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General Specifications << 目次 >> << 索引 >> GS 36J31A11-01 NTPV100 AAASuite (Advanced Alarm Administrator) アラーム合理化支援パッケージ GS 36J31A11-01 2005.07.01 初版(YK) 2018.09.21 14 版(YK) ■ はじめに 近年のプラントにおいて、アラームの氾濫が原因に よる重要アラームの見落としや、オペレータの職 務範囲の拡大などにより、限られた人的資源の中 で、より安全・安定で効率的なオペレーションを実 現することが益々難しくなっています。これに対す る有効な対応策として、アラーム再検証機能、ア ラーム最適化機能など、アラーム管理の必要性が広 く認められています。しかし、不要アラームの根本 原因の解析などのアラーム管理を実行するためには コストがかかり、関連部門を横断した調整などの工 数が必要になるため、実現への道のりは容易ではあ りません。アラーム合理化支援パッケージ AAASuite (Advanced Alarm Administrator、トリプルエー・ス イート)は、導入時の簡単な設定だけで自動的にア ラームの氾濫を改善します。警告機能により、プラ ントの安全・安定性を向上するとともに、計装エン ジニアによるアラームの抜本的改善に要する工数を 大幅に削減することが可能な、革新的アラーム管理 システムです。 F01.ai AAASuite メニュー画面 ■ 機能概要 ●自動アラーム抑制機能 AAASuite は、アラームの氾濫状態を改善するため、 以下の繰り返し発生する不要アラームを自動的に抑 制します。その結果、オペレータは重要アラームだ けに注意を向けることができるようになります。 (1) HI/LO アラーム繰り返し抑制機能 HI/LO アラームしきい値の設定が不適当なために緩 やかに(例えば 5 分間に 3 回)繰り返し発生する HI/ LO アラームを抑制します。 抑制判定: HI アラームになったタグを監視し、 一定期間内に指定回数の HI アラーム を繰り返したことを検知します。 抑制処理: PV の移動平均値と標準偏差から演算 して、一時的に HI アラームを繰り返 さない値に PH を変更(安全サイド) します。 抑制解除: PV の移動平均値と標準偏差から判断 して、元の PH に戻せば NR を継続す る場合、または HI を継続する場合に PH を元の PH に戻します。 注: LO の場合も同様の方法で抑制します。 F02.ai 抑制判定期間 PH PL 抑制判定開始 1 2 3 PH HI発生回数 HI HI HI PV 抑制開始 NR NR NR 時間 PV 変更 アラームステータス HI/LO アラーム繰り返し抑制判定・抑制の動き F03.ai 抑制解除 抑制解除 HI NR HI PH 元PL PH PV 変更 変更 アラームステータス HI/LO アラーム繰り返し抑制解除の動き

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GeneralSpecifications

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GS 36J31A11-01

NTPV100AAASuite

(Advanced Alarm Administrator)アラーム合理化支援パッケージ

GS 36J31A11-012005.07.01 初版(YK)2018.09.21 14 版(YK)

■ はじめに近年のプラントにおいて、アラームの氾濫が原因による重要アラームの見落としや、オペレータの職務範囲の拡大などにより、限られた人的資源の中で、より安全・安定で効率的なオペレーションを実現することが益々難しくなっています。これに対する有効な対応策として、アラーム再検証機能、アラーム最適化機能など、アラーム管理の必要性が広く認められています。しかし、不要アラームの根本原因の解析などのアラーム管理を実行するためにはコストがかかり、関連部門を横断した調整などの工数が必要になるため、実現への道のりは容易ではありません。アラーム合理化支援パッケージ AAASuite

(Advanced Alarm Administrator、トリプルエー・スイート)は、導入時の簡単な設定だけで自動的にアラームの氾濫を改善します。警告機能により、プラントの安全・安定性を向上するとともに、計装エンジニアによるアラームの抜本的改善に要する工数を大幅に削減することが可能な、革新的アラーム管理システムです。

F01.ai

図 AAASuite メニュー画面

■ 機能概要

●自動アラーム抑制機能AAASuite は、アラームの氾濫状態を改善するため、以下の繰り返し発生する不要アラームを自動的に抑制します。その結果、オペレータは重要アラームだけに注意を向けることができるようになります。

(1) HI/LO アラーム繰り返し抑制機能HI/LO アラームしきい値の設定が不適当なために緩やかに(例えば 5 分間に 3 回)繰り返し発生する HI/LO アラームを抑制します。

抑制判定: HI アラームになったタグを監視し、一定期間内に指定回数の HI アラームを繰り返したことを検知します。

抑制処理: PV の移動平均値と標準偏差から演算して、一時的に HI アラームを繰り返さない値に PH を変更(安全サイド)します。

抑制解除: PV の移動平均値と標準偏差から判断して、元の PH に戻せば NR を継続する場合、または HI を継続する場合にPH を元の PH に戻します。

注: LO の場合も同様の方法で抑制します。

F02.ai

抑制判定期間

元PH

元PL

抑制判定開始

1 2 3

新PH

HI発生回数

HI HI HI

PV

抑制開始

NR NR NR

時間

PV

変更

アラームステータス

図 HI/LO アラーム繰り返し抑制判定・抑制の動き

F03.ai

時間抑制解除 抑制解除

HI NR HI

元PH

元PL

新PH

PV

変更変更

アラームステータス

図 HI/LO アラーム繰り返し抑制解除の動き

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F05.ai

復帰待ち期間

抑制判定期間

PL

PH

時間

PV

抑制開始

AOF

1 2

AON

HI-LO振動発生回数

抑制復帰

2 3

HI HI

LO LO

1

HI

LO

3

判定開始

変更変更

図 HI-LO 振動アラーム抑制判定・抑制の動き

(4) レンジオーバー型 IOP/IOP- アラーム抑制機能レンジオーバーのために繰り返し発生する IOP/IOP-アラームを抑制します。

レンジオーバー型 IOP/IOP- 判定:緩やかな変化でIOP の発生/復帰を繰り返すケースをレンジオーバー型と定義します。IOP発生後、一定期間内に復帰したタグを監視します。監視タグの PV が SH以上になってから一定期間以上経過して IOP が発生し、一定期間内に復帰した場合にレンジオーバー型 IOPと判定します。

注: IOP- も同様な方法で判定します。

F06.ai

IOPステータス IOP

IOP

TMiop

PV

PV

TMor

時間

SH

TMiopRAW

判定開始 判定終了

TMiop:IOP継続判定期間TMor:レンジオーバーIOP判定期間

RAW:PVの生データ

復帰

図 レンジオーバー型 IOP/IOP- アラーム抑制判定の動き

(2) 長期継続 HI/LO アラーム解除機能HI/LO アラームしきい値やヒステリシス設定値が不適当なために発生する長期継続アラームを解除します。

解除判定: HI アラームになったタグを監視し、一定期間連続して PV 平均値(Mean)+ 3* 標準偏差(Dev)が PH ヒステリシス範囲内に留まっていることを検知します。

解除処理: PH を 3 秒間だけ SH(スケール上限)に変更することにより HI アラームを解除します。

注: LO の場合も同様の方法で解除します。

F04.ai

解除

NR

3秒

NR

SH

元PH

判定開始

新PH

ヒステリシス

HI

時間

PV

Mean+3*Dev

判定停止 判定再開

PV

解除判定期間 解除判定期間

Mean+3*Dev≧元PH

アラームステータス

変更

変更

図 長期継続 HI/LO アラーム解除の動き

(3) HI-LO 振動アラーム抑制機能PID パラメータや HI/LO アラームのしきい値が不適当なために発生する振動アラームを抑制します。

抑制判定: HI アラームになったタグを監視し、一定期間内に指定回数の HI と LO のアラームを交互に繰り返したことを検知します。

抑制処理: HI と LO のみ個別アラームオフ(AOF)にします。

抑制解除: 一定期間 NR(PL < PV < PH)が継続した場合に HI と LO をアラームオン(AON)に戻します。

2006.08.01-00

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抑制処理: 抑制対象となったタグの PV が SH 以上になった時点で IOP のみアラームオフ(AOF)にし、PV が SH 以下になった時点でアラームオン(AON)に戻します。

注: IOP- も同様の方法で抑制します。

F07.ai

ノーマルレンジ ノーマルレンジ

時間抑制開始

SH

PV

IOP

AON

抑制終了

RAW

PV

AOF 変更 変更

IOP 復帰

IOPステータス

図 レンジオーバー型 IOP/IOP- アラーム抑制の動き

(5) 伝送器異常型 IOP/IOP- アラーム抑制機能伝送器異常のために発生する繰り返し IOP/IOP- アラームを抑制します。

伝送器異常型 IOP/IOP- 判定:急激な変化で IOP の発生/復帰を繰り返すケースを伝送器異常型と定義します。IOP 発生後、一定期間内に復帰したタグを監視します。監視タグの PV が SH 以上になってから 3 秒以内に IOP が発生し、一定期間内に復帰した場合に伝送器異常型 IOP と判定します。

注: IOP- も同様な方法で判定します。

抑制処理: 抑制対象となったタグの IOP のみアラームオフ(AOF)にします。抑制の解除は機能別詳細操作画面で行います。

注: IOP- も同様の方法で抑制します。

F08.aiTMiop:IOP継続判定期間

IOP

TMiop 3秒

時間

SH

TMiop RAW

判定開始 判定終了

PV

IOPステータス IOP

PV

復帰

AON AOF

変更

図 伝送器異常型 IOP/IOP- アラーム抑制判定・ 抑制の動き

(6) アナンシエータメッセージ発生/復帰繰り返し抑制機能

DCS シーケンスに問題があるために繰り返し発生するアナンシエータメッセージを抑制します。

抑制判定 1 回目:一定期間内に指定回数のアナンシエータメッセージ発報を繰り返したことを検知します。

抑制処理 1 回目:該当するアナンシエータメッセージをアラームオフ(AOF)にします。

抑制解除 1 回目:一定期間アナンシエータメッセージ が 発 報 し な い こ と を 検 知 し て アラームオン(AON)に戻します。

2 回目以降:最初のアナンシエータメッセージ発報を検知してアラームオフ(AOF)にします。解除については 1 回目と同様です。

F09.ai

変更 変更

復帰待ち期間復帰待ち期間

2

抑制判定期間

1回目判定開始

OFF

AON

時間1 3

アナンシエータメッセージ発生回数

アナンシエータ

2回目抑制開始

ON

AOF 変更 変更

図 アナンシエータメッセージ発生/復帰繰り返し 抑制判定・抑制の動き

●状態表示・履歴管理アラーム抑制を行っているタグの状態(抑制開始日付時刻、タグ No.、抑制アラーム、原因推定、他)はAAASuite アラーム抑制状態一覧画面で確認することができます。過去の抑制履歴については Exapilot のイベント履歴表示(標準機能)で表示および CSV ファイル出力が可能です。

F10.ai

図 AAASuite アラーム抑制状態一覧画

2006.08.01-00

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●自動アラーム再通知機能

(1) 長期継続 HI/LO アラーム再通知機能HI/LO アラームしきい値の設定が不適当なために発生している長期継続 HI/LO アラームの再通知を行います。

再通知判定:HI アラームになったタグを監視し、一定期間連続して PV 平均値(Mean)+ 3* 標準偏差(Dev)が PH 以上になっていることを検知します。

再通知処理:AAASuite メッセージウィンドウに再通知メッセージを発報し、再通知判定に戻ります。

注: LO も同様の方法で再通知します。

F11.ai

判定期間

判定期間

判定期間

ヒステリシス

NR

判定期間

PH

判定開始

HI

時間

PV

再通知発報 繰り返し処理

Mean+3*Dev

再通知発報

判定再開

判定停止

PH-Hys<Mean+3*Dev<PH PV

アラームステータス

図 長期継続 HI/LO アラーム再通知判定・再通知の動き

(2) 伝送器故障型 IOP/IOP- アラーム再通知機能伝送器故障のために発生している長期継続 IOP/IOP-アラームの再通知を行います。

再通知判定:IOP 発生後一定期間以上経過しても復帰しないことを検知します。

再通知処理:AAASuite メッセージウィンドウに再通知メッセージを発報します。

注: IOP- も同様な方法で再通知します。

●事前警告機能

(1) HH/LL アラーム事前警告機能HH/LL アラームの事前警告を通知します。

警告判定: HI アラームになったタグの上昇傾向を監視し、一次回帰直線で推定したHH アラーム到達までの時間が一定期間内になった場合に、警告条件成立とします。

警告処理: AAASuite メッセージウィンドウに事前警告メッセージを発報し、警告判定に戻ります。

注: LL も同様の方法で事前警告します。

F12.ai

HHNR HI

判定開始

PH

PV

HH

HH事前警告発報

事前警告期間

一次回帰直線

PV

アラームステータス

時間

図 HH/LL アラーム事前警告判定・警告の動き

(2) HI/LO アラーム事前警告機能AAASuite で指定した特定重要タグの PV を常時監視し、HH/LL アラーム事前警告機能と同様な方法で HI/LO アラームの事前警告を発報します。

● OPHI/OPLO 目標上下限警告AAASuite で指定した特定重要タグの目標値に上下限警告を付加できます。目標値の上下限しきい値には置き針(OPHI/OPLO)を転用し、HI/LO アラームしきい値の内側に設定することができます。

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●オプション機能

(1) 運転条件に応じたアラームしきい値設定機能プロセスの運転状態に合わせて DCS コントローラに最適なアラームしきい値を一括で設定する機能です。運転状態の設定には

MAN モード:アラームしきい値設定操作画面よりオペレータの判断で運転状態を設定するモード

AUT モード:ユーザ作成の Exapilot ロジックで運転状態を自動設定するモード(*1)

があります。またアラームしきい値の設定には読込モード:初期値として各運転状態の現状のし

きい値を読み込むモード読込 & 書込モード:運転状態の変更時にオペレー

タによるしきい値変更を反映してから 次 の 状 態 の し き い 値 を 書 き 込 むモード

書込モード:運転状態に応じたしきい値を書き込むモード

の 3 つのモードを選択することができます。*1: Exapilot の構築機能が必要です。注: 本機能は AAASuite の基本機能と切り離して単独

で使用することができます。

F13.aiスタートアップ

原料A系

HH HI

LO LL SL

PV

PV

停止

時間 原料切替 原料B系

シャットダウン停止

SH

運転状態

図 運転状態に応じたアラームしきい値の設定例

(2) 運転条件に応じたアラーム一括抑制機能プロセスの運転状態に合わせて DCS コントローラに最適なアラーム抑制(AON/AOF)を一括で設定する機能です。運転状態の設定には

MAN モード:アラーム一括抑制操作画面よりオペレータの判断で運転状態を設定するモード

AUT モード:ユーザ作成の Exapilot ロジックで運転状態を自動設定するモード(*1)

があります。またアラーム抑制の設定には読込モード:初期値として各運転状態の現状のア

ラーム抑制を読み込むモード読込 & 書込モード:運転状態の変更時にオペレー

タによるアラーム抑制変更を反映してから次の状態のアラーム抑制を書き込むモード

書込モード:運転状態に応じたアラーム抑制を書き込むモード

の 3 つのモードを選択することができます。*1: Exapilot の構築機能が必要です。注: 本機能は AAASuite の基本機能と切り離して単独

で使用することができます。

F14.aiスタートアップ

原料A系

HH HI

LO

LL

SH

SL

PV

PV

停止

時間 原料切替 原料B系

シャットダウン停止

AON AOF

アラームオン

アラームオフ

中断

運転状態

図 運転状態に応じたアラーム一括抑制の例

(3) リカバ機能AAASuite サーバ機能を搭載したマスタ PC が予期せぬ原因により故障した場合、リカバ PC に搭載したリカバ機能により自動アラーム抑制機能によって変更されたアラーム設定状態を元の状態に戻すことができます。

2008.03.01-00

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GS 36J31A11-01

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●操作監視画面AAASuite 専用のオペレータ向け操作監視画面とエンジニア向け詳細確認画面が用意されています。

F15.ai

図 AAASuite メッセージウィンドウ画面

F16.ai

図 AAASuite 機能別詳細操作画面

F17.ai

図 アラームしきい値設定操作画面

■ 導入効果AAASuite の導入により下記の効果が期待できます。

●エンジニアリング工数の削減アラーム効率化のためのデータ収集、解析、DCS シーケンスの変更、DCS パラメータのチューニングなどに要する工数が大幅に削減されます。

●オペレータの操作回数の削減オペレータによる不要な操作の回数を大幅に減らすことができます。

●安全性の向上不要なアラームが削減されるため重要なアラームをオペレータが見逃すことが少なくなります。

●プロセス安定性の向上操作回数が減ることにより、オペレータによる制御への介入が適切なタイミングで行えるようになるため、プロセスの安定性が向上します。

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GS 36J31A11-01

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■ 動作環境

●ハードウェア動作環境

AAA Suite マスタ PC(*1)/リカバ PC /クライアント PC(*1)機能を搭載する PC

仕様項目OS(詳細はソフトウェア動作環境を参照のこと)

Windows 7 Windows Server 2008 R2 Windows 10 Windows Server 2016

機種 IBM PC/AT 互換機(DOS/V)

CPU Intel Core 2 Duo プロセッサ 2.66 GHz 以上

主記憶容量必須

2 GB 以上 1 GB 以上

3 GB 以上推奨 2 GB 以上

ディスク容量 空き容量が 4 GB 以上

カラー 32768 色以上

画面解像度 1024 × 768 以上を推奨

オーディオ 搭載することを推奨(メッセージ出力を通知します)

*1: CENTUM VP/CS 3000 に V ネット、または Vnet/IP で接続する場合は、制御バスインタフェースカード、または Vnet/IP インタフェースカードと Exaopc OPC インタフェースパッケージを搭載する必要があります。

●ソフトウェア動作環境

AAA Suite マスタ PC /リカバ PC 機能

Windows OS サービスパックWindows 7 Professional 64 ビット 1

Windows Server 2008 R2 Standard 64 ビット 1

Windows 10 Enterprise 2016 LTSB 64 ビット ー

Windows 10 IoT Enterprise 2016 LTSB 64 ビット ー

Windows Server 2016 Standard 64 ビット(*1) ー

LTSB:Long-Term Servicing Branch注: AAASuite の動作条件は Exapilot と同じです。OS に関する詳細条件については、Exapilot の一般仕様書(GS 36J06B10-01)

を参照してください。*1: ディスクトップエクスペリエンス搭載サーバがインストールされている必要があります。

AAA Suite クライアント PC 機能

Windows OS サービスパックWindows 7 Professional 32 ビット 1

Windows 7 Professional 64 ビット 1

Windows Server 2008 R2 Standard 64 ビット 1

Windows 10 Enterprise 2016 LTSB 64 ビット ー

Windows 10 IoT Enterprise 2016 LTSB 64 ビット ー

Windows Server 2016 Standard 64 ビット(*1) ー

LTSB:Long-Term Servicing Branch注: AAASuite の動作条件は Exapilot と同じです。OS に関する詳細条件については、Exapilot の一般仕様書(GS 36J06B10-01)

を参照してください。*1: ディスクトップエクスペリエンス搭載サーバがインストールされている必要があります。

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必要なソフトウェア

ソフトウェア 機能仕様

標準市販ソフトウェア

Microsoft Office 2010 (SP2)32 ビットMicrosoft Office 2013 (SP1) (ボリュームライセンス)32 ビットMicrosoft Office 2016 (ボリュームライセンス)32 ビットAdobe Acrobat Reader DC 2015 以降

横河製基本ソフトウェア Exapilot R3.98 (*1) + オプションパッケージExaopc

横河製オプションソフトウェアAAASuite アラームしきい値設定機能アラーム一括抑制機能AAASuite リカバ機能

*1: AAASuite には Exapilot R3.98 が専用機能として含まれています。AAASuite 機能以外に Exapilot 機能をお使いの場合は、別途 Exapilot が必要になります。Exapilot の IT セキュリティは「従来モデル」と「標準モデル」で動作します。

● 仮想化プラットフォーム動作環境(R1.21 以降)AAASuite は仮想化プラットフォームで動作します。仮想化プラットフォームに関する共通仕様などは以下を参照してください。

「IA システム製品仮想化プラットフォーム」 GS 30A05B10-01JA

■ 接続できるシステム・ CENTUM CS(R2.10 以降) + Exaopc(NTPF100-S3 □ /Y-PLT)

・ CENTUM CS 3000(R3.01 以降) + Exaopc(NTPF100-S1 □ /Y-PLT)

・CENTUM VP(R4.02 以降) + Exaopc(NTPF100-S1 □ /Y-PLT)

・CENUM VP(R5.03.20 以降) + Exaopc(NTPF100-S6 □ /Y-PLT CAMS for HIS 対応版)

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■ ソフトウェア構成

● AAASuite マスタ PC・ AAASuite マスタ PC 用ソリューション業務:業務単位で搭載可能です。(*1)・ AAASuite マスタ PC 用画面・ Exapilot サーバ:パッケージ 1 つにつき 1 個の専用業務が必要です。(*1)・ Exapilot オプション機能 定常運転監視部品(*1) MS-Excel 入出力工程部品(*1) ActiveX コンポーネント(*1) VB スクリプト工程部品(*1)

・ Exaopc:機能制限があります。(*3)・ MS-Excel

● AAASuite クライアント PC・ AAASuite クライアント PC 用画面(*2)・ Exapilot クライアント

● AAASuite リカバ PC・ AAASuite リカバ PC 用ソリューション業務・ AAASuite リカバ PC 用画面・ Exapilot サーバ:1 個の専用業務が必要です。(*1)・ Exapilot オプション機能 定常運転監視部品(*1) MS-Excel 入出力工程部品(*1) ActiveX コンポーネント(*1) VB スクリプト工程部品(*1)

・ Exaopc:機能制限があります。(*3)・ MS-Excel

*1: Exapilot 構築機能が不要の場合は、RUN-Time 版も使用可能です。*2: Exapilot クライアント数の制限が AAASuite クライアント PC 用画面数の制限になります。*3: 「表 AAASuite 機能分類/容量/制約一覧」を参照してください。

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表 AAASuite 機能分類/容量/制約一覧

機能分類Exapilot の業務名(*1)

モジュール名称

機能個数

機能制約CS 系 XL 系 V 系 Exaopc/HISopc

大 中 小 FCSEFC □EFMS EFGW

CFC □ CFS □

Exaopcのみ使用可能

データ品質変更

(*3)基本機能

自動アラーム抑制機能 1HI/LO アラーム繰り返し抑制

M01(*8)S01 50(*4) 可能 可能 可能 ○(*2) あり

長期継続 HI/LO アラーム解除 S02 10(*4) 可能 可能 可能 - あり

自動アラーム抑制機能 2レンジオーバー型IOP/IOP- アラーム抑制 M02(*8) S04 50(*4) 可能 - - - あり

自動アラーム抑制機能 3HI-LO 振動アラーム抑制

M03(*8)

S03 10(*4) 可能 - - - あり

伝送器異常型 IOP/IOP- アラーム抑制 S05 50(*4) 可能 - - - あり

アナンシエータメッセージ発生 / 復帰繰り返し抑制 S06 10(*4) 可能 - - ○(*2) なし

アドバンスアラート機能(*9)長期継続 HI/LO アラーム再通知

M04(*8)

S07 10(*4) 可能 可能 可能 - あり

伝送器故障型 IOP/IOP- アラーム再通知 S08 20(*4) 可能 - - - あり

HH/LL アラーム事前警告 S09 50(*4) 可能 可能 - - あり

HI/LO アラーム事前警告OPHI/OPLO 目標上下限警告 S10 20(*5) 可能 可能 - - あり

オプション機能運転条件に応じたアラームしきい値設定 M05(*8) S12 40(*6) 可能 可能 可能 - あり

運転条件に応じたアラーム一括抑制 M06(*8) S13 40(*7) 可能 可能 可能 あり

リカバ B01 - 1 可能 可能 - - なし

*1: M01 ~ M05 は Exapilot の業務名、S01 ~ S12 は Exapilot のモジュール名として固定です。既設の Exapilot に導入する場合は同じ名前がないようにする必要があります。

*2: Exaopc R3.10 以降の HDA 機能が必要です。Exaopc の詳細については Exaopc の一般仕様書(GS 36J02A10-01)を参照してください。Exapilot サーバ用 PC と Exaopc 用 PC を分ける場合は時刻同期の仕組が必要です。

*3: Exaopc の品質コード設定を変更(Bad、IOP、IOP- を Good にする)しますので、他システムと Exaopc を共用しないでください。

*4: 条件に合致するイベントを受け、そのイベントからタグを特定して監視するため、監視対象のタグは指定しません。機能個数は同時に監視できるタグの数です。また監視対象外とするタグを 50 個(ワイルドカード指定可)指定できます。

*5: 本機能は監視対象とするタグを指定します。*6: 最大 40 個のタググループを設定できます。1 つのタググループには最大 500 個のしきい値を設定できます。1 つのタグ

グループにつき 10 個の運転状態を設定できます。(データ数合計= 40*500*10 = 200,000 個)。*7: 最大 40 個のタググループを設定できます。1 つのタググループには最大 500 個のアラーム抑制を設定できます。1 つの

タググループにつき 10 個の運転状態を設定できます。(データ数合計= 40*500*10 = 200,000 個)。*8: M01 ~ M04 は構築機能でロジックを変更できない業務になっていますので、Exapilot の RUN-Time 版(構築機能なし)

が使用できます。M05 または M06 を手動モードのみで使用する場合は RUN-Time 版が使用できます。*9: アドバンスアラート機能とは、自動アラーム再警告機能と事前警告機能を合わせた機能群の名称です。

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GS 36J31A11-01

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■ 形名・基本仕様コード一覧

AAA Suite

記事形名 NTPV100 AAASuite アラーム合理化支援パッケージ

基本仕様コード

-S ソフトウェア使用権(媒体付)

1 常に 1

0 和文

1 英文

AAA Suite オプション機能付

記事形名 NTPV101 AAASuite アラーム合理化支援パッケージオプション機能付

基本仕様コード

-S ソフトウェア使用権(媒体付)

1 基本機能+オプション機能

0 和文

1 英文

付加仕様コード/A10 運転条件に応じたアラームしきい値設定機能オプション

/A20 運転条件に応じたアラーム一括抑制機能オプション

AAA Suite オプション機能追加

記事形名 NTPV101 AAASuite アラーム合理化支援パッケージオプション機能付

基本仕様コード

-S ソフトウェア使用権(媒体付)

A 形名 “NTPV100” から “NTPV101” へのアップグレード後、オプション機能追加

B 形名 “NTPV101” へのオプション機能追加

0 和文

1 英文

付加仕様コード/A10 運転条件に応じたアラームしきい値設定機能オプション

/A20 運転条件に応じたアラーム一括抑制機能オプション

AAA Suite リカバ機能

記事形名 NTPV102 AAASuite アラーム合理化支援パッケージリカバ機能

基本仕様コード

-S ソフトウェア使用権(媒体付)

1 常に 1

0 和文

1 英文

2018.08.21-00

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GS 36J31A11-01

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記載内容はお断りなく変更することがありますのでご了承ください。

■ システム構成

F18.ai

Eネット

HIS PC

AAASuite通信データプロセスデータ Read ・ Write

ENG

Exaopc (*1) +AAASuiteマスタ(サーバ)PC

PC

PC

Exaopc (*1) +AAASuiteリカバPC

ICS EWS

Ethernet

AAASuiteクライアント

AAASuiteクライアント

AVR10

Vnet/IP

Vネット

FCS FCS

TM1READY

FUSE RL1 CN1 (PSU-L) TM2 100-120V AC

CN2 (PSU-R)

TM1READY

FUSE RL1 CN1 (PSU-L) TM2 100-120V AC

CN2 (PSU-R)

*1: システム構築時には、Exaopc(OPC インタフェースパッケージ)の GS(GS 36J02A10-01)を参照してください。

図 CENTUM 統合化システムへの AAASuite 導入例

■ AAASuite 年間保守本製品のご使用にあたっては、初年度より保守サービスのための年間保守契約が、別途必要となります。保守サービスの詳細に関しては、「ソリューションベースソフトウェア保守サービス」(GS 43D02R42-01)を参照してください。

■ ご注文時指定事項ご注文の際は、当社営業にお問い合わせください。

■ 商標・ Exapilot、Exaopc、CENTUM、AAASuite は、横河電機株式会社の登録商標または商標です。・ その他、文中に使われている会社名、商標名は各社の商標または登録商標です。

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