ストップ CKD...CKD 専任の管理栄養士が訪問指導を行います。...

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本市の人工透析の現状 【この号の内容】 1 長崎市の人工透析の現状 2 病診連携推進研修会 3 病診連携医療機関数と 連携状況 4 長崎市訪問等栄養指導 5 その他CKD重症化予防 事業について 健腎ながさき予防宣言! 長崎市健康づくり課では、 心疾患、脳血管疾患の 発症リスクである慢性 腎臓病(CKD)予防対策 に取り組んでいます。 平成 29 3 ストップ CKD! - NEWS LETTER - Vol.4 長崎市市民健康部健康づくり課,〒850-8685, 長崎市桜町6番3号 E-mail [email protected] TEL(095)829-1154 FAX(095)829-1221 新規透析患者数の減少には至らなかったものの、 65 歳未満の導入者は減少傾向へ 長崎県腎不全対策協会提供データ 上記グラフは、長崎市における人工透析患者の状況です。残念ながら、 本市の新規人工透析導入数は減少しておりません。しかし、65 歳未満の 若い世代の新規人工透析患者数をみると、慢性腎臓病予防対策開始前の 平成 23 年度と比べ、20 人の減少があり、「人工透析導入時期の延伸」という 観点からみると、導入の平均年齢が約2歳延伸されているという状況です。 【長崎市の新規透析導入患者および導入平均年齢の推移】 長崎県腎不全対策協会提供データ 20 人減少 約 2 歳延伸

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本市の人工透析の現状

【この号の内容】 1 長崎市の人工透析の現状

2 病診連携推進研修会

3 病診連携医療機関数と

連携状況

4 長崎市訪問等栄養指導

5 その他CKD重症化予防

事業について

健腎ながさき予防宣言!

長崎市健康づくり課では、

心疾患、脳血管疾患の

発症リスクである慢性

腎臓病(CKD)予防対策

に取り組んでいます。

平成 29 年 3 月

ストップ CKD!

- NEWS LETTER - Vol.4

長崎市市民健康部健康づくり課 ,〒850-8685, 長崎市桜町6番3号 E-mai l kenkodukur [email protected] i. lg.jp TEL(095)829-1154 FAX(095)829-1221

新規透析患者数の減少には至らなかったものの、

65 歳未満の導入者は減少傾向へ

長崎県腎不全対策協会提供データ

上記グラフは、長崎市における人工透析患者の状況です。残念ながら、

本市の新規人工透析導入数は減少しておりません。しかし、65歳未満の

若い世代の新規人工透析患者数をみると、慢性腎臓病予防対策開始前の

平成 23 年度と比べ、20 人の減少があり、「人工透析導入時期の延伸」という

観点からみると、導入の平均年齢が約2歳延伸されているという状況です。

【長崎市の新規透析導入患者および導入平均年齢の推移】

長崎県腎不全対策協会提供データ

20 人減少

約 2 歳延伸

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STOP CKD!NEWS LETTER

長崎市医師会館において、第 1回目を 9月 6日(火)

に、第 2回目を 11月 1日(火)に開催しました。

長崎市医師会の藤井副会長に開会挨拶を、講演会の

座長に長崎市医師会の横田理事をお迎えし、長崎大

学病院の小畑陽子先生と阿比留教生先生にご講演

いただきました。2回の開催で 75人の先生方と看護師、

栄養士等 45人のコメディカルスタッフの皆様に参加して

いただきました。次年度も 2回開催する予定です。

平成28年3月 日本腎臓学会から

CKDの発症予防・早期発見・重症化 予防に向けた提言が出されました

本研修会は、長崎市医師会と

共催で開催しており、今年度

は、長崎県生涯教育承認講座

(カリキュラムコード 74・76・82)の

対象講座として実施させて

いただきました。

CKD 病診連携推進研修会

糖尿病を合併した患者の CKD 重症化予防をテーマに開催

▲長崎市医師会 理事 横田 厚先生

▲長崎大学病院医療 教育開発センター 准教授 小畑陽子先生

▲長崎大学大学院医歯 薬学総合研究科展開 医療科学講座(第一内科) 准教授 阿比留教生先生

CKD 病診連携の状況

病診連携医療機関数は 152 か所に増え、 連携数も前年度の実績を超え 366 件へ。

連携医療機関が

120 から

152 か所へ

前年度を超える 紹介件数

先生がたのご協力のもと、平成 25年 11 月より「長崎市

病診連携システム」を推進しています。長崎市の様式を

使用した紹介件数は少なくなってきておりますが、市内

専門医療機関窓口への調査において(28年度は 12月末

現在)、366 件と前年度を超える紹介件数となっていま

す。また、病診連携医療機関は 152 か所へ増えました。

※現在 141か所をホームページで公開中

長崎市病診連携基準(連携強化基準として)

1.eGFR30ml/min/1.73 ㎡未満もしくは、

2.尿蛋白2+以上もしくは、

3.血清クレアチニン 2mg/dl 以上もしくは、

4.急性増悪時(Cr 値が前回検査時より 0.5ml/以上上昇)

【病診連携医療機関数と連携数】

※H27・28 年度は、市内専門医療機関 19 か所へ連携数を調査

H28 年度は 12 月末現在の数

※基準は、長崎県の基準と同じ

▲ 9月6日(火)第1回目開催の様子

11月1日(火)

第2回目開催の様子

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STOP CKD!NEWS LETTE

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患者向けリーフレットをご活用ください。

CKD 訪問等栄養指導について

☑ 尿蛋白 2+以上である

☑ eGFR50ml/分/1.73㎡未満

☑ 尿蛋白と尿潜血がともに

1+以上である

☑ 糖尿病性腎症である

上記いずれかにあてはまる

患者さんで、栄養指導を

希望される場合は

ぜひ、ご連絡ください。

☎ (095) 829-1154

長崎市健康づくり課

「CKD訪問栄養指導」

希望とお伝えください。

依頼票の

ご記入方法等

ご説明に参ります! ※10分程度の お時間です

依頼票を出したことが

ないという先生方へ

かかりつけ医の先生方の依頼票で実施。指導料は無料。 CKD 専任の管理栄養士が訪問指導を行います。

長崎市CKD訪問等栄養指導事業については、平成 29年 2月末

現在、33の医療機関からご依頼をいただき、209人の栄養指導を

実施しています。

集団栄養指導(調理実習)をご利用ください。

何をどのくらい食べればよいのか。調味料はどのくらい使用したら

よいのか?減塩でも美味しく食べられる工夫は?カリウム制限が

はじまったけど、実際の調理はどのようにしたらよいのだろうか?

日頃の疑問にお答えしながら進めています。ご本人だけでなく、

食事を作るご家族の皆さんにもとても好評です。

▲ランチ皿を用いて食べる量を

わかりやすくお伝えしています

対象者の9割に維持・改善の効果がありました。

※H28年度は、H29年 2月末現在

▲調理実習でミニ講話

▲ご自宅での指導の様子

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STOP CKD!NEWS LETTER

毎年 3月第 2木曜日の「世界腎臓デー」にあわせて講演会の開催と若い世代からの予防について

イベント等で啓発しています。健診の機会のないかたへは、尿検査試験紙の配布を行っています。

長崎市 市民健康部

健康づくり課 支援係

☎(095)829-1154

E-mail [email protected]

その他の CKD重症化予防対策事業について

普及啓発(講演会、イベント、出前講座等)

▲H29.3.4開催の世界腎臓デー講演会。113人の市民が参加。

▲庁内外のイベントで健診による腎機能 検査(健診受診)の必要性を啓発。

重症化予防(保健指導、重症化予防教室の開催) 特定健診受診者への保健指導とあわせて、

健診受診者のうち、CKDのハイリスク者を対象

とした重症化予防教室「腎臓いきいき講座」を

開催しています。また、糖尿病性腎症重症化

予防を目的として、血糖が高めのかたを対象

とした予防教室を開催しています。各教室に

ついては、医療保険に関係なく市民に広くご参加

いただけるよう広報誌等でも募集しています。

今後とも、長崎市慢性腎臓病(CKD)予防対策に、ご理解ご協力をお願いいたします。

●世界腎臓デー講演会

●イベントや教室などでの啓発活動

▲長崎腎病院薬剤課長 江藤りか先生 「知って得するお薬と 腎臓のはなし」

▲体験コーナー:塩分含浸ろ紙を 使って、塩味嗜好のチェックや 血管推定年齢測定を実施。

▲お遊び教室や育児学級など若い世代への 予防啓発活動(尿検査、減塩、野菜のとりかた等)。

▲健診の機会がないかたへは 尿検査試験紙を配布し啓発。

▲28年度 腎臓いきいき講座は市内 4か所で開催し 227人が参加。