Flier(LivingBody) · 2020. 6. 5. · Title: Flier(LivingBody).indd Created Date: 11/26/2009 8:53:08...

��生体しくみ標準テキスト 新しい解剖生理 監修: 高松 研 東邦大学医学部 生理学講座 細胞生理学分野教授 堀内ふき 茨城県立医療大学 保健医療学部教授 第2章 神経系の しくみ 第1章 細胞の しくみ 第2章 神経系の しくみ 第3章 感覚の しくみ 第4章 身体運動の しくみ 第5章 血液の しくみ 第6章 循環の しくみ 第7章 呼吸の しくみ 第8章 消化吸収の しくみ 第9章 代謝の しくみ 第10章 排泄の しくみ 第11章 ホルモンの しくみ 第12章 ホメオス タシスの しくみ 第13章 防御の しくみ 第14章 生殖の しくみ 第15章 人間の 存在 索引 Ⅰ.神経系の分類と構成要素  ◀ ▶  第 2 章 神経系のしくみ ○ 神経系の発生 外胚葉 神経板 神経管 神経堤 神経細胞 グリア細胞 図 2-1 神経系の発生…NDB-064 【発生 23 日】 【発生 20 日】 【発生 17 日】 外胚葉 神経堤 神経管 ※注 1:発生学から終脳 といいますが、終脳部 分のみを大脳という場合 と、終脳と間脳をあわせ 大脳という場合がありま す。 図 2-3 中枢神経系 A. 側面図 B. 断面図…NDB-065 ○ 神経系の分類 神経細胞 中枢神経 大脳 間脳 脳幹 小脳 脊髄 末梢神経 脳神経 脊髄神経 体性神経 自律神経 運動神経 感覚神経 脳幹 神経系の発生と分類 神経系の分類と構成要素 ヒトの神経系の形成は発生第3週頃から始まり、25週頃には脳の形がほぼ整います。神経系 のつくりは脳と脊髄から成る中枢神経系と末梢神経系に大別されますが、その構成要素はいず れも神経細胞による興奮の伝導・伝達を行う回路が基本です。 1)神経系の発生 ヒトの受精卵は発生第3週には内胚葉、中胚葉、外胚葉の三層性胚盤となります。外胚葉 が肥厚して神経板となり、正中線に沿った神経溝を作り、やがて体内に埋もれて神経管とな ります。神経管は脳管と脊髄管から成り、神経管の上皮細胞が中枢神経の神経細胞グリア 細胞に分化し、神経管上部の神経堤の細胞が末梢神経細胞や髄膜の細胞に分化します(2-1)。 神経管から徐々に脳や脊髄が形成され、第 25 週には表面の溝が少ないものの、脳の形が ほぼ整ってきて、7ヵ月目には、大脳(終脳)、間脳、中脳、橋、小脳、延髄が分化してきます。 誕生時には、脳の重さは約 400g にまで発達しています。 2)神経系の機能と分類 神経系は分化したいろいろな神経細胞が集合し、ニューロンネットワークを構成してでき ています。感覚器官から受け入れた外界の刺激や内部の刺激の情報を中枢へと伝え、中枢で それを処理・認識・判断し、必要な司令を身体各部へと送っています。 神経系は、中枢部分の中枢神経系と、中枢と身体各部の間で情報や司令を送っている梢神経系とに大別されます。中枢神経系は構造的に脊髄から成り、脳は大脳(終脳) 間脳脳幹小脳に区分され、さらに間脳は視床視床下部、脳幹は中脳延髄に分類 されます図 2-3。末梢神経系は構造的には脳から出入りする脳神経と脊髄から出入りす 脊髄神経に分けられ、機能的には運動や感覚に関わる体性神経と内臓などの自律機能に関 わる自律神経に分けられます。体性神経は動物神経ともいわれ、感覚神経体性感覚、特 殊感覚)と運動神経に分けられます。自律神経は植物神経ともいわれ、交感神経副交感神 に分類されます。また、中枢へと向かう末梢神経を求心性神経、末梢へと向かうものを心性神経とも呼んでいます。 胞子 神経板 【発生 17 週】 【発生 6 週】 大脳(終脳) ※注1 間脳 脳幹 小脳 【構造的分類】 中枢神経系 脊髄 視床 視床下部 中脳 延髄 末梢神経系 脳神経(求心性・遠心性) 脊髄神経(求心性・遠心性) 【機能的分類】 図 2-2 神経系の分類 末梢神経系 体性神経 (動物神経) 自律神経 (植物神経) 感覚神経(求心性) :体性感覚、特殊感覚 運動神経(遠心性) :体性運動 交感神経  :遠心性(内臓運動) 副交感神経 :求心性(内臓感覚) 大脳 小脳 脳幹 脊髄 中脳 大脳半球 間脳 小脳半球 脊髄 延髄 A B ■定価 :¥2,800+ 税 ● AB 判 ● 264 ページ ● 2 色刷 マルチメディア出版社だからできた、難解な解剖生理を新しい切り口で解説! ご好評の初版がさらに読みやすくなり(判型変更)第2版となりました。 NEW生体しくみ標準テキスト 新しい解剖生理 (第2版) 〒 168-0074 東京都杉並区上高井戸 1-8-17 TOYA BLDG 7 フリーコール :0120-377-189 FAX:03-3303-1434 ホ ー ム ペ ー ジ :http://www.igakueizou.co.jp ISBN978-4-86243-325-1 ■定価¥2,940(¥2,800+ 税 5%) 目次 1章 細胞のしくみ : 生命の基本機能 2章 神経系のしくみ 3章 感覚のしくみ 4章 身体運動のしくみ 5章 血液のしくみ 6章 循環のしくみ 7章 呼吸のしくみ 8章 消化吸収のしくみ 9章 代謝のしくみ 10 章 排泄のしくみ 11 章 ホルモンのしくみ 12 章 ホメオスタシスのしくみ 13 章 防御のしくみ 14 章 生殖のしくみ 15 章 人間の存在 この本の特徴 コメディカル教育レベルで「解剖生理学」を分かりやすく解説し た書籍です。 key Words でポイント学習、Point で概要を解説、詳細な図表 を豊富に掲載。 工夫された構成で人体の複雑なしくみを分かりやすく展開してい ます。さらに「生体のしくみ第2版(DVD)」(別売り)を利用す れば内容・専門用語の定着が書籍・映像の 2 方向から得られます。 コメディカルライセンス取得学習中の学生・初めて解剖生理学を 学習する方にお薦めの 1 冊です。 監修 : 高松 研 東邦大学医学部生理学講座 細胞生理学分野 教授 堀内ふき 茨城県立医療大学 保健医療学部 教授 2009.12 ●必要事項を記入し、お近くの 書店にお申し込みください。 株式会社 医学映像教育センター 書名: NEW 生体のしくみ標準テキスト 新しい解剖生理(第 2 版) 第2版 第2版

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しくみ標準テキストしくみしくみしくみ新しい解剖生理新しい解剖生理新しい解剖生理新しい解剖生理新しい解剖生理新しい解剖生理 監修: 高松 研 東邦大学医学部 生理学講座 細胞生理学分野教授

堀内ふき 茨城県立医療大学 保健医療学部教授

生体のしくみ標準テキスト

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新しい解剖生理

高松 研

堀内ふき

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第2章神経系のしくみ

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第1章細胞のしくみ

第2章神経系のしくみ

第3章感覚のしくみ

第4章身体運動のしくみ

第5章血液のしくみ

第6章循環のしくみ

第7章呼吸のしくみ

第8章消化吸収のしくみ

第9章代謝のしくみ

第10章排泄のしくみ

第11章ホルモンのしくみ

第12章ホメオスタシスのしくみ

第13章防御のしくみ

第14章生殖のしくみ

第15章人間の存在

索引

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Ⅰ.神経系の分類と構成要素  ◀▶  第2章 神経系のしくみ

○ 神経系の発生外胚葉神経板神経管神経堤神経細胞グリア細胞

図2-1 神経系の発生…NDB-064

【発生 23 日】【発生 20 日】【発生 17 日】

外胚葉

神経堤神経管

※注1:発生学から終脳といいますが、終脳部分のみを大脳という場合と、終脳と間脳をあわせ大脳という場合があります。

図2-3 中枢神経系 A. 側面図 B.断面図…NDB-065

○ 神経系の分類神経細胞中枢神経大脳間脳脳幹小脳脊髄末梢神経脳神経脊髄神経体性神経自律神経運動神経感覚神経

脳幹

神経系の発生と分類1

神経系の分類と構成要素

ヒトの神経系の形成は発生第3週頃から始まり、25週頃には脳の形がほぼ整います。神経系のつくりは脳と脊髄から成る中枢神経系と末梢神経系に大別されますが、その構成要素はいずれも神経細胞による興奮の伝導・伝達を行う回路が基本です。

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1) 神経系の発生

 ヒトの受精卵は発生第3週には内胚葉、中胚葉、外胚葉の三層性胚盤となります。外胚葉が肥厚して神経板となり、正中線に沿った神経溝を作り、やがて体内に埋もれて神経管となります。神経管は脳管と脊髄管から成り、神経管の上皮細胞が中枢神経の神経細胞とグリア細胞に分化し、神経管上部の神経堤の細胞が末梢神経細胞や髄膜の細胞に分化します(図2-1)。 神経管から徐々に脳や脊髄が形成され、第 25週には表面の溝が少ないものの、脳の形がほぼ整ってきて、7ヵ月目には、大脳(終脳)、間脳、中脳、橋、小脳、延髄が分化してきます。誕生時には、脳の重さは約400gにまで発達しています。

2) 神経系の機能と分類

 神経系は分化したいろいろな神経細胞が集合し、ニューロンネットワークを構成してできています。感覚器官から受け入れた外界の刺激や内部の刺激の情報を中枢へと伝え、中枢でそれを処理・認識・判断し、必要な司令を身体各部へと送っています。 神経系は、中枢部分の中枢神経系と、中枢と身体各部の間で情報や司令を送っている末梢神経系とに大別されます。中枢神経系は構造的に脳と脊髄から成り、脳は大脳(終脳)、間脳、脳幹、小脳に区分され、さらに間脳は視床と視床下部、脳幹は中脳、橋、延髄に分類されます(図2-3)。末梢神経系は構造的には脳から出入りする脳神経と脊髄から出入りする脊髄神経に分けられ、機能的には運動や感覚に関わる体性神経と内臓などの自律機能に関わる自律神経に分けられます。体性神経は動物神経ともいわれ、感覚神経(体性感覚、特殊感覚)と運動神経に分けられます。自律神経は植物神経ともいわれ、交感神経と副交感神経に分類されます。また、中枢へと向かう末梢神経を求心性神経、末梢へと向かうものを遠心性神経とも呼んでいます。

胞子

神経板

【発生 17 週】【発生 6週】

大脳(終脳)※注1

間脳

脳幹

小脳

【構造的分類】中枢神経系 脳

脊髄

視床

視床下部

中脳

延髄

末梢神経系 脳神経(求心性・遠心性)

脊髄神経(求心性・遠心性)

【機能的分類】

図2-2  神経系の分類

末梢神経系

体性神経(動物神経)

自律神経(植物神経)

感覚神経(求心性) :体性感覚、特殊感覚

運動神経(遠心性) :体性運動

交感神経  :遠心性(内臓運動)

副交感神経 :求心性(内臓感覚)

大脳

小脳

脳幹

脊髄

中脳

大脳半球

間脳

小脳半球

脊髄

延髄

A B

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マルチメディア出版社だからできた、難解な解剖生理を新しい切り口で解説!ご好評の初版がさらに読みやすくなり(判型変更)第2版となりました。

NEW生体のしくみ標準テキスト 新しい解剖生理(第2版)

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ISBN978-4-86243-325-1■定価¥2,940(¥2,800+税 5%)

目次1章 細胞のしくみ : 生命の基本機能2章 神経系のしくみ3章 感覚のしくみ4章 身体運動のしくみ5章 血液のしくみ6章 循環のしくみ7章 呼吸のしくみ8章 消化吸収のしくみ9章 代謝のしくみ10章 排泄のしくみ11章 ホルモンのしくみ12章 ホメオスタシスのしくみ13章 防御のしくみ14章 生殖のしくみ15章 人間の存在

この本の特徴◆コメディカル教育レベルで「解剖生理学」を分かりやすく解説した書籍です。◆key Wordsでポイント学習、Pointで概要を解説、詳細な図表を豊富に掲載。◆工夫された構成で人体の複雑なしくみを分かりやすく展開しています。さらに「生体のしくみ第2版(DVD)」(別売り)を利用すれば内容・専門用語の定着が書籍・映像の2方向から得られます。◆コメディカルライセンス取得学習中の学生・初めて解剖生理学を学習する方にお薦めの1冊です。

監修 : 高松 研 東邦大学医学部生理学講座 細胞生理学分野 教授 堀内ふき 茨城県立医療大学 保健医療学部 教授

2009.12

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書名: NEW 生体のしくみ標準テキスト 新しい解剖生理(第2版)

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