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日影シリーズ バージョン2.5 (for AutoCAD 2013) 御 説 明 用 資 料 平成25年4月 AutoMISSION

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日影シリーズ

バージョン2.5

(for AutoCAD 2013)

御 説 明 用 資 料

平成25年4月

AutoMISSION

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1. プログラム概要

本プログラムは、AutoCAD上で日影関係の検討を行うシステムであり建築企画設計から

日影申請などの実施設計までをサポートします。敷地形状、日影規制、建物配置などの計算条件

に対して建築可能空間を求める「逆日影計算」及び設計された建物から時刻日影図、等時間日影

図などを求める「日影図」から構成されています。

1)「日影図プログラム」-時刻日影図、等時間日影図、太陽軌跡図などの作成

「日影図」プログラムは、任意形状の建物、たとえば、事務所ビル、アパート、住宅、工場、

広告塔および高架道路などの影を各時刻ごとに描く時刻日影図、指定された範囲内の日影時間を

計算し等時間日影ラインを描く等時間日影図および任意な位置から眺めた太陽の軌跡と建物を

透視図で描いた太陽軌跡図を作成します。作成された日影図などはAutoCAD機能により自

由にレイアウトして出力できます。

受影面は任意の高さの水平面および傾斜面を指定できます。受影面は複数指定できますので、

複数の用途地域に属するような場合の高低差のある受影面を一度に指定することができます。ま

た、建物の垂直な壁面も受影面として指定できますので、壁面時刻日影図および壁面等時間日影

図を描くことができます。

日影時間は指定された範囲の各メッシュ点について連続法を用いて計算し、等時間日影ライン

は得られた各メッシュ点の日影時間から求めますので島日影も自動的にもれなく作図できます。

太陽軌跡図では任意点での日影時間、3次元空間におけるひざし曲線、天空図および天空率が

求められます。

さらに、測定線(5m・10mライン)は敷地境界線データと緩和幅より自動発生し、日影計

算の根拠となる高度・方位角・倍率表もExcelデータとして作成します。Excelデータ

はAutoCADの図面に貼り付けることもできます。

2)「逆日影計算プログラム」

「逆日影計算」プログラムは与えられた敷地形状、日影規制条件、日照条件および建物配置に

対して建築基準法の日影規制を満たす建築可能空間を求めます。結果は等高線図、断面図、メッ

シュ図として表現できます。作成された等高線図などはAutoCAD機能により自由にレイア

ウトして出力できます。

建築計画の初期段階での敷地全体に対する検討はもとより計画された建物に対しても計算す

ることができます。さらに、建物の優先順位が考慮できますので既存建物を含めた検討もできま

す。従いまして、新築から増改築の検討にまで適用することが可能です。

検討する測定点は5mライン、10mライン上および任意な位置に設定することができます。

測定点は敷地の各辺ごとに設定でき、高さ、測定点発生ピッチ、日影規制条件および日照条件(

日照を確保する時間帯で朝日型、日中型、夕日型が設定できます)が自由に指定できます。した

がって、複数の用途地域(敷地外も可能)が扱え、さらに近隣の状況に応じた日照条件も任意に

設定できます。

また、5mライン、10mライン以外に、任意な位置に測定点(以下特異な測定点と呼ぶ)を

設定できますので特別な日影規制にも対応できます。

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計算結果より任意な高さの等高線図および任意な切断面による断面図を得ることができます。

得られた図はAutoCADの機能により修飾して出力することができます。さらに、等高線を

表示しながら建物を入力することも可能ですので建築計画がよりスピーディに行えます。

2.プログラムの動作環境

AutoMISSIONの動作環境は基本的にAutoCADの動作環境に準じますが概略

以下の様になります。

1)「AutoMISSION」を作動させる為に必要な環境

【オペレーション・システム】

・ Windows7以降(日本語版のみ対応しています。)

【ソフトウエア】

・ AutoCAD2013(日本語版のみ対応しています。)

【ハードウエア】

・ AutoCADの動作するPC。

・ AutoMISSIONのインストールには、約30MBのハードディスクの空き容

量が必要です。

【オプション】

・ プリンターまたはプロッター

・ デジタイザーなど

(接続方法などは、WindowsおよびAutoCADの設定に依存します。)

2)注意事項

64bitOSでは、64bit用のAutoCADを導入した環境でAutoMISS

IONは動作しますが、32bit用のAutoCADを導入した場合、AutoMIS

SIONは正常に動作しません。(32bit環境では問題ありません。)

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3. データの制限事項

1) 建物データ

・日影対象建物個数 最大 140個

・構成ポイント数 最大3000点

注)AutoCADの曲面以外のソリッドデータを対象とします。

2) 敷地データ

・構成ポイント数 最大 300点

注)AutoCADの3Dポリラインおよび2Dポリラインデータを対象とします。

3) 計算条件

・受影面形状 平面(傾斜面も可能)

壁面(矩形で垂直な平面:ソリッドデータの側面)

・受影面数 最大 4ケース(半無限領域も指定可能で閉じた領域は最大12ポ

イントで指定可能)

・計算地点 年間の任意な月日について計算可能な地域

北緯23°27′~66°33′(日本国内も含まれます)

秋分→冬至→春分の任意な月日について計算可能な地域

北緯0°~23°27′

・計算時刻間隔 最小1分

・等時間計算範囲 最大メッシュ数 100,000ポイント

最小メッシュ幅 1mm

4) 測定点データ

・5mライン、 最大10,000点

10mライン上

・特異な測定点 最大1,000点

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4. 主な機能

1) 時刻日影図、等時間日影図および逆日影計算に共通する項目

・ AutoCADで作成したソリッドを建物データに指定でき、数値確認もできます。

・ 出力はAutoCADの機能を使ってAutoCADライクに行えます。

・ 受影面は任意の高さの水平面を指定できます。高低差のある複数の受影面を一度に指定す

ることも可能です。受影面として、傾斜面も考慮でき、半無限の領域も指定できます。さ

らに、建物の垂直な壁面も受影面として指定でき壁面時刻日影図および壁面等時間日影図

も作図できます。

・ 時刻および時間は最小1分間隔で設定でき、時刻表示として真太陽時または標準時のいず

れかが指定できます。

・ 各時刻ごとにペン番号が変えられ、画層、色、線幅が指定できます。

・ 計算日は月日で指定でき、各節気(立春、春分、夏至、秋分、立冬、冬至)に関する日赤

緯は別途指定することもできます。

2) 時刻刻日影図

・ 任意な時刻の日影線が同時に4つの受影面に対して求められます。

・ 中空の建物の日影図も求められます。

・ AutoCADで作成されたソリッドの側面を受影面とする壁面時刻日影図が作成できま

す。

3) 等時間日影図

・ 任意な時間の等時間日影線が同時に4つの受影面に対して作図できます。

・ 中空の建物を考慮した日影時間が計算できます。

・ 複数の建物による島日影も自動的にもれなく求められます。

・ AutoCADで作成されたソリッドの側面を受影面とする壁面等時間日影図が作成でき

ます。

4) 高度・方位角・倍率表

・ 日影計算の根拠となる、指定された計算日の各時刻における太陽の高度、方位角、影の倍

率表及び対象となる建物各部の影の長さがExcelの一覧表として表示できます。

・ 一覧表はコピー機能で図面の任意な場所に貼り付けることができます。

5) 測定線の自動発生

・ 敷地データ(ポリラインで作成)から、各辺の緩和幅(道路、線路敷及び水面の幅)を入

力するだけで測定線(5mライン及び10mライン)を自動的に発生します。

・ 測定線の位置(5m及び10m)は別途指定することもできます。

6) 太陽軌跡図

・ 任意な位置における各時刻ごとの太陽軌跡と建物を2点透視図で描きます。さらに、任意

点での日影時間も計算します。太陽軌跡と建物の関係をチエックすることで日影の状態が

簡単に把握できます。

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・ 任意な位置におけるひざし曲線を3次元空間で表現します。建物と交差する箇所はハッチ

されますので日影の状況が立体的に検討できます。

・ 任意な位置における天空図を描くことができ、天空率も求められます。

7) 逆日影計算

・ 与えられた敷地形状、日影規制条件、日照条件および建物配置に対して建築基準法の日影

規制を満たす建築可能空間を求めます。

・ 結果は等高線図、断面図、メッシュ図として表現できます。

・ 建築計画の初期段階での敷地全体に対する検討はもとより計画された建物に対しても計算

できます。

・ 建物の優先順位が考慮できますので既存建物を含めた検討もできます。したがって、新築

から増改築の検討にまで適用することが可能です。

・ 検討する測定点は5mライン、10mライン上および任意な位置に設定することができま

す。したがって、複数の用途地域および敷地外で用途地域が変わる場合にも対応できます

ので近隣の状況に応じた日照条件が任意に設定できます。

・ 測定点は敷地の各辺ごとに設定でき、高さ、測定点発生ピッチ、日影規制条件および日照

条件(日照を確保する時間帯で朝日型、日中型、夕日型が設定可能)が自由に指定できま

す。また、5mライン、10mライン以外に、任意な位置に測定点(以下特異な測定点と

呼ぶ)を設定でき、日影規制条件および日照条件が個々に設定できますので特別な日影規

制にも対応できます。

・ 計算結果より任意な高さの等高線図および任意な切断面による断面図を得ることができま

す。さらに、等高線を表示しながら建物を入力することも可能ですので建築計画がよりス

ピーディに行えます。

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5. 画面について

主な画面(ツールバーおよびダイアログ)について以下に説明します。

1) メインのツールバー

AutoMISSIONのロードにより表示されるメインのツールバーから各機能を選択し

ますとそれぞれのダイアログが開きます。

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2) MISSIONデータの数値確認ダイアログ

ツールバーの数値一覧のアイコンをクリックしますと「数値一覧ダイアログ」が開き、MIS

SIONデータの数値が確認できます。

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3) 日影計算ダイアログ-時刻日影図の条件指定タブ

ツールバーの日影計算のアイコンをクリックしますと「日影計算ダイアログ」が開きます。さ

らに、時刻日影タブをクリックしますと「時刻日影タブ」が開き、時刻日影に関する計算条件(受

影面の種別および指定、緯度、経度、計算日、計算時間帯、計算時間間隔など)を入力して[計

算実行]ボタンをクリックすると時刻日影図が求められます。

なお、計算日など共通する計算条件は「時間日影タブ」等で再入力の必要はありません

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4) 日影計算ダイアログ-等時間日影図の条件設定タブ

ツールバーの日影計算のアイコンをクリックしますと「日影計算ダイアログ」が開きます。さ

らに、時間日影タブをクリックしますと「時間日影タブ」が開き、等時間日影図に関する計算条

件(受影面の種別および指定、緯度、経度、計算日、計算時間帯、等時間日影ライン間隔、計算

範囲など)を入力して[計算実行]ボタンをクリックすると等時間日影図が求められます。

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5) 日影計算ダイアログ-倍率表の作成タブ

ツールバーの日影計算のアイコンをクリックしますと「日影計算ダイアログ」が開きます。さ

らに、倍率表タブをクリックしますと「倍率表タブ」が開き、日影計算の根拠となる高度・方位

角・倍率表に関する条件(時刻表示の指定、緯度、経度、計算日、平均地盤面など)を入力して

[計算実行]ボタンをクリックすると、MicrosoftExcelが起動し倍率表が表示され

ます。

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6) 日影計算ダイアログ-測定線の作成タブ

ツールバーの日影計算のアイコンをクリックしますと「日影計算ダイアログ」が開きます。さ

らに、測定線タブをクリックしますと「測定線タブ」が開き、敷地各辺の緩和幅等を入力して[計

算実行]ボタンをクリックすると、測定線が求められ画面に表示されます。

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7) 日影計算ダイアログ-太陽軌跡図の条件設定タブ

ツールバーの日影計算のアイコンをクリックしますと「日影計算ダイアログ」が開きます。さ

らに、太陽軌跡図タブをクリックしますと「太陽軌跡図タブ」が開き、作成する図を太陽軌跡、

ひざし曲線および天空図から選択し、それら作成する図に関する計算条件(緯度、経度、計算日、

計算時間帯、計算点位置、焦点位置、中空建物処理など)を入力して[計算実行]ボタンをクリッ

クするとそれぞれの図が求められます。

太陽軌跡図および天空図はレイアウトに、ひざし曲線はモデル空間に作画されます。

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8) 日影計算ダイアログ-逆日影計算の条件設定タブ

ツールバーの日影計算のアイコンをクリックしますと「日影計算ダイアログ」が開きます。さ

らに、逆日影計算タブをクリックしますと「逆日影計算タブ」が開き、計算条件(計算日、緯度、

計算時間帯、計算メッシュ幅など)を入力します。さらに、計画建物の優先順位(日影規制時間

を満足しない場合に削る建物の順番)、測定点データ(高さ、ピッチ、日影規制時間、日照時間

など)を各ボタンをクリックして各ダイアログを開き入力します。

次に計算のラジオボタンを選択して[実行]ボタンをクリックしますと逆日影計算を実行します。

さらに、求まった計算結果を等高線図、断面図、メッシュ図で表示することができます。ラジオ

ボタンで等高線図、断面図、メッシュ図を選択して[実行]ボタンをクリックしてください。

等高線図およびメッシュ図はモデル空間に断面図はレイアウトに作画されます。

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9) 属性設定ダイアログ

ツールバーの描画属性設定のアイコンをクリックしますと「描画属性設定ダイアログ」が開き、

日影線などの属性(画層、色、線幅)が設定できます。

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10) 方位入力ダイアログ

ツールバーの方位設定のアイコンをクリックしますと「方位の設定ダイアログ」が開き、方位

の設定が行えます。画面上で指定および数値入力ができ、方位図形はブロック登録された任意の

図形が使用できます。

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11) ヘルプダイアログ

ツールバーのヘルプのアイコンをクリックしますと「ヘルプのダイアログ」が開き、Auto

MISSIONに関する説明(インストールから操作まで)がhtmlファイルでご覧頂けます。

したがって、ペーパーのマニュアルは必要ありません。