FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin...

56
FileMaker ® Server 10 入門ガイド

Transcript of FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin...

Page 1: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

FileMaker® Server 10入門ガイド

FMS10_Getting_Started_ja.book 1 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 2: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

© 2007-2009 FileMaker, Inc. All rights reserved.

FileMaker, Inc. 5201 Patrick Henry Drive Santa Clara, California 95054

FileMaker、ファイルメーカー、ファイルフォルダロゴ、Bento 及び Bento ロゴは、FileMaker, Inc. の米国及びその他の国における商標または登録商標です。Mac 及び Mac ロゴは、Apple Inc. の米国及びその他の国における財産です。その他のすべての商標は該当する所有者の財産です。FileMaker のドキュメンテーションは著作権により保護されています。FileMaker, Inc. からの書面による許可無しに、このドキュメンテーションを複製したり、頒布することはできません。このドキュメンテーションは、正当にライセンスされた FileMaker ソフトウェアのコピーがある場合そのコピーと共にのみ使用できます。

製品及びサンプルファイル等に登場する人物、企業、E メールアドレス 、URL などのデータは全て架空のもので、実在する人物、企業、E メールアドレス、 URL とは一切関係ありません。スタッフはこのソフトウェアに付属する「Acknowledgements」ドキュメントに記載されます。他社の製品 及び URL に関する記述は、情報の提供を目的としたもので、保証、推奨するものではありません。 詳細情報については www.filemaker.co.jp をご覧ください。

第 01 版

FMS10_Getting_Started_ja.book 2 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 3: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

| 目次 3

目次

はじめに FileMaker Server システム必要条件 5

Mac OS X および Mac OS X Server バージョン 10.4 (Intel ベースの Macintosh) 5Mac OS X および Mac OS X Server バージョン 10.4 (PowerPC ベースの Macintosh) 5Mac OS X および Mac OS X Server バージョン 10.5 (Intel ベースの Macintosh) 6Mac OS X および Mac OS X Server バージョン 10.5 (PowerPC ベースの Macintosh) 6Windows Server 2003 Standard Edition 6Windows Server 2008 Standard Edition 6Windows Vista Business Edition 7

Admin Console および Site Assistant のシステム必要条件 7サポートされているクライアントアプリケーション 7ライセンスキーについて 8

FileMaker Server 10 ライセンスのアップグレード 8この後の作業を開始するにあたって 8

第 1 章 クイックスタートインストール 9

インストールを始める前に 9パフォーマンスの考慮 9FileMaker Server 9 の1台のマシンへのインストール 10次のステップ 15

第 2 章 複数のマシンでの FileMaker Server の展開 17

展開の代替 171台のマシンの展開 182台のマシンの展開 193台のマシンの展開 19

複数マシンへの展開 20インストールを始める前に 20ワーカーマシン上のインストール 21マスタマシン上のインストール 23

インストールの注意 30次のステップ 30

第 3 章 展開のテスト 31

[FileMaker Server テクノロジーテスト ] ページの使用 31トラブルシューティング 33

展開アシスタントが Web サーバーのテストに失敗したことを報告する 33インストールの後、展開アシスタントが開始しない 33Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33すでにインストールされている場合でも Admin Console の開始ページで Java を インストールするメッセージが表示される 34リモートマシンから Admin Console を起動できない 34クライアントが FileMaker Server でホストされているデータベースを確認できない 34Mac OS の Web サーバーが起動時に失敗する 34

第 4 章 管理の概要 35

FileMaker Server Admin Consoleについて 35FileMaker Server を管理する Admin Console の使用 36

Admin Console の開始 37データベースのアップロード 38データベースのバックアップ 38データベースの整合性の検証 38ODBC データソースに接続されているデータベースのホスト 39ODBC データソースシングルサインオンの有効化(Windows のみ) 39

FMS10_Getting_Started_ja.book 3 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 4: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

4 FileMaker Server 入門ガイド

サーバーサイドスクリプトの実行 40FileMaker スクリプト 40システムレベルスクリプト 40スクリプトシーケンス 40

FileMaker Pro クライアントへのメッセージの送信 41Admin Console でのログファイルエントリの表示 41電子メール通知 41

第 5 章 既存のインストールのアップグレードと移動 43

ステップ 1. FileMaker Server の停止 43FileMaker Server 8 の停止 43FileMaker Server 9 または 10 の停止 43

ステップ 2. データベース、スクリプト、およびプラグインの複製 43FileMaker Server 8 および 9 のファイル 43FileMaker Server 10 のファイル (デフォルトインストール ) 44FileMaker Server 10 のファイル (非デフォルトインストール ) 44

ステップ 3. FileMaker Server の設定の記録 44FileMaker Server 8 の設定を記録する場所 44FileMaker Server 9 または 10 の設定を記録する場所 44

ステップ 4. FileMaker Server のアンインストール 44FileMaker Server 8 または 9 のアンインストール 45FileMaker Server 10 のアンインストール 45

ステップ 5. FileMaker Server 10 のインストール 45ステップ 6. ファイルの適切な場所への移動 46ステップ 7. スケジュールの再現と設定 46

第 6 章 Web サーバーの設定 47

Windows IIS 設定 47Web サイトの Windows IIS 認証の設定 47

64 ビット Windows Edition での Web 公開の使用 48Windows Vista の場合 48Windows Server 2008の場合 49

Mac OS X 設定 50

第 7 章 追加のリソース 51

製品マニュアル 51FileMaker Server のマニュアルの使用 51PDF ドキュメンテーションの場所 51

ユーザ登録とサポート 51ソフトウェア更新の確認 52

索引 53

FMS10_Getting_Started_ja.book 4 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 5: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

はじめにこのたびは FileMaker® Server 10 をお買い上げいただき、誠にありがとうございます。FileMaker Server は、FileMaker Pro ファイルを開き、ネットワーク上の他のマシンが使用できるようにし、インターネットまたは企業のイントラネット上の Web ページに FileMaker データを公開するための専用のデータベースサーバです。FileMaker Pro は、データベー スを作成および変更するためのアプリケーションです。 クライアントは、FileMaker Pro を使用して、FileMaker Server でホストされたデータベースファイルにアクセスします。

インストールする前に、マシンが次の一覧に示す必要条件を満たしていることを確認します。

FileMaker Server のシステム必要条件このセクションでは、次のシステム上の FileMaker Server を実行する必要条件および推奨条件を提供します。

1 Mac OS X および Mac OS X Server のバージョン 10.4.11(Intel ベースおよび PowerPC ベースの Macintosh コンピュー タ)

1 Mac OS X および Mac OS X Server のバージョン 10.5.4(Intel ベースおよび PowerPC ベースの Macintosh コンピュー タ)

1 Windows Server 2003 Standard Edition SP2

1 Windows Server 2008 Standard Edition SP1

1 Windows Vista Business Edition SP1

注意 Windows Vista Business Edition では、FileMaker Server は 1 台のコンピュータでの展開のみサポートされています。

ここにリストされていないシステム情報の詳細については、www.filemaker.co.jp を参照してください。

Mac OS X および Mac OS X Server バージョン 10.4 (Intel ベースの Macintosh)

Mac OS X および Mac OS X Server バージョン 10.4 (PowerPC ベースの Macintosh)

必要条件 推奨 最小値

ハードウェア CPU Dual Core Intel 任意

RAM 2 GB 1 GB

ハードドライブ 80 GB 以上 80 GB 以上

ソフトウェア OS 10.4.11 10.4.11

Web サーバー Apache 1.3 Apache 1.3

PHP PHP 5.2.6 PHP 5.2.6

Java 5.0 (32 ビット、1.5.0_13) 5.0 (32 ビット、1.5.0_13)

必要条件 推奨 最小値

ハードウェア CPU Dual G5 G5

RAM 2 GB 1 GB

ハードドライブ 80 GB 以上 80 GB 以上

ソフトウェア OS 10.4.11 10.4.11

Web サーバー Apache 1.3 Apache 1.3

PHP PHP 5.2.6 PHP 5.2.6

Java 5.0 (32 ビット、1.5.0_13) 5.0 (32 ビット、1.5.0_13)

FMS10_Getting_Started_ja.book 5 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 6: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

6 FileMaker Server 入門ガイド

Mac OS X および Mac OS X Server バージョン 10.5 (Intel ベースの Macintosh)

Mac OS X および Mac OS X Server バージョン 10.5 (PowerPC ベースの Macintosh)

Windows Server 2003 Standard Edition

Windows Server 2008 Standard Edition

必要条件 推奨 最小値

ハードウェア CPU Dual Core Intel 任意

RAM 2 GB 1 GB

ハードドライブ 80 GB 以上 80 GB 以上

ソフトウェア OS 10.5.4 10.5.4

Web サーバー Apache 2.x Apache 2.x

PHP PHP 5.2.6 PHP 5.2.6

Java 5.0 (32 ビット、1.5.0_13) 5.0 (32 ビット、1.5.0_13)

必要条件 推奨 最小値

ハードウェア CPU Dual G5 G5

RAM 2 GB 1 GB

ハードドライブ 80 GB 以上 80 GB 以上

ソフトウェア OS 10.5.4 10.5.4

Web サーバー Apache 2.x Apache 2.x

PHP PHP 5.2.6 PHP 5.2.6

Java 5.0 (32 ビット、1.5.0_13) 5.0 (32 ビット、1.5.0_13)

必要条件 推奨 最小値

ハードウェア CPU Dual CPU/Core Duo Pentium 3.4 GHz

RAM 2 GB 1 GB

ハードドライブ 80 GB 以上 80 GB 以上

ソフトウェア OS Windows Server 2003 Standard Edition SP2 Windows Server 2003 Standard Edition SP2

Web サーバー IIS 6.0 IIS 6.0

PHP PHP 5.2.6 PHP 5.2.6

Java 6 (32 ビット、アップデート 7) 5.0 (32 ビット )

Bonjour 1.0.5 1.0.5

必要条件 推奨 最小値

ハードウェア CPU Dual CPU/Core Duo Pentium 2.4 GHz

RAM 2 GB 1 GB

ハードドライブ 80 GB 以上 80 GB 以上

ソフトウェア OS Windows Server 2008 Standard Edition SP1 Windows Server 2008 Standard Edition SP1

Web サーバー IIS 7.0 (ネイティブノード ) IIS 7.0 (ネイティブノード )

PHP PHP 5.2.6 PHP 5.2.6

Java 6 (32 ビット、アップデート 7) 5.0 (32 ビット )

Bonjour 1.0.5 1.0.5

FMS10_Getting_Started_ja.book 6 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 7: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

| はじめに 7

Windows Vista Business Edition

注意 Windows 64 ビット Edition では、FileMaker Server は 32 ビットバージョンの Java 6 アップデート 7 が必要です。

Admin Console および Site Assistant のシステム必要条件

FileMaker Server にネットワーク経由でアクセスするマシン上で FileMaker Server に付属のアプリケーション (FileMaker Server Admin Console、PHP Site Assistant、および XSLT Site Assistant)を使用できます。これらのアプリケー ションには、少なくとも Java Runtime Environment バージョン 5 が必要です。これらのアプリケーション用にサポート されているプラットフォームは、次のとおりです。

1 Mac OS X および Mac OS X Server バージョン 10.4.11(Intel ベースおよび PowerPC ベースの Macintosh コンピュータ)1 Mac OS X およびMac OS X Server バージョン 10.5.4 (Intel ベースおよび PowerPC ベースの Macintosh コンピュータ )

1 Windows Server 2003 Standard Edition SP2

1 Windows Server 2008 Standard Edition SP1

1 Windows XP

1 Windows Vista Business Edition SP1

サポートされているクライアントアプリケーション

FileMaker Server は、次のクライアントアプリケーションをサポートしています。

1 FileMaker Pro 7、8、8.5、9、および 10

1 FileMaker クライアントドライバを使用する ODBC (Open Database Connectivity) および JDBC (Java Database Connectivity) クライアント (FileMaker Server Advanced ライセンスが必要です) 。

1 FileMaker Server 10 Web 公開エンジンを経由してデータにアクセスする Web ブラウザや他のアプリケーション

インスタント Web 公開(FileMaker Server 10 Advanced ライセンスが必要です)では、サポートされている Web ブ ラウザは次のとおりです。

FileMaker Server では、次のクライアント設定の1つがサポートされています。

必要条件 推奨 最小値

ハードウェア CPU Dual CPU/Core Duo Pentium 3.4 GHz

RAM 2 GB 1 GB

ハードドライブ 80 GB 以上 80 GB 以上

ソフトウェア OS Windows Vista Business Edition SP1 Windows Vista Business Edition SP1

Web サーバー IIS 7.0 (ネイティブモード ) IIS 7.0 (ネイティブモード )

PHP PHP 5.2.6 PHP 5.2.6

Java 6 (32 ビット、 アップデート 7) 5.0 (32 ビット )

Bonjour 1.0.5 1.0.5

Windows Vista、Windows XP、Windows Server 2003、または Windows Server 2008

Mac OS X

Firefox 3.0 Firefox 3.0

Internet Explorer 7 Safari 3.1.2

FileMaker Server FileMaker Server Advanced

最大 250 の FileMaker Pro クライアント 最大 999 の FileMaker Pro クライアント

最大 125 のホストされたデータベース 最大 125 のホストされたデータベース

FMS10_Getting_Started_ja.book 7 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 8: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

8 FileMaker Server 入門ガイド

ライセンスキーについてFileMaker ソフトウェアには、35 文字の固有のライセンスキーが付属します。ライセンスキーを、紛失しないように ご注意ください。ライセンスキーは、ソフトウェアの再インストールが必要な場合に備えて安全な場所に保管することをお勧めします。

ライセンスキーは、CD ケースの裏にあります。

ライセンスキーは、一度に1台のコンピュータで本ソフトウェアのコピー1部の使用が許諾される単独使用のライセンスまたは同時に1つの複数マシンの展開の使用が許諾されるライセンス(「ソフトウェア・ライセンス」を参照)に従うために使用されます。ライセンスキーが無効、または同一のライセンスキーによりインストールされたソフトウェアがネットワーク上の別のコンピュータで実行されている場合、FileMaker Server ソフトウェアによって、エラーメッ セージが表示され、FileMaker Server は起動しません。

単一の FileMaker Server 展開を共に構築する複数マシンにわたって展開する FileMaker Server コンポーネントを選択で きます。各複数マシンの展開ごとに固有のライセンスキーを持つか、2つ以上の展開についてのボリュームライセンスを取得する必要があります。展開ごとに FileMaker Server を1部ずつ購入する必要があります。

FileMaker Server 10 ライセンスのアップグレード同じマシン上の FileMaker Server 10 または FileMaker Server 10 からFileMaker Server 10 Advanced にライセンスをアップ グレードするには、FileMaker Server ライセンスキーを変更する必要があります。

既存の展開の FileMaker Server ライセンスを変更するには、次の操作を行います。

1. FileMaker Server Admin Console の、[ヘルプ ] メニューから [FileMaker Server ライセンスの更新] を選択します。Admin Console の開始方法については、37 ページの「Admin Console の開始」を参照してください。

2. [ライセンスキーの変更] ダイアログボックスで、必要な情報を入力してから、[更新] をクリックします。

注意 FileMaker Server 10 の展開から新しいマシンに移動、または FileMaker Server の旧バージョンから更新する場合 は、第 5 章「既存のインストールのアップグレードと移動」を参照してください。

この後の作業を開始するにあたって1 1台のマシンにインストールするには、第 1 章「クイックスタートインストール」を参照してください。

1 複数のマシンにインストールするには、第 2 章「複数のマシンでの FileMaker Server の展開」を参照してください。

1 FileMaker Server の既存のインストールから移動するには、第 5 章「既存のインストールのアップグレードと移動」 を参照してください。

最大で合計 100 のカスタム Web 公開セッション 最大で合計 100 のカスタム Web 公開およびインスタント Web 公開セッション

最大で合計 50 の ODBC および JDBC クライアント

FileMaker Server FileMaker Server Advanced

FMS10_Getting_Started_ja.book 8 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 9: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

第 1 章クイックスタートインストール

この章では、1台のマシンに FileMaker Server をインストールする方法を説明します。

インストールを始める前に

FileMaker Server のインストール前にすることは次のとおりです。

1 1台以上のマシンにインストールするには、第 2 章、「複数のマシンでの FileMaker Server の展開」を参照してくだ さい。

1 Web 公開を有効にするには、Web サーバーが有効であることを確認します。第 6 章、「Web サーバーの設定」 を参 照してください。

1 サーバーコンピュータにファイアウォールがある場合は、ファイアウォールの必要なポートを開いて、ユーザおよび管理者と通信できるようにします。

1 すべての展開で必要なポート: 5003、16000、および 16001

1 Web 公開で必要なポート: 80

1 ポート 16004、16006、16008、16010、16012、16014、16016、16018、50003、および 50006 がマシン上で利用可 能になっている必要がありますが、ファイアウォールでは開きません。詳細については、18 ページの「1台の マシンの展開」を参照してください。

1 FileMaker Server の旧バージョンからアップグレードするには、第 5 章、「既存のインストールのアップグレードと 移動」を参照してください。FileMaker Server Advanced にアップグレードするには、8 ページの「FileMaker Server 10 ライセンスのアップグレード」を参照してください。

1 ライセンスキーを確認します。8 ページの「ライセンスキーについて」 を参照してください。

1 同じマシン上ですでに FileMaker Pro を実行している場合、FileMaker Server をインストールする前に FileMaker Pro を終了する必要があります。

1 64 ビット Edition のWindows で Web 公開を使用するには、展開アシスタントを実行する前に 48 ページの「64 ビット Windows Edition での Web 公開の使用」 の手順に従ってください。

また、次の点にも注意してください。1 同一コンピュータ上に同時に異なる 2 つのバージョンの FileMaker Server を実行することはできません。 1 DHCP サーバーの中には一定の時間で IP アドレスを割り当て直すものがあるため、静的 IP アドレスの使用をお勧めします。

パフォーマンスの考慮最高のパフォーマンスを得るためには、データベースサーバーとして使用するために予約済みの専用マシンでFileMaker Server を実行します。多くのクライアントをホストしたり、多くのデータベースファイルをホストする場 合、FileMaker Server は、プロセッサ、ディスク、およびネットワークの容量を大量に使用します。同じコンピュータ で、プロセッサへの負荷が高い他のソフトウェアが実行されていたり、ネットワークトラフィックの負荷が増加したりすると、FileMaker Server の実行速度が遅くなり、クライアントコンピュータ上の FileMaker Pro のパフォーマンス も低下します。

パフォーマンスを向上させるには、次の操作を行います。

1 ユーザのメインのワークステーションであるマシン上に FileMaker Server をインストールすることは避けます。

1 電子メール、印刷、またはネットワークファイルサーバーとして FileMaker Server が動作しているマシンを使用す ることは避けます。

FMS10_Getting_Started_ja.book 9 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 10: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

10 FileMaker Server 入門ガイド

1 FileMaker Server によってホストされているデータベースをバックアップするのに、システムバックアップソフト ウェアを使用しないでください。かわりに、データベースのバックアップをスケジュールするのに FileMaker Server Admin Console を使用します。

1 ホストされているデータベースファイルを含むフォルダをスキャンするのに、ウィルス対策ソフトウェアを使用しないでください。

1 サーバーでは、スクリーンセーバーとスリープ状態(休止状態またはスタンバイ)モードを無効にします。これらの機能は、パフォーマンスを低下させるか、ホストされたデータベースへのアクセスを中断します。

1 高速なハードディスクを使用します。1 インデックスサービス(Windows)、Spotlight(Mac OS)、その他のサードパーティのファイル索引ソフトウェアを オフにします。この機能は、パフォーマンスを低下させます。

FileMaker Server 9 の1台のマシンへのインストール1. CD をドライブに挿入するか、インストーラの場所を確認します。

2. インストーラのアイコンをダブルクリックします。

3. Windows: 言語を選択して [OK] をクリックします。

4. Windows: Java Runtime Environment バージョン 5 (最小 ) または Bonjour for Windows がない場合は、FileMaker Server による Java バージョン 6 ならびに Bonjour for Windows のインストールを許可するようメッセージが表示されます。Java および Bonjour のインストールの詳細については、20 ページの「複数マシンへの展開」を参照してください。

5. 「インストールを始める前に」の説明をよく読んでください。 まだ完了していない作業がある場合は、インストーラを終了して作業を完了させてください。 FileMaker Server のインストールの準備が整っている場合は、[続行 ] (Mac OS) または [次へ ] (Windows) をクリックします。

6. エンドユーザのライセンス契約書を読み、同意します。

7. 保存先のフォルダを選択して、[次へ ] をクリックします。注意 Windows では、デフォルト以外の場所を選択することができます。30 ページの「インストールの注意」を 参照してください。

8. 1台のマシンのオプションを選択して [次へ ] をクリックします。

Mac OS Windows

FMS10_Getting_Started_ja.book 10 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 11: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

第 1 章 | クイックスタートインストール 11

9. ライセンスキー情報を入力します。

10. Windows: [次へ ] をクリックします。

11. [インストール ] をクリックします。注意 Mac OS の場合、最低でも Java Runtime Environment バージョン 5 がインストールされていない場合、ソフト ウェア アップデートを使用してインストールしてから、再度インストーラを実行するようメッセージが表示され ます。 Bonjour が実行中でない場合、実行するようメッセージが表示されます。Java および Bonjour のインストー ルの詳細については、30 ページの「インストールの注意」を参照してください。

FileMaker Server はインストールを開始します。この処 理には数分かかる場合があります。

12. ソフトウェアが正常にインストールできたら、展開アシスタントを起動します。1 Windows: インストーラの最後のステップで、 [展開アシスタントを開始する] を選択してから、[完了] をクリッ クします。

1 Mac OS: [続行] をクリックします。(必要に応じて 33 ページの「インストールの後、展開アシスタントが開始し ない」を参照してください。)

必要に応じて、後で展開アシスタントを起動できます。FileMaker Server を後で展開するには、次の操作を行います。

1 Windows: [スタート ] メニューから [プログラム]、[FileMaker Server]、[FMS 10 開始ページ] の順に選択します。1 Mac OS: デスクトップ上の [FMS 10 開始ページ] ショートカットをダブルクリックします。

13. Web ブラウザで FileMaker Server 開始ページが開かれます。Admin Console を起動し、展開アシスタントを表示するには、数分かかることがあります。

Windows Mac OS

FMS10_Getting_Started_ja.book 11 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 12: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

12 FileMaker Server 入門ガイド

14. [実行](Windows)または [信頼](Mac OS)をクリックして、セキュリティメッセージに応答します。15. 展開アシスタントの最初のステップで、Admin Console にインストールする場合に常に使用するユーザ名とパス ワードを割り当てます。[進む] をクリックします。

注意 [ユーザ名 ] では、大文字と小文字は区別されません。[パスワード ] では、大文字と小文字が区別されます。

16. FileMaker Server のこの展開についての名前、説明、および連絡先情報を指定してから、[進む ] をクリックします。この情報は、FileMaker Server Admin Console 開始ページに表示されます。[サーバー名 ] は、[共有ファイルを開く ] ダイアログボックス内の FileMaker Pro ユーザに表示されます。

17. FileMaker Server Advanced ライセンスを購入した場合は、ホストされた FileMaker Pro ファイルが ODBCおよび JDBC 経由でのデータソースとして有効にすることができます。[はい、ODBC/JDBC を有効にします] または [いい え、ODBC/JDBC を有効にしません] をクリックします。[進む] をクリックします。

重要 この機能によって、クライアントは ODBC および JDBC を使用して FileMaker ファイルをデータソースとして使用できます。この機能は ODBC データソースにアクセスする FileMaker Pro データベースのホストには必要ありません。詳細については、FileMaker Pro ヘルプを参照してください。

FMS10_Getting_Started_ja.book 12 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 13: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

第 1 章 | クイックスタートインストール 13

18. FileMaker データをインターネットまたはイントラネット上に公開する場合は、[はい、Web 公開を有効にします] をクリックします。公開しない場合は、[いいえ、Web 公開を有効にしません] をクリックします。その後、[進む] をクリックします。Web 公開を有効にしない場合は、ステップ 21に進みます。

注意 Web 公開を使用するには、Web サーバーがインストールされて、実行されている必要があります。第 6 章、「Web サーバーの設定」 を参照してください。

19. 使用する Web 公開テクノロジを選択して、[進む] をクリックします。 1 FileMaker Server でサポートされているバージョンの PHP エンジン(PHP 5.2.6)をインストールすることもでき ますし、すでにインストール済みの PHP エンジンも使用できます。すでに PHP エンジンをインストールしてい て、FileMaker Server でサポートされている PHP エンジンの使用を選択した場合は、現在インストールされてい る PHP エンジンは無効になります。

1 すでにインストール済みの PHP エンジンを使用する場合は、FileMaker API for PHP を手動でインストールして、 PHP 公開を使用する必要があります。詳細については、『FileMaker Server カスタム Web 公開 with PHP』を参照 してください。

注意 インスタント Web 公開には、FileMaker Server Advanced ライセンスが必要です。

20. Web サーバーを選択して、[進む] をクリックします。

FMS10_Getting_Started_ja.book 13 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 14: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

14 FileMaker Server 入門ガイド

1 展開アシスタントが Web サーバーの検出に失敗する場合は、第 6 章、「Web サーバーの設定」を参照してくださ い。

1 [Web サーバーのテストに失敗] が表示される場合は、展開アシスタントは、Web サーバーとの通信ができていま せん。詳細については、33 ページの「トラブルシューティング」を参照してください。

1 後で Web サーバーを設定するには、[この手順をスキップして、Web サーバーは後ほど選択します。] をクリッ クします。

21. 展開の概要が表示されます。[完了 ] をクリックするか、[戻る ] をクリックして、選択肢を変更します。

22. FileMaker Server を展開します。これには、数分かかる場合があります。

23. FileMaker Server Admin Console が起動します。[ようこそ] ダイアログボックスで [OK] をクリックします。 [ようこそ] ダイアログボックスが表示されない場合は、Web ブラウザを開いて“http://localhost:16000”と入力します。

注意 FileMaker Server の登録や、FileMaker Server の展開を確認できます。15 ページの「次のステップ」 を参照して ください。

FMS10_Getting_Started_ja.book 14 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 15: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

第 1 章 | クイックスタートインストール 15

24. [FileMaker Server の概要] ウインドウで、サーバーの IP アドレスを記録します。 ヒント Admin Console を別のコンピュータから起動できるように、IP アドレスをメモします。Windows: Admin Console が起動し、ファイアウォールがオンの場合はアラートが表示されます。[ブロック解除] を クリックして Admin Console を起動します。

次のステップFileMaker Server を展開している場合は、新しいソフトウェアの使用を始めます。

1. Admin Console の起動: 37 ページの「Admin Console の開始」 を参照してください。2. インストールのテスト: FileMaker Server では、サンプルデータベースとワンクリックする方法で、インストールの 動作を確認できます。第 3 章、「展開のテスト」 を参照してください。

3. ソフトウェアの登録: FileMaker Server のコピーを登録します。51 ページの「ユーザ登録とサポート」 を参照してく ださい。

4. FileMaker Server の管理: データベースのアップロード、バックアップのスケジュール、およびその他の標準タスク の操作方法の詳細については、第 4 章、「管理の概要」を参照してください。

IP アドレスをメモします

FMS10_Getting_Started_ja.book 15 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 16: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

16 FileMaker Server 入門ガイド

FMS10_Getting_Started_ja.book 16 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 17: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

第 2 章複数のマシンでの FileMaker Server の展開

FileMaker Server によってコンポーネントを複数のマシンに展開し、全体的なパフォーマンスを向上させることができ ます。多くの環境では、1台のマシンの展開で Web 公開には十分なパフォーマンスが提供されます。ただし、インス タント Web 公開、XSLT、または PHP でデータにアクセスするインターネットクライアントによって頻繁に FileMaker Server が使用される場合は、FileMaker Server のコンポーネントを2つまたは3つのマシンに展開することができます。

最初に少ないマシンに FileMaker Server を展開できます。Web 公開のロードが増加する場合は、最初の展開を変更し て FileMaker Server のパフォーマンスを向上させることができます。

注意 Web 公開を使用していない場合は、複数マシンの展開によるパフォーマンスの向上はできません。

展開の代替次の図は、FileMaker Server の主なコンポーネントを示します。1台のマシン、または2台または3台のマシンに展開 できます。各コンピュータのオペレーティングシステムは、すべて Windows にするか、すべて Mac OS にするか、ま たはこれら2つを組み合わせることができます。

FileMaker Server では、次のコンポーネントを使用します。

1 Web サーバー: FileMaker Server には Windows の IIS(インターネットインフォメーションサービス)、または Mac OS の Apache Web サーバーが必要です。Windows では、Web サーバーモジュールのインストール前に IIS をインストー ルして有効にします。Apache Web サーバーは Mac OS の一部としてインストールされますが、Web 共有を有効に する必要があります。

1 Web サーバーモジュール: この FileMaker Server ソフトウェアコンポーネントは、Web サーバーのホストマシンに インストールされます。Web サーバーモジュールにより、Web 公開エンジンが Web サーバーに接続できるように なります。

1 Web 公開エンジン: FileMaker Server でホストされたデータベースのカスタム Web 公開のサービスおよびインスタ ント Web 公開のサービス(FileMaker Server Advanced 用)を提供します。

1 PHP エンジン: PHPカスタム Web 公開 について、FileMaker Server にはWeb サーバーから応答してPHP コードを処 理する PHP エンジンが必要です。FileMaker Server には、PHP エンジンと FileMaker API for PHPがあります。PHP コードが FileMaker API for PHP を呼び出す場合、その呼び出しは解釈されて、Web 公開エンジンに送信されます。

1 データベースサーバー : FileMaker Pro で共有し、Web で公開するデータベースをホストします。複数マシンの展開 では、データベースサーバーを実行するマシンはマスタマシンと呼ばれます。次の説明を参照してください。

1 Admin Console: FileMaker Server を設定して管理するクライアントコンピュータで実行します。

FileMaker Server を2台または3台のマシンに展開する場合は、1台のマシンが常にマスタになり、その他のマシンは ワーカーになります。

1 マスタマシンは、常にデータベースサーバーが展開されるマシンです。 1 ワーカーマシンは、Web 公開エンジンと Web サーバーを実行するマシンです。

Admin Console

Web サーバー

PHP エンジン

Web 公開エンジン データベース

サーバーWeb サーバーモジュール

FileMaker Server コンポーネント

FMS10_Getting_Started_ja.book 17 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 18: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

18 FileMaker Server 入門ガイド

マスタはワーカーと通信して、ユーザーからのデータベースリクエストを処理し、すべてのマシンの設定を設定して、すべてのコンポーネントのステータスとアクティビティを監視します。

重要 データベースソリューションのセキュリティを強化するために、特にインターネット上では、FileMaker Server 展開の公開される側でファイアウォールの使用を検討します。また、Web サーバーへの SSL の使用を検討します。 Web 上で公開するソリューションのセキュリティの設定の詳細については、www.filemaker.co.jp を参照してください。

1台のマシンの展開FileMaker Server の1台のマシンへの展開には、2つの方法があります。データベースサーバーのみ、またはデータ ベースサーバーと Web 公開エンジンです。FileMaker Server の1台のマシンへのインストールの設定の詳細について は、第 1 章「クイックスタートインストール」を参照してください。

データベースサーバーのみ

Web 公開を無効にして、FileMaker Server を1台のマシンにインストールできます。このタイプの展開では、FileMaker Pro クライアントを公開でき、FileMaker Server Advanced ライセンスがある場合は、ODBC/JDBC クライアントを公開 できます。

利点:これは、Web 公開が必要ない場合、設定および管理するのに最も簡単な展開です。

データベースサーバーと Web 公開エンジン

FileMaker Server、Web 公開エンジン、およびすべての関連ソフトウェアコンポーネントを、Web サーバーと同じマシ ンにインストールすることができます。

利点:これは、最も簡単な展開で、多くの FileMaker Server ユーザーが使用する展開です。この設定は、小さな展開(最 大 50 の FileMaker Pro クライアント)と制限された Web 公開に適しています。

データベースサーバー

ポート 5003、16000、および 16001を開く必要があります。ポート 16004、50003、および 50006 が利用可能になっている必要があります。

Admin Console

ポート 80、5003、16000、16001、16016、および 16018 を開く必要があります。ポート 16004、16006、16008、16010、16012、16014、50003、および 50006 が 利用可能になっている必要があります。

Admin Console

Web サーバー

PHP エンジン

Web 公開エンジン データベース

サーバーWeb サーバーモジュール

FMS10_Getting_Started_ja.book 18 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 19: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

第 2 章 | 複数のマシンでの FileMaker Server の展開 19

2台のマシンの展開FileMaker Server の2台のマシンへの展開には、2つの方法があります。

2台のコンピュータ

Web 公開エンジン、Web サーバー、および Web サーバーモジュールを1台のコンピュータに展開します。データベー スサーバーを2つ目のマシンに展開します。

利点:この展開では、Web 公開に関連するすべてのコンポーネントがデータベースサーバーから分離されます。この設 定は、多くの条件下に最も適した FileMaker Server 展開です。

2台のコンピュータ代替

Web サーバーとWeb サーバーモジュールを1つのワーカーマシンに展開して、Web 公開エンジンとデータベースサー バーを2つ目の(マスタ)マシンに展開します。この展開では、オプションで、Web サーバー用(ワーカー)マシン をファイアウォール外部に、Web 公開エンジンとデータベースサーバー(マスタ)マシンをファイアウォール内部に それぞれ配置することもできます。

利点:Web サーバーにインストールできるものを他の誰かが制限する場合、または FileMaker でないコンテンツでの Web サーバーのロードが大きい場合は、この展開の方がいい場合もあります。ただし、データベースサーバーと Web 公開エンジンが同じマシン上にあるので、この展開は、1台のマシンの展開と同じ拡張性の制約を受けます。

3台のマシンの展開Web サーバーと Web サーバーモジュールを1つのワーカーマシンに展開し、Web 公開エンジンを2つ目のワーカーマ シンに展開し、データベースサーバーを3つ目の(マスタ)マシンに展開します。Web サーバーおよび Web サーバー モジュールは、リクエストゲートウェイとして動作するコンピュータ上に存在します。オプションで、ファイアウォールを使用して、これらを他の2台のコンピュータ上のコンポーネントから分離することもできます。

データベースサーバー

Web 公開エンジン

ポート 16000 と、16004 から 16018 が利用可能になっている必要があります。

マシン1(ワーカー) マシン2(マスタ)

ポート 5003 と 16000 を開く必要が あります。

ポート 5003、16000、16001、50003、および 50006 が利用可能になっている必要があります。

Admin Console

Web サーバー

Web サーバーモジュール

PHP エンジン

ポート 16000、16016、および 16018 を開く必要があります。

ポート 5003、16000、16001、16004 から 16018、50003、および 50006 が利用可能になっている必要があります。マシン2に内部ソフトウェアファイアウォールがある場合は、ポート 5003 を開く必要があります。

ポート 16000 が利用可能になっている必要があります。

データベースサーバー

マシン1(ワーカー) マシン2(マスタ)

Admin Console

Web サーバー

PHP エンジン

Web 公開エンジンWeb サーバーモジュール

FMS10_Getting_Started_ja.book 19 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 20: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

20 FileMaker Server 入門ガイド

利点 :一般的に、別々の Web サーバーマシンで通信するオーバーヘッドのため、この展開は、Web 公開用の2台のマシンの展開よりは少し時間がかかります。ただし、オーバーヘッドは一般的に最低限で制限されています。非常にロードが高い環境では、Web サーバーが領域を解放するので、この展開は2台のマシンの展開よりもパフォーマンスは高くなります。

複数マシンへの展開複数マシンへの展開では、FileMaker Server ソフトウェアを各マシンにインストールします。ソフトウェアをマシンす べてにインストールした後で、マスタマシン上で展開アシスタントを使用して、設定を構成し、どのコンポーネントをどのマシンで実行するかを指定します。ワーカーマシンでは展開アシスタントを使用しません。

重要 ワーカーマシン上で FileMaker Server ソフトウェアをインストールしてから、マスタマシン上でインストールし ます。

注意 Windows Vista Business Edition では、FileMaker Server は 1 台のコンピュータでの展開のみサポートされています。 1台のみのマシンへのインストールの詳細については、第 1 章「クイックスタートインストール」を参照してください。

インストールを始める前に複数マシン上で FileMaker Server をインストールする前に次のことを実行します。

1 Web 公開を有効にするには、Web サーバーが Web サーバーのあるワーカーマシン上で有効であることを確認しま す。第 6 章「Web サーバーの設定」 を参照してください。

1 FileMaker Server をファイアウォールを使用する環境で実行する場合は、各マシン上でファイアウォールを設定し て、FileMaker Server を使用できるようにしてください。ファイアウォールの設定後は各マシンを再起動してくだ さい。

ポート番号 ポートを使用するプログラム 目的

80 Web サーバーマシン、エンドユーザー HTTP

5003 マスタマシン、エンドユーザー ファイルのホスト用の FileMaker Pro および FileMaker Server

16000 すべてのマシン、Admin Console ユーザー HTTP:Admin Console の開始ページ、Admin Helpers

16001 マスタマシン、Admin Console ユーザー HTTPS:Admin Console 通信

16004 すべてのマシン Admin Console

16006 Web 公開エンジンマシン FileMaker 内部

16008 Web 公開エンジンマシン FileMaker 内部

16010 Web 公開エンジンマシン カスタム Web 公開エンジン

Web 公開エンジン

ポート 16000、16010、16018 が利用可能になっている必要があります。

ポート 16000、16016、および 16018 を開く必要があります。

ポート 16000 と、16004 から 16018 が利用可能になっている必要があります。

ポート 5003 と 16000 を開く必要があります。

ポート 5003、16000、16001、50003、および 50006 が利用可能になっている必要があります。

マシン1(ワーカー) マシン2(ワーカー)

データベースサーバー

マシン3(マスタ)

Admin Console

Web サーバー

PHP エンジン

Web サーバーモジュール

FMS10_Getting_Started_ja.book 20 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 21: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

第 2 章 | 複数のマシンでの FileMaker Server の展開 21

1 FileMaker Server の旧バージョンから更新する場合は、第 5 章「既存のインストールのアップグレードと移動」を 参照してください。 FileMaker Server Advanced にアップグレードするには、8 ページの「FileMaker Server 10 ライセ ンスのアップグレード」を参照してください。

1 ライセンスキーを確認します。8 ページの「ライセンスキーについて」を参照してください。1 同じマシン上で現在 FileMaker Pro を実行している場合は、FileMaker Server をインストールする前に FileMaker Pro を終了する必要があります。

1 64 ビット Edition のWindows で Web 公開を使用するには、展開アシスタントを実行する前に 48 ページの「64 ビッ ト Windows Edition での Web 公開の使用」の手順に従ってください。

ワーカーマシン上のインストールワーカーマシン上で FileMaker Server をインストールしてから、マスタマシン上でインストールします。ワーカーマ シンは、Web サーバー、Web 公開エンジン、または両方を実行します。後で各ワーカーのマシンの役割を変更できます。

注意 マシンをワーカーとして設定し、後でマスタに変更する場合は、FileMaker Server をアンインストールしてから 再インストールします。インストーラの [マスタ/ワーカーの指定] ダイアログボックスで [マスタ] を選択します。詳 細については、第 5 章「既存のインストールのアップグレードと移動」を参照してください。

1. CD をドライブに挿入するか、インストーラの場所を確認します。

2. インストーラのアイコンをダブルクリックします。 3. Windows: の言語を選択して [次へ] をクリックします。

4. Java Runtime Environment バージョン 5 (最小 ) または Bonjour for Windows がない場合は、FileMaker Server による Java バージョン 6 ならびに Bonjour for Windows のインストールを許可するようメッセージが表示されます。Java および Bonjour のインストールの詳細については、30 ページの「インストールの注意」を参照してください。

16012 Web 公開エンジンマシン FileMaker 内部

16014 Web 公開エンジンマシン FileMaker 内部

16016 Web 公開エンジンマシン AJP(Apache Jakarta Protocol)1.3

16018 Web 公開エンジンマシン AJP(Apache Jakarta Protocol)1.3

50003 マスタマシン(ローカルのみ) FileMaker Server サービス(Windows)またはデーモン(Mac OS)

50006 マスタマシン(ローカルのみ) FileMaker Server Helper サービス(Windows)またはデーモン(Mac OS)

ポート番号 ポートを使用するプログラム 目的

Mac OS Windows

FMS10_Getting_Started_ja.book 21 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 22: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

22 FileMaker Server 入門ガイド

5. 「インストールを始める前に」の説明をよく読んでください。 まだ完了していない作業がある場合は、インストーラを終了して作業を完了させてください。FileMaker Server のインストールの準備が整っている場合は、[続行 ] (Mac OS) または [次へ ] (Windows) をクリックします。

6. エンドユーザのライセンス契約書を読み、同意します。

7. Windows: 保存先のフォルダを選択して、[次へ ] をクリックします。

注意 Windows では、デフォルト以外の場所を選択することができます。30 ページの「インストールの注意」を参照してください。

8. 複数マシンのオプションを選択して、[次へ ] をクリックします。

9. [ワーカー ] を選択して [次へ ] をクリックします。

注意 Mac OS の場合、最低でも Java Runtime Environment バージョン 5 がインストールされていない場合、ソフトウェア アップデートを使用してインストールしてから、再度インストーラを実行するようメッセージが表示されます。 Bonjour が実行中でない場合、これを実行するようメッセージが表示されます。Java および Bonjour のインストールの詳細については、30 ページの「インストールの注意」を参照してください。

FileMaker Server はインストールを開始します。この処理には数分かかる場合があります。

10. ソフトウェアが正常にインストールされたら、[完了](Windows)または [OK ](Mac OS)をクリックして、ワー カーマシンのインストールを完了します。次に、FileMaker Server 10 を別のワーカーマシンまたはマスタマシンにインストールします。

FMS10_Getting_Started_ja.book 22 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 23: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

第 2 章 | 複数のマシンでの FileMaker Server の展開 23

マスタマシン上のインストールワーカーマシン上で FileMaker Server をインストールしてから、マスタマシン上でインストールします。マスタマシ ンは常にデータベースサーバーをホストし、さらに Web 公開エンジンをホストすることもあります。

1. CD をドライブに挿入するか、インストーラの場所を確認します。

2. インストーラのアイコンをダブルクリックします。

3. Windows: 言語を選択して [OK] をクリックします。

4. Windows: Java Runtime Environment バージョン 5 (最小 ) または Bonjour for Windows がない場合は、FileMaker Server による Java バージョン 6 ならびに Bonjour for Windows のインストールを許可するようメッセージが表示されます。Java および Bonjour のインストールの詳細については、30 ページの「インストールの注意」を参照してください。

5. 「インストールを始める前に」の説明をよく読んでください。まだ完了していない作業がある場合は、インストーラを終了して作業を完了させてください。FileMaker Server のインストールの準備が整っている場合は、[続行] (Mac OS) または [次へ] (Windows) をクリックします。

6. エンドユーザのライセンス契約書を読み、同意します。

7. Windows: 保存先のフォルダを選択して、[次へ ] をクリックします。

注意 Windows では、デフォルト以外の場所を選択することができます。30 ページの「インストールの注意」を参照してください。

Mac OS Windows

FMS10_Getting_Started_ja.book 23 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 24: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

24 FileMaker Server 入門ガイド

8. 複数マシンのオプションを選択して、[次へ ] をクリックします。

9. [マスタ ] を選択して [次へ ] をクリックします。

10. ライセンスキー情報を入力します。

11. [次へ ] をクリックします。

12. [インストール ] をクリックします。

注意 Mac OS の場合、最低でも Java Runtime Environment バージョン 5 がインストールされていない場合、ソフトウェア アップデートを使用してインストールしてから、再度インストーラを実行するようメッセージが表示されます。 Bonjour が実行中でない場合、これを実行するようメッセージが表示されます。Java および Bonjour のインストールの詳細については、30 ページの「インストールの注意」を参照してください。

FileMaker Server はインストールを開始します。この処理には数分かかる場合があります。

13. ソフトウェアが正常にインストールできたら、展開アシスタントを起動します。 1 Windows: インストーラの最後のステップで、[展開アシスタントを開始する] を選択してから、[完了] をクリックし ます。

1 Mac OS: [続行] をクリックします。(必要に応じて 33 ページの「インストールの後、展開アシスタントが開始しな い」を参照してください。)

FMS10_Getting_Started_ja.book 24 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 25: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

第 2 章 | 複数のマシンでの FileMaker Server の展開 25

必要に応じて、後で展開アシスタントを開始できます。FileMaker Server を後で展開するには、次の操作を行います。

1 Windows: [スタート] メニューから [プログラム]、[FileMaker Server]、[FMS 10 開始ページ] の順に選択します。1 Mac OS: デスクトップ上の [FMS 10 開始ページ] ショートカットをダブルクリックします。

14. Web ブラウザで FileMaker Server 開始ページが開かれます。Admin Console を起動し、展開アシスタントを表示するには、数分かかることがあります。

15. [実行](Windows)または [信頼](Mac OS)をクリックして、セキュリティメッセージに応答します。16. 展開アシスタントの最初のステップで、Admin Console にインストールする場合に常に使用するユーザ名とパス ワードを割り当てます。[進む] をクリックします。

注意 [ユーザ名 ] では、大文字と小文字は区別されません。[パスワード ] では、大文字と小文字が区別されます。

17. FileMaker Server のこの展開についての名前、説明、および連絡先情報を指定してから、[進む ] をクリックします。この情報は、FileMaker Server Admin Console 開始ページに表示されます。[サーバー名 ] は、[共有ファイルを開く ] ダイアログボックス内の FileMaker Pro ユーザに表示されます。

Windows Mac OS

FMS10_Getting_Started_ja.book 25 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 26: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

26 FileMaker Server 入門ガイド

18. FileMaker Server Advanced ライセンスを購入した場合は、ホストされた FileMaker Pro ファイルを ODBC および JDBC 経由でのデータソースとして有効にすることができます。[はい、ODBC/JDBC を有効にします] または [い いえ、ODBC/JDBC を有効にしません] をクリックします。[進む] をクリックします。

重要 この機能によって、クライアントは ODBC および JDBC を使用して FileMaker ファイルをデータソースとして使用できます。この機能は ODBC データソースにアクセスする FileMaker Pro データベースのホストには必要ありません。詳細については、FileMaker Pro ヘルプを参照してください。

19. FileMaker データをインターネットまたはイントラネット上に公開する場合は、[はい、Web 公開を有効にします] をクリックします。公開しない場合は、[いいえ、Web 公開を有効にしません] をクリックします。その後、[進む] をクリックします。Web 公開を有効にしない場合は、手順 24に進みます。

注意 Web 公開を使用するには、Web サーバーはインストールされて、実行されている必要があります。第 6 章「Web サーバーの設定」 を参照してください。

20. 使用する Web 公開テクノロジを選択して、[進む] をクリックします。

FMS10_Getting_Started_ja.book 26 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 27: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

第 2 章 | 複数のマシンでの FileMaker Server の展開 27

1 FileMaker Server でサポートされているバージョンの PHP エンジン(PHP 5.2.6)をインストールすることもでき  ますし、すでにインストール済みの PHP エンジンも使用できます。すでに PHP エンジンをインストールしてい  て、FileMaker Server でサポートされている PHP エンジンの使用を選択した場合は、現在インストールされてい  る PHP エンジンは無効になります。1 すでにインストール済みの PHP エンジンを使用する場合は、FileMaker API for PHP を手動でインストールして、  PHP 公開を使用する必要があります。詳細については、『FileMaker Server カスタム Web 公開 with PHP』を参照  してください。

注意 インスタント Web 公開には、FileMaker Server Advanced ライセンスが必要です。

21. 展開タイプを選択します。[進む] をクリックします。詳細については、17 ページの「展開の代替」を参照してく ださい。

22. ワーカーマシンを各役割に割り当てます(Web 公開エンジンまたは Web サーバー)。[進む] をクリックします。 1 展開アシスタントは、ローカルネットワーク上のすべての割り当てられていないワーカーマシンを検出し、各割り当ての横の [マシン] リストに IP アドレスを表示します。ワーカーがリストにない場合は、 [再スキャン] をク リックします。その後、ワーカーがリストされているかどうかを確認します。

1 ワーカーの IP アドレスがまだリストにない場合は、[IP アドレス] にアドレスを入力して、[ルックアップ] をク リックします。入力した IP アドレスが応答し、使用できるワーカーである場合には、[マシン] リストに追加さ れます。

注意 ファイアウォールの必要なポートが開かれていない場合は、ワーカーマシンを確認することはできません。20 ページの「インストールを始める前に」を参照してください。エラー画面が表示される場合は、33 ページの「展開アシスタントが Web サーバーのテストに失敗したことを報告する」を参照してください。

FMS10_Getting_Started_ja.book 27 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 28: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

28 FileMaker Server 入門ガイド

23. Web サーバーを選択して、[進む] をクリックします。 Web サーバーの選択肢で利用可能なのは、ワーカーマシンで サポートされているものです。1 展開アシスタントが Web サーバーの検出に失敗する場合は、第 6 章「Web サーバーの設定」を参照してくださ い。必要なファイアウォールポートが開いていることも確認します。20 ページの「インストールを始める前に」 を参照してください。

1 [Web サーバーのテストに失敗] が表示される場合は、展開アシスタントは、Web サーバーとの通信ができていま せん。詳細については、33 ページの「トラブルシューティング」を参照してください。

1 後で Web サーバーを選択するには、[この手順をスキップして、Web サーバーは後ほど選択します。] をクリッ クします。

24. 展開の概要が表示されます。[完了 ] をクリックするか、[戻る ] をクリックして、選択肢を変更します。

25. FileMaker Server を展開します。これには、数分かかる場合があります。

FMS10_Getting_Started_ja.book 28 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 29: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

第 2 章 | 複数のマシンでの FileMaker Server の展開 29

26. FileMaker Server Admin Console が起動します。[ようこそ] ダイアログボックスで [OK] をクリックします。 [ようこそ] ダイアログボックスが表示されない場合は、Web ブラウザを開いて“http://localhost:16000”と入力します。

注意 FileMaker Server の登録や、FileMaker Server の展開を確認できます。30 ページの「次のステップ」 を参照してください。

27. [FileMaker Server の概要] ウインドウで、マスタマシンの IP アドレスを記録します。 ヒント Admin Console を別のコンピュータから起動できるように、IP アドレスをメモします。Windows: Admin Console が起動し、ファイアウォールがオンの場合はアラートが表示されます。[ブロック解除 ]

をクリックして Admin Consoleを起動します。

マスタマシンの IP アドレスをメモします

FMS10_Getting_Started_ja.book 29 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 30: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

30 FileMaker Server 入門ガイド

インストールの注意1 Windows では、非ブートボリュームを含むデフォルト以外の場所に FileMaker Server をインストールすることができますが、リモートのネットワークドライブあるいは外付けのリムーバブルドライブにはインストールできません。たとえば、インストールフォルダに My_Path を指定すると、データベース、スクリプト、および拡張フォルダは次のようにインストールされます。1 ¥My_Path¥Data¥Databases

1 ¥My_Path¥Data¥Scripts

1 ¥My_Path¥Database Server¥Extensions

1 Bonjour のインストール1 FileMaker Server がコンピュータにインストールされている場合、Bonjour for Windows をアンインストールまたは無効にしないでください。

1 Mac OS: Bonjour が有効になっていないと、FileMaker Server をインストールすることはできますが、展開できません。

1 Windows 64 ビット Edition では、FileMaker Server は 32 ビットバージョンの Java 6 アップデート 7 が必要です。64 ビットバージョンの Java 5 または Java 6 がすでにインストール済みでも、FileMaker Server インストーラでは 32 ビットバージョンの Java 6 アップデート 7 をインストールする必要があります。

次のステップFileMaker Server を展開している場合は、新しいソフトウェアの使用を始めます。

1. Admin Console の起動: 37 ページの「Admin Console の開始」 を参照してください。2. インストールのテスト: FileMaker Server では、サンプルデータベースとワンクリックする方法で、インストールの 動作を確認できます。第 3 章「展開のテスト」 を参照してください。

3. ソフトウェアの登録: FileMaker Server のコピーを登録します。51 ページの「ユーザ登録とサポート」 を参照してく ださい。

4. FileMaker Server の管理: データベースのアップロード、バックアップのスケジュール、およびその他の標準タスク の操作方法の詳細については、第 4 章「管理の概要」を参照してください。

FMS10_Getting_Started_ja.book 30 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 31: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

第 3 章展開のテスト

この章では、FileMaker Server と Web 公開テクノロジが動作していることをテストする方法を説明します。

[FileMaker Server テクノロジーテスト] ページの使用FileMaker Server 展開をテストする最も簡単な方法は、[FileMaker Server テクノロジーテスト] ページを使用することで す。[テスト] ページを表示するには、3つの方法があります。

1 Admin Console を起動して、[サーバー ] メニューから、[テストページを開く] を選択するか、ツールバーで [テストページを開く] アイコンをクリックします。

1 Web ブラウザに次の URL を入力します。http://[ホスト ]:16000

ここでの、[ホスト ] はマスタマシンの IP アドレスまたはホスト名です。.

Admin Console の [スタート ] ページのトラブルシューティングの下にある FileMaker Server 10 テクノロジーテストのリンクをクリックします。

1 Web ブラウザで次のように入力します。

http://[ホスト ]:16000/test

ここでの [ホスト] はマスタマシンの IP アドレスまたはホスト名です。

注意 Admin Console にログインせずに、[テクノロジーテスト ] ページを使用できます。

[テストページを開く ] アイコン

[FileMaker Server テクノロジーテスト] ページ

FMS10_Getting_Started_ja.book 31 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 32: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

32 FileMaker Server 入門ガイド

FileMaker Pro または Web 公開テクノロジの1つを使用して、サンプルデータベース(FMServer_Sample.fp7)にアクセ スする [FileMaker Server テクノロジーテスト] ページでテストします。次の表は、このページで利用できるテストを説 明します。

テスト対象 実行方法

FileMaker Pro [FileMaker Pro のテスト] をクリックします。 FileMaker Pro が起動し、FileMaker Server でホストされているサンプルデータベースが開かれる場合は、データベースサーバーは動作し、FileMaker Pro クライアントからのリクエストに応答しています。テストを実行するマシン上に FileMaker Pro または FileMaker Pro Advanced がローカルにインストールされている必要があります。同じテストを別の方法で実行するには、別のマシン上で FileMaker Pro を起動して、[ファイル] メニューから [共有ファイルを開く...] を選択し、テストするサーバーを選択してから、[FMServer_Sample] を選択します。

インスタント Web 公開 [インスタント Web 公開のテスト] をクリックします。 別の Web ブラウザウインドウまたはタブが開いて、サンプルデータベースが表示される場合は、インスタント Web 公開が動作しています。成功した場合、このテストは、データベースサーバー、Web 公開エンジン、および Web サーバーが動作していることを示しています。インスタント Web 公開には、FileMaker Server Advanced ライセンスが必要です。

PHP カスタム Web 公開 [PHP カスタム Web 公開のテスト] をクリックします。 別の Web ブラウザウインドウまたはタブが開いて、サンプルデータベースからのデータが含まれる表が表示される場合は、PHP カスタム Web 公開が動作しています。成功した場合、このテストは、データベースサーバー、Web 公開エンジン、Web サーバー、PHP エンジンおよび FileMaker API for

PHP が動作していることを示しています。

XSLT カスタム Web 公開 [XSLT カスタム Web 公開のテスト] をクリックします。 別の Web ブラウザウインドウまたはタブが開いて、サンプルデータベースからのデータが含まれる表が表示される場合は、XSLT カスタム Web 公開が動作しています。成功した場合、このテストは、データベースサーバー、Web 公開エンジン、および Web サーバーが動作していることを示しています。

FileMaker Pro

PHP カスタム Web 公開

インスタント Web 公開

成功したテストページ

XSLT カスタム Web 公開

FMS10_Getting_Started_ja.book 32 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 33: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

第 3 章 | 展開のテスト 33

トラブルシューティング

展開アシスタントが Web サーバーのテストに失敗したことを報告する展開アシスタントが、指定した Web サーバーとの通信ができない場合は、さらに情報を追加して、もう一度実行して ください。

Web サーバー設定を変更するには、次の操作を行います。

1. 展開アシスタントの [Web サーバーのテストに失敗] ステップで、Web サーバーの [プロトコル]、[ホスト] アドレス、お よび [ポート] を指定して、[再試行] をクリックします。 最初の展開時、または Admin Console([FileMaker Server の概要 ] ウインドウ)で [サーバーの展開の編集 ] をクリックした場合に、このようなことが発生することがあります。

2. [Web サーバーのテストの結果] を調べます。1 成功した場合、結果は [Web サーバーのテストにパスしました] です。1 成功しなかった場合は、展開アシスタントは Web サーバーと通信できません。このテストは、Web サーバーに HTTPS が必要であるか、80 以外のポートを使用する場合に失敗することがあります。この情報を再入力して、Web サーバーとの通信を再試行してください。 マスタマシンから Web サーバーにアクセスできることを確認し、これらのステップを再試行します。

まだ成功しない場合は、[このステップをスキップして、後ほど構成します] をクリックします。

インストールの後、展開アシスタントが開始しないMac OS で、FileMaker Server インストールプログラムを実行した後すぐに展開アシスタントが開始されない場合、ブラウザの設定でダウンロードされたファイルを開かないようになっていないか確認します。その場合は、ダウンロードフォルダで admin_console_webstart.jnlp をダブルクリックまたはデスクトップの FMS 10 の [スタート ] ページのショートカットをダブルクリックして展開アシスタントを開始できます。

Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しないよくあるソリューションは、次のとおりです。

1 Admin Console の開始ページで、[Admin Console の開始] をクリックします。

1 マスタマシン上の Web ブラウザを開き、“http://localhost:16000”と入力します。

Web サーバーのテストの結果

FMS10_Getting_Started_ja.book 33 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 34: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

34 FileMaker Server 入門ガイド

すでにインストールされている場合でも Admin Console の開始ページで Java をインストール するメッセージが表示されるInternet Explorer は、アドオンが実行されないように設定されていることがあります。ブラウザのウインドウの一番上 の情報バーをクリックして、Internet Explorer で Java Web Start ActiveX コントロールアドオンを実行できるようにしま す。Java Web Start テクノロジは、このアドオンを使用して、Java の必要なバージョンがインストールされているかど うかを検出します。このアドオンを実行可能にしてから、[Admin Console の開始] をクリックします。

リモートマシンから Admin Console を起動できない1 マスタマシンに、有効なファイアウォールがない場合は、FileMaker Server で必要なポートを開いて、ユーザと管 理者と通信する必要があります。20 ページの「インストールを始める前に」 を参照してください。

1 Admin Console ショートカットをダブルクリックして、Admin Console が開かない場合は、マスタマシンの IP アド レスが変更されていないかどうか確認します。各ショートカットは、特定の FileMaker Server 展開の Admin Console を起動します。マスタマシンの IP アドレスが変更されている場合は、ショートカットを削除して、Admin Console をもう一度起動します。37 ページの「Admin Console の開始」 を参照してください。

クライアントが FileMaker Server でホストされているデータベースを確認できないマスタマシン上のファイアウォールの設定が、クライアントへのデータベースの表示をブロックしていることがあります。ファイアウォールでブロック解除する必要のあるポートの詳細については、9 ページの「インストールを始め る前に」および20 ページの「インストールを始める前に」を参照してください。

Mac OS の Web サーバーが起動時に失敗するPHP エンジンをサポートする FileMaker Server をインストールする場合、Mac OS X Server Admin ツールには表示され ずリストされません。Mac OS X Server Admin ツールを使用して PHP をオンにする場合は、Server Admin ツールは、2 つ目の PHP エンジンを Web サーバーの設定ファイルに追加します。結果として、2つ目の PHP エンジンをロードし ようとする場合には、Web サーバーは起動に失敗することがあります。詳細については、テクニカルサポートイン フォメーション、または FileMaker Knowledge Base を参照してください。

FMS10_Getting_Started_ja.book 34 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 35: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

第 4 章管理の概要

この章では、次の操作の基本について説明します。1 FileMaker Server Admin Console

1 FileMaker Pro データベースのアップロード

1 FileMaker Server でホストされているデータベースのバックアップ

1 ODBC データソースに接続されているデータベースのホスト

1 ODBC データソースシングルサインオンの有効化

1 サーバーサイド FileMaker スクリプトの実行

1 FileMaker Pro クライアントへのメッセージの送信

1 Admin Console でのログファイルエントリの表示

1 クライアントへの電子メール通知の送信

Admin Console を使用して、ホストされたデータベースに接続された FileMaker Pro データベースとクライアントを管理する詳細については、FileMaker Server ヘルプを参照してください。

FileMaker Server Admin ConsoleについてFileMaker Server Admin Console は、FileMaker Server の設定と管理、ホストされたデータベースとクライアントの操作 と監視、および使用状況情報の追跡を簡単に行うことができるアプリケーションです。

FileMaker Server を管理するには、FileMaker Server が実行中のコンピュータ上または Windows または Mac OS ネット ワーク上のコンピュータ上で Admin Console を実行できます。

メニュー、ツールバー、または操作ウインドウのオプションを選択して FileMaker Server を管理します。結果は詳細 ウインドウに表示されます。このウインドウでタスクを選択し、設定オプションを指定してアクティビティを監視できます。ツールバーから実行できるタスクは次のとおりです。

FileMaker Server Admin Console

ツールバー

操作ウインドウ

詳細ウインドウ

ヘルプ情報

メニュー

FMS10_Getting_Started_ja.book 35 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 36: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

36 FileMaker Server 入門ガイド

1. データベースサーバーの開始2. データベースサーバーの停止3. Web 公開エンジンの開始4. Web 公開エンジンの停止5. データベースアップロードアシスタントの開始6. FileMaker Server 開始ページを Web ブラウザで開く7. FileMaker Server によってホストされるサンプルデータベースへのアクセスをテストする FileMaker Server のテスト ページを開く

FileMaker Server を管理する Admin Console の使用FileMaker Server を管理する際には、次の操作を行うことができます。

1 FileMaker Server アプリケーションのプロパティを設定する

1 FileMaker Pro データベースファイルを開いて(ホストして)、ネットワーク上のクライアントが利用できるように する

1 各データベースにアクセスしているクライアントの数など、ホストされているファイルの情報を表示する1 接続しているクライアントにメッセージを送信する1 ホストされた FileMaker Pro データベースを閉じて、クライアントが利用できないようにする

1 ホストされたすべてのデータベースから、選択したクライアントの接続を解除する1 ホストされたデータベースを一時停止または再開する1 ホストされたデータベースをバックアップするためのタスクスケジュールを作成する1 データベースサーバーを起動または停止する1 Web 公開エンジンを起動または停止する

1 インスタント Web 公開の設定を設定する

1 XML、XSLT、または PHP についてのカスタム Web 公開の設定を設定する

1 2 3 4 5 6 7

FMS10_Getting_Started_ja.book 36 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 37: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

第 4 章 | 管理の概要 37

Admin Console の開始FileMaker Server を実行しているマスタマシンへのネットワークアクセスのある、Windows または Mac OS コンピュー タ上で Admin Console を開始できます。FileMaker Server は Java Web Start テクノロジを経由して、ライトウェイト Java クライアントとして Admin Console をリモートコンピュータに配信します。

注意 Admin Console を開始する前に、リモートコンピュータには Java Runtime Environment バージョン 5 が必要です。

Admin Console を開始するには、次の操作を行います。

1. Web ブラウザを開いて、“http://[ホスト]:16000” を入力します。ここでの [host] は FileMaker Server をマスタとして 実行しているマスタマシンの IP アドレスまたはホスト名です。これは、FileMaker Server のインストール時に記録 したアドレスです。Admin Console 開始ページが表示されます。

ヒント Web ブラウザで開始ページをブックマークします。ドキュメンテーションにアクセスしたり、Web 公開ツールを使用したりする場合は、このページに戻ります。

2. [Admin Console の開始] をクリックします。

注意 何も起こらない場合、ブラウザが Java Web Start ファイルをすでにダウンロードしていても、起動していないことが考えられます。Web ブラウザの設定を確認して、Java を有効にするか、ダウンロードしたファイルを自動的に開くようにします。ブラウザがダウンロードファイルを保存する場所の「admin_console_webstart.jnlp」を探すこともできます。このファイルをダブルクリックして、Admin Console を起動します。

3. Admin Console を起動する前に、セキュリティメッセージに応答する必要があります。セキュリティメッセージは、 製品の信頼性を確認する署名済み証明書で、Admin Console を開始するために同意する必要があります。このメッ セージが今後表示されないようにするには、次の操作を行います。1 Windows: [この発行者からのコンテンツを常に信頼します] を選択してから、[実行] をクリックします。 1 Mac OS: [証明書を表示] をクリックして、[信頼] 設定を開きます。[この証明書を使用するとき:] について、[常 に信頼する] を選択してから、[信頼] をクリックします。

4. ショートカットを作成するダイアログボックスで、[はい] を選択して Admin Console を後で開始するのに使用でき るショートカットを作成します。 1 Windows: ショートカットは、デスクトップと [FileMaker Server] の下の開始メニューに作成されます。インストー ルされている Java のバージョンによっては、メッセージの表示なしでショートカットが作成されることもあり ます。

1 Mac OS: [はい] をクリックした後、保存ダイアログボックスでショートカットを保存する名前と場所を指定して から、[保存] をクリックします。

同じマシンから FileMaker Server の複数の展開を管理している場合は、ショートカットが便利です。ショートカッ ト名は「FMS10-」から始まり、展開アシスタントで指定した FileMaker Server の名前がその後に続きます。

5. [ログイン] ダイアログボックスで、最初に展開アシスタントで設定した [ユーザ名] と [パスワード] を入力します。

FMS10_Getting_Started_ja.book 37 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 38: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

38 FileMaker Server 入門ガイド

Admin Console を起動すると、[FileMaker Server の概要] ウインドウが表示されます。

ヒント 管理者の物理的なネットワークの外でリモート管理を行う場合は、常にファイアウォールを有効にして、VPN(仮想プライベートネットワーク)などの安全な方法でネットワークに接続することをお勧めします。安全にネットワークに接続したら、Admin Console を使用して、リモートコンピュータ上で FileMaker Server を管理します。

データベースのアップロードFileMaker Server データベースアップロードアシスタントを使用して、コンピュータのファイルシステムから FileMaker Server に FileMaker Pro データベースファイルを転送します。FileMaker Server コンピュータと同じネットワーク上にあ る Windows または Mac OS のコンピュータからデータベースファイルをコピーできます。

データベースアップロードアシスタントは、指定したデータベースファイルを FileMaker Server フォルダにコピーし、 ファイルアクセス権を設定して、アップロードした後にデータベースにアクセスできるようにします。

データベースアップロードアシスタントを起動するには、Admin Console [サーバー ] メニューから [ データベースの アップロード] を選択します。

注意 プラグインが必要なデータベースがある場合の、プラグインの管理の詳細については、FileMaker Server ヘルプを参照してください。

データベースのバックアップFileMaker Server スケジュールアシスタントを使用して、タスクスケジュールを作成します。

1 ホストされたデータベースすべてのバックアップ1 指定したフォルダ内にあるホストされたデータベースのバックアップ1 指定したデータベースのバックアップ

データベースのバックアップのためのスケジュールタスクを作成するには、Admin Console の [スケジュール] を選択 し、[処理:] メニューから [スケジュールを作成...] を選択して、[処理の実行] をクリックします。その後、[データベー スのバックアップ] を選択して、バックアップを毎時間、毎日、毎週、またはカスタムスケジュールのいずれで行う かを指定します。

データベースのバックアップは、デフォルトバックアップフォルダ、または指定したフォルダに保存されます。AdminConsole の [データベースサーバー ] の [デフォルトフォルダ] タブで、デフォルトのバックアップフォルダを指定でき ます。また、スケジュールされたバックアップを保存するにはデータベースバックアップの最大数を選択できます。

FileMaker Server がデータベースをバックアップする場合は、アクティブな間にデータベースをコピーします。ユーザ は変更を続行できます。コピーが完了するとデータベースは一時停止され、バックアップファイルが最新のデータベースと同期されてから再開されます。バックアップを検証してクライアントに電子メール通知を送信するようにオプションを設定することができます。

注意 Mac OS マシンで Time Machine を使用している場合は、Time Machine バックアップから FileMaker Server フォルダの項目を除外してください。FileMaker Server Admin Console を使用してデータベースのバックアップ スケジュールを作成してください。

データベースの整合性の検証FileMaker Server Schedule アシスタント を使用して、以下のことを実行するタスクスケジュールを作成できます。1 ホストされているすべてのデータベースの検証1 特定のフォルダ内のホストされているデータベースの検証1 指定されたデータベースの検証

FMS10_Getting_Started_ja.book 38 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 39: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

第 4 章 | 管理の概要 39

データベースをバックアップするためのタスクスケジュールを作成するには、Admin Console の [スケジュール ] を選択し、[処理 :] メニューから [スケジュールを作成 ...] を選択して [処理の実行 ] をクリックします。 次に、[データベースの検証 ] を選択し、データベースを検証する頻度を指定します。

ODBC データソースに接続されているデータベースのホストFileMaker Server は、外部の SQL データソースに接続している FileMaker Pro データベースをホストできます。 FileMaker Pro では、FileMaker ファイル内のデータで作業するのとほぼ同じように、ODBC データで作業できます。 たとえば、対話的に外部データを追加、変更、削除、および検索します。

ODBC データソースが FileMaker Pro で定義された後で、ODBC データソースに接続するデータベースをホストするに は、マスタマシン上で、各データベースで必要な DSN(Data Source Names)を作成します。DSN を作成するには、コ ントロールパネルの [管理ツール] から、[データソース(ODBC) ](Windows)または [ODBC アドミニストレータ](Mac OS)を選択します。

FileMaker Server での ODBC と JDBC の使用、および外部 ODBC データソースへのアクセスの詳細については、 FileMaker Server ヘルプを参照してください。

注意 ODBC を経由して外部 SQL データソースにアクセスする FileMaker Pro データベースをホストするのに、FileMaker Server Advanced の ODBC/JDBC データソース機能を有効にする必要はありません。

ODBC データソースシングルサインオンの有効化(Windows のみ)FileMaker Server によってホストされた、Microsoft SQL Server からの ODBC データにアクセスする FileMaker Pro データベースを操作する場合、マスタマシンで シングルサインオン (SSO) を有効にすることができます。 ODBC データソースシングルサインオンを使用すると、FileMaker Pro クライアントはログインする必要なく、Windows 認証のログイン情報を使用して Microsoft SQL Server にアクセスできます。 FileMaker Server で ODBC データソースシングルサインオンを有効にするには、管理者はアクセス権が設定されているユーザアカウントを使用してログインするように FileMaker Server サービスを設定する必要があります。ユーザアカウントは [認証後にクライアントを偽装 ] 権限が有効になっている必要があり、アカウントはネットワークの Windows Active Directory に設定されている管理者アカウントである必要があります。

重要 ODBC データソースシングルサインオンを有効にするには、Windows ドメイン管理者は先に次のことを行う必要があります。

1 各ユーザーの Windows ユーザアカウントに対する [アカウントは委任に対して信頼されている ] セキュリティ設定を設定する。

1 マスタマシン上のアクセス権が設定されているユーザアカウントに対する委任に対して信頼する設定、および Kerberos 認証を使用するセキュリティ設定を設定する。

1 マスタマシン上のアクセス権が設定されているユーザアカウントに対する [認証後にクライアントを偽装 ] 権限を有効にする。

1 マスタマシン上で [Windows 認証 ] を使用する ODBC DSN を設定する。1 Microsoft SQL Server を [Windows 認証 ] を使用するように設定する。

マスタマシン上で ODBC データソースシングルサインオンを有効にするには、次の操作を行います。

1. [コントロールパネル ] > [ 管理ツール ] > [サービス ] > [FileMaker Server] の順に選択し、次に [操作 ] 、[プロパティ] を選択します。

2. [ログオン ] タブでアカウントを選択します。

3. マスタマシン上のアクセス権が設定されているユーザアカウントを入力し、[OK] をクリックします。

4. [コントロールパネル ] > [管理ツール ] > [ローカルセキュリティポリシー] > [ローカルポリシー] > [ユーザー権利の割り当て ] > [オペレーティングシステムの一部として機能 ] の順に選択します。

FMS10_Getting_Started_ja.book 39 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 40: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

40 FileMaker Server 入門ガイド

5. [ローカルセキュリティの設定 ] タブで、[ユーザまたはグループの追加 ...] をクリックし、前に指定したアクセス権が設定されているユーザアカウントを入力します。

6. [OK] をクリックして、FileMaker Server サービスを再起動します。

重要 FileMaker Server でホストされている FileMaker Pro データベースで ODBC データソースシングルサインオンも有効にしておく必要があります。詳細については、FileMaker Pro ヘルプを参照してください。

サーバーサイドスクリプトの実行スケジュールタスクを作成して、次を実行できます。

1 FileMaker Server によってホストされるデータベース内の FileMaker スクリプト

1 システムレベルスクリプト。たとえば、Windows バッチ、Perl、VBScript、およびAppleScript

1 オプションの前処理システムレベルスクリプトを指定した FileMaker スクリプトとオプションの後処理システムレ ベルスクリプトを指定した FileMaker スクリプトを組み合わせたスクリプトシーケンス

スクリプトのスケジュールタスクを作成するには、Admin Console で [スケジュール ] ウインドウを選択し、 [処理 :] メニューから [スケジュールを作成 ...] を選択して、[処理の実行 ] をクリックします。その後、[スクリプトの実行 ] を選択します。スケジュールアシスタントを起動すると、処理の残りが実行されます。

FileMaker スクリプト実行する FileMaker スクリプトをスケジュールするには、上で説明したスケジュールアシスタントを起動してから、 [スクリプトの実行] を選択します。次に、[FileMaker スクリプト] タイプを選択してから、実行するスクリプトを含 むデータベースを選択します。

FileMaker スクリプトは、単純なタスクと複雑なタスクのどちらも実行できます。たとえば、FileMaker スクリプトを 作成して、重複レコードを削除したり、電話番号の形式を検証できます。これらのスクリプトをスケジュールして、毎日のバックアップ前の休み時間に実行することもできます。

if-else 文を使用してスクリプトに条件分岐の判断を組み込んだり、loop 文を使用してスクリプトで反復作業を実行したりすることができます。FileMaker Pro のスクリプトの管理機能を使用すると、スクリプトステップと呼ばれる Web 互換の FileMaker Pro コマンドのリストからコマンドを選択するだけで、スクリプトを作成することができます。また、必要に応じてオプションを指定することもできます。FileMaker スクリプトステップが Web 互換であるかどうかを確認するには、FileMaker Pro ヘルプのスクリプトステップリファレンスを参照してください。

システムレベルスクリプトスクリプトファイルは、FileMaker Server 展開内のマスタマシン上の「Scripts」フォルダに配置する必要があります。 実行するシステムレベルスクリプトをスケジュールするには、上で説明したスケジュールアシスタントを起動してから、[スクリプトの実行] を選択します。次に、[System-Level スクリプト] タイプを選択してから、実行するスクリプ トを選択します。

システムレベルスクリプトは、マスタマシン上のオペレーティングシステムレベルで実行する必要があるタスクはどれでも実行できます。詳細については、使用するスクリプト言語のドキュメンテーションを参照してください。

タスクスケジュールとしてのスクリプトの実行の詳細については、FileMaker Server ヘルプを参照してください。

スクリプトシーケンススクリプトシーケンスを作成するには、上記の手順にしたがってスケジュールアシスタントを起動し、次に [スクリプトの実行 ] を選択します。 次にスクリプトシーケンスのタイプを選択してから、実行するスクリプトが含まれているデータベースを選択します。 次に、実行するスクリプトファイルを選択してから、オプションの前処理システムレベルスクリプト、オプションの後処理システムレベルスクリプト、または両方を選択します。タスクスケジュールとしてスクリプトシーケンスを実行する詳細については、FileMaker Server のヘルプを参照してく ださい。

FMS10_Getting_Started_ja.book 40 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 41: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

第 4 章 | 管理の概要 41

FileMaker Pro クライアントへのメッセージの送信サーバーのシャットダウン、データベースのメンテナンス、または締切の催促状などの重要なイベントについて、FileMaker Pro クライアントに通知するメッセージを送信できます。次のようにして、メッセージを送信できます。

1 ホストされたデータベースに接続されているすべての FileMaker Pro クライアント、または選択された FileMaker Pro クライアント

1 FileMaker Server によってホストされているデータベース、または選択されたデータベースに接続している FileMaker Pro クライアント

1 タスクスケジュールとしての FileMaker Pro クライアント

FileMaker Pro クライアントにメッセージを送信するには、Admin Console で [クライアント] ウインドウを選択して、リス トから1つ以上のクライアントを選択します。[処理:] メニューから [メッセージを送信] または [すべてのクライアントへ メッセージを送信] を選択して、[処理の実行] をクリックしてメッセージを入力します。

ホストされたデータベースに接続されている FileMaker Pro クライアントにメッセージを送信するには、Admin Console で[データベース] ウインドウを選択して、フォルダまたはデータベースファイルを選択します。[処理:] メニューから [メッセージを送信] または [すべてのクライアントへメッセージを送信] を選択して、[処理の実行] をクリックして メッセージを入力します。

メッセージ送信のためのスケジュールタスクを作成するには、Admin Console で [スケジュール] ウインドウを選択し て、[処理:] メニューから [スケジュールを作成...] を選択して、[処理の実行] をクリックします。その後、[メッセージ の送信] を選択して、メッセージを作成し、配信するスケジュールを設定します。

Admin Console でのログファイルエントリの表示FileMaker Server では、アクティビティ、クライアントアクセス、および処理されるその他の情報が追跡されます。この情報は以下のログファイルに記録されます。1 ログファイルエントリのスナップショットを表示、ソート、フィルタ、およびエクスポートするには、Admin

Console の [ログビューア ] を選択し、モジュールに対して 1 つ以上のログファイルモジュールを選択して [開始 ] および [終了 ] の隣のカレンダで日付範囲を選択します。

1 [ログビューア ] ウインドウに表示されるログファイルエントリをフィルタするには、タイプに対してメッセージタイプ (すべて、エラー、警告、または表示 ) を選択します。

1 もっとも最近に記録されたイベントを表示するには、[更新 ] をクリックします。 [ログビューア ] ウインドウの使用の詳細については、FileMaker Server ヘルプを参照してください。

電子メール通知FileMaker Server を設定して、タスクスケジュールの完了とともにエラーと警告に関して SMTP 電子メール通知を送信 できます。電子メールによって、これらのイベントをよりタイムリーに通知することができ、FileMaker Server を実行 しているコンピュータ上のシステムまたはイベントログの情報を探す必要がなくなります。

次の場合に、電子メールを送信できます。

1 FileMaker Server のエラーと警告(オプション)が発生した場合

1 タスクスケジュールが完了した場合1 Web ユーザの操作が発生した場合

SMTP メールサーバー設定を指定します。設定には、SMTP サーバーアドレス、ポート番号、ユーザ名とパスワード、 および、電子メールメッセージを受信する電子メールのアドレスのリストなどがあります。

FMS10_Getting_Started_ja.book 41 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 42: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

42 FileMaker Server 入門ガイド

各電子メール通知タイプは、FileMaker Server で個別に設定するので、各タイプの電子メールの受信者をそれぞれ別の 受信者にすることができます。

1 Admin Console の [一般設定] の [電子メール通知] タブで FileMaker Server を設定して、エラーや警告の電子メールを 送信します。また、このタブでは、エラーや警告の電子メールを受信する電子メールアドレスのリストを指定することもできます。

1 スケジュールアシスタントでタスクスケジュールを作成する場合は、電子メール通知が有効になります。タスクスケジュールは、スケジュールアシスタントで指定された電子メールアドレスに、電子メール通知を送信します。電子メール通知に使用される SMTP サーバーは、Admin Console の [一般設定] の [電子メール通知] タブで設定されま す。

1 カスタム Web 公開 with XSLT を使用してソリューションを作成する場合は、XSLT スタイルシート内の fmxslt:send_email() 拡張機能のいずれかを使用して、電子メールメッセージを送信することができます。Admin Console の [Web 公開] の [XSLT] タブで、SMTP サーバーを設定します。

電子メール通知の詳細については、FileMaker Server ヘルプを参照してください。

FMS10_Getting_Started_ja.book 42 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 43: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

第 5 章既存のインストールのアップグレードと移動

FileMaker Server 8または 9の既存のインストールを FileMaker Server 10へアップグレードできます。また、FileMaker Server 10 の既存のインストールを他のマシンに移動することもできます。

FileMaker Server 10 の旧バージョンからアップグレードする場合は、旧バージョンのライセンスキーが必要です。新 しいアップグレード用のライセンスキーと、前のライセンスキーを入力するように要求するメッセージが表示されます。FileMaker Server 10 から FileMaker Server 10 Advanced への既存の展開のライセンスをアップグレードするには、8 ページの「FileMaker Server 10 ライセンスのアップグレード」を参照してください。

次のステップはプロセスを概説します。各ステップの詳細については、残りのセクションを参照します。

重要 記載されている順番にステップを実行する必要があります。

1. FileMaker Server を停止します。2. FileMaker Server で使用した、データベースファイル、シェルスクリプトファイル、およびプラグインを複製します。 3. 既存の FileMaker Server 設定に注意します。4. FileMaker Server をアンインストールします。5. FileMaker Server 10 をインストールします。6. FileMaker Server の旧バージョンで使用した、データベースファイル、スクリプトファイル、およびプラグインを、

FileMaker Server 10 のフォルダ構造内の適切なフォルダに移動します。7. スケジュールを作成し直し、FileMaker Server を設定します。

ステップ 1. FileMaker Server の停止

FileMaker Server 8 の停止FileMaker Server 8 または FileMaker Server Advanced 8 を停止する方法については、テクニカルサポートインフォメー ション、または FileMaker Knowledge Base を参照してください。

FileMaker Server 9 または 10 の停止1. Admin Console を開始します。37 ページの「Admin Console の開始」 を参照してください。2. [サーバー ] メニューから [Web 公開の停止] を選択します。

Web 公開エンジンが停止されている間はお待ちください。

3. [サーバー ] メニューから [データベースサーバーの停止] を選択します。データベースサーバーが停止されている間はお待ちください。

4. FileMaker Server サービス(Windows)またはプロセス(Mac OS)を停止します。詳細については、FileMaker Server ヘルプを参照してください。

ステップ 2. データベース、スクリプト、およびプラグインの複製FileMaker Server で使用した、データベースファイル、シェルスクリプトファイル、およびプラグインを複製します。 デフォルトの FileMaker Server のインストールでは、次のフォルダ内のマスタマシンに保存されます。

FileMaker Server 8 および 9 のファイルWindows: ¥Program Files¥FileMaker¥FileMaker Server¥Data¥Databases Mac OS: /ライブラリ/FileMaker Server/Data/Databases/

Windows:¥Program Files¥FileMaker¥FileMaker Server¥Data¥Scripts¥ Mac OS: /ライブラリ/FileMaker Server /Data/Scripts/

FMS10_Getting_Started_ja.book 43 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 44: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

44 FileMaker Server 入門ガイド

FileMaker Server 8 のファイルWindows:¥Program Files¥FileMaker¥FileMaker Server¥Extensions¥Plugins¥ Mac OS: /ライブラリ/FileMaker Server/Extensions/Plugins/

FileMaker Server 9 のファイル

Windows:¥Program Files¥FileMaker¥FileMaker Server¥Extensions¥ Mac OS: /ライブラリ/FileMaker Server/Extensions/

FileMaker Server 10 のファイル (デフォルトインストール )

Windows:¥Program Files¥FileMaker¥FileMaker Server¥Data¥Databases

Mac OS: /ライブラリ /FileMaker Server/Data/Databases/

Windows:¥Program Files¥FileMaker¥FileMaker Server¥Data¥Scripts¥Mac OS: /ライブラリ /FileMaker Server/Data/Scripts/

Windows:¥Program Files¥FileMaker¥FileMaker Server¥Database Server¥Extensions¥Mac OS: /ライブラリ /FileMaker Server/Database Server/Extensions/

FileMaker Server 10 のファイル (非デフォルトインストール )

Windows でデフォルト以外の場所に FileMaker Server をインストールする場合、デフォルトパスの先頭部分、¥Program Files¥FileMaker¥FileMaker Server はインストール中に指定した場所に置き換えられます。 Windows:¥User-specified location¥Data¥Databases

Windows:¥User-specified location¥Data¥Scripts¥Windows:¥User-specified location¥Database Server¥Extensions¥

ステップ 3. FileMaker Server の設定の記録後で設定を手動で再入力する必要があるので、既存の FileMaker Server の設定を記録します。記録する設定は、たと えば、次のようなものです。

1 FileMaker Server のインストールの名前(FileMaker Pro の [共有ファイルを開く] ダイアログボックスでユーザが確 認できる名前)

1 データベースのバックアップ、スクリプトの実行、およびメッセージ送信のスケジュール1 デフォルトから変更したその他の設定、および FileMaker Server 10 の展開で再使用したいその他の設定

FileMaker Server 8 の設定を記録する場所FileMaker Server Admin を起動して、上で説明した設定を記録します。FileMaker Server Admin の使用の詳細について は、バージョン 8 の『FileMaker Server 管理者ガイド』を参照してください。

FileMaker Server Advanced バージョン 8 からの設定を使用するには、Web 公開エンジンの管理コンソールを起動して、 保存する Web 公開設定を記録します。Web 公開エンジンの使用の詳細は、バージョン 8 の『FileMaker Server Web 公 開インストールガイド』を参照してください。

FileMaker Server 9 または 10 の設定を記録する場所FileMaker Server 9 または 10 の既存のインストールを別のマシンに移動する前に、FileMaker Server Admin Console を起 動します(37 ページの「Admin Console の開始」を参照してください)。[設定] の下のウインドウを表示して、上で説 明した設定を記録します。

ステップ 4. FileMaker Server のアンインストールFileMaker Server の既存のインストールの設定を記録した後で、FileMaker Server をアンインストールできます。

FMS10_Getting_Started_ja.book 44 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 45: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

第 5 章 | 既存のインストールのアップグレードと移動 45

重要 アンインストールプロセスで設定は削除されるので、保存する設定はメモしておいてください。「ステップ 3. FileMaker Server の設定の記録」 を参照してください。

FileMaker Server 8 または 9 のアンインストールFileMaker Server または FileMaker Server Advanced のバージョン7 または 8 をアンインストールする手順については、 テクニカルサポートインフォメーション、または FileMaker Knowledge Base を参照してください。

FileMaker Server 10 のアンインストール複数マシンの展開をアンインストールするには、ワーカーマシンを最初にアンインストールします。

Windows の場合

FileMaker Server をアンインストールするには、次の操作を行います。

1. Windows を起動します。2. Windows 2003: [スタート] ボタンをクリックして、[コントロールパネル ] から [アプリケーションの追加と削除] を 選択します。Windows 2008 および Windows Vista の場合 : [スタート ] ボタンをクリックして、[コントロールパネル ]、[プログラム ]、[プログラムと機能 ]、[プログラムのアンインストールまたは変更 ] の順に選択します。

3. リストから FileMaker Server 10 を選択し、[変更] をクリックします。4. インストールプログラムで、[削除] を選択してから[次へ]、[削除] をクリックします。データベースファイル、スクリプトファイル、およびプラグインは削除されません。

5. FileMaker Server 10 のアンインストール後にマシンを再起動します。

Mac OS の場合

FileMaker Server をアンインストールするには、次の操作を行います。

1. CD をドライブに挿入するか、インストーラの場所を確認します。

2. FileMaker Server 10 インストールのアイコンをダブルクリックします。

3. Mac OS のユーザ名とパスワードを入力して、画面の指示に従います。4. [インストールタイプ]については、[アンインストール] を選択して、[次へ] をクリックします。

FileMaker Server 10 をアンインストールすることを確認します。一部のフォルダとファイルは削除できません。

5. [OK] をクリックします。6. FileMaker Server 10 のアンインストール後にマシンを再起動します。

ステップ 5. FileMaker Server 10 のインストールFileMaker Server をインストールするには、管理アクセス権を持つアカウントを使用する必要があります。1台のマシ ンに展開するには、第 1 章「クイックスタートインストール」を参照してください。複数のマシンに展開するには、 第 2 章「複数のマシンでの FileMaker Server の展開」を参照してください。

注意 ユーザ情報ダイアログボックスにアップグレード用ライセンスキーを入力すると、[アップグレード] ダイアログ ボックスに製品の旧バージョンの有効なライセンスキーを入力するようにメッセージが表示されます。

FileMaker Server インストーラと展開アシスタントによって、43 ページの「ステップ 2. データベース、スクリプト、 およびプラグインの複製」で記録した設定を入力するようメッセージが表示されます。

FMS10_Getting_Started_ja.book 45 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 46: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

46 FileMaker Server 入門ガイド

ステップ 6. ファイルの適切な場所への移動FileMaker Server の旧バージョンで使用した、スクリプトファイルおよびプラグインを、FileMaker Server 10 のフォル ダ構造内の適切なフォルダに移動します。43 ページの「ステップ 2. データベース、スクリプト、およびプラグインの 複製」 を参照してください。

注意 データベースアップロードアシスタントを使用して、既存のデータベースを新しい FileMaker Server 展開に転送 できます。38 ページの「データベースのアップロード」を参照します。データベースファイルを手動で転送するには、 FileMaker Server ヘルプを参照してください。

ステップ 7. スケジュールの再現と設定Admin Consoleを開始し、43 ページの「ステップ 2. データベース、スクリプト、およびプラグインの複製」で記録し た設定を使用して、FileMaker Server 展開を設定できます。展開の設定の詳細については、FileMaker Server ヘルプを 参照してください。

データベースのアップロード、バックアップのスケジュール、およびその他の標準タスクの実行方法の詳細については、第 4 章「管理の概要」を参照してください。

FMS10_Getting_Started_ja.book 46 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 47: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

第 6 章Web サーバーの設定

Web 公開を使用するには、Windows で IIS(インターネットインフォメーションサービス)をインストールして設定 するか、Mac OS で Apache を有効にする必要があります。Web サーバーのインストールおよび設定方法の詳細につい ては、オペレーティングシステムのドキュメンテーションを参照してください。

この章では、FileMaker Server で必要な Web サーバーの追加の設定を説明します。

Windows IIS 設定FileMaker Server をインストールする前に、Web サーバーが 実行中で適切に設定されていることを確認します。

Web サーバが実行中であることを確認するには、Web サーバーホストマシンの Web ブラウザで以下のように入力します。1 Windows Server 2003 の場合、“http://localhost/index.html”と入力します。( 最初に index.html ファイルを作成する必要があります。)

1 Windows Server 2008 および Windows Vista の場合、“http://localhost”と入力します。IIS オンラインドキュメントにアクセスするには Web サーバーホストマシンの Web ブラウザで、“http://localhost/iisHelp”と入力します。 (最初に IIS ヘルプファイルを設定する必要があります。)

Web サーバーが実行されていることを確認してから、FileMaker Server で次の設定を使用します。

Web サイトの Windows IIS 認証の設定カスタム Web 公開 with XML または XSLTを経由して公開された、パスワードで保護されたデータベースの認証は、 FileMaker Server によって処理されます。FileMaker Server による認証の他に Web サイトの IIS 認証も使用するかどう かを選択できます。

次の設定から選択することができます。

1 IIS 認証を無効にする。IIS の認証方法をすべて無効にして、IIS サイトへの匿名アクセスを使用することができま す。これは最も単純な構成です。次のセクション「IIS 認証の無効化」を参照してください。

1 IIS 認証は有効なまま、基本認証も有効にする。現在の IIS の認証方法は有効なままにして他の Web サイトに使用 し、Web 公開エンジンには基本認証を使用することができます。また、Web 上で公開される FileMaker データベー スのユーザアカウントに完全に一致する Windows ユーザアカウントを設定することもできます。48 ページの「IIS 認証の有効化」 を参照してください。

IIS 認証の無効化デフォルトでは、Windows IIS ディレクトリ セキュリティは、IIS Web サーバーを経由したすべてのリクエストを認証 しようと試みます。FileMaker Server で IIS を使用する最も簡単な方法は、IIS 認証を無効にすることです。IIS の認証 方法をすべて無効にして IIS サイトへの匿名アクセスを使用する場合は、Windows ユーザアカウントを追加する必要 はありません。

IIS 認証を無効にするには、次の操作を行います。

1. コントロールパネルの、[管理ツール] から [インターネットインフォメーションサービス (IIS) マネージャ ] を選択し て、インターネットインフォメーションサービスマネージャを開きます。

2. IIS(インターネット インフォメーション サービス)で、Web サイトを選択して、[操作] メニューから [プロパティ ] を選択します。Web サイトを確認するために、いくつかのノードを展開する必要があります。

3. [ディレクトリセキュリティ ] プロパティウインドウで、認証方法を編集するために [編集...] をクリックします。 (ボタン名は、Windows のバージョンにより異なる場合があります。)

FMS10_Getting_Started_ja.book 47 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 48: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

48 FileMaker Server 入門ガイド

4. [認証方法] ダイアログボックスで次の操作を行います。 1 [匿名アクセス] が有効であることを確認します。 1 [認証済みアクセス] ですべての認証方法を無効にします。

5. [OK] をクリックします。

IIS 認証の有効化IIS Web サーバーの IIS の認証方法を有効にする場合は、Web 公開エンジンに接続する Web サイトの基本認証を有効 にする必要があります。Web 公開エンジンでは、基本認証のみが使用されます。Web サーバー上の他の Web サイトで は、IIS の他の認証方法を使用できます。

この方法では、Web サーバーホストマシン上に、ユーザ名とパスワードを含む Windows ユーザアカウントを作成する 必要があります。これらのユーザ名とパスワードは、カスタム Web 公開 with XML または XSLT を経由して公開され た FileMaker データベースで定義された、パスワードで保護されたアカウントすべてについてのユーザ名とパスワー ドに正確に一致する必要があります。

IIS 認証を有効にするには、次の操作を行います。

1. コントロールパネルの、[管理ツール] から [インターネットインフォメーションサービス (IIS) マネージャ ] を選択し て、インターネットインフォメーションサービスマネージャを開きます。

2. IIS(インターネット インフォメーション サービス)で、Web サイトを選択して、[操作] メニューから [プロパ ティ ] を選択します。Web サイトを確認するために、いくつかのノードを展開する必要があります。

3. [ディレクトリセキュリティ ] プロパティウインドウで、認証方法を編集するために [編集...] をクリックします。 4. [認証方法] ダイアログボックスで次の操作を行います。

1 [匿名アクセス] を有効にします。1 [認証済みアクセス] で、[基本認証] と他の認証方法を有効にします。

5. [OK] をクリックします。

64 ビット Windows Edition での Web 公開の使用FileMaker Server は、64 ビットの Windows Vista または Windows Server 2008 で実行されますが、Web 公開を使用するためには ISAPI フィルタ、ISAPI 拡張、および 32 ビットアプリケーションとのアプリケーションプールの互換を有効にする必要があります。

重要 展開アシスタントを実行した後で以下の手順を実行する場合、コンピュータを再起動して展開アシスタントを再実行する必要があります。

Windows Vista の場合

ISAPI フィルタおよび ISAPI 拡張機能の有効化ISAPI フィルタおよび ISAPI 拡張機能を有効にするには、次の操作を行います。

1. [コントロールパネル ] から [プログラムと機能 ] を選択します。

2. [Windows の機能の有効化または無効化 ] をクリックします。

3. [Windows の機能 ] ダイアログボックスで、[Internet Information Services]、[World Wide Web サービス ]、[アプリケーション開発機能 ] の順にダブルクリックします。

4. [ISAPI 拡張機能 ] および [ISAPI フィルタ ] を選択して [OK] をクリックします。

5. インストール完了後、コンピュータを再起動します。

FMS10_Getting_Started_ja.book 48 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 49: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

第 6 章 | Web サーバーの設定 49

アプリケーションプール互換の有効化32 ビットアプリケーションとのアプリケーションプール互換を有効にするには、次の操作を行います。

1. [コントロールパネル ] から [管理ツール ] を選択します。

2. [IIS Manager] をダブルクリックして [インターネットインフォメーションサービス (IIS) マネージャ ] を起動します。

3. インターネットインフォメーションサービス (IIS) マネージャで、Web サーバー名を展開して [アプリケーションプール ] を選択します。

4. [アプリケーションプール ] ウインドウで、[DefaultAppPool] を選択し、[処理 ] ウインドウで [アプリケーションプールの既定値の設定 ...] をクリックします。

5. [アプリケーションプールの既定値 ] ダイアログボックスで、[32 ビットアプリケーションの有効化 ] を選択し、値を [True] に変更してから [OK] をクリックします。

6. [アプリケーションプール ] ウインドウで [DefaultAppPool] を右クリックし、コンテキストメニューから [停止 ] を選択してから [起動 ] を選択します。

7. アプリケーションプールの起動中にエラーがないことを確認します。

8. IIS マネージャのウインドウを閉じ、IIS マネージャを終了します。

Windows Server 2008の場合

ISAPI フィルタおよび ISAPI 拡張機能の有効化ISAPI フィルタおよび ISAPI 拡張機能を有効にするには、次の操作を行います。

1. [コントロールパネル ] から [プログラムと機能 ] を選択します。

2. [Windows の機能の有効化または無効化 ] をクリックして [サーバーマネージャ ] を起動します。

3. 左側のウインドウで [役割 ] を展開し、[Web サーバー (IIS)] を選択します。

4. 右側のウインドウで、[役割サービス ] セクションの [役割サービスの追加 ] をクリックします。

5. [アプリケーション開発 ] セクションで、[ISAPI フィルタ ] および [ISAPI 拡張機能 ] を選択し、[次へ ] をクリックしてインストールします。

6. インストール完了後、コンピュータを再起動します。

アプリケーションプール互換の有効化32 ビットアプリケーションとのアプリケーションプール互換を有効にするには、次の操作を行います。

1. [コントロールパネル ] から [プログラムと機能 ] を選択します。

2. [Windows の機能の有効化または無効化 ] をクリックして [サーバーマネージャ ] を起動します。

3. 左側のウインドウで [役割 ] を展開し、次に [Web サーバー (IIS)] を展開してインターネットインフォメーションサービス (IIS) マネージャを選択します。

4. インターネットインフォメーションサービス (IIS) マネージャウインドウで、Web サーバー名を展開して [アプリケーションプール ] を選択します。

5. [アプリケーションプール ] ウインドウで、[DefaultAppPool] を選択し、[処理 ] ウインドウで [アプリケーションプールの既定値の設定 ...] をクリックします。

6. [アプリケーションプールの既定値 ] ダイアログボックスで、[32 ビットアプリケーションの有効化 ] を選択し、値を [True] に変更してから [OK] をクリックします。

7. [アプリケーションプール ] ウインドウで [DefaultAppPool] を右クリックし、コンテキストメニューから [停止 ] を選択してから [起動 ] を選択します。

8. アプリケーションプールの起動中にエラーがないことを確認します。

9. サーバーマネージャのウインドウを閉じ、サーバーマネージャを終了します。

FMS10_Getting_Started_ja.book 49 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 50: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

50 FileMaker Server 入門ガイド

Mac OS X 設定FileMaker Server をインストールする前に、Web サーバーが有効で、適切に設定されていることを確認します。Apache オンラインマニュアルにアクセスするには、Web サーバーのホストマシンの Web ブラウザに“http://localhost/manual” と入力します。

FileMaker Server 展開の Web サーバーが Mac OS X Server を実行中の場合は、Apache Web サーバーについての [パフォー マンスキャッシュ ] オプションを無効にします。パフォーマンスキャッシュは、FileMaker Server に干渉する可能性が あり、データが正しく更新されないことがあります。

Mac OS X Server でパフォーマンスキャッシュを無効にするには、次の操作を行います。

1. [サーバ管理] で、設定するサーバーのリストで [Web] をクリックします。 2. ツールバーで [設定] をクリックします。 3. [サイト] ウインドウで、リスト内のサイトをダブルクリックします。 4. [オプション] ウインドウで、[パフォーマンスキャッシュ ] オプションの選択を解除します。

FMS10_Getting_Started_ja.book 50 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 51: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

第 7 章追加のリソース

製品マニュアル

FileMaker Server のマニュアルの使用

FileMaker Developer には、次のマニュアルが含まれます。

1 『FileMaker Server 入門ガイド』(本マニュアル): FileMaker Server 10 の展開方法と FileMaker Server 8 または 9 から の移動方法について説明します。

1 『FileMaker Server カスタム Web 公開 with PHP』: FileMaker Server での カスタム Web 公開 with PHP ソリューション の展開方法を説明します。

1 『FileMaker Server カスタム Web 公開 with XML and XSLT』: FileMaker Server Advanced で カスタム Web 公開 with XML and XSLT ソリューションを開発する方法について説明します。

1 『FileMaker Server プラグインの更新ガイド』: FileMaker Server Auto Update を使用して FileMaker Pro データベース のクライアントコンピュータに最新のプラグインをダウンロードする方法について説明します。

次のマニュアルでは、FileMaker Server Advanced でのみ利用できる機能を説明します。

1 『FileMaker インスタント Web 公開ガイド』: ユーザがイントラネットやインターネット上で Web ブラウザを使用し てアクセスできる FileMaker Pro のデータベースを作成する方法について説明します。

1 『FileMaker ODBC と JDBCガイド』: ODBC と JDBC を使用して FileMaker データを他のアプリケーションと共有す る概念と詳細を説明します。

オンラインヘルプは FileMaker Server Admin Console の [ヘルプ] メニューから [FileMaker Server ヘルプ] を選択してア クセスできます。

PDF ドキュメンテーションの場所

FileMaker Server ドキュメンテーションの PDF にアクセスするには、次の操作を行います。

1 Admin Console の [ヘルプ] メニューから [FileMaker Server 製品マニュアル] を選択します。

1 FileMaker Server Admin Console の開始ページのリンクをクリックします。

1 Web では、www.filemaker.co.jp にアクセスします。

PDF ファイルを表示するには、PDF リーダが必要です。Mac OS X では、ビルトインのプレビューアプリケーション または Adobe® Reader® のいずれかを使用できます。Windows のユーザは、Adobe Reader が必要です。Adobe Reader が お手元にない場合は、Adobe の Web サイト www.adobe.com からダウンロードすることができます。

ユーザ登録とサポートインストールの際にユーザ登録を行っていただく必要があります。ソフトウェアをユーザ登録すると、アップグレードサービスやカスタマサービスなどの利点を受けることができます。プロンプトに従って、登録、製品、および追加情報を提供します。

FileMaker Server 評価版を使用するには、使用の前にソフトウェアを登録する必要があります。

FileMaker Server Admin Console で [ヘルプ ] メニュー から [ユーザ登録] を選択することで登録できます。有効なライ センスキーで登録する必要があります。

テクニカルサポートとカスタマサービスの詳細については、www.filemaker.co.jp を参照してください。

FMS10_Getting_Started_ja.book 51 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 52: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

52 FileMaker Server 入門ガイド

既成のソリューションやテクニカルサポートインフォメーション、または FileMaker Knowledge Base などの、FileMaker Web サイトにあるリソースにアクセスするには、FileMaker Server Admin Console 開始ページを開いて、[FileMaker テクニカルサポート] をクリックします。

重要 操作上のご質問などサポートについては FileMaker Call Center まで、ユーザ登録やアップグレードについては FileMaker Customer Center までご連絡ください。

ソフトウェア更新の確認FileMaker Server Admin Console 開始ページから、ソフトウェアの更新を確認できます。[ソフトウェア更新] セクショ ンでは、[即時チェック] をクリックします。更新が入手できる場合は、リンクをクリックして、更新をダウンロード できます。

FMS10_Getting_Started_ja.book 52 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 53: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

索引

AApache Web サーバー 47, 50Admin Console概要ウインドウ 15, 29起動 37ショートカット、作成 37説明 17, 35トラブルシューティング展開 33パスワード 12, 25必要条件 7ユーザ名 12, 25

Admin Console の起動 37admin_console_webstart.jnlp 37

FFileMaker API for PHP 13, 27

FileMaker Pro、ファイルへの接続テスト 31FileMaker Server

FileMaker Server Advanced への更新 8Mac OS でのアンインストール 45Windows でのアンインストール 45開始ページ 25管理 35旧バージョンからアップグレードする場合 43コンポーネント、説明 17サポートされているクライアントアプリケーション 7説明 5ツールバー 35展開アシスタント 25電子メール通知の設定 41必要条件 5複数マシンへの展開 17

FileMaker Server Admin Console. 7FileMaker Server Advanced

更新 8FileMaker Server 開始ページ 25FileMaker Server ソフトウェアの更新 52FileMaker Server の FileMaker Server Advanced への更新 8FileMaker Server のインストール1台のマシン 9,15インストールの移動 43推奨事項 9複数マシン 20,29

FileMaker Server のアップグレード 43設定の記録 44

FileMaker Server のアンインストールMac OS 45Windows 45

FileMaker Server

1台のマシンにインストール 9,15更新 52展開アシスタント 12展開のテスト 31ドキュメント 51複数マシンへの展開 20,29

FileMaker Server の展開1台のマシン 12,14展開のテスト 31複数マシン 17, 25,28

FMServer_Sample.fp7 32

FileMakerスクリプト 40

HHTTPS 33

IIIS Web サーバー

IIS 認証の有効化 48認証の設定 47

IP アドレスDHCP 9開始ページ 37静的 9マスタマシン 15, 29ワーカーマシン 27

JJDBC

FileMaker データソースの有効化 12, 26Java

システムの必要条件 10, 11, 21, 22, 23, 24トラブルシューティング展開 34必要条件 7

Llocalhost 14, 29

MMac OS X

PHP トラブルシューティング 34Web ブラウザの必要条件 7システム必要条件 5パフォーマンスキャッシュを無効にする 50

Mac OS X Server 50

Mac OS X でパフォーマンスキャッシュを無効にする 50

OODBC

FileMaker データソースの有効化 12, 26ODBC データソース 39クライアントドライバ 7

ODBC データソース 39ODBC データソースシングルサインオン 39ODBC データソースに接続するファイル用の DSN 39

FMS10_Getting_Started_ja.book 53 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 54: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

54 FileMaker Server 入門ガイド

PPDF ドキュメンテーション 51PHP

Mac OS X でのトラブルシューティング 34PHP エンジンモジュール、説明 17テスト 31有効化 13, 27

SSAT.Spotlight 10SMTP 41

SQL データソース 39SSL 18

VVPN 38

WWeb 公開

Web サーバーの設定 47オプションの展開 17ソフトウェアコンポーネント 17展開のテスト 31有効化 13, 26

Web 公開エンジン説明 17停止 43

Web サーバーMac OS 50Windows IIS 47Windows ユーザアカウント 48指定 13, 28設定 47テスト 33

Web サーバーの設定 47Web サーバーモジュール 17Web ブラウザサポート 7Web 互換スクリプトステップ 40Windows

Web ブラウザの必要条件 7システム必要条件 6ディレクトリ セキュリティ 47ユーザアカウント 48

XXML、有効化 13, 27XSLTテスト 31有効化 13, 27

XSLT Site Assistant、必要条件 7

あアカウント

Admin Console ログイン 12, 25IIS および基本認証 47Web サーバー 48Windows ユーザアカウント 48

アラート、クライアントへの送信 41

いインスタント Web 公開有効化 27サポートされているブラウザ 7テスト 31有効化 13

インストールオプション 17インターネットインフォメーションサービス(IIS)。 47

うウィルス対策ソフトウェア 10

か開始ページ 25カスタマサポート 51カスタム Web 公開テスト 31有効化 13, 27

管理者、連絡先情報 12, 25

き基本認証 48休止状態モード 10旧バージョンからの FileMaker Server の移動 43ダイアログボックス 32

くクライアント最大数 7メッセージの送信先 41

クライアントアプリケーション 7JDBC

クライアントドライバ 7クライアントの最大数 7

けゲスト 7

こコンピュータ共有ファイル 34マスタおよびワーカー 17

FMS10_Getting_Started_ja.book 54 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 55: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

| 索引 55

さサーバー

IP アドレス 15, 29, 37名前 12, 25

索引ソフトウェア 10サンプルデータベース 32

しシェルスクリプト 40, 43システム必要条件

Admin Console および Site Assistant 7FileMaker Server 5,7Web サーバー 17

シャットダウン通知 41ショートカット、Admin Console 34作成 37

シングルサインオン 39

すスクリプトシステムレベル 40スクリプトシーケンス 40

スケジュールスクリプト 40電子メール通知 42バックアップ 38メッセージ 41

スケジュールアシスタント 38

せ制限クライアント 7ファイル 7

静的 IP アドレス 9セキュリティセキュリティメッセージ 37データベース 18リモート管理 38

設定、記録 44設定情報 12, 25

つツールバー、説明 35

てデータ、同期 38データソース

FileMaker ファイル 12, 26ODBC ファイル 39

データベース 52データベースアップロードアシスタント 38

データベースサーバー説明 17停止 43

データベース、ファイルを参照展開代替 17タイプ、選択 27複数マシンマスタマシン 23ワーカーマシン 21

展開アシスタント 12, 25電子メール通知 41

とトラブルシューティング展開 33

に認証

Web サーバー 47設定(Windows IIS) 47

はパスワード、Admin Console 12, 25バックアップ、移行用 43バックアップファイル 38パフォーマンス最適 19推奨 9推奨事項 9複数マシンの展開 17

パフォーマンスキャッシュ オプション 50

ひ必要条件、ハードウェアとソフトウェア 5

ふファイアウォール 38設定 20

ファイルODBC データソース用の DSN 39アップロード 38最大数 7データの同期 38データベース展開のテスト 31バックアップ 38

ファイルの最大数 7ファイルのホスト、最大数 7フォルダバックアップ用 38ファイルのアップロード先 38

複数マシンの展開 17ブラウザサポート 7プラグイン 38

FMS10_Getting_Started_ja.book 55 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分

Page 56: FileMaker Server 10fmdl.filemaker.com/kk/downloads/pdf/fms10_getting... · 2012-11-01 · Admin Console が、マスタマシン上に展開した後に起動しない 33 ... 1 Mac

56 FileMaker Server 入門ガイド

ほポートコンポーネントによる使用 20説明 18,21

まマシン共有ファイル 34マスタおよびワーカー 17

マスタマシン 17IP アドレス 15, 29, 37インストール 23

マニュアル(PDF) 51

めメッセージ、送信 41

や役割、ワーカーマシン 27

ゆユーザアカウント、アカウントを参照ユーザ登録について 51ユーザ名、Admin Console 12, 25

有効化ODBC と JDBC 12, 26PHP 13, 27Web 公開 13, 26XML 13, 27XSLT 13, 27インスタント Web 公開 27, 13カスタム Web 公開 13, 27

らライセンスキー 8旧バージョンからのアップグレード 43更新 8

りリモート管理、セキュリティ 38リモートマシン 34

ろ[ログビューア ] ウインドウ 41ウインドウ、使用 41

わワーカーマシン 17インストール 21マスタへの変更 21役割の割り当て 27

FMS10_Getting_Started_ja.book 56 ページ 2008年11月10日 月曜日 午後1時47分