POWERYIILE3∞PAC...ELPS-ES(H)-2020001 カセットガスボンベ 指定のものをご使用ください エンジンオイル 適合のグレード・粘度のエンジンオイルをご使用ください
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三菱エンジニアリングプラスチックス
1. はじめに
レニー(Reny)は、三菱ガス化学が世界にさきがけて開発したポリアミドMXD6を主成分とするポリアミド樹脂系成形材料の総称です。 ポリアミドMXD6は、メタキシリレンジアミン(MXDA)とアジピン酸とから得られる結晶性の熱可塑性ポリマーであり、ポリアミド6やポリアミド66と比較し、機械的強度や弾性率が高く、吸水性が低いなどの特長を有しています。特にガラス繊維,無機質フィラーなどで強化することにより、エンジニアリングプラスチックスの中で最も高い強度,剛性を実現し、様々な分野での需要にお応えしています。
2. ポリアミドMXD6の基本的性質
ポリアミドMXD6は次のような分子鎖中に芳香族環を持つ化学構造をもち、ポリアミド6,ポリアミド66と異ることがそのひとつの特徴です。
ポリアミドMXD6 H-(NH-CH2 CH2-NHCO-C4H8-CO)n-OH
ポリアミド6 ポリアミド66
H-(NH-C5H10-CO)n-OH H-(NH-C6H12-NHCO-C4H8-CO)n-OH
ポリアミドMXD6の性質をポリアミド6,ポリアミド66と比較して表1に示します。
表1 ポリアミドMXD6の性質(比較)
■■S1単位
(工学単位)条件 ポリアミド6 ポリアミド66 ポリアミドMXD6
比重 20℃ 1.14 1.14 1.21
吸水率 % 20℃水中飽和 11.5 9.9 5.8
吸水率 % 65%RH平衛 6.5 5.7 3.1
荷重たわみ温度 ℃ 1800KPa 57 60 96
融点 ℃ 結晶 225 268 243
ガラス転移点 ℃粘弾性法 60 90 102
DSC法 48 50 75
熱膨脹率 10-5K-1 8 10 5.1
引張強度 MPa 61.8 76.5 99.0
伸び % 200 60 2.3
引張弾性率 GPa 2.5 3.1 4.7
曲げ強度 MPa 123 127 157
曲げ弾性率 GPa 2.4 2.9 4.4
衝撃強度 J/m 1/4"Izodノッチ付 59 39 20
ロックウエル硬度 Mスケール 85 89 108
3. レニーの特徴
1. 広い温度範囲にわたって、強度及び弾性率が高い。
2. 荷重たわみ温度が高く、熱膨張率は合金と同程度に小さい。
3. ポリアミド樹脂としては吸水率が低く、吸水による寸法変化と機械的強度低下が小さい。
4. 成形性にすぐれ、成形収縮率、ひけ及びそりが小さく精密成形に適する。
5. 塗装製にすぐれ、特に高温焼付塗装ができる。
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4. レニーのグレード
レニーには現在その用途に応じて次のようなグレードがあります。
表2 レニーグレード一覧表
用途 グレード 特徴 備考
一般用
レニー 1002F 一般射出用
ガラス繊維強化レニー 1012F 高強度・高弾圧・高耐熱
レニー 1022F 高強度・高弾圧・高耐熱
レニー 1032 高強度・高弾圧・高耐熱
レニー 2031 ハイサイクル・表面光沢 ガラス繊維強化/無機質フィラー強化
レニー 6002 非強化
難燃用
レニー 1501A UL94V-0(1/16〃)
ガラス繊維強化レニー 1511A UL94V-0(1/16〃)高強度・高弾性・高耐熱
レニー 1521A UL94V-0(1/16〃)高強度・高弾性・高耐熱
レニー 2501A UL94V-0(1/16〃) ガラス繊維強化
高 機 能 グ レ ー ド
高衝撃用
レニー 1301 ガラス繊維強化
レニー 1313
レニー 6301 非強化
塗装用 レニー 1722 高強度・高弾性 ガラス繊維強化
低そり用レニー 2620 ガラス繊維強化/無機質フィラー強化
レニー 2686 超低そり ガラスビーズ強化
化学発泡用 レニー 1802 射出成形用 ガラス繊維強化
導電・一般用レニー 4001
ガラス繊維強化レニー 4011 高強度・高弾性
導電・難燃用レニー 4501
ガラス繊維強化レニー 4511 高強度・高弾性
摺動用
レニー F34 ポリテトラフルオロエチレン配合
チタン酸カリ繊維強化レニー F35 特殊ポリオレフィン配合
レニー W-38
レニー G07 ポリテトラフルオロエチレン配合 ガラス繊維強化
レニー G16 ポリテトラフルオロエチレン配合 炭素繊維強化
メッキ用 レニー E40、E59
制振グレード レニー 2030、N-252 ガラス繊維強化/無機質フィラー強化
炭素繊維グレード レニー C31、C32、C33、C36 炭素繊維強化
ポリマーアロイ
レニー NX5000シリーズ、レニー NXG5000シリーズ PAMXD6/PPEアロイ
レニー SGシリーズ PAMXD6/PPSアロイ
レニー PGシリーズ PAMXD6/PPアロイ
その他 カストマーグレード各種
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表3 性能比較 レニーと市販ガラス繊維強化エンジニアリング・プラスチックとの性能比較
(この表中の市販樹脂の性能は当社での測定値です)
樹脂の種類(略称)試 験 法 A S T M
単 位
ポリアミドMXD6 ポリアミド6 ポリアミド66ポリエチレン テレフタレート
ポリブチレン テレフタレート
ポリフェニレン サルファイド
レニー 1002F レニー 1022F PA6G PA66G PETG PBTG PPSG
ガラス繊維含有量(%) 30 50 30 30 30 30 40
処理状態 乾燥(65%RH) 乾燥(65%RH)乾燥(65%
RH)乾燥(65%
RH)乾燥 乾燥 乾燥
物 理 的 性 質
比重 D792 1.45 1.65 1.36 1.38 1.61 1.52 1.64
吸水率(20℃水中24hr) D570 % 0.20 0.14 1.1 0.8 0.03 0.01 0.01
吸水率(65%RH平衡) D570 % 2.0 1.5 2.5 2.2 - - -
熱 的 性 質
荷重たわみ温度(1820KPa) D648 ℃ 232 234 205 250 240 214 >260
熱膨張率 D696 10-5cm/cm�℃ 1.5 1.1 2.2 2.5 1.8 2.9 1.8
熱伝導率 C177 W/(m�k) 0.24 0.55 0.27 0.33 0.22 0.17
成形収縮率 D955 % 0.51 0.40 0.4~0.8 0.2~1.0 0.2~1.0 0.4~1.1 0.15
燃焼性 UL94 HB HB
機 械 的 性 質
引張強度 D638 MPa 202(158) 285(215) 163(103) 172(112) 122 127 144
伸び D638 % 2.0(2.4) 2.1(2.0) 3.3(4.0) 2.0(2.0) 1.5 2.3 1.1
引張弾性率 D638 GPa 11.9(10.6) 20.3(18.0) 9.1(6.7) 10.3(8.8) 9.1 8.6 16.0
曲げ強度 D790 MPa 256(230) 380(272) 237(162) 234(162) 161 195 176
曲げ弾性率 D790 GPa 11.6(9.8) 17.4(13.9) 8.0(4.2) 8.1(5.1) 8.8 8.7 12.8
圧縮強度 D695 MPa 240 256 126(64.7) 168(115) 120 127 176
剪断強度 D732 MPa 107 121 76.5 84.3 - 59.8 70.6
衝撃強度lzodノッチ付 D256 J/m 82 111 85 80 41 66 55
衝撃強度lzodノッチなし D256 KJ/m2 0.60 1.02 1.06 0.89 0.14 0.64 0.24
引張衝撃強度 D1822 KJ/m2 140 291 120 130 64 138 60
ロックウェル硬度 D785 Mスケール 112 111 93 98 91 94 106
テーパー摩耗(CS17) D1044 mg/1000回 23 16 28 30 33 58 56
電 気 的 性 質
体積/表面固有抵抗 D257 Ù�cm/Ù1.3×1016
7.1×1014
1.3×1016
7.1×1014
1.3×1016
9.0×1014
4.2×1015
1.8×1015
1.5×1015
4.3×1015
3.2×1016
2.9×1016
4.5×1016
絶縁破壊電圧(短時間) D149 MV/m 30.4 32.2 24.2 22.6 13.9 21.9 17.7
誘電率106Hz D150 PF/m 32 35 スケール
アウト29 29 31 34
誘電正接106Hz D150 0.010 0.009 スケール
アウト0.015 0.013 0.002 0.001
耐アーク性(タングステン電極) D495 sec 85 129 92~148 130~140 90~120 120 35
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表4(1) 物性一覧
用途試 験 法 A S T M
単 位
一般用 難燃用
種類 ガラス繊維強化ガラス・ ミネラル 併用強化
非強化 ガラス繊維強化ガラス・ミネラル
併用強化
グレード番号レニー 1002F
レニー 1012F
レニー 1022F
レニー 1032
レニー 2031
レニー 6002
レニー 1501A
レニー 1511A
レニー 1521A
レニー 2501H
レニー 2502A
処理状態乾燥
(65%RH)乾燥
(65%RH)乾燥
(65%RH)乾燥
(65%RH)乾燥
(65%RH)乾燥
(65%RH)乾燥
(65%RH)乾燥
(65%RH)乾燥
(65%RH)乾燥 乾燥
物 理 的 性 質
比重 D792 1.45 1.54 1.65 1.77 1.62 1.21 1.54 1.65 1.73 1.75 1.64
吸水率(23℃水中24hr) D570 % 0.20 0.18 0.14 0.11 0.32 0.31 0.19 0.15 0.13 0.11 0.18
吸水率(65%RH平衡) D570 % 2.0 1.7 1.5 1.3 1.60 3.00 1.80 1.55 1.30 0.80 1.65
熱 的 性 質
荷重たわみ温度(1820KPa) D648 ℃ 232 233 234 226 220 93 223 224 224 225 222
熱膨張率 D696 10-5K-1 1.5 1.4 1.1 1.7 2.0 7.2 2.0 1.9 1.7 2.0 1.8
熱伝導率 C177 W/(m�k) 0.21 0.41 0.55 0.47 0.40 0.38 0.40 0.43 0.53 0.35 0.41
成形収縮率 D955 % 0.51 0.42 0.40 0.38 0.55 1.41 0.57 0.49 0.47 0.42 0.49
燃焼性(1.6mm) UL94 94HB 94HB 94HB 94HB 94HB - 94V-0 94V-0 94V-0 94V-0 94V-0
機 械 的 性 質
引張強さ D638 MPa202 (158)
220 (184)
285 (215)
275 (196)
180 (119)
82.9 (74.7)
190 (141)
209 (168)
242 (181)
121 168 (113)
伸び D638 %2.0 (2.4)
2.0 (2.0)
2.1 (2.0)
1.8 (2.0)
2.0 (2.5)
2.0 (>10)
2.1 (2.0)
1.8 (1.9)
2.1 (1.8)
1.9 1.7 (2.0)
引張弾性率 D638 GPa11.9 (10.6)
16.2 (14.6)
20.3 (18.0)
23.3 (17.8)
13.1 (8.4)
4.45 (4.05)
11.7 (10.6)
14.9 (13.7)
20.0 (16.7)
10.6 14.4 (11.3)
曲げ強さ D790 MPa256 (230)
308 (243)
380 (272)
377 (289)
253 (160)
159 (127)
260 (204)
294 (247)
334 (276)
167 242 (179)
曲げ弾性率 D790 GPa11.6 (9.8)
13.4 (11.0)
17.4 (13.9)
20.9 (17.0)
127 (7.6)
4.54 (3.95)
11.9 (10.3)
15.0 (13.3)
17.8 (16.7)
9.81 15.1 (11.7)
圧縮強さ D695 MPa 240 242 256 227 194 150 236 233 233 176 186
剪断強さ D732 MPa107
(78.5)118
121 (92.2)
121 88.3 82.4 101 105 108 78.5 101
(70.6)
衝撃値lzodノッチ付 D256 J/m82 (76)
90 110 (100)
110 70 19 80 110 120 47 79 (76)
衝撃値lzodノッチなし D256 KJ/m2 600 (500)
670 1000 (810)
960 570 370 440 760 900 270 370 (420)
引張衝撃値 D1822 KJ/m2 140 (111)
167 291 (196)
216 111 63 109 146 187 57 83
ロックウェル硬さ D785 Mスケール 112 111 111 108 104 107 111 111 109 104 105
テーパー摩耗(CS-17) D1044mg/1000
回23 29 16 23 39 19 36 38 38 40 35
電 気 的 性 質
体積/表面抵抗率 D257 Ù�cm/Ù1.3×1016
7.1×1014
1.3×1016
8.0×1014
1.3×1016
9.0×1014
2.0×1015
2.3×1014
1.4×1016
1.0×1015
1.2×1015
8.8×1014
1.2×1016
7.5×1014
1.3×1016
7.5×1014
1.3×1016
7.5×1014
1.2×1016
1.3×1015
1.6×1016
4.9×1015
絶縁破壊電圧(短時間) D149 MV/m 30.4 31.3 32.2 23.7 27.7 25.8 31.2 30.0 28.8 27.1 26.5
誘電率106Hz D150 PF/m 32 35 35 38 36 33 32 34 34 37 36
誘電正接106Hz D150 0.010 0.009 0.009 0.008 0.012 0.009 0.009 0.009 0.008 0.006 0.011
耐アーク性(タングステン電極) D495 sec 85 103 129 85 90 85 95 124 122
ガラス繊維含有量(%) 30 40 50 60 30 0 30 40 50 15 20
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表4(2) 物性一覧(高機能グレード)
用途試 験 法 A S T M
単 位
高衝撃用 塗装用 低ソリ用 導電�一般用 導電�難燃用 摺動用
種類 非強化ガラス繊維
強化ガラス繊維
強化ガラス繊維
強化
ガラス・ ミネラル 併用強化
ガラスビーズ 強化
ガラス繊維強化 ガラス繊維強化 チタン・酸カリウィスガー強化ガラス繊維
強化炭素繊維
強化
グレード番号レニー 6301
レニー 1310
レニー 1313
レニー 1722
レニー 2620
レニー 2686
レニー 4001
レニー 4011
レニー 4501
レニー 4511
レニー F34
レニー F35
レニー W-38
レニー G07
レニー G16
処理状態乾燥
(65%RH)乾燥
(65%RH)乾燥
(65%RH)乾燥
乾燥 (65%RH)
乾燥 (65%RH)
乾燥 (65%RH)
乾燥 (65%RH)
乾燥 (65%RH)
乾燥 (65%RH)
乾燥 乾燥乾燥
(65%RH)乾燥
(65%RH)乾燥
物 理 的 性 質
比重 D792 1.17 1.34 1.42 1.61 1.63 1.81 1.55 1.64 1.67 1.76 1.59 1.44 1.62 1.49 1.42
吸水率(23℃水中24hr) D570 % 0.28 0.21 0.21 0.13 0.14 0.11 0.09 0.09 0.06 0.06 0.24 0.25 0.18 0.18 0.24
吸収率(65%RH平衝) D570 % 2.91 1.81 1.66 1.68 1.58 1.0 0.72 0.63 0.72 0.63 1.72 1.77 1.76
熱 的 性 質
荷重たわみ温度(1820KPa) D648 ℃ 89 209 217 225 219 156 215 216 216 213 200 200 213 219 224
熱膨張率 D696 10-5K-1 8.9 2.2 1.8 1.4 2.1 2.3 1.8 2.0 1.7 1.5 1.9 2.2 2.1 2.5 0.6
熱伝導率 C177 W/(m�k) 0.34 0.30 0.35 0.34 0.52 0.34 0.93 0.87 1.0 0.97 0.38 0.30 0.49 0.28 0.40
成形収縮率 D955 % 1.50 0.59 0.52 0.48 0.46 0.87 0.38 0.32 0.30 0.35 0.65 0.65 0.51 0.63 0.29
燃焼性(1.6mm) UL94 HB HB HB HB HB HB HB V-0 V-0 HB HB
機 械 的 性 質
引張強さ D638 MPa78.5 (50.0)
126 (74.0)
174 (124)
226 157
(60.3)68.6
155 (121)
152 (142)
127 (112)
122 (116)
121 117 163
(116)135
(86.3)220
伸び D638 %>10
(>10)2.9 (3.4)
2.7 (2.9)
2.0 1.6
(3.4)2.8 (7.5)
1.40 (1.63)
0.98 (1.56)
0.90 (1.23)
0.68 (1.09)
1.2 1.3 1.6 (2.1)
2.2 (2.7)
1.5
引張弾性率 D638 GPa3.7 (3.0)
8.2 (5.4)
13.1 (11.1)
16.7 (170)
15.5 (4.8)
8.2 (6.4)
15.8 (13.1)
17.2 (15.7)
19.5 (14.0)
22.6 (16.3)
11.8 11.2 15.4
(13.2)8.5 (6.5)
18.4
曲げ強さ D790 MPa121
(81.4)181
(122)244 (165)
311 231 (106)
131 (89.7)
214 (174)
228 (192)
180 (160)
189 (166)
211 174 246
(197)184 (139)
279
曲げ弾性率 D790 GPa3.5
(2.77)7.6
10.0 (8.0)
14.5 15.4 (6.3)
8.7 (6.7)
15.0 (11.5)
17.2 (13.6)
17.2 (13.1)
18.9 (14.7)
11.5 10.4 14.9
(11.8)7.8 (6.1)
15.9
圧縮強さ D695 MPa 113 124 137 216 193 141 120
(116)117 (127)
112 (99.0)
123 (126)
196 165 211 171 139
剪断強さ D732 MPa 74.5 62.8 75.5 80.4 (48.1)
71.6 68.6 71.6 62.8 63.7 88.3 75.5 92.2 76.5 94.1
衝撃値lzodノッチ付 D256 J/m 70 150
(130)160 87
63 (79)
46 (41)
74 (67)
70 (62)
69 (68)
61 (48)
25 23 20 (25)
60 (50)
61
衝撃値lzodノッチなし D256 KJ/m2 790 820
(520)1100 630
270 (440)
390 (370)
340 (450)
390 (480)
180 (340)
140 (190)
230 150 490
(460)360 (350)
410
引張衝撃値 D1822 KJ/m2 119 152 232 192 73 52 119
(69.1)81.8 (108)
70.7 (68.9)
62.9 (59.5)
84.6 55.2 93 117
ロックウェル硬さ D785 Mスケール 93 76 86 108 101 94 98 102 95 97 105 97 73 94 100
テーパー摩耗(CS-17) D1044 mg/1000回 21 14 15 45 52 40 45.2 44.6 59.9 46.3 38.5 38.2 40.3 18.9 17.4
電 気 的 性 質
体積/表面抵抗率 D257 Ùcm/Ù1.1×1016
1.3×1015
4.8×1015
3.2×1014
1.4×1016
1.3×1015
1.3×1015
1.7×1015
1.3×1016
1.7×1015
5.9×1015
4.0×1014
104~105
104~105
104~105
104~105
104~105
104~105
104~105
104~105
1.8×1014
1.5×1014
1.8×1014
2.7×1014
4.8×1015
3.2×1014
9.6×1015
2.2×1014 2.0×108
絶縁破壊電圧(短時間) D149 MV/m 24.6 28.0 31.7 32.5
誘電率106Hz D150 PF/m 28 31 35 35
誘電正接106Hz D150 0.010 0.008 0.014 0.011
耐アーク性(タングステン電極) D495 sec 83 95 71 74
ガラス繊維含有量(%) 30 40 50 20 65(GB) 30 40 30 40 20 20(CF)
5 ページ
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表4(3) 物性一覧(高機能グレード)
用途試 験 法 A S T M
単 位
メッキ用高剛性・
制振グレード炭素繊グレード
NXシリーズ SGシリーズ PGシリーズ
種類 ガラス・ミネラル
併用強化炭素繊維
強化非強化 ガラス繊維強化 ガラス繊維強化 ガラス繊維強化
グレード番号レニー E40
レニー N-252
レニー C36
NX 5001
NXG 5050
NXG 5030N
SG 1030
SG 1050
PG 1050
PG 2050
処理状態乾燥
(メッキ後)乾燥
(65%RH)乾燥
(65%RH)乾燥
(65%RH)乾燥
(65%RH)乾燥
(65%RH)乾燥 乾燥 乾燥 乾燥
物 理 的 性 質
比重 D792 1.57 1.72 1.33 1.10 1.61 1.38 1.53 1.73 1.59 1.52
吸水率(23℃水中24hr) D570 % 0.31 0.24 0.25 0.4 0.17 0.26 0.09 0.06 0.06 0.06
吸水率(65%RH平衡) D570 % 1.44 2.33 1.25 1.38 1.0
熱 的 性 質
荷重たわみ温度 (1820KPa)
D648 ℃160 (230)
224 234 121 220 207 229 233 216 158
熱膨張率 D696 10-5K-1 2.7 2.0 0.7 9.7 0.6 1.0 1.6 0.9 0.7
熱伝導率 C177 W/(m�k) 0.41 0.58 0.59 0.29 0.26
成形収縮率 D955 % 0.92 0.45 0.229 1.24 0.50 0.43 0.51 0.42 0.36 0.42
燃焼性(1.6mm) UL94 HB HB HB V-0 V-0 V-0 HB HB
機 械 的 性 質
引張強さ D638 MPa118 (111)
166 (119)
257 (187)
49.0 (47.1)
246 (187)
181 (155)
144 221 206 130
伸び D638 %1.6 (1.6)
1.0 (1.3)
1.2 (1.8)
82 (100)
1.8 (2.1)
2.5 (2.3)
1.2 1.2 1.6 1.4
引張弾性率 D638 GPa10.0 (14.0)
25.5 (20.1)
26.6 (21.9)
2.2 (2.1)
18.3 (16.3)
10.8 (10.4)
12.9 21.8 20.1 18.2
曲げ強さ D790 MPa186 (190)
241 (182)
377 (269)
80.4 (79.4)
330 (250)
246 (214)
185 254 280 186
曲げ弾性率 D790 GPa9.5
(12.7)20.6
(15.5)21.4 (17.2)
2.1 (2.1)
15.6 (12.2)
9.4 (8.9)
11.1 16.3 16.1 13.8
圧縮強さ D695 MPa 182 98.1 214 185 193 124
剪断強さ D732 MPa 94.1 98.1 117
衝撃値lzodノッチ付 D256 J/m35
(55)73 (77)
47 (54)
200 (150)
157 (118)
110 98 120 90 70
衝撃値lzodノッチなし D256 KJ/m390 (190)
450 (530)
650 (540)
>3000 1000 (900)
980 330 420
引張衝撃値 D1822 KJ/m2 74 (34)
166 (120)
144 497 226 (149)
178 67 62
ロックウェル硬さ D785Mスケー
ル101 (99)
101 113 105 98 92 83
テーパー摩耗(CS-17) D1044mg/1000
回53 58 14.6 9 14 25 33
電 気 的 性 質
体積/表面抵抗率 D257Ù�cm/
Ù
9.4×1015
5.9×1015
4.3×104
1.6×103
1.1×1016
1.2×1017
2.1×1016
4.3×1016
2.4×1016
5.6×1016
絶縁破壊電圧(短時間) D149 MV/m 45 17 15
誘電率106Hz D150 PF/m 3.1 3.1 3.9 3.7
誘電正接106Hz D150 0.014 0.005 0.006 0.005
耐アーク性(タングステン電極) D495 sec 31.4 121 103 105 135 136
ガラス繊維含有率(%) 25 30(CF) 50 30 30 50 50 50
6 ページ
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5�2 長期物性
図�1 曲げ強さ�曲げ弾性率(乾燥試片)
図�2 曲げ強さ�曲げ弾性率(65%RH平衡水分率試片)
7 ページ
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図�3 曲げ強さの温度依存性
図�4 曲げ弾性率の温度依存性
8 ページ
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図�5 引張強さの温度依存性
図�6 アイゾット衝撃値(6.4mmノッチ付)の温度依存性
9 ページ
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図7,8にレニーと他の強化材料の引張クリープ特性と曲げ疲労特性の経時変化を比較して示します。
図�7 引張クリープ
図�8 曲げ疲労S-N曲線(ASTM D671 B法)
10 ページ
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5�3 耐薬品性
ASTM引張試験片を各種の液体および水溶液中に20℃で7日間浸漬し、重量増加率(%)、および引張強度低下率(%)を測定し、表5にその結果を示します。なおこのナイロンは35%塩酸,60%硝酸,98%硫酸,80%蟻酸およびメタクレゾールに可溶です。
表5 耐薬品性
重量増加率(%)/引張強さ低下率(%)
薬剤 レニー1002 PA66G PA6G PETG PBTG
水 10%アンモニア水 10%苛性ソーダ水
10%塩酸 10%硝酸 30%硫酸
37%ホルマリン 5%フェノール
酢酸 メタノール
n-ブタノール 酢酸エチル
アセトン 四塩化炭素
トルエン ガソリン
エンジンオイル 高圧絶縁油 トリクレン
0/5 0/5 0/0 0/5 0/5 0/7 0/0
9/39 0/0 1/6 0/2 0/0 0/0 0/0 0/0 0/0 0/0 0/0 0/0
2/6 2/5 0/0
2/20 3/22 7/17 1/6
9/38 2/0
3/30 0/0 0/0 0/0 0/0 0/2 0/0 0/0 0/0 0/0
2/27 2/22 2/13 4/62 4/37
23/65 2/5
16/63 4/9
4/44 0/0 0/0 0/0 0/0 0/0 0/0 0/0 0/0 0/0
0/2 0/6
-12/100 0/2 0/2 0/0 0/1 0/2 0/0 0/0 0/0 0/0 0/0 0/0 0/1 0/0 0/0 0/0 0/0
0/1 0/5
-1/92 0/4 0/1 0/0 0/0 0/4 0/0 0/0 0/0 0/0 0/0 0/0 0/0 0/0 0/0 0/0 0/0
11 ページ
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5�4 耐候性
5�4�1 ウェザーメーター試験
スタンダード・サンシャイン・ウェザーメーター(45℃,スプレー12分,60分サイクル)による引張試験片の片面照射結果を図9及び10に示します。
図�9 引張強さ
図�10 伸び
12 ページ
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5�4�2 屋外曝露試験
屋外曝露による曲げ強さ,曲げ弾性率,アイゾット衝撃値及び吸水率などの2年間にわたる経時変化を図11~14に示します。 (曝露条件:場所 神奈川県平塚市当社研究所建屋屋上 期間 昭和54年12月~56年12月)
図�11 屋外曝露による曲げ強さ変化
図�12 屋外曝露による曲げ弾性率変化
13 ページ
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図�13 屋外曝露によるアイゾット衝撃値の変化
図�14 屋外曝露による吸収率の変化
14 ページ
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5�5 吸水性
5�5�1 吸水率
非強化以外のガラス繊維又はガラス繊維と無機質フィラー強化グレードレニーの大気中(20℃,65%RH)平衡吸水率は、ポリアミド6,ポリアミド66のガラス繊維強化成形材料より低く0.6~1.9%であります。図-15に相対湿度と平衡水分率との関係を示します。
図�15 相対湿度と平衡水分率(金型温度130℃)
15 ページ
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5�5�2 吸水速度
吸水速度は成形品の形状(表面積と体積),湿度,温度などにより異なります。図16に20℃水中での成形品形状の違いによる吸水速度を、また図17には100℃沸とう水中での吸水速度を示します。
図�16 20℃水中浸漬による吸水率変化
図�17 100℃沸とう水中浸漬による吸水率変化
16 ページ
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5�5�3 吸水による寸法変化
吸水による寸法変化は、ガラス繊維の添加により小さくなりますが、成形品形状によるガラス繊維の配向
により異方性が生じます。図18に20℃水中浸漬中の3.2mm厚,102ö円板の流れ方向と直角方向の寸法経時変化を、図19に同条件下の127mm長さ,12.7mm巾,6.4mm厚、短冊片の各方向の寸法経時変化を示します。
図�18 20℃水中浸漬中の厚さ3.2mm 102ö円板の寸法経時変化
図�19 ASTM D790 曲げ試験片の寸法経時変化
17 ページ
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5�5�4 吸水による機械的強度の低下
一般にポリアミドは吸水による寸法変化の他に、機械的強度及び弾性率が大きく低下します。レニーの優れた吸水特性は吸水による強度,弾性率の低下が小さいことにも現れます。20℃水中浸漬中の曲げ強さの経時変化を図20に、曲げ弾性率の経時変化を図21に示します。
図�20 20℃水中浸漬中の曲げ強度経時変化
図�21 20℃水中浸漬中の曲げ弾性率経時変化
18 ページ
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5�6 塗装性
レニー用塗料としては、二液タイプのアクリルウレタン系塗料が最も優れた密着性を示します。その他、ウレタン系,アミノアルキッド系塗料も使用できます。レニーは、耐熱性,耐薬品性に優れているうえ、熱膨張率が比較的金属に類似しているため、金属部品と一体化して組み込んだ後180℃,30分程度の高温焼き付け塗装もできます。 安定した密着性を得るため、塗装の前処理としてイソプロピルアルコールやエトキシエタノールなどで成形品表面を拭くことをお薦めします。また、塗装改良グレード(例 レニー1722,2714)も用意してありますのでお問い合わせ下さい。 表6に成形品の前処理、および下塗り塗装を省略して行なった市販塗料の塗装結果を示します。
表6 市販塗料の塗装結果
No.塗料の種類 粘度
FC#4(秒)
硬化条件 レニー グレードNo.
膜厚
(ìm)光沢 (%)
鉛筆 硬度
デュポン衝撃 300g(cm)
密着性 クロスカット
耐水性・クロスカット
主成分 商品名 製造元 温度(℃) 時間(分) 40℃温水10日
1 ウレタンレタンPG-60No.101 メタリックベース細目
関西ペイント 13 70 301022 1722 2714
50~53 〃 〃
78.2 78.6 77.5
2H 〃 〃
50 50 40
70/100~100/100 100/100 100/100
45/100~90/100 100/100 100/100
2 同上ポリタン#1000
白大日本塗料 12 常温
1022 1722 2714
65~68 〃 〃
94.5 95.9 93.2
H 〃 〃
50 50 40
100/100 100/100 100/100
100/100 100/100 100/100
3 アクリルウレタンマイテイラック300
ホワイト日本ペイント 11 80 30
1022 1722 2714
67~76 〃 〃
96.8 97.8 97.2
F 〃 〃
50 50 40
100/100 100/100 100/100
100/100 100/100 100/100
4 同上クロムメッキ用R-221
Mシルバー日本ビーケミカル 17 80 30
1022 1722 2714
67~72 〃 〃
66.2 70.3 75.8
F 〃 〃
50 50 40
100/100 100/100 100/100
100/100 100/100 100/100
5 同上サンドラックPA
半ツヤ用黒オリジン電気 17 常温
1022 1722 2714
35~4314.4 15.1 15.5
3H 3H 3H
50 50 40
100/100 100/100 100/100
100/100 100/100 100/100
6 同上オリジプレートZ
黒オリジン電気 13 80 30
1022 1722 2714
57~6188.0 87.8 87.4
H H H
50 50 30
100/100 100/100 100/100
100/100 100/100 100/100
7 アミノアルキッド デリコン #700白 大日本塗料 13 140 201722 2714
20~2189.5 90.0
F F
50 30
100/100 100/100
100/100 100/100
8 同上アミラック
白関西ペイント 40 140 30
1022 1722 2714
25~3084.2 87.6 86.5
3H 2H 2H
50 50 40
97/100~100/100 100/100 100/100
95/100~98/100 100/100 100/100
19 ページ
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5�7 低そり性
ガラス繊維強化材料の肉薄成形品は、ゲートに対する流れ方向及びこれに対する直角方向の成形収縮率の違いによりそりが発生します。レニーのガラス繊維強化グレードは、他の一般のガラス繊維強化成形材料と比較してそりの発生が少ない。中でもレニー2620,2714,2502はさらに成形収縮率の異方性を改良したもので、無機質フィラーのみを配合したPA66M40と同等もしくはそれ以下のきわめてそりの発生の少ないグレードであります。
表7に4"ö,厚さ1/16"円板のそり量を測定した結果を示します。
表7
※但し金型温度120℃
項目 そり量(mm)
成形金型温度(℃) 75 130
材 料
レニー1002 レニー1012 レニー1022 レニー2031 レニー2620 レニー2714 レニー2502
0.49 0.61 0.33 0.60 0.18 0.17 0.17
3.98 4.48 3.74 5.18 0.31 0.27 0.26
PA66 G30% PA66 M40% PET G30% PBT G30%
PBT低そりグレード PC G30% PPS G40%
5.65 0.16 2.30 8.17 3.11 0.18 0.16
8.31 - 5.75 - - 0.82※ 2.60
そり量=最大高さ-試片厚さ
20 ページ
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6. レニーのUL認定
レニー1002,1012,1022,1501,1502,1511,1521,2501,および2502はUL規格1410 PhaseⅡ規制(1977年7月1日施行)にもとづく、米国Underwriters Laboratories Inc. の認定を取得しております。表9にULにより認定された難燃特性,電気特性およびその他一般物性を示します。 また、レニー1022,1501のUL温度インデックスを表8に示します。
表8 レニー1022,1501のUL温度インデックス認定値
注) サフィックス+ : F,H ほか
グレード 色 厚み(mm)燃焼性 UL94
UL温度インデックス(℃)電気特性 引張衝撃 引張強度
レニー1022+
レニー1501
全色
全色
1.57 3.17 1.57 3.17
HB HB V-1 V-0
130 105 105 130 105 120 130 105 105 130 105 120
21 ページ
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表9 UL認定レニー難燃グレードの性能
グレード番号
最 少 肉 厚
(mm)
色UL94
燃焼性
UL 746 高電流アーク
発火(回)
UL 746 ホット
ワイヤー 発火 (秒)
ASTM D495 耐アーク性
トラック/発火 (秒)
UL 746 大電圧 アーク
トラック/発火 (秒)
UL 746 アーク
トラッキング 速度
(in/分)
ASTM D149 絶縁破壊強さ normal/moist
(V/mil)
ASTM D257 体積抵抗率 normal/moist
(MÙ-cm)
IEC122 耐トラッキング
CTI(V)
ASTM D642 荷重たわみ温度 455kPa/1820kPa
(℃)
寸法安定性 変化率
(%)
O�S1.6mm A�S
6.4mm A�S
24Hr 168Hr
レニー 1501
1.6 全 94V-1 200+ 200+ 200+ 249 85/85 3/120+ 5.4 727+/723+ 2.94×108/
133.0×108 380
204+/204+ 0.0 0.0 3.2 全 94V-0 90 200+ 200+ 300+ 85/85 1/120+ 5.3 419+/415+ - 380
6.4 全 94V-0 100 200+ 200+ 300+ 85/85 2/120+ 5.3 - - 380
レニー 1502
1.6 全 94V-1 200+ 200+ 200+ 300+ 85/85 2/120+ 6.0 715+/754+ 2.76×108/
3.38×108 380
204+/204+ 0.0 0.0 3.2 全 94V-1 160 200+ 200+ 300+ 85/85 2/120+ 6.8 403+/404+ - 380
6.4 全 94V-0 152 200+ 200+ 300+ 85/85 1/120+ 5.8 - - 380
レニー 1511
1.6 全 94V-1 200+ 200+ 200+ 300+ 95/95 4/120+ 5.2 733+/726+ 2.84×108/
6.27×108 420
201+/201+ 0.0 0.0 3.2 全 94V-0 200+ 200+ 200+ 300+ 95/95 3/120+ 6.5 409+/407+ - 420
6.4 全 94V-0 200+ 200+ 200+ 300+ 95/95 2/120+ 6.0 - - 420
レニー 1521
1.6 全 94V-1 200+ 200+ 200+ 300+ 124/124 3/120+ 3.8 693+/684+ 2.51×108/
142.0×108 510
202+/202+ 0.0 0.0 3.2 全 94V-0 200+ 200+ 200+ 300+ 124/124 3/120+ 5.5 412+/412+ - 510
6.4 全 94V-0 200+ 200+ 200+ 300+ 124/124 2/120+ 6.1 - - 510
レニー 2501
1.6 全 94V-0 200+ 200+ 200+ 300+ 122/122 2/120+ 6.0 692+/698+ 2.26×108/
4.10×108 500
202+/202+ 0.0 0.0 3.2 全 94V-0 200+ 200+ 200+ 300+ 122/122 1/120+ 6.2 404+/397+ - 500
6.4 全 94V-0 200+ 200+ 200+ 300+ 122/122 4/120+ 6.3 - - 500
レニー 2502
1.6 全 94V-0 200+ 200+ 200+ 120+ 104/104 NI 7.0 739+/735+ 6.00×109 /
5.72×109 280+
200+/202+ 0.0 0.0 3.2 全 94V-0 200+ 200+ 200+ 120+ 104/104 NI 7.0 - - 280+
6.4 - - - - - - - - - - - -
レニー 1002 (一般グレード)
1.6 全 94HB 200+ 200+ 200+ 100 85/85 NI 2.5 705+/704+ 1.15×1010/
1.25×1010 500+
200+/197.5+ 0.0 0.0 3.2 全 94HB 200+ 200+ 200+ 120+ 85/85 NI 2.5 - - 500+
6.4 - - - - - - - - - - - -
レニー 1022 (一般グレード)
1.6 全 94HB 200+ 200+ 200+ 260 129/129 6/120+ 2.9 715+/733+ 3.39×108/
68.8×108 570
204+/204+ 0.0 0.0 3.2 全 94HB 200+ 200+ 200+ 300+ 129/129 6/120+ 3.3 411+/409+ - 570
6.4 全 94HB 200+ 200+ 200+ 300+ 129/129 6/120+ 2.9 - - 570
UL 1410 Phase Ⅱ 要求値
94V-0 ≧15 ≧15 ≧15 ≧10
120秒以上 発火せず
>175/>175 >50/>10 ≧100 455kPa>90
最高使用温度+10≦2.0 ≦2.0
94V-1 ≧30 ≧30 ≧30 ≧15
94V-2 ≧30 ≧30 ≧30 ≧30
94HB ≧60 ≧60 ≧60 ≧30
22 ページ
三菱エンジニアリングプラスチックス
図�22 レニー 1501の機械特性の耐熱劣化
図�23 レニー 2501の機械特性の耐熱劣化
23 ページ
三菱エンジニアリングプラスチックス
7. レニーの成形
7�1 予備乾燥
あらたに開封したペレットを成形する場合は、とくに乾燥する必要はありません。開封したペレットをそのまま放置しますと吸湿が進み乾燥する必要が生じます。吸湿したペレットを再乾燥するには、例えば熱風乾燥機で80℃で12時間程度の乾燥を行なって下さい。除湿付き乾燥機の使用はとくに乾燥効率を高めますのでおすすめします。90℃以上での乾燥は酸化着色の原因となるおそれがありますのでご注意下さい。
7�2 成形条件
ナイロンMXD6は結晶性の高分子材料であり比較的明瞭な、243℃の融点をもっているとともに溶融粘度が低く、温度の影響を受け易いので成形にあたっては正確な温度条件の設定が必要です。成形機のシリンダー及びノズルの温度と樹脂温度との差は、成形機の種類によって異なり、又適切な射出圧力は成形品形状及びゲート構造により影響を受け易いことはよく知られています。 金型の温度は結晶化度に影響をおよぼし、特に薄肉成形品を低い金型温度で成形しますと急冷により結晶化度の低いものとなります。成形品の結晶化度は機械的強度に対しては、ほとんど影響をおよぼしませんが熱変形温度に影響し、低い熱変形温度の成形品となります。これらの対策としては120~150℃の金型温度で成形するか、又は低い金型温度で成形した成形品を130℃で30分程度加熱処理し結晶化度を高めることができます。 成形品の表面光沢は金型温度で影響を受け、高い金型温度(120~150℃)で成形することにより表面光沢のある成形品が得られます。 表9にレニーの適正な成形条件の範囲を示します。
表9 レニーの適正な成形条件の範囲
ブレード番号金型温度
(℃)樹脂温度
(℃)射出圧力
(kg/cm2)
成形サイクル(sec.)
射出時間 冷却時間 成形サイクル
レニー 1002 レニー 1012 レニー 1022 レニー 9040 レニー 2031 レニー 9115 レニー 9130
60~150 60~150 60~150 60~140 60~150 60~140 60~140
245~280 245~280 245~280 245~280 245~280 245~280 245~280
350~1500 400~1500 400~1500 400~1500 500~1500 400~1500 400~1500
5 5 5 5 5 5 5
15~20 15~20 15~20 15~20 15~20 15~20 15~20
25~35 25~35 25~35 25~35 25~35 25~35 25~35
レニー 1501 レニー 1502 レニー 1511 レニー 1521 レニー 2501 レニー 2502
60~150 60~150 60~150 60~150 60~150 60~150
245~270 245~270 245~270 245~270 245~270 245~270
400~1500 400~1500 400~1500 500~1500 400~1500 400~1500
5 5 5 5 5 5
15~20 15~20 15~20 15~20 15~20 15~20
25~35 25~35 25~35 25~35 25~35 25~35
レニー 1313 レニー 1722 レニー 2620 レニー 2714
60~140 60~150 60~150 60~150
245~280 245~280 245~280 245~280
400~1500 500~1500 500~1500 400~1500
5 5 5 5
15~20 15~20 15~20 15~20
25~35 25~35 25~35 25~35
レニー 6002 レニー 6301
60~140 60~140
245~260 245~260
200~1000 300~1000
10 10
20~30 20~30
35~45 35~45
24 ページ
三菱エンジニアリングプラスチックス
7�3 流動性
スパイラルフロー金型を用いて測定したスパイラル流動長について温度依存性を図24に圧力依存性を図25に示します。
図�24 スパイラルフロー温度依存性
図�25 スパイラルフロー圧力依存性
25 ページ
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7. レニーの成形
7�1 予備乾燥
あらたに開封したペレットを成形する場合は、とくに乾燥する必要はありません。開封したペレットをそのまま放置しますと吸湿が進み乾燥する必要が生じます。吸湿したペレットを再乾燥するには、例えば熱風乾燥機で80℃で12時間程度の乾燥を行なって下さい。除湿付き乾燥機の使用はとくに乾燥効率を高めますのでおすすめします。90℃以上での乾燥は酸化着色の原因となるおそれがありますのでご注意下さい。
7�2 成形条件
ナイロンMXD6は結晶性の高分子材料であり比較的明瞭な、243℃の融点をもっているとともに溶融粘度が低く、温度の影響を受け易いので成形にあたっては正確な温度条件の設定が必要です。成形機のシリンダー及びノズルの温度と樹脂温度との差は、成形機の種類によって異なり、又適切な射出圧力は成形品形状及びゲート構造により影響を受け易いことはよく知られています。 金型の温度は結晶化度に影響をおよぼし、特に薄肉成形品を低い金型温度で成形しますと急冷により結晶化度の低いものとなります。成形品の結晶化度は機械的強度に対しては、ほとんど影響をおよぼしませんが熱変形温度に影響し、低い熱変形温度の成形品となります。これらの対策としては120~150℃の金型温度で成形するか、又は低い金型温度で成形した成形品を130℃で30分程度加熱処理し結晶化度を高めることができます。 成形品の表面光沢は金型温度で影響を受け、高い金型温度(120~150℃)で成形することにより表面光沢のある成形品が得られます。 表9にレニーの適正な成形条件の範囲を示します。
表9 レニーの適正な成形条件の範囲
ブレード番号金型温度
(℃)樹脂温度
(℃)射出圧力
(kg/cm2)
成形サイクル(sec.)
射出時間 冷却時間 成形サイクル
レニー 1002 レニー 1012 レニー 1022 レニー 9040 レニー 2031 レニー 9115 レニー 9130
60~150 60~150 60~150 60~140 60~150 60~140 60~140
245~280 245~280 245~280 245~280 245~280 245~280 245~280
350~1500 400~1500 400~1500 400~1500 500~1500 400~1500 400~1500
5 5 5 5 5 5 5
15~20 15~20 15~20 15~20 15~20 15~20 15~20
25~35 25~35 25~35 25~35 25~35 25~35 25~35
レニー 1501 レニー 1502 レニー 1511 レニー 1521 レニー 2501 レニー 2502
60~150 60~150 60~150 60~150 60~150 60~150
245~270 245~270 245~270 245~270 245~270 245~270
400~1500 400~1500 400~1500 500~1500 400~1500 400~1500
5 5 5 5 5 5
15~20 15~20 15~20 15~20 15~20 15~20
25~35 25~35 25~35 25~35 25~35 25~35
レニー 1313 レニー 1722 レニー 2620 レニー 2714
60~140 60~150 60~150 60~150
245~280 245~280 245~280 245~280
400~1500 500~1500 500~1500 400~1500
5 5 5 5
15~20 15~20 15~20 15~20
25~35 25~35 25~35 25~35
レニー 6002 レニー 6301
60~140 60~140
245~260 245~260
200~1000 300~1000
10 10
20~30 20~30
35~45 35~45
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7�3 流動性
スパイラルフロー金型を用いて測定したスパイラル流動長について温度依存性を図24に圧力依存性を図25に示します。
図�24 スパイラルフロー温度依存性
図�25 スパイラルフロー圧力依存性
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7�4 成形収縮率と寸法安定性
レニーの成形収縮率は、非強化グレードを除くといずれも0.3~0.7%程度であり、一般のガラス繊維強化熱可塑性樹脂と比較して小さい。成形収縮率は成形条件及び金型温度によって異るとともに、成形品形状、ゲート構造などの違いにより異方性が生じることはよく知られています。 金型の設計にあたっては、成形品の図面寸法に対して、成形収縮率の他に、熱処理による寸法変化と成形品の使用条件下での吸湿による寸法変化等、あわせて考慮する必要があります。この関係を次式で示します。
熱処理による寸法変化及び吸湿による寸法変化は成形収縮率と同様に、成形条件たとえば、加熱シリンダー温度、射出圧力及び金型温度により、又成形品形状やゲート構造などによっても影響を受けます。厳密な寸法精度を要求される成形品を作る場合には、あらかじめある程度の収縮率をみこんで金型を試作し、実際に成形を行なってみて、その結果により所要寸法の成形品が得られるように金型を修正するようお奨めします。金型寸法を算出するための目安として表11に成形収縮率△S1と加熱収縮率△S2を、表12に65%RH平衡吸水率での寸法増加率△S3を示します。
表10 成形収縮率△S1と加熱収縮率△S2
S=S0+△S1+△S2-△S3
S : キャビティの寸法S0 : 成形品の図面寸法
△S1 : 成形収縮による寸法変化△S2 : 熱処理による寸法変化△S3 : 吸湿により膨脹する寸法変化
金型温度(℃) 75 130
収縮方向 流れ方向 流れ直角方向 流れ方向 流れ直角方向
収縮率(%) 成形後 加熱後 成形後 加熱後 成形後 加熱後 成形後 加熱後
材料名シリンダー 温度(℃)
射出圧
(kg/cm2ゲージ)
130℃ ・4Hr
130℃ ・4Hr
130℃ ・4Hr
130℃ ・4Hr
レニー1002 レニー1022 レニー1501 レニー2031 レニー2620 レニー1313
PA6G30 PA66G30 PETG30 PBTG30
245 245 245 245 250 245 230 270 265 230
34 45 38 56 46 50 40 50 40 40
0.52 0.38 0.49 0.68 0.56 0.45 0.59 0.78 0.87 0.92
0.11 0.07 0.07 0.10 0.07
-0.03 0.13 0.09 0.16 0.07
0.55 0.39 0.49 0.58 0.54 0.48 0.59 0.79 0.82 1.00
0.08 0.06 0.06 0.07 0.06
-0.06 0.13 0.08 0.11 0.06
0.49 0.37 0.41 0.63 0.57 0.37 0.77 0.85 0.60 0.95
0.02 0.01 0.02 0.03 0.01
-0.07 0.05 0.05 0.04 0.03
0.60 0.44 0.48 0.62 0.60 0.46 0.76 0.89 0.80 1.06
0.04 0.02 0.03 0.03 0.01
-0.09 0.09 0.04 0.03 0.02
成形機 : 東芝IS75PNⅡ 成形品 : 2"ö×1/8"厚円板(サイドゲート)
表11 65%RH平衡水分率における寸法増加率△S3
成形品:4"ö×1/8"厚円板(サイドゲート)
金型温度(℃) 75 130
項目 平衡水分率 (%)
寸法増加率(%) 平衡水分率 (%)
寸法増加率(%)
材料名 流れ方向 直角方向 流れ方向 直角方向
レニー 1002 レニー 1022 レニー 1501 レニー 2502 レニー 2031 レニー 2714 レニー 1313 レニー 6002 PA 6G 30 PA 66G 30
1.76 1.59 1.54 1.73 1.57 1.64 1.62 2.91 2.58 2.20
0.14 0.08 0.08 0.12 0.15 0.12 0.24 0.40 0.18 0.21
0.15 0.20 0.15 0.17 0.33 0.17 0.18 0.41 0.31 0.37
1.87 1.53 1.53 1.75 1.60 1.65 1.66 3.00 2.50 2.20
0.14 0.13 0.12 0.14 0.12 0.14 0.17 0.54 0.18 0.22
0.21 0.27 0.23 0.20 0.21 0.18 0.16 0.59 0.34 0.40
さらにレニーに関してのご質問及び、詳しい情報等のご希望がございましたらレニー担当者までご連絡下さいますようお願い申し上げます。
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