『しっかり アンカー』18/25 しっかりアンカーのニーズ 接着系アンカー使用数※1,800万本/2006年 直ちに使用できることでメリットがある工事
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技術マニュアル 06/2017 1
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Hilti HIT-RE 500 V3
接着系注入方式アンカー
HIT-Vボルト
HIT-RE 500 V3 接着系注入方式アンカーHIT-Vボルト
接着系注入方式
アンカーシステム 特徴
Hilti HIT-RE 500 V3
330 ml フォイルパック
(500 ml、1400 ml
フォイルパックあり)
- SAFEset(セーフセット工法)ホロ
ービット:ヒルティのホロードリルビッ
トにより、穿孔と同時に孔内を自動
清掃。施工安定性と生産性を向上
- SAFEset(セーフセット工法)目荒
らしツール:ダイヤモンドコア穿孔後
に穿孔面を荒らし、ハンマードリル
施工と同等の耐力を発揮
- コンクリート C 20/25 から C 50/60
に適用(ひび割れ想定あり/なしとも
に対応)
- 高耐力
- 湿潤のコンクリート施工可能
- 水中施工可能
- 高い耐腐食性
- 高温時でも長い可使時間
- 母材温度-5℃まで使用可能
- 無臭エポキシ樹脂
ミキシングノズル
HIT-V ボルト
母材 施工状況
コンクリート
(ひび割れを
想定しない)
コンクリート
(ひび割れを
想定する)
ハンマードリル
穿孔 ダイヤモンドコア
穿孔 ヒルティの
セーフセット工法
狭いへりあきと
アンカーピッチ
埋込み長さの変化
に対応
荷重状況 その他
静的/
準静的
耐震
ETA-C1, C2 耐火 ETA
欧州技術認証 CE適合 PROFIS Anchor
アンカー設計
ソフト対応
耐腐食 HCR
高耐腐食
認証 / 証明書
種類 機関/研究所 No. / 発行年月日
ETA欧州技術認証 a) CSBT ETA-16/0143 / 2016-11-30
耐火試験報告書 MFPA Leipzig GS 3.2/15-361-4 / 2016-08-04 a) 本章における全てのデータは 2016年 11月 30日発行の ETA-16/0143に基づいています。
技術マニュアル 06/2017 2
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Hilti HIT-RE 500 V3
接着系注入方式アンカー
HIT-Vボルト
静的または準静的耐力(単体アンカーでの留付け)
本項の全ての数値は下記条件の場合に適用されます。
- 正しく施工されていること(施工手順参照)
- へりあき、アンカーピッチの影響なし
- 下表斜字数値 は鋼材破壊値
- 強度区分 5.8 HIT-Vアンカーボルトの使用(強度区分 8.8 HIT-Vまたは AMアンカーボルトの使用についてヒルティの
技術担当者に連絡してください)
- 最小母材厚・標準有効埋込み長さは表による
- コンクリート圧縮強度(C20/25):fck,cube=25 N/mm² (JIS規格のコンクリート圧縮強度 Fc≒21 N/mm² 相当)
- 使用温度範囲 I
(最小:母材温度 -40°C、最大:母材温度(長期) +24°C、(短期)+40°C)
- 施工時温度: -5°C ~ +40°C
基準有効埋込み長さと最小母材厚 a)
ETA-16/0143(2016-11-30発行) 社内技術データ
アンカーサイズ M8 M10 M12 M16 M20 M24 M27 M30 M33 M36 M39
基準有効埋込み長さ hef [mm] 80 90 110 125 170 210 240 270 300 330 360
基準最小母材厚 h [mm] 110 120 140 161 214 266 300 340 374 410 444
a) 埋込み長さの許容範囲に関しては、「施工条件」項をご参照ください。対応荷重値は簡易設計法に基づき導き出すことが可能です。
ハンマードリル、ホロードリルビット 1)、または目荒らしツールに 2)よるダイヤモンドコア施工
平均耐力
ETA-16/0143(2016-11-30発行) 社内技術データ
アンカーサイズ M8 M10 M12 M16 M20 M24 M27 M30 M33 M36 M39
ひび割れを想定しないコンクリート
引張 NRu,m HIT-V 5.8 [kN] 18,9 30,5 44,1 83,0 129,2 185,9 241,5 295,1 348,4 401,9 457,9
せん断 VRu,m HIT-V 5.8 [kN] 9,5 15,8 22,1 41,0 64,1 92,4 120,8 147,0 182,7 214,2 256,2
ひび割れを想定するコンクリート
引張 NRu,m HIT-V 5.8 [kN] 17,4 28,2 44,0 66,7 105,9 145,4 177,7 212,0 - - -
せん断 VRu,m HIT-V 5.8 [kN] 9,5 15,8 22,1 41,0 64,1 92,4 120,8 147,0 - - -
1) ホロードリルビットは M12から M30まで対応
2) 目荒らしツールは M16から M30まで対応
許容安全荷重 a)
ETA-16/0143(2016-11-30発行) 社内技術データ
アンカーサイズ M8 M10 M12 M16 M20 M24 M27 M30 M33 M36 M39
ひび割れを想定しないコンクリート
引張 NRec HIT-V 5.8 [kN] 8,6 13,8 20,0 33,6 53,3 73,2 89,4 106,7 104,1 120,1 136,9
せん断 VRec HIT-V 5.8 [kN] 5,1 8,6 12,0 22,3 34,9 50,3 65,7 80,0 99,4 116,6 139,4
ひび割れを想定するコンクリート
引張 NRec HIT-V 5.8 [kN] 6,2 10,1 15,8 23,9 38,0 52,2 63,7 76,1 - - -
せん断 VRec HIT-V 5.8 [kN] 5,1 8,6 12,0 22,3 34,9 50,3 65,7 80,0 - - -
a) 部分安全係数は = 1,4です。この部分安全係数は荷重の種類によって異なるため、各国の基準を採用してください。
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Hilti HIT-RE 500 V3
接着系注入方式アンカー
HIT-Vボルト
ダイヤモンドコアドリル施工
平均耐力
ETA-16/0143(2016-11-30発行)
アンカーサイズ M8 M10 M12 M16 M20 M24 M27 M30
ひび割れを想定しないコンクリート
引張 NRu,m HIT-V 5.8 [kN] 18,9 30,5 44,1 83,0 129,2 185,9 241,5 295,1
せん断 VRu,m HIT-V 5.8 [kN] 9,5 15,8 22,1 41,0 64,1 92,4 120,8 147,0
許容安全荷重 a)
ETA-16/0143(2016-11-30発行)
アンカーサイズ M8 M10 M12 M16 M20 M24 M27 M30
ひび割れを想定しないコンクリート
引張 NRec HIT-V 5.8 [kN] 8,6 13,5 19,7 24,0 38,1 52,3 63,9 76,2
せん断 VRec HIT-V 5.8 [kN] 5,1 8,6 12,0 22,3 34,9 50,3 65,7 80,0
a) 部分安全係数は = 1,4です。この部分安全係数は荷重の種類によって異なるため、各国の基準を採用してください。
耐震耐力 (単体アンカーでの留付け)
本項の全ての数値は下記条件の場合に適用されます。
- 正しく施工されていること(施工手順参照)
- へりあき、アンカーピッチの影響なし
- 下表斜字数値 は鋼材破壊値
- 強度区分 8.8の HIT-Vアンカーボルトの使用
- 最小母材厚・標準有効埋込み長さは表による
- コンクリート圧縮強度(C20/25):fck,cube=25 N/mm² (JIS規格のコンクリート圧縮強度 Fc≒21 N/mm² 相当)
- 使用温度範囲 I
(最小:母材温度 -40°C、最大:母材温度(長期) +24°C、(短期)+40°C)
- 施工時温度: -5°C ~ +40°C
- αgap = 1,0 ( アンカーと留付物は隙間なし)
耐震 C1 と C2評価の基準有効埋込み長さと最小母材厚 a)
アンカーサイズ M8 M10 M12 M16 M20 M24 M27 M30
基準有効埋込み長さ hef [mm] 80 90 110 125 170 210 240 270
基準最小母材厚 h [mm] 110 120 140 165 220 270 300 340
a) 埋込み長さの許容範囲に関しては、「施工条件」項をご参照ください。
ハンマードリル、ホロードリルビット、または目荒らしツールによるダイヤモンドコア施工
耐震 C1評価の基準耐力
アンカーサイズ M8 M10 M12 M16 M20 M24 M27 M30
引張 NRk HIT-V 8.8, AM 8.8 [kN] 12,1 19,8 32,8 42,8 67,8 93,1 113,8 135,8
せん断 VRk HIT-V 8.8, AM 8.8 [kN] 15,0 23,0 34,0 63,0 98,0 141,0 184,0 224,0
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Hilti HIT-RE 500 V3
接着系注入方式アンカー
HIT-Vボルト
耐震 C1評価の設計耐力
アンカーサイズ M8 M10 M12 M16 M20 M24 M27 M30
引張 NRd HIT-V 8.8, AM 8.8 [kN] 8,0 13,2 21,8 28,5 45,2 62,1 75,9 90,5
せん断 VRd HIT-V 8.8, AM 8.8 [kN] 12,0 18,4 27,2 50,4 78,4 112,8 147,2 179,2
ハンマードリル、またはホロードリルビット施工
ヒルティ耐震充填セット使用による耐震 C2評価の基準耐力
アンカーサイズ M8 M10 M12 M16 M20 M24 M27 M30
引張 NRd HIT-V 8.8, AM 8.8 [kN] - - - 34,6 57,7 80,8 - -
せん断 VRd HIT-V 8.8, AM 8.8 [kN] - - - 46,0 77,0 103,0 - -
ヒルティ耐震充填セット使用による耐震 C2評価の設計耐力
アンカーサイズ M8 M10 M12 M16 M20 M24 M27 M30
引張 NRd HIT-V 8.8, AM 8.8 [kN] - - - 23,0 38,5 53,8 - -
せん断 VRd HIT-V 8.8, AM 8.8 [kN] - - - 36,8 61,6 82,4 - -
材料
機械的特性
ETA-16/0143(2016-11-30発行) 社内技術データ
アンカーサイズ M8 M10 M12 M16 M20 M24 M27 M30 M33 M36 M39
引張強度
fuk
HIT-V 5.8 [N/mm²] 500 500 500 500 500 500 500 500 500 500 500
HIT-V 8.8 [N/mm²] 800 800 800 800 800 800 800 800 800 800 800
AM 8.8 [N/mm²] 800 800 800 800 800 800 800 800 800 800 800
HIT-V-R [N/mm²] 700 700 700 700 700 700 500 500 500 500 500
HIT-V-HCR [N/mm²] 800 800 800 800 800 700 700 700 500 500 500
降伏点強度fyk
HIT-V 5.8 [N/mm²] 400 400 400 400 400 400 400 400 400 400 400
AM 8.8 [N/mm²] 640 640 640 640 640 640 640 640 640 640 640
HIT-V 8.8 [N/mm²] 640 640 640 640 640 640 640 640 640 640 640
HIT-V-R [N/mm²] 450 450 450 450 450 450 210 210 210 210 210
HIT-V-HCR [N/mm²] 600 600 600 600 600 400 400 400 250 250 250
応力断面積As
HIT-V, AM 8.8 [mm²] 36,6 58,0 84,3 157 245 353 459 561 694 817 976
断面係数W
HIT-V, AM 8.8 [mm³] 31,2 62,3 109 277 541 935 1387 1874 2579 3294 4301
技術マニュアル 06/2017 5
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Hilti HIT-RE 500 V3
接着系注入方式アンカー
HIT-Vボルト
材料品質
部材 材質
全ねじボルト
HIT-V (F) 5.8
強度区分 5.8、A5 > 8% 伸び
電気亜鉛めっき 5 µm以上
(F) 溶融亜鉛めっき 45 µm以上
全ねじボルト
HIT-V (F) 8.8
強度区分 8.8、A5 > 8% 伸び
電気亜鉛めっき 5 µm以上
(F) 溶融亜鉛めっき 45 µm以上
ヒルティメーターボルト
AM 8.8
強度区分 8.8、A5 > 8% 伸び
電気亜鉛めっき 5 µm以上
全ねじボルト
HIT-V-R
強度区分 70 (M24以下)、強度区分 50 (M27以上)、 A5 > 8% 伸び
ステンレス鋼 1.4401; 1.4404; 1.4578; 1.4571; 1.4439; 1.4362
全ねじボルト
HIT-V-HCR
強度区分 70 (M24以下)、強度区分 50 (M27以上)、 A5 > 8% 伸び
高耐食性合金 1.4528; 1.4565
ワッシャー
電気亜鉛めっき 5 µm以上; 溶融亜鉛めっき 45 µm以上
ステンレス鋼、EN 10088-1:2014: 1.4401; 1.4404; 1.4578; 1.4571; 1.4439;
1.4362
高耐食性合金、EN 10088-1:2014: 1.4529; 1.4565
ナット
ナットの強度区分はボルトの強度区分と同等
電気亜鉛めっき 5 µm以上
(F) 溶融亜鉛めっき 45 µm以上
ナットの強度区分はボルトの強度区分と同等
ステンレス鋼 EN 10088-1:2014: 1.4401; 1.4404; 1.4578; 1.4571; 1.4439;
1.4362
ナットの強度区分はボルトの強度区分と同等
高耐食性合金、EN 10088-1:2014: 1.4529; 1.4565
ヒルティ耐震充填セットの部品
Part Material
充填ワッシャー
電気亜鉛めっき 5 µm以上 球状ワッシャー
ロックナット
使用温度範囲
ヒルティ HIT-RE500 V3 注入式アンカーは以下の温度範囲にて適用されます。母材温度の上昇により、設計付着強度が
低下する場合がございます。
温度範囲 母材温度 最大長期母材温度 最大短期母材温度
温度範囲 I -40 °C ~ +40 °C +24 °C +40 °C
温度範囲 II -40 °C ~+70 °C +43 °C +70 °C
最大短期母材温度
一日程度の短いサイクルの気温の変化に伴って、母材温度が変化するときの最大母材温度を指します。
最大長期母材温度
二週間以上の長期間にわたる継続的な気温変化に伴って、母材温度が変化するときの最大母材温度を指しま
す。
技術マニュアル 06/2017 6
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Hilti HIT-RE 500 V3
接着系注入方式アンカー
HIT-Vボルト
施工
標準施工工具
アンカーサイズ M8 M10 M12 M16 M20 M24 M27 M30
ロータリーハンマードリル TE2 – TE16 TE40 – TE70
他の工具 エアーコンプレッサー、ダストポンプ、ブラシ、ディスペンサー
目荒らしツール TE-YRT
その他ヒルティ推奨工具 DD EC-1, DD 100 … DD 160 a)
a) ダイアモンドコア施工の場合、引抜けとコンクリートコーン状による複合破壊に対する耐力は低減して下さい。(「静的または準静的耐力(単体アンカー
での留付け)」の「ダイヤモンドコア施工」にご参照してください。詳細はヒルティ技術担当にご連絡ください)
清掃と打設ツールの組み合わせ
ボルト 穿孔と清掃 d0[mm] 打設
全ねじボルトHIT-V
ハンマートリル
(HD)
ホロードリルビット (HDB)
ダイヤモンドコア
ブラシ
HIT-RB
ピストン プラグ
HIT-SZ ダイヤモンドコア
(DD)
目荒らしツール
によるダイヤモン
ドコア穿孔
(RT)
M8 10 - 10 - 10 -
M10 12 - 12 - 12 12
M12 14 14 14 - 14 14
M16 18 18 18 18 18 18
M20 22 22 22 22 22 22
M24 28 28 28 28 28 28
M27 30 - 30 30 30 30
M30 35 35 35 35 35 35
ヒルティ目荒らしツール TE-YRT の付属部品
ダイヤモンドコア 目荒らしツール TE-YRT チェックゲージ RTG…
d0 [mm] d0 [mm] サイズ
基準 実寸
18 17,9 ~ 18,2 18 18
20 19,9 ~ 20,2 20 20
22 21,9 ~ 22,2 22 22
25 24,9 ~ 25,2 25 25
28 27,9 ~ 28,2 28 28
30 29,9 ~ 30,2 30 30
32 31,9 ~ 32,2 32 32
35 34,9 ~ 35,2 35 35
最低目荒らし時間 troughen (troughen [sec] = hef [mm] / 10)
hef [mm] troughen [sec]
0 to 100 10
101 to 200 20
201 to 300 30
301 to 400 40
401 to 500 50
501 to 600 60
技術マニュアル 06/2017 7
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Hilti HIT-RE 500 V3
接着系注入方式アンカー
HIT-Vボルト
施工手順
穿孔
a) ヒルティホロードリルビット穿孔:(乾燥および湿潤のコンクリートのみ)
適切なサイズのホロードリルビット(TE-CDまたは TE-Y、バキュームアタッチメン
ト付き)にて、指定された穿孔長さを穿孔する。
この穿孔方法は、穿孔中の切粉を適切に排出するものです。穿孔作業が完了し
た後、清掃手順にて孔内清掃を実施してください。
b) ハンマードリル穿孔:(乾燥または湿潤のコンクリートおよび孔が冠水状態(海水について、ヒルティ技術担当者にご相
談ください))
適切なサイズのドリルビットを用いて、適切なハンマードリルの回転・打撃モード
にして指定された深さを穿孔する。
c) ダイヤモンドコア穿孔 :(乾燥および湿潤のコンクリートのみ)
ダイヤモンドコアドリルおよび対応するコアビットを利用すれば、ダイヤモンドコア
穿孔ができます。
d) 目荒らしツール TE-YRTによるダイヤモンドコア穿孔 :(乾燥および湿潤のコンクリートのみ)
ダイヤモンドコアドリルおよび対応するコアビットを利用すれば、ダイヤモンドコア
穿孔ができます。
目荒らしツールを使用する前に、孔を乾燥させる必要があります。摩耗ゲージ
RTGを使って、目荒らしツールがまだ利用できるかを確認します。
孔全長の表面を荒らしします。
孔内清掃 樹脂を注入する前には、切粉やゴミを完全に除去してください。
a) 圧縮空気による清掃CAC:ひび割れを想定しない、すべての穿孔径d0およびすべての穿孔深さh0条件に対応
切粉がほとんど出なくなるまで、オイルフリー式コンプレッサー(最低 6 bar で6
m³/時)に穿孔深さ以上のノズルを孔底から最低2回以上吹き飛ばします。
穿孔径が32mm以上の場合は、最低140 m³/時の吐出空気量のコンプレッサー
をご使用ください。
孔底から適切なサイズのヒルティスチールブラシ(HIT-RB)用いて、回転させな
がら引き上げる清掃を最低2回以上繰り返します。
またスチールブラシは穿孔径に対して、適切なサイズを選ぶ必要があります。穿
孔径より小さすぎる場合は,適切なサイズのものを使用してください。
再度、切粉がほとんど出なくなるまで、孔底から最低2回以上圧縮空気で吹き飛
ばします。
技術マニュアル 06/2017 8
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Hilti HIT-RE 500 V3
接着系注入方式アンカー
HIT-Vボルト
b) 水中施工の孔清掃:すべての穿孔径d0およびすべての穿孔深さh0条件に対応
濁った水がほとんど出なくなるまで、給水栓に繋いだ水ホースで孔底から最低2
回以上洗い流します。
孔底から適切なサイズのヒルティスチールブラシ(HIT-RB)用いて回転させなが
ら引き上げる清掃を最低2回以上繰り返します。
またスチールブラシは穿孔径に対して、適切なサイズを選ぶ必要があります。穿
孔径より小さすぎる場合は,適切なサイズのものを使用してください。
再度、濁った水がほとんど出なくなるまで、給水栓に繋いだ水ホースで孔底から
最低2回以上洗い流します。
c) ハンマードリルおよびダイヤモンドコア穿孔の清掃:すべての穿孔径d0およびすべての穿孔深さh0条件に対応
濁った水がほとんど出なくなるまで、給水栓に繋いだ水ホースで孔底から最低2
回以上洗い流します。
孔底から適切なサイズのヒルティスチールブラシ(HIT-RB)用いて、回転させな
がら引き上げる清掃を最低2回以上繰り返します。
またスチールブラシは穿孔径に対して、適切なサイズを選ぶ必要があります。穿
孔径より小さすぎる場合は,適切なサイズのものを使用してください。
再度、濁った水がほとんど出なくなるまで、給水栓に繋いだ水ホースで孔底から
最低2回以上洗い流します。
切粉や濁った水がほとんど出なくなるまで、オイルフリー式コンプレッサー(最低
6 bar で6 m³/時)に穿孔深さ以上のノズルを孔底から最低2回以上吹き飛ばしま
す。
穿孔径が32mm以上の場合は、最低140 m³/時の吐出空気量のコンプレッサー
をご使用ください。
技術マニュアル 06/2017 9
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Hilti HIT-RE 500 V3
接着系注入方式アンカー
HIT-Vボルト
孔底から適切なサイズのヒルティスチールブラシ(HIT-RB)用いて、回転させな
がら引き上げる清掃を最低2回以上繰り返します。
またスチールブラシは穿孔径に対して、適切なサイズを選ぶ必要があります。穿
孔径より小さすぎる場合は,適切なサイズのものへ変更してください。
再度、切粉や濁った水がほとんど出なくなるまで、孔底から最低2回以上圧縮空
気で吹き飛ばします。
d) 目荒らしツールTE-YRTによるダイヤモンドコア穿孔の清掃:すべての穿孔径d0およびすべての穿孔深さh0条件に対
応
濁った水がほとんど出なくなるまで、給水栓に繋いだ水ホースで孔底から最低2
回以上洗い流します。
孔底から適切なサイズのヒルティスチールブラシ(HIT-RB)用いて、回転させな
がら引き上げる清掃を最低2回以上繰り返します。
またスチールブラシは穿孔径に対して、適切なサイズを選ぶ必要があります。穿
孔径より小さすぎる場合は,適切なサイズのものを使用してください。
切粉や濁った水がほとんど出なくなるまで、孔底(必要があればノズルの延長を
使ってください)から最低2回以上圧縮空気(最低 6 bar で6 m³/時)で吹き飛ばし
ます。穿孔径が32mm以上の場合は、最低140 m³/時の吐出空気量のコンプレッ
サーをご使用ください。
注:一般清掃(ダストポンプとワイヤーブラシ)の場合、(社)建築学会「各種合成構造設計指針・同解説:2010年」、(財)日本建築防災協会の「2001年改
訂版 既存鉄筋コンクリート造建築物の耐震診断基準・改修設計指針・同解説」またはその他適用される設計指針に許容応力度を計算してください。
注入準備
有効期限を確認してフォイルパックにミキシングノズル(HIT-RE-M)をしっかりと
装着してください。ディスペンサーの取り扱い説明書を参照の上、フォイルパック
を黒いフォイルパックホルダーにセットしてから、ディスペンサーにセットしてくださ
い。なお、ミキシングノズルは改造しないでください。損傷のあるフォイルパック
(樹脂)は使用しないでください。
また、フォイルパックに針などで穴を開けると混合不良につながりますので、
必ずディスペンサーのトリガーを引くことでフォイルパックを破ってください。
最初の樹脂を一定量破棄してください。破棄する量は,フォイルパックの大きさに
よって異なるため,下記を参照してください。
なお、フォイルパックはトリガーしていくと自動的に開封されます。
破棄する量:330 ml フォイルパック:トリガー3回分
500 ml フォイルパック:トリガー4回分(>5℃)
1400 ml フォイルパック:65 ml
技術マニュアル 06/2017 10
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Hilti HIT-RE 500 V3
接着系注入方式アンカー
HIT-Vボルト
樹脂注入 必要な樹脂量を必ず孔底から気泡が残らなように注入してください.
孔底より注入をはじめ,左図のように矢印の方向へゆっくりとトリガーを引いてく
ださい。おおよそ孔内の2/3までか、必要樹脂量分だけの位置まで注入してくださ
い。
注入が完了したら、ディペンサーのリリースボタンを押し、フォイルパックの圧力
を解除してください。
※樹脂の液ダレを防止します。
上向きもしくは有効埋込み長さが250mmを超える場合。
延長ホースとピストンプラグを用いて注入してください。必要な治具としてミキシン
グノズル(HIT-RE-M)、延長ホースおよび適切なサイズのピストンプラグです。ピ
ストンプラグを孔底に挿入してから注入を開始してください。ピストンプラグは樹
脂の圧力によって、自然に孔内から押し出されてきます。
(水中施工の場合:完全に樹脂を穿孔穴に充填すること)
アンカー筋の挿入
アンカー筋を挿入する前に、ボルトが乾いていることと油分や汚れが付着してい
ないことを確認してください。
ゲル状時間が経過するまでに、アンカー筋には設計埋込み長さの位置にマーキ
ングしてアンカー筋を挿入してください。
上向き施工時は,プロフィシステムを用いて確実な樹脂注入を行ってください。
アンカー筋の固定はクサビ等を用いて適切な埋め込みを確保してください。
アンカー筋に荷重を掛ける。
硬化時間tcureが過ぎてたら、荷重を載荷してください。
取付物を設置し、ナットを締付ける際には、最大締付けトルク値Tmax(N・m)を超
えないように締付けてください。
技術マニュアル 06/2017 11
11
Hilti HIT-RE 500 V3
接着系注入方式アンカー
HIT-Vボルト
耐震充填セットによる施工(HIT-V)
施工工具の詳細については製品パッケージに記載の使用説明書をご覧ください.
通常状態での硬化時間
母材温度
T
ゲル状時間
tgel
硬化時間
tcure 1)
-5 °C to -1 °C 2 h 168 h
0 °C to 4 °C 2 h 48 h
5 °C to 9 °C 2 h 24 h
10 °C to 14 °C 1,5 h 16 h
15 °C to 19 °C 1 h 16 h
20 °C to 24 °C 30 分 7 h
25 °C to 29 °C 20 分 6 h
30 °C to 34 °C 15 分 5 h
35 °C to 39 °C 12 分 4,5 h
40 °C 10 分 4 h
1) 硬化時間は乾燥状態にある母材に適用します。湿潤母材の場合は 2倍の硬化時間が必要です。
技術マニュアル 06/2017 12
12
Hilti HIT-RE 500 V3
接着系注入方式アンカー
HIT-Vボルト
施工条件
アンカーサイズ
ETA-16/0143(2016-11-30発行) 社内技術データ
M8 M10 M12 M16 M20 M24 M27 M30 M33 M36 M39
穿孔径 d0 [mm] 10 12 14 18 22 28 30 35 37 40 42
有効埋込み長さと穿孔
深さの範囲 a)
hef,min [mm] 60 60 70 80 90 96 108 120 132 144 156
hef,max [mm] 160 200 240 320 400 480 540 600 660 720 780
最小母材厚 hmin [mm] hef + 30 mm ≥ 100 mm
hef + 2 d0
締付けトルク Tmax [Nm] 10 20 40 80 150 200 270 300 330 360 390
最小アンカーピッチ smin [mm] 40 50 60 75 90 115 120 140 165 180 195
最小へりあき寸法 cmin [mm] 40 45 45 50 55 60 75 80 165 180 195
割裂破壊による基準ア
ンカーピッチ scr,sp 2 ccr,sp
割裂破壊による基準へ
りあき寸法 b) ccr,sp [mm]
1,0 hef for h / hef ≥ 2,0
4,6 hef - 1,8 h for 2,0 > h / hef > 1,3:
2,26 hef for h / hef ≤ 1,3:
コンクリートコーン状破
壊による基準アンカー
ピッチ
scr,N 2 ccr,N
コンクリートコーン状破
壊による基準へりあき
寸法 c)
ccr,N 1.5 hef
基準アンカーピッチ(基準へりあき寸法)より狭いアンカーピッチ(へりあき寸法)の場合、設計荷重は低減して下さい。
a) hef: 有効埋込み長さ hef,min ≤ hef ≤ hef,max
b) h: 母材厚 (h ≥ hmin)
c) コンクリートコーン状破壊による基準へりあき寸法は、有効埋込み長さ hefと設計付着強度による影響を受けます。上表の簡易式は安全側にて検討
されています。
技術マニュアル 06/2017 13
13
Hilti HIT-RE 500 V3
接着系注入方式アンカー
HIT-Vボルト
簡易設計法
ETAG001に沿った設計方法の簡易版です。
コンクリート強度の影響
へりあき寸法の影響
アンカーピッチの影響
2 本の群アンカー効果。(この方法は 3 本以上のアンカーあるいは 2 箇所以上のへりが関係する場合の群アンカ
ーにも適用されます。その際、影響要因として各々のへりあき寸法とアンカーピッチを考慮する必要があります。
設計法は以下の簡易設計法に基づいています。
それぞれのアンカーには、引張、せん断以外の特殊な荷重は作用しないものとします(偏心を除く)。
単体のアンカーについてのみ適用します。
簡易設計法以外の条件については、アンカー設計ソフト「PROFIS Anchor」を使用してください。
引張荷重
設計引張耐力は下記のうちの最小値となります
- 鋼材破壊: NRd,s
- 引抜けとコンクリートコーン状の複合破壊:
NRd,p = N0Rd,p fB,p f1,N f2,N f3,N fh,p fre,N
- コンクリートコーン状破壊: NRd,c = N0Rd,c fB f1,N f2,N f3,N fh,N fre,N
- コンクリート割裂破壊(ひび割れを想定しないコンクリートのみ):
NRd,sp = N0Rd,c fB f1,sp f2,sp f3,sp fh,N fre,N
基準設計引張耐力
鋼材破壊に対する設計耐力 NRd,s
ETA-16/0143(2016-11-30発行) 社内技術データ
アンカーサイズ M8 M10 M12 M16 M20 M24 M27 M30 M33 M36 M39
NRd,s
HIT-V 5.8 [kN] 12,0 19,3 28,0 52,7 82,0 118,0 153,3 187,3 231,3 272,7 325,3
HIT-V 8.8 [kN] 19,3 30,7 44,7 84,0 130,7 188,0 244,7 299,3 370,0 436,0 520,7
HIT-V-R [kN] 13,9 21,9 31,6 58,8 92,0 132,1 80,4 98,3 121,3 143,0 170,6
HIT-V-HCR [kN] 19,3 30,7 44,7 84,0 130,7 117,6 152,9 187,1 144,6 170,4 203,3
引抜けとコンクリートコーン状の複合破壊に対する設計耐力 a)
NRd,p = N0Rd,p fB,p f1,N f2,N f3,N fh,p fre,N
ETA-16/0143(2016-11-30発行) 社内技術データ
アンカーサイズ M8 M10 M12 M16 M20 M24 M27 M30 M33 M36 M39
標準埋込み長さ hef,typ [mm] 80 90 110 125 170 210 240 270 300 330 360
ハンマードリルまたは
ホロードリルビット穿孔
N0Rd,p 温度範囲 I [kN] 24,1 33,9 47,0 67,0 106,8 158,3 190,0 220,5 190,1 207,3 245,0
N0Rd,p 温度範囲 II [kN] 18,8 24,5 35,9 50,3 85,5 116,1 135,7 169,6 155,5 176,2 196,0
ダイヤモンドコア
穿孔
N0Rd,p 温度範囲 I [kN] 13,4 18,8 27,6 35,9 61,0 82,9 106,6 133,3 - - -
N0Rd,p 温度範囲 II [kN] 10,6 14,1 20,7 26,9 45,8 64,1 82,4 103,0 - - -
技術マニュアル 06/2017 14
14
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接着系注入方式アンカー
HIT-Vボルト
a) 社内技術データ:
引抜けとコンクリートコーン状の複合破壊に対する設計値は、乾燥コンクリート(アンカー注入時および硬化前に水に触れていないコンクリートを指
す)におけるアンカー施工の場合、20%増加させる必要があります。
コンクリートコーン状破壊に対する設計耐力 a) NRd,c = N0Rd,c fB f1,N f2,N f3,N fh,N fre,N
割裂破壊に対する設計耐力 NRd,sp = N0Rd,c fB f1,sp f2,sp f3,sp f h,N fre,N
ETA-16/0143(2016-11-30発行) 社内技術データ
アンカーサイズ M8 M10 M12 M16 M20 M24 M27 M30 M33 M36 M39
N0Rd,c [kN] 24,1 28,7 38,8 47,1 74,6 102,5 125,2 149,4 145,8 168,2 191,6
a) 社内技術データ:
コンクリートコーン状破壊に対する設計値は、乾燥コンクリート(アンカー注入時および硬化前に水に触れていないコンクリートを指す)におけるアン
カー施工の場合、20%増加させる必要があります。
影響要因
引抜けとコンクリートコーン状の複合破壊におけるコンクリート強度の影響
コンクリート強度区分
(ENV 206) C 20/25 C 25/30 C 30/37 C 35/45 C 40/50 C 45/55 C 50/60
fB,p = (fck,cube/25N/mm²)0.1 a) 1 1,02 1,04 1,06 1,07 1,08 1,09
a) fck,cube = コンクリート圧縮強度、150mm角の立方体で測定。
引抜けとコンクリートコーン状の複合破壊における埋込み長さの影響
fh,p = hef/hef,typ
コンクリートコーン状破壊におけるコンクリート強度の影響
コンクリート強度区分
(ENV 206) C 20/25 C 25/30 C 30/37 C 35/45 C 40/50 C 45/55 C 50/60
fB = (fck,cube/25N//mm²)1/2 a) 1 1,1 1,22 1,34 1,41 1,48 1,55
a) fck,cube =コンクリート圧縮強度、150mm角の立方体で測定。
へりあき寸法の影響 a)
c/ccr,N 0,1 0,2 0,3 0,4 0,5 0,6 0,7 0,8 0,9 1
c/ccr,sp
f1,N = 0,7 + 0,3c/ccr,N 0,73 0,76 0,79 0,82 0,85 0,88 0,91 0,94 0,97 1
f1,sp = 0,7 + 0,3c/ccr,sp
f2,N = 0,5(1 + c/ccr,N) 0,55 0,60 0,65 0,70 0,75 0,80 0,85 0,90 0,95 1
f2,sp = 0,5(1 + c/ccr,sp)
a) へりあき寸法は施工詳細項の表に示されている最小へりあき寸法 cmin より大きくなければなりません。これらの影響係数は基準へりあき寸法を下
回るすべてのへりあき寸法に適用されます。
アンカーピッチの影響 a)
s/scr,N 0,1 0,2 0,3 0,4 0,5 0,6 0,7 0,8 0,9 1
s/scr,sp
f3,N = 0,5(1 + s/scr,N) 0,55 0,60 0,65 0,70 0,75 0,80 0,85 0,90 0,95 1
f3,sp = 0,.5(1 + s/scr,sp)
a) アンカーピッチは施工詳細項の表に示されている最小アンカーピッチ smin より大きくなければなりません。これらの影響係数はすべてのアンカーピッ
チに適用されます。
技術マニュアル 06/2017 15
15
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接着系注入方式アンカー
HIT-Vボルト
コンクリートコーン状破壊における埋込み長さの影響
fh,N = (hef/hef,typ)1,5
鉄筋の影響
hef [mm] 40 50 60 70 80 90 ≥ 100
fre,N = 0,5 + hef/200mm ≤ 1 0,7 a) 0,75 a) 0,8 a) 0,85 a) 0,9 a) 0,95 a) 1
a) この係数は、密な配筋の場合にのみ適用されます。アンカーを打設する部分の鉄筋間隔が 150 mm以上、または鉄筋径が 10mm以下では間隔が
100mm以上の場合は fre,N = 1となります。
せん断荷重
設計せん断耐力は下記のうちの最小値となります
- 鋼材破壊: VRd,s
- コンクリートプライアウト破壊: VRd,cp = k NRd,pと k NRd,cのうち小さい値
- コンクリート端部破壊: VRd,c= V0Rd,c fB fß f h f4 f hef fc
技術マニュアル 06/2017 16
16
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接着系注入方式アンカー
HIT-Vボルト
基準設計せん断耐力
鋼材破壊に対する設計耐力 VRd,s
ETA-16/0143(2016-11-30発行) 社内技術データ
アンカーサイズ M8 M10 M12 M16 M20 M24 M27 M30 M33 M36 M39
VRd,s HIT-V 5.8 [kN] 7,2 12,0 16,8 31,2 48,8 70,4 92,0 112,0 139,2 163,4 195,2
HIT-V 8.8 [kN] 12,0 18,4 27,2 50,4 78,4 112,8 147,2 179,2 222,4 261,6 312,3
HIT-V-R [kN] 8,3 12,8 19,2 35,3 55,1 79,5 48,3 58,8 73,1 85,7 102,5
HIT-V-HCR [kN] 12,0 18,4 27,2 50,4 78,4 70,9 92,0 112,0 87,0 102,0 122,0
コンクリートプライアウト破壊に対する設計耐力 VRd,cp = k NRd,pと k NRd,cのうちの小さい値 a)
k = 1 for hef < 60 mm
k = 2 for hef ≥ 60 mm
a) NRd,p: 引抜けとコンクリートコーン状の複合破壊に対する設計耐力
NRd,c: コンクリートコーン状破壊に対する設計耐力
コンクリート端部破壊に対する設計耐力 VRd,c = V0Rd,c fB fß f h f4 f hef fc
アンカーサイズ M8 M10 M12 M16 M20 M24 M27 M30 M33 M36 M39
ひび割れを想定しないコンクリート
V0Rd,c [kN] 5,9 8,6 11,6 18,7 27,0 36,6 44,5 53,0 62,1 71,7 81,9
影響要因
コンクリート強度の影響
コンクリート強度区分
(ENV 206) C 20/25 C 25/30 C 30/37 C 35/45 C 40/50 C 45/55 C 50/60
fB = (fck,cube/25N//mm²)1/2 a) 1 1,1 1,22 1,34 1,41 1,48 1,55
a) fck,cube = コンクリート圧縮強度、150mm角の立方体で測定。
コンクリート端部と直交する方向との荷重角度の影響
角度 ß 0° 10° 20° 30° 40° 50° 60° 70° 80° ≥ 90°
2
2
5,2
sincos
1
VV
f
1 1,01 1,05 1,13 1,24 1,40 1,64 1,97 2,32 2,50
母材厚の影響
h/c 0,15 0,3 0,45 0,6 0,75 0,9 1,05 1,2 1,35 ≥ 1,5
f h = {h/(1,5 c)} 1/2 ≤ 1 0,32 0,45 0,55 0,63 0,71 0,77 0,84 0,89 0,95 1,00
技術マニュアル 06/2017 17
17
Hilti HIT-RE 500 V3
接着系注入方式アンカー
HIT-Vボルト
コンクリート端部破壊に対するアンカーピッチとへりあき寸法の影響 a): f4
f4 = (c/hef)1,5 (1 + s / [3 c]) 0,5
c/hef 単体
アンカー
2本の群アンカー s/hef
0,75 1,50 2,25 3,00 3,75 4,50 5,25 6,00 6,75 7,50 8,25 9,00 9,75 10,50 11,25
0,50 0,35 0,27 0,35 0,35 0,35 0,35 0,35 0,35 0,35 0,35 0,35 0,35 0,35 0,35 0,35 0,35
0,75 0,65 0,43 0,54 0,65 0,65 0,65 0,65 0,65 0,65 0,65 0,65 0,65 0,65 0,65 0,65 0,65
1,00 1,00 0,63 0,75 0,88 1,00 1,00 1,00 1,00 1,00 1,00 1,00 1,00 1,00 1,00 1,00 1,00
1,25 1,40 0,84 0,98 1,12 1,26 1,40 1,40 1,40 1,40 1,40 1,40 1,40 1,40 1,40 1,40 1,40
1,50 1,84 1,07 1,22 1,38 1,53 1,68 1,84 1,84 1,84 1,84 1,84 1,84 1,84 1,84 1,84 1,84
1,75 2,32 1,32 1,49 1,65 1,82 1,98 2,15 2,32 2,32 2,32 2,32 2,32 2,32 2,32 2,32 2,32
2,00 2,83 1,59 1,77 1,94 2,12 2,30 2,47 2,65 2,83 2,83 2,83 2,83 2,83 2,83 2,83 2,83
2,25 3,38 1,88 2,06 2,25 2,44 2,63 2,81 3,00 3,19 3,38 3,38 3,38 3,38 3,38 3,38 3,38
2,50 3,95 2,17 2,37 2,57 2,77 2,96 3,16 3,36 3,56 3,76 3,95 3,95 3,95 3,95 3,95 3,95
2,75 4,56 2,49 2,69 2,90 3,11 3,32 3,52 3,73 3,94 4,15 4,35 4,56 4,56 4,56 4,56 4,56
3,00 5,20 2,81 3,03 3,25 3,46 3,68 3,90 4,11 4,33 4,55 4,76 4,98 5,20 5,20 5,20 5,20
3,25 5,86 3,15 3,38 3,61 3,83 4,06 4,28 4,51 4,73 4,96 5,18 5,41 5,63 5,86 5,86 5,86
3,50 6,55 3,51 3,74 3,98 4,21 4,44 4,68 4,91 5,14 5,38 5,61 5,85 6,08 6,31 6,55 6,55
3,75 7,26 3,87 4,12 4,36 4,60 4,84 5,08 5,33 5,57 5,81 6,05 6,29 6,54 6,78 7,02 7,26
4,00 8,00 4,25 4,50 4,75 5,00 5,25 5,50 5,75 6,00 6,25 6,50 6,75 7,00 7,25 7,50 7,75
4,25 8,76 4,64 4,90 5,15 5,41 5,67 5,93 6,18 6,44 6,70 6,96 7,22 7,47 7,73 7,99 8,25
4,50 9,55 5,04 5,30 5,57 5,83 6,10 6,36 6,63 6,89 7,16 7,42 7,69 7,95 8,22 8,49 8,75
4,75 10,35 5,45 5,72 5,99 6,27 6,54 6,81 7,08 7,36 7,63 7,90 8,17 8,45 8,72 8,99 9,26
5,00 11,18 5,87 6,15 6,43 6,71 6,99 7,27 7,55 7,83 8,11 8,39 8,66 8,94 9,22 9,50 9,78
5,25 12,03 6,30 6,59 6,87 7,16 7,45 7,73 8,02 8,31 8,59 8,88 9,17 9,45 9,74 10,02 10,31
5,50 12,90 6,74 7,04 7,33 7,62 7,92 8,21 8,50 8,79 9,09 9,38 9,67 9,97 10,26 10,55 10,85
a) アンカーピッチおよびへりあき寸法は最小アンカーピッチ smin、最小へりあき寸法 cminより小さくしないで下さい。
埋込み長さの影響
hef/d 4 4,5 5 6 7 8 9 10 11
f hef = 0,05 (hef / d)1,68 0,51 0,63 0,75 1,01 1,31 1,64 2,00 2,39 2,81
hef/d 12 13 14 15 16 17 18 19 20
f hef = 0,05 (hef / d)1,68 3,25 3,72 4,21 4,73 5,27 5,84 6,42 7,04 7,67
へりあき寸法の影響 a)
c/d 4 6 8 10 15 20 30 40
fc = (d / c)0,19 0,77 0,71 0,67 0,65 0,60 0,57 0,52 0,50
a) へりあき寸法は最小へりあき寸法 cminより小さくしないで下さい。
技術マニュアル 06/2017 18
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Hilti HIT-RE 500 V3
接着系注入方式アンカー
HIT-Vボルト
ハンマードリルまたはホロードリルビット穿孔の引張力とせん断力の合成荷重
引張とせん断の組合せ荷重を受けるアンカーボルトは以下の計算方式により求め
ます。
ßN ≤ 1
ßV ≤ 1
ßN + ßV ≤ 1,2 or ßN + ßV
≤ 1
ßN = NSd / NRd および
ßV = VSd / VRd
NSd (VSd) = 設計引張 (せん断)力
NRd (VRd) = 設計引張 (せん断)耐力
Annex C of ETAG 001 簡易計算法
= 2,0 NRd と VRd が鋼材破壊の場合
= 1,5 鋼材破壊以外の破壊モード
簡易計算法では破壊モードは考慮しません。
= 1,5 全ての破壊モードに適用 (安全側の結果)
ETAG 001, Annex C(Eq.1)と簡易計算法(Eq. 2)の比較
0
0,2
0,4
0,6
0,8
1
1,2
0 0,2 0,4 0,6 0,8 1 1,2
V
N
(Eq. 1)
(Eq. 2)