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2015/04/01 改定 1/17 オムロン DeviceNet ユニット CJ1W-DRM21 に関する コンフィグレーション作業について 1. 概要 DeviceNet ユニット「CJ1W-DRM21」を装着したオムロン製 CJ2 シリーズと、WAGO-I/0-SYSTEM DeviceNet 対応バスカプラ 750-306 を使ったリモート I/O システムとの接続に関するコンフィグレーション方法について説 明いたします。 2. システム構成 本書で用いるシステム構成例の内容を以下の表に示します。 品名 メーカ 型式 CPU ユニット(CJ2M シリーズ) オムロン CJ2M-CPU32 マスタデバイス(DeviceNet ユニット) オムロン CJ1W-DRM21 FA 統合ツールパッケージ オムロン CX-One Ver.4 プログラミングツール オムロン CX-Programmer DeviceNet コンフィグレーション オムロン CX-Integrator DeviceNet 対応バスカプラ WAGO 750-306 8ch デジタル入力モジュール WAGO 750-430 8ch デジタル出力モジュール WAGO 750-530 4ch アナログ入力モジュール WAGO 750-455 4ch アナログ出力モジュール WAGO 750-5551 終端モジュール WAGO 750-600 DeviceNet T 分岐タップ WAGO DNTN-231V-S3 3. 接続構成 下記の通り Ethernet ケーブル、DeviceNet ケーブルを接続します。

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オムロン DeviceNet ユニット CJ1W-DRM21 に関する コンフィグレーション作業について

1. 概要

DeviceNet ユニット「CJ1W-DRM21」を装着したオムロン製 CJ2 シリーズと、WAGO-I/0-SYSTEM DeviceNet対応バスカプラ 750-306 を使ったリモート I/O システムとの接続に関するコンフィグレーション方法について説

明いたします。

2. システム構成 本書で用いるシステム構成例の内容を以下の表に示します。 品名 メーカ 型式 CPU ユニット(CJ2M シリーズ) オムロン CJ2M-CPU32 マスタデバイス(DeviceNet ユニット) オムロン CJ1W-DRM21 FA 統合ツールパッケージ オムロン CX-One Ver.4 プログラミングツール オムロン CX-Programmer

DeviceNet コンフィグレーション オムロン CX-Integrator DeviceNet 対応バスカプラ WAGO 750-306 8ch デジタル入力モジュール WAGO 750-430 8ch デジタル出力モジュール WAGO 750-530 4ch アナログ入力モジュール WAGO 750-455 4ch アナログ出力モジュール WAGO 750-5551 終端モジュール WAGO 750-600 DeviceNet T 分岐タップ WAGO DNTN-231V-S3

3. 接続構成

下記の通り Ethernet ケーブル、DeviceNet ケーブルを接続します。

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4. ハードウェア設定 ① WAGO 750-306

本体前面の DIP スイッチを以下表の通り設定します。

ノードアドレス(MAC ID) ボーレート(通信速度) スイッチ No. SW1 SW2 SW3 SW4 SW5 SW6 SW7 SW8

ON/OFF OFF ON OFF OFF OFF OFF OFF ON 解説 2 500kBaud

本解説書では DeviceNet ノードアドレスを “2”、ボーレートを “500kBaud” に設定します。 DIP スイッチ設定に関する詳細は 750-306 マニュアルを参照願います。

② オムロン CJ2M-CPU32 本体前面のロータリスイッチを以下表の通り設定します。

ユニット番号 設定スイッチ

ノードアドレス 設定スイッチ

X161 X1 スイッチ No. 0 1 4

解説 16x1+1 = 20 本解説書ではユニット番号を “0” 、ノードアドレスを “20” (IP アドレスの最終セグメント)に設定しま

す。出荷時の CJ2M-CPU32 は、上記ノードアドレスを設定すると IP アドレスは “192.168.250.20” になり

ます。実際に使用する IP アドレス “192.168.1.20” へ変更する方法は 5 章にて解説します。 ロータリスイッチ設定に関する詳細はオムロン CJ2M マニュアルを参照願います。

③ オムロン CJ1W-DRM21 本体前面のロータリスイッチ、DIP スイッチを以下表の通り設定します。

ユニット番号 設定スイッチ

ノードアドレス 設定スイッチ

DIP スイッチ

X101 X1 SW1 SW2 SW3 SW4 スイッチ No. 1 0 1 OFF OFF ON OFF

解説 16x0+1 = 1 500kBaud 本解説書ではユニット番号を “1”、DeviceNet ノードアドレスを ”1”、ボーレートを “500kBaud” に設定し

ます。スイッチ設定に関する詳細はオムロン C1W-DRM21 マニュアルを参照願います。

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5. CX-Programmer 設定 プログラミングツール CX-Programmer を起動し CJ2M とオンライン接続します。 CX-Programmer を起動し、Ethernet ケーブルを接続し CJ2M に電源を投入します。 注意! PC のローカル IP アドレスは予め “192.168.250.<20 以外の値 (1~254) >” に設定しておいてください。 メニューバーから [PLC] → [自動オンライン接続] → [Ethernet/IP ノード接続] を選択し、現在 CJ2M に仮設定さ

れている IP アドレス “192.168.250.20” を入力し [接続]をクリックしてください。

下図が表示されたら [いいえ]をクリックします。

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現在 CJ2M の動作モードは “運転モード” なので “プログラムモード” に変更します。 メニューバーから [PLC] → [動作モード] → [プログラム] を選択します。 実行するとプロジェクトツリーの “新規 PLC[CJ2M] 運転モード” が “……プログラムモード” に切り替わりま

す。

メニューバーから [PLC] → [PLC 情報] → [I/O テーブル・ユニット設定] を選択すると I/O テーブルウィンドゥが

開きます。メニューバーから [オプション] → [I/O テーブルの作成] を選択します。

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下図画面が表示したら “I/O テーブル” と “高機能ユニット設定データ” にチェックを入れて [転送] をクリック

します。

次に、実際に使用する IP アドレス “192.168.1.20”に変更します。 I/O テーブルウィンドゥの “[1500]CJ2M-EIP21…” をダブルクリックするとパラメータ編集ダイアログが表示さ

れます。[TCP/IP] タブに IP アドレス “192.168.1.20” とサブネットマスク “255.255.255.0” を設定し [転送[パソ

コン→ユニット]] をクリックして書き込みます。 書き込み終了後本体をリセット(or 電源再投入)すると CJ2M は書き込んだ IP アドレスとなります。 IP アドレスのネットワーク部を変更した(192.168.250.xxx → 192.168.1.xxx)場合、CX-Programmer のオンラ

イン接続は切断され通信異常となります。再度オンライン接続したい場合は PC の IP アドレスネットワーク部を “192.168.1.<20 以外の値 (1~254)>” に変更し再接続してください。

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6. CX-Integrator による設定 ① EDS ファイルインストール

弊社ホームページ(http://www.wago.co.jp/download/tech/)より入手する事ができます。 圧縮ファイルを解凍すると WAGO の DeviceNet 対応製品の全ての EDS ファイル(BMP ファイル付)がフ

ォルダ別に格納されています。

例) 750-306 用 EDS ファイル: WAGO 750-306_□_□□.eds CX-Integrator を起動し、メニューバーから [ツール] → [EDS ファイル] → [インストール] を選択します。PCにインストールした EDS ファイルを選択しインストールを開始します。 完了すると下図の通りコンポリストウィンドゥに格納されます。

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② ネットワーク構成作成 メニューバーから [挿入] → [ネットワーク] を選択すると [ネットワーク/コンポ設定] ダイアログが開きま

す。[DeviceNet] を選択し [次へ] をクリックすると [ネットワーク設定] ダイアログが表示します。[使用し

ない] にチェックを入れて [完了] をクリックします。

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次にネットワークに CJ1W-DRM21 を登録します。 上記と同じくメニューバーから [挿入] → [コンポ] を選択し [CJ1W-DRM21] を選択し [完了] をクリックし

ます。ノードアドレスは CJ1W-DRM21 のロータリスイッチで設定したアドレス⇒1 に設定し [OK] をクリ

ックするとネットワーク構成ウィンドゥに CJ1W-DRM21 が登録されます

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次にネットワークに 750-306 を登録します。 上記と同じくメニューバーから [挿入] → [コンポ] を選択し、[WAGO 750-306] を選択し [完了] をクリック

します。ノードアドレスは 750-306 の DIP スイッチで設定したアドレス⇒2 に設定し [OK] をクリックする

とネットワーク構成ウィンドゥに 750-306 が登録されます

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次に、WAGO 750-306 のプロパティを設定します。 ネットワーク構成ウインドの中の [WAGO I/O 750-306] アイコンを右クリックし [デバイス] → [プロパテ

ィ] を選択します。ここで [I/O 情報] タブを選択します。 WAGO- I/O-SYSTEM DeviceNet 製品は、アナログ I/O モジュールデータ全てがバイト単位で処理されます。

データ交換は 2 バイトずつおこなわれます。それに対し、デジタル I/O モジュールはビット単位の処理とな

り、データ交換は 1 ビットずつおこなわれます。 さらに、DeviceNet 製品専用のステータスバイト(1 バイト)を入力プロセスイメージに追加して計算しな

ければなりません。 本解説書における I/O モジュール構成、入出力プロセスイメージ合計値は

【IN サイズ】 750-455 4 モジュール 8 バイト 750-430 1 モジュール 1 バイト(8 ビット) 750-306 ステータスバイト 1 バイト 合計 10 バイト 【OUT サイズ】 750-555 1 モジュール 8 バイト 750-530 1 モジュール 1 バイト(8 ビット) 合計 9 バイト

となりますので、出力側で必要なサイズは 9 バイト、入力側で必要なサイズは 9+1 = 10 バイトとなります。 [編集] をクリックすると I/O サイズ変更ダイアログが開きますので [Poll] にチェックし [OUT サイズ] と [IN サイズ] に上記バイトサイズを入力して [OK] をクリックします。

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結果、[WAGO 750-306 のプロパティ] ダイアログは以下の通りとなります。

注意! 各種 I/O モジュールのプロセスイメージに関する詳細は、各 I/O モジュールマニュアルを参照ください。

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次に、750-306 を使用したノードを CJ1W-DRM に登録させます。 WAGO I/O 750-306 アイコンを右クリックし [他のコンポに登録] → [#01 CJ1W-DRM21]を選択すると、

WAGO I/O 750-306 アイコンの下に登録先のノードアドレス(#01)が表示されます。

次に、CJ1W-DRM21 アイコンをダブルクリックして [デバイスパラメータ編集] ダイアログを開き登録デバ

イス一覧に登録され 750-306 の “Out Size”, “Input Size” が上記で設定したバイト数になっていることを確認

し [OK] をクリックします。

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7. ダウンロード 注意! ダウンロードする際は CJ2M-CPU32 を「プログラムモード」にしてから開始してください。 動作モード切り替えは CX-Programmer にておこなってください。 設定ダウンロードは Ethernet 経由でおこないます。メニューバーから [ネットワーク] → [通信設定] を選択し [PLC 機種変更] ダイアログを開きます。 [PLC 機種] を “CJ2M”、[ネットワーク種別] を “Ethernet” に切り替え [設定] をクリックすると [ネットワーク設定(Ethernet)] ダイアログが開きます。「ドライバ」タブを選択し

CJ2M-CPU32 に IP アドレスを入力し [OK] をクリックします。

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メニューバーから [ネットワーク] → [オンライン接続] を選択して [オンライン接続(Ethernet 経由)] ダイアロ

グを開きます。[(3)オンライン接続] をクリックすると、オンライン接続情報ウィンドゥに現在の接続先の情報が

ツリー形式で表示されます。 その中の[DeviceNet[CJ1W-DRM21]……] で右クリックして [接続] を選択すると [ネットワークの選択] ダイア

ログが表示されます。

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[ネットワークの選択] ダイアログにて “N1(DeviceNet)……” を選択し [OK] をクリックすると、オンライン接続

情報ウィンドゥの [DeviceNet[CJ1W-DRM21]……] 先頭アイコンが下図の通り変化します。

ネットワーク構成ウィンドゥ上の [CJ1W-DRM21] アイコンをダブルクリックして [デバイスパラメータの編集] ダイアログを開き [ダイアログ] をクリックするとダウンロードを開始します。

8. 接続状態確認

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DeviceNet 通信が正常におこなわれている事を各ユニットの LED で確認します。 CJ1W-DRM21 LED [MS]: 緑点灯 LED [NS]: 緑点灯 7 セグメント “01” 点灯(ノードアドレス) 750-306 LED [RUN]: 緑点灯 LED [CONNECT]: 緑点灯 LED [I/O]: 緑点灯

注意! 750-306 以外の WAGO DeviceNet バスカプラ/コントローラ(750-806, -346)でも上記 LED 名称に違いはあり

ません。同様な点灯状態となります。 また、この通信確認は CX-Integrator から確認する事が可能です。 ネットワーク構成ウィンドゥ上の CJ1W アイコンを右クリックし [モニタ] を選択すると [デバイスモニタ] ダイ

アログが開きます。下図は [ステータス] タブの内容です。[マスタステータス] では “リモート I/O 通信動作中” および “メッセージ通信可能状態” にチェックが入り、[スレーブステータス] では 750-306 に設定したノードアド

レス(=02) が青点灯し、[リモート I/O 通信中] にチェックが入っていれば正常に DeviceNet 通信しています。

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I/O モジュールを介した入出力信号の確認は、CX-Programmer のモニタ機能でご確認ください。 詳細は CX-Programmer マニュアルを参照願います。