Evernote Business Salesforce で営業スタイルを革 …Evernote Business &...

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クラウド型の顧客管理・営業支援システムとして、10万社以上の企業で利用されているSalesforce。 一方で、クラウドベースのノートアプリ/サービスとして 個人ユーザー数1億人を誇るEvernoteのビジネス版、Evernote Business。 本稿では、この2つのツールの連携によって、大きな成果を上げたユーザーの事例を交えつつ、 新たな営業スタイルについて考えてみます。 ~ツールとデータの連携が生み出す新たなビジネス価値 & Evernote Business Salesforce で営業スタイルを革新! &

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クラウド型の顧客管理・営業支援システムとして、10万社以上の企業で利用されているSalesforce。一方で、クラウドベースのノートアプリ/サービスとして

個人ユーザー数1億人を誇るEvernoteのビジネス版、Evernote Business。本稿では、この2つのツールの連携によって、大きな成果を上げたユーザーの事例を交えつつ、

新たな営業スタイルについて考えてみます。

~ツールとデータの連携が生み出す新たなビジネス価値

&Evernote Business   Salesforce で営業スタイルを革新!&

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CONTENTS

Evernote Business & Salesforce 基礎知識12つのツールの連携が生み出す新たな価値2

ユーザー事例:アイレット株式会社

ベンチャー企業の営業スタイルを変えたEvernote Business & Salesforce3

&Evernote Business & Salesforceで営業スタイルを革新!

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①必要なデータにいつでもアクセス Salesforceに日々の営業の活動履歴を入力しておけば、営業担当者は、いつ、どこからでも、顧客情報や営業進捗など、商談を成功へ導くあらゆるビジネスデータにアクセスすることができます。

②リアルタイムにデータを把握 さまざまなデータをグラフ化するダッシュボード機能により、売上や目標達成率などをひと目で、かつリアルタイムに確認することが可能。ビジネスの全体状況を把握する上で非常に有用です。

③チーム全員で情報を共有 社内SNS Chatterを使うことで、チームのメンバーと簡単につながり、協働することができます。チーム内で情報を共有したり、商談の進捗を確認したりするのも極めて容易です。

④あらゆるデバイスに対応 外出先からでも、ノートPCやスマートフォンを使ってSalesforce内の情報にアクセスし、営業活動を的確に、効率的に行うことが可能です。

Evernote Business & Salesforce基礎知識

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Salesforceとは? Salesforceはクラウド型の顧客管理、営業支援、カスタマーサービス支援、社内SNSツール、開発プラットフォームとして世界10万社以上に導入され、営業、マーケティング、コールセンター、企画・開発など様々な分野で優れた成果を上げています。 中でもSales Cloudは、世界 No.1 の導入数を誇るクラウド型顧客管理・営業支援システムで、従来とは次元の異なる営業活動を可能にします。 以下にその営業面におけるメリットをまとめます。

本題の前に、まずはEvernote BusinessとSalesforceのそれぞれの特長について簡単に解説します。

1Evernote Business & Salesforceで営業スタイルを革新! &

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Evernote Business & Salesforce基礎知識1-2

①高度なOCR技術と検索性 高度なOCR(文字認識)技術と検索性によって、従来は整理しにくかった議事録やメモ、音声、写真、名刺などのいわゆる“非構造化データ”を簡単に管理、活用できます。

②データを共有して集団としての生産性を向上 自分のデータを会社内で共有する「ノートブック」に蓄積することによって、その知識を会社全体で共有することができます。

③関連ノートが生み出す新たなアイデア 必要な知識や情報を検索によって効率よく見つけることができます。また、検索に連動して、他メンバーが蓄積した情報が自分のEvernoteアカウント内に表示される「関連ノート」が、新たなアイデアを生むきっかけになるかもしれません。

④すべてのデバイスからアクセス コンピュータやスマートフォンなど、あらゆるデバイスから、素早く情報にアクセスできます。

Evernote Businessとは? 一方の Evernote Businessは、書くことに集中でき、情報の収集、保存したテキスト・画像・文書の検索に優れ、プレゼンテーションも簡単にできる Evernote のビジネス版で、チームでの共有に最適です。

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2つのツールの連携が生み出す新たな価値2-1

 ここからは、Evernote BusinessとSalesforceを連携させると、具体的にどんなことが可能になり、働き方をどのように変えられるのかについて解説します。

 Evernote Businessの利用法としておそらくもっとも一般的なのは、議事録やメモを社員同士で共有するというものでしょう。ただ、Evernoteに入れた議事録やメモをメールに貼りつけ、関係者ひとりひとりに送るのはいささか面倒です。それに、そもそもオフラインの状態では、メールですぐに共有することはできないので、ToDoリストに「あとで共有する」という1文を加えなければなりません。もし、ノートに書いた瞬間に共有作業がすべて完了すれば、とてもスマートだと思いませんか? それを実現したのが、Evernote Business

とSalesforceの連携です。例えば、A社という取引先と打ち合わせをしてノートを作成したとします。その際、「A社」「議事録」というタグをつけて保存します。従来なら、次の工程として、Evernoteからメールを送信するステップが必要でした。(メールにコピーペーストしなくてもEvernote内からメールを送信する機能があるため) ところが、Evernote BusinessとSalesforceを連携させると、Evernote Businessに入力したノートが、自動的にSalesforceの社内SNS Chatterにポストされ、そのことがモバイルに通知されます(図表)。もちろんテキストだけではなく、画像や音声など、あらゆる媒体にChatterからアクセス可能です。 また、弊社が2013年11月にリリースしたモバイル対応の新プラットフォームSalesforce1のモ

バイルアプリケーションを起動すると、取引先の一覧が表示され、その中のA社をタップして詳細な顧客情報にアクセスできます。すると、先ほどのChatterフィードが、A社に紐づいた情報としてポストされています。 Chatterの大きな特長の1つは、FacebookやTwitterのように「人」をフォローできるのはもちろん、顧客情報などの「データ」もフォローできる点にあります。関心のあるデータをフォローしておけば、そのデータが更新されたときに通知があり、すぐに確認することができるのです。

セールスフォース・ドットコムのテクニカルエバンジェリス

ト。前職では日本オラクルで仮想化製品とデータベース製

品を中心としたテクノロジーの啓蒙活動に従事。現職で

はセールスフォース・ドットコムでSalesforce1 Platfromを

取り巻くエコシステムの啓蒙活動を担当しており、一貫し

てテクノロジーの価値を伝える活動に注力している。

株式会社 セールスフォース・ドットコムテクニカルエバンジェリスト

中嶋 一樹

Evernote Business & Salesforceで営業スタイルを革新! &

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2つのツールの連携が生み出す新たな価値

 このときすでに、2つの点において働き方が大きく変わっていることに気づきます。1つは、アプリケーションに対するアプローチの仕方です。これまでの企業においては、ビジネス上必要とあらば、何らかのシステムを導入して、それを社員に強制的に使わせるのが当たり前でした。もちろん、社員からすれば、多くの場合、それは決して嬉しいことではなかったはずです。 逆に、社員自らが好んで利用しているアプリケーションをそのまま仕事で使えるようにすることができれば、より生産性を高められるのは自明のことです。これからの企業には、そうした発想の転換と企業システムの変革が求められるのではないでしょうか? そして、Evernote BusinessとSalesforceの連携は、まさにそれを具現化したものといえるのです。 もう1つの変化は、情報に対するアプローチの

仕方です。例えば、企業活動において、今も重要な地位を占めているメールによる情報は、基本的に自分で選んで受け取ることができず、日々大量に受信し続けなければなりません。 そんな状況において、Evernote BusinessとSalesforceは、より能動的、積極的な情報へのアプローチを可能にしました。自分で関心のある情報をフォローすることで、これまでのように情報を“受け取る”のではなく、“自らつかみにいく”ことができる。Evernote BusinessとSalesforceの連携によって、そうした働き方の変革が可能となったのです。

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ベンチャー企業の営業スタイルを変えたEvernote Business & Salesforce

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 弊社は、2010年に「cloudpack」というクラウドの導入設計、運用・保守サービスの提供を開始し、翌2011年には米Amazon Web Services社のソリューションサービスプロバイダーに登録しました。その後、AWSの販売実績や顧客満足度の高さなどを評価されて、2013年に世界8,000社の内22社のみのAPN プレミア コンサルティングパートナーに認定され、現在では、業種や企業規模の大小を問わず、多くの法人のお客様に弊社のサービスをご利用いただいています。 その中で弊社の営業チームは、Evernote BusinessとSalesforceを連携させることによって大きな成果を上げています。私自身も、この2つのツールを楽しみながら使っていて、今後さらに活用の幅が広がるだろうと期待しています。そこでまず、弊社がどんな経緯でSalesforceやEvernote Businessと出会い、それぞれをどのよ

うに使ってきたか、というところから述べたいと思います。

 まずはSalesforceについて。弊社は社員数50名の小さな企業ですが、先述の通り多くのお客様とお取り引きがあるので、少人数の営業チームで膨大な量の顧客情報を管理しなければなりません。当然ながら、お客様の数が増えるにつれ、それまでのようにデータを手動で管理するのが難しい状況になっていきました。 そこで、そうした課題を解決できるツールを探し、真っ先に候補に挙がったのがSalesforceでした。導入の決め手とは、仲のいい同業他社がSalesforceを活用して成果を上げていると知ったこと。それならきっと弊社のビジネスでも役に立つはずだと思ったわけです。 そして実際、Salesforceを導入したことによっ

て、懸案だった問題の多くを解決することができました。例えば、お客様と接触してから受注に至るまでのフロー、いわゆるプリセールスの管理です。受注までに達成すべき目標や、誤ってはならないステップなどを、以前のように毎回過去のメールを検索したりなどせず、Salesforceを使って少人数で管理できるようになりました。 また、Salesforceに取引先や案件の情報を登録しておくことによって、それまでのようにどのデータが正しいのかわからないなどということはなくなり、見積書や請求書などの帳票作成や、日々の目標の管理などもずっと簡単に行えるようになりました。そのような省力化の結果、営業の数をほとんど増やしていないのに、従来より多くの案件を扱えるようになり、またチームのメンバーがお互いに支援し合いながら営業活動を行えるようになったのです。

ユーザー事例:アイレット株式会社3Evernote Business & Salesforceで営業スタイルを革新!

cloudpackエバンジェリスト(AWS SAMURAI 2012/2013、

2011年度AWSソリューションパートナー特別賞受賞)。も

っと多くの人にクラウドを利用してもらうため、AWSの

導入から運用までサポートするcloudpack(http://www.

cloudpack.jp/)を2010年4月から開始。

アイレット株式会社cloudpack事業部 執行役員/エバンジェリスト

後藤 和貴氏

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ベンチャー企業の営業スタイルを変えたEvernote Business & Salesforce

 続いて、Evernoteをどのように使ってきたかについて。もともと私は個人ユーザーとして、2008年のリリース直後からEvernoteを利用してきました。当初の利用形態は、多くのユーザーと同様、写真や地図、年賀状などをScanSnap

(PFU)でスキャンして、いわゆる“非構造化データ”としてEvernoteに蓄積するというものです。例えば、つい買うのを忘れてしまうもののリストをメモ書きしてEvernoteに入れておき、お店でチェックする。プライベートでは、主にそういう使い方をしていました。 一方、ビジネスにおいても、たまたま弊社内には、私以外にも個人的にEvernoteを使っている人が多かったので、名刺や議事録、ノート、配布資料といったテキスト情報を社員同士で共有するなどしていました。Evernoteを使えば、OCR技術によって、スキャナで取り込んだデータをテ

キストとして簡単に検索できます。また、例えば名刺なら、いつ、どこでいただいたものかという情報をタグとして付与しておくことで、検索しやすくなるだけでなく、あとでその場面を思い起こしやすくなります。そのように、面倒に感じない範囲で最低限の管理をするというのが、弊社におけるEvernoteの基本的な使い方でした。

大量のデータはあれど管理できなければ無意味

 そのように弊社では、Salesforceを受注前のフローで、Evernoteを受注後のフローで主に利用していたわけですが、それですべての課題が解消されたわけではありませんでした。例えば、こちらの意志では止められない、1日に何百通も届くメール。いくらフィルターをかけるなど

して自動化しても、のちのち仕事で使う際には、必要な情報を手動で探さなければならない。また、メールの内容をすぐに使えるデータとして“構造化”するには、結局、手作業に頼らざるを得なかったり、整理された状態を維持するのが人任せになったりするケースが多いのが実情でした。 さらに、カレンダーに関しても、表形式で管理するためには、人手を使って定期的にメンテナンスしなければなりませんでした。放置すれば、必要な情報がどこにあるのか、すぐにはわからなくなってしまうからです。 要するに、SalesforceやEvernoteを使って大量のデータを蓄積してはいたものの効率的に管理できず、結果、それらの大半はビジネス上意味のあるデータではなくなってしまっていたのです。かといって、弊社のような規模の会社では、

そうしたデータを管理するためだけに人材を雇う余裕はありません。つまり、当時の弊社の状況を分析すると、SalesforceにせよEvernoteにせよ、単体のシステムとしては便利に使っていても、弊社の業務全体でいえば、システムが個別に存在していて、連携できていないという問題を抱えていたわけです。

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ベンチャー企業の営業スタイルを変えたEvernote Business & Salesforce

2つのツールの連携で営業チームの働き方が激変!

 分離されているシステムを連携させたい。できるだけシンプルに情報を管理したい。そんな悩みを抱える中で出会ったのが、2013年9月末にリリースされたEvernote Business for Salesforceです。弊社におけるその活用法を図を用いて解説します。 まず、見込み顧客から、弊社の営業チームの共通メールアドレス宛てにお問い合わせのメールが届きます。それを受けて担当者が、お客様の連絡先やお問い合わせの内容をSalesforceに登録します。 かたや営業チームは、Salesforceに登録された情報を見てお客様を訪問し、活動内容をメールで返信します。すると、営業の活動履歴が自動

的にSalesforceに蓄積されます。以前のように、いちいちメールを探したりせず、単に返信するだけで、Salesforceの管理画面を通すことなく活動履歴を残すことができるようになったわけです。 一方、担当者によってスキャンされた名刺や、営業チームの議事録、ノート、資料、帳票などのデータは、お客様の名前などのタグをつけて、一旦、Evernote Businessに格納されます。そして、それらのデータは、Salesforceで管理されている顧客情報と簡単にリンクさせることができます。例えば、営業チームが、Salesforceの管理画面で商談や取引先の情報にアクセスすると、それらに関連するEvernote Business内の議事録やメモなどが「関連ノート」として自動的に推薦されるのです。

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ベンチャー企業の営業スタイルを変えたEvernote Business & Salesforce

  特 に 引 き 継 ぎ や メン バ ー 交 代 のとき、Evernote BusinessとSalesforceの連携の効果は絶大です。弊社の場合、重要な案件に関しては、営業チームの複数のメンバーが共同で提案をまとめたり、あとから応援のメンバーが加わったりするケースがよくあります。また、受注後には、構築や運用を担当するエンジニアチームに案件情報を引き継がなくてはなりません。  そういうとき、それまで の 打ち合 わ せ やお客様への提案の内容、商品の構成といったEvernote Businessに入っている情報を、Salesforceを通じてスムーズに、まとめて伝えることができます。以前のように、大量のデータの中から、多大な手間と時間を費やして情報を探す必要はなく、わずか数秒で過去の活動履歴を追いかけることができる。大幅な省力化を実現できたわけです。

 さらにEvernote BusinessとSalesforceは、モバイルでも利用可能です。いつ、どんな場所からでも、お客様に紐づいている情報にアクセスし、一元的に管理できるというのは、特に私のような外回りの多い仕事に携わる者にとっては大きなメリットです。

Evernote Business & Salesforceの3大メリット

 このようにEvernote Business for Salesforceは 、本 来 別 個 の アプリケ ー ション で あ るSalesforceとEvernoteを1つのインターフェースで扱えるようになる、非常に画期的で有効なツールです。当然、その効果はさまざまな面に表れています。1年前と比べ、弊社の営業担当者の数はあまり増えていませんが、営業効率が大幅に上がったことによって、お客様の数はおよそ

2倍弱になっています。 また、例えば、数週間コンタクトしていないお客様がいらっしゃる場合、その状況が自動的に視覚化されるようになったことで、適切なケアを行えるようになりました。お客様への連絡漏れやミスは確実に減り、顧客満足度が向上しているという実感があります。

ユーザー事例:アイレット株式会社3-4

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最後に、Evernote BusinessとSalesforceを連携させて使うことのメリットを3つの観点からまとめます。

ソーシャルメディアでつながりましょうお問い合わせには、もちろんソーシャルメディアもお使いいただけます。次のアカウントをご利用ください。

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①構造化データ×非構造化データ

 前述の通り弊社では、Evernote Business for Salesforceの導入以前にも、SalesforceとEvernoteを別個のツールとしてそれなりに有効に利用していました。Salesforceの顧客情報(構造化データ)とEvernoteのビジネスノート(非構造化データ)は、ビジネス上、単独でも本来的に有用なデータであるといえます。 しかし、双方を連携させ、1つのインターフェースで一元的に管理できるようになった瞬間、その有用性と効率は格段に向上しました。Evernote Business for Salesforceを使うことによって、非常に自然な形で構造化データと非構造化データを融合させ、さらに有効に活用できるようになるのです。

②左脳×右脳

 Salesforceという洗練されたツールは、いうなれば企業において“左脳”に当たるものです。そこに蓄積された構造化データは、営業活動を数値化したり、評価したりする際に非常に便利です。 一方、企業の“右脳”に相当するEvernoteの非構造化データは、私の経験上、多くのインスピレーションを与えてくれるものです。例えば、Evernoteのビジネスノートに描かれた絵を見て、何かを思い出したり、閃いたりすることはよくあります。 そうした異なる特長を持つデータ同士をリンクさせることによって、これまでにない、新たなビジネスのアイデアを生み出すことができるのではないでしょうか。

 以上、弊社におけるEvernote BusinessとSalesforceの活用法を紹介しました。このホワイトペーパーをきっかけとして、ぜひ皆様にも、2つのツールの効果を体感していただきたいと思います。

③外部脳(記憶装置)

 人間の脳の記憶容量には限界があります。どんなに大量のデータが手元にあっても、持ちきれない分は置いていくしかありません。例えば、1日に何件も営業先回りをするような人は、たった今訪問を終えた営業先のことは一旦忘れて、それから次の営業先へ行くようにしなければ、臨戦態勢を整えられないでしょう。 そういうとき、SalesforceとEvernote Businessは、一時的に不要になったデータの保管先として非常に役立ちます。しかも、次の営業先で必要になるデータをものの数分で自分の脳に戻すこともできます。Salesforceには過去の活動履歴などの構造化データを、Evernote Businessには音声や映像などの非構造化データを入れておき、双方をリンクさせれば、この2つのツールが“外部脳”のような働きをしてくれるわけです。

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