ランド 戦略 - e-tkb.com · ブランディングを強化します」...

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「グランドセイコーの ブランディングを強化します」 セイコーウオッチ㈱ 代表取締役社長 兼COO 兼CMO 高橋 修司 謹んで新年のお慶びを申し上げま す。 平素は格別のご高配を賜り、厚く 御礼申し上げます。 2 0 1 4 年 以 降 、当社ではブランド 普及のために、テレビCMやスポー ツマーケティングなど様々な活動を 行ってきており、今後も継続させてい く予定です。昨年はそれを一歩進め て新たな取り組みもスタートさせて おり、そのひとつがパブリックスペー スに当社のクロックを設置する企画 です。人が多く集まるような場所、待 ち合わせスポットになるような場所に シンボリックな時計を順次設置して いきます。RHYTHMブランドの認知 拡大とともに、地域の皆様と共に発 展していきたいと思っています。 10月には日本野鳥の会との共同 企画「四季の野鳥報時掛時計」を発 売しました。個性豊かな49種類の野 鳥の鳴き声が収録されており、臨場 感あふれる鳴き声を鮮明に再現す るため、徹底的に技術に拘った製品 で、大変好評をいただいています。 また、デパート、時 計 専 門 店での 取り扱いとなりますが、ギフト需要の 掘り起こしを狙った「オンリーワンク ロック」企 画をスタートさせました。 木種を自由に組み合わせることがで きるセミオーダーメイドの製 品が第 1弾で、「思いを込めた世界でひとつ だけのギフトクロック」がコンセプト の製品です。高級品ではありますが、 発 売から好 調に推 移しています。オ ンリーワンクロック企画の第2弾とし て、ステンドグラスを使ったクロック も発売間近です。 この他にも中高級品を軸にデザ イン・機能・品質にこだわった製品、 IoTやBluetoothを利用した次世代 クロックの開発を行うと共に、SNSを はじめとしたメディアへの情報発信 もしながら、クロック需要の喚起に取 り組んでまいります。 末筆ではございますが、業界の皆 様におかれましては、今年もご支援と ご理解を賜ります様お願い申し上げ るとともに、益々のご発展とご健勝を ご祈念申し上げまして、新年のご挨 拶とさせていただきます。 新年あけましておめでとうございます。 2018年は「グランドセイコー」に とって、独立ブランドとしての2年目とな りましたが、米国においてグランドセイ コー専門の販売会社「グランドセイコー オブアメリカ」を新規設立し、海外市場 でも大きく飛躍する年となりました。 「プロスペックス」は、本格スペック を搭載したモデルを筆頭に幅広いお 客様に好評をいただきました。 また、「1968メカニカルダイバーズ 復刻デザイン」がジュネーブ時計グラ ンプリで「スポーツ」部門賞を受賞しウ オッチ業界からも高い評価を頂きまし た。「アストロン」は新開発のムーブメ ントを搭載し、機能とデザインをさらに 進化させた第三世代「5Xシリーズ」 を発売しました。 これらの成果もひとえに皆様の多 大なるご支援の賜物であり、この場を お借りして厚く御礼申しあげます。 2019年「グランドセイコー」は、さら なる飛躍に向けてマーケティングを強 化してまいります。 これまで誕生以来大切にしてきた 正 確さ・見やすさ・美しさといった機 能的価値に加えて、当社独自の匠の 技や日本の美意識をテーマに感性価 値を高め、ブランドの個性を表現して まいります。  商品面では、グランドセイコーを代 表するムーブメントであるスプリング ドライブをはじめとして、レディスモデ ルの拡充など、独立ブランドに相応し いコレクションの充実を図ります。流 通につきましても、ビバリーヒルズ、ソ ウルに続き、世界のメガシティにグラ ンドセイコー専門ブティックを展開す る予定です。 グランドセイコーは、商品、プロモー ション、流通などあらゆるマーケティン グ施策を研ぎ澄ませ、高級ブランドと しての確固たるポジションを築いてま いります。 私たちセイコーは、「 時 代とハート を動かすSEIKO」という企業スロー ガンのもと、独自性の高い商品とプロ モーションにより、お客様の感性に深 く働きかけ、国内ウオッチ市場を牽引 していきたいと思っています。 なにとぞ本年も皆様のご支援を賜 りますようお願い申し上げます。 「オンリーワンクロックによる ギフト需要の喚起へ」 退910 10 2018貿112410412 113nu ku mo ri C3FMFLIP 201830 512019年 節目の年を迎えて リズム時計工業㈱ 代表取締役社長 樋口 孝二 2018TRUME 22TRUME 1942ORIENT STAR 調2019匠の技と、最先端のウエアラブル技術で新たな価値を生み出していく 100±0Calibre 0100 2018Eco-Drive One 40 30 No 1Better Starts Now 100新しい100年に向けて新たな一歩を G-SHOCK 5000 G-SHOCK Bluetooth G-SHOCK G-SHOCK SNSG-SHOCK 12 G-SHOCK FAN FESTA G-SHOCK G-SHOCK 「新たな価値を生み出す技術開発で時計市場に活気を」 ランド 戦略 2019年(平成31年)1月1日  (19) 第2374号  (昭和25年2月28日第3種郵便物認可)

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Page 1: ランド 戦略 - e-tkb.com · ブランディングを強化します」 セイコーウオッチ㈱ 代表取締役社長 兼coo 兼cmo 高橋 修司 謹んで新年のお慶びを申し上げま

「グランドセイコーの ブランディングを強化します」

セイコーウオッチ㈱代表取締役社長 兼COO 兼CMO

高橋 修司

 謹んで新年のお慶びを申し上げます。 平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 2014年以降、当社ではブランド普及のために、テレビCMやスポーツマーケティングなど様々な活動を行ってきており、今後も継続させていく予定です。昨年はそれを一歩進めて新たな取り組みもスタートさせており、そのひとつがパブリックスペースに当社のクロックを設置する企画です。人が多く集まるような場所、待ち合わせスポットになるような場所にシンボリックな時計を順次設置していきます。RHYTHMブランドの認知拡大とともに、地域の皆様と共に発展していきたいと思っています。 10月には日本野鳥の会との共同企画「四季の野鳥報時掛時計」を発売しました。個性豊かな49種類の野鳥の鳴き声が収録されており、臨場感あふれる鳴き声を鮮明に再現するため、徹底的に技術に拘った製品で、大変好評をいただいています。 また、デパート、時計専門店での

取り扱いとなりますが、ギフト需要の掘り起こしを狙った「オンリーワンクロック」企画をスタートさせました。木種を自由に組み合わせることができるセミオーダーメイドの製品が第1弾で、「思いを込めた世界でひとつだけのギフトクロック」がコンセプトの製品です。高級品ではありますが、発売から好調に推移しています。オンリーワンクロック企画の第2弾として、ステンドグラスを使ったクロックも発売間近です。 この他にも中高級品を軸にデザイン・機能・品質にこだわった製品、IoTやBluetoothを利用した次世代クロックの開発を行うと共に、SNSをはじめとしたメディアへの情報発信もしながら、クロック需要の喚起に取り組んでまいります。 末筆ではございますが、業界の皆様におかれましては、今年もご支援とご理解を賜ります様お願い申し上げるとともに、益々のご発展とご健勝をご祈念申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

 新年あけましておめでとうございます。 2018年は「グランドセイコー」にとって、独立ブランドとしての2年目となりましたが、米国においてグランドセイコー専門の販売会社「グランドセイコーオブアメリカ」を新規設立し、海外市場でも大きく飛躍する年となりました。 「プロスペックス」は、本格スペックを搭載したモデルを筆頭に幅広いお客様に好評をいただきました。 また、「1968メカニカルダイバーズ 復刻デザイン」がジュネーブ時計グランプリで「スポーツ」部門賞を受賞しウオッチ業界からも高い評価を頂きました。「アストロン」は新開発のムーブメントを搭載し、機能とデザインをさらに進化させた第三世代「5Xシリーズ」を発売しました。 これらの成果もひとえに皆様の多大なるご支援の賜物であり、この場をお借りして厚く御礼申しあげます。

 2019年「グランドセイコー」は、さらなる飛躍に向けてマーケティングを強化してまいります。 これまで誕生以来大切にしてきた正確さ・見やすさ・美しさといった機

能的価値に加えて、当社独自の匠の技や日本の美意識をテーマに感性価値を高め、ブランドの個性を表現してまいります。  商品面では、グランドセイコーを代表するムーブメントであるスプリングドライブをはじめとして、レディスモデルの拡充など、独立ブランドに相応しいコレクションの充実を図ります。流通につきましても、ビバリーヒルズ、ソウルに続き、世界のメガシティにグランドセイコー専門ブティックを展開する予定です。 グランドセイコーは、商品、プロモーション、流通などあらゆるマーケティング施策を研ぎ澄ませ、高級ブランドとしての確固たるポジションを築いてまいります。

 私たちセイコーは、「時代とハートを動かすSEIKO」という企業スローガンのもと、独自性の高い商品とプロモーションにより、お客様の感性に深く働きかけ、国内ウオッチ市場を牽引していきたいと思っています。 なにとぞ本年も皆様のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

「オンリーワンクロックによる ギフト需要の喚起へ」

カシオ計算機㈱

取締役専務執行役員

増田 裕一

 

謹んで新年のお祝いを申し上げます。皆様におか

れましてはお健やかに新しい年を迎えられたこと

と、お慶び申し上げます。旧年中は格別のご厚情を

賜り、心より御礼申し上げます。

 

今年は、今上陛下の退位、新天皇陛下の即位が予定

され、平成から新元号へと移り行く年となります。また

一方では、日本代表の活躍が期待されるラグビーワール

ドカップ日本大会が9月に開幕し、10月には消費税が

10%へと改訂される予定と、節目であると同時に、何か

とイベントの多い年となりそうです。

 

2018年を振り返ってみますと、国際関係では

韓国と北朝鮮による南北首脳会談から米朝首脳会

談の実現、スポーツの分野ではサッカーワールドカッ

プロシア大会、大坂なおみの日本人初となる全米テニ

ス制覇など、世界の注目を集める様々な出来事があ

りました。また経済面においては、米中両大国間の軋

轢が世界経済、特に貿易に大きな影響を与え、為替

レートも112円台から始まり4月には一時104

円台まで円高が進んだものの、12月は113円台に

戻すという変動の一年となりました。

 

そのような状況の中において、当社は時代に相応

しい新たな価値の創造を追求し続け、消費者の皆様

に新鮮な魅力を感じていただけるような商品の開

発に注力して参りました。

 

主な商品をご紹介しますと、「つつみこまれるよう

なやさしい時の流れが感じられる時計」をコンセプト

とした『nu

・ku

・mo

・ri

』シリーズの展開を始めると共

に、発売以来大ヒットを続けているデジタルクロック

『シリーズC3』の新たな仲間であるワイドFM対応

機能を備えた『FLIP

』をラインナップに追加しました。

 

また、2018年に共に発売30周年を迎えた、大

音量目ざまし『ライデン』シリーズとからくり時計の

記念モデルをそれぞれ発売しました。

 

商品のみならず、多くのお客様に直接商品をご提

案させていただくために、5月に東京ビッグサイト

において開催された「第1回学校施設・サービス展」

に、学校やオフィス、工場等で抜群の視認性を発揮

する『教室の時計』シリーズを中心とした商品を出

展いたしました。

 

今後もクロック業界の発展と活性化、さらなる成

長に繋がる商品とサービスのご提供を心がけ、最大

限の努力を重ねて参る所存です。

 

最後になりましたが、新年が皆様にとって素晴ら

しい発展の一年となりますよう、心から祈念いたし

まして、年頭のご挨拶とさせて頂きます。

2019年 節目の年を迎えて

リズム時計工業㈱代表取締役社長

樋口 孝二

 

謹んで新年のお祝いを申し上げます。

 

2018年は新たに立ち上げた自社ブランド

「TRUME

(トゥルーム)」が2年目を迎え、そし

て、旧オリエント時計株式会社の国内販売機能

を統合して2年目となる一年でした。

 

積極的な活動のひとつとして、トレンドや話題

となるロケーションでポップアップショップを数

多く実施することで、より多くのお客様に知って

いただく機会を創出することができました。

 「TRUME

」は1942年の創業以来(セイコー

エプソンの前身である(有)大和工業の創立)培っ

てきた時計開発・製造技術基盤とセンシング技

術を融合させた独創のブランドであり、特徴あ

る商品をお客様にお届けし、好評を得ることが

できました。

 

また、機械式時計を展開する「O

RIENT

STAR

」も、メカニカルムーンフェイズはじめ機械

式時計の特徴あるラインアップが充実し、順調

な販売と着実なブランド浸透を進めることがで

きました。

 

2019年も引き続き、エプソンの持つチャネ

ル特性を生かしつつ、取り組んでまいりたいと思

います。

 

創業以来磨いてきた匠の技と、最先端のウエア

ラブル技術を持つ、エプソンの強みを生かして、新

たな価値を持つ、我々にしかできない時計商品を

これからも提案させていただきます。

 

本年も皆さまからの一層のご指導、ご支援を

賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

匠の技と、最先端のウエアラブル技術で新たな価値を生み出していく エプソン販売㈱

取締役 

広域・量販営業本部長

仁木 智志

 

当社はみなさまのご支援・ご協力のもと昨年

創業100周年を迎えることができました。

 

創業以来、時計の本質と新たな可能性を追求

してきたシチズンは、「精度への挑戦」を最重要課

題のひとつに掲げてまいりました。そして私たち

がたどり着いたのが「年差±1・0秒」の超高精度

エコ・ドライブムーブメント「Calibre 0100

」です。

 

昨年のバーゼルワールド2018では、ポケッ

トウオッチ型に仕上げ、参考出品致しました。

 

本年はこのムーブメントを搭載する腕時計

を発売いたします。

 フラッグシップモデル「Eco-D

riveOne

(エコ

ドライブ

ワン)」は昨年、サーメット製のケース

に、新しい硬質素材「アルティック」製のベゼルを

あわせたモデルに加え、スーパーチタニウム™の

美点を融合させたモデルを発表しました。

 パーツ製造から完成時計の組み立てまでを行

うマニュファクチュールとして、光発電時計の開

発に40年以上も継続して取り組んできたからこ

そ実現できたエコ・

ドライブ

ワンは、ラインアップ

を充実させ高い評価をいただいております。

 

誕生以来、世界中のプロフェッショナルのため

の本格スポーツウオッチを生み出してきたプロ

マスターは、今年で30周年を迎えます。

 

機能性、耐久性、安全性を極限にまで高めた

腕時計を、陸、海、空、それぞれのカテゴリーで

本年も展開してまいります。

 エシカルなものづくりと光発電エコ・ドライ

ブによる新感覚ラグジュアリーウオッチ、シチ

ズンエルや、高機能ファッションウオッチとし

て中価格帯時計市場でレディースNo・1のクロ

スシーは、本年もお客様のニーズに合った腕時

計を提案してまいります。

 「市民に愛され市民に貢献する」というシ

チズンの企業理念に基づき、「B

etterStarts

Now

」の信念のもと、皆様により良い「時」をお

届けできるよう、次の100年も革新的なテ

クノロジーと、マニュファクチュールとして培っ

てきた熟練の技能とともに、腕時計の本質と

新たな可能性を追求してまいります。

新しい100年に向けて新たな一歩を

 

新年明けましておめでとうございます。

 

年頭にあたり、平素よりのご厚情とお引き立てに厚

く御礼申し上げます。

 

本年も引き続きご愛顧賜りますようよろしくお願

い申し上げます。

 

近年、スマートウオッチの登場により、腕時計に対する

価値観が多様化しております。これにより、機能の追求

もさることながら、従来以上に腕時計に対する新しい価

値を提案することが欠かせなくなってきております。

 

当社では、先進のエレクトロニクス技術を活かした

機能や性能を追求するだけでなく、素材や構造といっ

た分野においても進化を遂げることで、従来の腕時計

にはない新たな価値を生み出すものづくりに注力して

まいりました。昨年発売したスクエア型のG

-SHOCK

「5000

」シリーズ初のフルメタル仕様モデルは、そう

いった当社のものづくりに対する思いが形になった製

品です。新たな耐衝撃構造を開発することで、初代

G-SHOCK

のフォルムそのままでフルメタル化を実現

しながら、Bluetooth

によるスマートフォン連携という

最先端技術も搭載するなど、素材・機能・構造とあら

ゆる面でG

-SHOCK

が進化していることを皆様にお伝

えできたと感じています。

 

本年も引き続き、新たな価値を生み出すものづくり

を通して、時計市場に活気を与えてまいりたいと思って

おります。中でも時計市場の大半を占めるメタルウオッ

チにおいて、G-SH

OCK

を中心に、色、材質、質感等を進

化させることで、当社の腕時計にしか成しえない唯一無

二の「新しい」価値を追求し、お客様の感性に響く製品

を開発してまいります。そして、市場が急速に顕在化し

たスマートウオッチの分野においても、時計と携帯電話

を手掛けた唯一の存在であるという自負のもと、ユー

ザーの期待を超える商品を提案してまいります。

また、SNSの普及に伴い、今後はブランドの世界観

をお客様へよりダイレクトに伝えていくことが重要に

なっていると感じています。当社では以前より、ユー

ザーがG

-SHOCK

の世界観を実際に体感してもらう

場として、世界各地で積極的にイベントを開催して

おります。国内においても、昨年12月に渋谷で行った

「G-SHOCK FA

N FESTA

」では、G-SHOCK

が街中を

ジャックするというコンセプトの下、音楽やファッショ

ンといったカルチャーを通じて、多くの方にG

-SHOCK

の世界観を感じていただきました。本年もこうした活

動により、多くの方に当社の腕時計に共感していただ

けるよう努めてまいります。

 

最後に、皆様方のますますのご発展とご健勝を祈念

いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

「新たな価値を生み出す技術開発で時計市場に活気を」

シチズン時計㈱

常務取締役

竹内 則夫

ブランド戦略

セイコークロック㈱

代表取締役社長

萩原 健二

2019年(平成31年)1月1日  (19)第2374号 (昭和25年2月28日第3種郵便物認可)