マルチディシプリナリーモデル(目標の共有) · 2019. 11. 12. ·...

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ヘルパー デイサービス ケアマネジャー マルチディシプリナリーモデル(目標の共有) 利用者への働きかけがバラバラ Aさんは◯◯な人」 Aさんは■■な人」 Aさんは△△な人」 アセスメント 心理的 社会的 生理的 生活歴 アセスメント 心理的 社会的 生理的 生活歴 アセスメント 心理的 社会的 生理的 生活歴

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ヘルパー デイサービス ケアマネジャー

マルチディシプリナリーモデル(目標の共有)

利用者への働きかけがバラバラ    「Aさんは◯◯な人」            「Aさんは■■な人」          「Aさんは△△な人」  

アセスメント  心理的  社会的  生理的  生活歴  

 

アセスメント  心理的  社会的  生理的  生活歴  

 

アセスメント  心理的  社会的  生理的  生活歴  

 

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個別レベル地域ケア会議

課題が浮き彫りに・・・  ①情報の共有(チームワーク形成)が   上手くいっていない(ケアマネジャー   としての力量に問題がある)。    

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個別ケア会議から連携体制の構築(イメージ図)

(日総研)ケアマネジメントの質を高めるサービス担当者会議より引用

個別ケア会議開催(前) 個別ケア会議開催(後)

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ヘルパー デイサービス

インターディシプリナリーモデル(アセスメント、プランニングの共有)

アセスメント、プラニングを他職種が共同で行う                                                      「Aさんは◯◯な人」                                          「だから、こういう目標を共有し、こういう役                                           割分担で援助を提供します」            

アセスメント  心理的  社会的  生理的  生活歴  

 

ケアマネジャー

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個別レベル地域ケア会議

課題が浮き彫りに・・・  ②認知症に対する地域住民の理解が   ない。    

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個別ケア会議

<課題> 認知症の理解が不足している地域である  民生委員や老人福祉員←地域包括支援センターが下記を提案  ・市営住宅の住民に対する認知症サポーター養成講座の開催    上記の提案に対して  

民生委員:他者に対して、あれこれと口は出すが他者をサポー        トしようとはしない。住民自体も高齢化している。養成        講座の開催は難しい。  老人福祉員:我々のように何らかの役割があれば、講座にも          関心を示すが、講座開催は難しいように思う。  

数年前から地蔵盆が中止した地域と判明  (地域住民の関係の希薄化)

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地域性がみえる

ケアマネジャーの力量がみえる 事例から・・・・

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事例概要  Bさん(80歳の)女性 ・要介護2(訪問介護 6/W・ 福祉用具貸与(特殊寝台)) ・レビー小体型認知症(認知症自立度はⅢb) ・EVのないオートロックマンションの2階で独居 ・国民年金・家賃収入あり(実家を賃貸で提供) ・デパートや美容院に行く(日常生活自立度 J1) ・服薬はあいまい(カレンダーに知人がセッティングしている) ・金銭管理もあやふや(成年後見制度を勧めても拒否) ・結婚歴なし。弟夫婦はいるが病気がちでBさんとの関わりは消極的 ・長年、芸妓として生活を立てていた(今もオシャレ) ・サービス付き高齢者向け住宅に入居していたこともあり、今の住所  には、半年前に引っ越してきた(近隣に知り合いがいない)。 【検討事項】 愛着にある地域で住み続けたいと考えている認知症高齢者の支援について

訪問介護    CM    

福祉用具

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金銭管理についての検討

CM:健康食品などこだわりのあるものにはお金を投資する。賞味期限切れで処    分する食材もある。金銭管理は必要であると考え、成年後見制度を勧めた    が本人が強く拒否している。  老人福祉員:浪費され続けると将来的に貯蓄がなくなるのでは?  民生委員①:芸妓さんで国民年金をかけておられるのは珍しい。若い頃からき           ちんと生活設計を立てられていた方ではないか? ※着目  民生委員②:最近、元芸妓さんから郵便局などの手続きの仕方がわからない         と相談に乗ったばかり。15歳や16歳頃に地方から京都へとやって         くる。親は通帳など持たせるが、地方銀行(例えば北海道銀行など)         の通帳であり、京都ではなかなか使えない。その影響か、自宅にお         金を保管される習慣となる。銀行など使用されずに生活されてきた         ので、勿論、ATMの使い方など全くわかっておられない。この方は、         自分でお金を下ろせるので、やかた(お茶屋)の方が、銀行などの          手続きをきちんと教えていたところに在籍されていたのかもしれない。  地域包括:知人(60代男性)がキーパーソンであるが、金銭搾取は大丈夫か?  

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地域住民とケアマネジャーとの連携や情報共有について検討

地域包括:このBさんの事例で言えば、使用できていた携帯電話の操作        方法がわからなくなっている。固定電話があるとの事であるが、        緊急通報システムを利用したいとなった場合に、近隣協力員と        して協力は可能か?  民生委員①:可能である。  民生委員②:協力員として協力するが、一つ改善してもらいたいことが        ある。緊急通報ボタンを押されると消防などから時間を問わず        連絡が入る。23時くらいならまだ辛抱するが、夜中の2時に連        絡してこられるのは勘弁してもらいたい。  民生委員①:数年前の事だが、警察からの地域住民に関する問い合わ        せで、夜中に連絡がかかってきた事がある。結論から言うとそ        の方は、温泉旅行に行かれており事なきを得たが、問い合わせ        てきた警察から何も報告がなかった。問い合わせたのなら、せ        めて報告するべきだと考える。  

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地域ケア会議によって聞かれた地域住民(民生委員・老人福祉員)の声(本音)

・マンションに住む住民の把握が困難。知りたいのに知れないのが残念。   →個人情報保護法  ・見守りしている我々は、本来なら年齢的にいうと見守られる側。次にお願いできる世代   がいない。→不安  ・元芸妓さんは、銀行などの手続きの仕方がわからず困っている方も多くいる。年金な   どきちんとかけ生活設計を立てられてきた芸妓はプライドが高い傾向にある。   →これまでの経験による感覚  ・あえて「見守り、見守り」という必要はない。実際に腰痛で1週間寝込んだ事があった   が、普段関わりがあまり無い、向えの奥さんが生きているのか心配でと電話をしてくれ   た。いざという時には、それなりに地域住民は協力している。やはり、向こう三軒両隣   が大切だと思う。→実体験からの学び  ・私も一人暮らしであるが、町内や近隣の方が気にかけてくれている。主人が徘徊によ   り行方不明になった時も、地域の方々がいなくなった主人を一生懸命探してくれた。地   域のつながりは強い地域であると思う。   →自地域に対する自負心  

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システムづくりには「地域の正確な現状把握」が必要

       個別ケア会議から、  関係機関側の現状や課題、地域住民側の現状や課題がアセスメントできる。(地域アセスメント)

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地域

 

 

   『

視点』

私たちの街で最期まで(編集:日本在宅ケアアライアンス)より引用

   在宅で最期まで医療支援・療養支援を     提供できる医療体制    ・在宅医療を行う診療所はどれくらいあるか       ・在宅療養支援診療所の届出はなされているか     ・どれくらいの人が在宅で看取られているか    ・歯科医師や薬剤師は在宅医療に理解があるか     ・24時間対応できる訪問看護ステーションがどれくら     いあるか など  

在宅医療 退院後の生活まで見据えた  入院医療体制    ・地域の病院の平均在院日数は短いか、長いか      ・地域連携室は十分機能しているか    ・在宅医療を支える機能(地域包括ケア病棟など)   を持つ病院はあるか    ・リハビリテーション支援体制は充実しているか など  

入院医療

生活を専門的に支える  社会資源    ・訪問介護、通所介護など専門職によ   る介護サービスが充実しているか      ・居宅介護支援事業所は在宅介護を継続     させるための視点を持っているか    ・介護付高齢者住宅は適正に整備されているか など  

在宅介護

       構築されている専門職・組織      団体内外のネットワーク、つながり   ・地域ケアの多職種ネットワークがあるか     ・ケアにかかわる組織や団体間の連携ができているか   ・ボランティア団体など   インフォーマルなケアサービスがあるか  など  

地域連携

介護保険者として、公益的・非  営利的活動主体としての行政      地域包括ケアシステムを構築する  という覚悟が、管理職と現場職員、  双方にあるか  

市区町村  行政

      地域住民の支え合う力、              つながり、絆        ・そもそも住民同士が支え合う地域性があるか            ・伝統的なお祭りが受け継がれているか         ・地域の行事で住民が協力し合う風土があるか                                    など  

コミュニティ

     在宅医療に対する理解・意識       ・地域住民が在宅医療、在宅介護に関して知識         を持ち、信頼して選択しているか  など                                              

利用者意識

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社会福祉法改正(平成30年4月1日施行) 第四条(地域福祉の推進)  1.地域住民、社会福祉を目的とする事業を経営する者及び社会福祉に関する活動を行う者(以下「地域住民等」という。)は、相互に協力し、福祉サービスを必要とする地域住民が地域社会を構成する一員として日常生活を営み、社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に参加する機会が確保されるように、地域福祉の推進に努めなければならない。    2.地域住民等は、地域福祉の推進に当たっては、福祉サービスを必要とする地域住民及びその世帯が抱える福祉、介護、介護予防(要介護状態若しくは要支援状態となることの予防又は要介護状態若しくは要支援状態の軽減若しくは悪化の防止をいう。)、保健医療、住まい、就労及び教育に関する課題、福祉サービスを必要とする地域住民の地域社会からの孤立その他の福祉サービスを必要とする地域住民が日常生活を営み、あらゆる分野の活動に参加する機会が確保される上での各般の課題(以下「地域生活課題」という。)を把握し、地域生活課題の解決に資する支援を行う関係機関(以下「支援関係機関」という。)との連携等によりその解決を図るよう特に留意するものとする。

地域包括ケアシステムの強化のための介護保険法等の一部を改正する法律

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地域福祉の推進力(地域住民の福祉力のみでない)

    福祉の地域力        地域の福祉の推進力                

   

                     地域の福祉力  「福祉の地域力」とは、福祉に関わるコミュニティワーカー、ケアワーカー、相談支援ワーカー、ケアマネジャー、さらには行政福祉担当職員が地域という現場に入り込み、地域流儀に沿った形で関わり、地域のもつ潜在能力(地域の福祉力)を生かすための方法を意味する。 (図)日本福祉大学教授 平野隆之先生作成

地域の福祉力とは    ①地域問題を発見する力  ②地域問題を話し合える力  ③問題を協働して解決でき    る力  ④地域の将来を描く力      【藤井先生 コソ研資料より転載】

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【例】 問題発見能力(先を読む頭脳:新潮文庫より)

問題:「登頂が難しいとされている山へ登山をする」

山登りの装備を考える

登山ルートの計画を考える 天候の調査

ガイド等の人選

食料の調達

体力づくり

不測の事態に対する備え

考えなければいけないことが  たくさんある  

問題発見能力:あることを達成するために不足している      問題を自分で見つけていく能力  

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日常生活圏域レベルでの地域課題の抽出・共有

地域包括  地域の医療や介護ニーズ、個別ケア会議などを通じて把握しているニーズ  

行政  市が抱えている問題など、行政が把握しているニーズなど    

地域福祉関係者  地域住民として生活する中で、課題と考えている、また、地域住民からの相談を聞くなかで把握したニーズなど

4学区 個別ケア会議や総合事業や要支援者へのケアマネジメントを通じて  

京都市や警察や消防、保健センターなどとの連携からの情報提供  

D学区  

A学区  

C学区  B学区  

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地域ケア会議について  客観的に評価することが大切

皆さん、ようやく地域ケア会議終わったね。これで、今年度の大きな仕事も終えたわ!

司会お疲れさまでした。  いやー、今回の地域ケア会議うまくいきましたね。

ありがとう。  これでやっと今日から  グッスリ眠れるよ。

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評価→重要

地域ケア会議の参加者は“アドバイザー”でもある。    参加者に自分達(包括)の会議の評価を率直にして頂くことは今後の自身(包括)の成長の為にも重要である。  ただ単に形式的に評価を行うということでなく、評価は、次に繋げるからこそ意味がある。繋がらないのならやらない方が良い。

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実施状況○・△・×(達成度)○→良い△→ふつう×→悪い

ご協力ありがとうございました。お手数をおかけしますが、お渡しした返信用封筒で返送して頂きますよう宜しくお願い致します。

FAX:761-8612

京都市粟田地域包括支援センター

2017年度 第2回 (1月24日実施分) 4学区合同(日常生活圏域)地域ケア会議 評価表

話し合いがスムーズに行えるよう会議の進め方は適切であったか。

適切な資料が配布されていたか。

それぞれの立場からの情報の共有ができたか。

課題や対応について多職種からの意見を引き出せたかどうか。

会議終了の際に検討内容や今後の支援内容について確認を行ったか。

【感想等お気づきの点がありましたら、ご自由にお書き下さい】

  (所属団体名:                          氏名:                  )

項目補足説明欄

(評価についてのコメント)

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「評価の視点」

 評価の際には、地域ケア会議のスキルがどの程度向上したか、相談件数等の定量的な変化やうまく進んでいないことのみに着目するのではなく、  ・支援を必要とする者や支援者等、地域住民や関係機   関の意識や行動にどれほどの変化を与えたのか  ・地域にどれほどの変化を与えたのか  ・連携がどれほどまでに動くようになったのか  ・直接的な成果として得られてきたものやその広がり  にも着目し、そこを伸ばしていくという視点も重要。  

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地域包括支援センターの専門性

  ネットワーク構築(重層的なセーフティネット等)   社会資源の開発(必要に応じたサービスの開発等)    場につなぐ・場の中で人と人とをつなぐ・場と場をつなぐ    

 コーディネート力・ファシリテーション力          アセスメント力  

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 個別事例の積み重ねを繰り返すことで、地域住民の意識が変化していく。さらにそうした取組について、当事者のプライバシー等にも配慮した上で広く知ってもらうことで、同じような取組をしている、もしくは、しようとしている住民も喚起されるなどして、地域全体の解決力が底上げされていく。

地域ケア会議とは・・・・

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ご清聴ありがとうございました         

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本日の流れ

  

時 間   内 容 1111:0000 〜 1122:3300 Ⅰ.講義 「地域ケア会議の役割と目的について」

1122:3300 ~ 1133:3300  昼食休憩

1133:3300 〜 1144:4455

 

Ⅱ.「地域ケア会議で活きるファシリテート能力向上演習」

1144:4455 〜 1155:0000  休憩 1155:0000 〜 1155:4455

 

Ⅲ.「Aさんの事例を仕組みにするための企画について」

1155:4455 〜 1166:2200

 

Ⅳ.「各市町村の地域ケア会議の手法について情報交換」

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①個別事例

      80代女性。結婚歴なく一人暮らし(借家)。要介護2。          厚生年金はあるが経済的に余裕はない。訪問介護(週2回)          、訪問看護(週2回)、訪問診療(月1回)を利用している。         親族はいるが、関東在住で日常的な支援は望めない。        下肢に疾患があり、床面から一人で立ち上がることができない。    

◆ケアマネジャーからの相談  ◯月◯日の夜◯時に、本人から「ベッドから立ち上がる際にすべり、床で尻もちをついた。一人で立ち上がることができないので、誰か私を立たせに来て欲しい」と携帯電話からケアマネジャーの事業所(ヘルパー事業所と併設)に連絡があった。ケアマネジャーが自宅から車で本人宅へ向かい、玄関から入ろうとしたが、施錠されていたため、玄関の横の小窓が開いていたため、そこから部屋へと侵入し、本人を助けることができた。今後も同様のことが起きるかも知れないので、その時の対応について検討したい。  

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演習(模擬地域ケア会議)

◯自己紹介(所属とお名前、最近感動したこと)  ◯配役を決める   ①京都地域包括支援センター  堀田さん   ②居宅介護支援事業所     ◯◯さん   ③民生委員             ◯さん   ④訪問介護事業所        ▽さん   ⑤訪問看護事業所        ◇さん   ⑥主治医              ☆先生   ⑦生活支援コーディネーター  ■さん

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グループワーク

◯それぞれの配役を演じてみて感じたこと  ◯地域包括職員の司会進行について感じたこと  ◯ファシリテートするうえで配慮や工夫すべきこと       

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発表 (全体共有)

◯地域包括職員の司会進行について感じたこと  ◯ファシリテートするうえで配慮や工夫すべきこと    

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進行の技術 【高室成幸氏作成資料を一部改変】

ファシリテーターの「立場」 → 「中立」である  ①仕切りの禁止  ②誘導の禁止  ③参加者との議論の禁止   ※あくまでも進行役に徹する  

ファシリテーターの「話し方」  ①大きい声  ②ゆっくり  ③丁寧語(参加者全員がわかりやすい言葉で)   

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進行の技術 【高室成幸氏作成資料を一部改変】

ファシリテーションの「4つの技術」  ①「場」のデザイン    ・人を集める、場を作る  ②参加者の思い・意見    ・引き出す、まとめる  ③「話し合い」を整理    ・エコマップやKJ法等で論点をまとめ→「見える化」  ④「合意」形成    ・意見の相違、葛藤  

  →押しつけ、義務感は 「×」    →理解、納得は 「○」  

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話し合いの「環境づくり」 

①広さ・快適さ・静けさ・採光      ②話し合いの距離感    ・机、テーブルの配置    ③関係性への配慮    ・参加者の座る位置  

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会議参加者の座席位置

ポイント① 司会者(進行役)は入口が見える位置にポジショニングをする  ポイント② 私語の多い参加者の両隣は、会議ということをわきまえている方や物静        かな方を配置する                                                                                             ー 入 口 ー

テーブル

要  注意

静 静

司会

書記

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本日の流れ

  

時 間   内 容 1111:0000 〜 1122:3300 Ⅰ.講義 「地域ケア会議の役割と目的について」

1122:3300 ~ 1133:3300  昼食休憩

1133:3300 〜 1144:4455

 

Ⅱ.「地域ケア会議で活きるファシリテート能力向上演習」

1144:4455 〜 1155:0000  休憩 1155:0000 〜 1155:4455

 

Ⅲ.「Aさんの事例を仕組みにするための企画について」

1155:4455 〜 1166:2200

 

Ⅳ.「各市町村の地域ケア会議の手法について情報交換」

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Aさんの事例を普遍化し、  仕組みを構築するための企画を考えよう!

        80代女性。結婚歴なく一人暮らし(借家)。要介護2。          厚生年金はあるが経済的に余裕はない。訪問介護(週2回)          、訪問看護(週2回)、訪問診療(月1回)を利用している。          親族はいるが、関東在住で日常的な支援は望めない。        下肢に疾患があり、床面から一人で立ち上がることができない。  

 先ほどの「家の鍵の預かり問題」で当てはめると・・・  ①一人暮らしである。  ②固定電話を利用せず、携帯電話を利用している。  ③近隣に鍵を預けられる親族等がいない。  ④経済的に余裕がなく民間サービスの利用が難しい。  ⑤下肢に疾患があり、転倒(自力で起き上がれない)するリスクがある。  

     

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企画シートを活用した、地域連携の意義や効果

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個別支援から地域全体への支援 ①個別の相談を受け付  ける  ②本人と家族との関係  性の把握(強みも把握) ③本人、家族と地域との  関係性の把握(強みも  把握)  ④課題の優先性を考え  る支援計画(方針)原案  を組織内合意させる ⑤個別支援に向けた地  域ケア会議の開催(介  護サービス以外の関係  者を含めた連携を意識  する)

 ⑥地域課題の整理(地域全体に潜在化し   ている問題を共有化)    ⑦地域の見立て取り組み案を考える(を   行い、地域課題解決に向けた具体的な   組織内での合意形成を図る)   ⑧取り組みに関わってもらう組織や機関   のキーマンに個別に意見調整をする(そ   れぞれの思いを事前に集約する)   ⑨地域住民を含めた地域ケア会議や既存   のネットワーク会議等を活用して地域づ   くりへの取り組みを検討する(地域の課   題を地域で取り組む意識を持ってもらう)

・個別支援 を通して

・関係者との

やり取りから

・行政とのや

り取りから 

社会福祉協議会や行政等との連携も大切

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組織内で、地域課題の整理、課題解決にむけた取り組みの方向性を一致させる

  企画シートを活用し、組織内での地域包括ケアに向けた取り組みや方向性の共有化、可視化をしていく。

段階的(短期、中長期ごと)に何を進めるべきか、そのために連携すべき機関や団体、だれに声を掛けていけばいいのかなどを整理する。

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行政機関や社会福祉協議会、関係機関、地域等と連携して課題解決に向け事業展開していく

 企画シートを活用し、関係機関や地域住民等と、地  域課題を共有化し、課題解決に向けた取り組みやそ  の役割分担に向け共同作業をおこなって行く。    行政(高齢者以外の部署も含む)、社会福祉協議 会等にも働きかけ、一緒に動く。

必要に応じて予算要求や介護保険事業計画、政策 提言等にもつなげていく。

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■地域包括支援センター内部

 ①地域課題解決に向けた取り組みを組織全体で

  検討することができる

 ②若い職員の実践における悩みを拾い上げ、考え

  や思いを具体化することができる

 ③各職員ごとに役割を持って業務に挑めている

■地域関係者  ①地域の中で同じ考えを持つ人々と結びつき易い

 ②地域資源の掘り起こし、連携が深まる

 ③他の分野の関係者との結びつきも広がる 等

企画シートを活用することで

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「企画タイトル」・・・どのような「コンセプト」で取り組む か、わかりやすく設定する。 「現状分析」・・・地域包括支援センターの対象地域の 現状について、数値的データーを示して分析する。 =地域の見立て(現状の課題等から将来予測)を行

なう。  ※地域包括支援センターの実践(個別相談、地    域ケア会議、ケアマネジャー支援等)が地域課題へ  どのようにつながっているのか。 ※地域包括支援センター内部での共有化ができ    ているかが大事。

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企画タイトル 緊急時安否確認鍵預かり事業

①  計画内容を設定する

      ① 対象地域の現状、数値的データ等

・市区町村別合計特殊出生率0.77(全国ワースト1位) ・日常生活圏域(4学区)は、人口9533人 高齢化率34% ・Aさんの学区は、65歳以上人口が1143名で、独居は475名(独居高齢者率41%) ・Aさんの学区は、学区社会福祉協議会が熱心に取り組みされており、1年間に20  回の健康すこやか学級を開催されている。 ・日常生活圏域内に居宅介護支援事業所4箇所、通所介護1箇所、訪問介護2箇所 ・地域特性:地下鉄や京阪電車の駅が近い。バスも市バスや京阪バスが行き来す  るなど、公共交通機関が充実している。八坂神社や祇園など観光地であり観光  客が多い。ゲストハウスや観光客のマナーなど、いわゆる観光公害といわれる  問題も増加している。平成29年7月時点の要(支援)介護認定出現率は、京都市  の平均が22.1%に対して、当センター圏域は23.4%と1.3ポイント上回っている。

現状分析

住民にも理解できるレベルで明記

地域を絞り、地域の特徴や強みを探る。民生委員等に聞いてみるのも一つ。

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「個別課題」・・・地域における個別課題を記入する。 このまま、解決しなければ、事故や事件につなが る危険性があるかなどの視点で考えてみる。

「ねらい」・・・何故、上記の個別課題を取り上げたの かを明確にする。ネットワーク構築等を行なううえで

の「コンセプト」を記入する。

「効果」・・・予測(期待)される効果や達成目標を具 体的に記入する。 「こんな地域になったらいいな」と いう想いも含めて考えてみる。

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               ①地域における個別課題

・一人暮らしや高齢者世帯が多く、近所つき合いの  ない住民が増えつつあり、既存の仕組み(緊急通報システム)では対応できない事例がある。 ・ある条件に当てはまれば緊急時の対応に困ることが出てくる。その条件とは、①床面から一人で立ち上がることができない。②経済的に余裕がなく、民間のセキュリティー会社を利用することができない。③近隣に鍵を預けることができる親族などがいない。④固定電話がなく既存の仕組みが活用できない。等の鍵に関する課題がある。

個別課題

個別の事例を通してみえてくる課題から整理してみるのも一つ

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 ねらい      ①ネットワーク構築等取り組み(事業)のコンセプト

・他地域の取り組みを参考にし、アイデアを考える。   (当センターの圏域に施設はないが、他に代替えで

きるような資源はないか)

・既存の取り組みを整理することを考える。 (民生委員等が安心して鍵を預かることができるル

ールやシステムの開発)

ねらい

コンセプトを記述する、取り組み内容につながっていく

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             ①期待する効果  

・鍵を預けることができる仕組みができるこ

とで、一人での生活を安心して送ることができ

るようになる。鍵を壊すことにより発生する問

題を解消することができ、異常時には早期の対

応が可能となる。

・ルールを設けることで、鍵を預かる側の抱え

ている不安を解消し、これまで通り、鍵を預け

る側と預かる側との関係性の中で行われていた

既存の仕組みを継続して活用することができる

ようになる。

効果

予測(期待)される効果や達成目標を具体的に記入する

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鍵預かり事業

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「取り組み(事業)内容」、「ネットワークの内容」、 「メンバー/スケジュール・手順/活用ツール(モノ、 カネ)」について、具体的に計画し記載する。

  

※地域包括支援センターらしさを出すことができたか。

※他の機関と協同して取り組むことができたか。

※生活課題、今後の展望・目標は、組織内や関係者と ともにおこなうようにする。

 評価によっては、新たな地域課題にもつながっていく。

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 ねらい             ①計画内容

①自治会の班単位での認知症サポーター養成講 座の開催   ※注意  サポーター養成にばかりとらわれ過ぎないこと、地域課題

解決への事業展開を考える

②スーパーや銀行、商店、新聞販売店等への認 知症サポーター養成講座の開催 ・NPOや福祉関係者による認知症寸劇チー  ムの編成 ・行政と調整し、地域あんしん見守りシール  の作成

取り組み(事業)内容〔予定〕

取り組み結果を振り返る

 関係者と具体的に取り組める内容を提示していく、変更がある場合は柔軟に対応する気持ちで挑む、主体は地域、関係者

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 ねらい           ①予定しているメンバー

 ・自治会(会長、副会長、班長、福祉部会員)   ・商店、銀行、農協、スーパーの従業員  ・NPOと介護・福祉関係者  ・行政機関(保健課、介護課、福祉課)

メンバー

ネットワークの内容〔予定〕

 ねらい           ①予想スケジュール・手順

 ①行政、自治会等関係機関によるネットワーク会議の開催  振り返りも含め3~4回程度開催  ②認知症寸劇チームの結成  ③地域あんしん見守りシールの作成  ④認知症サポーター養成講座の開催  ねらい             ①計画時に予定しているツール  

 ①ネットワーク会議等の会場費  1万円  ②寸劇チーム衣装、小道具    1万円  ③地域あんしん見守りシール 8万5千円  ④認知症サポーター養成講座   5千円 計11万円

スケジュール・手順

活用ツール(モノ、カネ)

取り組み結果を振り返る

組織内で検討を繰り返し、役割をつけておく

参加メンバーの意見を受け柔軟に修正する

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鍵預かり事業

・他地域の取り組みを参考にし、アイデアを考える。   (当センターの圏域に施設はないが、他に代替えできるような資源はないか) ・既存の取り組みを整理することを考える。 (民生委員等が安心して鍵を預かることができるルールやシステムの開発)

・一人暮らしや高齢者世帯が多く、近所つき合いの ない住民が増えつつあり、既存の仕組み(緊急通報システム)では対応できない事例がある。 ・ある条件に当てはまれば緊急時の対応に困ることが出てくる。その条件とは、①床面から一人で立ち上がることができない。②経済的に余裕がなく、民間のセキュリティー会社を利用することができない。③近隣に鍵を預けることができる親族などがいない。④固定電話がなく既存の仕組みが活用できない。等の鍵に関する課題がある。

・市区町村別合計特殊出生率0.77(全国ワースト1位) ・日常生活圏域(4学区)は、人口9533人 高齢化率34% ・Aさんの学区は、65歳以上人口が1143名で、独居は475名(独居高齢者率41%) ・Aさんの学区は、学区社会福祉協議会が熱心に取り組みされており、1年間に20回の健康すこやか学級を開催されている。 ・日常生活圏域内に居宅介護支援事業所4箇所、通所介護1箇所、訪問介護2箇所 ・地域特性:地下鉄や京阪電車の駅が近い。バスも市バスや京阪バスが行き来するなど、公共交通機関が充実している。八坂神社や祇園など観光地であり観光客が多い。ゲストハウスや観光客のマナーなど、いわゆる観光公害といわれる問題も増加している。平成29年7月時点の要(支援)介護認定出現率は、京都市の平均が22.1%に対して、当センター圏域は23.4%と1.3ポイント上回っている。

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グループワーク

◯企画シートの作成       

赤枠内を  グループ全員で考えよう!

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発表 (全体共有)

◯取り組み(事業)内容〔予定〕  ◯ネットワークの内容〔予定〕  ◯効果    

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個別の支援を通して、関係者との個別課題の共有化

関係者、自治会等との関わりや業務内容の振り返り等から地域課題を把握する

地域包括支援センター内での地域課題の整理 企画シートを通して方向性を一致させる

関係機関との取り組みを通して新たなネットワークを広げる

地域包括ケアに向け、個別支援から地域への一体的支援に広がっていく  地域とのつながり

のない高齢者世帯が多くなっており、自治会は緊急時の対応に心配している。ひとり暮らしでゴミだしや買い物に不自由をきたしている人が増えてきた。等

行政や関係機関、自治会等への働きかけ 企画シートを基に取り組み内容の役割分担等

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本日の流れ

  

時 間   内 容 1111:0000 〜 1122:3300 Ⅰ.講義 「地域ケア会議の役割と目的について」

1122:3300 ~ 1133:3300  昼食休憩

1133:3300 〜 1144:4455

 

Ⅱ.「地域ケア会議で活きるファシリテート能力向上演習」

1144:4455 〜 1155:0000  休憩 1155:0000 〜 1155:4455

 

Ⅲ.「Aさんの事例を仕組みにするための企画について」

1155:4455 〜 1166:2200

 

Ⅳ.「各市町村の地域ケア会議の手法について情報交換」

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グループワーク

テーマ:各市町村の地域ケア会議の手法についての情報交換  ◯自地域で開催している地域ケア会議の運営方法  ◯地域ケア会議を開催する上で悩んでいること、または、苦労し   ていること  ◯自地域で開催している地域ケア会議で自慢できること  

    

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発表 (全体共有)

◯情報交換した中で参考になりそうなこと    

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専門職の視点

◯身近な地域であるからこそ相談できない人や排除されている人がいることにも配慮すること。   →相談できる人ばかりではない  ◯地域課題をきめ細かに発見していくには、地域住民等の主体的参加が欠かせないものであることを、地域住民等に伝えることが重要であること。   →地域住民への働きかけ  ◯地域課題の解決に向けて活動する気持ちを醸成するには、市町村内の地区ごとの現状をデータとして把握することにより、地域課題を明確にすること。   →評価できるよう数値化したデータを用いる