情報理工学科・情報通信学科...

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情報理工学科・情報通信学科 2017 年度研究室配属説明会資料 研究室名(場所) 小川哲司 研究室(55N 号館 602 号室/40 号館 701 室) 内線:73-3812/75-2389 E-mail: [email protected] 研究室決定後の集合場所/日時:未定 ② 研究分野 メディア・インテリジェンス音声・音響情報処理,画像・映像情報処理,人行動情報処理,状態モニタ リング,パターン認識,機械学習 研究テーマ(※学生による提案も歓迎します!) 視聴覚メディアである音や映像情報,人間の行動情報の理解・認識に関する研究を通じて,人間の 機能・行動原理を理解・解明するとともに,メディア情報の有効な活用方法を探求することを目指しま す.そのために,音声・音響情報処理,画像・映像情報処理,パターン認識・機械学習に関する要素技 術の研究 ならびに,それらを統合したシステムを状況の変化に応じて適応的に進化させ,また日々蓄 えられていくデータを用いて自動で成長させるための方法論に関する研究を行います. ① ロバストなパターン認識: システムにとっての「想定外」に対処する パターン認識システムは,想定外の入力,つまりシステムの構築に用いたデータと性質の異なる入力に弱いと いう弱点があります.大量のデータを集めてシステムを構築することでこの問題を解消しようとするアプローチが 一般的ですが,システムにとって未知のデータは無くなることはありません.そこで,「想定外」な状況に対しても 頑健に動作するパターン認識をデータの収集だけに頼らずに行う方法について検討を行います.例えば以下 のアプローチが挙げられます. 人間の認知機能を模倣することで「想定外」に対応するアプローチ: 例) 人のメタ認知(わかっているかい ないか,がわかる)機能の実現と,雑音・残響の影響に頑健な音声認識への応用 「想定外」の要因を分析・合成することによって補正するアプローチ: 例) 話者照合における性能劣化要因 である発話内容の違いの影響を音声認識・合成技術を用いて補正する方式の開発 「想定外」の要因を信号処理技術により直接除去するアプローチ: 例) 雑音・残響除去のための信号処理 技術の開発とロボット聴覚・携帯端末の入力インタフェースへの応用 ② 状態モニタリング: IoT+パターン認識技術による人の行動支援 人やモノの状態をモニタリングして得た情報から価値を生み出す仕組みの開発とその要素技術について検討 を行います.単純な「見える化」に留まらず,起きたことの因果関係を説明可能にする技術,データから明確な 価値を創出可能なアプリケーションの設計,アプリケーションの運用を通じて日々取得したデータを有効に活用 しながらシステムを自動で成長させる技術,等について検討を行います.本年度は下記のアプリケーションとそ の要素技術について検討を行う予定です. 想定外の事態を早い段階で検知する: 例) 風力発電設備における回転機器の故障予兆検知 様々な産業の効率化支援: 例) 海洋・気象情報を用いた漁業支援,画像情報に基づく畜産業支援,製品 の出荷情報や経済指標に基づく在庫管理支援 クラウドソーシングに基づく状態モニタリングの効率化: 例) クラウドに提示するマイクロタスクの選択・決定 支援,クラウドからのフィードバックの信頼性推定 ③ ローリソース/ゼロリソースパターン認識: 「ビッグデータ」を前提としないパターン認識 「ビッグデータ」を取得するためのセンサや大規模データを扱う技術が発展し,データさえ集まればパターン 認識で実現できることは格段に広がりました.一方で,ビッグデータを集めることが困難な場合の対処法につい ては標準的な解決法が見つかっていません.そこで,システムを構築するために利用可能なデータが少量もし くは全く無いという状況下でも頑健に動作するパターン認識システムの構築法について検討を行います.例え ば,以下のアプローチが挙げられます. 類似ドメインのビッグデータを有効に活用するアプローチ(転移学習): 例) 一般物体認識のための深層畳 み込みニューラルネットワークを特徴抽出器として用いた映像検索 人の視聴覚機能を考慮することでローリソースパターン認識に適した(データ間の性質のばらつきに頑健 な)特徴を抽出するアプローチ: 例) 調音特徴に基づく音声認識

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情報理工学科・情報通信学科 2017 年度研究室配属説明会資料

① 研究室名(場所)小川哲司 研究室(55N 号館 602 号室/40 号館 701 室)

内線:73-3812/75-2389 E-mail: [email protected]

研究室決定後の集合場所/日時:未定

② 研究分野

メディア・インテリジェンス: 音声・音響情報処理,画像・映像情報処理,人行動情報処理,状態モニタ

リング,パターン認識,機械学習

③ 研究テーマ(※学生による提案も歓迎します!)

視聴覚メディアである音や映像情報,人間の行動情報の理解・認識に関する研究を通じて,人間の

機能・行動原理を理解・解明するとともに,メディア情報の有効な活用方法を探求することを目指しま

す.そのために,音声・音響情報処理,画像・映像情報処理,パターン認識・機械学習に関する要素技

術の研究ならびに,それらを統合したシステムを状況の変化に応じて適応的に進化させ,また日々蓄

えられていくデータを用いて自動で成長させるための方法論に関する研究を行います.

① ロバストなパターン認識: システムにとっての「想定外」に対処する パターン認識システムは,想定外の入力,つまりシステムの構築に用いたデータと性質の異なる入力に弱いと

いう弱点があります.大量のデータを集めてシステムを構築することでこの問題を解消しようとするアプローチが

一般的ですが,システムにとって未知のデータは無くなることはありません.そこで,「想定外」な状況に対しても

頑健に動作するパターン認識をデータの収集だけに頼らずに行う方法について検討を行います.例えば以下

のアプローチが挙げられます. 人間の認知機能を模倣することで「想定外」に対応するアプローチ: 例) 人のメタ認知(わかっているかい

ないか,がわかる)機能の実現と,雑音・残響の影響に頑健な音声認識への応用 「想定外」の要因を分析・合成することによって補正するアプローチ: 例) 話者照合における性能劣化要因

である発話内容の違いの影響を音声認識・合成技術を用いて補正する方式の開発 「想定外」の要因を信号処理技術により直接除去するアプローチ: 例) 雑音・残響除去のための信号処理

技術の開発とロボット聴覚・携帯端末の入力インタフェースへの応用

② 状態モニタリング: IoT+パターン認識技術による人の行動支援

人やモノの状態をモニタリングして得た情報から価値を生み出す仕組みの開発とその要素技術について検討

を行います.単純な「見える化」に留まらず,起きたことの因果関係を説明可能にする技術,データから明確な

価値を創出可能なアプリケーションの設計,アプリケーションの運用を通じて日々取得したデータを有効に活用

しながらシステムを自動で成長させる技術,等について検討を行います.本年度は下記のアプリケーションとそ

の要素技術について検討を行う予定です. 想定外の事態を早い段階で検知する: 例) 風力発電設備における回転機器の故障予兆検知 様々な産業の効率化支援: 例) 海洋・気象情報を用いた漁業支援,画像情報に基づく畜産業支援,製品

の出荷情報や経済指標に基づく在庫管理支援 クラウドソーシングに基づく状態モニタリングの効率化: 例) クラウドに提示するマイクロタスクの選択・決定

支援,クラウドからのフィードバックの信頼性推定

③ ローリソース/ゼロリソースパターン認識: 「ビッグデータ」を前提としないパターン認識

「ビッグデータ」を取得するためのセンサや大規模データを扱う技術が発展し,データさえ集まればパターン

認識で実現できることは格段に広がりました.一方で,ビッグデータを集めることが困難な場合の対処法につい

ては標準的な解決法が見つかっていません.そこで,システムを構築するために利用可能なデータが少量もし

くは全く無いという状況下でも頑健に動作するパターン認識システムの構築法について検討を行います.例え

ば,以下のアプローチが挙げられます. 類似ドメインのビッグデータを有効に活用するアプローチ(転移学習): 例) 一般物体認識のための深層畳

み込みニューラルネットワークを特徴抽出器として用いた映像検索 人の視聴覚機能を考慮することでローリソースパターン認識に適した(データ間の性質のばらつきに頑健

な)特徴を抽出するアプローチ: 例) 調音特徴に基づく音声認識

④ 人員構成 准教授:1,修士1年:5

2016年度からスタートした研究室です.小林哲則研究室と密な協力関係を持って研究を進めます.

⑤ ゼミ

全体ゼミ(論文調査等を行う.週1回),研究進捗状況報告(研究テーマ決定後に開催.各人 10 分程度

で研究の進捗状況を報告する.隔週),パターン認識に関する勉強会(前期のみ.10回程度)

⑥ 研究室の行事

4月:歓迎会/5月:春合宿(懇親),研究テーマ決定/8月:夏合宿(研究中間報告会+懇親)/ 10 月:合同ワークショップ(同一専攻の 9 研究室合同)/12 月:研究中間報告会/1 月:卒論・修論発

表会(他研究科を含む 7研究室合同)

⑦ オープンハウスの日程

随時 (小林哲則研究室と合同で開催予定).

⑧ その他

<求める人物像> 研究室として,下記のような学生を歓迎します.

理論的なこと(数学やアルゴリズム)が好きである. パターン認識,機械学習,特にニューラルネットワーク関連技術に興味がある. 音声や画像・映像,人の行動からのデータマイニングに興味がある. 人の視聴覚機能や認知機能に興味があり,それらを応用したいと思っている. データを分析することが好き,もしくはデータ分析の方法論を身に着けたいと思っている. 当研究室は2016年4月に開設された新しい研究室ですので,新しい文化を自らの手で作り上げよう

とする志を持つ学生を歓迎します.ただし,研究活動は小林哲則研究室と密な連携を持って進めます

ので,研究面においては新規開設された研究室というハンデは少ないと言えます.

<研究・教育方針>

今後人工知能は確実に進歩するので,人間でなければ発揮できないような知性をどう獲得するか,

が重要だと考えています.学生の皆さんには研究活動を通じて特に以下の二つの力を獲得してほし

いと考えています.

(1) 価値のある未知の問題を見つける力と問題を見極め美しく(シンプルに)解く力: 双方に共通し

て,「なぜ?」という問いを大事にしていきたいと考えています.なぜその問題を解かなければな

らないのか?多数ある選択肢のうちなぜその解法を筋が良いと思うのか?そして,結果に一喜一

憂するだけで終わらずに,理由を考える習慣を大事にして欲しいと思います.これは研究者に限

らず,創造に関わるあらゆる仕事で武器になると信じています.

(2) グローバルな発信力: 価値のアピールの方法も一朝一夕に身に着くわけではなく,研究活動を

通じて習得のお手伝いができればと思います.そのためには,デモシステムの構築や論文投稿,

学会での発表は良い機会ですので,強く推奨します.これらは,思考の整理整頓や新たな問題発

見にもつながります.

研究に関する議論や相談には積極的に応じます.一人で閉じこもって研究に没頭する時間も必要

ですが,多くの友人,教員との日々の議論や雑談を通じてアイデアが生まれ,醸造されていきます.ま

た,未知の問題に立ち向かうためには広い視野を持って様々なことに興味を持ち,道具を蓄えておく

ことも必須です.小林哲則研究室との密な連携に加え,他研究機関(筑波大学,ジョンズホプキンス大

学,ブルノ工科大学,など)との協力により多くの教員や研究者からサポートが得られる環境がありま

す.最大限に活用して楽しんでください.

情報理工学科・情報通信学科 2017年度研究室配属説明会資料

① 研究室名(場所) 甲藤 研究室(55号館N棟6階09号室)

内線: 73-3432 e-mail: [email protected]

研究室決定後の集合場所/日時: 3/31(金) 14時(説明会終了後)、場所未

定(後日連絡)

② 研究分野

「次世代ネットワークとマルチメディア信号処理」

次世代ネットワーク: (1) マルチメディア通信、(2) マルチメディアクラウド、(3) IoT/5G

マルチメディア信号処理: (1) 映像情報処理、(2) 音楽情報処理

③ 研究テーマ

「次世代ネットワーク」

映像ストリーミングと無線通信を中心とする次世代ネットワーキング技術。

(1) 次世代マルチメディア通信: 映像ストリーミングを支える種々の技術開発。(a)無線通信

履歴の取得と無線信号マップの作成、(b) 機械学習を活用した通信品質予測、(c) 通

信履歴を活用した適応配信制御(途切れないストリーミング)と最適移動経路探索(快適

経路ナビゲーション)、(d) 超高精細(4K/8K)映像配信と 5G無線ネットワーク

(2) マルチメディア・クラウドコンピューティング: ローカル・エッジ・コア(端末・基地局・デー

タセンター)協調による階層的クラウドシステム。(a) エッジコンピューティングのモデル

化、(b) 機能分割による分散画像処理、(c) OpenStack によるプロトタイプ試作、(d) 交

通システム(鉄道、バス、自動車等)の高度化および高機能化

(3) IoT(Internet of Things)とビッグデータを支える通信基盤:高効率で省電力な IoT・ビッ

グデータ処理基盤の構築。(a) スマートフォン、ドローン、移動ロボット等によるセンシン

グ&通信実験、(b) ビッグデータ処理用ライブラリ環境の整備、(c) 低遅延通信技術

(Ethernet AVB、802.11aa等)の調査と評価実験

(4) 5G(次世代移動通信システム)向け通信品質計測とアプリケーション開発(予定): 5G

の実証評価実験。(a) プロトタイプ機を用いた電波環境・通信品質計測、(b) 5G ネットワ

ーク上の高速低遅延映像配信実験。

(5) ICN (Information Centric Network): 次世代ネットワークアーキテクチャとして注目を集

めるコンテンツ指向ネットワークの研究開発。(a) ICN テストベッド作成と各種通信実験、

(b) ICNのための高効率輻輳制御ならびに省電力配信制御

「マルチメディア信号処理」

日常生活を便利・快適にするマルチメディア信号処理技術。

(1) 映像情報処理: 画像圧縮と画像処理。(a) H.265/HEVC の性能改善と Beyond HEVC

に向けた動画像圧縮アルゴリズム、(b) ストリーミング向け画質評価と画質推定、(c)

RGB カメラ、サーモグラフィ(赤外線カメラ)、Kinect もしくはレーザスキャナ(3 次元デー

タ)等を統合した画像処理、(d) 鉄道・自動車車載画像処理

(2) 音楽情報処理: 音楽信号処理とインタラクション。(a) 音楽知識を活用した自動和音認

識、(b) 画像処理を併用した音楽インタラクション

④ 人員構成

助教 1名、助手 1名、博士 2名、修士 12名 (2年 6名、1年 6名) + 学部学生

⑤ ゼミ

週1回のグループゼミ(ネットワーク+マルチメディア)+特定テーマに関する不定期ゼミ

⑥ 研究室の行事

歓迎会 (4~5 月)

ゼミ合宿 (8 月~9 月、@セミナーハウス)

卒論・修論中間発表練習 (11 月~12 月)

忘年会・新年会 (12 月~1月)

卒論・修論最終発表練習 (1 月)

送迎会 (3 月)

⑦ オープンハウスの日程

3/27(説明会終了後)~3/30

⑧ その他

◎ 教員からのコメント

学生が自身の限界と考える一・二歩先を目標とさせることを心掛けています。

1. 国際学会: 修士から国際学会で発表することを積極的に推奨しています。

2. 共同研究: 企業との共同研究やインターンシップを推奨しています。

3. パラダイムシフト: B3 までは授業を「受講する」のが主目的だったのに対して、卒論

以降はアイデアを「発信する」ことが主目的になります。こうした考え方の変化をサポート

することを最重視しています。

◎ 学会活動

以下がメインの活動場所です。学会発表を行うことで、学生が想像する以上に、学生は

大きく伸びます。旅行好きな学生にとっては一石二鳥(三鳥?)です。

1. 電子情報通信学会: 画像工学研究会、ネットワークシステム研究会

2. 情報処理学会: AVM 研究会、音楽情報科学研究会

3. 映像情報メディア学会

4. IEEE Communication Society / Signal Processing Society

5. ACM SIGCOMM / SIGMOBILE / SIGMM

◎ 研究室ホームページ

これまでの研究内容や研究業績は以下の研究室 HP を参考にしてください。

http://www.katto.comm.waseda.ac.jp/

情報理工学科・情報通信学科 2017年度研究室配属説明会資料

① 研究室名(場所) 亀山研究室(66 号館 06-02 室 06-03 室)

内線: 3443 E-mail: [email protected]

研究室決定後の集合場所/日時:66 号館 06-02 室/3 月 31 日配属決定後すぐ

② 研究分野

マルチメディア情報流通・配信システム、メタデータ表現・処理・流通技術、生体情

報利用マルチメディアシステム、データマイニング、ビッグデータ解析、情報共有・情

報検索等を様々な角度から研究し、次世代のコミュニケーション工学を追究します。

③ 研究テーマ

以下の内容に限定するものではありませんが、新4年生には、研究室の修士や博士の

学生とチームを組んで、具体的なテーマに取り組んでもらいたいと思っています。

生体情報を利用したAVコンテンツ視聴者の情動反応と嗜好情報分析

個人がAVコンテンツに対してどのような興味や反応(情動)を起こすのかを、瞳孔

径、視線、脳波、心拍、顔面皮膚温度、皮膚電位反応等を使って分析します。これによ

り、個人個人の嗜好を分析し、コンテンツ推薦システム等への応用を目指します。

瞳孔径・視線情報による画像分類システム及び検索システム

画像の類似度基準は人によって異なり、そのため、画像検索システムの実現は困難で

す。そこで、瞳孔径・視線等の情報を用いて、個人の理解を基にした画像類似度による

画像分類を行い、従来技術の限界を突破する画期的な画像検索システムを実現します。

生体情報による音楽推薦システム

例えば「ロック」といっても人によって受け取り方は違います。そこで、脳波等を用

いて楽曲の類似度を個人毎に分析し、個人の嗜好や楽曲理解に基づく音楽推薦システム

を構築します。こんな楽曲が聴きたいと思うだけで楽曲を探せるシステムが目標です。

生体情報を利用したQoE推定

従来のQoS(Quality of Signals)ではなく、QoE(Quality of Experience,ユーザ

体感品質)によってより良いネットワーク制御及びコンテンツ品質制御を実現すべく、

生体情報を利用したQoE推定方法を研究します。個人によって感じ方が異なるネットワ

ークやコンテンツの品質を考慮した、それらの制御方法を確立することが目的です。

リモコン無しテレビ あるいは タッチなしタブレットの実現

生体センサを含む様々なセンサをテレビやタブレットに搭載し、リモコンがなくて

も、タッチしなくても、自動的にAVコンテンツを選択できたり、自分の好きなAVコンテ

ンツを提示できたりする未来のAVシステムの実現を目指します。

ビッグデータ解析による信号パターン抽出

多数のセンサやカメラの情報から、特徴的な信号パターンを抽出する技術を追求しま

す。具体的な応用例としては、異常検出システムがあります。ここでは、スパースコー

ディング(Sparse Coding)やその他の機械学習アルゴリズムを用い、パターン抽出と

データ弁別を効率的、かつ、効果的に行える方式を研究します。

画像認識と映像圧縮のための映像特徴構造解析

映像(画像)に内在する構造情報を抽出し、映像(画像)構造の特徴を効率的に、か

つ、コンパクトに記述できる映像(画像)表現手法を研究します。このことにより、大

量の映像(画像)情報に対する効率的な画像認識や画像解析処理を実現し、新しい映像

の利活用とその流通方式を研究します。

④ 人員構成

主任研究員 1 名,博士 3 名,修士 7 名,B4 8 名

⑤ ゼミ

原則、週一回開催します。なお、チーム毎の自主的なゼミを推奨します。

⑥ 研究室の行事

4 月: 新入生歓迎会(4 月入学者対象)

6 月: 卒論中間発表会(9 月卒業生対象)

8 月: 合宿(早稲田大学 渡辺研,電通大 笠井研,日大

関研と合同,通常 2 泊 3 日)

9 月: 新入生歓迎会(9 月入学者対象)

12 月: 卒論中間発表会(3 月卒業生対象)

この他、9 月の電子情報通信学会ソサイエティ大会や FIT(情報科学技術フォーラム)、

3 月の電子情報通信学会総合大会には、多くの学部生、修士学生、博士学生が学会発表の

ため参加します。特に、地方開催の場合には、参加学生と地域の社会見学に積極的に繰り

出しています。

⑦ オープンハウスの日程

3 月 27 日 説明会終了後-17:00,3 月 28・29・30 日 10:00-12:00 及び 13:00-17:00

⑧ その他

国際性

当研究室は、大変国際色

豊かです。現在、中国、ベ

トナム、サウジアラビア、

インドネシアからの留学生

が在籍しています。そのた

め、ゼミは、日本語と英語

の両方で行っています。

研究テーマ

生体情報を扱う研究を多

くの学生がしているため、

生体情報を研究している研究室と勘違いされることがよくあります。当研究室が一貫し

て追及しているのは、マルチメディア情報流通を円滑に効率よく行う技術、方式、そして

システムであり、生体情報はあくまでも手段です。ただし、亀山自身は生物学や認知科学

にも興味を持っており、これらの視点から生体情報を利用しているのも事実です。

主な就職先

JR 東日本,SONY,凸版印刷,CANON,フジテレビジョン,WOWOW,富士ゼロッ

クス,伊藤忠商事,丸紅,IBM,シャープ,HTC,日立,富士通,日本電気,NTT,NTT

データ,NTT ドコモ(国内および欧州研究所),Klab,Google,日本大学,東京理科大

学,Temple 大学,Vietnamese Academy of Science and Technology,等々

研究室のWeb

その他の情報は、次の URL から入手できます。 http://www.km.comm.waseda.ac.jp/

情報理工学科・情報通信学科 2017年度研究室説明会資料

① 研究室名(場所) 小 林 哲 則 研究室 (40号館 701号室,(55N-509))

内線: 75-2388 e-mail: koba @ waseda.jp

② 研究分野

知覚情報システム:機械学習,パターン認識,音声・画像処理,自然言語処理,会話シ

ステム,ヒューマンインタフェース

③ 研究テーマ

当研究室では,機械学習・パターン認識を基礎として,知覚情報(=視覚・聴覚等,人間の五

感で感じ取る情報)を理解・生成する理論・技術について研究するとともに,それらを使ったコン

ピュータ-ヒューマンインタラクションに関する研究を広く行っています。

1) 会話システム

情報の授受を楽しむための行為(=情報行動)としての「会話」を研究しています。人が情報を

得る行為は,情報検索に代表される受け手主導モード(授受される情報は,受け手が決める)と新聞の

閲読に代表される伝え手主導モード(授受される情報は,伝え手が決めている)に分類されます。「会

話」は,情報の伝え手/受け手が入れ替わるばかりでなく,あるときは伝え手主導で,またあると

きは受け手主導でといった具合に,情報を伝えるモードも頻繁に変えながら,ときに受け手が

予期しない情報もやりとりして進む極めて知的な行為であり,これらのことによって,有用な情報

を,効率的に,楽しく伝え合うことが可能になっています。Siriや,Pepperなどの登場で,会話シ

ステムはポピュラーな存在になりつつありますが,これらが扱う会話は,情報行動の側面から見

ると,システムが伝え手となって受け手主導の情報授受を扱う限定的なものにすぎません。当研

究室では,従来からある受け手主導の情報行動に加え,伝え手が主体的に情報を提供できる

しくみを実現するために,会話を通じた受け手の興味の推定,WEBからの情報収集・咀嚼,口

語化などの要素技術開発と,それらの統合を,機械学習,自然言語処理,音声・画像処理(会

話では画像情報も有用です)などを駆使しながら進めています。

2) 意味コンピューティング

様々な形態による情報が伝える「意味」をコンピュータ上で適切に表現し処理することは,情

報処理の高度化のキーとなる基盤技術です。各国語の言語知識を意味を介して相互に関連付

ける方法論,言語による意味の基盤(グランディング)を画像などの実世界のメディア情報に求

める技術を探求しています。また,これらの対応関係をセマンティック Web やリンクデータの考

え方に基づき知識として構造化し,これらを活用した先進的な言語処理技術・システムの研究

を行います。

3) 音声・画像処理,パターン認識,機械学習の基礎理論

音声・画像の信号処理,パターン認識,機械学習の基礎理論の研究を行います。画像処理

では,ビデオに何が写っているかを推定する機能をDeep Neural Networks (DNN)で構成し,昨

年のTRECVID(画像検索に関する国際コンペティション)における文章表現によって画像を検

索するタスクで1位になりました。また,パターン認識・機械学習一般では,スペクトルクラスタリ

ングと呼ばれる手法に注目し,雑音に強いパターン認識手法を確立する研究を行っています。

4) パターン認識システム構成のフレームワーク

パターン認識は,単に認識手法だけではなく,学習データの収集を含めた総合的なシステム

としての構成が重要となります。ビデオ監視を題材として,クラウドソーシングを組み込んだ参加

型パターン認識システムのフレームワークに関する研究も行っています。

④ オープンハウスの日程

随時。その他,GCSの教員グループ(笠原先生,木村先生,小川先生,小林 )で合同説

明会(日程未定)を予定しています。

⑤ 人員構成 専任教員 (他箇所の協力教員を含む ):2,助教:1,客員研究員:5,

博士課程:3,修士課程:8

小林の他,多くの研究者が指導に常時関与することが小林研の大きな特徴です。

小川研究室とは,密な協力関係をもって研究を進めます。小川哲司先生は,パター

ン認識・機械学習の専門家で,機械学習の基礎的方法論を中心に指導します。 林

良彦教授 (リーディング大 学 院 ・実 体 情 報 学 本 務 )は,自然言語処理のスペシャリストで,意

味コンピューティング,自然言語処理の関連テーマを中心に指導します。 この他,他

大教員,大企業やベンチャーの経験者など,豊富な人材が,多岐に亘るテーマを複数

でサポートします。多くの教員の指導を受けることは,多様な考え方に接する貴重な機

会であり,「自分で考える」習慣をつけるために非常に重要と考えています。

⑥ 研究室の行事

4月:歓迎会,春合宿 (スポーツ大会,懇親目的); 8月:夏合宿 (スポーツ大会,卒修論の中

間発表会を兼ねる); 12月:卒修論 中間発表会 1月:研究発表会 (卒業生・共同研究パート

ナーを招いて発表会を開催。) 2月:卒論・修論発表会;

⑦ その他

<研究の方針>

研究を進めるにあたっては,(1) 価値あるテーマの設定,(2)理論と実践のバランス,の2点を

重視します。

(1)価値あるテーマを選ぶ: テーマ設定においては,なぜその問題を解くのかを十分に考

え,価値あるテーマを選定することを目指します。単に「面白い」で終わらない,影響力を持つ

研究に取り組む姿勢を身につけます。どのような研究に価値を見出すのかについては,広く捉

えています。基礎的な理論研究を行って応用研究を支えるのも価値ある研究ですし,実用シス

テムを作ることも,また,それを作るための指針を作ることも価値ある研究と捉えています。

(2)理論と実践のバランス: 研究の遂行においては,理論と実践のバランスに配慮します。

まず,理論。しっかりと動くシステムの背後には,必ず優れた理論があります。思いつきで適当

なシステムを作っても後に残るものにはなりませんし,当人にも実力がつきません。筋の良い理

論に対する嗅覚を身につけ,適切に発展・応用する力をつけることを目指します。ここで,理論

とは数式で表現できるものだけを指すのではありません。対象が満たすべき性質を吟味し,そ

れを実現する道筋を定めるものが理論となります。ここで身につける「問題の解き方」は分野を

超えて,これからエンジニアあるいは研究者として生きていくための武器となるはずです。

次に実践。当研究室では,できる限りシステムを目に見える形で実装し,デモを行うことを目指

します。百聞は一見にしかず。いくら優れた論文を書いても,論文だけでは伝えることのできな

い本質的なものがあります。デモシステムの作成を通じて,その本質を見せ,開発した技術が持

つ影響の広がりをアピールすることを目指します。(発表論文や,メディアでの紹介,学生の受

賞 歴 等 は ホ ー ム ペ ー ジ http://www.pcl.cs.waseda.ac.jp や Facebook https:

//www.facebook.com/PerceptualComputingLab に詳しく紹介されています。)

<教員からのコメント>

Give man a fish, and he’ll eat for a day. Teach him to fish, and he’ll eat for a lifetime.:研究

室においては,最終的には「つりの仕方(一生食べていける術)」を習得するのが目標ですが,4

年生ではその前に,まず魚の味を知ってほしいと思っています。研究は楽しい。その感覚を

実感できれば,卒業研究としては大成功だと思っています。研究室には,諸君が研究

を楽しむための環境がそろっています。ただし,それを十分に生かすためには,「主体

的」な姿勢が必要です。主体的に環境を利用し,研究を楽しみ,自らを高めてほしいと

思っています。

情報理工学科・情報通信学科 2017年度研究室配属説明会資料

① 研究室名(場所) 佐藤研究室(66 号館 802号室)(シルマンホール:明治通で戸山公園と郵便局の間)

内線: 3445 E-mail: [email protected]

研究室決定後の集合場所/日時:66号館 802号室、決定後

② 研究分野

(1)次世代ネットワークとアプリケーションの研究

インターネットに変わるコンテンツ指向ネットワークの研究を米国、欧州の大学、研究

機関と共同で研究を進めています。

(2)次世代モバイル通信の研究

10Gbps第 5 世代超高速データワイヤレス通信(ポスト LTE)の研究を進めています。

(3)人工知能、IoT、ビッグデータの研究

自然言語、ネットワーク、ビッグデータでの人工知能活用の研究を進めています。

③ 研究テーマ

(1)安全・安心な生活を支える社会システムの研究

大規模災害時に、カメラ映像により鉄道、道路、天

気などの情報をリアルタイムで提供するコンテン

ツ指向ネットワークと災害アプリケーションの研

究で進めています。この研究は総務省からの委託事

業「高効率かつセキュアな IoTデータ収集・配信ネット

ワーク制御技術の確立」で実用化を目指しています。

(2)鉄道安全運行を支えるネットワークの研究

事故、災害が鉄道で発生したときの膨大なデータ、

映像データを、ネットワークを介して、データベー

スにリアルタイムで伝送するシステムの研究を行 図 1 次世代ネットワーク

っています。この研究は、NICT からの委託事業「高機能ネットワークノードを用いたビッグデー

タ向きネットワークの設計・開発」で研究を進めています。

(3)第 5 世代ネットワークの研究

第 5 世代移動通信の高速ネットワークの研究を進めていま

す。これからのネットワークは SDN(software defined

Network)ソフトウエアで実現され、色々な処理機能が分散

化され互いに協調し効率的なネットワークを構成します。

このために、オーケストレーション、スライスなどの新しいネッ

トワークの概念が必要です。この研究は、日欧共同の第 5世代移動

通信ネットワークのプロジェクトとして研究を進めています。

(4)IoTネットワークの国際標準化の研究 図 2 第 5 世代ネットワーク

IoTを支える通信プロトコルの研究と合わせて国際標準化を進めています。今は、国際標

準である ISO で実際に使えるプロトコルの標準化を進めています。この研究は経産省か

らの委託事業の中で進めています。

(5)AI,IoTの研究 (1)-(4)のアプリ研究として AI の研究を進めています。

④ 人員構成

博士後期、修士課程、学部学生で構成され合計35名です。研究員、ポスドクも含めた研究室です。

⑤ ゼミ

毎週 1 時間半の全体ゼミが開催されます。個別に学生へのゼミを毎週開催します。ネットワーク技術

を参加希望者へ 2週間に 1回開催します。無線技術について希望者参加へ毎週1回開催します。

⑥ 研究室の行事

夏合宿ゼミを、国内(セミナーハウス)、海外(2016年は台湾(国立台湾大学とのワークショップ)、2017

年は韓国予定)で開催します。交通・宿泊は無料です。その他、入学、卒業の歓送迎会を開催します。

⑦ オープンハウスの日程

興味のある方は,佐藤([email protected])まで随時ご連絡ください。

⑧ その他

就職状況

NTT研究所、NTTドコモ、NTTデータ、NTTコミュニケーション、KDDI、KDD研究所、ソフトバンク、楽

天、テレビ事業者、NEC,富士通、東芝、日立、ホンダ研究所、三菱自動車、オレンジ、ヤフー、アクセン

チュア、野村総研、モルガンスタンレーなど

進学等:早稲田大学修士課程、後期博士課程、大学教員(華北電力大学、パキスタン工科大学など)、

研究室の所在地とHome pageと研究室の風景

Home page: http://www.sato.comm.waseda.ac.jp/

所在地:シルマンホール66号館802室

e-mail t-sato:waseda.jp Tel: 内線 3445(外線:03-4286-2816)

写真 研究室風景 写真 2015 年夏鴨川セミナーハウス

1

情報理工学科・情報通信学科 2017年度研究室配属説明会資料

① 研究室名(場所) 嶋本研究室 (西早稲田キャンパス 66号館8-01A,B,7-01号室,

喜久井町キャンパス 41-5号館1-03号室)

内線:73-3444 e-mail: [email protected]

研究室決定後の集合場所 配属終了後 66号館8-01A

② 研究分野

「ワイヤレスアクセス方式を中心とした基礎から応用までの多角的な研究」

無線通信、光無線通信、航空無線通信、衛星通信、人体通信、超音波通信、ITS、5G、他

③ 研究テーマ

いかなる状況、いかなる場所でも人と人とを繋げるためのワイヤレスアクセス方式の研究を中心に

人体通信から宇宙通信まで幅広く研究を行います。範囲も物理層からアプリケーションまで方式の

基礎的な研究から具体的な応用システムまで提案、研究を行っています。

1) 無線通信 新しい無線通信方式、無線ネットワーク方式等の提案を行います。(楕円変調方式等

各種変調方式、ランダム予約複合アクセス方式等の各種多元接続方式、アドホックネットワーク、

無線センサ網、Green Radio, 電力スタック伝送方式、HF帯広域災害用無線ネットワーク、ソフ

トウエア無線、Cognitive Radio、携帯端末直接/中継通信方式、AIを用いた新しい無線通信方

式の開発、Delay Tolerant Mobile Multimedia Cognitive Network, スペクトラムセンシング

方式、Multi Software Radio他)

2) 光無線通信 光を用いた無線通信システムを提案します。秘匿性、指向性など光の持つ特徴を

生かした新しい方式を構築します。(光移動体通信、光多元アクセス、可視光通信、水中光通

信、光電波融合アクセス、光RFID、高セキュリチィ通信、信号機での光通信他)

3) 航空宇宙無線通信 通常の航空機だけでなくDroneや成層圏飛翔体などを用いた航空無線通

信、航空無線ネットワーク、衛星通信の研究を行います。(洋上広域航空無線ネットワーク、

Drone を用いた不明者探索、魚群探索、獣害動物探索、Drone による津波警戒ネットワーク、

Drone自動航行・着陸システム、お絵かきドローン、低軌道衛星を用いたグローバル通信網他)

4) 人体通信 人体を通信路と見立てた新しい通信システムを元に、様々な応用システムを展開し

ます。(指認識方式、掌入力方式、モバイル医療センサ網、満腹センサシステム、動作認識方

式、咀嚼、瞬き認識、点字認識システム、非接触呼吸・脈拍・血中酸素濃度取得他)

5) 超音波通信 人体の親和性が高く、安全と考えられる超音波を用いた新しい通信を提案します。

(超音波空間伝送、振動波による高セキュリティ通信、超音波アレーシステム、超音波TAG、医

療用超音波ネットワークシステム、他)

6) 次世代無線通信網システム 5Gと呼ばれる、次世代の無線通信に関する研究を行います。(ヘ

テロジニアスセルネットワーク、ミリ波、光無線等を組み合わせた複合アクセスシステムの構築、

省消費電力アクセス、高密度地域におけるワイヤレスアクセス方式、非常時通信他)

7) その他 V2X(車用通信)、物理層セキュリティ、料金問題、エネルギー問題等に起因する情報通

信分野での課題を解決するための研究を行う。電車内における通信など、様々なテーマで展開

を行っている。

2

④ 人員構成

教授1名、講師1名、助手2名、博士7名、修15名、学部7名、海外訪問研究員1名

⑤ ゼミ

研究分野は広いので各人が様々なテーマに個別に取り組むことが基本。現在、研究分野別に研究

グループを形成して、そこでのゼミを中心に活動を行っているが、必ずしも適合しない研究分野の場

合は個別に行っている。現時点でのグループは5G(次世代携帯通信、非常時通信等)、ミリ波、アクセ

ス方式(ミリ波通信、多元アクセス、中継方式等)、UAV(Drone、飛翔体),衛星通信、光無線(光移動

体地通信、高セキュリティ通信等)、NFC(人体通信、超音波通信、医療応用等)の5グループである。

国際色が豊かなので、ゼミ発表等は英語で発表する学生も多く、日本人でも英語で発表、論文執筆を

行う学生も多い。留学生の国籍は中国、インド、イギリス等である。

⑥ 主な研究室の行事

4月 歓迎会

8月 ゼミ合宿

12月 クリスマス会

3月 送別会

など

⑦ オープンハウス日程

3月28日から30日 10:00~17:00 場所 66号館8-01A

⑧ その他

無線通信を中心としたテーマが多いが制限は特に設けていないので、自由な研究テーマが選

択できる。他学生の発表を聞くことで、自然と幅広い情報通信に関する最新動向や研究が実につ

くことになる。従来にはない新分野を切り開くような新規性の高い研究を常に模索しているので、チ

ャレンジ精神にあふれる人を期待したい。また、JAXA,Stanford大学などの国内外の研究機関、

企業との共同研究や、海外の研究所、大学等とも様々な連携があるので、在籍中に社会経験もで

き、就職先のビジョンが明確になる。この2年の就職状況はKDDIx5名,Panasonicx2名,IBMx

2名, HUAWEI, 三菱商事、日立、ANA, Toyota 等であり通信系のオペレータ、企業が多い。ま

た近年の特徴として商社、金融などの進路も増加傾向にある。

個人の興味を尊重するので、自身で研究に集中して専念できるようなテーマ探しから始めて、

決まれば国際会議や国内研究会での積極的な発表ができるように全力で研究室一丸となってサ

ポートを行う。また、海外インターンシップの機会もあり、今年度は5名の学部、修士学生が世界中

から学生が集まる企業で海外研修を行ってきた。英語は徐々に慣れ、最終的には自然とゼミ内で

英語討論したり、発表したりできるようになる人が多い。研究室のOBは国内外の主要研究機関、

企業は勿論のこと、世界中の研究機関、企業にいるので様々な連携、交流が期待できます。

研究室のURL http://www.sl.comm.waseda.ac.jp

情報通信学科・情報理工学科 2017年度研究室説明会資料

① 研究室名(場所) 髙畑 文雄 研究室 (55号館N棟901A,902号室)

内線: 73-3425 e-mail: takahata@waseda. jp

研究室決定後の集合場所/日時: 日時:配属決定日の午後 場所:髙畑研究室前

② 研究分野 ワイヤレス・コミュニケーション(無線周波数帯の有効利用と変復調信号処理技術の確立)

③研究テーマ 無線通信の原点とも言うべき1896年のマルコニ-の実験以来,120年が経過し,その間の技術革新と需要の

高まりの結果,今や無線通信は日々の生活にとって不可欠な存在である.無線通信は,地上放送,地上マイクロ

波通信,衛星通信,衛星放送などに代表される大容量基幹回線として発展してきた.現在では,携帯電話の飛躍

的な普及にともない,アクセス回線としての役割が増大してきた.アクセス回線的な使用として,携帯電話の他

に,無線 LAN (Local Area Network) ,RFID (Radio Frequency Identification) ,ETC(Electric Toll Collection) ,コグニティブ無線などの新しい形態が次々と登場している. また,音声などの時間波形をそのまま伝送するアナログ中心のネットワークから,音声の他に,画像,映像など

をディジタル化して,テキストデータやコンピュータデータなどと統合して取り扱うマルチメディア通信を提供する

ディジタルネットワークに変貌を遂げている. 2012年3月31日のアナログテレビ放送の全面的な終了に伴い,

アナログをベースとした通信と放送は全面的に姿を消しつつある.近年,IP(Internet Protocol)をベースとした

ディジタル通信への移行傾向から通信と放送の融合,ユビキタス通信の早期実現へ向けて固定通信と移動通信

の融合などが課題となっている. 無線通信に関する上記発展にともない,無線を介してディジタル信号を伝送する技術の重要性が益々増大し

ている.さらに,無線通信では,使用可能な無線周波数帯に大きな制限があるとともに,様々な要因によって伝

送品質が激しく変動することから,無線周波数帯の有効利用と伝送品質の改善が永遠のテーマであるといっても

過言ではない. シスコのモバイルトラヒック予測では,2019 年までのトラヒック CAGR(年平均成長率;Compound Annual

Growth Rate)は 57 %である.それに対して準備できる無線周波数帯域幅は 5倍程度である.そのため,通信

会社は WiFi へのオフローディングなどを一層推進する傾向にあり,コードレス電話,Bluetooth,無線 LAN な

どで使用している ISM (ISM;Industry-Science-Medical)バンドの不足が懸念されている.それら通信資源の

逼迫を本質的に解決するためには,大幅な周波数利用効率の向上が必須であることから,ブレイクスルーやパラ

ダイムシフトを伴う新規技術の提案が期待されている. 当研究室では,人類生活を豊かにするワイヤレス・コミュニケーション(無線通信)の益々の発展に貢献すべ

く,地上波や衛星波を用いたモバイル・マルチメディア通信とディジタル放送に関連した信号処理技術の確立と

無線通信ネットワークの構築の観点から研究を進めている. 主要な技術的キーワードは,以下の通りである.

移動通信システム

放送システム

衛星通信システム

ディジタル伝送技術 衛星測位 誤り訂正技術 電波伝搬特性

(最近の具体的な研究テーマ) 携帯電話向けの非線形プリコーディング VP(Vector Perturbation)を利用した MU-MIMO

(Multi User – Multiple Input Multiple Output)システム,移動通信と放送向けのスキャッタード

パイロット信号を用いた伝搬路推定技術,各種無線通信システムへの畳込み符号/ビタビ復号,ター

ボ符号/MAP(Maximum A Posteriori)復号, LDPC(Low Density Parity Check)符号/Sum Product 復号などの各種誤り訂正符号の適用技術,携帯電話システムにおける基地局配置と周波数

割当ての最適化,GPS(Global Positioning System)と準天頂衛星を融合した衛星測位システムに

おける測位精度の評価,超遅延を有する衛星通信における TCP/IP のスループット低下を解消する

衛星インターネットシステムの提案,ITS(Intelligent Transport Systems)通信における交差点電

波伝搬特性の推定など. ④ 人員構成(2017年度の予定) 修士課程2年:4名,修士課程1年:3名

⑤ ゼミ 修士2年:研究発表(90分/週) 修士1年:研究発表(90分/週) 学部4年:研究発表など(90分/週) 学部4年春学期:文書や図面の書き方,コンピュータのプログラミングなどの基礎知識の勉強(120分/週)

⑥ 研究室の行事 ゼミ合宿(夏休み中),新人歓迎コンパ,追い出しコンパ,学期始めと終わりにおける研究業務打合せ会,卒業生

との懇親会など

⑦ オープンハウスの日程 オープンハウスの期間,研究室(55号館N棟902号室)を訪問していただければ,在室中の大学院生が対応し

ます.大学院生不在の時間帯が存在する可能性もあります.その場合は,ご容赦ください.オープンハウスを待

たずに,1月からでも,興味があれば,研究室を訪問しても構いません.在室中の学生が対応します.

⑧ その他 (研究室に関する詳細情報) 研究室のホームページのアドレス http://www.takahata.comm.waseda.ac.jp

(学会活動) 卒業論文や修士論文の作成過程において,顕著な成果が得られれば,学会発表が可能となる.

(卒業論文に関して) 卒業論文A と B では,講義で学んだ基礎知識をもとに,今日の携帯電話やデジタル放送に関連する伝送シス

テムを検討・提案することが多数です.講義における内容とのギャップはかなりありますが,基礎を知らずして,

高度な技術に挑戦することは無謀です.TCPやUDP の知識を駆使すれば,データリンク層やネットワーク層に

まで研究の幅を広げることも可能です.さらに線形計画法などの最適化手法を熟知すれば,携帯電話における

基地局配置や周波数割当ての問題に挑戦することもできます.その他,準天頂衛星とGPS衛星を組合せた衛星

測位実験や当研究室が開発した衛星電波伝搬シミュレータを用いた衛星システムの評価・提案,さらには ITSに

おける車々間通信へのシミュレータの改良などにも取り組んでおります. 卒業論文の作成を通して,学生諸君に期待したい事項は,基礎学力,文章作成能力,解析能力,対話能力,発

表能力などの向上です. 特に,研究において焦りは禁物であり,表面的な知識のみで研究を進めることは危険です.じっくりと物事の本

質を見極めることが重要です.「急がば回れ.」をいつも念頭において欲しいと思います.また,研究では,粘り

強さと繊細な注意が必要であり,小さなことでも,自分が納得できるまで,追及する姿勢を貫くことが重要です. なお,私が指導できる範囲という条件がつきますが,卒業論文として自ら実施したいテーマの提案を歓迎しま

す.

情報理工学科・情報通信学科 2017年度研究室配属説明会資料

① 研究室名(場所) 田中良明研究室 (61号館513号室,515号室)

内線: 73-3440 E-mail: [email protected]

研究室決定後の集合場所/日時

日時:3月31日(金)研究室配属終了後すぐ,場所:61号館513号室

② 研究分野

コミュニケーション品質,通信料金,情報通信マネジメント,ネットワークシステム,ゲーム理論

③ 研究テーマ

私の担当科目が「回路理論A」であることから,私の研究分野を回路理論と思っている人もいるようで

すが,全然違います.矢守恭子客員教授の担当科目「コミュニケーション品質理論」の内容が私の研究

室の研究分野です.矢守恭子客員教授は田中研究室メンバーです. 従来のネットワークでは品質は一律でしたが,現在のネットワークでは品質が多様化しています.例

えば,複数クラスの品質が提供される差別化サービスがあります.異なるクラスの料金は当然異なりま

す.これは,料金の設定如何で各クラスのトラヒックが変わることを意味します.したがって,経済学の

要素を工学に取り入れる必要があります.当研究室では,このような品質と料金の関係に関する課題

のほか,画像の品質,無線ネットワークの品質,光ネットワークの品質について研究しています.

④ 人員構成 田中良明教授 矢守恭子客員教授 張成助教 山崎託助手

教授1,客員教授2,助教1,助手1,招聘研究員5,博士課程学生4,修士課程学生8,卒論生6

⑤ ゼミ

毎週火曜日4~5限,61号館ゼミ室

⑥ 研究室の行事

夏期合同合宿

早稲田大学,芝浦工業大学,新潟大学の 3 研究室合同 日程:2017 年7 月28~30 日 場所:芝浦工業大学高杖セミナーハウス 野岩鉄道会津高原尾瀬口駅下車,新しい建物,旅館並みの料理,温泉(24 時間利用可能)

春と秋の電子情報通信学会大会:大部分の学生が出張 新入生歓迎会,卒業生歓送会,忘年会,ほか

⑦ オープンハウスの日程 3月27日(月)研究室配属説明会終了後,3月28日(火)14-17時.

⑧ その他

[研究発表] 積極的に学会発表を行うことを推奨しています. 卒論生:電子情報通信学会総合大会,研究会,東京支部学生会研究発表会 大学院学生:上記に加え国際会議や論文誌 [主な活動学会] 電子情報通信学会ネットワークシステム研究会(元委員長,現顧問) 電子情報通信学会情報通信マネジメント研究会(元委員長,現顧問) 電子情報通信学会情報ネットワーク研究会(元委員) 電子情報通信学会コミュニケーションクオリティ研究会(創設メンバー) IEEE/IFIP Network Operations and Management Symposium IFIP/IEEE International Symposium on Integrated Network Management International Conference on Network and Service Management(委員長,本年早大開催) [他機関研究者との連携] NTT,情報通信研究機構,矢崎総業,首都大学東京,芝浦工業大学,新

潟大学,電気通信大学,工学院大学,等の研究者と連携した研究を行っています. [主な就職先] NTT研究所,NTT東日本,NTT西日本,NTTコミュニケーションズ,NTTドコモ,

NTTデータ,NTTコムウェア,KDDI,ソフトバンク,JR東日本,NEC,富士通,日立,沖,東芝,三菱

電機,ソニー,日本エリクソン,日本IBM,日本マイクロソフト,日本オラクル,楽天,ヤマハ,等.

[研究室ホームページ] http://www.tanaka.giti.waseda.ac.jp/ [相談] オープンハウス以外の日時の訪問も歓迎です.遠慮なく E-mail で私に直接連絡して下さ

い.24 時間以内に返事します.

情報理工学科・情報通信学科 2017年度研究室説明会資料

① 研究室名(場所) 戸川研究室( 55号館N棟601, 603A号室,40号館 (GCSセンター) 601号室 )

内線: 3434 e-mail: [email protected]

研究室決定後の集合場所/日時: 3月31日(金) 15:00 55号館N棟1階 第2会議室

53-201教室 (変更になりました)

② 研究分野

(1) 地理情報システム

(2) 情報セキュリティシステム

(3) アプリケーション・システム設計 ※ 研究室ページ http://www.togawa.cs.waseda.ac.jp/ も参照して下さい.

③ 研究テーマ

今日,我々の身の回りにある情報通信機器はほとんどすべて【システム】によって構成されています.例えばスマートフォンは,タッチパネルなどの入力デバイスと出力デバイスを持ち,外部との通信装置を持ち,またこれらを融合した【総合的なサービスを提供するシステム】と言えます.拡張現実を実現するウェアラブルデバイスも,EVなどの電気自動車も,新幹線も,これらはすべてシステムと言えます.我々の研究室では,ウェアラブルデバイス,拡張現実(AR),地理・位置情報,機械学習・ディープラーニング,情報セキュリティ,IoT(もののインターネット),環境発電,組込みシステムなどをキーワードに,【ハードウェアとソフトウェアとサービス】を融合し,安心で安全で人にやさしいシステムの設計に関して研究しています.

まず,具体的なサービスを絞り,次のテーマに取り組んでいます.

① 地理情報システム: Google Mapに代表されるように,地図そのものと,地図を使った情報処理とを組み合わせたサービスに関する研究をしています.特に,ウェアラブルデバイス(スマートウォッチやスマートグラス等),スマートフォンや携帯タブレットなど携帯機器を対象とした【歩行者を対象とした地理情報システム】を研究しています.主なテーマは以下の通りです.

ウェアラブルデバイスを利用した「分かりやすい」歩行経路生成,歩行者ナビゲーション

デフォルメ地図生成 (屋内空間の自動デフォルメ化,地域地図の自動デフォルメ化)

位置情報の機械学習による現在地予測,行動予測

上記に加え,IoTによる画像処理や通信処理,暗号処理など広くサービスを想定し,ハードウェアとソフトウェアから構成される【具体的なシステムの設計】に取り組んでいます.

② 情報セキュリティシステム: 今後数年の間に,数百億個のIoTがネットワークに接続されると言われています.これらを安全安心に動作させるにはセキュリティ技術が欠かせまん.そこで,ネットワークそのものやネットワークに接続された「もの」が正しく動作することを保証するしくみ(【セキュアIoT】), ハードウェアトロイと呼ばれるシステムに侵入したトロイを検出し,またこの技術を利用した【システム・セキュリティ技術】, SuicaやPASMOなどICカードの暗号技術に焦点を当て,暗号の「鍵」を解析する技術,またこの技術を利用した安全な暗号システム (【セキュア暗号システム】)などの情報セキュリティ技術に関する研究に取り組んでいます.具体的に以下のような研究テーマに取り組んでいます:

IoTセキュリティ技術/ネットワーク・セキュリティ技術

ハードウェアトロイ検出,耐ハードウェアトロイ・システムセキュリティ設計

ICカードの暗号解析,暗号システム解析,セキュア暗号システムの設計

上記の技術の実現には機械学習やディープラーニングが欠かせません.これらを要素技術として,上記の研究に取り組んでいます.

③ アプリケーション・システム設計: IoTの小型化・長時間動作化の実現に向けて,ごく小さな電力でも連続して長時間動作するシステムの設計に取り組んでいます.例えば,環境発電 (太陽光や風力など) だけで,システムが状況に応じて最適動作する【新たなコンピューティングシステム】の構築や,その具体例として低解像度の画像から高解像度の画像を作り出す【超解像処理システム】に関して研究しています.具体的に以下のような研究テーマに取り組んでいます:

環境発電だけで動作するレジリエントコンピューティングシステム設計

超解像処理システム

④ 人員構成(2017年度予定)

教授: 1名,助教: 2名,博士課程: 7名,修士課程2年: 4名,修士課程1年: 6名,秘書: 1名

⑤ ゼミ

4月から6月までは週1回程度で基礎的な事項を習得.これ以降は研究班に分かれて随時. 8月に文献ゼミ,10月に卒論発表1,12月に卒論発表2,1月に卒論審査

⑥ 研究室の行事

4月 新4年生新歓コンパ,5月 新歓合宿,8月 夏合宿など,12月 忘年会,1月 新年会, 3月 卒業生歓送会 ※ その他,研究室学生どうしで打ち上げ会や飲み会,教員を交えて夕食会や飲み会があります.

⑦ オープンハウスの日程 (55号館N棟6階601, 603A号室にて開催します)

戸川研究室説明会の開始時刻 (以下の時間は教員が説明します): 3月27日(月) 16:00ごろ (全体説明会終了後) 3月28日(火) 15:00 3月29日(水) 13:00 3月30日(木) 13:00

各日17:00頃までオープンハウスを開催します.上記以外の時間帯でも訪問してください.大学院生が説明・対応します.オ

ープンハウスの日以外でも,いつでも気軽に訪問して下さい.

⑧ その他

学会活動

IEEE,ACM, 電子情報通信学会,情報処理学会で活動しています.

学生が希望すれば海外でも発表します.2015年度にはリスボン,サンフランシスコ,クアラルンプール,中国成都,サンタクララ,2016年度にはモントリオール,スペイン,シアトル,ソウル,韓国済州島で学生が発表しました (旅費は研究室の負担です).

研究設備

大型計算機サーバほか,ネットワークシミュレータ,交通流シミュレータ,地理情報処理専用の携帯端末,Smart Watch,Wearable Glasses,SoC設計システムなど多数あります.テレビや3Dプリンタもあります.

卒業生・修了生の進路 (過去4年分)

2017年3月卒業・修了: (修士) 三菱電機,豊田自動織機,ソニー,NTTドコモ,博士進学2名,(学部) 東急電鉄

2016年3月卒業・修了: (博士) 東芝,早大博士研究員,(修士) 日立,NEC,NTTコミュニケーションズ,パナソニック,博士進学3名, (学部) パナソニック,ダイキン

2015年3月卒業・修了: (博士) NHK,早大助教,日立システムズ,(修士) 日立,ソニー,三菱電機,NHK,野村総合研究所,富士通,博士進学1名, (学部) トッパン印刷

2014年3月卒業・修了: (博士) サムソン電子, (修士) NTTコミュニケーションズ,三菱電機,東芝ソリューションズ,NEC,博士進学1名,(学部) NTTデータ

日本学生支援機構奨学金免除 (http://www.jasso.go.jp/shogakukin/taiyochu/gyouseki_menjo.html)

2016年3月に修士課程を修了した学生のうち,4名が日本学生支援機構の奨学金免除申請をし,特に優れた業績を挙げたとして,4名全員が大学より日本学生支援機構に推薦されました.その結果,3名が貸与奨学金の全部を返還免除,1名が半額免除になりました.

教員から一言

楽しく研究することが第一です.そして小さいことでいいので世界一になりましょう.

情報理工学科・情報通信学科 2017年度研究室配属説明資料

中里研究室(66号館 06-01室と 05-01室)

① 研究室名(場所) E-mail: [email protected] Web: http://www.nz.comm.waseda.ac.jp

研究室決定後の集合場所/日時:研究室配属決定後その会場で

② 研究分野将来の情報ネットワーク(コンテンツ指向ネットワーク)、ネットワークコンピュ-ティング

③ 研究テーマ中里研究室では、ここ数年、主に「コンテンツ指向ネットワーク」に焦点を当ててきた。コンテンツ指向ネットワークは、インターネットのようにコンピュータに付けられた IPアドレスによってパケットを転送するのではなく、webページ、ビデオ、楽曲といったコンテンツに付けられた名前によってパケットパケットを転送するネットワークである。コンテンツ指向ネットワークは、第五世代移動通信網 (5G) や Internet of Things (IoT) といった将来の情報ネットワークの中で利用されることが期待されている技術である。

コンテンツ指向ネットワーク

82.98.86.174

コンテンツ指向ネットワークの IoTへの応用に関する研究IoTのネットワークには、無数の IoTディバイスが存在し、個々のディバイスを指定しての通信は困難である。コンテンツ指向ネットワークでは名前によってパケットを転送することができるので、同一機能をもつ IoTディバイスに同一の名前をもたせておけば、それらのディバイスとの通信、管理が容易になる。コンテンツ指向ネットワークを IoTのネットワークとして利用する上での課題: 名前でコンテンツを要求することによって複数のディバイスから情報を取得する方法や次に述べるキャッシュの活用といった課題について研究している。ネットワーク内キャッシュ方式の研究ネットワークの中にあるルータにデータを一時記憶(キャッシュ)することが検討されている。この機能があれば、ビデオの視聴をインターネットで行おうとするときに、サーバからビデオを取って来なくても、近くにあるキャッシュから取得することによって、視聴が素早く行なえるだけでなく、ネットワークやサーバの負荷も軽減すること

近くの一時保存データ

ができる。ただし、多くのコンテンツが行き交うネットワークにおいて、どのコンテンツを、どこのルータでキャッシュに入れるのか、あるいはキャッシュから追い出すのかという判断がキャッシュが要求にヒットする確率を左右し、ネットワークの効率に影響を与える。そこで、その判断に関して様々な研究をおこなっている。コンテンツ指向ネットワークにおけるコンテンツ移動への対応に関する研究コンテンツ指向ネットワークでは、コンテンツの名前によってパケットを転送するため、コンテンツがどこに有っても、そのコンテンツに到達できなければならない。コンテンツが移動した場合でも、到達できるための仕組みを効率よく実現する方法について研究をしている。

ホップ・バイ・ホップ フロー制御の研究コンテンツ指向ネットワークでは要求パケットと応答パケットの組により通信が行われ、また上記のキャッシュがあったり、一つの要求パケットが複数のネットワークに送られたりということがあるために、TCPのような end-endのフロー制御が難しい。そこで、隣接ルータ間でのホップ・バイ・ホップフロー制御手法について検討をおこなっている。特に、熱拡散現象を応用した手法を、要求パケット、応答パケットが組になった通信モデルに適用する研究をしている。ネットワークコンピュ-ティングにおける、タスク分割、配置に関する研究クラウドコンピュ-ティングが盛んに利用されるようになってきた。クラウドでは、一つのプログラムの複数の部分に分割し、それらを別々のコンピュータで実行することにより、プログラム処理の高速化を実現することができる。ここで、効率よくプログラムを実行するためには、プログラムをどのように分割し、それらを適切なコンピュータで実行するかというのが重要な課題である。そのプログラム分割と実行のための割当について、研究を行っている。

④ 人員構成学部 4年生: 9名、修士課程; 6名、博士課程: 6名 (2017年 1月時点)

⑤ ゼミ毎週水曜日 13時 30分~。論文輪講と各自の研究についての議論をします。

⑥ 研究室の行事• 新入生歓迎会(4月と 10月くらい)

• 夏合宿(8月)

• 韓国 漢陽大学、国立台湾大学などとの交換ゼミ(11月)

• 電子情報通信学会総合大会(3月)、ソサイエティ大会(9月)での研究発表

⑦ オ-プンハウスの日程今のところ未定ですが、研究室配属決定前に設定を予定しています。

⑧ その他研究は、毎週のゼミの中での進捗状況発表と議論があることをモーチベーションとして進めてもらいます。また、各自に研究ノートを毎日記入してもらい、ゼミのときには、その記述も参考にさせてもらいます。もちろん、必要に応じて、教員の一対一の相談は随時行います。

ゼミでは上記研究のディスカッションの他に、研究室メンバ全員が順番に、興味のある論文を読んで、その論文の説明を行う輪講を行います。研究室にはが留学生も多数いますので、ゼミは、英語と日本語が交錯することになります。

その他、海外の大学との交流もあり、もちろん十分な研究成果が出れば、海外での論文発表もどんどんしてもらいます。

これまでの修士修了生の就職先は、IIJ、NTT、NTT東日本、NTTデータ、オムロン、オリンパス、トヨタ自動車、日立、KDDI、マイクロソフト、CTC、など。

情報理工学科・情報通信学科 2017年度研究室配属説明会資料

① 研究室名(場所) 前原 文明 研究室(63号館05-13/14号室)

内線:73-3436 e-mail: [email protected]

研究室決定後の集合場所/日時:日時は未定

② 研究分野

無線通信ネットワーク,無線通信方式,無線信号処理 http://www. waseda.jp/sem-maehara/

③ 研究テーマ

近年,携帯電話,無線LAN,ワンセグや地上波

デジタル放送の普及により,あらゆる人々により身

近な存在となった無線通信技術について研究を

進めています.ユーザにとって利便性の高い無線

通信技術は,これまでと同様に,産業の活性化,社会課題の解決に大きく貢献していくものと考えられます.本研

究室では,移動通信,ソフトウェア無線,高度道路交通システム(ITS),位置推定などのアプリケーションを想定

し,それらの高度化に資する通信方式技術・信号処理技術の創出を目指して研究を進めています.

(1) 空間信号処理に代表される多次元信号処理技術

ダイバーシチとは,辞書には「多様性」とあります.無線通信では,フェージングにより伝送特性が大きく劣化しま

す.この有効な対策の一つに,複数のアンテナにより,空間内で「多様」に変形した信号を適切に合成し,通信の

信頼性を回復するダイバーシチ技術があります.現在,スマートフォンのカタログにある「ダイバーシチアンテナ

搭載」はこの技術です.空間の他,時間や周波数資源の増加を許容して高信頼化する技術もダイバーシチ技術

であり,その適用範囲は多岐にわたります.本研究室では,空間・時間・周波数といった多次元信号の多様性を

上手に使って,各種無線システムの信頼性を高める技術を検討しています.

(2) ソフトウェア無線への無線信号処理技術の実装

ソフトウェア無線は,ハードウェアを一切変更することなく,ソフトウェアの変更のみで,様々な無線通信方式を実

現する技術です.スマートフォンには,様々な無線システムが搭載されていますが,各々,個別のハードウェア

を必要としています.ソフトウェア無線技術が成熟すれば,ハードウェアをそのままに,より多彩な,優れた通信

機能の実現が可能になります.本研究室では,ソフトウェア無線機の上に様々な無線信号処理技術を実装し,そ

の有効性を実験的に検証しています.

(3) 誤り制御技術

ターボ符号やLDPC符号,畳み込み符号に代表される誤り訂正技術と自動再送要求(ARQ)に代表される誤り制

御技術は,高信頼通信を実現するための欠かすことのできない技術です.このような誤り制御技術を無線通信に

適用する場合には,他の要素技術と効果的な融合法を探ることが求められます.以上の点から,無線通信にお

ける誤り制御技術と他の要素技術との融合法ついて検討しています.

(4) 位置推定技術

携帯電話だけでなく,無線LANやGPSを標準搭載した,スマートフォンに代表される高機能端末が近年目覚ま

しく普及してきました.本研究室では,高機能端末が,無線 LAN と GPS を標準搭載していることに鑑み,無線

LANとGPSを融合した位置推定技術について研究しています.具体的には,GPSと無線LANにより得られた

位置推定値のうち,良好な位置推定精度を有する位置推定値を可視衛星数とアクセスポイント数の情報を用いて

適切に選択する技術を提案するとともに,本技術の有効性について,実験と理論の両面から検証しています.

● 研究分野と関連のある科目は以下の通りです.研究室選びの参考にして下さい.

プログラミング,信号処理,通信理論,情報理論,情報通信ネットワーク,トラヒック理論,ディジタル放送技術,移動通信技術,衛星通信

技術,次世代ネットワークなど

④ 人員構成 教授:1名 M2:6名 M1:4名

(2016年度参考) M2:3人 M1:6人 B4:7名

⑤ ゼミ

春学期:基礎ゼミ(週1回) 無線技術に関する基礎的な学習 秋学期:応用ゼミ (週1回) 卒論課題について議論

⑥ 研究室の行事

卒業論文A発表会(7月) 卒業論文B発表会(1月),ゼミ合宿(鴨川,追分),スポーツ大会(EWEソフトボール大会)

⑦ オープンハウスの日程 (63号館05-13号室)

3/27 研究室説明会後~19:00 3/28,3/29 14:00~18:00 3/30 個別対応(事前メール要)

⑧ その他

● OB(現 NTTドコモ 勤務)からのメッセージ

前原研究室は,専攻分野に関する深い知見に加え,社会で必要とされる基盤的な能力を養成でき

る研究室です.私自身も前原先生のご指導のもと研究に深く携わる過程で,物事の考え方や伝え方

等がブラッシュアップされ,格段に成長することができました.その結果,高い専門性が必要な国内

外の学会発表や第一級陸上無線技術士の資格取得,思考力や発信力が問われる国家公務員総合

職試験に合格できました.向上心が強く自分を大きく成長させたい方は,是非いらして下さい.

● OB(現 讀賣テレビ放送 勤務)からのメッセージ

私は進路を決める際に『早稲田の理系の人間としての実力』が自分に足りないように感じ,社会で通

用する実力を身に付けたいという思いから前原研究室に入りました.前原研の生活では,研究活動

や先生との議論,その他多くの行事を通して,無線通信の深い知見はもちろんのこと,人に説明する

能力や物事の考え方など『社会で必ず生きる力』を身に付けることができました.多くの経験をして,

社会で通用する実力を身に付けたい方は,前原研に是非いらしてください.

● OB(現 総務省 勤務)からのメッセージ

前原研究室は,本人の努力次第で,専攻分野に関する深い知見が身に付くことはもちろんのこと,

研究活動を通して,物事の考え方や捉え方,またそれを人に文章や口頭で説明する力等,総合的な

能力を身につけることが可能な研究室であると思います.また,所属学生は皆向上心が高く,研究に

関する密な議論等を通し,高度なコミュニケーション能力を形成することが可能です.同世代の学生

に圧倒的な実力差を身に付けて社会に出たい方は,前原研究室に是非いらして下さい.

● OB(現 日本銀行 勤務)からのメッセージ

卒業後,私は前原研究室の研究分野とは異なる職業に就くことになりましたが,社会人生活の中

で,ここ前原研究室で培った文章力とコミュニケーション力、厳しくご指導頂いた研究に対する姿勢

が,仕事をする上で大いに発揮できていることを日々実感しています.「困難な時も真摯に取り組む」

という前原先生のご指導もあり,4年間の社会経験を経て,この度自分の望む道に進むことができまし

た.社会人としての素質を身につけたいという学生の皆様に是非お勧めしたい研究室です.

● OB(現 富士通 勤務)からのメッセージ

前原先生は積極的に学生の指導を行って下さる先生で,私自身も実験科目のレポートをきっかけ

に声をかけて頂き,プロジェクト研究 B から前原研究室に入りました.これまで無線信号処理を基礎

からしっかり学び,自身の研究に取り組み,先生の御指導,時には厳しい指摘を受け,大きく成長で

きました.その結果,修士1年4月に国家公務員総合職試験,7月に第一級陸上無線技術士の合格

を勝ち取ることができ,12 月には学会発表において表彰を頂くことができました.今,きちんと努力し

て将来の自分への投資をしたい方,その方向性が知りたい方,是非いらしてください.

● 教員からのメッセージ

前原研究室は,2006年に発足し,2017年で 12年目に入ります.前原研究室では,無線通信ネットワークの研究活動を通

して,プログラミングによる実装・分析・評価,客観的な知見をベースに新技術を提案する能力,そして文書作成能力といっ

た,皆さんの今後の長いキャリアの中で極めて重要と考えられる「一時的なブームや動向に左右されない基盤的な力」を身

につけることを大切に考え,運営しています.これまでに多くの学生が,興味深い研究成果を携えて,国内に留まらず,国際

学会で講演(本年度,M2学生は全員IEEEの国際会議に採択・参加します.)を行っています.彼らは国際的な舞台で他の

研究者との質疑応答や意見交換を経験し,大きな成長を遂げています.また,これまでに,第一級陸上無線技術士には 31

名,電気通信主任技術者には11名,国家公務員総合職試験には7名の学生が合格し,将来の進路の幅を広げています.4

年生にとって最初の合宿は,鴨川での屋外実験です.昨年度は,実験に精通した先輩の指導の下,無線通信実験を行いま

した.その他,野球,サッカー,テニス,スキーなど,スポーツ好きの方,大歓迎です.スポーツでは,追分合宿,EWE ソフト

ボール大会など大いに活躍の場があります.それでは,皆さんと一緒に研究ができることを楽しみにしています.

● 前原研究室学生の就職・国家資格に関するURL : http://www.waseda.jp/sem-maehara/career.html

http://www.waseda.jp/sem-maehara/licence1.html

http://www.waseda.jp/sem-maehara/licence2.html

0 2 2 1 7

� ����*��+�森 達哉 研究室 (55号館 N棟 608室) e-mail: [email protected] URL: http://nsl.cs.waseda.ac.jp/ 研究室決定後の集合場所・日時:3/31(金) 14時~(研究室配属終了後)・場所:研究室

������ 情報セキュリティ・プライバシー技術 � ��#)&� �

我々の世界を支える様々なシステムを攻撃や悪用から保護することを目的として情報セキュリティ・プライバシー技術に関する研究を行っています。対象は多岐に渡り、デスクトップPCやサーバ、スマートフォンやスマートウォッチ等のモバイルデバイス、IoTデバイス等のネットワークに接続される組込み機器、そしてこれらのデバイスを駆動するOSやソフトウェア、無線ネットワーク、インターネット、さらにデバイスを利用する人間をも研究対象としています。このようにセキュリティ・プライバシーを軸として、低レイヤーから上位レイヤーまで幅広い研究テーマに取り組んでいます。本質的に異分野領域を融合する学際的な研究であること、攻撃者視点で研究を行うことが必要不可欠であることも特徴です。関連キーワードは以下のとおりです。モバイルセキュリティ、IoTセキュリティ、マルウェア解析、攻撃コード対策、ウェブセキュリティ・プライバシー、サイドチャネル攻撃、ソーシャルエンジニアリング、ユーザブルセキュリティ、障害者のためのセキュリティ・プライバシー技術、等 々○研究のアプローチと進め方 セキュリティの研究では、セキュリティの専門知識だけあれば十分ということはなく、対象となるシステムの深い理解が必要です。例えばマルウェアの解析であればオペレーティングシステムやソフトウェア、そしてネットワークに関する知識が必要です。また、人を対象とした研究を行う場合、データを収集するためのプログラミング、統計心理学、研究倫理等に関する知識が必要です。本研究室では各人の興味・関心を最優先に研究テーマを設定し、必要な専門知識・技術を個別に深めていくアプローチをとっています。また当研究室に特徴的な研究アプローチはどのような研究テーマであっても対象のデータ計測と分析を主軸とすることにあります。データの収集・分析を行うツールとして様々な技術や知識を活用します。データ収集では既存ツールを使うこともありますが、手作りでツールを作る場面も多々あります。マルウェア解析では表層解析、静的解析、動的解析を行うための様々な解析ツールを利用します。必要に応じて自作のツールを作ります。さらに収集した大量のデータを効率的に分析するために必要な各種プログラミング技術、データから有用な統計や情報を導くための技法として時系列解析、自然言語処理、機械学習・パターン認識、各種のアルゴリズム等を活用します。それらのデータ分析技術を習得するための自主的な勉強会も開催しています。 � ������������ 准教授1名、ドクター2名、M2: 4名、M1: 6名(内、留学生3名)、B4: 8名(内、6名進学予定) ④ "'� 研究ゼミ(下記は定期的なもの、個別のミーティングは随時実施) 通常ゼミ:火曜日13~16時 研究進捗報告や論文紹介。言語は日本語のみ。(全員) 英語ゼミ:水曜日9時30分~10時30分 内容は同上。言語は英語のみ(留学生+希望者)

� �������歓迎会(春・秋)、夏季合宿(9月)、珍見会(不定期開催)、その他打ち上げ等は随時

� )%($�!� � � 日程の詳細はウェブに掲載します。

� ��� 研究室の開室から4年目を迎え、研究室としてのカルチャーが出来てきたように思います。 ○自由で主体的な研究活動 基本的に自由な発想に基づく研究テーマの設定を奨励していますので、各自がやりたいことを主体的に探してきて研究を進めています。教員としては学生の主体的な行動が最重要だと考えています。なぜなら主体的に行動することこそが成長の鍵だからです。そして学生が自由に設定したテーマから画期的なアイディアが生まれることがあります。 ○積極的な学会発表 日頃研究した成果を学会で発表したいと希望する学生が多いです。毎年学部生の内に学会発表を行う学生がいます。学会発表を通じて研究内容が洗練されるだけでなく個人としての実力が身につくため、日頃のゼミでの研究発表や質疑応答もレベルが高いものになっています。外国出張する件数も年々増えています。結果として学生の質問力が高くなりました。 ○レベルが高い研究 セキュリティ学会としては国内最大のコンピュータセキュリティシンポジウム(CSS)において2013年度から4年連続で論文賞を受賞しています(2016年度は最優秀論文賞)。教員としては国内での活躍に満足せず、トップカンファレンス(世界最高峰のレベルの研究会議)での発表を目指そうと話しています。そしてそのために必要な指導・サポートは惜しみなく実施しています。外部研究資金(科研費)の獲得や民間企業との共同研究を実施しており、予算および研究指導体制(他大学や企業研究所の経験豊かな研究者と連携)は万全です。 ○国際的な環境 2016年度より国際化が大きく進展しました。具体的には2名の留学生を修士課程に迎え入れています。これに伴い、英語で議論ができるゼミ(希望者は誰でも参加可能)を開始しました。通常のゼミでは日本語で、英語ゼミでは英語で議論しますので、内容に集中することが出来ます。また、Aalto University、Hong Kong Polytech University、Hangyang University、Universidade Lurio との密な共同研究がスタートしており、定期的なSkypeミーティングを実施しています。Aalto 大学からは PhD Student が短期滞在しています。このように、英会話教室等にお金をかけずとも自然に英語での会話が身につく環境が整備されています。 ○学外組織との連携・コラボレーション 研究に必要となる専門知識や実際の現場における課題を深く理解するために本研究室では民間企業や他大学との連携を積極的に進めています。下記はいずれもアクティブに連携しているパートナーです。 NTT 研究所、NTT コミュニケーションズ、さくらインターネット、FFRI、JPRS、NICT、東北大、横国大、立命大、東邦大、東北学院大、Aalto大、香港理工大、漢陽大、ルリオ大

○その他のアクティビティ 森研・後藤研の学生有志が中心となって競技セキュリティコンテストに取り組んでいます。これまでにMWS CUP入賞(3回)、SECCONファイナル進出(3回)、情報危機管理コンテスト優勝(経済産業大臣賞)など。研究室としてこれらの活動を全面的にサポートしています。 CSS 2016 (秋田) 2016.10.13 夏季合宿(追分セミナーハウス)2016.9.4

情報理工学科・情報通信学科 2017年度研究室配属説明会資料

① 研究室名(場所) 渡辺 裕 研究室 (66号館 (シルマンホール) 401号室)

内線: 73-3441 e-mail: [email protected]

研究室決定後の集合場所/日時: 66号館401号室/配属決定直後

② 研究分野

映像認識,3次元再構成,映像処理,スポーツ情報処理,マンガ情報処理,超高解像映像処理

http://www.ams.giti.waseda.ac.jp/research_topics.htm

最近は,『機械学習を使った画像認識』に取り組んでいます

③ 研究テーマ

ディープラーニングに基づく画像認識の研究

-マンガキャラクターの自動抽出

-マンガダイジェストの自動生成

-動物 (特に犬猫) の自動品種認識、生成

-船舶画像認識と衛星無線システム情報の統合によるポートセキュリティ強化

多数の2次元画像からの3次元再構成の研究

-映像からの形状復元とその応用

-アクションカム (GoProなど) 映像からの3次元構造推定

オムニ映像処理の研究

-全天球映像 (Ricoh Thetaなど) 処理の研究

-全天球映像 による自動距離計測の研究

-全天球映像データの効率的な配信

スポーツ映像処理の研究

-東京オリンピックに向けた超高精細(4K/8K)スポーツ映像処理

-ディープラーニングを用いた運動動作解析

-サッカーにおけるチーム優勢領域決定

画像符号化のための動き検出手法の研究

-超高精細映像 (4K/8Kテレビジョン) 符号化のための動き補償法の検討

-アクションカム (GoProなど) の映像符号化手法の検討

④ 人員構成

教授,客員研究員1名,博士1年2名,修士2年1名,修士1年6名,学部4年7名,招聘研究員2名

⑤ ゼミ

毎週火曜日 午後2時半から4時 66号館(シルマンホール)401号室

⑥ 研究室の行事

⑦ その他

研究室の設備面では,早稲田の研究室では各自のPCがLANおよび無線LANに接続されています.

また高速な並列処理サーバが設置されており,研究室のユーザは各自のPCで作業する他に,サー

バにログインすることにより,膨大なデータを処理することができます.

YRP(横須賀)には,映像処理のためのリアルタイム映像再生装置と,大型高精細モニタが準備され

ており,デモンストレーションなどに使われてきました.フィルムスキャン装置により,アナログ画像を

超高解像度のディジタルデータに変換して取得することができます.

また,マンガ画像処理の研究に使うための著作権フリーの原画像も集めており,これにより論文な

どにもマンガ画像を掲載することができます.

©木野陽 http://www.etheric-f.com

卒業生の就職先: 厚生労働省,NTT東日本,NTTドコモ,KDDI研究所,SONY,東芝,三菱,パナ

ソニック,凸版印刷,キヤノン,三菱商事,IHI,野村総研,EIZO,IBM,Bosch, Agfa, JAL, 日本総

研,伊藤忠テクノソリューション,みずほ証券など.

新年会,歓迎会,夏季セミナー,忘年会,特別ゼミ

(随時)などチャンスがあれば,スキー・スノーボー

ド合宿,温泉卓球,テニス,火鍋パーティなどをやり

ます.