イラン電力ミッション（The Iran Electric Power Mission）

＜目的＞ イランの電力分野は膨大な新設・更新需要があるため、我が国が先進的な製品・システム・技術を提供し、「質の高いインフラ」の整備に貢献できるよう、情報の提供・イラン事情の把握及び現地政府・政府系機関・関係公社等との関係構築と強化を目的として、本ミッションを組成致しました。 ＜イラン電力ミッション概要＞

日時： 2017年 11月 2日（木）～11 月 7 日（火） 場所： イラン・テヘラン 行程：

11 月 3日（金） 現地テヘラン着

11 月 4日（土） 第 17回国際電力展示会の視察 日本・イラン合同電力セミナー イラン側政府機関とのネットワーキング・ディナー

11 月 5日（日） イラン側電力関連公社・企業との個別商談会 変電所設備の視察 ダム・水力発電所設備の視察

11 月 6日（月） 再生可能エネルギー担当公社幹部との意見交換 ガス火力発電所設備の視察

11 月 7日（火） 日本帰着

ミッション参加者： 日系企業 9 社・12名

＜日本・イラン合同電力セミナーについて＞ イラン政府・政府関係機関・公社等に本邦企業の先進的技術・システム・製品を PR し、

イランにおける「質の高いインフラ」の整備に貢献する事を目的として開催致しました。本セミナーにはイラン側からエネルギー省副大臣（2 名）、エネルギー省傘下の電力公社幹部を中心に約 270 名（ミッション参加本邦企業約 10 名・当センター職員を含む）が参加致しました。

同セミナーの開始にあたり、イラン側出席者を代表してエネルギー省の Mr. Ali Reza Daemi副大臣、及びエネルギー省の Dr. Hamid Reza Tashaouei 輸出促進／水・電力産業支援センター長から、また日本側を代表して駐イラン小林特命全権大使閣下から、各々ご挨拶を頂きました。

日本からは発電・変電・送配電・水力発電と多岐にわたる分野にスポットを当てたプレ

ゼンテーションをミッション参加企業各社から実施頂きました。また、イラン側からは、発電・送配電・再生可能エネルギー分野に加えて、国外投資に関するプレゼンテーションも実施され、イランの電力分野における幅広い情報収集の場となりました。

同セミナー後、ネットワーキング・ディナーの機会を設け、個別テーブルに分かれてイラン側参加者とプレゼンテーションの内容を深堀りする機会を提供致しました。更に、その翌日にも個別商談会の機会を設け、本邦企業のブースをイラン側公社・民間企業が訪問し、ビジネス分野の意見交換を図る場を提供致しました。

＜結果・成果＞ 11 月 4日に開催された日本・イラン合同電力セミナーにおける Mr. Daemiエネルギー

省副大臣からの挨拶で述べられた通り、同セミナーを通じてイラン側が期待を寄せる発電所の効率化や老朽化対策改修、再生エネルギー投資促進に結び付く為の協力拡大、並びに日本の高い技術力のプロモーションに寄与する事ができました。

同セミナーやネットワーキング・ディナー、個別商談会を通じて、イラン側参加者や民間企業と直接対話する機会を多く設ける事ができました。この機会を通じて、イランの実際の電力事情や同国内企業の情報などを直接収集する事ができ、今後個別企業による具体的な商談に発展する可能性が期待されます。

電力関連施設の視察を通じて、イラン国内企業の技術力や製品について直に触れる機会を得る事ができました。この事は、直接投資を期待するイラン側の要望を検討するにあたって、イラン側との協業や合弁と云った選択肢を検討する為の材料として活用する事が期待されます。

同セミナーに続いて、イラン・エネルギー省との間では送配電分野での訪日研修を当センターとして実施し、引き続き本邦政府関係諸機関並びに本邦企業と連携して、イランに対して継続的な支援を行っていく所存です。

以上

日本・イラン合同電力セミナー時の記念撮影 （左から Dr. Tashaouei 輸出促進／水・電力産業支援センター長、Mr. Daemi エネルギー省副大臣、小林特命全権大使閣下、当センター代表専務理事・弘田）

日本・イラン合同電力セミナーの様子

テヘラン北東部の Damavandガス火力発電所視察の様子

発電事業公社 TPPH 社総裁との個別商談会の様子