オプション付属品の構造 - SEW‑EURODRIVE...報はSEW-EURODRIVE...
Transcript of オプション付属品の構造 - SEW‑EURODRIVE...報はSEW-EURODRIVE...
ヘリカル /ベベルヘリカルギヤ減速機 X..シリーズ – カタログ 125
トルクアーム /T オプション付属品の構造 6
6
6 オプション付属品の構造6.1 トルクアーム /T
軸上取付型のギヤ減速機の場合、反抗トルクを支持するために、オプションでトルクアームが用意されています(寸法は 431ページを参照)。トルクアームは、圧縮荷重と同様に引張荷重も受けられます。トルクアームの長さは一定の範囲内で調節できます。トルクアームは、ボルト付きヨーク [1]、スタッドボルト [2]、メンテナンス不要のジョイントヘッド [3]、ボルト付きヨークプレート [4] からなります。ジョイントヘッドを使った設計では、取付許容差、および、運転中に生ずる変位を吸収できます。こうして、出力軸へ無理な応力が作用しないようにしてください。
相手軸への曲げモーメントを可能な限り低く抑えるために、トルクアームは常に駆動される相手側に取り付けます。トルクアームはギヤ減速機の上または下に取り付けられます。
60983AXX
[1][2]
ボルト付きヨークナット付きスタッドボルト
[3][4]
ジョイントヘッドボルト付きヨークプレート
0°
1°±1°
90°+5
°
-5°
[3]
[4]
[2]
[1]
注記取り付けの際には、トルクアームに無理な力がかからないように注意が必要です。トルクアームの変形は出力軸へ応力がかかる原因になり、このため出力軸ベアリングの寿命が短くなる可能性があります。
注記ファン X.K..Advanced 型はトルクアームと一緒に使用できません。なぜなら、ファンカバーがトルクアームの取付点に固定されているからです。
H O2
フランジ /F オプション付属品の構造
126 ヘリカル /ベベルヘリカルギヤ減速機 X..シリーズ – カタログ
フランジ /F オプション付属品の構造 6
6.2 フランジ /F
サイズ 210までのギヤ減速機には、脚取付の代わりに、B14フランジ取付が選択できます。B14 フランジは相手機械との連結のために、インローと固定用タップが加工されています。
さらにサイズ 130~ 190までのギヤ減速機には B5フランジ取付も選択できます。B5フランジは相手機械との連結のために、インローとボルト、ナット組付用の穴が加工されています。
15632083083
B14
B5
注記• フランジは、全てのタイプの出力軸と組み合せられますが、標準シーリングシステムと一緒には使用できません。中空軸ギヤ減速機の場合は、「中空軸ギヤ減速機の場合のギヤ減速機固定」(→ 22ページ)の章の制約を参照してください。
• フランジ仕様のギヤ減速機の場合は、130 ページのモータアダプタに取り付けたモータの最大許容重量を遵守してください。脚取付とフランジ取付の組み合せは許容されていません。
• フランジの寸法は 433ページに記載されています。
ヘリカル /ベベルヘリカルギヤ減速機 X..シリーズ – カタログ 127
締り嵌めフランジカップリング /FC オプション付属品の構造 6
6
6.3 締り嵌めフランジカップリング /FC
フランジカップリング [1]は、2本の軸 [2]を連結するためのリジットカップリングです。これは両方向に回転する運転に適していますが、軸ずれを補正することはできません。軸とカップリングの間のトルクは、締り嵌めで伝達されます。両方のカップリングは、フランジで相互にネジ止めされます。締り嵌めを油圧で分解するために、カップリングには複数の取外し用ボア [3]があります。
64015AXX
[2] [2][1]
[3]
注記フランジカップリングと相手軸の寸法に関する補足的な注意事項は、437ページに記載されています。
バックストップ /BS オプション付属品の構造
128 ヘリカル /ベベルヘリカルギヤ減速機 X..シリーズ – カタログ
バックストップ /BS オプション付属品の構造 6
6.4 バックストップ /BS
6.4.1 用途バックストップの目的は、逆方向の回転を防止することです。運転中には設定された方向にしか回転しません。
6.4.2 説明バックストップは遠心力により浮き上がるカムで機能します。リフトオフ回転速度に達すると、アウターリングの接触面からカムが完全に浮き上がります。バックストップの潤滑にはギヤオイルを使用します。
6.4.3 回転方向
バックストップは、注文データに従って、SEW-EURODRIVE が取り付けます。また必ず、出力軸の回転方向の表示がされています。お客様は、接続した電気モータが正しい方向に回転するかどうかを、事前に確認する必要があります。電気モータの回転方向が正しくないと、バックストップが損傷します。
回転方向は出力軸(LSS)に対して定義します。• CW = 右回り• CCW = 左回り許容される回転方向 [1]はハウジングに記載されています。
注記バックストップの正確な位置、回転方向、寸法は、438ページに記載されています。
60357AXX
[1]
[1]
CWCCW
注記出力軸両軸を持つギヤ減速機の場合、バックストップの回転方向は軸配列 3 に対して定義します。
ヘリカル /ベベルヘリカルギヤ減速機 X..シリーズ – カタログ 129
バックストップ /BS オプション付属品の構造 6
6
6.4.4 設計バックストップの設計は、以下の仕様に基づきます。• ギヤ減速機入力軸の回転速度 :0~ 1,800 min-1
• バックストップの出力軸最大許容トルク:ギヤ減速機トルクの最低 1.8倍(例外は除く)
上記と異なる要望がある場合は、SEW-EURODRIVE までお問い合わせください。リフトオフ回転速度以下の運転では、バックストップが摩耗する可能性があります。
保守間隔を確定するため、以下の場合は必ず SEW-EURODRIVE までお問い合わせください :
• 入力軸の回転速度が n1 < 950 min-1の場合• または、以下の形式のギヤ減速機の場合
ギヤサイズ 定格ギヤ比 iNX2F140 6.3 / 7
X2F150 8 / 9
X2F260 8
X2F280 10
X2K220 8 / 10
X2K230 9 / 11.2 / 12.5
X3F180 20
X3F230 45
X3F260 20
X3F270 22.4
X3F280 25 / 28
X3F300 56
X4F120 100
X4F130 125
X4F290 100
X4F300 112
n1 [min-1]ギヤサイズ
X2K.. X3K../ X3T.. X4K../ X4T..
950~ 1150 X2K100~ 230 iN ≥ 10X100~ 130X140~ 170X180~ 320
全ての iNiN ≥ 31.5iN ≥ 50
X120~ 190X200~ 320
全ての iNiN ≥ 200
1150~ 1400 -
X100~ 110X120~ 130X140~ 170X180~ 320
iN ≥ 25iN ≥ 40iN ≥ 50iN ≥ 63
X120~ 170X180~ 320
全ての iNiN ≥ 200
> 1400 - X100~ 130X140~ 170
iN ≥ 35.5iN ≥ 63
X120~ 130X140~ 250
全ての iNiN ≥ 200
n1 =入力軸回転速度(HSS) iN = 定格ギヤ比
注記例えばダブルドライブ用などの、入力トルク制限のあるバックストップに関する情報は SEW-EURODRIVEまでお問い合わせください。
モータアダプタ /MA オプション付属品の構造
130 ヘリカル /ベベルヘリカルギヤ減速機 X..シリーズ – カタログ
モータアダプタ /MA オプション付属品の構造 6
6.5 モータアダプタ /MA
モータアダプタ [1]はギヤサイズ 270以下で入手可能です。• IEC (B5) -モータ、サイズ 100~ 355
• NEMA ("C"-フェース) -モータ、サイズ 182~ 449
次の図は、モータアダプタの基本構造を示しています。
注記• ギヤサイズ 260 ~ 270 では、モータアダプタはユニバーサルハウジング /HU との組み合せの場合のみ使用可能です。
• 下方向に懸架されるモータを持つ取付姿勢のギヤ減速機の場合は、SEW-EURODRIVEまでお問い合わせください。
• 供給範囲には、弾性カップリング(クローカップリング)が含まれます。• 全てのモータアダプタは、2 段および 3 段のギヤ減速機用にファンを装備できます。
• モータアダプタの寸法表は 446ページにあります。
65672AXX
X.K..
X.F..[1]
[1]
X.T..[1]
ヘリカル /ベベルヘリカルギヤ減速機 X..シリーズ – カタログ 131
モータアダプタ /MA オプション付属品の構造 6
6
6.5.1 最大許容モータ重量ギヤ減速機にモータを取り付ける際には、下記基準を確認しなければなりません。1. ギヤ減速機の形式と固定方法に応じた最大モータ重量2. モータアダプタのサイズに応じた最大モータ重量
1.ギヤ減速機の形式と固定方法に応じた最大モータ重量
水平ギヤ減速機 表の値は、取付姿勢 M. /取付面 F.の以下の組み合せに対して有効です :M1 / F1およびM3 / F2
垂直ギヤ減速機
表の値は、取付姿勢 M. /取付面 F.の以下の組み合せに対して有効です :M5 / F3およびM6 / F4
注記モータ重量は両方の基準のどちらも超えてはいけません。
注記• 次の表は、固定されたアプリケーションに対してのみ有効です。可動式のアプリケーション(トラベルドライブなど)の場合は、SEW-EURODRIVE までお問い合わせください。
• 取付姿勢/取付面が異なる場合は、SEW-EURODRIVEまでお問い合わせください。
ギヤ減速機の固定方法 X.F.. X.K.. X.T..
脚取付 X../ B GM ≤ 1.5 GG GM ≤ 1.75 GG GM ≤ 2.0 GG
軸上取付 X../ T GM ≤ 0.5 GG GM ≤ 1.5 GG GM ≤ 1.5 GG
フランジ取付 X../ F GM ≤ 0.5 GG GM ≤ 0.5 GG GM ≤ 0.5 GG
GM = モータの重量
GG = ギヤ減速機の重量
注記• 軸上取付の場合は、SEW-EURODRIVEまでお問い合わせください。• 取付姿勢M. /取付面F.のギヤ減速機 :M5 / F4およびM6 / F3は、SEW-EURODRIVEまでお問い合わせください。
ギヤ減速機の固定方法 X.F.. X.K.. X.T..
脚取付 X../ B GM ≤ 2.0 GG GM ≤ 1.5 GG GM ≤ 1.75 GG
フランジ取付 X../ F GM ≤ 1.5 GG GM ≤ 0.75 GG GM ≤ 1.25 GG
GM = モータの重量
GG = ギヤ減速機の重量
モータアダプタ /MA オプション付属品の構造
132 ヘリカル /ベベルヘリカルギヤ減速機 X..シリーズ – カタログ
モータアダプタ /MA オプション付属品の構造 6
直立ギヤ減速機 表の値は、取付姿勢M. /取付面 F.の以下の組み合せに対して有効です :M4 / F6
2.モータアダプタのサイズに応じた最大モータ重量
重心からの距離 Xが大きい場合は、最大許容重量 GMは距離に比例し低減します。重心からの距離 Xが小さい場合でも、最大許容重量 GMを増やすことはできません。
ギヤ減速機の固定方法 X.F.. X.K.. X.T..
脚取付 X../ B GM ≤ 1.25 GG GM ≤ 1.75 GG GM ≤ 1.5 GG
軸上取付 X../ T GM ≤ 0.75 GG GM ≤ 1.0 GG GM ≤ 0.75 GG
フランジ取付 X../ F GM ≤ 1.0 GG GM ≤ 1.25 GG GM ≤ 1.0 GG
GM = モータの重量
GG = ギヤ減速機の重量
61569AXX
[1]モータの重心 X = 重心からの距離
[2]モータアダプタ GM = 取り付けられたモータの重量
X
GM
[1]
[2]
注記表は、固定されたアプリケーションに対してのみ有効です。可動式アプリケーション(トラベルドライブなど)の場合は、SEW-EURODRIVEまでお問い合わせください。
モータアダプタ GM X
IEC NEMA [kg] [mm]
100/112 182/184 60 190
132 213/215 110 230
160/180 254/286 220 310
200 324 280 340
225 326 400 420
250/280 364~ 405 820 480
315S-L 444~ 449 1450 680
315 2000 740
355 2500 740
ヘリカル /ベベルヘリカルギヤ減速機 X..シリーズ – カタログ 133
Vベルトドライブ /VBD オプション付属品の構造 6
6
6.6 Vベルトドライブ /VBD
V ベルトドライブは、通常、全体の減速比の微調整が必要な場合、または取付スペースの理由から特定のモータ配置が必要とされる場合に使用します。標準供給範囲には、モータコンソール、ベルトプーリ、Vベルト、Vベルト保護カバーが含まれます。オプションとして、ドライブをモータ組付け済みユニットとして供給することもできます。次の図は、Vベルトドライブギヤ減速機の基本的構造を示します。
69215AXX
X.K..X.F..
注記• 標準型の Vベルトドライブは、フランジやファンと干渉するため組み合せる事はできません。
• Vベルトドライブに関しては、SEW-EURODRIVEまでお問い合わせください。
ドライブパッケージ オプション付属品の構造
134 ヘリカル /ベベルヘリカルギヤ減速機 X..シリーズ – カタログ
ドライブパッケージ オプション付属品の構造 6
6.7 ドライブパッケージ
水平取付姿勢のギヤ減速機用として、スチールフレーム(スイングベースまたはベースフレーム)の上に組み付けたドライブパッケージを提供できます。
6.7.1 スイングベース /SBスイングベースは、ギヤ減速機、カップリング(油圧)、モータ(場合によってはブレーキも)を、保護カバーなどを一緒に取り付けるためのスチールフレーム [1]です。• 中空軸ギヤ減速機、または• フランジカップリングで取り付ける中実軸ギヤ減速機スチールフレーム [1]はトルクアーム [2]が支えます。
例 :カップリング付きスイングベース
注記スイングベースとベースフレームに関しては、SEW-EURODRIVEまでお問い合わせください。
注記以下にご注意ください:• 装置構造は、トルクを受けるのに十分な寸法を持たなければなりません。• 取り付けの際に、スイングベースを変形させてはいけません(ギヤ減速機とカップリングが損傷する危険があります)。
60797AXX
[1]スイングベース [4]保護カバー付きカップリング
[2]トルクアーム(オプション) [5]モータ
[3]ベベルヘリカルギヤ減速機
[1]
[2]
[4] [3][5]
ヘリカル /ベベルヘリカルギヤ減速機 X..シリーズ – カタログ 135
ドライブパッケージ オプション付属品の構造 6
6
6.7.2 ベースフレーム /BF水平取付姿勢のギヤ減速機用として、ベースフレーム上に組み付けたドライブパッケージを提供できます。ベースフレームは、ギヤ減速機、カップリング(油圧)、モータ(場合によってはブレーキを含む)、保護カバーなどを一緒に取り付けるためのスチールフレーム [1]です。スチールフレームは、複数の脚取付 [2] で支えられます。基本的には、出力軸に弾性カップリングが取り付けられる中実軸ギヤ減速機が対象となります。
例 :ベースフレームカップリング
注記以下にご注意ください:• 脚取付の支持構造は十分な寸法と強度を持たなければなりません。• 取り付けの際に、スイングベースを変形させてはいけません(ギヤ減速機とカップリングが損傷する危険があります)。
60798AXX
[1]ベースフレーム
[2]脚取付
[3]ベベルヘリカルギヤ減速機
[4]保護カバー付きカップリング
[5]モータ
[1][2]
[4] [3][5]