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Empower™2 �������-e2695 1 Empower TM 2 クイックガイド Alliance ® e2695 システム クイックスタート編 Rev2.01 日本ウォーターズ株式会社 TEL: 0120-800-299 Fax: 03-3471-7118 HomePage :http://www.waters.com/jp iRequest Web サポート:http://www.waters.com/irequest Empower トラブルシューティング:http://www.waters.com/japan_empower_tips Masslynx トラブルシューティング:http://www.waters.com/japan_masslynx_tips

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1

EmpowerTM2 クイックガイド

Alliance®e2695 システム クイックスタート編 Rev2.01

日本ウォーターズ株式会社

TEL: 0120-800-299

Fax: 03-3471-7118

HomePage :http://www.waters.com/jp iRequest Web サポート:http://www.waters.com/irequest

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目次

1.PC・装置の起動、分析前準備 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4

1-1 装置の概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4

1-2 立ち上げ手順 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12

1-3 e2695 デイスプレイ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13

1-4 分析前準備 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14

1-5 ログイン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22

1-6 Empower2 操作の流れ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25

2.プロジェクトの新規作成 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26

3.分析条件の設定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 28

3-1 e2695 セパレーションモジュールの設定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29

3-2 検出器の設定(2489・2998・2475・2414・2424) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 32

4.分析開始・・・その1(シングル注入) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 39

4-1 ベースラインの確認 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 39

4-2 シングル注入 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 40

4-3 クロマトグラムの確認 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 42

5.解析条件の設定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 44

5-1 2D データの解析 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 44

5-2 3D データの解析 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 48

6.分析開始・・・その 2(連続分析) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 55

7.データの解析 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 62

7-1 検量線を作成し定量する場合の濃度の入力 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 62

7-2 分析した後で解析(バックグラウンド解析) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 63

7-3 分析と同時に解析 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 67

8.レポートの作成 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 69

9.プロジェクトの管理 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 71

9-1 バックアップ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 71

9-2 リストア(復元) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 72

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10.装置の使用について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 73

10-1 ランプ使用時間の確認、及びランプオフ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 73

10-2 2475 蛍光検出器のノーマライズ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 74

10-3 2424 エバポレイト光散乱検出器のクリーニング ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 76

APPENDIX1.Empower の基本操作 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 79

インターフェースについて

プロジェクト内の操作:右クリック

レビュー画面の操作:データの重ね書き

APPENDIX2.分析システムの確認、変更 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 81

APPENDIX3.テーブルスペース割り当て量の変更 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 83

APPENDIX4.解析結果の修正 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 84

APPENDIX5.トラブルシューティング ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 85

ご案内 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 87

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1. PC・装置の起動、分析前準備

1-1 装置の概要

(1) e2695 セパレーションモジュール本体

(1) 溶媒チューブは合計 6 種類 (溶媒は HPLC グレードをお使いください)

・移動相 4本 A:黄 B:青 C:赤 D:緑 (ラベルが色分けされている)

・洗浄ライン 2本 ニードル洗浄:緑のチューブ

プランジャシール洗浄:透明のチューブ(Seal Wash In と緑のラベルに表示)

(2) 廃液チューブは合計 3 種類

・ニードル洗浄廃液:黄色のチューブ(内径 1/16 インチ)

・プランジャシール洗浄廃液:透明のチューブ(内径 1/8 インチ)

・サンプルループ(V3 バルブ)廃液:透明のチューブ(内径 1/16 インチ)

・ミキサーとダンパーが必要なく、最小限の内部配管によりシステム容量が650μL以下(通常は

数mL)と最小化されています。

・e2695 または、最新バージョン 3.00 は、起動時にデガッサーがONになります。

e2659 電源

カラムヒーター/クーラー電源

サンプルクーラー

設定 4℃~40℃

カラムヒーター

設定 周囲温度+5℃~60℃

カラムヒーター/クーラー

設定 4℃~65℃

(但し下限は周辺温度-15℃)

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(2) ソルベントマネジメントシステム

Allianceの2つのポンプでは、各ピストンが違う動きをしています。プライマリピストンは溶媒を

大気圧から引き込み、システム圧まで加圧を行う直前に加圧(事前加圧)を行います。この

動きがAlliance の安定した送液を可能にしています。

★事前加圧の効果

・ 圧変動(脈流) がなくなる(圧力ダンパー不要)

・ 溶媒中の気泡を溶かし込む

・ 溶媒のミキシング(ミキサー不要)

・ 圧力ダンパー、ミキサーが不要なため、システムボリュームが小さい

グラジェントプロポーショニングバルブで組成比調製された溶媒はプライマリヘッドに入り、入った

順番にアキュムレータヘッドへ送られます。溶媒のミキシングはアキュムレータポンプヘッド側で

ヘッド内に溶媒が満たされる際に行われます。

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(3) サンプルマネジメントシステム

正面図

右面図

サンプルループ

標準:100μL

・ インジェクタは上下運動のみ行います。ニードルが移動相流路の一部となり、内側は常に

移動相で洗浄しています。外側を専用の独立したニードルウォッシュ液で洗浄する機構を

持ちます。

・ Alliance 2695 のニードルは、移動相の流れる流路となっていることが図で確認できます。

多くのHPLC のニードルは円柱状で、その先端からサンプルを吸引しますが、

Alliance 2695 は、先端から約7mm のところに穴が開いています。

(サンプル量が少ない場合には注意が必要です。各バイアルの「最少残存量」の値を参考に

します。・・・Waters 製のバイアルは、カタログに最少残存量が記載されています)

シリンジ

標準:250μL

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(4) 2489UV/Vis 検出器

高輝度ランプを使用

(重水素ランプ)

この検出器の設定可能な波長範囲は190nm~700nmです。

検出器には主に以下のような機能が備わっています。

・ シングル波長またはデュアル波長 – 1つまたは異なる2つの波長で吸光度の測定ができます。

・ 波長確認リファレンスフィルター – 波長の精度を確認します。

・ 自動2次フィルター – 370nm以上の波長で自動的に適用され、369nm以下の場合には適用されません。

2489 電源 フローセル耐圧

1000psi

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(5) 2998 フォトダイオードアレイ検出器(PDA)

この検出器は、紫外/可視(UV/Vis)検出器です。512個のフォトダイオードを持つフォトダイオードアレイが装備

されており、1.2 nmの光学解像度で、190~800 nmの範囲で動作します。

高輝度ランプを使用

(重水素ランプ)

2998 電源 フローセル耐圧

1000psi

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(6) 2475 蛍光検出器(FL)

この検出器は、200nm~900 nmで動作します。

検出器には主に以下のような機能が備わっています。

・ シングルまたはマルチチャンネルモード –単一波長ペアまたは複数の波長ペアで蛍光をモニタします。

・ 内臓エルビウムキャリブレーション基準 – 波長の精度を確認します。

・ 自動2次フィルター – 400nm以上の波長で自動的に適用され、399nm以下の場合には適用されません。

分析上の注意点

・ フローセル耐圧が145psi と低いので、後ろに他の検出器を配管してはいけません。

・ この検出器には2つのデータモードがあります。(エミッション、エネルギー)

2475 電源

フローセル耐圧

145psi

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(7) 2414 示差屈折計検出器(RI)

この検出器は、光の屈折を利用して、成分の濃度をモニターしています。

検出器には主に以下のような機能が備わっています。

・ パージモード –測定前に、レファレンスセルのパージを行うことができます。

・ リサイクルバルブ –平衡化の際に溶媒をリサイクルして溶媒消費を抑えることができます。

・ 向流熱交換器(内部ヒーター) – 低拡散型向流熱交換器を採用しております。これにより、流れ込んで

くるサンプルの温度変動を最小限に抑えます。

分析上の注意点

・ 非常に周囲の温度変化に敏感な検出器ですので、直接エアコンの風が当たるなど、温度変化が激しい

場所への設置は控えて下さい。

・ セル耐圧が非常に弱い(100psi)ため、後には決して他の検出器を接続してはいけません。

・ 移動相はプレミックスで調製し、ダイアルミックスでは使えません。

・ サンプルフローセルからシステム出口までのボリュームは1471μL です。分取の際にご注意下さい。

2414 電源

光学原理

フローセル耐圧

100psi

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(8) 2424 エバポレイト光散乱検出器(ELSD)

この検出器は、LCの溶媒が噴霧され、液滴の溶媒は蒸発し、分析成分の粒子を散乱光で測定します。

分析上の注意点

・ 濃度が広範囲に渡る場合、線形性を欠きます。したがって検量線を作成する場合、分析対象化合物に

よっては二次、両対数を用いる必要があります。

・ RIと比較すると、温度因子が無く、またグラジエント分析も可能ですが、不揮発性バッファーは使用不可

です。

・ 破壊法による分析のため、システムの最後尾に接続してください。

2424 電源

ネブライザー

各流速範囲

高流速用(標準)

0.3~3.0mL/min

低流速用

0.05~0.5mL/min

タングステンハロゲンランプ

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1-2 立ち上げ手順

Alliance システムは、イーサネット(LAN ケーブル接続)、IEEE488、RS232 と接続が様々です。

起動の基本的な順番は以下の通りです。

(1) IEEE488、RS232 接続装置の電源 ON(検出器以外)

(2) PC電源 ON(OSが立ち上がるまで待機)

(3) イーサネット接続装置の電源 ON (検出器以外)

(4) 溶媒を送液する。

(5) 検出器電源 ON

(6) Empower 起動

装置は電源投入後、初期診断を行っています。

e2695 は初期診断が終わると Main 画面上で Idle と表示され、検出器は LED は POWER(左)が緑色の

点灯になります。

すべての装置と PCがどちらも電源ONの状態でも装置フェイル(通信失敗)のエラーが出た

場合は、装置と PCの通信ができていません。その場合、PCと装置のどちらの電源も一度 OFF

にして、上記の順番で再立ち上げすると、エラーが解消され正常に通信ができます。

注) ELSD については、起動前に窒素発生装置を起動または窒素ボンベを開いてから、ELSD の

起動をしないと、エラーが発生します。

終了手順については、PC、装置どちらからでも良いですが、ELSD 検出器は、送液を止めたのち 15 分以上

窒素を止めないでください。ネブライザーに溶媒が残って、次に起動したときに感度が得られないことがあります。

ELSD 終了手順

(1) ポンプからの送液を停止します。

(2) 窒素はそのままで、15 分以上放置します。

(3) 装置電源 OFF

(4) 窒素発生装置電源 OFF、または、窒素ボンベを閉めます。

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1-3.e2695 デイスプレイ

e2695 単体コントロールの時に使用(Empower2 使用時は不要)

Menu/Status

Direct Function

Diag

Prime SealWsh Prime NdlWsh

Exit

Dry Prime

Wet Prime

Purge Injector

チューブ内の溶媒が空の時に使用 移設や長期休暇のあと等

通常の立上げ時、新しい溶媒の 引き込みに使用

SampleLoop、Syringe に新しい 溶媒を引き込む為に使用

Degasser は起動後は自動的に ON になります(e2695 から)

Pressure Ripple では圧力変動の 確認ができます

プランジャシール洗浄 ラインに新しい溶媒を引き込む為に使用

ニードル洗浄ラインに新しい溶媒を引き込む為に使用

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イニシャライズが全て終わると Idleと表示され、操作が 可能となります

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1-4.分析前準備

1-4-1.アイドル状態の、または電源を切ったe2695の準備手順

(1) プランジャシール洗浄液(透明のチューブ:Seal Wash Inと緑のラベルに表示)のレベルをチェックし、必要に

応じて補充やエア抜き又は溶媒置換をします。・・・水に20%の有機溶媒を含ませたものが最適です。

(20%メタノール、20%アセトニトリル)

シール洗浄溶媒のエア抜き(溶媒置換)

① Main 画面からDiag に入ります。

② Prime SealWsh を選びStart を押します。

③ 廃液チューブにチューブアダプタ(付属)を差し込んだシリンジを接続し、溶媒が引き込まれるまで吸い込み

廃液チューブから洗浄溶媒が出てきたらHalt で停止します。

④ Close で終了し、Exit でMain 画面に戻ります。

(2) ニードル洗浄液(緑のチューブ)のレベルをチェックし、必要に応じて補充やエア抜き又は溶媒置換をします。

ニードル洗浄溶媒のエア抜き(溶媒置換)・・・サンプルがよく溶ける溶媒が最適です。

① Main 画面からDiag に入ります。

② Prime NdlWsh を選びStart をおすと30秒洗浄が行われます。

③ 30秒以内に廃液チューブ(黄色のチューブ)から洗浄溶媒が出なかったらStart Again を押します。

④ Close で終了し、Exit でMain画面に戻ります。

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(3) A,B,C,D 1 つずつを 7.5 ml/min. で 0.2 分間ウエットプライムを行います。

① Status画面でAを100% にします。

② Direct Function を押し、Wet Primeを選びます。

③ 7.500ml/min, 0.2min.を入力し、OKを押します。

④ B,C,Dも同様に行います。

(4) 流速を0.000ml/min.にして、5分間デガッサーチャンバーの溶媒を平衡化します。

(5) 使用する溶媒組成で5.00ml/min. で3分間ウエットプライムを行います。

① Status画面で使用する溶媒組成を入力します。

② Direct Function を押し、Wet Primeを選びます。

③ 5.00ml/min, 3.0min.を入力し、OKを押します。

(6) 測定する流速を設定し、最低10カラム容量分だけ平衡化を行います。

* 3.0×150mmのカラムでは約1mLのカラム容積になります。

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(7) 最低6ループ容量分だけインジェクタをパージします。(注入再現性を求める場合はCompression Checkを

実行)

① Direct Function を押し、Purge Injector を選びます。

② Sample loop volumes 6.0 でOK にします。

(③ 注入再現性を求める場合は3回程度繰り返し、最後の1回はCompression Check にチェックを入れてから、

実行します。)

* カラムは接続しておきます。

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1-4-2.新しい、または乾燥したセパレーションモジュールの操作の準備

Wet Primeの前に、Dry Primeを実行します。

① 次の図を参照して、空のシリンジをプライム/ベントバルブに取り付けます。

② バルブを左回りに1/2回転して、バルブを開きます。

③ Status 画面の Direct Function を押し、Dry Prime を選択します。

④ プライムする溶媒ラインを選択します。

⑤ シリンジを引き、溶媒を吸引します。

注意:決してシリンジを押さないでください。バルブが故障する恐れがあります。

⑥ 他のラインの吸引が必要であれば、同様に溶媒ラインを選択し、吸引します。

⑦ Dry Prime を終了する時は、画面の Cancel を押し、バルブを閉じます。

⑧ Wet Prime を実行します。

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1-4-3.分析前準備レファレンスシート

分析前準備の操作パターンは大きく3つに分類されます。そこで、各パターンでの分析前準備手順を

フローチャート形式にして、紹介します。

① アイドル状態の、または電源を切ったセパレーションモジュールの操作の準備

スタート

プランジャシール洗浄液

のレベルをチェックする。

必要に応じて、補充や

エア抜きをする。

ニードル洗浄液のレベルをチェックする。

必要に応じて、補充や

エア抜きをする。

(溶媒の1つに)

7.500mL/min で 0.2 分間

ウエットプライムを行う。

(溶媒の1つに)

7.500mL/min で 0.2 分間

ウエットプライムを行う。

0.000mL/min の流量を 5 分に設定して、デガッサ

ーチャンバーの溶媒を

平衡化する。

グラジエント分析(例えばA,B)を行うには、Status

画面の A と B の組成フィ

ールドを 50%に設定し、ウ エ ッ ト プ ラ イ ム を

5.000mL/minで3分間実

行する。

最低 10 カラム容量分、 平衡化を行う。

最低6ループ容量分、

インジェクタをパージ する。

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② 新しい、または乾燥したセパレーションモジュールの操作の準備

③ 緩衝溶媒から有機溶媒への変更

スタート

プランジャシール洗浄液のレベルをチェックする。

必要に応じて、補充や

エア抜きをする。

ニードル洗浄液のレベルをチェックする。

必要に応じて、補充や

エア抜きをする。

ドライプライムを実行す

る。(各溶媒ラインと デガッサーチャンバーを

満たす)

各溶媒に対してウエット

プライムを(同じ速度と 時間で)繰り返す。

0.000mL/min の流量を 5 分に設定して、デガッサ

ーチャンバーの溶媒を平

衡化する。

グラジエント分析(例えば

A,B)を行うには、Status画面の A と B の組成フィ

ールドを 50%に設定し、

ウ エ ッ ト プ ラ イ ム を5.000mL/min で 3 分間

実行する。

最低 10 カラム容量分、

平衡化を行う。

最低6ループ容量分、

インジェクタをパージ する。

真空でろ過し、脱気した新鮮な溶媒を4つのすべ

ての溶媒ボトルに

満たす。

スタート

緩衝溶媒が入ったボトル

から溶媒ラインを取り 外す。

2.000mL/min の流量を

使用して、空気が溶媒 ラインに入り始めるまで

ウエットプライムを行う。

既に取り外している溶媒

ラインを、HPLC グレード

の水に浸し、5.000mL/min で 5 分間

ウエットプライムを行う。

0.000mL/min の流量を

5 分に設定して、デガッサ

ーチャンバーの溶媒を 平衡化する。

水を溶媒ラインから取り

外し、有機溶媒をセット

する。

最低6ループ容量分、

インジェクタをパージ

する。

〔①� アイドル状態の、

または電源を切った

セパレーションモジュールの操作の準備〕の

手順を実行する。

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1-4-4. 検出器の分析前準備

① 2489UV/Vis 検出器、2998 フォトダイオードアレイ検出器、2475 蛍光検出器、2424 エバポレイト光散乱

検出器はランプの点灯後に安定化するのに、最低 30 分間待機してください。

② 2475 蛍光検出器はエミッションモードで分析を行う場合、定期的にエミッションユニットのノーマライズの

実行がする必要があります。実行方法は 74 ページの 2475 蛍光検出器のノーマライズを参照してください。

③ 2414 示差屈折計検出器は、分析前に、温度設定、パージ、LEDの最適化を行う必要があります。

方法は以下の通りです。

(1) 温度設定:2414キーパッドの[TEMP℃]キーを押して

セル(Detector)の温調を設定する。横型カラム

オーブンを2414 に接続している場合は、同じ

画面で設定。

(2) パージ方法:ポンプ側で送液を開始し、その後

「Shift→1」でパージがスタートします。

2414 画面上にパージ中 のマークが表示され

ます。パージ中は、検出器入口→サンプルセル→

レファレンスセル→検出器出口の順に移動相が

流れますので、両方のセルを一度に溶媒交換

できます。

(3) LED の最適化:移動相を交換した場合、パージ終了後にも「LED intensity is too high(Low)」の

警告が出る場合があります。以下の手順でLED を最適化してください。Diag を押す→

「Optimize LED」を選択→画面の指示に従ってEnter を押す→数字が表示されたらHome

でもとの画面に戻る。(Energyの範囲は16.0~17.0の間です。この範囲に入らないと警告が出ます。)

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④ 2424エバポレイト光散乱検出器は送液前に、圧力設定、ネブライザー、ドリフトチューブの温度設定をする

必要があります。方法は以下の通りです。

(1) 圧力設定:2424 キーパッドで psi のところにカーソルを

合わせて、数字を入力します。通常は 40psi です。

(2) ネブライザー、ドリフトチューブの温度設定:〔TEMP〕を

押すと、以下の画面が表示されますので、カーソルに

合わせて適切な数字を入力します。

ネブライザー:〔Heating %〕、〔Cool〕、〔Off〕

通常は〔Cool〕 Heating%は 100%で 60℃になります。

ドリフトチューブ:数字

通常は 50℃

注) 2424 に送液する前に設定して、温度が安定してから送液してください。

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1-5. ログイン

分析前準備、分析解析作業を始めるには、Empower にログインします。

① Empower のアイコンをダブルクリックします。

② ユーザー名とパスワードを入力します。

---初期設定---

ユーザー名:system

パスワード:manager

インターフェースを切り替える場合は、[詳細]ボタンを

クリックします。(79 ページ参照)

③ [OK]をクリックし、クイックスタートでログインすると下の画面が開きます。

使用するプロジェクト、分析システムを選んで[OK]をクリックします。

注意:分析システムが複数あり、オンライン/オフラインの切り替えが必要な場合は、任意のプロジェクト、

「システムなし」を選び、81 ページの「Appendix2 分析システムの確認、変更」の手順を実施します。

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Reference プロジェクトとは ? 分析システムとは ?

【プロジェクトとは・・・】

分析に関する情報はプロジェクト単位で管理されます。

情報管理はソフトウェアが自動で行います。作ったメソッドを保存するフォルダを都度指定する必要が

ありません。

【分析システムとは・・・】

分析に使用する装置の組み合わせのことです。

PC に接続してある装置の組み合わせの数だけ一覧として表示されます。

※ システムのオンライン/オフラインの切り替えは 81 ページを参照してください。

システムが一つしかない場合は必要ありません。

・ 分析条件

・ 変更履歴

・ サンプルの情報

・ 解析条件

・ 生データ

・ 解析結果

プロジェクトをバックアップするだけで

大切な情報は全て守られます。

プロジェクトのバックアップ/リストアは

9-1 バックアップ 71 ページ

9-2 リストア 72 ページ

を参照してください。

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【クイックスタート画面の構成】

【作業領域】

ここを広く使いたいときは、[取り

込みの表示]をクリックして下さい。

【取り込み表示】

ベースラインモニタ、分析スタート、

現在の取り込み表示などを行い

ます。

【ナビゲーションバー】

作業領域を切り替えるためのインデックス。項目をクリックしてください。現在表示されている項目

にはオレンジ色の枠または■が付きます。

【タイトルバー】選択している[分析システム]、[プロジェクト]、[ユーザー]などが表示されます。

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1-6. Empower2 操作の流れ

Empower2 はメソッドを作成して、そのメソッドを使用して分析・解析を行っていきます。ここでは操作の簡単な

流れをフローチャート形式で紹介します。

[フローチャート]

必要に応じて の手順に進むこともできます。

[用語の説明]

(1) 装置メソッド

取り込みを行うためのシステム

条件を設定するメソッド。

(2) 解析メソッド

クロマトグラムの波形解析、ピー

クの同定、定量など解析を行う

ための条件を設定するメソッド。

(3) レポートメソッド

レポートに含まれる項目や、

書式を設定するメソッド。

(4) メソッドセット

データ分析時にどの装置・

解析・レポートメソッドを使用

するかを、セットにしたメソッド。

(5) サンプルセットメソッド

取り込むサンプルの順番や、

そのサンプルに対して使用する

メソッドセットを決定する

メソッド。どの順番で標準試料

を分析して検量線を作成し、

どの順番で未知試料を分析

して定量を行うかを設定でき

ます。決まった一連の分析を

繰り返す場合に効果的です。

[ ] 内の数字は各章を

示しています

( )は各メソッドを表して

います

手順1:まず標準試料の試し打ちをし、そのデータを元に

解析条件を設定した後、連続分析・解析する手順。

手順2:連続分析でデータを取り込んだ後、その中の1つの

データを元に解析条件を設定し、解析を行う手順。

プロジェクトの作成[2]

(1)(4) 分析条件の設定[3]

試し打ちによるクロマトグラムの確認[4-2] (5) 連続分析(分析のみ)[6]

(2)(4) 解析条件の設定[5]

(5) 連続分析(分析と解析)[6,7-3] データの一括解析[7-2]

解析結果の確認

(3) 解析結果の印刷[8]

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2. プロジェクトの新規作成

プロジェクトは試験項目(実験の内容)別、測定者別、装置別 に作成しておくと便利です。

分析の度に作成する必要はありません。

(1) クイックスタート画面の[管理]メニューから

[プロジェクトの新規作成]を選びます。

(2) プロジェクト新規作成ウィザードが開きます。

ウィザードに従って設定を行うとプロジェクト

が作成されます。

【プロジェクト新規作成ウィザード】

【親プロジェクトの設定】

プロジェクトは、階層構造で作ることが出来ます。

ここで任意のプロジェクトを選択すると、その下に

新しいプロジェクトが作られます。

特に指定がなければ「プロジェクト」、もしくは何も

選ばずに[次へ]をクリックします。

【テーブルスペース】

初期設定のまま[次へ]をクリックします。

・テーブルスペースは容量が少なくなるとメッセージ

センターに警告が表示されます。

・フルオーディットトレイルはプロジェクト内の作業の

履歴を残す場合に設定します。法規制下で運用

する場合に使用します。

・データ解析法は 2 種類あります。

(従来法と Apex Track 法)

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【オプション】

使用したいオプションを選択して、[次へ]をクリック

します。

【アクセスの管理】

プロジェクトにアクセス権を設ける場合に設定します。

設定の必要がない場合は、初期設定のまま

[次へ]をクリックします。

グループ単位でアクセス権を設定できます。アクセス

が許可されていないユーザーに対しては、この

プロジェクトは表示されません。

【コピーする項目の選択】

他のプロジェクトからコピーしたい項目にチェックを

入れ、コピー元のプロジェクトを選択します。

特に何もなければ Defaults を選びます。

*新規作成したプロジェクトを開く場合は、再度ログインするか、画面上のツールから[管理]>[プロジェクト/

システムの変更]でプロジェクトの変更を行なってください。(1-5 ログイン参照・・・22 ページ)

【名前の入力】

プロジェクトの名前は半角英数を必ず使用し、頭文字にはアルファベットを使用し

ます。(プロジェクトの説明は日本語可)

スペースを使用したい場合は、_(アンダーバー)を使用します。

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3. 分析条件の設定

分析を実行するためには装置メソッドを登録したメソッドセットが必要です。

ここでは装置メソッドとメソッドセットの新規作成の流れについて紹介します。

【メソッドセットとは・・・】

各種メソッドを登録したもの。メソッドセットに登録する主なメソッドは下の3つです。

(1) [取り込みの表示]画面のメソッド編集ウィザードを起動してください。

(2) 装置メソッドを新規作成します、[新規作成]をクリックします。

(3) 装置パラメータを設定します。(装置パラメータは 3-1~3-2 に記載しています)

(4) [ファイル]>[名前をつけて保存]を行った後。ダイアログボックスを閉じて下さい。

(5) メソッド編集ウィザードの装置メソッド一覧から作成した装置メソッドを選択して[次へ]をクリックします。

(6) 解析メソッド、レポートメソッドは設定せずに[次へ]をクリックします。

(7) 自動的にメソッドセットの名前には装置メソッドと同じものが入っています。(装置メソッドとメソッドセットは同じ

名前にしておくと便利です。)[完了]をクリックします。

以上で装置メソッドを登録したメソッドセットが出来ました。

【装置メソッド】

送液部、注入部、検出器の

運転設定が保存されたもの。

(流量、温度、グラジエント

テーブルなど)

【解析メソッド】

ピークの波形解析/同定

パラメータ、検量線情報を

保存したもの。

【レポートメソッド】

レポート書式を設定・保存

したもの。

(レポートフォーマット)

メソッド編集ウィザードボタン

【メソッドセット】

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3-1.e2695 セパレーションモジュールの設定

[W2690/5]アイコンクリックします。

① [全般]タブ

ストロークボリューム :流量に合わせて最適なストローク容量に調整します。プルダウンで選びます。

シリンジ吸引レート :サンプルシリンジの吸引速度を設定します。高速・低速・設定のままと 3 種類選択でき

ます。速度を変えることで粘性のあるサンプルにも対応しています。通常は設定のまま

を選びます。

ニードル洗浄時間 :分析ごとのニードル洗浄時間の設定をします。ダブル(26 秒)・拡張(52 秒)・設定のまま

(13 秒)と 3 種類選択できます。通常は設定のままを選びます。

カラム位置 :カラムセレクトバルブ(オプション)がある場合、使用するカラムを接続している番号を

選びます。

平衡化時間 :カラムセレクトバルブ(オプション)がある場合、カラム切り替え時のみ平衡化時間のため

の時間を入力します。

② [デガス]タブ

デガスモード :オンを選びます。

③ [イベント]タブ :通常は使用しません。

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④ [送液]タブ

圧力限界 :圧力限界を設定します。範囲外になると送液が停止します。

送液設定 ポンプモード :アイソクラティックかグラジエントを選択します。

送液設定 グラジエントテーブル :グラジエント設定条件を設定します。例は以下に示します。

このテーブルの場合は下のようなプロファイルになります。

【グラジエント設定例】 【グラジエント曲線】

曲線の種類は1から 11 まであります。リニアグラジエントは 6 を使います。

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⑤[温度]タブ :カラム温度、サンプル温度を設定します。温度許容範囲は、設定温度の許容範囲外の時

にアラートを鳴らす設定です。

許容範囲を設定したメソッドを走らせた場合、その範囲に温度が到達していない場合、

e2695 のパネル上で警告が出ます。

⑥[溶媒]タブ :A、B、C、Dラインに使用する溶媒の種類を入力します。

⑦[チャンネル]タブ :クロマトと同時に記録しておきたい項目にチェックを入れます。

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3-2 検出器の設定(2489・2998・2475・2414・2424)

3-2-1 2489 UV/Vis 検出器の設定

[W2489]アイコンをクリックします。

①波長モード :シングル、デュアルを選択できます。(デュアルモードは2波長のデータを取り込むことができます。)

②[チャンネルA]タブ :データ取り込み条件の設定を行います。(デュアルを選ぶと[チャンネル B]タブが現れます。)

ランプオン :データ取込時はチェックを入れます。

波長 :取り込み波長を入力します。(範囲:190~700nm 1nm 単位で入力)

データモード :[吸光度]を選択します。

サンプリングレート :通常 1 か 2 を選択します。

タイムコンスタント :[標準]を選択します。サンプリングレートによってタイムコンスタントが変わります。

任意の値を入力するには[その他]を選択します。

波長変更時にオートゼロ :[ベースラインを維持]を選択します。

③[アナログ出力]タブ :通常は使用しません。

④[イベント]タブ :ランプのオン・オフなどを時間ベースで変更するイベントを設定できます。通常は

設定しません。

設定に困った場合は右上の[?]マークを押して詳細を確認してください。

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3-2-2 2998 フォトダイオード検出器(PDA)の設定

[W2998]アイコンをクリックします。

①[全般]タブ

ランプオン :データ取込時はチェックを入れます。

3D データを使用 :チェックを入れておきます。

レンジ :測定波長範囲を入力します。(設定範囲: 190~800nm)

解像度 :最小の 1.2nm に設定します。スペクトルの解像度を決めます。

サンプリングレート :通常 1 か 2 を選択します。

タイムコンスタント :[標準]を選択します。サンプリングレートによってタイムコンスタントが変わります。

任意の値を入力するには[その他]を選択します。

露出時間 :自動を選択します。

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②[2D チャンネル]タブ

単波長で取込む際の設定を行います。最大 8 チャンネルまで設定が可能です。

3D データとの併用も可能です。

データモード :吸光度を選択します。

λ :取り込み波長と解像度を設定します。解像度は 1.2nm が推奨です。

③ [アナログ出力]タブ :通常は使用しません

④ [イベント]タブ :アナログ出力端子やランプのオン・オフなどを時間ベースで変更するイベントを設定でき

ます。

設定に困った場合は右上の[?]マークを押して詳細を確認してください。

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3-2-3 2475 蛍光検出器の設定(FL)

<2D データ取り込みの場合>

[W2475]アイコンをクリックします。

蛍光、励起波長が決定している場合は、2D での取り込みを実施します。2D は最大 4 チャンネルまで取り込みが

可能です。未知物質の測定条件を検討したい場合は 3D を選択します。

① モード :2D を選びます。

② [全般]タブ

ランプオン :取込時はチェックを入れます。

波長の入力 :励起波長(200~890nm)、蛍光波長(210~900nm)を入力します。

データ単位 :推奨はエミッションです。エミッションモードで行う場合は定期的にノーマライズ(※水のラマン

光強度を用いたフォトマルチプライアの正規化)を行う必要があります。

サンプリングレート :通常 1 か 2 を選択します。

PMT ゲイン :最初は 1 を設定します。ピーク強度に影響するパラメータです。

タイムコンスタント :[標準]を選択します。サンプリングレートによってタイムコンスタントが変わります。 [その他]

を選択すると任意の値を入力できます。エミッションモードで行う場合は定期的に

ノーマライズ(74 ページの 10-2.2475 蛍光検出器のノーマライズ)を行う必要があります。

③ [出力]タブ :通常は使用しません。

④ [イベント]タブ :アナログ出力端子やランプのオン・オフなどを時間ベースで変更するイベントを設定でき

ます。

設定に困った場合は右上の[?]マークを押して詳細を確認してください。

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<3D データ取り込みの場合>

①モード :3D を選びます。

②[全般]タブ

スキャンする波長を選択します。

・励起波長を固定、蛍光波長の 3D データを取りたい場合→エミッションにチェックを入れます。

・蛍光波長を固定、励起波長の 3D データを取りたい場合→励起にチェックを入れます。

データ単位、サンプリングレート、PMT ゲインを選択します。

※ 設定方法は 2D データ取り込みの場合と同様です。

※ タイムコンスタントは 3D では、より大きなフィルタータイムコンスタントを推奨します。(3.0 など)

FLR検出器の出力方法について

FLR 検出器にはエミッションとエネルギーの 2 種類のデータ単位があり、それぞれ下記のような特徴があります。

設定に困った場合は右上の[?]マークを押して詳細を確認してください。

データ単位 特徴 選択のポイント

エミッション 水のラマン光強度を定期的に

測定し、その相対蛍光強度

を出力します。

同一条件下、複数台の検出器で分析をおこなう場合、得られるピーク

強度はほぼ一定になります。ただしラマン光強度の定期的な補正

注1) (エミッションユニットのノーマライズ)が必要

エネルギー 得られた蛍光強度を電圧値

に変換して、そのまま

出力します。

同一条件下、複数の検出器 で得られたピーク強度を比較する場合に

は、Xe ランプ消耗やセルの汚れ等による検出器間の個体差がピーク

強度に影響します。但し、毎回検量線を引いて定量する場合には問題

ありません。

注1) 毎日のご使用で、約 1 回/月を目安とお考え下さい。操作方法は 74 ページの 10-2.2475 蛍光検出器の

ノーマライズを参照してください。

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3-2-4 2414 示差屈折計検出器(RI)の設定

[W410]アイコンをクリックします。(2414 は W410 として認識します)

① [全般]タブ

サンプリングレート :通常 1 か 2 を選択します。

タイムコンスタント :標準は 1.0 を選択します。

極性 :通常は+を選択します。(+・-)

単位 :通常はmVを選択します。(mV 、DelRIU) DelRIU = mV/ (200*1000*感度)

感度 :16 または 32 を選択します。(1~1024 まで選択可能)

t0 でオートゼロ :チェックを入れる

②[温度]タブ

内部ヒーターを制御する :チェックを

入れ、通常カラムヒーターと同じ、また

は 5℃程度高い温度を設定します。

内部ヒーターの範囲は 30~55℃の

ため、カラムヒーター温度が高い場合

は、最大値の 55℃を設定します。

外部ヒーターを制御する :外付けの

カラムヒーターが接続されている場合

は温度を設定します。

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3-2-5 2424 エバポレイト光散乱検出器(ELSD)の設定

[W2424]アイコンをクリックします。

①[全般]タブ

ゲイン : 0-1000 まで入力可(ピーク強度に影響するパラメータです。)

サンプリングレート :通常 1 か 2 を選択します。

タイムコンスタント :標準を選択します。

オートゼロ :チェックを入れます。チェックを入れると分析開始と同時にオートゼロがかかります。

ランプオン :データ取込時はチェックを入れます。

ネブライザー :通常は冷却を選択(冷却, オフ, 加熱 より選択)

ドリフトチューブ :温度設定は 5~100℃まで設定可(ネブライザーの設定温度より 5℃以上高く設定して

ください)。逆相の場合は 50℃以上に設定します。温度が高すぎるとサンプルの蒸発によっ

て感度が下がり、低すぎると液漏れやノイズを生じる可能性があります。

ガス圧 :40psi 以上を推奨します。 ただしガス圧が高いとノイズとピーク強度は低くなります。設定

範囲は 20~60psi またはオフ(65psi 以上の外部圧の供給が必要)。 送液前にガス圧を

設定して流します。溶媒停止後も最低 15 分以上、ガスは流してください。

② [データチャンネル]タブ :ガス圧やネブライザー温度などをデータとして取り込む際はチェックを入れます。

③ [アナログ出力]タブ :通常は使用しません。

④ [イベント]タブ :アナログ出力端子やランプのオン・オフなどを時間ベースで変更するイベントを設定

できます。

設定に困った場合は右上の[?]マークを押して詳細を確認してください。

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4. 分析開始・・・その1(シングル注入)

4-1 ベースラインの確認

分析前にベースラインが安定していることを確認します。

(1) [取り込みの表示]画面の [セットアップ・ベースラインモニター]ボタンをクリックします。

(2) 装置メソッドのドロップダウンリストから使用する装置メソッドを指定します。

(3) [セットアップ]をクリックした後、 [平衡/モニター]をクリックすると、ベースラインのモニタリングが始まります。

流速や組成、カラム温度など、正しく運転されていることを確認してください。

ROUTE

試し打ちを行う場合は → 4-2 シングル注入へ (40 ページ)

連続の分析を行う場合は → 6 分析開始 その 2(連続分析)へ (55 ページ)

セットアップ・ベースラインモニターボタン

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40

4-2 シングル注入

シングル注入では1つの検体を測定します。条件検討などの試し打ちの際に便利です。

(1) サンプルの入ったカローセルをセットします。このとき、設置するカローセル位置(=番号)を確認してください。

(2) [取り込みの表示]画面上の[シングル注入]ボタン をクリックします。

【サンプル名】 サンプルの名前を入力。

【機能】 未知試料注入か標準試料注入を選択。

【メソッドセット】 プロジェクト内にあるメソッドセットがドロップダウンリストに表示されます。

【バイアル】 カローセルにセットしたバイアル番号を入力します。

【注入量】 単位は[μL]

【分析時間】 単位は[分]。注入後に分析時間を延長することは出来ません。

(3) [注入]ボタンをクリックします。

分析が開始されると、[取り込みの表示]と[コントロールパネル]の2箇所で分析中のクロマトグラムを確認する

ことが出来ます。

シングル注入ボタン

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41

Reference 分析の中断

取り込みの表示中の[実行の中断]ボタン を押してください。

中断方法を選択するダイアログボックスが開きますので中断方法を選択してください。

このボタンでベースラインモニターも中断します。

分析、モニターを中断しても送液は停止しません。

送液を中断するには送液停止ボタン をクリックしてください。

ROUTE

シングル注入が完了したら、得られたクロマトグラムを確認し解析条件を設定します。

4-3 クロマトグラムの確認 (42 ページ)

解析条件の設定

2D クロマト(UV、ELSD、FL(2D 取込))の解析条件を作成したい場合

・・・5-1 2D データの解析 (44 ページ)

3D クロマト(PDA、FL(3D 取込))の解析条件を作成したい場合(48 ページ)

・・・5-2 3D データの解析 (48 ページ)

中断ボタン

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42

4-3 クロマトグラムの確認

生データ、解析結果、作成したメソッドなどは全てプロジェクト内に保存されます。ここでは、取り込んだクロマト

グラム(データ)の確認方法をご紹介します。

(1) ナビゲーションバーの[プロジェクトを開く]をクリックします。

(2) 取り込んだ生データは、[サンプルセット]、[インジェクション]、[チャンネル]タブに表示されます。ここでは

チャンネルタブを開き任意の行で右クリック>[レビュー]を選択してデータ表示画面を開きます。

プロジェクト内の各タブについての詳細は P43 Reference を参照してください。

ROUTE

解析条件の設定

2D クロマト(TUV、ELSD、FL(2D 取込))の解析条件を作成したい場合

・・・5-1 2D データの解析(44 ページ)

3D クロマト(PDA、FL(3D 取込))の解析条件を作成したい場合(48 ページ)

・・・5-2 3D データの解析(48 ページ)

クリック

分析直後、解析直後などテー

ブルが更新されていない場合

に、[更新]ボタンをクリック

します

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43

【サンプルセット】 → 【インジェクション】 → 【チャンネル】

例)サンプルセット A バイアル 30 本を2回ずつ打つ 254nm と 300nm を同時取り込み

(1つのサンプルセット) (60 インジェクション) (120 のチャンネルデータ)

【結果セット】タブへ入ります。 【結果】タブへ入ります。

ダブルクリックでサンプルセット→インジェクション→チャンネル

サンプルセットタブでサンプルセットを選択してダブルクリックするとインジェクションタブに移りサンプルセット内の

全てのインジェクションが表示されます。

インジェクションを選択してダブルクリックするとチャンネルタブに移り、インジェクションに含まれる全てのチャンネル

が表示されます。

Reference プロジェクト画面の各タブについて

(1) サンプルセット、インジェクション、チャンネル

Empower2 の波形データ(クロマトグラム)にはサンプルセット・インジェクション・チャンネルの 3 種類があります。それ

ぞれの関係は下図の通りで、1 回の分析で取り込んだ全てのデータがサンプルセットとなり、その中の同じバイアル

の同じ注入で取り込まれたデータがインジェクションです。

2 つの検出器を使用している場合、1 つのインジェクションに含まれるチャンネルは 2 つとなります。

波形データのサンプル名に同じ名前を使用しても、前のデータが上書きされることはありません。

(2) 結果セット

連続分析のデータ(サンプルセットデータ)を一括で解析をした場合、結果セットが作成されます。

結果セットに含まれる個々の結果は結果タブに表示されます。

(3) 結果

波形データを計算すると結果データが作成されます。同じデータを何度も計算した場合、前の結果が上書きされ

てしまうことはなく、計算した回数分の結果データが残ります。また、不要な結果データを削除しても、波形データ

が消えてしまうことはありません。

解析 解析

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44

5. 解析条件の設定

5-1 2D データの解析

ここでは、2D のクロマトグラムをもとに波形解析パラメータ、同定条件を定義した「解析メソッド」を作成します。

(1) 解析したいデータ(検量線を作成する場合は濃度の一番低いデータ)を[レビュー]します。

(2) [解析メソッドウィザード]ボタン をクリックします。解析メソッド作成ウィザードを起動します。

【解析メソッド作成ウィザード】

解析条件を始めて作るときは[新しい解析メソ

ッドを作成する]を選び、[OK]をクリックします。

(解析メソッドの変更は「既存の解析メソッドを

変更する」を選択します。)

【解析メソッドの新規作成】

解析法を選びます。

解析の種類:LC

解析方法:従来法 or Apex Track

[解析メソッド新規作成ウィザードを使用する]に

チェックして、[OK]をクリックします。

解析メソッド作成ウィザードボタン

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【波形解析の範囲】(積分範囲の設定)

ピークを検出する範囲(時間)を指定します。

溶媒ピークを解析範囲から除きたい場合に便利

です。

開始~終了の時間をマニュアルで入力するか、

クロマト上でドラッグして範囲を指定すると自動

的に時間が入力されます。

[次へ]をクリックします。

【ピーク幅と検出感度】

Empower2 が自動的に最適なピーク幅と検出感

度(傾き)を割り当てます。

【ピークの除外】

認識したいピークで最も小さいピークをクリック

すると赤く反転します。

「最小面積」and/or「最小高さ」をチェックします。

選択したピークの 95%の面積または高さの値が

入力され、各値を上回るピークのみが検出され

ます。

【検量線-全般】

定量する対象:面積 or 高さ

成分情報:濃度 or 溶液濃度

(全てのデータの注入量が同じ場合は「濃度」を、

注入量による補正が必要な場合は「溶液

濃度」を選択します。)

検量線の種類:ドロップダウンリストから選択

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←[いいえ]をクリックします。

クロスチャンネル内部標準は MS 定量時に使用

します。

【名前と保持時間】

成分名を入力します。

*同定しないピークは右クリックし「行の削除」を

行います。ピークの検出(面積等の計算)は

行いますが、同定、定量されません。

【濃度】

1 点検量線の場合で標準試料濃度が常に同じ

場合には、ここで濃度を入力しておきます。

それ以外の場合にはここには濃度を入力しま

せん。

【検量線の計算法】

該当する項目にチェックを入れます。

内部標準法の何れかを選ぶと、下に内部標準

成分の選択項目が表示されます。

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【解析メソッドの名前】

名前をつけて[完了]をクリックします。

(3) 開いているクロマトグラムに解析メソッドが正しく適用されているか確認します。

【波形解析パラメータ】

解析メソッドのパラメータを表示します。必要であれば、

変更し、解析メソッドを上書き保存してください。

【クロマトグラム】

ピーク検出/同定が正しく行わ

れているかを確認します。

【解析メソッド】

解析メソッド名が正しいか確認

します。

【ピークタブ】

ピークの保持時間・面積・成分名が

正しく入力、計算されているか確認

します。

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48

5-2 3D データの解析

ここでは、3D のクロマトグラムをもと波形解析パラメータや同定条件を定義した「解析メソッド」を作成します。

3D データの解析には解析するために特定波長のクロマトグラムの抽出が必要になります。また、抽出した波長の

情報をチャンネルとして「メソッドセット」に登録して解析します。

(1) 解析したいデータ(検量線を作成する場合は濃度の一番低いデータ)を[レビュー]します。

まず解析する波長を決めます。既に決まっている場合は(4)に進みます。

(2) [解析]>[スペクトルの抽出]を選択します。 (任意の時間でスペクトルを抽出します。)

スペクトル抽出ボックスが表示されます。ボックスをドラッグしてスペクトルを確認したいピークのピークトップの位置に

合わせます。

※スペクトル抽出ボックスは複数表示することができます。

(3) UV スペクトル、最大吸収波長を確認後、スペクトル抽出ボックスを右クリック>[削除]します。

スペクトル抽出ボックス

抽出したUVスペクトルの

最大吸収波長

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クロマトグラムを抽出します。

(4) [解析]>[クロマトグラムの抽出]を選び、クロマトグラム抽出ボックスを表示します。ボックスに抽出するクロマト

グラムの波長を入力します。

解析メソッドを作成します。

(5) メニューバーの下の左端にある、 [解析メソッドウィザード]ボタンをクリックします。

解析メソッド作成ウィザードを起動します。

【解析メソッド作成ウィザード】

[新しい解析メソッドを作成する]を選択し、[OK]

をクリックします。(解析メソッドを変更する場合は

「既存の解析メソッドを変更する」を選択

します。)

抽出したクロマトグラムが

表示されます。

クロマトグラム抽出ボックス

解析メソッドウィザードボタン

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【解析メソッドの新規作成】

解析法を選びます。

解析の種類:PDA

解析方法:従来法 or Apex Track

[解析メソッド新規作成ウィザードを使用する]に

チェックをして、

[OK]をクリックします。

【波形解析の範囲】

ピークを検出させる範囲(時間)を指定してくだ

さい。溶媒ピークを解析範囲から除きたい場合に

便利です。

開始~終了の時間をマニュアルで入れるか、

クロマト上でドラッグして範囲を指定すると自動

的に時間が入ります。

[次へ]をクリックします。

【ピーク幅と検出感度】

Empower™2 が自動的に最適なピーク幅と検出

感度(傾き)を割り当てます。

【ピークの除外】

検出したいピークで最も小さいピークを、クリック

すると赤く反転します。

「最小面積」and/or「最小高さ」にチェックを

入れてください。

選択したピークの 95%以下の面積または高さの

ピークが除外されます。

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【検量線-全般】

定量する対象:面積 or 高さ

成分情報:濃度 or 溶液濃度

(全てのデータの注入量が同じ場合は「濃度」

を、注入量による補正が必要な場合は「溶液

濃度」を選択します。)

検量線の種類:ドロップダウンリストから選択

← クロ スチ ャン ネ ル内 部 標準 の設 定

[いいえ]を選択します。

MS でクロスチャンネル内部標準定量を

行う際に使用します。

【名前と保持時間】

ピークに成分名を入力してください。

*ここで名前を付けないピークは右クリックし

「行の削除」を行います。

ピークの検出(面積等の計算)は行いますが、

同定定量されません。

【濃度】

1 点検量線の場合で標準試料濃度が常に

同じ場合には、ここで濃度を入力します。

それ以外の場合にはここには濃度を入力しま

せん。

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【検量線の計算法】

該当する項目にチェックを入れます。

内部標準法の何れかを選ぶと、下に内部標準

成分の選択リストが表示されます。

【PDA 純度/検索】

ピーク純度テスト、スペクトルライブラリ検索を

実行するかどうかを選択します。

※詳細は PDA トレーニングスクールテキストを

ご覧ください。

【解析メソッドの名前】

名前をつけて[完了]をクリックします。

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(6) 開いているクロマトグラムに解析メソッドが正しく適用されているか確認します。

チャンネルと解析メソッドをメソッドセットに登録します。

(7) [ウィンドウ]>[メソッドセット]を開きます。または 「メソッドセット」をクリックします。

(8) チャンネル名、解析メソッドの欄に適切な波長、解析メソッドが登録されているかを確認します。

※複数のチャンネルを登録することで複数のチャンネルを一括解析することができます。

複数のチャンネルを登録するためには(4)~(8)の作業を繰り返し行います。

【解析メソッド】

解析メソッド名が正しいか

確認します。

【ピークタブ】

各ピークの保持時間や面積

成分名が正しく入力、計算

されているか確認します。

メソッドセットボタン

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(9) 「ファイル」>「名前を付けて保存」でメソッドセットに名前を付けて保存します。

⑨ [ファイル]>[上書き保存]>[メソッドセット]を選び、メソッドセットを上書き保存します。

※[ウィンドウ]>[メイン画面]、またはメイン画面ボタン でクロマト画面に戻ります。

メイン画面ボタン

チャンネル名と解析

メソッドを確認

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6. 分析開始・・・その 2(連続分析)

ここでは連続分析の手順を紹介します。サンプルテーブルで連続分析用のサンプルセット(分析スケジュール、

シークエンス)を作成します。

画面の表示

ナビゲーションバーの「サンプルキュー」をクリックします。「取り込みの表示」が出ていない場合は、「取り込みの

表示」もクリックして表示させます。

このテーブルにサンプルの情報を入力します。

上から順番に分析が行われます。

ウィザードを使って作成すると、分析の順番だけでなく、解析の順番(未知試料の前後の標準試料を

使って先に検量線を引いてから未知試料を定量する、など)もテーブル内に設定することができます。

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サンプル情報の入力 (ウイザードを使ったサンプルセットメソッドの作成)

(1) ウィザードボタン をクリックし、サンプルセットメソッド(画面上のテーブルのこと)作成ウィザードを起動

します。ウィザードの指示に従って、これから行う分析の情報を入力します。

(ウィザードを使わなくても直接テーブルに情報を入力することも出来ます。)

☆ 以前に作成しておいたサンプルセットメソッドを使用して分析することもできます。

1.「ファイル」-「新規サンプルセット作成」-「サンプルセットメソッド使用」を選びます。

2.使用したいサンプルセットメソッドを選び、「開く」をクリックします。

3. 標準試料の濃度を入力する場合は、成分ボタン をクリックし、手順(2)へ進みます。入力の必要が

無い場合は手順(4)へ進みます。

「LC またはPDA/MS」を選択します。

* この画面は表示されない場合も

あります。次へ進んでください。

一連の連続分析の中で、標準試料を

どこで注入するかを選択してください。

(検量線の作成方法も同時に設定

できます。画面左側の図を良く見て、

適切なものを選んでください。)

連続分析の先頭のサンプルをセット

するカローセル上の位置番号を入力

してください。

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連続分析に標準試料が含まれてい

る場合は、この画面が表示されます。

標準試料についての質問がでます

ので、指示に従って実際の分析に

合ったほうを選択してください。

連続分析に標準試料が含まれて

いる場合は、この画面が表示されます。

各標準試料のグループ(ブラケット)

内のバイアルの数を入力します。

(例えば、未知試料の前後に5本の

標準試料を打つ場合、1ブラケット

内の標準試料のバイアルの数は5と

なります。)

その他の設定にも適切な値を入力

します。

未知試料に関する質問に回答します。

未知試料のバイアル数は、連続分析

全体での数を入力してください。

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この画面を使って、自動的にサンプルの

名前をつけることが出来ます。

「サンプル名」の欄に、どのサンプルにも

共通する部分(文字列)を入力します。

連番で番号を振りたい場合、または

アルファベット順に文字を振りたい場合

は「連番で頭/末尾文字をつける」欄に

先頭の番号・文字を入力します。

「分析モード」は「分析と解析」を選びます。

(現在のメソッドセットで組み込まれている

各メソッドに応じて選択します。)

「システムスータビリティ割り込み」について

はしません。

まとめが表示されます。

連続分析に標準試料が含まれている

場合は、このまま「完了」ボタンを押すと、

標準試料の既知濃度を入力する画面

が表示されます。

「完了」をクリックします。

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(2) 標準試料の濃度を入力する画面が表示されます。

濃度は「成分量」の意味です。溶液の濃度だけでなく、重量なども入力できます。

* 注意!! 内部標準成分は入力しないでください。

「成分」欄に成分名を入力します。

* 「編集」メニューの「解析メソッドから

成分をコピー」で自動的に「成分」欄に

成分名が入力されます。

「値(標準試料)」欄に、各バイアルの

サンプルの濃度を入力します。1 列が

1バイアルに相当しますので、「バイアル」

の番号を確認しながら正しい値を入力し

ます。

「単位」欄に単位を入力します。(必須ではありません。)

〔全サンプル〕モードの単位を入力する際は、必ず<を入力してください。(例<mg/mL)

(3) 正しくテーブルが作成されたかを確認してください。

入力が終わったら、「OK」をクリックして画面を閉じます。

(4) 取り込みの表示]画面の [現在のサンプルセットメソッド実行]ボタンをクリックします。サンプルセットの

実行ダイアログボックスが開きます。

(5) サンプルセット名を入力します。

(連続分析で取り込まれた一連のデータセット

に付く名前です。)

(6) 「開始」をクリックします。分析がスタート

します。

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*実行中のサンプルセットの変更

サンプルセットを開始すると、スケジュールは[サンプル]のタブから[実行中]のタブへ移動します。

実行中のサンプルセット内容を変更したい場合は、実行

中の画面上で右クリック→「実行中のサンプルの変更を

許可します」を選ぶことで変更が可能になります(分析中

のものはそのまま分析されます)。スケジュールは[実行中]

のタブから[サンプル]のタブへ移動します。

なお、赤字で表示されている行は変更不可です。

*変更後は必ず再度[実行]ボタンを押してください。

【機能】

選択したメソッドセット/レポートメソッドに対しての処理を設定します。

未知試料注入 :未知試料として分析します。

標準試料注入 :解析する際、検量線作成の元となる試料として分析します。

カラム平衡化 :データの取り込みは行わず、分析と同様の送液を行います。グラジエントテーブルやランプ

オフなどのイベントも実行されます。分析前の空グラジエント時に使用します。

平衡化 :データの取り込みは行わず、初期条件での送液を行います。

グラジエント、イベントは実行されません。

* その他の機能はオンラインヘルプ、弊社トレーニング資料を参照

【次の注入待機時間】

データ取り込み終了後、次の行の測定を開始するまでの待機時間を入力します。取り込みは実施されません。

グラジエント分析の場合に、測定間にカラムの平衡化時間が必要な場合に設定します。

Reference

*サンプルセットをサンプルセットメソッドへ

入力したスケジュール(サンプルセット)をサンプルセットメソッドとして保存しておくことができます。

次回も同じサンプルスケジュールで分析する際に便利です。

保存方法

① [ファイル]メニュー-[サンプルセットメソッドに名前を付けて保存]を選びます。

② 名前を付けて、[保存]をクリックします。

③ サンプルセットメソッドには、濃度の情報も保存されます。

保存しておいたテーブルを開くときは、

①サンプルキューの画面で[ファイル]→[新規サンプルセット作成]→[サンプルセットメソッド使用]を選択し

ます。

②既存のサンプルセットメソッドをリストより選択します。

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61

Reference

<キー操作 >

[Ctrl+D] 任意のセルにカーソルを合わせ、Ctrl+D を押すと下の行全てに、セルの内容がコピーされます。

[Ctrl を使って行を選択] Ctrl を押しながら任意の行番号をクリックすると、不連続に複数行を選択することが

出来ます。Delete を押すと選択的に消去することが出来ます。

[Shift を使って行を選択] Shift を押しながら任意の行番号を 2 点クリックすると連続的に複数行を選択する

ことが出来ます。Delete を押すと選択的に消去することが出来ます。

<自動入力 >

[サンプル名の自動入力] テーブルの[サンプル名]と書かれたセルで右クリックをし、[自動入力]を選択してくだ

さい。ダイアログボックスが開きます。

共通のサンプル名(例えば「Unk」)、さらに連番が必要な場合は、頭文字もしくは末尾文字に「-01」などを

入力。

行の指定、行の種類を選択し、[OK]をクリックするとサンプルキューに連番が付けられたサンプル名が挿入され

ます。連番を付ける際に便利です。

*複数のサンプルセットを実行

1つのサンプルセットを実行させ、サンプルタブで新たにサンプルセットを作成し、[実行]をクリックしてくだ

さい。待機中のサンプルセットは[サンプルセット]タブで確認、削除、順番変更が出来ます。

ROUTE

分析後に濃度入力/解析を実行する場合

→7-2 分析した後で解析(バックグラウンド解析)へ(63 ページ)

作成したメソッドで分析、解析もしくはレポートまで自動で実行する場合

→7-3 分析と同時に解析へ(67 ページ)

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7. データの解析

ここでは、分析後にデータを一括で解析し、結果を確認する方法をご紹介します。

7-1.検量線を作成し定量する場合の濃度入力

濃度の情報はサンプルセット(各データ情報)に付随します。

ここでは分析後に濃度入力する方法をご紹介します。

(1) [プロジェクトを開く]の[サンプルセット]

タブを開き、任意のサンプルセットの行番号

を選んで右クリックします。

「サンプルの変更」を選びます。

(2)サンプルの変更画面が開きます。

[編集]メニューから濃度を選びます(左図)。

*分析後のサンプル情報変更を行います。

注入量やバイアル位置など、分析後に変更

できない項目もあります。

(3)[成分の編集画面]で成分名と濃度を

入力します。

成分名は解析メソッドに登録した成分名と

同一でなければ定量されません。

成分の編集画面の[編集]メニューから「解析

メソッド(メソッドセット)から成分名をコピー」を

クリックし、解析に使用する解析メソッドを

選びます。(3D データ解析の場合はメソッド

セットからコピーします。)

(4) 解析メソッド(メソッドセット)を指定すると、

成分名がコピーされます。

濃度を入力します。[現在のバイアル]で、

どの試料の濃度を入力しているか確認し

ます。その後、[OK]をクリックします。

(5) サンプル変更画面で上書き保存し、

画面を終了します。

*注意!!内部標準成分は入力しないでください。内部標準濃度は自動的に 1 となります。

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7-2.分析した後で解析(バックグラウンド解析)

(1) ナビゲーションバーの[プロジェクトを開く]をクリックします。

(2) 「サンプルセット」、「インジェクション」、「チャンネル」、(「結果セット」、「結果」)から任意のタブを開き、解析

したいデータを選択後、右クリックします。

(3) メニューから[解析]を選択すると[バックグランド解析/レポート]画面が開きます。

(4) (2D の場合)解析メソッドを指定して、[OK]をクリックします。

(3D の場合)メソッドセットを指定して、[OK]をクリックします。

(注意:メソッドセットに抽出波長と解析メソッドが登録されているかをあらかじめ確認しておきます。)

(5) 「結果セット」もしくは「結果」タブで結果が作成されているか確認します。結果が作成されていれば完了です。

(結果が確認できなければ[更新]ボタンをクリックしてください。)

【検量線の消去】

検量線は解析メソッド内に保存されま

す。再度解析すると、既存の検量線

にポイントが追加されます。前回のポ

イントを消去し、検量線を新たに作成

したい場合はチェックします。

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Reference 作成した検量線の確認方法

(1)任意の結果データをレビューします。

(2)「ウィンドウ」メニューから「検量線」、または [検量線]ボタンをクリックして確認します。

(3)[成分]を切り替えることで検量線も切り替わります。

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Reference 解析メソッドの保持時間の変更方法

以前に作成した解析メソッドを使うと保持時間の変動のため、誤同定してしまう場合に解析メソッドに保存

されている保持時間を変更します。

(1) 任意のデータをレビューします。

(2) 「ファイル」メニューから「開く」→「解析メソッド」を選び、解析メソッドを選択します。(開いた解析メソ

ッドはクイックスタート右下のバーに表示されます。)

(3) ツールバーの中から[成分の表示]ボタン をクリックします。(または「オプション」メニュー –

「成分の表示」)

(4) 成分名が書かれた縦線(成分マーカー)を成分名が一致するピーク頂点の位置までドラッグします。

あああ(各ピークに対し、この作業を行います)。

また、ピークの同定範囲を示す前後の短い線(保持時間幅)もドラッグで変更できます。

(5) 編集後に、[ファイル]メニューから[上書き保存]→[解析メソッド]を選択して解析メソッドの変更を

保存します。

再度、バックグランド解析を行うか、以下の方法で解析結果を保存します。

----------------------------------------------------------------------------------

(6) [波形解析](ピーク検出)を行ってから、 [検量線作成]もしくは [定量]をクリックしてくだ

さい。ピークトップにピーク名が正しく付いていることを確認します。

(7) 定量結果は、クロマトグラムの下の[ピーク]タブか、 [結果]ボタンをクリックし、確認します。

検量線は [検量線]ボタンをクリックして確認します。

(8) 結果を保存するために[ファイル]-[上書き保存]-[結果]をクリックします。

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Reference 生データ、解析結果は上書きされません

同じサンプル名でも、測定/解析するたびに異なるID番号が付けられ管理されています。

生データ、結果は上書きされません。

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7-3 分析と同時に解析

メソッドセットに解析メソッドを登録しておくことで、分析と同時に解析を行うことが出来ます。ここではその方法を

ご紹介します。さらにこの方法を応用して、8 章でご紹介するレポートメソッドも登録しておけば、分析と同時に

解析しレポートを実行できます。

(1) ナビゲーションバーの[プロジェ

クトを開く]>[メソッド]タブから、

分析に使用するメソッドセット

を右クリック>[開く]を選択

します。

(2) 解析メソッド、必要であればレポートメソッドを登録します。ドロップダウンリストでプロジェクト内のメソッドを

選ぶことが出来ます。

(3) [ファイル]メニューから[上書き保存]>[メソッドセット]を選びます。

(4) 次にナビゲーションバー>[サンプルキュー]をクリックし、サンプルセットを作成します。

解析メソッド・レポートメソッド

*取り込みチャンネルが 1 つのみの場合は「既定の

解析メソッド、(レポートメソッド)」を使用します。

*圧力や温度など複数のチャンネルで取り込みをした

場合や 3D データの場合は、テーブル内にチャンネルに

対応した解析メソッド・レポートメソッドを設定してくだ

さい。

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(5) 6 章(分析開始・・・その2(連続分析) 55 ページ)を参考にサンプルセットを作成します。

(5) 標準試料の濃度を入力する場合、[編集]メニューの[濃度]を選びます。(濃度の入力は 7-1 検量線を

作成し定量する場合の濃度の入力 62 ページを参 照。)

(7) サンプルセットを実行します。このとき、分析モードを「分析と解析」または「分析とレポート」(分析、解析して

レポートを印刷します)を選択します。

[開始]をクリックすると分析が開始します。

[検量線を作成する場合]

「検量線消去」を 1 行目に入れておくと以前に作成した

検量線を消去します。

前ページで作成した、解析メソッド(及び

レポートメソッド)を登録したメソッドセット

を設定します。

【ユーザーの入力待ち】

チェックを入れるとサンプルセットのスタートに承認が必要になり

ます。

【分析モード】

デフォルトではウィザードで設定したモードに

なっています。解析、レポートが必要な場合

は設定を変更します。

【プリンタの選択】

分析モードで「分析とレポート」を選んだ

場合必ずプリンタを指定します。

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8. レポートの作成

結果を適用してレポートを作成します。「Defaults」プロジェクトには予め、一般的に良く使われるレポート書式を

レポートメソッドとして保存しています。(PDA:PDA Default)

ここでは、レポートの作成を簡単にご紹介します。

(1) プロジェクト画面を開き、「結果セット」タブまたは「結果」タブを開きます。

(2) 印刷したい結果セットまたは結果を選び、右クリック>[プレビュー]を選択します。

(3) レポートメソッドを選択するダイアログボックス画面で、 「次のレポートメソッドを使う」を選び、右のドロップ

ダウンリストからレポートメソッドを選択します。標準的なレポート(書式)は「個別レポート Default」です。

(4) 「OK」をクリックすると、プレビュー画面が表示されます。プレビュー画面から印刷も可能です。編集を行う

場合は(5)へ進んでください。

【プレビュー画面 ツールバーの説明】

別のレポートメソッドを開きます。

レポートを PDF へ変換し、保存します。

レポートをプリントアウトします。

クリップボードへコピーする範囲を指定します。

【閉じる】 プレビュー画面を閉じます。

【メソッド編集】 レポートメソッド編集画面を開きます。

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(5) [メソッド編集]ボタンをクリックし、編集画面を開きます。

(6) 編集後、[ファイル]メニュー>[名前をつけて保存]または[上書き保存]でレポートメソッドを保存します。

ツリーから必要なレポートグループを編集画面

へドラッグします。

さらにレポートグループの詳細を設定する

場合は編集画面のレポートグループ上で

右クリック>プロパティから設定してください。

プレビュー画面へ

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9. プロジェクトの管理(バックアップ/リストア)

大切なデータを保護するためにバックアップは定期的に行ってください。CD, DVD, 外付け HD など

外部メディアにデータを保存しておくことをお勧めします。

9-1 バックアップ

【バックアップするプロジェクトの選択】

[管理]メニューから[設定]を選びます。

プロジェクトの項目を表示させ、バックアップした

いプロジェクトを選びます。

CtrlキーやShiftキーを使って複数選ぶこともで

きます。

プロジェクトを選んで右クリックし、プロジェクトの

バックアップを選びます。

【バックアッププロジェクトの確認】

バックアップするプロジェクト名が表示されます。

[次へ]をクリックします。

【保存先の選択】

[参照]をクリックし、保存先を指定します。

[次へ]をクリックするとバックアップを開始します。

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【バックアップの表示】

コピーが完了したら[次へ]をクリックします。

【バックアップの完了】

バックアップソフトウェアの開始は押さずに、[完了]

をクリックして終了します。

9-2 リストア(復元)

【ファイルリストア】

[管理]メニューから[プロジェクトのリストア]を選び

ます。

[参照]をクリックし、バックアップファイルの保存

場所を設定します。

【リストアの完了】

リストア経過が確認できます。[完了]ボタンが

表示されたらクリックして終了します。

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10.装置の使用について

10-1.ランプ使用時間の確認、及びランプオフ

(2489UV/Vis 検出器、2475 蛍光検出器、2424 エバポレイト光散乱検出器 共通)

1.キーパッドより[Shift][1]を押します。

2.下記のような表示が出てきます。

上段:ランプ点灯後の時間

下段:ランプを交換してからのトータル使用時間

3.さらに、[Shift][1]を押すとランプは消灯します。

4.ランプを点灯したい場合は、[Shift][1] [Shift][1]

を連続で押します。

※ ランプオン・オフは Empower2 コントロールパネル上でも

可能です。

ランプ ON/OFF

ボタン

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10-2. 2475蛍光検出器(FL)のノーマライズ

2475検出器にはエミッションとエネルギーの2種類の出力単位がありますが、エミッションモードを使用する場合に、

月1回程度で、エミッションユニットのノーマライズを実行する必要があります。

ノーマライズを実行する前に、波長キャリブレーションを行います。

これらの作業はすべて装置上で行います。

(1) 波長キャリブレーションの実行

1. ランプの点灯後、ランプのウォームアップと安定化

のため、30分間待機します。

2. 100%の水を0.5mL/分で送液します。

3. 2475キーパッドで操作し、[Shift][3]を

押します。

4. ウィザードにしたがって、実行します。

5. キャリブレーションに成功しない場合は、しばらく

送液して、再度行います。

6. キャリブレーションが連続して失敗する場合は、

弊社までご連絡ください。

波長キャリブレーションが成功したら、エミッションユニットのノーマライズを実行します。

キャリブレーションに成功したらこの画面が出てきます。

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(2) エミッションユニットのノーマライズの実行

1. ランプの点灯後、ランプのウォームアップと安定化

のため、30分間待機します。

2. 波長キャリブレーション手順が正常に実行された

後、100%の水を0.5mL/分で送液します。

3. 2475キーパッドで操作し、[Diag]を押し、続いて

[1 Normalize Unit]を選択します。

4. ウィザードにしたがって、実行します。

5. キャリブレーションに成功しない場合は、しばらく

送液して、再度行います。

6. キャリブレションガ連続して失敗する場合は、

弊社までご連絡ください。

ノーマライズに成功したら

この画面が出てきます。

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10-3. 2424エバポレイト光散乱(ELSD)検出器のクリーニング

2424検出器は、ネブライザー、ドリフトチューブが汚れると、感度が著しく低下します。ここでは、ネブライザー、

ドリフトチューブのクリーニング方法について紹介します。

10-3-1.超音波洗浄によるネブライザーのクリーニング

1. 送液を停止し、溶媒のインレットラインを外します。

2. 検出器の電源を切り、背面パネルから電源ケーブルを外します。

警告:ネブライザーヒーターが動作していた場合、ネブライザーは熱くなっている可能性があります。検出器

電源を切って 30 分待ち、ネブライザーが冷えてから作業を行ってください。

3. 検出器の扉の右端をゆっくり引いて、手前に扉を開きます。

4. 5/16インチレンチを使用して、定位置でインレットチューブを支えている締付け用ねじを緩めてから、溶媒

インレットチューブを外します。

5. ガスを停止します。

6. ネブライザーの右側面にある迅速脱着チューブフィッティングを押し込んで、ガスインレットチューブを引き出し

ます。

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7. ネブライザーを押し込み、半時計回りに回転させて、迅速脱着フィッティングが時計の 12 時の位置にくるよう

にします。ネブライザーをネブライザーチャンバーから取り外します。

8. ネブライザーカラ赤色のパッキングリングを外します。

9. 溶媒インレットフィッティングが立つように、ネブライザーを縦にしてビーカーに入れます。

ビーカーに100%HPLCグレードの水または移動相と互換性のある有機溶媒の混合液を入れます。この

時、ガスインレットフィッティングまたは溶媒インレットフィッティングは水につからないようにしてください。

10. ビーカーごと 10~15 分間、超音波洗浄器にかけます。

11. 超音波洗浄器からビーカーを取り出します。

12. ネブライザーをビーカーから取り出します。

13. ネブライザー右側面の迅速脱着チューブフィッティングにガスインレットチューブを差し込み、乾いたビーカー

にネブライザーを立てて入れます。

14. ガスを 60 psi で 5~10 分間流し、ネブライザーについた余分な液体を吹き飛ばします。

15. ネブライザーを元の位置に付け直します。

注) サンプル濃度が濃い分析をされた後は、そのサンプルに解けやすい溶媒にて、洗浄してください。

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10-3-2.ドリフトチューブのクリーニング

1. 2424検出器の[TEMP]を押します。

2. ネブライザーに75%の電力パーセントレベルを入力します。

3. ドリフトチューブのヒーター温度を100°Cに設定し、[OK] をクリックします。

4. カラムを外します。

5. 100% HPLCグレードの水または移動相と互換性のある有機溶媒の混合液でシステムを60分間、1 mL/分

で洗浄します。

注) サンプル濃度が濃い分析をされた後はアセトニトリルやメタノール等有機溶媒を40%の水溶液を用いて

ください。有機溶媒は40%以上にはしないでください。

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APPENDIX1. Empowerの基本操作

インターフェースについて

Empower2 には一般的に使われるインターフェースが 2 つあります

【クイックスタート】 1 つのウィンドウで基本的な操作を全て行えるインターフェースです。Empower™2 を初めて

お使いの方にお勧めのインターフェースです。

【プロフェッショナル】 クイックスタートより使える機能が増えます。操作別にウィンドウが開きます。

《インターフェースの切り替え方》

(1) パスワード入力後に[詳細]をクリックします。

(2) 詳細ウィンドウが開きます。(右図)

(3) インターフェースを選択し[OK]をクリックします。

プロジェクト内の操作:右クリック

Empower™2 では選択項目に対して右クリックするとコンテキストメニューが表示されます。

例)クロマトグラム上で右クリックします。プロパティを選び→縦軸を変更。

テーブル上で右クリックします。テーブルのプロパティを選び、テーブルの列の追加や削除。

右図の【指定のビューで表示】は

指定したデータに関連した情報を呼び出します。

分析や解析に使ったメソッドや特定のチャンネルを

抽出できるため便利です。

ここで選択

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レビュー画面の操作:データの重ね書き

[プロジェクトを開く]からチャンネルタブまたは結果タブより、データを複数選択しレビューします。

[重ね書き]ボタンを押すとクロマトグラムが重ね書きされます。

3D データは 2D クロマトグラムを抽出しなければ、重ねがきできません。

重ね書きボタン

【2D チャンネルタブ】

[表示]列で重ね書きする

データを選択できます

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APPENDIX2. 分析システムの確認、変更

前回使用したシステムと異なるシステムを使用する場合は分析システムの変更が必要になります。

①クイックスタート画面の[管理]メニューから

[設定]を選びます。

② 左の一覧から「システム」を選択すると

右に分析システムの一覧が表示されます。

③ 「オンライン」の行に「Yes」と表示されて

いる分析システムが現在使用可能な分析

システムです。使用する分析システムが

「No」になっている場合は切り替えます。

④「Yes」となっている分析システム番号を

選び、右クリックし[オフラインにする]を選択

します。

⑤左の図のようなメッセージが出ますので、

[OK]をクリックします。

⑥使用するシステムの行番号を選び、右

クリックより「オンラインにする」を選択しま

す。

⑦左のようなメッセージが出ますので、[OK]

をクリックします。

⑧システム管理画面を閉じます。

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⑨[管理]メニューから[プロジェクト/システムの

変更] を選択します。

⑩使用する分析システムを選択し、[OK]を

クリックすると Empower の画面が切り替わり

ます。

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APPENDIX3. テーブルスペース割り当て量の変更

クイックスタート画面の

[管理]メニューから[設定]

を選びます。

システム管理のウインドウ

が開きます。

テーブルスペースを変更したい

プロジェクトにカーソルを合わ

せて、右クリックのプロパティを

開きます。

(1)

(2)

(3)

プロジェクトのプロパティが

開きますので全般タブの

データベーステーブルスペース

の割り当て量を任意の値に

変更する。

(200MB を目安に設定。)

(4)

Empower2 をログアウトして、

ログインし直すと、割り当て量が

確定します。

(5)

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APPENDIX4. 解析結果の修正

ここでは、結果データのベースライン修正についてご紹介します。

★ピークの作成/削除

★ベースラインの修正

★垂直分割の作成/削除

*ベースラインを修正した後、[解析]メニューから[定量]を選択して同定を行います。

マニュアルで修正を加えたピークは分割の種類が小文字になります。分割の種類 B(b)は自動ベースライン分離

(マニュアルベースライン分離)、V(v)は垂直分割(マニュアル垂直分割)を意味します。

*修正後、保存する場合は[ウィンドウ]メニューから[上書き保存]で保存します。

(「結果」は表示されている結果データのみ。「全て」はレビュー画面に読み込んでいる全ての結果データやメソッド

のことです。)

【作成】

ピークの開始ポイントから終了ポイントまでマウスで

ドラッグ&ドロップします。

【削除】

ピーク上で右クリックし、「削除」を選択します。

【修正】

拡大したい部分をマウスで囲み、ベースライン開始/

終了マーク(赤い三角又はひし形マーク)をドラッグして

ポイントを修正します。

*△はベースライン上に開始/終了点が存在することを

示しています。◇は開始/終了点が垂直分割されたも

のであることを示しています。

【作成】

「Ctrl」キーを押しながら、クロマトの谷の部分でクリック

します。

【削除】

「Ctrl」キーを押しながら、ひし形のマーク上でクリック

します。

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APPENDIX5. トラブルシューティング

Empower で正常に取り込みや解析ができない場合に以下の項目を確認します。問題の原因や対処法を探る

ための便利なツールです。弊社にお問い合わせいただく前に、まずは以下の項目をご確認ください。

メッセージセンター

Empower 上でエラーが発生した場合、メッセージセンターにてエラーの詳細を確認します。

メッセージセンターは Windows 画面の右下に表示されるショートカットアイコンをダブルクリックして開きます。

メッセージセンターアイコン:

通常は青色、エラーや警告が発生すると赤色。

下図では装置フェイル(コンピューターと装置との通信エラー)が発生しています。

解析コード

解析が正常にできない場合にご確認ください。レビュー画面のピークテーブルに表示されます。

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解析コードは“アルファベット+2 桁の数字”で表示されます。解析コードの解釈についてはヘルプの検索タブで

「解析コード」と入力して検索をかけて表示できます。

入力

選択

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ご案内

このクイックガイドは Alliance® e2695 システムの簡易な操作説明を目的としています。

日本ウォーターズではお客様によりよく装置を使っていただくために各種トレーニングや資料を提供させていただい

ております。是非ご活用ください。

・トレーニングコース…

Empower™2 基礎コース、Empower™2 PDA コース、Empower™2 アドバンスドコース、Empower™2 システム

スータビリティコース、Alliance®理論操作コース など

・装置に関する詳しい資料…

PC に添付しているオペレーターズガイドをご覧ください。また、Maintenance CD の中には部品交換の動画

も収めています。オペレーターズガイド、Maintenance CD がデスクトップに表示されていない場合は日本ウォ

ーターズ㈱にご確認ください。

・Web 情報…

Empowerのトラブルシューティングページでは問い合わせ件数の多いトラブルに対するトラブルシューティング

をご紹介しています。ご覧いただく際には、Webのユーザー登録が必要です。

http://www.waters.com/japan_empower_tips

・お問い合わせいただく際には…

お問い合わせいただく際には、装置のシリアル番号をあらかじめご用意ください。

iRequest Web サポート:http://www.waters.com/irequest

ご不明な点などございましたら、お気軽にお問い合わせください。