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小惑星による恒星食の観測...Pellow40cm反射+Fuji S2Pro...
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小惑星による恒星食の観測
2010年 9月
浜野和天文台
小惑星による恒星食とは
地球と恒星の間に小惑星が入り込む
地球上を小惑星の影が通過
地球から見ると遠くの恒星を近くの小惑星が隠す現象で恒星の明るさが小惑星の明るさまで減光する
地球に投影された小惑星の影
より多くの観測地点で観測を行う小惑星の進行方向に対して垂直に布陣する
小惑星の影をより多くの走査線で解明できる
日本における小惑星による恒星食の観測
回数 観測者氏名
44 浜野和弘巳
25 富岡啓行
15 井田三良、石田正行
13 北崎勝彦、景山和久
11 早水勉、大槻功
9 橋本秋恵、相川礼人、八重座明、高島英雄
8 内山茂男、佐藤信
7 福井英人、土川啓、浦辺守、山西郁也、
田中和彦、小和田稔
6 赤澤秀彦
日本における観測者と成功数 日本における最初の成功は1980年12月10日の
(739) Mandevilleによる食
以来、現在まで約200個の成功観測が行われた
2008年11月1日の(712) Bolivianaによる恒星食佐藤 勲氏の解析
(704)InteramniaによるHIP 36189の食
(704)Interamniaの移動とHIP 36189の位置
3月10日から3月26日までのInteramniaの移動状況の写真をコンポジット
Interamniaは2003年3月23日にHIP36189を掩蔽
した
Pellow40cm反射+Fuji S2Pro10Frを比較明でコンポジット
浜野和天文台
浜野和天文台Pellow40cm反射+Fuji S2Pro 10Frを比較明でコンポジット
小惑星による恒星食の予報図
佐藤勲氏による予報図
現象が予報されている日時恒星名、小惑星の登録番号と名称
小惑星のデータ恒星のデ-タ
食の状況(継続時間と減光等級)掩蔽予報図
この現象の確実度は低い(小惑星が遠くに位置する・番号が大きく位置観測精度が悪い等の為)
ずれる可能性が大きい
小惑星による恒星食観測装置
浜野和天文台で実際に観測を行っている機材です
小惑星による恒星食の観測装置
① GHS時計② GHS時計用アンテナ③ タイムインポーザー TIVI (チビ)④ DVカメラ⑤ 対象確認用液晶モニタ-⑥ 自動導入及び対象確認用PC⑦ 時刻再確認用電波時計(携帯TELの方が良い)
遠征観測用機材
LX200-25 Mead (25cm)自動導入仕様シュミカセ
及時刻保持、録画機材など
望遠鏡の特性など
焦点距離(mm) 写野
200 3°25′x 3°25′
300 2°15′x 2°15′
400 1°45′x 1°45′
500 1°20′x 1°20′
800 0°50′x 0°50′
1000 0°40′x 0°40′
WAT-100N使用時の各焦点距離における写野
望遠鏡の口径と極限等級(眼視)
Mead LX200-25 (D=250mm fl:2500mm+F3.3フォ-カルレデュ-サ+WAT100N
浜野和天文台 遠征観測用
望遠鏡の口径: 大きい方が極限等級で有利望遠鏡の焦点距離: 短い方が写野の広さで有利
一般的に口径は20~25cm焦点距離は800mm程度が扱いやすい
小惑星による恒星食の観測例(153) Hildaによる恒星食
Perrow 40cm 反射赤道儀直焦点 + WAT-100N浜野和天文台
2002年12月31日 18時39分27秒(JST)(153)HildaTYC 1253-00364-1 (10.1mag)
土星の衛星Tethysによる恒星食 2002年12月16日早朝
現象開始直前恒星とTethysが接近
現象中Tethysが恒星を隠した
現象直後恒星とTethysが近接
現象時刻の土星系の相互位置
共通DataPerrow 40cm 反射赤道儀直焦点 + WAT-100N浜野和天文台
土星の衛星による恒星食の観測例(S-Ⅲ) Tethysによる恒星食
Perrow 40cm 反射赤道儀直焦点 + WAT-100N浜野和天文台
2002年12月16日 03時56分52秒(JST)(S-Ⅲ) TethysTYC 1310-02435-1 (9.5mag)
食の観測の結果Interamniaの断面形状が優秀に求められた
隠された恒星HIP 36189は未知の連星であることが判明した
佐藤勲氏の解析よりそして
観測者の位置と掩蔽帯佐藤勲氏の解析より
(704) Interamniaによる恒星食の結果 2003.
(704) Interamniaのライトカ-ブ観測 2003.
(704) Interamnia lightcurve食現象の前後に行った観測
グラフの4.99hrの位相で恒星を隠した
浜野和天文台2003/3/18~4/03
ライトカ-ブから求めた断面形状食が起こされたときのInteramniaは矢印の
方向を見せていた
浜野和天文台2003/3/18~4/03
食観測と測光観測の成果(食観測を次のステップのサイエンスへ)
2度の食の観測と5期の測光観測の結果Interamniaの自転軸の向きが求められた
自転軸: λ 259°± 6° β: -49°± 4°佐藤勲氏の解析より
(704) Interamniaの3軸比(食観測を次のステップのサイエンスへ)
さらに食の観測と測光観測の解析により(704) Interamniaの3軸比が求められた
佐藤勲氏の解析より
小惑星のライトカ-ブ観測と断面形状の解析 (624)Hektor
4期のライトカ-ブ観測 4期の断面形状の解析
それぞれの時期の変光量が異なる 自転軸の傾斜角が変化する
2009年の11月に観測した変光量が最大 この時期にHektorの自転軸の傾斜角が最大であった