共通ロボット技術を用いた連携研究: コミュニティサービス...
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共通ロボット技術を用いた連携研究:コミュニティサービスロボット
~ つながるロボット、ひろがるシステム ~
芝浦工業大学 機械機能工学科
知能機械システム研究室
松日楽 信人 (Nobuto Matsuhira)
http://www.sic.shibaura-it.ac.jp/~matsuhir/index.html
2020年1月30日 芝浦工業大学豊洲キャンパス
ベイエリアロボットフォーラム2020
コミュニティ・ロボティクス/ロボット技術活用コミュニティ
2
ネットワーク
リハビリ支援ロボット
案内ロボット
追尾カメラロボット
受付ロボット空間知データベース
遠隔訪問ロボット
遠隔協調ロボット遠隔協調
ロボット
記念写真ロボット 巡回
ロボット
運搬ロボット
アンケートロボット
アンケートロボット
アンケートロボット
ロボット技術で社会をつなぐ コミュニティモデルを広く展開 生活を支える
2
ベイエリアのモデルから世界のモデルへ
ロボットの普及に向けて
ロボットを開発することはある程度容易になった 使い方、使われ方を考えるフェーズに入った いろいろなアプリを早く試作 地域での課題解決 研究から、実証、評価ができる地域
多様で沢山の課題を解決するには共通技術が必要 ソフトウエアプラットフォームの活用、オープンシステム
(RTミドルウエア、RSNP通信プロトコル) 沢山のアプリが開発される 早く実施、評価、改良の循環的開発と継続 100台のロボットと100のアプリ 企業が本格参加する以前の環境を整える
芝浦工大ロボティクスコンソーシアム ベイエリアおもてなしロボット研究会
3
ロボットサービスイニシアチブRSi
ロボット開発の効率化4
RTミドルウエアによるロボット開
発
RNSPによるロボット間通信
ロボットのシステム化
共通プラットフォームの活用
ロボットのネットワーク化・クラウド化
※ RTMはOMGで標準化されている。
Robot Network Service ProtocolROS
ベイエリアおもてなしロボット研究会活動 2014年4月:キックオフシンポジム 2014年12月:ロボットシンポジウム 2015年2月:都産技研(5台公開デモ) 2015年9月:アップデートセミナー 2015年11月:産業交流展 2015年12月:国際ロボット展(3ブース連携デモ) 2016年10月:Japan Robot Week (6ブース連携デモ) 2016年12月:深川商店街(6店舗実環境デモ) 2017年1月:ステップアップセミナー 2017年3月:ユニバーサル未来社会推進協議会 2017年11月:ロボットフォーラム・アップデートセミナー2017 2017年11月:JSTサイエンスアゴラ 2017年11月:国際ロボット展(4ブース連携デモ) 2017年12月:国際会議SII2017にてOS実施(CommunityServiceRobot) 2018年8月:深川江戸資料館(12台、異種ロボット連携基礎) 2018年11月:Japan Robot Week2018 2019年1月:アップデートセミナー2019 2019年6月:国際会議UR2019にてOSCAR実施(Social&communityServiceRobot) 2019年8月:深川江戸資料館 2019年12月:国際ロボット展(23機関31ロボット連携デモ) 2020年1月:ベイエリアロボットフォーラム2020セミナー
ロボットサービスイニシアティブ(Rsi)と協力して実施
10
ロボットネットワークによるおもてなしサービス
ソフトウエアプラットフォーム(RTM、RSNP)が載っているロボットであれば、何でもOK!
2015
11
・人数推移・人の動線分析・行動履歴
空いているお店の紹介など
東京都立産業技術研究センター
神奈川県
ベイエリアおもてなしロボット研究会
ロボットサービスイニシアチブ産業技術大学院
首都大学東京
芝浦工業大学
アンケートサービス
ロボットサービスイニシアチブ 6機関が協力
20168 14
Japan Robot Week2016 6機関連携実験
2017国際ロボット展:運用管理実験
管理運用に注目、異なるプロトコルを持つ異種ロボット向けの管理監視サービスを試作、取得すべき情報-ロボット間情報共有の実現性を検証、2018年1月18日プレスリリースした。
2017
16
ロボットの位置を画面上に表示
挨拶の回数、アンケート回答数を画面上に表示
前にいる人の人数を表示
挨拶の回数、人の進む方向を表示
2018
Japan Robot Week2018 共通API実証実験
Notificationによるロボット状況把握
10
18
2019国際ロボット展:23機関31台連携実証11
地域での実証実験
原市団地(東大宮)
もんじゃ振興協会事務所
月島シニアセンタ
まちづくりプロジェクト(都市計画)連携研究
実際に使って貰えるものへ街の中へ
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延べ120人に記念写真撮影を実施
地域イベントに参加
深川まつり(深川江戸資料館)
イノベスタ2015(都産技研)
延べ300人に記念写真撮影を実施
子供113人、大人65人からアンケ
ート実施大学開放DAY(芝浦工大)
14
カフェ
レストラン
資料館
呉服屋さん
05
101520253035404550
物産展
・アンケート集計分析・ロボットスタンプラリー・レコメンド
案内への応用チーズ屋さん
6店舗が協力
201615 15
ロボットネットワーク連携研究(深川商店街)
GPSクルージング案内実験(2016/9/24 水彩まつり)
航路図
共同:芝浦工業大学工学部建築学科 志村秀明 教授
21か所の案内
2016
13
写真撮影ロボット
案内ロボット遠隔操作ロボット
Receptionist Robot
アンケートロボット
Internet
深川江戸資料館におけるロボット実証 2018
2018
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RSNP-Notification による国内外ロボットネットワーク18
ロボコット(芝浦工大ブース)
Sota(東京女子大)
人数推移センシングシステム(芝浦工大ブース)
アプリポコ(芝浦工大ブース)
産技大サーバ(品川)
NAO1(芝浦工大ブース)
コンベックス伸縮機構ロボット(RSiブース)
NAO2(ダイコク電機本社)
Temi (iPresence)
RSNP(Robot Service Network Protocol)
インターネット
<< ロボット間連携制御 >>
IIT Delhi
取得データまとめ: 23機関31台のロボットをネットワーク化
ロボットシステム構成例ミドルウェア(RTM, ROS)を使用しているケース①
NAO(芝浦工大,ダイコク電機株式会社) RoboMuse(インド工科大学)
RSNP通信用アプリケーションに接続するRTCを実装し,このRTCにロボットの状態データを送信
RSNP通信用アプリケーションに接続するNodeを実装し,このNodeにロボットの状態データを送信
取得データ例:人数推移、頻度分布22
0
200
400
600
800
1000
1200
1400
10:3
410
:42
10:5
010
:58
11:0
611
:14
11:2
211
:30
11:3
811
:46
11:5
412
:02
12:1
012
:18
12:2
612
:34
12:4
212
:50
12:5
813
:06
13:1
413
:22
13:3
013
:38
13:4
613
:54
14:0
214
:10
14:1
814
:26
14:3
414
:42
14:5
014
:58
15:0
615
:14
15:2
215
:30
15:3
815
:46
15:5
416
:02
16:1
016
:18
16:2
6
1日の累計人数推移
(人)
時分 ー:右から来た人数,ー:左から来た人数
0
50
100
150
200
250
10:00~ 11:00~ 12:00~ 13:00~ 14:00~ 15:00~ 16:00~
合計
回数
(回)
時間
日本語 英語 中国語 韓国語
2分間隔での人数推移(左右)
1時間間隔での対応言語
実験結果のまとめ
• RSNPにより既存の多種多様なロボットから様々なデータを取得することができた.(最大同時接続台数27台)
• RSNPユニットにより様々な既存ロボットのネットワーク化を実現した.今回は,11種類の方法で接続を行った.
• 会場内ではポケットWi-Fiルータを使用したが,切断等の問題は生じなかった.会場外の各所でもネットワークによる問題は生じなかった.
• サーバでの問題も特に発生しておらず,WEBシステムやデータベースでの動作遅延も修正後は,特になし.
<< 2分間隔でデータ取得 >> 人数カウント、人の流れ 挨拶/対応の回数 作業ログ 稼働状況 動作量、移動距離 アンケート分析
今年度の進展2019
多様なIFを持つRSNPユニットを試作(RSJ2019) Notification にて31台のロボット・センサを運用管理(SI2019)
屋内外のシームレス位置表示(SEATUC2020)GPS, ZigBee, ARマーカ、SLAMに加えLoRa
IoTプラットフォームNode-REDとのROS連携(Robomech2019)
双方向ロボット連携制御(SEATUC2020)
データ分析と協調制御、フィードバックサービスの充実
20
ロボットを使いこなす産業の創出サービス作り:価値を生むアプリケーションを作るには?
<< ロボット・機能 >>
コミュニケーションロボット、マスコットロボット、移動ロボット、搬送ロボット、アームロボット、センサ
<<共通化>>
位置、地図、レイアウト、インフラ
ネットワーク、 連携
サービスロボット共通ソフトウエア
<< サービス >>業務管理などの価値創造と
結びついた下記サービス搬送、アンケート、レコメンド案内、移動案内、スタンプラリー遠隔操作、写真撮影、挨拶
<<シームレスサービス>>
各環境での業務の連携受付、移動案内、荷物搬送などの
サービス連携
業務管理+ロボットサービス+ロボット制御の統合ソフト
43
Compatibility via standard interface
+ IoT
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応用
アーバン・エコ・モビリティ~ 安心で活力ある街を目指して ~
クラウド
インターネット
観光者案内オリンピック2020
見守りロボット
安全・安心・快適活力あるコミュニティ
高齢者の社会参加支援
環境、人、ロボットの連携のための基盤システム構築
歩行者認知(deeplearning)SLAM 自律走行健康チェック
商店街コミュティ支援
2020年実証/RoboCup@homeベイエリア実証実験
案内・見守り・見回り• 人計測技術(動線分析)
• インタラクション技術• 多種ロボット接続技術
シニアカー
先進モビリティコンソーシアム ロボティクスコンソーシアム
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今後の目標
ロボットネットワーク環境の常設的構築いつでも実験ができる
アプリの開発環境の整備アプリの管理、ライセンス、信頼性
複数台同時実証実験、共通化(環境地図、データ) ロボットビッグデータ分析、サービス提供
ユニバーサル未来社会推進協議会 ブランディング事業:アーバンエコモビリティ RRI(ロボット革命イニシアティブ協議会): 多種多様ロボットネットワークのためのアーキテクチャ(2017) 複数ロボットによる相互協調システムの社会実装(2018) 共存環境での多様なロボットからのデータ共有とサービス環境(2019)
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ロボットネットワークインフラの実活用へ