTHRU タイプの仮想サーバー名を含むセッションを探します。

– 仮想サーバー名には、ハイブリッド環境の構成時にアップロードされた組織単位

(OU) 認証者が含まれます。

SCN サーバーがメール配信/ディレクトリー・サーバーに接続していることを確認します。

– メール配信/ディレクトリー同期サーバーのコンソール上で、仮想サーバー名を含

む SCN サービスからの類似セッションが確認できます。

アウトバウンド接続の追加テスト/検証

– ディレクトリー同期サーバーの同期状況が[OK]になったら、以下を行います。

• Domino コンソールがお客様のメール配信ハブサーバーから、パスス

ルーサーバーに接続していることが確認できるすべての SmartCloud

Notes サーバーまでのトレースができているか確認します。

グループには、お客様に割り当てられたサーバーが含まれていますが、すべて実行され

るわけではないため、一部のサーバーへの接続に失敗することもあります。

最初、接続許可がないというエラーが表示されますが、これは trace コマンドによって匿

名接続が最初に行われるためであるため想定内の動作です。

構成テスト – Web ベースのツールで、サービスに何が認識できるかテストします。

– このテストを、ディレクトリー同期が完了する前に実行した場合、同期が未完

了であるため多数のエラーが表示されます。

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[設定のテスト] リンクを開いて、[テストの実行] ボタンをクリックし、テストの実行を開始し

ます。

ハイブリッド環境のセットアップに変更を加えた場合や、SCN とオンプレミス環境との間

での問題のトラブルシューティングを行う場合は常にこれらのテストを行なう必要があり

ます。

SmartCloud Notes Web 管理 (ユーザーアカウント & システム設定)

– まだログインしていない場合は、管理者として再ログインしてください。 – IBM SmartCloud Notes オプションにナビゲートします。

図 10: SmartCloud Notes Web 管理

アカウントのアクティブ化が完了すると、より幅広い SCN 固有の構成および管理オプ

ションが利用できるようになります。

左にある IBM SmartCloud Notes のナビゲーション・リンクから SCN 固有の管理セク

ションで、以下の他の領域への追加的なアクセスが提供されるようになりました。

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システム設定: SmartCloud Notes アカウントのセットアップ

[設定のテスト (Configuration Test)] 項目の下に、アカウントのアクティブ化完了前に

は存在しなかった新たなオプションが数多く表示されています。

図 11: SmartCloud Notes アカウントのセットアップ

SmartCloud Notes アカウントのセットアップ: [インスタントメッセージ]

[インスタントメッセージ] 下にあるオプションは、SCN Web 画面 または Notes 組み込

み型 Sametime クライアントがコミュニティー・サービスとどのように統合されるかを制御

するもので、ユーザーが一般的な Web チャットやリッチクライアントを介してチャットや

在席状況確認を利用できるかどうかを制御するものではありません。

無効に設定 (デフォルト) されている場合、SCN Web 画面でプレゼンス在席状況は利

用できませんが、エンドユーザーはコミュニティー・サービスに独自に接続するように

Sametime クライアントを手動で構成することができます。

SmartCloud Notes アカウントのセットアップ: [デフォルトタイムゾーン]

このタイムゾーン・オプションは、空き時間のデフォルト設定の公開が必要な新たにプロ

ビジョニングされたメールデータベースに対してのみ使用されます。これは、ユーザーが

希望するタイムゾーンや作業スケジュールをまだ設定していない場合でも同様です。通

常、これは企業内の大半のユーザーのロケーションに一致します。

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SmartCloud Notes アカウントのセットアップ: [メール通知]

このオプションにより、管理者はサービス問題の通知を送信するメール・アドレスを指定することができます。現在、これはディレクトリー同期の問題についてのアラートに限られています。

SmartCloud Notes アカウントのセットアップ: [メールとカレンダーのオプション]

[カレンダー詳細] オプションでは、グループカレンダー機能の使用時に表示する要約データの収集を有効化し、予定に関するデータ量を絞って表示することができます。

SmartCloud Notes アカウントのセットアップ: [メール管理]

このページには、メール管理関連の多数の管理が備わっています。SCN で許可されるメールの最大サイズは 100 MB です。メール・サイズを制限することにより、お客様は最大サイズ 100 MB を下回る特定のサイズを超えたメッセージを拒否することができます。

メール保持期間は、一時的削除で指定する期間を管理します。デフォルトは 14 日間ですが、最大 90 日まで設定可能です。

SCN はまた、特定の経過時間を過ぎたメールデータを消去する方法も提供します。これを有効にすると、お客様はメールデータベース内にデータが存続できる期間を決定することができます。

SmartCloud Notes アカウントのセットアップ: [インバウンドインターネットメール配信]

[インバウンドインターネットメール配信] ページには、お客様が所有する検証済みの各ドメインのインバウンド Simple Mail Transfer Protocol (SMTP) メールを処理する担当者が示されます。

SmartCloud Notes アカウントのセットアップ: [メールフィルタ] (スパム)

メールフィルタにより、Protector の SMTP 検疫フィルタがインバウンド SMTP メールを処理する方法である程度のカスタマイズが可能となります。

このシステムフィルタは、すべてのお客様にデフォルトであり、排除することはできません。これは基本的なスパムフィルタであり、すべてのメールに適用されます。

SmartCloud Notes アカウントのセットアップ: [メールフィルタ] (ホワイトリスト/ブラックリ

スト)

管理者はスパムフィルタに加え、ホワイトリストやブラックリストを定義できます。これらのリストには、個別のメール・アドレスまたはドメインが含まれます。各ルールにおいて、受信ボックスに配信、ジャンクフォルダーに配信、またはブロックするかを選択します。

SmartCloud Notes アカウントのセットアップ: [メールフィルタ] (ニュースレター)

キーワードフィルタ・ルールでは現在、ニュースレターという 1 つのコンテンツ・カテゴリが定義されています。このルールを追加することで Protector は搭載されているニュースレター検出アルゴリズムを使用し、構成されたアクションに基づいて、この種のメールをフィルタリングすることができます。

SmartCloud Notes アカウントのセットアップ: [IMAP メールアクセス]

SCN では Internet Message Access Protocol (IMAP) クライアントの使用がサポートされています。管理者はユーザーの IMAP クライアントの使用を許可するかどうか管理できます。デフォルトでは、IMAP サポートは無効になっています。

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SmartCloud Notes アカウントのセットアップ: [パスワード管理]

Notes ID パスワードの有効期限を有効にして、有効期限が切れるまでの期間を設定することができます。

SmartCloud Notes アカウントのセットアップ: [ネームファインダ]

[ネームファインダ] オプションは、SCN Web でのユーザーのアドレス指定において、入

力補完や検索がどのように機能するか管理します。基本オプションを使用するデフォル

ト設定では、ユーザーが [To]/[CC]/[BCC] のフィールドに入力し始めると、入力補完に

よってユーザー名のテキスト・リストが表示されます。そこからユーザー名を選択するこ

とができます。

SmartCloud Notes アカウントのセットアップ: [ジャーナルオプション]

このオプションは「ジャーナル」と呼ばれるものの、Domino のメッセージ・ジャーナルと

は異なります。これは、メール配信やクライアント・アクセス・イベントのログファイルへの

記録に関連し、デフォルトのフォーマットで保存されます。お客様はこれをデータウェア

ハウスにダウンロードおよびインポートした後、レポートを実行することができます。

システム設定: [セキュリティ]

Connections Cloud 全体のセキュリティ設定は、[システム設定] 下にある [セキュリ

ティ] リンクを使用して、SCN 固有の管理外に設定されます。

お客様は、パスワード有効期限が切れる間隔、ログインページで [パスワードを忘れた

場合] リンクをクリックしたユーザーに表示される情報、およびアプリケーションパスワー

ドの使用について管理できます。

モバイルデバイスで使用されるアプリケーションパスワードは、システムで生成されます

が、ユーザーが管理します。また、IP アドレス範囲の制限をバイパスすることができます

(モバイルデバイスがどこに接続される可能性があるのかわからないため)。

IP アドレス範囲の制限により、管理者はユーザーが接続するネットワーク・セットを指定

できます。

システム設定: [テーマ]

管理者は、一部、表示上の変更を行うことができます。テーマを変更すれば、9 つの事前設定された色の組み合わせを利用できます。10 番目のオプション (色彩) を使用すると、管理者は主な UI コンポーネントに明示的な RGB 色の組み合わせを指定することができます。

また、管理者はロゴ・イメージをアップロードできます。管理者は、使用しているサービス

にかかわらず全ページにわたって常に実行される上部のナビゲーションバーの左上隅

にこのロゴ・イメージが表示されるように選択できます。

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第 4 章: ユーザー/データの移行およびプロビジョニング

ユーザーやデータの移行およびプロビジョニングには、主要なフェーズが 4 つあります。

1. アセスメント

2. プランニング

3. 準備および検証 4. ユーザーおよびデータのプロビジョニング

アセスメント、プランニング、および準備

図 12: アセスメント、プランニング、および準備

最初の 3 つのフェーズは、最終的な目標であるユーザーおよびメールファイルの移行

作業にフォーカスしています。

この方法では、お客様からより多くの協力をいただくことで、お客様および IBM のリスク

が軽減されます。

また、SmartCloud Notes (SCN) の事前構成ツールを使用すると、既存の Domino 環

境のハイブリッド構成への準備状況を評価できます。

23

アセスメント・フェーズでは、既存の環境およびビジネス要件について完全に理解できる

ようにします。SCN への移行を成功させるために必要な変更について、情報に基づいた

効果的な意思決定を行うには、既存の環境を詳細に理解することが重要となります。

プランニング・フェーズ (場合によっては、設計フェーズ) では、目指す状態を策定し、何

が必要となるのかを考察するとともに、その実現に適切な一連のイベントを定義します。

クラウド実現に向けた効果的なプランニングを行うには、アセスメント・フェーズで収集さ

れた情報が重要となります。

OPT (Onboarding Planning Tool) は、認定を受けた担当者に提供されます。OPT

は、ユーザー、メールデータベース、およびクライアント使用の理解に役立つ上、移行の

プランニングに向けてユーザー全体を管理可能なグループに分けるのにも効果的です。

準備/検証フェーズ (場合によっては、ビルド・フェーズ) で計画を実行します。

OTT (Onboarding Transition Tool) は、認定を受けた担当者に提供され、ユーザー

移行の実行を支援します。このツールは、処理対象の論理的な各ユーザー・グループに

対する全体または部分的に自動化された一連のステップを通して担当者をガイドします。

MOM (Mail Onboarding Manager) は、SmartCloud Notes または Connections

Cloud S1 のサブスクリプションを持つ Connections Cloud 組織の管理者がダウンロー

ドできます。

OPT、OTT、および MOM の詳細については本書の後半、個別のトピックで説明します。

販売前の テクニカル・デリバリー・アセスメント (TDA) では、完成したソリューション設計

の技術的な検査が行われます。ソリューション設計に関与しなかった技術的な専門家

(SME) によって、以下が判断されます。

a. 有効なソリューションか。

b. 実装は適切か。

c. お客様の要件や期待に対応するソリューションか。

TDA はまた、前提条件や機能、依存関係といった重要な領域について早い段階で検討

し、理解できるようにするため、実装期間中の阻害要因や予期せぬ事態の発生の可能

性を軽減できます。

一般的なお客様の責務:

– Domino アプリケーションおよび 8.5.1 FP5 以降へのクライアント・アップグレードによる影響のアセスメント

– アプリケーション問題の修正

– 最終状態のディレクトリー・アーキテクチャー、メール配信および複製のアセスメン

トとプランニング

– 既存のセキュリティポリシー/手順のアセスメント、プランニング、および変更

– カスタマイゼーション/他システムとの統合に向けた最終状態のアーキテクチャー

のアセスメントとプランニング

– ネットワーク・キャパシティー・プランニングおよび関連したネットワーク・ルーティン

グの変更

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– オンプレミス Domino 環境における既存の問題または課題への対応 – クライアントのインストールパッケージの作成およびステージング – クライアントのアップグレードまたは新規インストールのプランニングおよび実行

– ハイブリッド環境セットアップの確立およびテスト、パススルーサーバーの実装、

オンプレミス環境と SmartCloud Notes 環境間でのメール配信およびディレクト

リー同期

– エンドユーザーの通信計画、通信コンテンツ、イネーブルメントの提供などを含めた変革管理

– 移行後のメールファイルやメールサーバーの運用の停止

アセスメント・フェーズ

以下の図は、複数のフェーズ、およびアクティビティー領域の集合を示していますが、全

体的なシーケンスについては示されていません。

図 13: アセスメント

図 13 は、複数のフェーズ、およびアクティビティー領域の集合を示していますが、全体

的なシーケンスについては示されていません。

設計およびプランニング・フェーズ:

• コラボレーション/ユーザーのニーズに対応するために必要なサービスの組み合わせ、どのようなデータの移行が必要であるかを判断します。

• オンプレミスおよび SmartCloud Notes データ・センター間の接続性につ

いて計画します。

• 全体的な実装におけるスケジュールの概要を決定します。

• ユーザー・セグメント/事業部門 (BU)/ロケーションのデプロイメントにおけ

るシーケンス、関連する Connections Cloud サービスを決定します。

• 移行のサポートに必要となる共存について定義します (ハイブリッド)。 • ビジネスがどのように移行準備を行うのか決定します。

図 14: 設計およびプランニング

ネットワークは Software as a Service (SaaS) の重要なコンポーネントですが、見過ご

されがちです。お客様は、既存のインターネット接続で十分と考えがちですが、必ずしも

そうではありません。

全体的なシーケンス/スケジュールがを策定する必要があります。1 日または 1 週間あ

たりに SCN に移行されるユーザー数といった移行の速度も重要です。

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準備フェーズ: 準備アクティビティーの大半は、SCN ハイブリッド構成および関連インフラストラクチャー

(ネットワーク接続性または SAML ID プロバイダなど) のセットアップで占められます。

また、SCN ハイブリッド環境などが適切に機能することを確認するため、さまざまなコンポーネントに対するテストもあります。

新しいユーザーアカウントのプロビジョニングはエンドツーエンドでテストが必要です。

Notes クライアントのインストールまたはアップグレードが必要な場合、デプロイメント・ツールおよびインストール・キットのセットアップおよびテストが必要となります。

図 15: 準備

移行パイロット: デプロイメント・フェーズの早期段階で、移行プロセスのパイロットを行うことが重要です。OPT および OTT ツールによって実装されるプロセスは、比較的厳格なものです。これは、有効性が実証されており、ユーザーにとって非常に透過的な移行が提供されるという結果が得られることがわかっています。

– 実際のユーザーのプロセス/ソリューションのテストに使用されます。

• 何人かのユーザーに参加してもらう必要があります。

• パイロット・ユーザーがコミュニケーションやイネーブルメント資料を確認します。

– 既存の IBM Notes ユーザーの場合、パイロット・ユーザーに以下が実施されます。

• IBM Notes クライアントがアップグレードされる可能性があります。

• メールファイルがオンプレミスのステージングサーバーに複製され、暗号化されます。

• 暗号化されたレプリカが FTP を介して SCN のデータ・センターにアップロードされます。

• データベースが用意されて準備が整うと、SmartCloud Notes サービスに関連ユーザーがプロビジョニングされます。

• Domino ディレクトリー項目は、メールサーバー項目が新規の SmartCloud

Notes メールサーバーを指定するように更新されます。

• 新規 SmartCloud Notes メールサーバーを反映するよう IBM Notes クライアント構成が更新され、オンプレミスのレプリカを使い、最終複製が行われます。

本番移行:

本番デプロイメントは、論理バッチ (またはグループ) 単位で全ユーザーを処理するのに必要な回数、プロセスが繰り返される点を除き、パイロット・プロセスのフローに似ています。

– 残りのユーザーはバッチでスケジュールされます。

• ユーザー・デモグラフィック、データ量、組織的な変更要件などに基づきます。

• プロセスは、全ユーザーが移行されるまで繰り返されます。

– 既存の IBM Notes ユーザーの場合、各ユーザーバッチに対し、以下のことが実施されます。

• IBM Notes クライアントのアップグレードを必要とする可能性があります。

• メールファイルがオンプレミスのステージングサーバーに複製、暗号化されます。

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• 暗号化されたレプリカが FTP を介して SCN のデータ・センターにアップロードされます。

• データベースが用意されて準備が整うと、SmartCloud Notes サービスに関連ユーザーがプロビジョニングされます。

• Domino ディレクトリー項目は、メールサーバー項目が新規の SmartCloud

Notes メールサーバーを指定するように更新されます。

• 新規の SmartCloud Notes メールサーバーを反映するように IBM Notes クライアント構成が更新され、オンプレミスのレプリカを使用して最後の複製が行われます。

移行の準備:

ユーザー移行プロセスの実行には、開始前に多数の前提条件を満たす必要があります。

– SmartCloud Notes のハイブリッド統合がすでに実装、テスト済みであり、正常に機能している。

– ステージングサーバーおよびツールが実装され、ネットワークに接続されている。

– ステージングサーバーがスコープ内のすべてのメールサーバーおよびメールデータベースにアクセスできる。

– パートナーが、お客様の企業アカウント内に適切なアカウント/役割を持っている。

– SmartCloud Notes データ・センターへのセキュア FTP (SSL/TLS を使用) アクセスが利用できる。

– エンドユーザーの IBM Notes クライアントがソフトウェア・バージョンの最小要件を満たしている。

– エンドユーザーのメールデータベースが適切に構成されている。

ステージングサーバーのセットアップ:

図 16: ステージングサーバー

ステージングサーバーは、移行プロセスの管理を支援する IBM ツールを実行する一

時的な Domino サーバーで、移行が完了したらこのサーバーは取り除けます。

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ステージングサーバーは、Domino 8.5.3 以降の 32 ビットアプリケーションを実行できる

Windows サーバーである必要があります。このサーバーは多くのハードウェアリソースを

必要としません。また、管理者がアクセスする可能性がある単一の Domino サーバーを実

行することが基本的な役割であるため、ワークロードは非常に軽いものです。

1. オンプレミスのデータ準備 (FTP)

図 17: オンプレミスのデータ準備 (FTP)

データをキャプチャするにあたり、ステージングサーバーはお客様のネットワーク全体にわたり、既存のメールサーバーから既存のメールデータベースのすべて、または選択したレプリカを取得し、ローカル・ストレージに取り込みます。

複製にかかる時間を短縮するには、ステージングサーバーをネットワークの観点で、ソースメールサーバーのできるだけ近くに配置することが理想的です。

ステージングサーバーは、データセット内に各ユーザーやデータベースに関するメタデータ・ファイルを生成します。IBM ではこれをマニフェストと呼んでいます。これは XML ファイルであり、データセットのアップロード後、SCN にそのデータセットを説明するのに使用されます。

お客様のネットワークを離れるデータは、必ず暗号化されます。

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1. オンプレミスのデータ準備 (リムーバブルストレージ)

図 18: オンプレミスのデータ準備 (リムーバブルストレージ)

FTP の代替方法の 1 つとして、データを USB 接続のリムーバブルストレージに保存す

る方法があります(※データセンターによっては、このサービスを提供していない場合が

あります)。これは、ストレージデバイスをデータ・センターに配送することで、非常に膨大

なデータ量を比較的短い時間 (数日) で移行できる手段を提供します。

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2. メールコンテンツの SCN データ・センターへのアップロード

図 19: アップロード

暗号化されたデータが、インターネットで SCN FTP サービスにアップロードされます。

セキュア FTP の使用により、アップロード時の通信が保護されます。また、データは既

に暗号化されているため、FTP サービスがデータを受け取って保存している間も保護

されます。

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3. SCN データ統合 (FTP)

図 20: データ統合

データ・アップロードが終わると、SCN データベース・インポート・サービスが、FTP サー

ビスから暗号化されたファイルを読み込んで暗号化解除し、マニフェストを確認して、説

明にあるデータベースをプロビジョニング用に準備することができます。これは、リムー

バブルストレージを使用する場合も同じです。

3. SCN データ統合 (リムーバルストレージ)

図 21: データ統合 (リムーバルストレージ)

31

4. SCN プロビジョニング

図 22: プロビジョニング

プロビジョニングを行う際に SCN サービスは、プロビジョニングされる各ユーザーにおい

て、ユーザーをホストするクラスター内のサーバー・ペア (1 次 (ホーム) サーバーとその

クラスター・パートナー) を決定します。

これらのサーバーはそれぞれ、どのデータベース・インポートサーバーで該当ユーザー

のメールデータベースのレプリカを見つけることができるか認識しています。各サーバー

は、空のメールデータベースを新たに作成するのではなく、インポートサーバーから自身

のストレージへとレプリカのコピーをストリームします。

このサーバーの決定により、ユーザーが属すべき災害復旧 (DR) データ・センター内の

対応するクラスターとサーバー・ペアも確定されます。また、2 つ目のレプリカ・セットが

DR クラスター・サーバー・ぺアのバックグラウンドで作成されます。

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5. ディレクトリー同期

図 23: ディレクトリー同期

データベースのレプリカが 1 次データ・センター内の 1 次サーバーおよびクラスター・

パートナーに配置されると、そのユーザーのディレクトリー項目を安全に更新することが

できます。

この変更によって、メールサーバーに対する参照およびメールファイル・パスの項目

が、オンプレミスサーバーではなく、SCN サーバーで実行されるようになったデータ

ベースを指すように更新されます。

この変更は、ディレクトリー同期プロセスを介して、オンプレミスの Domino 環境にも伝

播されます。この変更がオンプレミスのサーバーに反映されると、プロビジョニングされ

たユーザーの新規メールのすべてがこれらのサーバーではなく SCN サーバーに配信

されるようになります。

移行ツールは、各ユーザーの受信ボックスに SCN に Welcome メッセージを作成しま

す。これには、SCN サービスにアクセスするために次に実行すべき作業手順が記載さ

れています。

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6. デスクトップ更新プロセス

図 24: ダウンロード、セットアップ、キャッチアップ・プロセス

ユーザーは、すぐに Web ブラウザーにログインして作業を開始することができます。

Notes クライアントを使用するユーザーは、クライアント設定ツール（小規模な NSF

データベース）をダウンロードする必要があります。このデータベースには、Notes クライ

アントがオンプレミスのメールサーバーではなく、SCN を指すように再構成するための

コードが含まれています。このデータベースは、ユーザー間で共有することはできず、他

のどのユーザーに対しても機能しません。

また、このツールは Notes クライアントに、オンプレミスと SCN のレプリカ間でのキャッ

チアップ複製サイクルを実施させます。これにより、データベースのアップロード後に行

われた変更のすべてがキャプチャされます。最後に、このツールは Notes クライアント

を終了します。これにより、ロケーションの切り替えが有効になります。

7. オンプレミスのクリーンアップ

ユーザーの切り替えが終わると、オンプレミスのメールファイルのレプリカを廃棄するこ

とができ、最終的にオンプレミスのメールサーバーも廃棄することができます。

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第 5 章: ステージングサーバー & FileZilla のセットアップ

ステージングサーバーの基本情報

– スタンドアロン (個別のドメイン) での実行用ではありますが、最小限の侵襲性で

既存の環境に接続します。

– 複数のツールが追加された Domino 8.5.3 以降 (Domino 9 を含む) のサーバー

• 隔離されたドメインで実行されるものの、お客様の認証階層に属するサー

バー ID を使用することで、相互認証の必要性が排除されます。

• 移行されるユーザーをホストするメールサーバーへのアクセスを必要とします。

• メールサーバーは、リモート・エージェント・アクセスに向けたステージングサーバー ID を信頼する必要があります。

• 移行されるユーザーに属する、すべてのメールファイルへのアクセス制御リスト (ACL) アクセス権限 (理想は、管理者) が必要です。

• Domino ディレクトリーが SmartCloud Notes との複製に使用するサー

バーへのアクセスが必要です。

• お客様のネットワーク外から管理を行う場合のリモート・アクセス。

ステージングサーバー要件

– ハードウェア要件 • Dual Core Intel/AMD CPU • 2 GB の RAM • ギガビットイーサネットで使用可能なネットワークポート • 処理中のデータボリュームの 2 倍に対応できるだけの十分なディスク

– ソフトウェア要件 • Microsoft Windows Server • IBM Domino Server 8.5.3 (32 ビット) 以降 • リモート・アクセス

– Onboarding Transition Tool (OTT) データベース実装の一環としてデプロイされる、追加的な Domino サーバー・ユーティリティー:

• encryptdb.exe • unrdsync.exe

– OTT データベース実装の一環としてデプロイされる、追加的なスクリプト: • setenv.bat • unread-sync.bat

– SourceForge からダウンロードする必要がある追加的なツール: • tee.exe

FileZilla のセットアップ

– FileZilla は必須ではありませんが、以下の必要な機能のサポートに有効な実

装です。

• 暗黙的 FTP over SSL/TLS

• SSL セッションの再利用 • 再開可能な転送

– ステージングサーバー上に Windows 32 ビット向けの FileZilla クライアントをイ

ンストールします。

36

• 以下からダウンロードします: http://filezilla-project.org/download.php?type=client

Onboarding Planning Tool (OPT) – このツールは、ユーザーおよびユーザー・データの移行におけるプランニングならびに準備をサポートします。

– ユーザーによる既存のユーザー、クライアント、およびメールデータベース環境の分析をサポートします。

• サーバーに影響を与えることなく、管理者のワークステーションから実行可能、または、

• 既存の Domino サーバーからスケジュールされた形で実行可能

– シーケンスの定義、およびさらなる処理に向けてユーザー全体を管理可能なまとまりにグループ化するサポートをします。

– ユーザーバッチのプランニング

• ユーザー/データベースを論理的なデプロイメント・グループへとグループ化し、順序付けを行います。

• ユーザー全体を、移行準備ができているユーザーと準備ができていないユーザーにフィルタリングします。

スケジューリングを行う際に考慮が必要なユーザー間の重要な関係の特定をサポートし

ます。

注記: できる限り早い段階で OPT を実行することが予防保守につながる可能性があり

ます。これは、OPT を実行することでお客様が行わなければならないアクティビティーが

明らかになることも多々あるためです。

OPT の作成および構成ステップ

1. サーバー・ベースのインストール

2. データベースの署名

3. アクセス制御リスト (ACL) の設定

4. 外部エージェントログ

5. ログデータベース: [アプリケーションを開く] ダイアログでの表示

6. エージェントログ: ACL の設定

7. セットアップ・ウィザード: [ようこそ (Welcome)]

8. セットアップ・ウィザード: [既存および将来のクライアント・タイプ (Current and

Future Client Types)]

9. セットアップ・ウィザード: [最小クライアント・バージョン (Minimum Client Version)]

10. セットアップ・ウィザード: [初回スキャン文書 (Initial Scan Document)]

11. セットアップ・ウィザード: [ディレクトリーサーバー (Directory Server)]

12. その他のスキャン・タイプ

13. セットアップ・ウィザード: [追加サーバーの選択 (Additional Server Selection)]

14. セットアップ・ウィザード: [スキャン・サマリー (Scan Summary)]

15. セットアップ・ウィザード: [実行オプション (Execution Option)]

16. セットアップ・ウィザード: [スキャンの実行 (Running Scan)]

17. 基本セットアップの完了

18. 初回スキャンの結果

37

19. ユーザー・プロファイル: 警告およびエラー

20. Domino ディレクトリー (names.nsf) の使用

38

第 6 章: OTT データベース/シェルスクリプトの構成

Onboarding Transition Tool (OTT) – このツールは、ユーザーおよびユーザーのデータを移行する際に使用します。 – 移行プロセスに必要なタスクのほとんどを自動で行います。

• Domino サーバーから実行する必要があります。 – OTT は移行時に、以下に挙げる主なアクティビティーを実行します。

• 移行プロセスの各段階で、ユーザーの状況を追跡します。

• Onboarding Planning Tool (OPT) ツールからユーザーのバッチ定義を取得します。

• バッチ内のユーザーに関連付けられているデータベースのレプリカスタブを作成します。

• レプリカの状況を確認し、移行の「進み具合」を測定します。

– 例: 文書数、未読文書数、複製履歴などの項目

• ユーザーならびにデータベースの複製について記述したマニフェスト XML

メタデータを生成し、暗号化を開始します。

• 暗号化が正常に完了したことを確認します。

• ディレクトリーをモニターして、ユーザーのプロビジョニングおよびアクティ

ブ化が完了したことが示されるのを確認します。

• アクティブ化されたら、エンドユーザーとのやりとりをユーザーのオンプレミスの受信ボックスに保存します。

OTT の作成および構成ステップ

1. Onboarding Transition Tool (OTT) のインストール

2. データベースへの署名

3. アクセス制御リスト (ACL) の設定

4. エージェントログ

5. エージェントログ: ACL の設定

6. 初期構成

7. 構成: OPT を使用して更新

8. 構成プロファイル: 基本構成

9. 構成プロファイル: 移行の全構成

10. データベースの初期化

11. データベースの初期化: 新規メール・エージェントの有効化プロセス

12. データベースの初期化: OTT/OPT データベースへの署名

13. データベースの初期化: シェルスクリプト/実行可能ファイルのデプロイ

14. データベースの初期化: 初期化の完了

15. SETENV.BAT スクリプトの構成: カスタマー ID

16. SETENV.BAT スクリプトの構成: パス

17. メール受信データベースの定義

18. メールサーバーからステージングサーバーへの複製

19. 信頼できるサーバー

20. メールサーバーの再起動

21. データ転送マネージャーアカウントの設定

22. データ転送マネージャーアカウントの機能

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第 7 章: OTT 構成文書の確認 ステップの構成文書

OTT: ステップの構成 - 概要

– ステップ資料にはユーザーで実行されるプロセスの順序が記載されています。ま

た、この順序の管理も行います。

– このプロセスでは、現在のステップや次のステップ、現在の状況に応じてユーザー

を選択します。

OTT: ステップ – ユーザー・プロファイルの作成 (pulldirectory)

– Onboarding Planning Tool (OPT) から取り出したユーザー情報を Onboarding

Transition Tool (OTT) のユーザー・プロファイルに入れるとともに、メールファイル

に関する情報を各 OTT のユーザー・プロファイルに追加します。

– 例:

• メールサーバー • メール・パス • テンプレート • レプリカ ID • サイズ • 文書数

OTT: ステップ – レプリカスタブの作成 (replicastub)

– 各ソースメールデータベース用にステージングサーバー上にレプリカスタブを作成します。

OTT: ステップ – レプリカ状況の確認 (checkreplica)

– ステージングサーバーのレプリカの状況をソース・レプリカに照らして定期的に確認

します。

– また、OPT 内のユーザー状況も再確認します。

OTT: ステップ – マニフェストの生成 (writemanifest)

– ユーザーバッチ用にマニフェストと呼ばれる XML ファイルを生成します。 – これには、アップロード予定の各ユーザーおよびメールファイルのメタデータが含まれています。

• SMTP メール・アドレス • 名 • 姓 • ホームサーバー • メールファイル・パス • ステージング・レプリカ・パス • レプリカ ID • クライアントのアクセス方法 • 説明

– 特別な「デバイス」は選択的転送を示します。 – また、暗号化も開始します。

さらに、OPT の状況の検証も行います (これは SmartCloud Notes にユーザーを送る

前の最終確認になります)。

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OTT: ステップ – 暗号化の検証 (Validate Encryption)

– 暗号化が正常に完了したことを確認します。

– すべての .END ファイルが適切なサイズで存在している場合、マニフェストの検証

によって、サーバー上で検証プロセスが行われます。

– このプロセスは、マニフェストが適切に形成されたか確認するとともに、マニフェストと .END ファイル間での一対一の照合も行います。

– バッチに問題がなければ、マニフェストの検証によって、マニフェストが暗号化されます。

OTT: ステップ – メールサーバーの確認 (checkmailserver)

– SmartCloud Notes サーバーに対するメールサーバーの変更を定期的にチェックします。

• 同期ハブ上にあるディレクトリーのレプリカをチェックします。 • ホームメールサーバー上にあるディレクトリーのレプリカをチェックします。

– 完全転送を行うユーザーの場合、両方に変更が施され、Welcome メッセージが作成されます。

移行プロセスでは、このステップで担当者がメールファイルをサービスに送信し、ユーザー

をプロビジョンします。OTT からは上記のいずれも確認できません。OTT は、変更対象の

ユーザー文書を待つのみとなります。

OTT: ステップ – 選択的転送の複製 (Selective Transfer Replication)

– 選択したユーザー向けに「キャッチアップ複製 (catch up repliation)」を行います。 • ステージングサーバーに新しいメールを送信します。 • クラウドサーバーに合わせるため、ステージングサーバーのレプリカに設定されたレプリカ ID を変更します。

• クラウドに新しいメールを送信します。 – 完了したら、Welcome メッセージを送信します。

– シーケンス内の障害に対応するため、自動でプロセスを再開します (ネットワーク

障害など)。

OTT: Welcome メッセージ (Welcome Messages)

– OTT は、アクティブ化された各ユーザーに Welcome メッセージを作成します。 • メールサーバーは更新済みです。

– メッセージは、オンプレミスの受信ボックスに直接書き込まれます。 • 「送信されたメール」に見えますがメールが送信されたわけではありません。

• メッセージは事前定義された「テンプレート」文書から作成されます。これはトークン化してパーソナライズすることもできます。

OTT: Welcome メッセージ – 使用するメモの定義 (Welcome Message – Defining

the Memo to Use) – 完全転送用のステップ資料により、ユーザーのプロファイル項目

DetectedClientType に基づいてメモの計算を行います。

– 他の計算式を使用することも可能です。

• 国別に選択します (例: NotesName の OU、またはメールのテンプレート・バージョンを使用)。

– あらゆる式の結果に一致するメモ文書があることを確認します。 – 使用できるメモのリストから手動でメモをひとつ選び、割り当てることもできます。

– 選択的転送用にも同様の文書がありますが、こちらは選択肢が限られています

41

(必要に応じて、計算式を使用することもできます)。

OTT: ステップ – 通知メール処理 (processnewmail) ※完全転送のみ

– ユーザーから送信されたメッセージを処理し、下記のいずれかを示します。 • Notes クライアントの再構成に成功/失敗しました。

• ブラウザー・ユーザーは Welcome メールへの返信要求に応じました。 – ユーザーを次のステップに進ませ、状況を更新します。

– 想定外のメールは無視されます。

OTT: ステップ – 複製の無効化 (disablereplication) ※完全転送のみ

– オンプレミスのメールファイルの複製を無効にします。 • ホームサーバー • 任意のクラスターレプリカ

注記: これには、ステージングサーバー側で管理者がメールファイルにアクセスできるよう

にしておく必要があります。

OTT: ステップ – レプリカの削除 (delreplica) ※完全転送のみ

– システム管理プロセス要求を生成し、レプリカの削除の要求ステップにいる各ユー

ザーのオンプレミス・レプリカを削除します。

• ホームサーバーおよびクラスター・パートナーごとに個々の要求を生成します。

• 「すべてのレプリカを削除」要求はサブミットしません。

– 他のデータベースの削除要求と同様に、お客様側の管理者が削除を承認する必要があります。

OTT: ステップ – 削除の確認 (detectdeletion) ※完全転送のみ

– システム管理プロセス要求をモニターして、削除が実行されたことを確認します。 – この段階までくると、ユーザーの移行とクリーンアップは既に完了しています。

タスクの構成文書

OTT: タスクの構成 – 概要

– タスク文書には、ステップのエージェントと並行して行われるプロセスが記載されています。また、このプロセスの管理も行います。

OTT: タスク – 移行中のユーザーのモニター (Monitor In-Flight Users)

– 現在、フォルダーモニタリング (Folder Monitoring) を実装しています。 – 移行中にフォルダー名を変更した場合、予期しない結果が生じることがあります。

例: 複製後、フォルダー名が前の名前に戻ってしまうなど

フォルダーモニタリング：モニター方法

– フォルダーの問題を避けようとすれば、エンドユーザー・エクスペリエンスに何らか

の悪影響を及ぼしてしまいます。

• 例えば、フォルダーが作成されないようにしようとすると、サービスへの移行後に一切表示されない、デスクトップのプライベート・フォルダーになってしまいます。

– Notes ユーザー: クライアント設定ツール

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• このツールは、レプリカの更新において問題のあるフォルダーを検出し、修

正を行います。

– 名前の変更されたフォルダーを検知し、再度、名前を変更したら、受

信ボックスからフォルダーの設計をコピーします。

• クライアント設定ツールは、クライアント上で稼働する Notes データベースであるため、Web ユーザーには対応していません。

– OTT のフォルダーモニタリング • Onboarding Planning Tool (OPT)/Onboarding Transition Tool (OTT) 外で通信を行い、問題をユーザーに通知します。

• エージェントをスケジュールし、「移行中」のメールファイルをモニターします。

– データベースの暗号化後 (「Encryption Complete」ステータス) に開始し、プロビジョニング後 (「User Provisioned」ステータス) に終了します。

フォルダーモニタリング: 最初の通知

– ユーザーは、プロビジョニングされるまでフォルダーの変更を行わないよう注意するメールを受け取ります。

OTT: タスク – 直接複製 (Direct Replication) ※完全転送のみ

– ホームサーバーのメールファイルを SmartCloud Notes サーバーに複製するプロ

セスです。

– ステージングサーバー上にあるレプリカは使用しません。

– 直接複製では、オンプレミスのレプリカの中で変更が加えられたコンテンツをすべ

て SmartCloud Notes のレプリカに複製します。

– これは Web ユーザーを対象としています (Notes クライアントのユーザーはクライ

アント構成ツールを使用します)。

メモの構成文書

OTT : メモの構成 (Memo Configurations)

– ユーザーに送信するメッセージを作成するのに使用します。 – 管理 (Administration) アウトラインのメモの構成 (Memo Configuration) 下にリストされています。

– また、Welcome メッセージやフォルダーのモニターにおけるメッセージ内容としても

使用されます。

OTT : メモの構成 (Memo Configurations) – 構造

– メッセージ・テンプレートを使用して、メッセージの表示方法をカスタマイズできます。

OTT: 完全転送用ユーザー通知 (Full Transfer “Both”User Notification)

– 適切な送信先や送信元、タイトルを設定します。

OTT: メモの構成 (Memo Configurations) – ユーザー通知の注意事項

– 通常、それぞれのメモには極めて類似した情報が記載されています。

– Notes またはブラウザーのみを使用、もしくは両方を使用など、ユーザーが使用するものによってリンクや手順が若干変わります。

43

第 8 章: スキャン、ユーザー・グループ、データ・キャプチャ

Onboarding Planning Tool (OPT) ナビゲーション

– ナビゲーションペインは「セットアップ (Setup)」や「情報の収集 (Collect

Information)」など、大まかな作業順序を提案します。

OPT: スキャン管理文書 (Scan Control Document)

– [情報の収集 (Collect Information)] | [メールのスキャン (Scan Mail)] ビューを開き、スキャン管理文書を開きます。

OPT: スキャンのスケジュール実行

– スケジュールしたエージェントが有効化されないと、OPT が警告を発します。

– ここで有効にした場合、再度、データベースを署名する必要があります。

OPT: サーバー文書 (Server Documents)

– [サーバー (Servers)] ビューでは、スキャン対象のサーバーのタイプが表示されます。

OPT: グローバル設定 (Global Settings)

– 初めて OPT を開く場合、セットアップウィザードが開始に必要な情報を収集します。

– 構成情報は OPT にあるプロファイル文書に保管されます。

OPT : グローバル設定 – エージェントロギング (Agent Logging)

– OPT 用にエージェントログのデータベースを作成した場合、この構成でエージェ

ントログを指定します。

– [エージェントログデータベース] オプションを選択して、[エージェントログデータベースの選択 (Choose Agent Log Database)] ボタンをクリックし、ピッカーから OPT エージェントログデータベースを選択します。

OPT: グローバル設定 – 構成オプション (Configuration Options)

– 選択的転送のデフォルトで設定された最大日数は上書きすることができます。

• デフォルトは優れたパフォーマンスを実現する設定となっているため、上書きする場合は慎重に行ってください。

OPT: スキャンの実行 (Runing Scans)

– [メールのスキャン (Scan Mail)] ビューを選択します。 – [選択したスキャンの実行 (Run Selected Scan(s))] アクションをクリックし、スキャンを開始します。

OPT: スキャン結果サマリー (Scan Summary)

– スキャン結果サマリーには、処理されたユーザーの数が表示されます。

OPT:スキャン結果ログ (Scan Logs)

– スキャン結果ログには、処理されたユーザー数の他に、エラー数、警告数などが表示されます。

OPT: ユーザー・プロファイル – 警告およびエラー (User Profile – Warnings and

44

Errors) – 警告では、ユーザーが警告を読んで理解したことを示す確認が可能です。

– 警告の横にあるチェックボックスを選択して、[選択した警告を確認

(Acknowledge Selected Warnings)] ボタンをクリックし、先に進みます。

OPT: ユーザー・プロファイル – 警告の確認 (Acknowledged Warning)

– 誤った確認を行ってしまった場合は、[選択した警告の復元 (Restore Selected

Warnings)] ボタンをクリックします。

OPT: スキャンの確認 (Scan Acknowledgment)

– ビュー・レベルで列アイコンが変わり、ユーザーが確認した警告が表示されます。

OPT: ユーザーの再スキャン (Rescanning Users)

– 問題が解決したら、以下を行います。

• それらのユーザーを選択して [メール統計の再スキャン (Rescan Mail Statistics)] アクション・ボタンをクリックし、選択されたユーザーのみの状況を更新します。

• [メールのスキャン (Scan Mail)] ビューに戻り、全体を再スキャンできます。

OPT: クライアントの使用に関するビュー (Client Usage View)

– [問題解決 (Resolve Issues)] | [クライアントの使用 (Client Usage)] ビューに切り替えます。

– 更新対象の複数ユーザーを選択し、[クライアントタイプの設定 (Set Client Types)] をクリックします。

• ユーザー全員が予定のブラウザーを使用できるように設定します。

• ユーザーによっては、Notes とブラウザーの両方を設定します。

OPT: クライアントの使用 – メール統計文書を使用して設定 (Client Usage –Set from

Mail Statistics Document) – 単一のユーザー項目は [メッセージ情報 (Messaging Info)] タブから更新できます。

• [設定の編集 (Edit Settings)] ボタンで使用するタイプを変更できます。 • [設定 (Set) ] ボタンで特定のバージョンの情報を選択できます。

OPT: エラー/警告別のユーザー (Users By Errors/Warnings)

– [問題解決 (Resolve Issues)] | [エラー/警告別のユーザー (Users By Errors/Warnings)] ビューに切り替えます。

OPT: カスタム・グループ条件の定義 (Defining Custom Grouping Criteria)

– 最大 5 つまで、カスタム・グループ (Custom Grouping) の表示や条件を定義できます。

OPT: ユーザーのグループへの割り当て (Assigning Users to Groups)

– ユーザーをロケーションに割り当てるには、[ユーザーのバッチへの割り当て (Assign Users to Batches)] | [ロケーション] ビューを開きます。

OPT: プロビジョニング・プロファイルの設定 (Setting up Provisioning Profiles)

– [プロビジョニング・プロファイル (Provisioning Profiles)] ビューにナビゲートします。

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– OPT にはプロファイルの選択機能が付いています。

OPT: ユーザーのバッチ作成 (Creating User Batch)

– [バッチ定義 (Batch Definitions)] ビューにナビゲートします。 – [バッチの作成 (Create Batch)] アクション・ボタンをクリックします。

OPT: 完全転送ユーザーのバッチへの割り当て(Assigning Full Transfer Users to

Batch) – ユーザーをバッチに割り当てるには、ユーザー項目を選択し、[バッチに割り当て

(Assign to Batch)] アクションをクリックします。

OPT: 選択的転送ユーザーのバッチへの割り当て (Assigning Selective Transfer

Users to Batch)

– 選択的なプロビジョニング・プロファイルを使用して、別のユーザー・セットを次の

バッチに割り当てます。

– 画面を [バッチの管理 (Manage Batches)] | [移行状況別のバッチ (Batches by Transition State)] に切り替え、2 つのバッチが見えるようにします。

OPT: 推奨ユーザーのバッチへの割り当て (Assigning Recommended Users to

Batch) – 「Keep Together」ルールに該当するユーザーをバッチに割り当てます。

• 右側の画面にあるユーザー項目を選択し、[このバッチに割り当てる (Assign

To This Batch)] アクションをクリックします。

OPT: 「Keep Together」警告の確認 (Acknowledging Keep Together Warnings

Instead) – 「Keep Together」ルールに該当しないユーザーへの警告を確認するには、以下を行います。 • ユーザー項目を選択し、[確認 (Acknowledge)] アクションをクリックします。

• 赤色の感嘆符が黄色の円形アイコンに変わります。

OPT: バッチ・メンバーシップの最終化 (Finalizing the Batch Membership)

– 問題を解決することも、ユーザーを再スキャンすることも、またユーザーをバッチから外すこともできます。

OPT および OTT: エラーの対処 (Dealing with Errors)

– OTT への転送を行う前に OPT でのエラーを修正することが推奨されますが、必須ではありません。 • OTT が最後のチェックポイントであり、OPT にエラーがあれば OTT がバッチを暗号化できないようにします。

• OPT では、先に進むかどうかの確認画面が表示されます。

データ転送マネージャーアカウントの設定 (Data Transfer Manager Account Setup)

– SmartCloud Notes の管理インターフェースにアクセスしてデータのインポートやプロビジョニングを管理するには、「データ移行マネージャー」役割を持つアカウントが必要になります。 • ステップ 1: お客様側の管理者は、サブスクリプションなしでアカウントを作成できます。

• ステップ 2: Connections Cloud のお客様サービス・グループ (CSG) 側でその

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アカウントにデータ転送マネージャー (DTM) 役割を割り当てる必要があります。

SmartCloud Notes (SCN) 管理画面: データ転送マネージャーアカウントでのログイン

(Log in with Data Transfer Manager Account)

Web ブラウザーから、「データ転送マネージャー」役割を持つアカウントで Connections

Cloud にログインします。

データ転送マネージャーアカウントの機能 (Data Transfer Manager Account

Capabilities) • 「データ転送マネージャー」役割を持つアカウントには制限された機能が付与されています。

• SmartCloud Notes 管理設定の大半は読み込みのみが可能です。 • [メールファイルの転送を伴うユーザープロビジョニング] にアクセスして、管理することが可能です。

SCN 管理画面: 最初の移行用コントロール文書を作成 (Create First Migration

Control Document) • [新規コントロール文書 (New Control Document)] ボタンをクリックします。 • 名前とメール・アドレスを入力します。 • 説明には企業名を入力します。完全または選択的なバッチの説明も入力します。 • 入力が終わったら [送信 (Submit)] ボタンをクリックします。

SCN 管理画面: ファイル転送プロトコル (FTP) スペースの使用 (FTP Space Usage)

• SCN の FTP サービスにより、お客様ごとに一定量の再利用可能なスペースが確保できます。

• コントロール文書での使用スペースと使用可能スペースを合計したものがお客様の最大スペースとなります。

• ヒント: 必要と思われるスペースよりも多めにスペースを割り当ててください。不要な場合には、このスペースはアップロードの検証が終わり次第すぐに別の用途に使用できるようになります。

SCN 管理画面: 移行用コントロール文書の表示 (Open Migration Control

Document) • コントロール文書リストで制御番号のリンクをクリックし、文書を開きます。

• [要求のキャンセル (Cancel Request)] ボタンは指定したバッチの処理進行を停止

し、関連データをすべて削除します。

• [FTP パスワードのリセット (Reset FTP Password)] ボタンから、この要求の新しい

パスワードを入力します。

SCN 管理画面: 暗号鍵ファイルのダウンロード (Download the Encryption Key File)

• [ダウンロードキー (Download Key)] ボタンをクリックし、ステージングサーバーである Domino サーバーのデータディレクトリーに鍵の複製を保存します。

• 鍵ファイルの名前は customer ID_control number.mky から生成されます。

この一連のステップを繰り返し、2 つ目のコントロール文書を作成します。

• 完全転送と選択的転送の各バッチごとにコントロール文書が必要になります。 • [説明] フィールドを使用して 2 つのコントロール文書が区別できるようにします。

OTT: OPT からユーザーバッチをインポート (Import User Batch from OPT)

• [バッチインポート (Import Batch)] ボタンをクリックし、OPT からユーザーバッチを

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インポートします。 • リストから適切な OPT バッチ名を選択します。

• コントロール文書に記された予定日に合う転送日を設定します。 • [OK] をクリックし、OPT からユーザー情報をインポートします。

• OPT で転送準備が整っているとマークした両方のバッチでこの作業を行います。

OTT: インポートしたユーザー・プロファイル情報 (Imported User Profile

Information) • 個々のユーザー・プロファイル文書を開き、文書内の情報を確認します。 • これにより OTT が今後のタスクで両方のソースにアクセスできる状態になっているかを確認します。

OTT: バッチ文書の完成 (Completing the Batch Documents)

• OTT にも同じバッチ情報を設定する必要があります。 • [バッチ (Batches)] | [名前別 (by Name)] ビューを開きます。

• OPT バッチに対応したバッチ文書を編集します。

バッチ文書: オプション機能

• 複製ハブ (Replication Hub)

• 構成プロファイル内の値がデフォルトで設定されています。

• 各バッチごとに違う値を設定することもできます。 • 初期パスワード (Initial User Password)

• バッチ内のユーザーに使用するパスワードを記録できます。 • バッチ内の全ユーザーで同じパスワードを使用すると仮定しています。

OTT バッチ文書: バッチ文書の保存 (Saving the Document)

• バッチ文書を保存すると、そのバッチに属するすべてのユーザー・プロファイルも新しいコントロール番号およびパスワードに更新されます (設定済みの場合)。

OTT: 手動によるエージェントの実行 (Manually Executing Agents)

• ダッシュボードから実行 • プロセスの現在のステップの隣にあるリンクをクリックし、ユーザーを次のステップに移動させます。

• 但し、処理できるのはダッシュボードに表示されたバッチのみとなります。 • アクション・メニューから実行

• [アクション (Actions)] | [サーバーでエージェントを実行 (Run Agent on Server)] をクリックしたら、[コンソールコマンドとして実行 (As Console Command)] または [サマリーも含める (With Summary)] のいずれかを選び、次にリストからエージェントを選びます。

OTT: レプリカスタブの作成 (Create Replica Stubs)

• [ユーザー] | [状況別 (by Status)] ビューに行きます。

• [アクション (Actions)] | [サーバーでエージェントを実行 (Run Agent

on Server)] | [サマリーも含める (With Summary)] をクリックします。

• [レプリカスタブの作成 (Create Replica Stubs)] エージェントを選択します。

OTT: レプリカスタブ作成の確認 (Checking Replica Stub Creation)

• Domino Administrator クライアントで、ステージング (ハブ) サーバーを選択します。 • [ファイル] タブに切り替えます。

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• カスタマー ID (Customer ID) /制御番号 (Control Number) からディレクトリー

を展開し、レプリカスタブを表示します。

OTT: データベースの初期化ならびに複製 (Initializing and Replicating the

Databases) • ステージング (ハブ) サーバーのサーバーコンソールに行きます。

• Pull 複製コマンドを入力し、ソースメールデータベースを初期化し、ステージン

グサーバーに複製します。

• 双方向の複製は使用しないでください。

OTT: レプリカの検査 (Checking the Replicas)

• Domino Administrator クライアントで、ステージング (ハブ) サーバーを選択します。 • [ファイル] タブに切り替えます。

• カスタマー ID/制御番号からディレクトリーを展開し、複製したデータベースを表示します。

OTT: 複製の検査 (Checking Replication)

• 複製サイクルが正常に完了すると、レプリカに複製履歴の項目が書き込まれます。

• 日付およびタイム・スタンプの情報は後のプロセスで使用します。

• [アクション (Actions)] | [スケジュールされたエージェントの実行 (Run

Scheduled Agent)] | [サマリーも含める (With Summary)] をクリック

します。

• [複製の検査 (Check Replication)] を選択します。

複製履歴項目の検査: ソースメールサーバー

• 「Pull のみ」の複製の場合、ステージングサーバーからソースメールサーバーの方向で開始します。

複製履歴項目の検査: ステージングサーバー

• 「Pull のみ」の複製の場合、ステージングサーバーからソースメールサーバーの方

向で開始します。

OTT: ユーザーの保留 (Users on Hold)

• 問題が検出された場合、もしくは任意のユーザーの処理を停止したい場合、ユーザーは保留の状況になります。

• ユーザー・プロフィール文書 (User Profile) を開き、[品質チェック (Quality Check)] タブで理由を確認します。

• 問題の解決後、該当ユーザーの処理を進めるには、ビュー・レベルでユー

ザーを選び、[ツール (Tools)] | [エラーによる保留を解除 (Remove Error

Hold(s))] を選択します。

OTT: データ品質チェックの実行/上書き (Runing/Override Data Quality Checks)

• 品質チェック (Quality Checks) では、以下の 2 つの方法で個別に複製履歴を検査できます。

• 個別に選択したユーザー/ステージングサーバーのレプリカ • バッチに属するすべてのユーザー/ステージングサーバーのレプリカ

• [品質チェックの上書き (Override Quality Checks)] アクションは選択したユーザー上で実行されます。

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• 品質チェックの失敗に既知の正当な理由がある場合に使用します。

未読マーク (Unread Marks): ソースとステージのレプリカの同期 (Synchronizing

Source and Staged Replicas)

• 未読マークにおける違いが原因で品質チェックに失敗した場合、この未読マークの

同期ツールを実行できます。

• ステージングサーバー上で管理者としてコマンドプロンプトを開始します。 • c:\migrate ディレクトリーに変更します。

• コントロール番号とソースメールサーバーをパラメーターとして使用し、

unread-sync.bat スクリプトを実行します。両方のバッチで同じ作業を行い

ます。

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第 9 章: ユーザーの暗号化、アップロード、インポート、

プロビジョニング 転送用データの暗号化

データの暗号化: プロセスの進行チェックポイント (Process Readiness Checkpoint)

• この時点で各バッチにおいて、以下が完了している必要があります。

• Onboarding Transition Tool (OTT) のバッチ文書が既に作成済みである

(インポートで自動作成された文書は保存して初めて作成済みとなります)。

• 暗号鍵 (Encription Key) がステージングサーバー上に存在、または OTT

バッチ文書に添付されている (添付されている場合、暗号鍵はマニフェスト

XML ファイルの作成時に切り離されて、ファイルシステムに添付されます)。

• バッチに割り当てられたステージングサーバー上に完全に複製された一連のメールデータベースが存在している。

• すべてのメールデータベースが品質チェック (Quality Check) に合格している (もしくは正当な理由で上書きされている)。

• (必要に応じ) ソースとステージのレプリカ間で未読マークが同期されている。

OTT: マニフェスト・ファイルの作成と暗号化の開始 (Creating the Manifest File and

Starting Encryption) • ダッシュボード上で、[暗号化の開始 (Start Encryption)] リンクをクリックします。

• 実行後、結果ダイアログを確認します。 • マニフェスト・ファイルへのパス (末尾が .man) を書き取っておきます。 • 両方のユーザーバッチで同じ作業を繰り返します。 • c:\migrate\logs にある各バッチのログファイルを調べ、暗号化出力があるか確認します。

• バッチ・ビューにある [マニフェスト XML の書き込み (Write Manifest XML)] アクション・ボタンを使用することも出来ます。

「マニフェスト XML」 (.man) ファイルとは何でしょうか。

• マニフェスト XML には SmartCloud Notes で処理するために、SmartCloud

Notes に送信された一連のデータについて記述したメタデータが含まれています。

• コンテンツの検証に使用できるスキーマ記述を含みます。 • また、お客様、バッチ、ステージングサーバーに関する情報を含みます。 • さらに、バッチに含まれる各ユーザー/データベースごとに、以下の情報が含まれた行が 1 行存在します。

– ユーザー名、メール・アドレス、メールサーバー、メールパス、レプリ

カ ID、ステージングパス、クライアントのアクセス・タイプ、説明

OTT: 暗号化プロセス (Encryption Process)

• 暗号化を行う際、各データベースの状態は以下のようになります。 • オフライン • 拡張子 .END (暗号化された Notes データベース) を持つ暗号化されたデータベースの生成に使用されます。

• 暗号化ツールは、c:\migrate\logs ディレクトリーにあるログファイルにアクションを書き込みます。その際、ファイル名の形式は customerID_controlNumber.log のようになります。

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• ステージングサーバーコンソールにある暗号化ツール画面でも確認できます。

OTT: 暗号化の結果出力 (Encryption Result Output)

• c:\migrate\logs にあるバッチのログファイルには、暗号化ツールが処理したデータベースがすべてリストされています。

OTT: マニフェスト・ファイルの検証 (Validating the Manifest File)

• ダッシュボードから [暗号化の確認 (Check Encryption)] リンクをクリックします。 • [暗号化の検証 (Validate Encryption)] エージェントを使用しても実行できます。

• ユーザーは [暗号化の完了 (Encryption Complete)] 状態になり、マニフェストは暗号化されます。

検証プロセス

• 検証プロセスでは以下を行います。

• 想定される .END ファイルが存在するかどうか確認します。

• .END ファイルが、対応する NSF のサイズに許容可能な差異内で合致するか確認します。

• 上記の両方に問題がない場合、encryptdb.exe の検証プロセスが実行されます。

– マニフェストの構文が正しいかどうか確認します。 – マニフェストにリストされたすべてのデータベース・ファイルが .END

となっているか確認します。

• 上記すべてに問題がない場合、マニフェストの暗号化が行われます。

OTT: 暗号化または検証の再実行 (Re-running Encryption or Validation)

• 暗号化や検証は encryptdb ツールを使用して行われますが、さまざまな理由で失

敗することがあります。

• 失敗した場合、ユーザーを適切なステージまでリセットし、プロセスを再実行します。

暗号化したデータの SmartCloud Notes へのアップロード

ファイル転送プロトコル (FTP): SmartCloud FTP サイト定義の更新 ※FileZilla利用

• [サイトマネージャー] アイコンをクリックし、サイト接続リストを表示します。 • [ユーザー] フィールドにバッチのユーザー ID を入力します。

• [接続] をクリックして SmartCloud Notes FTP サービスに接続します。

FTP: 接続の検証 (Validating the Connection)

• プロンプトで [パスワード] を入力します。

• メッセージウィンドウ・ペインに処理や状況の詳細が表示されます。

FTP: スループットのテスト (Testing Throughput)

• FTP サービスへの接続を確立したら、予測されるスループットについて調べます。

• 最大の並列接続数を使用できるよう FileZilla を設定し、できるかぎり多くのデータを送信できるようにします。

[編集] | [設定] | [転送] をクリックし、同時転送の最大数を 10 に設定します。

FTP: 暗号化したデータの SmartCloud Notes へのアップロード (Uploading the

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Encrypted Data to SmartCloud Notes) • FTP サービスに接続したら、以下を行います。

• バッチの暗号化されたデータが保管されている c:\end-

files\<controlNumber> 出力ディレクトリーにナビゲートします。

• メールデータベースのマニフェスト・ファイルとディレクトリーを選択します。

• ランディング・ゾーンの root ディレクトリー / にドラッグします。

• データがすべて正常に転送されたかを確認します。 • 必要に応じて、ファイルの削除や置き換えも可能です。

SmartCloud Notes (SCN) 管理画面: アップロードしたデータの検証 (Validating the

Uploaded Data) • Web ブラウザーから、「データ転送マネージャー」役割を持つアカウントで

Connections Cloud にログインします。 • 処理中のバッチのコントロール文書を開きます。 • [FTP アップロード完了 (FTP Upload Complete)] ボタンをクリックします。 • 一連のマニフェストおよびデータベースが検証されます。

SCN管理画面: アップロードの検証に失敗 (Failed Validation of Upload)

図 25: 検証に失敗

図 25 には FTP の検証に失敗した際の出力が表示されています。このページは失敗の詳細に加え、失敗の原因についても記載しています。ここで問題を修正して、再度 [FTP アップロード完了 (FTP Upload Complete)] ボタンをクリックし、新たに検証を行うことができます。

アップロードしたデータの準備 & アカウントのプロビジョニング

SCN管理画面: アップロード検証後 (Post Upload Validation)

– SmartCloud Notes サービスによる一連のアップロード・データセットの検証が終わると、以下のようになります。

• この要求の FTP ログイン・アカウントが読み込みのみになります。

• FTP サーバー上で、FTP クライアントを介してこのバッチのデータを変更することができなくなります。

• インポートサーバーが、マニフェスト XML ファイルのコンテンツから、この要求に属するユーザーのリストを作成します。

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• 画面でこれらのユーザーを選択し、さらなる処理を行うことも可能です。

SCN 管理画面: データ転送マネージャーアカウントでのログイン (Log in with Data

Transfer Manager Account) まだログインしていない場合は、Web ブラウザーから「データ転送マネージャー」役割を持つアカウントで Connections Cloud にログインします。

SCN 管理画面: 制御番号一覧 (List of Control Numbers)

– コントロール文書のページには、そのユーザーが使用できるすべてのコントロール文書/バッチがリストされています。

SCN 管理画面: 移行用コントロール文書の表示 (Open Migration Control

Document) – コントロール文書リストで制御番号のリンクをクリックし、文書を開きます。

SCN 管理画面: インポートするユーザーの選択 (Select Users to Import)

– ユーザー・リストでチェックボックスにチェックを付ける、もしくは外すことで、インポートするユーザー・データベースを選びます。

SCN 管理画面: レベル別のユーザー状況の確認 (Checking User Status by Level)

– 送信されたユーザーは、状況が変更されたため、リストに表示されなくなります。 – 状況フィルターを [インポート準備完了 (Ready to Import)] に変更します。 – これで、選択したユーザーのみがリストに表示されるようになります。

– [インポート準備完了 (Ready to Import)] の状況になると、インポートサーバーが

これらのデータベースの準備を始めます。

[選択したユーザーのインポート (Import Selected Users)] ボタンをクリックすると、

ユーザーの状況が [作成済み (Created)] から [インポート準備完了 (Ready to

Import)] に変わり、元のリストには表示されなくなります。

SCN 管理画面: 要求全体にわたった全ユーザー状況の確認 (Checking All User

Status Across Request) – [状況 (Status)] タブをクリックし、各状況のユーザー数の要約を表示します。

• インポートサーバーが状況を判断し、選択したユーザーのインポート、暗号化解除、ウィルススキャンなどを行います。

SCN 管理画面: プロビジョニング準備完了のユーザー (Users Ready for

Provisioning) – すべてのインポートが終わり、[プロビジョニング準備完了 (Ready to Provision)]

状況でフィルタリングを行うと、プロビジョニング準備が整ったすべてのユーザーが表示されます。

SCN 管理画面: インポート・エラー (Import Errors)

– [エラー (Erros)] 状況別に、ユーザー・リストをフィルターします。 – ビュー内のエラー・メッセージを確認したら、ユーザー名をクリックして、ユーザー文

書を開き、処理履歴の詳細を確認します。

• エラーが一時的なものの場合は修正し、[選択したユーザーの再開

(Restart Selected Users)] ボタンをクリックします。

• エラーが永続的なものの場合は、ユーザーを [キャンセル] し、必要に応じ

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て別の要求で再処理します。

SCN 管理画面: 管理者アカウントでのログイン (Log in with Administrator

Account)

Web ブラウザーから、「管理者」役割を持つアカウントで Connections Cloud にログイン

します。

SCN 管理画面: プロビジョニング時間の予測 (Provisioning Estimates)

– コントロール文書一覧で制御番号のリンクをクリックし、文書を開きます。 – [ユーザー (Users)] タブをクリックします。

• 状況フィルターを [プロビジョン準備完了 (Ready to Provison)] に変更します。

• リストからユーザーを 1 人もしくは 2 人選択します。

• [プロビジョニングの予測 (Provision Estimate)] ボタンをクリックします。

SCN 管理画面: プロビジョニングするユーザーの選択 (Selecting Users for

Provisioning) – [ユーザー (Users)] タブで以下を行います。

• リスト内でユーザーが選択されている場合、変更せずにそのまま残します。 • 選択されていない場合は再度、ユーザーを 1 人もしくは 2 人選択します。 • [選択項目のプロビジョン (Provision Selected)] ボタンをクリックします。

SCN 管理画面: メール・サブスクリプションの選択 (Selecting Messaging

Subscription(s)) – [プロビジョニングオプション (Provisioning Options)] ページで [サブスクリプション] を選択し、選択したすべてのユーザーに適用します。

• [次へ] ボタンをクリックします。

SCN 管理画面: サブスクリプションおよびメールテンプレートの選択 (Selecting

Subscription and Mail Template) – [プロビジョニングオプション (Provisioning Options)] ページで [メールテンプレート (Mail Template)] を選択し、選択したすべてのユーザーに適用します。

• リストを確認し、適切なテンプレートを見つけたら、その横にある [選択

(Select)] をクリックし、[次へ] ボタンをクリックします。

SCN 管理画面: 初期の一時パスワードを設定 (Setting Initial Temporary

Password)

– [プロビジョニングオプション (Provisioning Options)] ページで [初期パスワード

(Initial Password)] を選択し、選択したすべてのユーザーに適用します。

• 1 度のみ使用される初期パスワードを入力し、[次へ] ボタンをクリックします。

SCN 管理画面: プロビジョニングオプションの確認 (Confirming Provisioning

Options) – [プロビジョニングオプション (Provisioning Options)] の次ページで、選択内容とユーザーのリストを確認します。

• 変更が必要な場合は、[戻る] ボタンをクリックします。 • プロビジョニング要求を送信するため、[確認] ボタンをクリックします。

• 要求の [状況] タブに戻り、進行状況を確認します。

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SCN 管理画面: プロビジョニングの進行状況 (Provisioning Progress)

– [プロビジョニングの要求 (Request Provisioning)] ボタンをクリックします。

• プロビジョニング要求のプロビジョニングキューへの送信の進行状況が状

況画面で確認できます。

• 送信がすべて完了したら、[コントロール文書に戻る (Return to Control Document)] ボタンをクリックします。

• [状況 (Status)] タブで要求が完了したことを確認します。

SCN 管理画面: プロビジョニングの正常な完了 (Successful Provisioning)

– ユーザー文書を開き、処理履歴 (Processing History) の全詳細を確認します。 – 前半の項目は、プロセスのインポート部分に関連し、[～を作成しました

(Created...)] で始まっています。

– 後半の項目は、プロセスのプロビジョニング部分に関連し、[プロビジョニング対象

ユーザーに選択 (User selected for provisioning...)] で始まっています。

SCN 管理画面: プロビジョニングの「完了」 (Provisioning “Complete”)

– プロビジョニングの「完了 (Complete)」状況は、以下の状態を意味します。

• SCN のメール・サブスクリプションがユーザーの Connections Cloud アカウントと紐付けられている。

• サービスによって、ユーザーのメールファイルレプリカを格納する 1 次クラスター・ノードおよび災害時復旧 (DR) クラスター・ノードが指定されている。

• ユーザーのディレクトリー項目が新しいサーバーおよびメールファイル名の情報で更新されている。

• オンプレミスのディレクトリーレプリカでディレクトリー情報が同期、複製される。

• ユーザーはブラウザーを介してログインし、Notes クライアントを設定できる。

• 新規メールは、オンプレミスのメールサーバーではなく、SmartCloud Notes

メールサーバーに送信される。

新規ユーザーアカウントのプロビジョニング

SmartCloud Notes (SCN) 管理画面: 新規ユーザーのプロビジョニング

(Provisioning New Users) – ハイブリッドでの実装では、新規ユーザーをオンプレミスの Domino ディレクトリーに登録する必要があります。 • SCN から、ユーザーの登録に使用した他の認証者 ID ファイルにアクセスすることはできません。

– 新しいディレクトリー項目が SCN に同期されると、ユーザーを選択してプロビジョンできるようになります。

SCN 管理画面: 管理者アカウントでのログイン (Log in with Administrator

Account)

Web ブラウザーから、「管理者」役割を持つアカウントで Connections Cloud にログイン

します。

SCN 管理画面: プロビジョニング対象ユーザーの検索 (Search For User(s) To Be

Provisioned) – 検索ボックスにユーザー名またはメール・アドレスの一部を入力し、虫眼鏡ボタンを

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クリックします。 – リストから対象ユーザーを選択し、[選択項目をプロビジョン (Provision

Selected)] をクリックします。

SCN 管理画面: メッセージのサブスクリプションを選択 (Selecting Messaging

Subscription(s)) – [プロビジョニングオプション (Provisioning Options)] ページで [サブスクリプション (Subscription(s))] を選択し、選択したすべてのユーザーに適用します。

SCN 管理画面: サブスクリプションおよびメールテンプレートの選択 (Selecting

Subscription and Mail Template)

– [プロビジョニングオプション (Provisioning Options)] ページで [メールテンプ

レート (Mail Template)] を選択し、選択したすべてのユーザーに適用します。

SCN 管理画面: 一時利用の初期パスワードを設定 (Setting Initial Temporary

Password) – [プロビジョニングオプション (Provisioning Options)] ページで [初期パスワード

(Initial Password)] を選択し、選択したすべてのユーザーに適用します。

SCN 管理画面: プロビジョニングオプションの確認 (Confirming Provisioning

Options)

– [プロビジョニングオプション (Provisioning Options)] の次ページで、選択内容と

ユーザーのリストの確認と確定を行います。

SCN 管理画面: プロビジョニングの進行状況 (Provisioning Progress)

– [プロビジョニングの要求 (Request Provisioning)] ボタンをクリックします。

• プロビジョニング要求のプロビジョニングキューへの送信の進行状況が状況画

面で確認できます。

• 送信がすべて完了したら、[プロビジョニングに戻る (Return to

Provisioning)] ボタンをクリックします。

– 画面に要約が表示されます。状況バーでは、プロビジョニング要求のプロビジョニングキューへの送信の進行状況が表示されます。

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第 10 章: MOM (Mail Onboarding Manager)

MOM の概要

– お客様の SmartCloud Notes (SCN) の管理者自身による Notes メールファイル

の移行が可能となります。

– Windows サーバーにインストール可能な単一の実行プログラムです。SCN サービスとの通信は、REST API を使用して https 経由で行います。

– 管理者は、適切なアクセス権を持つサーバー ID を使用してオンプレミスの

Domino ディレクトリーやメールサーバー/メールデータベースにアクセスできるよう

にツールを構成します。

– 他の方法はかなり複雑であるため、お客様自身で行うことは困難です。 – Onboarding Planning Tool (OPT)/Onboarding Transition Tool (OTT) ツールは

IBM のサービス・アセットとして開発されており、エンドユーザーを対象にしたものではありません。

– 移行担当者は、ユーザーの選択や設定の構成、ユーザーのプロビジョニングを Onboarding ツールから実行できます。

– 「場所を指定してクリック」するだけで移行できます。 – クライアント構成は最小限に抑えられています。

– ツールは Web からダウンロードし、自動更新も行われるので、サービス更新も同じように自動でサポートされます。

MOM アーキテクチャー

図 26: メールオンボーディング・アーキテクチャー (MOM)

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MOM を使用する際の検討事項

– 移行における自社の準備状況はどのような状況でしょうか。 – 自社のオンプレミス環境の複雑度はどのくらいでしょうか。 – 自社のネットワーク・トポロジーに最適な移行タイプは何でしょうか。 – Domino 管理者には転送作業に割く時間があるでしょうか。

– 移行作業にはどのようなコマンドやコントロールが必要でしょうか。

ログイン

– MOM サーバーの URL を開きます。 – http://<url_to_mom_server>:8080

– 管理者役割を持つアカウントを使用し、クラウドにログインするときと同じ方法でログインします。

インストールおよびセットアップ

– ログイン資格情報を入力します (通常はメール/パスワード)。 – Domino のディレクトリーを入力します。 – Domino の資格情報を入力します。

– 情報の要約が送信されます。

図 27: インストールおよびセットアップ

グループの作成

– クラウドに移行できるオンプレミス・ユーザーのリストが作成されています。 – [新規転送グループの作成] を選択します。 – グループに名前を付けます。 – グループに追加したいユーザーを選び、グループにドラッグします。

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図 28: グループの作成

設定の作成

– 各ユーザー・グループに対して、それぞれ設定が必要です。 – さまざまな設定から選択し、名前を付けます。

図 29: 設定の作成

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設定の作成

– [サブスクリプションの選択 (Select Subscriptions)]

図 30: サブスクリプションの選択

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設定の作成

– [転送オプション]

図 31: 転送オプション

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設定の作成

– [メールテンプレート/拡張フォーム (Mail template/Extension Form)]

図 32: メールテンプレート/拡張フォーム

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設定の作成

– [転送開始前の手順] を使用 (オプション)

図 33: 転送開始前の手順

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設定の作成

– プロビジョニング後の手順 (必須) – 移行前の受信ボックスで最後のメッセージを受信します。

– 新しいメールファイルに接続する手順を提供します。

図 34: プロビジョニング後の手順

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設定の作成

– [レビュー] ボタンで設定の要約を確認します。 – [続ける] をクリックし、設定するグループに名前を付けます。

ステージング: アップロードおよびプロビジョニング (タイトルビュー)

– 移行準備の整った一連のユーザーおよび設定 – すぐに転送を開始するか、スケジュールするかを選択するオプション

図 35: タイトルビュー

ステージング: アップロードおよびプロビジョン (詳細ビュー) – 各ファイルのより詳細な状況

図 36: 詳細ビュー

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Mail Onboarding Manager について

– オンボーディング用の REST API インターフェース – IBM デザイン・チームの設計によるユーザー・インターフェース – IBM Connections Cloud のユーザー・エクスペリエンスに向けた大規模な取り組み – 継続的なデリバリー・モデル

– ユーザーやお客様からのフィードバック、ならびに問題に優先的に対応

Mail Onboarding Manager のダウンロード – SmartCloud Notes または Connections Cloud S1 のサブスクリプションを持つ組織の管理者によってアクセスできます。

図 37: MOM のダウンロード

こちらから YouTube の MOM のデモンストレーションをご覧いただけます。

https://www.youtube.com/watch?v=hek4q4LEqbI

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第 11 章: SmartCloud Upgrade Factory (SCUF)

SCUF を使用する理由

SCUF は、メッセージデータの移行における既存のサービス・オファリングを補完するも

のです。迅速かつ最小限のコストでの移行を望むお客様にとって最善の方法です。

図 38: 移行オプション

SmartCloud Upgrade Factory を選ぶ理由

* Exchange や Domino を使用するお客様が迅速かつ低コストで SmartCloud Notes

に移行できます。料金設定はユーザー単位になります。

* IBM Verse を購入したすべてのお客様が使用できます。

* 現在のメールボックスを自動的にレビューして、推奨される修正を提供します。

* メールやカレンダー、To Do など完全な正確性でメールを移行します。

* 価格設定に使用できる使用が簡単な価格設定ツールを提供します。また、アップグ

レードにかかる期間も予測します。

* これには移行時における 2 次レベルのヘルプ・デスクも含まれます。

* オンボーディングやプロビジョニングに関する個別のサポートも提供します。

* 既存のオンプレミス Exchange 環境や Domino 環境とも統合し、ユーザーがやりとり

を続けられるようにします。

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価格設定シナリオ例

図 39: 価格設定シナリオ

SCUF を使用したシンプルな移行 (移行方法)

図 40: SCUF による移行方法

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IBM およびお客様の役割と責務

お客様は以下を行う必要があります。

– 現在のメール管理チームが作業にあたれるようにしてください。 – IBM が Exchange 環境や Domino 環境にアクセスできるようにしてください。

– お客様の環境が、SmartCloud メールの最小要件を満たすようにしてください。

– Connections Cloud アカウントのプロビジョニングと構成をおこなってください。

https://ibm.biz/BdFfLs – アップグレードが完了するまで現在の環境の管理を続けてください。 – これは一時的に共存するソリューションとなります。 – 1 週間あたり、MS なら 1500のメールボックスを、Domino なら 2500 のメールボックスをスケジュールし、準備してください。

– 移行中は、ユーザーに 1 次レベルのサポートを提供してください。 – プロジェクト期間中のユーザーとの通信やトレーニング、イネーブルメントを確保してください。

プロジェクトにおける役割と責務

図 41: IBM およびお客様の役割と責務

SCUF の要件を満たすための前提条件

– お客様は Connections Cloud の技術要件を満たしていることが前提となります。

– 満たしていない場合、ソリューション・アーキテクトまたは現地の ISSC 担当者

にご相談ください。(※国・地域によりこのサービスをご提供していない場合が

ございます)

– お客様は SCUF の準備チェックリストに従って準備を整える必要があります。

https://ibm.biz/BdE26B

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お客様の前提条件

– お客様はプロジェクト開始前ならびにプロジェクト実行中、メールボックスや環境で条件に沿わない要素があれば、それを修正する必要があります。

– お客様は、ハイブリッド環境の構築やユーザーのアップグレードに必要なハード

ウェアおよびシステムを用意する必要があります。お客様は、ハイブリッド環境とし

て SoftLayer 環境を使用することも可能です。

– Exchange: IBM は 1 日 300 のメールファイルを週 5 日、移行します。 – Domino: IBM は 1 日 500 のメールファイルを週 5 日、移行します。 – メールボックスのサイズは平均で 500 MB になります。

– IBM は移行管理のため、お客様の環境にリモートでアクセスする必要があります。

– お客様には、1 週間あたり 1500/2500 人のユーザーのプロビジョニングに対応できるヘルプデスク・サポートを用意していただく必要があります。

– サポートする Active Directory ドメインは 1 つのみとなります。 – パブリックフォルダーや個人用フォルダー・ファイル (PST) は移行されません。

– リソース予約はサポート対象外となります。

移行の流れ (アクティビティーとその担当者)

図 42: アクティビティー表

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第 12 章: 移行におけるオプションおよびプロセスの比較 メディア転送

– 短期間に大量のデータを移行する場合に最適な方法です。

– 別途契約が必要になります。(※国・地域によりこのサービスをご提供していない

場合がございます)

ファイル転送プロトコル (FTP) によるアップロード

– メディア転送と同じツールとオンボーディングの準備が必要です。 – 但し、転送方法は異なります (物理的ではなく電子的)。 – 認定を受けたビジネス・パートナーまたは ICS の契約が必要になります。

SmartCloud Notes サービス専用環境を使用する場合

図 43: SmartCloud Notes サービス専用環境

図 43 は、SmartCloud Notes サービス専用環境を選択する場合の条件および要件を

記載しています。

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SmartCloud Notes ハイブリッド環境を使用する場合

図 44: SmartCloud Notes ハイブリッド環境

図 44 は、SmartCloud Notes ハイブリッド環境を選択する場合の条件および要件を記載

しています。

Onboarding Planning Tool (OPT)/Onboarding Transition Tool (OTT) を使用する理由

– 大規模な移行に最適な方法です。

– USB でのユーザーの移行をサポートします。これにより、大容量のメールファイル

が多数ある場合に、ファイル転送プロトコル (FTP) や Mail Onboarding Manager

(MOM) よりもはるかに効率良く移行できます。

– 大抵の場合、1 つの 8 TB ドライブに、移行する全メールファイルを格納できます。

– OPT の方が MOM よりも構成オプションが多いため、非標準的な環境や要件にも適用しやすくなります。

– OPT では複数の Domino ドメインで作業できますが、MOM では単一のドメインか

らのユーザーの移行しかできません。

– ビジネス・パートナーおよび IBM Collaboration Solutions (ICS) は、OPT/OTT 関連のツールを作成しており、複数サイトの移行用に複合的なダッシュボードを構築できます。

– 認定を受けたビジネス・パートナーならびに ICS の専門家は深い知識を有してお

り、お客様の移行をサポートできます。

– OPT/OTT は、その意図する目的において非常に優れた機能を発揮しますが、

MOM ツールではプロセス内で制御できる箇所が少なく、柔軟性に欠けています。

– 注記: 特定の要件に応じて、同一プロジェクト内で OPT/OTT ツールと MOM ツールを組み合わせて使用することも可能です。

– できる限り早い段階で OPT を実行することが予防保守につながる可能性がありま

す。これは、OPT を実行することでお客様が行わなければならないアクティビ

ティーが明らかになることも多々あるためです。

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MOM を使用する理由

– OPT/OTT には認定を受けたビジネス・パートナーまたは ICS が必要であり、費用が高額になることもあります。

– OPT/OTT では、複数の異なるツールや技術スタックの組み合わせが必要です。

– FTP や USB、SmartCloud Notes の管理 Web UI、SmartCloud Integration

Services (SCIS) により、一括でのプロビジョニングが可能です。これに伴う複雑性に

ついてはビジネス・パートナーや ICS の専門家によって対応されるため表面化しませ

んが、この方法では多数の要素が移行されます。

– 他の移行方法はかなり複雑であるため、お客様自身で行うことは困難である可能性が

あります。

– 「ジャンプスタート」の参加者からはプロセスが複雑すぎるという声が上がっています。 – 複数のツール、OPT/OTT、SmartCloud Notes の Web 管理用サード・パーティー・ツール

– FTP ではファイアウォールの変更も必要になります。 – OPT/OTT は IBM のサービス・アセットとして開発されており、エンドユーザー向けのツールではありません。

– 国際化にも対応していません。

使用する移行ツールとその状況

図 45: MOM と OTT の比較

MOM - SCUF - OPT/OTT - それぞれの優れた特性

図 46: 移行オプション

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一括ユーザープロビジョニング

一括ユーザープロビジョニングは、統合および移行のサイトから入手できる、クラウド環

境に新しいアカウントを作成するためのサービスです。この機能はデータやアカウントの

移行は行いません。データの移行に関しては、本書の移行オプションに関するセクション

を参照してください。

一括ユーザープロビジョニングでは、クラウドのサブスクリプションやサブスクライバー

(ユーザー) を自動で管理できるため、時間の節約につながります。一括ユーザープロビ

ジョニングを行うには、オンプレミスの統合クライアントをセットアップし、カンマ区切り値

ファイル (CSV) を企業の統合サイトにアップロードする必要があります (図 47 参照)。

図 47: 一括ユーザープロビジョニング

統合クライアント (Integration Client) とは、IBM Domino ディレクトリー、Microsoft

Active Directory、Tivoli Directory Server、もしくは他のあらゆる LDAP ソースにも接

続できるコンピューター・システム (仮想マシンでも可能) を意味しています。統合クライ

アントは、csv ファイルの作成のみを行う管理用ワークステーションにも、IBM Security

Directory Integrator をホストして企業のディレクトリーから自動で変更を読み込む全

機能搭載型のサーバーにもなり得ます。

IBM Softlayer クラウドは上記どちらのセットアップのタイプでも統合クライアントをホス

トできるため、追加的なハードウェア・コストの必要性やハードウェア障害のリスクが排

除されます。統合および移行サイト (FTP サーバー) により、お客様は認証された SSL

暗号化チャネルを介してプロビジョニングファイルをアップロードできます。

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移行プロセス

オンプレミス (On-Premises): ソースメールファイルの保管場所です。

ステージング (Staging): ICS/ビジネス・パートナーがお客様の環境に追加します

(OPT/OTT はここにインストールされます)。

FTP アップロード (FTP Upload): ファイルの転送先になります (イエロー・ゾーン)。

SmartCloud Notes の管理 (SCN Admin): ユーザーの管理を行います。

SmartCloud Notes サービス (SCN Service): ユーザーメールファイルの最終的な宛先

になります。

図 48: メール移行の図 1

1. クラウドへのハイブリッド接続を作成します。

2. ステージングサーバーを確立します。

3. 移行するユーザー・グループを特定します。

4. 選択したユーザーに問題が発生しているかどうか事前に確認します。

5. SmartCloud Notes の管理で移行要求を作成します。ここで、サービスに送られる

データを暗号化するための暗号鍵が作成されます。

6. ステージングに戻り、選択したユーザーのレプリカを作成します。

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図 49: メール移行の図 2

7. OTT によって、追加的な品質チェックが行われます。

8. OTT によって同期が行われ、新しいレプリカの未読マークが最新状態にあるかが確

認されます。

9. SmartCloud Notes に転送する前にファイルを暗号化します。

10. オプション: エンドユーザーに事前に通知します。

11. FileZilla にはポート番号 990 が必要です。また、専用のファイアウォール要件もあり

ます。

12. SmartCloud Notes の管理で、アップロードの完了と続行の準備ができたことを示す

ボタンをクリックします。

13. ファイルは FTP のランディング・ゾーンで暗号化解除されます。ウィルススキャンが

実行されるため、次の指示が表示されるまで待ちます。

14. 移行担当者はプロセスが正常に完了するようモニターする必要があります。

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図 50: メール移行の図 3

15. 移行担当者は、プロビジョニング対象のユーザーを選択できます。

16. サブスクリプションとライセンスを選択します。

17. メールテンプレート、言語設定、初期パスワードを選択します。

18. SmartCloud Notes サービスは、この要求を受け取り、ユーザーの移行や作成を行

います。

19. SmartCloud Notes サービスは、Domino ディレクトリーのホームサーバーを最新

の状態に更新します。これにより、ユーザーがオンプレミスからクラウドに移行した

ことが示されます。

20. 転送プロセス中に送信されたメールを受信するため、キャッチアップ複製が行われ

ます。

21. エンドユーザーに最後のメールを送信して、クラウドへ移行したことを通知します。

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免責事項

IBM の計画、方向性、および指針に関する記述は、IBM 独自の判断で予告なく変更ま

たは撤回される場合があります。

今後発表予定の製品に関する情報は、製品の方向性の概要を示す目的で提供される

ものであり、購入決定の判断に利用できる情報として提供されるものではありません。

今後の製品に関する情報は、いかなる資料、コード、または機能性の提供というコミット

メント、約束、または法律上の義務について言及するものでもありません。今後の製品

に関する情報は、いかなる契約にも含めることはできません。IBM 製品について記載さ

れる今後のいかなるフィーチャーまたは機能の開発、発表、および時期は、IBM の判

断で決定されます。

パフォーマンスは、管理された環境において標準的な IBM ベンチマークを使用した測

定と予測に基づいています。ユーザーが経験する実際のスループットやパフォーマンス

は、ユーザーのジョブ・ストリームにおけるマルチプログラミングの量、入出力構成、スト

レージ構成、および処理されるワークロードなどの考慮事項を含む、数多くの要因に応

じて変化します。したがって、個々のユーザーがここで述べられているものと同様の結

果を得られると確約するものではありません。