ネギ栽培のポイントをご紹介します...

1
11 50 30 20 20 15 20 30 11 10 ネギ栽培のポイントをご紹介します 【根深ねぎ】 【園芸指導】 【指導員】 園芸果樹課 菅原 大 10 ▲軟白病被害 ▲アザミウマ類被害 17 JA通信

Transcript of ネギ栽培のポイントをご紹介します...

Page 1: ネギ栽培のポイントをご紹介します 【根深ねぎ】収穫時期…9月~定植時期…5月~6月上旬 根深ねぎ 11月上旬 畑の準備…堆肥3 苦土石灰150g

■根深ねぎ

定植時期…5月~6月上旬

収穫時期…9月~11月上旬

畑の準備…堆肥3㎏

     

苦土石灰150g

     

化成肥料50g

     (1㎡当たり)

追  

肥…化成肥料30g程

(3~4週間毎、土

寄せ時施肥)

畝うね

作り…植溝 

幅20㎝程

     

深さ20㎝程

畝間100㎝程(畝

2本以上の場合)

 

ネギは比較的乾燥に負けない

野菜ですが、長雨等で排水が悪

い畑で栽培すると生育が悪くな

ります。また日当たりも悪いと

良く育ちません。生育適温は15

~20度ですので、30度超える夏

場は生育伸長はゆるやかになり

ます。逆に低温時期(11月以降)

も同じですので、10月頃まで仕

上げるようにしましょう。自家

栽培で、軟白部が取れない、太

いものが育たない、病害虫被害

が多いと感じている方は下記を

参考に育ててみてはいかがで

しょうか。

苗の種類と方法

 

定植する苗は一般的に、自分

で育てた苗、栽培農家さんが育

てたチェーンポット(連結)苗、

ホームセンター等のリレー苗が

中心です。苗は真っ直ぐに植え

ます。定植後一か月ほど畑が乾

燥過ぎる場合は、定期的に株元

かん水します。

①軟白部の確保…土寄せは生育

に合わせ(太さ確認)、こまめ

に行う事が重要(追肥作業へ合

わせる)

②太くする方法…太くなりやす

い品種の選定(夏扇パワー、夏

扇4号、吉蔵など)、株の植付

本数は2本程(多いと細くなる

傾向)、株間は5㎝前後

③病害虫予防(主なもの)

・アザミウマ類、ハモグリバエ

(6月~9月、温かい時期に発

生)薬剤:マラソン乳剤、スミ

チオン乳剤等

 日本にはネギの種類が多くあり、周年で栽培されています。中でも、白くて長い葉ようしょう鞘部を食べる「根

深ねぎ」は、主として関東以北で栽培されています。生育期間がとても長く、日当たりを良くして、

白くやわらかく育てる「軟なんぱく白」が重要なポイントです!

ネギ栽培のポイントをご紹介します【根深ねぎ】

【園芸指導】

【指導員】 園芸果樹課 菅原 大

・軟腐病(長雨、排水不良、高

温期)薬剤:オリゼメート粒剤

(7月頃、土寄せ時に株元散布)

等・ベト病、さび病(梅雨時期、

秋雨等)薬剤:ジマンダイセン

水和剤等

④土寄せのポイント

 

最後の土寄せ以外は、分岐点

(首元)5~10㎝下まで寄せる

(土の上げすぎは太りを悪くす

る)。土寄せ時は必ず根を切る。

高温時は断根が多いと生育に影

響が出るので、夏場は出来る限

り土寄せは避ける。どうしても

行う場合は、早朝の涼しい時間

帯で作業する◆ 

◇ 

 

ネギは、管内でも直売所や朝

どり野菜への出荷者も多く、比

較的導入しやすい作物の一つで

す。和洋中さまざまな料理に幅

広く活用されるネギ。管内では、

5月から定植適期を迎えますの

で、今年の作付け計画にいかが

でしょうか。

▲軟白病被害

▲アザミウマ類被害

17 JA通信