蚊が媒介する感染症 デング熱について ·...

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蚊が媒介する感染症 デング熱について 新潟市衛生環境研究所 衛生科学室 技師 田岡悠央 1 はじめに デング熱は感染症法において全数把握の 4 類感染症に指定されている蚊媒介感染症の 1 つです。2014 年、東京都を中心に約 70 年ぶ りとなる国内症例の報告がありました。 2 デング熱の症状 デングウイルスを持つ蚊に刺されることで 感染し、ヒトからヒトに直接感染することは ありません。また、感染しても 50 から 80% は発症せずに終わると考えられています。デ ング熱を発症した場合、発熱、頭痛、発疹、 筋肉痛、関節痛などの症状を呈し、白血球減 少や血小板減少などの検査所見が多くみられ ます。ときに重症化し、血漿漏出や出血傾向 を伴うデング出血熱となることがあります。 これらに対する治療は、解熱鎮痛剤や輸液と いった対症療法がとられます。また、ワクチ ンはまだ実用化に至っていないのが現状です。 デング熱を引き起こすデングウイルスは日 本脳炎ウイルスと同じフラビウイルス科に属 し、4 つの型が存在します。初回感染後、異 なる型に感染すると重症化しやすいと言われ ています。 3 デング熱の歴史 1872 年に沖縄で流行があり、その後第 2 次世界大戦中の 1942 年から 1945 年に西日本 で約 20 万人に上る温帯地域最大の流行があ りました。1946 年からは国内流行はありま せんでしたが、2014 年 8 月、約 70 年ぶりと なる国内症例が報告されました。 4 2014 年の国内症例 デング熱患者国内症例第 1 報は 8 月 27 日 に厚生労働省により発表され、10 月 31 日ま でに合計 160 名の患者が報告されました。検 出されたウイルスはすべてデングウイルス 1 型で、推定感染地とされる代々木公園で捕獲 された蚊からもデングウイルス 1 型が検出さ れました。 5 新潟市衛生環境研究所での検査 2014 年の国内症例としては新潟市でも 1 例報告されました。患者は、直近数か月の渡 航歴はありませんでしたが、8 月下旬に代々 木公園周辺を訪れ、蚊の刺咬があり、症状な どから 8 月下旬に受診した新潟市内の医療機 関にて、デング熱が疑われました。患者の血 液は当所に搬入され、デングウイルス 1 型が 検出され、デング熱と確定されました。 当所では昨年の例を除き、2006 年にデン グウイルス 3 型、2010 年に 1 型をそれぞれ 検出しており、2015 年にも 4 型を検出し (図)、すべて輸入症例と考えられています。 6 蚊について デング熱を媒介する蚊は、主に亜熱帯、熱 帯地域に生息するネッタイシマカとヒトスジ シマカの 2 種類です。ネッタイシマカは日本 に定着していないと考えられています。国内 での媒介蚊はヒトスジシマカであり、2010 年時点での生息の北限は秋田、岩手付近です。 温暖化の影響で生息域がさらに北上すること が危惧されています。 7 予防方法 蚊は家の周りのごくわずかな水溜まりから 発生します。不要な水溜まりをなくし蚊の発 生を防ぎましょう。 蚊媒介感染症の予防は、まず、蚊に刺され ないことが重要です。肌の露出を控え、虫よ けスプレーを使用するなど、個人個人で対策 をとりましょう。 図 新潟市衛生環境研究所におけるデングウ イルス検査数 0 2 4 6 8 10 12 14 デングウイルス検査数 デングウイルス陽性

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蚊が媒介する感染症 デング熱について

新潟市衛生環境研究所 衛生科学室 技師 田岡悠央

1 はじめに

デング熱は感染症法において全数把握の 4

類感染症に指定されている蚊媒介感染症の 1

つです。2014 年、東京都を中心に約 70 年ぶ

りとなる国内症例の報告がありました。

2 デング熱の症状

デングウイルスを持つ蚊に刺されることで

感染し、ヒトからヒトに直接感染することは

ありません。また、感染しても 50 から 80%

は発症せずに終わると考えられています。デ

ング熱を発症した場合、発熱、頭痛、発疹、

筋肉痛、関節痛などの症状を呈し、白血球減

少や血小板減少などの検査所見が多くみられ

ます。ときに重症化し、血漿漏出や出血傾向

を伴うデング出血熱となることがあります。

これらに対する治療は、解熱鎮痛剤や輸液と

いった対症療法がとられます。また、ワクチ

ンはまだ実用化に至っていないのが現状です。

デング熱を引き起こすデングウイルスは日

本脳炎ウイルスと同じフラビウイルス科に属

し、4 つの型が存在します。初回感染後、異

なる型に感染すると重症化しやすいと言われ

ています。

3 デング熱の歴史

1872 年に沖縄で流行があり、その後第 2

次世界大戦中の 1942 年から 1945 年に西日本

で約 20 万人に上る温帯地域最大の流行があ

りました。1946 年からは国内流行はありま

せんでしたが、2014 年 8 月、約 70 年ぶりと

なる国内症例が報告されました。

4 2014 年の国内症例

デング熱患者国内症例第 1 報は 8 月 27 日

に厚生労働省により発表され、10 月 31 日ま

でに合計 160 名の患者が報告されました。検

出されたウイルスはすべてデングウイルス 1

型で、推定感染地とされる代々木公園で捕獲

された蚊からもデングウイルス 1 型が検出さ

れました。

5 新潟市衛生環境研究所での検査

2014 年の国内症例としては新潟市でも 1

例報告されました。患者は、直近数か月の渡

航歴はありませんでしたが、8 月下旬に代々

木公園周辺を訪れ、蚊の刺咬があり、症状な

どから 8月下旬に受診した新潟市内の医療機

関にて、デング熱が疑われました。患者の血

液は当所に搬入され、デングウイルス 1 型が

検出され、デング熱と確定されました。

当所では昨年の例を除き、2006 年にデン

グウイルス 3 型、2010 年に 1 型をそれぞれ

検出しており、2015 年にも 4 型を検出し

(図)、すべて輸入症例と考えられています。

6 蚊について

デング熱を媒介する蚊は、主に亜熱帯、熱

帯地域に生息するネッタイシマカとヒトスジ

シマカの 2種類です。ネッタイシマカは日本

に定着していないと考えられています。国内

での媒介蚊はヒトスジシマカであり、2010

年時点での生息の北限は秋田、岩手付近です。

温暖化の影響で生息域がさらに北上すること

が危惧されています。

7 予防方法

蚊は家の周りのごくわずかな水溜まりから

発生します。不要な水溜まりをなくし蚊の発

生を防ぎましょう。

蚊媒介感染症の予防は、まず、蚊に刺され

ないことが重要です。肌の露出を控え、虫よ

けスプレーを使用するなど、個人個人で対策

をとりましょう。

図 新潟市衛生環境研究所におけるデングウ

イルス検査数

0

2

4

6

8

10

12

14

検査数(症例数)

デングウイルス検査数

デングウイルス陽性

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蚊が媒介する感染症

デング熱について

新潟市衛生環境研究所

衛生科学室田岡悠央

1

本日の話の流れ

1.蚊が媒介する感染症

2.デング熱について

3.昨年の発生状況

4.蚊について

5.予防策

2

蚊が媒介する感染症

3

など

デング熱

チクング

ニア熱

日本脳炎

ウエスト

ナイル熱

マラリア

全数把握の対象

一類感染症(診断後直ちに届出)

エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、痘そう、南米出血熱、ペスト、マールブルグ病、ラッサ熱

二類感染症(診断後直ちに届出)

急性灰白髄炎、結核、ジフテリア、重症急性呼吸器症候群(病原体がベータコロナウイルス属SARSコロナウイルスであ

るものに限る)、中東呼吸器症候群(病原体がベータコロナウイルス属MERSコロナウイルスであるものに限る)、鳥インフ

ルエンザ(病原体がインフルエンザウイルスA属インフルエンザAウイルスであってその血清亜型がH5N1又はH7N9であ

るものに限る。以下「特定鳥インフルエンザ」という。)

三類感染症(診断後直ちに届出)

コレラ、細菌性赤痢、腸管出血性大腸菌感染症、腸チフス、パラチフス

四類感染症(診断後直ちに届出)

E型肝炎、ウエストナイル熱(ウエストナイル脳炎を含む)、A型肝炎、エキノコックス症、黄熱、オウム病、オムスク出血熱、

回帰熱、キャサヌル森林病、Q熱、狂犬病、コクシジオイデス症、サル痘、重症熱性血小板減少症候群(病原体がフレ

ボウイルス属SFTSウイルスであるものに限る)、腎症候性出血熱、西部ウマ脳炎、ダニ媒介脳炎、炭疽、チクングニア熱、

つつが虫病、デング熱、東部ウマ脳炎、鳥インフルエンザ(特定鳥インフルエンザを除く)、ニパウイルス感染症、日本紅

斑熱、日本脳炎、ハンタウイルス肺症候群、Bウイルス病、鼻疽、ブルセラ症、ベネズエラウマ脳炎、ヘンドラウイルス感

染症、発しんチフス、ボツリヌス症、マラリア、野兎病、ライム病、リッサウイルス感染症、リフトバレー熱、類鼻疽、レジオ

ネラ症、レプトスピラ症、ロッキー山紅斑熱

五類感染症(全数)(診断から7日以内に届出)(侵襲性髄膜炎菌感染症、麻しんは直ちに届出)

アメーバ赤痢、ウイルス性肝炎(E型肝炎及びA型肝炎を除く)、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症、急性脳炎

(ウエストナイル脳炎、西部ウマ脳炎、ダニ媒介脳炎、東部ウマ脳炎、日本脳炎、ベネズエラウマ脳炎及びリフトバレー

熱を除く)、クリプトスポリジウム症、クロイツフェルト・ヤコブ病、劇症型溶血性レンサ球菌感染症、後天性免疫不全症候

群、ジアルジア症、侵襲性インフルエンザ菌感染症、梅毒、播種性クリプトコックス症、破傷風、バンコマイシン耐性黄色

ブドウ球菌感染症、バンコマイシン耐性腸球菌感染症、風しん(※)、麻しん、薬剤耐性アシネトバクター感染症

(※)ただし風しんについては、風しんに対するより迅速な行政対応に資するため、風しんを診断(臨床診断を含む)した

医師は、可能な限り24時間以内を目処に最寄りの保健所への届出を行っていただくことが求められている。

新型インフルエンザ等感染症(診断後直ちに届出)

新型インフルエンザ、再興型インフルエンザ感染症法

4出典

IASR

Vol

. 36

p. 9

5: 2

015年

6月号

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蚊の媒介

5

病原体

かゆいだけではありません

蚊の媒介

6

感染環

ヒトからヒトへ直接感染することはありません

病原体

デング熱について

7

デングとは

スペイン語

deng

uero(英語の

dand

y)

その激しい背部痛による姿が,しゃれ者

(den

guer

o)

があたかも気取って歩くような姿に似ているから

と言われています

でんぐ

Deng

ue

8

てんぐ

天狗

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デング熱の感染

潜伏期間

3~7日

9

約50~

80%は不顕性感染

18

22

48

72

7878

99

020

4060

8010

0発生頻度

(%)

デング熱の症状

デング熱患者の発疹

10出典デング熱、チクングニア熱の診療ガイドライン

昨年のデング熱国内症例の症状・検査所見

7~10日で回復

発熱

白血球減少

血小板減少

頭痛

発疹

全身の筋肉痛

骨関節痛

デング熱が重症化すると

デング熱の症状で数日経過後,突然

•血槳漏出

•出血傾向

ショック症状を伴うことがある

→デングショック症候群(重症型デング)

致命率

10~

20%(適切な治療により

1%未満に)

リスク因子

妊婦,乳幼児,高齢者,糖尿病,腎不全など

11

デング出血熱

DHF

治療法

特効薬は

ありません

対症療法

☛解熱鎮痛剤

☛輸液

ワクチンは

実用化されていません

12

予防が

大切

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一度感染した後,異なる型に感染すると重症化しやすい

デングウイルスについて

フラビウイルス科フラビウイルス属

4つの型

デングウイルス

1型デングウイルス

2型デングウイルス

3型デングウイルス

4型

13

1型 43%

2型 34%

3型 13%

4型 10%

2015年第

43週現在

出典国立感染症研究所第

1部第

2室HP

2015年のデングウイルス型別割合

デング熱の発生状況

14

世界での発生状況

15

全世界では年間約

1 億人がデング熱を発症

約25

万人がデング出血熱を発症すると推定されている

近年は東南アジア,中南米での患者増加が顕著

2015年は台湾で大流行

10月現在,患者は

2万人を超え、死者が

100人

を超えた

デング熱のリスクのある国

1620

14W

HO In

tern

atio

nal t

rave

l and

hea

lth (h

ttp:

//w

ww

.who

.int/

ith/e

n/) をもとに作成

出典厚生労働省検疫所

FORT

HHP

1月の等温線(

10℃)

7月の等温線(

10℃)

デング熱の発生がある国(

2013年)

デング熱媒介蚊生息域の北限及び南限

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日本におけるデング熱の歴史

17

1872年 沖縄で流行

1942~

1945年

西日本で約

20万人にのぼる,温帯地域最大の流行

1943年

長崎でデングウイルス

1型(

Deng

ue v

irus t

ype1

Moc

hizu

ki st

rain)

が世界で初めて分離された

1946年~

流行なし

2014年

8月

約70年ぶりとなる国内症例の報告

海外

国内症例

日本国内で感染する感染症

デング熱の場合:

日本国内で感染蚊に刺され感染

輸入症例

海外で感染し,日本国内に持ち込まれる感染症

デング熱の場合:

海外で感染蚊に刺され感染し,日本国内に持ち帰る

国内症例と輸入症例

18

050100

150

200

250

300

350

400

患 者 報 告 数 ( 人 )

患者報告数

2015年

10月

17日現在出典国立感染症研究所第

1部第

2室HP

19

■国内症例

■輸入症例

インドネ

シア

16%

フィリピン

9%マレーシア

8%

タイ 6%

その他

13%

日本

48%

2014年デング熱推定感染地

デング熱の国内症例と輸入症例

国内症例

162例

2014年の報告数

340例

輸入症例

178例

出典

IASR

35: 2

41-2

42,2

014

20

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輸入症例

76例

国内症例と輸入症例

国内症例

73例20

14年のデングウイルスの型

1型 45%

2型 28%

3型 18%

4型 9%

1型 100%

出典

IASR

35:

241

-242

,201

421

デング熱約

70年ぶり国内症例

22

024681012

1日8日

15日

22日

29日

5日12日

19日

26日

2日9日

報 告 数

発症日

8月9月

10月

23

160例の報告

(10月

31日まで

)

すべてデングウイルス

1型を検出

厚労省

第1報発表

(8/2

7)

厚生労働省発表をもとに作成

2014年

10月

31日

11時現在

発症日別報告数

(発症日不明の

4例を除く

156例)

代々木公園

訪問

(8/1

1,14

,18)

発症→受診

(8/2

0)

デング

ウイルス

1型検出

(8/2

6)

11-20

21-

0 1-5

6-10

厚生労働省発表をもとに作成

2014年

52週暫定

24

患者居住地状況

(162例

)

新潟県

3例(新潟市の

1例含む)

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新潟市での検査

25

新潟市内の医療機関

血液

新潟市

衛生環境研究所

新潟市

衛生環境研究所

デングウイルス

1型検出

2014年

8月下旬

代々木周辺

9月上旬

•デングウイルス迅速キット

デングウイルスの

NS1抗原蛋白の検出

•培養細胞による分離

細胞でウイルスを増殖させ

遺伝子検査や性状検査を

行う

デングウイルスの検査方法①

26

Vero細胞

•遺伝子検査

RT-P

CR

デングウイルスの

遺伝子の存在を確認する

遺伝子解析

デングウイルスの遺伝子の塩基配列を解析し,

由来などを調べる

デングウイルスの検査方法②

27

電気泳動像

デングウイルス

1型デングウイルス

1型デングウイルス

3型

新潟市衛生環境研究所での検査数

28

02468101214

2006

2007

2008

2009

2010

2011

2012

2013

2014

2015

検 査 数 ( 症 例 数 )

デングウイルス

4型

2006年~

2015年

10月

15日現在

■デングウイルス陽性数

■デングウイルス検査数

流行株

と一致

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蚊について

29

感染症を媒介する蚊

30

蚊について

ヒトスジシマカ

コガタアカイエカ

コガタハマダラカ

ネッタイシマカ

アカイエカ

日本脳

ウエスト

ウエスト

ナイル熱

マラリア

デング熱

チクン

チクン

グニア

デング熱

チクン

チクン

グニア

提供国立感染症研究所昆虫医科学部

ヒトスジシマカ(ヤブカ)

ネッタイシマカ

生息地

熱帯~亜熱帯

冬季

卵で越冬

休眠・越冬はしない

寿命

成虫で約1か月

活動範囲

50~

100

m

活動場所

屋外

屋内

デング熱の流行

小規模

大規模

31

日本では

5月中旬から

10月下旬にかけて生息

日本にはいない

デング熱媒介蚊

ヒトスジシマカの生息域

32出典デング熱・チクングニア熱等蚊媒介感染症の対応・対策の手引き地方公共団体向け

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予防策

33

蚊の防除対策

蚊は家の周りにあるごくわずかな水溜まりから発生します

不要な水溜まりをなくし,発生を防ぎましょう

出典新潟市保健所環境衛生課「こんなところが蚊の発生源」

34

蚊媒介感染症予防方法

蚊に刺されないことが重要です

•肌の露出を控える

長袖長ズボンを着用する

•虫よけスプレー等を使用する

35