ERE R 30 ER 塩化チオニル リチウム電池 警告 取扱い 充電禁止...

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E R 30 ER 塩化チオニル リチウム電池 警告 取扱い 充電禁止 電池を飲み込まないようにしてください。 電池は、乳 幼児の手の届かない所に置いてください。万一、電池を 飲み込んだ場合は、すぐ医師に相談してください。 正極端子に過剰な力をかけないでください。 正 極 端 子 はガラスシールで す ので、この 位 置 に 衝 撃 や 過 剰 な 力(19.6N以上の力)をかけるとガラスシールが損傷し、漏 液および 刺激性・腐食性ガスの発生原因となります。 電池を落下させないでください。 電 池を落 下させた場 合、ガラスシールが 損 傷し、漏 液および 刺 激 性・腐食性ガスの発生原因となります。 電池に端子やリード線などを直接溶接しないでください。 はんだなどの溶接の熱により、金属リチウムが溶融するほどの危険 な高温度になり、電池の変形、漏液、発熱、破裂、発火および刺激性・ 腐食性ガスの発生原因となります。はんだ付けが必要な場合は、 端 子付きあるいはリード線 付き電池の端 子やリード線に手はんだし てください。こて先温 度は3 5 0℃以下、はんだ付け時間は5 秒以内 で、なるべく短時間にしてください。はんだ浴の場合、浴上で停滞し たり、浴内に落 下したりする可能 性がありますので、当社にご相談 ください。なお、過 剰にはんだを付けますと、余分なはんだがプリン ト基 板 上に回りこみ、電池をショートさせたり、電源ラインと接 続し 電池が充電されるおそれがありますので、ご注意ください。 電池をショートさせないでください。 電 池の(+)極と(-)極を針 金などで接 続したり、電 池を金 属製の ネックレスやヘアピンなどと一 緒に持ち運んだり、保 管しないでくだ さい。電池がショート状 態となり、過大 電 流が流れて、電池の変 形、 漏 液、発熱、破裂、発火および 刺激性・腐食性ガスの発生 原因とな ります。 電池を充電しないでください。 この電 池は充 電できません。充 電 するとガスが 発 生したり、内 部 ショートが生じて、電池の変形、漏液、発熱、破裂、発火および刺激 性・腐食性ガスの発生原因となります。 強制放電しないでください。 外部電源や他の電池により電池を強制放電すると電圧が0V以下 (転 極)になり、電池内部でガス発生して電池の変形、漏 液、発 熱、 破裂、発火および刺激性・腐食性ガスの発生原因となります。 電池を加熱しないでください。 100℃以上に加熱すると電池内圧が上昇し、電池の変形、漏液、 発熱、破裂、発火および刺激性・腐食性ガスの発生原因となります。 電池を火の中に投入しないでください。 火の中に電 池を投 入すると金 属リチウムが溶 融して電 池は激しく 破裂、発火します。 電池を分解しないでください。 電池を分 解すると刺激性・腐食性のガスが発生します。また、金 属 リチウムが発熱して発火する原因となります。 電池を加圧変形させないでください。 電池の変形は、漏液、発熱、破裂、発火および刺激性・腐食性ガス の発生原因となります。 機器に電池を挿入する際に、電池を逆に挿入しないでください電 池が 充 電されたり、ショートなどで異常反 応を起こして、電 池を 変形、漏液、発熱、破裂、発火させる原因となります。 電池を混用しないでください。 新しい電池と使用した電池や古い電池、銘柄や種類の異なる電池 などを混ぜて使用しますと、特 性の違いから、電 池を変 形、漏 液、 発熱、破裂、発火および 刺激性・腐食性ガスを発生させる原因とな ります。なお、同じ種 類の電池であっても、2個もしくはそれ以上の 電池を直列あるいは並列で接続する場合は事前に当社にご相談 ください。 電池から出た液体に触れないでください。 電池の液が目に入ったときは、目に傷 害を与える原因となりますの で、こすらずに多量の水道 水などのきれいな水で充分に洗った後、 すぐに医師の治療を受けてください。 電池の液が口の中に入った り、唇に付着した時は、すぐに多量の水道 水などのきれいな水でう がいをして医師に相談してください。 LITHIUM THIONYL CHLORIDE BATTERY 一次電池

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ER塩化チオニルリチウム電池

警告 ̶ 取扱い

充電禁止

■ 電池を飲み込まないようにしてください。

電池は、乳幼児の手の届かない所に置いてください。万一、電池を飲み込んだ場合は、すぐ医師に相談してください。

■ 正極端子に過剰な力をかけないでください。

正 極 端 子はガラスシールですので、この 位 置に衝 撃 や過 剰な力(19.6N以上の力)をかけるとガラスシールが損傷し、漏液および刺激性・腐食性ガスの発生原因となります。

■ 電池を落下させないでください。

電池を落下させた場合、ガラスシールが損傷し、漏液および刺激性・腐食性ガスの発生原因となります。

■ 電池に端子やリード線などを直接溶接しないでください。

はんだなどの溶接の熱により、金属リチウムが溶融するほどの危険な高温度になり、電池の変形、漏液、発熱、破裂、発火および刺激性・腐食性ガスの発生原因となります。はんだ付けが必要な場合は、端子付きあるいはリード線付き電池の端子やリード線に手はんだしてください。こて先温度は350℃以下、はんだ付け時間は5秒以内で、なるべく短時間にしてください。はんだ浴の場合、浴上で停滞したり、浴内に落下したりする可能性がありますので、当社にご相談ください。なお、過剰にはんだを付けますと、余分なはんだがプリント基板上に回りこみ、電池をショートさせたり、電源ラインと接続し電池が充電されるおそれがありますので、ご注意ください。

■ 電池をショートさせないでください。

電池の(+)極と(-)極を針金などで接続したり、電池を金属製のネックレスやヘアピンなどと一緒に持ち運んだり、保管しないでください。電池がショート状態となり、過大電流が流れて、電池の変形、漏液、発熱、破裂、発火および刺激性・腐食性ガスの発生原因となります。

■ 電池を充電しないでください。

この電池は充電できません。充電するとガスが発生したり、内部ショートが生じて、電池の変形、漏液、発熱、破裂、発火および刺激性・腐食性ガスの発生原因となります。

■ 強制放電しないでください。

外部電源や他の電池により電池を強制放電すると電圧が0V以下(転極)になり、電池内部でガス発生して電池の変形、漏液、発熱、破裂、発火および刺激性・腐食性ガスの発生原因となります。

■ 電池を加熱しないでください。

10 0℃以上に加熱すると電池内圧が上昇し、電池の変形、漏液、発熱、破裂、発火および刺激性・腐食性ガスの発生原因となります。

■ 電池を火の中に投入しないでください。

火の中に電池を投入すると金属リチウムが溶融して電池は激しく破裂、発火します。

■ 電池を分解しないでください。

電池を分解すると刺激性・腐食性のガスが発生します。また、金属リチウムが発熱して発火する原因となります。

■ 電池を加圧変形させないでください。

電池の変形は、漏液、発熱、破裂、発火および刺激性・腐食性ガスの発生原因となります。

■ 機器に電池を挿入する際に、電池を逆に挿入しないでください。

電池が充電されたり、ショートなどで異常反応を起こして、電池を変形、漏液、発熱、破裂、発火させる原因となります。

■ 電池を混用しないでください。

新しい電池と使用した電池や古い電池、銘柄や種類の異なる電池などを混ぜて使用しますと、特性の違いから、電池を変形、漏液、発熱、破裂、発火および刺激性・腐食性ガスを発生させる原因となります。なお、同じ種類の電池であっても、2個もしくはそれ以上の電池を直列あるいは並列で接続する場合は事前に当社にご相談ください。

■ 電池から出た液体に触れないでください。

電池の液が目に入ったときは、目に傷害を与える原因となりますので、こすらずに多量の水道水などのきれいな水で充分に洗った後、すぐに医師の治療を受けてください。 電池の液が口の中に入ったり、唇に付着した時は、すぐに多量の水道水などのきれいな水でうがいをして医師に相談してください。

L I T H I U M T H I O N Y L C H L O R I D E B A T T E R Y

一次電池

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■ 電池を皮膚に固着させないでください。

テープなどで、電池を皮膚に固着させると、皮膚に傷害を起こす原因となります。

負荷+5Vダイオード

保護抵抗

電池

使用例 (A)

ダイオード

使用例 (B)

負荷+5Vダイオード

電池

ダイオード

ダイオード

■ 電池電圧について

この電池の電圧は3.6Vですが、充電電流防止用ダイオードと電流規制用保護抵抗を使用する場合は、これらによる電圧降下を考慮してください。

■ 充電電流防止用ダイオードの使用について

ダイオードは、漏れ電流が0.5μA以下のものをお選びください。

警告 ̶ 回路設計(バックアップ用途)

この電池は、一次電池であり充電はできません。メモリーバックアップ用途で使用される場合は、下図の通り主電源や他の電池からの充電電流を防止するため、充電電流防止用ダイオードと電流規制用保護抵抗を必ず使用してください。なお、ダイオードならびに保護抵抗の選定には以下の点を十分考慮してください。

警告 ̶ 廃棄

型 式

ER18/50

ER17/50

ER6

ER6C

ER17/33

ER3

ER3S

最大電流

125μA

125μA

100μA

100μA

70μA

50μA

40μA

■ 電流規制用保護抵抗の選定と使用方法

保護抵抗は、ダイオード破損時に大電流で電池が充電されることを防ぐためのものです。右の表に示す最大 電流を超えないように抵抗値を設定してください。 例えば、 ER6を5Vの主電源と組み合わせて使用例(A)の回路で 使用する場合、許容充電電流は100μAであり、この電池の電池電圧は3.6Vですので、保護抵抗値Rは

R≧(5V-3.6V)/100μA=14kΩとなり、14kΩ以上が必要になります。

注) 表の最大電流値は長期充電されても破裂には至らないと考えられる最大許容充電電流を示していますが、万一ダイオードが故障した場合にはなるべく早い時機に修理交換することが安全対策上必要です。また、許容充電電流を超えた電流で充電されると破裂に至ることがありますので、万一ダイオードや保護抵抗が故障しても電池が他の電源により大電流で充電されることがないよう、回路上で安全対策を施す必要があります。ダイオードのリーク電流よりも大きい電流で充電されるおそれがある場合や、図の回路が採用できない場合は事前に当社にご相談ください。

絶縁性テープ

+

絶縁性テープ事業者でないユーザー様がこの電池を廃棄する際(ご家庭で廃棄する場合等)は、電池1個毎に(+)極と(-)極を絶縁性テープで絶縁し、お住まいの市町村が指示する分別ルールにしたがって「使用済みリチウム電池」として廃棄してください。

事業者ユーザー様がこの電池を廃棄する際は、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」にしたがい、事業者ユーザー様ご自身が産業廃棄物処理業者と契約した上で適正に処理されるようお願い致します。ご不明な点がございましたら、当社までご相談ください。

(電池の絶縁例)

注意 ̶ 取扱い・保管

■ 過渡最低電圧

種々の実験から、過渡最低電圧は実際の使用状態や貯蔵状態の影響を大きく受けることが判っています。したがって回路設計に当たっては過渡最低電圧による電圧降下を十分配慮して標準放電電流以下でご使用いただける設計としてください。ご不明な点がある場合には、事前に当社にご相談ください。

■ 電池の取り付け・取り外しおよび廃棄

1) 電池を装置に取り付ける場合は正極が上、もしくは最悪でも横向きになるように設置してください。正極活物質である塩化チオニルは液体ですので正極が下になると塩化チオニルが偏在し、使用電流が大きい場合には所定の性能が得られないことがあります。

2) 電池を取り付け、交換、取り外しおよび廃棄する作業者は、取扱い上の警告および注意事項を熟知した技術者としてください。

3) 使わなくなった機器からは、電池を取り外して廃棄してください。電池を接続したままにしておくと、万一電池から液漏れした場合に刺激性・腐食性の高いガスが発生する恐れがあり危険です。

4) 異常時において封止部が損傷した場合、内部から腐食性・導電性の電解液が流出する恐れがありますので、設計時にご留意ください。

■ 保管する場合

電池を保管する場合は直射日光、高温、高湿の場所を避け、雨水などのかからない所に保管してください。

■ 同梱する場合

電池を装置に同梱する場合は、輸送・保管等の流通において、電池(特に正極端子)に衝撃が加わらないように緩衝材等で電池を保護してください。

● ER電池を新規にご採用いただく場合、当社にお問い合わせください。

● ご使用機器の交換用電池をご購入される場合は機器メーカにお問い合わせください。

ER 一次電池

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ER 一次電池

塩化チオニルリチウム電池は、正極活物質として液体の塩化チオニル(SOCl2)、負極活物質としてリチウム(Li)を用いています。電池反応は次のように示されます。

仕様

■ 電池反応

2SOCl2+4Li++4e-

Li

2SOCl2+4Li

→ 4LiCl+S+SO2

→ Li++e-

→ 4LiCl+S+SO2

ER18/50 ER6 ER6C ER17/33 ER3 ER3S品名

3.6 3.6 3.6 3.6 3.6 3.6公称電圧(V)

3650 2000 1800 1600 1100 790標準容量(mAh)**

125 100 100 75 40 35標準放電電流(μA)

18 14.5 14.5 17.0 14.5 14.5

52.6 53.5 51 35 29.9 26寸法*

22

ER17/50

3.6

2750

125

17

52.6

20 15質量(g)* 15 13 8 7

正極端子

(+)

(ー)

金属蓋

金属缶

上 蓋負 極

正 極

セパレータ

底部絶縁体

負極端子

樹脂封止

溶融封止

ガラス封止

正極集電体

寸法、質量は電池自身のもので、仕様により異なります。標準容量は20℃環境において標準放電電流で放電した時、終止電圧3.0Vまでの持続時間から求めたものです。データおよび寸法は保証値ではありません。詳細については当社までお問い合わせください。

–55~+85 –55~+85 –55~+85 –55~+85 –55~+85 –55~+85作動温度範囲(℃) –55~+85

直径

高さ

(mm)

(mm)

塩化チオニルリチウム電池は、無機材料でつくられていますので、従来の有機化合物を部分的に用いる電池に比べて長期にわたり使用できる電池です。この電池は、メモリICのバックアップ用をはじめ、エレクトロニクス機器電源、電力・ガス・水道メーター用電源など、長期間の使用に適しています。

概要

■ 3.6Vの高電圧

塩化チオニルリチウム電池は、3.6Vの高電圧を実現。

■ フラットな放電特性

放電中の内部抵抗の変化が少なく、放電末期までフラットな放電電圧を示します。

■ 高エネルギー密度

放電電流が100μAで970mWh/cm3(ER6タイプの場合)と、高いエネルギー密度を備えています。

■ 幅広い使用温度範囲

–55℃~+85℃と広い温度範囲でご使用いただけます。(-40℃以下でご使用の場合は、当社にご相談ください)

■ 優れた長期信頼性

自己放電が極めて少なく、さらにハーメチックシールによる封止方式を採用していますので、長期にわたって安心してご使用になれます。

特長

原理と反応構造図

正極反応

負極反応

全 反 応

:::

***

塩化チオニルリチウム電池

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用途

●OA機器(FAX、コピー、プリンタなど) ●医療機器、レジなど

●FA機器(測定器、ボードマイコン、センサ)

●マイコンメータ(ガス、水道、電力) ●ETC

●家庭用火災警報器、煙探知機

保存特性

塩化チオニルリチウム電池は、化学的に安定した無機材料でつくられています。また、レーザー溶接封口とハーメチックシールを採用した封止方式により、外気の影響を受けにくく、保存中の自己放電電気量は常温保存で約1%以下/年と小さく、優れた保存特性を示しています。

電 

電圧

使用開始

過渡最低電圧時間

時間

開路

UL部品認定合格品

塩化チオニルリチウム電池はUL(Underwriters Laboratories Inc.)の部品認定を取得しています。(Technician Replaceable)認可品種: ER18/50、ER17/50、ER6、ER6C、ER17/33、 ER 3、ER 3S認可番号: MH12568

負荷抵抗と作動電圧の関係

電池の作動電圧は、負荷が大きくなるほど、また、温度が低くなるほど低下します。使用初期の場合、-40℃の低温においても1mA以下の放電であれば、3V以上の電位を維持できます。

過渡最低電圧

塩化チオニルリチウム電池の自己放電は従来の電池に比べて著しく小さくなっています。これは負極リチウムの表面に塩化リチウムの皮膜が形成され、正極との反応を防いでいるためです。貯蔵後初めて放電する場合、この塩化リチウムの皮膜抵抗により、放電開始時に一時的に電圧が低下することがあります。その時の最低の電圧を過度最低電圧と呼び、温度が低いほど、また、放電電流が大きいほど低い電圧を示します。(過度最低電圧は電池の保存期間、保存条件によっても大きく影響を受けるため、機器設計時には十分この点に配慮する必要があります。)

上図は初度電池の場合の過渡最低電圧を示しています。

4

3.5

3

2.5

2

1.5

1

0.5

01000 10000

20 ℃‐10 ℃‐40 ℃

過渡

最低

電圧(

V)

負荷抵抗(Ω)

ER6

20℃3ヶ月

4

3.5

3

2.5

2

1.5

1

0.5

0

作動

電圧(

V)

負荷抵抗(Ω)

ER6

4

3

2

1

0 25 50 75 100放電容量(%)

電 

圧(

V)

ER6

初度

60℃200日間貯蔵後(20℃、10年間貯蔵後に相当)

温度20℃(100μA放電)

103 104

20 ℃‐10 ℃‐40 ℃

20℃3ヶ月

ER 一次電池

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ER

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(3300mAh)

■ 放電特性 ■ 放電電流と放電持続時間の関係

■ 保存特性放電時間(時)

4.0

3.0

2.0

電 圧(V)

温度:ー40℃

1.2mA 120µA 24µA

温度:20℃  放電電流:1.2mA

電 圧(

V)

(*60℃200日間貯蔵は、20℃10年間貯蔵に相当)

放電時間(時)0 1000 2000 3000 4000

4.0

3.0

2.0

1.0

0

初度60℃200日間貯蔵後*

1,000,000

100,00070,00050,000

20,000

10,0007,0005,000

2,000

1,00010 20 30 50 70 100 200 300 500 1000

放電持続時間(

h)

放電電流(µA)

年107543

2

1

0.5

60˚C

20˚C

4.0

3.0

2.5

2.0

3.5

電 圧(V)

放電時間(時)

温度:60℃

1.2mA 120µA

1.2mA 120µA 24µA

4.0

3.0

2.5

2.0

3.5

1.5

電 圧(V)

放電時間(時)

温度:20℃

101 102 103 104 105 106

101 102 103 104 105 106

101 102 103 104 105 106

■ 放電特性 ■ 放電電流と放電持続時間の関係

■ 保存特性

温度:20℃

放電時間(時)

電 圧(V)

100 101 102 103 104 105

放電時間(時)100 101 102 103 104 105

放電時間(時)100 101 102 103 104 105

4.0

3.0

2.0

温度:ー40℃

電 圧(V)

4.0

3.0

2.0

温度:60℃

電 圧(V)

4.0

3.0

2.0

1mA 100µA 20µA

1mA 100µA 20µA

1mA 100µA

100,000

70,00050,000

20,000

10,000

7,000

2,000

1,000

5,000

20 30 50 70 100 200 300 500

60˚C

放電持続時間(

h)

0 800 1600 2400

4.0

3.0

2.0

1.0

温度:20℃  放電電流:1mA

電 圧(

V)

(*60℃200日間貯蔵は、20℃10年間貯蔵に相当)

放電時間(時)

初度

放電電流(µA)

20˚C

107

543

2

1

0.5

60℃200日間貯蔵後*

特性(ER18/50)

特性(ER6)

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ER

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●端子、ワイヤーコネクター付製品の外形寸法(単位: mm)ER6 N4ER17/50 N4ER18/50 N4

ø0.

63

ø14.5

(53

.5)

0.75

0.25

7.5

7.5

47.654

.7

(+)

(–)

ER6K-#17

Housing:Contact:Lead wire:

XHP-2(JST)SXH-001GH-P0.6(JST)AWG26 UL1007

57.3 100

(+)1(–)2

ループフック

1815

.2

ER6C N4 ER6C WKP

1(+)2(–)

3.5

8.5

45.0

6.0

11.5

ø14.5 100

樹脂キャップ絶縁チューブ

Housing:Contact:Lead wire:

HNC2-2.5S-2(Hirose)HNC-2.5S-C-B(03)(Hirose)AWG26 UL1007

53.0

ER3S N4

0.75

7.5

7.5

ø14.5

0.25

ø0.

63

21.328

.5

(26

)(+)

(–)

ER17/33 N4

ø0.

63

ø17

(35

)0.

75

0.25

6.5

6.5

30.1

36.2

(+)

(–)

ER17/33 WKP

36

8.5

30

5.2

ø17

MAX18.2

100

(+)

(–)

1(+)2(–)

絶縁チューブ

樹脂キャップ

Housing:Contact:Lead wire:

HNC2-2.5S-2(Hirose)HNC-2.5S-C-B(03)(Hirose)AWG26 UL1007

ER3 N4

ø0.

63

ø14.5

(29

.9)

0.75

0.25

7.5

7.5

2431.1

(+)

(–)

: 水平取付、スルーホールタイプ: ワイヤーコネクター付

: スズメッキ

ø0.

63

ø14.5

(51

0.75

0.25

7.5

7.5

44.

5

52

(+)

(–)

ø0.

63

ø1 7 (52

.6)

0.75

0.25

6.5

47.7

53.8

(+)

(–)

6.5

ø18

6

47.7

53.8

(+)

(–)

(52

.6)

0.75

6.5

ø0.

63

上記は代表例です。お客様のご要望に合わせた加工が可能です。

詳しくはWEBサイトへ

http://biz.maxell.com/ja/

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リチウム電池の輸送について2015 年 1 月 1 日から発効される輸送規制の改正に伴い、お客様が当社のリチウム電池を輸送するにあたって注意すべき点を説明いたします。詳細につきましては、最新の危険物規則書をご確認ください(46 ページの参考法令/規則を参照)。

■航空輸送規則の変更①リチウム金属電池の旅客機輸送禁止 ただし、リチウム金属電池を機器と同梱または機器に組み込んで空輸する場合は、 従来通り旅客機輸送が可能。② Section IB に分類されるリチウム金属電池の量制限が総重量(Gross weight)から正味量(Net quantity)に変更。

表1 リチウム金属電池を航空輸送する場合の包装基準(PI 968)

セクション Section�II Section�IB Section�IA

リチウム含有量 単電池:0.3g以下組電池:0.3g以下�

単電池:1g以下組電池:2g以下

単電池:1g以下組電池:2g以下

単電池:1gを超える組電池:2gを超える

1包装物当たりの制限

電池個数 制限なし 単電池:8個以下組電池:2個以下

単電池:9個以上組電池:3個以上 制限なし

正味量 旅客機:輸送禁止貨物機:2.5kg 以下

旅客機:輸送禁止貨物機:制限なし

旅客機:輸送禁止貨物機:2.5kg 以下

旅客機:輸送禁止貨物機:35kg 以下

危険物分類 非危険物扱い Class 9

包装・容器� 国連規格容器は不要。包装物は1.2mの落下試験に合格すること。 国連規格容器

ラベル

書類要件 航空貨物運送状(Air�Waybill)追加書類

危険物申告書Air Waybill追加書類

危険物申告書Air Waybill

教育訓練 職務に応じた適切な指示を受けていること 危険物教育訓練(試験付き)の受講が必要

注1):ハンドリングラベル   注 2):貨物機専用ラベル (リチウム金属電池の場合必須 )   注 3):Class�9 危険性ラベル

・�Section�II の場合、Air�Waybill の Nature�and�quantity�of�goods�欄に“Lithium�metal�batteries�in�compliance�with�Section�II�of�PI�968”および“Cargo�Aircraft�Only”または“CAO”の文言を記載すること。

・�Section�IA および Section�IB の場合、Air�Waybill の Handling�Information� 欄に“Dangerous�Goods�as�per�attached�Shipper's�Declaration”および“Cargo�Aircraft�Only”または“CAO”の文言を記載すること。

・追加書類には、以下の① - ④の情報を記載すること。

①�包装物はリチウム金属電池を含んでいること

②包装物は損傷を受けると引火の危険性があるため、注意深く取り扱うこと

③包装物が損傷した場合、必要に応じて検査および再包装を含む特別な措置がとられること

④追加情報を得るための電話番号

追加書類の記載文言は、危険物申告書のAdditional�Handling�Information�欄またはAir�Waybill に記載してもよい。

注3注2注1

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表2 リチウムイオン電池を航空輸送する場合の包装基準(PI 965)

セクション Section�II Section�IB Section�IA

Wh値�(定格容量×公称電圧)

単電池:2.7Wh以下組電池:2.7Wh以下��

単電池:20Wh以下組電池:100Wh以下�

単電池:20Wh以下組電池:100Wh以下�

単電池:20Whを超える組電池:100Whを超える

1包 装 物当たりの制限

電池個数 制限なし 単電池:8個以下組電池:2個以下

単電池:9個以上組電池:3個以上 制限なし

正味量 2.5kg 以下 制限なし 旅客機:10kg 以下貨物機:10kg 以下

旅客機:5kg 以下貨物機:35kg 以下

危険物分類 非危険物扱い Class 9

包装・容器� 国連規格容器は不要。包装物は 1.2mの落下試験に合格すること。 国連規格容器

ラベル

書類要件 航空貨物運送状(Air�Waybill)追加書類

危険物申告書Air Waybill追加書類

危険物申告書Air Waybill

教育訓練 職務に応じた適切な指示を受けていること 危険物教育訓練(試験付き)の受講が必要

・�Section�II の場合、Air�Waybill の Nature�and�quantity�of�goods�欄に“Lithium�ion�batteries�in�compliance�with�Section�II�of�PI�965”および貨物機で輸送する場合は“Cargo�Aircraft�Only”または“CAO”の文言を記載すること。

・�Section�IAおよびSection�IB の場合、Air�Waybill の Handling�Information�欄に“Dangerous�Goods�as�per�attached�Shipper's�Declaration”および貨物機で輸送する場合は“Cargo�Aircraft�Only”または“CAO”の文言を記載すること。

・追加書類には、以下の① - ④の情報を記載すること。

①�包装物はリチウムイオン電池を含んでいること

②包装物は損傷を受けると引火の危険性があるため、注意深く取り扱うこと

③包装物が損傷した場合、必要に応じて検査および再包装を含む特別な措置がとられること

④追加情報を得るための電話番号

追加書類の記載文言は、危険物申告書のAdditional�Handling�Information�欄またはAir�Waybill に記載してもよい。

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■国連危険物輸送勧告 モデル規則(Model Regulations)の変更Model Regulations 18th revised edition が発行されました。リチウム電池に関して主な変更内容は、損傷または欠陥のある電池の輸送条件および 廃棄またはリサイクルされる電池の輸送条件が新規に設定されたことです。

①損傷 /欠陥のあるリチウム電池の輸送:特別規定376、包装基準P908またはLP904 に従ってClass 9危険物として輸送する。②廃棄 /リサイクルされるリチウム電池の輸送条件:特別規定377、包装基準P909に従ってClass 9危険物として輸送する。

この内容は国際海上危険物規定(IMDG Code)2014 年版に反映され、2015 年 1 月 1 日から適用されます。1 年間の猶予期間があり、2016 年 1 月 1 日から必須となります。また、上記の内容は各国の陸上輸送規則にも反映されますが、国、地域によっては独自の輸送規則を設けている場合がありますので、事前に確認することをお勧めします。

■非危険物扱いで輸送する場合の条件(航空輸送以外)航空以外の輸送で、リチウム金属電池およびリチウムイオン電池を非危険物扱いで輸送するための条件は、以下の通りです。

1.�リチウム金属電池を非危険物扱いで輸送するためには以下の7つの条件を満たすことが必要です。(1)品質管理プログラムのもとで生産された単電池あるいは組電池であること。(2)リチウム含有量が1g 以下の単電池であること、総リチウム含有量が 2g 以下の組電池であること。(3)単電池および組電池* 1)は安全性試験(UN Manual of Test and Criteria, Part Ⅲ, sub-section 38.3 の試験)をすべて満足すること。  * 1) 組電池とは 2 個以上の単電池が保護回路などの素子に接続されケースに入ったものです。

(4) 内容物がリチウム金属電池であること、包装物が損傷を受けたときの取扱い手順および追加情報を得るための電話番号を記載したラベルを外装包装に貼付すること。

(5)出荷ごとに、以下の内容を記載した輸送書類を添付すること。・包装物はリチウム金属電池を含んでいること・包装物は損傷を受けると引火の危険性があるため注意深く取り扱うこと・包装物が損傷を受けた場合、必要に応じて検査や再梱包を含めた特別な措置が取られること・追加情報を得るための電話番号

(6)各包装物は 1.2m の落下試験に合格すること。(7)機器同梱または機器組込みの場合を除き、1 包装物あたりの質量は 30kg を超えてはならない。

2.�リチウムイオン電池を非危険物扱いで輸送するためには以下の7つの条件を満たすことが必要です。(1)品質管理プログラムのもとで生産された単電池あるいは組電池であること。(2)Wh 値が 20Wh 以下の単電池であること、100Wh 以下の組電池であること。(3)単電池および組電池* 1)は安全性試験(UN Manual of Test and Criteria, Part Ⅲ, sub-section 38.3 の試験)をすべて満足すること。  * 1) 組電池とは 2 個以上の単電池が保護回路などの素子に接続されケースに入ったものです。

(4) 内容物がリチウムイオン電池であること、包装物が損傷を受けたときの取扱い手順および追加情報を得るための電話番号を記載したラベルを外装包装に貼付すること。

(5)出荷ごとに、以下の内容を記載した輸送書類を添付すること。・包装物はリチウムイオン電池を含んでいること・包装物は損傷を受けると引火の危険性があるため注意深く取り扱うこと・包装物が損傷を受けた場合、必要に応じて検査や再梱包を含めた特別な措置が取られること・追加情報を得るための電話番号

(6)各包装物は 1.2m の落下試験に合格すること。(7)機器同梱または機器組込みの場合を除き、1 包装物あたりの質量は 30kg を超えてはならない。

上記の(2)と(3)の証明書は必要に応じ当社が提供いたします。(4)と(5)はお客様に実施いただくことになります。(5)は当社出荷時の梱包をそのままご利用される場合には必要に応じ当社が証明書を発行いたしますが、お客様が独自に梱包された場合には、 その包装物の 1.2m 落下試験はお客様ご自身で実施いただく必要がございます。また、当社出荷時の梱包をそのままご利用される場合でも、ラベルに表示している電話番号を削除し、お客様の電話番号を上書きいただきます。

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■輸送に関する主な規則書国連危険物輸送勧告(陸上、海上、航空輸送)

・UN (United Nations) Recommendations on the Transport of Dangerous Goods: Model Regulations 18th revised edition ・ UN (United Nations) Recommendations on the Transport of Dangerous Goods: Manual of Test and Criteria 5th revised edition,

Amendment 2

航空輸送規則

・ International Civil Aviation Organization (ICAO): Technical Instructions for Safety Transport of Dangerous Goods by Air, 2015–2016 edition

・International Air Transport Association (IATA): Dangerous Goods Regulations, 56th edition 2015

海上輸送規則

・ International Maritime Organization (IMO): International Maritime Dangerous Goods (IMDG) Code, 2012 edition (2015 年 12 月 31 日まで適用可能)

・ International Maritime Organization (IMO): International Maritime Dangerous Goods (IMDG) Code, 2014 edition (2015 年 1 月 1 日から適用可能、2016 年 1 月 1 日からは適合していることが必須)

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電池総合カタログ HD022-1501 2015年1月作成

日立マクセル株式会社 エナジー事業本部 営業部東日本営業課 TEL: 03-3515-8243西日本営業課 TEL: 075-957-8128

●このカタログに記載の内容は2015年1月1日現在のものです。●本カタログの商品は、その特性向上のため予告なく仕様の改訂を行うことがあります。●法人のお客様向け製品につき、最低受注単位があります。発注に関する詳細につきましては下記までお問い合わせください。

当社は国際品質マネジメントシステム規格「ISO 9001」、国際環境規格「ISO 14001」の認証を取得しています。

地球環境保護のために、このカタログには植物油インキを使用しています。