ワイヤーを用いた パイプスプリッター工法 (ト …ワイヤーを用いた...
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ワイヤーを用いたパイプスプリッター工法(トリックトレンチレス工法)の導入
○京葉ガス株式会社 照沼 直
不二公業株式会社 山口一史
目次
目的
工法の概要
現場施工状況
導入による効果
更なる作業性向上への取り組み
今後の予定
目的
非開削工法
事業者メリット
・環境にやさしい工法を導入することによる
企業イメージの向上
・掘削面積の削減による環境負荷の低減
工事会社メリット
・工期短縮が図れる
・作業騒音の抑制、交通渋滞の軽減
既設管改修用非開削工法
パイプスプリッター工法(主に50Aを対象)
経年支管をポリエチレン管に入れ替える工法
・全ての本支管工事会社が機械を所有
・工法を指定して発注される
京葉ガス全体で約20km/年施工している(平成18年実績)
パイプスプリッター工法
工法概要
①ロッド(鋼製の棒)を既設管内に通す
②既設管を切るカッターとPE管をロッドに接続する
③ロッドを引込むことで既設管を切り裂きながらPE管を新設する
パイプスプリッター工法の課題
日々の施工経験から以下の課題に気づいた
・既設管内に通すロッドが重い(約6kg)
・ロッドはネジ接続で接続するため大変
1本、1本
ネジで接続
パイプスプリッター工法の課題
日々の施工経験から以下の課題に気づいた
1本、1本接続が必要
パイプスプリッター工法の課題
日々の施工経験から以下の課題に気づいた
・ロッドを引く機械が小さくなれば施工対応力が増える
・同じ機械で口径100A以上の大口径も施工できれば
良い
課題解決に向けた調査
課題解決を図るべく、海外技術の調査を実施
ワイヤーを用いる工法(トリックトレンチレス工法)を発見
京葉ガスが購入し、共同で導入に必要な評価を実施
工法の概要
トリックトレンチレス工法
作業方法
ワイヤーを既設管内に挿入
作業方法
ワイヤーを引込み、既設管切り裂きながら新設管設置
本体(引込み機械)
高さ 1.6m
長さ 0.4m
幅 0.4m
本体(引込み機械)
ワイヤー固定部が上下に動きワイヤーを引込む
滑車がワイヤーを上方向へ
本体(引込み機械)
操作用リモコン
リモコンのため地上で作業可能
ワイヤー
太さ : 20mm
長さ : 50m
現場施工状況
現場施工状況
工事内容:経年支管の入替工事
場 所:柏市つくしが丘
口 径:50A延 長:650m(1日の施工は20m~40m)カッター :従来のパイプスプリッター工法で
用いられているカッターを使用
現場状況
ガスの遮断
工事を行う区間
バイパス管
ガスを遮断管を切断
工事の実施
ガスの遮断
ワイヤー挿入
カッターとPE管取り付け
本体設置
配管引込み
導入による効果
掘削面積の削減(発進坑)
3.5m
1.4m
3.5m
パイプスプリッター工法
2.5m
1.3m
2.5m
トリックトレンチレス工法
掘削面積の削減(発進坑)
掘削量 削減量
トリックトレンチレス工法 3.25㎥ 1.65㎥
パイプスプリッター工法 4.9㎥ ー
発進坑の掘削土量を約35%削減
ワイヤーの挿入時間
時間 削減時間
トリックトレンチレス工法 1分 9分
パイプスプリッター工法 10分 ー
挿入時間を約90%削減
作業の安全性向上
・ワイヤーを使用しリモコン操作のため、
作業員が地上で作業できるので
→「安全性」と 「作業性」の向上
適用率の向上
・本体がコンパクトなため、従来障害物等で
施工できない箇所の適用率が向上
更なる作業性向上への取り組み
現状の課題
・既設管のすべてを切り裂くことができない
既設管機械
切り裂くことができない部分
現状の課題
・既設管のすべてを切り裂くことができない
カッターの取り外しが
困難
開発のポイント
・引込み機械と既設管の間にカッターが
収まる空間を設ける
開発のポイント
・既設管との反力を確実に確保できる構造であること。
カッター引込み前、引込み後どちらの形状にも対応
拡径前断面 拡径後断面
カッターの収まる空間
カッターの収まる空間を確保
異なる形状の断面に対応
拡径前断面
円形に対応 半割れ構造で取り外し可能
異なる形状の断面に対応
最上部の形状はあまり変化しない
下部の形状は大きく変化する
異なる形状の断面に対応
カッターが通過可能な開口
管の上部を押える突起
施工状況
○治具設置
施工状況
○拡径前断面に対応
円形の断面に対応
施工状況
○円形に対応する部材の取り外し
半割れ構造で取り外し
施工状況
○拡径した断面を押えながら配管引込み
配管の上部を押える構造
施工状況
○カッター引込み完了
今後の予定
大口径への適用
京葉ガスと共同で大口径(100A以上)での適用評価試験を実施→結果良好