ハイヴィ AUDIO VISUAL MAGAZINE 2016 - LG USAISSN 1345-6113 ハイヴィ AUDIO VISUAL MAGAZINE...

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ISSN 1345-6113 ハイヴィ ── AUDIO VISUAL MAGAZINE 2016 月刊HiVi 7月号 2016年6月17日(発行・発売) (毎月1回17日発行) 第34巻第7号通巻392号 昭和55年11月22日第三種郵便物認可 7 &

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ISSN 1345-6113

ハイヴィ──AUDIO VISUAL MAGAZINE 2016

月刊HiVi 7月号 2016年6月17日(発行・発売)(毎月1回17日発行) 第34巻第7号通巻392号 昭和55年11月22日第三種郵便物認可

〝買い〞のAV&オーディオ製品625

夏のベストバイ2016

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マニア必見!

有機ELの超絶画質

『ガールズ&パンツァー

劇場版』再生術

UHDブルーレイプレーヤー登場

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夏のベストバイ2016

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 7月号恒例の「夏のベストバイ」をお届けする。登場したばかりのモデルを含め、現在市場に流通しているAV製品をジャンル、価格帯別に分類して真のお買い得モデル=「ベストバイ」製品を選出することが本企画の趣旨である。 部門の選考を担当するのは、本誌をはじめとする各媒体で活躍中のオーディオビジュアル評論家12名。選考の対象部門は前回と同様の21ジャンル47部門とサブカテゴリー2ジャンルとしている。ただし、一部の部門については改変を行なった。まず、ビデオレコーダー部門については従来の2部門から単一の部門へと統合した。これは単体のビデオレコーダーの製品数が減少傾向にあることを受けた措置である。また、ポータブルデジタルオーディオプレーヤー部門を、10万円をボーダーとしてふたつに増設した。これは、10万円を超える同カテゴリーでの高級製品が増加していることを鑑みての対応である。 製品の価格について、基本的に消費税別の本体価格で取り扱っているが、オープン価格の製品に関しては公表されている実勢価格、市場想定価格を定価と見なしている。これは最近の店頭で実勢価格=定価という扱いが主流になっていることを踏まえたものである。 各委員がどの部門に投票するかは編集部が指定し、部門ごとにベストワン製品(☆)1モデル、特選(◎)3モデル、推薦(○)5モデル(いずれも最大)を選び、投票してもらっている(※サブカテゴリーは推薦を最大3モデル、アザーコンポーネンツ、アクセサリー部門は推薦を最大5モデル)。そしてその投票を基に、ベストワンを3点、特選を2点、推薦を1点として集計を行ない、各部門のランキングを作成した。 ランキングの表記については、同点の場合は価格の安い順に、得点・価格とも同じ場合はブランド名のアルファベット順となっている。なお、オープン価格の製品については実勢価格を考慮していない。ベスト5に入った製品については、当該製品に票を投じた選考委員にコメントをお願いした。(編集部)

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1 ディスプレイ部門Ⅰ(39型以下) 2 ディスプレイ部門Ⅱ(40型以上49型以下) 3 ディスプレイ部門Ⅲ(50型以上59型以下) 4 ディスプレイ部門Ⅳ(60型以上69型以下) 5 ディスプレイ部門V(70型以上) 6 プロジェクター部門Ⅰ(50万円未満) 7 プロジェクター部門Ⅱ(50万円以上) サブカテゴリー スクリーン サブカテゴリー HDMIケーブル 8 ビデオプレーヤー部門Ⅰ(10万円未満) 9 ビデオプレーヤー部門Ⅱ(10万円以上) 10 ビデオレコーダー部門 11 カメラレコーダー部門 12 AVセンター部門Ⅰ(6万円未満) 13 AVセンター部門Ⅱ(6万円以上10万円未満) 14 AVセンター部門Ⅲ(10万円以上25万円未満) 15 AVセンター部門Ⅳ(25万円以上) 16 サラウンドシステム部門 17 スピーカー部門Ⅰ(ペア10万円未満) 18 スピーカー部門Ⅱ(ペア10万円以上20万円未満) 19 スピーカー部門Ⅲ(ペア20万円以上40万円未満) 20 スピーカー部門Ⅳ(ペア40万円以上70万円未満) 21 スピーカー部門Ⅴ(ペア70万円以上100万円未満) 22 スピーカー部門Ⅵ(ペア100万円以上) 23 マルチチャンネルスピーカー部門 24 サブウーファー部門 25 ディスクプレーヤー部門Ⅰ(20万円未満) 26 ディスクプレーヤー部門Ⅱ(20万円以上50万円未満) 27 ディスクプレーヤー部門Ⅲ(50万円以上) 28 デジタルファイルプレーヤー部門Ⅰ(50万円未満) 29 デジタルファイルプレーヤー部門Ⅱ(50万円以上) 30 コントロールアンプ部門Ⅰ(100万円未満) 31 コントロールアンプ部門Ⅱ(100万円以上) 32 パワーアンプ部門Ⅰ(50万円未満) 33 パワーアンプ部門Ⅱ(50万円以上100万円未満) 34 パワーアンプ部門Ⅲ(100万円以上) 35 プリメインアンプ部門Ⅰ(20万円未満) 36 プリメインアンプ部門Ⅱ(20万円以上40万円未満) 37 プリメインアンプ部門Ⅲ(40万円以上) 38 D/Aコンバーター部門Ⅰ(20万円未満) 39 D/Aコンバーター部門Ⅱ(20万円以上) 40 イヤホン部門Ⅰ(2万円未満) 41 イヤホン部門Ⅱ(2万円以上) 42 ヘッドホン部門Ⅰ(5万円未満) 43 ヘッドホン部門Ⅱ(5万円以上) 44 ポータブルデジタルオーディオプレーヤー部門Ⅰ (10万円未満) 45 ポータブルデジタルオーディオプレーヤー部門Ⅱ (10万円以上) 46 アザーコンポーネンツ部門 47 アクセサリー部門

選考委員 麻倉怜士/潮晴男/小原由夫/亀山信夫/高津修/鳥居一豊/中林直樹/藤原陽祐/本田雅一/山本浩司/吉田伊織/和田博巳

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Best Buy Summer 2016

LG 65E6P オープン価格(実勢価格90万円前後)

ディスプレイ部門Ⅳ (60型以上69型以下)

 2KのBDでもその鮮度や精密感はきわだっているけれど、本当に凄いのは4K/HDR映像の再現性だ。有機ELパネルは自発光だからコントラストが強靱であり、画素単位で屹立した明暗の境界を描き切るのは当然といえる。しかし色域が再現不可能なほど広いBT.2020入力の映像であっても、色による質感の緻密さと透明感、限りなく微妙な色調を描く能力は別格だ。これは輝度が実力値でピーク800nits 近くまで向上したために光の器が広くなり、色座標の無理な変

換を避けられるからだろう。画面全体の絶対的な明るさでは液晶方式に譲るとしても、色表現のゆとりは独壇場といっていい高水準だ。また暗部のノイズ感やムラも改善されていて欠点が目立たなくなってきたのも結構。それとドルビービジョン対応になったのが新しい。そして音質に充分に配慮しているのもうれしい。ハーマンカードンとコラボレーションで開発されたスピーカーにより、伸びやかな美音を奏でるのだ。(吉田)

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各社のフラッグシップモデルが揃うのがこのクラス。ベストワンを獲得したLGの65E6Pは、唯一無二の有機ELディスプレイだ。なんと選考委員全員が☆を投じた。パナソニックTH-65DX950、ソニーKJ-65X9300D、東芝65Z20Xのローカルディミング付VA方式の液晶ディスプレイがそれに続く

 高精細なネイティブ4K映像の再現に力を入れたディスプレイである。直下型LEDバックライトを採用し、LEDの間に隔壁を加えて漏れ光を抑えるなど新機軸を盛り込むことで高品位なHDR再生を目指す。サイズ違いの58型同様ダイナミックレンジの広い表現力を身に付け、UHDブルーレイの再生にも万全の態勢で臨んでいる。(潮)

 独自のUV2A 技術を投じたVA液晶パネルと、部分駆動に対応した直下型LEDバックライトの組合せで、自信に満ちた高コントラスト映像を描く。色再現はナチュラルで、ローライトの描写には安定感がある。画面のグレア仕上げが幅を利かせる中、自然な黒表現と低反射を両立するN-Black 仕上げは貴重だ。(藤原)

順位 メーカー 型番 本体価格 得点 麻倉 潮 小原 高津 藤原 本田 山本 吉田

1 LG 65E6P オープン価格 24 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

2 パナソニック TH-65DX950 オープン価格 16 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎

2 ソニー KJ-65X9300D オープン価格 16 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎

2 東芝 65Z20X オープン価格 16 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎

5 シャープ LC-60XD35 オープン価格 8 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

6位・2点:三菱 LCD-65LS1(◯山本、吉田)、7位・1点:ソニー KJ-65X9350D(◯高津)、シャープ LC-60US40(◯高津)、パナソニック TH-60DX850(◯高津)

 新型バックライト技術「Slim Backlight Drive」方式の採用により、直下型に迫る発光効率を実現。エッジライト方式なのにユニフォミティが抜群によい65型液晶テレビだ。ソニー独自のトリルミナス技術と、「X-tended Dynamic Range PRO」が相まった4K映像は一見の価値あり。価格もこなれている。(小原)

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パナソニックTH-65DX950 オープン価格(実勢価格80万円前後)

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ソニーKJ-65X9300D オープン価格(実勢価格49万円前後)

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シャープ LC-60XD35 オープン価格(実勢価格55万円前後)5

 「HiViグランプリ2015」で直視型ディスプレイ部門賞を獲得した、VAパネル搭載のローカルディミング対応 65型機。この春のアップデートでHDRコンテンツに対する高画質化が図られたが、そのリファインの成果がとてもすばらしい。いっそうダイナミックで色鮮やかな映像が楽しめるようになり、本機の魅力を再認識した。(山本)

東芝 65Z20Xオープン価格(実勢価格64万円前後)

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