日頃より当院をご利用し ていただいている皆様や、...

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1はやしだより 第21号 2015年2月発行 広報誌 第21号 発行責任者 昌子 公益財団法人 林精神医学研究所 附属林道倫精神科神経科病院 703-8520 岡山県岡山市中区浜472番地 TEL086-272-8811 FAX086-273-9944 ホームページ http://www.hayashi-dorin.or.jp/ E-mail [email protected] 【病院理念】 その人らしく生きられるように共に支えあいます 【基本方針】1.「心の病」の予防、治療、リハビリに取り組みます 2.人権を尊重し、安全・安楽・信頼の医療に努めます 3.地域と連携し、誰でも安心して暮らせる地域づくりに努めます 入院を専門にしております。在宅で 難しいケースはご相談下さい。 外来では精神科のデイケアの他 に、アルコール依存症や重度認知症 の方のデイケアを行っております。 介護保険でサービスに谷間ができる 認知症の方は医療保険でサポートが できますのでご相談下さい。 最近、精神科領域では「レジリエ ンス」という言葉が注目されていま す。回復力とか復元力を意味しま す。個人の援助だけでなく、組織や 社会にも適用して考えてみたいと思 います。 本年も多くの方々と連携、協力し ながら活動してまいりますので、ど うぞよろしくお願い申し上げます。 (院長 林 英樹) 昨年8月に病院の建替えが完了 し、病床は278床になりました。病 室は広く明るくなり、個室も増えて 利用者の方々に喜ばれております。 今後は建物だけでなく、医療内容の 向上に努めてまいります。 当院は、統合失調症や認知症によ る興奮や行動障害の入院、うつ病の 休息入院、アルコール依存症の教育 日頃より当院をご利用し ていただいている皆様や、 さまざまな連携をしていた だいている医療機関、福祉 施設、行政の皆様に心から 感謝申し上げます。 新しくなった当院の外観

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<1> はやしだより 第21号

2015年2月発行 広報誌 第21号 発行責任者 星 昌子

公益財団法人 林精神医学研究所

附属林道倫精神科神経科病院

〒703-8520

岡山県岡山市中区浜472番地

TEL:086-272-8811

FAX:086-273-9944

ホームページ

h t tp : //www.hayash i -dor in . or . jp/

E-mail:[email protected]

【病院理念】

その人らしく生きられるように共に支えあいます

【基本方針】1.「心の病」の予防、治療、リハビリに取り組みます 2.人権を尊重し、安全・安楽・信頼の医療に努めます 3.地域と連携し、誰でも安心して暮らせる地域づくりに努めます

入院を専門にしております。在宅で

難しいケースはご相談下さい。

外来では精神科のデイケアの他

に、アルコール依存症や重度認知症

の方のデイケアを行っております。

介護保険でサービスに谷間ができる

認知症の方は医療保険でサポートが

できますのでご相談下さい。

最近、精神科領域では「レジリエ

ンス」という言葉が注目されていま

す。回復力とか復元力を意味しま

す。個人の援助だけでなく、組織や

社会にも適用して考えてみたいと思

います。

本年も多くの方々と連携、協力し

ながら活動してまいりますので、ど

うぞよろしくお願い申し上げます。

(院長 林 英樹)

昨年8月に病院の建替えが完了

し、病床は278床になりました。病

室は広く明るくなり、個室も増えて

利用者の方々に喜ばれております。

今後は建物だけでなく、医療内容の

向上に努めてまいります。

当院は、統合失調症や認知症によ

る興奮や行動障害の入院、うつ病の

休息入院、アルコール依存症の教育

日頃より当院をご利用し

ていただいている皆様や、

さまざまな連携をしていた

だいている医療機関、福祉

施設、行政の皆様に心から

感謝申し上げます。

▲ 新しくなった当院の外観

<2> はやしだより 第21号

当院では、患者さんの受療権を守るとりくみ

として、無料・低額診療事業(無低診)を実施

しています。無低診を適用されますと、当院の

医療費が無料または低額になります。

外来にあたる『けやき通りメ

ンタルクリニック』も、無低診

を実施しています。そして、認

知症専門の関連病院『岡山ひだ

まりの里病院』も、無低診を実

施しています。

経済的な理由で医療費の支払いが難しい方、

お気軽に相談室または受付まで、ご相談くださ

い。適用にならない場合でも、解決策を一緒に

考えていきましょう。

も素敵な空間でした。

この新しい中庭で次は “春の操山吹奏楽

部の巻”を開催予定です。お楽しみにしてい

てください。

昨年10月11日、建替え工事後、初の中庭

での行事『秋どきどきライブ』が開かれまし

た。

デイケアスタッフの岡村薫さん率いる音楽

団の演奏からスタート。曲目は“秋桜”“f

f”。作業療法スタッフとの初めてのコラボ

レーションでとても新鮮でした。

そして、メインのセミプロの方々の登場で

す。「えだまめ」「ゆかレレ」「みきょだま

り」「NORI」の4組6名がそれぞれの個

性豊かなオリジナル曲を披露してくれまし

た。知らない曲を約1時間聴くという初の試

みでしたが、それぞれの曲にこめられた想い

を聞いたことで、歌詞や音楽に自然と引き込

まれていきました。

エンディング曲は、全てのグループによる

合同演奏、“見上げてごらん夜の星を”で

す。会場にいる参加者も一緒に歌いました。

中庭に集まったみんなが一体となった、とて

中庭に作った特設会場はほぼ満席です。

第四十七回衆議院選挙結果

が十二月十四日に判明した。

この選挙の最大の特徴は、投

票率が五十二%と戦後最低を

記録したことだ。

自民党安倍首相は、この選

挙はアベノミクスに対する審

判を、国民が下す選挙と位置

づけ、国費を七百億円も浪費

して行った選挙だった。

大義なき解散総選挙の狙い

は、投票率が限りなく低くな

ること、野党の選挙協力体制

が整わないこと、新たに四年

間、国民の反対する政策を強

行することなど、自民党安倍

首相の狙いは見事に的中し

た。

この選挙で、議席を伸ばし

たのは、民主党と共産党であ

り、特に共産党は安倍政権の

政策に反対する「原発再稼

動、TPP、普天間米軍基地

辺野古移転、格差社会、消費

税増税、集団的自衛権行使な

ど」を前面に打ち出し、安倍

政権に反対する有権者の共産

党への投票行動を誘った。

共産党を含む野党が共闘

し、自公政権に対峙する政策

政党として一本化することが

できるなら、主権者である国

民の政治への関心は高まるの

ではないか。離合集散を繰り

返す政党、政治屋は必要な

い。

コラム

セミプロとして活躍されている「えだまめ」さんを紹介中

<3> はやしだより 第21号

とも可能となりました。ここにスペクトラ

ム(連続体)が診断名称に使われた理由も

あります。

例えば、人と目を合わせて話すことが苦

手、特定の物の収集癖がある、などは、彼

らだけでなく身近な人にも多少は当てはま

る特徴かもしれません。しかし、特徴が

あっても職業生活がおくれている人もいま

す。自閉症スペクトラム障がい(ASD)では

特徴の有無だけでなく、重症度、つまり社

会的に困難さがどれほど生じており、どの

程度の支援を必要としているか、その点も

合わせて診断されることとなりました。

なお、今回の改定で大切なのは診断基準

の変更だけではなく、今現在もこれから

も、自閉症スペクトラム障がい(ASD)の方

が適切な支援を受け、より生き生きと暮ら

していけるような診断の記載へと変更され

た点です。

もし気になること、困っていることなど

ありましたら、ぜひお気軽にご相談くださ

い。

注…これまで「自閉症」「アスペルガー障が

い」などの診断が確定している方は、DSM-5の

診断基準においても「自閉症スペクトラム障

がい(ASD)」と診断されることになっていま

す 。

精神障がいの診断基準が改訂され、これ

まであった、「自閉症」「アスペルガー障

がい」などの分類が撤廃され、「自閉症ス

ペクトラム障がい(ASD)」という診断に

まとめられました。

自閉症スペクトラム障がい(ASD)は、

① 社会的コミュニケーションの特性

(例:相手にかまわず一方的に話してしま

う、冗談や比喩がわからない、など)

② 限局された反復的な行動

(例:ずっと手をひらひらさせているなど

同じ行動をくり返す、特定の物への執着、

など)

の、2つの特徴を持ちます。

これまで、「自閉症」は3歳以前に発症

し言葉の遅れがみられる、「アスペルガー

障がい」では言葉の遅れはみられない、な

ど、特徴の一部が違うと別々の診断名がつ

けられていました。また、同じく発達障が

いである注意欠如/多動性障がい(AD/HD)

や学習障がい(LD)とも別であるとされ、

併記することができませんでした。ただ、

臨床研究が進む中で、各診断の間には連続

性があり、それぞれの障がいの裾野同士が

まじりあうことが確認されてきました。そ

こで、4つの下位分類はASDに統一されるこ

ととなり、AD/HDなどの診断を併記するこ

参考文献…DSM-5(精神障がいの診断と統計マニュアル第五版

こころの科学174「自閉症スペクトラム」

<4> はやしだより 第21号

今回は研修医の、渋藤俊雄先生にインタビューしました。

★ どんな仕事をされていますか?

主に上級医の指導を受けながら、中2病棟の患者さんを担当

しています。上級医の傍らで、保護室の診察、外来の対応も

学ばさせていただいています。徐々にですが、患者さんのお

話を聞いたり、週一回保護室診察もしています。

★ 仕事のやりがいは何ですか?

患者さんとうまく意思疎通がとれると楽しく、やりがいを感じています。

★ 趣味は何ですか?

漫画が好きです。家でゴロゴロテレビを見るのも好きです。喫茶店でゆっくりすることもあ

ります。料理ができないので教室に通おうか迷っています。

★ 先生からみて林病院はどんな病院ですか?

先生方、スタッフの皆さんがアットホームな雰囲気なので、気兼ねなくお話しできます。快

く仕事を教えてもらっているので、早くいろいろお手伝いできればと考えています。

★ 患者さんへのメッセージをお願いします。

スタッフの皆さんは非常に親切です。なので患者さんやそのご家族が思っているイメージよ

りも、精神科病院を身近に感じてもらえたらありがたいです。

★ 渋藤先生、どうもありがとうございました。

▲ いつも明るい渋藤先生

林病院へは・・・ ▼ 岡山駅よりタクシー約10分

▼ 山陽本線(赤穂線)西川原駅より南へ徒歩13分

▼ 岡山駅東口バスターミナルより岡電バス「藤原団地行」、

宇野団地入口で下車。西へ徒歩約2分

▼ 岡山駅東口バスターミナルより宇野バス「東岡山線」、

林病院入口で下車。西へ徒歩約2分

● 入院対応

入院のご相談は、地域連携室へご連絡ください。

夜間・休日も対応しています。

TEL:086-272-8811

● デイケア・ナイトケア

9:00 ~ 20:00 月曜日 ~ 土曜日

● 重度認知症患者デイケア(わたぼうし)

9:30 ~ 15:30 月曜日 ~ 土曜日

● 林病院歯科

診療時間:午前 9:00 ~ 12:00

午後 13:30 ~ 16:30

月曜日 ~ 金曜日(土曜日は休診)