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摂食嚥下スクリーニング 3F病棟勉強会 H26.7.15・28 担当:角田

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摂食嚥下スクリーニング

3F病棟勉強会

H26.7.15・28

担当:角田

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本日のねらい

摂食嚥下機能評価を早期に行えるように、スクリーニングテストの実施方法、実施に際しての準備について学びを深める

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スクリーニングテストを行う前に

①良肢位になっているか?

②口腔内は汚染されていないか?

必ず準備を整えてから実施しよう!

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食事と姿勢

良く見られる不良姿勢を実践してみよう!

麻痺側への傾斜 仙骨座り 円背患者

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安定した坐位姿勢(坐位編)

正面 側面

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チエックポイント

上肢の動きにあったテーブルの高さ・位置

床に足をつける

深く腰掛ける

食膳が見える

上肢が動かしやすい

体にあった椅子(高さ・

幅)

顎を引き目線は前

骨盤を起こす

両上肢テーブル の上

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安定した坐位姿勢(ベッド編)

顎と胸の下に三横指入る

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チェックポイント

頸部は枕などで前屈

臀部がずれないように安定させる 膝は軽く

屈曲

足底をつける

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30度リクライニング位

食道

気管

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人の常在細菌叢

体の部位 細菌数 菌種数

鼻腔 103-104

口腔 1010 >700

消化器系 1014 >1000

皮膚 1012 >150

泌尿生殖器系 105

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感染の成立

非感染・未感染 感染の発症

(顕性・病的状態)

宿主 ・食菌(好中球、マクロファージ)

・感染免疫能 ・自然抵抗力

病原微生物 ・病原性

・病原体の量 ・病原体の侵

襲性 ・病原体の侵入場所

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スクリーニングテストの種類

・RSST

・MWST 実践してみましょう!

・FT

・咳テスト

・Evan’s Blue Dye Test

・嚥下前・後レントゲン撮影

など

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☆入院して3日目以内に実施☆ ①JCSⅠ桁 ②指示が入る(舌出し・開閉口・離握手) ③全身状態が安定してる(発熱・呼吸状態・肺炎がない) ④姿勢の保持、頸部可動性の確認 ※入院時指示が禁飲食の患者で、上記に当てはまる時は、 医師に飲水・食事の確認する

RSST(反復唾液嚥下テスト) 甲状軟骨に指を当て30秒間の唾液嚥下回数を測定(3回

以上が正常)

フードテスト 小さじスプーン1杯を摂取し

嚥下状態を観察する

改訂 水飲みテスト 水3ml(小さじスプーン1杯)を嚥下

図1 ④⑤の場合は3回行う

医師に相談し経管栄養やIVHを検討 ST介入は医師が判断

※口腔内を湿らせておく

1つでも非該当

トロミ水で飲みこみ確認 (水150mlにつきトロメイク1本)

食事開始 段階的に食形態UP

(嚥下食・軟菜食・常食)

30秒で2回以下の場合

図1 ①②③の場合

医師に相談し経管栄養やIVHを検討 ST介入は医師が判断

3回以上

できる

できない

できる

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RSST(反復唾液嚥下テスト)

第二指で舌骨を第三指で甲状軟骨を触知した状態で空嚥下を指示し、30秒間で何回嚥下できるかを観察する。甲状軟骨が指を十分に乗り越えた場合のみ1回とカウントし、3回/30秒未満であれば陽性と判断する。

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MWST(改訂水飲みテスト)

手技

①冷水3mlを口腔底に注ぎ嚥下を指示する

②嚥下後、反復嚥下を2回行わせる

③評価基準が4点以上なら最大2施行繰り返す

④最低点を評点とする

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MWST(改訂水飲みテスト)

評価基準

1:嚥下なし、むせるand/or呼吸切迫

2:嚥下あり、呼吸切迫(不顕性誤嚥)

3:嚥下あり、呼吸良好、むせるand/or湿性嗄声

4:嚥下あり、呼吸良好、むせない

5:4に加え、反復嚥下が30秒以内に2回可能

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FT(フードテスト)

手技

①プリン茶さじ一杯(約4g)を舌背前部に

置き嚥下を指示する

②嚥下後反復嚥下を2回行わせる

③評価基準が4点以上なら

最大2施行繰り返す

④最低点を評点とする

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FT(フードテスト)

評価基準

1:嚥下なし、むせるand/or呼吸切迫

2:嚥下あり、呼吸切迫(不顕性誤嚥の疑い)

3:嚥下あり、呼吸良好、むせるand/or湿性

嗄声、口腔内残留中等度

4:嚥下あり、呼吸良好、むせない、口腔内残

渣ほぼなし

5:4に加え、反復嚥下が30秒以内に2回可能

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経口摂取開始とならなかった場合

●栄養投与方法の検討 腸管が使用できる場合には経腸栄養、使用でき ない場合にはTPN ●間接訓練の実施 ・頚部のリラクゼーション ・口腔周囲筋(口唇・頬・舌等) ストレッチ ・アイスマッサージ ・シャキアエクササイズ など

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引用・参考文献

1)才藤栄一,向井美惠,摂食・嚥下リハビリテー

ション第2版,医歯薬出版株式会社,2007

2)日本摂食・嚥下リハビリテーション学会,摂食・

嚥下リハビリテーションの前提,医歯薬出版株式

会社,2011

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ご清聴ありがとうございました