千葉県のＨＡＣＣＰ導入実証事業

千葉県健康福祉部衛生指導課

課長 水田 勲

資料 ７

千葉県のＨＡＣＣＰ普及取組状況

ガイドライン改正後の取組食品衛生法施行条例の一部改正（H26.12月制定）

4月1日施行

千葉県食品等安全・安心協議会における検討（H26.7～H27.1）

HACCPの普及推進に係る提言

HACCP導入状況アンケート

導入状況、導入の意向を調査

県独自事業（H26.7）／国委託事業（H27.2～3）

食品衛生監視員全員を対象とした研修（H27.2～3)

座学、実地研修

モデル事業（H27.4～）

県・国事業:ＨＡＣＣＰチャレンジセミナー＆相談会

国委託事業：地域連携ＨＡＣＣＰ導入実証事業

アンケート結果（国委託事業）

対象：食品製造業、弁当給食施設１２，４９３件（許可件数）回答：３，９８５件（３２％）

１ 施設全体導入済み（１２％）２ 一部導入済み（３％）３ 導入途中（３％）４ １年以内に着手予定５ １～３年以内に着手予定６ ３～５年以内に着手予定

７ ５年以降又は未定も予定あり

８ 具体性は無いが検討中（７％）

９ 関心はあるが、具体的には検討していない（３１％）

10 導入予定はない（２４％）11 ＨＡＣＣＰのことをよく知らない（１６％）

476

106 113

11 24 33 13

273

1228

937

639

132

0

200

400

600

800

1000

1200

1400

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 無回答

１ ＨＡＣＣＰ導入状況

498

67 65

200

261

57

271

297

0

100

200

300

400

500

600

1 2 3 4 5 6 7 8 9

２ ＨＡＣＣＰ導入のメリット

アンケート結果（国委託事業）回答数：１、４５５件

１ 社員の衛生管理に対する意識が向上した（３４％）２ 生産効率が上がった（５％）３ ロス率が下がった（４％）４ クレーム、事故が減少した

（１４％）５ 製品に不具合が生じた場合の対応が迅速に行えるようになった（１８％）６ＨＡＣＣＰを求める事業者（小売業者等）との取引が増えた（４％）７ 社外に対して自社の衛生管理について根拠をもってアピールできるようになった（１９％）８ メリットは感じられない（２％）９ その他

千葉県のHACCP導入実証事業

【実施内容】

１ 個別事業所への導入モデル

① コンサルタントによる導入支援

② ２を活用した導入（行政による支援）

２ 自治体による普及モデル

食品等事業者を対象としたセミナー＆

相談会

１ 個別事業所への導入モデル

【対象事業者】

魚介類加工業 2事業者（☆Ａ、Ｂ）スープ類製造業 2事業者（★Ｃ、Ｄ）☆コンサルタント業者に指導・助言等を委託

★行政による指導等・助言等（セミナー受講後に

モデル施設に追加）

2カ月に1回程度、県の視察、進捗状況について報告会の開催。

１ 個別事業所への導入モデル

【事業者A】魚介類加工業

主な製品：スルメイカの珍味

規模：従事者 ４８名、年商 約8億4千万円

Ａ 加工場の様子①

Ａ 加工場の様子②

１ 個別事業所への導入モデル

【事業者B】魚介類加工業

主な製品：総菜（魚の煮付け等）

規模：従事者 ４２名、年商 約４億４千万円

Ｂ 加工場の様子①

Ｂ 加工場の様子②

１ 個別事業所への導入モデル

【事業者C】スープ類製造業

主な製品：ラーメン等のスープ、炊き込みご飯

の調味液等

規模：従事者 ８名 年商 ３億円

Ｃ 加工場の様子

１ 個別事業所への導入モデル

【事業者D】スープ類製造業

主な製品：ラーメン等のスープ

規模：従事者 １６名、年商 約５億５千万円

Ｄ 加工場の様子

【内容】

１ ＨＡＣＣＰチャレンジセミナー＆相談会

２ 進捗状況報告会

３ 県の現地視察

• 研修会（１のセミナー＆相談会）においてＨＡＣＣＰについて履修、及びプラン作成の実践。

• 進捗状況報告会→１～２カ月に1回の割合で実施

１ 個別事業所への導入モデル

１ 個別事業所への導入モデル

【内容】

• 進捗状況報告会（参加者）厚労省、厚生局を含む行政機関、対象事業

者、コンサルタント業者（※）による協議（課

題や対応策等の検討）

※コンサルタント業者に委託している事業者の場合

• 県の現地視察→２カ月に1回の割合で実施

【対象】 食品等事業者（定員：30事業者程度。）【内容】• 月に1回開催、3カ月で1クールのセミナー。• 手順１～１２を３つに分けて、講義及び演習を行う。（１月目：１～５ ２月目：６ ３月目：７～１２）

• 講義の難易度：HACCPについて、初めての方を対象とした講義内容。厚労省導入手引きを使用し、自社１品目について、プランを作成。

• 千葉市、船橋市、柏市との共催。講師の安定確保、県内全ての事業者を対象。

２ 自治体による普及モデル（ＨＡＣＣＰチャレンジセミナー＆相談会）

【内容】

• HACCP管理を行っている事業者による体験談の講演も実施。

• 同日に相談会を実施し、HACCPプランの作成過程における疑問点等に答えている。対応は行政担当者及び普及推進会メンバー。

※県内のHACCPによる衛生管理を実施している事業者及び関係団体等を構成員とする「千葉県におけるＨＡＣＣＰを普及推進する会」（普及推進会）設立。

２ 自治体による普及モデル（ＨＡＣＣＰチャレンジセミナー＆相談会）

セミナー風景 相談会風景

【第１～２回目の結果】

• 参加者：２回合計７４事業者。※３日間全て参加した事業者：５２

• 最終日に実施したアンケート結果（回答４０事業者）

→本セミナーを受けて、導入できそう又は一部でも導入を進めてみようと感じた事業者

は、３３事業者。

２ 自治体による普及モデル（ＨＡＣＣＰチャレンジセミナー＆相談会）

• 最終日に実施したアンケート結果（自由記入欄）

→参考になった、CCPの設定が難しい、業種を絞ったセミナーの方がより理解が進むの

ではないか 等々。

２ 自治体による普及モデル（ＨＡＣＣＰチャレンジセミナー＆相談会）