ホタテガイ増養殖安定化推進事業 1・伊藤良博・森 恭子・川 …314...

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314 ホタテガイ増養殖安定化推進事業 地まき増殖ホタテガイ実態調査 小谷健二・吉田 1 ・伊藤良博・森 恭子・川村 陸奥湾におけるホタテガイの地まき増殖について種苗放流実績と生残状況を調べ、適正な増殖方法を検 討する。 材料と方法 平成 25 10 18 日~ 12 9 日に、陸奥湾内で地まき増殖を実施している漁協のうち、ホタテガイ桁網調査 が可能な野辺地町漁協、むつ市漁協、川内町漁協、脇野沢村漁協を対象とし、平成 24 年産貝の生残状況等 を調べた。なお、脇野沢村漁協については漁協の要望を受けて平成 22 年産貝、平成 23 年産貝も調査対象に 含めた。それら 4 漁協から、地まき用ホタテガイ種苗の放流年月日、枚数、漁場面積を聞き取りするととも に、各漁協の放流漁場において 6 本の爪が付いた桁幅 1.78m 、網目 6cm のホタテガイ桁網を用いて、船速約 3 ノットで 3 分間の海底曳きを行って地まきホタテガイを採集した。曳網開始と終了時に GPS で記録した緯度 経度から曳網距離を求め、その曳網距離に桁幅を乗じて曳網面積を求めた。採捕したホタテガイの生貝と 死貝を計数するとともに、生貝 30 個体については調査時殻長、放流時殻長、全重量、軟体部重量を測定し、 異常貝の有無を確認した。また、同時に採集された底生生物については、種毎に個体数と重量を計数・測 定し、マヒトデとニッポンヒトデについては各個体の腕長も併せて測定した。得られたデータを基に、次 式で示す指標値を求めて過去のデータと比較した。 異常貝率 ( ) ( 異常貝数 ÷30)×100 へい死率 ( ) [ 採捕死貝数÷( 採捕生貝数+採捕死貝数 ) ]×100 正常貝生残率( % )= {[ (採捕生貝数÷曳網面積)÷(放流枚数÷放流面積) ] }×[ 100 -異常貝率) ] また、野辺地町漁協、むつ市漁協および川内町漁協において、これまでの地まき実態調査から推定され 1 年貝の資源量と 2 年貝もしくは 3 年貝の時に採捕された漁獲量との関係を調べた。なお、資源量は次 式で求めた。 資源量 ( トン ) =放流枚数×正常貝生残率×平均全重量 (g)×10 -8 結果と考察 1. 全体の調査結果 平成 24 年産ホタテガ イ は 、平 成 24 12 月と平 25 4 月~ 5 月に、それぞ 21,819 千枚と 25,269 枚放流された(表 1 )。 平成 24 年産貝放流区で の調査結果を付表 1 に、ホタテガイ以外の底生生物の採捕結果を付表 2 に、マヒトデとニッポンヒトデの平 均腕長を付表 3 に、脇野沢村地先における平成 23 年産貝放流区での調査結果を付表 4 に、平成 22 年産貝放流 区での調査結果を付表 5 に示した。地まき 1 年貝の正常貝生残率の推移を図 1 に、へい死率および 1. 平成 24 年産貝ホタテガイの放流実績 放流面積 放流枚数 放流密度 放流面積 放流枚数 放流密度 (㎡) (千枚) (枚/㎡) (㎡) (千枚) (枚/㎡) 野辺地町 H24.12.8~ 12.14 5,993,441 21,819 3.6 むつ市 H25.4.6~ 5.17 3,107,050 20,853 6.7 川内町 H25.4.16~ 4.17 849,000 3,644 4.3 脇野沢村 H25.4.15~ 4.25 200,000 772 3.9 21,819 25,269 平成25年放流(翌春放流) 年月日 漁協名 年月日 平成24年放流(秋放流) 1 青森県農林水産部水産局水産振興課

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  • 314

    ホタテガイ増養殖安定化推進事業

    地まき増殖ホタテガイ実態調査

    小谷健二・吉田 達 1・伊藤良博・森 恭子・川村 要

    目 的

    陸奥湾におけるホタテガイの地まき増殖について種苗放流実績と生残状況を調べ、適正な増殖方法を検

    討する。

    材料と方法

    平成25年10月18日~12月9日に、陸奥湾内で地まき増殖を実施している漁協のうち、ホタテガイ桁網調査

    が可能な野辺地町漁協、むつ市漁協、川内町漁協、脇野沢村漁協を対象とし、平成24年産貝の生残状況等

    を調べた。なお、脇野沢村漁協については漁協の要望を受けて平成22年産貝、平成23年産貝も調査対象に

    含めた。それら4漁協から、地まき用ホタテガイ種苗の放流年月日、枚数、漁場面積を聞き取りするととも

    に、各漁協の放流漁場において6本の爪が付いた桁幅1.78m、網目6cmのホタテガイ桁網を用いて、船速約3

    ノットで3分間の海底曳きを行って地まきホタテガイを採集した。曳網開始と終了時にGPSで記録した緯度

    経度から曳網距離を求め、その曳網距離に桁幅を乗じて曳網面積を求めた。採捕したホタテガイの生貝と

    死貝を計数するとともに、生貝30個体については調査時殻長、放流時殻長、全重量、軟体部重量を測定し、

    異常貝の有無を確認した。また、同時に採集された底生生物については、種毎に個体数と重量を計数・測

    定し、マヒトデとニッポンヒトデについては各個体の腕長も併せて測定した。得られたデータを基に、次

    式で示す指標値を求めて過去のデータと比較した。

    異常貝率(%)=(異常貝数÷30)×100

    へい死率(%)=[採捕死貝数÷(採捕生貝数+採捕死貝数) ]×100

    正常貝生残率(%)={[(採捕生貝数÷曳網面積)÷(放流枚数÷放流面積)] }×[(100-異常貝率)]

    また、野辺地町漁協、むつ市漁協および川内町漁協において、これまでの地まき実態調査から推定され

    た 1 年貝の資源量と 2 年貝もしくは 3 年貝の時に採捕された漁獲量との関係を調べた。なお、資源量は次

    式で求めた。

    資源量(トン)=放流枚数×正常貝生残率×平均全重量(g)×10-8

    結果と考察

    1. 全体の調査結果

    平 成 2 4年 産 ホ タ テ ガ

    イ は 、平 成 24年 12月と平

    成25年4月~5月に、それぞ

    れ 21,819千枚と 25,269千

    枚放流された(表1)。

    平成 24年産貝放流区で

    の調査結果を付表1に、ホタテガイ以外の底生生物の採捕結果を付表2に、マヒトデとニッポンヒトデの平

    均腕長を付表3に、脇野沢村地先における平成23年産貝放流区での調査結果を付表4に、平成22年産貝放流

    区での調査 結 果 を 付 表 5に 示 し た 。 地 ま き 1年 貝 の 正 常 貝 生 残 率 の 推 移 を 図 1に 、 へ い 死 率 お よ び

    表 1. 平 成 24年 産 貝 ホ タ テ ガ イ の 放 流 実 績

    放流面積 放流枚数 放流密度 放流面積 放流枚数 放流密度(㎡) (千枚)(枚/㎡) (㎡) (千枚)(枚/㎡)

    野辺地町H24.12.8~12.14

    5,993,441 21,819 3.6

    むつ市H25.4.6~5.17

    3,107,050 20,853 6.7

    川内町H25.4.16~4.17

    849,000 3,644 4.3

    脇野沢村H25.4.15~4.25

    200,000 772 3.9

    計 21,819 25,269

    平成25年放流(翌春放流)

    年月日漁協名

    年月日

    平成24年放流(秋放流)

    1 青森県農林水産部水産局水産振興課

  • 315

    ホタテガイ増養殖安定化推進事業

    地まき増殖ホタテガイ実態調査

    小谷健二・吉田 達 1・伊藤良博・森 恭子・川村 要

    目 的

    陸奥湾におけるホタテガイの地まき増殖について種苗放流実績と生残状況を調べ、適正な増殖方法を検

    討する。

    材料と方法

    平成25年10月18日~12月9日に、陸奥湾内で地まき増殖を実施している漁協のうち、ホタテガイ桁網調査

    が可能な野辺地町漁協、むつ市漁協、川内町漁協、脇野沢村漁協を対象とし、平成24年産貝の生残状況等

    を調べた。なお、脇野沢村漁協については漁協の要望を受けて平成22年産貝、平成23年産貝も調査対象に

    含めた。それら4漁協から、地まき用ホタテガイ種苗の放流年月日、枚数、漁場面積を聞き取りするととも

    に、各漁協の放流漁場において6本の爪が付いた桁幅1.78m、網目6cmのホタテガイ桁網を用いて、船速約3

    ノットで3分間の海底曳きを行って地まきホタテガイを採集した。曳網開始と終了時にGPSで記録した緯度

    経度から曳網距離を求め、その曳網距離に桁幅を乗じて曳網面積を求めた。採捕したホタテガイの生貝と

    死貝を計数するとともに、生貝30個体については調査時殻長、放流時殻長、全重量、軟体部重量を測定し、

    異常貝の有無を確認した。また、同時に採集された底生生物については、種毎に個体数と重量を計数・測

    定し、マヒトデとニッポンヒトデについては各個体の腕長も併せて測定した。得られたデータを基に、次

    式で示す指標値を求めて過去のデータと比較した。

    異常貝率(%)=(異常貝数÷30)×100

    へい死率(%)=[採捕死貝数÷(採捕生貝数+採捕死貝数) ]×100

    正常貝生残率(%)={[(採捕生貝数÷曳網面積)÷(放流枚数÷放流面積)] }×[(100-異常貝率)]

    また、野辺地町漁協、むつ市漁協および川内町漁協において、これまでの地まき実態調査から推定され

    た 1 年貝の資源量と 2 年貝もしくは 3 年貝の時に採捕された漁獲量との関係を調べた。なお、資源量は次

    式で求めた。

    資源量(トン)=放流枚数×正常貝生残率×平均全重量(g)×10-8

    結果と考察

    1. 全体の調査結果

    平 成 2 4年 産 ホ タ テ ガ

    イ は 、平 成 24年 12月と平

    成25年4月~5月に、それぞ

    れ 21,819千枚と 25,269千

    枚放流された(表1)。

    平成 24年産貝放流区で

    の調査結果を付表1に、ホタテガイ以外の底生生物の採捕結果を付表2に、マヒトデとニッポンヒトデの平

    均腕長を付表3に、脇野沢村地先における平成23年産貝放流区での調査結果を付表4に、平成22年産貝放流

    区での調査 結 果 を 付 表 5に 示 し た 。 地 ま き 1年 貝 の 正 常 貝 生 残 率 の 推 移 を 図 1に 、 へ い 死 率 お よ び

    表 1. 平 成 24年 産 貝 ホ タ テ ガ イ の 放 流 実 績

    放流面積 放流枚数 放流密度 放流面積 放流枚数 放流密度(㎡) (千枚)(枚/㎡) (㎡) (千枚)(枚/㎡)

    野辺地町H24.12.8~12.14

    5,993,441 21,819 3.6

    むつ市H25.4.6~5.17

    3,107,050 20,853 6.7

    川内町H25.4.16~4.17

    849,000 3,644 4.3

    脇野沢村H25.4.15~4.25

    200,000 772 3.9

    計 21,819 25,269

    平成25年放流(翌春放流)

    年月日漁協名

    年月日

    平成24年放流(秋放流)

    1 青森県農林水産部水産局水産振興課

    異 常 貝 率 の 推 移 を 図 2に 、 殻 長 お よ び 全 重 量 の 推 移 を 図 3に 、 軟 体 部 重 量 お よ び 軟 体 部 指 数 の 推

    移 を 図 4に 示 し た 。 ま た 、 各 漁 協 に お け る 平 成 10年 度 以 降 の 放 流 枚 数 と 放 流 密 度 の 推 移 を 図 5-1

    ~ 図 5-4に 示 し た 。

    平成 24年産貝の正常貝生残率は、 4漁協平均で 11.0%と平成 10年度から平成 24年度にかけての過去 15

    年の平均値である 20.7%より低い値であった (図 1、付表 1-1)。 4漁協平均のへい死率は 10.1%で平成 3年

    度から平成 24年度にかけての過去 22年の平均値である 22.1%より低い値であった (図 2)。 4漁協平均の異

    常貝率は 3.3%で昭和 61年度から平成 24年度にかけての過去 27年の平均値である 7.0%より低い値であっ

    た (図 2)。殻長、全重量、軟体部重量の 4漁協平均値は、各々 75.8mm、 42.4g、 13.1gと過去 27年の平均値

    である各々 76.1mm、 46.1g、 13.4gと概ね一致した (図 3~ 4、付表 1-2)。

    また、一部の漁協ではホタテガイの放流枚数が年々減少し、放流密度の漸減傾向が認められた(図5-1~

    図5-4)。

    図 1. 地まき 1 年貝の正常貝生残率の推移(全湾平

    均).

    図 2. 地まき 1年貝のへい死率および異常貝率の推

    移(全湾平均).

    図 3. 地まき 1 年貝の殻長および全重量の推移(全

    湾平均).

    図 4. 地まき 1年貝の軟体部重量および軟体部指数

    の推移(全湾平均).

    0

    5

    10

    15

    20

    25

    30

    35

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    61 62 63 元 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25

    正常

    貝生

    残率

    (%

    調査年度

    0

    10

    20

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    100

    61 62 63 元 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25

    へい死率、異常貝出現率(%

    調査年度

    異常貝出現率

    へい死率

    0

    10

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    60

    70

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    90

    100

    61 62 63 元 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25

    全重

    量(g)

    殻長

    (m

    m)

    調査年度

    殻長

    全重量

    20

    25

    30

    35

    5

    10

    15

    20

    25

    61 62 63 元 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25

    軟体部指数

    軟体部重量(g)

    調査年度

    軟体部指数

    軟体部重量

  • 316

    図 5-1. 放流枚数と放流密度の推移 (野辺地町漁

    協).

    図 5-2. 放流枚数と放流密度の推移(むつ市漁協).

    図 5-3. 放流枚数と放流密度の推移(川内町漁協). 図 5-4. 放流枚数と放流密度の推移 (脇野沢村漁

    協).

    2. 野辺地町漁協における調査結果

    地まき1年貝の正常貝生残率の推移を図6に、マヒトデおよびニッポンヒトデの採捕密度の推移を図7に示

    した。平成24年産1年貝の正常貝生残率は19.8%で平成10年度から平成24年度にかけての過去15年の平均値

    である24.4%と比較し5.4ポイント低い値となった。ホタテガイを食害するマヒトデおよびニッポンヒトデ

    の平成25年度の採捕密度は、各々5.5個体/100㎡および0個体/100㎡であり、平成3年度から平成24年度にか

    けての過去22年の平均値である各々7.5個体/100㎡および6.8個体/100㎡に比べ低い値に留まった。これか

    ら、両種によるホタテガイの食害は比較的小さかったと考えられた。

    図 6 . 地 ま き 1年 貝 の 正 常 貝 生 残 率 の 推 移 (野

    辺 地 町 漁 協 ).

    図 7 . マ ヒ ト デ お よ び ニ ッ ポ ン ヒ ト デ の 採 捕

    密 度 の 推 移 (野 辺 地 町 漁 協 ).

    0

    2

    4

    6

    8

    10

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    0

    10

    20

    30

    40

    50

    10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25

    放流密度(枚

    /㎡)

    放流枚数(百万枚)

    調査年度

    放流枚数

    放流密度

    0

    2

    4

    6

    8

    10

    12

    0

    10

    20

    30

    40

    10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25

    放流

    密度

    (枚

    /㎡

    放流

    枚数

    (百

    万枚

    調査年度

    放流枚数

    放流密度

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    10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25

    放流密度(枚

    /㎡)

    放流枚数(百万枚)

    調査年度

    放流枚数

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    10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25

    放流密度(枚

    /㎡)

    放流枚数(百万枚)

    調査年度

    放流枚数

    放流密度

    0

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    90

    100

    10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25

    正常貝生残率(%)

    調査年度

    0

    20

    40

    60

    80

    H3 H5 H7 H9 H11 H13 H15 H17 H19 H21 H23 H25

    採捕密度(個体

    /100㎡)

    調査年度

    マヒトデ

    ニッポンヒトデ

  • 317

    図 5-1. 放流枚数と放流密度の推移 (野辺地町漁

    協).

    図 5-2. 放流枚数と放流密度の推移(むつ市漁協).

    図 5-3. 放流枚数と放流密度の推移(川内町漁協). 図 5-4. 放流枚数と放流密度の推移 (脇野沢村漁

    協).

    2. 野辺地町漁協における調査結果

    地まき1年貝の正常貝生残率の推移を図6に、マヒトデおよびニッポンヒトデの採捕密度の推移を図7に示

    した。平成24年産1年貝の正常貝生残率は19.8%で平成10年度から平成24年度にかけての過去15年の平均値

    である24.4%と比較し5.4ポイント低い値となった。ホタテガイを食害するマヒトデおよびニッポンヒトデ

    の平成25年度の採捕密度は、各々5.5個体/100㎡および0個体/100㎡であり、平成3年度から平成24年度にか

    けての過去22年の平均値である各々7.5個体/100㎡および6.8個体/100㎡に比べ低い値に留まった。これか

    ら、両種によるホタテガイの食害は比較的小さかったと考えられた。

    図 6 . 地 ま き 1年 貝 の 正 常 貝 生 残 率 の 推 移 (野

    辺 地 町 漁 協 ).

    図 7 . マ ヒ ト デ お よ び ニ ッ ポ ン ヒ ト デ の 採 捕

    密 度 の 推 移 (野 辺 地 町 漁 協 ).

    0

    2

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    10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25

    放流密度(枚

    /㎡)

    放流枚数(百万枚)

    調査年度

    放流枚数

    放流密度

    0

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    10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25

    放流

    密度

    (枚

    /㎡

    放流

    枚数

    (百

    万枚

    調査年度

    放流枚数

    放流密度

    0

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    10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25

    放流密度(枚

    /㎡)

    放流枚数(百万枚)

    調査年度

    放流枚数

    放流密度

    0

    2

    4

    6

    8

    10

    12

    0

    1

    2

    10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25

    放流密度(枚

    /㎡)

    放流枚数(百万枚)

    調査年度

    放流枚数

    放流密度

    0

    10

    20

    30

    40

    50

    60

    70

    80

    90

    100

    10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25

    正常貝生残率(%)

    調査年度

    0

    20

    40

    60

    80

    H3 H5 H7 H9 H11 H13 H15 H17 H19 H21 H23 H25

    採捕密度(個体

    /100㎡)

    調査年度

    マヒトデ

    ニッポンヒトデ

    また、異常高水温の影響により貝を放流でき

    なかった平成22年産貝を除外し、平成5年産貝か

    ら平成 23年産貝における 1年貝の資源量と 2年貝

    の漁獲量との関係を調べた結果、有意な正の相

    関関係(P

  • 318

    図 12. 地 ま き 1年 貝 の 正 常 貝 生 残 率 の 推 移 (川

    内 町 漁 協 ).

    図 13. マ ヒ ト デ お よ び ニ ッ ポ ン ヒ ト デ の 採 捕

    密 度 の 推 移 (川 内 町 漁 協 ).

    また、異常高水温の影響により貝を放流できな

    かった平成 22 年産貝を除外し、平成 16 年産貝か

    ら平成 21 年産貝における 1 年貝の資源量と 3 年貝

    の漁獲量との関係を調べた結果、有意な正の相関

    関係(P

  • 319

    図 12. 地 ま き 1年 貝 の 正 常 貝 生 残 率 の 推 移 (川

    内 町 漁 協 ).

    図 13. マ ヒ ト デ お よ び ニ ッ ポ ン ヒ ト デ の 採 捕

    密 度 の 推 移 (川 内 町 漁 協 ).

    また、異常高水温の影響により貝を放流できな

    かった平成 22 年産貝を除外し、平成 16 年産貝か

    ら平成 21 年産貝における 1 年貝の資源量と 3 年貝

    の漁獲量との関係を調べた結果、有意な正の相関

    関係(P

  • 320

    付表2. 平成25年度地まきホタテガイ(平成24年産貝)実態調査における底生生物の採捕結果(100㎡当りの個体数に換算)

    場所

    種名

    明前~蟹田

    蟹田~有戸

    平均

    浜奥内

    1回目

    浜奥内

    2回目

    平均

    第2次漁場

    1回目

    第2次漁場

    2回目

    平均

    寄浪

    マヒトデ

    9.0

    1.9

    5.5

    1.0

    3.2

    2.1

    5.8

    0.0

    2.9

    0.2

    ニッポンヒトデ

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.3

    イトマキヒトデ

    0.0

    0.0

    0.0

    0.1

    0.0

    0.1

    2.6

    0.9

    1.8

    0.0

    スナヒトデ

    2.1

    0.7

    1.4

    0.0

    3.0

    1.5

    0.0

    0.0

    0.0

    3.1

    モミジガイ

    0.9

    0.3

    0.6

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.2

    アカヒトデ

    0.2

    0.2

    0.2

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.3

    0.1

    0.0

    ニチリンヒトデ

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.3

    0.0

    0.1

    0.2

    タコヒトデ

    0.9

    0.0

    0.4

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.3

    キタムラサキウニ

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.1

    0.0

    0.1

    0.0

    キタサンショウウニ

    0.0

    0.0

    0.0

    4.1

    1.5

    2.8

    0.3

    0.0

    0.1

    0.0

    ウスハスノハカシパン

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    5.7

    971.7

    488.7

    0.0

    ナガニシ

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.2

    アカザラ

    0.0

    0.0

    0.0

    1.4

    0.0

    0.7

    1.0

    0.0

    0.5

    0.0

    ムラサキイガイ

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    32.8

    0.0

    16.4

    0.0

    マボヤ

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.2

    エボヤ

    0.3

    0.0

    0.2

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    スボヤ

    0.3

    0.2

    0.3

    0.1

    0.0

    0.1

    0.0

    0.0

    0.0

    0.8

    マナマコ

    0.2

    0.0

    0.4

    0.1

    0.0

    0.1

    21.6

    28.9

    25.3

    0.2

    ミネフジツボ

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    1.4

    0.0

    0.7

    7.0

    イチョウガニ属の1種

    0.2

    0.0

    0.1

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    マコガレイ

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.6

    0.3

    0.0

    タマガンゾウビラメ

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.2

    ギンポ

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.1

    0.0

    0.1

    0.0

    その他の生物

    カイメン類

    0.0

    0.2

    0.1

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    コウイカ類

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.0

    0.1

    0.0

    0.1

    0.0

     

    ヒトデ類

    魚類

    ナマコ類

    甲殻類

    貝類

    ホヤ類

    ウニ類

    野辺地町

    *むつ市

    川内町

    脇野沢村

    マヒ

    トデ

    ニッ

    ポン

    ヒト

    (mm)

    (mm)

    野辺

    地町

    *明

    前~

    蟹田

    120.9

    -

    蟹田

    ~有

    戸144.9

    -

    平均

    132.9

    -

    むつ

    市浜

    奥内

    1回

    目83.9

    -

    浜奥

    内2回

    目86.8

    -

    平均

    85.3

    -

    川内

    町1回

    目55.2

    -

    2回

    目-

    -

    平均

    55.2

    -

    脇野

    沢村

    寄浪

    44.6

    175.9

    平均

    44.6

    175.9

    付表

    3. 

    平成

    25年

    度地

    まき

    ホタ

    テガ

    イ(

    平成

    24年

    産貝

    )実

    態調

    査に

    おけ

    るヒ

    トデ

    の平

    均腕

    漁協

    名場

  • 321

    付表

    4-1. 

    平成

    25年

    度地

    まき

    ホタ

    テガ

    イ(

    平成

    23年

    産貝

    )実

    態調

    査結

    調 

    査入

    網放

    流曳

    網放

    流採

    捕採

    年月

    日水

    深時

    期面

    積*1

    密度

    生貝

    死貝

    (m

    )(

    月)

    (㎡

    )(

    枚/㎡

    )(

    枚)

    (枚

    脇野

    沢村

    口広

    H25.10.18

    26.1

    4月

    1,025

    5.4

    95

    41.7

    26.7

    1.6

    *1曳

    網面

    積:

    GPSか

    ら算

    出*2生

    残率

    :生

    貝採

    捕密

    度/放

    流密

    度*3正

    常貝

    生残

    率:

    採捕

    率×

    (100-異

    常貝

    率)/100

    付表

    4-2. 

    平成

    25年

    度地

    まき

    ホタ

    テガ

    イ(

    平成

    23年

    産貝

    )実

    態調

    査結

    調査

    時全

    重量

    軟体

    部軟

    体部

    殻 

    長重

      量

    指 

    数*

    (mm)

    (g)

    (g)

    脇野

    沢村

    口広

    H25.10.18

    110.8

    123.2

    51.2

    41.6

    砂泥

    *軟

    体部

    指数

    :軟

    体部

    重量

    /全

    重量

    ×100

    付表

    5-1. 

    平成

    25年

    度地

    まき

    ホタ

    テガ

    イ(

    平成

    22年

    産貝

    )実

    態調

    査結

    調 

    査入

    網放

    流曳

    網放

    流採

    捕採

    年月

    日水

    深時

    期面

    積*1

    密度

    生貝

    死貝

    (m

    )(

    月)

    (㎡

    )(

    枚/㎡

    )(

    枚)

    (枚

    脇野

    沢村

    瀬野

    H25.10.18

    19.4

    4月

    963

    4.2

    205

    37

    5.1

    13

    43.3

    2.9

    *1曳

    網面

    積:

    GPSか

    ら算

    出*2生

    残率

    :生

    貝採

    捕密

    度/放

    流密

    度*3正

    常貝

    生残

    率:

    採捕

    率×

    (100-異

    常貝

    率)/100

    付表

    5-2. 

    平成

    25年

    度地

    まき

    ホタ

    テガ

    イ(

    平成

    22年

    産貝

    )実

    態調

    査結

    調査

    時全

    重量

    軟体

    部軟

    体部

    殻 

    長重

      量

    指 

    数*

    (mm)

    (g)

    (g)

    脇野

    沢村

    瀬野

    H25.10.18

    118.6

    154.8

    62.5

    40.3

    砂、

    礫*軟

    体部

    指数

    :軟

    体部

    重量

    /全

    重量

    ×100

    漁協

    場所

    生残

    率*2

    異常

    (%

    )(

    枚)

    異常

    正常

    貝率

    生残

    率*3

    (%

    )(

    %)

    漁協

    場所

    調 

    底質

    年月

    漁協

    場所

    生残

    率*2

    異常

    (%

    )(

    枚)

    異常

    正常

    貝率

    生残

    率*3

    (%

    )(

    %)

    漁協

    場所

    調 

    底質

    年月