FIG - jsurvey.jp · FIG NO 60 Fit-For-Purpose Land Administration JOINT FIG / WORLD BANK...

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2016FIGニュージーランド大会の風景 <構成団体> 総会。多数の参加者があり、大きなスクリーンに映される会議資料を見な がら議事が進められた。 FIGは約120カ国の測量士会等の会員協会、国の測量機 関等の連携会員、大学等の学術会員、測量機器会社等 の法人会員で構成されています。これらの構成団体は、 測量に関連する幅広い専門分野をカバーしています。 専門分野の技術的な仕事を行うために10の分科会が設 定され、会員協会は分科会の代表を任命しています。分 科会を横断する青年測量者の育成、地域の人材開発、 標準等の課題にはネットワークという組織が設けられて います。また、地球環境問題、アフリカの会員協会の支援 等特定のテーマに取り組むために特別委員会が設置さ れ、調査研究等が行われます。 これらの組織の活動計画及び成果は、FIGWebサイトで 公開されている他、刊行物としても出版されています。 FIGのビジョン> <分科会、ネットワーク、特別 委員会の活動> FIGの役割> 急速に変化する複雑な世界に対して、創造的で信頼でき る優れた実践的な解決策を提供し、測量の有用性につ いて誠実さと自信を持って行動し、これらの言葉を実行 に移すことにより、社会、環境及び経済を支える近代的 で持続可能な測量専門職を目指します。 FIGは、総会で承認された活動方針に従って活動します。 現在の方針は、「変化への迅速で確実な対応、次代を担 う測量者の確保」という標語に従って決められています。 FIGは、複雑で急速に絶え間なく変化する世界に、信頼さ れ対応可能な解決策を示し、実行に移すことができるよう、 将来性ある持続可能な専門職としての測量者の役割を 支援します。FIGは、会員間の国際協働を支援します。FIG は、国連の機関、世界銀行と密接に協力し、地理空間情 報と土地や海等の管理に関する先導的な国際NGOとして 認知されています。地球の大きさと形を決め、地表面の 地図を作成し、それを持続可能な方法で管理することは 測量者の仕事です。 全体集会。大会のテーマ「災害からの復興」に関するキーパーソンの講 演があった。左からワレン・ハインズ氏(NZ測量士会)、村上広史氏(国土 地理院参事官(現国土地理院長))、グレゴリ・スコット氏(国連GGIM地域 アドバイザ)、キース・ベル氏(世界銀行)、ダイアン・ドゥマシエFIG副会長 テクニカルセッション。911会場に分かれ約250編の発表があった。日 本から5件の口頭発表を行った。 FIG5分科会実用的な測地基準座標系に関する技術セミナー。国土地 理院から2名が講演を行った。 展示会場。30団体が展示に参加した。日本からは、㈱リプロ(写真手前 のブース)が展示を行い、参加者の関心を集めた。 FIG基金主催のディナー。ホスト国の伝統芸能であるマオリ族の踊りを 楽しんだ。 FIGの出版物。FIG Policy StatementsFIG GuidesFIG ReportsFIG Regulations4つのカテゴリーに分類される。 FIG総会に先立って開催された第3回青年測量者ネットワーク会議。日本 土地家屋調査士会連合会と㈱リプロの各1名が講演を行った。

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Page 1: FIG - jsurvey.jp · FIG NO 60 Fit-For-Purpose Land Administration JOINT FIG / WORLD BANK PUBLICATION FIG FIG GUIDE aæca FIG NO 65 The Surveyor's Role in Monitoring, Mitigating, and

2016年FIGニュージーランド大会の風景 <構成団体>

総会。多数の参加者があり、大きなスクリーンに映される会議資料を見ながら議事が進められた。

FIGは約120カ国の測量士会等の会員協会、国の測量機

関等の連携会員、大学等の学術会員、測量機器会社等の法人会員で構成されています。これらの構成団体は、測量に関連する幅広い専門分野をカバーしています。

専門分野の技術的な仕事を行うために10の分科会が設

定され、会員協会は分科会の代表を任命しています。分科会を横断する青年測量者の育成、地域の人材開発、標準等の課題にはネットワークという組織が設けられています。また、地球環境問題、アフリカの会員協会の支援等特定のテーマに取り組むために特別委員会が設置され、調査研究等が行われます。 これらの組織の活動計画及び成果は、FIGのWebサイトで公開されている他、刊行物としても出版されています。

<FIGのビジョン>

<分科会、ネットワーク、特別 委員会の活動>

<FIGの役割>

急速に変化する複雑な世界に対して、創造的で信頼できる優れた実践的な解決策を提供し、測量の有用性について誠実さと自信を持って行動し、これらの言葉を実行に移すことにより、社会、環境及び経済を支える近代的で持続可能な測量専門職を目指します。

FIGは、総会で承認された活動方針に従って活動します。

現在の方針は、「変化への迅速で確実な対応、次代を担う測量者の確保」という標語に従って決められています。 FIGは、複雑で急速に絶え間なく変化する世界に、信頼さ

れ対応可能な解決策を示し、実行に移すことができるよう、将来性ある持続可能な専門職としての測量者の役割を支援します。FIGは、会員間の国際協働を支援します。FIGは、国連の機関、世界銀行と密接に協力し、地理空間情報と土地や海等の管理に関する先導的な国際NGOとして

認知されています。地球の大きさと形を決め、地表面の地図を作成し、それを持続可能な方法で管理することは測量者の仕事です。

全体集会。大会のテーマ「災害からの復興」に関するキーパーソンの講演があった。左からワレン・ハインズ氏(NZ測量士会)、村上広史氏(国土地理院参事官(現国土地理院長))、グレゴリ・スコット氏(国連GGIM地域アドバイザ)、キース・ベル氏(世界銀行)、ダイアン・ドゥマシエFIG副会長

テクニカルセッション。9~11会場に分かれ約250編の発表があった。日本から5件の口頭発表を行った。

FIG第5分科会実用的な測地基準座標系に関する技術セミナー。国土地理院から2名が講演を行った。

展示会場。30団体が展示に参加した。日本からは、㈱リプロ(写真手前のブース)が展示を行い、参加者の関心を集めた。

FIG基金主催のディナー。ホスト国の伝統芸能であるマオリ族の踊りを楽しんだ。 FIGの出版物。FIG Policy Statements、FIG Guides、FIG Reports、FIG Regulationsの4つのカテゴリーに分類される。

FIG総会に先立って開催された第3回青年測量者ネットワーク会議。日本土地家屋調査士会連合会と㈱リプロの各1名が講演を行った。