ユーザガイド NI sbRIO-9601/9602 および NI sbRIO-9602XTNI sbRIO-9601/9602/9602XT...

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ユーザガイド NI sbRIO-9601/9602 および NI sbRIO-9602XT Single-Board RIO OEM デバイス このドキュメントには、NI sbRIO-9601sbRIO-9602 および sbRIO-9602XT の外形寸法、ピン配列、接続情報、および仕様が記載され ています。このドキュメントでは、デバイスをまとめて NI sbRIO-9601/ 9602/9602XT と表記します。 注意 NI sbRIO-9601/9602/9602XT は、使用する前に適切な筺体内に取り付ける必要 があります。危険電圧が存在する可能性があります。 注意 ナショナルインスツルメンツでは、NI sbRIO デバイスに対しては製品の安全 性、電磁環境両立性 (EMC)CE 準拠マークに関するいかなる主張も行ってお りません。法令遵守要件への対応は、最終製品のサプライヤの責任となります のでご了承ください。 注意 NI sbRIO デバイスを筺体内に配置する際には注意が必要です。NI sbRIO デバイ スを最大定格周囲温度内に納めるために、補助冷却が必要になる場合がありま す。最大定格周囲温度の詳細については、 「仕様」のセクションを参照してくだ さい。 1 NI sbRIO-9601/9602/9602XT を示します。 1 NI sbRIO-9601/9602/9602XT

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  • ユーザガイド

    NI sbRIO-9601/9602 およびNI sbRIO-9602XTSingle-Board RIO OEM デバイス

    このドキュメントには、NI sbRIO-9601、sbRIO-9602 およびsbRIO-9602XT の外形寸法、ピン配列、接続情報、および仕様が記載されています。このドキュメントでは、デバイスをまとめて NI sbRIO-9601/9602/9602XT と表記します。

    注意 NI sbRIO-9601/9602/9602XT は、使用する前に適切な筺体内に取り付ける必要があります。危険電圧が存在する可能性があります。

    注意 ナショナルインスツルメンツでは、NI sbRIO デバイスに対しては製品の安全性、電磁環境両立性 (EMC)、CE 準拠マークに関するいかなる主張も行っておりません。法令遵守要件への対応は、最終製品のサプライヤの責任となります

    のでご了承ください。

    注意 NI sbRIO デバイスを筺体内に配置する際には注意が必要です。NI sbRIO デバイスを最大定格周囲温度内に納めるために、補助冷却が必要になる場合がありま

    す。最大定格周囲温度の詳細については、「仕様」のセクションを参照してくだ

    さい。

    図 1 に NI sbRIO-9601/9602/9602XT を示します。

    図 1 NI sbRIO-9601/9602/9602XT

  • NI sbRIO-9601/9602/9602XT ユーザガイド 2 ni.com

    使用を開始する前に

    このセクションでは、NI sbRIO デバイスのプログラミングに必要なソフトウェアとハードウェアが記載されています。

    ソフトウェア要件開発用コンピュータに次のソフトウェアがインストールされている必要が

    あります。ソフトウェアのバージョン互換性の詳細については、ni.com/

    jp/infoで Info Code に「rdsoftwareversion」と入力してください。

    ❑ LabVIEW

    ❑ LabVIEW Real-Time モジュール

    ❑ LabVIEW FPGA モジュール

    ❑ NI-RIO

    ハードウェア要件NI sbRIO デバイスを使用するには、以下のハードウェアが必要です。

    ❑ NI sbRIO-9601/9602/9602XT

    ❑ 19 ~ 30 VDC 電源

    ❑ イーサネットケーブル

    外形寸法

    このセクションには、NI sbRIO デバイスの外形寸法図が記載されています。三次元モデルについては、ni.comで NI sbRIO 製品ページのマニュアル、関連情報を参照してください。

    メモ メッキ取り付け穴はすべて P1 の接地用圧着端子に接続されています。P1 またはメッキ取り付け穴の 1 つをアースにしっかりと接続してください。電流ループと接地用圧着端子に関する注意事項は、「グランド接続を理解する」のセク

    ションを参照してください。

  • © National Instruments 3 NI sbRIO-9601/9602/9602XT ユーザガイド

    図 2 に NI sbRIO-9601/9602/9602XT の外形寸法を示します。

    図 2 NI sbRIO-9601/9602/9602XT のインチでの寸法(括弧内はミリメートル単位)

    NI sbRIO デバイスには、ボード専用 C シリーズ I/O モジュールを最大 3つまで取り付けることができます。以下の図は、3 つのボード専用 C シリーズ I/O モジュールを取り付けた NI sbRIO-9601/9602/9602XT の寸法を示したものです。

    0.651 (16.54)

    8.2

    00 (

    208.

    28)

    3.650 (92.71)

    0.000 (0)

    0.00

    0 (0

    )

    0.7

    75 (

    19.6

    9)

    4.10

    0 (1

    04.1

    4)

    7.29

    5 (1

    85.2

    9)

    2.23

    7 (5

    6.81

    )

    5.14

    7 (1

    30.7

    2)

    8.07

    6 (2

    05.1

    3)

    3.69

    1 (9

    3.75

    )

    0.550 (13.97)0.275 (6.99)

    2.440 (61.98)

    3.520 (89.41)3.520 (89.41)

    0.450 (11.43)

    7X Ø 0.134 (3.4)

    0.140 (3.56)

    0.080 (2.03)0.000 (0)

    0.327 (8.31)

    0.469 (11.91)

    8.20

    0 (2

    08.2

    8)

    0.00

    0 (0

    )0.

    286

    (7.2

    6)

    0.94

    0 (2

    3.88

    )1.

    107

    (28.

    12)

    2.09

    1 (5

    3.11

    )

    4.01

    7 (1

    02.0

    3)

    5.00

    1 (1

    27.0

    3)

    6.92

    7 (1

    75.9

    5)

    7.91

    1 (2

    00.9

    4)

    8.20

    0 (2

    08.2

    8)

    0.0

    00(0

    )

    1.70

    5 (4

    3.31

    )

    2.38

    6 (6

    0.61

    )

    2.90

    5 (7

    3.79

    )3.

    100

    (78.

    74)

    4.10

    0 (1

    04.1

    4)

    4.65

    9 (1

    18.3

    3)

    5.63

    3 (1

    43.0

    7)

    6.6

    17 (

    168.

    06)

    7.50

    2 (1

    90.5

    5)

    8.13

    7 (2

    06.6

    8)

    0.625 (15.88)

    0.000 (0)

    0.180 (4.57)

    0.380 (9.65)

    0.220 (5.59)

    0.365 (9.28)

    0.080 (2.03)

    0.242 (6.16)0.327 (8.31)

    0.81

    0 (2

    0.57

    )

    2X 4-40

    2mm

    –0.110 (2.79)

    2mm

  • NI sbRIO-9601/9602/9602XT ユーザガイド 4 ni.com

    図 3 C シリーズモジュールを取り付けた NI sbRIO-9601/9602/9602XT のインチでの寸法(括弧内はミリメートル単位)

    メモ C シリーズモジュールの絶縁クリアランスを維持するため、直径が 0.240 in.(6.1 mm)よりも大きい取り付けハードウェアの使用は控え、モジュールとの空隙を 0.200 in.(5.0 mm)以上は開けるようにしてください。

    1.212 (30.78)

    0.000 (0)

    0.28

    5 (7

    .23)

    6.565 (166.75)

    2.885 (73.28)

    2.514 (63.86)

    3.965 (100.71)3.650 (92.71)

    0.00

    0 (0

    )

    8.20

    0 (2

    08.2

    8)

    2.88

    9 (7

    3.38

    )2.

    910

    (73.

    91)

    5.79

    9 (1

    47.2

    9)5.

    820

    (147

    .83)

    8.70

    9 (2

    21.2

    1)

    6.44

    2 (1

    63.6

    3)

    3.34

    0 (8

    4.84

    )Ø 0.512 (13)

    8X Ø 0.125 (3.18)

    4.265 (108.33)

    5.515 (140.08)

    2mm

  • © National Instruments 5 NI sbRIO-9601/9602/9602XT ユーザガイド

    NI sbRIO デバイスの I/O およびその他のコネクタ図 4 は、NI sbRIO デバイスの部品の位置を示します。

    図 4 NI sbRIO-9601/9602/9602XT の部品配置図

    1 J11、C シリーズモジュール 3 用コネクタ2 P5、3.3 V デジタル I/O3 メッキ取り付け穴4 J10、C シリーズモジュール 2 用コネクタ5 P4、3.3 V デジタル I/O6 J9、C シリーズモジュール 1 用コネクタ7 ディップスイッチ8 バックアップ用バッテリ

    9 P2、3.3 V デジタル I/O10 J5、RJ-45 イーサネットポート11 J1、RS-232 シリアルポート12 RESET ボタン13 P1、接地用圧着端子14 LED15 J3、電源コネクタ16 P3、3.3 V デジタル I/O

    11 1012131415

    8

    916

    1 2 43 3 3

    33

    3

    3

    5 6 7

    3

  • NI sbRIO-9601/9602/9602XT ユーザガイド 6 ni.com

    表 1 に、NI sbRIO デバイスのコネクタと説明、さらに各コネクタの製品番号と製造元を示します。これらのコネクタの使用および組み合わせにつ

    いては製造元にお問い合わせください。

    表 1 NI sbRIO コネクタの説明

    コネクタ 説明

    製造元および

    製品番号

    推奨されている

    メイトコネクタ

    J3、電源 2 ピン MINI-COMBICON ヘッダおよびプラグ、

    高さ 0.285 in.(7.24 mm)

    Phoenix Contact、1727566

    Sauro、CTF02BV8-BN

    (同梱)

    J1、RS-232 シリアルポート

    9 ピン DSUB プラグ、高さ0.318 in. (8.08 mm)、

    4-40 ジャックソケット付き

    Tyco Electronics、5747840-6

    P2、P3、P4、P5

    50 ピン有極ヘッダプラグ、0.100 × 0.100 in.

    (2.54 × 2.54 mm)

    3M、N2550-6002RB

    3M、8550-4500PL

  • © National Instruments 7 NI sbRIO-9601/9602/9602XT ユーザガイド

    次の図は、NI sbRIO デバイスの I/O コネクタのピン配列を示します。

    図 5 I/O コネクタ P2、3.3 V デジタル I/O のピン配列

    Port5/DIOCTL

    Port5/DIO9

    5 V

    D GND

    5 V

    D GND

    D GND

    D GND

    D GND

    D GND

    Port6/DIOCTL

    D GND

    D GND

    D GND

    D GND

    D GND

    D GND

    D GND

    D GND

    D GND

    D GND

    D GND

    D GND

    D GND

    D GND

    D GND

    Port5/DIO1

    Port5/DIO2

    Port5/DIO4

    Port5/DIO5

    Port5/DIO6

    Port5/DIO7

    Port5/DIO0

    Port5/DIO3

    Port5/DIO8

    Port6/DIO9

    Port6/DIO0

    Port6/DIO1

    Port6/DIO2

    Port6/DIO3

    Port6/DIO4

    Port6/DIO5

    Port6/DIO6

    Port6/DIO7

    Port6/DIO8

    Port2/DIO4

    Port2/DIO5

    Port2/DIO6

    Port2/DIO7

    Port2/DIO8 50 49

    48 47

    46 45

    44 43

    42 41

    40 39

    38 37

    36 35

    34 33

    32 31

    30 29

    28 27

    26 25

    24 23

    22 21

    20 19

    18 17

    16 15

    14 13

    12 11

    10 9

    8 7

    6 5

    4 3

    2 1

    50

    1

  • NI sbRIO-9601/9602/9602XT ユーザガイド 8 ni.com

    図 6 I/O コネクタ P3、3.3 V デジタル I/O のピン配列

    Port7/DIO4

    D GND

    D GND

    D GND

    D GND

    Port8/DIOCTL

    D GND

    D GND

    D GND

    D GND

    D GND

    D GND

    D GND

    D GND

    D GND

    Port9/DIOCTL

    D GND

    D GND

    D GND

    D GND

    D GND

    5 V

    D GND

    5 V

    D GND

    D GND

    Port7/DIO6

    Port7/DIO7

    Port8/DIO9

    Port8/DIO0

    Port8/DIO1

    Port8/DIO2

    Port7/DIO5

    Port7/DIO8

    Port8/DIO3

    Port8/DIO4

    Port8/DIO5

    Port8/DIO6

    Port8/DIO7

    Port8/DIO8

    Port9/DIO9

    Port9/DIO0

    Port9/DIO1

    Port9/DIO2

    Port9/DIO3

    Port9/DIO4

    Port9/DIO5

    Port9/DIO6

    Port9/DIO7

    Port9/DIO850 49

    48 47

    46 45

    44 43

    42 41

    40 39

    38 37

    36 35

    34 33

    32 31

    30 29

    28 27

    26 25

    24 23

    22 21

    20 19

    18 17

    16 15

    14 13

    12 11

    10 9

    8 7

    6 5

    4 3

    2 1

    1

    50

  • © National Instruments 9 NI sbRIO-9601/9602/9602XT ユーザガイド

    図 7 I/O コネクタ P4、3.3 V デジタル I/O のピン配列

    Port0/DIOCTL

    Port0/DIO9

    5 V

    D GND

    5 V

    D GND

    D GND

    D GND

    D GND

    D GND

    Port1/DIOCTL

    D GND

    D GND

    D GND

    D GND

    D GND

    D GND

    D GND

    D GND

    D GND

    Port2/DIOCTL

    D GND

    D GND

    D GND

    D GND

    D GND

    Port0/DIO1

    Port0/DIO2

    Port0/DIO4

    Port0/DIO5

    Port0/DIO6

    Port0/DIO7

    Port0/DIO0

    Port0/DIO3

    Port0/DIO8

    Port1/DIO9

    Port1/DIO0

    Port1/DIO1

    Port1/DIO2

    Port1/DIO3

    Port1/DIO4

    Port1/DIO5

    Port1/DIO6

    Port1/DIO7

    Port1/DIO8

    Port2/DIO9

    Port2/DIO0

    Port2/DIO1

    Port2/DIO2

    Port2/DIO350 49

    48 47

    46 45

    44 43

    42 41

    40 39

    38 37

    36 35

    34 33

    32 31

    30 29

    28 27

    26 25

    24 23

    22 21

    20 19

    18 17

    16 15

    14 13

    12 11

    10 9

    8 7

    6 5

    4 3

    2 1

    1

    50

  • NI sbRIO-9601/9602/9602XT ユーザガイド 10 ni.com

    図 8 I/O コネクタ P5、3.3 V デジタル I/O のピン配列

    図 9 に、J1、RS-232 シリアルポートの信号を示します。

    図 9 J1、RS-232 シリアルポートのピン割り当て

    Port7/DIOCTL

    Port7/DIO9

    D GND

    D GND

    D GND

    Port3/DIOCTL

    D GND

    D GND

    D GND

    D GND

    D GND

    D GND

    D GND

    D GND

    D GND

    Port4/DIOCTL

    D GND

    D GND

    D GND

    D GND

    D GND

    5 V

    D GND

    5 V

    D GND

    D GND

    Port7/DIO1

    Port7/DIO2

    Port3/DIO9

    Port3/DIO0

    Port3/DIO1

    Port3/DIO2

    Port7/DIO0

    Port7/DIO3

    Port3/DIO3

    Port3/DIO4

    Port3/DIO5

    Port3/DIO6

    Port3/DIO7

    Port3/DIO8

    Port4/DIO9

    Port4/DIO0

    Port4/DIO1

    Port4/DIO2

    Port4/DIO3

    Port4/DIO4

    Port4/DIO5

    Port4/DIO6

    Port4/DIO7

    Port4/DIO850 49

    48 47

    46 45

    44 43

    42 41

    40 39

    38 37

    36 35

    34 33

    32 31

    30 29

    28 27

    26 25

    24 23

    22 21

    20 19

    18 17

    16 15

    14 13

    12 11

    10 9

    8 7

    6 5

    4 3

    2 1

    1

    50

    DSRRTSCTSRI

    DCDRXDTXDDTRGND

    12345

    6789

  • © National Instruments 11 NI sbRIO-9601/9602/9602XT ユーザガイド

    グランド接続を理解する

    すべてのグランド(D GND、接地用圧着端子 P1 およびメッキ取り付け穴)は、NI sbRIO デバイス上で内部接続されています。ESD 保護用ダイオードは D GND へのパスよりも誘導性が低いパスを使用してメッキ取り付け穴に接続されているため、メッキ取り付け穴と接地用圧着端子 P1 を誘導性の低いアース端子に接続することで、最適な ESD 保護効果が得られます。

    グランド接続をする際は、電源の浮遊電流がボードに伝播することがない

    ように、注意する必要があります。目安として、コネクタの流出電流と流

    入電流を一致させるようにします。

    NI sbRIO デバイスの接地が正しく行われていることを検証するには、電源コネクタ J3 に流れ込む電流と電源コネクタ J3 から流れ出る電流が同じであることを確認します。最終製品の最終組み立て後に電流プローブで電

    流を測定し、電流に相違があるかどうかを調査して、解決してください。

    外部電源はすべて NI sbRIO デバイス外部のシステムグランドに接続してください。NI sbRIO デバイスを、共通のシステムグランドポイントとして使用しないでください。NI sbRIO グランドから著しい量の電流が流れると、デジタルコンポーネントに不具合が生じることがあります。3A を超える電流が J3 電源コネクタの共通(–)ピンから流れると、コンポーネントでヒューズが切れ始めます。

    NI sbRIO デバイスをネットワークに接続する標準カテゴリ 5(CAT-5)以上のイーサネットケーブルを使用して、RJ-45イーサネットポートまたはイーサネットネットワークに接続します。

    注意 データ損失を防止し、イーサネット設置の安定性を保つには、100 m 以上のケーブルを使用しないでください。

    独自のケーブルを作成したい場合は、「ケーブル」のセクションでイーサ

    ネットケーブル配線接続の詳細を参照してください。

    ホストコンピュータは通常のイーサネット接続でデバイスと通信します。 ホストコンピュータがネットワーク上にある場合は、デバイスをホストコ

    ンピュータと同じサブネット上で構成する必要があります。 ホストコンピュータとデバイスの両方がネットワークに接続されていない場合、クロ

    スケーブルを使用してその 2 つを直接接続することができます。

    デバイスをホストコンピュータがあるサブネット以外で使用したい場合

    は、最初にデバイスをホストコンピュータと同じサブネットに接続しま

    す。DHCP を使用して IP アドレスを指定するか、使用したいサブネットのスタティック IP アドレスを再指定して、物理的にデバイスを他のサブ

  • NI sbRIO-9601/9602/9602XT ユーザガイド 12 ni.com

    ネットに移動します。Measurement & Automation Explorer(MAX)でデバイスを構成する詳細については、『Measurement & Automation Explorer ヘルプ』を参照してください。

    NI sbRIO デバイスに電源を入れるNI sbRIO デバイスでは、電源が J3 に接続されている必要があります。供給電圧と電流はこのドキュメントの「所要電力」セクションの仕様を満た

    していなければなりませんが、実際の所要電力は、デバイスの物理的構

    成、プログラム、使用形態によって異なります。お使いのアプリケーショ

    ンの所要電力を判断するには、実行時の消費電力を測定し、過渡状態およ

    び起動状態を考慮して、推定値に 20% を上乗せする必要があります。

    メモ リプルが 20 mV 未満の高品質の電源を選択してください。NI sbRIO デバイスには、正極側にいくつかの内部電源フィルタがありますが、電源の品質が低い

    場合、フィルタ処理されていないノイズがグランドパスに流れ込む可能性があ

    ります。

    NI sbRIO デバイスでは、3.3 V DIO、5 V 出力、デバイスに設置されているボード専用の C シリーズモジュールなど、sbRIO 内部操作の 4 つの要素で電力が必要です。さまざまな構成およびアプリケーションのタイプに

    応じて所要電力を計算する際の公式やサンプルについては、「所要電力」

    のセクションを参照してください。

    以下の手順に従って、デバイスに電源を接続してください。図 10 の電源接続図を参照してください。

    図 10 電源を接続する

    1. NI sbRIO デバイスのコネクタ J3 から MINI-COMBICON プラグを取り外します。J3 の位置については、図 4 を参照してください。

    2. 電源の正極リードを MINI-COMBICON プラグの V 端子に接続します。

    VC

    (–)

    (+)

  • © National Instruments 13 NI sbRIO-9601/9602/9602XT ユーザガイド

    3. 電源の負極リードを MINI-COMBICON プラグの C 端子に接続します。

    4. コネクタ J3 の MINI-COMBICON コネクタを取り付け直します。

    NI sbRIO デバイスに電源を入れるNI sbRIO デバイスは電源投入時に電源投入時セルフテスト(POST)を実行します。POST を実行中に、電源およびステータス LED が点灯します。POST が完了すると、ステータス LED が OFF になります。システムの電源投入時に LED がこのように動作しなかった場合は、「LED ランプの表示について」のセクションを参照してください。

    起動するたびに組み込み式スタンドアロン LabVIEW RT アプリケーションが起動するように、デバイスを構成することができます。詳細について

    は、『LabVIEW ヘルプ』の「スタンドアロンリアルタイムアプリケーションを実行する(RT モジュール)」トピックを参照してください。

    起動オプション表 2 に NI sbRIO デバイスで使用できるリセットオプションを記載します。これらのオプションを使用することで、デバイスのリセット後に

    FPGA がどのように動作するかを決定することができます。リセットオプションを選択するには、RIO デバイスセットアップユーティリティを使用します。スタート→すべてのプログラム→ National Instruments →NI-RIO → RIO デバイスセットアップを選択し、RIO デバイスセットアップユーティリティにアクセスします。

    メモ VI が FPGA にロードされたら実行するように設定する場合は、次の手順に従ってください。

    1. LabVIEW のプロジェクトエクスプローラウィンドウで FPGA ターゲットのアイテムを右クリックします。

    2. プロパティを選択します。

    3. FPGA ターゲットプロパティダイアログボックスの一般カテゴリで、FPGA にロードされたら実行のチェックボックスをオンにします。

    4. FPGA VI をコンパイルします。

    表 2 NI sbRIO のリセットオプション

    リセットオプション 動作

    VI を自動ロードしない フラッシュメモリから FPGA ビットストリームをロードしません。

    デバイス起動時に VI を自動ロード デバイスの電源投入時に、フラッシュメモリから FPGAビットストリームを FPGA にロードします。

    デバイス再起動時に VI を自動ロード 電源を切る、切らないに関わらず、デバイスの再起動時に、フラッシュメモリから FPGA ビットストリームをFPGA にロードします。

  • NI sbRIO-9601/9602/9602XT ユーザガイド 14 ni.com

    シリアルデバイスを NI sbRIO デバイスに接続するNI sbRIO デバイスには、モニタまたは入力デバイスなどに接続可能なRS-232 シリアルポートが装備されています。シリアル VI を使用して、LabVIEW RT アプリケーションからシリアルポートで読み取り / 書き込みを行います。シリアル VI の使用方法については『LabVIEW ヘルプ』の「シリアル VI および関数」トピックを参照してください。

    内部リアルタイムクロックを使用する

    NI sbRIO デバイスのシステムクロックは、起動時に内部リアルタイムクロックから日時を取得します。この同期は、デバイスにタイムスタンプ

    データを提供します。

    ディップスイッチを構成する

    図 11 ディップスイッチ

    ナショナルインスツルメンツからの出荷時には、NI sbRIO デバイスのディップスイッチはすべて OFF(上)の位置になっています。

    SAFE MODE スイッチSAFE MODE スイッチの位置によって、起動時に組み込み式LabVIEW Real-Time エンジンが起動するかどうかが決まります。スイッチが OFF の位置にある場合は、LabVIEW Real-Time エンジンが起動します。通常の動作中は、このスイッチを OFF の位置に保ちます。起動時にスイッチが ON の位置にある場合は、sbRIO デバイスは構成のアップデートとソフトウェアのインストールに絶対不可欠なサービスのみを起動

    します。LabVIEW Real-Time エンジンは起動しません。

    sbRIO デバイスのソフトウェアが破損している場合、SAFE MODE スイッチを押して ON の状態にします。スイッチが ON の位置にない場合でも、デバイスにソフトウェアがインストールされていなければ、デバイ

    スは自動的にセーフモードで起動します。ドライブをデバイスで再フォー

    マットするには、SAFE MODE スイッチを ON の位置にする必要があり

    1 SAFE MODE2 CONSOLE OUT

    3 IP RESET4 NO APP

    5 USER16 NO FPGA

    AMP 06501-5435802-7

    OFF

  • © National Instruments 15 NI sbRIO-9601/9602/9602XT ユーザガイド

    ます。ソフトウェアのインストールとドライブの再フォーマットの詳細に

    ついては、『Measurement & Automation Explorer ヘルプ』を参照してください。

    CONSOLE OUT スイッチシリアルポート端子プログラムでは、シリアルポートを使用して IP アドレスや NI sbRIO デバイスのファームウェアバージョンを読み取ります。ヌルモデムケーブルを使用して、デバイスのシリアルポートをコンピュー

    タに接続します。CONSOLE OUT スイッチを ON の位置に動かします。シリアルポート端末プログラムは、以下の設定で構成してください。

    • 9,600 bps

    • 8 データビット

    • パリティなし

    • 1 ストップビット

    • フロー制御なし

    通常の動作中は、このスイッチを OFF の位置に保ちます。CONSOLE OUT が有効になっている場合、LabVIEW RT はシリアルポートと通信できません。

    IP RESET スイッチIP RESET スイッチを ON にし、NI sbRIO デバイスを再起動して IP アドレスを 0.0.0.0にリセットします。デバイスがローカルサブネット上に

    あり、IP RESET スイッチが ON の位置の場合、MAX でデバイスの IP アドレスが 0.0.0.0と表示されます。MAX でデバイスの新しい IP アドレスを構成できます。IP アドレスのリセットに関する詳細は、「NI sbRIOデバイスのネットワーク構成をリセットする」のセクションを参照してく

    ださい。

    NO APP スイッチNO APP スイッチを ON の位置に動かすことにより、LabVIEW RT スタートアップアプリケーションが起動時に実行されないようにします。

    LabVIEW RT アプリケーションが起動時に実行されることを恒久的に無効にするには、LabVIEW を使用してアプリケーションを無効にする必要があります。アプリケーションを起動時に実行するには、NO APP スイッチを OFF の位置に動かし、LabVIEW アプリケーションビルダを使用してアプリケーションを作成した後に、LabVIEW でそのアプリケーションが起動時に起動するように構成します。起動時に自動的に VI を起動する、または VI の起動を無効にする詳細については、『LabVIEW ヘルプ』の「スタンドアロンリアルタイムアプリケーションを実行する(RTモジュール)」トピックを参照してください。

  • NI sbRIO-9601/9602/9602XT ユーザガイド 16 ni.com

    USER1 スイッチUSER1 スイッチをアプリケーション用に定義することができます。組み込み式アプリケーションでこのスイッチの目的を定義するには、

    LabVIEW RT の組み込み VI で「RT スイッチを読み取り」VI を使用します。「RT スイッチを読み取り」VI についての詳細は、『LabVIEW ヘルプ』を参照してください。

    NO FPGA スイッチNO FPGA スイッチを ON の位置に動かすことにより、LabVIEW FPGAアプリケーションが起動時にロードしないようにします。NO FPGA スイッチは、「起動オプション」のセクションで説明されたオプションを無

    効にします。起動後は、スイッチの位置に関わらず、LabVIEW プロジェクトからフラッシュメモリにビットファイルをダウンロードすることがで

    きます。すでにアプリケーションを起動時に起動するように構成済みで、

    NO FPGA スイッチを ON から OFF の位置に動かすと、スタートアップアプリケーションは自動的に有効になります。

    リセットボタンを使用する

    RESET ボタンを押すと、プロセッサが再起動します。デバイス再起動時にVI を自動ロードブートオプションを選択しない限り、FPGA は引き続き実行します。詳細については、「起動オプション」のセクションを参照し

    てください。

    LED ランプの表示について

    図 12 NI sbRIO デバイス LED

    1 FPGA 2 ユーザ 3 電源 4 ステータス

    31

    42

  • © National Instruments 17 NI sbRIO-9601/9602/9602XT ユーザガイド

    FPGA LEDFPGA LED は、アプリケーションのデバッグや、アプリケーションの状態の確認に役立ちます。FPGA LED がアプリケーションの要件を確実に満たすように、LabVIEW FPGA モジュールおよび NI-RIO ソフトウェアを使用してください。この LED のプログラミングについては、

    『LabVIEW ヘルプ』を参照してください。

    ユーザ LEDユーザ LED をアプリケーションの要求を満たすように定義できます。LEDを定義するには、LabVIEW で「RT LED」VI を使用します。「RT LED」VIについての詳細は、『LabVIEW ヘルプ』を参照してください。

    電源 LEDNI sbRIO デバイスの電源が投入されている間は、電源 LED が点灯します。 この LED は、5 V レールと 3.3 V レールが安定していることを示します。

    ステータス LEDステータス LED は、通常の動作中に点灯しません。表 3 に示すように、NI sbRIO デバイスはある一定の回数分ステータス LED を点滅することで、特定のエラーの状態を示します。

    表 3 ステータス LED の表示

    点滅の回数 説明

    1(数秒間に 1 回

    の点滅)

    デバイスが構成されていません。MAX を使用して、デバイスを構成してください。コントローラを構成する詳細については、『Measurement & Automation Explorer ヘルプ』を参照してください。

    2 デバイスがソフトウェアでエラーを検出しました。これは通常、ソフトウェアのアップグレードが中断した時に起こります。デバイスにソフトウェアを再インストールしてください。デバイスにソフトウェアをインストールする方法については、『Measurement & Automation Explorer ヘルプ』を参照してください。

    3 SAFE MODE ディップスイッチが ON の位置にあるため、デバイスはセーフモードの状態にあります。SAFE MODE ディップスイッチに関しては、

    「ディップスイッチを構成する」のセクションを参照してください。

  • NI sbRIO-9601/9602/9602XT ユーザガイド 18 ni.com

    NI sbRIO デバイスのネットワーク構成をリセットするNI sbRIO デバイスがネットワークと通信不能な場合、IP RESET を使用してデバイスを手動で出荷時のネットワーク設定に復元することができま

    す。デバイスを出荷時のネットワーク設定に復元すると、IP アドレス、サブネットマスク、DNS アドレス、ゲートウェイ、時間サーバ IP は0.0.0.0に設定されます。電源投入時のデフォルト、ウォッチドッグ設

    定、および VI には影響はありません。

    デバイスを工場出荷時のネットワーク設定に復元するには、以下の手順に

    従ってください。

    1. IP RESET ディップスイッチを ON の位置に動かします。

    2. リセットボタンを押します。

    3. IP RESET スイッチを OFF の位置に動かします。

    これでネットワーク設定が復元されます。同じサブネット上にあるコン

    ピュータから、MAX で設定を再構成することができます。デバイスの構成については、『Measurement & Automation Explorer ヘルプ』を参照してください。

    メモ デバイスが出荷時のネットワーク設定に復元された場合、LabVIEW Run-Timeエンジン(LabVIEW ランタイムエンジン)はロードされません。LabVIEW Run-Time エンジンをロードするには、ネットワーク設定を再構成してデバイスを再起動する必要があります。

    4 デバイスソフトウェアは、クラッシュの間に再起動や電源を切って入れなおすことなく 2 度クラッシュしました。これは通常、デバイスのメモリ不足で発生します。RT VI を確認してデバイスのメモリ使用量を確認します。必要に応じて VI を変更し、メモリの使用量問題を解決してください。

    継続する点滅ま

    たは常灯

    デバイスが修正不可能なエラーを検出しました。デバイスのハードドライブをフォーマットしてください。問題が継続する場合、ナショナルインスツルメンツまでご連絡ください。

    表 3 ステータス LED の表示 (続き)

    点滅の回数 説明

  • © National Instruments 19 NI sbRIO-9601/9602/9602XT ユーザガイド

    統合型 3.3 V デジタル I/O4 つの 40 ピン IDC ヘッダ、P2 ~ P5 を使用して、110 の低電圧 DIOチャンネル、82 D GND および 8 つの +5 V 電圧出力に接続します。次の図は、1 つの DIO チャンネルを示します。

    図 13 1 つの 3.3V DIO チャンネルの回路

    I/O 保護33 Ω 過電流保護ポジスタ、R1 と保護ダイオードの D1 および D2 は、外部から印加された ±20 V の電圧と静電気放電から各 DIO チャンネルを保護します。R1 と D1 を組み合わせることで、過電圧保護が提供され、R1と D2 を組み合わせることで低電圧保護が提供されます。R1 の抵抗は、温度の上昇と共に急上昇します。過電圧状態では、高電流が R1 と保護ダイオードに流れ込みます。高電流が生じると、ポジスタの内部加熱が進

    み、抵抗が高まって電流が制限されます。電流制限と抵抗値についての詳

    細は、「仕様」のセクションを参照してください。

    ドライブ強度NI sbRIO デバイスは、3 mA DC 負荷で駆動しているすべての 110 DIOチャンネルで、FPGA をソースとして合計 330 mA でテストされています。FPGA では 8 mA 以上のドライバが使用されますが、デバイスは3 mA を超える負荷には特性化されていません。

    信号整合性NI sbRIO ボードは、60 Ω の特性トレースインピーダンスを備えています。ほとんどの IDC リボンケーブルの特性インピーダンスは 110 Ω であり、ボードと一致しません。しかし P2 ~ P5 ヘッダの信号は、グランド

    U1: 5 V ~ 3.3 V レベルシフタ、SN74CBTD3384CDGV、Texas Instruments 製D1 および D2: ESD 保護ダイオード、NUP4302MR6T1G、ON Semiconductor 製R1: 過電流保護ポジスタ、PRG18BB330MS1RB、Murata 製

    Xilinx Spartan-3 FPGA U1

    +5 V

    D2

    D1

    R1

  • NI sbRIO-9601/9602/9602XT ユーザガイド 20 ni.com

    と交互配置されているため(信号 / グランド / 信号 / グランド、など)、これによって信号整合性が大きく向上します。ほとんどのアプリケーショ

    ンでは、これで十分です。

    最適な信号整合性を実現するには、65 Ωの特性インピーダンスを備えた3M 3353 シリーズのリボンケーブルを使用してください。このケーブルには、ボードのピン 1 とピン 50 のグランドプレーンに接続されるグランドプレーンが装備されています。このケーブルの内部グランドプレーンに

    も、ノイズや放射妨害波を低減させる働きがあります。

    3.3 V DIO ヘッダ P2 ~ P5 から +5 V 電源を使用する4 つの DIO ヘッダには、それぞれ外部アプリケーションに +5 V の電源を供給するための 2 つのピンが装備されています。これらの +5 V の出力は、ヘッダの D GND を基準とし、NI sbRIO デバイスの内部 5 V 電源プレーンに直接接続されます。+5 V のソースには、電流制限および過電圧クランプが付いています。それでも、突然の電流ステップやノイズの多い

    負荷などが原因で、高周波数の過度信号がデバイスの電源プレーンに流れ

    込むことがあります。そのような過渡信号から、デジタルタイミングに間

    欠的な動作障害が生じ、予期しない動作が発生する可能性もあります。外

    部負荷が穏やかで、ランプ傾斜がゆっくりとした DC 負荷でない場合は、外部負荷と +5 V 出力との間にフィルタを追加するか、またはフィルタおよび追加の電流制限を加えてください。200 mA の負荷で 6.8 μH と100 μF の LC フィルタを使えば十分なはずですが、最終要件の決定とテストについては、OEM ユーザの判断に委ねられます。

    NI sbRIO 電源の 5 V における外部負荷の合計は 2 A です。この合計値には、設置されている C シリーズモジュールごとに使用される 200 mA も含まれます。たとえば、3 つの C シリーズモジュールが設置されている場合、ヘッダ P2 ~ P5 に使用できるのは、2 A - (3 × 0.2) = 1.4 A のみとなります。ヘッダの各ピンの定格電流は 2A ですが、標準的な 28 AWGリボンケーブルの定格電流は、導線当たりわずか 225 mA です。ケーブル配線要件を決定して、電流制限を超えないようにすることは、OEMユーザの責任となります。

  • © National Instruments 21 NI sbRIO-9601/9602/9602XT ユーザガイド

    仕様

    特に記載がない限り、以下は NI sbRIO-9602XT の -40 ~ 85 °C の環境下、および NI sbRIO-9601 と NI sbRIO-9602 の -20 ~ 55 °C の環境下での仕様を示しています。

    ネットワークネットワークインタフェース..................... 10BaseT および 100BaseTX

    イーサネット

    互換性................................................................. IEEE 802.3

    通信レート ........................................................ 10 Mbps、100 Mbps、自動交渉

    最大ケーブル距離........................................... 100 m/ セグメント

    RS-232 DTE シリアルポートボーレートサポート ...................................... 任意

    最大ボーレート ............................................... 115,200 bps

    データビット.................................................... 5、6、7、8

    ストップビット ............................................... 1、2

    パリティ ............................................................ 奇数、偶数、マーク、スペース、なし

    フロー制御 ........................................................ RTS/CTS、XON/XOFF、DTR/DSR、なし

    プロセッサ速度NI sbRIO-9601................................................ 266 MHz

    NI sbRIO-9602/9602XT ............................... 400 MHz

    メモリ不揮発性メモリ

    NI sbRIO-9601 ....................................... 128 MB(最小)NI sbRIO-9602/9602XT ...................... 256 MB(最小)

    システムメモリ

    NI sbRIO-9601 ....................................... 64 MB(最小)NI sbRIO-9602/9602XT ...................... 128 MB(最小)

    不揮発性メモリの寿命年数や不揮発性メモリの使用のベストプラクティスに

    ついては、ni.com/jp/infoで Info Code に「jpb4ua」と入力します。

  • NI sbRIO-9601/9602/9602XT ユーザガイド 22 ni.com

    Xilinx Spartan-3 再構成可能 FPGA論理セル数

    NI sbRIO-9601........................................ 17,280NI sbRIO-9602/9602XT....................... 46,080

    利用可能な内蔵 RAMNI sbRIO-9601........................................ 432 K ビットNI sbRIO-9602/9602XT....................... 720 K ビット

    3.3 V デジタル I/ODIO チャンネル数 .......................................... 110

    最大テスト電流(チャンネルあたり)...... 3 mA

    最大合計電流(すべてのライン).............. 330 mA

    最大テスト DIO 周波数 ................................ 10 MHz

    入力論理レベル

    入力高電圧、VIH ..................................... 2.0 V(最小)、5.25 V(最大)入力低電圧、VIL...................................... 0 V(最小)、0.8 V(最大)

    出力論理レベル

    出力高電圧、VOH、3 mA ソース時 ....................................... 2.7 V(最小)、3.3 V(最大)出力低電圧、VOL、3 mA シンク時 ....................................... 0.07 V(最小)、0.54 V(最大)

    過電圧保護(過電圧状態で最大 2 つのピン)NI sbRIO-9601/9602

    -20 ~ 55 °C ................................... ±20 VNI sbRIO-9602XT

    -20 ~ 85 °C ................................... ±20 V-40 ~ -20 °C .................................. ±7 V

    ポジスタ(PRG18BB330MS1RB、Murata 製)最大値異常状態の電流 ......................... 760 mA最大保持電流(25 °C 時).................. 36 mA最大保持電流(70 °C 時).................. 20 mA最大保持電流(85 °C 時)

    (NI sbRIO-9602XT のみ).................... 3 mAトリップ電流(25 °C 時).................. 71 mA抵抗(25 °C 時).................................... 33 Ω ± 20%

  • © National Instruments 23 NI sbRIO-9601/9602/9602XT ユーザガイド

    抵抗温度特性(標準曲線)

    (R

    /R25

    )

    (°C)

    –40 –20 0 20 40 60 80 100 120 140 160

    1000

    100

    10

    1

    0.1

  • NI sbRIO-9601/9602/9602XT ユーザガイド 24 ni.com

    電力制限

    注意 電力制限を超えると、デバイスで予期せぬ動作が発生することがあります。

    5 V ピン(P2、P3、P4、P5)..................... +5 V ±5%、2 A(最大)(C シリーズモジュールと共有)

    所要電力NI sbRIO デバイスでは、電源がコネクタ J3 に接続されている必要があります。J3 の位置については、図 4 を参照してください。電源の接続については、「NI sbRIO デバイスに電源を入れる」セクションを参照してください。

    電源電圧レンジ................................................ 19 ~ 30 VDC1

    電源電流制限 .................................................... 1.8 A

    電源コネクタ内部ヒューズ ......................... 2 A(交換不可)

    合計所要電力 = Pint + PDIO + P5V + PCSer

    Pint は sbRIO の内部動作による消費電力で、PDIO は 3.3 V DIO による消費電力、P5V は 5 V 電圧出力による消費電力、PCSer は設置されているボード専用 C シリーズモジュールによる消費電力です。

    メモ 過渡状態および起動状態を考慮して計算 / 測定された合計消費電力に 20% を追加します。

    最大 Pint .............................................................. 6.0 W

    最大 PDIO ............................................................ 1.28 WPDIO = 合計 DIO 電流 × 3.3 V/0.85

    最大 P5V .............................................................. 11.1 WP5V = 合計 5V 出力電流 × 5 V/0.9

    最大 PCSer........................................................... 3.3 W、設置されている各 C シリーズモジュールは最大 1.1 Wを消費

    1 NI sbRIO デバイスは 30 V 電源よりも 19 V 電源の方が 1 ~ 2% ほど効率が上がります。

  • © National Instruments 25 NI sbRIO-9601/9602/9602XT ユーザガイド

    所要電力計算の例

    • 3.3 V DIO ピンから 20 mA の合計電流を、また 5V 出力から 1 A の電流を取り込むボード専用 C シリーズモジュールを 3 つ搭載したNI sbRIO-9602/9602XT の合計所要電力は、次のように計算します。

    Pint = 6.0 WPCSer = 3.30 WPDIO = 0.08 WP5V = 5.55 W

    過渡条件を考慮して 20% を追加した場合、14.93 W × 1.2 = 17.92 W

    合計所要電力 = 17.92 W

    • 3.3 V DIO ピンから 330 mA の合計電流を取り込み、5 V 出力を使用しないボード専用 C シリーズモジュールを 1 つ搭載したNI sbRIO-9601 の合計所要電力は、次のように計算します。

    Pint = 6.0 WPCSer = 1.10 WPDIO = 1.28 WP5V = 0.00 W

    過渡条件を考慮して 20% を追加した場合、8.38 W × 1.2 = 10.06 W

    合計所要電力 = 10.06 W

    バックアップ用バッテリ ............................. 3 V コイン形リチウム電池、BR2032(-40 ~ 85 °C)

    安全電圧必ずこの制限内の電圧だけを接続してください。

    V/C 端子間 ....................................................... 35 VDC(最大)、Measurement Category I

    Measurement Category I は、MAINS 電圧と呼ばれる配電システムに直接接続されていない回路上で実行される測定用です。MAINS は、装置に電力を供給する危険活電電源供給システムです。また、特別に保護され

    た 2 次回路からの電圧測定に使用します。そのような電圧測定には、信号レベル、特別装置、エネルギー制限された装置部分、安定化低電圧ソー

    スから電力供給される回路、および電子装置が含まれます。

    注意 Measurement Category II、III、または IV の信号を、システムに接続したり測定しないでください。

  • NI sbRIO-9601/9602/9602XT ユーザガイド 26 ni.com

    環境管理ナショナルインスツルメンツは、環境に優しい製品の設計および製造に努

    めています。 NI は、製品から特定の有害物質を除外することが、環境および NI のお客様にとって有益であると考えています。

    環境に関する詳細は、ni.com/environmentからアクセス可能な

    「Minimize Our Environmental Impact」ページ(英語)を参照してください。 このページには、ナショナルインスツルメンツが準拠する環境規制および指令、およびこのドキュメントに含まれていないその他の環境に

    関する情報が記載されています。

    廃電気電子機器(WEEE)欧州のお客様へ 製品寿命を過ぎたすべての製品は、必ず WEEE リサイクルセンターへ送付してください。WEEE リサイクルセンターおよびナショナルインスツルメンツのWEEE への取り組み、および廃電気電子機器の WEEE 指令 2002/96/EC 準拠については、ni.com/environment/weee(英語)を参照してください。

    電池の交換および廃棄電池指令 このデバイスには、長寿命のコイン電池が含まれています。電池交換が必要な場合は、日本ナショナルインスツルメンツの技術サポート(ni.com/support)までご連絡ください。電池 / アキュムレータおよび廃棄電池 / アキュムレータに関するEU 電池指令 2006/66/EC の準拠情報については、ni.com/environment/batterydirective(英語)を参照してください。

    環境NI sbRIO-9601/9602/9602XT は、屋内での使用を意図して設計されています。

    筺体内温度(IEC 60068-2-1、IEC 60068-2-2)

    NI sbRIO-9601/9602 ........................... -20 ~ 55 °CNI sbRIO-9602XT................................... -40 ~ 85 °C

    保管温度(IEC 60068-2-1、IEC 60068-2-2)............ -40 ~ 85 °C

    動作時の相対湿度(IEC 60068-2-56)........................................... 10 ~ 90% RH(結露なきこと)

    保管時の相対湿度(IEC 60068-2-56)........................................... 5 ~ 95% RH(結露なきこと)

    Cd/Hg/Pb

    RoHSNational Instruments (RoHS)

    National Instruments RoHS ni.com/environment/rohs_china(For information about China RoHS compliance, go to ni.com/environment/rohs_china.)

  • © National Instruments 27 NI sbRIO-9601/9602/9602XT ユーザガイド

    最大使用高度.................................................... 2,000 m

    汚染度(IEC 60664)..................................... 2

    室内使用のみ

    物理特性J3 のネジ留め式端子用トルク ................... 0.5 ~ 0.6 N ・ m

    (4.4 ~ 5.3 lb ・ in.)

    重量 ..................................................................... 198.45 g(7.0 oz)

    ケーブル表 4 は、通常のケーブルとクロスケーブルの両方における、標準イーサネットケーブル配線接続を表示しています。

    表 4 イーサネットケーブル配線接続

    ピン コネクタ 1コネクタ 2(標準)

    コネクタ 2(クロスケーブル)

    1 白 / オレンジ 白 / オレンジ 白 / 緑

    2 オレンジ オレンジ 緑

    3 白 / 緑 白 / 緑 白 / オレンジ

    4 青 青 青

    5 白 / 青 白 / 青 白 / 青

    6 緑 緑 オレンジ

    7 白 / 茶色 白 / 茶色 白 / 茶色

    8 茶色 茶色 茶色

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    図 14 イーサネットコネクタのピン配列

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    技術サポートリソースの一覧は、ナショナルインスツルメンツのウェブサ

    イトでご覧いただけます。ni.com/supportでは、トラブルシューティ

    ングやアプリケーション開発のセルフヘルプリソースから、ナショナルイ

    ンスツルメンツのアプリケーションエンジニアの E メール / 電話の連絡先まで、あらゆるリソースを参照することができます。

    ナショナルインスツルメンツでは、米国本社(11500 North Mopac Expressway, Austin, Texas, 78759-3504)および各国の現地オフィスにてお客様にサポート対応しています。日本国内でのサポートについては、

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    「Worldwide Offices」セクションから、お問い合わせ先、サポート電話番号、電子メールアドレス、現在実施中のイベントに関する最新情報を提

    供する各支社のウェブサイトにアクセスできます。

    1 2

    1 1 8 8

    NI sbRIO-9601/9602 および NI sbRIO-9602XT図 1 NI sbRIO-9601/9602/9602XT

    使用を開始する前にソフトウェア要件ハードウェア要件

    外形寸法図 2 NI sbRIO-9601/9602/9602XT のインチでの寸法 (括弧内はミリメートル単位)図 3 C シリーズモジュールを取り付けた NI sbRIO-9601/9602/9602XT のインチ での寸法(括弧内はミリメートル単位)

    NI sbRIO デバイスの I/O およびその他のコネクタ図 4 NI sbRIO-9601/9602/9602XT の部品配置図表 1 NI sbRIO コネクタの説明図 5 I/O コネクタ P2、3.3 V デジタル I/O のピン配列図 6 I/O コネクタ P3、3.3 V デジタル I/O のピン配列図 7 I/O コネクタ P4、3.3 V デジタル I/O のピン配列図 8 I/O コネクタ P5、3.3 V デジタル I/O のピン配列図 9 J1、RS-232 シリアルポートのピン割り当て

    グランド接続を理解するNI sbRIO デバイスをネットワークに接続するNI sbRIO デバイスに電源を入れる図 10 電源を接続するNI sbRIO デバイスに電源を入れる起動オプション表 2 NI sbRIO のリセットオプション

    シリアルデバイスを NI sbRIO デバイスに接続する内部リアルタイムクロックを使用するディップスイッチを構成する図 11 ディップスイッチSAFE MODE スイッチCONSOLE OUT スイッチIP RESET スイッチNO APP スイッチUSER1 スイッチNO FPGA スイッチ

    リセットボタンを使用するLED ランプの表示について図 12 NI sbRIO デバイス LEDFPGA LEDユーザ LED電源 LEDステータス LED表 3 ステータス LE Dの表示

    NI sbRIO デバイスのネットワーク構成をリセットする統合型 3.3 V デジタル I/O図 13 1 つの 3.3V DIO チャンネルの回路I/O 保護ドライブ強度信号整合性3.3 V DIO ヘッダ P2~P5 から +5 V 電源を使用する

    仕様ネットワークRS-232 DTE シリアルポートプロセッサ速度メモリXilinx Spartan-3 再構成可能 FPGA3.3 V デジタル I/O電力制限所要電力安全電圧環境管理電池の交換および廃棄

    環境物理特性ケーブル表 4 イーサネットケーブル配線接続図 14 イーサネットコネクタのピン配列

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