コバルト 60 ガンマ線照射システム...

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コバルト 60 ガンマ線照射システム 操作マニュアル 加速器・ビーム応用科学センター 作成日 2013/05/02

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Page 1: コバルト 60 ガンマ線照射システム 操作マニュアル...コバルト60ガンマ線照射システム操作手順 放射線監視システム コバルト60ガンマ線照射システム

コバルト 60ガンマ線照射システム

操作マニュアル

加速器・ビーム応用科学センター

作成日 2013/05/02

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コバルト60ガンマ線照射システム操作手順

コバルト 60ガンマ線照射システム

【1.電源を入れる】

線源駆動盤の電源スイッチに鍵を差し込んで電源を ONにする。

照射室出入口

電気錠制御盤

線源駆動盤

(A)(B)

放射線監視システム

タイマー設定により自動で線源格納を行って照射を終了する場合

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【2.出入口扉の電動錠ロック解除】

照射前に、中に試料をセットするため、電気錠制御盤に

差し込んである鍵を“施錠”から“解錠”に回して出入口

扉の電動錠ロックを解除。

【3.試料台に試料をセットする】

◇照射室の出入口扉を開けて、サーベイメーターで、放射線が漏れていないことを確認す

る。(針が振れなければ問題無し)

◇照射室内に立ち入り試料台に試料をセットした後、照射室から退出し出入口扉を閉める。

なお、照射室内で長時間作業を行う場合は、線源駆動盤のインターロックキー NO.1~

NO.3のどれか1つの鍵を OFF側に回して抜き取っておくと、線源を上昇できないので安

全である。(鍵を抜くと、システムが「照射 NG」となるため)

安全のため、抜いた鍵は持って中に入る。

◇インターロックキーの鍵を抜き取った場合は、照射室から退出した時に元に戻しておくこ

と。

サーベイメーター

試料台

インターロックキーNo.1~No.3

電気錠制御盤

“解錠”に回す

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【4.出入口扉の電動錠をロックする】

電気錠制御盤に差し込んである鍵を“解錠”から“施錠”に回して出入口扉の電動錠をロッ

クし、その鍵を線源駆動盤の制御スイッチに差し込み鍵を“動作可”側に回す。

【5.タイマー設定と照射】

◇線源駆動盤タッチパネルの“運転開始”を

タッチ

◇次の画面で“時間—距離設定”をタッチする

“施錠”に回す “動作可”側に回す

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◇①タイマー値設定画面が現れるので、タイ

マー値設定の表示(“ 0 ”時間“ 0 ”分

“ 0 ”秒)で設定したい時間の“ 0 ”をタッチ

する。

②テンキーが現れるので希望時間の数値を

入力して”ENTER”を押す。

③希望の照射時間を設定したら、“タイマー設

定”をタッチする。

◇タッチパネルに“照射”及び“格納”が出るので、“照射”をタッチしてコバルト線源を上昇さ

せる。線源が上昇すると放射線監視システムの警報ブザーが鳴るので、“ブザー停止”ボタ

ンを押してブザーを止める。 表示灯で“照射中”ランプが点灯。

◇ガンマ線照射により照射室内にオゾンが

発生するので、換気ボタンを押して照射室

内を換気する。(5分~10分程換気する)

① タイマー値

を設定する

②「ENTER」をタッチ

テンキー

③「タイマー設定」

をタッチ

“ブザー停止”ボタン

照射室出入口扉

換気ボタン

放射線監視システム

“照射中”ランプ

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【6.コバルト線源の格納】

線源駆動盤タッチパネルの“経過時間”が設定した時間より減っていき 0 になると、自動的に

“格納”スイッチが入りコバルト線源は線源容器内に格納される。

表示灯で“格納中”ランプが点灯。

【7.出入口扉の電動錠ロック解除】

◇線源駆動盤の制御スイッチに差し込んである鍵を“動作不可”側に回して鍵を抜き、その鍵

を電気錠制御盤に差し込み“施錠”から“解錠”に回す。

◇放射線監視システムの“警報リセット”ボタンを押して出入口扉の電動錠ロックを解除。

→ドア上の“照射中”ランプが、緑色の“格納中”に変わる。

◇次に照射室内の換気を止める。

“動作不可”側に回す “解錠”に回す

“警報リセット”ボタンを押す

経過時間表示 “格納中”ランプ

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【8.試料の取り出し】

◇照射室の出入口扉を開けサーベイメータでガンマ線

が出ていないことを確認した後、照射室から試料を持

ち出して出入口扉を閉める。

◇照射室の照明を消す。

【9.照射完了後の手順】

◇照射完了の場合は、“戻る”をタッチし、タイマー値設定画面を出してタイマー値設定の表示

を“ 0 ”時間“ 0 ”分“ 0 ”秒に戻しておく。(テンキーで“0”を入力し“ENTER”を押す)

◇次に電気錠制御盤に差し込んである鍵を“解錠”から“施

錠”に回して出入口扉の電動錠をロックする。

■補足■

さらにガンマ線照射を続ける場合は、操作手順の“3”から行う。

照明スイッチ

タイマー値を全て0に戻す

テンキー

“戻る”を押してタイマ

ー値設定画面を出す

“施錠”に回す

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【10.電源を切る】

◇パネルの画面が最初の状態(“運転開始”の画面)に戻るまで、“戻る”をタッチする。 “運

転開始”の画面に戻ったら、線源駆動盤の電源スイッチを OFFにして鍵を抜き取る。

◇鍵は係員が所定の場所に戻して保管する。

“運転開始”画面 線源駆動盤

電源スイッチを OFF

にして鍵を抜く

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短時間のみの照射や、照射途中で、照射時間を延長したい場合等は手動で行う。

【1.電源を入れる】

線源駆動盤の電源スイッチに鍵を差し込んで電源を ONにする。

【2.出入口扉の電動錠ロック解除】

照射前に、中に試料をセットするため、電気錠制御盤に差し込んである鍵を“施錠”から

“解錠”に回して出入口扉の電動錠ロックを解除。

電気錠制御盤

“解錠”に回す

手動で線源格納を行って照射を終了する場合

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【3.試料台に試料をセットする】

◇照射室の出入口扉を開けて、サーベイメーターで、放射線が漏れていないことを確認す

る。(針が振れなければ問題無し)

◇照射室内に立ち入り試料台に試料をセットした後、照射室から退出し出入口扉を閉める。

なお、照射室内で長時間作業を行う場合は、線源駆動盤のインターロックキー NO.1~

NO.3のどれか1つの鍵を OFF側に回して抜き取っておくと、線源を上昇できないので安

全である。(鍵を抜くと、システムが「照射 NG」となるため)

安全のため、抜いた鍵は持って中に入る。

◇インターロックキーの鍵を抜き取った場合は、照射室から退出した時に元に戻しておくこ

と。

【4.出入口扉の電動錠をロックする】

電気錠制御盤に差し込んである鍵を“解錠”から“施錠”に回して出入口扉の電動錠をロッ

クし、その鍵を線源駆動盤の制御スイッチに差し込み鍵を“動作可”側に回す。

サーベイメーター

試料台

インターロックキーNo.1~No.3

“施錠”に回す “動作可”側に回す

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【5.タイマー手動設定と照射】

◇線源駆動盤タッチパネルの“運転開始”をタッチ

◇次の画面で“タイマー手動設定”をタッチする

◇①タイマー手動設定画面が出るので、タイマー

値設定の表示が全て“ 0 ”表示になっ

ているか確認。(“ 0 ”時間“ 0 ”分

“ 0 ” 秒)

②表示が“ 0 ”以外になっていたら、表

示枠にタッチし、テンキーで“ 0 ”を

入力して”ENTER”を押す。

③全てが“ 0 ”表示であれば、“タイマー

設定”をタッチする。

① タイマー値設定の表示

「ENTER」キー

②テンキーで“0”

を入力

③「タイマー設定」

をタッチ

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◇タッチパネルに“照射”及び“格納”が出るので

“照射”をタッチしてコバルト線源を上昇させる。

◇線源が上昇すると放射線監視システムの警報ブザーが鳴るので、“ブザー停止”ボタンを

押してブザーを止める。 表示灯で“照射中”ランプが点灯。

◇ガンマ線照射により照射室内にオゾンが発生するので、換気ボタンを押して照射室内を換

気する。(5分~10分程換気する)

“ブザー停止”ボタン

照射室出入口扉

換気ボタン

放射線監視システム

表示灯

表示灯

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【6.コバルト線源の格納】

線源駆動盤タッチパネルの“タイマー経過時間”が照射希望時間に達したら、“格納”

スイッチをタッチしてコバルト線源を線源容器内に格納する。

表示灯で“格納中”ランプが点灯。

【7.出入口扉の電動錠ロック解除】

◇線源駆動盤の制御スイッチに差し込んである鍵を“動作不可”側に回して鍵を抜き、その鍵

を電気錠制御盤に差し込み“施錠”から“解錠”に回す。

◇放射線監視システムの“警報リセット”ボタンを押して出入口扉の電動錠ロックを解除。

→ドア上の“照射中”ランプが、緑色の“格納中”に変わる。

◇次に照射室内の換気を止める。

“動作不可”側に回す “解錠”に回す

“警報リセット”ボタンを押す

タイマー経過時間表示

格納スイッチを

タッチする

放射線監視システム

“格納中”ランプ

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【8.試料の取り出し】

◇照射室の出入口扉を開けサーベイメータでガンマ線

が出ていないことを確認した後、照射室から試料を持

ち出して出入口扉を閉める。

◇照射室の照明を消す。

【9.出入口扉をロックする】

◇照射終了の場合は、電気錠制御盤に差し込んである鍵を

“解錠”から“施錠”に回して出入口扉の電動錠をロックす

る。

◇線源駆動盤タッチパネルの“戻る”をタッチすると、パネルに“タイマー残時間処理選択”画

面が表示される。

■補足■

さらにガンマ線照射を続ける場合は、操作手順の“3”から行う。

照明スイッチ

“戻る”をタッチする

“施錠”に回す

タイマー処理終了選択画面

タイマー継続 タイマーリセット

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【10.電源を切る】

◇線源駆動盤タッチパネルが最初の画面に戻るまで、“戻る”をタッチする。パネルの画面が

最初の状態(“運転開始”の画面)に戻ったら、線源駆動盤の電源スイッチを OFF 側に回し

て鍵を抜き取る。

◇鍵は係員が所定の場所に戻して保管する。

“運転開始”画面 線源駆動盤

電源スイッチを OFF

にして鍵を抜く

◇照射を止める場合◇

タイマー継続

“タイマーリセット”

をタッチする

“タイマー継続”

をタッチする

◇照射を続ける場合◇