EEM - FC2kanayaken.web.fc2.com/2017PDF/2017morishita/2017...13 第四章 EEMの実施実態の把握...
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第四章 EEMの実施実態の把握
4-1 はじめに
本章では, インターネット調査とアンケート調査に基づいて EEM の実施実態について
述べる.
4-2 インターネット調査
4-2-1 調査目的
都道府県が主催・共催するイベントを抽出すること.
4-2-2 調査対象
イベント主催者(都道府県).
4-2-3 調査方法
都道府県が主催するイベントをリスト化する作業をインターネット検索にて行った.
各都道府県が主催・共催するイベントを網羅するために,各都道府県が発表する報道発
表を閲覧し,その中で「イベント・フェス・Fes・フェア・祭・まつり」のキーワードで抽
出を行った.過去 2年以内(2016年 1月~2017年 8月)のイベントのみ抽出した.
調査項目は,「都道府県名,イベント名,主催部局,担当者,メールアドレス,フォーム
先 URL(またはファックス番号),開催年月日,開催場所」である.
4-2-4 調査期間
2017年 7月 12 日~8月 31日の期間で調査を行った.
4-2-5 調査結果
47都道府県の報道発表を閲覧後,抽出したイベントの総件数は 361件であった.
都道府県ごとのイベント抽出数に大きく差が出た.これは,都道府県によって,報道発
表資料に載せるイベントの種類や量,広報の質などが違うことが原因と考えられる.また,
イベントの内容に関係なく「イベント・フェス・Fes・フェア・祭・まつり」のキーワード
で抽出を行ったため,イベントの解釈が非常に広義になっている.本研究における,EEM
においてのイベントとは以下の項目とする(表 4-1).
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表 4-1 イベント種類一覧
4-3のアンケート調査において,問 4でイベントの種類を確認する項目を作成し,都道府
県が開催するイベントの種類を把握する(その他を含む).
4-2-6 まとめ
47 都道府県は,当該都道府県で行うイベント・行事に関して,広く一般に知らせる目的
で,報道機関に向けて資料提供を行っている.しかし,報道機関を通じて広報したいと考
える情報は異なっているようで,あまりイベントが抽出できない都道府県も存在した.
抽出できたイベントについて,環境に配慮して開催できたかどうかを自己評価してもら
うために 4-3でアンケート調査を行う.
4-3 アンケート調査
4-3-1 調査目的
都道府県が主催するイベントが環境に配慮して開催できたかどうかを自己評価してもら
い確認すること.
4-3-2 調査対象
4-2のインターネット調査で抽出したイベント 361件のイベント主催者(都道府県).
4-3-3 調査方法
上記で抽出したイベントの主催者(都道府県職員)に対して,イベントの基本事項を把
握するためのアンケート(表 4-2,4-3)とイベントが環境に配慮して開催できたかどうかを
自己評価してもらうための環境配慮項目リストをメールで送信する.アンケートは,EEM
導入都道府県と EEM 未導入都道府県で別のアンケートを送付する.
観光PR 特産物PR 食のイベント お祭り(縁日)
年中行事 体験型イベント 伝統芸能 大衆芸能
スポーツイベント ネイチャーイベント イルミネーション ライトアップ
花火大会 講演会 講座 シンポジウム
健康福祉イベント フリーマーケット 竣工式 開通式
地鎮祭 トークショー その他
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表 4-2 EEM 導入都道府県による開催済みイベントの自己評価アンケート問一覧
表 4-3 EEM 未導入都道府県による開催済みイベントの自己評価アンケート問一覧
環境配慮項目リストは,22道府県の EEMの中身を全て抜き出し作成した(表 4-4).
環境配慮の項目として,大きく 6つの項目(環境配慮要件)を設けている.
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表 4-4 環境配慮項目リスト
問11
環境
配慮
項目
リス
ト
環境
配慮
要件
内容
具体
的な
取組
・評
価不
可の
場合
理由
(可
能な
範囲
で記
入)
会場
の選
定に
あた
って
は、
既存
の施
設を
使い
ます
。で
きた
まあ
まあ
でき
たあ
まり
でき
なか
った
でき
なか
った
評価
不可
開発
を伴
う場
合は
、環
境へ
の影
響を
最小
限に
とど
めま
す。
でき
たま
あま
あで
きた
あま
りで
きな
かっ
たで
きな
かっ
た評
価不
可
手を
加え
たと
ころ
につ
いて
は自
然回
復に
努め
ます
。で
きた
まあ
まあ
でき
たあ
まり
でき
なか
った
でき
なか
った
評価
不可
会場
周辺
の動
植物
の生
態を
十分
調査
しま
す。
で
きた
まあ
まあ
でき
たあ
まり
でき
なか
った
でき
なか
った
評価
不可
会場
施設
の整
備に
あた
って
は、
自然
や生
物の
環境
に配
慮し
た工
法を
採用
しま
す。
で
きた
まあ
まあ
でき
たあ
まり
でき
なか
った
でき
なか
った
評価
不可
植樹
、魚
の放
流、
風船
使用
等を
行う
場合
は生
態系
に配
慮し
ます
。
でき
たま
あま
あで
きた
あま
りで
きな
かっ
たで
きな
かっ
た評
価不
可
排水
、騒
音、
振動
、照
明の
発生
に際
して
は、
環境
配慮
を優
先し
ます
。で
きた
まあ
まあ
でき
たあ
まり
でき
なか
った
でき
なか
った
評価
不可
環境
への
影響
に対
して
、代
償措
置を
行い
ます
。
でき
たま
あま
あで
きた
あま
りで
きな
かっ
たで
きな
かっ
た評
価不
可
なる
べく
ごみ
を出
さな
いイ
ベン
ト方
法を
採用
しま
す。
で
きた
まあ
まあ
でき
たあ
まり
でき
なか
った
でき
なか
った
評価
不可
ごみ
にな
りに
くい
製品
、リ
サイ
クル
しや
すい
製品
を使
用 し
ます
。
でき
たま
あま
あで
きた
あま
りで
きな
かっ
たで
きな
かっ
た評
価不
可
イベ
ント
で発
生し
たご
みに
つい
ては
、責
任を
持っ
て回
収し
、
リサ
イク
ル等
が容
易と
なる
よう
、分
別を
徹底
する
など
適正
に処
理し
ます
。で
きた
まあ
まあ
でき
たあ
まり
でき
なか
った
でき
なか
った
評価
不可
あま
った
印刷
物等
は、
主催
者が
持ち
帰り
、資
源化
しま
す。
でき
たま
あま
あで
きた
あま
りで
きな
かっ
たで
きな
かっ
た評
価不
可
食品
、飲
料水
、調
味料
など
の提
供は
、個
別で
はな
く大
型容
器か
ら小
出し
し、
個別
のボ
トル
でな
く水
差し
等で
提供
する
など
、ご
みを
可能
な限
り出
さな
いよ
うに
徹底
しま
す。
でき
たま
あま
あで
きた
あま
りで
きな
かっ
たで
きな
かっ
た評
価不
可
マイ
ボト
ル・
マイ
カッ
プ・
マイ
箸等
の食
器持
ち込
み方
式を
採用
しま
す。
で
きた
まあ
まあ
でき
たあ
まり
でき
なか
った
でき
なか
った
評価
不可
会場
での
飲食
につ
いて
は、
リユ
ース
容器
(食
器)
もし
くは
食器
持ち
込み
式を
使用
しま
す。
で
きた
まあ
まあ
でき
たあ
まり
でき
なか
った
でき
なか
った
評価
不可
参加
者に
よる
ごみ
の持
ち帰
りを
行い
ます
。
でき
たま
あま
あで
きた
あま
りで
きな
かっ
たで
きな
かっ
た評
価不
可
ゴミ
箱の
設置
を最
小限
にし
ます
。で
きた
まあ
まあ
でき
たあ
まり
でき
なか
った
でき
なか
った
評価
不可
ごみ
の発
生状
況を
認識
し、
今後
のイ
ベン
トに
おけ
るご
み削
減に
つな
げる
ため
、会
場内
で発
生し
たご
みの
量を
測定
する
よう
努め
ます
。で
きた
まあ
まあ
でき
たあ
まり
でき
なか
った
でき
なか
った
評価
不可
ごみ
ステ
ーシ
ョン
にナ
ビゲ
ータ
ーを
配置
しま
す。
でき
たま
あま
あで
きた
あま
りで
きな
かっ
たで
きな
かっ
た評
価不
可
環境
負荷
の少
ない
交通
手段
によ
る来
場の
お願
いを
ポス
タ ー
・チ
ラシ
等の
広報
物に
掲載
しま
す。
で
きた
まあ
まあ
でき
たあ
まり
でき
なか
った
でき
なか
った
評価
不可
施設
の選
定に
あた
って
は、
公共
交通
機関
の利
用を
最大
限考
慮し
ます
。
でき
たま
あま
あで
きた
あま
りで
きな
かっ
たで
きな
かっ
た評
価不
可
開催
趣旨
によ
り公
共交
通機
関の
利用
が困
難な
場合
は、
シ ャ
トル
バス
等の
代替
手段
やア
イド
リン
グス
トッ
プ等
の負
荷軽
減策
を講
じま
す。
で
きた
まあ
まあ
でき
たあ
まり
でき
なか
った
でき
なか
った
評価
不可
公共
交通
機関
を優
先し
た来
場経
路の
確保
や交
通規
制を
実施
しま
す。
で
きた
まあ
まあ
でき
たあ
まり
でき
なか
った
でき
なか
った
評価
不可
駐車
場内
での
アイ
ドリ
ング
スト
ップ
を徹
底し
ます
。で
きた
まあ
まあ
でき
たあ
まり
でき
なか
った
でき
なか
った
評価
不可
駐車
場に
は交
通整
理員
を配
置し
ます
。で
きた
まあ
まあ
でき
たあ
まり
でき
なか
った
でき
なか
った
評価
不可
公共
交通
機関
の利
用者
に対
する
特典
を設
けま
す。
で
きた
まあ
まあ
でき
たあ
まり
でき
なか
った
でき
なか
った
評価
不可
マイ
カー
の効
率的
利用
(乗
り合
わせ
)と
メリ
ット
(駐
車場
指定
等)
を事
前に
十分
PR
する
とと
もに
、そ
の運
用を
徹底
して
行い
ます
。で
きた
まあ
まあ
でき
たあ
まり
でき
なか
った
でき
なか
った
評価
不可
パー
ク&
ライ
ド方
式等
の効
率の
よい
交通
手段
を準
備し
ます
。
でき
たま
あま
あで
きた
あま
りで
きな
かっ
たで
きな
かっ
た評
価不
可
主催
者及
び関
係者
の会
場集
合は
公共
交通
機関
の利
用や
乗り
合わ
せ、
また
は、
主催
者用
の車
両と
して
、電
気自
動車
やハ
イブ
リッ
ド車
など
の低
公害
車の
試験
活用
を行
いま
す。
でき
たま
あま
あで
きた
あま
りで
きな
かっ
たで
きな
かっ
た評
価不
可
テレ
ビ会
議シ
ステ
ムを
活用
しま
す。
でき
たま
あま
あで
きた
あま
りで
きな
かっ
たで
きな
かっ
た評
価不
可
使用
する
資機
材の
調達
は、
既存
のも
のま
たは
県の
リサ
イク
ルセ
ンタ
ーを
活用
しま
す。
で
きた
まあ
まあ
でき
たあ
まり
でき
なか
った
でき
なか
った
評価
不可
使用
する
資機
材を
新た
に調
達す
る場
合は
、グ
リー
ン購
入に
よる
調達
を基
本と
しま
す。
で
きた
まあ
まあ
でき
たあ
まり
でき
なか
った
でき
なか
った
評価
不可
照明
や空
調の
温度
設定
は、
省エ
ネに
配慮
しま
す。
で
きた
まあ
まあ
でき
たあ
まり
でき
なか
った
でき
なか
った
評価
不可
印刷
物に
は、
両面
印刷
を励
行す
る他
、再
生紙
やエ
コイ
ンク
を使
用し
ます
。で
きた
まあ
まあ
でき
たあ
まり
でき
なか
った
でき
なか
った
評価
不可
スタ
ッフ
が使
用す
るユ
ニフ
ォー
ムな
どは
再使
用が
でき
るも
のを
調達
しま
す。
で
きた
まあ
まあ
でき
たあ
まり
でき
なか
った
でき
なか
った
評価
不可
プロ
ジェ
クタ
ー等
を活
用す
るな
どし
て、
配布
資料
を減
らし
ます
。
でき
たま
あま
あで
きた
あま
りで
きな
かっ
たで
きな
かっ
た評
価不
可
参加
者自
身の
マイ
バッ
グ持
参方
式を
採用
しま
す。
でき
たま
あま
あで
きた
あま
りで
きな
かっ
たで
きな
かっ
た評
価不
可
イベ
ント
開催
中に
おけ
る照
明、
電力
、空
調な
どに
つい
ては
、エ
ネル
ギー
消費
を極
力低
減し
ます
。
でき
たま
あま
あで
きた
あま
りで
きな
かっ
たで
きな
かっ
た評
価不
可
輸送
にか
かる
温室
効果
ガス
を削
減す
るた
め、
食料
品等
の調
達は
、地
場産
のも
のを
優先
する
など
、地
産地
消に
取り
組み
ます
。で
きた
まあ
まあ
でき
たあ
まり
でき
なか
った
でき
なか
った
評価
不可
エネ
ルギ
ー消
費を
抑え
るた
め、
使用
して
いな
い部
屋等
の照
明を
消し
、
使わ
れて
いな
い部
屋の
ブラ
イン
ドや
カー
テン
を降
ろす
など
を実
践し
ます
。で
きた
まあ
まあ
でき
たあ
まり
でき
なか
った
でき
なか
った
評価
不可
環境
負荷
につ
なが
る経
費(
印刷
、燃
料等
)を
従来
比で
削減
しま
す。
で
きた
まあ
まあ
でき
たあ
まり
でき
なか
った
でき
なか
った
評価
不可
チラ
シや
ポス
ター
など
の印
刷枚
数を
精査
して
、作
成部
数を
削減
しま
す。
で
きた
まあ
まあ
でき
たあ
まり
でき
なか
った
でき
なか
った
評価
不可
複数
イベ
ント
で共
同し
て、
チラ
シや
ポス
ター
を作
成し
ます
。で
きた
まあ
まあ
でき
たあ
まり
でき
なか
った
でき
なか
った
評価
不可
パネ
ルや
看板
など
の複
数の
イベ
ント
で反
復し
て利
用可
能な
もの
は再
利用
を図
るも
のと
し、
新規
の調
達を
最少
限に
抑制
しま
す。
で
きた
まあ
まあ
でき
たあ
まり
でき
なか
った
でき
なか
った
評価
不可
長期
使用
や反
復利
用可
能な
資材
等を
調達
する
場合
は、
修理
可能
な製
品を
選定
し、
再利
用を
図り
ます
。で
きた
まあ
まあ
でき
たあ
まり
でき
なか
った
でき
なか
った
評価
不可
納入
業者
等参
加事
業者
に対
し、
カー
ボン
オフ
セッ
トの
取組
に努
める
よう
働き
かけ
ます
。
でき
たま
あま
あで
きた
あま
りで
きな
かっ
たで
きな
かっ
た評
価不
可
ポス
ター
、チ
ラシ
、記
者発
表資
料等
にエ
コイ
ベン
トと
して
実施
する
こと
を明
記し
ます
。で
きた
まあ
まあ
でき
たあ
まり
でき
なか
った
でき
なか
った
評価
不可
会場
内で
は実
施し
てい
る環
境配
慮項
目を
来場
者に
分か
りや
すく
説明
しま
す。
で
きた
まあ
まあ
でき
たあ
まり
でき
なか
った
でき
なか
った
評価
不可
環境
に関
心の
ある
県民
と一
緒に
環境
啓発
を企
画立
案し
ます
。
でき
たま
あま
あで
きた
あま
りで
きな
かっ
たで
きな
かっ
た評
価不
可
環境
配慮
の成
果を
来場
者に
分か
りや
すく
示し
ます
。で
きた
まあ
まあ
でき
たあ
まり
でき
なか
った
でき
なか
った
評価
不可
環境
配慮
につ
いて
参加
者に
アン
ケー
トを
実施
しま
す。
でき
たま
あま
あで
きた
あま
りで
きな
かっ
たで
きな
かっ
た評
価不
可
会場
一斉
清掃
を参
加者
全員
でイ
ベン
トと
して
実施
しま
す。
で
きた
まあ
まあ
でき
たあ
まり
でき
なか
った
でき
なか
った
評価
不可
主催
スタ
ッフ
、ボ
ラン
ティ
ア、
出展
者等
への
事前
説明
にお
いて
、環
境配
慮の
趣旨
や内
容を
伝え
、実
施の
徹底
を求
めま
す。
で
きた
まあ
まあ
でき
たあ
まり
でき
なか
った
でき
なか
った
評価
不可
外部
委託
を行
う場
合は
、委
託業
務の
仕様
書に
環境
配慮
の項
目を
明記
しま
す。
で
きた
まあ
まあ
でき
たあ
まり
でき
なか
った
でき
なか
った
評価
不可
環境
配慮
を担
当す
るス
タッ
フを
選任
し、
企画
段階
から
終了
後ま
での
環境
配慮
を指
導・
監督
しま
す。
で
きた
まあ
まあ
でき
たあ
まり
でき
なか
った
でき
なか
った
評価
不可
環境
配慮
に関
心の
高い
市民
やN
PO
等の
参画
やア
イデ
アを
広く
募り
ます
。
でき
たま
あま
あで
きた
あま
りで
きな
かっ
たで
きな
かっ
た評
価不
可
環境
配慮
につ
いて
、関
係機
関・
市町
との
十分
な協
議・
連携
を行
いま
す。
で
きた
まあ
まあ
でき
たあ
まり
でき
なか
った
でき
なか
った
評価
不可
イベ
ント
の開
催に
よる
影響
を理
由と
して
、会
場周
辺の
住民
や自
治体
から
環境
保全
に関
する
説明
を求
めら
れた
場合
や
開催
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える
場合
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意見
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でき
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あま
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きた
あま
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きな
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たで
きな
かっ
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周辺
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場合
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責任
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確に
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即時
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きた
まあ
まあ
でき
たあ
まり
でき
なか
った
でき
なか
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評価
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ける
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配慮
行動
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討し
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でき
たま
あま
あで
きた
あま
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かっ
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きな
かっ
た評
価不
可
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きた
まあ
まあ
でき
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まり
でき
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った
でき
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評価
不可
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ー・
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環境
配慮
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極的
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業を
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しま
す。
で
きた
まあ
まあ
でき
たあ
まり
でき
なか
った
でき
なか
った
評価
不可
評価
⑥運
営体
制
④省
エネ
ルギ
ー・
省資
源
①自
然と
の共
生
②ご
み
③交
通
⑤環
境啓
発
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17
環境配慮要件
① 自然との共生
② ごみ
③ 交通
④ 省エネルギー・省資源
⑤ 環境啓発
⑥ 運営体制
評価は「できた・まあまあできた・あまりできなかった・できなかった・評価不可」の 5
項目であり,回答方法は択一式である.
送信件数は,4-2のインターネット調査で抽出し,リスト化した 361件である.
4-3-4 調査期間
2017年 10月 31 日~12月 5日
4-3-5 調査結果
アンケートの添付返信があったイベントのなかで有効回答は 59件であった(表 4-5).有
効回答率は 16.6%である.アンケート,環境配慮項目リストともに回答,記入があったイベ
ントのみ有効回答としている.
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18
表 4-5 アンケート有効回答イベント一覧
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有効回答を EEM導入都道府県と EEM未導入都道府県に分けると,EEM導入都道府県に
よるアンケートの有効回答件数は 33件,EEM未導入都道府県によるアンケートの有効回答
件数は 26件であり,以下のようになる(表 4-6,4-7).
表 4-6 EEM 導入都道府県によるアンケート有効回答イベント一覧
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表 4-7 EEM 未導入都道府県によるアンケート有効回答イベント一覧
アンケートの集計結果を以下に示す(表 4-8).
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表 4-8 アンケート集計結果
4-3-6 まとめ
EEMを導入している都道府県が開催するイベントも,EEMを導入していない都道府県が
開催するイベントも,おおよそ半数ずつ回答を得た.
4-4 都道府県の内容ごとの環境配慮項目指数の評価
4-4-1 目的
EEM の導入・未導入に関係なく,環境配慮項目リストのなかで,達成しやすい項目・達
成が難しい項目を把握するため.
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22
4-4-2 方法
「できた:4 点,まあまあできた:3 点,あまりできなかった:2 点,できなかった:1
点,評価不可:0 点」とし,イベント 59 件の環境配慮項目リストの内容の欄の合計点を出
し,平均値を求める. …内容の環境配慮項目指数
内容の環境配慮項目指数 =(4𝑎 + 3𝑏 + 2𝑐 + 𝑑 + 0𝑒)
𝑎 + 𝑏 + 𝑐 + 𝑑 + 𝑒
ここに,a:「できた」の数,b:「まあまあできた」の数,c:「あまりできなかった」の数,
d:「できなかった」の数,e:「評価不可」の数である.
4-4-3 結果
合計点の平均値が高かったもの上位 10 項目に関して抜き出すと以下のようになった(表
4-9).
表 4-9 合計点の平均値上位 10項目
大項目の「②ごみ」にあたる内容が 4 つ,「④省エネルギー・省資源」にあたる内容が 4
つと,2大項目が上位 10項目のうちの 8つを占める結果となった.その他は,「①自然との
共生」にあたる内容が 1つ,「⑥運営体制」にあたる内容が 1つであった.
「④省エネルギー・省資源」のなかでも,広報物の省資源化を目的とした項目が該当し
ていることから,広報物の省資源化は力を入れて取り組まれていることが伺える.
「②ごみ」や「④省エネルギー・省資源」の項目は,達成されやすいという結果であっ
た.
都道府県が「できた」と回答した数が多いもの上位 10項目を抜き出すと以下のようにな
った(表 4-10).
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23
表 4-10 できたの数上位 10項目
大項目の「②ごみ」にあたる内容が 3 つ,「④省エネルギー・省資源」にあたる内容が 5
つと,2大項目が上位 10項目のうちの 8つを占める結果となった.その他は,「①自然との
共生」にあたる内容が 1つ,「⑥運営体制」にあたる内容が 1つであった.
これも,「④省エネルギー・省資源」のなかでも,広報物の省資源化を目的とした項目が
該当していることから,広報物の省資源化は力を入れて取り組まれていることが伺える.
やはり,「②ごみ」や「④省エネルギー・省資源」の項目は,都道府県がイベントを開催
するときに取り組みやすい項目が比較的に多いという結果であった.
合計点の平均値が高かったもの上位 10項目とほとんど同じ結果になった.都道府県がで
きたと感じることが多い項目に関しては,できなかったと答える都道府県は少なく,平均
点が高い傾向にある.
合計点の平均値が高かったもの下位 10 項目に関して抜き出すと以下のようになった
(表 4-11).
表 4-11 合計点の平均値下位 10項目
大項目の「①自然との共生」にあたる内容が 5つ,「⑤環境啓発」にあたる内容が 2つと,
2 大項目が上位 10項目のうち 7つを占める結果となった.その他は,「②ごみ」にあたる内
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容が 1 つ,「③交通」にあたる内容が 1 つ,「④省エネルギー・省資源」にあたる内容が 1
つであった.
「①自然との共生」の内容が多くなったのは,植樹や魚の放流をおこなった「場合」,開
発を伴う「場合」,手を加えた「ところ(=場合)」など,ある条件下でないと内容の達成
が難しいものであったため,「①自然との共生」の項目が多くなったといえる.
「⑤環境啓発」の内容が他の項目より多く該当するのは,環境配慮を目的として開催さ
れたイベントではないものが多く,環境啓発活動にまで力を入れて活動できていないと読
み解くことが出来る.つまり,比較的に「⑤環境啓発」の内容は,都道府県がイベントを
開催するときに取り組みにくい項目であるといえる.
都道府県が「できなかった」と回答した数が多いもの上位 10項目を抜き出すと以下のよ
うになった(表 4-12).
表 4-12 できなかったの数上位 10項目
大項目の「⑤環境啓発」にあたる内容が 5 つ,「⑥運営体制」にあたる内容が 3 つと,2
大項目が上位 10 項目のうち 8 つを占める結果となった.その他は,「③交通」にあたる内
容が 1つ,「④省エネルギー・省資源」にあたる内容が 1つであった.
都道府県が「できなかった」と回答した数が多いもの上位 10項目からも,「⑤環境啓発」
の内容が他の項目より多く該当するのは,環境配慮を目的として開催されたイベントでは
ないものが多く,環境啓発活動にまで力を入れて活動できていないと読み解くことが出来
る.つまり,比較的に「⑤環境啓発」の内容は,都道府県がイベントを開催するときに取
り組みにくい項目であるといえる.
「⑥運営体制」に関しては,環境配慮に関して,市民や市民団体と連携していたかどう
かを問う内容に関して,できなかったの回答が多いという結果になった.環境配慮を目的
としたイベントではないため,市民や市民団体と普通のイベントを環境に配慮した形で開
催するといった趣向の話し合いや協力体制を取る事は現状ではなかなか難しいといえる.