ニュースレター 24ニュースレター 第24号 Instrumental Research Center 平成27 年2...

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1 平成 26 年度のセンターの主な出来事 機器分析支援センター長 中村 宗一 去る 5 月に専任教員の棚原准教授が、機器分析支援センターから理学部の教授へ と栄転されました。また同時期に池原技術専門職員が定年退職され、新職場でもこ れまでの能力と人柄を十二分に発揮され、中心的な役割を担っていると伺ってます。 平成 7 年の機器分析センター発足当時は部屋さえありませんでした。お二方のその 後の約 20 年間のご努力のお陰を持ちまして、今は複合棟3階の1フロアー及び1 階の1部屋を占め、30 台を超える大型機器を揃えたセンターへと発展致しました。 この間、学内統合によるスタッフの増員を経てセンター内は3部門となり、規模が拡大して来まし た。平成 26 年は新たに化学物質管理の1部門が加わり、更に規模が大きくなって来ています。こ れもお二方のお陰と、心より感謝申し上げます。 池原技術専門職員の後任には泉水技術職員が新たに加わりました。前任地の熊本大学での同様の 業務で培われた技術や人材網等を大いに発揮し、目下、全機器類の完全データベース化を中心とし て、当センターの運営に大いに関わっています。 平成 26 年 4 月から発足と同時に化学物質管理の業務が、古謝技術職員を中心に、始動致しまし た。全学で導入した化学物質管理システムは、現在 9 部局200 余りの研究室・講座等で利用され、 平成 27 年 1 月末現在で 2 万 4 千本余りの試薬が当システムに登録されています。新規購入試薬に 加え、既存の試薬も順次登録するよう呼びかけており、特に毒物・劇物の登録に関しましては、大 学全体の大いなるご協力のお陰をもちまして、ほぼ期待通りのペースで進んできました。今後は既 存試薬全般の全登録と管理の支援を重点的に行う予定です。 また、試料の前処理装置として、新たに「マルチビーズショッカー」を導入致しました。今後の 使い勝手や分析操作が向上することと期待しております。 来る 4 月からは機器の外部開放も行います。センターの業務が皆様によりご満足頂けますよう心 しておりますので、今後ともよろしくお願い致します。 琉球大学機器分析支援センター 29% 26% 21% 14% 5% 3% 2% 0.02%(法文) 農学部 理学部 医学部・附属病院 熱帯生物圏研究センター 教育学部 共同利用施設 工学部 法文学部 登録済み試薬本数の部局別内訳 ( 平成 27 1 月末現在) マルチビーズショッカー ニュースレター 第 24 号 平成 27 2 発行 Instrumental Research Center

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平成 26 年度のセンターの主な出来事 機器分析支援センター長

中村 宗一

去る 5 月に専任教員の棚原准教授が、機器分析支援センターから理学部の教授へ

と栄転されました。また同時期に池原技術専門職員が定年退職され、新職場でもこ

れまでの能力と人柄を十二分に発揮され、中心的な役割を担っていると伺ってます。

平成 7 年の機器分析センター発足当時は部屋さえありませんでした。お二方のその

後の約 20 年間のご努力のお陰を持ちまして、今は複合棟3階の1フロアー及び1

階の1部屋を占め、30 台を超える大型機器を揃えたセンターへと発展致しました。

この間、学内統合によるスタッフの増員を経てセンター内は3部門となり、規模が拡大して来まし

た。平成 26 年は新たに化学物質管理の1部門が加わり、更に規模が大きくなって来ています。こ

れもお二方のお陰と、心より感謝申し上げます。

池原技術専門職員の後任には泉水技術職員が新たに加わりました。前任地の熊本大学での同様の

業務で培われた技術や人材網等を大いに発揮し、目下、全機器類の完全データベース化を中心とし

て、当センターの運営に大いに関わっています。

平成 26 年 4 月から発足と同時に化学物質管理の業務が、古謝技術職員を中心に、始動致しまし

た。全学で導入した化学物質管理システムは、現在 9 部局 200 余りの研究室・講座等で利用され、

平成 27 年 1 月末現在で 2 万 4 千本余りの試薬が当システムに登録されています。新規購入試薬に

加え、既存の試薬も順次登録するよう呼びかけており、特に毒物・劇物の登録に関しましては、大

学全体の大いなるご協力のお陰をもちまして、ほぼ期待通りのペースで進んできました。今後は既

存試薬全般の全登録と管理の支援を重点的に行う予定です。

また、試料の前処理装置として、新たに「マルチビーズショッカー」を導入致しました。今後の

使い勝手や分析操作が向上することと期待しております。

来る 4 月からは機器の外部開放も行います。センターの業務が皆様によりご満足頂けますよう心

しておりますので、今後ともよろしくお願い致します。

琉球大学機器分析支援センター

29%

26%

21%

14%

5% 3%

2% 0.02%(法文) 農学部

理学部

医学部・附属病院

熱帯生物圏研究センター

教育学部

共同利用施設

工学部

法文学部

登録済み試薬本数の部局別内訳 ( 平成 27 年 1 月末現在) マルチビーズショッカー

ニュースレター 第 24号 平成 27 年 2 月 発行 Instrumental Research Center

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機器分析支援センターはこうして誕生した

(元)機器分析支援センター 専任教員

(現)理学部海洋自然科学科(化学系) 教授

棚原 朗

「琉大に機器分析センターを作ろう!」,平良初男先生(初代センター長,名誉教授)が口にするようにな

ったのは平成 5 年あたりからだろうか。とはいえ大学の大きな組織の中に,附属施設ではなく完全に独立し

た組織を新たに作ることがいかに困難かは十分知っていたので,当初は半分空耳であった。当時助手として

所属していた理学部化学科(当時)の中でも,設立に反対する教員はいなかったものの,越えなければなら

ない高いハードルがいくつもあり,実現は困難ではとの見方が大勢であったように思う(私もその一人だっ

た・・)。ところが先生の想いは私の予想より遙かに強く,実現に向けた意気込みには他を圧倒するオーラが

あった。学内合意,概算要求,文科省折衝等,多くのハードルを次々に奮闘クリアし,やがてそれは現実味

を帯びてきた。文科省のセンター設置条件の最大のハードルに,センター職員 2 名(助教授,技術職員)を

純増でなく,学内から集めなければいけないことがあった。しかし,助手(講師)から助教授への昇任を条

件に学内公募するものの,各学部から定員の供出は皆無で,想いは暗礁に乗り上げたかに見えた。

日頃から飲む機会がある度に,先生から「センターのあるべき姿」を聞いていた。専門的な知識を要する

分析機器の操作は,熟練したオペレータが行うべきであり,教員がそのようなことに時間を取られていては,

教育研究の時間がさかれてしまう。また,研究者の多くが操作技術を持っているわけではないので,機器の

利用が特定の研究者に偏ってしまい,機器の有効利用は図れなくなってしまう。

誰が聞いても至極当然なことだが,機器が研究室単位に配置されてしまう現状では,無理からぬ事であっ

た。その打開のためには共同利用施設としての機器分析センターを設置し,そこに汎用機器を集約すること

から始めなければならない。陸続きで機器の相互利用が可能な他府県とは違い,島国の琉大ではなおさらで

ある。

「私がセンターに行きます。」と,手を挙げたのは,その想いに私も夢を託したいと思ったからである。 こ

うして,平成 8 年「琉球大学機器分析センター」は設置されたが,認められたのは組織であって,建物の建

設は文科省内での管轄が違っていた。さて,センターを大学のどこに建てるか。当時の文科省はなかなか一

戸建てを認めないのが全国的であった。そこで,当時同時に要求していた,理学部の大学院強化に伴う増設

にセンター設置を併せて「コラボレーションセンター」として要求したところ,これが認められた。

こうして平成 12 年,理学部棟横に 7 階建ての 3 階部分を「機器分析センター」とした複合棟がようやく

完成した。1 年後に技術職員として池原清子氏が配属され,メンバーはそろったものの広いセンターにはわ

ずか 4 台の機器があるのみであった。まず,センターの知名度を上げるために,大型プリンターを導入し印

刷を待つ間に利用者へセンターのコマーシャルをしながら,導入してほしい機器を調査した。知名度が上が

るにつれて,大学本部も理解を示し寛大な予算措置をしていただいた。おかげで,少しずつ機器の導入が進

み,ようやく全国の機器分析センターと肩を並べるまでになった。

平成 18 年にセンターの組織拡大を目指した三施設(環境安全センター,RI 施設)の統合を行い,さらに

平成 26 年には化学物質管理室を増設し,4 名の技術職員と共に新たなスタートを切ることができた。

センターは,独立した共同利用施設であるが,ユーザーの協力無しにはその発展は望めない。そのために

センター職員はユーザーの声に耳を傾けながら,それに応えるべく自己研鑽に努めなければならないと思う。

私は,今年度の 5 月に理学部に異動したが,今後は一人のユーザーとしてセンターを見守っていきたい。

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経験に無駄はない!―これまでもそしてこれからも―

(元)機器分析支援センター 技術専門職員

(現)浦添市かりゆしセンター 生きがい健康支援員

池原 清子

2014年3月31日、私は仲間たちの見送りを受けて12年在職したセンターを後にした。

私は1977年4月に入職し、理工学部生物学科に配属された。首里キャンパスの頃で

ある。千原キャンパスへの移転を経て、2001年に機器分析センターに配置換となった。

当初(01~06 年)はセンターの認知度を高めるために、九州・山口地区機器分析セン

ター会議の主催、ホームページの開設、そしてニュースレターと機器概要をデータベ

ース化した「主要機器一覧」の発刊を試みた。この頃は機器の保有が少なかったため、

分析機器についてのセミナー及び講習会を精力的に開催し、直木秀夫客員教授の「やさしい機器分析セ

ミナー」をシリーズ化した。

センター業務の習熟度が高まった頃(07~10 年)の 07 年、学内の既存の3施設(機器分析、環境安全

及び放射性同位元素)が統合され、学内共同教育研究施設として機器分析支援センターが設立された。

これにより技術職員は3人体制になった。10 年には全学の技術職員の協力を得て開催した『機器・分

析 実験・実習技術研究会 in 琉球』に全国から約 600 人の参加があり、各大学の技術職員相互の研鑽

と交流を深めた。また「課金請求管理・廃液回収申請システム」の導入により利用料金の請求管理業務

と廃液の回収業務の電子化を行った。これにより決済のための予算科目が増え利便性が向上し、利用者

の大幅な増加を見た。これで少し他大学に追いついた。

定年を意識し始めた頃(11~14 年)の 14 年、薬品管理の全学展開に併せ「化学物質管理室」が置かれ、

センターは薬品の購入から廃液処理までの一連の流れを支援する役目を担うことになった。これに伴い

職員も増員されたが、新しい仕組みを軌道に乗せるには利用者にそのシステムの存在意義を十分に理解

してもらうことが重要である。そのためにも次世代の若手技術職員が常に自己研鑽に勤しみ、他大学に

負けないトップレベルのセンターへと進化させていく強い意思を持つことである。心から期待したい。

そして現在、私は「浦添市かりゆしセンター」にいる。分析機器相手のデジタルの世界で生きてきた

私が、「生きがい健康支援員」として生身の中高齢者相手のアナログ世界への転身である。この先は未

知の世界だが、やがて歩む道であり、とても興味深い。

ここでの業務は、健康増進のためのトレーニング機器の指導管理と中高齢者の生きがい作りを支援す

る講座の開催、そしてサークル活動の支援である。大学で培ったノウハウが、この職場の利用者登録や

各種講座の企画や広報活動に存分に生かされていると感じている。正に経験に無駄はない!私がこの職

場で充実感を味わうことができるのも大学の存在があったからである。

組織に守られていた身分が一変し、一個人として新しい世界に

適応していくにはそれなりの勇気と転身への準備が必要である。

その力を授け、37 年間温かく見守って頂いた大学職員、そして

24 年間在職していた理学部生物学科(旧)の各位と更に私を大きく

成長させた機器分析支援センターの歴代センター長、中村宗一セ

ンター長、そして直木秀夫客員教授はじめ運営に関わった多くの

仲間たちに心から感謝したい。 『ありがとうございました!!』

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新規導入機器の活用 -X 線分析顕微鏡(XGT)-

機器分析支援センター 技術職員 泉水い ず み

仁じん

昨年 3 月に定年退職された池原技術専門職員の後任として、熊本大学より赴任しました。琉球大学を卒業

して 14 年経ちますが、お世話になった学び舎へ職員として戻ることができ、とても光栄に思います。これま

での経験を活かし、大学へ貢献できればと思いますので、よろしくお願いいたします。

本稿では、赴任当初から管理などを担当している機器の内、昨年度に導入された X 線分析顕微鏡

(XGT-7200V(堀場製作所)、以下 XGT)を紹介します。XGT には以下の特徴があります。

・大きな試料室を有し、CCD カメラで観察しながら透過 X 線と蛍光 X 線のマッピング及び

スペクトル(Na~U)の取得が可能。

・X 線集光モノキャピラリーを用いて、φ10, 100μm の分析が可能。

XGT による分析例を以下に示します。観察試料はアンモナイト化石(提供:伊舎堂 龍之介氏)です。

利用者が効率よく成果を挙げられるよう、スタッフ一同支援してまいりますので、今後ともご協力をよろ

しくお願いいたします。

化学物質管理関係の講習会開催状況

機器分析支援センター 技術職員 古謝 源太

2014 年度は化学物質管理システムの全学導入に合わせ、教職員並びに学生を対象に、「化学物質管理シス

テム操作説明会」「化学物質管理・廃液処理講習会」を開催しました。化学物質管理専門部会委員をはじめと

する関係者のご協力もあって、両講習会合わせて延べ 361 名のご参加がありました。次年度以降は安全教育

にも取り組んでゆきたいと考えていますので、今後とも講習会参加もよろしくお願いします。

1. 化学物質管理システム操作説明会(教職員対象)

2. 化学物質管理・廃液処理講習会

(教職員・学生対象)

会場 教育 理 農 医 工 熱生研 予備日 会場 工 農 理 医

開催日 4/8 4/16 4/16 4/21 4/21 4/24 4/25 開催日 5/14 5/15 5/16 5/16

人数 17 31 30 46 26 22 10 人数 19 64 59 37

講師:両講習会共に前田(環境安全施設)・古謝(化学物質管理室)が担当

Ca Fe

Sr

CCD カメラ像

隔壁 連室

Ca+Fe+Sr

透過 X 線像

1:黄色(隔壁)

2:赤色(連室)

+1

Ca

Fe

Sr

図 2 連室と隔壁のスペクトル測定.同じアルカリ土類元素の Caに

比べるとわずかではあるが、隔壁に Srの存在が確認された.

CCDカメラ像

表 1 各部位における組成比

図 1 マッピング像.隔壁に Srの存在が確認された.

+2

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日立卓上顕微鏡 Miniscope® TM3030 を利用して

理工学研究科 機械システム工学専攻

2 年次 比嘉 康太

私の研究テーマは「バガス灰と炭化バガスを用いた放電プラズマ焼結による SiC

の合成」です。バガスとはサトウキビの搾りかすのことで、バガスが製糖工場でボ

イラー燃料として用いられ大量のバガス灰を排出することから、バガス灰の高度有

効利用を目的としてスタートした研究です。福本教授のご指導のもと研究を進め、

バガス灰に含まれるシリカ(SiO2)と炭化させたバガスに含まれる炭素(C)を放電プ

ラズマ焼結により反応させることで炭化ケイ素(SiC)の合成が可能であることを明

らかにし、研究成果の一部は日本機械学会九州支部会で報告しました。

本研究では、実験で作製した焼結体内部の SiC 合成を確認する際、機器分析支援センターの日立卓上

顕微鏡 Miniscope® TM3030(卓上 SEM)を利用させて頂きました。卓上 SEM は高倍率(15 倍~30,000

倍)での組織観察が可能であり、付属で搭載されているエネルギー分散型蛍光 X 線分析装置 Quantax70

を利用することで、SEM 観察した画像の点分析、線分析、マッピングが行えます。また、オートフォ

ーカスやオート輝度などオート機能を備えており、操作が容易なので初めての方でもすぐに観察が行え

ると思います。

以前は、うるま市にある沖縄県工業技術センターの機器をお借りして SEM 観察を行い、その後焼結

体を粉砕して X 線回折を行っていましたが、機器分析支援センターで卓上 SEM を導入していただいた

おかげで結晶の観察と元素分析を同時に行えるようになり作業効率がとても上がりました。機器のトラ

ブルが起きた際にも、職員の方々が迅速に対応して下さるので安心して利用することが出来ています。

卓上 SEM 以外にも様々な分析機器があるので、学部生や院生は機器分析支援センターを活用するこ

とで、現在行っている研究をさらに進めていくことが出来るのではないかと思います。

Instrumental Research Center… from a user’s perspective

United Graduate School of Agriculture, Kagoshima University

Yin Yin Kyawt (Myanmar)

It is an honor to share my opinion in the Newsletter of the Instrument Research Center

(IRC) of the University of the Ryukyus. I am Yin Yin Kyawt and it is my pleasure to

introduce myself as a member of IRC. Currently, I am pursuing my PhD study at the

University of the Ryukyus. My research topic was focused on animal nutrition especially

for poultry. Therefore, I have been studying various feed components in my experiment

such as maize, cassava and commercial feed for poultry. I have been using various analysis

equipment such as NC analyzer and Bomb calorie meter to analyze my samples. It was a

memorable experience and it was a good opportunity for me to do analysis my samples at the IRC since 2012.

It is my pleasure to express my deep appreciation and indebtedness to the IRC family for their invaluable

guidance, kind assistance and excellent advice during my study.

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機器分析支援センターの利用状況

【平成 26 年度の廃液回収実績(部局別重量)】 (廃液回収期:第1期平成 26 年 6 月、第 2 期9月、第 3 期 11 月、第 4 期平成 27 年2月)

廃液の回収・処理申請は、Web(課金システム)により行えます。

廃液回収申請の利用方法は、センターHP にある「廃液回収の手引き(pdf)」をご覧ください。

回収処理申請は 4 期に分けて取り纏め、年 4 回、外部の処理専門業者による回収・運搬及び処理

を行っています。

【平成 26 年の大型プリンター部局別利用状況】 平成 26 年 1 月~12 月

合計 805 枚

学会発表用ポスター、立て看板、シンポジウムの横断幕等にご利用できます。

合計 5,019 Kg

207

168

117

81 63

52 31 27

15 14 13 6 6 5

0

50

100

150

200

250

枚数

単位:Kg

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平成 26 年 セミナー・講習会等

機器分析支援センターのオリエンテーション・セミナー・講習会の参加状況 【平成 26 年 1 月~12 月】

日付 タイトル・講師 参加人数

2 月 27 日 企業セミナー 日立卓上顕微鏡 TM3030 ~装置説明会・実機実習~

18 講師:株式会社日立ハイテクノロジーズ 上村健氏

3 月 11 日 企業セミナー X 線分析顕微鏡 XGT-7200V

12 講師:株式会社堀場製作所 中野ひとみ氏

4 月 24 日 前期オリエンテーション(農学部 207 室)

76 講師:機器分析支援センター

4 月 25 日 前期オリエンテーション(理系複合棟 102 室)

74 講師:機器分析支援センター

4 月 25 日 放射線測定機器講習会

5 講師:機器分析支援センター 棚原 朗氏

5 月 14 日 化学物質管理・廃液処理講習会(工学部 1 号館 221 講義室)

19 講師:機器分析支援センター

5 月 15 日 化学物質管理・廃液処理講習会(農学部 207 室)

64 講師:機器分析支援センター

5 月 16 日 化学物質管理・廃液処理講習会(理学部複 102 室)

59 講師:機器分析支援センター

5 月 16 日 化学物質管理・廃液処理講習会(医学部臨 201 室)

37 講師:機器分析支援センター

6 月 6 日

企業セミナー プロに学ぶ表面形状観察及び分析

15 講師:アルバック・ファイ株式会社 星孝弘氏

株式会社ニコンインストルメンツカンパニー 西川孝氏

6 月 27 日 企業セミナー FT-IR/イメージング顕微ラマンの紹介

16 講師:サーモフィッシャーサイエンティフィック(株) 奈良明司氏

7 月 7 日 講習会 蛍光 X 線分析装置(エネルギー分散型)機器講習会

10 講師:(株)島津テクノリサーチ 市丸直人氏

7 月 15 日

企業セミナー 高分解能質量分析計

6 講師:サーモフィッシャーサイエンティフィック(株)高原健太郎氏

株式会社エル・エム・エス 上原悟氏

7 月 23 日 企業セミナー 分光エリプソメーターの紹介

5 講師:アルバック販売株式会社 下沖浩次氏

7 月 24 日 講習会 FT-IR 赤外分光光度計機器講習会

4 講師:ジャスコエンジニアリング株式会社 斉藤喜久氏

12 月 5 日 企業セミナー 蛍光顕微鏡の紹介 -実機デモあり-

12 講師:株式会社キーエンス 松田耕治氏

12 月 12 日 講習会 NC,CHN 元素分析装置

8 講師:機器分析支援センター 宮城 尚氏

12 月 17 日

講習会 やさしい機器分析セミナー

10 講師:琉球大学客員教授 直木秀夫氏

株式会社 JEOL RESONANCE 江口恵二氏

12 月 18 日 後期オリエンテーション(理系複合棟 102 室)

13 講師:機器分析支援センター

総参加人数 463

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~ 機器分析支援センターからのお知らせ ~

1. 平成 26 年度に利用登録を行ったカードキーの利用期限は 3/13 までになります。既に利用を終

えた方は速やかに返却を行ってください。また、2 月にカードキーの返却・更新の意向確認を行

うメール通知を行います。メールに記載されたアドレスからホームページへ移動し回答を行って

ください。研究成果の報告も併せてお願いします。

A.来年度の利用予定が無い方は「返却」を選択し、3/13 までにカードキーを返却してください。

B.来年度の利用予定がある方(在学生)は「更新」を選択し、3/13 までにカードキーを一度返却

してください。(次年度の手続きは 4 月以降になります。)

※年度末の利用を計画される方においても、いずれかを選択した後に 3/13 までにカードキーを持

参しセンター事務室(理複 307)にてご相談ください。

指導教員の方へ

学生も含めカードキーの返却がされない場合、3000 円を負担して頂きます。ご協力よろしくお願

いします。

2. センターを利用して得られた結果による研究成果の報告を利用者にお願いしております。カード

キーの意向確認のホームページ研究成果入力フォームから研究成果の報告をして頂くよう宜し

くお願いします。

3. 機器分析支援センターの規則改正に併せて、利用料金の見直しを行いました。平成 27 年度より

適用しますので、詳細はセンターのHPにて確認してください(平成27年4月以降に掲載予定)。

機器分析支援センター スタッフ

中村宗一センター長(上段右から 3 番目)

技術職員(前田芳己、儀間真一、

泉水仁、古謝源太)

技術補佐員(宮城尚、仲宗根将志)

事務補佐員(金城美佐樹)

琉球大学機器分析支援センター

ニュースレター 第 24 号

平成 27 年 2 月発行 〒903-0213

沖縄県西原町字千原 1 番地

TEL 098-895-8967 FAX 098-895-8539

E-mail:[email protected]

URL http://irc1.lab.u-ryukyu.ac.jp

編集後記 平成 26 年 3 月に池原さんが定年退職され、ま

た、5 月に棚原先生が理学部へ教授として昇任異動された。 センターの中心的存在であったお二人が去られ

た後の運営は、かなりの不安を感じながらのものであった。お二人の今までのご尽力に感謝するとともに、今後の益々のご活躍を祈念する。 本学では今 4月から化学物質管理システムが本

格導入され、化学物質管理室がシステム全般の支援を行うため、システムのカスタマイズや操作説明等に奔走し、ここに慌ただしく 1 年が過ぎようとしている。(前田)