オランウータン・BOS 日本ニュース 2015 春オランウータン・BOS...

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オランウータン・BOS 日本ニュース 2015 春 オランウータンの未来はわたしたちの未来! NPO OS 日本 [email protected] 「森のおともだちを森のおうちに」 あなたの選ぶ紙が、 ボルネオのオランウータンを救う!!」 というキャッチフレーズのもとに心つよい支援活動 が始まりました。 世界中でインドネシアとマレーシアにしか生存しな い、「絶滅の危機にあるオランウータン」を保護して、 訓練を終えたオランウータンを自然に返す活動を 行っている BOS 日本へ力強い支援が始まりまし た。 その会社はアジア最大級の総合製紙メーカーAP P社の日本国内で紙製品の販売を担っている日本 法人 APPJ(エイピーピージャパン株式会社 http://www.app-j.com/)です。 日本国内でのコピー用紙の販売NO1の同社の販 売する製品の売上げの一部からオランウータンリリ ースプロジェクトへ寄付し、年間 12 頭のオランウー タンを自然の森に返すという取り組みです。 一般消費者、企業のみなさんがAPPJのコピー用 紙を選ばれることがオランウータンの自然復帰の 支援につながる取り組みです。 人間活動による森林破壊で森を追われて、生活基 盤を無くしたオランウータンや子供の時期に森から 追い出されたオランウータンが 800 頭余りインドネ シアのBOS財団に保護されています。 自然の森で生きる為の訓練を母親から受けていな いオランウータンを人間の女性の担当者が日々訓 練をし、約 7 年間をかけて自然界で生きて行けるよ うに訓練をしています。 もう一方では、わたしたち人間の活動により、自然 のままの熱帯雨林は極めて厳しい状況に直面して おります。 貴方の選択が未来を変える! http://www.bos-japan.jp 042-451-5346 人の手がはいらない自然の森でしか生きられな いというオランウータンにとって、自然の熱帯雨林 の大幅な減少は「生存の危機」なのです。 日本人の生活のために南洋の木材が消費され、 パーム農園で収穫された「パームオイル」は私たち の生活の様々な分野で使われています。 私たち現代人は熱帯雨林の破壊やオランウータン の生存にかかわる加害者でもあるのです。 「オランウータン」を保護することは、「生物多様性 の維持」という人類の生存にとって大変重要な意 味があります。 紙を取り扱う日本企業の中で初めてオランウー タンの支援に参加していただきました。 森林産業のリーディングカンパニーであるAPPJ 社 が熱帯雨林保護の原点であるこのプロジェクトの 支援活動に参加していただけることは極めて意義 深い第一歩だと感謝しております。 日本の皆さんもオランウータン の支援につながるコピー用紙を 選んで消費し貢献して頂くことが できます。 ◆APPJ は昨年 8 月からこのプロジェクトに取り組み をはじめ、9 月から毎月 1 頭のオランウータンの自 然復帰の支援をする活動が始まっています。 1 月末に 9 月~12 月分の支援金をいただき、2 月

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オランウータン・BOS日本ニュース 2015春

オランウータンの未来はわたしたちの未来!

NPO BOS 日本 [email protected]

「森のおともだちを森のおうちに」

あなたの選ぶ紙が、

ボルネオのオランウータンを救う!!」

というキャッチフレーズのもとに心つよい支援活動

が始まりました。 世界中でインドネシアとマレーシアにしか生存しな

い、「絶滅の危機にあるオランウータン」を保護して、

訓練を終えたオランウータンを自然に返す活動を

行っている BOS 日本へ力強い支援が始まりまし

た。

その会社はアジア最大級の総合製紙メーカーAP

P社の日本国内で紙製品の販売を担っている日本

法人 APPJ (エイピーピージャパン株式会社

http://www.app-j.com/)です。

日本国内でのコピー用紙の販売NO1の同社の販

売する製品の売上げの一部からオランウータンリリ

ースプロジェクトへ寄付し、年間 12 頭のオランウー

タンを自然の森に返すという取り組みです。

一般消費者、企業のみなさんがAPPJのコピー用

紙を選ばれることがオランウータンの自然復帰の

支援につながる取り組みです。

人間活動による森林破壊で森を追われて、生活基

盤を無くしたオランウータンや子供の時期に森から

追い出されたオランウータンが 800 頭余りインドネ

シアのBOS財団に保護されています。

自然の森で生きる為の訓練を母親から受けていな

いオランウータンを人間の女性の担当者が日々訓

練をし、約 7年間をかけて自然界で生きて行けるよ

うに訓練をしています。

もう一方では、わたしたち人間の活動により、自然

のままの熱帯雨林は極めて厳しい状況に直面して

おります。

貴方の選択が未来を変える!

http://www.bos-japan.jp ℡042-451-5346

人の手がはいらない自然の森でしか生きられな

いというオランウータンにとって、自然の熱帯雨林

の大幅な減少は「生存の危機」なのです。

日本人の生活のために南洋の木材が消費され、

パーム農園で収穫された「パームオイル」は私たち

の生活の様々な分野で使われています。

私たち現代人は熱帯雨林の破壊やオランウータン

の生存にかかわる加害者でもあるのです。

「オランウータン」を保護することは、「生物多様性

の維持」という人類の生存にとって大変重要な意

味があります。

★紙を取り扱う日本企業の中で初めてオランウー

タンの支援に参加していただきました。

森林産業のリーディングカンパニーであるAPPJ社

が熱帯雨林保護の原点であるこのプロジェクトの

支援活動に参加していただけることは極めて意義

深い第一歩だと感謝しております。

日本の皆さんもオランウータン

の支援につながるコピー用紙を

選んで消費し貢献して頂くことが

できます。

◆APPJは昨年 8月からこのプロジェクトに取り組み

をはじめ、9 月から毎月 1 頭のオランウータンの自

然復帰の支援をする活動が始まっています。

1 月末に 9 月~12 月分の支援金をいただき、2 月

にはインドネシアのBOS財団本部にリリースの費

用支援として送金を実行しました。2015 年 2 月 24

日から始まった5頭のオランウータンの自然復帰の

活動に活用させていただきました。

今年、初めて5頭のオランウータンを

[自然の森]にリリース

2015年では初めて、2 月 24日インドネシアの中カ

リマンタン州にある BOS財団、ニヤルメンテンのリ

ハビリセンターから 5頭のオランウータンがリリース

されました。

2012年から 2014年までに中カリマンタンの施設か

らこれまで 131頭のオランウータンがリリースされて

います。今年度は 40頭をリリースする予定です。

今回リリースされたオランウータンは、下の写真の

Maha,Jatihan,Compost,Dewi,Mentos という名のオ

ランウータンです。

※今回のオランウータンは中カリマンタンの Nyaru-Menteng

にあるもう一つのオランウータンレスキューセンターからです。

http://redapes.org/projects-partners/nyaru-menteng/

自然の森に帰って生き続けて世代をつないでくれ

ることになることを願ってやみません。

◆オランウータンアイランドって?

保護されているオランウータン達が森の中で、

自然の生息地で再び生きることができるように、

自然復帰の前にさまざまな体験をさせる必要

があります。

本当の自由になる前に全体のリハビリテーショ

ン過程の最後のステップは、私たちのプレリリ

ースの「島」=オランウータンアイランドで行わ

れています。

Nyaruメンテンには 3つのプレリリースの島があ

ります。リリースされるオランウータンは正常に

彼らの森の学校の学習を完了していますが、

実際の森林中に放出される前に、自分のスキ

ルが完全に適切であることを確認するために

プレリリースの島に数ヶ月の体験学習をする必

要が有ります。

★オランウータンアイランド Bangamat 島

BOS財団は、2015 年にスマトラとカリマンタン

のリハビリセンター内にはオランウータンがい

ないようにするという 2007 年当時のユドヨノ大

統領が立ち上げた保全に関する国家戦略と行

動計画の実施に向けて努力しています。私た

ちの管理中のオランウータンを自由にするた

めに、皆様のご支援が役立ちます。

ボルネオ島におけるオランウータン保全活動

をサポート!

★今すぐ寄付

http://donation.orangutan.or.id/

寄付型自販機で継続的なご支援に

感謝!(自販機設置先募集中!!)

大成建設株式会社&ポッカサッポロフー

ド&ビバレッジ㈱ 愛媛ホスピタルパートナ

ーズ(株)も参加!

2012年 8月に大成建設株式会社 環境本部企画

管理部長(当時)の丹下誠司氏がインドネシア現地

での確認のあと寄付型自販機によるBOS日本の

支援を同年 9月から開始していただいています。

寄付型自販機はポッカサッポロフード&ビバレッジ

㈱様のご協力によるものでオランウータンの自然

復帰のための支援金を自販機の販売を通じて継

続的に集めていただいております。

「熱帯雨林を守る「オランウータン」の支援は人類

的な課題ですので、このスキームでの自販機が普

及することを願っています。」

また、2013年 2月からは愛媛ホスピタルパートナー

ズ様のご協力により新たな設置が行われて、継続

的なご支援をいただいております。

多くの皆様にこの自販機の利用を通じてオランウ

ータンの自然界への復帰に資金協力ができること

を切に願っています。

~支援の背景~

森林伐採やパームオイルなどのプランテーション

の開発などのためにオランウータンが森を追われ

て、住処をなくしています。

自然の住処をなくしたオランウータンをインドネシ

アのボルネオ オランウータン サバイバル財団

(BOSF)が1999年3月から保護をして、自然復帰

に向けてリハビリ訓練に取り組んでいます。

今年の4月まで約10年間、自然破壊が続いていた

ために自然復帰させたあとも安全にオランウータン

が生活できるための「天然の森林」が得られません

でした。このために BOSF は独自の仕組みで86千

haあまりの保護林区を確保し、2012年4月以来順

次自然の森へのリリースを行うプロジェクトが始めら

れております。

しかし、現在もなお約800頭余り保護を必要として

いるオランウータンがおります。

自然復帰をさせるための森林は、極めて奥地にあ

りヘリコプターやモーターボート、ランドクルーザー

などを乗り継いでいかなければならず、オランウー

タンの輸送のための多大な費用がかかるために資

金的な支援を必要としています。

「熱帯雨林を守る「オランウータン」の支援は人類

的な課題ですので、このスキームのオランウータン

寄付型自販機が普及することを願っています。」

ボクのおうちはどこ?

■オランウータンの森づくり

サンボジャリハビリセンターの敷地内の土地は左の

画像(2003年当時)の黄色い線で囲まれた地域で

現在は 1,754haあり、このエリアの再生に私たちは

2003年より取り組んでいます。

アランアランの草原の状況から下の写真のように林

になり、森に向かって順調に回復しています。

はじめは

見渡す限り

アランアラン

の草原でした。

2014年 12月

ロッジから見た

エリアの状態

順調に森に

近づいています。

この土地での植林は、㈱ビーボコーポレーションが

2003年 10月 14日付で 10ヘクタール 10,000本を

寄付したことから始まりました。

現在まで累計で 16,000本余りを植林しています。

その後 11 年余りの時間の経過とBOS財団を支援

する世界各地の皆様の支援活動のおかげさまで

右上の写真のような状況に回復しています。

★現地ツアー参加による森づくり植林

灌木林を筋状に切り開いて、日陰に強い「陰樹」を

植林します。多くの皆様からのご寄付により植林を

行っています。「オランウータンの森づくり」プロジェクト

http://www.bos-japan.jp/moridukuri/index.html

http://www.agfn.org/project/orangutan.html NPO アジア植林友好協会

黄色緯線で

囲まれた荒

廃地からは

じめました。