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2018 年 7 月 6 日 株式会社ユビキタス AI コーポレーション ニュースリリース ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ユビキタス AI コーポレーションの「Ubiquitous TPM Security」、 約 24 億台の機器が利用するセキュリティ国際規格の最新仕様 TPM 2.0 に対応 ~自動車、OA 機器、産業機器の暗号対応を支援~ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 株式会社ユビキタス AI コーポレーション(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:佐野 勝大、以下 「ユビキタス AIコーポレーション」)は、「Ubiquitous TPM Security」が最新規格TPM(Trusted Platform Module) ※1 2.0 に対応し、2018 年 7 月 6 日より販売を開始したことを発表します。 ユースケース例:Ubiquitous TPM Security を活用した自動車でのセキュア OTA アップデート このたび Ubiquitous TPM Security は、トラステッドコンピューティングを実現するための国際標準 規格制定団体である Trusted Computing Group (TCG) が策定したセキュリティモジュールの国際規格 の最新仕様 TPM 2.0 および TSS (TCG Software Stack) 2.0 に対応しました。TSS 2.0 は、TCG が各レイ ヤに API (Application Programming Interface) を定義しており、最新の Ubiquitous TPM Security を利 用することで、専門的知識がなくても国際標準規格として承認済(ISO/IE 11889:2015)の TPM 2.0 Library Specification に準拠した TPM モジュールが利用できるようになりました。 TPM は、OS や他のハードウェアから独立して機能するセキュリティモジュール (半導体チップ) を 利用するため、優れた耐タンパ性能を持ち、外部からの攻撃にも強く、HDD や SSD に格納していた 認証に用いる秘密鍵 (暗号鍵) などの情報を安全に格納して管理できます。

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2018 年 7 月 6 日

株式会社ユビキタス AI コーポレーション

ニュースリリース

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ユビキタス AI コーポレーションの「Ubiquitous TPM Security」、

約 24 億台の機器が利用するセキュリティ国際規格の最新仕様 TPM 2.0 に対応

~自動車、OA 機器、産業機器の暗号対応を支援~

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

株式会社ユビキタス AI コーポレーション(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:佐野 勝大、以下

「ユビキタス AI コーポレーション」)は、「Ubiquitous TPM Security」が最新規格 TPM(Trusted Platform

Module)※12.0 に対応し、2018 年 7 月 6 日より販売を開始したことを発表します。

ユースケース例:Ubiquitous TPM Security を活用した自動車でのセキュア OTA アップデート

このたび Ubiquitous TPM Security は、トラステッドコンピューティングを実現するための国際標準

規格制定団体である Trusted Computing Group (TCG) が策定したセキュリティモジュールの国際規格

の最新仕様 TPM 2.0 および TSS (TCG Software Stack) 2.0 に対応しました。TSS 2.0 は、TCG が各レイ

ヤに API (Application Programming Interface) を定義しており、最新の Ubiquitous TPM Security を利

用することで、専門的知識がなくても国際標準規格として承認済(ISO/IE 11889:2015)の TPM 2.0

Library Specification に準拠した TPM モジュールが利用できるようになりました。

TPM は、OS や他のハードウェアから独立して機能するセキュリティモジュール (半導体チップ) を

利用するため、優れた耐タンパ性能を持ち、外部からの攻撃にも強く、HDD や SSD に格納していた

認証に用いる秘密鍵 (暗号鍵) などの情報を安全に格納して管理できます。

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すでに Windows Vista 以降のビジネス向け PC のデータ漏えい防止、マルチファンクションプリンタ

ー(FAX、スキャナーなど複数の機能を持つプリンター)のカウンター値改ざん防止やデータ漏えい防

止など、さまざまな機器のセキュリティ対策に幅広く利用され、現在までに約 24 億台※2の機器で活用

されています。

さらに、中国やロシア圏での TPM 利用は、ISO/IEC 国際標準として承認された最新の TPM 2.0 で

あることが必須とされています。また、Windows 10 OS 搭載の PC(コンシューマ向けを含む)では、

Windows ハードウェア認定プログラムの要件として TPM 2.0 の実装と有効化が必須となっています。

<TPM によるセキュリティ向上イメージ>

IoT 化の本格的な流れを受けて、メーカーやサービス事業者ではサイバーセキュリティ対策が急務と

なっています。特に、ネットワークに接続される機器側での Root of Trust (信頼のよりどころ) による鍵

管理や暗号、認証処理の堅牢化を実現するセキュリティ対策が重要視されており、これに国際標準規格で

ある TPM を用いるという方法が注目されています。マルチファンクションプリンターや POS 端末、産

業制御装置といったすでに情報技術が多用されている機器や自動運転時代を迎えるコネクテッドカーと

いった、高度な処理が必要な組込み機器から採用が進み、さらに広範な IoT 機器へ採用が広がるものと

期待されています。

最新規格の TPM 2.0 では、中国やロシア政府の要件や暗号危殆化への対応として、新たに暗号アルゴ

リズムのアジリティに対応しました。また拡張認証、複数ユーザーによる多要素認証、リソースの利用回

数、利用期間制限といったポリシーの設定や秘密鍵の読み込み速度の高速化など、最新のセキュリティ機

能上の要求に対応できるよう機能面が強化されています。

<TPM 1.2 と TPM 2.0 の違い>

<Ubiquitous TPM Security>

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Ubiquitous TPM Security は、「Ubiquitous TCG Software Stack Release 2.0」と「Ubiquitous Secure

Boot for TPM 2.0(オプション)」で構成されます。

⚫ TCG が策定した最新スペックの TPM 2.0 に対応

⚫ 組込みシステムに最適な小さなプログラムのため、さまざまな用途で活用可能

⚫ セキュリティレベルを更に高めるオプション「Ubiquitous Secure Boot for TPM 2.0」を提供

< 製品詳細 : https://www.ubiquitous-ai.com/products/security/tpm/>

■Ubiquitous TCG Software Stack Release2.0

Ubiquitous TCG Software Stack Release 2.0 は、TCG が策定した TPM 2.0 に対応する TSS 2.0 に準拠

したソフトウェアスタックです。

⚫ 各 API レイヤの提供により、開発者のスキルレベルに合わせた効率的な開発を実現(FAPI は

TCG での規格策定完了後提供予定)

⚫ 組込みシステムに最適化(スモールフットプリント、また必要なコンポーネントのみを選択可

能)

⚫ 遠隔からのセキュアな鍵の配信、生成など API によるコマンド発行を可能にする TPM 2.0 規格

の Remote TPM に対応

⚫ Infineon 社製 TPM Evaluation Kit(IRIDIUM9670 TPM2.0 LINUX)と Raspberry Pi ボードで

利用できる評価用 SDK を提供(近日発売予定)

■Ubiquitous Secure Boot for TPM 2.0 <オプション>

Ubiquitous TPM Secure Boot for TPM 2.0 は、機器の起動時に TPM を利用してシステムを構成する

ファイル (プログラムやデータ) に対する不正な改ざんを検知するソフトウェアライブラリです。

⚫ TPM チップ認証もサポート

⚫ 適切なブートシーケンスをご提案

⚫ TSS ベースでの実装により高い移植性を実現

⚫ FIPS PUB 140※3に準拠した設計により、将来的な暗号の安全性低下リスクも考慮

■インフィニオン テクノロジーズ ジャパン株式会社

チップカード&セキュリティ事業本部長 中川 尚之 様のコメント

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弊社の公式パートナープログラム Infineon Security Partner Network (ISPN)に参画いただいている

ユビキタス AI コーポレーションからの、TPM 2.0 に対応した「Ubiquitous TPM Security」ソフトウェ

アライブラリのリリースを歓迎します。当該ソフトライブラリと弊社 TPM 2.0 規格対応セキュリティデ

バイスの SLB9670 とのセットによる提案は、ソフトウェア及びハードウェアに関し、これまでにないシ

ームレスで、より充実したサポートを可能にしました。

最新のTPM 2.0規格に準拠した高いセキュリティソリューションである、「Ubiquitous TPM Security」

と弊社セキュリティデバイスの組み合わせに加え、ユビキタス AI コーポレーションがお持ちのこれまで

の実装ノウハウが、車載分野をはじめ、IoT 活用が益々広がっている産業分野への新しいセキュリティ提

案となり、展開されることを期待しております。

ユビキタス AI コーポレーションは、デジタル機器に対する機器認証や、SSL/TLS 対応など、多数の組

込み機器に対するセキュリティ対応の経験と実績を元に「Ubiquitous TPM Security」を最新規格の TPM

2.0 に対応させました。難易度の高いシステムへの実装のノウハウと併せて展開することで、機器メーカ

ーやサービス事業者が IoT を活用したサービスを安心、安全に実現し、IoT 時代のセキュリティリスク

に立ち向かうための強力なセキュリティソリューションとして提供してまいります。

※1 TPM:コンピューターの信頼性と安全性を高める国際業界標準規格を制定するための米国の業界団体である「Trusted

Computing Group (TCG)」が策定

※2 TCG 技術を使った製品として、2016 年 3 月時点での TCG 公表値

※3 FIPS PUB 140: 暗号モジュールに関するセキュリティ要件についての米国連邦標準規格仕様

※ 本リリースに記載されている会社名、製品名は各社の登録商標または商標です。

■株式会社ユビキタス AI コーポレーション(証券コード:3858)について

ユビキタス AI コーポレーションは、組込み機器向けを中心としたソフトウェアの開発・ライセンス、および

海外製ソフトウェアの輸入販売を行う企業です。ユビキタス社会に必要とされる、ネットワーク関連(ホーム

ネットワーク関連・暗号技術を含む)、データベース、システムの高速起動技術、各種テストツールなど、多数

のソフトウェアとサービスを提供しています。他と差別化された製品群で、ユビキタス社会の要請に応えます。

本社所在地 : 東京都新宿区西新宿 1-21-1 明宝ビル 6F / URL : https://www.ubiquitous-ai.com/

■投資家の皆様へ

本プレスリリースは、ユビキタス AI コーポレーションの定性的な業務進捗をお知らせするためのものであり、

投資勧誘を目的としたものではありません。当社業績・経営指標の進捗・予想に関しては、取引所開示情報で

ある、決算短信などをご参照ください。

■本リリースに関するお問い合わせ先

株式会社ユビキタス AI コーポレーション 管理本部 (担当:藤井)

TEL : 03-5908-3451 Web からのお問い合わせ : https://www.ubiquitous-ai.com/contact/others/

■本製品に関するお問い合わせ先

株式会社ユビキタス AI コーポレーション コネクティビティ&セキュリティ事業部 (担当:三阪)

TEL : 03-5908-3451 E-Mail : [email protected]