ジャイプール開発公社（JDA）政府/自治体

ジャイプール市、シスコの技術でより安全なスマート シティへ

お客様名： ジャイプール開発公社（JDA）業種：

政府/自治体

所在地：

インド、

ラジャスタン州ジャイプール市

セーフティ ファースト：安心安全のためのソリューションを導入することで、JDA は交通量の多い場所での活動や人の移動を監視できるようになります。これは、女性や 1 人旅の観光客など、特定ユーザの安全性向上には重要な要素でした。また、市民生活の状況改善と、市の犯罪率の減少も期待できました。

シンプルな観光体験：約 300 年の歴史を持つジャイプール市には、インドの豊かな歴史や文化があります。この街には、何世代ものインフラが何層も重なるように構築されてきました。ジャイプール市のデジタル都市への変革には、観光体験をシンプルにすることも含まれます。そこでの課題は、入り組んだ市内で観光スポットを探すのに時間を使うのではなく、文化や景観を見て学ぶことに観光客が多くの時間を使えるように支援することでした。

市民を対象としたデジタル エンパワーメント：もう 1 つの目的として、増加し続ける人口に見合う品質の高いインフラとサービスを提供し、ジャイプール市を大規模なデジタル都市として位置づける狙いもありました。ジャイプール市は、最も住みやすい街として認識されるようなサービスを市民に提供することに苦労していたのです。

「ジャイプールは、毎年数千万の観光客が訪れる観光都市です。また、デジタル シティとしてテクノロジー イノベーションに焦点を当て、優れた接続性と情報アクセスを市民や観光客に紹介しています。シスコとともに実現したこの取り組みで、ジャイプールは、安心安全、情報への容易なアクセス、イメージ向上など、あらゆる側面でその恩恵を受け、“スマート シティ”という舞台へと踏み出しています」

ラジャスタン州の州都であるジャイプール市は、1727 年の成立以降、豊かで華やかな歴史を築いています。文化遺産と「ピンク シティ」と呼ばれる独特の景観で国内外を問わず人気の観光地となり、毎年 4,000 万人以上の観光客が訪れています。市は当初、観光客と 350 万人の住民に提供するサービスについて、品質と効率を改善しなければならないという喫緊の課題に直面していました。これを解決するため、ジャイプール開発公社

（JDA）は、ジャイプール市民の生活の向上と市民への利便性の提供を目的として設立されました。

課題：観光客の安心安全と観光体験、および市民生活の質の改善

ジャイプール市は、ハブとして機能し、また多くの観光客を引き付けていたため、JDA は街のスマート化に力を入れる必要があることを認識していました。課せられた使命は 2 つ - 市民が利用できるサービスおよび情報へのアクセスの質とレベルを向上させることと、観光客に優れた観光体験を提供することです。そして、それ以上に必要とされたのが、観光客と市民の安心安全を重視することでした。

Shikhar Agrawal 氏ジャイプール開発委員会、理事

ジャイプール開発公社（JDA）政府/自治体

高度なモニタリング デバイスで 市民と観光客の安心安全を実現

スマートなモニタリング技術による 迅速な対応

行政サービスや市の情報への 容易なアクセス

政府のデジタル インド計画に基づき、市民のデジタルへの理解度の向上が重要視されており、インフラを公共サービスとしてあらゆる市民に提供すること、行政サービスをオンデマンドで提供できるようにすることが予定されています。

そのため JDA では、ジャイプール市の都市デジタイゼーションの一環として、市民と観光客に、複数のデバイスから簡単に情報にアクセスできるしくみを提供したいと考えていました。同時に、JDA は費用対効果と管理効率についても考慮する必要がありました。

JDA は、ジャイプール市をスマートかつセキュアな Wi-Fi 都市に発展させたいと考えていました。これを実現するには、大規模な事業に対応でき、品質と信頼性の高いソリューションを提供できる、強力なテクノロジー プロバイダーとの連携が必須でした。

ソリューション：常時接続で安心安全と情報への容易なアクセスを確保

ジャイプール市をスマートでセキュアな Wi-Fi 都市に成長させるというビジョンを持つ JDA を、シスコは適切なソリューションとテクノロジーの導入により支援しました。シスコは、新たなデジタルによるつながりを生

成するサポートをしています。これにより、より良いサービスを利用でき、安心安全が保障され、経済も潤う、住みやすい街への変革を目指します。「デジタル ラジャスタン」の基盤は、市民サービスの提供方法を変えるインテリジェントなネットワークになるでしょう。

シスコは、市が直面する課題に対応するための、また、それらの課題をデジタル ジャーニーのマイルストーンに反映させるためのフレームワークを開発しました。このフレームワークは、都市が直面する共通の課題を解決に導き、ソリューションの実装方法やサポート方法に各都市の独自性を持たせることも可能にしています。デジタル変革が成功すると、行政指導者、市の行政官、地元企業、市民は、存続・繁栄のために必要な成果を達成できます。シスコは、センサーやアプリケーションを提供するさまざまなパートナー企業と協力して市にソリューションを提供しています。市はシスコのソリューションを使用して業務改善とサービス提供の最適化を図ることで、市民にとって魅力ある街となり、市民の生活の質の向上を目指します。

ジャイプール開発公社（JDA）政府/自治体

ジャイプール開発公社（JDA）のインフラ管理センターでは、ほぼすべてのソリューションが 1 つのデジタル プラットフォームに統合されています。シスコが構築するこのデジタル プラットフォームでは、さまざまなセンサーのデータが集約され、各種ソリューションがデータを分析したり、多くの都市サービスをサポートしたりします。

シスコは場所を選定してスマート Wi-Fi ホットスポットを設け、観光客にも住民にもスマート シティの特長であるインターネット接続のサービスを利用できるようにしました。

人通りの多い指定区域にはインタラクティブな情報キオスクが設置され、簡単にすぐ利用できる方法で観光客が情報を得られるようになっています。国内外からの観光客は、近くの情報キオスクを利用することで、目的地までの行き方を簡単かつ効率よく調べることができるだけでなく、ジャイプール市がお勧めする無数の観光スポットやアクティビティも知ることができます。

シスコはまた、JDA の計画に含まれる安全面対策として、主要な場所に IP ベースの監視ソリューションを導入しました。犯罪防止と、安全安心な街を実感できる効果が期待できるため、監視カメラの導入は市民にとって重要なことでした。観光客にとっても同じです。特に 1 人旅や女性の旅行者には大きな安心感を与えるため、同じような旅行者層を対象に、ジャイプール市を安全な都市としてアピールできるようになりました。

さらには、主要な場所に環境センサーを設置し、リアルタイムで大気環境レポートを出せるようにしました。インドには大気汚染と砂漠特有の条件が引き起こす潜在的な環境問題があるため、この機能によって、ジャイプール市が環境と健康の重要性に配慮している街であることをアピールできます。

市のインフラ、とりわけ施設と駐車場の改善を図るため、シスコはジャイプール市の特定の場所に、施設管理サービスに加えて、駐車場情報キオスクとリモート キオスクも導入しました。

堅牢、高速、セキュアなホットスポットのサービスという強みをピンク シティで実現した JDA は、いまやスマート モバイル アプリを通じて住民と観光客の両方に情報を提供したり、インタラクティブなコミュニケーションを取ったりしています。アンベール城やハワー マハルなどの有名な観光スポットにはインタラクティブ キオスクが設置されています。観光客はそこでさまざまなスマート アプリや他のポータル サイトを使用して迅速かつ効率的に情報にアクセスしたり、検索したりできます。これにより、旅行者の満足度は高まり、より計画的な旅行体験が実現しています。情報およびサービス提供の観点からも、群衆規制の観点からも、この取り組みは大きな成功を収めています。

行政サービスの設備としてスマート ポッドを導入した結果、市民はカスタマイズされたコンテンツや情報にアクセスしながらも、個人情報やプライバシーはしっかり保護されているという安心感も得ることができます。

緊密に配置された高性能な IP カメラにより、市内全域で発生するさまざまな事件は監視、および記録されます。ライブ映像は、ジャイプール警察の司令室にも送られ、当局の犯罪対応までの時間短縮と検挙率向上に貢献しています。

ジャイプール市：デジタル都市 ジャイプール市のスマート シティ化のために JDA が実施した取り組みはすべて、住民から称賛を浴び、街を訪れる数百万人の観光客からも高く評価されています。ジャイプール市の観光事業、安心安全、行政サービス、情報アクセスは、すべてにおいて質とスピードが改善され、よりスマートになっています。

シスコのテクノロジー ソリューションと戦略的サポート、そして信頼のパートナー エコシステムは、行政や市のさまざまな組織に他にはないデジタル イノベーションの機会をもたらします。それによって、収入源の創造、公共サービスの利便性の改善、コミュニティ体験の向上が実現し、効率性とコスト バリューの両方を推進する新たな運用モデルが実現します。

シスコがジャイプール市にもたらしたもの：• パブリック Wi-Fi • インシデント管理および利用状況の

モニタリング• バックエンド処理が可能な JDA のコール

センターを活用した、申請処理、申請状況の把握、土地証明の提出のためのルール

• 環境の正常性を監視する環境センサー：収集されたデータはリアルタイムで市民に提示され、基準値より高い数値が出た地域の環境改善に活用

• スマート パーキング：渋滞を緩和し、利用可能な駐車場情報を提供

• スマート ライティング：リアルタイムで、また人の移動に合わせた照度の調整を実現

ジャイプール開発公社（JDA）政府/自治体

製品およびサービス

ワイヤレス：• 屋外用1500シリーズアクセスポイント• 屋内用1700シリーズアクセスポイント• 5508ワイヤレスIPSおよびロケーショ

ンベースのサービスライセンス

カメラ：• HDBulletIPカメラ6400E• HDPTZIPカメラ6930

スイッチおよびルータ: • Catalyst3850コアスイッチ• IE2000Uスイッチ• 3560CXPoEスイッチ• ASR1001Xコアインターネットルータ

データセンター • UCSCシリーズラックサーバにPrimeNMS&モビリティサービスエンジン

（MSE）アプリケーションをインストール• インタラクティブエクスペリエンス

マネージャ（IEP）プラットフォーム• JDAネットワークオペレーションセ

ンターにおけるIPカメラ用のソフトウェア定義型ストレージCシリーズ

セキュリティ：• SourcefireIPSキャパシティを持つASA5555

コラボレーション：• 一元化されたIPEPABXサーバとしてのBusinessEdition（BE）6K

• インタラクティブな情報キオスク：ロケーションや市の情報の提供、モバイル端末の充電サービス、電車の時刻表、予約情報、飛行機の運行状況や遅延情報の提供

• 交通量解析用トラフィック ノード：車の交通量や歩行者の通行量から混雑情報を把握し、都市計画に活用

• シスコのプロジェクト管理サービス：スマートシティのプロジェクト管理をサポート

シスコのスマート シティ ソリューションについての詳細は以下をご覧ください。www.cisco.com/jp/go/scc

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