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スポーツ栄養学のまとめ

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スポーツ栄養学のまとめ

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炭水化物(糖質)と食物繊維

• 単糖類・二糖類・多糖類

• エネルギー源としての糖質(1g4Kcal)1日のエネルギー量の60%肝グリコーゲン(100g)と筋グリコーゲン(250g)過剰摂取は脂肪組織でトリグリセリド(中性脂肪)へ

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脂質

• 単純脂質・複合脂質・誘導脂質

• 飽和脂肪酸(常温で個体)と不飽和脂肪酸(液体で二重構造)

必須脂肪酸

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コレステロール(リポタンパク)

• 食事由来 200~400mg/日 ⇒合成量12~13mg/日/1kg

• コレステロールが結合する「リポタンパク」で善玉や悪玉に

HDLは肝臓へ、LDLやVLDLは肝臓から末梢へ(右図)

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コレステロール(リポタンパク)

<生体に必須>

• 生体膜の構成成分

• 胆汁酸の生成

• 副腎皮質ホルモン(ストレスホルモン)の生成材料

• 性ホルモンの生成材料

<生活習慣病での悪影響>

• 悪玉コレステロール ⇒ 動脈硬化症

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タンパク質

• アミノ酸のペプチド結合

ペプチド(2個)⇒オリゴペプチド(10個)⇒ポリペプチド(それ以上)

• 必須アミノ酸(BCAAを含む)と非必須アミノ酸

分岐鎖脂肪酸

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アミノ酸

• 窒素平衡(+)成長期

トレーニング期(-)飢餓

ディトレーニング• アミノ酸スコア(必須アミノ酸レベル)

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ビタミン

体内では合成されない

⇒必ず外から摂取する

水溶性ビタミンは過剰摂取は体外へ

脂溶性ビタミンは体内に蓄積され過剰摂取症をまねく

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ミネラル(マクロとミクロの栄養素)

• カルシウム(99%が骨と歯、1%が細胞内:神経伝達や筋収縮)

• リン(生体内のすべての細胞と組織に存在:リン脂質、ATPやPi)

• マグネシウム(骨と筋肉:カルシウムとの拮抗作用:Ca-Mg比1:3)

• カリウム(細胞内98%外2%の“カリウム・ナトリウムポンプ”)

• ナトリウム(陽イオン:浸透圧、pH調整、細胞内外電位差など)

• 塩素(陰イオン:胃酸の主成分)

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機能鉄ヘモグロビンやミオグロビン男性(75Kg)で 2.8mg女性(55Kg)で 2mg

貯蔵鉄フェリチン男性(75Kg)で 1mg女性(55Kg)で 0.3mg

鉄欠乏貧血は「鉄分」+「タンパク質」摂取が必要

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身体の仕組み

• 消化(食べなくては生きていけないが食べても・・)

(調理)~咀嚼~消化~吸収~代謝

• 口腔

唾液アミラーゼ

ムチン(粘液)

• 味覚と味蕾

苦>甘>酸>塩

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大忙しの肝臓(“メタボ”への対応)

• アミノ酸・タンパク質代謝

• 脂質代謝

• 糖質代謝

• ビタミン・ホルモン

• ミネラル貯蔵

• 胆のう(胆汁の貯蔵)

胆汁酸と胆汁色素

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食物摂取と消化・吸収・代謝

• 摂食調節(レプチンと満腹中枢:満腹感と空腹感)

「拒食症」と「過食症」

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炭水化物の行方

• 口腔内での糖質の消化(唾液中のプチアリン)

• 小腸すい液中のアミラーゼで二糖類まで消化

• 腸液中の二糖類分解酵素(マルターゼ、スクラーゼ、ラクターゼ)で単糖類まで消化・吸収

⇒門脈を経由して肝臓へ

• 食物繊維は大腸の「腸内細菌」が分解する

• 肝臓と筋のグリコーゲンとして蓄えられエネルギーへ

解糖系(ピルビン酸)⇒ TCA回路⇒電子伝達系⇒ CO2+H2O• 核酸合成のリボース、脂肪合成のグリセロール

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脂質の行方

• 咀嚼や蠕動で脂肪滴(表面積増)

十二指腸で胆汁により乳化

膵液と腸液のリパーゼで脂肪酸2分子とモノグリセロールへ

• 腸管から吸収⇒腸壁細胞内で脂質再形成

リン酸、コレステロール、脂溶性ビタミン

リポタンパク質キロミクロンを形成⇒ リンパ管を経て血中へ

• 脂質の酸化分解、脂質の合成、コレステロールの合成

β酸化でアセチルCoA ⇒エネルギーとコレステロールへ

• コレステロールは細胞膜、副腎皮質ホルモン、プロビタミンDなど

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タンパク質の行方

胃の消化酵素

ポリペプチド

Byペプシン

小腸の消化酵素

トリペプチド

Byトリプシン

キモトリプシン

たんぱく質を分解する酵素の総称=プロテアーゼ

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アミノ酸の代謝

• 筋や結合組織

• 酵素、免疫グロブリン

• インスリン、グルカゴン等のホルモン合成

• エネルギー代謝

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ビタミンの行方

• 脂溶性ビタミン

脂質とキロミクロンを形成しリンパ管から血液中へ

• 水溶性ビタミン

小腸で吸収され門脈から肝臓へ

• 腸内細菌の作り出すビタミン

大腸で吸収され各組織へ

• ビタミンの大半の半減期は半日

⇒食生活の偏りを最初に反映する(欠乏症)

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ミネラルの行方

• ナトリウムと塩素は食塩(NaCl)で摂取・吸収

• カルシウムは小腸で吸収

この際ビタミンDが吸収を促進する(リンは抑制)

• 鉄はヘム鉄(肉や魚)で吸収(ビタミンCが吸収促進)

• サプリメント(1種類補完)では全体のバランスに影響する

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エネルギー代謝

• エネルギーの出納と体重増減

摂取ネルギー Vs 消費エネルギー(基礎代謝+活動代謝)

過剰エネルギーは体脂肪で蓄積(人類の生存戦略)

⇒ 7000Kcal ≒体脂肪1Kg (純粋な脂肪は1g9Kcal)

• スポーツマンの体重増減

筋肉量の増加による体重増 Vs 体脂肪の増加

筋肉量の減少による体重減 Vs 体脂肪の減少

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エネルギー代謝過程

糖質:解糖系(ピルビン酸まで)⇒アセチルCoA ⇒ TCA回路

:水素は電子伝達系へ

脂質:脂肪酸からアセチルCoA ⇒ TCA回路でクエン酸

:解糖系でのピルビン酸からオキザロ酢酸産生が必要

タンパク質:アミノ酸の炭素骨格の利用

:飢餓状態、糖質減少時や運動時に筋や赤血球分解

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ATPの産生

第1工場(解糖系)グルコースからピルビン酸へ⇒ 2つのATPと2水素

無酸素状態では“乳酸”へ第2工場(TCA回路)ピルビン酸から二酸化炭素⇒ 2つのATPと10水素

補酵素:パントテン酸とビタミンB1第3工場(電子伝達系)水素を運ぶNADとFADH最後は“代謝水(H2O)”へ

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ATP産生にかか

わるビタミン類のおさらい

多く含む食品の摂取が重要?

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• 呼吸商(RQ)エネルギー生産時の酸素と二酸化炭素の比率

糖質 1.0~脂質 0.707軽い運動 0.85激しい運動 0.9

• 運動時のエネル

ギー供給機構

それぞれが“独立”

しているわけではない!

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エネルギー消費

• 基礎代謝量(BMR)• 臓器別代謝量

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特異的動的作用(食誘発性熱生産)

• 食事によるエネルギー代謝の亢進(10%程度)

エネルギー消費量の一時的増加

タンパク質のみ摂取では30%糖質のみは6%、脂質のみは4%カプサイシンやカフェインでも増加

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エネルギー必要量

• 基礎代謝や活動代謝(練習量)に応じた食事摂取

• JISSの基礎代謝推定式

基礎代謝量=徐脂肪体重×28.5Kcal(徐脂肪体重測定が前提)

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アスリートの食事

• アスリートに必要な糖質の摂取

ごはん、パン、パスタ・・どれを選択するか?

• アスリートに必要な脂質の摂取

体重増加で脂肪摂取を控えるなら調理法の工夫が必要

• アスリートに必要なタンパク質の摂取

体重当たり2g以上は過剰摂取(体脂肪へ)

• ビタミンとミネラル(サプリメントに頼らない配慮も)

• 繊維質の摂取と便秘の予防

• 脱水症を防ぐための水分摂取(食物中、みそ汁、ジュースは糖質に注意)

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アスリートの食事(食べ方の工夫)

• 食べる内容と食べる順番

食材と事前調理

ドレッシングの選択

次の練習までのインターバル

「運動」「栄養」「休養」のレイアウト

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糖質摂取の必要性

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グリコーゲンの「長期回復」「短期回復」

• 長期回復はグリコーゲン・ローディング

• 短期回復は練習後30分以内の糖質摂取

(体重1kgで1g)糖質とクエン酸(オレンジ

ジュースなど)の同時摂取

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タンパク質摂取 ≠ 筋肉量増加

• 骨格筋からのアミノ酸の分解

アラニン、アスパラギン、アスパラギン酸、グルタミン、リジン、バリン、ロイシン、イソロイシン(BCAA)

• 持久的運動

BCAA+リジンはエネルギー源へ

運動時及び運動終了時のタンパク

質(アミノ酸)摂取も必要

• レジスタンストレーニング(筋トレ)

後はタンパク代謝の亢進

• タンパク質摂取量1g以下の選手は

サプリメントが必要

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食品からのタンパク質摂取

• 食事によるコンスタントなタンパク質(アミノ酸)の補充

• アミノ酸スコア100の配慮

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調理法と脂分の吸収 ⇒

状況に応じた栄養摂取 ⇓

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ビタミンB群の摂取

• B1の糖質代謝への貢献(消費1000Kcalあたり0.54mg)

• B2とナイアシン:水素運搬(ATP合成の電子伝達系)の“船”

(消費1000Kcalあたり0.60mg)• パントテン酸:脂質のエネルギー利用に必要

• B6タンパク質やアミノ酸の代謝に関与

• B12と葉酸:造血作用

※簡単チェック法(p.131)

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ビタミンの働きとサプリメント

• CとE:抗ストレス(酸化)⇒ 「活性酸素種」の除去

水溶性ビタミンなので250mg以上の摂取は頭打ち

• サプリメントはあくまでも“サプリメント”

食事摂取状況の把握と適切な利用

貧血とレバー嫌いと鉄剤摂取

食事制限時の食事バランス

間食(補食)でも賄いきれない

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スポーツ栄養サポートの実際

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水分摂取の重要性

• 溶解作用:体内で物質を溶かし化学反応を起こす

• 運搬作用:老廃物の排せつや栄養物質の運搬

• 体温保持:比熱が大きいことのメリット

• 発汗作用による体温調節(能動汗腺)

• 1日2500mlの出納

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水分損失のリスク(3%)の意味は・・

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給水のタイミング

• エネルギー消費1000Kcalあたり1.5~2.0リットル• 運動開始20~40分前に250~500mlの水分摂取

• 運動中は15分おきに200~250ml、計1時間で500~1000ml

• 練習後の「尿の色濃度」で判断する

• 「低ナトリウム血漿」を防ぐこと

• スポーツドリンクは体液よりも濃度が低い必要性(浸透圧)

• 糖質の補給(果糖やブドウ糖混合液)

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試合前・後の食事

• 試合前はグリコーゲンローディング

高糖質・低脂質・タンパク質そのまま

(70%) (15%) (15%)

“揚げ物”の含む油の量に配慮

• 調整期の体重変動と食事量

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試合終了後に気をつけること

• 次の試合までのグリコーゲン量の回復

筋グリコーゲン貯蔵速度は運動直後が最速

• 当日さらに試合が続く場合

• 翌日も連戦が続く場合

• 合宿で疲労が蓄積していく場合

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高GI食品と低GI食品

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減量と食事

• 計量のある競技と計量後の食事

• 故障時(練習量減)の食事

• “超省エネ体型”の危険性

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スポーツ貧血の対策

• 食事からの鉄分摂取量の不足

• 消化管出血や血尿(ミオグロビンの崩壊)

• 反復衝撃による赤血球膜の血管内破裂(溶血)

• 循環血漿量の増大による希釈性貧血

• 汗からの鉄分の損失

• ビタミンCは鉄の吸収を促進

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超省エネな身体の危険性

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女子アスリートと月経異常(FAT)

• 骨密度低下(疲労骨折)

反復される衝撃と低体脂肪率(12%以下)による骨密度低下

• 月経異常

続発性無月経と原発性無月経

• 摂食障害

「過食症」と「拒食症」

• 指導者の正確な知識

• メディカルスタッフ

• 管理栄養士とトレーナー

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ドーピングとサプリメント

• サプリメントやエルゴジェニックエイド

• 障がいの治療と薬品(ステロイドやホルモン剤)

• 漢方薬とかぜ薬

• サプリメントの15%に禁止薬物(ステロイドホルモン)

• 深刻な後遺症の報告(旧東独やロシア、中国)

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小・中学生のスポーツと栄養

• 発達段階の推定(±3年)とトレーニングの適時性

小学4年生以下

小学5年生から中学2年生

中学3年生から高校2年生

• 食事習慣の大切さ

食品の嗜好と食事の仕方(三角食べ)

• 「運動(練習)」「栄養(食事)」「休養(睡眠)」のバランス

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中・高年のスポーツと栄養

• 練習環境・時間の減少

• 練習量(運動量)と食事内容

• スポーツ実施のレベルと目標

• 筋肉量の維持

(貯筋)